JPWO2019151095A1 - 放射線顕微鏡装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、構成が簡易であり、従来の放射線顕微鏡に組み込むことが容易であり、かつ、位相定量像を直接に得ることが可能な技術を提供するものである。線源1は、画像検出器4に向けて、試料を透過する放射線10を放射する。放射線10の経路上には、試料を配置すべき試料領域8と、この試料領域8に近接した参照領域9とが備えられている。参照領域9は、試料領域8に対して、放射線10の放射方向に交差する方向に離間させられている。対物素子2は、放射線10の経路上に配置されている。また、対物素子2は、主格子部3に向かう放射線10を結像させる。主格子部3は、試料領域8を透過した放射線についてのm次回折像と、参照領域9を透過した前記放射線についてのn次回折像とを、画像検出器4上に重畳して形成する。

Description

本発明は、放射線顕微鏡装置に関するものである。
下記非特許文献1に示されるように、X線を使って試料内部を拡大観察できるX線顕微鏡が知られている。トモグラフィ法を用いれば、試料の3次元観察も可能になる。しかしながら、X線は透過力が強いため、分解能が高くなるに従い、透過強度分布画像では試料の微細構造を観察することが難しくなるという問題を生じる。そこで、X線の強度分布画像に代えて、位相変化を定量した画像(位相定量像)を用いることが提案されている。これをトモグラフィ法と組み合わせれば、物質の屈折率の分布を示す三次元画像(位相CT像)が得られる。
位相定量像を得ることができる技術として、X線顕微鏡光学系と位相格子またはLau干渉計を組み合わせた光学系が知られている(下記非特許文献2及び3)。これらの技術では、正負の符号を持つ二つの位相像がある特定の距離だけずれて重なり合って生成されるという特徴があり、これを解消して、目的とする位相定量像を得るための計算処理が必要となる。多くの場合、この処理により画像が劣化する傾向があり、3次元計測への応用が難しいという問題がある。
顕微鏡光学系とTalbot干渉計を組み合わせた光学系も知られている(下記非特許文献4)。この技術では、微分位相像(位相定量像の空間微分)を用いた3次元計測への応用が試みられているが、空間分解能に劣るという問題がある。
X線結像顕微鏡を用いた二光束干渉計の構築と位相定量像撮影の報告(下記非特許文献5及び6)もあるが、参照光形成のためのX線結像素子やプリズムを必要としており、構成が複雑であるために光学系に高度の機械的安定性を求められるという問題や、細かすぎる干渉縞が生じるという問題がある。
下記特許文献1の技術は、X線顕微鏡と干渉計とを組み合わせることでX線の位相変化を検出するものであるが、位相定量画像の取得手段を含んでおらず、また、装置構成が複雑であるという問題がある
Kaulich B, Thibault P, Gianoncelli A, Kiskinova M (2011)Transmission and emission X-ray microscopy: operation modes, contrast mechanisms and applications. J. Phys. Condens. Matter 23: 083002. W. Yashiro et al., Phys. Rev. A 82, 043822 (2010). H. Kuwabara et al., Appl. Phys. Express 4, 062502 (2011). Y. Takeda et al., Appl. Phys. Express 1, 117002 (2008). T. Koyama et.al., Jpn. J. Appl. Phys. 45, L1159 (2006). Y. Suzuki et.al., Jpn. J. Appl. Phys. 53, 122501 (2014).
特開2000−206300号公報
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものである。本発明の主な目的は、構成が簡易であり、従来の放射線顕微鏡に組み込むことが容易であり、機械的安定性に関する要請が比較的緩く、かつ、位相定量像を直接に得ることが可能な技術を提供することである。
本発明は、以下の項目に記載の発明として表現することができる。
(項目1)
線源と、対物素子と、主格子部と、画像検出器とを備えており、
前記線源は、前記画像検出器に向けて、試料を透過する放射線を放射する構成となっており、
前記放射線の経路上には、試料を配置すべき試料領域と、この試料領域に近接した参照領域とが備えられており、
前記参照領域は、前記試料領域に対して、前記放射線の放射方向に交差する方向に離間させられており、
前記対物素子は、前記放射線の経路上に配置されており、かつ、前記主格子部に向かう前記放射線を結像させる構成となっており
前記主格子部は、前記放射線の経路上に配置されて、前記試料領域を通過した前記放射線と前記参照領域を通過した前記放射線とをそれぞれ回折する構成となっており、
さらに、前記主格子部は、前記試料領域を透過した前記放射線についてのm次回折像と、前記参照領域を透過した前記放射線についてのn次回折像とを、前記画像検出器上に重畳して形成する構成とされており、
ここで、mおよびnは整数であり、かつ、m≠nである
ことを特徴とする放射線顕微鏡装置。
(項目2)
さらに副格子部を備えており、
前記副格子部は、前記放射線の経路上であって、かつ、前記主格子部よりも前記線源の側に配置されており、
かつ、前記副格子部は、前記画像検出器に入射する前記放射線に空間コヒーレンス性を付与する構成となっている
項目1に記載の放射線顕微鏡装置。
(項目3)
前記放射線はX線である
項目1又は2に記載の放射線顕微鏡装置。
(項目4)
項目1〜3のいずれか1項に記載の放射線顕微鏡装置を用いており、
前記試料領域に試料を配置するステップと、
前記試料領域と前記参照領域とを通過するように、前記線源から前記画像検出器に向けて放射線を放射するステップと、
前記主格子部を、前記画像検出器に対して、格子ピッチの方向に、前記格子ピッチの1/Nずつ相対的に並進させるステップと、
前記並進のたびに前記画像検出器で検出した放射線強度画像を用いて、放射線位相像を生成するステップと
を備えており、
ここでNは3以上の整数である
ことを特徴とする放射線位相像生成方法。
(項目5)
項目2に記載の放射線顕微鏡装置を用いており、
前記試料領域に試料を配置するステップと、
前記試料領域と前記参照領域とを通過するように、前記線源から前記画像検出器に向けて放射線を放射するステップと、
前記主格子部を、前記副格子部に対して、格子ピッチの方向に、前記格子ピッチの1/Nずつ相対的に並進させるステップと、
前記並進のたびに前記画像検出器で検出した放射線強度画像を用いて、放射線位相像を生成するステップと
を備えており、
ここでNは3以上の整数である
ことを特徴とする放射線位相像生成方法。
本発明によれば、構成が簡易であり、従来の放射線顕微鏡に組み込むことが容易であり、機械的安定性に関する要請が比較的緩く、かつ、位相定量像を直接に得ることが可能な技術を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る放射線顕微鏡装置の概略的な構成を示すための光路図である。 本発明の第2実施形態に係る放射線顕微鏡装置の概略的な構成を示すための光路図である。 本発明の第3実施形態に係る放射線顕微鏡装置の概略的な構成を示すための光路図である。
(第1実施形態の構成)
以下、本発明の第1実施形態に係る放射線顕微鏡装置(以下単に「装置」と略称することがある)を、添付の図面を参照しながら説明する。
本実施形態の装置は、線源1と、対物素子2と、主格子部3と、画像検出器4とを基本的な構成要素として備えている。また、この装置は、副格子部5と、収束素子6とを追加的な要素として備えている。
(線源)
線源1は、画像検出器4に向けて、試料を透過する放射線10を放射する構成となっている。本実施形態では、放射線10としてX線が用いられている。この実施形態における線源1としては、非コヒーレントでありかつコーンビームのX線を放射できるものが用いられている。このような線源1としては、従来のX線撮像装置あるいはX線顕微鏡に用いられていたものと同様のものを用いることができるので、これ以上詳しい説明は省略する。
放射線10の経路上には、試料を配置すべき試料領域8と、この試料領域8に近接した参照領域9とが備えられている。参照領域9は、試料領域8に対して、放射線10の放射方向に交差する方向に離間させられている。
(対物素子)
対物素子2は、放射線10の経路上に配置されている。この対物素子2は、主格子部3に向かう放射線10を画像検出器4上において結像させる構成となっている。
対物素子2は、副格子部5の像7を主格子部3よりも線源1の側に形成するようになっている。
対物素子2としては、用いられる放射線10を結像できる適宜の構成のものを用いることができる。例えば、X線については、フレネルゾーンプレートを用いることができるが、これには制約されない。
(主格子部)
主格子部3は、放射線10の経路上に配置されており、試料領域8を通過した放射線10と参照領域9を通過した放射線とをそれぞれ回折する構成となっている。
さらに、本実施形態の主格子部3は、試料領域8を透過した放射線10についてのm次回折像と、参照領域を透過した放射線10についてのn次回折像とを、画像検出器4上に重畳して形成する構成とされている。
ここで、mおよびnは整数であり、かつ、m≠nである。より具体的には、本例では、m=1でかつn=0とされている。ただし、この次数は単なる一例であり、これには制約されない。また、次数としては負数も可能である。
本実施形態の主格子部3は、ピエゾ素子などの適宜の駆動手段(図示せず)により、副格子部5に対して、微小距離ずつ相対的に並進することが可能となっている。並進の方向は、X線の進行方向に対して垂直で、かつ、主格子部3の周期構造が形成されている方向に平行である。並進における1ステップ分の移動距離としては、主格子部3における周期的構造の周期(いわゆる格子ピッチ)の1/Nとされている。ここでNは3以上の整数である。本実施形態では、主格子部3が並進することとしているが、副格子部5が並進する構成も可能である。この場合、副格子部5の並進における1ステップ分の移動距離は、副格子部5の格子ピッチの1/Nとされる。
(副格子部)
副格子部5は、放射線10の経路上であって、かつ、主格子部3よりも線源1の側に配置されている。本実施形態の副格子部5は、画像検出器4に入射する放射線10に空間コヒーレンス性を付与する構成となっている。副格子部5の動作については後述する。
(収束素子)
収束素子6は、放射線10の経路上に配置されている。この収束素子6は、線源1から副格子部5に向かう放射線10を集光する構成となっている。
収束素子6としては、用いられる放射線10を集光できる適宜の構成のものを用いることができる。例えば、X線については、全反射鏡を用いることができるが、これには制約されない。
(設計条件)
ここで、主格子部3及び副格子部5を実装するための設計条件について説明する。
(主格子部の設計条件)
試料の大きさは、ピッチdを持つ主格子部3での回折による拡がりを倍率Mで除したものなので、
Figure 2019151095
となる。
ここで、
s:試料のサイズ(あるいは試料領域のサイズ)
λ:使用する放射線の波長
:副格子部の結像から主格子部までの距離
:副格子部の結像から画像検出器あるいは試料の像面までの距離
:主格子部に形成された周期的構造のピッチ
M:光学系の倍率
である。
光学系の倍率Mは以下のように表せる。
Figure 2019151095
ここで、
b:対物素子から副格子部の結像までの距離
f:対物素子の焦点距離
である。
したがって、式(1)及び(2)より
Figure 2019151095
となる。この式(3)の右辺における
Figure 2019151095
は、1より少し小さい程度であり、1に近似できる。すると以下の関係が得られる。
Figure 2019151095
(副格子部の設計条件)
副格子部5が放射線10に空間コヒーレンス性を付与するための条件は下記のようになる。
Figure 2019151095
ここで、
a:副格子部から対物素子までの距離
σ:副格子部の開口幅
である。
式(5)から、副格子部5の開口幅σは以下のように求まる。
Figure 2019151095
また、主格子部3と副格子部5とによりタルボ効果を発揮するための条件は下記の通りとなる。ただし、タルボ効果を発揮することは、本実施形態において必須ではない。
Figure 2019151095
ここで、
:副格子部に形成された周期的構造のピッチ
である。
なお、前記した関係は、あくまで理想的な条件であって、実際の撮影に支障の無い限り、前記の条件を若干逸脱することは可能である。つまり、本実施形態においては、前記した条件を数学的に厳密な意味で満たす必要はない。
(本実施形態の動作)
次に、本実施形態に係る装置の動作について説明する。
(試料を配置)
まず、撮影においては、試料領域8に、撮影対象となる試料を配置する。試料が試料領域8からはみ出す形状であった場合、試料領域8内にある部分を、本実施形態における試料と把握すればよい。なお、参照領域9内には、試料は存在しないものとする。
(放射線を放射)
ついで、試料領域8と参照領域9とを通過するように、線源1から画像検出器4に向けて放射線10を放射する。
放射された放射線10は、収束素子6により集光された後、副格子部5に形成されたスリットを透過する。副格子部5における一つのスリットは、コヒーレント光を放射する一つの点光源を構成すると考えることができる。図1においては、仮想的な点光源の一つからの光束に符号11を付した。
副格子部5を通過した放射線10の一部は試料領域8を通過し、他の一部は参照領域9を通過する。これらの放射線10は、対物素子2を通り、主格子部3に達する。すると、本実施形態の主格子部3は、試料領域8を透過した放射線についてのm次回折像と、参照領域9を透過した放射線についてのn次回折像とを、画像検出器4上に重畳して形成する。なお、この例ではm=1でn=0である。
(撮影)
ついで、画像検出器4により、m次回折像とn次回折像とが重畳して形成された像を撮影する。これにより、本実施形態では、いわゆる二光束干渉計と同様の干渉模様を観察することができる。さらに本実施形態では、位相定量像を得るため、以下の縞走査法を実施する。
(縞走査法の実施)
本実施形態では、一回の撮影完了の度に、主格子部3及び副格子部5の一方を、他方に対して相対的に、格子ピッチの方向に並進させる。並進させるステップは、実際に移動させる格子の格子ピッチの1/Nずつである。ここでNは3以上の整数である。具体的には、本例では、主格子部3を副格子部5に対して移動させる。
画像検出器4は、並進のたびに、画像検出器4で検出した放射線強度画像を撮影する。得られた放射線強度画像を用いて縞走査法を実施して、位相定量像を生成することができる。縞走査法を用いた位相定量像の生成手法は、従来から知られている手法と同様でよいので、詳しい説明は省略する。
本実施形態の装置によれば、位相微分像を介さずに、位相定量像を放射線強度画像から直接に得ることができるという利点がある。また、本実施形態では、構成が簡易であり、従来の放射線顕微鏡に組み込むことが容易であり、かつ、機械的安定性に関する要請が比較的緩いという利点もある。
(第2実施形態)
つぎに、図2を参照して、本発明の第2実施形態に係る装置について説明する。なお、この第2実施形態の説明においては、前記した第1実施形態と基本的に共通する構成要素については、同一符号を付すことにより、説明の煩雑を避ける。
前記した第1実施形態の装置では、主格子部3よりも線源1の側に、副格子部5の像7が形成されていた。第2実施形態の装置においては、副格子部5を、像7の位置に設置する。つまり、この第2実施形態では、像7は形成されない。
第2実施形態の装置においても、第1実施形態と同様の動作を行うことができる。ここで、主格子部3の条件としては、前記した式(4)を使うことができる。一方、副格子部5の条件である式(5)と式(7)については、パラメータa,bを省いたものとなる。式(6)は、右辺に (b-f)/f を乗算したものになる。
第2実施形態における他の構成及び利点は、前記した第1実施形態と基本的に同様なので、これ以上詳しい説明は省略する。
(第3実施形態)
つぎに、図3を参照して、本発明の第3実施形態に係る装置について説明する。なお、この第3実施形態の説明においては、前記した第1実施形態と基本的に共通する構成要素については、同一符号を付すことにより、説明の煩雑を避ける。
前記した各実施形態においては、副格子部5によりコヒーレント光源を実現していた。これに対して、この第3実施形態では、放射線10としてコヒーレント光を用いることを前提としている。このようなコヒーレント光は、例えばシンクロトロン放射光の利用により実現可能である。したがって、第3実施形態における線源は、シンクロトロン放射光のようなコヒーレント光を発する光源であってもよいし、あるいは、このような光源からコヒーレント光を取り出す窓であってもよい。
この第3実施形態では、放射線としてコヒーレント光を用いているので、副格子部5を省略している。このため、この第3実施形態において縞走査法を実施する場合は、画像検出器4に対して主格子部3を相対的に並進移動させることになる。ただし、この第3実施形態では、b = fとなるため、前記した式(3)の右辺の右側の項が(R2-R1)/R2になる。条件式(4)はそのまま適用可能である。
第3実施形態における他の構成及び利点は、前記した第1実施形態と基本的に同様なので、これ以上詳しい説明は省略する。
なお、前記実施形態および実施例の記載は単なる一例に過ぎず、本発明に必須の構成を示したものではない。各部の構成は、本発明の趣旨を達成できるものであれば、上記に限らない。
例えば、前記各実施形態では、線源1としてX線源を用いたが、試料に対して透過性のある他の放射線、例えば中性子線源を用いることができる。もちろん、この場合、検出器としては、用いる放射線を検出できるものが用いられる。
さらに、前記した各実施形態では、縞走査法を用いて位相定量像を生成することとしたが、干渉によるモアレ画像そのものを放射線画像として利用することもできる。
1 線源
2 対物素子
3 主格子部
4 画像検出器
5 副格子部
6 収束素子
7 像
8 試料領域
9 参照領域
10 放射線
11 点光源からの光束

Claims (5)

  1. 線源と、対物素子と、主格子部と、画像検出器とを備えており、
    前記線源は、前記画像検出器に向けて、試料を透過する放射線を放射する構成となっており、
    前記放射線の経路上には、試料を配置すべき試料領域と、この試料領域に近接した参照領域とが備えられており、
    前記参照領域は、前記試料領域に対して、前記放射線の放射方向に交差する方向に離間させられており、
    前記対物素子は、前記放射線の経路上に配置されており、かつ、前記主格子部に向かう前記放射線を結像させる構成となっており
    前記主格子部は、前記放射線の経路上に配置されて、前記試料領域を通過した前記放射線と前記参照領域を通過した前記放射線とをそれぞれ回折する構成となっており、
    さらに、前記主格子部は、前記試料領域を透過した前記放射線についてのm次回折像と、前記参照領域を透過した前記放射線についてのn次回折像とを、前記画像検出器上に重畳して形成する構成とされており、
    ここで、mおよびnは整数であり、かつ、m≠nである
    ことを特徴とする放射線顕微鏡装置。
  2. さらに副格子部を備えており、
    前記副格子部は、前記放射線の経路上であって、かつ、前記主格子部よりも前記線源の側に配置されており、
    かつ、前記副格子部は、前記画像検出器に入射する前記放射線に空間コヒーレンス性を付与する構成となっている
    請求項1に記載の放射線顕微鏡装置。
  3. 前記放射線はX線である
    請求項1又は2に記載の放射線顕微鏡装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の放射線顕微鏡装置を用いており、
    前記試料領域に試料を配置するステップと、
    前記試料領域と前記参照領域とを通過するように、前記線源から前記画像検出器に向けて放射線を放射するステップと、
    前記主格子部を、前記画像検出器に対して、格子ピッチの方向に、前記格子ピッチの1/Nずつ相対的に並進させるステップと、
    前記並進のたびに前記画像検出器で検出した放射線強度画像を用いて、放射線位相像を生成するステップと
    を備えており、
    ここでNは3以上の整数である
    ことを特徴とする放射線位相像生成方法。
  5. 請求項2に記載の放射線顕微鏡装置を用いており、
    前記試料領域に試料を配置するステップと、
    前記試料領域と前記参照領域とを通過するように、前記線源から前記画像検出器に向けて放射線を放射するステップと、
    前記主格子部を、前記副格子部に対して、格子ピッチの方向に、前記格子ピッチの1/Nずつ相対的に並進させるステップと、
    前記並進のたびに前記画像検出器で検出した放射線強度画像を用いて、放射線位相像を生成するステップと
    を備えており、
    ここでNは3以上の整数である
    ことを特徴とする放射線位相像生成方法。
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