JPWO2019181214A5 - - Google Patents

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図1は、本開示の例示的な実施形態における光スキャンデバイスの構成を模式的に示す斜視図である。 図2は、1つの導波路素子の断面の構造および伝搬する光の例を模式的に示す図である。 図3は、シミュレーションにおいて用いた計算モデルを模式的に示す図である。 図4Aは、光導波層の一例における屈折率と、光の出射角度との関係を計算した結果を示している。 図4Bは、光導波層の他の例における屈折率と、光の出射角度との関係を計算した結果を示している。 図5は、光スキャンデバイスの例を模式的に示す図である。 図6Aは、比較例の構成を模式的に示す断面図である。 図6Bは、他の比較例の構成を模式的に示す断面図である。 図7は、導波路の屈折率を変化させたときの結合効率の変化の例を示すグラフである。 図8Aは、全反射導波路の概略構成を示す図である。 図8Bは、全反射導波路の電場強度分布を示す図である。 図8Cは、スローライト導波路の概略構成を示す図である。 図8Dは、スローライト導波路の電場強度分布を示す図である。 図9は、複数の第1の導波路と複数の第2の導波路との接続の例を模式的に示す図である。 図10は、光閉じ込め係数と、出射角度の変化量との関係を示す図である。 図11Aは、透光層を備える光デバイスの例を模式的に示す図である。 図11Bは、透光層を備える光デバイスの例を模式的に示す図である。 図11Cは、透光層を備える光デバイスの例を模式的に示す図である。 図11Dは、透光層を備える光デバイスの例を模式的に示す図である。 図11Eは、透光層を備える光デバイスの例を模式的に示す図である。 図12は、多層反射膜内を伝搬する光の例を模式的に示す図である。 図13Aは、透光層を備える光デバイスの例を模式的に示す図である。 図13Bは、透光層を備える光デバイスの例を模式的に示す図である。 図14Aは、図3に示す透光層を備えていない光デバイスにおける電界振幅の分布を示す図である。 図14Bは、図13Bに示す透光層を備える光デバイスにおける電界振幅の分布を示す図である。 図15は、本開示のある実施形態における光デバイスを模式的に示す図である。 図16は、全反射導波路からスローライト導波路へのグレーティングを介した光伝搬を示す図である。 図17は、グレーティングが存在しない構成の例を示す図である。 図18Aは、全反射導波路における導波モードの電界強度分布を示す図である。 図18Bは、スローライト導波路における高次の導波モードの電界強度分布を示す図である。 図19は、グレーティングにおける凹部の深さと、結合効率との関係の例を示す図である。 図20は、結合効率の低い条件で計算した光伝搬の様子を示す図である。 図21は、グレーティングにおける凹部の個数と、結合効率との関係の例を示す図である。 図22Aは、光デバイスの第1の変形例を模式的に示す断面図である。 図22Bは、光デバイスの第2の変形例を模式的に示す断面図である。 図22Cは、光デバイスの第3の変形例を模式的に示す断面図である。 図23Aは、光デバイスの第4の変形例を模式的に示す断面図である。 図23Bは、光デバイスの第5の変形例を模式的に示す断面図である。 図24Aは、全反射導波路およびスローライト導波路の接続の第1の例を模式的に示す断面図である。 図24Bは、全反射導波路およびスローライト導波路の接続の第2の例を模式的に示す断面図である。 図24Cは、全反射導波路およびスローライト導波路の接続の第3の例を模式的に示す断面図である。 図24Dは、全反射導波路およびスローライト導波路の接続の第4の例を模式的に示す断面図である。 図25は、スローライト導波路の他の例を模式的に示す断面図である。 図26は、全反射導波路およびスローライト導波路の接続の他の例を模式的に示す断面図である。 図27は、図22Aに示す例における、光導波層の厚さと、導波光の結合効率との関係を示す図である。 図28Aは、図22Aに示す例において、2つのグレーティングを有する光デバイスを模式的に示す図である。 図28Bは、図28Aに示す例における、光導波層の厚さと、導波光の結合効率との関係を示す図である。 図28Cは、図28Aに示す例における、光導波層の厚さおよび領域101の屈折率と、導波光の結合効率との関係を示す他の図である。 図28Dは、図28Aに示す例における、光導波層の厚さと、導波光の結合効率との関係を示す他の図である。 図29Aは、図28Aに示す例の変形例を模式的に示す断面図である。 図29Bは、図28Aに示す例の変形例を模式的に示す断面図である。 図29Cは、図28Aに示す例の変形例を模式的に示す断面図である。 図29Dは、図28Aに示す例の変形例を模式的に示す断面図である。 図30Aは、2つのグレーティングがY方向に並んでいる例を模式的に示す図である。 図30Bは、グレーティングの周期がY方向における位置の変化に伴ってp からp に連続的に変化する例を模式的に示す図である。 図31は、2つの周期成分を含むグレーティングが混在している例を模式的に示す他の図である。 図32Aは、光導波層の両隣にスペーサが配置されている構成例を模式的に示す図である。 図32Bは、導波路アレイの構成例を模式的に示す図である。 図33は、光導波層内の導波光の伝搬を模式的に示す図である。 図34Aは、グレーティングを介して第1の導波路に光が導入される例を示す図である。 図34Bは、第1の導波路1の端面から光が入力される例を示す図である。 図34Cは、レーザー光源から第1の導波路に光が入力される例を示す図である。 図35Aは、導波路アレイの出射面に垂直な方向に光を出射する導波路アレイの断面を示す図である。 図35Bは、導波路アレイの出射面に垂直な方向とは異なる方向に光を出射する導波路アレイの断面を示す図である。 図36は、3次元空間における導波路アレイを模式的に示す斜視図である。 図37Aは、pがλよりも大きい場合において、導波路アレイから回折光が出射される様子を示す模式図である。 図37Bは、pがλよりも小さい場合において、導波路アレイから回折光が出射される様子を示す模式図である。 図37Cは、pがλ/2に実質的に等しい場合において、導波路アレイから回折光が出射される様子を示す模式図である。 図38は、位相シフタが導波路素子に直接的に接続されている構成の例を示す模式図である。 図39は、導波路アレイおよび位相シフタアレイを、光出射面の法線方向(Z方向)から見た模式図である。 図40は、位相シフタにおける導波路が、導波路素子における光導波層と、他の導波路を介して繋がる構成の例を模式的に示す図である。 図41は、光分岐器にカスケード状に並ぶ複数の位相シフタ80を挿入した構成例を示す図である。 図42Aは、第1調整素子の構成の一例を模式的に示す斜視図である。 図42Bは、第1調整素子の他の構成例を模式的に示す斜視図である。 図42Cは、第1調整素子のさらに他の構成例を模式的に示す斜視図である。 図43は、ヒーターを含む調整素子と導波路素子とを組み合わせた構成の例を示す図である。 図44は、支持部材でミラーが保持された構成例を示す図である。 図45は、ミラーを移動させる構成の一例を示す図である。 図46は、光の伝搬を妨げない位置に電極配置した構成例を示す図である。 図47は、圧電素子の例を示す図である。 図48Aは、ユニモルフの構造を有する支持部材の構成例を示す図である。 図48Bは、支持部材が変形した状態の例を示す図である。 図49Aは、バイモルフの構造を有する支持部材の構成例を示す図である。 図49Bは、支持部材が変形した状態の例を示す図である。 図50は、アクチュエータの例を示す図である。 図51Aは、支持部材の先端の傾きを説明するための図である。 図51Bは、伸縮する方向の異なる2つのユニモルフ型の支持部材を直列に繋ぎ合わせた例を示す図である。 図52は、複数の第1のミラーを保持する支持部材をアクチュエータで一括して駆動する構成の例を示す図である。 図53は、複数の導波路素子における第1のミラーが1つのプレート状のミラーである構成例を示す図である。 図54Aは、光導波層に液晶材料を用いた構成の第1の例を示す図である。 図54Bは、光導波層に液晶材料を用いた構成の第1の例を示す図である。 図55は、光入力装置を備える光スキャンデバイスの例を示す断面図である。 図56Aは、光導波層に液晶材料を用いた構成の第2の例を示す図である。 図56Bは、光導波層に液晶材料を用いた構成の第2の例を示す図である。 図57Aは、光導波層に液晶材料を用いた構成の第3の例を示す図である。 図57Bは、光導波層に液晶材料を用いた構成の第3の例を示す図である。 図58Aは、光導波層に液晶材料を用いた構成の第4の例を示す図である。 図58Bは、光導波層に液晶材料を用いた構成の第4の例を示す図である。 図59は、光導波層に液晶材料を使用した構成における、光の射出角度の印加電圧依存性を示すグラフである。 図60は、本実験で用いた導波路素子の構成を示す断面図である。 図61は、光導波層に電気光学材料を用いた構成の第1の例を示す図である。 図62は、光導波層に電気光学材料を用いた構成の第1の例を示す図である。 図63Aは、一対の電極が第2のミラーの近傍にのみ配置されている例を示す図である。 図63Bは、一対の電極が第1のミラーの近傍にのみ配置されている例を示す図である。 図64は、それぞれの導波路素子の電極から配線を共通に取り出す構成の例を示す図である。 図65は、一部の電極および配線を共通にした構成の例を示す図である。 図66は、複数の導波路素子に対して共通の電極を配置した構成の例を示す図である。 図67は、位相シフタアレイを配置する領域を大きく確保して、導波路アレイを小さく集積した構成の例を模式的に示す図である。 図68は、2つの位相シフタアレイが、導波路アレイ10Aの両側にそれぞれ配置された構成例を示す図である。 図69Aは、導波路素子の配列方向および導波路素子が延びる方向が直交していない導波路アレイの構成例を示している。 図69Bは、導波路素子の配列間隔が一定でない導波路アレイの構成例を示している。 図70Aは、本実施形態における光スキャンデバイスを模式的に示す図である。 図70Bは、図70Aに示した光スキャンデバイスの断面図である。 図70Cは、図70Aに示したる光スキャンデバイスの他の断面図である。 図71Aは、第2のミラーと導波路との間に誘電体層が配置された構成例を示す図である。 図71Bは、第1の導波路の上に第2の誘電体層がさらに配置された構成例を示す図である。 図72は、第2のミラーが第1の導波路と基板との間の領域に配置されていない構成例を示す図である。 図73は、第2のミラーが第1の導波路1と基板との間において薄くなっている構成例を示す図である。 図74Aは、第2のミラーの厚さが段階的に変化する構成例を示す図である。 図74Bは、上部電極、第1のミラー、および第2の基板が、第1の導波路1における保護と、第2の導波路における光導波層との上に跨って配置されている構成例を示す図である。 図74Cは、図74Bの構成例の製造過程の一部を示す図である。 図75は、複数の第2の導波路の断面を示す図である。 図76は、第1の導波路1および第2の導波路が反射型導波路である構成例を示す図である。 図77は、上部電極が第1のミラーの上に配置されており、下部電極が第2のミラーの下に配置されている構成例を示す図である。 図78は、第1の導波路が2つの部分に分離された例を示す図である。 図79は、電極が、各光導波層と、各光導波層に隣接する光導波層との間に配置されている構成例を示す図である。 図80は、第1のミラーが厚く、第2のミラーが薄い構成例を示す図である。 図81は、ある実施形態における光スキャンデバイスの断面図である。 図82は、光ロスの割合とy の関係を示す図である。 図83は、本実施形態における導波路アレイの別の構成例を模式的に示す、光スキャンデバイスの断面図である。 図84Aは、図32Bの構成例における、電場強度分布の計算結果を示す図である。 図84Bは、図83の構成例における、電場強度分布の計算結果を示す図である。 図85は、ある実施形態において、異なる屈折率を有するスペーサが存在する構成例を模式的に示す、光スキャンデバイスの断面図である。 図86は、変形例における導波路素子の構成例を模式的に示す、光スキャンデバイスの断面図である。 図87は、光導波領域の幅と電界の広がりとの関係を示す図である。 図88は、本実施形態おける、光導波領域および非導波領域の構成例を模式的に示す光スキャンデバイスの断面図である。 図89Aは、導波モードの電界分布の計算結果を示す図である。 図89Bは、導波モードの電界分布の計算結果を示す図である。 図90は、ミラー間距離に対する部材の寸法の比と電界の広がりとの関係を示す図である。 図91は、図90の例における、ミラー間距離に対する部材の寸法の比と導波モードの消衰係数との関係を示す図である。 図92は、ミラー間距離に対する部材の寸法の比と電界の広がりとの関係を示す図である。 図93は、光導波領域および非導波領域の構成を模式的に示す光スキャンデバイスの断面図である。 図94は、ミラー間距離に対する部材の寸法の比と電界の広がりとの関係を示す図である。 図95Aは、第2のミラーの反射面の一部に、他の部分から盛り上がった凸部が設けられた例を示す断面図である。 図95Bは、第2のミラーの反射面の一部に凸部が設けられた他の例を模式的に示す断面図である。 図96は、第1のミラー側に2つの部材が離れて配置されている構成例を模式的に示す光スキャンデバイスの断面図である。 図97は、第1および第2のミラーの両側の各々に2つの部材が離れて配置されている構成例を模式的に示す光スキャンデバイスの断面図である。 図98は、第1のミラー側に2つの部材が離れて配置され、第2のミラー側に他の部材が配置されている構成例を模式的に示す光スキャンデバイスの断面図である。 図99は、第2のミラー側に2つの部材が離れて配置されている構成例を模式的に示す光スキャンデバイスの断面図である。 図100は、第1および第2のミラーの両側の各々に部材が配置されている構成例を示す光スキャンデバイスの断面図である。 図101は、回路基板上に光分岐器、導波路アレイ、位相シフタアレイ、および光源などの素子を集積した光スキャンデバイスの構成例を示す図である。 図102は、光スキャンデバイスから遠方にレーザーなどの光ビームを照射して2次元スキャンを実行している様子を示す模式図である。 図103は、測距画像を生成することが可能なLiDARシステムの構成例を示すブロック図である。
本明細書において、「屈折率、厚さ、および波長の少なくとも1つ」とは、光導波層の屈折率、光導波層の厚さ、および光導波層に入力される光の波長からなる群から選択される少なくとも1つを意味する。光の出射方向を変化させるために、屈折率、厚さ、および波長のいずれか1つを単独で制御してもよい。あるいは、これらの3つのうちの任意の2つまたは全てを制御して光の出射方向を変化させてもよい。以下の説明では、主に光導波層の屈折率または厚さを制御する形態を説明する。以下の各実施形態において、屈折率または厚さの制御に代えて、または加えて、光導波層に入力される光の波長を制御してもよい。
この光デバイスでは、第1の透光層の屈折率nt1がnt1>nまたはnt1<n 満足し、第2の透光層の屈折率nt2がnt2>nまたはnt2<nを満足するとき、光閉じ込め係数の低下を抑制することができる。
第11の項目に係る光デバイスは、第1から第10の項目のいずれかに係る光デバイスにおいて、前記光導波層に接続され、実効屈折率がne1である導波モードの光を前記第1の方向に沿って伝搬させる導波路をさらに備える。前記導波路の先端部は、前記光導波層の内部にある。前記第1の多層反射膜ミラーの反射面に垂直な方向から見て前記導波路および前記光導波層が重なる領域において、前記導波路および前記光導波層の少なくとも一部は、前記第1の方向に沿って屈折率が周期pで変化する少なくとも1つのグレーティングを含む。さらに、λ/ne1<p<λ/(ne1-1)を満たす。
この光デバイスでは、アクチュエータは、第1および第2の多層反射膜ミラーの少なくとも一方に接続されている。アクチュエータを制御して第1の多層反射膜ミラーと第2の多層反射膜ミラーとの距離を変化させることにより、第12の項目に係る光デバイスの効果を実現することができる。
第1の多層反射膜ミラー30の反射率は、透光層43の厚さによって連続的に変化する。したがって、透光層43aの厚さdt1がλ/(4nt1)から少々ずれても、第1の多層反射膜ミラー30は高い反射率を維持する。厚さdt1=0の場合、透光層43aは存在しない。厚さdt1=λ/(2nt1)の場合、反射率は低下する。
上記の例では、導波路素子10において、透光層および複数の層が、屈折率の高低を交互に繰り返すように設けられているが、この配置に限定されない。例えば、図13Aおよび13Bに示す例において、透光層43a、43bは、隣接する光導波層20および低屈折率層4の2つの屈折率の間の屈折率を有し得る。その場合、透光層43a、43bの厚さを以下のように適切に調整すれば、光閉じ込め係数の低下を抑制することができる。
その場合、上記の一対の電極(「第1の一対の電極」と称する)は、光導波層20のうち、第1のミラーにおける反射面に垂直な方向から見て第1の導波路に重なる部分とは異なる部分を間に挟む。不図示の制御回路が一対の電極に電圧を印加することにより、領域102における光導波層20の上記少なくとも一部の屈折率を調整することができる。
上記1つ以上のアクチュエータは、領域102における第1のミラー30および第2のミラー40の少なくとも一方に接続され得る。アクチュエータによって、領域102における光導波層20の厚さを変化させることができる。このとき、式(11)の条件は変化しない。
光導波層20の材料には、誘電体、半導体、電気光学材料、液晶分子などの様々な透光性の材料を利用することができる。誘電体としては、例えばSiO、TiO、Ta、SiN、AlNが挙げられる。半導体材料としては、例えば、Si系、GaAs系、GaN系の材料が挙げられる。電気光学材料としては、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、チタン酸バリウム(BaTi )、タンタル酸リチウム(LiTaO)、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛(PLZT)、タンタル酸ニオブ酸カリウム(KTN)などが挙げられる。
図49Bは、両側の圧電素子72に電圧を印加することによって支持部材74aが変形した状態の例を示す図である。バイモルフでは、上下の圧電素子72において変位方向が反対になる。そのため、バイモルフの構成を用いた場合、ユニモルフの構成よりもさらに変位量を増加させることができる。
ここで、R1は、アミノ基、カルボニル基、カルボキシル、シアノ基、アミン基、ニトロ基、ニトリル基、およびアルキル鎖からなる群から選択されるいずれか1つを表す。R3は、アミノ基、カルボニル基、カルボキシル、シアノ基、アミン基、ニトロ基、ニトリル基、およびアルキル鎖からなる群から選択されるいずれか一つを表す。Ph1は、フェニル基またはビフェニル基等の芳香族基を表す。Ph2は、フェニル基またはビフェニル基等の芳香族基を表す。R2は、ビニル基、カルボニル基、カルボキシル基、ジアゾ基、およびアゾキシ基からなる群から選択されるいずれか1つを表す。
他方、図54Bに示すように、駆動回路11のスイッチング素子112をON、すなわち光導波層20に駆動電圧を印加すると、液晶分子76が透明電極62に対して垂直に立ち上がるように配向する。このため、伝搬する光の偏光方向と液晶分子の長手方向とがなす角度が90度に近くなる。厳密には、偏光方向と液晶分子の長手方向とは、角度(90°-θ)で交差する。この状態では、光導波層20は、伝搬する光に対して比較的低い屈折率をもつ。この際の液晶の屈折率nは、一般的な液晶材料を使用した場合、概ね1.4から1.5程度である。この状態では、光導波層20から出射する光の出射角は、比較的小さくなる。
他方、図56Bに示すように、駆動回路11のスイッチング素子112をON、すなわち光導波層20に駆動電圧を印加すると、液晶分子76が透明電極62に対して垂直に立ち上がるように配向する。このため、伝搬する光の偏光方向と液晶分子の長手方向とがなす角度はほぼ直角になる。この状態では、光導波層20は、伝搬する光に対して比較的低い屈折率をもつ。この際の液晶の屈折率nは、一般的な液晶材料を使用した場合、概ね1.4から1.5程度である。この状態では、光導波層20から出射する光の出射角は、比較的小さくなる。
他方、図57Bに示すように、駆動回路11のスイッチング素子112をON、すなわち光導波層20に駆動電圧を印加すると、液晶分子76の長手方向が、光導波層20が延びる方向(X方向)ならびにミラー30およびミラー40の各々の法線方向(Z方向)の両方に垂直な方向(Y方向)になる。このため、伝搬する光の偏光方向と液晶分子の長手方向とがほぼ平行になる。この状態では、光導波層20は、伝搬する光に対して比較的高い屈折率をもつ。この際の液晶の屈折率nは、一般的な液晶材料を使用した場合、概ね1.6から1.7程度である。この状態では、光導波層20から出射する光の出射角は、比較的大きくなる。
他方、図58Bに示すように、駆動回路11のスイッチング素子112をON、すなわち光導波層20に駆動電圧を印加すると、液晶分子76が、透明電極62に対して垂直に配向する。このため、伝搬する光の偏光方向が液晶分子の長手方向にほぼ垂直になる。この状態では、光導波層20は、伝搬する光に対して比較的低い屈折率をもつ。この際の液晶の屈折率nは、一般的な液晶材料を使用した場合、概ね1.4から1.5程度である。この状態では、光導波層20から出射する光の出射角は、比較的小さくなる。
図61は、光導波層20に電気光学材料77を用いた構成の第1の例を示している。この例では、一対の電極62は、電圧が印加されたときに一対の電極62間に発生する電場の方向が、光導波層20が延びる方向(X方向)および各ミラーの法線方向(方向)の両方に垂直な方向(Y方向)に一致する態様で配置されている。この例における電気光学材料の分極軸の方向は、光導波層20が延びる方向および各ミラーの法線方向の両方に垂直なY方向である。駆動回路110は、一対の電極62に電圧を印加することにより、電気光学材料の、光導波層20を伝搬する光に対する屈折率を変化させる。
図77の例において、下部電極62aは、第1の導波路1の側にまで延びている。下部電極62aから配線を取り出すときに、第1の導波路の下のスペースを用いることができる。よって配線の設計の自由度が増す。
図83は、本実施形態おける、導波路素子10をY方向に配列した導波路アレイ10Aの別の構成例を模式的に示す、YZ平面における光スキャンデバイスの断面図である。図83の構成例では、第1のミラー30および第2のミラー40は、複数の導波路素子10によって共用されている。言い換えれば、各導波路素子10における第1のミラー30は、1つの繋がったミラーの一部であり、各導波路素子10における第2のミラー40は、1つの繋がった他のミラーの一部である。これにより、原理的に光ロスを最小化することができる。
図95Aは、第2のミラー40の反射面の一部に、他の部分から盛り上がった凸部が設けられた例を示す断面図である。この例では、凸部が、前述の例における部材46に相当する。このため、以下の説明では、凸部を「部材46」と称する。この例における凸部、すなわち部材46は、第2のミラー40と同一の材料から形成されている。部材46は、第2のミラー40の一部であるともいえる。図95Aに示す例では、共通の材料45の屈折率nが、部材46の平均屈折率よりも低い。この例では、Z方向から見たときに、部材46を含む領域が光導波領域20に相当し、部材46を含まない領域が非導波領域73に相当する。
図95Bは、第2のミラー40の反射面の一部に凸部が設けられた他の例を模式的に示す断面図である。図95Bに示す例では、共通の材料45の屈折率nが、凸部46の平均屈折率よりも高い。この例では、Z方向から見たときに、凸部、すなわち部材46を含まない領域が光導波領域20に相当し、部材46を含む領域が非導波領域73に相当する。
また、図8893、95A,95Bおよび96から100に示す共通の材料45は液晶であり得る。その場合、調整素子は、光導波領域20を間に挟む一対の電極を備え得る。調整素子は、当該一対の電極に電圧を印加する。これにより、光導波領域20の屈折率が変化する。その結果、光導波領域20から出射される光の方向が変化する。

Claims (17)

  1. 第1の方向に延びる第1の多層反射膜ミラーと、
    前記第1の多層反射膜ミラーに対向し、前記第1の方向に延びる第2の多層反射膜ミラーと、
    前記第1の多層反射膜ミラーと前記第2の多層反射膜ミラーとの間に位置し、真空中の波長がλの光を前記第1の方向に沿って伝搬させる光導波層と、
    前記第1の多層反射膜ミラーと前記光導波層との間、前記第2の多層反射膜ミラーと前記光導波層との間、前記第1の多層反射膜ミラーに含まれる隣接する2つの層の間、および前記第2の多層反射膜ミラーに含まれる隣接する2つの層の間、からなる群から選択される少なくとも1つに位置する第1の透明電極層と、を備え、
    前記第1の多層反射膜ミラーにおける前記光の透過率は、前記第2の多層反射膜ミラーにおける前記光の透過率よりも高い、光デバイス。
  2. 前記第1の透明電極層は、前記光導波層および前記第1および第2の多層反射膜ミラーに含まれるいずれの層の屈折率とも異なる屈折率を有し、
    前記第1の透明電極層の前記屈折率および厚さは、前記光導波層を伝搬する前記光が前記第1または第2の多層反射膜ミラーによって反射されるときの反射率を増加させる値に設定されている、請求項1に記載の光デバイス。
  3. 前記第1の透明電極層は、前記第1の多層反射膜ミラー、前記第2の多層反射膜ミラー、および前記光導波層に含まれる複数の層のうち、前記第1の透明電極層に隣接する2つの層の屈折率よりも高い、または低い屈折率を有し、
    前記第1の透明電極層の屈折率をnt1、前記第1の透明電極層の厚さをdt1とするとき、
    λ/(8nt1)<dt1<3λ/(8nt1)を満足する、請求項1または2に記載の光デバイス。
  4. 前記第1の透明電極層は、前記第1の多層反射膜ミラーと前記光導波層との間、または前記第2の多層反射膜ミラーと前記光導波層との間に位置する、請求項1から3のいずれかに記載の光デバイス。
  5. 前記第1および第2の多層反射膜ミラーの各々は、屈折率nを有する複数の高屈折率層と、前記屈折率nよりも小さい屈折率nを有する複数の低屈折率層とが交互に積層された構造を有し、
    前記第1の透明電極層の屈折率nt1は、nt1>n、またはnt1<nを満足する、請求項1から4のいずれかに記載の光デバイス。
  6. 前記第1の透明電極層は、前記第1の多層反射膜ミラーと前記光導波層との間、または前記第1の多層反射膜ミラーの内部に位置し、
    当該光デバイスは、前記第2の多層反射膜ミラーと前記光導波層との間、または前記第2の多層反射膜ミラーの内部に位置する第2の透明電極層をさらに備え、
    前記第2の透明電極層は、前記第2の多層反射膜ミラーおよび前記光導波層に含まれる複数の層のうち、前記第2の透明電極層に隣接する2つの層の屈折率よりも高い、または低い屈折率を有し、
    前記第2の透明電極層の屈折率をnt2、前記第2の透明電極層の厚さをdt2とするとき、
    λ/(8nt2)<dt2<3λ/(8nt2)を満足する、請求項1から5のいずれかに記載の光デバイス。
  7. 前記第1および第2の多層反射膜ミラーの各々は、屈折率nを有する複数の高屈折率層と、前記屈折率nよりも小さい屈折率nを有する複数の低屈折率層とが交互に積層された構造を有し、
    前記第1の透明電極層の屈折率nt1は、nt1>nまたはnt1<nを満足し、
    前記第2の透明電極層の前記屈折率nt2は、nt2>nまたはnt2<nを満足する、請求項6に記載の光デバイス。
  8. 前記第1の透明電極層は、酸化インジウムスズによって形成される層である、請求項1から5のいずれかに記載の光デバイス。
  9. 前記第1および第2の透明電極層の各々は、酸化インジウムスズによって形成される層である、請求項6または7に記載の光デバイス。
  10. 前記第1および第2の透明電極層は、酸化インジウムスズを含む、請求項6または7に記載の光デバイス。
  11. 前記光導波層に接続され、実効屈折率がne1である導波モードの光を前記第1の方向に沿って伝搬させる導波路をさらに備え、
    前記導波路の先端部は、前記光導波層の内部にあり、
    前記第1の多層反射膜ミラーの反射面に垂直な方向から見て前記導波路および前記光導波層が重なる領域において、前記導波路少なくとも一部および/または前記光導波層の少なくとも一部は、前記第1の方向に沿って屈折率が周期pで変化する少なくとも1つのグレーティングを含み、
    λ/ne1<p<λ/(ne1-1)を満たす、請求項1から10のいずれかに記載の光デバイス。
  12. 前記光導波層の少なくとも一部は、屈折率および/または厚さを調整することが可能な構造を有し、
    前記屈折率および/または前記厚さを調整することにより、前記光導波層から前記第1の多層反射膜ミラーを介して出射する光の方向、または前記第1の多層反射膜ミラーを介して前記光導波層内に取り込まれる光の入射方向が変化する、請求項1から11のいずれかに記載の光デバイス。
  13. 前記光導波層の前記少なくとも一部は、液晶材料または電気光学材料を含み、
    前記光導波層の前記少なくとも一部を間に挟む一対の電極と、
    前記一対の電極に電圧を印加することにより、前記光導波層の前記少なくとも一部の屈折率を変化させる制御回路と、をさらに備える、請求項12に記載の光デバイス。
  14. 前記第1および第2の多層反射膜ミラーの少なくとも一方に接続された少なくとも1つのアクチュエータと、
    前記少なくとも1つのアクチュエータを制御して前記第1の多層反射膜ミラーと前記第2の多層反射膜ミラーとの距離を変化させることにより、前記光導波層の厚さを変化させる制御回路と、をさらに備える、請求項12に記載の光デバイス。
  15. 各々が、前記第1の多層反射膜ミラー、前記第2の多層反射膜ミラー、および前記光導波層を含む複数の導波路ユニットを備え、
    前記複数の導波路ユニットは、前記第2の方向に配列されている、請求項1から14のいずれかに記載の光デバイス。
  16. 前記複数の導波路ユニットにそれぞれ接続された複数の位相シフタであって、それぞれが、前記複数の導波路ユニットの対応する1つにおける前記光導波層に直接的にまたは他の導波路を介して繋がる第2の導波路を含む複数の位相シフタをさらに備え、
    前記複数の位相シフタを通過する光の位相の差をそれぞれ変化させることにより、前記第1の多層反射膜ミラーから出射する前記光の方向、または、前記第1の多層反射膜ミラーを介して前記光導波層に取り込まれる前記光の入射方向が変化する、請求項15に記載の光デバイス。
  17. 請求項1から16のいずれかに記載の光デバイスと、
    前記光デバイスから出射され、対象物から反射された光を検出する光検出器と、
    前記光検出器の出力に基づいて、距離分布データを生成する信号処理回路と、を備える光検出システム。
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