JPWO2019207793A1 - 破裂耐久性に優れる弾性変形可能な容器 - Google Patents
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Abstract
本発明の弾性変形可能な筒状容器は、開口部、先端が閉じた閉口部、前記開口部と前記閉口部を繋ぐ中間部を有する弾性変形可能な筒状容器であって、前記中間部は、径が漸次縮小した縮径部を有し、前記縮径部の径が最も縮小した部位の径は、容器の径が最も大きな部位の径に対し70〜95%であり、前記縮径部の中心軸線を通る縦断面形状は、直線部分を介さずに連続した曲線によって形成されるか、または1以上の直線部分を含む2以上の曲線によって形成され、前記直線部分が前記曲線と接線を形成している。【選択図】図1
Description
本発明は、膨張による破裂に対し耐久性に優れる弾性変形可能な筒状容器に関し、特に膨張による破裂に対し耐久性に優れると共に、収容容量を大きく低下させない筒状容器に関する。
天然ゴム、ポリウレタンゴム等の合成ゴム、もしくは高分子エラストマーは、柔軟性、伸縮性に優れ、薄肉であっても破れにくく、水密性・気密性に優れることから、コンドーム、採尿具、手袋、プローブカバー等の広い用途に使用されている。また、形態がコンパクトであると共に、膨張性があり収容容量が大きいため、災害時の貯水容器等としての利用も注目されている。
例えば、特開2002−001373号には、簡易処理槽、使い捨て処理槽、膨脹ゴム膜容器等として使用するゴム膜を利用した膨張容器が記載されており、特開2017−123999号には、コンドームの素材を利用した男性用尿貯留具が記載されている。しかしながら、天然ゴム、合成ゴム、高分子エラストマー等の素材をコンドームや膨張性の容器として使用する場合には、膨張による破裂に対し一層の耐圧性の向上が要求される。
また、JIST9111にはラテックスコンドームの規格として、ピンホール検出試験(水漏れ試験)および破裂試験(破裂容量および破裂圧力の測定)が規定されており、コンドームの製造においては、これらの試験に安定して合格することも重要である。
したがって、本発明の目的は、膨張による破裂に対し耐久性に優れ、かつ収容容量が大きい弾性変形可能な筒状容器を提供することであり、特に、膨張による破裂に対し耐久性に優れると共に、収容容量を大きく低下させないコンドームを提供することである。
本発明者らは上記目的に鑑み鋭意研究した結果、弾性変形可能な筒状容器の中間部の径を縮小し、径が最も縮小した部位の径と容器の径が最も大きな部位の径の比率を特定の範囲内にするとともに、筒状容器の縦断面形状の径が最も縮小した部位を曲線によって形成することにより、破裂耐久性が向上するとともに、収容容量が大きい容器が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の弾性変形可能な筒状容器は、開口部、先端が閉じた閉口部、前記開口部と前記閉口部を繋ぐ中間部を有する弾性変形可能な筒状容器であり、前記中間部は、径が漸次縮小した縮径部を有し、前記縮径部の径が最も縮小した部位の径は、容器の径が最も大きな部位の径に対し70〜95%であり、かつ前記縮径部の中心軸線を通る縦断面形状は、直線部分を介さずに連続した2以上の曲線によって形成されるか、または1以上の直線部分を含む2以上の曲線によって形成され、前記直線部分が前記曲線と接線を形成している。
前記縮径部の中心軸線を通る縦断面形状は、好ましくは2以上の円弧が変曲点で接続することにより形成される。
本発明の一つの実施形態において、容器の縮径部の中心軸線を通る縦断面形状は、連続して配置される、容器の外側に凸となる第1の円弧、容器の内側に凸となる第2の円弧、及び容器の外側に凸となる第3の円弧が、それぞれ隣接する円弧と変曲点で接続することにより形成される。
本発明の一つの実施形態において、容器の縮径部の中心軸線を通る縦断面形状は、連続して配置される、容器の外側に凸となる第1の円弧、容器の内側に凸となる第2の円弧、及び容器の外側に凸となる第3の円弧が、それぞれ隣接する円弧と直線部分を介して接続し、かつ前記直線部分が隣接する円弧と接線を形成することにより形成される。
本発明の一つの実施形態において、容器の縮径部の径が最も縮小した部位を形成する円弧の半径(R)と縮径部の径が最も縮小した部位の径(d)の比(R/d)は8〜25、10〜18、または11〜15である。
本発明の一つの実施形態において、筒状容器はコンドームである。
本明細書において、用語「筒状」は中空の管状であることを意味し、円筒形に限られず、管状構造の一部にくびれを有していてもよく、また膨らみを有していてもよい。筒状容器の「縦断面」は、容器を長手方向(軸線方向)に切断したときの断面を意味し、筒状容器の「径」は、容器の横断面(軸線方向に対し直角に切断したときの断面)の直径または最大径を意味する。容器の「収容容量」は、容器が安定して収容することができる収容物の最大容量を意味する。容器の「破裂容量」は、容器に空気を注入することにより測定される、容器が破裂するまでに収容することができる空気の最大容量を意味する。容器の「収容容量」は「破裂容量」の増大に従って増大する。容器の「破裂圧力」は、容器に空気を注入することにより測定される、容器が破裂するときの圧力を意味する。容器の「中間部」は、容器の開口部と閉口部を繋ぐ中間部分を意味する。「縮径部」は容器の開口部と閉口部の中間に位置し、径が縮小した部分を意味する。「縮径部」は容器の「中間部」の一部であってもよいし、「中間部」のすべてであってもよい。「開口部」は筒状容器の出し入れ口を意味し、「閉口部」は筒状容器の先端の閉じた部分を意味する。また、「mm」はミリメートルを意味し、「g」はグラムを意味する。
弾性変形可能な材料で作製された筒状容器は、容器に液体、気体等の流体を注入し、開口部をパッキンで封止すると、筒状容器の中間部が最も膨張しやすく、中間部が紡錘形に膨張する。このように紡錘形に膨張した筒状容器の中間部は、他の部位よりひずみが大きく、破裂しやすくなる。
図6(a)は中間部がストレートな輪郭線により形成された従来のコンドームを示す正面図である。図6(a)に示すコンドームは、中間部の輪郭線が中心軸線(S)に平行な2本の平行な直線で形成される。このコンドームに液体または気体を注入し、開口部をパッキンで封止するとコンドームの中間部が紡錘形に膨張し、コンドームの中間部が破裂しやすくなる。このタイプのコンドームは、収容容量は大きいが、耐圧性能が低いという欠点を有する。
これに対し、容器の中間部の径を縮小(縮径)すると、容器の中間部の膨張は抑制され、容器の上部および下部が膨張しやすくなる。弾性容器の応力−ひずみ曲線は、ひずみが大きくなるにつれて傾き(ひずみの変化に対する応力の変化)が大きくなる。低ひずみの領域は初期において膨張しやすいが、一定以上膨張するとひずみが大きくなり、それにつれて応力が急激に増大して変形しにくくなる。容器の中間部の径を縮小した場合、初期において中間部より上部および下部が優先して膨張するが、ひずみが大きくなり、それにつれて応力が増大すると中間部が膨張しやすくなる。したがって、容器の径を適切に調整することによって筒状容器がほぼ均等に膨張し、優れた耐圧性能を発揮することができる。
図5に容器の径の縮小率と容器の破裂圧力および破裂容量との関係を示す。図5に示すように、容器(胴部)の径の縮小率が増大するにつれて容器の破裂圧力は増大するが、容器の破裂容量は大きく低下する。容器の径を縮小した場合、容器の破裂圧力と容器の破裂容量は反対方向に変化し、両方を満足する縮小率は得られない。このように、耐圧性を向上させ、かつ収容容量を低下させない容器を容器の径の縮小だけで達成することは困難である。
図9(a)は、径が縮小した部分がストレートな輪郭線により形成される従来のコンドームを示す正面図である。このコンドームは、コンドームの縮径部の輪郭線が、コンドームの中心軸線(S)と平行な直線により形成され、容器の閉口部近傍から縮径部への移行部分と、容器の開口部近傍から縮径部への移行部分が曲線で形成されている。すなわち、容器の縮径部と閉口部への移行部との接続部分、および容器の縮径部と開口部への移行部との接続部分は直線と曲線の接続になっている。このような形状の容器は、容器の中間部に縮径部を設けることにより耐圧性は向上するが、容器の収容容量が低下することが本発明者らの研究により判明している。
本発明者らは、筒状容器の中間部に縮径部を設けると共に、縮径部の輪郭線(または中心軸線を通る縦断面形状)を調整することにより、容器の収容容量を大きく低下させることなく、容器の耐圧性を有意に向上させ得ることを見出した。本発明の容器は、開口部、先端が閉じた閉口部、開口部と閉口部を繋ぐ中間部を有し、中間部は、径が漸次縮小した縮径部を有する。縮径部の径が最も縮小した部位の輪郭線(または中心軸線を通る縦断面形状)は曲線によって形成され、縮径部の径が最も縮小した部位の径は、容器の径が最も大きな部位の径(例えば、開口部の径)に対し好ましくは70〜95%であり、より好ましくは80〜95%であり、さらに好ましくは85〜95%である。
筒状容器の中間部はすべて縮径部によって形成されていてもよいし、開口部および/または閉口部側に径の大きさが一定の縮径していない部分を有していてもよい。また、縮径部は一つの筒状容器について閉口部を除いて1箇所が好ましい。
本発明による一つの容器は、中間部に縮径部を有すると共に、縮径部の輪郭線(または中心軸線を通る縦断面形状)が、直線部分を介さずに連続した2以上の曲線によって形成される。曲線部分は、例えば2以上の円弧、例えば3つの円弧の接続により形成される。曲線部分が2以上の円弧の接続により形成される場合、各円弧の大きさは同じであっても異なっていてもよい。本発明の一つの実施形態では、縮径部の輪郭線(または中心軸線を通る縦断面形状)は、凸となる向きが異なる2以上の円弧が変曲点で接続することにより形成される。例えば、容器の縮径部の中心軸線を通る縦断面形状は、連続して配置される、容器の外側に凸となる第1の円弧、容器の内側に凸となる第2の円弧、及び容器の外側に凸となる第3の円弧が、それぞれ隣接する円弧と変曲点で接続することにより形成される。
本発明による別の容器は、中間部に縮径部を有すると共に、縮径部の輪郭線(または中心軸線を通る縦断面形状)が、1以上の直線部分を含む2以上の曲線によって形成され、直線部分が曲線と接線を形成している。例えば、縮径部の中心軸線を通る縦断面形状は、
連続して配置される、容器の外側に凸となる第1の円弧、容器の内側に凸となる第2の円弧、及び容器の外側に凸となる第3の円弧が、それぞれ隣接する円弧と直線部分を介して接続し、かつ直線部分が隣接する円弧と接線を形成することにより形成される。
連続して配置される、容器の外側に凸となる第1の円弧、容器の内側に凸となる第2の円弧、及び容器の外側に凸となる第3の円弧が、それぞれ隣接する円弧と直線部分を介して接続し、かつ直線部分が隣接する円弧と接線を形成することにより形成される。
本発明の筒状容器は、縮径部の縦断面形状を直線部分を介さずに緩やかな連続した曲線によって形成することにより、または直線部分が曲線の接線となるように曲線と曲線を連結することにより耐圧性の向上と収容容量低下防止の両方を達成する。
容器の縦断面形状において、容器の縮径部を形成する円弧の半径は、縮径部の径が最も縮小した部位の径に対し十分に大きいことが望ましい。具体的には、縮径部の径が最も縮小した部位を形成する円弧の半径(R)と縮径部の径が最も縮小した部位の径(d)の比(R/d)が、好ましくは8〜25、より好ましくは10〜18、さらに好ましくは11〜15である。
本発明の容器の好ましい実施形態について図1〜3を参照しながら説明する。図1(a)は、中間部に径が縮小した部分(縮径部)を有し、縮径部の輪郭線が直線部分を介さずに連続した曲線によって形成される本発明のコンドームを示す正面図である。コンドーム先端の閉口部近傍に、コンドームの外側に凸となる円弧が好ましくは閉口部近傍の直線部分と接線を形成するように接続し、円弧によって径が漸次縮小される。途中で変曲点(P)を介してコンドームの内側に凸となる円弧に反転し、さらに縮小してコンドームの中心軸線(S)と平行な直線に接する。この接点(Q)は径が最も縮小した部位となる。接点を超えると径は漸次拡大し、途中で変曲点(P’)を介してコンドームの外側に凸となる円弧に再び反転する。向きが反転した円弧は径がさらに漸次拡大してコンドームの開口部側の直線部分と好ましくは接線を形成するように接続する。このように、本発明のコンドームは、縮径部の輪郭線(または中心軸線(S)を通る縦断面形状)が直線部分を介さずに連続した曲線によって形成される。
本発明の容器の好ましい別の実施形態は、図1(a)に示すコンドームにおいて、円弧と円弧が、変曲点ではなく、円弧と接線を形成する直線部分を介して接続する。コンドーム先端の閉口部近傍に、コンドームの外側に凸となる円弧が好ましくは閉口部近傍の直線部分と接線を形成するように接続し、円弧によって径が漸次縮小される。途中でコンドームの外側に凸となる円弧と接線を形成するように直線部分が円弧と接続し、さらにこの直線部分と接線を形成するようにコンドームの内側に凸となる円弧が接続する。コンドームの内側に凸となる円弧はさらに縮小してコンドームの中心軸線(S)と平行な直線に接する。この接点(Q)は径が最も縮小した部位となる。接点を超えると径は漸次拡大し、途中でコンドームの内側に凸となる円弧と接線を形成するように直線部分が円弧と接続し、さらにこの直線部分と接線を形成するようにコンドームの外側に凸となる円弧が接続する。向きが反転した円弧は径がさらに漸次拡大してコンドームの開口部側の直線部分と好ましくは接線を形成するように接続する。
コンドームの開口部の径は、通常約30〜40mmであり、適切には約31〜37mmであり、より適切には32〜37mmである。本発明のコンドームの径が最も縮小した部位の径は、通常約22〜38mmであり、好ましくは約26〜34mmである。コンドームの縮径部の輪郭を形成する円弧の半径は、径が最も縮小した部位を形成する円弧の半径が通常約330mm〜470mmであり、好ましくは約360〜440mmである。
本発明の筒状容器を構成する材料は、膨張性を有する弾性変形可能な材料であれば特に限定されない。筒状容器を構成する材料としては、例えば、天然ゴム、合成ゴム(イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ポリイソブチレンゴム、ポリウレタンゴム、シリコンゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、エピクロロヒドリンゴム等)、熱可塑性エラストマー(ポリスチレン系、ポリオレフィン系、塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系等)等が挙げられる。
本発明の筒状容器は、既知の技術またはその組み合わせによって製造することができる。例えば、容器の型を原材料液に浸漬し、原材料を型に付着させて成形する方法、金型中でブロー成形する方法等が挙げられる。容器がコンドームの場合の一つの態様は、先ず、コンドームの形状の型を作製し(型はガラス、ステンレス等の材料により作製する)、この型を天然ゴム、合成ゴム、高分子エラストマー等を含む原材料液に浸漬する。型を原材料液から引き上げ、型に付着した原材料液を加熱して乾燥し、さらに、膨潤、加硫等の処理を施し、乾燥したものを型から取り外してコンドームとする(得られたコンドームの径は、型の径よりも通常5%程度収縮する)。コンドームの開口部にはリングが設けられる。コンドームは通常巻き上げられ、パッケージングした形態で保管される。
コンドームは必要に応じて他の成分を含んでいてもよいし、潤滑剤等の他の成分が塗布等されていてもよい。含有することができる他の成分としては、加硫剤、加硫助剤、加硫促進剤、老化防止剤、安定剤等が挙げられる。加硫剤としては、特に限定されないが、硫黄、硫黄含有化合物、過酸化物等が挙げられる。加硫助剤としては、特に限定されないが、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等の無機化合物や、ステアリン酸、アミン類等の有機化合物が挙げられる。加硫促進剤としては、特に限定されないが、チウラム類(テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド等)、ジチオカルバミン酸塩類(ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジベンジルジチオカルバミン酸亜鉛、ジイソノニルジチオカルバミン酸亜鉛等)、メルカプトベンゾチアゾール類(2−メルカプトベンゾチアゾール、メルカプトベンズチアゾール亜鉛等)、ジチオカーバメイト類(ジンクジエチルジチオカルバメート、ジンクジ−n−ブチル−ジチオカルバメート等)、スルフェンアミド類(2,2−ジチオビスベンゾチオゾール−2−スルフェンアミド、N−シクロヘキシルベンゾチアゾール−2−スルフェンアミド等)、ジフェニルグアニジン、チオカーボネート類(トリチオカーボネート等)、グアニジン類(ジフェニルグアニジン、ジ−o−トリルグアニジン等)、チオ尿素等が挙げられる。
老化防止剤としては、特に限定されないが、ヒンダードフェノール系化合物(4−[[4,6−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2−イル]アミノ]−2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,4−ビス[(オクチルチオ)メチル]−o−クレゾール、p−クレゾールとジシクロペンタジエンのブチル化反応生成物、ブチル化フェノール、オクチル化フェノール等)、ビスフェノール系化合物(4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)等)等が挙げられる。安定剤としては、特に限定されないが、水酸化カリウム、ジアルキルアミン、高級脂肪族アルコール、ラウリン酸石鹸、エチレンジアミンテトラ酢酸等が挙げられる。また、潤滑剤としては、特に限定されないが、シリコーンオイル、ラノリン、α−オレフィン、ポリアルキレングリコール、ポリオールエステル、流動パラフィン、パラフィンワックス、脂肪酸、高級アルコール、ノニオン性、アニオン性、もしくはカチオン性界面活性剤等が挙げられる。
以下に本発明を実施例によってさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下の条件により、実施例および比較例のコンドームを製造した。
原料: 天然ゴム、硫黄(加硫剤)、酸化亜鉛(加硫助剤)、ビスフェノール系化合物(老化防止剤)、及び水を主成分とする配合原料を用いた。
条件: 本発明および比較例のそれぞれに対応するガラス製型を用いた。
ガラス製型を上記原材料液中に浸漬し(浸漬深さ230mm)、型を原材料液から引き上げ、乾燥後、膨潤処理および後加硫処理を行った。
原料: 天然ゴム、硫黄(加硫剤)、酸化亜鉛(加硫助剤)、ビスフェノール系化合物(老化防止剤)、及び水を主成分とする配合原料を用いた。
条件: 本発明および比較例のそれぞれに対応するガラス製型を用いた。
ガラス製型を上記原材料液中に浸漬し(浸漬深さ230mm)、型を原材料液から引き上げ、乾燥後、膨潤処理および後加硫処理を行った。
(実施例1)
図4に示す縦断面形状を有するコンドームを模したガラス型を用いて、突起部(T)(精液溜め)を除いた全体の長さが約180mmであり、開口部の径が約33mmのコンドームを作製した。コンドームは、重量が約0.95g、厚さが約0.044mmであった。得られたコンドームの形状を以下に記す。コンドームは、閉口部の先端より約30mmの位置(径:約33mm)で半径(R)約400mmのコンドームの外側に凸となる円弧と接線を形成するように接続し、この半径(R)約400mmの円弧により径が漸次縮小し、閉口部先端より約60mmの位置(径:約32.75mm)を変曲点(P)として曲線の向きが反転して半径(R)約400mmのコンドームの内側に凸となる円弧により引き続き径が漸次縮小する。向きが反転した円弧はコンドームの中心軸線(S)と平行な線を接線とし、閉口部先端より約90mmの位置が接点(Q)となる。この閉口部先端より約90mmの位置は径が最も縮小した部位となる(径:約30.5mm)。接点を過ぎた円弧は径を漸次拡大させ、閉口部先端より約120mmの位置(径:約32.75mm)を変曲点(P’)として曲線の方向が再度反転する。再度反転した半径(R)約400mmのコンドームの外側に凸となる円弧は約150mm付近で開口部と同等径になり、約150mm〜開口部の間はコンドームの中心軸線(S)とほぼ平行な直線によって輪郭線が形成され、開口部近傍に接続している。
図4に示す縦断面形状を有するコンドームを模したガラス型を用いて、突起部(T)(精液溜め)を除いた全体の長さが約180mmであり、開口部の径が約33mmのコンドームを作製した。コンドームは、重量が約0.95g、厚さが約0.044mmであった。得られたコンドームの形状を以下に記す。コンドームは、閉口部の先端より約30mmの位置(径:約33mm)で半径(R)約400mmのコンドームの外側に凸となる円弧と接線を形成するように接続し、この半径(R)約400mmの円弧により径が漸次縮小し、閉口部先端より約60mmの位置(径:約32.75mm)を変曲点(P)として曲線の向きが反転して半径(R)約400mmのコンドームの内側に凸となる円弧により引き続き径が漸次縮小する。向きが反転した円弧はコンドームの中心軸線(S)と平行な線を接線とし、閉口部先端より約90mmの位置が接点(Q)となる。この閉口部先端より約90mmの位置は径が最も縮小した部位となる(径:約30.5mm)。接点を過ぎた円弧は径を漸次拡大させ、閉口部先端より約120mmの位置(径:約32.75mm)を変曲点(P’)として曲線の方向が再度反転する。再度反転した半径(R)約400mmのコンドームの外側に凸となる円弧は約150mm付近で開口部と同等径になり、約150mm〜開口部の間はコンドームの中心軸線(S)とほぼ平行な直線によって輪郭線が形成され、開口部近傍に接続している。
(比較例1)
図6〜8に示すコンドームの形状を模したガラス型を用いて、突起部(T)(精液溜め)を除いた全体の長さが約180mmであり、径が約33mmのコンドームを作製した。コンドームは、重量が約0.95g、厚さが約0.044mmであった。得られたコンドームの形状は、開口部の径が一定に閉口部近傍まで続くストレートな輪郭線により形成され、中間部に縮径部を有しない。
図6〜8に示すコンドームの形状を模したガラス型を用いて、突起部(T)(精液溜め)を除いた全体の長さが約180mmであり、径が約33mmのコンドームを作製した。コンドームは、重量が約0.95g、厚さが約0.044mmであった。得られたコンドームの形状は、開口部の径が一定に閉口部近傍まで続くストレートな輪郭線により形成され、中間部に縮径部を有しない。
(比較例2)
図9〜11に示すコンドームの形状を模したガラス型を用いて、突起部(T)(精液溜め)を除いた全体の長さが約180mmであり、開口部の径が約33mmのコンドームを作製した。コンドームは、重量が約0.95g、厚さが約0.044mmであった。得られたコンドームの形状を以下に記す。コンドームは、閉口部の先端より約40mmの位置(径:約36mm)で径の縮小を開始し、閉口部の先端より約65mmの位置で径が約29mmmmとなり、閉口部の先端より約65mm〜110mmの間は、コンドームの中心軸線(S)と平行な直線によって輪郭線が形成される。閉口部の先端より約110mmの位置から径が拡大し、約135mmの付近で開口部と同等径になり、約135mm〜開口部の間はコンドームの軸線方向とほぼ平行な直線によって輪郭線が形成され、開口部近傍に接続している。
図9〜11に示すコンドームの形状を模したガラス型を用いて、突起部(T)(精液溜め)を除いた全体の長さが約180mmであり、開口部の径が約33mmのコンドームを作製した。コンドームは、重量が約0.95g、厚さが約0.044mmであった。得られたコンドームの形状を以下に記す。コンドームは、閉口部の先端より約40mmの位置(径:約36mm)で径の縮小を開始し、閉口部の先端より約65mmの位置で径が約29mmmmとなり、閉口部の先端より約65mm〜110mmの間は、コンドームの中心軸線(S)と平行な直線によって輪郭線が形成される。閉口部の先端より約110mmの位置から径が拡大し、約135mmの付近で開口部と同等径になり、約135mm〜開口部の間はコンドームの軸線方向とほぼ平行な直線によって輪郭線が形成され、開口部近傍に接続している。
(実施例2)
上記実施例および比較例で作製したコンドームを、以下に示す方法により、コンドームの破裂圧力および破裂容量を試験した。測定機器は、空気を注入する空洞部分と、空洞部分の外径部分に膨張機能を有する内側締付具と、内側締付具の上部に支持部と、内側締付具の外側に取り付ける外側締付具とを有するものを用いた。まず、巻きほぐしたコンドームを測定機器の支持棒に被せ、内側締付具と外側締付具でコンドームの規定長さ部分を挟み込み、内側締付具を膨張させ、内側締付具と外側締付具によってコンドームを固定した。次に、コンドームに空気を注入し、コンドームの規定の長さ部分を空気で膨張させて破裂時の破裂圧力及び破裂容量を記録した。
上記実施例および比較例で作製したコンドームを、以下に示す方法により、コンドームの破裂圧力および破裂容量を試験した。測定機器は、空気を注入する空洞部分と、空洞部分の外径部分に膨張機能を有する内側締付具と、内側締付具の上部に支持部と、内側締付具の外側に取り付ける外側締付具とを有するものを用いた。まず、巻きほぐしたコンドームを測定機器の支持棒に被せ、内側締付具と外側締付具でコンドームの規定長さ部分を挟み込み、内側締付具を膨張させ、内側締付具と外側締付具によってコンドームを固定した。次に、コンドームに空気を注入し、コンドームの規定の長さ部分を空気で膨張させて破裂時の破裂圧力及び破裂容量を記録した。
支持棒の長さは規格によって定められている。日本工業規格(JIS)に基づき、突起部(精液溜め)を除いた長さ125±2mmが膨らむように設計された支持棒(125ロッド)を用いて試験したコンドームと、国際標準化機構規格(ISO規格)に基づき、突起部(精液溜め)を除いた長さ150±3mmが膨らむように設計された支持棒(150ロッド)を用いて試験したコンドームについて、得られた破裂圧力及び破裂容量の測定結果を表1に示す。
表1から、実施例1のコンドームは、比較例1および2のコンドームに比べ破裂圧力(耐圧性能を表す)が向上しており、しかも破裂容量(収容容量に対応する)は比較例2のコンドームに比べて大きく、比較例1に近い破裂容量を維持していることが分かる。
Claims (6)
- 開口部、先端が閉じた閉口部、前記開口部と前記閉口部を繋ぐ中間部を有する弾性変形可能な筒状容器であって、前記中間部は、径が漸次縮小した縮径部を有し、前記縮径部の径が最も縮小した部位の径は、容器の径が最も大きな部位の径に対し70〜95%であり、かつ前記縮径部の中心軸線を通る縦断面形状は、直線部分を介さずに連続した2以上の曲線によって形成されるか、または1以上の直線部分を含む2以上の曲線によって形成され、前記直線部分が前記曲線と接線を形成している、弾性変形可能な筒状容器。
- 前記縮径部の中心軸線を通る縦断面形状が、2以上の円弧が変曲点で接続することにより形成される、請求項1に記載の筒状容器。
- 連続して配置される、容器の外側に凸となる第1の円弧、容器の内側に凸となる第2の円弧、及び容器の外側に凸となる第3の円弧が、それぞれ隣接する円弧と変曲点で接続することにより、前記縮径部の中心軸線を通る縦断面形状が形成される、請求項1または2に記載の筒状容器。
- 連続して配置される、容器の外側に凸となる第1の円弧、容器の内側に凸となる第2の円弧、及び容器の外側に凸となる第3の円弧が、それぞれ隣接する円弧と直線部分を介して接続し、かつ前記直線部分が隣接する円弧と接線を形成することにより、前記縮径部の中心軸線を通る縦断面形状が形成される、請求項1に記載の筒状容器。
- 前記容器の縦断面形状において、前記縮径部の径が最も縮小した部位を形成する円弧の半径(R)と前記縮径部の径が最も縮小した部位の径(d)の比(R/d)が8〜25である、請求項1〜4のいずれかに記載の筒状容器。
- 前記筒状容器がコンドームである、請求項1〜5のいずれかに記載の筒状容器。
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