JPWO2020022052A1 - 発電情報出力方法、発電情報出力装置及びプログラム - Google Patents

発電情報出力方法、発電情報出力装置及びプログラム Download PDF

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    • Y04S10/50Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications

Abstract

発電情報出力方法は、所定期間における太陽光発電装置(7)の発電量の第1推定値または第1推定値に基づく売電量の第2推定値である第1特定値を取得する推定値取得ステップと、所定期間における太陽光発電装置(7)の発電量の第1実績値または第1実績値に基づく売電量の第2実績値である第2特定値を取得する実績値取得ステップと、推定値取得ステップにおいて取得された第1特定値と、実績値取得ステップにおいて取得された第2特定値との差分値の第1特定値または第2特定値である第3特定値に対する割合が閾値よりも大きい場合に、太陽光発電装置(7)に係る故障あるいは劣化の可能性があることを示す情報を出力する出力ステップと、を含む。

Description

本開示は、発電情報出力方法、発電情報出力装置及びプログラムに関する。
特許文献1の太陽光発電システムは、平均日射量に基づく予測発電電力量と発電電力に基づく積算発電電力量とを比較し、晴天率に応じて積算発電電力の差異の原因が、気象の変化によるものなのか、太陽光発電装置の故障によるものなのかを判定する。
特開2006−67738号公報
従来の太陽光発電システムでは、平均日射量だけに基づく予測発電電力量を計算している。この太陽光発電システムでは、雲量または積雪が多いといった天候状態の場合、気象条件の悪化により発電量が低下していると判定できず、発電装置の故障で発電量が低下したと判定してしまうことがある。
本開示は、発電量の低下が天候によるものか、発電設備の故障あるいは劣化によるものかどうかを精度よく判定した情報を出力することができる発電情報出力方法、発電情報出力装置及びプログラムを提供する。
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係る発電情報出力方法は、少なくとも日射量及び雲量に基づく推定値であって、所定期間における発電設備の発電量の第1推定値または前記第1推定値に基づく売電量の第2推定値である第1特定値を取得する推定値取得ステップと、前記所定期間における前記発電設備の発電量の第1実績値または前記第1実績値に基づく売電量の第2実績値である第2特定値を取得する実績値取得ステップと、前記推定値取得ステップにおいて取得された前記第1特定値と、前記実績値取得ステップにおいて取得された前記第2特定値との差分値の前記第1特定値または前記第2特定値である第3特定値に対する割合が閾値よりも大きい場合に、前記発電設備に係る故障あるいは劣化の可能性があることを示す情報を出力する出力ステップと、を含む。
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係る発電情報出力装置は、少なくとも日射量及び雲量に基づく推定値であって、所定期間における発電設備の発電量の第1推定値または前記第1推定値に基づく売電量の第2推定値である第1特定値を取得する推定値取得部と、前記所定期間における前記発電設備の発電量の第1実績値または前記第1実績値に基づく売電量の第2実績値である第2特定値を取得する実績値取得部と、前記推定値取得部において取得された前記第1特定値と、前記実績値取得部において取得された前記第2特定値との差分値の前記第1特定値または前記第2特定値である第3特定値に対する割合が閾値よりも大きい場合に、前記発電設備に係る故障あるいは劣化の可能性があることを示す情報を出力する出力部と、を備える。
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係るプログラムは、発電情報出力方法をコンピュータに実行させる。
本開示の発電情報出力方法等によれば、発電量の低下が天候によるものか、発電設備の故障あるいは劣化によるものかどうかを精度よく判定した情報を出力することができる。
図1は、実施の形態1に係り、発電システムを例示したブロック図である。 図2は、実施の形態1に係り、発電情報出力装置の動作を例示したフローチャートである。 図3は、実施の形態1に係り、提示装置による提示の態様を例示した模式図である。 図4Aは、実施の形態1の変形例1に係り、発電情報出力装置の動作を例示したフローチャートである。 図4Bは、実施の形態1の変形例2に係り、発電情報出力装置の動作を例示したフローチャートである。 図5は、実施の形態2に係り、発電システムを例示したブロック図である。 図6は、実施の形態2に係り、発電情報出力装置の動作を例示したフローチャートである。 図7は、実施の形態2に係り、提示装置による提示の態様を例示した模式図である。 図8は、実施の形態2の変形例に係り、発電情報出力装置の動作を例示したフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
以下、本開示の実施の形態に係る発電情報出力方法、発電情報出力装置及びプログラムについて説明する。
(実施の形態1)
[構成]
本実施の形態に係る発電情報出力装置3を備えた発電システム1の構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係り、発電システム1を例示したブロック図である。
図1に示すように、発電システム1の発電情報出力装置3は、所定期間における太陽光発電装置7が実際に発電した実績値またはこの実績値に基づく売電量(以下、発電した実績値(発電量)または売電量のことを特定値という。)を、所定期間において推定される特定値と比較したり、過去における同時期の特定値と比較したりすることで、実際に発電または売電した実績値である特定値の妥当性を判定するための情報を出力する。例えば、発電情報出力装置3は、実績値である今月の特定値が、推定される今月の特定値と乖離する場合には、太陽光発電装置7が故障あるいは劣化しているか、または、天候による影響かどうかを判定する。そして、発電情報出力装置3は、判定結果として、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性があることを示す情報、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性が低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を提示装置9に出力する。ここで、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性があることは、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性が高いことを意味する。太陽光発電装置7は発電設備の一例である。
発電情報出力装置3には、発電量推定装置5と、太陽光発電装置7と、提示装置9とが通信可能に接続されている。
発電量推定装置5は、太陽光発電装置7の発電量を推定する装置である。具体的には、発電量推定装置5は、現時点の日射量、雲量、湿度、及び積雪量を示すそれぞれの情報を取得し、これらの情報を用いて現時点の推定値である特定値を算出する。具体的には、発電量推定装置5は、所定期間における太陽光発電装置7の発電量の第1推定値または第1推定値に基づく売電量の第2推定値である第1特定値を示す情報を出力部35に出力する。発電量推定装置5は、日射量、雲量、湿度、及び積雪量を示すそれぞれの情報を気象庁等における外部のサーバから取得する。
なお、発電量推定装置5は、過去のある時点の日射量、雲量、湿度、及び積雪量を用いて発電量を推定することもでき、未来の気象データである日射量、雲量、湿度、及び積雪量を用いて発電量を推定することもできる。推定する発電量は、所定期間における発電量であり、例えば、1日、1週間、1か月等であるが、これらの期間に限定されない。
本実施の形態では、第1推定値及び第2推定値は、日射量、雲量、湿度、及び積雪量に基づく推定値であるが、少なくとも日射量及び雲量に基づいて算出された値であればよい。なお、湿度、及び積雪量については、第1推定値及び第2推定値を算出する上での必須の構成要件ではない。
また、発電量推定装置5は、太陽光発電装置7の受光面積を示す情報を取得し、太陽光発電装置7の受光面積を加味した第1推定値及び第2推定値を算出する。例えば、発電量推定装置5は、太陽光発電装置7の受光面積を示す情報を太陽光発電装置7から取得したり、ユーザの入力によって取得したりする。
太陽光発電装置7は、太陽光を受光して発電パネルにより発電する発電機である。太陽光発電装置7は、所定期間において、自機が発電した実際の発電量(以下、第1実績値という。)または第1実績値に基づく売電量の第2実績値である第2特定値を示す情報を実績値取得部32に出力する。
提示装置9は、所定期間において、気象条件等の要因により変動する太陽光発電装置7の発電量または売電量が予測された推定値である第1特定値、太陽光発電装置7の実績値である第2特定値等を提示する。また、提示装置9は、第2特定値が第1特定値よりも小さい場合、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性を示す情報、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性が低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報等を提示する。提示装置9は、表示パネルを備えた、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等である。
発電情報出力装置3は、推定値取得部31と、実績値取得部32と、処理部33と、出力部35とを有する。
推定値取得部31は、発電量推定装置5が出力した第1特定値を示す情報を取得する。推定値取得部31は、第1特定値を示す情報を取得すると、処理部33に出力する。
実績値取得部32は、発電量推定装置5が出力した第2特定値を示す情報を取得する。実績値取得部32は、第2特定値を示す情報を取得すると、処理部33に出力する。
処理部33は、第1特定値と第2特定値との差分値を算出し、第1特定値または第2特定値である第3特定値に対する差分値の割合が所定値よりも大きいかどうかを判定する。つまり処理部33は、所定期間における、実際に発電した実績値である発電量と発電量の推定値とを比較する。処理部33は、第3特定値に対する差分値の割合に応じて、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性があることを示す情報を出力したり、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性が低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を、出力部35に出力したりする。処理部33の詳細な処理については、後述する。
出力部35は、処理部33が出力した情報を提示装置9に出力する、通信インターフェイスである。
[動作]
発電システム1の動作について図2を用いて説明する。図2は、実施の形態1に係り、発電情報出力装置3の動作を例示したフローチャートである。図2の第1特定値は、日射量、雲量、湿度、及び積雪量を示す情報すべてを用いて算出された推定値である場合を想定する。
図2に示すように、まず、発電量推定装置5は、日射量、雲量、湿度、及び積雪量を示す情報を気象庁などの外部のサーバから取得し、これらの情報を用いて、所定期間の推定値である第1特定値を算出する。日射量が多いほど発電量が増加する傾向にあり、雲量が多い及び積雪量が多い並びに湿度が高いもののうち少なくとも1つの条件を満たせば第1特定値が減少する傾向にある。例えば、日射量が多くても積雪量が多ければ、太陽光発電装置7の受光量は減少するため発電量が減少してしまう。発電量推定装置5は、これらを用いた相関関係から第1特定値を算出する。このように、発電量推定装置5は、日射量から推定される発電量に対して、推定される発電量を減少させる要因(雲量、湿度、及び積雪量)を組み合わせた情報に基づいて、第1特定値を算出し、第1特定値を示す情報を出力する。発電情報出力装置3の推定値取得部31は、第1特定値を示す情報を発電量推定装置5から取得し(S11:推定値取得ステップの一例)、処理部33に出力する。
ここで、日射量とは、地球が太陽からの平均距離にあるときに地表を覆う大気の鉛直上端(表面)部分において、太陽光の入射方向と直交する平面における単位面積及び単位時間当たりに太陽から受ける放射エネルギーの量を意味する。雲量とは、全天空に対して雲で覆われた見かけ上の割合である。
次に、太陽光発電装置7は、例えば1か月単位(所定期間)で、自機が発電した実際の発電量(第1実績値)または第1実績値に基づく売電量(第2実績値)である第2特定値を算出する。太陽光発電装置7は、第2特定値を示す情報を実績値取得部32に出力する。実績値取得部32は、第2特定値を示す情報を取得し(S12:実績値取得ステップの一例)、処理部33に出力する。
次に、処理部33は、推定値取得部31から第1特定値を示す情報、及び実績値取得部32から第2特定値を示す情報を取得する。処理部33は、第1特定値と第2特定値との差分値、例えば第1特定値から第2特定値を減算した値(絶対値)を算出する。処理部33は、算出した差分値の第3特定値に対する割合が第2閾値よりも大きいかどうかを判定する(S13)。例えば、この差分値の第3特定値に対する割合(一例として、後述する図3の33%)が第2閾値より大きければ、推定値と実績値との差異が大きく、太陽光発電装置7はほとんど発電していないことを意味する。第2閾値は、例えば、第1特定値の50%程度である。
これにより、算出した差分値の第3特定値に対する割合が第2閾値よりも大きい場合(S13でYes)、処理部33は、太陽光発電装置7に係る故障の可能性があることを示す情報を提示装置9に出力する(S16:出力ステップの一例)。提示装置9は、この情報を出力部35を介して取得し、太陽光発電装置7に係る故障の可能性があることを示す情報を提示する。
一方、算出した差分値の第3特定値に対する割合が第2閾値以下の場合(S13でNo)、処理部33は、差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値よりも大きく、第2閾値以下であるかどうかを判定する(S14)。つまり、この差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値より大きく第2閾値までであれば、推定値と実績値との差異が中程度の大きさであり、太陽光発電装置7が如何ばかりかは発電していることを意味する。なお、第1閾値は、第2閾値よりも小さい値であり、例えば、20%程度である。
これにより、差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値よりも大きく、第2閾値以下である場合(S14でYes)、処理部33は、太陽光発電装置7に係る劣化の可能性があることを示す情報を提示装置9に出力する(S15:出力ステップの一例)。提示装置9は、この情報を出力部35を介して取得し、太陽光発電装置7に係る劣化の可能性があることを示す情報を提示する。太陽光発電装置7に係る劣化は、太陽光発電装置7が備える部品の経年劣化、または、太陽光発電装置7そのものの経年劣化を意味する。
一方、差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値よりも大きく、第2閾値以下でない場合(S14でNo)、つまり第1閾値以下の場合は推定値と実績値との差異がさほどなく、第2特定値が第1特定値に近しい値または同一の値となるため、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化等の要因が無いことを意味する。そして、処理部33はステップS11に処理を戻す。
提示装置9に出力される提示の態様について、図3を用いて説明する。図3は、実施の形態1に係り、提示装置9による提示の態様を例示した模式図である。
図3では、提示装置9は、一か月あたりの、今月の発電量(第1実績値)、今月の売電量(第2実績値)、今月の第1実績値(1882.1kWh)に対する前年同月の第1実績値(2614.8kWh)の割合、前年同月の第1実績値、今月の第1推定値(2519.2kWh)等を提示する。また、提示装置9は、今月の第1実績値に対する今月の第1推定値の割合{(2519.2/1882.1)−1}×100=33%を提示する。さらに、割合33%が所定値よりも大きいと処理部33により判定されれば、提示装置9は、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性があることを示す情報(二点鎖線で囲まれる部分H1)を提示する。これにより、ユーザは、提示装置9を介して、第1推定値に対して第1実績値が減少した原因を認識することができる。なお、図3における各々の数字は一例でありこれらに限定されない。
こうして、発電情報出力装置3は、図2の処理を終了して以上の処理を繰り返す。
[作用効果]
次に、本実施の形態における発電情報出力方法、発電情報出力装置3及びプログラムの作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態に係る発電情報出力方法は、少なくとも日射量及び雲量に基づく推定値であって、所定期間における太陽光発電装置7の発電量の第1推定値または第1推定値に基づく売電量の第2推定値である第1特定値を取得する推定値取得ステップと、所定期間における太陽光発電装置7の発電量の第1実績値または第1実績値に基づく売電量の第2実績値である第2特定値を取得する実績値取得ステップと、推定値取得ステップにおいて取得された第1特定値と、実績値取得ステップにおいて取得された第2特定値との差分値の第1特定値または第2特定値である第3特定値に対する割合が閾値よりも大きい場合に、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性があることを示す情報を出力する出力ステップと、を含む。
このように、所定期間における、日射量、及び発電量または売電量の減少の要因となる雲量に基づいてより正確に推定された第1特定値を取得し、太陽光発電装置7の実績値である第2特定値を取得することができる。このため、第1特定値と第2特定値との差分値の第3特定値に対する割合を、より正確に算出することができる。
したがって、発電情報出力方法では、発電量の低下が天候によるものか、太陽光発電装置7の故障あるいは劣化によるものかどうかを精度よく判定した情報を出力することができる。これにより、ユーザは、発電量の低下の要因を認識することができる。その結果、不要な部品交換、修理、設備の交換等が発生し難くなるため、太陽光発電装置7にかかるコストの増大化を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る発電情報出力装置3は、少なくとも日射量及び雲量に基づく推定値であって、所定期間における太陽光発電装置7の発電量の第1推定値または第1推定値に基づく売電量の第2推定値である第1特定値を取得する推定値取得部31と、所定期間における太陽光発電装置7の発電量の第1実績値または第1実績値に基づく売電量の第2実績値である第2特定値を取得する実績値取得部32と、推定値取得部31において取得された第1特定値と、実績値取得部32において取得された第2特定値との差分値の第1特定値または第2特定値である第3特定値に対する割合が閾値よりも大きい場合に、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性があることを示す情報を出力する出力部35と、を備える。
また、本実施の形態に係るプログラムは、発電情報出力方法をコンピュータに実行させる。
これらにおいても上述と同様の作用効果を奏する。
また、本実施の形態に係る発電情報出力方法において、推定値取得ステップは、日射量及び雲量に加えて、湿度及び積雪量の少なくとも一方の気象条件を考慮した推定値である第1特定値を取得する。
このように、発電量または売電量の減少の要因となる雲量だけでなく、さらに湿度、及び積雪量の少なくとも一方の気象条件を考慮するため、さらに正確な推定値である第1特定値を取得することができる。このため、この発電情報出力方法では、さらに正確な、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性があることを示す情報を出力することができる。その結果、不要な部品交換、修理、設備の交換等がより発生し難くなる。
また、本実施の形態に係る発電情報出力装置3において、推定値取得部31は、日射量及び雲量に加えて、湿度及び積雪量の少なくとも一方の気象条件を考慮した推定値である第1特定値を取得する。
この発電情報出力装置3においても上記の発電情報出力方法と同様の作用効果を奏する。
また、本実施の形態に係る発電情報出力方法において、閾値は、第1閾値、及び第1閾値よりも高い第2閾値で構成される。そして、出力ステップは、差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値よりも大きく、かつ、第2閾値以下である場合に、太陽光発電装置7に係る劣化の可能性があることを示す情報を出力し、差分値の第3特定値に対する割合が第2閾値よりも大きい場合に、太陽光発電装置7に係る故障の可能性があることを示す情報を出力する。
このように、差分値の第3特定値に対する割合が大きい、つまりこの割合が第2閾値より大きければ太陽光発電装置7に係る故障の可能性があることを示す情報を出力でき、差分値の第3特定値に対する割合が中程度、つまり第1閾値よりも大きく、かつ、第2閾値以下であれば太陽光発電装置7に係る劣化の可能性があることを示す情報を出力できる。このため、ユーザは、発電量の低下の要因を認識することができるため、太陽光発電装置7に対する適切な対応を取ることができる。その結果、不要な部品交換、修理、設備の交換等がより発生し難くなるため、太陽光発電装置7にかかるコストの増大化をより抑制することができる。
また、本実施の形態に係る発電情報出力装置3において、閾値は、第1閾値、及び第1閾値よりも高い第2閾値で構成される。そして、出力部35は、差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値よりも大きく、かつ、第2閾値以下である場合に、太陽光発電装置7に係る劣化の可能性があることを示す情報を出力し、差分値の第3特定値に対する割合が第2閾値よりも大きい場合に、太陽光発電装置7に係る故障の可能性があることを示す情報を出力する。
この発電情報出力装置3においても上記の発電情報出力方法と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態1の変形例1)
本変形例における他の構成は、実施の形態1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。また、本変形例において、実施の形態1と同様の処理については、その詳細な説明を適宜、簡略化または省略する。
実施の形態1における図2のような、ステップS13、S14、S15、S16は必須の構成要件ではない。図2のステップS13、S14、S15、S16の処理の代わりに、図4AのS113、S115の処理を用いてもよい。発電システム1の動作について、図4Aを用いて説明する。図4Aは、実施の形態1の変形例1に係り、発電情報出力装置3の動作を例示したフローチャートである。
図4Aに示すように、ステップS11で推定値取得部31が第1特定値を示す情報、ステップS12で実績値取得部32が第2特定値を示す情報を取得し、それぞれが、第1特定値及び第2特定値を示す情報を処理部33に出力する。次に、処理部33は、ステップS11、及びステップS12で取得した第1特定値及び第2特定値に基づいて、第1特定値と第2特定値との差分値を算出する。そして、処理部33は、算出した差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値よりも大きいかどうかを判定する(S113)。
算出した差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値よりも大きい場合(S113でYes)、処理部33は、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性があることを示す情報を提示装置9に出力する(S115:出力ステップの一例)。提示装置9は、この情報を出力部35を介して取得し、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性があることを示す情報を提示する。こうして、発電情報出力装置3は、図4Aの処理を終了して以上の処理を繰り返す。
一方、算出した差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値以下の場合(S113でNo)、処理部33はステップS11に処理を戻す。
(実施の形態1の変形例2)
本変形例における他の構成は、実施の形態1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。また、本変形例において、実施の形態1と同様の処理については、その詳細な説明を適宜、簡略化または省略する。
発電システム1の動作について、図4Bを用いて説明する。図4Bは、実施の形態1の変形例2に係り、発電情報出力装置3の動作を例示したフローチャートである。
図4Bに示すように、ステップS11で推定値取得部31が第1特定値を示す情報、ステップS12で実績値取得部32が第2特定値を示す情報を取得し、それぞれが、第1特定値及び第2特定値を示す情報を処理部33に出力する。
次に、処理部33は、差分値が所定の差分値よりも下回っているかどうかを判定する(S121)。
差分値が所定の差分値よりも下回っていない場合(S121でNo)、処理部33は、ステップS11にこの処理を戻す。
一方、差分値が所定の差分値よりも下回っている場合(S121でYes)、処理部33は、差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値以下であるかどうかを判定する(S122)。ここで、差分値が所定の差分値よりも下回っている場合は、実績値が推定値とさほど大きく乖離しているわけではないことを意味する。
差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値よりも大きい場合(S122でNo)、処理部33は、ステップS11にこの処理を戻す。
一方、差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値以下である場合(S122でYes)、処理部33は、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を出力部35に出力する(S123:出力ステップの一例)。提示装置9は、この情報を出力部35を介して取得し、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を提示する。
上述したように、本変形例に係る発電情報出力方法において、出力ステップは、第2特定値と第1特定値との差分値が所定の差分値よりも下回った場合に、差分値の第3特定値に対する割合が閾値(本変形例では第1閾値)以下であるときに、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を出力する。
このように、実績値が推定値と多少の差異はあるものの、実績値と推定値とが大きく乖離しているわけではない場合は、太陽光発電装置7の故障あるいは劣化の可能性があると判定せずに、天候によって発電量が低下していることを意味する。このため、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を出力することができる。
また、本実施の形態に係る発電情報出力装置3において、出力部35は、第2特定値と第1特定値との差分値が所定の差分値よりも下回った場合に、差分値の第3特定値に対する割合が閾値(本変形例では第1閾値)以下であるときに、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を出力する。
この発電情報出力装置3においても上述の発電情報出力方法と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態2)
[構成]
本実施の形態における他の構成は、特に明記しない場合は、実施の形態1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。本実施の形態の構成について、図5を用いて説明する。図5は、実施の形態2に係り、発電システム200を例示したブロック図である。
図5に示すように、発電情報出力装置203は、太陽光発電装置7が発電した前年以前の発電量を示す第3実績値または第3実績値に基づく売電量の第4実績値である第4特定値を取得する過去値取得部34をさらに備える。
過去値取得部34は、記憶制御装置11から太陽光発電装置7が実際に発電した実績値である前年以前の発電量を示す第4特定値を示す情報を取得する。過去値取得部34は、取得した第4特定値を示す情報を処理部33に出力する。
この記憶制御装置11は、太陽光発電装置7が発電した過去の実績値を格納するデータベースを保有する。記憶制御装置11は、発電情報出力装置203に搭載されていてもよく、発電情報出力装置203と異なる別の装置であってもよい。
本実施の形態では、処理部33は、今年の所定期間と第4特定値に示される前年以前の所定期間とが対応するときに、第2特定値の第4特定値に対する割合が第3閾値よりも小さいかどうかを判定する。処理部33は、さらに、第2特定値と第1特定値との差分値あるいは差分値の第3特定値に対する割合(差分率ともいう)が、第1閾値以下であるかどうかを判定する。つまり処理部33は、所定期間における、実績値である発電量と発電量の推定値とを比較する。処理部33は、差分値の第3特定値に対する割合に応じて、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を出力部35に出力する。処理部33の詳細な処理については、後述する。
[動作]
発電システム200の動作について、図6を用いて説明する。図6は、実施の形態2に係り、発電情報出力装置203の動作を例示したフローチャートである。
実施の形態1と同様の処理については、その詳細な説明を適宜、簡略化または省略する。
図6に示すように、ステップS11で推定値取得部31が第1特定値を示す情報、ステップS12で実績値取得部32が第2特定値を示す情報を取得し、それぞれが、第1特定値及び第2特定値を示す情報を処理部33に出力する。
次に、発電情報出力装置203の過去値取得部34は、第4特定値を示す情報を記憶制御装置11から取得し(S21:過去値取得ステップの一例)、処理部33に出力する。具体的には、過去値取得部34は、第2特定値が示す今年の所定期間に対応する前年以前の所定期間の第4特定値を示す情報を取得するために、記憶制御装置11に対して、この第4特定値を示す情報の要求を行う。記憶制御装置11は、この要求に応じて、データベースに格納されている、この第4特定値を抽出し、抽出した第4特定値を示す情報を発電情報出力装置203に出力することで、過去値取得部34がこの第4特定値を取得する。一例を挙げれば、過去値取得部34は、第2特定値が示す今年の所定期間がX月(1月分)であれば、前年以前のX月(1月分)の第4特定値を示す情報を取得する。
次に、処理部33は、第2特定値の第4特定値に対する割合が第3閾値よりも小さいかどうかを判定する(S22)。つまり、前年以前である過去の実績値が今年の実績値と近しい値または同一の値かどうかを判定する。
第2特定値の第4特定値に対する割合が第3閾値以上である場合(S22でNo)、処理部33は、ステップS11にこの処理を戻す。
一方、第2特定値の第4特定値に対する割合が第3閾値よりも小さい場合(S22でYes)、処理部33は、差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値以下であるかどうかを判定する(S23)。
差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値よりも大きい場合(S23でNo)、処理部33は、ステップS11にこの処理を戻す。
一方、差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値以下である場合(S23でYes)、処理部33は、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を出力部35に出力する(S24:出力ステップの一例)。提示装置9は、この情報を出力部35を介して取得し、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を提示する。
提示装置9に出力される提示の態様について、図7を用いて説明する。図7は、実施の形態2に係り、提示装置9による提示の態様を例示した模式図である。
提示装置9は、今月の第1実績値(1882.1kWh)に対する前年同月の第1実績値(2614.8kWh)の割合を提示する。今月の第1実績値の割合は、前年同月の72%であるため、前年同月に比べて大きく発電量が低下していることを意味する(第3閾値よりも小さいことを意味する)。また、今月の第1推定値(1804.2kWh)と今月の第1実績値との差分値の、今月の第1推定値または今月の第1実績値に対する割合が4%であるため、今月の第1推定値と今月の第1実績値とにさほど差異が無いことを意味する(差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値以下であることを意味する)。提示装置9は、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報(二点鎖線で囲まれる部分H1)を提示する。これにより、ユーザは、提示装置9を介して、前年同月の第1実績値に対して第1実績値が減少した原因を認識することができる。なお、図7における各々の数字は一例でありこれらに限定されない。
こうして、発電情報出力装置203は、図6の処理を終了して以上の処理を繰り返す。
[作用効果]
次に、本実施の形態における発電情報出力方法、発電情報出力装置203及びプログラムの作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態に係る発電情報出力方法は、太陽光発電装置7が発電した前年以前の発電量を示す第3実績値または当該第3実績値に基づく売電量の第4実績値である第4特定値を取得する過去値取得ステップを、さらに含む。そして、出力ステップは、第2特定値に示される今年の所定期間と第4特定値に示される前年以前の所定期間とが対応するときに、第2特定値の第4特定値に対する割合が第3閾値よりも小さく、かつ、差分値の第3特定値に対する割合が閾値(実施の形態では第1閾値)以下である場合に、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を出力する。
このように、今年の所定期間における実績値である第2特定値と、今年の所定期間に対応する前年以前の所定期間であって、実績値である第4特定値とを比較し、第2特定値の第4特定値に対する割合が大きければ前年以前よりも発電量の実績値が低下していることを意味する。これにより、差分値の第3特定値に対する割合が閾値(実施の形態では第1閾値)以下であれば、推定値である第1特定値と実績値である第2特定値とが近しいまたは同一の値であることを意味する。このため、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を出力することができる。
また、本実施の形態に係る発電情報出力装置203は、太陽光発電装置7が発電した前年以前の発電量を示す第3実績値または当該第3実績値に基づく売電量の第4実績値である第4特定値を取得する過去値取得部を、さらに含む。そして、出力部35は、第2特定値に示される今年の所定期間と第4特定値に示される前年以前の所定期間とが対応するときに、第2特定値の第4特定値に対する割合が第3閾値よりも小さく、かつ、差分値の第3特定値に対する割合が閾値以下である場合に、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を出力する。
この発電情報出力装置203においても上述の発電情報出力方法と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態2の変形例)
本変形例における他の構成は、実施の形態2と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
推定値取得部231は、気象庁等の外部のサーバから日射量、雲量、湿度、及び積雪量を示すそれぞれの情報(以下、気象情報という)を、さらに取得することが可能である。推定値取得部231は、取得した気象情報を処理部33に出力する。処理部33は、取得した気象情報に基づいて、今月の第1実績値に対する前年同月の第1実績値の割合から、天候の影響によるものかどうかを表す、天候を示す情報を出力部に出力する。提示装置9は、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報の他に、原因となった天候を示す情報を提示する。天候を示す情報は、今年の所定期間が前年と同一の所定期間と比べてどのような天候の理由で発電量が低下しているかを示す情報であり、例えば、雲が多いこと、積雪が多いこと、霧が多いこと等を示す情報である。
発電システム200の動作について、図8を用いて説明する。図8は、実施の形態2の変形例に係り、発電情報出力装置203の動作を例示したフローチャートである。本変形例において、実施の形態2と同様の処理については、その詳細な説明を適宜、簡略化または省略する。
図8に示すように、発電情報出力装置3の推定値取得部31は、第1特定値を示す情報及び気象情報を発電量推定装置5から取得し(S31:推定値取得ステップの一例)、それぞれの情報を処理部33に出力する。
また、ステップS12で実績値取得部32が第2特定値を示す情報を取得し、第2特定値を示す情報を処理部33に出力する。また、過去値取得部34は、第4特定値を示す情報を記憶制御装置11から取得し(S21)、処理部33に出力する。
次に、発電情報出力装置203の過去値取得部34は、第4特定値を示す情報を記憶制御装置11から取得し(S21)、処理部33に出力する。
次に、処理部33は、第2特定値の第4特定値に対する割合が第3閾値よりも小さいかどうかを判定する(S22)。第2特定値の第4特定値に対する割合が第3閾値よりも小さい場合(S22でYes)、処理部33は、差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値以下であるかどうかを判定する(S23)。
差分値の第3特定値に対する割合が第1閾値以下である場合(S23でYes)、処理部33は、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報、及び天候を示す情報を出力する(S32:出力ステップの一例)。提示装置9は、出力部35を介して、太陽光発電装置7に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報、及び天候を示す情報(例えば「今月は曇りが多いため、前年同月に比べて発電量が低下しています」等の情報)を提示する。
(その他変形例等)
以上、本開示について、実施の形態1、2、実施の形態1の変形例1、2、及び実施の形態2の変形例に基づいて説明したが、本開示は、上記発電情報出力方法、発電情報出力装置及びプログラムに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態1、2、実施の形態1の変形例1、2、及び実施の形態2の変形例に係る発電情報出力方法、発電情報出力装置及びプログラムにおいて、図2のステップS13でNoである場合、処理部は、太陽光発電装置が正常であることを示す情報を提示装置に出力してもよい。また、図6のステップS21でNoである場合、あるいは図6のステップS22でNoである場合、処理部は、太陽光発電装置が正常であることを示す情報を提示装置に出力してもよい。
また、上記実施の形態1、2、実施の形態1の変形例1、2、及び実施の形態2の変形例に係る発電情報出力装置において、太陽光発電装置及び提示装置の少なくとも一方と一体化されていてもよい。この場合、提示装置は、出力部に相当する。このため、出力部は通信インターフェイスに限定されない。
また、上記実施の形態1、2、実施の形態1の変形例1、2、及び実施の形態2の変形例に係る発電情報出力装置は、発電量推定装置を有していてもよい。つまり、発電量推定装置は、発電情報出力装置に搭載されていてもよい。
また、上記実施の形態1、2、実施の形態1の変形例1、2、及び実施の形態2の変形例に係る発電情報出力装置は、提示装置を備えていてもよい。
また、上記実施の形態1、2、実施の形態1の変形例1、2、及び実施の形態2の変形例に係る発電情報出力方法を用いたプログラムは、コンピュータに搭載された記憶装置に格納されていてもよい。
また、上記実施の形態1、2、実施の形態1の変形例1、2、及び実施の形態2の変形例に係る発電情報出力装置、及びプログラムを格納する記憶装置に含まれる各処理部は、典型的に集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
なお、上記各実施の形態1、2、実施の形態1の変形例1、2、及び実施の形態2の変形例において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の実施の形態は例示された数字に制限されない。
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェアまたはソフトウェアが並列または時分割に処理してもよい。
また、フローチャートにおける各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
その他、実施の形態1、2、実施の形態1の変形例1、2、及び実施の形態2の変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態1、2、実施の形態1の変形例1、2、及び実施の形態2の変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
3、203 発電情報出力装置
7 太陽光発電装置(発電設備)
31 推定値取得部
32 実績値取得部
34 過去値取得部
35 出力部

Claims (11)

  1. 少なくとも日射量及び雲量に基づく推定値であって、所定期間における発電設備の発電量の第1推定値または前記第1推定値に基づく売電量の第2推定値である第1特定値を取得する推定値取得ステップと、
    前記所定期間における前記発電設備の発電量の第1実績値または前記第1実績値に基づく売電量の第2実績値である第2特定値を取得する実績値取得ステップと、
    前記推定値取得ステップにおいて取得された前記第1特定値と、前記実績値取得ステップにおいて取得された前記第2特定値との差分値の前記第1特定値または前記第2特定値である第3特定値に対する割合が閾値よりも大きい場合に、前記発電設備に係る故障あるいは劣化の可能性があることを示す情報を出力する出力ステップと、を含む
    発電情報出力方法。
  2. 前記推定値取得ステップは、日射量及び雲量に加えて、湿度及び積雪量の少なくとも一方の気象条件を考慮した推定値である第1特定値を取得する
    請求項1に記載の発電情報出力方法。
  3. 前記出力ステップは、前記第2特定値と前記第1特定値との差分値が所定の差分値よりも下回った場合に、前記差分値の前記第3特定値に対する割合が閾値以下であるときに、前記発電設備に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を出力する
    請求項1または2に記載の発電情報出力方法。
  4. 前記発電設備が発電した前年以前の発電量を示す第3実績値または当該第3実績値に基づく売電量の第4実績値である第4特定値を取得する過去値取得ステップを、さらに含み、
    前記出力ステップは、前記第2特定値に示される今年の所定期間と前記第4特定値に示される前年以前の所定期間とが対応するときに、前記第2特定値の前記第4特定値に対する割合が第3閾値よりも小さく、かつ、前記差分値の前記第3特定値に対する割合が閾値以下である場合に、前記発電設備に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を出力する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の発電情報出力方法。
  5. 前記閾値は、第1閾値、及び前記第1閾値よりも高い第2閾値で構成され、
    前記出力ステップは、
    前記差分値の前記第3特定値に対する割合が前記第1閾値よりも大きく、かつ、前記第2閾値以下である場合に、前記発電設備に係る劣化の可能性があることを示す情報を出力し、
    前記差分値の前記第3特定値に対する割合が前記第2閾値よりも大きい場合に、前記発電設備に係る故障の可能性があることを示す情報を出力する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の発電情報出力方法。
  6. 少なくとも日射量及び雲量に基づく推定値であって、所定期間における発電設備の発電量の第1推定値または前記第1推定値に基づく売電量の第2推定値である第1特定値を取得する推定値取得部と、
    前記所定期間における前記発電設備の発電量の第1実績値または前記第1実績値に基づく売電量の第2実績値である第2特定値を取得する実績値取得部と、
    前記推定値取得部において取得された前記第1特定値と、前記実績値取得部において取得された前記第2特定値との差分値の前記第1特定値または前記第2特定値である第3特定値に対する割合が閾値よりも大きい場合に、前記発電設備に係る故障あるいは劣化の可能性があることを示す情報を出力する出力部と、を備える
    発電情報出力装置。
  7. 前記推定値取得部は、日射量及び雲量に加えて、湿度及び積雪量の少なくとも一方の気象条件を考慮した推定値である第1特定値を取得する
    請求項6に記載の発電情報出力装置。
  8. 前記出力部は、前記第2特定値と前記第1特定値との差分値が所定の差分値よりも下回った場合に、前記差分値の前記第3特定値に対する割合が閾値以下であるときに、前記発電設備に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を出力する
    請求項6または7に記載の発電情報出力装置。
  9. 前記発電設備が発電した前年以前の発電量を示す第3実績値または当該第3実績値に基づく売電量の第4実績値である第4特定値を取得する過去値取得部を、さらに含み、
    前記出力部は、前記第2特定値に示される今年の所定期間と前記第4特定値に示される前年以前の所定期間とが対応するときに、前記第2特定値の前記第4特定値に対する割合が第3閾値よりも小さく、かつ、前記差分値の前記第3特定値に対する割合が閾値以下である場合に、前記発電設備に係る故障あるいは劣化の可能性は低く、天候によって発電量が低下していることを示す情報を出力する
    請求項6〜8のいずれか1項に記載の発電情報出力装置。
  10. 前記閾値は、第1閾値、及び前記第1閾値よりも高い第2閾値で構成され、
    前記出力部は、
    前記差分値の前記第3特定値に対する割合が前記第1閾値よりも大きく、かつ、前記第2閾値以下である場合に、前記発電設備に係る劣化の可能性があることを示す情報を出力し、
    前記差分値の前記第3特定値に対する割合が前記第2閾値よりも大きい場合に、前記発電設備に係る故障の可能性があることを示す情報を出力する
    請求項6〜9のいずれか1項に記載の発電情報出力装置。
  11. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の発電情報出力方法をコンピュータに実行させるための
    プログラム。
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