JPWO2019131505A1 - 糸状菌細胞に対するタンパク質導入法およびその成果物 - Google Patents

糸状菌細胞に対するタンパク質導入法およびその成果物 Download PDF

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Abstract

本発明は、目的タンパク質およびマンニトールなどの浸透圧調整剤を含むバッファー中で電気穿孔法により糸状菌のプロトプラストに目的タンパク質を導入することを含む、糸状菌細胞へのタンパク質導入方法、目的タンパク質およびマンニトールなどの浸透圧調整剤を含むバッファー中で電気穿孔法により糸状菌のプロトプラストに目的タンパク質を導入し、次いでプロトプラストを菌糸体に再生させることを含む、タンパク質導入糸状菌の作製方法、ならびにゲノム編集に用いられるタンパク質およびマンニトールなどの浸透圧調整剤を含むバッファー中で電気穿孔法により糸状菌のプロトプラストに前記タンパク質を導入し、次いでプロトプラストを菌糸体に再生させることを含む、ゲノム編集糸状菌の作製方法を提供する。

Description

本発明は、糸状菌の育種に関する。詳細には、本発明は、糸状菌細胞へのタンパク質の導入方法、タンパク質導入糸状菌の作製方法、ゲノム編集糸状菌の作製方法などに関する。
担子菌を含む糸状菌への電気穿孔法による遺伝子導入については多くの報告があるが、再現性や導入効率が低く、また種によって導入条件が大きく異なっていた。遺伝子導入とは別に、糸状菌にタンパク質を導入する試みもなされてきたが、これらの報告においてタンパク質はDNAとともに導入されていた(特許文献1、非特許文献1、2)。しかもタンパク質の導入効率は低いものであった。
さらに、糸状菌細胞に一過的に導入されたタンパク質の安定性が低いという問題もあった。
日本国特許第5424301号明細書
Sato T. et al. Biosci Biotechnol Biochem, 62:2346-2350 (1998) Thon MR et al. Mol Plant Microbe Interact, 13:1356-1365 (2000)
糸状菌細胞へのタンパク質導入効率を高める方法が望まれていた。さらに、遺伝子組み換え体でないゲノム編集糸状菌の作製が望まれていた。
本発明者らは、上記課題を解決せんと鋭意研究を重ね、目的タンパク質および浸透圧調整剤を含むバッファー中で電気穿孔法により糸状菌のプロトプラストに目的タンパク質を導入したところ、高い効率でタンパク質が導入されることを見出し、本発明を完成させるに至った。
したがって、本発明は以下のものを提供する:
(1)目的タンパク質および浸透圧調整剤を含むバッファー中で電気穿孔により糸状菌のプロトプラストに目的タンパク質を導入することを含む、糸状菌細胞へのタンパク質導入方法。
(2)電気穿孔後に、窒素源および浸透圧調整剤を含むバッファーにてプロトプラストを処理することをさらに含む、(1)記載の方法。
(3)電気穿孔を行う前に、塩類および浸透圧調整剤を含むバッファーにてプロトプラストを処理することをさらに含む、(1)または(2)記載の方法。
(4)塩類がアルカリ金属塩化物である(3)記載の方法。

(5)目的タンパク質が核酸を伴わずに導入される、(1)〜(4)のいずれかに記載の方法。
(6)目的タンパク質および浸透圧調整剤を含むバッファー中で電気穿孔法により糸状菌のプロトプラストに目的タンパク質を導入し、次いでプロトプラストを菌糸体に再生させることを含む、タンパク質導入糸状菌の作製方法。
(7)電気穿孔後、プロトプラストの再生前に、窒素源および浸透圧調整剤を含むバッファーにてプロトプラストを処理することをさらに含む、(6)記載の方法。
(8)電気穿孔を行う前に、塩類および浸透圧調整剤を含むバッファーにてプロトプラストを処理することをさらに含む、(6)または(7)記載の方法。
(9)塩類がアルカリ金属塩化物である(8)記載の方法。
(10)目的タンパク質が核酸を伴わずに導入される、(6)〜(9)のいずれかに記載の方法。
(11)ゲノム編集に用いられるタンパク質および浸透圧調整剤を含むバッファー中で電気穿孔法により糸状菌のプロトプラストに前記タンパク質を導入し、次いでプロトプラストを菌糸体に再生させることを含む、ゲノム編集糸状菌の作製方法。
(12)電気穿孔後、プロトプラストの再生前に、窒素源および浸透圧調整剤を含むバッファーにてプロトプラストを処理することをさらに含む、(11)に記載の方法。
(13)電気穿孔を行う前に、塩類および浸透圧調整剤を含むバッファーにてプロトプラストを処理することをさらに含む、(11)または(12)のいずれかに記載の方法。
(14)塩類がアルカリ金属塩化物である(13)記載の方法。
本発明によれば、糸状菌細胞へのタンパク質の導入効率が飛躍的に向上する。しかも、糸状菌の種類によって導入条件を大きく変化させる必要がない。すなわち、本発明のタンパク質導入方法は、複数の糸状菌種において汎用性が高く、再現性と導入効率が高い。本発明によれば、目的タンパク質の導入効率は約10%を達成しうる。さらに本発明によれば、導入タンパク質を長時間安定化させることができる。導入蛋白が24時間以上機能を保持することも可能である。これらの方法は簡単に実施することができる。さらに本発明は、上記方法を用いるタンパク質導入糸状菌の作製方法およびゲノム編集糸状菌の作成方法も提供する。本発明により得られるゲノム編集糸状菌は組み換え遺伝子を有しない糸状菌である。
図1は、C. cinerea無性胞子由来のプロトプラストの顕微鏡像である。白線は500μmを示す。 図2は、電気穿孔法によりC. cinerea細胞に導入したGFPタンパク質の蛍光を示す。図2aは、 セルアナライザーJuLI(エアブラウン社製)により観察した細胞内のGFP蛍光を示す。白線は500μmを示す。図2bは、共焦点レーザー走査型顕微鏡FV1200-IX83-F (オリンパス社製)により観察したC. cinerea細胞内のGFP蛍光を示す。白線は1μmを示す。 図3は、電気穿孔法によるC. cinerea細胞へのGFPタンパク質導入効率(平均値および標準偏差)を示す。条件1は、実施例2に示した条件で実験を行った場合のGFPタンパク質導入効率を示す。条件2は、条件1からリチウム塩による電気穿孔前処理および、ソルビトールおよび加水分解ペプチドによる電気穿孔後処理を除いた条件で実験を行った場合のGFPタンパク質導入効率を示す。 図4は、シイタケおよびマツタケプロトプラスト細胞へのGFPタンパク質導入結果を示す。 図5は、ゲノム編集に用いたGFP発現C.cinerea系統の作製について示す。図5aの左側は、p-アミノ安息香酸合成酵素遺伝子PAB(配列番号:1)を含むpBluescript KS(+)ベクター(Agilent社製) KS(+)PABを示す。 KS(+)PABの構造中、白抜き枠はC.cinerea由来のPAB遺伝子を含むゲノム配列を示し、黒枠はPAB遺伝子のコード領域を示す。図5aの右側は、GFP遺伝子発現カセットを含むpUC57ベクター pUC57_Pgpd2GFPを示す。pUC57_Pgpd2GFPの構造中、Pgapd2はAgaricus bisporus由来グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ2遺伝子プロモーター(配列番号:2)を示し、intはAgaricus bisporus由来グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ2遺伝子第一エキソン、第一イントロンおよび第二エキソン(配列番号:3)を示し、GFPはATGを取り除いたGFP遺伝子(配列番号:4)を示し、TabはAgaricus bisporus由来熱ショックタンパク質26kDa遺伝子ターミネーター(配列番号:5)を示す。図5bは、図5aに示すプラスミドベクターを導入したC.cinerea #326系統より得られたGFP発現系統 GFP−#326系統の菌糸におけるGFP蛍光を示す。Aは可視光下のC.cinerea #326系統菌糸の実体顕微鏡観察の結果を示し、Bは蛍光下のC.cinerea #326系統菌糸の実体顕微鏡観察の結果を示す。Cは可視光下のGFP-#326系統菌糸の実体顕微鏡観察の結果を示し、Dは蛍光下のGFP-#326系統菌糸の実体顕微鏡観察の結果を示す。 図6は、GFP遺伝子を標的としたCRISPR/Cas9 RNP複合体により導入された変異配列を示す。下線は標的配列を示し、枠内はSpCas9のPAM配列を示す。ハイフン(−)は塩基欠失を、黒色太文字アルファベットは塩基挿入を示す。図の右側に、塩基の挿入数を+で、欠失数を−で示す。
本発明は、1の態様において、目的タンパク質および浸透圧調整剤を含むバッファー中で電気穿孔法により糸状菌のプロトプラストに目的タンパク質を導入することを含む、糸状菌細胞へのタンパク質導入方法を提供する。
本発明は、別の態様において、目的タンパク質および浸透圧調整剤を含むバッファー中で電気穿孔法により糸状菌のプロトプラストに目的タンパク質を導入し、次いでプロトプラストを菌糸体に再生させることを含む、タンパク質導入糸状菌の作製方法を提供する。
本発明において、目的タンパク質は、糸状菌の細胞に導入されるべきタンパク質である。目的タンパク質の種類は特に限定されず、いずれの種類であってもよい。例えば、中性タンパク質、酸性タンパク質、塩基性タンパク質であってもよい。タンパク質のサイズや形態も特に限定されない。タンパク質は天然のタンパク質であってもよく、遺伝子組換えや突然変異などにより改変されたものであってもよい。
糸状菌は、糸状の菌糸の形態で生活する微生物である。カビやキノコが糸状菌に含まれる。糸状菌のうち、子実体を作るものはキノコと呼ばれる。キノコの多くは担子菌門または子嚢菌門に属する。本発明において、糸状菌の種類は特に限定されず、いずれの種類であってもよい。本発明にて用いる糸状菌としては、例えば子嚢菌類としてコウジカビ、クロコウジカビ、青カビ、クモノスカビ、ケカビ、アカパンカビなどが例示され、担子菌類としてシイタケ、マツタケ、シメジ、マイタケ、ナメコ、エノキタケ、ヒラタケ、ハラタケ、エリンギ、ツクリタケ、ヒトヨタケ、アガリクス、スエヒロタケなどが例示されるが、これらに限定されない。
電気穿孔法は公知の方法である。この方法は、電気パルスで細胞膜に孔をあけ、物質を導入する手法である。一般的には、電気穿孔法は、遺伝子を細胞に導入することによる形質転換に用いられる。キュベットと呼ばれる容器中の細胞懸濁液に電気パルスをかけることで細胞膜に微小な穴を空け、遺伝子を細胞内部に送り込むことで、形質転換を行うことができる。本発明においては、遺伝子のかわりにタンパク質が導入される。細胞が糸状菌細胞である場合、一般的にはプロトプラスト化した細胞に対して電気穿孔法を行う。本発明において、キュベット体積、電極間距離、電圧、内部抵抗、キャパシタンス、パルス波形、パルス回数、バッファーの組成などの電気穿孔法の条件は、通常のプロトプラストを用いる遺伝子導入と同様または類似の条件であってもよい。当業者はこれらの条件を適宜選択し、決定することができる。様々な電気穿孔装置が市販されており、キュベット等の部品も様々なものが用意されているので、当業者はこれらを適宜選択して用いることができ、あるいは電気穿孔装置やその部品を作製することもできる。
本発明において、電気穿孔により目的タンパク質を糸状菌のプロトプラストに導入する。糸状菌のプロトプラストの作製方法は公知である。細胞壁溶解酵素を糸状菌の菌糸に作用させてプロトプラストを作製することができる。セルラーゼ、ヤタラーゼ、キチナーゼなどの様々な細胞壁溶解酵素が公知であり市販されている。当業者はこれらを適宜選択して使用することができる。
プロトプラストを電気穿孔に供する場合、目的タンパク質および浸透圧調整剤を含むバッファー中のプロトプラストに電気パルスをかける。一般的には、浸透圧調整剤として、ソルビトール、ショ糖、グルコースなどの糖類、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウムなどの塩類がバッファーに添加される。浸透圧調整剤の種類や使用濃度は公知である。本発明においては浸透圧調整剤としてマンニトール、ソルビトールなどの糖アルコールが好ましい。目的タンパク質およびマンニトールを含むバッファーを用いて電気穿孔を行った場合に、目的タンパク質の導入効率が高くなる。バッファー中のマンニトール濃度は糸状菌の種類、プロトプラストの性質などによって異なるが、当業者は容易に濃度を選択することができる。バッファー中のマンニトール濃度は、通常は約0.3M〜約0.8Mであるが、これらの濃度に限定されない。マンニトール以外の浸透圧調整剤がバッファーに含まれていてもよい。浸透圧調整剤以外のバッファー中の成分およびバッファーのpHなどの条件も当業者に公知であり、適宜選択することができる。
作製したプロトプラストを電気穿孔に供する前に、塩類および浸透圧調整剤を含むバッファーにてプロトプラストを前処理することが、タンパク質導入効率を上げるうえで好ましい。この処理を行う方法は特に限定されないが、例えば、プロトプラストを上記バッファー中に適当時間懸濁し、その後遠心分離等により洗浄してバッファーを除去してもよい。この処理に用いる塩類はいずれの種類のものであってもよいが、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属塩化物が好ましく、塩化リチウムがより好ましい。前処理に用いる塩類の種類および濃度は糸状菌の種類、プロトプラストの性質などによって異なるが、通常は約10〜約40mM、好ましくは約12〜約30mM、より好ましくは約15〜約25mMであるが、これらの濃度に限定されない。この処理温度は室温であってもよく、例えば、約15℃〜約30℃であってもよいが、これらの温度に限定されない。前処理に用いる塩類の種類および濃度等の条件の選択は、当業者が簡単な試験を行うことにより容易になし得るものである。
従来は、目的タンパク質を糸状菌の細胞に導入するために核酸をキャリアーとして用いてきた。しかし、本発明においては、目的タンパク質をプロトプラストに導入する際に核酸をキャリアーとして導入してもよく、核酸をキャリアーとせずに導入してもよい。すなわち、本発明においては、目的タンパク質が核酸を伴わずに導入され得る。
目的タンパク質またはゲノム編集に用いられるタンパク質電気穿孔により導入した後、浸透圧調整剤を含む培地でプロトプラストを培養し、糸状菌の菌糸体を再生させることができる。様々な糸状菌のプロトプラストの培養条件および再生条件は公知であり、適宜選択し、決定することができる。本発明の上記方法によれば、タンパク質はプロトプラスト中に一過的に導入される。
電気穿孔により目的タンパク質を導入した後、プロトプラストを菌糸体に再生させる前に、窒素源および浸透圧調整剤を含むバッファーにてプロトプラストを処理することが、導入されたタンパク質を安定化させ、タンパク質の導入効率を上げるうえで好ましい。この処理を行う方法は特に限定されないが、例えば、プロトプラストを上記バッファー中に適当時間懸濁し、その後遠心分離等により洗浄してバッファーを除去してもよい。このような処理により、導入されたタンパク質の機能を細胞中で24時間以上維持することも可能である。バッファーに添加する窒素源は様々なものが公知であり、適宜選択して用いることができる。窒素源の例としては、アミノ酸、加水分解ペプチド、アンモニウム塩、硝酸塩などの塩類などが挙げられるが、これらに限定されない。窒素源の濃度(量)については適宜決定、選択できる。この処理温度は室温であってもよく、例えば、約15℃〜約30℃であってもよいが、これらの温度に限定されない。浸透圧調整剤に関しては上で説明したとおりである。
本発明の方法を用いて、ゲノム編集に用いられるタンパク質を糸状菌プロトプラストに導入することにより、組み換え遺伝子を有しないゲノム編集糸状菌の作成が可能となる。ゲノム編集に用いられるタンパク質としてはCas9、Cpf1、ZNF、TALENなどが例示されるが、これらに限定されない。Cas9を本発明の方法を用いて糸状菌プロトプラストに導入する場合は、ガイドRNAとともに導入する。Cas9とガイドRNAの糸状菌プロトプラストへの導入は同時であってもよく、順次であってもよい(前後は問わない)。糸状菌プロトプラストへのガイドRNAの導入方法は公知であり、電気穿孔法(例えばOzeki K, Kyoya F, Hizume K, Kanda A, Hamachi M, Nunokawa Y. (1994) Transformation of intact Aspergillus niger by electroporation. Biosci Biotechnol Biochem, 58:2224-2227参照)、PEG法(例えばBinninger DM, Skrzynia C, Pukkila PJ, Casselton LA. DNA-mediated transformation of the basidiomycete Coprinus cinereus. EMBO J, 6:835-840参照)、リポフェクション法(例えばChai R, Zhang G, Sun Q, Zhang M, Zhao S, Qiu L. (2013) Liposome-mediated mycelial transformation of filamentous fungi. Fungal Biol, 117:577-583参照)などが挙げられるが、これらに限定されない。ゲノム編集により所望の遺伝子を糸状菌にノックインさせる場合には、本発明の方法は、所望の遺伝子を挿入したベクター(ドナーベクター)を、ゲノム編集に用いられるタンパク質と一緒に糸状菌のプロトプラストに導入することをさらに含む。ゲノム編集に用いられるタンパク質とベクターの糸状菌プロトプラストへの導入は同時であってもよく、順次であってもよい(前後は問わない)。糸状菌プロトプラストへのベクターの導入方法は公知であり、電気穿孔法、PEG法、リポフェクション法などが挙げられるが、これらに限定されない。
したがって、本発明は、もう1つの態様において、ゲノム編集に用いられるタンパク質および浸透圧調整剤を含むバッファー中で電気穿孔法により糸状菌のプロトプラストに前記タンパク質を導入し、次いでプロトプラストを菌糸体に再生させることを含む、ゲノム編集糸状菌の作成方法を提供する。
タンパク質の導入の確認方法は公知であり様々な方法が知られている。例えば、目的タンパク質にGFPなどの蛍光タンパク質が融合している場合は、蛍光顕微鏡を用いて確認を行うことができる。
本発明における目的タンパク質の糸状菌の細胞への導入効率は極めて高く、例えば約1〜約10%であり得る。これらの値は、従来法を用いた場合の数倍〜10倍以上である。
本発明においてタンパク質導入効率が非常に高いので、薬剤選抜を行わずに小数のコロニーを解析するだけで、目的タンパク質が導入された糸状菌およびゲノム編集糸状菌の取得・選別を行うことができる。
本発明は、さらなる態様において、上で説明した本発明の方法を実施するために用いられるキットであって、下記バッファー(1)〜(3)の1つ以上を含むキットを提供する:
(1)電気穿孔を行う前に糸状菌のプロトプラストを処理するための、塩類および浸透圧調整剤を含むバッファー、
(2)電気穿孔により糸状菌のプロトプラストに目的タンパク質を導入するための、浸透圧調整剤を含むバッファー、
(3)電気穿孔を行った後に糸状菌のプロトプラストを処理するための、窒素源および浸透圧調整剤を含むバッファー。
該キットの使用に際して、目的タンパク質を(2)のバッファーに混合する。塩類、浸透圧調整剤および窒素源については上で説明したとおりである。通常、キットには取扱説明書が添付される。
本明細書中の用語は、特に断らない限り、微生物学、生化学および遺伝学の分野において通常理解されている意味に解される。
以下に実施例を示して本発明をより詳細かつ具体的に説明するが、本発明の範囲は実施例によって限定されるものではない。
実施例1.糸状菌のプロトプラスト調製
糸状菌として、ウシグソヒトヨタケ 変異株#326(Coprinopsis cinerea strain #326)(A43mut B43mut pab1-1)(Inada K, Morimoto Y, Arima T, Murata Y, Kamada T (2001) The clp1 gene of the mushroom Coprinus cinereus is essential for A-regulated sexual development. Genetics, 157:133-140)を用いた。C. cinereaのプロトプラストの調製は、既報を参考に行った (Binninger et al., 1987; Doernte and Kuees, 2012)。まず C. cinerea菌糸をMYG寒天培地(1%麦芽エキス、0.4%酵母エキス、0.4%グルコース、1.5%寒天)10枚に移植し、温度28℃、暗所の条件下で12日間培養した。一枚のシャーレにつき5mlの滅菌水を加え、コンラージ棒で菌糸をこすることで、菌糸液を得た。この菌糸液を、ガーゼを詰めた5 mlチップを通して無性胞子を得た。得られた無性胞子溶液を1000×g、5分間遠心し上清を捨てた後に、マンニトールおよびマレイン酸を含む洗浄バッファー液を加え,再度1000×g、5分間遠心を行い上清を捨てた。こうして得た無性胞子をlysing enzymes(シグマアルドリッチ社製)、キチナーゼ(シグマアルドリッチ社製)、マンニトールおよびマレイン酸を含むプロトプラスト作製用酵素液に懸濁し、28℃で4時間反応させた。反応終了後、マンニトール、塩化カルシウムおよびマレイン酸を含む洗浄バッファー液を加えて600×g、10分間で二回洗浄し、プロトプラストを得た。図1に調製されたプロトプラスト細胞の様子を示す。
実施例2.電気穿孔法によるC. cineraプロトプラストへのタンパク質導入
C. cinereaプロトプラスト懸濁液(細胞数1×10細胞)に塩化リチウム溶液を加え、室温で30分間静置した後、600×g、5分間遠心して上清を除去した。プロトプラスト細胞に、氷冷したGFPタンパク質(アブカム社製)、マンニトールおよび塩化マグネシウム含有電気穿孔用溶液を加え、電気穿孔用試料とした。電気穿孔用試料を2mm幅キュベットに移し、Gene Pulser X cell(バイオラッド社製)にて、コンデンサー容量25μF、抵抗200Ω、電圧を900Vの条件で減衰波の電気パルスを与えた。通電後直ちに、氷冷したアミノ酸あるいは加水分解ペプチド、ソルビトール、塩化カルシウムおよびトリス塩酸緩衝液(pH7.5)含有電気穿孔処理後溶液を加え600×g、5分間の遠心を二回繰り返し、未導入のGFPタンパク質を洗浄した。洗浄後のプロトプラスト懸濁液を、96マイクロウェルオプティカルボトムプレートに移し、28℃、暗所にて培養した。培養開始3時間後から経時的にGFP蛍光の観察を、セルアナライザーJuLI(エアブラウン社製)を用いて行った。GFPタンパク質の導入によるGFP蛍光を発するC. cinerea細胞数は、画像処理ソフトImageJ (Version 1.48、National Institutes of Health、Bethesda、MD)を用いて計測した。図2aにGFPタンパク質が導入されたプロトプラスト細胞の様子を示す。また、C. cinerea細胞内のGFP蛍光を観察するために、共焦点レーザー走査型顕微鏡FV1200-IX83-F(オリンパス社製) を用いた。倍率10倍で、TDIフィルター(明視野)で露光時間800ms、EGFP フィルター(507nm)で露光時間740msの条件にて焦点を合わせ、さらに倍率を20倍〜100倍まで変化させることで観察を行った(図2b)。セルアナライザーJuLI(エアブラウン社製)を用いて、GFP蛍光を発するC.cinerea細胞数を計測し導入効率を計測した結果、上記条件下(条件1)において導入効率は7%であり、一方、従前、遺伝子導入法に用いられてきた方法として、条件1からリチウム塩による電気穿孔前処理なし、ソルビトールおよび加水分解ペプチドによる電気穿孔後処理なしの条件下(条件2)において導入効率は0.5%であり、本発明の方法によるタンパク質導入効率は10倍以上の改善をもたらした(図3)。
実施例3.電気穿孔法によるシイタケおよびマツタケプロトプラストへのタンパク質導入
本発明の実施例として、C.cinerea以外の菌類であるシイタケ(Lentinula edodes)およびマツタケ(Tricholoma matsutake)の細胞へのGFPタンパク質導入実験を行った。実施条件は、上述 C. cinereaプロトプラスト調製およびGFPタンパク質導入法に従った。図4にシイタケおよびマツタケプロトプラストへ導入したGFPタンパク質による蛍光の様子を示す。
実施例4.ゲノム編集糸状菌の作製
電気穿孔法による菌類プロトプラストへのタンパク質導入について、応用実施例の一形態として、CRIPSR/Cas9のタンパク質-RNA(Ribonucleoprotein; RNP)複合体導入によるゲノム編集を行った。
(1)GFP発現C.cinerea系統の作製
ゲノム編集の標的としてGFP遺伝子を用いるため、人為標的配列を含むC.cinerea系統の作出を行った。図5aに示す、C.cinerea #326のp-アミノ安息香酸による栄養要求性マーカーであるp-アミノ安息香酸合成酵素遺伝子(PAB)(配列番号:1)を含むKS(+)PABベクター、およびGFP遺伝子発現カセットを含むpUC57_Pgpd2GFPベクターをそれぞれ作製し、C.cinerea #326の形質転換を行った。プラスミドDNAの導入および形質転換体の作製はBinningerらの方法(Binninger DM, Skrzynia C, Pukkila PJ, Casselton LA. DNA-mediated transformation of the basidiomycete Coprinus cinereus. EMBO J, 6:835-840)に従い、KS(+)PABベクターおよびpUC57_Pgpd2GFPベクターを共導入したプロトプラストは、p-アミノ安息香酸を含まない選抜培地で選択した。得られた系統のうち、蛍光実体顕微鏡下において安定にGFP発現が認められたC.cinerea #326系統をGFP-#326株と名付け、ゲノム編集実験に用いた(図5b)。
(2)GFP発現C.cinerea系統を用いたCRISPR/Cas9によるゲノム編集
ゲノム編集としてCRISPR/Cas9システムを用い、GFP-#326株のゲノムに導入されたGFP遺伝子を標的とした。標的となる配列は、5'-GTTGGGGTCTTTGCTCAGGGcgg-3'(小文字はSpCas9のPAM配列を示す)(配列番号:6)をデザインした(図6a)。CRISPR/Cas9のgRNA(標的配列を含む;配列番号:7)は、Guide-it(登録商標) sgRNA In Vitro Transcription and Screening System(タカラバイオ社製)を用いて、インビトロRNA合成を行った。300ng〜500ngの標的配列を含むgRNAと、2μg〜3μgのGuide-it(登録商標) Recombinant Cas9(タカラバイオ社製)を混合させた後、37℃、5分間のインキュベートによりRNP複合体を形成させた。実施例1の方法に従い、GFP-#326株からプロトプラストを調製し、実施例2の条件1に従い、RNP複合体の導入を行った。RNP複合体を導入したプロトプラストは、細胞濃度を調整し、一枚のMYG寒天培地プレートあたり1x10〜1x10細胞となるように塗布し、プロトプラスト細胞からの分裂と菌糸への生育を促した。5〜7日間の培養後、培地上の菌糸コロニーをMYG寒天培地を入れた6ウェルプレートに移植し、ランダムに選んだ220の単独コロニーを分離した。分離したコロニーはさらに菌糸の生育を一週間程度促した後、各菌糸コロニーから煮沸法によりゲノムDNAを調製した。煮沸法とは、白金耳により菌糸の一掻きを100μLのTEに懸濁し、PCRサーマルサイクラーにより96℃、10分間反応させることにより菌糸由来のゲノムDNAを調製する方法である。調製したゲノムDNAを鋳型とし、GFP遺伝子を増幅するためにGFP_50F:5'-TCGAGCTGGACGGCGACGTAAA-3'(配列番号:8)およびT26_R1:5'-GACGACCAAGAAAGCTAAACTCGCAAT-3'(配列番号:9)を設計した。PCR反応は、KOD FX Neo(東洋紡社製)を用い、メーカー推奨の反応プロトコールに従って行った。得られたPCR断片は、Big Dye(登録商標) Terminator v3.1 Cycle Sequencing Kit(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)によりサンガーシーケンスを行い、PCR断片上の変異解析を行った。シーケンス解析の結果、220コロニーのうち、2コロニー由来のゲノムDNAにおいて、GFP遺伝子上にCRISPR/Cas9 RNP導入による変異が検出された(図6)。一方、実施例2に示す条件2を用いたRNP導入を実施し、導入後にランダムに選んだ500コロニーについてシーケンス解析を行ったが、GFP遺伝子上に変異は見出されなかった。
以上、本発明の方法を用いて、菌類細胞に効率的にタンパク質を一過的に導入し、機能させることができることが示された。本発明の方法により、遺伝子組換えとならない機能改変菌類細胞の取得が容易に行えることも示された。
本発明は、糸状菌の育種や研究の分野などにおいて利用可能である。
配列番号:1は、C. cinereaのp−アミノ安息香酸合成酵素ゲノム遺伝子の塩基配列を示す。
配列番号:2は、Agaricus bisporus由来グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ2遺伝子プロモーターの塩基配列を示す。
配列番号:3は、Agaricus bisporus由来グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ2遺伝子第一エキソン、第一イントロンおよび第二エキソンの塩基配列を示す。
配列番号:4は、翻訳開始メチオニンをコードするATGを取り除いたGFP遺伝子の塩基配列を示す。
配列番号:5は、Agaricus bisporus由来熱ショックタンパク質26kDa遺伝子ターミネーターの塩基配列を示す。
配列番号:6は、GFP上にデザインしたCRISPR/Cas9の標的配列を示す。
配列番号:7は、標的配列を含むガイドRNAの塩基配列を示す。
配列番号:8は、PCRプライマー GFP_50Fの塩基配列を示す。
配列番号:9は、PCRプライマー T26_R1の塩基配列を示す。

Claims (14)

  1. 目的タンパク質および浸透圧調整剤を含むバッファー中で電気穿孔により糸状菌のプロトプラストに目的タンパク質を導入することを含む、糸状菌細胞へのタンパク質導入方法。
  2. 電気穿孔後に、窒素源および浸透圧調整剤を含むバッファーにてプロトプラストを処理することをさらに含む、請求項1記載の方法。
  3. 電気穿孔を行う前に、塩類および浸透圧調整剤を含むバッファーにてプロトプラストを処理することをさらに含む、請求項1または2記載の方法。
  4. 塩類がアルカリ金属塩化物である請求項3記載の方法。
  5. 目的タンパク質が核酸を伴わずに導入される、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
  6. 目的タンパク質および浸透圧調整剤を含むバッファー中で電気穿孔法により糸状菌のプロトプラストに目的タンパク質を導入し、次いでプロトプラストを菌糸体に再生させることを含む、タンパク質導入糸状菌の作製方法。
  7. 電気穿孔後、プロトプラストの再生前に、窒素源および浸透圧調整剤を含むバッファーにてプロトプラストを処理することをさらに含む、請求項6記載の方法。
  8. 電気穿孔を行う前に、塩類および浸透圧調整剤を含むバッファーにてプロトプラストを処理することをさらに含む、請求項6または7記載の方法。
  9. 塩類がアルカリ金属塩化物である請求項8記載の方法。
  10. 目的タンパク質が核酸を伴わずに導入される、請求項6〜9のいずれか1項記載の方法。
  11. ゲノム編集に用いられるタンパク質および浸透圧調整剤を含むバッファー中で電気穿孔法により糸状菌のプロトプラストに前記タンパク質を導入し、次いでプロトプラストを菌糸体に再生させることを含む、ゲノム編集糸状菌の作製方法。
  12. 電気穿孔後、プロトプラストの再生前に、窒素源および浸透圧調整剤を含むバッファーにてプロトプラストを処理することをさらに含む、請求項11記載の方法。
  13. 電気穿孔を行う前に、塩類および浸透圧調整剤を含むバッファーにてプロトプラストを処理することをさらに含む、請求項11または12のいずれか1項記載の方法。
  14. 塩類がアルカリ金属塩化物である請求項13記載の方法。
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