JPWO2020003354A1 - 不足能力抽出装置 - Google Patents

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Abstract

この発明は、人材の募集または育成等に利用可能な不足能力情報を抽出する装置に関し、求められる能力に対する対象人材の不足能力を客観的に抽出することを目的とする。ツリー構造を有するマッチング辞書を記憶する。マッチング辞書中の、人材に求められる辞書ノードを希望ノード84として登録する。希望ノード84を前記ツリー構造に当て嵌めてテクニカルツリー80を生成する。マッチング辞書中の、対象人材が所持する辞書ノードを所持ノード86として登録する。所持ノード86を前記ツリー構造に当て嵌めてスキルツリー82を生成する。希望ノード84の夫々に、重要度に基づく配点と、所持ノード86との距離に基づく係数とを付与する(88,90,92)。配点−(配点×係数)により希望ノード84夫々の不足スコアを算出する。希望ノードの夫々と不足スコアの組み合わせを不足能力情報として出力する。

Description

この発明は、不足能力抽出装置に係り、特に、人材の募集または育成等に利用可能な不足能力情報を抽出する装置として好適な不足能力抽出装置に関する。
特許文献1(特開2003−162651号公報)には、求人情報と求職情報との一致度に基づいて、求人側の要求と求職側のスキルとのマッチングスコアを計算する装置が開示されている。求人情報は、人材を求める求人側企業によって提供される。一方、求職情報は、人材群を派遣可能な求職側企業から提供される。特許文献1に記載の手法によれば、求人側企業の要求と、個々の求職者のスキルとの親和性を適切に数値化することができる。
特開2003−162651号公報
ところで、企業のような組織においては、業務を遂行するために必要な能力に対して、担当者の能力に不足があれば、それを補うための活動が必要となる。例えば、不足能力を補うための人材の補充、或いは、不足能力を補うための既存人材の育成が必要となる。このような活動の前提としては、不測能力を正確に抽出することが必要である。
上述した特許文献1に記載の通り、職務に必要な能力と、特定の人材の所持能力との一致度をスコア化する装置は公知である。しかしながら、必要能力に対する不足能力を正確に抽出する装置は、従来提供されていなかった。このため、上記のような不測能力の把握は、採用や育成に携わる人間により主観的に行われるのが一般的であった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、求められる能力に対する対象人材の不足能力を客観的に抽出することのできる不足能力抽出装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、不足能力抽出装置であって、
物品概念の上位下位の関係、物品の全体と部品の関係、および抽象概念の上位下位の関係のうち少なくとも一種の関係で階層化された複数の辞書ノードを含むツリー構造を有し、個々の辞書ノードにマッチング要素が割り当てられているマッチング辞書を記憶するメモリ機構と、
登録する辞書ノードの入力を受け付ける入力インターフェースと、
前記マッチング辞書と登録された辞書ノードに基づいて不足能力情報を抽出する処理装置と、を備え、
前記処理装置は、
前記マッチング辞書中の、人材に求められる辞書ノードを、希望ノードとして登録する処理と、
前記希望ノードを前記ツリー構造に当て嵌めて、登録された希望ノードを網羅するテクニカルツリーを生成する処理と、
前記マッチング辞書中の、対象人材が所持する辞書ノードを、所持ノードとして登録する処理と、
前記所持ノードを前記ツリー構造に当て嵌めて、登録された所持ノードを網羅するスキルツリーを生成する処理と、
前記テクニカルツリーに含まれている希望ノード群から前記スキルツリーに含まれている所持ノード群を減じた結果に基づいて前記不足能力情報を生成する処理と、
を実行することを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記入力インターフェースは、前記希望ノードの重要度の入力を受け付ける機能を有し、
前記不足能力情報を抽出する処理は、
前記希望ノードについて、前記重要度が高いほど大きな値となるように配点を算出する処理と、
前記希望ノードについて、前記所持ノードとの前記ツリー構造における距離が短いほど大きな値となるように係数を設定する処理と、
前記希望ノードについて、前記配点と、前記係数とに基づいて充足スコアを算出する処理と、
前記希望ノードについて、前記配点から前記充足スコアを減ずることにより不足スコアを算出する処理と、
前記不足スコアと当該不足スコアに対応する希望ノードとの組み合わせを含む情報を、前記不足能力情報として生成する処理と、
を含むことを特徴とする。
また、第3の発明は、第2の発明において、
前記マッチング辞書は、一のマッチング要素を取り扱うために使用される他のマッチング要素と当該一のマッチング要素とを結び付ける横の関係、一のマッチング要素を取り扱うために要求される他のマッチング要素と当該一のマッチング要素とを結び付ける横の関係、および一のマッチング要素と類似する他のマッチング要素と当該一のマッチング要素とを結び付ける横の関係のうち少なくとも一種の横の関係を示す情報を更に含んでおり、
前記係数を設定する処理は、前記希望ノードと前記所持ノードとの間に前記横の関係が成立する場合に、当該希望ノードについて、前記横の関係に対応する係数を設定する処理を含むことを特徴とする。
また、第4の発明は、第2または第3の発明において、
前記入力インターフェースは、前記所持ノードの習熟度の入力を受け付ける機能を有し、
前記充足スコアを算出する処理は、前記配点と、前記係数と、当該係数に関わる所持ノードの習熟度とに基づいて、前記充足スコアを算出することを特徴とする。
また、第5の発明は、第1乃至第4の発明の何れかにおいて、
前記希望ノード群は、特定の組織に求められる能力の総和に相当し、
前記対象人材は、前記組織に属する既存人材の夫々であり、
前記所持ノード群は、前記組織に属する全ての既存人材の所持ノードの総和に相当し、
前記不足能力情報は、前記組織に不足している能力の情報であることを特徴とする。
また、第6の発明は、第1乃至第4の発明の何れかにおいて、
前記対象人材は、実績評価の対象とされている人材であり、
前記希望ノード群は、当該対象人材に適用すべき評価基準に含まれる個々の要素の総和に相当し、
前記所持ノード群は、当該対象人材が所持している個々の要素の総和に相当し、
前記不足能力情報は、前記評価基準に照らして当該対象人材に不足している能力の情報であることを特徴とする。
第1の発明によれば、全ての希望ノードをマッチング辞書中で登録することにより、人材に求める要素を網羅するテクニカルツリーを生成することができる。また、全ての所持ノードをマッチング辞書中で登録することにより、対象人材が所持する項目を網羅するスキルツリーを生成することができる。テクニカルツリーとスキルツリーは、全く同じツリー構造を有するため、容易に対比させることができる。そして、テクニカルツリーに含まれる希望ノード群から、スキルツリーに含まれる所持ノード群を減ずることで、求められる能力に対する対象人材の不足能力を客観的に抽出することができる。
第2の発明によれば、ツリー構造上での距離が短い所持ノードを持つ希望ノードには、大きな係数が与えられる。希望ノードと所持ノードの距離は、両者の関係の強さに相当する。従って、本発明では、関係の強い所持ノードが存在する希望ノードに大きな係数が与えられる。本発明では、係数が1.0に近づくほど、充足スコアは「配点」に近づき、その結果、不足スコアはゼロに近づく。反対に、係数が0.0に近づくほど不足スコアは「配点」に近づく。このように、本発明では、関係の強い所持ノードを持つ希望ノードについては不足スコアが小さな値となり、他方、関係の強い所持ノードを持たない希望ノードについては不足スコアが大きな値となる。つまり、本発明では、対象人材の能力が不足している希望ノードには大きな不足スコアが算出される。一方、合致する能力が認められる希望ノードの不足スコアは小さな値となる。このため、本発明によれば、必要とされる能力と対象人材の能力とのギャップを適正に表す不足能力情報を抽出することができる。更に、本発明では、重要度の高い希望ノードに高い配点が与えられる。その結果、不足スコアは、重要度の高い希望ノードで大きな値となる。従って、本発明によれば、個々の希望ノードの重要性をも正しく表した不足能力情報を得ることができる。
第3の発明によれば、「使用」で結び付く横の関係、「要求」で結び付く横の関係、および「類似」で結び付く横の関係の少なくとも一つの情報がマッチング辞書に与えられる。これらの横の関係で結び付くマッチング要素は、一方が他方を補うものとして理解することができる。このため、希望ノードに合致する所持ノードが存在しなくても、横の関係を示す所持ノードが存在していれば、その希望ノードについてもある程度の充足スコアを与えることが望ましい。本発明によれば、横の関係に対応する係数が設定されるため、上記の要求を満たすことができる。
第4の発明によれば、所持ノードの夫々についての習熟度が充足スコアに反映される。具体的には、希望ノードに関連する所持ノードの習熟度が高いほど、充足スコアは高い値となる。また、その習熟度が低いほど充足スコアは小さな値となる。つまり、希望ノードに対応する所持ノードについて高い習熟度が得られていれば、不足スコアは低くなり、その習熟度が低ければ不足スコアは高くなる。このように、本発明によれば、個々の所持ノードの習熟度を反映させることにより、実情を正しく表す不足能力情報を生成することができる。
第5の発明によれば、特定の組織に求められる能力の総和から、その組織の既存人材の能力の総和を減じた結果が、不足能力情報とされる。この場合、得られた不足能力情報は、組織に不足している能力を正しく表すものとなる。このため、本発明で得られる不足能力情報は、人材補充の場面では募集要項として利用することができ、また、人材育成の場面では育成プログラムの基礎として利用することができる。
第6の発明によれば、実績評価に用いる評価基準から、実績評価の対象人材の能力を減じた結果が、不足能力情報とされる。このような不足能力情報は、その対象人材に足りない能力を正しく表すものとなる。このため、本発明で得られる不足能力情報は、対象人材の育成プログラムとして利用することができる。
本発明の実施の形態1の不足能力抽出装置を含むネットワークの概要を説明するための図である。 図1に示す管理サーバのハードウェア構成を説明するための図である。 スキルの関連性に従ってツリー構造とされたマッチング要素の集合を含むマッチング辞書の例を示す図である。 本実施形態で用いられるマッチング辞書に含まれるuseの関係とrequireの関係を説明するための図である。 本実施形態で用いられるマッチング辞書に含まれるsimilarの関係を説明するための図である。 希望ノードの登録手順を説明するためのフローチャートである。 希望ノードを登録する処理を説明するための図(その1)である。 希望ノードを登録する処理を説明するための図(その2)である。 希望ノードを登録する処理を説明するための図(その3)である。 希望ノードがマッチング辞書に存在していなかった状況を説明するための図である。 希望ノードの重要度を登録する処理を説明するための図である。 希望ノードを含むテクニカルツリーと所持ノードを含むスキルツリーとの照合結果から不足スコアが算出される様子を示す図である。 本発明の実施の形態1において、不足能力情報を出力するために管理サーバが実行する処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において、不足能力情報を出力するために管理サーバが実行する処理を説明するためのフローチャートである。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
図1は、本発明の実施の形態1の不足能力抽出装置を含むネットワークの概要を説明するための図である。本実施形態の不足能力抽出装置は管理サーバ10を備えている。
図2は、管理サーバ10のハードウェア構成を示す。管理サーバ10は、一般的なコンピュータシステムで構成されており、中央プロセッサ(CPU)18を備えている。CPU18には、通信バス20を介してROM22、RAM24、ストレージ26等のメモリ機構が接続されている。通信バス20には、更に、通信インターフェース28、並びに、ユーザインターフェースとなる操作部30及び表示部32が接続されている。管理サーバ10は、ROM22に格納されているプログラムをCPU18が実行することにより、不足能力抽出装置としての機能を実現する。
管理サーバ10はネットワーク12を介して、複数の操作端末14と繋がっている。本実施形態の装置は、特定の組織が特定のプロジェクトを行うに当たって、その組織に不足している能力を正確に抽出することを主たる目的として設計されている。操作端末14は、本装置の操作に習熟した操作担当者が、プロジェクトの実行に必要な能力、およびその組織に属する既存の人材夫々の能力に関する情報を登録する際に用いられる。操作端末14は、管理サーバ10と同様に一般的なコンピュータシステムで構成されている。
図3は、管理サーバ10が記憶するマッチング辞書36の一例を示す。マッチング辞書36には、ツリー構造に階層化された複数の辞書ノード38が含まれている。辞書ノード38には、何れもスキルの内容や分野を表すマッチング要素が割り当てられている。上下の関係線で結ばれた辞書ノードは、物品概念における上位と下位の関係、物品の全体と部分の関係、或いは抽象概念における上位と下位の関係を有している。
例えば、「製品・部品」の辞書ノード38には、「自動車関連」を含む幾つかの製品または部品の辞書ノード38が結び付けられている。これらは物品概念の上位と下位の関係を有している。また、「自動車関連」の辞書ノード38には「内装部品」を含む幾つかの辞書ノード38が結び付けられている。これらは物品の全体と部品の関係を有している。更に、「職種」の辞書ノード38には、「生産」を含む幾つかの辞書ノード38が結び付けられている。これらは、抽象概念における上位と下位の関係を有している。
マッチング辞書36に含まれる辞書ノード38は、ツリー構造の中での距離が短いほど関連が強いと判断することができる。例えば、共に「自動車」の下位に位置する「エンジン構造部品」と「アクスル/ブレーキ/車両ダイナミック制御」は、自動車に関する知識において共通しているため、密な関連を有する。
一方、辞書ノード38の中には、ツリー構造の中では離れて位置していても互いに密接に関連しているものが存在する。マッチング辞書36には、それらの関連を表す3種類の横の関係線が含まれている。
図4は、3種類の横の関係線のうち、useの関係線40とrequireの関係線42を示している。図4に示す辞書ノード38のうち、例えば「自動二輪車」の「駆動機構」における「クラッチ」の取り扱いには「CAD」の使用が必要である。このように一の要素が他の要素を使用する関係が成立する場合は、一の要素から他の要素に向けてuseの関係線40が引かれる。また、「自動二輪」の「駆動機構」の取り扱いには「摩擦」の学問知識が必要とされる。このように、一の要素が他の要素を必要とする関係が成立する場合には、一の要素から他の要素に向けてrequireの関係線42が引かれる。
図5は、3つ目の横の関係線、即ちsimilarの関係線44を示している。図5において「産業用機器」の下位に位置する「ノギス」と、「自動車関連」の下位に位置する「ノギス」とは、スキルの観点からすれば実質的に同じ意味を有する。このように、一の要素と他の要素が実質的に同じ意味を有する場合には、それらの要素間にsimilarの関係線44が引かれる。
以上説明した通り、本実施形態のマッチング辞書36には、ツリー構造に対応する縦の関係線に加えて、3種類の横の関係線40,42,44が含まれている。ツリー構造において近くに配置される辞書ノード38同士と同様に、それら横の関係線40,42,44の何れかで結ばれた辞書ノード同士も、互いに関連が強いと判断することができる。
本実施形態において、マッチング辞書36に含まれる個々の辞書ノード38は、管理者により管理サーバ10を用いて入力される。管理者はこの際、ツリー構造を構成する縦の関係を特定し、また、必要であれば横の関係を特定して追加する辞書ノード38を入力する。
[実施の形態1の基本動作]
次に、本実施形態の不足能力抽出装置の動作を説明する。
図6は、操作端末14を用いて、操作担当者が、あるプロジェクトの実行に必要な能力条件を登録する際の流れを説明するためのフローチャートである。本実施形態で用いられるマッチング辞書は、「製品・部品」「技術・ツール」「職種」「学問」の4つのカテゴリ別のツリー構造を有している。能力条件を登録する際には、先ず、それら4つのカテゴリの何れを登録するかが選択される。
以下、船舶の部品を製造する企業から、「小型船外機用アクチュエータの設計」に関するプロジェクトについて、既存組織の不足能力の抽出を依頼された場合を例として説明を進める。また、ここでは、4つのカテゴリの中「職種」に関する辞書ノードを始めに登録することとする(ステップ100)。
本実施形態では、辞書ノードを登録する手法として、ワード検索とノード選択の2つの手法が準備されている(ステップ102)。ワード検索は、特定のワードを入力して該当する辞書ノードを呼び出す手法である。他方、ノード選択は、ツリー構造に沿ってマッチング辞書を確認し、プロジェクトの進行に必要な辞書ノードを選択して登録する手法である。
図7は、ノード選択の手法で辞書ノードを登録する際に操作端末14のモニタに表示される画面の一例を示す。ここでは、操作担当者によって、プロジェクトの内容、即ち業務内容として「小型船外機用アクチュエータの設計」が入力されている(46)。また、カテゴリとして「職種」が選択され(48)、「ノード選択」のタブが選択されている(50)。更に、「職種」の下位には「企画・研究」から「生産管理」まで幾つかの職種が列記されており、その中から「設計・開発」の辞書ノードが選択されている(52)。
「設計・開発」が選択されると、その下位に位置する幾つかの辞書ノードが表示される。ここでは、それらの辞書ノードを、符号(54)を付した破線の枠内に示している。操作担当者は、それらの辞書ノードを依頼者に見せて、プロジェクトに必要な能力に最も近いものの選択を促す。図7は、最も近いものとして「造船設計」が選ばれ、そのノードが登録された状態を示している(56)。
図6に示すフローチャートは、上記の処理をステップ104およびステップ106で表している。具体的には、「設計・開発」の分野でプロジェクトに必要な辞書ノードを探す処理が(ステップ104)に相当し、また、その結果として「造船設計」の辞書ノードを登録する処理が(ステップ106)に相当している。
図6に示すフローチャートでは、ステップ106に続いて、周辺ツリーの確認(ステップ108)、縦横関係線の有無判断(ステップ110)、登録すべき用語の判断(ステップ112)が示されている。これらの処理は、後述するワード検索によるノード登録の場合と実質的に同様であるため、ここではその説明を省略する。
図8は、ワード検索の手法で辞書ノードを登録する際に操作端末14のモニタに表示される画面の一例を示す。ここでは、「小型船外機用アクチュエータの設計」に必要なスキルとして、「アクチュエータ」の製品知識が要求された場合について説明する。
図8の上段では、辞書ノード検索の手法を「ワード検索」とするべく、そのタブが選ばれている(58)。そして、検索すべきワードとして「アクチュエータ」が入力されている(60)。
図8の下段は、「アクチュエータ」についての検索結果(62)が示されている。ここには、具体的には、「製品・部品」<「自動車関連」<「自動車」<「エンジン吸排気系部品」<「過給機」<「ターボチャージャー」<「アクチュエータ」から、「製品・部品」<「産業用機械」<「その他産業用機械」<「機械コンポーネント」<「空圧機器」<「アクチュエータ」まで、7つの結果が示されている。
上記の結果から、「アクチュエータ」の辞書ノードが、船舶の分野には準備されていないが、他の分野には準備されていることが判る。この場合、操作担当者は、得られた結果の中で今回のプロジェクトに利用できるものがあるかを依頼者に問い合わせる。その結果、例えば、「自動車」分野の「アクチュエータ」(64)なら、共通する知識が多く利用が可能である、といった回答が得られた場合は、これに対応する辞書ノードが登録される。
図6に示すフローチャートは、上記の処理をステップ104、ステップ114およびステップ116で表している。具体的には、キーワード検索の結果(62)の中に「船舶」分野の「アクチュエータ」に対応する辞書ノードが存在するか否かを判断する処理が(ステップ104)に相当する。また、その判断が否定された場合に、他分野に利用可能な辞書ノードが存在するか否かを判断する処理が(ステップ114)に相当する。そして、「自動車」分野の「アクチュエータ」を登録する処理が(ステップ116)に相当する。
図6に示すフローチャートでは、ステップ116の下方にも、上述したステップ106の場合と同様に、周辺ツリーの確認(ステップ108)、縦横関係線の有無判断(ステップ110)、および登録すべき用語の判断(ステップ112)が示されている。
図9は、それらステップ108〜112の処理に伴って操作端末14のモニタに表示される画面の一例を示す。より具体的には、図9の上段は、上記「アクチュエータ」の登録後に、操作担当者が画面に表示した周辺ツリーを示す。操作担当者は、この画面を依頼者に見せて、「センサ/アクチュエータ」の下位に「アクチュエータ」と共に並んでいる辞書ノード(66)の中に、役に立つノードが存在するか否かを確認する。
辞書ノード(66)の中に役に立つ辞書ノードが見つかれば、そのノードが登録される。また、それらの中に役に立つノードがなければ、操作担当者は、更に広い範囲で周辺の辞書ノードを表示してもよい。図9の中段は、更に上位に遡って、「自動車」の下位に並ぶ辞書ノード(68)を画面に表示した例を示す。
操作担当者は、辞書ノード(68)について、依頼者に有用性を確認する。その結果、例えば「ステアリング」(70)について有用性が認められた場合は、その下位の辞書ノード(72)を更に展開して、必要なスキルの有無を確認してもよい。図9の下段は、「ステアリング」(70)の下位に広がる辞書ノード(72)の表示例を示す。そして、例えば、「電動パワーステアリング」(74)の知識が必要であることが判れば、その辞書ノード(74)が登録される。
尚、上記の例では、縦の関係線のみを辿って周辺ツリーを展開することとしているが、その展開の手法はこれに限定されるものではない。例えば、登録した辞書ノードに横の関係線が繋がっている場合は、その横の関係線を辿って周辺ツリーを展開することとしてもよい。
上記の処理中、図9の上段、中段、または下段の画面を表示する行為、およびその画面中で縦横の関係線で繋がれた辞書ノード(66)、(68)、(72)を見つける行為は、図6に示すフローチャートにおける(ステップ108)および(ステップ110)の処理に相当する。また、それらの辞書ノード(66)、(68)、(72)の中から登録すべき用語を見つけ出す行為が(ステップ112)の処理に相当する。
依頼者からは、マッチング辞書中に登録されていない事項が要求される場合がある。図10は、「小型船外機用アクチュエータの設計」に関わる本件において、マッチング辞書に含まれていない「コントロールレバー」が要求された場合に、操作端末14のモニタに表示される画面の例を示す。
図10には、具体的には、検索ワードとして「コントロールレバー」が入力され、検索結果として「該当データが存在しません」のコメントが示された様子が表示されている(76)。この場合、操作担当者は、図示しないチャット機能を用いて、管理サーバ10に「コントロールレバー」に対応する辞書ノードの追加を要請する。
上記の処理中、「コントロールレバー」を検索してその結果を確かめる行為は、図6に示すフローチャート中、(ステップ102)、(ステップ104)および(ステップ114)の処理に相当する。また、「コントロールレバー」の追加を管理サーバ10に要請する行為が(ステップ118)に相当する。図6に示すように、以上説明した処理は、プロジェクトに必要な能力の全てに対応する辞書ノードの登録が終わるまで繰り返し実行される(ステップ120)。以下、このようにして登録された辞書ノードを「希望ノード」と称する。
本実施形態において、希望ノードを登録する際には、そのノードの重要度を選択することができる。図11は、操作端末14のモニタに「重要度選択」の表示(78)がポップアップされた状態を示す。ここには、重要度が5段階で選択できる例を示している。個々の重要度は、例えば下記のように定義することができる。
★5:不可欠
★4:重要
★3:必要
★2:あれば助かる
★1:あれば助かるかも
操作端末14からは、上述した手順と実質的に同じ手順で、プロジェクトの実行組織に属する既存人材の情報を登録することができる。より具体的には、操作端末14からは、既存人材の所持能力に対応する辞書ノードを、人材毎に登録することができる。この登録は、例えば、操作担当者が依頼者にヒアリングを行い、その結果に基づいて行うことができる。また、この登録は、操作担当者が、依頼者から受け取った既存人材の履歴書、経歴書等に基づいて上記の登録を行ってもよい。以下、このようにして登録される辞書ノードを「所持ノード」と称す。本実施形態では、所持ノードを登録する際に、希望ノードについての「重要度」と同様に所持ノードについての「習熟度」を付加情報として登録してもよい。
図12は、テクニカルツリー80とスキルツリー82とを照らし合わせて不足スコアを算出する手法を説明するための図である。テクニカルツリー80は、必要な能力条件に基づいて登録された希望ノード84をマッチング辞書のツリー構造に当て嵌めることで構成されている。他方、スキルツリー82は、既存人材の所持能力に基づいて登録された所持ノード86をマッチング辞書のツリー構造に当て嵌めることで構成されている。
図12に示す例では、テクニカルツリー80に3つの希望ノード84が登録されている。これらの希望ノード84は、何れも、それらの重要度と共に登録されている。個々の希望ノード84には、その重要度に応じて配点が割り振られる。図12の中段に示すテクニカルツリー80は、満点が100点であり、重要度2、5、3の希望ノード84に夫々20点、50点、30点の配点が付与された例を示している。
尚、個々の希望ノード84の配点には、それらのノードのテクニカルツリー80内での階層の位置を反映させることとしてもよい。具体的には、例えば、より上位に位置する希望ノード84に高い配点を付与するように階層に応じた重み付けを施すこととしてもよい。或いは、より下位に位置する希望ノード84の配点が大きくなるように、その重み付けを設定してもよい。
不足スコアを算出する過程では、次に、テクニカルツリー80に含まれる希望ノード84の夫々と、スキルツリー82に含まれる所持ノード86の夫々との距離が測定される。更に、その測定の結果に基づいて、希望ノード84の夫々に与えられた配点に対する係数が決定される。
図12の中段に示すスキルツリー82は、上記の処理により設定された配点に対する係数の例を示している。ここでは、先ず、希望ノード84の夫々につき、ツリー構造における完全一致の箇所に所持ノード86が存在するかが判断される。完全一致の所持ノード86が存在する場合は、その希望ノード84の配点に対して1.0の係数が与えられる(符号88参照)。
次に、希望ノード84の対応箇所と、階層の仲介無しに縦の関係線で繋がる位置に、所持ノード86が存在するか否かが判別される。つまり、従属元の上位ノードが一致している兄弟関係の所持ノード86が存在するか否かが判別される。この種の所持ノード86が存在する場合は、その希望ノード84の配点に対して0.6の係数が与えられる(符号90参照)。
更に、希望ノード84の対応箇所と、階層を介して縦の関係線で繋がる位置、或いはその対応箇所と横の関係線(図4、図5参照)で繋がる位置に、所持ノード86が存在するか否かが判別される。この種の所持ノード86が存在する場合には、その希望ノード84の配点に対して0.2の係数が与えられる(図示なし)。
そして、上記の関係を満たす所持ノード86が存在しない希望ノード84の配点には、0.0の係数が付与される(符号92参照)。
以上の処理が終わると、次に、以下の演算式に従って、希望ノードの夫々についての不足スコアが算出される。
不足スコア=(配点)−(充足スコア)
但し、
充足スコア=(配点×係数)
上記の式中に示す「充足スコア」は、個々の希望ノードが所持ノードによってどの程度充足されているかを表す数値である。上記の通り、重要度が反映された「配点」に、所持ノードとの関係の強さが反映された「係数」を掛け合わせれば、実情に沿った「充足スコア」を得ることができる。そして、その「充足スコア」を「配点」から減じれば、希望ノードの夫々が、どの程度不足しているのかを的確に表す数値を「不足スコア」として算出することができる。
図12の下段は、充足スコアと不足スコアの計算例を示している。例えば、「20点」の配点が与えられている希望ノードについては、係数が「0.0」であるため、充足スコアは(20×0.0)となり、不足スコアは20−(20×0.0)=20となる。「50点」の配点が与えられている希望ノードについては、係数が「1.0」であるため、充足スコアが50、不足スコアが0となる。また、「30点」の配点が与えられている希望ノードについては、係数が「0.6」であるため、充足スコアが18、不足スコアが12となる。
上記の手法によれば、関係の強い所持ノードを持つ希望ノードの不足スコアは小さな値となる。関係が強い所持ノードが存在すれば、その希望ノードについての要求は大きく満たされていると判断できる。上記の不足スコアは、その状況を適切に表している。
また、上記の手法によれば、所持ノードとの関係の強さが同じであれば、配点が高いほど、希望ノードの不足スコアは大きな値となる。つまり、重要度の高い希望ノードには、重要度の低い希望ノードより、不足スコアが大きな値に算出され易い。このように、本実施形態の手法によれば、希望ノードの重要度をも、適切に不足スコアに反映させることができる。
尚、上記の例では、完全一致、仲介なし、仲介あり又は横の関係線、の3つに対して距離に応じた係数を与えることとしているが、係数付与の手法はこれに限定されるものではない。希望ノードと所持ノードとの距離を、より細かく分類して、より多種類の係数を導入することとしてもよい。
また、上記の例では、所持ノード86の習熟度を不足スコアに反映させていないが、習熟度に応じた係数を導入して、習熟度を不足スコアに反映させることとしてもよい。この場合、習熟度が高い所持ノードほど1.0に近い係数を設定し、また、習熟度が低い所持ノードほど0.0に近い係数を設定する。そして、それらの係数を、個々の所持ノードに関わる配点に掛け合わせることで、習熟度を充足スコア、並びに不足スコアに反映させることができる。
上記の手法では、組織の能力条件と既存人材の所持能力の情報が、互いに同じツリー構造を有するテクニカルツリーとスキルツリーにまとめられる。このため、この手法によれば、複雑な自然言語処理等を必要とすることなく、簡単な照らし合わせによって希望ノードと所持ノードが一致しているか否かを判断することができる。更に、上記の手法によれば、希望ノードと所持ノードの完全一致のみならず、両者の関連性をも不足スコアに反映させることができる。このため、この手法によれば、能力条件に対する所持能力の不足スコアを容易な処理により得ることができる。
[実施の形態1に固有の動作]
次に、図13を参照して、本実施形態において管理サーバ10が実行する動作について説明する。本実施形態では、特定の組織の人材補充を希望する企業から、募集要項を作成する前提として、現状での不足能力情報の抽出が依頼された場合について説明する。
図13は、本実施形態において管理サーバ10が実行する処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここでは、図13に示すルーチンの実行に先立って、図6乃至図11を参照して説明した手法により、能力条件に対応する希望ノードの登録と、既存人材の所持ノードの登録とが終了しているものとする。
図13に示すルーチンは、管理サーバ10に対して不足能力情報の抽出が要求されることにより起動される。このルーチンが起動されると、初期化処理に続いて、先ず、組織の能力条件が読み込まれる(ステップ130)。より具体的には、その能力条件に基づいて登録された全ての希望ノードが読み込まれ、それらを含むテクニカルツリーが生成される。
次に、既存人材の所持能力が読み込まれる(ステップ132)。具体的には、組織に属する既存人材について登録されている所持ノードが読み込まれる。全ての既存人材について所持ノードの読み込みが終了したら、それらの全てを含むスキルツリーが生成される。
次に、図12を参照して説明した手法でツリーマッチングが実施される(ステップ134)。具体的には、本ステップでは以下の処理が実行される。
1.全ての希望ノードに付与される配点の合計が満点(例えば100点)となるように、個々の希望ノードの配点が、夫々の重要度に基づいて算出される。
2.テクニカルツリーとスキルツリーが照らし合わされ、希望ノードと所持ノードの距離に基づいて個々の希望ノードに付与された配点に対する係数が算出される。
次に、テクニカルツリーに含まれている全ての希望ノードについて、充足スコアが算出される(ステップ136)。具体的には、希望ノード毎に、(配点×係数)の演算が行われ、その結果が充足スコアとして記憶される。
全ての希望ノードについて充足スコアが算出されたら、次に、希望ノードの夫々について不足スコアが算出される(ステップ138)。具体的には、希望ノード毎に、(配点―充足スコア)の演算が行われ、その結果が不足スコアとして記憶される。
最後に、テクニカルツリーに含まれる希望ノードと、個々の希望ノードについて算出された不足スコアとを含む情報が、不足能力情報として出力される(ステップ140)。
以上の処理によれば、組織に必要な能力と、既存人材の所持能力との差分を、客観的な不足能力として抽出することができる。このため、その不足能力に基づいて補充人材の募集要項を作成すれば、不足能力を補うことのできる人材を、効率的に募集することができる。このため、本実施形態の不足能力抽出装置は、人材の補充に関わる作業負荷を著しく軽減するという効果を達成することができる。
ところで、上述した実施の形態1では、抽出された不足能力情報を、募集要項の基礎とすることとしているが、不足能力情報の利用方法はこれに限定されるものではない。例えば、不足能力情報は、既存人材の育成プログラムの基礎として利用することとしてもよい。この場合は、既存人材を教育することにより、不足能力を効率的に補充することができる。
尚、上述した実施の形態1においては、辞書ノードに割り当てられる要素が前記第1の発明における「マッチング要素」に相当している。また、組織に属する既存人材が前記第1の発明における「対象人材」に相当している。
[実施の形態2]
次に、図14を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態の不足能力抽出装置は、実施の形態1の場合と同様に図1に示すハードウェア構成により実現することができる。本実施形態では、人材の育成を前提として、その人材の不足能力情報を抽出する場合について説明する。
上述した実施の形態1では、特定の組織に必要な能力の条件に基づいて希望ノードが登録され、また、その組織の既存人材の所持能力に基づいて所持ノードが登録される。本実施形態では、人事評価の対象である人材の所持能力に基づいて所持ノードが登録され、また、その人材に当て嵌めるべき評価項目に基づいて希望ノードが登録される。
図14は、本実施形態において管理サーバ10が実行する処理の流れを説明するためのフローチャートである。実施の形態1の場合と同様に、評価項目に基づく希望ノードの登録と、対象人材の所持ノードの登録は、図14に示すルーチンの実行に先立って終了しているものとする。
図14に示すルーチンが起動されると、初期化処理に続いて先ず、評価基準が読み込まれる(ステップ150)。具体的には、評価基準に含まれる個々の項目に対応して登録された全ての希望ノードが読み込まれ、それらを含むテクニカルツリーが生成される。
次に、対象人材の所持能力が読み込まれる(ステップ152)。具体的には、対象人材の経験および実績等に基づいて登録された全ての所持ノードが読み込まれ、それらを含むスキルツリーが生成される。
以下、本ルーチンで生成されたテクニカルツリーおよびスキルツリーに基づいて、ツリーマッチング実施(ステップ154)から、不足能力情報出力(ステップ160)までが順次実行される。その結果、対象人材に不足している能力を、希望ノードと不足スコアとの組み合わせによって示した不足能力情報が出力される。
このような不足能力情報を利用して対象人材の育成プログラムを作成すれば、対象人材に足りていない能力を効率的に育てることができる。このため、本実施形態によれば、対象人材を効率的に育成することができると共に、その育成のための作業負荷を大きく低減させることができる。
ところで、上述した実施の形態1および2では、管理サーバ10と操作端末14とをネットワーク12を介して繋げることとしているが、本発明の構成はこれに限定されるものではない。例えば、操作端末14の機能を管理サーバ10に持たせて、管理サーバ10だけで不足能力抽出装置を実現することとしてもよい。
また、上述した実施形態および2では、個々の辞書ノードに割り振るマッチング項目を、スキル、経験、学歴など、主として能力に関する項目としているが、マッチング項目の内容はこれに限定されるものではない。例えば、業務に対する姿勢、日常の行動パターン、業務の成果などに関わる項目をマッチング項目に含めることとしてもよい。
10 管理サーバ
14 操作端末
36 マッチング辞書
38 辞書ノード
40,42,44 横の関係線
80 テクニカルツリー
82 スキルツリー
84 希望ノード
86 所持ノード

Claims (6)

  1. 物品概念の上位下位の関係、物品の全体と部品の関係、および抽象概念の上位下位の関係のうち少なくとも一種の関係で階層化された複数の辞書ノードを含むツリー構造を有し、個々の辞書ノードにマッチング要素が割り当てられているマッチング辞書を記憶するメモリ機構と、
    登録する辞書ノードの入力を受け付ける入力インターフェースと、
    前記マッチング辞書と登録された辞書ノードに基づいて不足能力情報を抽出する処理装置と、を備え、
    前記処理装置は、
    前記マッチング辞書中の、人材に求められる辞書ノードを、希望ノードとして登録する処理と、
    前記希望ノードを前記ツリー構造に当て嵌めて、登録された希望ノードを網羅するテクニカルツリーを生成する処理と、
    前記マッチング辞書中の、対象人材が所持する辞書ノードを、所持ノードとして登録する処理と、
    前記所持ノードを前記ツリー構造に当て嵌めて、登録された所持ノードを網羅するスキルツリーを生成する処理と、
    前記テクニカルツリーに含まれている希望ノード群から前記スキルツリーに含まれている所持ノード群を減じた結果に基づいて前記不足能力情報を生成する処理と、
    を実行することを特徴とする不足能力抽出装置。
  2. 前記入力インターフェースは、前記希望ノードの重要度の入力を受け付ける機能を有し、
    前記不足能力情報を抽出する処理は、
    前記希望ノードについて、前記重要度が高いほど大きな値となるように配点を算出する処理と、
    前記希望ノードについて、前記所持ノードとの前記ツリー構造における距離が短いほど大きな値となるように係数を設定する処理と、
    前記希望ノードについて、前記配点と、前記係数とに基づいて充足スコアを算出する処理と、
    前記希望ノードについて、前記配点から前記充足スコアを減ずることにより不足スコアを算出する処理と、
    前記不足スコアと当該不足スコアに対応する希望ノードとの組み合わせを含む情報を、前記不足能力情報として生成する処理と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の不足能力抽出装置。
  3. 前記マッチング辞書は、一のマッチング要素を取り扱うために使用される他のマッチング要素と当該一のマッチング要素とを結び付ける横の関係、一のマッチング要素を取り扱うために要求される他のマッチング要素と当該一のマッチング要素とを結び付ける横の関係、および一のマッチング要素と類似する他のマッチング要素と当該一のマッチング要素とを結び付ける横の関係のうち少なくとも一種の横の関係を示す情報を更に含んでおり、
    前記係数を設定する処理は、前記希望ノードと前記所持ノードとの間に前記横の関係が成立する場合に、当該希望ノードについて、前記横の関係に対応する係数を設定する処理を含むことを特徴とする請求項2に記載の不足能力抽出装置。
  4. 前記入力インターフェースは、前記所持ノードの習熟度の入力を受け付ける機能を有し、
    前記充足スコアを算出する処理は、前記配点と、前記係数と、当該係数に関わる所持ノードの習熟度とに基づいて、前記充足スコアを算出することを特徴とする請求項2または3に記載の不足能力抽出装置。
  5. 前記希望ノード群は、特定の組織に求められる能力の総和に相当し、
    前記対象人材は、前記組織に属する既存人材の夫々であり、
    前記所持ノード群は、前記組織に属する全ての既存人材の所持ノードの総和に相当し、
    前記不足能力情報は、前記組織に不足している能力の情報であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の不足能力抽出装置。
  6. 前記対象人材は、実績評価の対象とされている人材であり、
    前記希望ノード群は、当該対象人材に適用すべき評価基準に含まれる個々の要素の総和に相当し、
    前記所持ノード群は、当該対象人材が所持している個々の要素の総和に相当し、
    前記不足能力情報は、前記評価基準に照らして当該対象人材に不足している能力の情報であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の不足能力抽出装置。
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