JPWO2019215389A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、概して無線通信に関し、より詳細には、ビーム失敗検出に関する。
本明細書や図面に使用され得る略記を、後述の「詳細説明」の冒頭に定義する。
現在、3GPPにおいて、ビーム失敗リカバリ手順が規定されている。ビームリカバリは、リンク再設定とも呼ばれる。ビームリカバリの目的は、失敗条件に当たるとみなされる1つ以上のサービング制御チャネル(PDCCH)リンクを検出し、そのリンクを回復することである。リンクを回復するには、UEが、失敗を示すべくネットワークに対するシグナリングを開始し、候補リンク(例えば、ビーム)と呼ばれる、可能性のある新しいリンク(例えば、ビーム)を示す。UEから受信したビーム失敗リカバリ要求に応じて、ネットワークは、当該UEに新しいPDCCHリンクを設定してもよい。ビームリカバリは、3GPPによって仕様書3GPP TS 38.213および3GPP TS 38.321に規定されている。
さらに詳細を以下に示す。
添付する図面は以下のとおり。
明細書や図面で使用され得る略記を以下に定義する。
3GPP (Third Generation Partnership Project)第3世代パートナーシッププロジェクト
5G (Fifth Generation)第5世代
BFD-RS (Beam Failure Detection Reference Signal)ビーム失敗検出基準信号
BWP (Bandwidth Part)帯域部
CORESET (Control Resource Set)制御リソースセット
C-RNTI (Cell Radio Network Temporary Identifier)セル無線ネットワーク一時識別子
CSI-RS (Channel State Information Reference Signal)チャネル状態情報基準信号
DMRS (DeModulation Reference Signal)復調基準信号
eNB(またはeNodeB) (evolved Node B)進化型ノードB(例えばLTE基地局)
gNB(またはgNodeB) 5G/NR用の基地局
ID (Identification)識別
I/F (Interface)インタフェース
L3 (Layer 3)レイヤー3
LTE (Long Term Evolution)ロングタームエボリューション
MAC (Medium Access Control)媒体アクセス制御
MAC-CE (MAC Control Element)MAC制御要素
max (Maximum)最大
MME (Mobility Management Entity)モビリティ管理エンティティ
NCE (Network Control Element)ネットワーク制御要素
NR (New Radio)新無線
NR-PDCCH (New Radio-PDCCH)新無線-PDCCH
NR-PDSCH (New Radio-PDSCH)新無線-PDSCH
N/WまたはNW (Network)ネットワーク
PBCH (Physical Broadcast CHannel)物理ブロードキャストチャネル
PDCCH (Physical Downlink Control CHannel)物理ダウンリンク制御チャネル
PDSCH (Physical Downlink Shared CHannel)物理ダウンリンク共有チャネル
QCL (Quasi Colocation)疑似同位置
QCL'd (Quasi-Co-Located)疑似同位置にある
RACH (Random Access CHannel)ランダムアクセスチャネル
RLM-RS (Radio Link Monitoring Reference Signal)無線リンク監視基準信号
RRH (Remote Radio Head)リモートラジオヘッド
RRC (Radio Resource Control)無線リソース制御
RS (Reference Signal)基準信号
Rx (Receiver)受信機
SGW (Serving Gateway)サービングゲートウェイ
SS (Synchronization Signal)同期信号
SSB (Synchronization Signal Block)同期信号ブロック
SS/PBCH (Synchronization Signal/Physical Broadcast CHannel)同期信号/物理ブロードキャストチャネル
S-P (Semi-Persistent)半永続的
TCI (Transmission Configuration Indication)送信設定標示
TRP (Tx/Rx Point)Tx/Rx点
TS (Technical Specification)技術仕様書
Tx (Transmitter)送信機
UE (User Equipment)ユーザー機器(例えばワイヤレスの、典型的にはモバイルデバイス)
本明細書に使用される「例示的」という語は、「一例として、例示する、または図示する」ものであることを意味する。本明細書に記載の「例示的」とされた実施形態はいずれも、他の実施形態に対して好ましい、または有利であると解されるものでは必ずしもない。この「詳細説明」に記載されるすべての実施形態は、当業者が本発明を製造し、使用できるように提供された例示の実施形態であり、請求項に定義された本発明の範囲を制限するものではない。
本明細書の例示の実施形態は、ビーム失敗検出リソースのサブセットを選択し、使用するための技術を説明する。これらの技術に関する追加的な記述は、例示の実施形態が使用され得るシステムの説明の後に記載される。
図1を参照すると、例示の実施形態が実施され得る、非制限的な、考えられる1つの例示的システムのブロック図を示す。図1では、ユーザー機器(UE)110は、ワイヤレスネットワーク100と無線通信している。UEは、ワイヤレスネットワークにアクセス可能な、ワイヤレスの、典型的にはモバイルのデバイスである。UE110は、1つ以上のバス127を介して相互接続された、1つ以上のプロセッサ120と、1つ以上のメモリ125と、1つ以上の送受信機130とを備える。1つ以上の送受信機130は、それぞれ受信機(Rx)132と、送信機(Tx)133とを備える。1つ以上のバス127は、アドレスバス、データバス、または制御バスであってもよく、マザーボードまたは集積回路上の一連の配線、光ファイバ、または他の光学通信機器などの任意の相互接続機構を含んでもよい。1つ以上の送受信機130は、1つ以上のアンテナ128に接続される。1つ以上のメモリ125は、コンピュータプログラムコード123を含む。UE110は、ビーム失敗モジュール140を備え、このモジュールは、いくつかの形で実装され得る部分140-1および140-2の一方または両方を備える。ビーム失敗モジュール140は、1つ以上のプロセッサ120の一部として実装されるなど、ビーム失敗モジュール140-1としてハードウェアにおいて実装されてもよい。ビーム失敗モジュール140-1は、集積回路として、またはプログラマブルゲートアレイなど他のハードウェアによって、実装されてもよい。別の例では、ビーム失敗モジュール140は、コンピュータプログラムコード123として実装され、1つ以上のプロセッサ120によって実行される、ビーム失敗モジュール140-2として実装されてもよい。例えば、1つ以上のメモリ125およびコンピュータプログラムコード123は、1つ以上のプロセッサ120によって、本明細書に記載された動作のうちの1つ以上をユーザー機器110に実施させるように構成されてもよい。UE110は、ワイヤレスリンク111を介してgNB170と通信する。
gNB170は、UE110などのワイヤレスデバイスによるワイヤレスネットワーク100へのアクセスを提供する基地局である。gNB170は、新無線(NR)とも呼ばれる5G用の基地局である。gNB170は、LTE(ロングタームエボリューション)用のeNB(進化型ノードB)基地局、または他の好適な基地局であってもよい。gNB170は、1つ以上のバス157を介して相互接続された、1つ以上のプロセッサ152と、1つ以上のメモリ155と、1つ以上のネットワークインタフェース(N/W I/F(複数可))161と、1つ以上の送受信機160とを備える。1つ以上の送受信機160は、それぞれ受信機(Rx)162と、送信機(Tx)163とを備える。1つ以上の送受信機160は、1つ以上のアンテナ158に接続される。1つ以上のメモリ155は、コンピュータプログラムコード153を含む。gNB170は、ビーム失敗モジュール150を備え、このモジュールは、いくつかの形で実装され得る部分150-1および150-2の一方または両方を備える。ビーム失敗モジュール150は、1つ以上のプロセッサ152の一部として実装されるなど、ビーム失敗モジュール150-1としてハードウェアにおいて実装されてもよい。ビーム失敗モジュール150-1は、集積回路として、またはプログラマブルゲートアレイなど他のハードウェアによって、実装されてもよい。別の例では、ビーム失敗モジュール150は、コンピュータプログラムコード153として実装され、1つ以上のプロセッサ152によって実行される、ビーム失敗モジュール150-2として実装されてもよい。例えば、1つ以上のメモリ155およびコンピュータプログラムコード153は、1つ以上のプロセッサ152によって、本明細書に記載された動作のうちの1つ以上をgNB170に実施させるように構成される。1つ以上のネットワークインタフェース161は、リンク176および131などを介してネットワーク上で通信する。2つ以上のgNB170が、例えば、リンク176を使用して通信する。リンク176は、有線であっても、無線であっても、またはその両方であってもよく、例えば、X2インタフェースを実装してもよい。
1つ以上のバス157は、アドレスバス、データバス、または制御バスであってもよく、マザーボードまたは集積回路上の一連の配線、光ファイバ、または他の光学通信機器、無線チャネルなどの任意の相互接続機構を含んでもよい。例えば、1つ以上の送受信機160は、リモートラジオヘッド(RRH)195として、gNB170の他の構成要素がRRHとは物理的に異なる位置にある状態で実装されてもよく、1つ以上のバス157は、gNB170の他の構成要素をRRH195に接続するために一部を光ファイバケーブルとして実装できるであろう。
ワイヤレスネットワーク100は、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(SGW)機能性を含み得るネットワーク制御要素(NCE)190を備えてもよく、これは、電話網ネットワークおよび/またはデータ通信ネットワーク(例えば、インターネット)などのさらなるネットワークとの接続性を提供する。gNB170は、リンク131を介してNCE190に接続される。リンク131は、例えば、S1インタフェースとして実装されてもよい。NCE190は、1つ以上のバス185を介して相互接続された、1つ以上のプロセッサ175と、1つ以上のメモリ171と、1つ以上のネットワークインタフェース(N/W I/F(複数可))180とを備える。1つ以上のメモリ171は、コンピュータプログラムコード173を含む。1つ以上のメモリ171およびコンピュータプログラムコード173は、1つ以上のプロセッサ175によって、1つ以上の動作をNCE190に実施させるように構成される。
ワイヤレスネットワーク100は、ネットワーク仮想化を実装してもよい。ネットワーク仮想化は、ハードウェアおよびソフトウェアのネットワークリソースおよびネットワーク機能性をソフトウェアベースの単一の管理エンティティである仮想ネットワークに組み合わせるプロセスである。ネットワーク仮想化は、プラットフォーム仮想化を伴い、多くの場合、リソース仮想化と組み合わされる。ネットワーク仮想化は、多数のネットワークまたはネットワークの一部を仮想ユニットに組み合わせる外部的なもの、または単一システム上のソフトウェアコンテナにネットワークのような機能性を提供する内部的なもののいずれかに分類される。なお、ネットワーク仮想化から生じる仮想化エンティティは、依然として、何らかのレベルでプロセッサ152または175ならびにメモリ155および171などのハードウェアを使用して実装され、そのような仮想化エンティティも技術的効果をもたらす。
コンピュータ可読メモリ125、155、および171は、ローカル技術環境に適した任意のタイプのものであってもよく、半導体ベースのメモリデバイス、フラッシュメモリ、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、ならびにリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータストレージ技術を使用して実装されてもよい。コンピュータ可読メモリ125、155、および171は、ストレージ機能を実施するための手段であってもよい。プロセッサ120、152、および175は、 ローカル技術環境に適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含んでもよい。プロセッサ120、152、および175は、UE110、gNB170、および本明細書に記載された他の機能の制御などの機能を実施するための手段であってもよい。
一般的に、ユーザー機器110の様々な実施形態は、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット、ワイヤレス通信能力を有する携帯情報端末(Personal Digital Assistant:PDA)、IoT(Internet of Things)デバイス、ワイヤレス通信能力を有するポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどのワイヤレス通信能力を有する画像捕捉デバイス、ワイヤレス通信能力を有するゲーム用デバイス、ワイヤレス通信能力を有する音楽記憶再生機器、ワイヤレスインターネットアクセスおよびブラウジングを可能にするインターネット機器、ワイヤレス通信能力を有するタブレット、ならびにそのような機能の組合せを組み入れたポータブルユニットまたは端末を含むことができるが、これらに限定されない。
このように、本発明の例示の実施形態の実施のための適切であるが非限定的な1つの技術的文脈を紹介したが、以下では、例示の実施形態をより具体的に記載する。これより先、本明細書は参照しやすいように章立てされている。
I.本技術分野についてさらなる記載
以下に、本技術分野についてさらに記載する。
I.a.ビーム失敗検出RS
ネットワーク(例えば、gNB170)は、UE110に、ビーム失敗検出のためにリンクの品質を監視するための基準信号のセットを設定する。このセットは、q0のセットまたはビーム失敗検出RS(BFD-RS)と呼ばれ得る。典型的には、BFD-RS(複数可)は、PDCCHのDMRSと空間的に疑似同位置となるように構成される。つまり、これらの基準信号は、PDCCHを送信するために使用されるダウンリンクビームに相当する。ダウンリンクビームは、SS/PBCHブロックインデックスまたはCSI-RSリソースインデックスのいずれかである基準信号によって識別される。SS/PBCHまたはSSBは、SSBリソースインデックスまたはSSB時間場所インデックスとともに使用され得る。ネットワークは、RRCシグナリングを明示的に使用してBFD-RSリストを構成してもよい。また、BFD-RSのセットを設定するためにRRCシグナリングを使用してBFD-RSを示し、MACのCEを使用してリソースのサブセットを有効化する方法を決定することが可能となり得る。一部の実施形態では、PDSCHビームに対応する基準信号を含めるためのq0のセットを定義することが可能となり得る。PDCCHに使用したのと同様のTCIフレームワークを、PDSCHに使用してもよい。同様に、UEには、無線リンク監視(例えば、セルレベル失敗監視)のためのRSが明示的に設定されてもよい。これらの信号は、RLM-RSと呼ばれ得る。本明細書に記載の、または基準信号に対して一般的に使用される任意の方法は、失敗検出のために使用され得る。RLM-RSのリストは、PDCCHおよびPDSCHビームと対応関係があっても、なくてもよい。本明細書に記載の方法は、BFD-RSまたはRLM-RSに対して個別に適用されてもよいし、両方に同時に適用されてもよい。
UE110にBFD-RSリストを明示的に設定しない場合、UEは、CORESETごとの設定された/標示された/有効化されたPDCCH-TCI状態に基づいて、すなわち、PDCCHのDMRSと空間的に疑似同位置(QCL'd)のダウンリンク基準信号(CSI-RS、SS/PBCHブロック)、または言い換えると、PDCCHビーム、すなわちPDCCHを送信するために使用されるビームに黙示的に基づいて、BFD-RSリソースを決定する。同様に、UEは、PDCCHについてのTCI状態に黙示的に基づいて、無線リンク監視のためのRSを決定してもよい。BFD-RSについては、黙示的な設定がPDSCHのTCI状態有効化にも基づいて適応可能であることを除外しない。本明細書に記載の方法は、BFD-RSまたはRLM-RSのいずれかに個別に、または両方に適用されてもよい。一般的に、これらの方法は、失敗検出のために使用されるあらゆる信号に適用可能である。
I.b.TCI状態およびQCLフレームワーク
共通の疑似同位置(QCL)および送信設定標示(TCI)フレームワークを使用して、周期的、半永続的(S/P)、および非周期的CSI-RS、やNR-PDCCHおよびNR-PDSCHのような、異なるダウンリンク物理信号およびチャネルのための「送信ビーム」を定義する。このため、UE110には、各列(例えば、状態)が特定のダウンリンク信号についての異なるQCLパラメータ(例えば、遅延スプレッド、平均遅延、ドップラースプレッド、ドップラーシフト、空間RX)という点でソースRS(複数可)として機能する1つまたは2つのRSと対応付けられているTCI表が設定される。空間RX QCLパラメータが特定のソースRSについて設定されている場合、UE110は、ソースRSの受信に使用されたのと同じRXビームを、設定された/スケジューリングされた/トリガされた物理信号または物理チャネルの受信時に適用できると想定することができる。
以下では、PDCCHビーム標示の概要を説明する。UE110には、(例えば、gNB170によって)3個までのCORESETが設定可能であり、設定された帯域部(BWP)内で合計10個のサーチスペースセットが設定可能である。CORESETは、NR-PDCCHを送信可能な物理時間および周波数リソースを定義する。サーチスペースセットは、監視周期性のようなPDCCH監視関連時間ドメインパラメータを定義する。言い換えると、サーチスペースパラメータは、特定のCORESETからNR-PDCCHを検出しようとするタイミングについての情報をUEに対して提供する。
NR-PDCCHについての送信ビームを決定するために、各CORESETが上述のTCI列(例えば、TCI状態)の1つ以上と対応付けられ得ることが理解されている。CORESETが2つ以上のTCI状態に対応付けられている場合、MAC-CEレベル有効化シグナリングを使用して、CORESETごとに一度に複数のTCI状態のいずれが有効であるかを制御する。CORESETに対応付けられたサーチスペースセット関連パラメータは、UEが特定のCORESETを監視するタイミングを把握する時間ドメイン監視パターンを定義し、当該CORESETの対応付けられた(例えば、有効)TCI状態から、UE110は、自らのRXビームをどのようにセットすべきかを把握する。
図2は、(例えば、gNB170によって)UEに設定された例示的TCI表を示す。ここでは、QCLタイプAがドップラースプレッド、ドップラーシフト、遅延スプレッド、平均遅延を意味し、QCLタイプDが空間RXを意味する。TCIインデックス、ソースRSセット、ソースRSインデックス、およびQCLタイプの4つの列がある。TCIインデックスは、0(ゼロ)からM-1までである。ソースRSセットには、RSセット#A(TCIインデックス0用)、RSセット#B(TCIインデックス1用)、・・・、およびRSセット#E(TCIインデックスM-1用)が含まれる。ソースRSインデックスには、(セット#Aの)SS/PBCHブロック#n(TCIインデックス0用)、(セット#Bの)TRS#bおよび(セット#Bの)CSI-RS#cの両方(TCIインデックス1用)、・・・、および(セット#Eの)CSI-RS#b(TCIインデックスM-1用)が含まれる。QCLタイプには、A+D(TCIインデックス0用)、TRS#b用のAおよびCSI-RS#c用の(TCIインデックス1用)、・・・、およびA+D(TCIインデックスM-1用)が含まれる。
このように、TCIインデックス0が特定の物理信号またはチャネルについてのソースRS(複数可)を決定すると、UEは、自らのRXビームをセットできると判断できる。これは、当該ビームがSS/PBCHブロック#nを受信するためにセットされているためである。これに対応して、TCIインデックス1が特定の物理信号またはチャネルについてのソースRS(複数可)を決定すると、UEは、自らのRXビームをセットできると判断できる。これは、当該ビームが(RSセット#Bの)CSI-RS#bを受信するためにセットされているためである。
図3は、UEに1つ以上のTCI状態の対応付けを有する2つのCORESETが設定されている場合を示す。CORESET#0に対して、MAC-CEシグナリングを使用して、同時に1つのTCI状態を有効化する。ブロック310を参照すると、2つ以上のTCI状態がCORESETごとに設定されている場合、MAC-CEを使用してTCI状態を有効化/無効化する。この例において、CORESET#0に対して有効設定TCI状態は状態0(ゼロ)(有効列の「Yes」参照)であり、状態1および5は有効ではない(有効列の「No」参照)。CORESET#1に対して、設定されたTCI状態はM-1であり、有効である(有効列の「Yes」参照)。
I.c.現在のリソース信号動作
概略として、UE110には、ビーム失敗検出RS(BFD-RS)のセット(q0セットとも称される)を明示的または黙示的に構成してもよい。黙示的な設定の場合、UEは、CORESETごとの有効化されたPDCCH-TCI状態(すなわち、ダウンリンク基準信号、つまり、CSI-RSまたはSS/PBCHブロック)に基づいてq0セットを決定する。UE110には、複数のCORESETを設定してもよく、CORESETはそれぞれ1つ以上のPDCCH-TCI状態に対応付けられてもよい。CORESETごとに複数のTCI状態の場合、CORESETごとに1つのみのTCI状態が同時に有効となる(MAC-CEシグナリングを使用して有効化される)。5Gでは、UEに3つのCORESETを設定可能であることが理解されており、3つの異なるTCI状態が同時に有効となり得る(2つのCORESETが共通の有効TCI状態を有する場合を除き)。これは、可能性のある3つの基準信号がビーム失敗検出のために導かれ得ることを意味する。BFD-RSの最大数は2つと理解されている。したがって、3つの有効TCI状態から2つのBFD-RSのサブセットをいかに選択するかが問題となる(すなわち、UEおよびネットワークの両方が把握しているUEでの選択用のルールが必要となる)。一般に、リソースのセットから失敗検出リソースのサブセットをいかに選択するかに関して問題を定式化できる。
より詳細には、NRにおいて、UEには最大で3つのCORESETを構成可能であり、CORESETはそれぞれPDCCHについてのTCI状態に対応付け可能である。RAN1#92では、「合意(RRCパラメータ更新):BWPごとにmaxNrofFailureDetectionResourcesは2」であることが議長の注釈として合意されている。
BFD-RSは黙示的に構成可能であり、すなわち、BFD-RS設定(q0のセット)はPDCCH-TCI状態標示に従うため、上述のBFD-RSリソースの最大数が2であるという合意は問題を生じる。UEは、BFD-RSのセットのいずれをUEがビーム失敗に関して実際に監視するかを決定する必要がある。
手っ取り早い解決策は、UEに対してBWPごとに最大で3つのBFD-RSを許可して、黙示的な構成における上記問題を防ぐことであろう。この手法はこれまでも検討されているが、本明細書に記載の代替の手法も必要となる可能性が高い。BWPごとに3つのBFD-RSを有する構成は当初RAN1#92で提案されていたが、この手法が「3GPP TS 38.321 V15.1.0(2018-03)」およびRAN1議長の注釈「RAN1#92」に文書化されたようにRAN1では採択されなかった。さらに、RAN1#92の2において、測定対象のRSの数についての懸念がある。その結果、RAN1#92の2において、設定されたBFDおよびRLM-RSリソースの合計数が一緒に制限されるように、3GHz未満(<3GHz)かつ6GHz超(>6GHz)の場合における制限について合意があった。例えば、3GHz未満の場合、2つのRLM-RSと2つのBFDを個別に設定する代わりに、最大で2つのリソースを設定可能である(RAN1#92の2、議長の議事録を参照)。BFDの数が変更されると、作業仮定として合意されている制限数を再検討する必要があることを示し得る。したがって、BFD-RSリソースの数を増やすことが容認される可能性は低く、よって、別の解決策が必要である。別の手法としては、CORESET設定の最大数を2に制限することが挙げられるが、これはシステム動作の面から好ましくなく、場合によっては不可能である。より大局的には、BFD-RSの最大数を最終的に増やすとしても、BFD-RSの最大数がPDCCHについての有効化されたTCI状態の数よりも少ない場合、やはり本発明の方法が必要になる。
あるいは、3つのPDCCH-TCI状態がUEに設定されると、ネットワークは、3つのTCI状態から最大2つをBFD-RSリソースとして明示的に選択する必要がある。この設定は、RRCシグナリングを使用して(現状、単にオプションである)更新される。これは、動的な動作において、つまり、PDCCHについてのTCI状態の有効化が比較的頻繁に行われる場合の、集中的な手順である。さらに、RRCが設定されたTCI状態セットからのMAC-CEを使用してTCI状態有効化を実施可能であり、これにより、シグナリング遅延の差に起因して有効化されたTCI状態とBFD-RSとの間の不一致が起こり得る。所定のセットからBFD-RSを有効化するために使用されるMACのCEの場合でも、ネットワークは常に有効化信号を送信する必要があり、送信リソースを要する。
現状、UEには3つのCORESETが設定されているものの、2つ以上のCORESETが共通のTCI状態を有する必要がある(この場合、BFD-RSを最大2に限定する)との限定はない。
したがって、黙示的なBFD-RS設定を使用し、BFD-RSの明示的な設定にかかる高シグナリングコストを伴う上述した問題のケースを考慮し、BFD-RS最大値およびPDCCH-TCI状態最大値が不一致である場合、BFD-RSのサブセットの選択のための(例えば、ルールに基づく)選択ロジックを提案する。
II.例示の実施形態
例示の実施形態では、PDCCHについてのM個の有効TCI状態がUEに設定され、BFD-RSの最大数がN(N<M)である場合、BFD-RS(q0のセット)としての(または、より一般的に失敗検出のために)N個のTCI状態を選択するためのUEについての機構を実装する。
図4を参照すると、例示の実施形態に係るビーム失敗検出リソースのサブセットを選択し、使用するためのUE110によるロジックフロー図を示す。この図はさらに、例示的方法(複数可)の動作、コンピュータ可読メモリで実施されたコンピュータプログラム命令の実行結果、ハードウェアで実装されたロジックによる機能、および/または例示の実施形態に係る機能を実施するための相互接続された手段を示す。例えば、ビーム失敗モジュール140は、図4における複数のブロックを含んでもよく、含まれた各ブロックは、当該ブロックの機能を実施するための相互接続された手段である。図4におけるブロックは、例えば、少なくとも部分的にビーム失敗モジュール140の制御下において、UE110によって実施されるものと仮定する。
ブロック410において、UE110は、例えばgNB170から、M個の有効TCI状態についての設定を受信する。ブロック420において、UE110は、設定されたM個の有効TCI状態に基づいて、M個の状態のうちのN個のサブセット(N<M)を選択する。この選択は、図6に記載された1つ以上のルールに基づく。ブロック430において、UE110は、選択されたN個のTCI状態に基づいて、ビーム失敗検出リソースを決定する。ブロック440において、UE110は、ビーム失敗検出のために失敗検出リソースを監視する。これは、決定されたビーム失敗検出リソースに関する基準信号を受信することを伴ってもよい。ブロック450において、UE110は、監視された失敗検出リソース(例えば、監視された失敗検出リソースに関する受信された基準信号)を使用して、ビーム失敗が発生したかを判定する。ビーム失敗が発生していなければ(ブロック460=No)、フローはブロック490に進む。一方、ビーム失敗が発生していれば(ブロック460=Yes)、ブロック470において、UE110は、基地局(例えば、gNB170)に対してビーム失敗の標示を送信する。UE110は、候補ビームと呼ばれる、可能性のある新しいビームを示してもよい。ブロック480において、UE110は、例えば候補ビームを使用して、(例えばgNB170との)ビームリカバリプロセスに加わる。一例としてこの場合、UEは、新しい候補ビームとして、事前のBFD-RSのサブセットの選択によりBFD-RSとして使用されなかったTCI状態(SSBまたはCSI-RS)を示してもよい。失敗検出に使用されなかったTCI状態は、ビーム失敗を示すために使用可能なアップリンクリソース(例えば、PUCCH)を有してもよい。ビームリカバリは、3GPPによって、仕様書3GPP TS 38.213および3GPP TS 38.321に規定されている。一つのオプション(図4に示す)として、UEが新しいTCI状態をネットワークから受信するとリカバリ手順が終了することから、ブロック480からブロック490(後述する)に向かい得る。
また、UE110をPDCCHについての少なくとも1つの新しいTCI状態で(再)設定することも可能である。この場合、選択ロジック手順がUEにおいて再実行される。あるいは、失敗検出リソースのサブセットを決定するために使用されるパラメータのいずれか(複数可)が変更されると、選択ロジック手順は再実行される。
図4の例では、これは以下のように実施される。ブロック490において、UE110は、選択手順を再実行するかを決定する(例えば、UEがPDCCHについての少なくとも1つの新しいTCI状態で(再)設定されているか、または、失敗検出リソースのサブセットを決定するために使用されるパラメータ(複数可)が変更されているか?)。選択手順を再実行しない決定がなされた場合(ブロック495=No)、フローはブロック440に進む。選択手順を再実行する決定がなされた場合(ブロック495=Yes)、フローはブロック420に進む。ブロック420における選択は、(再)設定されたPDCCHについての少なくとも1つの新しいTCI状態に基づくか、または、失敗検出リソースのサブセットを決定するために使用される変更されたパラメータ(複数可)(例えば、変更されていない他の可能性のあるパラメータ)に基づく。
図5を参照すると、例示の実施形態に係るビーム失敗検出リソースのサブセットを選択し、使用するための基地局によるロジックフロー図を示す。この図はさらに、例示的方法(複数可)の動作、コンピュータ可読メモリで実施されたコンピュータプログラム命令の実行結果、ハードウェアで実装されたロジックによる機能、および/または例示の実施形態に係る機能を実施するための相互接続された手段を示す。例えば、ビーム失敗モジュール150は、図5における複数のブロックを含んでもよく、含まれた各ブロックは、当該ブロックの機能を実施するための相互接続された手段である。図5におけるブロックは、例えば、少なくとも部分的にビーム失敗モジュール150の制御下において、gNB170などの基地局によって実施されるものと仮定する。
ブロック510において、gNB170は、UE110にM個の有効TCI状態を設定する。ブロック520において、gNB170は、設定されたM個の有効TCI状態に基づいて、M個の状態のうちのN個のサブセット(N<M)を選択する。この選択は、図6に記載されたルールに基づいてもよい。ブロック530において、GNB170は、選択されたN個のTCI状態に基づいて、ビーム失敗検出リソースを決定し、ブロック540において、ビーム失敗検出に使用される基準信号(例えば、ビーム失敗検出リソースに関する基準信号)をUEに対して送信する。ブロック550において、gNB170は、ビーム失敗の標示がUEから受信されているかを判定する。これは、候補ビームと呼ばれる、可能性のある新しいビームの標示も含んでもよい。受信されていない場合(ブロック560=No)、フローはブロック580に進む。受信されている場合(ブロック560=Yes)、ブロック570において、gNB170は、例えば候補ビームを使用して、(例えば、UE110との)ビームリカバリプロセスに加わる。ビームリカバリは、3GPPによって、仕様書3GPP TS 38.213および3GPP TS 38.321に規定されている。一つのオプション(図5に示す)として、gNB170が新しいTCI状態をUE110に対して送信するとリカバリ手順が終了することから、ブロック570からブロック580(後述する)に向かい得る。
上述のように、ネットワークが、UE110をPDCCHについての少なくとも1つの新しいTCI状態で(再)設定することも可能である。この場合、選択ロジック手順がネットワークにおいて(例えば、さらにUEにおいて)再実行される。あるいは、失敗検出リソースのサブセットを決定するために使用されるパラメータのいずれか(複数可)が変更されると、選択ロジック手順は再実行される。
図5の例では、これは以下のように実施される。ブロック580において、gNB170は、UE情報を再設定するかを決定する(例えば、UE110をPDCCHについての少なくとも1つの新しいTCI状態で(再)設定するか、または、失敗検出リソースのサブセットを決定するために使用されるパラメータ(複数可)を変更するか)。UE情報を再設定しない決定がなされた場合(ブロック590=No)、フローはブロック540に進む。UE情報を再設定する決定がなされた場合(ブロック590=Yes)、フローはブロック595に進み、gNB170はUE情報を再設定する。これは、PDCCHについての少なくとも1つの新しいTCI状態を(再)設定すること、または、失敗検出リソースのサブセットを決定するために使用される1つ以上のパラメータを変更することの一方または両方を伴う。次に、フローはブロック520に進む。
同じN個のTCI状態を選択するには、ネットワーク(例えば、gNB170)およびUE110の両方が同じ選択プロセスを実行する必要がある。図6は、例示の実施形態による、設定されたM個の有効TCI状態に基づいて、M個の状態のうちのN個のサブセット(N<M)を選択するプロセス500のロジックフロー図である。このプロセスは、ブロック420においてUE110によって、またはブロック520においてgNB170(または、NCE190などの他のネットワーク要素)によって実施されてもよい。この図はさらに、例示的方法(複数可)の動作、コンピュータ可読メモリで実施されたコンピュータプログラム命令の実行結果、ハードウェアで実装されたロジックによる機能、および/または例示の実施形態に係る機能を実施するための相互接続された手段を示す。
例として、プロセス600は、PDCCHについてのM個のTCI状態が設定され、Nの値がMより小さい(N<M)場合、ビーム失敗を判定するために使用されるリソースセットに含まれるPDCCH(例えば、CSI-RS/SSB)についてのN個のTCI状態を選択するための方法と考えられ得る。プロセス600には、それぞれ後述するルールを用いた複数の手法がある。選択されたそれぞれの手法の主要かつ例示的な利点(すなわち、技術的効果)としては、どの信号が失敗検出に使用されるか、すべてが使用不可であるかについて、ネットワークとUEとが共通の理解に立っていることが挙げられる。図6のブロックにおける個々のルールは、それぞれに利点(すなわち、技術的効果)があり、以下に記載する個別の利点によって(例えば、単純な手法を取るか、迅速な失敗検出か、最もロバストな信号に基づくか?)、優先されるべきルールがあり得る。
ブロック605においてプロセス600が開始する。一例において、選択することは、TCI状態設定および活動(ブロック610参照)に基づいて、以下のうち少なくとも1つについて選択することを含む。
PDCCHについての直近に有効化されたN個のTCI状態となる失敗検出リソースを選択すること(ブロック611)。
UEをスケジューリングするために使用されるPDCCHについての最新のN個のTCI状態となる失敗検出リソースを選択すること(例えば、最も有効ビームを優先する)(ブロック612)。
ブロック611の利点すなわち技術的効果としては、どの信号が失敗検出に使用されるかについて、NWとUEとが共通の理解に立っていること、つまり、NWはUEによって監視されているリンク(複数可)(および監視されていないリンク)を把握していることが挙げられる。これにより、NWは、UE側のリカバリ行動に依拠してもよい。例えば、この場合、現在使用されている信号が失敗条件に当たるときにUEがビーム失敗リカバリ手順を開始できることを決定することが可能であってもよい。これは、UEが処理するにシンプルな選択ルールでもある。
ブロック612の手法の利点すなわち技術的効果としては、この手法がスケジューリング活動に基づくビームを優先していること、つまり、最も有効なビームが失敗条件に当たるとき、UEはこれにより迅速に反応することが挙げられる。この点は、ブロック611における最初の手法では考慮されていない可能性がある。
あるいは、選択することは、設定された周期特性に基づいて、以下のうち少なくとも1つについて選択することを含む(ブロック620参照)。
迅速な失敗検出のために最短の周期性を有する失敗検出リソースを選択すること(ブロック621)。
最短のサーチスペース周期性を有するCORESETに対応付けられた失敗検出リソースを選択すること(ブロック622)。
ブロック620、621、および622について、利点すなわち技術的効果としては以下が挙げられる。ビーム失敗検出(および標示)の周期性が基準信号の周期性に依存する場合、失敗は迅速に検出され得る。また、UE110は、測定のためによりよく可用となり得る。複数の信号(例えば、PDSCH、SSブロック、L3モビリティのためのCSI-RS、RLM-RS)が平行して送信される場合によっては、UEは測定をスキップする必要があり得る。周期性が短いことは、信号が測定のためにより頻繁に可用であることを示す。
また、サーチスペースについての最短の周期性は、UEがこれらのリンクをより頻繁に監視していることを意味し、したがって、スケジューリングに関してこれらのリンクがより重要であるとみなされ得る。これらのリンクに関する失敗を検出することに利点がある。
あるいは、選択することは、対応付けられたCORESETの設定された識別子の値に基づいて、以下のうち少なくとも1つについて選択することを含む(ブロック630参照)。
有効TCI状態を有する最低のCORESETのIDが選択されるように失敗検出リソースを選択すること(ブロック631)。
PDCCHについてのTCI状態に対応付けられたCORESET#0に応じて、N個のうちの1つとして、最初のTCI状態を初期設定で選択し、別のTCI状態が、提案された別の選択機構(例えば、図6のブロック610、620、640、または650のいずれかに示す)に基づいて選択されること(ブロック632)。
ブロック630、631、および632について、利点すなわち技術的効果としては以下が挙げられる。この選択ルールは単純である。また、少なくともCORESET#0を選択することは、これが初期アクセス/競合式RACHに使用されるため、UEがロバストなCORESETの失敗検出を行っていることを意味する。
あるいは、選択することは、TCI状態基準信号タイプに基づいて、以下のうち少なくとも1つについて選択することを含む(ブロック640参照)。
SSブロックが選択されるように失敗検出リソースを選択すること(ブロック641)、つまり、UE100がN個のSSBを有効TCI状態として、M-N個のCSI-RSを有効TCI状態として有していることに応じて、SSブロックが選択される。
1つのSSBのみが有効TCI状態にある場合、CSI-RSについての代替の選択ロジックオプションに基づいて、失敗検出リソースを選択すること(ブロック642)(つまり、UE100が1つのSSBを有効TCI状態として、M-1個のCSI-RSを有効TCI状態として有していることに応じて、2つ(またはM-1個の)CSI-RSのうち1つが選択される)。
適用可能である場合、QCL仮定によってSSブロックとなる失敗検出リソースを選択すること(ブロック643)。ここで、例えば、設定されている3つのCSI-RSに応じて、また、2つの異なるSSブロックのみがCSI-RSについてのソースRSとして設定されていることに応じて、SSブロックが選択される。複数の信号が同一のQCL仮定を共有する場合、遅延スプレッド、ドップラースプレッド、ドップラーシフト、平均遅延、および/または空間受信パラメータなどの同一の示された特性を共有することを意味する。一例として、複数の信号が空間RX QCL仮定を有する場合、これらの信号の受信時にUEは同一のRXビームを想定できることを意味する。
図7を参照すると、2つの異なるソースRS710のみを有する3つのTCI状態(CSI-RS)720を示す。このソースは、CSI-RSについてのQCLソースを意味してもよく、つまり、同図において、2つのCSI-RSが同一のQCLソースを共有し、例えば空間QCL仮定を共有している。すなわち、SSブロック710-1はCSI-RS730-1および730-2のTCI状態710に対応する。SSブロック710-1はCSI-RS730-3のTCI状態720に対応する。
図6に戻り、ブロック640~643についての主要な利点として、SSBが選択されたとき、UEがロバストな信号に対してビーム失敗検出を実施している可能性がある点が挙げられる。典型的には、SSブロックビームは高ゲインCSI-RSビームよりも広い(例えば、広い分、空間カバレッジが改善される)。
あるいは、選択することは、非周期的/半永続的CSI-RSであるPDCCHについてのTCI状態に応じて、TCI状態基準信号時間タイプに基づいて、以下のうち少なくとも1つについて選択することを含む(ブロック650参照)。
失敗検出リソースがこのTCI状態を含まないように当該リソースを選択すること(ブロック651)。
上述のオプション(例えば、上述のブロック610、620、630、または640のいずれか)に従って、周期的信号として、(可用であれば)A/S-P(非周期的/半永続的)CSI-RSについてのソースRSとして、失敗検出リソースを選択すること(ブロック652)。
ブロック650~652に関して、非周期的信号を選択することは、失敗検出について有利でない可能性がある。これは、この信号がそもそも周期的ではなく、UEが測定を実施するために周期的信号を有する必要があるためである。周期的ソース信号を使用するか、失敗検出RSセットから非周期的信号を除外するのがよい。
プロセス600は、上述の異なる選択機構(例えば、ブロック610~652)の任意の組合せを選択することを含んでもよい(ブロック660)。例えば、ブロック661において、最初の選択機構が考慮した候補(例えば、ブロック610、620、630、640、および650におけるルールの候補)を同等にセットしたことに応じて、追加の選択機構が適用される。つまり、ある方法で同等の候補に到達しながらも、N個の候補に絞られていない場合、本明細書に記載の追加の方法(複数可)を使用して最終候補を選択する必要がある。
上述の説明では黙示的な方法を取り上げ、UEが規定されたアルゴリズムを実行してBFDリソースを決定した。UE自体が決定できるため、ネットワークはこれらのリソースを示さない。ネットワーク側では、対処すべき2つの態様がある。
1)黙示的な動作は、図4のUE動作に対応するものであり、図5に示される。つまり、ネットワーク(例えば、gNB170)は同じアルゴリズムを実行して、どのリソースをUEがBFDのために使用するかを把握する。
2)明示的な動作は、ネットワークが規定されたアルゴリズムを実行して(例えば、他の事項との組合せであってもよい)、どのリソースをUEがBFDのために使用するかを決定し、これらのリソースをUEに示す。UE側ではこれらのアルゴリズムを実行しない。これは、UE110は、ネットワークから明示的な標示を得るからである。
(2)の明示的な動作について、図8は、図5と同様に、例示の実施形態に係るビーム失敗検出リソースのサブセットを選択し、使用するための基地局によるロジックフロー図であり、図5の黙示的な動作の代わりに明示的な動作を使用する。図8におけるブロックは、例えば、少なくとも部分的にビーム失敗モジュール150の制御下において、gNB170などの基地局によって実施されるものと仮定する。図8は図5と類似しており、ここではその違いについてのみ説明する。
明示的な動作を実装するには、gNB170は最初に、選択されたN個のTCI状態に基づいて、UE100によって使用されるビーム失敗検出リソースを決定する。次に、ブロック835において、gNB170は、ビーム失敗検出のために使用される基準信号(例えば、ビーム失敗検出リソース)の標示をUE110に対して送信する。この明示的シグナリングは、これらの基準信号をビーム失敗検出のために使用するべく、UE110を明示的に設定する。図8における方法のその他の点は図5と同様である。
なお、部分的ビーム失敗(N個未満のリソース)が発生する可能性もある。部分的ビーム失敗の発生および前記失敗検出リソースのうちの1つが失敗条件に当たることに応じて、失敗条件に当たるRSは、q0の失敗検出リソースセットから除外されてもよく、代わりに残りのN-1個のダウンリンクRSが失敗検出リソースとして使用される。さらに、N-1個のリソース(すなわち、1つを除いてすべてのリソース)が失敗条件に当たり、失敗条件に当たらないRSがq0の失敗検出リソースセットに含まれていなかった場合、当該RSはq0のセットに追加される(かつ、ビーム失敗検出に使用される)。あるいは、部分的ビーム失敗の場合、失敗検出リソースセットはそのまま維持される。
1つのネットワーク側実装オプションにおいて、gNB170は、(適用可能である場合)ビーム失敗検出のためのUEに対して明示的に設定された失敗検出リソース(M個のうちN個)を選択するための同様のロジックを使用してもよい。
1つの実装オプションでは、ネットワークは、値Nを特定の値に限定するべくUEを設定してもよい。例えば、M=5の場合、ネットワークはN=3を設定してもよい。UEは、上述のようにN個のダウンリンクRSについての選択ロジックを適用する。
提案されたルールの一部は、N<Mであり、明示的な設定が使用される場合に、ネットワーク側で失敗検出リソースを選択するために使用される可能性がある。ネットワークは、本明細書に記載のものと同様の方法を使用してもよい。
これらの実施形態を技術仕様書も踏まえて実装するに関して、一例として以下の3GPP TS 38.213、リンク再設定(Link Reconfiguration)、6章を参照する。
PDCCHについてのTCI状態によって示されたRSセットにおけるRSインデックスの数がmaxNrofFailureDetectionResources(Nmax)を超える場合、UEは最新のNmax標示状態が含まれるように、SS/PBCH Blockおよび周期的CSI-RSインデックスの値を、TCI状態標示の順に沿ったセット に含めることを決定する。NmaxTCI状態について同等のプライオリティが決定された場合、q0のセットは、C-RNTIを使用してUEが復号されたことを監視する、PDCCHについての最新のNmaxTCI状態のRSを含む、すなわち、UEをスケジューリングするために使用されたNmax最新の状態を含むと決定される。一例において、UEは、q0のセットを、C-RNTI(もしくは言い換えると、UE固有の方法で直近にUEをスケジューリングするために使用されたリンク)を使用してUEが復号されたことを監視する、PDCCHについての最新のNmaxTCI状態に常に基づいて決定する。
より大局的には、BFD-RSの最大数が最終的には増加するとしても、BFD-RSの最大数がPDCCHについての有効化されたTCI状態の数よりも低い場合に、依然として、本発明の方法が必要となり得る。一例において、これは、複数のTRP(送信/受信点)を同時に使用してPDCCHをUEに対して送信し、各リンクが自らのCSI-RSに対応付けられている場合にこれが該当する。一つの方法では、UEは、同一のTCIフレームワークを使用して、例えば、2つのTCI状態がPDCCH受信に対して有効であると示される場合があり、これは、UEが同時に2つのリンクでサーブされることを意味している。この場合、UEは、(例えば、異なるアンテナパネルによって形成された)2つのビームを使用して、同時に二方向(例えば2つのTRP)から受信可能である必要がある場合がある。あるいは、UEは、全方向ビームを有してもよく、UEは同時に全方向から受信可能である。このように、UEは、黙示的な設定に基づいて、複数のリンクに関する複数のPDCCHを受信し、したがって、CORESETごとの各リンクに対して、失敗条件を監視してもよい。この場合、一例では、UEは、(本明細書に記載の方法を使用して)CORESETごとに失敗検出リソースを選択するか、または設定されたすべてのCORESETのすべてのTCI状態にわたってBFD-RSを選択する必要がある。この場合、失敗検出に対してCORESETごとに少なくとも1つのBFD-RSをUEが含める必要があると決定してもよい。
さらなる例示の実施形態を以下に記載する。
例1 以下を含む方法。
ユーザー機器において、M個の有効送信設定標示状態についての設定を受信すること。
1つ以上の定義済みのルールに則り、前記設定されたM個の有効送信設定標示状態に基づいて、前記M個の送信設定標示状態のセットのうちのN個のサブセット(N<M)を選択すること。
前記選択されたN個の送信設定標示状態に基づいて、前記ユーザー機器によってビーム失敗検出リソースを決定すること。
例2 例1の方法であって、ビーム失敗検出のために前記失敗検出リソースを監視することをさらに含む。
例3 例2の方法であって、さらに以下を含む。
前記監視された失敗検出リソースに基づいて、ビーム失敗が発生したと判定すること。
基地局に対してビーム失敗の標示を送信すること。
前記基地局とのビームリカバリプロセスに加わること。
例4 以下を含む方法。
基地局によって、ユーザー機器にM個の有効送信設定標示状態を設定すること。
前記設定されたM個の有効送信設定標示状態に基づいて、前記M個の送信設定標示状態のうちのN個のサブセット(N<M)を選択すること。
前記基地局によって、前記選択されたN個の送信設定標示状態に基づいて、ビーム失敗検出リソースを決定すること。
例5 例4の方法であって、前記基地局によって、前記ユーザー機器がビーム失敗検出リソースとして使用する基準信号の標示を前記ユーザー機器に対して送信することをさらに含む。
例6 例4または5の方法であって、さらに以下を含む。
前記ユーザー機器からビーム失敗の標示を受信すること。
前記ユーザー機器とのビームリカバリプロセスに加わること。
例7 例1から6のいずれかの方法であって、前記M個の有効送信設定標示状態は、物理ダウンリンク制御チャネル用である。
例8 例1から7のいずれかの方法であって、前記M個の送信設定標示状態のうちのN個のサブセットを前記選択することは、TCI状態設定および/または活動に基づく選択を含み、以下のうち少なくとも1つを含む。
PDCCHに対して直近に有効化されたTCI状態となる前記失敗検出リソースを選択すること。
前記ユーザー機器のスケジューリングに使用されるPDCCHに対して最新のTCI状態となる前記失敗検出リソースを選択すること。
例9 例1から8のいずれかの方法であって、前記M個の送信設定標示状態のうちのN個のサブセットを前記選択することは、設定された周期特性に基づく選択を含み、以下のうち少なくとも1つを含む。
迅速な失敗検出のために最短の周期性を有する前記失敗検出リソースを選択すること。
最短のサーチスペース周期性を有するCORESETに対応付けられた前記失敗検出リソースを選択すること。
例10 例1から9のいずれかの方法であって、前記M個の送信設定標示状態のうちのN個のサブセットを前記選択することは、対応付けられたCORESETの設定された識別子の値に基づく選択を含み、以下のうち少なくとも1つを含む。
有効TCI状態を有する最低のCORESETのIDが選択されるように前記失敗検出リソースを選択すること。
PDCCHについてのTCI状態に対応付けられたCORESET#0に応じて、N個のTCI状態のうちの1つとして、最初のTCI状態を初期設定で選択し、少なくとも1つの別のTCI状態が、例1または4、あるいは本例を除く例1または4に係るいずれかの例の方法において提案された別の選択機構に基づいて選択されること。
例11 例1から10のいずれかの方法であって、前記M個の送信設定標示状態のうちのN個のサブセットを前記選択することは、TCI状態基準信号タイプに基づく選択を含み、以下のうち少なくとも1つを含む。
SSブロックが選択されるように前記失敗検出リソースを選択すること。
1つのSSBのみが有効TCI状態にある場合、CSI-RSについての代替の選択ロジックオプションに基づいて、前記失敗検出リソースを選択すること。
適用可能である場合、QCL仮定によってSSブロックとなる前記失敗検出リソースを選択すること。
例12 例1から11のいずれかの方法であって、前記M個の送信設定標示状態のうちのN個のサブセットを前記選択することは、非周期的/半永続的CSI-RSであるPDCCHについてのTCI状態に応じて、TCI状態基準信号時間タイプに基づく選択を含み、以下のうち少なくとも1つを含む。
前記失敗検出リソースがこのTCI状態を含まないように当該失敗検出リソースを選択すること。
例1または4、あるいは本例を除く例1または4に係るいずれかの例の方法に従って、周期的信号として、可用であれば、A/S-P CSI-RSについてのソースRSとして、前記失敗検出リソースを選択すること。
例13 前記方法は、例1から12のいずれかの異なる選択機構の任意の組合せを選択することをさらに含む。
例14 例1から13のいずれかの方法であって、部分的ビーム失敗の発生および前記失敗検出リソースのうちの1つが失敗条件に当たることに応じて、前記N個の送信設定標示状態から前記失敗条件に当たる基準信号を取り除き、代わりに残りのN-1個の送信設定標示状態を前記失敗検出リソースとして使用する。
例15 例14の方法であって、N-1個のリソースが失敗条件に当たること、かつ失敗条件に当たらない基準信号が前記N個の送信設定標示状態に含まれていなかったことに応じて、前記失敗条件に当たらない前記基準信号を前記N個の送信設定標示状態に追加し、前記追加された基準信号を前記ビーム失敗検出のために使用する。
例16 例1から15のいずれかの方法を実行するためのプログラムコードを含むコンピュータプログラム。
例17 例16のコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータとともに使用するために実施されたコンピュータプログラムコードを記憶するコンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品である。
例18 コンピュータとともに使用するために実施されたコンピュータプログラムコードを記憶するコンピュータ可読記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムコードは、例1から15のいずれかの方法を実施するためのコードを含む。
例19 以下を備える装置。
ユーザー機器において、M個の有効送信設定標示状態についての設定を受信する手段。
1つ以上の定義済みのルールに則り、前記設定されたM個の有効送信設定標示状態に基づいて、前記M個の送信設定標示状態のセットのうちのN個のサブセット(N<M)を選択する手段。
前記選択されたN個の送信設定標示状態に基づいて、前記ユーザー機器によってビーム失敗検出リソースを決定する手段。
例20 例19の装置であって、ビーム失敗検出のために前記失敗検出リソースを監視する手段をさらに備える。
例21 例20の装置であって、さらに以下を備える。
前記監視された失敗検出リソースに基づいて、ビーム失敗が発生したと判定する手段。
基地局に対してビーム失敗の標示を送信する手段。
前記基地局とのビームリカバリプロセスに加わる手段。
例22 以下を備える装置。
基地局によって、ユーザー機器にM個の有効送信設定標示状態を設定する手段。
前記設定されたM個の有効送信設定標示状態に基づいて、前記M個の送信設定標示状態のうちのN個のサブセット(N<M)を選択する手段。
前記基地局によって、前記選択されたN個の送信設定標示状態に基づいて、ビーム失敗検出リソースを決定する手段。
例23 例22の装置であって、前記基地局によって、前記ユーザー機器がビーム失敗検出リソースとして使用する基準信号の標示を前記ユーザー機器に対して送信する手段をさらに備える。
例24 例22または23の装置であって、さらに以下を備える。
前記ユーザー機器からビーム失敗の標示を受信する手段。
前記ユーザー機器とのビームリカバリプロセスに加わる手段。
例25 例22から24のいずれかの装置であって、 前記M個の有効送信設定標示状態は、物理ダウンリンク制御チャネル用である。
例26 例22から25のいずれかの装置であって、前記M個の送信設定標示状態のうちのN個のサブセットを前記選択することは、TCI状態設定および/または活動に基づく選択を含み、以下のうち少なくとも1つを含む。
PDCCHに対して直近に有効化されたTCI状態となる前記失敗検出リソースを選択すること。
前記ユーザー機器のスケジューリングに使用されるPDCCHに対して最新のTCI状態となる前記失敗検出リソースを選択すること。
例27 例22から26のいずれかの装置であって、前記M個の送信設定標示状態のうちのN個のサブセットを前記選択することは、設定された周期特性に基づく選択を含み、以下のうち少なくとも1つを含む。
迅速な失敗検出のために最短の周期性を有する前記失敗検出リソースを選択すること。
最短のサーチスペース周期性を有するCORESETに対応付けられた前記失敗検出リソースを選択すること。
例28 例22から27のいずれかの装置であって、前記M個の送信設定標示状態のうちのN個のサブセットを前記選択することは、対応付けられたCORESETの設定された識別子の値に基づく選択を含み、以下のうち少なくとも1つを含む。
有効TCI状態を有する最低のCORESETのIDが選択されるように前記失敗検出リソースを選択すること。
PDCCHについてのTCI状態に対応付けられたCORESET#0に応じて、N個のTCI状態のうちの1つとして、最初のTCI状態を初期設定で選択し、 少なくとも1つの別のTCI状態が、例19または22、あるいは本例を除く例19または22に係るいずれかの例の装置において提案された別の選択機構に基づいて選択されること。
例29 例22から28のいずれかの装置であって、前記M個の送信設定標示状態のうちのN個のサブセットを前記選択することは、TCI状態基準信号タイプに基づく選択を含み、以下のうち少なくとも1つを含む。
SSブロックが選択されるように前記失敗検出リソースを選択すること。
1つのSSBのみが有効TCI状態にある場合、CSI-RSについての代替の選択ロジックオプションに基づいて、前記失敗検出リソースを選択すること。
適用可能である場合、QCL仮定によってSSブロックとなる前記失敗検出リソースを選択すること。
例30 例22から29のいずれかの装置であって、前記M個の送信設定標示状態のうちのN個のサブセットを前記選択することは、非周期的/半永続的CSI-RSであるPDCCHについてのTCI状態に応じて、TCI状態基準信号時間タイプに基づく選択を含み、以下のうち少なくとも1つを含む。
前記失敗検出リソースがこのTCI状態を含まないように当該失敗検出リソースを選択すること。
例19または22、あるいは本例を除く例19または22に係るいずれかの例の装置において提案された別の選択機構に応じて、周期的信号として、可用であれば、A/S-P CSI-RSについてのソースRSとして、前記失敗検出リソースを選択すること。
例31 前記装置は、例22から30のいずれかの異なる選択機構の任意の組合せを選択することをさらに備える。
例32 例22から31のいずれかの装置であって、部分的ビーム失敗の発生および前記失敗検出リソースのうちの1つが失敗条件に当たることに応じて、前記N個の送信設定標示状態から前記失敗条件に当たる基準信号を取り除き、代わりに残りのN-1個の送信設定標示状態を前記失敗検出リソースとして使用する。
例33 例32の装置であって、N-1個のリソースが失敗条件に当たること、かつ失敗条件に当たらない基準信号が前記N個の送信設定標示状態に含まれていなかったことに応じて、前記失敗条件に当たらない前記基準信号を前記N個の送信設定標示状態に追加し、前記追加された基準信号を前記ビーム失敗検出のために使用する。
例34 例19から21または25から33のいずれかの装置を備えるユーザー機器。
例35 例22から33のいずれかの装置を備える基地局。
例36 以下を備える装置。
1つ以上のプロセッサ。
コンピュータプログラムコードを含む1つ以上のメモリ。
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に少なくとも、以下を実施させるように構成される。
ユーザー機器において、M個の有効送信設定標示状態についての設定を受信すること。
1つ以上の定義済みのルールに則り、前記設定されたM個の有効送信設定標示状態に基づいて、前記M個の送信設定標示状態のセットのうちのN個のサブセット(N<M)を選択すること。
前記選択されたN個の送信設定標示状態に基づいて、前記ユーザー機器によってビーム失敗検出リソースを決定すること。
例37 例36の装置であって、前記1つ以上のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つ以上のプロセッサによって、前記装置に例2または3あるいは7から15のいずれかの方法を実施させるように構成される。
例38 以下を備える装置。
1つ以上のプロセッサ。
コンピュータプログラムコードを含む1つ以上のメモリ。
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に少なくとも、以下を実施させるように構成される。
基地局によって、ユーザー機器にM個の有効送信設定標示状態を設定すること。
前記設定されたM個の有効送信設定標示状態に基づいて、前記M個の送信設定標示状態のうちのN個のサブセット(N<M)を選択すること。
前記基地局によって、前記選択されたN個の送信設定標示状態に基づいて、ビーム失敗検出リソースを決定すること。
例39 例38の装置であって、前記1つ以上のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記1つ以上のプロセッサによって、前記装置に、例5から15のいずれかの方法を実施させるように構成される。
本明細書に記載の実施形態は、(1つ以上のプロセッサによって実行された)ソフトウェア、ハードウェア(例えば、特定用途向け集積回路)、ソフトウェアとハードウェアとの組合せで実装されてもよい。例示の実施形態では、ソフトウェア(例えば、アプリケーションロジック、命令セット)は、各種従来型のコンピュータ可読媒体のいずれにも維持される。本明細書の文脈において、「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システム、装置、コンピュータ(コンピュータの一例は、例えば図1に説明、図示されている)などのデバイスによる使用のため、またはこれらとの関連で、命令を含み、記憶し、通信し、伝搬し、または搬送することができる任意の媒体または手段であってもよい。コンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、またはコンピュータなどのデバイスによる使用のため、またはこれらとの関連で、命令を含み、記憶し、かつ/あるいは搬送することができる任意の媒体または手段であってもよいコンピュータ可読記憶媒体(例えば、メモリ125、155、171、または他のデバイス)を含んでもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、伝搬信号を含まない。
必要であれば、本明細書で説明した異なる機能を、別の順序でおよび/または同時に実施してもよい。さらに、必要であれば、上述の機能の1つ以上は任意選択であってもよいし、組み合わせてもよい。
各種態様を上述したが、別の態様では上述の実施形態とは異なる特徴の組合せを含み、上述の組合せに限定されない。
なお、本明細書では、本発明の例示の実施形態を説明したが、これらの説明は限定的に解するべきではない。むしろ、本発明の範囲から逸脱することなく、数々の変更や変形を加え得る。
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