JPWO2019163215A1 - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

装置を大型化することなく、安全に、高品質な投射画像を形成可能な画像形成装置を提供する。光源から出射された光線束40を被投射面2に投射して投射画像3を形成する画像形成装置1であって、光線束40を第1の方向と第1の方向と交差する第2の方向に反射偏向する光走査部10と、反射偏向された光線束40を被投射面2に導光する投射系9と、を備え、投射系9は、投射系9に入射した各光線束40の主光線5、6、7、8の光路が、投射系9を構成する光学素子の入射面11から出射面14までの間で交差するよう構成される。

Description

本発明は、投射画像を形成する画像形成技術に関する。特に、超近接投射が可能な画像形成技術に関する。
光源からの光を2次元に偏向走査して画像を投射する小型の画像投射装置がある。
例えば、特許文献1には、「光を偏向走査する光偏向手段と、光偏向手段からの光を投射する投射光学系とを有する投射型表示光学系Pにおいて、投射光学系による投射光によって形成される画像の位置又は傾きを可変とする(要約抜粋)」投射型表示光学系が開示されている。
また、特許文献2には、「レーザ投射装置は、レーザ素子と、各レーザ素子からの光束が入射する入射光学系と、光束を2次元的に走査するための走査装置と、走査装置からの光束をスクリーンに投影する投影光学系などで構成され、走査装置は、主走査方向の偏向を行うための共振駆動ミラーを含み、走査装置からスクリーンまでの光路中において少なくとも1回光源像が形成され、投影光学系は、反射ミラーを含み、主走査方向に関して、主走査方向の周辺に向かうほど正のパワーが強くなるように設計されており、入射光学系は、主走査方向のパワーと副走査方向のパワーが互いに異なる(要約抜粋)」レーザ投射装置が開示されている。
また、特許文献3には、「光源手段と、該光源手段から発せられた光束を第1走査方向と、それに直交する第2走査方向の2次元方向に偏向する偏向手段と、該偏向手段で偏向された光束を被走査面上に導光する走査光学系とを有し、該偏向手段の偏向動作で該被走査面上を光走査する光走査装置において、該偏向手段は、該第1走査方向において正弦波駆動する偏向器を有し、該走査光学系を構成する1つの光学面は、第1走査方向の中心から周辺部へ向かうに連れて第1走査方向の2階微分値が偏向光束を発散させる方向に変化する形状で、該形状が、該第2走査方向に連なっている(要約抜粋)」光走査装置が開示されている。
また、非特許文献1には、光密度の高い領域では塵埃などの微粒子が捕捉され易くなる現象が開示されている。
特開2004−252012号公報 特開2008−164957号公報 特開2006−178346号公報
Ashkin et al.:Observation of a single−beam gradient force optical trap for dielectric particles. Opt. Lett. 11、P288−P290、 1986
投射型の画像形成装置では、画像形成装置から被投射面までの距離が短い近接投射になるほど画角が大きくなる。従って、特許文献3に記載の画像形成装置のように、投射画像の外周部に向かう光線束の主光線が発散型であると、投射光学系のサイズも大きくなる。
特許文献1および特許文献2に開示されている投射光学系では、投射画像の外周部に向かう光線束の主光線を、被投射面より前で交差させる。しかしながら、その交差位置は、投射光学系の最終出射面と被投射面との間、すなわち装置外である。一般に、交差位置では光エネルギー密度が高く、この交差位置が装置外にあると、利用者が誤って顔を近づけて覗き込んでしまった場合等に眼球内への入射光エネルギーが大きい。
このため、主光線の交差位置は投射光学系内にある方が望ましいが、交差位置が光学面の近傍にあると、上記非特許文献3に開示されているように、その光学面が汚れやすく、これは、投射画像の劣化につながる。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、装置を大型化することなく、安全に、高品質な投射画像を形成することができる近接投射の画像形成技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、光源から出射された光線束を被投射面に投射して投射画像を形成する画像形成装置であって、前記光線束を第1の方向と前記第1の方向と交差する第2の方向に反射偏向する光走査部と、反射偏向された前記光線束を前記被投射面に導光する投射系と、を備え、前記投射系は、当該投射系に入射した各前記光線束の主光線の光路が、前記投射系を構成する光学素子の入射面から出射面までの間で交差するよう構成されることを特徴とする。
本発明によれば、装置を大型化することなく、安全に、高品質な投射画像を形成することができる近接投射の画像形成技術を提供できる。上記以外の本発明の目的、構成、効果は、以下の説明で明らかにされる。
(a)および(b)は、本発明の実施形態の画像形成装置の使用状態を説明するための説明図である。 (a)および(b)は、本発明の実施形態の画像形成装置の、それぞれ、ブロック図およびハードウェア構成図である。 本発明の実施形態の光源部を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の走査前光学系を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の走査部を説明するための説明図である。 (a)および(b)は、それぞれ、本発明の実施形態の光走査部の駆動波形を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の光走査部のミラー面で反射偏向される光線を説明するための説明図である。 (a)および(b)は、本発明の実施形態の投射系を説明するための説明図である。 (a)は、本発明の実施形態の投射系内での光線の経路を説明するための説明図であり、(b)は、(a)の一部拡大図である。 (a)は、本発明の実施形態の投射系内での光線の経路を説明するための説明図であり、(b)は、(a)の一部拡大図である。 本発明の実施形態の光学系の位置関係を示すテーブルである。 本発明の実施形態のxyz座標系とローカル座標系との関係を説明するための説明図である。 本発明の実施形態の光学系の各面形状を特定する非球面多項式の各係数のテーブルである。 本発明の実施形態の画像形成装置により形成された投射画像の歪曲性能を説明するための説明図である。 図14に示す投射画像の結像性能を説明するための説明図である。
以下、図を用いて本発明の実施形態を説明する。
本実施形態の画像形成装置は、光の2次元走査により被投射面に画像を投射するための装置であり、例えば、ポケットプロジェクタ、データプロジェクタ、プロジェクションテレビ、車載用表示装置等の画像投射装置などに適用可能である。
<画像形成装置の使用例>
まず、本実施形態の画像形成装置の使用状態を説明する。図1(a)および図1(b)は、本実施形態の画像形成装置1の使用状態を示す図である。
本実施形態の画像形成装置1は、被投射面2に対向して配置され、被投射面2に光を投射し、被投射面2上に投射画像3を形成する。図1(a)において、4は、投射画像3の中心、5は、投射画像3の右上隅に、6は、投射画像3の左上隅に、7は、投射画像3の右下隅に、8は、投射画像3の左下隅に、それぞれ、向かう光線束の主光線である。また、47は、投射画像3の上辺、48は、投射画像3の高さ方向中央、49は、投射画像3の下辺である。
以下、本実施形態では、被投射面2の法線19方向をz軸方向、投射画像3の長手方向をx軸方向、投射画像3の短手方向をy軸方向とする座標系を用いる。なお、投射画像3は、矩形形状で、左右方向(幅方向、x軸方向)を、長手方向と呼び、上下方向(高さ方向、y軸方向)を、短手方向と呼ぶ。
また、x軸、y軸、z軸回りの回転を、それぞれ、α、β、γ回転とし、xyz座標系の原点は、後述する光走査部10のミラー面の中心とする。
なお、図1(b)に示すように、本実施形態では、被投射面2は、xy面に平行に配置され、主光線4は、yz面に平行で、被投射面2の法線に対して傾斜角θ1をもって被投射面2に入射する。
<画像形成装置の構成>
次に、本実施形態の画像形成装置1の構成を説明する。図2(a)は、本実施形態の画像形成装置1の全体構成のブロック図である。
本実施形態の画像形成装置1は、制御装置20と、光学系26と、を備える。そして、画像形成装置1に接続される画像情報装置27から得た画像を、被投射面2に投射する。
なお、画像情報装置27は、画像形成装置1が、被投射面2に形成する投射画像3の元となる画像信号(元画像信号)を保持する装置である。元画像信号は、例えば、テレビ(TV)やDVDなどのアミューズメント情報、地図や交通情報、外部カメラで取得した画像信号等である。画像情報装置27は、保持する元画像信号を、画像形成装置1に出力する。
<<制御装置>>
制御装置20では、画像情報装置27から受け取った元画像信号をもとに、光学系26を制御する。この制御に従って、光学系26から被投射面2に向かって光が出射され、被投射面2に達した光が、被投射面2上を変調されながら走査されることで、被投射面2上に投射画像3が形成される。
これを実現するため、制御装置20は、光源制御部22と、走査系制御部23と、を備える。
光源制御部22は、画像情報装置27から入力された元画像信号をもとに変調信号を生成して光源を駆動することにより、光源から出力する光の光量を制御する。これにより、投射画像3を形成する投射光の投射位置ごとの明るさのむらを抑えることができる。
走査系制御部23は、画像情報装置27から入力された元画像信号をもとに、光学系26で補正しきれない歪曲や色歪を補正し、補正後の画像信号により光源部25、光走査部10を制御する。光走査部10の制御の詳細は後述する。
投射画像3の光量や歪の補正は、光学性能から算出したデータをもとに補正データを生成して補正しても良い。また、投射画像3をカメラで撮影し、取得した撮影画像のデータをもとに補正データを生成して補正しても良い。
図2(b)は、制御装置20の、ハードウェア構成図である。本実施形態では、CPU(Central Processing Unit)61、RAM(Random Access Memory)62、ROM(Read Only Memory)63、HDD(Hard Disk Drive)64、入力I/F65、および出力I/F66を備える。これらがバス67を介して互いに接続されて構成される。制御装置20の各部は、予めROM63等に格納されたプログラムを、CPU61がRAM62にロードして実行することにより、実現される。
入力I/F65には、画像情報装置27が接続され、元画像信号が入力される。また、出力I/F66には、光学系26が接続され、処理結果および制御信号が出力される。例えば、走査系制御部23は、後述する光学系26の光源部25、光走査部10に制御信号を出力し、光源部25、光走査部10の動作を制御する。
なお、制御装置20のハードウェア構成は上記に限定されず、制御回路と記憶装置との組み合わせにより構成されてもよい。
<<光学系>>
光学系26は、制御装置20の制御に従って、被投射面2に光を出射し、被投射面2に投射画像3を形成する。これを実現するため、光学系26は、光源部25と、走査前光学系16と、光走査部10と、投射系9とを備える。
<光源部>
光源部25は、制御装置20からの指示に従って、光線束を、走査前光学系16を介して光走査部10へ出射する。図3は、光源部25の構成の一例の図である。
本図に示すように、光源部25は、R(赤色)光を発生するレーザ光源33Rと、G(緑色)光を発生するレーザ光源33Gと、B(青色)光を発生するレーザ光源33Bと、を備える。各レーザ光源から出射された光線束34R、34B、34Bは、レンズ35R、35G、35Bにより略平行光の光線束36R、36G、36Bに整形される。各レーザ光源33R、33G、33Bとレンズ35R、35G、35Bとの距離は、被投射面2上での各レーザ光の集光状態の差異が少なくなるように微調整される。
図3において、37は、ミラー、38は、赤色光を透過し緑色光を反射する特性を有する色合成素子、39は、赤色光と緑色光とを透過し、青色光を反射する特性を有する色合成素子である。ミラー37と色合成素子38と、色合成素子39とにより、光線束36R、36G、36Bは、共軸に合成された光線束40になり、光源部25から出射される。光源部25から出射された光線束40は、走査前光学系16に向かう。
色合成素子38および39は、例えば、プリズムやダイクロイックミラーの組み合わせで構成される。光線束40のサイズはφ1〜3mmに設定される。
レーザ光源33Rは、例えば、波長630nmの光を発生する半導体レーザで構成される。レーザ光源33Gは、例えば、第2高調波発生を用いて、波長532nmの光を発生する半導体励起の固体レーザで構成される。レーザ光源33Bは、例えば、波長445nmの光を発生する半導体レーザで構成される。各レーザ光源を適切に設定することにより、投射画像は、綺麗な白色と色再現性の広い鮮やかな画像とすることができる。
各レーザ光源は、レーザチップへの注入電流、励起用レーザチップへの注入電流を変化させることで変調しても良いし、レーザ光源とは別に外部光変調器を用いて変調してもよい。外部光変調器としては音響光学変調器、電気光学変調器などがある。
なお、図3では、各色のレーザ光源がそれぞれ一つの場合を示したが、レーザ光源の個数はこれに限定されない。それぞれ一つ以上の光源を用いて光源部25を構成してもよい。合成する光源の個数を増やすことでより明るい投射画像を形成することができる。
<走査前光学系>
走査前光学系16は、図4に示すように、光源部25から出射した光線束40を収束光40aとし、光走査部10へ入力させる。走査前光学系16は、例えば、平凸の球面レンズで構成される。入力された光線束40は、この球面レンズにより集束光(収束光)となる。走査前光学系16に用いられる球面レンズは、例えば、ndは1.5312、νdは56.0の樹脂で成型される。なお、図4に記載の各部については、後で説明する。
ここでは、走査前光学系16を球面レンズで構成する場合を示したが、走査前光学系16は、これに限定されない。光源部25から出射した光線束40を収束光40aとできればよく、例えば、シリンダレンズ、トロイダルレンズ、そのほかの非球面レンズ等のアナモフィックレンズを有したレンズで構成してもよい。
<光走査部>
光走査部10は、光源部25から出射され、走査前光学系16を経た光線束40(収束光40a)を反射偏向することにより、走査する。図5は、光走査部10の一例の拡大図である。
本図に示すように、光走査部10は、反射面であるミラー28と、ミラー28を駆動させる駆動部と、を備える。ミラー28は、駆動部により駆動されることにより、光源部25からの光(レーザ光;光線束40)を反射偏向する。ミラー28の大きさは、例えば、1〜1.5mmである。
駆動部は、ミラー28に連結される第1トーションバネ29と、第1トーションバネ29に連結される保持部材30と、保持部材30に連結される第2トーションバネ31と、第2トーションバネ31に連結される保持部材32と、不図示の永久磁石およびコイル等とを備える。本実施形態では、走査系制御部23が、コイル流す電流を制御することにより、駆動部を制御し、その結果、ミラー28を動作させる。
コイルは、ミラー28に略平行に形成される。永久磁石は、ミラー28が静止した状態にある時、ミラー28と略平行な磁界が発生するよう配置される。コイルに電流を流すと、フレミングの左手の法則により、ミラー28の面に略垂直なローレンツ力が発生する。ミラー28は、ローレンツ力と、第1トーションバネ29および第2トーションバネ31の復元力とがつりあう位置まで回動する。
ミラー28が持つ共振周波数でコイルに交流電流を供給することにより、ミラー28は共振動作を行い、第1トーションバネ29回りに回動する(β回転)。また、ミラー28と保持部材30とを合わせた共振周波数でコイルに交流電流を供給することにより、ミラー28と第1トーションバネ29と保持部材30とは共振動作を行い、第2トーションバネ31回りに回動する(α回転)。このようにして、2つの方向について、異なる共振周波数による共振動作が実現する。なお、共振周波数による共振動作の代わりに、共振動作ではない駆動を適用してもよい。
上述のような光走査部10には、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーが用いられる。MEMSミラーを用いることによって、単一の走査デバイスで2次元走査を行うことができ、部品点数の削減、組み立てや調整コストの低減化が図られる。また、ガルバノミラーを用いる場合より小型・軽量・コンパクトな構成となり、高速偏向も可能になるため、投射画像3の高解像度化も可能になる。
図6(a)および図6(b)を参照してミラー28の駆動波形について説明する。図6(a)は、光走査部10の第1トーションバネ29の駆動波形を示す図である。図6(b)は、光走査部10の第2トーションバネ31の駆動波形を示す図である。
本実施形態の光走査部10は、走査系制御部23からの電流供給制御により、ミラー28を、第1トーションバネ29を回転軸とする方向および第2トーションバネ31を回転軸とする方向に、それぞれ、往復の回転運動をさせる。
具体的には、光走査部10は、図6(a)に示すように、第1トーションバネ29を回転軸とする方向(β方向)に、ミラー28を正弦波状に駆動(有効偏向角:±12.9度、周期:37.0μsec)する。また、図6(b)に示すように、第2トーションバネ31を回転軸とする方向(α方向)に、ミラー28を鋸歯状に駆動(有効偏向角:±7.1度、周期:16.7msec)する。
なお、有効偏向角とはミラー28の偏向角のうち画像形成を行う最大角度である。また、この場合の「偏向」は、光線の有無、光の進路方向とは関係なく、単にミラー面(あるいはミラー面の法線)の向きが変わることを意味する。
図6(a)に示す駆動波形51に従って、ミラー28はβ方向に回転し、ミラー28により反射偏向された光は被投射面2上をx軸方向に走査する。また、図6(b)に示す駆動波形52によりミラー28はα方向に回転し、ミラー28により反射偏向された光は被投射面2上をy軸方向に走査する。
図6(a)のS1が投射画像の形成を行う一走査の走査開始時刻、E1が走査終了時刻である。ミラー28は往復回転運動をする。S1からE1までが一走査の往路の走査時間であり、S2からE2までが復路(二走査線目)の走査時間である。図6(b)のS1’からE1’までが投射画像の全走査線が形成されるまでの時間であり、これが一画面の形成に要する時間である。つまり、駆動波形52の一周期である16.7[msec]が、本実施形態の画像形成装置1における一画面の描画に要する時間である。
図7は、光走査部10のミラー28に入射する光線が、ミラー28で反射偏向されて2次元的に走査される様子を説明するための図である。ミラー28に入射する光線は、実際には光源部25から出射した光線束40(収束光40a)であるが、ここでは煩雑を避けるために光線束40(収束光40a)の主光線15の光線だけを示す。
ミラー28は、偏向角ゼロのときを基準状態とする。ミラー28への入射する光線(主光線)15は、yz面内でミラー面の法線41に対して傾斜角θ2を有する方向からミラー面に入射する。図中の42は、ミラー28が基準状態のとき、入射した主光線15が、ミラー28で反射されて得られる反射光線である。また、図中、43は、ミラー28のβ方向の回転により反射偏向される光線の軌跡、44は、ミラー28のα方向の回転により反射偏向される光線の軌跡である。
本図に示すように、主光線15の有効反射偏向角は、ミラー28の有効偏向角の2倍であるため、β方向に±25.9度、α方向に±14.3度となる。
上述したように、光走査部10のミラー28は、β方向には正弦波状、α方向には鋸歯状に駆動されるので、ミラー28で反射した光をそのまま被投射面2に照射しても、被投射面2を走査する光の走査速度は等速にはならない。そこで、等速性の確保のために、x方向にはfアークサイン特性、y方向にはf−θ特性を持たせた投射系9を介し、被投射面2に投射する。
<投射系>
次に、投射系9を説明する。投射系9は、図8(a)および図8(b)に示すように、光走査部10により反射偏向された光(光線束)を、被投射面2に導光し、結像させる。光走査部10のミラー28により偏向された光の偏向角は、投射系9によりいずれも拡大され画角に変換される。被投射面2を結像走査する際、光変調することによって被投射面2には投射画像3が形成される。
なお、図8(a)および図8(b)は、画像形成装置1から被投射面2に向かう主光線15をそれぞれのxz断面、yz断面から見た図である。ただし、図8(a)および図8(b)では煩雑を避けるため、投射系9から被投射面2までに限定して示す。
本実施形態の投射系9は、複数の透過部と反射部とを有し、光線束40が内部で少なくとも2回反射したのち、投射系9から出射するよう構成される。また、光走査部10で走査されて入射する各光線束40の主光線15の光路が、投射系9内で交差するよう構成される。
本実施形態の投射系9の、この光線の伝播の様子を、図9(a)、図9(b)、図10(a)および図10(b)を用いて説明する。
図9(a)、図10(a)は、それぞれ、図8(a)、図8(b)の投射系9の断面内での主光線15の経路と光走査部10に入反射する光線の経路を示す図である。また、図9(b)、図10(b)は、それぞれ、図9(a)、図10(a)におけるに光走査部10の位置部をさらに拡大した図である。
先述したように光源部25から出射し、走査前光学系16を介して光走査部10に入射する光は光線束40である。しかしながら、図9(a)、図9(b)、図10(a)および図10(b)においても、煩雑を避けるために、光線束40の主光線15の光路だけを示す。主光線15の有効反射偏向角は、前述したように、β方向に±25.9度、α方向に±14.3度である。
図9(a)、図10(a)に示すように、本実施形態の投射系9は、例えば、独立した透過部(入射面11および出射面14)と反射部(第1反射面12および第2反射面13)とをそれぞれ2面ずつ有する単一の光学素子で構成される。この光学素子は、例えば、nd(屈折率)が1.532、νd(アッベ数)が56.0の樹脂で成型される。また、第1反射面12、第2反射面13には反射部材がコーティングされておりミラー面が形成される。
図10(a)に示すように、光走査部10で反射偏向された主光線15aは、まず入射面11から投射系9内に入射し、その後、第1反射面12、第2反射面13の順で反射したのち、出射面14を経て投射系9から出射する。
光走査部10に入射した主光線15は、ミラー28で反射偏向される。反射偏向された主光線15aのうち、投射画像3の外周部に向かう主光線は、ミラー28を中心とした発散光線(図9(b)、図10(b)の45)になる。
上述のように、本実施形態の投射系9は、発散する各主光線45が投射系9内でいったん集束するよう構成される。すなわち、本実施形態の投射系9は、各主光線45の光路が、投射系9の内部で交差するよう構成される。投射系9の内部とは、入射面11から出射面14までの間の位置である。本実施形態では、特に、第1反射面12と第2反射面13との間で交差するよう構成する。
以下、本明細書では、各主光線45の光路が交差する位置を、集束位置と呼ぶ。図9(a)、図10(a)では、位置17が、各主光線45の集束位置である。
また、本実施形態の光学系26は、さらに、図4に示すように、光源部25から出射し、走査前光学系16を経て収束光40aとなった光線束の各光線が、光線束単位で、投射系9内で収束するよう構成される。各光線束において、構成する各光線が収束する位置を収束位置と呼ぶ。収束位置は、図中の18である。
次に、上述の各特性、すなわち、光線束40の各主光線45の光路が投射系9内で交差し、かつ、光線束40(収束光40a)を構成する各光線が、投射系9内で収束する、本実施形態の光学系26を実現する、具体的な仕様の一例を、以下に示す。
具体的な仕様として、走査前光学系16、光走査部10、および投射系9の、各面の位置関係の一例を、図11のテーブル71に示す。テーブル71には、各面の位置と各面の傾きとを示す。なお、図11のテーブル71は、被投射面2における投射画像3の画像サイズが40インチ(横全幅885.6×縦全幅498.2mm)である場合の例である。
テーブル71には、まず、各面の位置として、走査前光学系16を構成する集光レンズの入射面の面頂点、同集光レンズの出射面の面頂点、光走査部10のミラー28の反射面の面中心、投射系9の入射面11の面頂点、投射系9の第1反射面12の面頂点、投射系9の第2反射面13の面頂点、投射系9の出射面14の面頂点および被投射面の面中心の、xyz座標系における座標値(x、y、z)が示してある。
ここで用いるxyz座標系の原点は、先述のように、光走査部10のミラー28の中心であり、z軸の方向は、被投射面2の法線の方向である。なお、テーブル71の例では、ミラー28が基準状態(偏向角がゼロ)にあるときのミラー28の法線と被投射面2の法線との方向は、同じ向きであり、z軸の方向はまた、ミラー28が基準状態(偏向角がゼロ)にあるときのミラー28の法線方向である。
テーブル71には、また、各面の回転角(α、β、γ)の値が示してある。回転角(α、β、γ)は、xyz座標系のそれぞれの軸まわりの回転角で、右ネジまわりの回転を正としている。
図12は、光走査部10のミラー28の反射面中心にとったグローバル座標系(xyz座標系)と各面のローカル座標系(x’y’z’座標系)との関係を模式的に示したものである。x’y’z’座標系は、まず、xyz座標系をテーブル71に示したxyzの各座標位置に変位させ、つぎにその座標系を、α→β→γの順に回転させたもので、x軸はx’軸、y軸はy’軸、z軸はz’軸になる。ただし、テーブル71において、βとγはいずれもゼロなので、y軸まわりとz軸まわりの回転は生じない。
図12において、α0は、走査前光学系16の入射面と出射面の回転量(回転角α)で、テーブル71より、α0=18.370度になる。同様に、α1は、投射系9の入射面11の回転量(回転角α)で、α1=−18.370度である。α2は、投射系9の第1反射面の回転量(回転角α)で、α2=4.000度である。α3は、投射系9の第2反射面の回転量(回転角α)で、α3=−18.065度である。α4は、投射系9の出射面14の回転量(回転角α)で、α4=−62.500度である。被投射面2の座標系の回転量(回転角α)はゼロである。
各面の形状は、それぞれのローカル座標系(x’y’z’座標系)の値を用いて、以下の非球面多項式(1)で表現される。
Figure 2019163215
ここで、z’は、各面のサグ量(プロファイル)、Rは、各面の曲率半径、Kは、円錐定数、C(m、n)は、非球面係数である。また、c(中心曲率1/R)、円錐定数Kおよび非球面係数Cj(j=1〜66)を、図13のテーブル72に示す。
テーブル72に示すように、ミラー28、投射系9を経て投射画像3の中心に向かう主光線4の光線経路において、投射系9の入射面11、第1反射面12、第2反射面13、出射面14の各面のパワー(屈折力)は順に負、正、正、正に構成される。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置1は、光走査部10で反射偏向され、発散する主光線45を、投射系9内で集束させる。本実施形態によれば、このように、発散する主光線45を交差させるため、投射系9の大型化を抑制でき、これに伴い、画像形成装置1全体の小型化を実現できる。
さらに、この交差位置(集束位置17)を投射系9内とする。従って、光エネルギー密度が高い領域も、投射系9内となる。従って、安全な画像形成装置1を実現できる。
さらに、本実施形態によれば、上述のように、主光線45の集束位置17を、投射系9を構成する光学素子内の、入射面11および出射面14から離れた第1反射面12と第2反射面13との間に位置させる。これにより、光による粒子捕捉効果による入射面11および出射面14の汚れを防止でき、投射画像3の画質を維持できる。
また、本実施形態では、光走査部10に入射する光線束40を収束光40aとし、その収束光40a自体の収束位置18を投射系9内とする。これにより、投射系9の大型化をさらに抑制できる。また、投射系9内での各光線束40のサイズが小さくなり、分離されるため、被投射面2での結像特性を劣化させることなく、投射系9を構成する各光学面で投射画像の歪曲補正が容易になる。これにより、投射画像3のさらなる高品質化を実現できる。
また、本実施形態の画像形成装置1によれば、投射系9内で、入射した光線束40を多重反射させる。すなわち、光線束40の主光線15の光路が折り畳まれる。このため、投射系9の厚みを薄くすることができ、投射系9が占有する空間を少なくすることができる。従って、投射系9の、さらなる小型化、コンパクト化を実現できる。
例えば、テーブル71に示す例においては、投射系9の出射面14から被投射面2までの距離d(z座標の差)は175mmである。本実施形態では、上述のように、被投射面2に形成される投射画像3のサイズは40インチの場合を例にあげて説明している。よって、投射画像3の横全幅(幅方向の長さ)Wは、885.6mm、縦全幅Hは、498.2mmである。よって、本実施形態の画像形成装置1の投射距離の短縮率であるスローレシオ(d/W)は、略0.2である。
本発明の画像形成装置1においては、スローレシオは0.3以下であってもよい。一般にスローレシオが小さい近接投射の画像形成装置1の場合、画角が大きくなるため、投射系9が大きくなりがちである。しかしながら、本実施形態によれば、光学系26を上述のように構成することで、装置を大型化させることなく、略0.2と良好なスローレシオの超近接投射の画像形成装置を実現できる。
また、本実施形態では、主光線15を、yz面内でミラー面の法線41に対して傾斜角θ2を有する方向からミラー面に入射させる。すなわち、偏向角の小さい方向から入射させる。これにより、偏向角の大きい方向から入射させる場合に比べて、入射光と投射系との干渉を抑制できる。また、入射角を小さくすることができ、投射画像3の歪曲補正量も低減できる。このため、投射画像の高品質化を達成できる。
さらに、本実施形態の画像形成装置1は、制御装置20が投射画像3を形成する投射光の投射位置ごとの明るさのむらを補正するための光源制御部22を備える。また、光学系26で補正しきれない歪曲や色歪を補正するための走査系制御部23を備える。これらの構成により、明るさのむら、歪の無い良好な投射画像3を形成することができる。
また、本実施形態によれば、上記投射系9を、入射面11、出射面14、第1反射面12および第2反射面13を備える投射系9で実現する。このとき、各面は、それぞれ独立した光学面であるため、それぞれ、独立して収差補正ができる。これにより、得られる投射画像3の高品質化を実現できる。
また、本実施形態では、投射系9は、単一の光学素子で構成される。従って、投射系9を構成する部品点数が最小限になる。よって、投射系9が占有する空間を少なくすることができ、画像形成装置1の小型化、低コスト化が実現できる。また、複数の光学素子により構成される投射系と比較して、光学素子の配置誤差に伴う投射画像の品質の劣化を最小限に抑えることができるので、画像形成装置1の高品質化が実現できる。
また、テーブル71より、ミラー28の中心のy座標は0mm、投射画像3の中心のy座標は372.3mmである。従って、投射画像3の下辺(図1(a)における49)のy座標は123.2mmである。
つまり、ミラー28が基準状態にあるとき、ミラー28の中心を通る法線と前記被投射面2との交点は、投射画像3の最下端より下である。すなわち、ミラー28の中心を通る法線は、投射画像3外を通る。
本実施形態の画像形成装置1は、上述の構成とすることにより、例えば、画像形成装置1を床上に配置し、壁面に画像を投射する場合に、画像形成装置1を傾斜させる必要がない。これにより、画像形成装置1を傾斜させるための脚部を設ける必要が無いため、装置の低コスト化に寄与する。また、装置使用者の利便性が向上する。
以下、本実施形態の画像形成装置1により形成された投射画像3の光学性能を説明する。なお、ここでは、投射画像3の画像サイズが40インチ(横全幅885.6×縦全幅498.2mm)、解像度が1920(x軸方向)×720(y軸方向)、すなわち、一画素サイズは、横0.46mm×縦0.69mmの場合の例を示す。
図14は、歪曲性能を示す図で、本実施形態の画像形成装置1により形成された格子パターンの投射画像46である。格子パターンの各々の格子点は、それぞれ、理想的および実際のビーム位置を表す。各格子点の歪曲量dAは、(dR−dI)/dIで表される。なお、dIは、ローカル座標系の原点から各々の、理想的なビーム位置の格子点までの距離、dRは、ローカル座標系の原点から各々の、実際のビーム位置の格子点までの距離である。
本図に示すように、本実施形態の画像形成装置1では、形成画像の各格子点の歪曲量dAは、−2〜2%の範囲内に抑えられている。
例えば、図14の位置(B)の、理想的なビーム位置のx’、y’座標は、(−442.8,249.1)であり、実際のビーム位置の同座標は、(−439.0,248.3)である。従って、歪曲量dAは、−0.7%である。また、位置(D)では、それぞれ、(−442.8,0)、(−436.5,0.1)であり、歪曲量dAは、−1.4%である。
また、図15には、図14に示す投射画像3の各位置(A)〜(F)における、光線束の結像性能(スポットダイヤグラム)を示す。なお、(A)は、投射画像3の中央上、(B)は、同上隅、(C)は同中央、(D)は、同中央右、(E)は、同中央下、(F)は、同下隅の点である。本図に示すように、本実施形態の画像形成装置1によれば、各光線束は前記一画素サイズよりも十分小さく集束しており、良好な結像特性を示している。
なお、上記実施形態では、光源部25を出射した光線束40は、そのまま走査前光学系16を透過し、光走査部10へと導かれる。しかしながら、光源部25と走査前光学系16との間に、例えば、ミラー等を配置してもよい。これにより、光路を折り畳み、さらに光学系をコンパクトにできる。また、両者の間に光学素子を追加してビーム形状を整形しても良い。
また、同様に、走査前光学系16と光走査部10との間にも、ミラー等を配置してもよい。
また、上記実施形態では、投射系9を、単一の光学素子で実現する場合を例にあげて説明したが、投射系9は、これに限定されない。例えば、複数の光学素子を組み合わせて、上記実施形態の投射系9と同様の機能を実現してもよい。この場合、各主光線の光路の交差点は、いずれかの光学素子内であることが望ましい。
本実施形態では投射画像サイズが40インチの場合を示したが、本実施形態の画像形成装置1は、いわゆるレーザ走査型プロジェクタであり、レーザ光を用いることによるフォーカスフリーの特徴を有している。このため、画像形成装置1から被投射面までの距離を本実施形態よりも遠ざけて、投射画像サイズを40インチ以上にした場合であっても、被投射面2に集光するスポットサイズと投射画像3の画素サイズがともに大きくなっていき、画質の劣化がない投射画像3を実現できる。
上記実施形態は、本発明を限定する趣旨ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない様々な変更態様は、本発明の技術的範囲に属する。
1:画像形成装置、2:被投射面、3:投射画像、4:主光線、5:主光線、6:主光線、7:主光線、8:主光線、9:投射系、10:光走査部、11:入射面、12:第1反射面、13:第2反射面、14:出射面、15:主光線、15a:主光線、15b:主光線、16:走査前光学系、17:集束位置、18:収束位置、19:法線、
20:制御装置、22:光源制御部、23:走査系制御部、25:光源部、26:光学系、27:画像情報装置、28:ミラー、29:第1トーションバネ、
30:保持部材、31:第2トーションバネ、32:保持部材、33B:レーザ光源、33G:レーザ光源、33R:レーザ光源、34B:光線束、34R:光線束、35B:レンズ、35G:レンズ、35R:レンズ、36B:光線束、36G:光線束、36R:光線束、37:ミラー、38:色合成素子、39:色合成素子、
40:光線束、40a:収束光、41:法線、45:主光線、46:投射画像、51:駆動波形、52:駆動波形、61:CPU、62:RAM、63:ROM、64:HDD、65:入力I/F、66:出力I/F、67:バス、71:テーブル、72:テーブル
このため、主光線の交差位置は投射光学系内にある方が望ましいが、交差位置が光学面の近傍にあると、上記非特許文献に開示されているように、その光学面が汚れやすく、これは、投射画像の劣化につながる。
本実施形態の画像形成装置1は、被投射面2に対向して配置され、被投射面2に光を投射し、被投射面2上に投射画像3を形成する。図1(a)において、4は、投射画像3の中心、5は、投射画像3の上隅に、6は、投射画像3の上隅に、7は、投射画像3の下隅に、8は、投射画像3の下隅に、それぞれ、向かう光線束の主光線である。また、47は、投射画像3の上辺、48は、投射画像3の高さ方向中央、49は、投射画像3の下辺である。
本図に示すように、光源部25は、R(赤色)光を発生するレーザ光源33Rと、G(緑色)光を発生するレーザ光源33Gと、B(青色)光を発生するレーザ光源33Bと、を備える。各レーザ光源から出射された光線束34R、34、34Bは、レンズ35R、35G、35Bにより略平行光の光線束36R、36G、36Bに整形される。各レーザ光源33R、33G、33Bとレンズ35R、35G、35Bとの距離は、被投射面2上での各レーザ光の集光状態の差異が少なくなるように微調整される。

Claims (11)

  1. 光源から出射された光線束を被投射面に投射して投射画像を形成する画像形成装置であって、
    前記光線束を第1の方向と前記第1の方向と交差する第2の方向に反射偏向する光走査部と、
    反射偏向された前記光線束を前記被投射面に導光する投射系と、を備え、
    前記投射系は、当該投射系に入射した各前記光線束の主光線の光路が、前記投射系を構成する光学素子の入射面から出射面までの間で交差するよう構成されること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記投射系は、
    前記入射面から当該投射系に入射した前記光線束を反射する第1反射面と、
    前記第1反射面で反射した前記光線束を前記出射面に向けて反射する第2反射面と、を備えること
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置であって、
    前記入射面、前記出射面、前記第1反射面および前記第2反射面は、それぞれ独立した面であって、異なる非球面多項式で表現されること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2記載の画像形成装置であって、
    前記投射系は、前記入射面から当該投射系に入射した各前記光線束の主光線の光路が、前記第1反射面から前記第2反射面までの間で交差するよう構成されていること
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記投射系は、単一の光学素子で構成されること
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記光走査部に入射する前記光線束を収束光とする走査前光学系をさらに備えること
    を特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6記載の画像形成装置であって、
    前記収束光の収束位置は、前記投射系の内部であること
    を特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記光走査部は、
    入力された前記光線束を反射する反射面と、
    前記反射面を前記第1の方向と前記第2の方向とに往復の回転運動させる駆動部と、を備え、
    前記反射面の回転角がゼロのとき、前記反射面の法線と前記被投射面との交点は、前記投射画像外であること
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8記載の画像形成装置であって、
    前記第1の方向に反射偏向される前記光線束の偏向角の最大値が、前記第2の方向に反射偏向される前記光線束の偏向角の最大値よりも大きい場合、前記光線束の主光線は、前記反射面の回転角がゼロのときの、前記法線と前記第2の方向とで定まる平面内で当該法線に対して所定の傾斜角を有する方向から前記光走査部に入射すること
    を特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記光走査部は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーを備えること
    を特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記出射面から前記被投射面までの距離をd、前記投射画像の幅方向の長さをWとするとき、d/W≦0.3であること
    を特徴とする画像形成装置。
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