JPWO2019167586A1 - 衝撃吸収器 - Google Patents

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Abstract

衝撃吸収器1は、ケーシング10と、ケーシング10内を流れる水に押されて移動する吸収体40とを備えている。ケーシング10内には、第1流路F1が形成されている。吸収体40には、第2流路F2の一部を構成し、水が通過する貫通孔46が形成されている。逆流時には、吸収体40は、流入口23を閉じて第1流路F1を遮断する一方、第2流路F2を介して水を流通させる。順流時には、吸収体40は、逆流時に比べて流出口33に近い位置に位置するものの流出口33を開いた状態を維持し、第1流路F1及び第2流路F2を介して水を流通させる。

Description

ここに開示された技術は、衝撃吸収器に関する。
従来より、水等の流体が流通する流体システムがよく知られている。流体システムには、様々な機器が含まれており、各機器は配管で接続されている。例えば、特許文献1に開示された流体システムは、熱交換器を含んでおり、熱交換器の入口及び出口には配管が接続されている。また、熱交換器の出口に接続された配管には、温水の流通/遮断を切り替える開閉弁が設けられている。
特開2014−74502号公報
ところで、流体システムにおいては、ウォータハンマ等の衝撃がしばしば発生する。例えば、特許文献1のような流体システムにおいては、熱交換器の出口に接続された配管の開閉弁を急速に閉弁すると、該配管中でウォータハンマが生じる場合がある。ウォータハンマが生じると、大きな衝撃が発生し、その衝撃が配管内の流体を介して伝播していく。この例の場合、衝撃が熱交換器に作用する虞がある。それに対し、熱交換器の下流側に衝撃吸収器を設置することが考えられる。また、このような衝撃は、保護したい機器の下流側のみで発生するとは限らず、機器の上流側で発生する場合もある。そのため、衝撃の発生が予想される場所と衝撃から保護したい機器との位置関係に応じて衝撃吸収器が配置される。つまり、衝撃吸収器は、上流側からの衝撃及び下流側からの衝撃の何れにも対応できることが求められる。さらに、衝撃吸収器は、流体システムに組み込まれるので、衝撃が発生していない通常の使用状態においては、十分な流量を確保する必要もある。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とすることは、通常時の流量を確保しつつ、上流及び下流の両方からの衝撃を緩和できる衝撃吸収器を提供することにある。
ここに開示された衝撃吸収器は、流体が流入する流入口及び流体が流出する流出口を有するケーシングと、前記ケーシング内に配置され、前記ケーシング内を流れる流体に押されて移動する吸収体とを備え、前記ケーシング内には、前記流入口と前記流出口とを繋ぐ第1流路が形成され、前記吸収体には、前記流入口と前記流出口とを繋ぐ第2流路の一部を構成し、流体が通過する貫通孔が形成され、前記流出口から前記流入口へ流体が流れる逆流時には、前記吸収体は、前記流入口を閉じて前記第1流路を遮断する一方、前記第2流路を介して流体を流通させ、前記流入口から前記流出口へ流体が流れる順流時には、前記吸収体は、前記逆流時に比べて前記流出口に近い位置に位置するものの前記流出口を開いた状態を維持し、前記第1流路及び前記第2流路を介して流体を流通させる。
前記衝撃吸収器によれば、通常時の流量を確保しつつ、上流及び下流の両方からの衝撃を緩和できる衝撃吸収器を提供することことができる。
図1は、実施形態1に係る衝撃吸収器の分解斜視図である。 図2は、順流時の衝撃吸収器の縦断面図である。 図3は、逆流時の衝撃吸収器の縦断面図である。 図4は、流体システムの構成図である。 図5は、実施形態2に係る衝撃吸収器の縦断面図であって、順流方向への衝撃が作用した状態の図である。 図6は、実施形態2に係る衝撃吸収器の縦断面図であって、逆流方向への衝撃が作用した状態の図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《実施形態1》
図1は、実施形態1に係る衝撃吸収器1の分解斜視図である。図2は、順流時の衝撃吸収器1の縦断面図である。図3は、逆流時の衝撃吸収器1の縦断面図である。
衝撃吸収器1は、ケーシング10と、吸収体40とを備えている。
ケーシング10は、筒部20と、筒部20に取り付けられる蓋30とを有している。筒部20は、有底の略円筒状に形成されている。具体的には、筒部20は、X軸を軸心とする略円筒状の周壁21と、X軸方向における周壁21の一端に連結された略円盤状の底壁22とを有している。底壁22には、略円形の流入口23が貫通形成されている。流入口23の中心軸は、X軸と一致している。底壁22には、吸収体40を支持する軸受24が設けられている。軸受24は、流入口23の略中央に配置され、2つのビーム25を介して底壁22に連結されている。軸受24の軸心は、X軸と一致している。2つのビーム25は、X軸を中心として半径方向に延びている。2つのビーム25は、略一直線上に配置されている。図2,3に示すように、底壁22の内側の面(即ち、ケーシング10の内側の面)には、突出部26が設けられている。突出部26は、流入口23を囲むように円環状に形成されている。
蓋30は、略円環状に形成されている。蓋30は、X軸方向における周壁21の、底壁22が設けられていない方の端部にネジ締結される。蓋30は、円環状に形成されたリング31と、吸収体40を支持する軸受34とを有している。リング31の外周面には、周壁21に螺合する雄ネジが形成されている。リング31の開口によって、略円形の流出口33が形成されている。流出口33の中心軸は、X軸と一致している。軸受34は、リング31の略中央に配置され、3つのビーム35を介してリング31に連結されている。3つのビーム35は、X軸を中心として半径方向に延びている。3つのビーム35は、X軸回りに等間隔に配置されている。軸受34の軸心は、X軸と一致している。蓋30には、ケーシング10の内側に突出する3つのストッパ36が設けられている。3つのストッパ36は、X軸回りに等間隔に配置されている。より具体的には、各ストッパ36は、各ビーム35とリング31との連結部分に設けられている。
吸収体40は、受け部41と、シャフト50とを有している。
受け部41は、X軸を中心とする略円形の外形を有している。受け部41の外径は、周壁21の内径よりも小さく、流入口23の内径よりも大きい。シャフト50は、受け部41を貫通してX軸方向に延びている。シャフト50の軸心は、X軸と一致している。すなわち、シャフト50は、受け部41の中心に設けられている。シャフト50の両端部はそれぞれ、X軸方向に摺動自在な状態で軸受24及び軸受34に嵌っている。こうして、吸収体40は、ケーシング10内をX軸方向に移動可能な状態でケーシング10内に配置されている。
図2,3に示すように、受け部41の周縁部は、平坦に形成されている。受け部41のうち周縁部よりも内側部分は、湾曲した形状に形成されている。
詳しくは、受け部41のうち流入口23と対向する部分には、流入口23から流入する流体が衝突する第1受け面42が形成されている。第1受け面42は、X軸に対して傾斜している。より具体的には、第1受け面42は、中心(即ち、X軸が通過する部分)が最も凹むように湾曲した凹曲面となっている。一方、受け部41のうち流出口33と対向する部分には、流出口33から逆流してくる流体が衝突する第2受け面43が形成されている。第2受け面43の大部分は、X軸に対して傾斜している。より具体的には、第2受け面43は、中心(即ち、X軸が通過する部分)が最も膨出するように湾曲した凸曲面となっている。
尚、受け部41の周縁部のうち流入口23の方を向く面には、X軸を中心とする周方向に延びる円形の凹溝44が形成されている。凹溝44には、円環状のゴム45が嵌っている。ゴム45は、吸収体40が流入口23の方へ移動したときに、ケーシング10の突出部26と接触する。一方、受け部41の周縁部のうち流出口33の方を向く面は、吸収体40が流出口33の方へ移動したときにケーシング10のストッパ36に接触する。
受け部41には、流体が通過する6個の貫通孔46が形成されている。具体的には、各貫通孔46の一端は、第1受け面42に開口し、他端は、第2受け面43に開口している。貫通孔46は、X軸と略平行に受け部41を貫通している。6個の貫通孔46は、X軸を中心とする周方向へ等間隔に配置されている。
吸収体40がケーシング10内に配置された状態において、ケーシング10の周壁21と吸収体40の受け部41との間には隙間が形成される。つまり、ケーシング10内には、周壁21と受け部41との隙間を介して流入口23と流出口33とを繋ぐ第1流路F1(図2の二点鎖線)が形成されている。それに加えて、ケーシング10内には、吸収体40の貫通孔46を介して流入口23と流出口33とを繋ぐ第2流路F2(図2,3の破線)が形成されている。
このように構成された衝撃吸収器1は、例えば、図4に示すような流体システム9に組み込まれる。図4は、流体システム9の構成図である。流体システム9は、熱交換器91及びバルブ92等の機器と、各機器とを接続する配管93とを含んでいる。熱交換器91の下流にバルブ92が配置されている。熱交換器91、バルブ92及び配管93(少なくとも図示されている区間)には、水が流通している。水は、流体の一例である。流体システム9は、さらに、2つの衝撃吸収器1を含んでいる。ここでは、熱交換器91の上流側に配置された衝撃吸収器1を第1衝撃吸収器1Aと称し、熱交換器91の下流側で且つバルブ92の上流側に配置された衝撃吸収器1を第2衝撃吸収器1Bと称する。第1衝撃吸収器1Aと第2衝撃吸収器1Bは共に、前述の構成を有している。第1衝撃吸収器1Aと第2衝撃吸収器1Bとを区別しない場合には、単に「衝撃吸収器1」と称する。第1衝撃吸収器1Aは、第1衝撃吸収器1Aよりも上流側から熱交換器91に伝播する衝撃を低減する。第2衝撃吸収器1Bは、第2衝撃吸収器1Bよりも下流側から熱交換器91に伝播する衝撃を低減する。
以下、第1衝撃吸収器1A及び第2衝撃吸収器1Bの動作について説明する。
バルブ92が開いている場合、流体システム9においては、熱交換器91からバルブ92へ向かう向きに水が流通している。この流れを「順流」と称する。順流時には、衝撃吸収器1においては、流入口23からケーシング10内に水が流入し、流出口33を介してケーシング10から水が流出する。このとき、図2に示すように、吸収体40は、ケーシング1内に流入する水に押されて、流出口33の方へ移動し、ストッパ36に接触している。吸収体40がストッパ36に接触した位置で停止しているので、吸収体40は流出口33を閉鎖することなく、流出口33は開いた状態が維持されている。尚、吸収体40は流出口33の方へ移動しているので、当然ながら、流入口23も開いた状態となっている。
この状態においては、第1流路F1が開通している。つまり、配管93を流通する水が、流入口23からケーシング10内に流入する。流入口23からの水の流入方向は、概ねX軸と平行である。流入した水は、概ねX軸方向に進み、吸収体40の第1受け面42に衝突する。第1受け面42は中心が凹むように湾曲した凹曲面に形成されているので、第1受け面42に衝突した水は、第1受け面42に沿って凹曲面の深い部分、即ち、第1受け面42の中心に向かって旋回するように流れる。第1受け面42の中心では様々な半径方向からの水が集まって衝突し合う。その後、水は、第1受け面42の外周側へ向かって流れ、受け部41と周壁21との隙間を通って、第2受け面43の側へ流れていく。最終的に、水は、流出口33を介してケーシング10から流出していく。
それに加えて、第2流路F2も開通している。つまり、流入口23から流入した水の一部は、貫通孔46を介して、第1受け面42の側から第2受け面43の側へ吸収体40を通過する。こうして、吸収体40を通過した水も、流出口33を介してケーシング10から流出していく。
ここで、衝撃吸収器1の上流側においてウォータハンマが発生すると、その衝撃が衝撃吸収器1へ伝播する。つまり、水が勢いよく衝撃吸収器1へ流入し得る。しかし、衝撃吸収器1は、水の衝撃を吸収し、衝撃吸収器1の下流側へ伝播する衝撃を低減する。詳しくは、前述の如く、流入口23から流入した水は、まず吸収体40に衝突する。これにより、水の衝撃が弱まる。このとき、第1受け面42は、中心に向かって凹むように傾斜(より詳しくは、湾曲)しているため、第1受け面42に衝突した水は、第1受け面42の中心に集まっていく。こうして、第1受け面42の中心に集まってきた水同志が衝突することによっても、水の衝撃が弱まる。その後、水は、吸収体40を迂回するように屈曲又は湾曲した第1流路F1を流通する。この際の流路抵抗によっても、水の衝撃が弱まる。さらに、一部の水は、吸収体40の貫通孔46を通過する。このときの貫通孔46の流路抵抗によっても、水の衝撃が弱まる。
尚、配管93を流通する水が流入口23からケーシング10内に流入する際には、概ねX軸と平行に流入する。流入した水は、概ねX軸方向に進み、吸収体40の第1受け面42に衝突する。第1受け面42は、中心が膨出するように傾斜しているため、第1受け面42に衝突する水の衝撃の一部は、第1受け面42に沿って逃げていく。つまり、吸収体40が受ける衝撃が少し緩和される。また、第1受け面42に衝突した水の一部が貫通孔46に流入することによっても、吸収体40が受ける衝撃が少し緩和される。
こうして、順流時に衝撃吸収器1から流出する水の衝撃は弱められる。例えば、熱交換器91へ伝播する水の衝撃が第1衝撃吸収器1Aによって低減される。同様に、バルブ92へ伝播する水の衝撃が第2衝撃吸収器1Bによって低減される。
別のケースとして、衝撃吸収器1の下流側においてウォータハンマが発生する場合もある。例えば、バルブ92を閉弁して水の流通が急に遮断された際にバルブ92の上流側でウォータハンマが発生する場合がある。この場合、ウォータハンマが発生した場所からその上流側及び下流側に衝撃が伝播していく。ウォータハンマが発生した場所よりも上流側においては、順流時とは逆向きに水が流通する。この流れを「逆流」と称する。逆流時には、衝撃吸収器1には流出口33から水が勢いよく流入してくる。しかし、衝撃吸収器1は、水の衝撃を吸収し、衝撃吸収器1の上流側へ伝播する衝撃を低減する。
詳しくは、逆流時には、衝撃吸収器1においては、流出口33からケーシング10内に水が流入する。流出口33から流入した水は、まず吸収体40に衝突する。これにより、水の衝撃が弱まる。このとき、図3に示すように、吸収体40は、ケーシング1内に流入する水に押されて、流入口23の方へ移動し、突出部26に接触する。つまり、吸収体40は、流入口23を閉鎖する。これにより、第1流路F1が遮断される。
しかしながら、第2流路F2の開通は維持されている。つまり、流出口33から流入した水は、貫通孔46を介して、第2受け面43の側から第1受け面42の側へ吸収体40を通過する。吸収体40を通過した水は、流入口23を介してケーシング10から流出していく。貫通孔46を通過するときの流路抵抗によっても、水の衝撃が弱まる。つまり、貫通孔46を通過して衝撃が弱まった水だけが衝撃吸収器1から上流側へ流出していく。衝撃吸収器1が水の流通を完全に遮断してしまうと、衝撃吸収器1に流入する全ての水の衝撃を吸収体40等で受け止めなければならない。それに対し、一部の水を第2流路F2を介して流出させることによって吸収体40等への衝撃を緩和することができる。
尚、配管93を流通する水が流出口33からケーシング10内に流入する際には、概ねX軸と平行に流入する。すなわち、流出口33からの水の流入方向は、概ねX軸と平行である。流入した水は、概ねX軸方向に進み、吸収体40の第2受け面43に衝突する。第2受け面43は、中心が膨出するように傾斜(より詳しくは、湾曲)しているため、第2受け面43に衝突する水の衝撃の一部は、第2受け面43に沿って逃げていく。つまり、吸収体40が受ける衝撃が少し緩和される。また、吸収体40が突出部26に接触する際には、ゴム45が突出部26に接触するので、吸収体40が流入口23を閉鎖する際の衝撃が緩和される。
こうして、逆流時に衝撃吸収器1から上流側へ流出する水の衝撃は弱められる。例えば、バルブ92の上流側でウォータハンマが発生した場合に、熱交換器91へ伝播する衝撃が第2衝撃吸収器1Bによって低減される。
このように、衝撃吸収器1は、その上流側及び下流側の何れからの衝撃も緩和し、流出する水の衝撃を低減することができる。それに加え、順流時には、流入口23及び流出口33を閉じることなく、第1流路F1の開通状態を維持するので、衝撃吸収器1を流通する流量を確保することができる。つまり、ウォータハンマ等が発生していない通常時の流量を確保することができる。
以上のように、衝撃吸収器1は、水(流体)が流入する流入口23及び水が流出する流出口33を有するケーシング10と、ケーシング10内に配置され、ケーシング10内を流れる水に押されて移動する吸収体40とを備え、ケーシング10内には、流入口23と流出口33とを繋ぐ第1流路F1が形成され、吸収体40には、流入口23と流出口33とを繋ぐ第2流路F2の一部を構成し、水が通過する貫通孔46が形成され、流出口33から流入口23へ水が流れる逆流時には、吸収体40は、流入口23を閉じて第1流路F1を遮断する一方、第2流路F2を介して水を流通させ、流入口23から流出口33へ水が流れる順流時には、吸収体40は、逆流時に比べて流出口33に近い位置に位置するものの流出口33を開いた状態を維持し、第1流路F1及び第2流路F2を介して水を流通させる。
この構成によれば、水に押されて移動する吸収体40がケーシング10内に配置されているので、順流時及び逆流時の何れにおいても、ケーシング10内に流入した水は吸収体40に衝突して、衝撃が弱められる。衝撃吸収器1は、基本的には吸収体40によって水の衝撃を吸収する。
それに加えて、順流時には、吸収体40は、流出口33に近づくものの、流出口33を開いた状態を維持する。つまり、第1流路F1が開通した状態となる。順流時は、衝撃吸収器1が組み込まれた流体システムにおいて水が正常に流通しているときでもあるので、衝撃吸収器1を通過する水の流量を確保する必要がある。前述のように、吸収体40が流出口30の方に近づくものの、流出口33を開いた状態が維持されるので、衝撃吸収器1からの流量が確保される。
一方、逆流時には、水の出口となる流入口23が吸収体40で閉じられ、第1流路F1が遮断される。しかしながら、吸収体40の貫通孔46を介する第2流路F2は開通しているので、第2流路F2を介した水の流通は維持される。つまり、衝撃吸収器1が組み込まれた流体システムにおいては逆流方向への流量を考慮する必要がない。そこで、逆流時には、流入口23を閉じて第1流路F1を遮断することによって、衝撃吸収器1の上流側への衝撃の低減効果を高める。ただし、衝撃吸収器1からの水の流出を完全に止めると、衝撃吸収器1へ入力される衝撃を吸収体40等の部材で全て受け止めることになり、吸収体40等の寿命が短くなる虞がある。そこで、衝撃吸収器1は、流入した水を吸収体40の貫通孔46を介して、即ち、第2流路F2を介して上流側へ逆流させる。これにより、吸収体40等への衝撃も緩和することができる。このときの流量は、第1流路F1及び第2流路F2の両方が開通している場合と比べて少量である。そのため、第2流路F2を介した逆流に起因して、衝撃吸収器1の上流側へ伝播する衝撃も小さい。
このように、衝撃吸収器1は、通常時(順流時)の流量を確保しつつ、上流側及び下流側の何れで衝撃が発生した場合でも衝撃吸収器1を通過して伝播する衝撃を低減することができる。別の見方をすれば、流体システムにおける或る機器(例えば、熱交換器91)が上流側の衝撃から保護したい場合であっても下流側の衝撃から保護したい場合であっても、衝撃吸収器1を適用することができる。
また、第1流路F1は、吸収体40を回り込んで流入口23と流出口33とを繋ぐように形成されている。
この構成によれば、第1流路F1は、流入口23と流出口33とを直線的に繋ぐのではなく、屈曲又は湾曲した流路で繋ぐので、第1流路F1の流路抵抗が大きくなる。これにより、順流時における衝撃の低減効果を高めることができる。
さらに、吸収体40のうち流入口23と対向し、流入口23から流入する水が衝突する部分には、流入口23からの水の流入方向に対して傾斜した第1受け面42が形成されている。
この構成によれば、順流時に流入口23からその中心軸に沿って流入してきた水は、第1受け面42に垂直ではなく、斜めに入射する。そのため、吸収体40は、水の衝撃を全て受け止めるわけではなく、衝撃の一部を逃がすことができる。これにより、吸収体40が受ける衝撃が緩和される。
さらに、第1受け面42は、凹曲面に形成されている。
この構成によれば、第1受け面42が湾曲しながら窪んでいるので、第1受け面42に衝突した水は、凹曲面の深い部分に向かって旋回しながら集まる流れとなる。その結果、水同士が衝突しやすくなり、水の衝撃がさらに弱められる。
また、吸収体40のうち流出口33と対向し、流出口33から流入する流体が衝突する部分には、流出口33からの流体の流入方向に対して傾斜した第2受け面43が形成されている。
この構成によれば、逆流時に流出口33からその中心軸に沿って流入してきた水は、第2受け面43に垂直ではなく、斜めに入射する。そのため、吸収体40は、水の衝撃を全て受け止めるわけではなく、衝撃の一部を逃がすことができる。これにより、吸収体40が受ける衝撃が緩和される。
また、ケーシング10には、吸収体40が流出口33に近づく方向へ移動したときに接触して、吸収体40が流出口33を開いた状態を維持するように吸収体40の移動を阻止するストッパ36が設けられている。
この構成によれば、順流時において流出口33が開いた状態を常に維持することができる。
《実施形態2》
続いて、実施形態2に係る衝撃吸収器201について説明する。図5は、実施形態2に係る衝撃吸収器201の縦断面図であって、順流方向への衝撃が作用した状態の図である。図6は、衝撃吸収器201の縦断面図であって、逆流方向への衝撃が作用した状態の図である。以下では、衝撃吸収器201の構成のうち衝撃吸収器1と異なる部分を中心に説明し、衝撃吸収器1と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。
衝撃吸収器201は、ケーシング210と、吸収体240とを備えている。
ケーシング210は、第1筒部220と、第2筒部230とを有している。第1筒部220と第2筒部230とは、互いに連結される。第1筒部220は、有底の略円筒状に形成されている。具体的には、第1筒部220は、X軸を軸心とする略円筒状の周壁221と、X軸方向における周壁221の一端に連結された略円盤状の底壁222とを有している。底壁222には、略円形の流入口223が貫通形成されている。流入口223の中心軸は、X軸と一致している。底壁222には、吸収体240を支持する軸受224が設けられている。軸受224は、流入口223の略中央に配置され、2つのビーム225を介して底壁222に連結されている。軸受224の軸心は、X軸と一致している。2つのビーム225は、X軸を中心として半径方向に延びている。2つのビーム225は、略一直線上に配置されている。底壁222の内側の面(即ち、ケーシング210の内側の面)には、突出部226が設けられている。突出部226は、流入口223を囲むように円環状に形成されている。
第2筒部230は、基本的には第1筒部220と同様の構成をしている。第2筒部230は、有底の略円筒状に形成されている。具体的には、第2筒部230は、X軸を軸心とする略円筒状の周壁231と、X軸方向における周壁231の一端に連結された略円盤状の底壁232とを有している。底壁232には、略円形の流出口233が貫通形成されている。流出口233の中心軸は、X軸と一致している。底壁232には、吸収体240を支持する軸受234が設けられている。軸受234は、流出口233の略中央に配置され、2つのビーム235を介して底壁232に連結されている。軸受234の軸心は、X軸と一致している。2つのビーム235は、X軸を中心として半径方向に延びている。2つのビーム235は、略一直線上に配置されている。底壁232には、ケーシング210の内側に突出する2つのストッパ236が設けられている。2つのストッパ236は、X軸を挟んで対向する位置に配置されている。各ストッパ236は、各ビーム235と底壁232との連結部に設けられている。
吸収体240は、第1受け部241と、第2受け部261と、シャフト250とを有している。
第1受け部241は、X軸を中心とする略円形の外形を有している。第1受け部241の外径は、周壁221の内径よりも小さく、流入口223の内径よりも大きい。第2受け部261は、X軸を中心とする略円形の外形を有している。第2受け部261の外径は、周壁231の内径よりも小さく、流出口233の内径よりも大きい。シャフト250は、第1受け部241及び第2受け部261を貫通してX軸方向に延びている。シャフト250の軸心は、X軸と一致している。すなわち、シャフト250は、第1受け部241及び第2受け部261の中心に設けられている。シャフト250の両端部はそれぞれ、X軸方向に摺動自在な状態で軸受224及び軸受234に嵌っている。こうして、吸収体240は、ケーシング210内をX軸方向に移動可能な状態でケーシング210内に配置されている。
第1受け部241の周縁部は、平坦に形成されている。第1受け部241のうち周縁部よりも内側部分は、湾曲した形状に形成されている。
詳しくは、第1受け部241のうち流入口223と対向する部分には、流入口223から流入する流体が衝突する第1受け面242が形成されている。第1受け面242は、X軸に対して傾斜している。より具体的には、第1受け面242は、中心(即ち、X軸が通過する部分)が最も凹むように湾曲した凹曲面となっている。
尚、第1受け部241の周縁部のうち流入口223の方を向く面には、X軸を中心とする周方向に延びる円形の凹溝244が形成されている。凹溝244には、円環状のゴム245が嵌っている。ゴム245は、吸収体240が流入口223の方へ移動したときに、ケーシング210の突出部226と接触する。
第1受け部241には、流体が通過する6個の第1貫通孔246が形成されている。第1貫通孔246の一端は、第1受け面242に開口している。第1貫通孔246は、X軸と略平行に第1受け部241を貫通している。6個の第1貫通孔246は、X軸を中心とする周方向へ等間隔に配置されている。
第2受け部641の基本的な構成は、第1受け部241と同様である。第2受け部261の周縁部は、平坦に形成されている。第2受け部261のうち周縁部よりも内側部分は、湾曲した形状に形成されている。
詳しくは、第2受け部261のうち流出口233と対向する部分には、流出口233から流入する流体が衝突する第2受け面262が形成されている。第2受け面262は、X軸に対して傾斜している。より具体的には、第2受け面262は、中心(即ち、X軸が通過する部分)が最も凹むように湾曲した凹曲面となっている。
尚、第2受け部261の周縁部のうち流出口233の方を向く面は、吸収体240が流出口233の方へ移動したときにケーシング210のストッパ236に接触する。
第2受け部261には、流体が通過する6個の第2貫通孔266が形成されている。第2貫通孔266の一端は、第2受け面262に開口している。6個の第2貫通孔266は、X軸を中心とする周方向へ等間隔に配置されている。第2貫通孔266は、X軸と略平行に第2受け部261を貫通している。
吸収体240は、第1受け部241が流入口223に対向し、第2受け部261が流出口233に対向する状態で、ケーシング210内に配置される。第1受け部241と底壁222との間には、第1バネ271が圧縮状態で配置され、第2受け部261と底壁232との間には、第2バネ272が圧縮状態で配置される。このとき、吸収体240は、突出部226にもストッパ236にも接触しない位置で停止するように、第1バネ271及び第2バネ272のバネ定数が設定されている。
吸収体240がケーシング210内に配置された状態において、周壁221と第1受け部241との間、及び、周壁231と第2受け部261との間には隙間が形成される。つまり、ケーシング210内には、周壁221と第1受け部241との隙間及び周壁231と第2受け部261との隙間を介して流入口223と流出口233とを繋ぐ第1流路F201(図5の二点鎖線)が形成されている。それに加えて、ケーシング210内には、吸収体240の第1貫通孔246及び第2貫通孔266を介して流入口223と流出口233とを繋ぐ第2流路F202(図5,6の破線)が形成されている。
以下、衝撃吸収器201の動作について説明する。
順流時には、衝撃吸収器201においては、流入口223からケーシング210内に水が流入し、流出口233を介してケーシング210から水が流出する。このとき、吸収体240は、突出部226及びストッパ236に接触していない。つまり、流入口223及び流出口233は、十分な開度を有している。
この状態においては、第1流路F201が開通している。つまり、ケーシング210内に流入口223から概ねX軸と平行に流入した水は、概ねX軸方向に進み、吸収体240の第1受け面242に衝突する。第1受け面242は中心が凹むように湾曲しているので、第1受け面242に衝突した水は、第1受け面242に沿って、第1受け面242の中心に向かう。中心に向かった水は、別の方向から中心に向かってきた水と衝突し合い、その後、第1受け面242の外周側へ向かって流れていく。その後、水は、第1受け部241と周壁221との隙間、及び、第2受け部261と周壁231との隙間を通って、第2受け面262の側へ流れていく。最終的に、水は、流出口233を介してケーシング210から流出していく。
それに加えて、第2流路F202も開通している。つまり、流入口223から流入した水の一部は、第1貫通孔246及び第2貫通孔266を介して、第1受け面242の側から第2受け面262の側へ吸収体240を通過する。こうして、吸収体240を通過した水も、流出口233を介してケーシング210から流出していく。
尚、吸収体240は、水が衝突することによって流出口233の方へ移動する。水の流量が正常な範囲内においては、吸収体240は、ストッパ236に接触しないように第1バネ271及び第2バネ272のバネ定数が設定されている。これにより、通常時において、流出口233の十分な開度が確保される。
ここで、衝撃吸収器201の上流側においてウォータハンマが発生すると、その衝撃が衝撃吸収器201へ伝播する。つまり、水が勢いよく衝撃吸収器201へ流入し得る。しかし、衝撃吸収器201は、水の衝撃を吸収し、衝撃吸収器201の下流側へ伝播する衝撃を低減する。詳しくは、前述の如く、流入口223から流入した水は、まず吸収体240の第1受け面242に衝突する。吸収体240は、流出口233の方へ移動し、第2バネ272を圧縮変形させる。これにより、水の衝撃が吸収される。このように、水の衝撃は、吸収体240へ衝突すること、及び、第2バネ272を圧縮変形させることによって弱められる。さらに、第1受け面242は中心に向かって凹むように傾斜(より詳しくは、湾曲)しているため、第1受け面242に衝突した水は、第1受け面242の中心に集まり、他の方向から集まってきた水と衝突することによっても、水の衝撃が弱まる。その後、水は、吸収体240を迂回するように屈曲又は湾曲した第1流路F201を流通する。この際の流路抵抗によっても、水の衝撃が弱まる。さらに、一部の水は、吸収体240の第1貫通孔246及び第2貫通孔266を通過する。このときの第1貫通孔246及び第2貫通孔266の流路抵抗によっても、水の衝撃が弱まる。
こうして、順流時に衝撃吸収器201から流出する水の衝撃は弱められる。
尚、水の流量によっては、吸収体240は、ストッパ236に接触する。吸収体240が流出口233に近づくので流出口233の開度が絞られるが、流出口233は閉鎖されない。つまり、衝撃吸収器201は、通過する水の流量を或る程度確保することができる。衝撃吸収器201の上流側で衝撃が発生した場合には、水が流れる方向は、順流方向である。そのため、衝撃吸収器201は、水の衝撃を吸収しつつ、水の流量を或る程度確保することができる。これにより、衝撃吸収器201が組み込まれた流体システムの正常な水の流通を維持することができる。
一方、衝撃吸収器201の下流側においてウォータハンマが発生する場合には、衝撃吸収器201には流出口233から水が勢いよく流入(即ち、逆流)してくる。しかし、衝撃吸収器201は、水の衝撃を吸収し、衝撃吸収器201の上流側へ伝播する衝撃を低減する。
詳しくは、逆流時には、衝撃吸収器201においては、流出口233からケーシング210内に水が流入する。流出口233から流入した水は、まず吸収体240の第2受け面262に衝突する。吸収体240は、流入口223の方へ移動し、第1バネ271を圧縮変形させる。これにより、水の衝撃が吸収される。このように、水の衝撃は、吸収体240へ衝突すること、及び、第1バネ271を圧縮変形させることによって弱められる。さらに、第2受け面262は中心に向かって凹むように傾斜(より詳しくは、湾曲)しているため、第2受け面262に衝突した水は、第2受け面262の中心に集まり、他の方向から集まってきた水と衝突することによっても、水の衝撃が弱まる。
さらに、吸収体240は、水の流量によっては、突出部226に接触する。つまり、吸収体240は、流入口223を閉鎖する。これにより、第1流路F201が遮断される。しかしながら、第2流路F202の開通は維持されている。流出口233から流入した水は、第2貫通孔266及び第1貫通孔246を介して、第2受け面262の側から第1受け面242の側へ吸収体240を通過する。吸収体240を通過した水は、流入口223を介してケーシング210から流出していく。第2貫通孔266及び第1貫通孔246を通過するときの流路抵抗によっても、水の衝撃が弱まる。つまり、第2貫通孔266及び第1貫通孔246を通過して衝撃が弱まった水だけが衝撃吸収器201から上流側へ流出していく。
尚、逆流の水の流量が比較的少ない場合には、吸収体240は第1バネ271を圧縮変形させても突出部226まで移動しないこともあり得る。このとき、流入口223は閉鎖されない。その場合、第2受け面262に衝突した水は、吸収体240を迂回するように屈曲した第1流路F201を流通する。この際の流路抵抗によっても、水の衝撃が弱まる。
こうして、逆流時に衝撃吸収器201から流出する水の衝撃は弱められる。
このように、衝撃吸収器201は、その上流側及び下流側の何れからの衝撃も緩和し、流出する水の衝撃を低減することができる。それに加え、順流時には、流入口223及び流出口233を閉じることなく、第1流路F201の開通状態を維持するので、衝撃吸収器201を流通する流量を確保することができる。つまり、ウォータハンマ等が発生していない通常時の流量を確保することができる。
以上のように、衝撃吸収器201は、水(流体)が流入する流入口223及び水が流出する流出口233を有するケーシング210と、ケーシング210内に配置され、ケーシング210内を流れる水に押されて移動する吸収体240とを備え、ケーシング210内には、流入口223と流出口233とを繋ぐ第1流路F201が形成され、吸収体240には、流入口223と流出口233とを繋ぐ第2流路F202の一部を構成し、水が通過する第1貫通孔246及び第2貫通孔266が形成され、流出口233から流入口223へ水が流れる逆流時には、吸収体240は、流入口223を閉じて第1流路F201を遮断する一方、第2流路F202を介して水を流通させ、流入口223から流出口233へ水が流れる順流時には、吸収体240は、逆流時に比べて流出口233に近い位置に位置するものの流出口233を開いた状態を維持し、第1流路F201及び第2流路F202を介して水を流通させる。
この構成によれば、衝撃吸収器201は、衝撃吸収器1と同様に、通常時の流量を確保しつつ、上流側及び下流側の何れで衝撃が発生した場合でも衝撃吸収器201を通過して伝播する衝撃を低減することができる。
また、第2受け面262は、凹曲面に形成されている。
この構成によれば、第2受け面262が湾曲しながら窪んでいるので、逆流時に第2受け面262に衝突した水は、凹曲面の深い部分に向かって旋回しながら集まる流れとなる。その結果、水同士が衝突しやすくなり、水の衝撃がさらに弱められる。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
例えば、衝撃吸収器1,201を流通する流体は、水以外の流体であってもよい。
ケーシング10内に形成される第1流路F1及び第2流路F2は、任意の形状に形成することができる。同様に、ケーシング210内に形成される第1流路F210及び第2流路F202も、任意の形状に形成することができる。
吸収体40,240の形状は、任意の形状にすることができる。吸収体40,240は、ケーシング10,210を流通する流体が衝突する位置に配置されていればよい。例えば、受け部41は、平板状に形成されていてもよい。また、受け部41は、板状ではなく、ブロック状の部材であってもよい。
衝撃吸収器1は、衝撃吸収器201における第1バネ271及び/又は第2バネ272を有していてもよい。つまり、吸収体40は、ケーシング10内において弾性的に支持されていてもよい。
衝撃吸収器201は、第1バネ271及び第2バネ272の何れか一方だけを有していてもよい。つまり、バネの両端がそれぞれケーシング210及び吸収体240に取り付けられている場合には、吸収体240を支持するバネは1つであってもよい。また、衝撃吸収器201は、第1バネ271及び第2バネ272を有していなくてもよい。その場合、吸収体240は、衝撃吸収器1の吸収体40のように、ケーシング210内において移動自在に配置される。
衝撃吸収器201においては、ストッパ236が設けられていなくてもよい。つまり、順流方向への衝撃が発生した場合でも、吸収体240が流出口233を閉じない程度に大きなバネ定数を第2バネ272が有していればよい。
以上説明したように、ここに開示された技術は、衝撃吸収器について有用である。
1,201 衝撃吸収器
10,210 ケーシング
23,223 流入口
33,233 流出口
36,236 ストッパ
40,240 吸収体
42,242 第1受け面
43,262 第2受け面
46 貫通孔
246 第1貫通孔
266 第2貫通孔
F1,F201 第1流路
F2,F202 第2流路

Claims (7)

  1. 流体が流入する流入口及び流体が流出する流出口を有するケーシングと、
    前記ケーシング内に配置され、前記ケーシング内を流れる流体に押されて移動する吸収体とを備え、
    前記ケーシング内には、前記流入口と前記流出口とを繋ぐ第1流路が形成され、
    前記吸収体には、前記流入口と前記流出口とを繋ぐ第2流路の一部を構成し、流体が通過する貫通孔が形成され、
    前記流出口から前記流入口へ流体が流れる逆流時には、前記吸収体は、前記流入口を閉じて前記第1流路を遮断する一方、前記第2流路を介して流体を流通させ、
    前記流入口から前記流出口へ流体が流れる順流時には、前記吸収体は、前記逆流時に比べて前記流出口に近い位置に位置するものの前記流出口を開いた状態を維持し、前記第1流路及び前記第2流路を介して流体を流通させる衝撃吸収器。
  2. 請求項1に記載の衝撃吸収器において、
    前記第1流路は、前記吸収体を回り込んで前記流入口と前記流出口とを繋ぐように形成されている衝撃吸収器。
  3. 請求項2に記載の衝撃吸収器において、
    前記吸収体のうち前記流入口と対向し、前記流入口から流入する流体が衝突する部分には、前記流入口からの流体の流入方向に対して傾斜した第1受け面が形成されている衝撃吸収器。
  4. 請求項3に記載の衝撃吸収器において、
    前記第1受け面は、凹曲面に形成されている衝撃吸収器。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つに記載の衝撃吸収器において、
    前記吸収体のうち前記流出口と対向し、逆流時に前記流出口から流入する流体が衝突する部分には、前記流出口からの流体の流入方向に対して傾斜した第2受け面が形成されている衝撃吸収器。
  6. 請求項5に記載の衝撃吸収器において、
    前記第2受け面は、凹曲面に形成されている衝撃吸収器。
  7. 請求項1乃至6の何れか1つに記載の衝撃吸収器において、
    前記ケーシングには、前記吸収体が前記流出口に近づく方向へ移動したときに接触して、前記吸収体が前記流出口を開いた状態を維持するように前記吸収体の移動を阻止するストッパが設けられている衝撃吸収器。
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