JPWO2019123633A1 - 音響計測システム及びパラメータ生成装置 - Google Patents

音響計測システム及びパラメータ生成装置 Download PDF

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Abstract

計測対象である診断対象機器(4)の近傍に発音体(5)を設ける。測定部(6)は、各時刻で一つの周波数成分を有し、周波数成分の中心周波数が時間と共に変化する単位信号を時間軸上に配列した試験信号を発音体(5)から受音体(2)までの間を伝播させ、受音体(2)で得られる測定信号を取得する。推定部(7)は、単位信号の時間と強度の関係に基づいて、発音体(5)から受音体(2)までの間の音の伝播特性を推定する。

Description

この発明は、音の伝播特性を計測する音響計測システムと、この音響計測システムを用いて、把握対象が正常状態か異常状態かを判定するためのパラメータを生成するパラメータ生成装置に関するものである。
音の伝播特性の計測に関し、例えば特許文献1に示すような装置が知られている。この装置は、スピーカとマイクロホンとの間の音波の伝播時間の測定に、時間引き延ばしパルス(TSP:Time Stretched Pulse)信号を用いたものである。
なお、音の伝播特性とは、インパルス応答、伝達関数、伝播時間、距離減衰などの総称である。
特開2004−193782号公報
上記従来の装置では、スピーカとマイクロホンの設置位置は共に固定であるため、時刻と共に変化する伝播特性を精度良く推定することができないという問題があった。
この発明は、かかる問題を解決するためになされたもので、時刻と共に変化する伝播特性を精度良く推定することのできる音響計測システムを提供することを目的とする。
この発明に係る音響計測システムは、計測対象に設けた発音体と、受音点に設けた受音体と、各時刻で一つの周波数成分を有し、周波数成分の中心周波数が時間と共に変化する単位信号を時間軸上に配列した試験信号を発音体から受音体までの間を伝播させ、受音体で得られる測定信号を取得する測定部と、測定信号に含まれる単位信号の時間と強度の関係に基づいて、発音体から受音体までの間の音の伝播特性を推定する推定部とを備えたものである。
この発明に係る音響計測システムは、各時刻で一つの周波数成分を有し、周波数成分の中心周波数が時間と共に変化する単位信号を時間軸上に配列した試験信号を発音体から受音体までの間を伝播させることにより、発音体から受音体までの音の伝播特性を推定するようにしたものである。これにより、時刻と共に変化する伝播特性を精度良く推定することができる。
この発明の実施の形態1の音響計測システムの適用例を示す構成図である。 この発明の実施の形態1の音響計測システムとパラメータ生成装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1の音響計測システムにおける発音体の構成図である。 この発明の実施の形態1の音響計測システム及びパラメータ生成装置を実現するコンピュータの構成図である。 この発明の実施の形態1の音響計測システムの動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1の音響計測システムにおける推定部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1の音響計測システムの推定部における受音信号から伝播特性を推定する処理の説明図である。 この発明の実施の形態1のパラメータ生成装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1のパラメータ生成装置における閾値の決定方法を示す説明図である。 この発明の実施の形態1のパラメータ生成装置における閾値の決定方法の他の例を示す説明図である。 この発明の実施の形態2の音響計測システムにおける単位信号の配列を示す説明図である。 この発明の実施の形態2の音響計測システムにおける推定部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2の音響計測システムにおける時間集約処理を示す説明図である。 図14Aは単位信号配列に対して時間集約処理を行わない場合、図14Bは時間集約処理を行った場合の説明図である。 この発明の実施の形態3の音響計測システムにおける単位信号の配列を示す説明図である。 この発明の実施の形態3の音響計測システムにおける推定部の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3の音響計測システムにおける時間集約処理を示す説明図である。 図18A〜図18Dは、この発明の実施の形態3の音響計測システムにおける多重度8の単位信号配列による伝播特性の計測例を示す説明図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態によるパラメータ生成装置の適用例としてのエレベータシステムを示す構成図である。
パラメータ生成装置は、乗車カゴ1の上に搭載した音センサ2とコンピュータ3と計測対象4の近傍に設けた発音体5とにより構成される。乗車カゴ1はエレベータの乗車カゴであり、音センサ2はマイクロホンからなる。コンピュータ3は、USB端子とLAN端子を備え、USB端子には音センサ2が図示しないオーディオインタフェース回路を介して接続されている。LAN端子には、コンピュータ3によって制御される機器が接続されている。パラメータ生成装置は、例えば、図示のようなエレベータシステムに対する異常音診断装置のパラメータを生成する。
計測対象4は異常音診断装置における診断対象機器であり、この診断対象機器としては、エレベータの昇降路内にある機器である。例えば、乗車カゴ1を駆動するロープの頂部に設けられる滑車や乗車カゴ1を下から支えるための滑車、また、カゴが横揺れしないようにするためのカゴレール、乗車カゴ1の重量とバランスするためのカウンターウエイト、カゴ速度を調整するための調速機等がある。発音体5はスピーカ等からなる。
図2は、実施の形態1の音響計測システム及びこれを用いたパラメータ生成装置の構成図である。音響計測システム21は、音センサ2、発音体5、測定部6、推定部7からなる。また、パラメータ生成装置22として、模擬音合成部8、音源データベース(音源DB)9、シミュレーション部10、パラメータ記憶部11を備えている。音センサ2は音響計測システム21における受音体であり、マイクロホンを用いて構成されている。発音体5は計測対象4の近傍に設けられ、測定部6から与えられる試験信号に対応した試験音を発生するよう構成されている。
図3は発音体5の構成図である。図示のように、発音体5は、制御部51、通信インタフェース(通信I/F)52、スピーカ53からなる。制御部51はマイクロコンピュータからなり、通信インタフェース52を介して測定部6との無線通信を行って試験信号を受信すると共に、受信した試験信号に基づいてスピーカ53を駆動し、試験音の出力制御を行う機能を有している。通信インタフェース52は無線LANのインタフェースを備え、測定部6との通信制御を行う機能を有している。スピーカ53はエレベータの昇降路内の空中に試験音を送出するためのスピーカである。
図2に戻り、測定部6は、試験音を発音体5から送出させ、昇降路内を伝播した試験音を音センサ2で取得する機能を有している。ここで、試験音としては、後述する図7で示すように、各時刻で一つの周波数成分を有し、この周波数成分の中心周波数が時間と共に変化する単位信号を時間軸上に配列したものである。この単位信号としては時間引き延ばしパルス(TSP)信号を用いることができる。
推定部7は、試験信号に含まれる単位信号の時間と強度の関係に基づいて、発音体5から音センサ2までの間の音の伝播特性を推定する機能を有している。模擬音合成部8は、音源データベース9に格納されている音源を用いて異常音の合成模擬音を生成する機能を有している。シミュレーション部10は、模擬音合成部8で生成された合成模擬音に基づいてパラメータを決定する機能を有している。パラメータ記憶部11は、シミュレーション部10で決定されたパラメータの記憶部である。
これら音響計測システム及びパラメータ生成装置は、コンピュータ3を用いて構成されている。図4にコンピュータ3のハードウェア構成図を示す。図示のように、コンピュータ3は、プロセッサ31、メモリ32、入出力インタフェース(入出力I/F)33、ストレージ34からなる。プロセッサ31は、メモリ32またはストレージ34に記憶されたプログラムを実行することにより、測定部6、推定部7、模擬音合成部8及びシミュレーション部10の機能を実現するためのプロセッサであり、CPUを用いて構成されている。メモリ32は、RAM等からなり、データ等の一時記憶を行うと共に、プロセッサ31の作業領域を構成するメモリである。入出力インタフェース33は、音センサ2と発音体5との信号授受及びその他の外部装置との通信を行うためのインタフェースである。ストレージ34は、各種のデータを格納すると共に、測定部6、推定部7、模擬音合成部8及びシミュレーション部10のそれぞれの機能に対応したプログラムを格納するための記憶部である。また、ストレージ34は、音源データベース9及びパラメータ記憶部11を実現している。
次に、実施の形態1の音響計測システムとパラメータ生成装置の動作について説明する。
図5は、音響計測システムの動作を示すフローチャートである。
先ず測定部6は、発音体5に対して試験信号を送出し、発音体5から試験音を発生させる(ステップST1)。次に、音センサ2は、エレベータの乗車カゴ1を最下階と最上階との間で往復運転させた場合(ステップST2)の試験音を受音し(ステップST3)、これが測定部6に送られる。音センサ2で受音された試験音は測定部6から推定部7に送出され、推定部7では、伝播特性を推定し(ステップST4)、その推定結果である伝播特性を出力する(ステップST5)。
図6は推定部7の動作を示すフローチャートである。図7は推定部7における試験信号から伝播特性を推定する処理の説明図である。
推定部7は、先ず、受音波形を時間周波数分析し、時間軸(フレームt)と周波数軸(周波数ビンf)に関する強度分布S(t,f)を求める(ステップST11)。時間周波数分析は、受音波形を互いにオーバーラップするフレームに分割し、各フレームに対し、FFT(高速フーリエ変換)により、周波数ビン毎の強度を求めることで行う。図7において、周期71は単位信号周期を示し、スペクトログラム72は測定信号のスペクトログラムを示している。また、特定周波数帯域73は、各フレームの全周波数のうち、信号強度を求めるための特定の周波数帯域である。
次に、推定部7は、強度分布S(t,f)から、フレームt毎に特定周波数帯域73に含まれる強度を求め、これを強度時系列B(t)とする(ステップST12)。さらに、推定部7は強度時系列B(t)においてピークを検出する(ステップST13)。ピーク検出は強度時系列B(t)の極大値を検出することで実行する。図7において、ピーク74a,74b,74cは検出したピークを示している。ここで、強度時系列B(t)から、ピークを検出する際、受音信号に含まれる単位信号成分以外の成分をピークとして誤検出することがあるため、検出されたピーク間の間隔を計り、ピーク間の間隔が単位信号周期から外れる場合、そのピークを除去する(ステップST14)なお、このステップST14の処理は必要に応じて行い、省略することも可能である。
最後に、推定部7は検出したピークを結ぶピーク値包絡線75(図7参照)を異常音の強度として抽出し(ステップST15)、ピーク値包絡線75の信号を推定した伝播特性として出力する(ステップST16)。
次に、パラメータ生成装置22の動作について図8のフローチャートに沿って説明する。なお、以下の説明では、音響計測システム21によって伝播特性21aが求められており、パラメータ生成装置22の模擬音合成部8はこれを取得済みであるとする。
ここで、本実施の形態で生成するパラメータとは、次のようなものである。
異常音診断装置は、機器が正常状態にあるときの作動音と、機器が異常状態にあるときの作動音に対して、それぞれ、機器の作動音が正常であること、あるいは、機器の作動音が異常であることを判定する装置である。このような異常音診断装置では、正常と異常を判定するためのパラメータとして、例えば、閾値を有している。
異常音診断装置以外にも、例えば、劣化音診断装置、異常個所推定装置、劣化個所推定装置においても、それぞれ、劣化音を診断し、異常個所、劣化個所を推定するためのパラメータを装置内に有している。これらのパラメータはそれぞれの装置にとって最適となるよう調整されることが必要である。そこで、本実施の形態では、これらのパラメータを設計及び調整するために合成模擬音を用いる。なお、異常音や劣化音のサンプルは、実際には、機器の故障頻度が少なく取得が困難であることが多いため、合成模擬音を用いる必要がある。
先ず、発音体5からの試験音の発音をオフにした状態で、音センサ2は、エレベータの乗車カゴ1を最下階と最上階の間で往復させた場合(ステップST21)の正常動作音の波形を取得する(ステップST22)。この正常動作音はメモリ32に記録される。次に、模擬音合成部8は、音源データベース9から音源を選択し(ステップST23)、推定された時刻と共に変化する伝播特性に従い、音源の強度を制御し、メモリ32に記録された正常動作音に重畳し、異常/正常のSN比の異なる模擬音を(例えば、0.1dBステップで0から18dBまでの範囲のSN比で)複数個合成し(ステップST24)、シミュレーション部10に合成模擬音として出力する(ステップST25)。なお、SN比0は、便宜上、SN比−∞とし、異常音成分のない正常動作音を合成音とするものとする。
次に、シミュレーション部10は、模擬音合成部8で生成した合成模擬音を用いて、例えば、異常音診断装置におけるパラメータと検出率及び誤検出率の関係を求める(ステップST26)。ここで、検出率及び誤検出率とは次の通りである。検出率は、異常状態にある機器の作動音を異常と正しく判定する率である。一方、誤検出率は、正常状態にある機器の作動音を異常と誤って判定する率である。なお、検出率と誤検出率を精度よく求めるため、多数の正常音と異常音を用いてシミュレーションを行う必要がある。
シミュレーション部10は、検出率及び誤検出率に影響を与えるパラメータとして、例えば、異常音診断装置が参照する閾値を調整する。異常音診断装置は、診断運転時の作動音を分析し、異常度を取得した後、異常度を閾値と比較し、異常の有無を判定する。従って、閾値は、異常音診断装置の性能である検出率と誤検出率を決定づける重要なパラメータである。
いま、閾値を表すベクトルをθ、異常度を表すベクトルをA、両者のベクトルの要素を指すインデックスをk(k=0,1,2,…,K、Kは次元数)とすると、シミュレーション部10は、あるkに対してA[k]>Θ[k]が成立つならば異常と判定し、そうでなければ、正常と判定する(下式参照)。

Figure 2019123633
ここで、異常度ベクトルAは、次式のように計算される。
A=(Y−μ)/σ
また、Yは診断対象の作動音を分析して得られる特徴量ベクトル、μはその平均ベクトル、σは標準偏差ベクトルである。μとσは、正常時の作動音N個を分析して得られる特徴量(特徴ベクトル)X,X,…,X(Nは正常時の作動音の個数)の平均と標準偏差である。
次に、シミュレーション部10は、誤検出率の許容範囲下で最大検出率を得るパラメータを最適パラメータとして求める(ステップST27)。いま、インデックスkの閾値θ[k]をパラメータとして、その値を横軸にとり、誤り率(0〜100%)を縦軸にすると、図9に示すような特性が得られる。ここで、(1−検出率)を見逃し率91、誤検出率を湧き出し率92とする。閾値θ[k]が大きい程、湧き出し率92は低下するのに対して、見逃し率91は増加する。また、湧き出し率92には、誤検出率の許容範囲としての制限値93が設けられている。制限値93としては、例えば、S/Nが6dBの時、湧き出し率92を5%以下などとする。
閾値θ[k]の最適値を決める一つの方法として、制限値93の下で、見逃し率91が最小となるように決めることができ、この場合、図中の点θ*[k]が最適値となる。
また、図10に示すように、S/Nを変えた合成模擬音を用いて、S/Nとある閾値(ath)の関係を求め、異常の兆しを見つけるための変調閾値101をS/N6dBの閾値とし、異常判定のための異常閾値102をS/Nが6+αdB(αは例えば3dB)の閾値と決めるなどとすることができる。
その後、シミュレーション部10は、求めた最適パラメータを出力し(ステップST28)、これがパラメータ記憶部11に記憶される。
次に、シミュレーション部10が、合成模擬音を用いて音源位置推定パラメータを学習する例について説明する。
例えば、パラメータ生成装置を異常個所推定装置に適用した場合、異常箇所推定装置で推定すべき音源位置としては、例えば、エレベータにおける、乗車カゴ、ピット、カウンターウエイト、頂部などである。ここで、音源位置は異常音が発生している機器の昇降路内の設置位置、すなわち昇降路底面からの高さを意味する。異常個所推定装置は、音源位置推定パラメータを参照することにより音源位置を推定する。そこで、シミュレーション部10は、音源位置の推定に影響を与えるパラメータとして、異常個所推定装置が参照する音源位置推定パラメータであるニューラルネットワークの荷重とバイアスを最適化する。
その一例としては、異常個所推定装置は、診断時の作動音を分析して得られる異常度ベクトルから、エレベータのカゴ位置に対応する異常度の変化曲線である異常度曲線を求め、この異常度曲線をニューラルネットワークに入力し、音源位置の推定スコア「カゴ」、「ピット」、「カウンターウエイト」、「頂部」のスコアを得て、最大のスコアを有する識別結果を音源位置の推定結果として出力する。このニューラルネットワークの音源位置推定パラメータは、荷重とバイアスとからなり、音源位置が既知の合成模擬音を教師データとして用いて学習されたものである。
以上説明したように、実施の形態1の音響計測システムによれば、計測対象に設けた発音体と、受音点に設けた受音体と、各時刻で一つの周波数成分を有し、周波数成分の中心周波数が時間と共に変化する単位信号を時間軸上に配列した試験信号を発音体から受音体までの間を伝播させ、受音体で得られる試験信号を取得する測定部と、試験信号に含まれる単位信号の時間と強度の関係に基づいて、発音体から受音体までの間の音の伝播特性を推定する推定部とを備えたので、時刻と共に変化する伝播特性を精度良く推定することができる。
また、実施の形態1の音響計測システムによれば、単位信号を、時間引き延ばしパルス信号としたので、音の伝播特性を精度良く推定することができる。
また、実施の形態1のパラメータ生成装置によれば、実施の形態1の音響計測システムを用い、推定された伝播特性を用いて、計測対象が正常状態か異常状態かを判定するためのパラメータを生成するようにしたので、時刻と共に伝播特性が変化する場合でも精度の高い判定を行うことができるパラメータを得ることができる。
また、実施の形態1のパラメータ生成装置によれば、推定部で推定された伝播特性を用いて合成模擬音を生成する模擬音合成部と、合成模擬音を用いてパラメータを決定するシミュレーション部とを備えたので、さらに精度の高い判定を行うことのできるパラメータを得ることができる。
実施の形態2.
受音信号は、発音体から発した試験信号成分の他に、機器騒音(正常動作音)や外部騒音を騒音として含んでいる。特に、衝撃性の騒音は、その周波数成分が時間的に集中するため、ピークとして誤検出される可能性が高い。そこで、実施の形態2では、衝撃性の騒音による伝播特性推定に与える影響を除去するようにした音響計測システムを説明する。音響計測システム及びパラメータ生成装置としての図面上の構成は図2に示した構成と同様であるため、図2を用いて説明する。
実施の形態2の推定部7は、単位信号を周波数分析し、周波数毎に単位信号の成分が同一時刻になるよう時間軸をシフトさせた上で伝播特性を求めるよう構成されている。その他の音響計測システム及びパラメータ生成装置としての構成は実施の形態1と同様である。
次に、実施の形態2の動作について説明する。
図11は、実施の形態2における単位信号の配列を示す説明図である。図示のように、単位信号周期111で単位信号112の配列が推定部7で取得される。推定部7はこのような単位信号配列に対して時間集約処理を行う。図12は推定部7の動作を示すフローチャートである。
推定部7は、先ず、取得した単位信号配列の波形を時間周波数分析し、時間軸(フレームt)と周波数軸(周波数ビンf)に関する強度分布S(t,f)を求める(ステップST31)。次に、強度分布S(t,f)の各周波数ビンfの成分に対して、周波数fに応じた時間シフト量d(f)だけ時間軸をシフトした強度分布S’(t,f)を求める(ステップST32)。ここで、周波数f=fcに対する時間シフト量d(fc)は次式で計算される。
d(fc)=fc/(Fs/2)*Tw
ここで、Fsはサンプリング周波数、Twは単位信号の時間長(周期と一致)である。また、時間シフト量d(fc)をフレーム数(離散値)に換算したフレームシフト数nd(fc)は次式で計算される。
nd(fc)=int(d(fc)/fp+0.5)
ここで、fpはフレーム間隔(フレーム周期)、int(*)は引数*に対する整数化関数、0.5は整数化に伴う打切り誤差を削減するための数である。
従って、時間軸をシフトした強度分布S’(t,f=fc)は、次式で計算される。
S’(t,f=fc)=S(t+nd(fc),f=fc)
図13は、以上のステップST31、ST32の処理を示す説明図である。
元の単位信号の時間周波数分布(図11に示す単位信号配列)は、図13に示される斜めの縞として表され、時間軸シフト後の時間集約信号は、図13中の縦の縞として表される。すなわち、単位信号周期131の単位信号132を時間軸シフトすることで、時間集約信号(シフト後単位信号)133が求められる。ここで、左向きの矢印はそれぞれの周波数における元の単位信号に対する時間シフト量(時間シフト量は、それぞれの周波数をfcとすると上述の計算されたnd(fc)に対応)を示す。
次に、推定部7は、時間集約信号の強度分布S’(t,f)から、フレームt毎に特定の周波数帯域に含まれる強度を求め、強度時系列B(t)とする(ステップST33)。さらに、推定部7は、強度時系列B(t)においてピークを検出する(ステップST34)。ピーク検出は強度時系列B(t)の極大値を検出することで実行する。ここで、強度時系列B(t)から、ピークを検出する際、受音信号に含まれる単位信号成分以外の成分をピークとして誤検出することがあるため、検出されたピーク間の間隔を計り、ピーク間の間隔が単位信号周期から外れる場合、そのピークを除去する(ステップST35)。なお、このステップST35の処理は、必要に応じて行い、省略することも可能である。
最後に、推定部7は、検出したピークを結ぶピーク値包絡線を抽出し(ステップST36)、時間シフトによる時刻の遅れを補正して(ステップST37)、推定した伝播特性として、出力する(ステップST38)。
図14Aは、受音信号に、衝撃性の騒音(伝播特性推定に対する外乱とみなせる)が重畳した場合の時間周波数強度分布とそこから推定されるピーク値包絡線を示す。受音信号中の単位信号成分141aは斜めの縞として、衝撃性の騒音(外乱142a)は縦縞として現れる。これにより、特定周波数帯域143における強度としてピーク値144a〜146aのうち、ピーク値145aは外乱142aの影響によりピーク値144aとピーク値146aに比べて高い値となっている。従って、ピーク値包絡線147aは、ピーク値145aの影響により外乱が無いときの推定結果148とは異なるものになっている。
図14Bは、図14Aの時間周波数分布に対して周波数に依存する時間シフトを適用して得られる時間周波数分布とそこから推定されるピーク値包絡線を示す。時間シフト後の単位信号成分141bは縦縞として表され、時間シフト後の外乱142bは斜めの縞として表されている。これにより、特定周波数帯域143の強度であるピーク値144b〜146bでも時間シフト後の外乱142bの影響はなく、ピーク値包絡線147bも図14Aで示す外乱が無いときの推定結果148に近いものとなっている。
このように、図14Aと図14Bを比較すると、周波数に依存する時間シフトの結果、推定される伝播特性において、衝撃性の外乱の影響が除去されることが分かる。
以上説明したように、実施の形態2の音響計測システムによれば、推定部は、単位信号を、単位信号の強度が同一時刻になるよう、周波数毎に時間軸をシフトさせた上で伝播特性を求めるようにしたので、例えば衝撃性の騒音があった場合でも伝播特性を精度良く推定することができる。
実施の形態3.
多重度1の単位信号配列を用いる実施の形態1、2では、ピーク値包絡線を構成するピークの間隔は、単位信号の周期となる。伝播特性の時刻に対する変化が速い場合、単位信号の周期よりも時間的に短い周期で伝播特性を計測する必要がある。そこで、実施の形態3として、伝播特性の時刻に対する変化が速い場合でも、伝播特性を良好に計測することができるようにした音響計測システムを説明する。なお、本実施の形態では、説明の煩雑さを避けるため、単位信号配列の多重度を2とした場合を説明するが、多重度が3以上、例えば8といった値でも適用可能である。音響計測システム及びパラメータ生成装置としての図面上の構成は図2に示した構成と同様であるため、図2を用いて説明する。
実施の形態3の測定部6は、試験信号として、それぞれタイミングをずらした複数の単位信号を時間軸上で多重した単位信号配列を用いるよう構成されている。また、推定部7は、多重した単位信号配列の多重度に応じて周波数を分割し、分割毎に、単位信号の強度が同一時刻になるよう周波数毎に時間軸をシフトさせた上で伝播特性を求めるよう構成されている。その他の音響計測システム及びパラメータ生成装置としての構成は実施の形態1と同様である。
次に、実施の形態3の動作について説明する。
図15は、実施の形態3における単位信号の配列を示す説明図である。図示のように、多重度2の単位信号周期151で単位信号152の配列が推定部7で取得される。すなわち、単位信号周期151中に単位信号152が2個多重されている単位信号配列となっている。推定部7はこのような単位信号配列に対して時間集約処理を行う。図16は推定部7の動作を示すフローチャートである。ここでは多重度をmとしている。
推定部7は、先ず、受音波形を時間周波数分析し、時間軸(フレームt)と周波数軸(周波数ビンf)に関する強度分布S(t,f)を求める(ステップST41)。次に、強度分布S(t,f)の各周波数ビンfの成分に対して、周波数fに応じた時間シフト量d(f)だけ時間軸をシフトした強度分布S’(t,f)を求める(ステップST42)。ここで、周波数f=fcに対する時間シフト量d(fc)は次式で計算される。
時間シフト量d(fc)は、全周波数帯域をm分割し、fcが属するm分割帯域のインデックスixを求め、ixに応じて、次式のように計算する。
bw=(Fs/2)/m
ix=int(fc/bw)
d(fc)=(fc−bw*ix)/(Fs/2)*Tw
ここで、mは多重度、bwはm分割した帯域の帯域幅、ixはfcが属する帯域のインデックス、Fsはサンプリング周波数、Twは単位信号の時間長(周期と一致)である。
また、時間シフト量d(fc)をフレーム数(離散値)に換算したフレームシフト数nd(fc)は次式で計算される。
nd(fc)=int(d(fc)/fp+0.5)
ここで、fpはフレーム間隔(フレーム周期)、int(*)は引数*に対する整数化関数、0.5は整数化に伴う打切り誤差を削減するための数である。
従って、時間軸をシフトした強度分布S’(t,f=fc)は、次式で計算される。
S’(t,f=fc)=S(t+nd(fc),f=fc)
図17は、以上のステップST41、ST42の処理を示す説明図である。
元の単位信号の時間周波数分布(図15に示す単位信号配列)は、図17に示される斜めの縞として表され、時間軸シフト後の時間集約信号は、図17中の縦の縞として表される。すなわち、多重度2の単位信号周期171の単位信号172を時間軸シフトすることで、多重度2の時間集約信号(シフト後単位信号)173が求められる。ここで、左向きの矢印はそれぞれの周波数における元の単位信号に対する時間シフト量(時間シフト量は、それぞれの周波数をfcとすると上述の計算されたnd(fc)に対応)を示す。
次に、推定部7は、時間集約信号の強度分布S’(t,f)から、フレームt毎に特定の周波数帯域bに含まれる強度を求め、強度時系列B(t)とする(ステップST43)。さらに、推定部7は、強度時系列B(t)においてピークを検出する(ステップST44)。ピーク検出は強度時系列B(t)の極大値を検出することで実行する。ここで、強度時系列B(t)から、ピークを検出する際、受音信号に含まれる単位信号成分以外の成分をピークとして誤検出することがあるため、検出されたピーク間の間隔を計り、ピーク間の間隔が単位信号周期から外れる場合、そのピークを除去する(ステップST45)。なお、このステップST45の処理は必要に応じて行い、省略することも可能である。
最後に、推定部7は、検出したピークを結ぶピーク値包絡線を抽出し(ステップST46)、時間シフトによる時刻の遅れを補正して(ステップST47)、推定した伝播特性として、出力する(ステップST48)。
実施の形態2で説明した多重化していない時間集約信号(図13)と、実施の形態3の多重化した時間集約信号(図17)を比較すると、多重化により、時間集約信号173を求める際の時間シフトの最大量が、多重化によりm分の1となり、全体の遅延が改善されている。また、伝播特性のサンプリング間隔は、単位信号周期171のm分の1となり、サンプリング間隔も改善されている。
図18は、多重度8の単位信号配列による、伝播特性の計測例を示す説明図である。図18Aは時間周波数強度分布、図18Bは時間シフト結果、図18Cはピーク検出結果、図18Dはピーク値包絡線(伝播特性推定結果)を示している。これらの図では、0〜22050Hzの周波数帯域の内、0〜8000Hzの周波数帯域のみを示している。従って、多重度が2程度であるように見えているが、実際は0〜22050Hzの帯域において、多重度8の単位信号配列を用いている。また、これらの図において横軸は時間(秒)を示し、図18Aと図18Bの縦軸は周波数(Hz)を示し、図18Cと図18Dの縦軸は単位信号成分の強度を示している。
図18Aに示すように、6秒付近に外乱成分(縦縞)181が混入している。これが、図18Bの時間シフト後の外乱182に示すように、周波数を矢印183に示すように分割した時間シフトによって分散されている。これにより、図18Cに示すように、ピーク検出結果に、外乱によるピークが検出されず、その結果、良好なピーク値包絡線が推定されている(図18D参照)。また、多重度8としたため、単位信号周期の1/8の時間的に稠密な推定結果となっている。
以上説明したように、実施の形態3の音響計測システムによれば、測定部は、試験信号として、それぞれタイミングをずらした複数の単位信号を時間軸上で多重した単位信号配列を用いるようにしたので、伝播特性の時刻に対する変化が速い場合でも伝播特性を良好に計測することができる。
また、実施の形態3の音響計測システムによれば、推定部は、多重した単位信号配列の多重度に応じて周波数を分割し、分割毎に、単位信号の強度が同一時刻になるよう周波数毎に時間軸をシフトさせた上で伝播特性を求めるようにしたので、伝播特性の時刻に対する変化が速い場合でも精度良く伝播特性を推定することができる。
なお、上記各実施の形態では、受音体としての音センサ2を乗車カゴ1の一箇所に設けたが、複数箇所に設置し、複数の音センサ2からの試験音を取得するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、発音体5を移動しない側(固定側)、音センサ2を移動する側(移動側)に設ける例を説明したが、これに限定されるものではなく、発音体5を移動側、音センサ2を固定側に設置する装置でも同様に適用可能である。例えば、交差点における車両事故音の監視装置では、交差点の信号柱に音センサ2を設置し、事故車両音を監視する構成であるが、これに対しても同様に適用可能である。
さらに、上記各実施の形態では、エレベータシステムへの適用例を説明したが、これ以外にも、プラントにおける移動体の音把握、移動ロボットによる音把握、車両やエスカレータ等の移動体を含む機器の音把握の構成に対しても同様に適用可能である。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組合せ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
以上のように、この発明に係る音響計測システム及びパラメータ生成装置は、時刻と共に伝播特性が変化する場合に、その伝播特性を求める構成に関するものであり、例えばエレベータの異常音診断装置に用いるのに適している。
1 乗車カゴ、2 音センサ(受音体)、3 コンピュータ、4 計測対象、5 発音体、6 測定部、7 推定部、8 模擬音合成部、9 音源データベース、10 シミュレーション部、11 パラメータ記憶部、21 音響計測システム、22 パラメータ生成装置、21a 伝播特性。
この発明に係る音響計測システムは、固定側または移動側の計測対象に設けた発音体と、前記計測対象とは反対の移動側または固定側の受音点に設けた受音体と、各時刻で一つの周波数成分を有し、周波数成分の中心周波数が時間と共に変化する単位信号を時間軸上に配列した試験信号を発音体から受音体までの間を伝播させ、受音体で得られる測定信号を取得する測定部と、測定信号に含まれる単位信号の時間と強度の関係に基づいて、発音体から受音体までの間の音の伝播特性を推定する推定部とを備えたものである。
この発明に係る音響計測システムは、固定側または移動側の計測対象に設けた発音体と、計測対象とは反対の移動側または固定側の受音点に設けた受音体と、各時刻で一つの周波数成分を有し、周波数成分の中心周波数が時間と共に変化する単位信号を時間軸上に複数配列した試験信号を発音体から受音体へ送出させて発音体から受音体までの間を伝播させ、受音体で得られる測定信号を取得する測定部と、測定信号に含まれる複数の単位信号それぞれの時間と強度の関係に基づいて、発音体から受音体までの間の音の伝播特性を推定する推定部とを備えたものである。
この発明に係る音響計測システムは、各時刻で一つの周波数成分を有し、周波数成分の中心周波数が時間と共に変化する単位信号を時間軸上に複数配列した試験信号を発音体から受音体へ送出させて発音体から受音体までの間を伝播させることにより、発音体から受音体までの音の伝播特性を推定するようにしたものである。これにより、時刻と共に変化する伝播特性を精度良く推定することができる。

Claims (7)

  1. 計測対象に設けた発音体と、
    受音点に設けた受音体と、
    各時刻で一つの周波数成分を有し、当該周波数成分の中心周波数が時間と共に変化する単位信号を時間軸上に配列した試験信号を前記発音体から前記受音体までの間を伝播させ、前記受音体で得られる試験信号を取得する測定部と、
    前記試験信号に含まれる単位信号の時間と強度の関係に基づいて、前記発音体から前記受音体までの間の音の伝播特性を推定する推定部とを備えたことを特徴とする音響計測システム。
  2. 前記推定部は、前記単位信号を、当該単位信号の強度が同一時刻になるよう、周波数毎に時間軸をシフトさせた上で前記伝播特性を求めることを特徴とする請求項1記載の音響計測システム。
  3. 前記測定部は、前記試験信号として、それぞれタイミングをずらした複数の単位信号を時間軸上で多重した単位信号配列を用いることを特徴とする請求項1記載の音響計測システム。
  4. 前記推定部は、前記多重した単位信号配列の多重度に応じて周波数を分割し、分割毎に、前記単位信号の強度が同一時刻になるよう周波数毎に時間軸をシフトさせた上で前記伝播特性を求めることを特徴とする請求項3記載の音響計測システム。
  5. 前記単位信号を、時間引き延ばしパルス(TSP:Time Stretched Pulse)信号としたことを特徴とする請求項1記載の音響計測システム。
  6. 請求項1〜5のうちのいずれかに記載の音響計測システムを用い、
    前記推定された伝播特性を用いて、前記計測対象が正常状態か異常状態かを判定するためのパラメータを生成することを特徴とするパラメータ生成装置。
  7. 前記推定部で推定された伝播特性を用いて合成模擬音を生成する模擬音合成部と、
    前記合成模擬音を用いて前記パラメータを決定するシミュレーション部とを備えたことを特徴とする請求項6記載のパラメータ生成装置。
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