JPWO2019155885A1 - 把持装置 - Google Patents
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Abstract
ワーク6を把持する把持ハンド10であって、複数並んで配置されワーク6と接触すると該ワーク6の形状に合わせて変形可能な筒体1と、複数の筒体1を支持する基部2と、変形した複数の筒体1を硬化させるバキューム装置と、を備え、筒体1の軸方向の全長に対し、基部2から少なくとも半分の位置までの部分で、複数の筒体同士が互いに接合されている把持ハンド10である。これにより、先端部を形状自在にワークに適応させる把持ハンドの把持力を向上させ、より重量の重い物品や様々な形状の物品を安定的に把持することが可能になる。
Description
本発明は、任意の対象物を把持できる把持装置に関する。
近年、製造業における生産ラインにおいては、加工・組み立て・搬送・検品等を含めたあらゆる作業について自動化が進んでいる。生産ラインの自動化は、生産に係る人件費の削減・不良品発生率の低減・作業速度の向上等の面で、多くの製造業種の発展において欠かせない事項となっている。
従来、自動車や機械部品等の生産ラインにおいては、組み立て・梱包・搬送等の作業の自動化に、汎用ロボットのアーム先端に取り付けられたハンドで対象物品を把持する把持装置が用いられている。
上記の把持装置を用いて作業する際には、対象物品の形状や大きさが変わるとその都度対応する専用の装置を用意する、あるいはハンドを付け替える必要があり、複数の装置を用意せねばならない。さらに、専用の装置を入れ替える作業には時間もかかり煩雑であるうえ、作業ミスの発生や、稼働率の低下も避けられない問題となっている。
最近では、対象物品に形状自在に適応可能な把持ハンドを備えた把持装置が用いられている。例えば、先端部に粒子状の物質を充填した柔軟な袋部を採用した把持ハンドが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。この把持ハンドによれば、内部の粒子の流動により対象物品の形状に適応することができるとされている。更に、その状態で吸引機を作動させて収容空間を負圧にすることにより、上記各粒状体を被把持物の外形に沿う型崩れしない一つの塊体にして上記被把持物を把持することができるとされている。
しかしながら、先端部を形状自在に対象物品に適応させる従来の把持ハンドは、その構造上把持力が弱く、ワークが重い場合や、掴み代が少ない形状である場合には、安定して把持できない場合があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、先端部を形状自在にワークに適応させる把持装置(把持ハンド)の把持力を向上させることで、より重量の重い物品や様々な形状の物品を安定的に把持できる把持装置の提供を目的とする。
(1)本発明は、ワーク(例えば、後述のワーク6)を把持する把持装置(例えば、後述の把持ハンド10,20,30)であって、複数並んで配置され、前記ワークと接触すると前記ワークの形状に合わせて変形可能な筒体(例えば、後述の筒体1)と、前記複数の筒体を支持する基部(例えば、後述の基部2)と、変形した前記複数の筒体を硬化させる硬化手段(例えば、後述のバキュームライン3、バキューム装置)と、を備え、前記筒体の軸方向の中間位置の少なくとも一部(例えば、後述の接合部4)で、前記複数の筒体同士が互いに接合されている把持装置を提供する。
(1)の発明によれば、複数の筒体は、ワークに接触するとワークの形状に合わせて(倣って)変形する。そのため、ワークの細かな凹凸に対応できるなど、ワーク形状への高い適応性(追従性)が得られる。また、筒体がワーク形状倣いとなった状態で、硬化手段により筒体を硬化させることにより、筒体とワークとの間に強い引っ掛かりが生じ、強い把持力を発揮できる。
また、筒体同士のうち、一部が互いに接合されていることにより、ワークに接触する際にワークへの追従性を維持しつつ、筒体を硬化する際には、筒体同士が接合されている部分では被膜が厚く丈夫になるため形状の変化が小さく、接合されず自由に可動な外筒(例えば、後述の外筒1a)は中央に配置される中央筒(例えば、後述の中央筒1b)側に引き寄せられる。その結果、中央筒で接触・把持しているワークは引き寄せられた外筒に掴まれるようにして支えられるため、ワークに対する把持力が向上する。
また、筒体同士のうち、一部が互いに接合されていることにより、ワークに接触する際にワークへの追従性を維持しつつ、筒体を硬化する際には、筒体同士が接合されている部分では被膜が厚く丈夫になるため形状の変化が小さく、接合されず自由に可動な外筒(例えば、後述の外筒1a)は中央に配置される中央筒(例えば、後述の中央筒1b)側に引き寄せられる。その結果、中央筒で接触・把持しているワークは引き寄せられた外筒に掴まれるようにして支えられるため、ワークに対する把持力が向上する。
(2) (1)の発明において、前記複数の筒体は、内部に封入された粒状物(例えば、後述の粒状物12)を有し、前記硬化手段は、前記複数の筒体の内部から気体を排出する吸引装置(例えば、後述のバキューム装置)であることが好ましい。
(2)の発明によれば、柔軟な被膜と粒状物からなる筒体は、ワークと接触する際にワークから押される力を受け、ワークの形状に倣って変形し、ワークに形状自在に適応することができる。さらに吸引装置により筒体の内部を減圧することで、筒体は形状を維持したまま硬化できるため、安定的にワークを把持することができる。
(3) (1)または(2)の発明において、前記複数の筒体のうち、外側に配置される外筒(例えば、後述の外筒1a)には、中央に配置される中央筒(例えば、後述の中央筒1b)よりも多く粒状物が封入されていることが好ましい。
(3)の発明によれば、減圧時には中央筒のほうが大きく収縮するため、外筒は中央筒に強く引き寄せられ、ワークを挟み込むように内向きに大きな力を加えることができ、さらに把持力が向上する。
(4) (1)〜(3)のいずれかの発明において、前記複数の筒体のうち、外側に配置される外筒の前記基部からの長さが、中央に配置される中央筒の前記基部からの長さよりも長いことが好ましい。
(4)の発明によれば、減圧時に外筒が中央筒側に引き込まれる際、長い外筒の先端部には大きな支え代があるため、ワークの把持に寄与する支持力が向上する結果、さらに把持力が向上する。
(5) (1)〜(4)のいずれかの発明において、前記ワークを把持する前に前記筒体の内部を加圧する加圧装置(例えば、後述の加圧装置)を有することが好ましい。
(5)の発明によれば、膨らんだ被膜が広い掴み幅により大きな接触面積でワークを把持できるため、素材の収縮にかかる弾性力による摩擦が大きくなり、さらに把持力が向上する。
(6) (1)〜(5)のいずれかの発明において、前記複数の筒体のうち、外側に配置される外筒は伸縮性を有し、前記外筒の外側部位(例えば、後述の外側部位5)の伸縮性が内側部位の伸縮性よりも低いことが好ましい。
(6)の発明によれば、把持部とワークが接触した状態で筒体を減圧すると、外筒はその内側部が収縮し、中央部側に引き込まれる。外筒の外側部の強度が高いことにより、中央部で接触・把持しているワークは引き寄せられた外筒に支えられ、結果として把持力はさらに向上する。
本発明によれば、先端部を形状自在にワークに適応させる把持装置(把持ハンド)の把持力を向上させることで、より重量の重い物品や様々な形状の物品を把持できる把持装置を提供する。
以下に、本発明の一実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る把持ハンド10を備える把持ロボット100を示す図である。図2は、上記実施形態に係る把持ハンド10の構成を示す斜視図である。図3は、上記実施形態に係る把持ハンド10の構成を示す正面図である。図4は、上記実施形態に係る把持ハンド10の構成を示す側面図である。
本実施形態に係る把持ハンド10は、ワーク6を把持する把持装置であって、工場における生産・加工ラインなどで使用される。
本実施形態に係る把持ハンド10は、ワーク6を把持する把持装置であって、工場における生産・加工ラインなどで使用される。
図1に示すように、本実施形態に係る把持ロボット100は、可動式アーム101と、該可動式アーム101の先端に取り付けられ、本発明の把持装置に相当する把持ハンド10と、を備える。この把持ロボット100は、可動式アームにより把持ハンド10を把持対象のワーク6に接近・接触させた後、把持ハンド10によりワーク6を把持する。
図3に示す把持ハンド10は、複数の筒体1と、筒体1を支持する基部2と、バキュームライン3を有するバキューム装置(不図示)と、から構成される。把持ハンド10は、ボルト103により、ブラケット102を介して可動式アーム101の先端に取り付けられる。
複数の筒体1は、それぞれが気密性かつ可撓性を備えた柔軟な被膜(袋)11と、それに内包される粒状物12から構成される。
被膜11としては、ゴムあるいは布、ポリウレタンなどが用いられる。粒状物12としては、砂、塩、砂糖、ペレット(微細樹脂)、豆、ビーズ、米、パチンコ玉などが用いられる。
被膜11としては、ゴムあるいは布、ポリウレタンなどが用いられる。粒状物12としては、砂、塩、砂糖、ペレット(微細樹脂)、豆、ビーズ、米、パチンコ玉などが用いられる。
筒体1は、例えば円筒状であり、複数並んで配置される。筒体1の配列については、特に限定されない。例えば、図1及び3に示すように正面から見て筒体1を横方向に5つ並べ、図4に示すように側面から見て筒体1を2列に並べてもよい。このように筒体1を複数並べて配置することで、把持力が向上し、より安定してワーク6を把持できるようになっている。
複数の筒体1は、外側に配置される複数の外筒1aと、該外筒1aに挟まれる形で中央に配置される複数の中央筒1bと、から構成される。
本実施形態に係る筒体1は、図1〜4に示すように、例えば4つの外筒1aと、6つの中央筒1bと、から構成される。
本実施形態に係る筒体1は、図1〜4に示すように、例えば4つの外筒1aと、6つの中央筒1bと、から構成される。
筒体1は、軸方向の中間位置の少なくとも一部で複数の筒体同士が互いに接合された接合部4を有する。接合部は、少なくとも中間位置の一部で接合されていればよく、例えば基部付近が接合されていない場合も含む。一方、外筒1aの外側部位のみが、接合されず自由に可動な状態である。なお、接合の方法については特に限定されず、例えば、縫合、接着材による接着、溶着などで接合される。
複数の筒体1は、いずれも、基部2内に設けられたバキュームライン3を介してバキューム装置(不図示)に接続されている。これにより、筒体1内を減圧することで筒体1を変形不能に硬化させることが可能となっている。バキューム装置は、フローメータとバキューム制御部(いずれも不図示)を備え、フローメータにより検知される流量に基づいてバキューム制御部によりその駆動が制御される。
筒体1と基部2との接続部については、フィルターやメッシュ等を用いて粒状物12が通過不能な寸法の開口部を設け、バキューム装置を通じた吸排気により、空気のみが出入り可能なように設定される。バキューム装置を通じて空気のみを吸排気することで筒体は伸縮し、軟硬化する。これにより、ワーク6を把持する前に、筒体1の内部を加圧でき、把持可能な状態とすることが可能となっている。
把持ハンド10によりワーク6を把持する際、筒体1はワーク6から押される力を受け、被膜11は変形し、粒状物12は袋の内部で流動することで、ワーク6の形状に倣う形へと変形する。これにより、把持ハンド10はワーク6に形状自在に適応することができる。ワーク6に適応した形状となった筒体1は、被膜内部を減圧することで、形状を維持したまま硬化させることができる。
また筒体1を減圧する際、筒体同士が接合されている接合部4では被膜が厚く丈夫になるため形状の変化が小さくなり、接合されず自由に可動な外筒1aの外側部位5が中央筒1bに引き寄せられる。その結果、中央筒1bで接触・把持しているワーク6は引き寄せられた外筒1aに掴まれるようにして支えられるため、ワーク6に対する把持力が向上する。
把持ハンド10において、外筒1aに中央筒1bよりも多く粒状物が封入されていると、さらに把持力が向上する。中央筒1bの内部には大きな空間が存在するため、減圧時には、中央筒1bのほうが大きく収縮する。この時、筒体同士が接合されているために、外筒1aは中央筒1bに強く引き寄せられ、ワーク6を挟み込むように内向きに力を加えるためである。
把持ハンド10において、外筒1aの基部2からの長さが中央筒1bの基部2からの長さよりも長くなっていると、さらに把持力が向上する。上述の作用により減圧時に外筒1aが中央部に引き込まれる際、長い外筒1aの先端部には大きな支え代があるため、ワーク6の把持に寄与する支持力が向上するためである。
なお、本実施形態に係る把持ハンド10は、加圧装置(不図示)を備えている。これにより、加圧した状態でワーク6と接触したのち減圧すると、さらに把持力が向上する。加圧により筒体1の被膜11が膨らみ、掴み幅を広く取った状態でワーク6に接触し、筒体1とワーク6が接触した状態で筒体を減圧すると、広い掴み幅により大きな接触面積をもつために、素材の収縮にかかる弾性力による摩擦が大きくなるためである。
把持ハンド10において、外筒1aの外側部位5の伸縮性が、内側部位の伸縮性よりも低い構造となっていると、さらに把持力が向上する。筒体1とワーク6が接触した状態で筒体1を減圧すると、外筒1aはその内側部位が収縮し、中央筒1b側に引き込まれる。外筒1aの外側部位5の強度が高いことにより、中央筒1bで接触・把持しているワーク6は引き寄せられた外筒1aに支えられ、結果として把持力はさらに向上する。
以下に、本実施形態に係る把持ハンド10の作用機構について、図5及び6を参照しながら詳細に説明する。
ここで、図5は、本実施形態に係る把持ハンド10における、減圧による把持作用を示す図である。図6は、本実施形態に係る把持ハンド10における、細長い形状のワーク6の把持を示す図である。
ここで、図5は、本実施形態に係る把持ハンド10における、減圧による把持作用を示す図である。図6は、本実施形態に係る把持ハンド10における、細長い形状のワーク6の把持を示す図である。
把持ハンド10をワーク6に押し付けるように、筒体1と接触させる。この時筒体1はワーク6から押される力を受けて、被膜11の内部を粒状物12が流動することで、ワーク6の形状に倣うように変形する。
この状態で、バキュームライン3から筒体1の内部を減圧することで、筒体1をワーク6に適応した形状のまま硬化させることができる。このとき、硬化した筒体1とワーク6との接触部で引っ掛かりが生じ、鉛直方向に持ち上げる際に、ワーク6にかかる重力に抗って摩擦が生じ、ワーク6を把持することができる。
さらに筒体1を減圧する際、筒体同士が接合されている接合部4では形状の変化が小さく、接合されず自由に可動な外筒1aの外側部が中央筒1bに引っ張られて大きく移動する。その結果、中央筒1bで接触・把持しているワーク6は引き寄せられた外筒1aに掴まれるようにして支えられるため、ワーク6に対する把持力が向上する(図5参照)。
前記の作用は、ワーク6が小さい場合や、縦長の形状をしている場合にも有効である。筒体同士が互いに接合されていることで、直接ワーク6と接触しない外筒1aも減圧により中央筒1b側へと引き寄せられるため、挟み込むように内向きに力が加わり、外筒1aを含めたすべての筒体がワーク6の把持に寄与することができる(図6参照)。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
(1)本実施形態によれば、複数の筒体1は、ワーク6に接触するとワーク6の形状に合わせて(倣って)変形する。そのため、ワーク6の細かな凹凸に対応できるなど、ワーク6の形状への高い適応性(追従性)が得られる。また、筒体1がワーク6形状倣いとなった状態で、硬化手段としてのバキューム装置により筒体1を硬化させることにより、筒体1とワーク6との間に強い引っ掛かりが生じ、強い把持力を発揮できる。
(2)本実施形態によれば、筒体を硬化する際、筒体同士が接合されている接合部4では被膜が厚く丈夫になるため形状の変化が小さく、接合されず自由に可動な外筒1aの外側部位5は中央筒1b側に引き寄せられる。その結果、中央筒1bで接触・把持しているワーク6は引き寄せられた外筒1aに掴まれるようにして支えられるため、ワーク6に対する把持力が向上する。
(1)本実施形態によれば、複数の筒体1は、ワーク6に接触するとワーク6の形状に合わせて(倣って)変形する。そのため、ワーク6の細かな凹凸に対応できるなど、ワーク6の形状への高い適応性(追従性)が得られる。また、筒体1がワーク6形状倣いとなった状態で、硬化手段としてのバキューム装置により筒体1を硬化させることにより、筒体1とワーク6との間に強い引っ掛かりが生じ、強い把持力を発揮できる。
(2)本実施形態によれば、筒体を硬化する際、筒体同士が接合されている接合部4では被膜が厚く丈夫になるため形状の変化が小さく、接合されず自由に可動な外筒1aの外側部位5は中央筒1b側に引き寄せられる。その結果、中央筒1bで接触・把持しているワーク6は引き寄せられた外筒1aに掴まれるようにして支えられるため、ワーク6に対する把持力が向上する。
図7は、本実施形態の変形例1に係る把持ハンド20の構成を示す図である。図8は、本実施形態の変形例1に係る把持ハンド20における、外筒1aに中央筒1bよりも粒状物が多く封入されていることによる、把持力の向上を示す図である。
図7に示す把持ハンド20は、把持ハンド10の筒体1の複数の筒体のうち、外筒1aの基部からの長さが中央筒1bの基部からの長さよりも長くなっており、外筒1aに中央筒1bよりも粒状物が多く封入されている以外は、把持ハンド10と同一の構成・作用機構を有する。
図7に示す把持ハンド20は、把持ハンド10の筒体1の複数の筒体のうち、外筒1aの基部からの長さが中央筒1bの基部からの長さよりも長くなっており、外筒1aに中央筒1bよりも粒状物が多く封入されている以外は、把持ハンド10と同一の構成・作用機構を有する。
把持ハンド20において、外筒1aの基部2からの長さが中央筒1bの基部2からの長さよりも長くなっており、減圧時に外筒1aが中央筒1b側に引き込まれる際、ワーク6のより下部を支えることができ、より安定してワーク6を把持することが可能となっている。
また把持ハンド20において、中央筒1bの内部には外筒1aの内部よりも大きな空間があるため、減圧時には中央筒1bのほうが大きく収縮する。この時、筒体同士が接合されているために、外筒1aは中央筒1bに強く引き寄せられ、ワーク6を挟み込むように内向きに力を加えるため、把持力が向上する(図8参照)。
図9は、本実施形態の変形例2に係る把持ハンド30の構成を示す図である。図10は、本実施形態の変形例2に係る把持ハンド30における、外筒1aの外側部位のみが伸縮しにくい構造を有していることによる、把持力の向上を示す図である。
図9に示す把持ハンド30は、把持ハンド30の筒体1の筒体のうち、前記複数の筒体の内、外筒1aの基部からの長さが中央筒1bの基部からの長さよりも長くなっており、さらに、外筒1aの外側部の表面のみが伸縮しにくい構造となっている以外は、把持ハンド10と同一の構成・作用機構を有する。
図9に示す把持ハンド30は、把持ハンド30の筒体1の筒体のうち、前記複数の筒体の内、外筒1aの基部からの長さが中央筒1bの基部からの長さよりも長くなっており、さらに、外筒1aの外側部の表面のみが伸縮しにくい構造となっている以外は、把持ハンド10と同一の構成・作用機構を有する。
把持ハンド30において、加圧時に外筒1aは伸縮性を有する部分において膨らむため、外筒1aの内側部位が大きく広がり、掴み幅を広く取った状態でワーク6に接触する。その後、筒体1とワーク6が接触した状態で筒体を減圧すると、外筒1aは中央筒1bに引かれると同時にその内側部位が収縮する。筒体1の広い掴み幅により筒体1とワーク6は大きな接触面積をもつため、素材の収縮にかかる弾性力による摩擦が大きくなる効果と、外筒1aの外側部位5の強度が高いため、中央筒1bで接触・把持しているワーク6は引き寄せられた外筒1aに支えられる効果により、把持力はさらに向上する(図10)。
1 …筒体
1a …外筒
1b …中央筒
11 …被膜
12 …粒状物
2 …基部
3 …バキュームライン(硬化手段)
4 …接合部
5 …外側部位
6 …ワーク
10,20,30…把持ハンド(把持装置)
100…把持ロボット
101…可動式アーム
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1b …中央筒
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2 …基部
3 …バキュームライン(硬化手段)
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6 …ワーク
10,20,30…把持ハンド(把持装置)
100…把持ロボット
101…可動式アーム
Claims (6)
- ワークを把持する把持装置であって、
複数並んで配置され、前記ワークと接触すると前記ワークの形状に合わせて変形可能な筒体と、
前記複数の筒体を支持する基部と、
変形した前記複数の筒体を硬化させる硬化手段と、を備え、
前記筒体の軸方向の中間位置の少なくとも一部で、前記複数の筒体同士が互いに接合されている把持装置。 - 前記複数の筒体は、内部に封入された粒状物を有し、
前記硬化手段は、前記複数の筒体の内部から気体を排出する吸引装置である、請求項1に記載の把持装置。 - 前記複数の筒体のうち、外側に配置される外筒には、中央に配置される中央筒よりも多く粒状物が封入されている、請求項1または2に記載の把持装置。
- 前記複数の筒体のうち、外側に配置される外筒の前記基部からの長さが、中央に配置される中央筒の前記基部からの長さよりも長い、請求項1〜3のいずれかに記載の把持装置。
- 前記ワークを把持する前に前記筒体の内部を加圧する加圧装置を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の把持装置。
- 前記複数の筒体のうち、外側に配置される外筒は伸縮性を有し、
前記外筒の外側部位の伸縮性が内側部位の伸縮性よりも低い、請求項1〜5のいずれかに記載の把持装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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