JPWO2019215850A1 - ラジアルピストン型油圧アクチュエータ - Google Patents

ラジアルピストン型油圧アクチュエータ Download PDF

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Abstract

ピントル切替弁軸を廃止しバルブプレートを採用することで、容積効率の向上を達成し、ポンプハウジングを貫通する回転軸を設けることで、回転軸同士の多連接続を可能にする。ラジアル型油圧アクチュエータAは、ポンプハウジングHを貫通する回転軸1、ポンプハウジングHの収納部10aに収納され、前記回転軸1と共に回転し、且つその軸方向にスライド可能なシリンダブロック30、ポンプハウジングHに設けられた吸込みポート11及び吐出しポート12、シリンダブロック30と収納部10aとの間に設けられたバルブプレート40、シリンダブロック30をバルブプレート40に押圧するバネ27、シリンダブロック30に対して偏心移動可能に配設され、シリンダボア33に挿入されたピストン50のピストンシュー70が摺接する摺動リング60、及び摺動リング60を偏心移動させる偏心駆動部80とで構成されている。

Description

本発明は、ラジアルピストン型油圧ポンプや同油圧モータのようなラジアルピストン型油圧アクチュエータの改良に関し、更には回転軸に弁溝を設ける必要がなく、それ故、アキシャル型油圧アクチュエータと同程度の容積効率の向上が可能であり、更には複数台のアクチュエータを多連に接続することができる新規なラジアルピストン型油圧アクチュエータに係る。
一般的に油圧ピストンポンプには、アキシャル型とラジアル型が多く使用されている。アキシャル型ピストンポンプでは、油圧ポンプの摺動部(ピストンシューと斜板、シリンダブロックとバルブプレートとの摺接面)で作動油がリークして摺動を助けている。そして、油圧ポンプの発生圧力に対して上記摺動部からリークする作動油の量がバランスするようになっている。
これに対してラジアル型油圧ピストンポンプでは、バルブプレートを使用せず、吸い込み用、及び吐出し用の弁溝が夫々掘り込まれ、シリンダブロックに挿通されたピントル切替弁軸を使用している。シリンダブロックはピントル切替弁軸に対して相対的に回転する。このシリンダブロックとピントル切替弁軸との間にはシリンダブロックの回転を担保するための固定した隙間が設けられている。そのため、油圧ポンプの発生圧力に対する対応ができず、発生圧力の上昇と共にピントル切替弁軸とシリンダブロックとの間の隙間から作動油のリーク量が急増し、アキシャル型油圧ピストンポンプに比べて容積効率を大きく下落させている(特許文献1)。同時に、油圧ポンプでは、稼働時間の経過と共に油温が上昇し、作動油の粘度が低下するが、これも容積効率の下落に拍車をかけている。ラジアル型油圧ピストンポンプは、アキシャル型油圧ピストンポンプに比べてコンパクトで部品点数も少なく、その用途も広いが、その容積効率の悪さが汎用性の獲得のネックとなっている。
上記油圧ポンプは、様々な分野で使用されている。ユンボのような建設機械に搭載して使用する場合を例にとると、ユンボではバケットの操作、ブームとこれに取り付けられたアームの屈伸、キャビンの旋回、キャタピラによる走行など多彩な運動が要求される。このような多彩な運動は各パーツに取り付けられた全アクチュエータ(油圧シリンダ)によって行われる。これら全アクチュエータ(油圧シリンダ)を1台の油圧ポンプで制御するには複雑な油圧回路を必要とする。複雑な油圧回路はそれ自体、故障や効率低下の原因になりやすい。理想的には油圧回路のシンプル化と油圧効率化のために1シリンダ・1アクチュエータが望まれる。そのためには狭い収納スペースに多数の油圧ポンプを収納する必要がある。
アキシャル型油圧ピストンポンプでは、狭い収納スペースに大小様々な多数の油圧ポンプを収納することができない。
ラジアル型油圧ポンプでも、アキシャル型油圧ピストンポンプに比べてコンパクトであるというものの大小様々な多数の油圧ポンプを狭い収納スペースに収納することは現状ではできない。
特開2004−270528号公報
本発明の主たる課題は、このような従来のラジアル型油圧ピストンポンプのピントル切替弁軸とシリンダブロックとの間からの作動油の漏れに起因する容積効率の悪化という問題点を解決すること、換言すれば、アキシャル型油圧ピストンポンプ並みの容積効率にすること、従たる課題として、ピントル切替弁軸を廃し、ポンプハウジングを貫通して回転軸を設けることで、回転軸同士を多連に接続することができ、省スペース化に貢献できるラジアル型油圧アクチュエータの提供にある。
請求項1に記載の発明(ラジアル型油圧アクチュエータA:第1実施例 図1〜図3)は、
ポンプハウジングHの一方の側面10sから他方の側面20sに至る回転軸1と、
前記ポンプハウジングH内に設けた収納部10aに収納され、前記回転軸1に設けたスプライン軸部5に噛合して前記回転軸1と共に回転し、且つ前記回転軸1にその軸方向にスライド可能に取り付けられたシリンダブロック30と、
前記回転軸1を中心として前記シリンダブロック30に放射状に穿設され、その外周面に開口する複数のシリンダボア33と、
前記シリンダボア33に挿脱方向に挿入されたピストン50と、
前記ポンプハウジングHに設けられ、ポンプハウジングHの前記両側面10s・20s間の外面18に開口する吸込みポート11、及び吐出しポート12と、
前記シリンダブロック30の一方の側面である接触面38と前記収納部10aの内面との間に設けられ、前記吸込みポート11、及び吐出しポート12に対する前記シリンダボア33の接続切り替えを行うバルブプレート40と、
前記ポンプハウジングH内に配設され、前記シリンダブロック30をバルブプレート40に押圧するバネ27と、
前記シリンダブロック30を取り囲むと共に前記シリンダブロック30に対して偏心移動可能に配設され、前記ピストン50のピストンシュー70が摺接する摺動リング60と、
前記摺動リング60を前記シリンダブロック30に対して偏心移動させる偏心駆動部80とで構成されていることを特徴とする。
これにより、ピントル切替弁軸を廃し、バルブプレート40を使用することが出来たので、アキシャル型と同程度の容積効率を達成できた。
請求項2は、請求項1に記載の発明(図6:第2実施例)において、
シリンダブロック30には、複列でシリンダボア331・332が設けられ、
前記シリンダボア331・332には、ピストンシュー701・702を備えたピストン501・502が挿入され、
摺動リング60の幅は、前記複列に設けられたピストンシュー701・702が摺接を可能な幅に設けられていることを特徴とする。
これにより、ラジアル油圧アクチュエータAのボリュームを僅かに大きくするだけで吐出量を大幅に増大することができる。
請求項3は、請求項1又は2に記載の発明(図7:第3実施例の1)において、
吸込みポート11と吐出しポート12の両側にてポンプハウジングHに左右の収納部10aL・10aRが設けられ、
前記収納部10aL・10aRの内周面にそれぞれ固定された左右のバルブプレート40L・40Rに回転摺接するように左右のシリンダブロック30L・30Rがそれぞれ設けられ、
前記左右のシリンダブロック30L・30Rに左右の摺動リング60L・60Rがそれぞれ配置され、
前記ポンプハウジングHには、前記左右の摺動リング60L・60Rを偏心移動させる左右の偏心駆動部80L・80Rがそれぞれ設置されていることを特徴とする。
これにより偏心駆動部80L・80Rを個別に作動させて、摺動リング60L・60Rの偏心量を個別にそれぞれ設定することで、吐出量を微調整できる。
請求項4は、請求項3に記載の発明(図8:実施例3の2)において、
吐出しポート12は、左右の吐出しポート12L・12Rとに分かれて設けられ、
左のバルブプレート40Lには、左の吐出しポート12Lが接続され、
右のバルブプレート40Rには、右の吐出しポート12Rが接続されていることを特徴とする。
これにより、左右の偏心駆動部80L・80Rを個別に操作するだけで左右の吐出しポート12L・12Rからの吐出量を変えることができる。
請求項5は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、回転軸1の端部にジョイント部2が設けられていることを特徴とする。
回転軸1をポンプハウジングHの一方の側面10sから他方の側面20sに貫通させ、且つ回転軸1の端部にジョイント部2を設けることで、複数のラジアル油圧アクチュエータA・A’の回転軸1・1’を直列に接続して直列駆動することができる。
請求項6は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、回転軸1が露出しているポンプハウジングHの側面10s(20s)に、隣接して配置される他のラジアル油圧アクチュエータA’を、両者の回転軸1・1’同士が同軸となるように位置決め固定する位置決め部材8’(8)が設けられていることを特徴とする。
これにより請求項5のジョイント部2と共働して直列に接続されたラジアル油圧アクチュエータA・A’を一体化することができる。
以上から本発明は、従来のようなピントル切替弁軸を廃止し、バルブプレートを使用することで、従来のラジアル型油圧ポンプにおける作動油の漏れによる容積効率の悪化という問題点を解決することができた。
そして、ポンプハウジングを貫通して回転軸を設けることで、回転軸同士を多連に接続することができ、アクチュエータのコンパクト化が可能となった。
又、シリンダボアを複列にすることで、アクチュエータの大きさを抑制しつつその吐出容量を大幅に増加することができ、更には、各列のピストンに摺動リングを個別に設け、且つ偏心駆動部を各摺動リングに設けることで、一つのアクチュエータで吐出ポートからの吐出量の微調整を実現し、或いは複数の吐出ポートからの吐出量を任意に変更することができるようになった。
本発明のアクチュエータの第1実施例の回転軸に直角な縦断面図である。 図1のアクチュエータを多連に接続した状態の平面図である。 図1のアクチュエータの回転軸の軸方向の断面図である。 本発明で使用するバルブプレートと吸込みポート、及び吐出しポートの関係を示す正面図である。 多連に接続した状態の図1のアクチュエータの回転軸の軸方向の断面図である。 本発明のアクチュエータの第2実施例の回転軸に直角な縦断面図である。 本発明のアクチュエータの第3実施例の回転軸に直角な縦断面図である。 図7の変形例で使用するバルブプレートと吸込みポート、及び吐出しポートの関係を示す正面図である。 本発明のアクチュエータの第4実施例の回転軸に直角な縦断面図である。 図9の平面図である。 本発明に使用されるピストンシューの一例の拡大断面図である。
本発明を図示実施例に従って説明する。図1〜4は本発明のアクチュエータAの第1実施例である。以下、各実施例を順次説明するが、各実施例において同一機能の部分は同じ符号を付し、簡略化のために第2実施例以下では第1実施例の当該部分の説明を援用する。なお、油圧ポンプと油圧モータとは作動油の流れが逆向きであるが、構造的には同じであるので、本発明のアクチュエータAは、油圧ポンプと油圧モータの両方を含む概念である。以下、油圧ポンプを代表例として説明する。
ラジアル型油圧ピストンアクチュエータA(図1〜図4)のポンプハウジングHは正方形(または長方形或いはその他の形状)のブロックで、図3に示すように本体ケーシング10とサイドケーシング20、位置決め部材8とで構成されている。本体ケーシング10の一方の側面は円形に掘り込まれ、この部分が収納部10aである。収納部10aの中心には軸挿通孔10bが穿設されており、回転軸1を支承するベアリング19a(図の実施例ではスペースの関係からニードルベアリングであるが、これに限定されない。)が嵌め込まれている。そしてこのベアリング19aより外側にオイルシール19bが嵌め込まれ、作動油が漏れるのを阻止している。そして、本体ケーシング10の例えば底面18aに開口するように有底の吸込みポート11が軸挿通孔10bに向かって穿設されている。また、上面18bには上面18bに開口するように有底の吐出しポート12が軸挿通孔10bに向かって穿設されている。これら底面18a及び上面18bは、本体ケーシング10にサイドケーシング20が取り付けられてポンプハウジングHとされた時のポンプハウジングHの、両側面10s・20s間の外面18となる。
これら吸込みポート11及び吐出しポート12の奥部から収納部10aに開口する吸入側と吐出側のポート連通孔14・15が穿設されている。そして、収納部10aの内側面には後述するバルブプレート40がピン固定されている。
このバルブプレート40は円形薄板で、その中央には回転軸1が挿通される中央通孔43が穿設され、中央通孔43と同心円上に一対の円弧状に切り抜かれた吸入側と吐出側のまゆ溝孔41・42が設けられ、これらに前述の吸入側と吐出側のポート連通孔14・15がそれぞれ連通している。図中、吸入側まゆ溝孔41は、底部側の吸込みポート11に接続され、吐出側まゆ溝孔42は上面側の吐出しポート12に接続されている。
そして、本体ケーシング10の収納部10aの反対側の面(この面を本体側側面10sとする。)において、軸挿通孔10bの周囲に円形の凹穴が形成されている。この凹穴を本体側位置決め穴10iとする。
サイドケーシング20は、本体ケーシング10の収納部10aを閉塞する蓋の役目を有するもので、収納部10aの開口に液密状に嵌め込まれ、例えばボルト・ナットの組み合わせで構成される締結具90で固定される。サイドケーシング20の中央に本体ケーシング10の軸挿通孔10bと対になるベアリング保持孔20bが穿設され、ベアリング28が嵌め込まれている。(図の実施例ではラジアルベアリングであるが、これに限定されない。)そして、ベアリング保持孔20bの周囲において、サイドケーシング20の内側の収納部10aの蓋となる面20aにばね収納穴21が穿設され、バネ27が嵌め込まれている。バネ27は、後述の回転しているシリンダブロック30の側面を押圧しつつ摺接している。なお、バネ27を保護するばねキャップが取り付けられている。
なお、サイドケーシング20は、本体ケーシング10に液密状に装着されて収納部10aを閉じた時、後述するように摺動部分から流出した作動油が収納部10aに溜まるが、収納部10a内の作動油を排出するためのドレーン孔22が、収納部10aからポンプハウジングHの外部に至るように設けられている。前記ドレーン孔22はサイドケーシング20に設ける代わりに本体ケーシング10に設けてもよい。また、収納部10aの蓋となる面20aの反対側の面(この面をサイドケーシング側側面20sとする。)に、上記本体側位置決め穴10iと同じ直径の凹穴が形成されている。この凹穴をサイドケーシング側位置決め穴20i(20i’)とする。
位置決め部材8は上記サイドケーシング側位置決め穴20iに嵌め込まれて使用されるもので、その直径はサイドケーシング側位置決め穴20i、及び本体側位置決め穴10iの内径と等しい。位置決め部材8の幅は、サイドケーシング側位置決め穴20iと本体側位置決め穴10iの深さの和である。即ち、位置決め部材8の幅は、サイドケーシング側位置決め穴20iの深さに比べて大であり、サイドケーシング側位置決め穴20iに嵌め込んだ時、サイドケーシング側位置決め穴20iから突出する。従って、隣接して設けられた2台のアクチュエータA・A’を位置決め部材8’で繋げて使用する場合、一方のアクチュエータAのサイドケーシング側位置決め穴20iから突出している部分が、隣接する他のアクチュエータA’の本体側位置決め穴10iに嵌まり込んで、両者の回転軸1が同軸になるようにする(図5)。図5ではアクチュエータA・A’は2台だが、n台接続することが出来る。
なお、サイドケーシング側位置決め穴20i、本体側位置決め穴10i、及び位置決め部材8は円形が好ましい。
この位置決め部材8の中心部分にはオイルシール収納孔8bが穿設され、このオイルシール収納孔8bにはオイルシール8aが嵌め込まれている。この位置決め部材8をサイドケーシング側位置決め穴20iに嵌め込んだ時、オイルシール収納孔8bはサイドケーシング20のベアリング保持孔20bと同軸になるように穿設されている。
回転軸1は、ポンプハウジングHの一方の側面から他方の側面(図3では、位置決め部材8の外側面から本体ケーシング10の本体側位置決め穴10iの内側の側面(穴底)を僅かに越える位置)まで貫通するように挿通され、左右のベアリング28とベアリング19aでその両端が支承されている。そしてこれら両ベアリング28・19aの外側に上記オイルシール8a・19bがそれぞれ嵌め込まれている。
回転軸1の両端部分には、端面に現れる十字縦溝2a・2bが軸に平行に刻設され、複数台のアクチュエータA・A’を連結する場合、接続される回転軸1・1’のジョイント部2である十字縦溝2a’・2b同士が嵌まり込んで接続される。なお、接続された十字縦溝2a・2bの噛合面の間には図示しないゴムのような緩衝材を嵌め込んでもよい。
回転軸1の中央部分には、シリンダブロック30が軸方向のみスライド可能で、回転軸1と共に回転するように、スプライン軸部5が形成されている。
シリンダブロック30は円盤状の部材で、中央部分を貫通するようにスプライン孔部32が穿設され、上記回転軸1のスプライン軸部5が嵌め込まれている。そして、スプライン孔部32を中心にその外周面に向かって放射状にシリンダボア33が等角度で穿設されている。シリンダボア33はシリンダブロック30の外周面に等間隔で開口している。
そして、シリンダボア33の底部からシリンダブロック30の一方の側面(後述するバルブプレート40に対する接触面38)に開口する吸排孔34が夫々穿設されている。
バルブプレート40は、図4に示すように薄い円板で、一対の円弧状の吸入側・吐出側のまゆ溝孔41・42が同一円上にて対称に切り抜かれている。このバルブプレート40は、本体ケーシング10の収納部10aの内側面にピン止めにて固定されている。この一方の吸入側まゆ溝孔41は吸込みポート11のポート連通孔14に繋がっており、他方の吐出側まゆ溝孔42は吐出しポート12のポート連通孔15に繋がっている。シリンダブロック30の回転により、各吸排孔34の吸込みポート11と吐出しポート12に対する前記接続が順次切り替わる。
上記シリンダブロック30の一方の側面(即ち、接触面38)は、バルブプレート40に回転可能に摺接しており、サイドケーシング20のバネ27によってバルブプレート40に押圧されている。シリンダブロック30とバルブプレート40とは、上記のように接触面38においてシリンダブロック30がその回転方向に摺接しており、シリンダボア33の吸排孔34から僅かな作動油が前記接触面38に漏出し、シリンダブロック30の回転を円滑にしている。漏出した作動油は、収納部10aに溜まり、ドレーン孔22から排出される。
ピストン50は、図11に示すようにその本体部分51が円筒状の部材で、該本体部分51がシリンダブロック30のシリンダボア33に挿脱方向に摺動可能に収納されている。シリンダボア33からの突出部分は球状に形成されており、この球状のピストンヘッド52にピストンシュー70の球状の空所72が回転可能(即ち、首振り自在)に嵌め込まれている。ピストンヘッド52と球状の空所72の関係は逆でもよい。即ち、球状ヘッドをピストンシュー側に設け、該球状の空所をピストン側に設けてもよい。
ホールドダウンリング77は、後述する摺動リング60の被摺動面61の内側に配設された円形のリングで、シリンダボア33に合わせてシューホールド孔78が穿設されている。このシューホールド孔78にはピストンシュー70の本体部分71aが挿入され、その外鍔部71bが該シューホールド孔78に係合し、ホールドダウンリング77と摺動リング60とで挟まれて保持されている。
上記ピストン50にはその本体部分51からピストンヘッド52の頭頂に至るピストン貫通孔53が穿設されている。各ピストン50はシリンダブロック30の回転に伴ってシリンダブロック30の回転中心に対して偏心した摺動リング60の内周面である被摺動面61に摺接しつつ各シリンダボア33内を往復動し、各シリンダボア33内で作動油の吸入行程と吐出行程とを繰返す。
ピストンシュー70は、本体部分71a、及び本体部分71aの外周に突設された外鍔部71bとで構成されている。そしてピストン50のピストンヘッド52の直径に合わせて球状の空所72が前記本体部分71aに形成されている。
そして、上記ピストンヘッド52が球状の空所72に嵌め込まれ、球状の空所72の開口部分がかしめられてピストンヘッド52が球状の空所72から脱落しないように一体的に構成されている。
ピストンシュー70はピストンヘッド52の直径に合わせて穿設された球状の空所72により、上記のようにピストンヘッド52に対して傾動(首振り)自在に嵌合し、ピストンシュー70の摺接面73が後述の摺動リング60の内周面である被摺動面61に摺接する。
図11の拡大断面図は、上記のピストンシュー70とピストンヘッド52の嵌合部分先端の詳細で、ピストンシュー70には球状の空所72から摺動リング60の内周面である被摺動面61に摺接する摺接面73に至る作動油通流孔74が形成されており、この作動油通流孔74に(薄刃オリフィス)孔75を有する壁76が設けられている。
摺動リング60は、円形のリングで上記のように内周面がピストンシュー70の摺接面73に対する被摺動面61となっており、上下一対のリニアベアリング62にて本体ケーシング10(或いはシリンダブロック30)に対して平行に偏心移動できるようになっている。そして、シリンダボア33内の作動油はピストン50からピストンシュー70の作動油通流孔74を通ってピストンシュー70の摺動リング60に対する摺接面73に漏れ、摺動リング60の被摺動面61に対するピストンシュー70の摺動を円滑にする。
偏心駆動部80は第1実施例(図1)の場合、本体ケーシング10の図中左右の側面に対称に設けられた一対の油圧シリンダで構成されている。偏心駆動部80の取り付け位置10tにはロッド摺動孔10uが穿設されており、偏心駆動部80のピストンロッド83に装着された偏心作動ヘッド81がピストンロッド83の軸方向に摺動可能に挿入されている。この偏心作動ヘッド81は摺動リング60に対して両側からこれを挟むように配置され、互いに同期して摺動リング60を押し引きして摺動リング60を平行移動させている。偏心駆動部80の単動型のシリンダ内にはバネ82が収納されており、偏心作動ヘッド81を常時、摺動リング60方向に押圧付勢するようになっている。(勿論、単動型のシリンダに代えて複動型のシリンダでも良く、その場合はバネ82は不要となる。)左右の偏心駆動部80は上記のように同期しており、一方の偏心駆動部に作動油が供給されて偏心作動ヘッド81が突き出されると、他方の駆動部の作動油が排出されて偏心作動ヘッド81が前記突き出し量だけ引っ込み、摺動リング60をシリンダブロック30に対して平行移動(偏心)させる。
しかして、この油圧アクチュエータAを使用する場合、所定の油圧配管を吸込みポート11、吐出しポート12、ドレーン孔22及び左右の偏心駆動部80に繋ぐ。次に油圧アクチュエータAの左右一対の偏心駆動部80を上記のように同期させて作動させ、摺動リング60をシリンダブロック30に対して所定量だけ平行移動させて偏心させる。この状態で回転軸1を回転させると、摺動リング60の内周面とシリンダブロック30の外周面との間の距離が前記偏心によって最も狭い部分と最も広い部分の間で漸増・漸減する。そして、回転軸1の回転と共にホールドダウンリング77に固定されたピストンシュー70に引っ張られたピストン50がシリンダボア33から引き出され、これによって作動油をシリンダボア33内に引き込む。この作動油は吸込みポート11から吸い込まれ、吸込み側のポート連通孔14、バルブプレート40の吸入側まゆ溝孔41、更には吸排孔34を通って上記のようにシリンダボア33内に引き込まれる。
ピストンシュー70が上記摺動リング60の内周面(即ち、被摺動面61)とシリンダブロック30の外周面との間の最大距離の部分を超えると、摺動リング60の内周面に摺動しているピストンシュー70によってピストン50がシリンダボア33内に押し込まれ、シリンダボア33内の作動油が押し出される。押し出された作動油は吸排孔34、バルブプレート40の吐出側まゆ溝孔42、更に吐出し側のポート連通孔15を通って吐出しポート12から外部に吐き出される。排出された作動油は、油圧配管を通ってアームやバケットその他を駆動するシリンダに送られ、該シリンダに所定動作をさせる。
この時、上記のようにピストンシュー70の摺接面73と摺動リング60の被摺動面61との間、及びシリンダブロック30の接触面38とバルブプレート40との間からわずかな作動油が漏出して両者の円滑な摺動を確保する。漏出した作動油は、収納部10a内に溜まり、ドレーン孔22から外部に排出される。
上記のような作動油吐出行程において、従来のピントル切替弁軸を使ったアクチュエータと、本発明のアクチュエータAとでは、ピストンシュー70の摺接面73と摺動リング60との間から作動油が漏れる点は同じであるが、シリンダブロック30のシリンダボア33の接続切り替えにバルブプレート40を使用した点が異なる。
即ち、本発明のシリンダブロック30はバネ27でバルブプレート40に一定の力で押し付けられている。吐出圧力が高くなるとシリンダブロック30とバルブプレート40との間からの作動油の漏れ量が増加する。逆に、吐出圧力が低くなると作動油の漏れ量が減少して常に適切な隙間が保たれる。換言すれば、吐出圧力の変化に対して圧力バランスが取れるような構造となっている。これにより従来のピントル切替弁軸を使ったアクチュエータでは実現できなかった「容積効率」の向上、換言すれば、アキシャル型ピストンポンプと同程度の容積効率達成が可能となった。
なお、吐出作業の継続により油圧装置内を流通する作動油は次第に昇温してその動粘度が低下する。従来は、ピストンシュー70の作動油通流孔74に設けた壁76の孔75が「チョーク絞り」であった。これを「薄刃オリフィス絞り」にすることでこの部分での温度依存が解消され、「容積効率」の更なる向上が実現する。
以下、「チョーク絞り」と「薄刃オリフィス絞り」の差を簡単に説明にすると、以下の通りである。
「薄刃オリフィス絞り」におけるピストンシュー1本当たりの漏れ量Q1は式1で得られる。下記式1の各数値は、作動油の温度に依存するものはないので、薄刃オリフィス孔使用のピストンシューにおける容積効率は差圧ΔPの変化にのみ依存する。この差圧ΔPは上記のように、常時、圧力バランスが取られているので、漏れ量Q1は小さい。即ち、高い容積効率が、作動油が昇温しても保たれることになる。
Figure 2019215850
ここで、C:流量損失(実験値で、本実施例では1とする。)
A:薄刃オリフィス孔の面積
g:重力加速度
ΔP:吐出圧とピストンシューの内圧との差圧
γ:作動油の比重量
一方、チョーク絞りのピストンシュー1本から漏れる油量Q2は式2で得られる。式2の内、粘度μは作動油の温度変化によって影響を受ける値であり、粘度μの変動が容積効率に影響を与える。それ以外の数値は固定である。従って、作動油の温度が上がって粘度μが下がれば、油量Q2は増加し、容積効率は低下する。即ち、薄刃オリフィス絞りには温度依存性がなく高い容積効率を維持するのに対して、チョーク絞りの場合は作動油の昇温に連れて容積効率が低下する。
Figure 2019215850
図5は、複数の油圧アクチュエータA・A’を多連に接続した断面図である(図の実施例では2台だが、3台以上の多連に接続することが出来る)。即ち、一方の油圧アクチュエータA’の位置決め部材8’を他方の油圧アクチュエータAの本体側位置決め穴10iに嵌め込んで隣接する油圧アクチュエータA・A’同士を位置決めして回転軸1・1’の中心線を一致させると共に十字縦溝2a’・2b同士を接続する。符号2で示す部分がジョイントの働きをなす。そして、複数のポンプハウジングH・H’の一致した位置(4隅)に設けられた通孔を利用して締結具90にて一体化する。
連結された回転軸1・1’を外部の駆動源(例えば、モータ)に接続して回転させると、一体化された複数の油圧アクチュエータA・A’が同時に回転して上記の要領でそれぞれから作動油を吐出する。この時、摺動リング60・60’の偏心量を、個別に設けた偏心駆動部80・80’(図2参照)で変えることができるので、各油圧アクチュエータA・A’からその摺動リング60・60’の偏心量に合わせた作動油を吐出させることができる。なお、回転軸1・1’には従来例のような弁溝が形成されていないので、十分なねじり強度が得られ、多連に連結して使用することができる。
なお、30’は左側のシリンダブロック30と同一形状の右側のシリンダブロックである。
図6は第2の実施例で、シリンダブロック30の幅を大にしてシリンダボアを複数列(図では2列で、各列のシリンダボア331・332とするが、3列以上としてもよい。)にした例である。これに伴って、摺動リング60の幅をシリンダボア331・332のカバーができる幅とする。各列のシリンダボア331・332の底部は、バルブプレート40を介して各吸排孔34が吸込みポート11や吐出しポート12に繋がっている。
上記摺動リング60を偏心させた後、この油圧アクチュエータAの回転軸1を回転させると、複数列のシリンダボア331・332に挿入されたピストン501・502が挿脱方向に移動し、複数列分の作動油が同時に吐出される。即ち、シリンダボア331・332を複数列にするだけで油圧アクチュエータAの吐出容量を大幅に増やすことができる。そして、第1実施例と同様、回転軸1の端面はカップリング構造となっており、位置決め部材8、締結具90による締結構造となっているので、この場合でも多連に接続して使用することができる。なお、上記多連に接続して使用する場合、第2実施例の油圧アクチュエータ同士を接続してもよいし、第1実施例の油圧アクチュエータと第2実施例の油圧アクチュエータを接続してもよい。
図7(第3実施例)は、本体ケーシング10の両側にシリンダブロック30L・30Rを設けた例である。この場合、1つの吸込みポート11と1つの吐出しポート12とが、図4のように一対設けられている場合と、図8のように1つの吸込みポート11と、2つの吐出しポート12L・12RとがポンプハウジングHに設けられている場合の2通りがある。前者を第3実施例の1とし、後者を第3実施例の2とする。
第3実施例の基本的な構造は第1実施例と同じであるので、同じ番号を用い、左右の区別を付ける必要がある場合には、上記のように符号にL及びRを付与する。第3実施例の1と第3実施例の2の共通部分は統一して説明し、異なる部分のみを場合に分けて説明する。
第3実施例の本体ケーシング10の両側面には、左右の収納部10aL・10aRが形成され、その内側面に左右のバルブプレート40L・40Rがそれぞれピン止めされている。そして左右の収納部10aL・10aRに嵌め込まれ、締結具90で固定された左右のサイドケーシング20L・20Rに保持された左右のバネ27L・27Rにより左右のシリンダブロック30L・30Rが左右のバルブプレート40L・40Rに回転摺動可能に押圧されている。
この場合、左右のサイドケーシング20L・20Rに左右の位置決め部材8L・8Rが嵌め込まれ、回転軸1を左右のベアリング28L・28Rで支承する。偏心駆動部80L・80R(構造は図1参照)は、本体ケーシング10の吸込みポート11、吐出しポート12の両側において、摺動リング60L・60Rに対応してそれぞれ設けられる。
なお、5L・5Rは左右のスプライン軸部である。
上記偏心駆動部80L・80Rを操作して既述のように摺動リング60L・60Rを所定量だけ偏心させ、回転軸1を回転すると左右の摺動リング60L・60Rの偏心量に合わせた作動油が左右の吐出側ポート連通孔15L・15Rを通って共通する吐出しポート12に流入し、ここかから合流して吐出される。なお、吸入側は、吐出量と同量の作動油が1つの吸込みポート11から各吸入側ポート連通孔14L・14Rを通ってシリンダボア33L・33Rに吸い込まれる。
ここで、いずれか一方の偏心駆動部80L(80R)の偏心量を一定とし、他の偏心量を細かく調整することで、合流して吐出される作動油の吐出量の微調整が可能となる。
図8は、第3実施例の2で、左右のシリンダボア33L・33Rの吸排孔34L・34Rと、左右のバルブプレート40L(40R)の吸入側まゆ溝孔41L・41R及び吐出側まゆ溝孔42L・42Rと、吸入側ポート連通孔14L・14R及び吐出側ポート連通孔15L・15Rと、1つの吸込みポート11、2つの吐出しポート12L・12Rとの関係を示す。
吸込みポート11は実施例1と同じでポンプハウジングHの底面18aに開口するように設けられている。2つの吐出しポート12L・12RはポンプハウジングHの上面18bに開口するように独立して並設されている。この吸込みポート11の奥部にて左右それぞれ設けられた吸入側ポート連通孔14L・14Rは、吸込みポート11の左右両側に設けられたバルブプレート40L・40Rの吸入側まゆ溝孔41L・41Rにそれぞれ連通している。そして左右のシリンダボア33L・33Rの吸排孔34L・34Rの半分が吸入側まゆ溝孔41L・41Rに繋がっている。
2つの吐出しポート12L・12Rの奥部にそれぞれ設けられた吐出側ポート連通孔15L・15Rは、左右の吐出しポート12L・12Rの両側に設けられた左右のバルブプレート40L・40Rの吐出側まゆ溝孔42L・42Rに互いに異なる位置で連通している。そして左右のシリンダボア33L・33Rの残り半分の吸排孔34L・34Rが吐出側まゆ溝孔42L・42Rにそれぞれ繋がっている。
アクチュエータAを作動させると、1つの吸込みポート11から作動油が吸い込まれ、左右のピストン50L・50Rの吸引動作により吸入側ポート連通孔14L・14Rから前記作動油が左右のシリンダボア33L・33Rに吸い込まれる。
左右のシリンダブロック30L・30Rが半回転すると、左右のピストン50L・50Rの押出動作により左右のシリンダボア33L・33Rから作動油が押し出され、左右のバルブプレート40L・40Rの吐出側まゆ溝孔42L・42Rを介して2つの吐出しポート12L・12Rからそれぞれ作動油が吐出される。作動油は左右の摺動リング60L・60Rの偏心量に合わせて独立して吐出されることになる。この場合も第1から第3実施例の2に示すアクチュエータAを上記同様多連に用いることが出来る。
なお、第3実施例の2に示すアクチュエータAでは、本体ケーシング10の両側にサイドケーシング20L・20Rを装着する関係上、一方のサイドケーシング20Lの位置決め穴20iLを、当該位置決め穴20iLに嵌め込まれる位置決め部材8Lの厚みより深くし、他方のサイドケーシング20Rの位置決め穴20iRを、当該位置決め穴20iRに嵌め込まれる位置決め部材8Rの厚みより浅くする。
図9は第4実施例で、偏心駆動部80の構造が第1実施例と異なるだけでその他は同じである。第4実施例の偏心駆動部80は、ポンプハウジングHの外側面に取り付けられた駆動ネジ螺装部86に駆動ネジ85が取り付けられ、駆動ネジ85の先端部分85aが摺動リング60に回転可能に係止されている。この駆動ネジ85を螺進・螺退させるとリニアベアリング62にガイドされた摺動リング60がシリンダブロック30に対して偏心する。偏心駆動部80の偏心機構は上記以外に様々なものがある。
本発明の油圧アクチュエータは、単体で使用することは勿論、位置決め部材にて上記のように位置決めしつつ第1実施例から第4実施例の油圧アクチュエータを適宜選定して多連に接続することが出来る。多連に接続すれば、第1実施例の油圧アクチュエータからは1の吐出量が得られ、第2実施例の油圧アクチュエータからは第1実施例の油圧アクチュエータのn倍の吐出量が得られ、第3の油圧アクチュエータからは1を越える調節された吐出量が得られることになる。そして大小様々なシリンダその他の駆動部の要求に合わせて油圧アクチュエータを選んで接続する。これにより、複雑な油圧配管を廃止して、従来不可能であった1シリンダ・1アクチュエータを実現することが出来る。しかも、アキシャル型油圧ポンプと同等の容積効率を実現することも出来る。
A・A’:油圧アクチュエータ、H・H’:ポンプハウジング、1・1’:回転軸、2:ジョイント部、2a・2a’・2b:十字縦溝、5・5L・5R:スプライン軸部、8・8’・8L・8R:位置決め部材、8a:オイルシール、8b:オイルシール収納孔、10・10R:本体ケーシング、10a・10aL・10aR:収納部、10b:軸挿通孔、10i:本体側位置決め穴、10s:本体側側面(一方の側面)、10t:取り付け位置、10u:ロッド摺動孔、11:吸込みポート、12・12L・12R:吐出しポート、14・14L・14R・15・15L・15R:吸入側、吐出側のポート連通孔、18・18L:ハウジングの両側面間の外面、18a:底面、18b:上面、19a:(ニードル)ベアリング、19b:オイルシール、20・20L・20R:サイドケーシング、20a:収納部の蓋となる面、20b:ベアリング保持孔、20i・20i’・20iL・20iR:サイドケーシング側位置決め穴、20s:サイドケーシング側側面(他方の側面)、21:ばね収納穴、22:ドレーン孔、27・27L・27R:バネ、28・28L・28R:ベアリング、30・30’・30L・30R:シリンダブロック、32:スプライン孔部、33・331・332・33L・33R:シリンダボア、34・34L・34R:吸排孔、38:接触面、40・40L・40R:バルブプレート、41・41L・41R:吸入側まゆ溝孔、42・42L・42R:吐出側まゆ溝孔、43:中央通孔、50・50L・50R・501・502:ピストン、51:本体部分、52:ピストンヘッド、53:ピストン貫通孔、60・60’・60L・60R:摺動リング、61:被摺動面、62:リニアベアリング、70・70L・70R・701・702:ピストンシュー、71a:本体部分、71b:外鍔部、72:球状の空所、73:摺接面、74:作動油通流孔、75:(薄刃オリフィス)孔、76:壁、77:ホールドダウンリング、78:シューホールド孔、80・80’・80L・80R:偏心駆動部、81:偏心作動ヘッド、82:バネ、83:ピストンロッド、85:駆動ネジ、85a:先端部分、86:駆動ネジ螺装部、90:締結具

Claims (6)

  1. ポンプハウジングの一方の側面から他方の側面に至る回転軸と、
    前記ポンプハウジング内に設けた収納部に収納され、前記回転軸に設けたスプライン軸部に噛合して前記回転軸と共に回転し、且つ前記回転軸にその軸方向にスライド可能に取り付けられたシリンダブロックと、
    前記回転軸を中心として前記シリンダブロックに放射状に穿設され、その外周面に開口する複数のシリンダボアと、
    前記シリンダボアに挿脱方向に挿入されたピストンと、
    前記ポンプハウジングに設けられ、ポンプハウジングの前記両側面間の外面に開口する吸込みポート及び吐出しポートと、
    前記シリンダブロックの一方の側面である接触面と前記収納部の内面との間に設けられ、前記吸込みポート及び吐出しポートに対する前記シリンダボアの接続切り替えを行うバルブプレートと、
    前記ポンプハウジング内に配設され、前記シリンダブロックをバルブプレートに押圧するバネと、
    前記シリンダブロックを取り囲むと共に前記シリンダブロックに対して偏心移動可能に配設され、前記ピストンのピストンシューが摺接する摺動リングと、
    前記摺動リングを前記シリンダブロックに対して偏心移動させる偏心駆動部とで構成されていることを特徴とするラジアル型油圧アクチュエータ。
  2. シリンダブロックには、複列でシリンダボアが設けられ、
    前記シリンダボアには、ピストンシューを備えたピストンが挿入され、
    摺動リングの幅は、前記複列に設けられたピストンシューが摺接を可能な幅に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のラジアル型油圧アクチュエータ。
  3. 吸込みポートと吐出しポートの両側にてポンプハウジングに左右の収納部が設けられ、
    前記収納部の内周面にそれぞれ固定された左右のバルブプレートに回転摺接するように左右のシリンダブロックがそれぞれ設けられ、
    前記左右のシリンダブロックに左右の摺動リングがそれぞれ配置され、
    前記ポンプハウジングには、前記左右の摺動リングを偏心移動させる左右の偏心駆動部がそれぞれ設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のラジアル型油圧アクチュエータ。
  4. 吐出しポートは、左右の吐出しポートとに分かれて設けられ、
    左のバルブプレートには、左の吐出しポートが接続され、
    右のバルブプレートには、右の吐出しポートが接続されていることを特徴とする請求項3に記載のラジアル型油圧アクチュエータ。
  5. 回転軸の端部にジョイント部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のラジアル型油圧アクチュエータ。
  6. 回転軸が露出しているポンプハウジングの側面に、隣接して配置される他のラジアル油圧アクチュエータを、両者の回転軸同士が同軸となるように位置決め固定する位置決め部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のラジアル型油圧アクチュエータ。
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