JPWO2019194226A1 - X線管装置 - Google Patents

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Abstract

1つの把持部を把持することにより必要な姿勢を維持しやすいX線管装置を提供する。X線管装置(10)は、モノタンク(17)を内蔵し、かつ、側面(14)において本体(11)から突出して設けられ、把持することにより本体(11)を支持する1つの把持部(31)と、を備え、本体(11)の中心(C0)と、X線の照射方向(L1)と、を通る平面(40)を用いて、本体(11)の重心(G1)を含む重心側部分(11A)と重心を含まない非重心側部分(11B)とに本体を二分する場合に、重心側部分(11A)に把持部(31)を有し、非重心側部分(11B)に把持部(31)を有しない。

Description

本発明はX線管装置に関する。
X線管装置には、X線管装置の位置または向き等を調節する際に把持する把持部が設けられる場合がある。特に、可搬型のX線管装置においては、使用時にX線管装置を人力で支持できるようにするために、本体の左右両側にそれぞれ把持部を設けた例がある(特許文献1)。
WO2017/006535 A1
X線管装置は、X線を発生する管球等の重量物を内蔵するので、通常は、1つの把持部を把持してX線管装置を支持することが困難である。このため、従来のX線管装置の両側等の2箇所で支持して姿勢を維持する。また、従来のX線管装置にはないが、重心がX線管装置の中心(中央)にはない場合には、1つの把持部を把持してX線管装置を支持することは特に困難である。そこで、本発明は、1つの把持部を把持することにより必要な姿勢を維持しやすいX線管装置を提供することを目的とする。
本発明のX線管装置は、X線を発生する管球を含むモノタンクを内蔵し、かつ、X線を照射する表面である前面と、前面に対向する表面である後面と、前面と後面を接続する表面である側面と、有する本体と、側面において本体から突出して設けられ、把持することにより本体を支持する1つの把持部と、を備え、本体の中心と、X線の照射方向と、を通る平面を用いて、本体の重心を含む重心側部分と重心を含まない非重心側部分とに本体を二分する場合に、重心側部分に把持部を有し、非重心側部分に把持部を有しない。
本体の重心は、前面と後面の中央にあることが好ましい。
本発明の別のX線管装置は、X線を発生する管球を含むモノタンクを内蔵し、かつ、X線を照射する表面である前面と、前面に対向する表面である後面と、前面と後面を接続する表面である側面と、有する本体と、側面において本体から突出して設けられ、把持することにより本体を支持する1つの把持部と、を備え、本体の中心と、X線の照射方向と、を通る平面を用いて、モノタンクの重心を含む重心側部分と重心を含まない非重心側部分とに本体を二分する場合に、重心側部分に把持部を有し、非重心側部分に把持部を有しない。
モノタンクの重心は、前面と後面の中央にあることが好ましい。
本体がバッテリを含む場合に、バッテリの重心が非重心側部分にあることが好ましい。
モノタンクの重心、本体の中心、及び、バッテリの重心が同一層内にあることが好ましい。
把持部は、本体と、1箇所または2箇所において本体と接続することが好ましい。
把持部及び側面はループ形状を形成することが好ましい。
X線の照射を指示するスイッチが、非重心側部分にあることが好ましい。
前面及び後面が長方形である場合、把持部は、前面及び後面の短辺を含む本体の側面に設けられていることが好ましい。
本発明は、1つの把持部を把持することにより必要な姿勢を維持しやすいX線管装置を提供することができる。
X線管装置の斜視図である。 X線管装置の斜視図である。 本体の内蔵物並びに本体の中心及び重心の位置を示す説明図である。 本体の中心及び重心を示す説明図である。 本体の重心の位置を示す説明図である。 本体の中心、本体の重心、及びモノタンクの重心を示す説明図である。 本体の中心、モノタンクの重心、及びバッテリの重心の位置を示す説明図である。 本体の中心、モノタンクの重心、及びバッテリの重心の位置を示す説明図である。 本体の中心、モノタンクの重心、及びバッテリの重心の位置を示す説明図である。 L字型の把持部を有するX線管装置の正面図である。 逆L字型の把持部を有するX線管装置の正面図である。
[第1実施形態]
図1及び図2に示すように、X線管装置10は、本体11、コリメータ21、把持部31、及び、スイッチ41等を備える。
本体11は、少なくともX線を発生する管球を含むモノタンク17(図3参照)を内蔵する。本実施形態においては、本体11は、ほぼ直方体形状である。ほぼ「直方体形状」とは、ほぼ平行な3組の平面によって外形を形成し、これら各組の面がほぼ90度に接続することをいう。また、ほぼ「直方体形状」には、上記各組の面の接続部分を面取りし、または、上記各組の面を曲面で接続する場合を含む。
以下、X線管装置10によるX線の照射方向L1をZ方向といい、Z方向にほぼ垂直な方向であって本体11の長手方向をX方向といい、かつ、Z方向及びX方向にほぼ垂直な方向であって本体11の短手方向をY方向という。また、被検体(図示しない)を配置するX線の照射方向L1がZ方向の正方向とし、本体11の長手方向に沿って把持部31を有する側をX方向の正方向とし、かつ、Y方向の正方向は、X方向、Y方向及びZ方向がいわゆる右手系を構成するように定める。
本体11の表面のうち被検体に面する表面、すなわちコリメータ21がある表面が本体11の前面12である。したがって、本体11の表面において、前面12はX線を照射する表面である。そして、本体11の表面のうち、前面12に対向する前面12にほぼ平行な表面が本体11の後面13である。後面13には、X線管装置10の設定または操作等をするための操作部16を有する(図2参照)。本実施形態においては、操作部16はタッチパネルであるが、ボタン、スイッチ、及び/またはディスプレイ等を用いて操作部16を構成することができる。
本体11の表面のうち、前面12及び後面13を接続する表面は本体11の側面14である。すなわち、本体11の表面のうち前面12及び後面13を除く表面は側面14である。本体11がほぼ直方体である場合、側面14は、互いに対向するほぼ平行な上面14A及び下面14Bと、互いに対向するほぼ平行な右面14C及び左面14Dと、を有する。
上面14Aは、側面14のうち、X線管装置10をY方向負側から見た場合に視認し得る部分である。下面14Bは、側面14のうち、X線管装置10をY方向負側から見た場合に視認し得る部分である。右面14Cは、側面14のうち、X線管装置10をX方向正側から見た場合に視認し得る部分である。同様に、左面14Dは、側面14のうち、X線管装置10をX方向負側からみた場合に視認し得る部分である。したがって、上面14Aは、右面14C及び/または左面14Dと一部重複する場合がある。同様に、下面14Bは、右面14C及び/または左面14Dと一部重複する場合がある。右面14Cは上面14A及び/または下面14Bと一部重複する場合があり、かつ、左面14Dは上面14A及び/または下面14Bと一部重複する場合がある。なお、上記各面の定義において、コリメータ21等の本体11から突出する部分によって隠れる部分は「視認し得る部分」に含むものとする。
図3に示すように、本実施形態の本体11は、モノタンク17を内蔵する。モノタンク17は、X線を発生する管球(図示しない)と、管球を動作させるための高電圧発生回路(図示しない)等と、を一体化したX線管である。本実施形態においては、モノタンク17を用いているが、本体11は、モノタンク17の代わりに、管球及び高電圧発生回路等のモノタンク17を構成する部品をそれぞれ独立に内蔵できる。この場合、一体化していない管球及び高電圧発生回路等の全体が、本実施形態のモノタンク17に相当する。
本体11は、X線を発生するモノタンク17の他に、バッテリ18、及び、制御回路19等を内蔵する。バッテリ18は、モノタンク17及び制御回路19等に動作に必要な電力を供給する。制御回路19は、本体11の動作を制御する。すなわち、制御回路19は、モノタンク17の管電圧、管電流、X線の発生(照射)タイミング等を制御する。本体11には、バッテリ18の代わりに、または、バッテリ18の搭載に加えて、本体11の各部に電力を供給する電源(図示しない)と接続するプラグ及びコード等を設けることができる。なお、モノタンク17はX線を発生するX線管であるが、本体11は、X線管であるモノタンク17の代わりに、X線以外の放射線を発生する管球を搭載できる。この場合、X線管装置10は、管球が発生する放射線の種類に応じて、いわゆる放射線発生装置を構成する。
以下、本体11の中心C0(図において「×」印で示す)とX線の照射方向L1とを通る平面40を用いて、本体11の重心G1(図において「○」印で示す)を含む部分と本体11の重心G1を含まない部分と、に本体11を二分する場合、本体11の重心G1を含む部分を重心側部分11Aといい、本体11の重心G1を含まない非重心側部分11Bという。本体11の中心C0とは、本体11の幾何学的な中心である。本実施形態においては、前面12からの距離と後面13からの距離とが等しく、上面14Aからの距離と下面14Bからの距離とが等しく、かつ、右面14Cからの距離と左面14Dからの距離が等しい点が、本体11の中心C0である。本体11の重心とは、本体11を形成する筐体のみならず、モノタンク17等の内蔵物まで含めた重心である。また、図3及び図4に示すように、本実施形態においては、本体11の重心G1は、本体11の中心C0から右面14C側にシフトした位置にある。
コリメータ21は、本体11の表面である前面12の一部において本体11からX線の照射方向L1(Z方向)に突出して設けられ、照射範囲を整えたX線を照射する照射窓23を有する。コリメータ21を、本体11の前面12の「一部」において突出する形状としたのは、X線管装置10を外形及び体積等のサイズを小型化するためである。本体11の前面12の全体を突出し、本体11の内部にコリメータ21を含む形状にすると、本体11ひいてはX線管装置10の全体の体積が大きくなる。X線の照射範囲とは、X線撮影パネル等に到達するX線の形状、面積、X線管装置10に対する位置等である。モノタンク17が発生するX線は円錐形状に広がるコーンビームであが、X線撮影パネルの撮影面は一般に長方形である。このため、コリメータ21は、例えば、モノタンク17が発生するコーンビームをX線撮影パネルの撮影面に合わせて四角錐形状に整え、照射窓23から照射する。その結果、コリメータ21は被検体の無駄な被爆を抑える。照射窓23は、少なくともX線を無駄なく透過し得る材料で形成する。照射窓23を有する表面は、コリメータ21の前面22である。なお、コリメータ21は、X線の照射範囲を調整するために、1または複数のX線遮蔽部材(図示しない)を内蔵し、かつ、これらの内部配置(傾き等)を調整するための操作部(図示しない)を備える。
X線管装置10全体の小型化のために、コリメータ21の部分を小型化する場合には、コリメータ21は、先端部よりも径が小さい基端部21Aを有する。コリメータ21の基端部21Aとは本体11の前面12の側の部分であり、コリメータ21の先端部とは被検体の側の部分である。コリメータ21を小型化する場合に上記形状とするのは、X線が照射方向L1に向けて広がるからである。
把持部31は、側面14において本体11から突出して設けられ、これを把持することにより本体11(及びX線管装置10の全体)を支持するためのハンドルである。把持部31は、本体11の右面14C側にのみ1つだけ設けられている。すなわち、X線管装置10は、重心側部分11Aに把持部31を有し、非重心側部分11Bには把持部31を有しない。また、把持部31は、本体11に対して位置及び向き等は固定されている。すなわち、把持部31は非可動である。把持部31はX線管装置10を持ち運びする場合だけでなく、X線管装置10からX線を照射する場合にもこの把持部31を把持してX線管装置10の姿勢を維持するために使用するからである。ユーザは、この1つの把持部31を把持することにより、例えば片手でも本体11を撮影に必要な姿勢に支持し、かつ、その姿勢を容易に維持することができる。
把持部31は、本体11と1箇所または2箇所で接続する。本実施形態においては、把持部31は、接続点33A及び接続点33Bの2箇所において本体11と接続する。このため、把持部31、及び、本体11の側面14である右面14Cは、ループ形状を形成する。接続点33Aは、本体11の上面14A及び/または右面14Cとの接続点である。接続点33Bは、本体11の下面14B及び/または右面14Cとの接続点である。
把持部31は、接続点33Aと接続点33Bの間にある平板部32が標準の把持位置である。X線管装置10を特殊な姿勢に維持する必要がない限り、通常は、平板部32を把持することによってX線管装置10の姿勢を撮影に必要な姿勢に容易に支持することができる。本実施形態においては、平板部32は平板状であるが、任意の形状に平板部32を形成してもよい。平板部32は、例えば、曲線的に、または、より立体的なグリップ形状にできる。
スイッチ41は、X線管装置10に対して、X線の照射準備指示及び/またはX線の照射開始指示を入力する。本実施形態においては、スイッチ41は、本体11の前面12の左端(X方向負側の端)、かつ、左面14Dの前面12側の端である本体11の角部分に、すなわち非重心側部分11Bの前面12側の角に、着脱自在に設けられている。スイッチ41は、有線または無線により本体11と接続しており、本体11に取り付けた状態はもちろん、本体11から取り外した状態においても照射開始指示等を入力及びその他制御信号を送受信できる。また、スイッチ41は、本体11を介して、または、直接に、X線撮影パネルと同期信号を送信または受信することができ、X線管装置10とX線撮影パネルとを同期制御することができる。動作について同期とは、特定の時間を遅延して動作する場合を含む。
スイッチ41は、支持体42と、押圧操作が可能なボタン43と、を備える。スイッチ41を本体11に取り付けている場合には、支持体42の表面は、前面12及び左面14D等の本体11の表面と滑らかに接続する。このため、スイッチ41は本体11と一体化する。一方、スイッチ41を本体11から取り外した場合には、支持体42はスイッチ41を把持するための把持部となる。ボタン43は、照射開始指示等を本体11に入力する場合に押圧する。ボタン43は例えばX線の照射準備指示を本体11に入力する第1段階の押圧操作と、X線の照射が可能になった後、X線を実際に照射するために照射開始指示を入力するための第2段階の押圧操作と、の2段階の押圧操作ができる。
上記のように、X線管装置10の把持部31は1つであるが、この1つの把持部31は、本体11の重心G1を含む重心側部分11Aにある。このため、把持部31を両手で把持する場合はもちろん、把持部31を片手で把持する場合においても、本体11ひいてはX線管装置10の姿勢に容易に維持できる。把持部31が重心側部分11Aにあることで非重心側部分11Bにだけ把持部31がある場合よりも把持部31から重心G1までの距離が近いので、本体11の姿勢を水平(上面14A及び下面14Bを水平にする姿勢)等に保つために必要な力(例えば、把持位置を中心としたXY面内方向の回転モーメントに対する抗力)が小さいからである。また、本体11の中心C0に本体11の重心G1がある場合と比較しても、X線管装置10は本体11の姿勢を保つために必要な力は小さい。把持部31から本体11の中心C0までの距離よりも、把持部31から本体11の重心G1までの距離が小さいからである。したがって、X線管装置10は、本体11の中心C0に本体11の重心G1があるX線管装置よりも支持しやすい。
なお、上記のように、重心側部分11Aと非重心側部分11Bのうち、一方の重心側部分11Aに1つだけ把持部31を設ける場合、本体11の重心G1は、前面12と後面13の中央にあることが好ましい。把持部31を把持してX線管装置10の姿勢を保つ場合に、本体11の重心G1が前面12側または後面13側に偏心している場合と比較して、X線管装置10の前後の回転モーメント(YZ面内方向の回転モーメント)に対する抗力が小さいからである。本体11の重心G1が「中央にある」とは、図5に示すように、本体11を、前面12と後面13との間で3等分にスライスし、前面12側から順にS1層、S2層、及びS3層とする場合に、本体の重心G1がS2層に含まれることをいう。また、本体11の重心G1が「前面12側にある」とは、本体11の重心G1がS1層に含まれることをいい、本体11の重心G1が「後面13側にある」とは、本体11の重心G1がS3層に含まれることをいう。
さらに、本体11の重心G1は、X線管装置10をX方向負側から見た場合に、把持部31の平板部32の幅W0の範囲内にあるとよい。本体11の重心G1が平板部32の幅W0の範囲外にある場合と比較して、X線管装置10の前後の回転モーメントに対する抗力が小さいからである。
[第2実施形態]
上記第1実施形態においては、1つだけ設ける把持部31の位置を、本体11の重心G1を基準に定めているが、本体11の重心G1の代わりに、モノタンク17の重心G2(図6参照。図において「●」印で示す)を基準に把持部31の位置を定めてもよい。すなわち、X線管装置10は、本体11の中心C0と、X線の照射方向L1と、を通る平面40を用いて、モノタンク17の重心G2を含む重心側部分11Aとモノタンク17の重心G2を含まない非重心側部分11Bとに本体11を二分する場合に、重心側部分11Aに把持部31を有し、非重心側部分11Bに把持部31を有しない構成とすることができる。なお、本体11がモノタンク17の代わりに、個別の管球及び高電圧発生回路等を含む場合、これらモノタンク17を構成する要素全体の重心が、本実施形態における「モノタンク17の重心G2」である。
モノタンク17は、通常、本体11の内蔵物のうち最大重量物であるから、通常は、図6に示すように、モノタンク17の重心G2と本体11の重心G1とはそれほど離れていない。このため、本体11の重心G1、及び、モノタンク17の重心G2が、実質的に本体11の中心C0にある場合を除けば、モノタンク17の重心G2を基準に定めた重心側部分11A及び非重心側部分11Bと、本体11の重心G1を基準に定めた重心側部分11A及び非重心側部分11Bと、が相違することは殆どない。したがって、モノタンク17の重心G2を基準としても、本体11の重心G1を基準とした場合と実質的に同様の作用効果が得られる。
上記のように、モノタンク17の重心G2の位置を用いて定めた重心側部分11Aと非重心側部分11Bのうち、一方の重心側部分11Aに1つだけ把持部31を設ける場合、モノタンク17の重心G2は、前面12と後面13の中央にあることが好ましい。モノタンク17の重心G2が「中央にある」とは、第1実施形態と同様に、本体11を、前面12と後面13との間で3等分にスライスし、前面12側からS1層、S2層、S3層とする場合に(図5参照)、モノタンク17の重心G2がS2層に含まれることをいう。さらに、モノタンク17の重心G2は、X線管装置10をX方向負側から見た場合に、把持部31の平板部32の幅W0の範囲内にあるとよい。これらの理由及び作用は、第1実施形態と同様である。
上記のようにモノタンク17の重心G2の位置を用いて定めた重心側部分11Aと非重心側部分11Bのうち、一方の重心側部分11Aに1つだけ把持部31を設ける場合、かつ、図7に示すように、本体11がバッテリ18を含む場合、バッテリ18の重心G3が非重心側部分11Bにあることが好ましい。本体11にバッテリ18を搭載する場合、バッテリ18はモノタンク17に次ぐ重量物であるから、バッテリ18の搭載によって本体11の重心G1が極端に偏心することを防ぐためである。バッテリ18の重心G3が重心側部分11Aにあり、本体11の外形から想像する重心と実際の本体11の重心G1の相違が大きくなりすぎて使い難いからである。なお、バッテリ18の重心G3が非重心側部分11Bにあることが好ましいのは、第1実施形態の場合も同様である。すなわち、本体11の重心G1を用いて定めた重心側部分11Aと非重心側部分11Bのうち、一方の重心側部分11Aに1つだけ把持部31を設ける場合、かつ、本体11がバッテリ18を含む場合(図3参照)、バッテリ18の重心G3が非重心側部分11Bにあることが好ましい。
また、モノタンク17の重心G2、本体11の中心C0、及び、バッテリ18の重心G3(図において「◇」印で示す)は、同一層内にあることが好ましい。モノタンク17の重心G2、本体11の中心C0、及び、バッテリ18の重心G3が「同一層内にある」とは、図8に示すように、本体11を、上面14Aと下面14Bとの間で3等分にスライスし、上面14A側から順にT1層、T2層、及びT3層とする場合に、モノタンク17の重心G2、本体11の中心C0、及び、バッテリ18の重心G3がT2層に含まれることをいう。モノタンク17の重心G2、本体11の中心C0、及び、バッテリ18の重心G3が同一層内にある場合、これらの重心G2及び重心G3のいずれかが上面14A側または下面14B側に偏心している場合と比較して、把持部31を把持してX線管装置10の姿勢を保つ際に、X線管装置10の左右の回転モーメント(XY面内方向の回転モーメント)に対する抗力が小さいからである。なお、モノタンク17の重心G2、本体11の中心C0、及び、バッテリ18の重心G3が同一層内にあることが好ましいのは、本体11の重心G1を基準に重心側部分11Aと非重心側部分11Bを定める第1実施形態の場合も同様である。
バッテリ18が小型であり、モノタンク17に対して軽量である場合には、図9に示すように、モノタンク17の重心G2の位置を用いて定めた重心側部分11Aと非重心側部分11Bのうち、一方の重心側部分11Aに1つだけ把持部31を設ける場合においても、バッテリ18の重心G3は、例えばT3層にあってもよい。モノタンク17に対してバッテリ18が軽量であって、バッテリ18の重心G3を無視しても、本体11の重心G1とモノタンク17の重心G2がほぼ同じ位置にある場合には、把持部31を把持する際のバッテリ18による左右方向の回転モーメントも無視し得るからである。
なお、上記第1実施形態及び第2実施形態においては、把持部31は、接続点33Aと接続点33Bの2箇所において本体11と接続することにより、把持部31及び本体11の側面14はループ形状を形成するが、この形状の把持部31はX線管装置10の取り落とし防ぎ易い。誤って把持部31を離しそうになっても、ループ形状に手が引っかかるためである。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態の把持部31の代わりに、図10に示すように、平板部32が接続点33Bの1箇所で本体11と接続し、平板部32の他端は本体11と接続しない、L字型の把持部131を設けても良い。このL字型の把持部131は、診療台等に置いたX線管装置10を持ち上げやすく、また、把持していたX線管装置10を診療台等に置きやすい。上面14A側が開口しているので、把持部131に手が引っかからないからである。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態の把持部31の代わりに、図11に示すように、平板部32が接続点33Aの1箇所で本体11と接続し、平板部32の他端は本体11と接続しない、逆L字型の把持部132を設けても良い。この逆L字型の把持部132は、X線管装置10を正姿勢(Y方向正側を鉛直上方に向ける姿勢)で使用する場合に、取り落とし防ぎ易く、診療台等に置いたX線管装置10を持ち上げやすく、かつ、把持していたX線管装置10を診療台等に置きやすい。上面14A側が閉じ、かつ、下面14B側が開口しているからである。
上記第1実施形態及び第2実施形態においては、スイッチ41を非重心側部分11Bに設けているが、これは、ユーザが把持部31(または上記変形例の把持部131もしくは把持部132。以下同じ。)を把持する手と逆側の手でスイッチ41を操作するためである。このように、スイッチ41を非重心側部分11Bに設けておくと、X線管装置10を、デジタルカメラ等の一般に使い慣れた撮影装置と同様の使用感で使うことができる。このため、ユーザの練度等によっては、X線の照射位置等を、従来のX線管装置よりも容易にかつ微細に調整できる場合がある。
なお、上記第1実施形態及び第2実施形態のように、本体11が直方体形状であって、本体11の前面12及び後面13が長方形である場合には、把持部31は、本体11の前面12及び後面13の短辺を含む本体11の側面14(上記第1実施形態及び第2実施形態においては右面14Cまたは左面14D)に設けられていることが好ましい。このように、前面12及び後面13の短辺に沿って把持部31を設ける場合、前面12及び後面13の長辺に沿って把持部31を設ける場合と比較して、平板部32が相対的に短いので、平板部32の中でも本体11を支持し易い位置をほぼ自動的に把持できるからである。
10 X線管装置
11 本体
11A 重心側部分
11B 非重心側部分
12 前面
13 後面
14 側面
14A 上面
14B 下面
14C 右面
14D 左面
16 操作部
17 モノタンク
18 バッテリ
19 制御回路
21 コリメータ
21A 基端部
22 前面
23 照射窓
31、131、132 把持部
32 平板部
33A、33B 接続点
40 平面
41 スイッチ
42 支持体
43 ボタン
C0 本体の中心
G1 本体の重心
G2 線管の重心
G3 バッテリの重心
L1 X線の照射方向
S1,S2,S3,T1,T2,T3 層
W0 把持部の幅

Claims (10)

  1. X線を発生する管球を含むモノタンクを内蔵し、かつ、前記X線を照射する表面である前面と、前記前面に対向する表面である後面と、前記前面と前記後面を接続する表面である側面と、有する本体と、
    前記側面において前記本体から突出して設けられ、把持することにより前記本体を支持する1つの把持部と、
    を備え、
    前記本体の中心と、前記X線の照射方向と、を通る平面を用いて、前記本体の重心を含む重心側部分と前記重心を含まない非重心側部分とに前記本体を二分する場合に、前記重心側部分に前記把持部を有し、前記非重心側部分に前記把持部を有しないX線管装置。
  2. 前記本体の重心は、前記前面と前記後面の中央にある請求項1に記載のX線管装置。
  3. X線を発生する管球を含むモノタンクを内蔵し、かつ、前記X線を照射する表面である前面と、前記前面に対向する表面である後面と、前記前面と前記後面を接続する表面である側面と、有する本体と、
    前記側面において前記本体から突出して設けられ、把持することにより前記本体を支持する1つの把持部と、
    を備え、
    前記本体の中心と、前記X線の照射方向と、を通る平面を用いて、前記モノタンクの重心を含む重心側部分と前記重心を含まない非重心側部分とに前記本体を二分する場合に、前記重心側部分に前記把持部を有し、前記非重心側部分に前記把持部を有しないX線管装置。
  4. 前記モノタンクの重心は、前記前面と前記後面の中央にある請求項3に記載のX線管装置。
  5. 前記本体がバッテリを含む場合に、バッテリの重心が前記非重心側部分にある請求項1〜4のいずれか1項に記載のX線管装置。
  6. 前記モノタンクの重心、前記本体の中心、及び、前記バッテリの重心が同一層内にある請求項5に記載のX線管装置。
  7. 前記把持部は、前記本体と、1箇所または2箇所において前記本体と接続する請求項1〜6のいずれか1項に記載のX線管装置。
  8. 前記把持部及び前記側面はループ形状を形成する請求項1〜7のいずれか1項に記載のX線管装置。
  9. X線の照射を指示するスイッチが、前記非重心側部分にある請求項1〜8のいずれか1項に記載のX線管装置。
  10. 前記前面及び前記後面が長方形である場合、前記把持部は、前記前面及び前記後面の短辺を含む前記本体の側面に設けられている請求項1〜9のいずれか1項に記載のX線管装置。
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