JPWO2019177153A1 - 光沢色の色調定量化装置、光沢色の色調測定装置および光沢色の色調定量化方法 - Google Patents

光沢色の色調定量化装置、光沢色の色調測定装置および光沢色の色調定量化方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、人が目視で感じる光沢色の色調との相関性をより高めた、光沢色の色調定量化方法を提供することを目的とする。上記目的を達成するための本発明は、色調定量化装置に関する。上記色調定量化装置は、物体の領域に照射した測定光が反射してなる反射光を測定して得られる正反射成分を含む方式で測色された色度に対する補正に用いる、前記反射光の空間分布を考慮して算出された係数を算出する係数算出部と、前記正反射成分を含む方式で測色された色度を前記係数算出部が算出した係数で重み付けした有効色度を算出する色度算出部と、前記有効色度を、色空間における前記領域の光沢色を表す刺激値として出力する出力部と、を有する。

Description

本発明は、光沢色の色調定量化装置、光沢色の色調測定装置および光沢色の色調定量化方法に関する。
ラベル、パッケージおよび公告印刷物などに用いる画像を作製するときは、画像の色調などを決定する発注者と、決定された色調を有する画像を作製する受注者と、の間で、表現しようとする画像の色調などを共通して認識できることが望ましい。たとえば、色調に関する情報は、CIE Lab色空間におけるL、aおよびbの数値、およびRGBカラーモデルにおけるR、GおよびBなどの数値によって、画像の色調などを表現して、上記各関与者の間で情報を伝達し共有することができる。
金属光沢を有する画像を作製しようとするときは、青金、赤金、消金などの、いずれも金属光沢を有する異なる色の間での色調の違いについても、同様に各関与者の間で情報を伝達し共有することが望まれる。
金属光沢を有する画像の色調を数値化する方法として、特許文献1には、ある物体からの正反射光のRGB値から算出される明度成分に基づいた光沢変動評価値(明度の標準偏差など)と、当該物体から得られる正反射光のRGB値および拡散反射光のRGB値から得られる明度成分に基づいた光沢変動評価値(これらの明度の平均値の比など)と、に主観評価実験から予め求めた係数を乗じつつ、これらを加算して得られる値を、当該物体の光沢感評価値とする方法が記載されている。また、非特許文献1には、金、銀、銅などの金属光沢が、正反射率が高いときにおけるCIE xy色度図内の特定の領域に含まれる色調であると記載されている。また、非特許文献2には、金、銀、銅などの金属光沢の見え方が、色度範囲、対比光沢度および画像の輝度コントラストなどによって決定されると記載されている。
特開2010−243353号公報
Okazawaら、"Categorical properties of the color term "GOLD""、Journal of Vision、 Vol. 11(8)、 2011年、p. 1-19 Matsumotoら、"Appearance of Gold, Silver and Copper Colors of Glossy Object Surface"、International Journal of Affective Engineering, Vol. 15(3), 2016年、p. 239-247
上述したように、金属光沢の見え方を数値化するための様々な方法が提案されている。しかし、これらいずれの方法も、得られた値と人が目視で感じた光沢色の色調との相関性がさほど高くなく、得られた値によって人が目視で感じる光沢感を十分に表現できているとはいえなかった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、人が目視で感じる光沢色の色調との相関性をより高めた、光沢色の色調定量化方法、当該方法を用いて光沢色の色調を定量化する装置、当該方法を用いて光沢色の色調を定量化して測定する装置、ならびに定量化された色調を示す刺激値を用いて画像を形成する装置を提供することを、その目的とする。
上記課題を解決するための光沢色の色調定量化装置は、物体の領域に照射した測定光が反射してなる反射光を測定して得られる正反射成分を含む方式で測色された色度に対する補正に用いる、前記反射光の空間分布を考慮して算出された係数を算出する係数算出部と、前記正反射成分を含む方式で測色された色度を前記係数算出部が算出した係数で重み付けした有効色度を算出する色度算出部と、前記有効色度を、色空間における前記領域の光沢色を表す刺激値として出力する出力部と、を有する。
また、上記課題を解決するための光沢色の色調測定装置は、物体の領域に照射された測定光が反射してなる反射光の放射強度を互いに異なる複数の受光角度において測定する変角光度計と、前記物体の、前記測定光が入射された領域の色度を測定する測色計と、上記光沢色の色調定量化装置と、を有する。
また、上記課題を解決するための光沢色の色調定量化方法は、物体の領域に照射した測定光が反射してなる反射光を測定して得られる正反射成分を含む方式で測色された色度に対する補正に用いる、前記反射光の空間分布を考慮して算出された係数を算出する工程と、前記正反射成分を含む方式で測色された色度を前記係数を算出する工程で算出した係数で重み付けした有効色度を算出する工程と、前記有効色度を、色空間における前記領域の光沢色を表す刺激値として出力する工程と、を有する。
本発明により、人が目視で感じる光沢色の色調との相関性をより高めた、光沢色の色調定量化方法、当該方法を用いて光沢色の色調を定量化する装置、当該方法を用いて光沢色の色調を定量化して測定する装置、ならびに定量化された色調を示す刺激値を用いて画像を形成する装置が提供される。
図1は、本発明の第1の実施形態に関する光沢色の色調測定装置の概要を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に関する光沢色の色調測定装置を用いて試料の色調を測定する方法のフローチャートである。 図3は、本発明の第1の実施形態で得られる、色度および光沢感を座標軸とした色空間を示す概念図である。 図4は、本発明の第2の実施形態に関する光沢色の色調測定装置の概要を示すブロック図である。 図5は、本発明の第2の実施形態に関する光沢色の色調測定装置を用いて試料の色調を測定する方法のフローチャートである。 図6は、本発明の第2の実施形態において分布情報作成部が作成する分布情報を表した、横軸に受光角度(θ)を、縦軸に明度(L)をプロットしたグラフの一例である。 図7は、図6に示すグラフに関数をフィッティングさせた様子を示すグラフである。 図8は、本発明の第3の実施形態に関する光沢色の色調測定装置の概要を示すブロック図である。 図9は、本発明の第3の実施形態に関する光沢色の色調測定装置を用いて試料の光沢値を測定する方法のフローチャートである。 図10Aは、物体に入射した入射光の一部が正反射した光となり、他の一部が拡散反射した光となる様子を示す模式図であり、図10Bは、図10Aの様子を図7において説明するグラフである。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に関する、光沢色の色調測定装置100の概要を示すブロック図である。図2は、第1の実施形態における、色調測定装置100を用いて試料の光沢色の色調を定量化する方法のフローチャートである。
色調測定装置100は、測色計115、光沢色の色調定量化装置120、および表示装置130を有する。
なお、色調測定装置100は、図示しないが、たとえば、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)などの記憶媒体、RAM(Random Access Memory)などの作業用メモリ、および通信回路を備える。この場合、色調測定装置100の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。色調測定装置100による処理を実行するためのプログラムの少なくとも一部はサーバに保存されているが、上記プログラムの少なくとも一部はクラウドサーバに保存されていてもよい。
光沢色の色調を定量化して測定される物体である試料は、一定の形状を有するものまたは不定形であり、測定光の少なくとも一部を反射させることができるものであればよく、素材そのものの色調を有する成形品であってもよいし、色材により成形体に色調を付与された画像形成物であってもよい。
測色計115は、上記試料のうち、上記一定の色調を有する領域に入射させた測定光が上記領域で反射してなる反射光の明度および色度を測定する(工程S110)。
測色計115が得る明度は、CIE 1976 (L,a,b)色空間におけるL、CIE 1976 (L,u,v) 色空間におけるL、Hunter 1948 L,a,b色空間におけるL、CIE 1931 XYZ色空間におけるY成分値などにより表されることができる。人が目視で感じる光沢感との相関性をより高める観点からは、CIE 1976 (L,a,b)色空間におけるLなどの、人の知覚に適合するよう補正された心理メトリック量により色度を表した値を用いることが好ましい。
測色計115が得る色度は、表色系のうち明度または輝度以外の成分を示す刺激値で表され、CIE 1976 (L,a,b)色空間におけるaおよびb、CIE 1976 (L,u,v) 色空間におけるuおよびv、Hunter 1948 L,a,b色空間におけるaおよびb、CIE 1931 XYZ色空間におけるX成分値およびZ成分値などのクロマネッティクス指数により表されることができる。人が目視で感じる光沢感との相関性をより高める観点からは、CIE 1976 (L,a,b)色空間におけるaおよびbなどの、人の知覚に適合するよう補正された心理メトリック量により色度を表した値を用いることが好ましい。
本実施形態では、CIE 1976 (L,a,b)色空間におけるLを明度として用い、CIE 1976 (L,a,b)色空間におけるaおよびbを色度として用いる。なお、以下、本実施形態において正反射成分を含む方式(たとえばSCI)で測色された明度および色度をL 、a およびb ともいい、正反射成分を除去する方式(たとえばSCE)で測色された明度および色度をL 、a およびb ともいう。
測色計115は、分光測色方法による測色計でもよいし、刺激値直読方法による測色計でもよい。また、測色計115は、積分球などを有して、反射光のうち、物体に入射して正反射した光(以下、単に「正反射成分」ともいう。)を含む方式および正反射成分を除去する方式、で測色された色度の双方を得る測色計である。
通常、色の色度を表現する際には、正反射成分を除去する方式で測色された色度を用いることが、人の知覚により適合しやすいため好ましいとされている。しかし、一般の色と比較して、光沢色は、物体に入射した光の多くを正反射として指向的に反射する。そのため、光沢色で反射されて知覚される光の空間分布には指向性が生じ、人が目視で感じる光沢色の色調にはこの指向性の影響も大きいと考えられる。具体的には、光沢色を有する試料で反射した光は、その大部分が正反射するため、上記試料の色相情報も、正反射光にその大部分が集約化されている。そのため、本発明者らの知見によれば、光沢色の色調を定量化する際には、正反射成分を含む方式で測色された色度を用いるとよいと考えられる。
本発明者らはさらに、光沢の低い試料については、拡散反射成分に含まれている上記色相情報を考慮できるように、上記正反射成分を含む方式で測色された色度を補正することで、光沢が高い試料および光沢が低い試料の双方について知覚される色調をともに精度よく表すように、光沢色の色調を定量化できることに想到した。つまり、正反射成分を含む方式で測色された色度に対して、上記試料で反射してなる反射光の空間分布を考慮した係数、具体的には、正反射成分がより多いときは重み付けの値がより小さくなり、拡散反射成分がより多いときは重み付けの値がより大きくなるように算出された係数、で重み付けをすることで、人が目視で感じる光沢色の色調との相関性がより高まった有効色度を算出できると想到し、後程詳述する重み付けが好適であることを見出した。
色調定量化装置120は、係数算出部123a、色度算出部124、光沢値算出部125および出力部126の処理部を有する。色調定量化装置120は、図示しないが、たとえば、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)などの記憶媒体、RAM(Random Access Memory)などの作業用メモリ、および通信回路を備える。この場合、色調定量化装置120の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。色調定量化装置120による処理を実行するためのプログラムの少なくとも一部はサーバに保存されているが、上記プログラムの少なくとも一部はクラウドサーバに保存されていてもよい。また、色調定量化装置120は、図示しないが、測色計115から送信された信号を受信する受信部、および出力部126が生成した信号を表示装置130に送信する送信部、を備える。
係数算出部123aは、上記重み付けに用いる係数を算出する(工程S120)。本実施形態において、係数算出部123aは、測色計115により正反射成分を含む方式で測定された明度(L )、正反射成分を除去する方式で測定された明度(L )、および想定される明度の最大値(L max)を用いて、(1+(L +L )/(2×L MAX))で表される値を上記色度に対する重み付けに用いる係数とする。なお、L maxの値は、任意の数でよく、たとえば100とすることができる。
色度算出部124は、係数算出部123aが算出した上記係数を用いて、以下の式(1)および式(2)で表される値を算出し、この値を有効色度a effおよびb effとする(工程S130)。
Figure 2019177153
Figure 2019177153
このようにして求められる有効色度は、光沢が高い領域については、L が小さいため補正の係数(括弧内の数値)はさほど大きくならず、1に近くなる。逆に、光沢が低い領域については、L およびL の双方がある程度の値をとるため、補正の係数(括弧内の数値)は比較的大きくなる。このようにすれば、光沢が高い領域については、正反射光に含まれる色相情報をよりそのまま示すようにし、光沢が低い領域については、拡散反射成分に含まれる色相情報も考慮するようにして、有効色度を算出することができる。
光沢値算出部125は、測色計115が明度および色素を測定した上記試料の領域の光沢値を算出する(工程S140)。光沢値算出部125は、測色計115により測定される、CIE 1976 (L,a,b)色空間における明度(L)、Hunter 1948 L,a,b色空間における明度(L)、およびCIE 1931 XYZ色空間におけるY成分値などの、上記領域の輝度または明度を光沢値と算出してもよいし、不図示の変角硬度計により算出される、正反射成分(受光角度が45°)における反射強度、JIS Z 8741に定められる鏡面光沢度、および、複数の受光角度における反射率、輝度または明度の大小関係、平均値または標準偏差などを光沢値として算出してもよい。また、光沢値算出部125は、公知の方法で補正された光沢値を算出してもよい。
出力部126は、色度算出部124が算出した有効色度と、光沢値算出部125が算出した光沢値と、を組み合わせて、色度および光沢感を座標軸とした色空間における光沢色を表す刺激値の組としてこれらの組み合わせを出力する(工程S150)。また、出力部126は、前記数値を、色調定量化装置120の外部の機器に通信可能な信号に変換する。
具体的には、出力部126は、色度算出部124が算出した有効色度a effおよびb effを、色度を示す刺激値とし、光沢値算出部125が算出した光沢値を、光沢感を示す刺激値として、上記色空間における三刺激値を算出する。
図3は、上記色度および光沢感を座標軸とした色空間を示す概念図である。この色空間において、異なる色調を有する金属光沢(たとえば青金310、赤金320および消金330)は、互いに異なる刺激値を有する色調として表される。
また、出力部126は、上記三刺激値を有する画像を表示装置に再現するための、光沢色に関する情報を含む信号を生成する。生成された信号は、色調定量化装置120が有する送信部から、表示装置130に送信される。
表示装置130は、スマートフォン、PC、TVなどの表示装置であって、出力部126が生成した信号に含まれる三刺激値を有する画像をディスプレイに表示する(工程S160)。表示された画像は、たとえば、ラベル、パッケージおよび公告印刷物などに用いる画像を作製するときなどに、画像の色調などを決定する発注者と、決定された色調を有する画像を作製する受注者と、の間での、表現しようとする画像の色調などの共通認識を容易にする。
本実施形態によれば、反射光の空間分布を考慮して正反射成分を含む方式による色度を重み付けしているので、人が目視で感じる光沢色の色調との相関性がより高められた有効色度を算出できる。
[第2の実施形態]
図4は、本発明の第2の実施形態に関する、光沢色の色調測定装置100の概要を示すブロック図である。色調測定装置100は、変角光度計110、測色計115、光沢色の色調定量化装置120、および表示装置130を有する。図5は、第2の実施形態における、色調測定装置100を用いて試料の光沢色の色調を定量化する方法のフローチャートである。
本実施形態において、色調定量化装置120は、分布情報作成部121、ピーク算出部122b、係数算出部123b、色度算出部124、光沢値算出部125および出力部126の処理部を有する。色調定量化装置120は、図示しないが、たとえば、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)などの記憶媒体、RAM(Random Access Memory)などの作業用メモリ、および通信回路を備える。この場合、色調定量化装置120の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。色調定量化装置120による処理を実行するためのプログラムの少なくとも一部はサーバに保存されているが、上記プログラムの少なくとも一部はクラウドサーバに保存されていてもよい。また、色調定量化装置120は、図示しないが、変角光度計110および測色計115から送信された信号を受信する受信部、および出力部126が生成した信号を表示装置130に送信する送信部、を備える。
なお、第1の実施形態と同様の機能を有する機能部には、同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
上述したように、上記試料の色相情報は、正反射光にその大部分が集約されている。そして、上記人が目視で感じる光沢色の色調は、反射光の明度または反射強度の、正反射する角度に集約化されて集中して分布する度合い(空間分布の指向性)に影響されると考えられる。そのため、本実施形態では、変角光度計110によって反射光の空間分布を測定し、測定された空間分布の指向性を考慮して正反射成分を含む方式による色度を重み付けすることにより、人が目視で感じる光沢色の色調との相関性がより高められた有効色度を算出できると考えられる。
変角光度計110は、試料のうち一定の色調を有する領域に入射させた測定光が上記領域で反射してなる反射光の放射強度を、異なる複数の受光角度で測定する(工程S210)。変角光度計110は、試料を載置するステージ、測定光を出射する光源、光源が出射した測定光をステージに載置された試料に照射する光学系、およびステージに載置された試料に照射されて上記試料で反射してなる反射光の放射強度を測定する受光器(いずれも不図示)を有する。変角光度計110は、試料が載置されたステージを回転させつつ測定光を試料に照射する角度を上記回転に同期して変化させたり、ステージに載置された試料に対する受光器の角度を変化させたりして、一定の入射角で入射させた測定光に対する上記反射光の放射強度を、異なる複数の受光角度で測定する。上記反射光の放射強度は、受光角度の二次元分布(角度[deg]および平面角[rad]など)において測定してもよいし、受光角度の三次元分布(立体角[st]および平方度[deg]など)において測定してもよい。
測定光を試料に入射させる角度は任意に設定できるが、フレネル反射率が入射角に依存するような試料を測定する場合を考慮すると、入射角による反射率の変動が小さい角度領域である、30°以上60°以下から設定されることが好ましい。
受光角度の範囲は、少なくとも試料で正反射した反射光を受光でき、かつ、試料で拡散反射した反射光の少なくとも一部を受光できる角度が含まれる範囲で設定すればよい。たとえば、受光角度の範囲は、入射角が45°である場合、−20°〜80°程度であればよいが、0°〜60°であっても、人が目視で感じる光沢感との相関性がより高められた光沢値を算出することが可能である。異なる複数の受光角度間の間隔は、後述する処理に用いるための分布情報を得ることができる数の放射強度が得られる範囲であればよい。
変角光度計110は、上記異なる複数の受光角度と、当該受光角度で測定した放射強度と、のデータを、通信回路を通じて色調定量化装置120に送信する。
測色計115は、上記試料のうち、変角光度計110が放射強度を測定した上記試料の領域に入射させた測定光が上記領域で反射してなる反射光の明度および色度を測定する(工程S220)。
分布情報作成部121は、変角光度計110から送信されて色調定量化装置120が有する受信部が受信した、異なる複数の受光角度と、当該受光角度で測定した放射強度と、のデータをもとに、明度または反射強度(反射率もしくは輝度)の分布情報を作成する(工程S230)。この分布情報は、上記空間分布の指向性を表している。
上記分布情報は、たとえば、横軸に受光角度を、縦軸に明度または反射強度をプロットしたグラフとして表すことができる。
図6は、本実施形態において分布情報作成部122が作成する分布情報を表した、横軸に受光角度(θ)を、縦軸に明度(L)をプロットしたグラフの一例である。図6では縦軸にCIE 1976 (L,a,b)色空間における明度(L)を用いているが、Hunter 1948 L,a,b色空間における明度(L)、CIE 1931 XYZ色空間におけるY成分値などを明度として縦軸に用いてもよいし、測定光の反射強度(または輝度)を縦軸に用いてもよい。これらのうち、人が目視で感じる光沢感との相関性をより高める観点からは、CIE 1976 (L,a,b)色空間における明度(L)などの、人の知覚に適合するよう補正された心理メトリック量により明度を表した値を用いることが好ましい。分布情報作成部122は、これらの明度および反射強度を、上記放射強度および測定光の強度から、公知の方法により算出することができる。
本実施形態では、分布情報作成部121は、CIE 1976 (L,a,b)色空間における明度(L)の分布情報を作成する。
測定光を照射した試料の領域が光沢を有するとき、図6に示すように、分布情報には、上記領域で正反射した反射光に由来する明度または反射強度のピークP、および上記領域で拡散反射した反射光に由来するベースBが現れる。
ピーク算出部122bは、分布情報作成部121が作成した分布情報における、明度または反射強度のピークPの高さおよび広がりを算出する(工程S240−1)。
ピークPの高さは、ピークPとなる受光角度における明度または反射強度の値(グラフにおけるピークの高さ)としてもよい。ただし、上述したピークPの広がりは、たとえば半値幅はベースBの高さに対するピークPの高さを基準にするなど、ベースBの高さを考慮した値になるのが通常である。そのため、ピークPの広がりとの整合をとる観点から、ピークPの高さは、ピークPにおける明度または反射強度の値と、ベースBにおける明度または反射強度の値との差とすることが好ましい。
ピークPの広がりは、ピークPの半値半幅および半値全幅を含む半値幅としてもよく、分布情報に多成分関数をフィッティングして得られる数式における、異なる受光角度に現れる複数の変曲点間の間隔としてもよい。
本実施形態において、ピーク算出部122bは、上記分布情報を2つの関数にフィッティングして(図7参照)、ピークPの高さおよび広がりを算出する。上記関数は、スペクトルにおけるピークの形状にフィッティングさせるために通常用いられる連続関数であればよく、たとえばローレンツ関数、ガウス関数、フォークト関数および疑似フォークト関数などの関数とすることができる。これらの関数は、ピークPの形状に応じて当該ピーク形状によく適合する関数を選択すればよい。たとえば、本発明者らの知見によれば、光沢感が強い試料を測定して得られるピークは、一定の裾形状を有する山なりのピーク形状となるため、裾形状までよく適合するローレンツ関数が好ましい。なお、鏡などのような試料を測定して得られるピークは、釣鐘形状に近いピーク形状となるため、釣鐘形状によく適合するガウス関数、またはローレンツ関数とガウス関数との中間の形状を有するフォークト関数および疑似フォークト関数が好ましい。
上記2つの関数は、ガウス関数とローレンツ関数との組み合わせなどのように、異なる関数の組み合わせとしてもよいが、拡散反射した光によるベースBの領域まで十分に反映させる観点からは、2つのローレンツ関数の組み合わせとすることが好ましい。
本実施形態では、ピーク算出部122bは、以下の式(3)で表されるローレンツ関数を使用する。
Figure 2019177153
式(3)において、定数HはベースBに対するピークPの高さ(明度または反射強度の値)を、定数xはピーク位置(通常は正反射角度)を、定数Wは半値幅(明度または反射強度の値)を、定数BはベースBの高さ(B)を、それぞれ示す。また、式(3)において、変数xは受光角度を示す。
本実施形態において、ピーク算出部122bは、分布情報を2つの関数にフィッティングさせて、2つの関数の合成値と、実測された分布情報(図6参照)と、のずれが小さくなるように、最小二乗法および最尤推定法などで、それぞれの関数における定数H、xおよびWを推定すればよい。なお、それぞれの関数におけるBは同一の値になるように調整する。また、マイクロソフト社製エクセル(登録商標)が有するソルバー(登録商標)などの、市販ソフトウェアパッケージに内蔵されているソフトウェアを用いて定数H、x、WおよびBを推定してもよい。
係数算出部123bおよび色度算出部124は、測色計115から送信されて色調定量化装置120が有する受信部が受信した色度を、ピーク算出部が算出したベースBに対するピークの高さ(H)およびベースの高さ(B)を用いて補正する。
具体的には、係数算出部123bは、上記2つの関数のそれぞれにおける、推定された定数HおよびBを用いて、色度の補正(重み付け)に用いる係数を算出する(工程S250−1)。
本実施形態において、係数算出部123bは、推定されるピークPの高さHがより高くなる関数により推定されるH(Hとする。)と、推定されるピークPの高さHがより低くなる関数により推定されるHを(Hとする。)と、ベースの高さ(B)と、を用いて、(1+H/(H+H+B))で表される値を上記係数とする。
色度算出部124は、係数算出部123bが算出した係数をもとに、測色計115が測定した色度を重み付けして、測定された物体についての有効色度を算出する。なお、本実施形態においても、有効色度を、CIE 1976 (L,a,b)色空間におけるaおよびbの値であるa effおよびb effとして表す(工程S260)。
具体的には、色度算出部124は、ピーク算出部122bが算出したピークの高さHおよびHならびにベースの高さ(B)から係数算出部123bが算出した上記係数を用いて、以下の式(4)および式(5)で表される値を算出し、この値を有効色度とする。
Figure 2019177153
Figure 2019177153
上記Hは、上記分布情報におけるピーク以外の裾部における光沢(裾部の高さ)を反映していると考えられる。そのため、このようにして求められる有効色度は、光沢が高い領域については、ピーク形状がよりシャープになって裾部の高さは小さくなるため補正の係数(括弧内の数値)はさほど大きくならず、1に近くなる。このようにして、光沢が高い領域については、正反射成分を含む方式で測定された色度をよりそのまま示すように補正をかけることで、色相情報が多く集約化されている正反射光の影響をなるべくそのまま色度に反映することができる。逆に、光沢が低い領域については、裾部の高さがある程度の値をとるため、補正の係数(括弧内の数値)は比較的大きくなる。このようにすれば、光沢が高い領域については、正反射光に含まれる色相情報が示されるようにし、光沢が低い領域については、拡散反射成分に含まれる色相情報も考慮するようにして、有効色度を算出することができる。
その後、光沢値算出部125は、測色計115が明度および色素を測定した上記試料の領域の光沢値を算出する(工程S270)。
そして、出力部126は、色度算出部124が算出した有効色度と、光沢値算出部125が算出した光沢値と、を組み合わせて、色度および光沢感を座標軸とした色空間における光沢色を表す刺激値の組としてこれらの組み合わせを出力する(工程S280)。また、出力部126は、前記数値を、色調定量化装置120の外部の機器に通信可能な信号に変換する。また、出力部126は、上記三刺激値を有する画像を表示装置に再現するための、光沢色に関する情報を含む信号を生成する。生成された信号は、色調定量化装置120が有する送信部から、表示装置130に送信される。
最後に、表示装置130は、スマートフォン、PC、TVなどの表示装置であって、出力部126が生成した信号に含まれる三刺激値を有する画像をディスプレイに表示する(工程S290)。表示された画像は、たとえば、ラベル、パッケージおよび公告印刷物などに用いる画像を作製するときなどに、画像の色調などを決定する発注者と、決定された色調を有する画像を作製する受注者と、の間での、表現しようとする画像の色調などの共通認識を容易にする。
本実施形態によれば、光沢色で反射されて知覚される光の空間分布に生じる指向性を考慮して正反射成分を含む方式による色度を重み付けしているので、人が目視で感じる光沢色の色調との相関性がより高められた有効色度を算出できる。
[第3の実施形態]
図8は、本発明の第3の実施形態に関する、光沢色の色調測定装置100の概要を示すブロック図である。第3の実施形態に関する色調測定装置は、ピーク算出部122c、係数算出部123cおよび色度算出部124の機能が異なる以外は、上記第2の実施形態に関する色調測定装置100と同様の構成を有する。図9は、第3の実施形態における、色調測定装置100を用いて試料の光沢色の色調を定量化する方法のフローチャートである。
本実施形態において、ピーク算出部122cは、分布情報作成部121が作成した分布情報を、1つの関数にフィッティングする。上記関数は、スペクトルにおけるピークの形状にフィッティングさせるために通常用いられる連続関数であればよく、たとえばローレンツ関数、ガウス関数、フォークト関数および疑似フォークト関数などの関数とすることができる。本実施形態でも、ピーク算出部122cは、上記分布情報をローレンツ関数にフィッティングさせるものとする。
ピーク算出部122cは、分布情報を上記関数にフィッティングさせて、フィッティングされた関数と、実測された分布情報(図6参照)と、のずれが小さくなるように、最小二乗法および最尤推定法などで、上記関数における定数H、x、WおよびBを推定すればよい。また、マイクロソフト社製エクセル(登録商標)が有するソルバー(登録商標)などの、市販ソフトウェアパッケージに内蔵されているソフトウェアを用いて定数H、x、WおよびBを推定してもよい(工程S240−2)。
その後、係数算出部123cは、ピーク算出部122cが算出したピークPの広がりWを用いて、(1+W/90)で表される値を上記係数とする(工程S250−2)。
上記光沢色で反射されて知覚される光の空間分布の特徴は、ピークPの形状の広がりに最も顕著に現される。そのため、ピークPの広がりWを考慮して正反射成分を含む方式による色度を重み付けしているので、人が目視で感じる光沢色の色調との相関性がより高められた有効色度を算出できると考えられる。
本実施形態において、色度算出部124は、係数算出部123cが算出した係数をもとに、測色計115が測定した色度を重み付けして、有効色度を表す刺激値を算出する。なお、本実施形態においては、有効色度を、CIE 1976 (L,a,b)色空間における刺激値aおよび刺激値bによって表す。また、以下、色度算出部124が算出した有効色度をa effおよびb effとする。
具体的には、色度算出部124は、ピーク算出部122cが算出したピークの広がりWから係数算出部123cが算出した係数を用いて、以下の式(6)および式(7)で表される値を算出し、この値を有効色度a effおよびb effとする。
Figure 2019177153
Figure 2019177153
このようにして求められる有効色度は、光沢が高い領域については、ピーク形状がよりシャープになってWが小さくなるため補正の係数(括弧内の数値)はさほど大きくならず、1に近くなる。このようにして、光沢が高い領域については、正反射成分を含む方式で測定された色度をよりそのまま示すように補正をかけることで、色相情報が多く集約化されている正反射光の影響をなるべくそのまま色度に反映することができる。逆に、光沢が低い領域については、ピーク形状がさほどシャープにはならずWがより大きくなるため、補正の係数(括弧内の数値)は比較的大きくなる。このようにすれば、光沢が高い領域については、正反射光に含まれる色相情報が示されるようにし、光沢が低い領域については、拡散反射成分に含まれる色相情報も考慮するようにして、有効色度を算出することができる。
本実施形態によれば、ピークPの形状の広がりを考慮して正反射成分を含む方式による色度を重み付けしているので、人が目視で感じる光沢色の色調との相関性がより高められた有効色度を算出できる。
(第3の実施形態の変形例)
なお、ピーク算出部122cは、定数H、x、WおよびBを推定したあと、フィッティングされた関数と、分布情報と、のずれを評価してもよい。ずれが予め定められた許容範囲であるならば、処理は、第3の実施形態と同様に、係数算出部123cによる推定された値Wを用いた係数の算出および色度算出部124による有効色度の算出に移行する。一方で、ずれが上記許容から外れているときは、ピーク算出部122cは、分布情報を2つの関数にフィッティングさせて、2つの関数の合成値と、フィッティングされた関数と、のずれが小さくなるように、最小二乗法および最尤推定法などで、それぞれの関数における定数H、x、およびWを推定する。なお、それぞれの関数におけるBは同一の値になるように調整する。上記許容範囲は、任意に定めることができる。たとえば、上記フィッティングされた関数および分布情報をプロットしたグラフにおいて、最小二乗法などで求められる、回帰直線の相関係数(R)が0.98未満であるときや、カイ二乗検定により求められるp値が一定以上であるときなどは、ピーク算出部122cは、分布情報を2つの関数にフィッティングさせることができる。
上記2つの関数は、いずれもスペクトルにおけるピークの形状にフィッティングさせるために通常用いられる連続関数であればよく、たとえばローレンツ関数、ガウス関数、フォークト関数および疑似フォークト関数などの関数とすることができる。上記2つの関数は、ガウス関数とローレンツ関数との組み合わせなどのように、異なる関数の組み合わせとしてもよいが、拡散反射した光によるベースBの領域まで十分に反映させる観点からは、少なくともローレンツ関数を含む組み合わせとすることが好ましい。
その後、係数算出部123cは、上記2つの関数のそれぞれから求められたピークの幅WおよびWの平均値Waveを用いて、(1+Wave/90)を上記係数とする。そして、色度算出部124は、求められた係数を用いて、測色計115が測定した色度を補正する。
本変形例によれば、フィッティングの精度がより高まるため、人が目視で感じる光沢色の色調との相関性がより高められた有効色度を算出できる。
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態に関する色調測定装置は、光沢値算出部125の機能が異なる以外は、上記第1の実施形態、第2の実施形態、第3の実施形態または第3の実施形態の変形例に関する色調測定装置100と同様の構成を有する。
本実施形態において、光沢値算出部125は、ピーク算出部122bまたはピーク算出部122cが算出したピークPの高さまたは面積、およびピークPの広がりを用いて、光沢値を算出する。
ピークPの高さは、ピークPとなる受光角度における明度または反射強度の値(グラフにおけるピークの高さ)としてもよい。ただし、ピークPの広がりは、たとえば半値幅はベースBの高さに対するピークPの高さを基準にするなど、ベースBの高さを考慮した値になるのが通常である。そのため、ピークPの広がりとの整合をとる観点から、ピークPの高さは、ピークPにおける明度または反射強度の値と、ベースBにおける明度または反射強度の値との差としてもよい。本発明者らの知見によると、ピークPの高さは、これらのうち、ピークPとなる受光角度における明度または反射強度の値(グラフにおけるピークの高さ)とすることが好ましい。
ピークPの面積は、ベーススタート(ベースラインに対する増加率が所定のレベル以上になる点である。)からベースエンド(ベースラインに対する増加率が所定のレベル以下になる点である。)までのピークの面積であってもよいし、ピークスタートからピークエンドまで(これらはいずれも、隣接するピークとの間の明度または反射強度が最小となる点である。)の面積であってもよいし、ピークPの半値半幅および半値全幅を含む半値幅の範囲内の面積であってもよい。
ピークPの広がりは、ピークPの半値半幅および半値全幅を含む半値幅としてもよく、分布情報に多成分関数をフィッティングして得られる数式における、異なる受光角度に現れる複数の変曲点間の間隔としてもよい。
本発明者の知見によると、観察者によって知覚される物体の光沢の程度は、当該物体に入射した光が反射してなる反射光の明度または反射強度の、正反射する角度へ集中して分布する度合い(空間分布の指向性)に影響される。そのため、本実施形態において、光沢値は、上記空間分布の指向性を示す尺度であり、ピークPの広がりに対する、ピークPの高さまたは面積の割合によって表される値とする。図10Aに示すように、物体に入射した入射光Iは、一部が正反射した光Pとなり、一部が拡散反射した光Bとなる(図10Aでは、正反射した光Pおよび拡散反射した光Bの明度または反射強度を、入射光Iが入射した地点Lからの距離(正反射した光Pを示す実線の矢印の長さおよび拡散反射した光Bを示す破線の矢印の長さ)で示す。なお、光Pおよび光Bの明度または反射強度は、理解を容易にするため調整しており、実際に測定されて算出される明度または反射強度を正確には反映していない。)。上記正反射する角度への反射光の明度または反射強度の分布は、図10Bに示す、正反射した反射光のピークの半値幅Wに対する、正反射した反射光Pの明度または反射強度の比により、表すことができる。
具体的には、本実施形態において、光沢値算出部125は、ピーク算出部122bまたはピーク算出部122cが算出したベースBに対するピークの高さH、ピークの半値幅Wおよびベースの高さBを用いて、以下の式(8)、式(9)、式(10)、式(11)式(12)、式(13)または式(14)、好ましくは式(9)、式(10)、式(12)または式(13)、より好ましくは式(9)または式(12)で表される値を算出し、この値を光沢値とする。
Figure 2019177153
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式(12)〜式(14)において、xは任意に定められる定数である。また、式(8)〜式(14)において、ピークPの高さ(H−B)は、絶対値である。
あるいは、光沢値算出部125は、ピーク算出部122bまたはピーク算出部122cが算出したベースBに対するピークの高さ(H)およびピークの半値幅(W)を用いて、以下の式(15)、式(16)、式(17)、式(18)、式(19)、式(20)または式(21)、好ましくは式(16)、式(17)、式(19)または式(20)、より好ましくは式(16)または式(19)で表される値を算出し、この値を光沢値とする。
Figure 2019177153
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Figure 2019177153
Figure 2019177153
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式(19)〜式(21)において、xは任意に定められる定数である。
あるいは、本実施形態において、光沢値算出部125は、ピーク算出部122bまたはピーク算出部122cが上記分布情報をフィッティングした関数(f(x))をもとに、以下の式(22)、式(23)、式(24)、式(25)、式(26)、式(27)または式(28)、で表される値を算出し、この値を光沢値とする。
Figure 2019177153
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Figure 2019177153
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なお、式(22)〜式(28)において、aおよびbはピークの両端部における受光角度を表す値である。たとえば、aは(x−W/2)、bは(x+W/2)とすることができる(xはピークPの受光角度であり、典型的には正反射となる角度である。)。また、本実施形態においては、式(22)〜式(28)において、Wは半値幅(W)と同じ値である。また、式(22)〜式(28)において、ピークPの高さ(H)を積分して、ピークPの面積を求めているが、ピークPの高さ(H)とベースの高さ(B)との差の絶対値を積分して、ピークPの面積を求めてもよい。
このようにして表される光沢値は、正反射した光Pの明度または反射強度が高いほど高くなり、正反射した光Pを含む明度または反射強度が強い光の領域が狭いほど高くなる。なお、光沢値算出部125は、対数をとらない値を光沢値としてもよいが、式(9)〜式(11)、式(16)〜式(18)および式(23)〜式(25)に示すように、上記割合を構成する少なくとも1つの要素((H−B)や、(H−B)/Wなど)に対して対数をとった値、または式(12)〜式(14)、式(19)〜式(21)および式(26)〜式(28)に示すように、上記割合を構成する少なくとも1つの要素((H−B)や、(H−B)/Wなど)をべき乗した値、を光沢値とすることで、人が目視で感じる光沢感との相関性がより高められる。
上記式(9)〜式(11)、式(16)〜式(18)および式(23)〜式(25)により算出される光沢値は、Weber−Fechnerの法則(人の感覚は、物理量である刺激量の変化を、その対数に比例した量として知覚する、という法則)に則り、対数をとることで人の知覚に近似するよう再補正されたため、上記相関性がより高まったものと考えられる。また、上記式(12)〜式(14)、式(19)〜式(21)および式(26)〜式(28)により算出される光沢値は、Stevensのべき法則(人の感覚は、物理量である刺激量の変化を、そのべき乗に比例した量として知覚する、という法則)に則り、べき乗することで人の知覚に近似するよう再補正されたため、上記相関性がより高まったものと考えられる。
なお、式(22)〜式(28)のように、ピークPの高さを積分してピークPの面積を求め、ピークPの広がり(W)に対するピークPの面積の割合によって光沢値を表すと、特に低光沢の画像に対して求めた光沢値の、人が目視で感じる光沢感との相関性がより高められている。
なお、光沢値算出部125は、前記分布情報を1つの関数にフィッティングするときは、当該関数から推定されるHおよびBを用いて光沢値を算出すればよい。
また、光沢値算出部125は、前記分布情報を2つの関数にフィッティングするときは、それぞれの関数から推定されるHおよびBを用いて求めた光沢値を合算した値を、光沢値として算出すればよい。あるいは、光沢値算出部125は、試料の見え方に対する2つの関数のそれぞれの寄与分を考慮して、以下の式(29)によって光沢値を算出してもよい。
Figure 2019177153
式(29)において、HおよびWは第1の関数から推定された定数HおよびWを、HおよびWは第2の関数から推定された定数HおよびWを、それぞれ表す。定数cは第1の関数の寄与分であり、定数cは第2の関数の寄与分である。たとえば、第1の関数および第2の関数の寄与分を等価とみなして、cおよびcをいずれも1/2としてもよいし、ピークの高さが光沢感に寄与するとして、以下の式(30)および式(31)のようにcおよびcを設定してもよい。
Figure 2019177153
Figure 2019177153
[その他の実施形態]
なお、上記各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
たとえば、上記第2の実施形態、第3の実施形態、および第4の実施形態では、光沢値算出装置で分布情報を作成しているが、変角光度計で分布情報を作成し、光沢値算出装置は変角光度計が作成した分布情報をもとにピークの高さ、ピークの広がり、ピークの面積およびベースの高さを算出してもよい。
また、上記第2の実施形態、第3の実施形態、および第4の実施形態において、ベースBに対するピークの高さ(H)、ベースの高さ(B)およびピークの広がりは、関数へのフィッティングをせずに座標値から直接求めてもよい。
また、出力部は、有効色度のみを出力してもよいし、光沢値と有効色度とを組み合わせて出力してもよい。
また、上記算出された色空間における三刺激値は、紙、プラスチック、金属、ガラスおよび布帛などにおいて当該三刺激値を有する画像を形成ための参照情報として用いることができる。
以下、本発明の具体的な実施例を比較例とともに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
1.色度の測定
1−1.試験1
村田金箔製の金箔(No.2、No.3、No.6、No.9、No.10、No.26、No.101、No.102、No.108およびNo.111)を用意した。
積分球を有する測色計(X−Rite社製、SP62)を用いて、それぞれの金箔の、正反射成分を含む方式で測定された明度および正反射成分を除去する方式で測定された明度(いずれもCIE 1976 (L,a,b)色空間におけるL)を求めた。
得られた色度および明度から、以下の式(1)および式(2)により、それぞれの金箔の実効色度a effおよびb effを算出した。なお、L maxは100とした。
Figure 2019177153
Figure 2019177153
1−2.試験2
積分球を有する測色計(X−Rite社製、SP62)を用いて、それぞれの金箔の、正反射成分を含む方式で測色された色度(CIE 1976 (L,a,b)色空間におけるaおよびb)を求めた。
変角光度計(株式会社村上色彩技術研究所製、製品名GCMS−4)を用いて、受光角度を変化させながら、それぞれの光沢値測定法サンプルに45°の入射角で入射光を照射して、−20°〜80°の反射強度を、−20°から0°の範囲では5°刻み、0°から30°の範囲では2°刻み、30°から60°の範囲では1°刻み、80°から80°の範囲では2°刻みに測定した。それぞれの受光角度における得られた反射強度から反射率を算出して、受光角度と反射率との関係を示す、反射の空間分布プロフィールを得た。
上記得られた反射の空間分布プロフィールの形状を、2つのローレンツ関数にフィッティングさせ、最小二乗法およびマイクロソフト社製エクセル(登録商標)が有するソルバー(登録商標)により、それぞれの関数によるベースに対するピークの高さHおよびH、ならびにベースの高さBを求めた。
得られた色度およびピークの高さHおよびH、ならびにベースの高さBから、以下の式(4)および式(5)により、それぞれの金箔の実効色度a effおよびb effを算出した。
Figure 2019177153
Figure 2019177153
1−3.試験3
積分球を有する測色計(X−Rite社製、SP62)を用いて、それぞれの金箔の、正反射成分を含む方式で測色された色度(CIE 1976 (L,a,b)色空間におけるaおよびb)を求めた。
変角光度計(株式会社村上色彩技術研究所製、製品名GCMS−4)を用いて、受光角度を変化させながら、それぞれの光沢値測定法サンプルに45°の入射角で入射光を照射して、−20°〜80°の反射強度を、−20°から0°の範囲では5°刻み、0°から30°の範囲では2°刻み、30°から60°の範囲では1°刻み、80°から80°の範囲では2°刻みに測定した。それぞれの受光角度における得られた反射強度から反射率を算出して、受光角度と反射率との関係を示す、反射の空間分布プロフィールを得た。
変角光度計(株式会社村上色彩技術研究所製、製品名GCMS−4)を用いて、受光角度を変化させながら、それぞれの光沢値測定法サンプルに45°の入射角で入射光を照射して、−20°〜80°の反射強度を、−20°から0°の範囲では5°刻み、0°から30°の範囲では2°刻み、30°から60°の範囲では1°刻み、60°から80°の範囲では2°刻みに測定した。それぞれの受光角度における得られた反射強度から反射率を算出して、受光角度と反射率との関係を示す、反射の空間分布プロフィールを得た。
得られた反射の空間分布プロフィールの形状を、1つのローレンツ関数にフィッティングさせ、最小二乗法およびマイクロソフト社製エクセル(登録商標)が有するソルバー(登録商標)により、ピークの半値幅Wを求めた。
得られた色度およびピークの半値半幅Wから、以下の式(6)および式(7)により、それぞれの金箔の実効色度a effおよびb effを算出した。
Figure 2019177153
Figure 2019177153
1−4.試験4
積分球を有する測色計(X−Rite社製、SP62)を用いて、それぞれの金箔の、正反射成分を含む方式で測定された明度を求め、それぞれの実験サンプルの色度a およびb とした。
1−5.試験5
積分球を有する測色計(X−Rite社製、SP62)を用いて、それぞれの金箔の、正反射成分を除去する方式で測定された明度を求め、それぞれの実験サンプルの色度a およびb とした。
2.感覚量の測定
20代、30代および40代の男女2名ずつ、合計12人により感性試験を行った。
光沢値の測定に用いた金箔をそれぞれ15mm角以上の大きさに裁断して、30mm角に裁断したマット上質紙(富士共和製紙株式会社製、ケンラン:スノー)に貼り付け、その上から、15mm角の切り抜きを有するマスク(富士共和製紙株式会社製、ケンラン:スノー)で覆い、実験用サンプルとした。
日光の入らない部屋に光源装置(Gretag Macbeth社、JudgeII)を設置した。D50光源下で、サンプルを被験者に見せて、「赤さ」を感じる度合いに応じて0〜20の間で得点付けさせて得られた値を感性光沢値とした。
3.評価
横軸に感性光沢値を、縦軸に試験1〜試験5のいずれかで得られた実効色度(a eff)または色度(a もしくはa )のうちをプロットしたグラフを作成し、回帰直線の相関係数(R)を求めた。結果を表1に示す。
Figure 2019177153
についても同様に有効色度b effを求めたところ、第1の実施形態〜第3の実施形態の考え方で補正した有効色度b effは人が目視で感じる色度との相関性がより高められる傾向がみられた。
表1より、本発明の各実施形態による有効色度は、人が目視で感じる色度との相関性がより高められていることがわかる。
本出願は、2018年3月16日出願の日本国出願番号2018−049580号に基づく優先権を主張する出願であり、当該出願の特許請求の範囲、明細書および図面に記載された内容は本出願に援用される。
本発明によれば、人が目視で感じる光沢色の色調との相関性をより高めた、光沢色の色調定量化方法が提供される。そのため、本発明は、印刷および広告業界などにおける、光沢色についての情報の伝達および共有を容易にすることが期待される。
100 色調測定装置
110 変角光度計
115 測色計
120 色調定量化装置
121 分布情報作成部
122b、122c ピーク算出部
123a、123b、123c 係数算出部
124 色度算出部
125 光沢値算出部
126 出力部
130 表示装置
310 青金
320 赤金
330 消金

Claims (12)

  1. 物体の領域に照射した測定光が反射してなる反射光を測定して得られる正反射成分を含む方式で測色された色度に対する補正に用いる、前記反射光の空間分布を考慮して算出された係数を算出する係数算出部と、
    前記正反射成分を含む方式で測色された色度を前記係数算出部が算出した係数で重み付けした有効色度を算出する色度算出部と、
    前記有効色度を、色空間における前記領域の光沢色を表す刺激値として出力する出力部と、
    を有する、光沢色の色調定量化装置。
  2. 前記係数算出部は、正反射成分がより多いときは前記係数をより小さくし、拡散反射成分がより多いときは前記係数をより大きくする式を用いて、前記係数を算出する、請求項1に記載の光沢色の色調定量化装置。
  3. 前記係数算出部は、物体に照射した測定光が反射してなる反射光を測定して得られる、受光角度に対する明度または反射強度の分布情報における、明度または反射強度のピークの高さ(H)、ベースの高さ(B)およびピークの広がり(W)の少なくともいずれかを用いて、前記係数を算出する、請求項1または2に記載の光沢色の色調定量化装置。
  4. 前記分布情報を関数にフィッティングして、前記明度または反射強度のピークの高さ(H)、ベースの高さ(B)およびピークの広がり(W)の少なくともいずれかを求める、ピーク算出部を有する、
    請求項3に記載の光沢色の色調定量化装置。
  5. 前記関数は、ローレンツ関数、ガウス関数、フォークト関数および疑似フォークト関数からなる群から選択されるひとつの関数である、請求項4に記載の光沢色の色調定量化装置。
  6. 前記係数算出部は、前記分布情報における、明度または反射強度のピークの広がり(W)を用いて、前記係数を算出する、請求項3〜5のいずれか1項に記載の光沢色の色調定量化装置。
  7. 前記ピークの広がり(W)は、前記分布情報における、明度または反射強度のピークの半値幅である、請求項6に記載の光沢色の色調定量化装置。
  8. 前記領域の光沢値を算出する光沢値算出部を有し、
    前記出力部は、前記有効色度および光沢値を組み合わせて、色空間における前記領域の光沢色を表す刺激値として出力する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の光沢色の色調定量化装置。
  9. 前記光沢値算出部は、物体の領域に照射した測定光が反射してなる反射光を測定して得られる受光角度に対する明度または反射強度の分布情報における、明度または反射強度のピークの広がりに対する、前記ピークの高さまたは面積の割合を、前記光沢値として算出する、請求項8に記載の光沢色の色調定量化装置。
  10. 前記出力部は、前記出力部が出力する刺激値により表される光沢色を有する画像を表示装置に再現するための信号を生成する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の光沢色の色調定量化装置。
  11. 物体の領域に照射された測定光が反射してなる反射光の放射強度を互いに異なる複数の受光角度において測定する変角光度計と、
    前記物体の、前記測定光が入射された領域の色度を測定する測色計と、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の光沢色の色調定量化装置と、
    を有する光沢色の色調測定装置。
  12. 物体の領域に照射した測定光が反射してなる反射光を測定して得られる正反射成分を含む方式で測色された色度に対する補正に用いる、前記反射光の空間分布を考慮して算出された係数を算出する工程と、
    前記正反射成分を含む方式で測色された色度を前記係数を算出する工程で算出した係数で重み付けした有効色度を算出する工程と、
    前記有効色度を、色空間における前記領域の光沢色を表す刺激値として出力する工程と、
    を有する、光沢色の色調定量化方法。
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