JPWO2019103061A1 - 接点装置、及び電磁継電器 - Google Patents

接点装置、及び電磁継電器 Download PDF

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Abstract

可動接点と固定接点との間の接続状態の安定化を図ることができる接点装置、及び電磁継電器を提供する。接点装置(1)は、固定端子(31,32)と、可動接触子(8)と、可動ヨーク(7)と、バスバー(21)と、を備える。可動接触子(8)は、可動接点(81,82)が固定接点(311,321)に接触する閉位置と可動接点(81,82)が固定接点(311,321)から離れる開位置との間で移動する。可動ヨーク(7)は、可動接触子(8)の移動に応じて可動接触子(8)の移動方向に沿って移動する。バスバー(21)は、通電時に可動接触子(8)の移動方向に沿った磁界を発生させる。バスバー(21)は、可動接触子(8)が閉位置に位置する場合の可動ヨーク(7)に対して、可動接触子(8)が開位置から閉位置へ向かう方向に配置されている。

Description

本開示は、一般に接点装置、及び電磁継電器に関し、より詳細には固定接点に対する可動接点の接触/離間を切替可能な接点装置、及び電磁継電器に関する。
特許文献1には、接点で電流を入り切りする接点装置が記載されている。
特許文献1に記載された接点装置では、電磁石装置の励磁コイル(励磁用巻線)に通電することで生じる電磁力によって、接点装置が有する可動接触子を移動させて、接点装置が有する固定端子の固定接点に可動接触子の可動接点を接触させる。これにより、固定端子と可動接触子とが接続される。
上述したような接点装置では、例えば、短絡電流等の異常電流が流れた場合、可動接触子には、可動接点を固定接点から離す向きのローレンツ力(電磁反発力)が作用し、可動接点と固定接点との間の接続状態が不安定になる可能性がある。
特開2014−232668号公報
本開示は上記課題に鑑みてなされ、可動接点と固定接点との間の接続状態の安定化を図ることができる接点装置、及び電磁継電器を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る接点装置は、固定端子と、可動接触子と、可動ヨークと、バスバーと、を備える。前記固定端子は、固定接点を有する。前記可動接触子は、可動接点を有し、前記可動接点が前記固定接点に接触する閉位置と前記可動接点が前記固定接点から離れる開位置との間で移動する。前記可動ヨークは、前記可動接触子の移動に応じて前記可動接触子の移動方向に沿って移動する。前記バスバーは、通電時に前記可動接触子の移動方向に沿った磁界を発生させる。前記バスバーは、前記可動接触子が前記閉位置に位置する場合の前記可動ヨークに対して、前記可動接触子が前記開位置から前記閉位置へ向かう方向に配置されている。
本開示の一態様に係る接点装置は、固定端子と、可動接触子と、可動ヨークと、固定ヨークと、バスバーと、を備える。前記固定端子は、固定接点を有する。前記可動接触子は、可動接点を有し、前記可動接点が前記固定接点に接触する閉位置と前記可動接点が前記固定接点から離れる開位置との間で移動する。前記可動ヨークは、前記可動接触子の移動に応じて前記可動接触子の移動方向に沿って移動する。前記固定ヨークは、前記可動接触子の移動方向において前記可動ヨークと対向するように前記可動ヨークに対して前記固定接点が存在する側と同一側に配置されている。前記固定ヨークは、前記可動接触子が前記閉位置である場合に前記固定端子に対して相対的な位置が固定されている。前記バスバーは、通電時において、前記可動ヨークと前記固定ヨークとが互いに異極が対向するように前記可動ヨーク及び前記固定ヨークを磁化させる磁界を発生させる。
本開示の一態様に係る接点装置は、前記接点装置と、前記可動接触子を移動させる電磁石装置と、を備える。
図1Aは、実施形態1に係る電磁継電器の斜視図である。図1Bは、同上の電磁継電器のX1−X1断面図である。 図2は、同上の電磁継電器のX2−X2断面図である。 図3は、同上の電磁継電器が備える接点装置での電流の流れを説明する図である。 図4は、同上の接点装置が備える可動接触子、及び可動ヨークの位置関係を説明する図である。 図5は、同上の接点装置で発生するアークを引き延ばすことを説明する図である。 図6は、実施形態1の変形例に係る可動ヨークの位置を説明するための図である。 図7は、実施形態1の変形例に係る接点装置での電流の流れを説明する図である。 図8Aは、実施形態2に係る電磁継電器の斜視図である。図8Bは、同上の電磁継電器のX1−X1断面図である。 図9は、同上の電磁継電器のX2−X2断面図である。 図10は、同上の電磁継電器が備える接点装置での電流の流れを説明する図である。 図11は、同上の接点装置が備える固定ヨーク、可動接触子、及び可動ヨークの位置関係を説明する図である。 図12は、実施形態2の変形例1に係る固定ヨークの位置を説明するための図である。 図13Aは、実施形態2の変形例2に係る電磁継電器の斜視図である。図13Bは、同上の電磁継電器のX3−X3断面図である。 図14は、実施形態2の変形例3に係る固定ヨーク及び可動ヨークの位置を説明するための図である。 図15Aは、実施形態2の変形例4に係る電磁継電器の斜視図である。図15Bは、同上の電磁継電器のX4−X4断面図である。 図16は、実施形態2の変形例5に係る接点装置での電流の流れを説明する図である。
以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されることなく、この実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態及び変形例において、説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施形態1)
本実施形態に係る接点装置1及び電磁継電器100について、図1A〜図5を用いて説明する。
(1)構成
(1.1)全体構成
本実施形態に係る電磁継電器100は、接点装置1と、電磁石装置10とを備えている。接点装置1は、一対の固定端子31,32と、可動接触子8とを有する(図1B参照)。各固定端子31,32は、固定接点311,321を保持する。可動接触子8は、一対の可動接点81,82を保持する。
電磁石装置10は、可動子13及び励磁コイル14を有している(図1B参照)。電磁石装置10は、励磁コイル14への通電時に励磁コイル14で生じる磁界によって可動子13を吸引する。可動子13の吸引に伴って、可動接触子8が開位置から閉位置に移動する。本開示でいう「開位置」は、可動接点81,82が固定接点311,321から離れるときの可動接触子8の位置である。本開示でいう「閉位置」は、可動接点81,82が固定接点311,321に接触するときの可動接触子8の位置である。
また、本実施形態では、可動子13は、直線L上に配置され、直線Lに沿って直進往復移動するように構成されている。励磁コイル14は、直線Lの周りに巻かれた導線(電線)にて構成されている。つまり、直線Lは、励磁コイル14の中心軸に相当する。
本実施形態では、接点装置1が、図1Aに示すように電磁石装置10と共に電磁継電器100を構成する場合を例として説明する。ただし、接点装置1は、電磁継電器100に限らず、例えばブレーカ(遮断器)又はスイッチ等に用いられていてもよい。本実施形態においては、電磁継電器100が電気自動車に搭載される場合を例とする。この場合において、走行用のバッテリから負荷(例えば、インバータ)への直流電力の供給路上に、接点装置1(固定端子31,32)が電気的に接続される。
(1.2)接点装置
次に、接点装置1の構成について説明する。
接点装置1は、図1A及び図1Bに示すように、一対の固定端子31,32、可動接触子8、筐体4、フランジ5及び2本のバスバー21,22を備える。接点装置1は、更に、可動ヨーク7、2つのカプセルヨーク23,24、2つの消弧用磁石(永久磁石)25,26、絶縁板41及びスペーサ45を備える。固定端子31は固定接点311を、固定端子32は固定接点321を、それぞれ保持している。可動接触子8は、導電性を有する金属材料からなる板状の部材である。可動接触子8は、一対の固定接点311,321に対向して配置された一対の可動接点81,82を保持している。
以下では、説明のために固定接点311,321と可動接点81,82との対向方向を上下方向と定義し、可動接点81,82から見て固定接点311,321側を上方と定義する。さらに、一対の固定端子31,32(一対の固定接点311,321)の並んでいる方向を左右方向と定義し、固定端子31から見て固定端子32側を右方と定義する。つまり、以下では、図1Bの上下左右を上下左右として説明する。また、以下では、上下方向及び左右方向の両方に直交する方向(図1Bの紙面に直交する方向)を、前後方向として説明する。ただし、これらの方向は接点装置1及び電磁継電器100の使用形態を限定する趣旨ではない。
一方の(第1)固定接点311は一方の(第1)固定端子31の下端部(一端部)に保持されており、他方の(第2)固定接点321は他方の(第2)固定端子32の下端部(一端部)に保持されている。
一対の固定端子31,32は、左右方向に並ぶように配置されている(図1B参照)。一対の固定端子31,32の各々は、導電性の金属材料からなる。一対の固定端子31,32は、一対の固定接点311,321に外部回路(バッテリ及び負荷)を接続するための端子として機能する。本実施形態では、一例として銅(Cu)で形成された固定端子31,32を用いることとするが、固定端子31,32を銅製に限定する趣旨ではなく、固定端子31,32は銅以外の導電性材料で形成されていてもよい。
一対の固定端子31,32の各々は、上下方向に直交する平面内での断面形状が円形状となる円柱状に形成されている。ここでは、一対の固定端子31,32の各々は、上端部(他端部)側の径が下端部(一端部)側の径よりも大きく、正面視がT字状となるように構成されている。一対の固定端子31,32は、筐体4の上面から一部(他端部)が突出した状態で、筐体4に保持される。具体的には、一対の固定端子31,32の各々は、筐体4の上壁に形成されている開口孔を貫通した状態で、筐体4に固定されている。
可動接触子8は、上下方向に厚みを有し、かつ前後方向よりも左右方向に長い板状に形成されている。可動接触子8は、その長手方向(左右方向)の両端部を一対の固定接点311,321に対向させるように、一対の固定端子31,32の下方に配置されている(図1B参照)。可動接触子8のうち、一対の固定接点311,321に対向する部位には、一対の可動接点81,82が設けられている(図1B参照)。
可動接触子8は、筐体4に収納されている。可動接触子8は、筐体4の下方に配置された電磁石装置10によって上下方向に移動される。これにより、可動接触子8は、閉位置と開位置との間で移動することになる。図1Bは、可動接触子8が閉位置に位置する状態を示しており、この状態では、可動接触子8に保持されている一対の可動接点81,82が、それぞれ対応する固定接点311,321に接触する。一方、可動接触子8が開位置に位置する状態では、可動接触子8に保持されている一対の可動接点81,82が、それぞれ対応する固定接点311,321から離れる。
したがって、可動接触子8が閉位置にあるとき、一対の固定端子31,32間は可動接触子8を介して短絡する。すなわち、可動接触子8が閉位置にあれば、可動接点81,82が固定接点311,321に接触するので、固定端子31は、固定接点311、可動接点81、可動接触子8、可動接点82及び固定接点321を介して、固定端子32と電気的に接続される。そのため、バッテリ及び負荷の一方に固定端子31が電気的に接続され、他方に固定端子32が電気的に接続されていれば、可動接触子8が閉位置にあるときに、接点装置1はバッテリから負荷への直流電力の供給路を形成する。
ここで、可動接点81,82は、可動接触子8に保持されていればよい。そのため、可動接点81,82は、可動接触子8の一部が打ち出されるなどして可動接触子8と一体に構成されていてもよいし、可動接触子8とは別部材からなり、例えば溶接等により、可動接触子8に固定されていてもよい。同様に、固定接点311,321は、固定端子31,32に保持されていればよい。そのため、固定接点311,321は、固定端子31,32と一体に構成されていてもよいし、固定端子31,32とは別部材からなり、例えば溶接等により、固定端子31,32に固定されていてもよい。
可動接触子8は、中央部位に貫通孔83を有している。本実施形態では、貫通孔83は、可動接触子8における一対の可動接点81,82の中間に形成されている。貫通孔83は、可動接触子8を厚み方向(上下方向)に貫通している。貫通孔83は、後述するシャフト15を通すための孔である。
可動ヨーク7は、強磁性体であって、例えば、鉄等の金属材料で形成されている。可動ヨーク7は、可動接触子8の移動に応じて可動接触子8の移動方向(上下方向)に沿って移動する。可動ヨーク7は、可動接触子8の下面に固定されている(図1B参照)。これにより、可動ヨーク7は、可動接触子8の上下方向の移動に伴って上下方向に移動する。可動ヨーク7の上面(特に、可動接触子8と接触する部位)には、電気絶縁性を有する絶縁層90が形成されてもよい(図4参照)。これにより、可動接触子8と可動ヨーク7との間の電気的な絶縁性が確保される。図1B、及び図2等においては、絶縁層90の図示を適宜省略する。
可動ヨーク7は、中央部位に貫通孔71を有している。本実施形態では、貫通孔71は、可動接触子8の貫通孔83に対応する位置に形成されている。貫通孔71は、可動ヨーク7を厚み方向(上下方向)に貫通している。貫通孔71は、シャフト15及び後述する接圧ばね17を通すための孔である。
可動ヨーク7は、前後方向の両端部に、上方に突出する一対の突出部72,73(図2参照)を有している。言い換えれば、可動ヨーク7の上面における前後方向の両端部には、可動接触子8が開位置から閉位置へと移動する向き(本実施形態では上方)と同じ向きに突出する突出部72,73が形成されている。つまり、可動ヨーク7は、可動接触子8の移動方向において、可動接触子8に対して固定接点311,321が存在する側とは反対側に少なくとも一部が位置している。
カプセルヨーク23,24は、強磁性体であって、例えば、鉄等の金属材料で形成されている。カプセルヨーク23,24は、消弧用磁石25,26を保持する。カプセルヨーク23,24は、前後方向の両側から筐体4を囲むように、筐体4に対して前後方向の両側に配置されている(図5参照)。図5では、バスバー21,22の図示を省略している。
消弧用磁石25,26は、左右方向において互いに異極が対向するように配置されている。言い換えると、消弧用磁石25,26は、可動接触子8に流れる電流Iの方向の延長線上に配置されている。消弧用磁石25,26は、筐体4に対して左右方向の両側に配置されている。消弧用磁石25,26は、可動接触子8が閉位置から開位置へと移動する際に可動接点81,82と固定接点311,321との間で発生するアークを引き延ばす。カプセルヨーク23,24は、消弧用磁石25,26ごと筐体4を囲んでいる。言い換えれば、消弧用磁石25,26は、筐体4の左右方向の両端面とカプセルヨーク23,24との間に挟まれている。一方(左方)の消弧用磁石25は、左右方向における一面(左端面)がカプセルヨーク23,24の一端部と結合し、左右方向における他面(右端面)が筐体4と結合している。他方(右方)の消弧用磁石26は、左右方向における一面(右端面)がカプセルヨーク23,24の他端部と結合し、左右方向における他面(左端面)が筐体4と結合している。消弧用磁石25,26は、左右方向において互いに異極が対向するように配置されているが、同極が対向するように配置されてもよい。
本実施形態では、可動接触子8の位置が閉位置である場合において、消弧用磁石25と消弧用磁石26との間に、一対の固定接点311,321における一対の可動接点81,82との接触点が位置する(図1B参照)。つまり、消弧用磁石25と消弧用磁石26との間に生じる磁界内に、一対の固定接点311,321における一対の可動接点81,82との接触点が含まれることになる。
上述した構成によれば、図5に示すように、カプセルヨーク23は、一対の消弧用磁石25,26で発生する磁束φ2が通る磁気回路の一部を形成する。同様に、カプセルヨーク24は、一対の消弧用磁石25,26で発生する磁束φ2が通る磁気回路の一部を形成する。これらの磁束φ2は、可動接触子8の位置が閉位置である状態で、一対の固定接点311,321における一対の可動接点81,82との接触点に作用する。
図5の例では、筐体4の内部空間においては、左向きの磁束φ2が生じており、固定端子31には下向きの電流Iが流れ、固定端子32には上向きの電流Iが流れる場合を想定している。この状態で、可動接触子8が閉位置から開位置へと移動すると、固定接点311と可動接点81との間には、固定接点311から可動接点81に向けて下向きの放電電流(アーク)が生じる。したがって、磁束φ2によりアークには後向きのローレンツ力F2が作用する(図5参照)。つまり、固定接点311と可動接点81との間に発生するアークは、後方に引き延ばされて消弧する。一方、固定接点321と可動接点82との間には、可動接点82から固定接点321に向けて上向きの放電電流(アーク)が生じる。したがって、磁束φ2によりアークには前向きのローレンツ力F3が作用する(図5参照)。つまり、固定接点321と可動接点82との間に発生するアークは、前方に引き延ばされて消弧する。
筐体4は、例えば酸化アルミニウム(アルミナ)等のセラミック製である。筐体4は、前後方向よりも左右方向に長い中空の直方体状(図1B参照)に形成されている。筐体4の下面は開口している。筐体4は、一対の固定接点311,321と、可動接触子8と、可動ヨーク7と、を収容する。筐体4の上面には、一対の固定端子31,32を通すための一対の開口孔が形成されている。一対の開口孔は、それぞれ円形状に形成されており、筐体4の上壁を厚み方向(上下方向)に貫通している。一方の開口孔には固定端子31が通され、他方の開口孔には固定端子32が通されている。一対の固定端子31,32と筐体4とは、ろう付けによって結合される。
筐体4は、一対の固定接点311,321と、可動接触子8とを収容する箱状に形成されていればよく、本実施形態のような中空の直方体状に限らず、例えば中空の楕円筒状や、中空の多角柱状などであってもよい。つまり、ここでいう箱状は、内部に一対の固定接点311,321と、可動接触子8とを収容する空間を有する形状全般を意味しており、直方体状に限定する趣旨ではない。筐体4は、セラミック製に限らず、例えば、ガラス又は樹脂等の絶縁材料にて形成されていてもよいし、金属製であってもよい。筐体4は、磁気により磁性体とならない非磁性材料からなることが好ましい。
フランジ5は、非磁性の金属材料で形成されている。非磁性の金属材料は、例えば、SUS304等のオーステナイト系ステンレスである。フランジ5は、左右方向に長い中空の直方体状に形成されている。フランジ5の上面及び下面は開口している。フランジ5は、筐体4と電磁石装置10との間に配置される(図1B及び図2参照)。フランジ5は、筐体4、及び後述する電磁石装置10の継鉄上板111に対して気密接合されている。これにより、筐体4、フランジ5及び継鉄上板111で囲まれた接点装置1の内部空間を、気密空間とすることができる。フランジ5は、非磁性でなくともよく、例えば、42アロイ等の鉄を主成分とする合金であってもよい。
絶縁板41は、合成樹脂製であって電気絶縁性を有する。絶縁板41は、矩形板状に形成されている。絶縁板41は、可動接触子8の下方に位置し、可動接触子8と電磁石装置10との間を電気的に絶縁する。絶縁板41は、中央部位に貫通孔42を有している。本実施形態では、貫通孔42は、可動接触子8の貫通孔83に対応する位置に形成されている。貫通孔42は、絶縁板41を厚み方向(上下方向)に貫通している。貫通孔42は、シャフト15を通すための孔である。
スペーサ45は、円筒形状に形成されている。スペーサ45は、例えば合成樹脂製である。スペーサ45は、電磁石装置10と絶縁板41との間に配置されている。スペーサ45の上端部は絶縁板41の下面と結合し、スペーサ45の下端部が電磁石装置10と結合している。スペーサ45により絶縁板41は支持される。また、スペーサ45の孔にはシャフト15が通される。
バスバー21,22は、導電性を有する金属材料にて構成されている。バスバー21,22は、一例として銅又は銅合金にて構成されている。バスバー21,22は、帯板状に形成されている。本実施形態では、バスバー21,22は、金属板に折り曲げ加工を施すことで形成されている。バスバー21の長手方向の一端部は、例えば接点装置1の固定端子31に電気的に接続される。バスバー21の長手方向の他端部は、例えば走行用のバッテリに電気的に接続される。バスバー22の長手方向の一端部は、例えば接点装置1の固定端子32に電気的に接続される。バスバー22の長手方向の他端部は、例えば負荷に電気的に接続される。
バスバー21は、5つの電路片211,212,213,214,215を含んでいる。電路片211は、固定端子31と機械的に接続される。具体的には、電路片211は、平面視において略正方形状であって、固定端子31のかしめ部35にて固定端子31とかしめ結合されている。電路片212は、電路片211と連結しており、電路片211の左端部から下方に延びるように、固定端子31と固定端子32とを結ぶ延長線上に配置されている。電路片213(第1電路片)は、電路片212と連結しており、電路片212の前端部から右方(固定端子31から見て固定端子32側)に延びるように、筐体4の前方に配置されている。電路片213の厚み方向(前後方向)は可動接触子8の移動方向(上下方向)と直交する(図1A及び図2参照)。電路片214(第3電路片)は、電路片213と連結しており、電路片213の右端部から後方に延びるように、固定端子31と固定端子32とを結ぶ延長線上に配置されている。電路片215(第2電路片)は、電路片214と連結しており、電路片214の後端部から左方(固定端子32から固定端子31に向かう方向)に延びるように、筐体4の後方に配置されている。電路片215の厚み方向(前後方向)は可動接触子8の移動方向(上下方向)と直交する(図1A及び図2参照)。
つまり、バスバー21は、電路片212,213,214,215が筐体4の側面(前後左右それぞれの面)に沿って、筐体4を囲むように形成されている。したがって、可動接触子8の移動方向(上下方向)の一方(上方)から見て、電路片213と電路片215とが可動ヨーク7を介して前後方向に対向し、電路片212と電路片214とが可動ヨーク7を介して前後方向に対向する。
言い換えれば、電路片213,215は、可動接触子8を流れる電流Iの方向に沿って延びた形状を有している。本実施形態においては、可動接触子8を流れる電流Iの方向は、可動接触子8の上面において、可動接点81の中心点と可動接点82の中心点とを結ぶ直線の延長方向、つまり左右方向である。したがって、電路片213,215に流れる電流Iの方向は、可動接触子8に流れる電流の方向に沿っている。
本開示において、“電流の方向に沿って延びている”とは、接点装置1の可動接触子8に流れる電流の方向に対する電路片213(又は215)の延在方向の角度が所定の範囲(0度以上45度以下)で電路片213(又は215)が設けられていることをいう。つまり、電路片213(又は215)に流れる電流のベクトルにおいて、接点装置1の可動接触子8に流れる電流のベクトルに平行な成分が、接点装置1の可動接触子8に流れる電流の方向に直交する成分よりも大きくなるように、電路片213(又は215)が設けられている。また、接点装置1の可動接触子8に流れる電流の方向に対する電路片213(又は215)の延在方向の角度が所定の範囲(0度以上25度以下)であることが好ましい。具体例として、接点装置1の電路片213(又は215)は、接点装置1の可動接触子8に流れる電流の方向に平行に延びている。
また、バスバー21は、可動接触子8の移動方向(上下方向)において、可動接触子8が閉位置にある場合の可動ヨーク7の位置に対して上側(可動接触子8に対して固定接点311,321が存在する側)に配置されている(図2参照)。具体的には、バスバー21の下端部210は、可動接触子8が閉位置にある場合における可動ヨーク7の上端部721,731よりも上側に位置する。
また、バスバー21は、可動接触子8の移動方向(上下方向)において、可動接触子8が閉位置にある場合の可動接触子8に対して上側(可動接触子8に対して固定接点311,321が存在する側)に配置されている(図2参照)。具体的には、バスバー21の下端部210は、可動接触子8が閉位置にある場合における可動接触子8よりも上側に位置する。言い換えれば、可動接触子8が閉位置にある場合、電路片213の少なくとも一部と電路片215の少なくとも一部とは、可動接触子8の移動方向において、可動接触子8に対して固定接点311,321と同一側に位置する。
バスバー22は、電路片221を含んでいる。電路片221は、固定端子32と機械的に接続される。具体的には、電路片221は、平面視において略正方形状であって、固定端子32のかしめ部36にて固定端子32とかしめ結合されている。電路片221は、バスバー21の電路片214よりも上方に位置しており、右方向(固定端子31から固定端子32に向かう方向)に延びるように配置されている。
本実施形態では、バスバー22に流れる電流Iが固定端子32に入力され、入力された電流Iが固定端子31から出力されると想定する。このとき、電流Iは、電路片221、固定端子32、可動接触子8、固定端子31、電路片211、電路片212、電路片213、電路片214、電路片215の順に流れる(図3参照)。可動接触子8の移動方向の一方(上方)から見て、バスバー21には反時計回りに電流Iが流れる。電路片213では、電流Iが右方向(固定端子31から固定端子32に向う方向)に流れ、電路片215では、電流Iが左方向(固定端子32から固定端子31に向う方向)に流れる。つまり、電路片213に流れる電流Iの向きと、電路片215に流れる電流Iの向きとが互いに反対となる。反対に、固定端子31から固定端子32に向けて可動接触子8を電流Iが流れる場合、可動接触子8の移動方向の一方(上方)から見て、バスバー21には時計回りに電流Iが流れる。
(1.3)電磁石装置
次に、電磁石装置10の構成について説明する。
電磁石装置10は、可動接触子8の下方に配置される。電磁石装置10は、図1A及び図1Bに示すように、固定子12と、可動子13と、励磁コイル14と、を有している。電磁石装置10は、励磁コイル14への通電時に励磁コイル14で生じる磁界によって固定子12に可動子13を吸引し、可動子13を上方に移動させる。
ここでは、電磁石装置10は、固定子12、可動子13及び励磁コイル14の他に、継鉄上板111を含む継鉄11と、シャフト15と、筒体16と、接圧ばね17と、復帰ばね18と、コイルボビン19と、を有している。
固定子12は、継鉄上板111の下面中央部から下方に突出する形の円筒状に形成された固定鉄芯である。固定子12の上端部は継鉄上板111に固定されている。
可動子13は、円柱状に形成された可動鉄芯である。可動子13は、固定子12の下方において、その上端面を固定子12の下端面に対向させるように配置されている。可動子13は、上下方向に移動可能に構成されている。可動子13は、その上端面が固定子12の下端面に接触した励磁位置(図1B及び図2参照)と、その上端面が固定子12の下端面から離れた非励磁位置との間で移動する。
励磁コイル14は、その中心軸方向を上下方向と一致させる向きで筐体4の下方に配置されている。励磁コイル14の内側に、固定子12と可動子13とが配置されている。
継鉄11は、励磁コイル14を囲むように配置されており、固定子12及び可動子13と共に、励磁コイル14の通電時に生じる磁束が通る磁気回路を形成する。そのため、継鉄11と固定子12と可動子13とはいずれも磁性材料(強磁性体)から形成されている。継鉄上板111は、この継鉄11の一部を構成している。言い換えると、継鉄11の少なくとも一部(継鉄上板111)は、励磁コイル14と可動接触子8との間に位置する。
接圧ばね17は、可動接触子8の下面と絶縁板41の上面との間に配置されている。接圧ばね17は、可動接触子8を上方へと付勢するコイルばねである(図1B参照)。
復帰ばね18は、少なくとも一部が固定子12の内側に配置されている。復帰ばね18は、可動子13を下方(非励磁位置)へ付勢するコイルばねである。復帰ばね18の一端は可動子13の上端面に接続され、復帰ばね18の他端は継鉄上板111に接続されている(図1B参照)。
シャフト15は、非磁性材料からなる。シャフト15は、上下方向に延びた丸棒状に形成されている。シャフト15は、電磁石装置10で発生した駆動力を、電磁石装置10の上方に設けられている接点装置1へ伝達する。シャフト15は、貫通孔83、貫通孔71、接圧ばね17の内側、貫通孔42、継鉄上板111の中央部に形成された貫通孔、固定子12の内側、及び復帰ばね18の内側を通って、その下端部が可動子13に固定されている。
コイルボビン19は、合成樹脂製であって励磁コイル14が巻き付けられている。
筒体16は、上面が開口した有底円筒状に形成されている。筒体16の上端部(開口周部)は、継鉄上板111の下面に接合される。これにより、筒体16は、可動子13の移動方向を上下方向に制限し、かつ可動子13の非励磁位置を規定する。筒体16は、継鉄上板111の下面に気密接合されている。これにより、継鉄上板111に貫通孔が形成されていても、筐体4、フランジ5及び継鉄上板111で囲まれた接点装置1の内部空間の気密性を確保することができる。
この構成により、電磁石装置10で発生した駆動力で可動子13が上下方向に移動するのに伴い可動接触子8が上下方向に移動する。
(2)動作
次に、上述した構成の接点装置1及び電磁石装置10を備えた電磁継電器100の動作について簡単に説明する。
励磁コイル14に通電されていないとき(非通電時)には、可動子13と固定子12との間に磁気吸引力が生じないため、可動子13は、復帰ばね18のばね力によって非励磁位置に位置する。このとき、シャフト15は、下方に引き下げられている。可動接触子8は、シャフト15にて上方への移動が規制される。これにより、可動接触子8は、その可動範囲における下端位置である開位置に位置する。そのため、一対の可動接点81,82は一対の固定接点311,321から離れることになり、接点装置1は開状態となる。この状態では、一対の固定端子31,32間は非導通である。
一方、励磁コイル14に通電されると、可動子13と固定子12との間に磁気吸引力が生じるため、可動子13は、復帰ばね18のばね力に抗して上方に引き寄せられ励磁位置に移動する。このとき、シャフト15が上方に押し上げられるため、可動接触子8は、シャフト15による上方への移動規制が解除される。そして、接圧ばね17が可動接触子8を上方に付勢することで、可動接触子8は、その可動範囲における上端位置である閉位置に移動する。そのため、一対の可動接点81,82が一対の固定接点311,321に接触することになり、接点装置1は閉状態となる。この状態では、接点装置1は閉状態にあるので、一対の固定端子31,32間は導通する。
このように、電磁石装置10は、励磁コイル14の通電状態の切り替えにより可動子13に作用する吸引力を制御し、可動子13を上下方向に移動させることにより、接点装置1の開状態と閉状態とを切り替えるための駆動力を発生する。
(3)利点
励磁コイル14に通電されると、上述したように、電磁石装置10において、可動子13が非励磁位置から励磁位置に移動する。このとき電磁石装置10で発生する駆動力により、可動接触子8は上方に移動して、開位置から閉位置に移動する。これにより、可動接点81,82が固定接点311,321に接触し、接点装置1は閉状態となる。接点装置1が閉状態にあれば、接圧ばね17により可動接点81,82は固定接点311,321に押し付けられた状態にある。
ところで、接点装置1が閉状態にあるときに、接点装置1(固定端子31,32間)を流れる電流に起因して、可動接点81,82を固定接点311,321から引き離す電磁反発力が生じることがある。すなわち、接点装置1に電流が流れると、ローレンツ(Lorentz)力により、可動接触子8には、可動接触子8を閉位置から開位置に移動させる向き(下方)の電磁反発力が作用することがある。電磁反発力は、通常時には接圧ばね17のばね力よりも小さいので、可動接触子8は、可動接点81,82を固定接点311,321に接触させた状態を維持する。ただし、接点装置1に、例えば短絡電流等の非常に大きな(一例として6kA程度の)電流(異常電流)が流れた場合、可動接触子8に作用する電磁反発力が接圧ばね17のばね力を上回る可能性がある。本実施形態では、このような電磁反発力への対策として、バスバー21に流れる電流を利用する。
本実施形態の接点装置1では、バスバー21の電路片212,213,214,215が筐体4を囲むように構成されている。したがって、バスバー21の通電時には、筐体4内に、磁束φ10の向きが可動接触子8及び可動ヨーク7の移動方向(上下方向)に沿った磁界が発生する(図2参照)。本実施形態では、可動接触子8の移動方向の一方(上方)から見て、バスバー21には反時計回りの電流Iが流れるため、筐体4内において磁束φ10の向きが上向きとなる。バスバー21が発生した磁界によって可動ヨーク7が磁化される。これにより、バスバー21と可動ヨーク7との間に磁気吸引力が発生する。具体的には、バスバー21の通電によって発生した磁界により、可動ヨーク7がバスバー21に引き寄せられる。バスバー21は、可動ヨーク7よりも上側に配置されている。可動ヨーク7は、可動接触子8に設けられているため、バスバー21と可動ヨーク7との間の磁気吸引力によって、可動接触子8に上向きの力が作用する。その結果、可動接触子8が固定接点311,321を押し上げる力が増すので、可動接点81,82と固定接点311,321との間の接続状態の安定化を図ることができる。したがって、接点装置1に例えば短絡電流等の異常電流が流れた場合でも、可動接点81,82と固定接点311,321との間の接続状態の安定化を図ることができる。
なお、上記では、固定端子32から固定端子31に向けて可動接触子8に電流Iが流れる場合を説明したが、固定端子31から固定端子32に向けて可動接触子8に電流Iが流れてもよい。この場合、バスバー21には、時計回りに電流Iが流れ、筐体4内に、磁束が下向きの磁界が発生する。この磁界によって、可動ヨーク7が磁化され、上記と同様にバスバー21と可動ヨーク7との間に磁気吸引力が発生する。
(4)変形例
以下、実施形態1の変形例について述べる。以下、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
実施形態1では、可動ヨーク7は、可動接触子8の下面に設けられ、可動接触子8に対して相対的な位置が固定される構成としたが、この構成に限定されない。
例えば、可動ヨーク7は、可動接触子8の上面において、可動接触子8に対して相対的な位置が固定されるように設けられていてもよい。
また、可動ヨーク7は、可動接触子8に対して相対的に移動可能に設けられていてもよい。例えば、可動ヨーク7aは、ホルダ付タイプの電磁継電器のホルダ150に設けられる(図6参照)。ホルダ150は、例えば左右方向の両面が開口した矩形筒状であって、可動接触子8がホルダを左右方向に貫通するように、ホルダが可動接触子8と組み合わされる。ホルダ150の下壁151と可動接触子8との間に接圧ばね17aが配置される。つまり、可動接触子8の左右方向の中央部がホルダ150にて保持される。ホルダ150はシャフト15の上端部で固定されている。可動ヨーク7aは、可動接触子8とホルダ150の上壁152との間において、上壁152に固定されている。
励磁コイル14に通電されると、シャフト15が上方に押し上げられるため、ホルダ150が上方へ移動する。この移動に伴って、可動接触子8は、上方へ移動し、一対の可動接点81,82を一対の固定接点311,321に接触する閉位置に位置させる。
バスバー21の通電によって発生した磁界により、可動ヨーク7aがバスバー21に引き寄せられ、上向きの力が作用する。可動ヨーク7aは、ホルダ150に設けられている。したがって、可動ヨーク7aに作用する上向きの力が、ホルダ150及び接圧ばね17aを介して可動接触子8に作用する。具体的には、ホルダ150の上方向への移動によって接圧ばね17aが更に圧縮され、接圧ばね17aによって可動接触子8に作用するばね力が増す。したがって、接点装置1に例えば短絡電流等の異常電流が流れた場合でも、可動接点81,82と固定接点311,321との間の接続状態の安定化を図ることができる。
また、バスバー21は、電路片212,213,214,215で筐体4(可動ヨーク7)を囲むように構成されているが、これに限らない。バスバー21は、可動接触子8の移動方向(上下方向)の一方から見て、可動ヨーク7を介して対向する一対の電路片を少なくとも含んでいればよい。例えば、バスバー21aは、電路片211a,212a,213a,214aを含んでいる(図7参照)。バスバー21aは、バスバー21から電路片211,212,213,214,215のうち電路片215が省略された構成であり、電路片214aが前後方向に延びている。バスバー21aでは、可動接触子8の移動方向(上下方向)の一方から見て、電路片212a(第1電路片),214a(第2電路片)が、可動ヨーク7を介して左右方向に対向する。
電路片212aに流れる電流Iの方向と、電路片214aに流れる電流Iの方向とは、互いに反対方向である。電路片213a(第3電路片)に流れる電流Iの方向は、可動接触子8に流れる電流の方向と反対方向である。
(その他の変形例)
以下に、その他の変形例について列記する。以下に説明する変形例は、上記実施形態(実施形態の変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
実施形態において、筐体4は、固定端子31,32の一部を露出した状態で固定端子31,32を保持する構成としたが、この構成に限定されない。筐体4は、固定端子31,32の全体を筐体4の内部に収容してもよい。つまり、筐体4は、固定接点311,321と、可動接触子8とを少なくとも収容する構成であればよい。また、バスバー21は、少なくとも一部が筐体4の内部に収容されていてもよい。
実施形態において、接点装置はカプセルヨークを備えていなくてもよい。カプセルヨークが設けられている場合、カプセルヨークによって、バスバー21と可動ヨーク7との間の吸引力が弱まる可能性がある。そこで、カプセルヨークを省略することにより、カプセルヨークに起因した吸引力の低下を抑制し、結果的に、可動接触子8を上方に押し上げる力をより大きくすることができる。
実施形態において、バスバー21が通電時に可動ヨーク7を磁化させる磁界を発生させるように構成されていたが、この構成に限らない。例えば、バスバー22が、上記のバスバー21と同様に通電時に可動ヨーク7を磁化させる磁界を発生させるように構成されていてもよい。また、バスバー21,22の両方が、通電時に可動ヨーク7を磁化させる磁界を発生させるように構成されていてもよい。
実施形態において、バスバー21が固定端子31に電気的に接続された構成であったが、この構成に限らない。バスバーは、固定端子31と電気的に接続されておらず、通電時に可動ヨーク7を磁化させる磁界を発生させる構成であってもよい。
実施形態において、電磁継電器は、励磁コイル14に通電されていないときには、可動接触子8が開位置に位置する、いわゆるノーマリオフタイプの電磁継電器としたが、ノーマリオンタイプの電磁継電器であってもよい。
実施形態において、可動接触子8に保持される可動接点の数は2つであるが、この構成に限定されない。可動接触子8に保持される可動接点の数は、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。同様に、固定端子(及び固定接点)の数も2つに限らず、1つ又は3つ以上であってもよい。
実施形態の接点装置は、プランジャタイプの接点装置としたが、ヒンジタイプの接点装置であってもよい。
実施形態のバスバーは、固定端子31,32にかしめ結合されることで固定端子31,32と機械的に接続されるとしたが、ねじ止めにより固定端子31,32と機械的に接続されてもよい。または、バスバーは、溶接、又はろう付け等により固定端子31,32と結合されてもよい。
実施形態の消弧用磁石は、筐体4の外側(つまりカプセルヨークと筐体4との間)に配置される構成としたが、この構成に限定されない。消弧用磁石は、筐体4の内側に配置されてもよい。
実施形態の接点装置において、ヨーク、消弧用磁石及びカプセルヨークは必須の構成ではない。
(実施形態2)
実施形態2に係る接点装置1bについて、図8〜図16を用いて説明する。
本実施形態の接点装置1bは、固定ヨーク6を更に備えている点が、実施形態1と異なる。以下、実施形態1と異なる点を中心に説明する。実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
本実施形態に係る電磁継電器100bは、接点装置1bと、実施形態1で説明した電磁石装置10とを備える。
固定ヨーク6は、一対の固定接点311,321、可動接触子8、及び可動ヨーク7と共に、筐体4に収容されている。
固定ヨーク6は、強磁性体であって、例えば、鉄等の金属材料で形成されている。固定ヨーク6は、シャフト15の先端部(上端部)に固定されている。シャフト15は、可動接触子8の貫通孔83を通して可動接触子8を貫通しており、シャフト15の先端部(上端部)は、可動接触子8の上面から上方に突出する。そのため、固定ヨーク6は、可動接触子8の上方に位置する(図18参照)。具体的には、固定ヨーク6は、可動接触子8の移動方向において、可動接触子8に対して固定接点311,321が存在する側と同一側に位置している。
可動接触子8が閉位置に位置する場合に、可動接触子8と固定ヨーク6との間には、所定の隙間L1が生じる(図11参照)。つまり、可動接触子8の位置が閉位置である場合に、固定ヨーク6は、上下方向において隙間L1の分だけ可動接触子8から離れることになる。例えば、可動接触子8、シャフト15及び固定ヨーク6の間で少なくとも一部が電気的に絶縁されている場合には、可動接触子8と固定ヨーク6との間の電気的な絶縁性lが確保される。
可動ヨーク7は、前後方向の両端部に、上方に突出する一対の突出部72,73(図9参照)を有している。言い換えれば、可動ヨーク7の上面における前後方向の両端部には、可動接触子8が開位置から閉位置へと移動する向き(本実施形態では上方)と同じ向きに突出する突出部72,73が形成されている。つまり、可動ヨーク7は、可動接触子8の移動方向において、可動接触子8に対して固定接点311,321が存在する側とは反対側に少なくとも一部が位置している。
このような形状によれば、一対の突出部72,73のうちの前方の突出部72の先端面(上端面)は、固定ヨーク6の前端部に、後方の突出部73の先端面(上端面)は、固定ヨーク6の後端部にそれぞれ突き合わされる。
バスバー21bは、5つの電路片211b,212b,213b,214b,215bを含んでいる。電路片211bは、固定端子31と機械的に接続される。具体的には、電路片211bは、平面視において略正方形状であって、固定端子31のかしめ部35にて固定端子31とかしめ結合されている。電路片212bは、電路片211bと連結しており、電路片211bの左端部から下方に延びるように、固定端子31と固定端子32とを結ぶ延長線上に配置されている。電路片213b(第1電路片)は、電路片212bと連結しており、電路片212bの前端部から右方(固定端子31から見て固定端子32側)に延びるように、筐体4の前方に配置されている。電路片213bの厚み方向(前後方向)は可動接触子8の移動方向(上下方向)と直交する(図8A及び図9参照)。電路片214b(第3電路片)は、電路片213bと連結しており、電路片213bの右端部から後方に延びるように、固定端子31と固定端子32とを結ぶ延長線上に配置されている。電路片215b(第2電路片)は、電路片214bと連結しており、電路片214bの後端部から左方(固定端子32から固定端子31に向かう方向)に延びるように、筐体4の後方に配置されている。電路片215bの厚み方向(前後方向)は可動接触子8の移動方向(上下方向)と直交する(図8A及び図9参照)。
つまり、バスバー21bは、電路片212b,213b,214b,215bが筐体4の側面(前後左右それぞれの面)に沿って、筐体4を囲むように形成されている。したがって、可動接触子8の移動方向(上下方向)の一方(上方)から見て、電路片213bと電路片215bとが可動ヨーク7を介して前後方向に対向し、電路片212bと電路片214bとが可動ヨーク7を介して前後方向に対向する。
言い換えれば、電路片213b,215bは、可動接触子8を流れる電流Iの方向に沿って延びた形状を有している。本実施形態においては、可動接触子8を流れる電流Iの方向は、可動接触子8の上面において、可動接点81の中心点と可動接点82の中心点とを結ぶ直線の延長方向、つまり左右方向である。したがって、電路片213b,215bに流れる電流Iの方向は、可動接触子8に流れる電流の方向に沿っている。
また、バスバー21の上端部は、可動接触子8が閉位置にある場合における可動接触子8よりも上側に位置する。言い換えれば、可動接触子8が閉位置にある場合、電路片213bの少なくとも一部と電路片215bの少なくとも一部とは、可動接触子8の移動方向(上下方向)において、可動接触子8に対して固定接点311,321と同一側に位置する。
バスバー22bは、電路片221bを含んでいる。電路片221bは、固定端子32と機械的に接続される。具体的には、電路片221bは、平面視において略正方形状であって、固定端子32のかしめ部36にて固定端子32とかしめ結合されている。電路片221bは、バスバー21bの電路片214bよりも上方に位置しており、右方向(固定端子31から固定端子32に向かう方向)に延びるように配置されている。
本実施形態では、バスバー22bに流れる電流Iが固定端子32に入力され、入力された電流Iが固定端子31から出力されると想定する。このとき、電流Iは、電路片221b、固定端子32、可動接触子8、固定端子31、電路片211b、電路片212b、電路片213b、電路片214b、電路片215bの順に流れる(図10参照)。可動接触子8の移動方向の一方(上方)から見て、バスバー21bには反時計回りに電流Iが流れる。電路片213bでは、電流Iが右方向(固定端子31から固定端子32に向う方向)に流れ、電路片215bでは、電流Iが左方向(固定端子32から固定端子31に向う方向)に流れる。つまり、電路片213bに流れる電流Iの向きと、電路片215bに流れる電流Iの向きとが互いに反対となる。反対に、固定端子31から固定端子32に向けて可動接触子8を電流Iが流れる場合、可動接触子8の移動方向の一方(上方)から見て、バスバー21bには時計回りに電流Iが流れる。
(実施形態2の利点)
本実施形態の接点装置1bでは、バスバー21bの電路片212b,213b,214b,215bが筐体4(固定ヨーク6、可動ヨーク7)を囲むように構成されている。したがって、バスバー21bの通電時には、筐体4内に、磁束φ10bの向きが可動接触子8及び可動ヨーク7の移動方向(上下方向)に沿った磁界が発生する(図9参照)。本実施形態では、可動接触子8の移動方向の一方(上方)から見て、バスバー21bには反時計回りの電流Iが流れるため、筐体4内において磁束φ10bの向きが上向きとなる。バスバー21bが発生した磁界によって固定ヨーク6及び可動ヨーク7が磁化される。したがって、固定ヨーク6と可動ヨーク7との間に磁気吸引力が発生する。具体的には、バスバー21bが発生した磁界によって、固定ヨーク6の下端部60がS極、可動ヨーク7の上端部721,731がN極となり、固定ヨーク6と可動ヨーク7との間に磁気吸引力が発生する。つまり、バスバー21bは、通電時に固定ヨーク6と可動ヨーク7とが互いに異極が対向するように固定ヨーク6及び可動ヨーク7を磁化させる磁界を発生する。固定ヨーク6は、シャフト15の先端部(上端部)に設けられており、可動接触子8が閉位置である場合における上下方向の位置が固定されている。可動ヨーク7は、可動接触子8に設けられているため、固定ヨーク6と可動ヨーク7との間の磁気吸引力によって、可動接触子8に上向きの力が作用する。その結果、可動接触子8が固定接点311,321を押し上げる力が増すので、可動接点81,82と固定接点311,321との間の接続状態の安定化を図ることができる。したがって、接点装置1に例えば短絡電流等の異常電流が流れた場合でも、可動接点81,82と固定接点311,321との間の接続状態の安定化を図ることができる。
なお、上記では、固定端子32から固定端子31に向けて可動接触子8に電流Iが流れる場合を説明したが、固定端子31から固定端子32に向けて可動接触子8に電流Iが流れてもよい。この場合、バスバー21bには、時計回りに電流Iが流れ、筐体4内に、磁束が下向きの磁界が発生する。この磁界によって、固定ヨーク6及び可動ヨーク7が磁化され、上記と同様に固定ヨーク6と可動ヨーク7との間に磁気吸引力が発生する。
(実施形態2の変形例)
以下、実施形態2の変形例について述べる。以下、実施形態2と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
実施形態2では、固定ヨーク6は、シャフト15の先端に設けられる構成、つまり固定ヨーク6は、可動接触子8の移動方向と同一の方向に沿って移動可能となるように設けられる構成としたが、この構成に限定されない。
固定ヨーク6は、可動接触子8(可動ヨーク7)の移動に関わらず、固定端子31,32に対して相対的な位置が固定されるように設けられていてもよい。
例えば、接点装置1は、固定ヨーク6の代わりに図12に示す固定ヨーク6cを備えていてもよい。固定ヨーク6cは、筐体4の内周面の一部に固定されている。ここでは、固定ヨーク6cは、可動接触子8の上方であって可動接触子8と対向する位置に固定されている。
また、接点装置1bは、固定ヨーク6の代わりに図13A、及び図13Bに示す固定ヨーク6dを備えていてもよい。固定ヨーク6dは、筐体4の外周面の一部に固定されている。ここでは、固定ヨーク6dは、可動接触子8の上方であって筐体4の上壁を介して可動接触子8と対向する位置に固定されている。また、図13A、及び図13Bに示す例では、接点装置1は、バスバー21の代わりにバスバー21dを備えている。バスバー21dは、電路片211d,212d,213d,214d,215dを含んでいる。バスバー21dは、可動接触子8の移動方向(上下方向)のにおいて、電路片213d,214d,215dが、固定ヨーク6dと、閉位置にある場合の可動ヨーク7との間に位置するように構成されている。
また、接点装置1bは、固定ヨーク6の代わりに図14に示す一対の固定ヨーク6eを備えていてもよい。一対の固定ヨーク6eのそれぞれは、リング状に形成されている。一方の固定ヨーク6eは、固定端子31に通された状態で固定端子31に固定され、他方の固定ヨーク6eは、固定端子32に通された状態で固定端子32に固定されている。一方の固定ヨーク6eと固定端子31との間には、電気絶縁性を有する絶縁層が設けられており、固定ヨーク6eと固定端子31との電気的な絶縁性が確保される。同様に、他方の固定ヨーク6eと固定端子32との間には、電気絶縁性を有する絶縁層が設けられており、固定ヨーク6eと固定端子32との電気的な絶縁性が確保される。また、接点装置1bは、可動ヨーク7の代わりに一対の固定ヨーク6eの下側に配置された一対の可動ヨーク7eを備えている。一対の可動ヨーク7eのそれぞれは、直方体状に形成されている。一方の可動ヨーク7eは、可動接触子8の下面において可動接点81の下側に固定され、他方の可動ヨーク7eは、可動接触子8の下面において可動接点82の下側に固定されている。一対の可動ヨーク7eと可動接触子8との間には、電気絶縁性を有する絶縁層が設けられており、一対の可動ヨーク7eと可動接触子8との電気的な絶縁性が確保される。一対の固定ヨーク6eと一対の可動ヨーク7eとは可動接触子8を介して上下方向に対向している。
また、バスバー21bと固定ヨーク6との位置関係は、上記に限らない。バスバー21bは、固定ヨーク6よりも上側に配置されていてもよい。例えば、接点装置1bは、バスバー21bの代わりに図15に示すバスバー21fを備えていてもよい。バスバー21fは、電路片211f,212f,213f,214f,215fを含んでいる。バスバー21fは、電路片212f,213f,214f,215fの下端部が、可動接触子8が閉位置である場合における固定ヨーク6よりも上側に位置するように構成されている。
また、バスバー21bは、電路片212b,213b,214b,215bで筐体4(可動ヨーク7)を囲むように構成されているが、これに限らない。バスバー21bは、可動接触子8の移動方向(上下方向)の一方から見て、固定ヨーク6及び可動ヨーク7を介して対向する一対の電路片を少なくとも含んでいればよい。例えば、バスバー21gは、電路片211g,212g,213g,214gを含んでいる(図16参照)。バスバー21gは、バスバー21bから電路片211b,212b,213b,214b,215bのうち電路片215bが省略された構成であり、電路片214gが前後方向に延びている。バスバー21gでは、可動接触子8の移動方向(上下方向)の一方から見て、電路片212g(第1電路片),214g(第2電路片)が、可動ヨーク7を介して左右方向に対向する。
電路片212gに流れる電流Iの方向と、電路片214gに流れる電流Iの方向とは、互いに反対方向である。電路片213g(第3電路片)に流れる電流Iの方向は、可動接触子8に流れる電流の方向と反対方向である。
(実施形態2のその他の変形例)
以下に、その他の変形例について列記する。以下に説明する変形例は、上記実施形態(実施形態の変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
実施形態2において、接点装置はカプセルヨークを備えていなくてもよい。カプセルヨークが設けられている場合、バスバー21bから固定ヨーク6、及び可動ヨーク7に与えられる磁界が弱められ、固定ヨーク6と可動ヨーク7との間の吸引力が低下するおそれがある。そこで、カプセルヨークを設けないことにより、固定ヨーク6と可動ヨーク7との間の吸引力を強める、つまり可動接触子8を上向きの押しつける力をより大きくすることができる。
実施形態2において、バスバー21bが通電時に固定ヨーク6及び可動ヨーク7を磁化させる磁界を発生させるように構成されていたが、この構成に限らない。例えば、バスバー22bが、上記のバスバー21bと同様に通電時に固定ヨーク6及び可動ヨーク7を磁化させる磁界を発生させるように構成されていてもよい。また、バスバー21b,22bの両方が、通電時に固定ヨーク6及び可動ヨーク7を磁化させる磁界を発生させるように構成されていてもよい。
実施形態2において、バスバー21bが固定端子31に電気的に接続された構成であったが、この構成に限らない。バスバーは、固定端子31と電気的に接続されておらず、通電時に固定ヨーク6及び可動ヨーク7を磁化させる磁界を発生させる構成であってもよい。
実施形態2に係る電磁継電器は、ホルダ無タイプの電磁継電器であるが、この構成に限らず、ホルダ付タイプの電磁継電器であってもよい。ここで、ホルダは、例えば左右方向の両面が開口した矩形筒状であって、可動接触子8がホルダを左右方向に貫通するように、ホルダが可動接触子8と組み合わされる。ホルダの下壁と可動接触子8との間に接圧ばね17が配置される。つまり、可動接触子8の左右方向の中央部がホルダにて保持される。ホルダにはシャフト15の上端部が固定されている。励磁コイル14に通電されると、シャフト15が上方に押し上げられるため、ホルダが上方へ移動する。この移動に伴って、可動接触子8は、上方へ移動し、一対の可動接点81,82を一対の固定接点311,321に接触する閉位置に位置させる。
(まとめ)
第1態様に係る接点装置(1)は、固定端子(31,32)と、可動接触子(8)と、可動ヨーク(7,7a)と、バスバー(21,21a)と、を備える。固定端子(31,32)は、固定接点(311,321)を有する。可動接触子(8)は、可動接点(81,82)を有し、可動接点(81,82)が固定接点(311,321)に接触する閉位置と可動接点(81,82)が固定接点(311,321)から離れる開位置との間で移動する。可動ヨーク(7,7a)は、可動接触子(8)の移動に応じて可動接触子(8)の移動方向に沿って移動する。バスバー(21,21a)は、通電時に可動接触子(8)の移動方向に沿った磁界を発生させる。バスバー(21,21a)は、可動接触子(8)が閉位置に位置する場合の可動ヨーク(7,7a)に対して、可動接触子(8)が開位置から閉位置へ向かう方向に配置されている。
この態様によれば、バスバー(21,21a)が発生した磁界により可動ヨーク(7,7a)が磁化され、可動ヨーク(7,7a)がバスバー(21,21a)に吸引され、可動接触子(8)が可動接点(81,82)を押し付ける力が増す。したがって、可動接点(81,82)と固定接点(311,321)との間の接続状態の安定化を図ることができる。
第2態様に係る接点装置(1b)は、固定端子(31,32)と、可動接触子(8)と、可動ヨーク(7,7e)と、固定ヨーク(6,6c,6d,6e)と、バスバー(21b,21d,21f,21g)と、を備える。固定端子(31,32)は、固定接点(311,321)を有する。可動接触子(8)は、可動接点(81,82)を有し、可動接点(81,82)が固定接点(311,321)に接触する閉位置と可動接点(81,82)が固定接点(311,321)から離れる開位置との間で移動する。可動ヨーク(7,7e)は、可動接触子(8)の移動に応じて可動接触子(8)の移動方向に沿って移動する。固定ヨーク(6,6c,6d,6e)は、可動接触子(8)の移動方向において可動ヨーク(7,7e)と対向するように可動ヨーク(7,7e)に対して固定接点(311,321)が存在する側と同一側に配置されている。固定ヨーク(6,6c,6d,6e)は、可動接触子(8)が閉位置である場合に固定端子(31,32)に対して相対的な位置が固定されている。バスバー(21b,21d,21f,21g)は、通電時において、可動ヨーク(7,7e)と固定ヨーク(6,6c,6d,6e)とが互いに異極が対向するように可動ヨーク(7,7e)及び固定ヨーク(6,6c,6d,6e)を磁化させる磁界を発生させる。
この態様によれば、バスバー(21b,21d,21f,21g)が発生した磁界により、固定ヨーク(6,6c,6d,6e)と可動ヨーク(7,7e)との間の間で吸引力が発生する。そのため、発生した吸引力によって、可動接触子(8)が固定接点(311,321)を押し付ける力が増す。したがって、可動接点(81,82)と固定接点(311,321)との間の接続状態の安定化を図ることができる。
第3態様に係る接点装置(1,1b)では、第1又は2態様において、バスバー(21,21a,21b,21d,21f,21g)は、固定端子(31,32)に電気的に接続されている。
この態様によれば、自装置に流れる電流を用いてバスバー(21,21a,21b,21d,21f,21g)に可動ヨーク(7,7a,7e)を磁化させることができる。
第4態様に係る接点装置(1,1b)では、第1〜第3態様のいずれかにおいて、バスバー(21,21a,21b,21d,21f,21g)は、可動接触子(8)の移動方向の一方から見て可動ヨーク(7,7a,7e)を介して対向する第1電路片(213,212a,213b,213d,213f,212g)及び第2電路片(215,214a,215b,215d,215f,214g)と、第1電路片(213,212a,213b,213d,213f,212g)と第2電路片(215,214a,215b,215d,215f,214g)とを連結する第3電路片(214,213a,214b,214d,214f,213g)とを有する。第1電路片(213,212a,213b,213d,213f,212g)と第2電路片(215,214a,215b,215d,215f,214g)とは、互いに反対方向の電流が流れる。
この態様によれば、バスバー(21,21a,21b,21d,21f,21g)から可動ヨーク(7,7a,7e)に与えられる磁界が強くなり、可動接点(81,82)と固定接点(311,321)との間の接続状態の安定化を図ることができる。
第5態様に係る接点装置(1,1b)では、第4態様において、可動接触子(8)が閉位置にある場合、第1電路片(213,212a,213b,213d,213f,212g)の少なくとも一部と第2電路片(215,214a,215b,215d,215f,214g)の少なくとも一部とは、可動接触子(8)の移動方向において、可動接触子(8)に対して固定接点(311,321)と同一側に位置する。
この態様によれば、バスバー(21,21a,21b,21d,21f,21g)により可動ヨーク(7,7a,7e)を磁化させることができる。
第6態様に係る接点装置(1,1b)では、第4又は第5態様において、第1電路片(213,212a,213b,213d,213f,212g)と第2電路片(215,214a,215b,215d,215f,214g)とに流れる電流の方向は、可動接触子(8)に流れる電流の方向に沿っている。
この態様によれば、バスバー(21,21a,21b,21d,21f,21g)により可動ヨーク(7,7a,7e)を磁化させることができる。
第7態様に係る接点装置(1,1b)では、第4又は第5態様において、第3電路片(213a,213g)に流れる電流の方向が、可動接触子(8)に流れる電流の方向と反対である。可動接触子(8)が閉位置にある場合、第3電路片(213a,213g)の少なくとも一部は、可動接触子(8)の移動方向において、可動接触子(8)に対して固定接点と同一側に位置する。
この態様によれば、バスバー(21,21a,21b,21d,21f,21g)により可動ヨーク(7,7a,7e)を磁化させることができる。
第8態様に係る接点装置(1)では、第1〜第7態様のいずれかにおいて、バスバー(21,21a,21b,21d,21f,21g)は、可動接触子(8)の移動方向の一方から見て可動ヨーク(7,7a,7e)を囲むように構成されている。
この態様によれば、バスバー(21,21a,21b,21d,21f,21g)から可動ヨーク(7,7a,7e)に与えられる磁界が強くなり、バスバー(21,21a,21b,21d,21f,21g)に可動ヨーク(7,7a,7e)を吸引させる力を増加させることができる。
第9態様に係る接点装置(1,1b)は、第1〜第8態様のいずれかにおいて、固定接点(311,321)と、可動接触子(8)とを少なくとも収納する筐体(4)を更に備える。
この態様によれば、固定接点(311,321)及び可動接触子(8)を筐体(4)により保護することができる。
第10態様に係る接点装置(1,1b)は、第9態様において、バスバー(21)は、筐体(4)の外側に配置されている。
この態様によれば、バスバー(21,21a,21b,21d,21f,21g)と可動ヨーク(7,7a,7e)との間の電気的な絶縁性を確保することができる。
第11態様に係る接点装置(1)では、第1態様、第3〜第10態様のいずれかにおいて、可動ヨーク(7,7a)は、可動接触子(8)の移動方向において、可動接触子(8)に対して固定接点(311,321)が存在する側と同一側に配置されている。
この態様によれば、バスバー(21,21a)が発生した磁界によって磁化された可動ヨーク(7,7a)がバスバー(21,21a)に吸引され、可動接触子(8)が可動接点(81,82)を押し付ける力が増す。したがって、可動接点(81,82)と固定接点(311,321)との間の接続状態の安定化を図ることができる。
第12態様に係る接点装置(1)では、第6態様において、可動ヨーク(7a)は、可動接触子(8)に対して相対的に移動可能である。
この態様によれば、バスバー(21,21a)が発生した磁界によって磁化された可動ヨーク(7a)がバスバー(21,21a)に吸引され、可動接触子(8)が可動接点(81,82)を押し付ける力が増す。したがって、可動接点(81,82)と固定接点(311,321)との間の接続状態の安定化を図ることができる。
第13態様に係る接点装置(1)では、第1態様、第3〜第10態様のいずれかにおいて、可動ヨーク(7)は、可動接触子(8)の移動方向において、可動接触子(8)に対して固定接点(311,321)が存在する側と反対側に配置されている。
この態様によれば、バスバー(21,21a)が発生した磁界によって磁化された可動ヨーク(7)がバスバー(21,21a)に吸引され、可動接触子(8)が可動接点(81,82)を押し付ける力が増す。したがって、可動接点(81,82)と固定接点(311,321)との間の接続状態の安定化を図ることができる。
第14態様に係る接点装置(1)では、第13態様において、可動ヨーク(7)は、可動接触子(8)に対して相対的な位置が固定されている。
この態様によれば、バスバー(21,21a)が発生した磁界によって磁化された可動ヨーク(7)がバスバー(21,21a)に吸引され、可動接触子(8)が可動接点(81,82)を押し付ける力が増す。したがって、可動接点(81,82)と固定接点(311,321)との間の接続状態の安定化を図ることができる。
第15態様に係る接点装置(1b)では、第2態様において、バスバー(21b,21d,21f,21g)は、可動接触子(8)の移動方向から見て固定ヨーク(6,6c,6d,6e)を囲むように構成されている。
この態様によれば、バスバー(21b,21d,21f,21g)から固定ヨーク(6,6c,6d,6e)に与えられる磁界が強くなり、固定ヨーク(6,6c,6d,6e)と可動ヨーク(7,7e)との間に発生する吸引力を増加させることができる。第15態様において、バスバー(21b,21d,21f,21g)は、可動接触子(8)の移動方向から見て可動ヨーク(7,7e)をさらに囲むように構成されていることが好ましい。これにより、バスバー(21b,21d,21f,21g)から固定ヨーク(6,6c,6d,6e)及び可動ヨーク(7,7e)に与えられる磁界が強くなり、固定ヨーク(6,6c,6d,6e)と可動ヨーク(7,7e)との間に発生する吸引力を増加させることができる。
第16態様に係る接点装置(1b)では、第2又は第15態様において、固定ヨーク(6,6c,6d,6e)は、可動接触子(8)の移動方向において、バスバー(21b,21d,21f,21g)と可動ヨーク(7,7e)との間に位置する。
この態様によれば、バスバー(21b,21d,21f,21g)が発生した磁界により、固定ヨーク(6,6c,6d,6e)と可動ヨーク(7,7e)との間の間で吸引力が発生する。そのため、発生した吸引力によって、可動接触子(8)が固定接点(311,321)を押し付ける力が増す。したがって、可動接点(81,82)と固定接点(311,321)との間の接続状態の安定化を図ることができる。
第17態様に係る接点装置(1b)では、第2、第15〜第17態様のいずれかにおいて、バスバー(21b,21d,21f,21g)は、可動接触子(8)の移動方向において、固定ヨーク(6,6c,6d,6e)と、可動接触子(8)が閉位置に位置する場合の可動ヨーク(7,7e)との間に位置する。
この態様によれば、バスバー(21b,21d,21f,21g)が発生した磁界により、固定ヨーク(6,6c,6d,6e)と可動ヨーク(7,7e)との間の間で吸引力が発生する。そのため、発生した吸引力によって、可動接触子(8)が固定接点(311,321)を押し付ける力が増す。したがって、可動接点(81,82)と固定接点(311,321)との間の接続状態の安定化を図ることができる。
第18態様に係る接点装置(1b)は、第2、第15〜第17態様のいずれかにおいて、固定接点(311,321)と、可動接触子(8)とを少なくとも収納する筐体(4)を更に備える。バスバー(21b,21d,21f,21g)は、筐体(4)の外側に配置されている。
この態様によれば、固定接点(311,321)及び可動接触子(8)を筐体(4)により保護することができる。さらに、バスバー(21b,21d,21f,21g)と、固定ヨーク(6,6c,6d,6e)及び可動ヨーク(7,7e)との間の電気的な絶縁性を確保することができる。
第19態様に係る接点装置(1b)は、第2、第15〜第17態様のいずれかにおいて、固定接点(311,321)と、可動接触子(8)とを少なくとも収納する筐体(4)を更に備える。固定ヨーク(6c,6d)は、筐体(4)に設けられている。
この態様によれば、固定接点(311,321)及び可動接触子(8)を筐体(4)により保護することができる。さらに、固定ヨーク(6c,6d)の位置を固定することができる。第19態様において、バスバー(21b,21d,21f,21g)は、筐体(4)の外側に配置されていることが好ましい。これにより、バスバー(21b,21d,21f,21g)と、固定ヨーク(6,6c,6d,6e)及び可動ヨーク(7,7e)との間の電気的な絶縁性を確保することができる。
第20態様に係る接点装置(1b)では、第2、第15〜第17態様のいずれかにおいて、固定ヨーク(6e)は、固定端子(31,32)に設けられている。
この態様によれば、固定ヨーク(6e)と可動ヨーク(7,7e)との間に発生する吸引力を効率よく可動接触子(8)に伝達し、可動接触子(8)が固定接点(311,321)を押し付ける力を増加させることができる。
第21態様に係る接点装置(1,1b)では、第1〜第20態様のいずれかにおいて、固定端子(31,32)は、第1固定端子(31)及び第2固定端子(32)を有する。固定接点(311,321)は、第1固定端子(31)に設けられる第1固定接点(311)と、第2固定端子(32)に設けられる第2固定接点(321)と、を有する。可動接点(81,82)は、可動接触子(8)が閉位置に位置するときに、第1固定接点(311)及び第2固定接点(321)にそれぞれ接触する第1可動接点(81)及び第2可動接点(82)を有する。
この態様によれば、固定端子(31,32)の固定接点(311,321)に対して、対応する可動接点(81,82)を押し付けることができる。
第22態様に係る接点装置(1,1b)では、第21態様において、バスバー(21,21b,21d,21f)は、第1固定接点(311)と第2固定接点(321)とが並ぶ方向に沿って設けられ、互いに反対方向の電流が流れる一対の電路片(213,215,213b,215b,213d,215d,213f,215f)を有する。
この態様によれば、可動接触子(8)の移動方向に沿った磁界を効率よく発生させることができる。
第23態様に係る電磁継電器(100,100b)は、第1〜第22態様のいずれかの接点装置(1,1b)と、可動接触子(8)を移動させる電磁石装置(10,10b)と、を備える。
この態様によれば、可動接点(81,82)と固定接点(311,321)との間の接続状態の安定化を図ることができる。
第3〜第22の態様に係る構成については、接点装置(1,1b)の必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1,1b 接点装置
21,21a,21b,21d,21f,21g バスバー
213,212a,213b,213d,213f,212g 第1電路片
215,214a,215b,215d,215f,214g 第2電路片
214,213a,214b,214d,214f,213g 第3電路片
31 固定端子(第1固定端子)
311 固定接点(第1固定接点)
32 固定端子(第2固定端子)
321 固定接点(第2固定接点)
4 筐体
6,6c,6d,6e 固定ヨーク
7,7a,7e 可動ヨーク
8 可動接触子
81 可動接点(第1可動接点)
82 可動接点(第2可動接点)
10,10b 電磁石装置
100 電磁継電器

Claims (23)

  1. 固定接点を有する固定端子と、
    可動接点を有し、前記可動接点が前記固定接点に接触する閉位置と前記可動接点が前記固定接点から離れる開位置との間で移動する可動接触子と、
    前記可動接触子の移動に応じて前記可動接触子の移動方向に沿って移動する可動ヨークと、
    通電時に前記可動接触子の移動方向に沿った磁界を発生させるバスバーと、を備え、
    前記バスバーは、前記可動接触子が前記閉位置に位置する場合の前記可動ヨークに対して、前記可動接触子が前記開位置から前記閉位置へ向かう方向に配置されている
    ことを特徴とする接点装置。
  2. 固定接点を有する固定端子と、
    可動接点を有し、前記可動接点が前記固定接点に接触する閉位置と前記可動接点が前記固定接点から離れる開位置との間で移動する可動接触子と、
    前記可動接触子の移動に応じて前記可動接触子の移動方向に沿って移動する可動ヨークと、
    前記可動接触子の移動方向において前記可動ヨークと対向するように前記可動ヨークに対して前記固定接点が存在する側と同一側に配置され、前記可動接触子が前記閉位置である場合に前記固定端子に対して相対的な位置が固定されている固定ヨークと、
    通電時において、前記可動ヨークと前記固定ヨークとが互いに異極が対向するように前記可動ヨーク及び前記固定ヨークを磁化させる磁界を発生させるバスバーと、を備える
    ことを特徴とする接点装置。
  3. 前記バスバーは、前記固定端子に電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の接点装置。
  4. 前記バスバーは、前記可動接触子の移動方向の一方から見て前記可動ヨークを介して対向する第1電路片及び第2電路片と、前記第1電路片と前記第2電路片とを連結する第3電路片とを有し、
    前記第1電路片と前記第2電路片とは、互いに反対方向の電流が流れる
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の接点装置。
  5. 前記可動接触子が前記閉位置にある場合、前記第1電路片の少なくとも一部と前記第2電路片の少なくとも一部とは、前記可動接触子の移動方向において、前記可動接触子に対して前記固定接点と同一側に位置する
    ことを特徴とする請求項4に記載の接点装置。
  6. 前記第1電路片と前記第2電路片とに流れる電流の方向は、前記可動接触子に流れる電流の方向に沿っている
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の接点装置。
  7. 前記第3電路片に流れる電流の方向が、前記可動接触子に流れる電流の方向と反対であり、
    前記可動接触子が前記閉位置にある場合、前記第3電路片の少なくとも一部は、前記可動接触子の移動方向において、前記可動接触子に対して前記固定接点と同一側に位置する
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の接点装置。
  8. 前記バスバーは、前記可動接触子の移動方向の一方から見て前記可動ヨークを囲むように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の接点装置。
  9. 前記固定接点と、前記可動接触子とを少なくとも収納する筐体を更に備える
    ことを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の接点装置。
  10. 前記バスバーは、前記筐体の外側に配置されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の接点装置。
  11. 前記可動ヨークは、前記可動接触子の移動方向において、前記可動接触子に対して前記固定接点が存在する側と同一側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1、3〜10のいずれか1項に記載の接点装置。
  12. 前記可動ヨークは、前記可動接触子に対して相対的に移動可能である
    ことを特徴する請求項11に記載の接点装置。
  13. 前記可動ヨークは、前記可動接触子の移動方向において、前記可動接触子に対して前記固定接点が存在する側と反対側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1、3〜10のいずれか1項に記載の接点装置。
  14. 前記可動ヨークは、前記可動接触子に対して相対的な位置が固定されている
    ことを特徴とする請求項13に記載の接点装置。
  15. 前記バスバーは、前記可動接触子の移動方向の一方から見て前記固定ヨークを囲むように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の接点装置。
  16. 前記固定ヨークは、前記可動接触子の移動方向において、前記バスバーと前記可動ヨークとの間に位置する
    ことを特徴とする請求項2又は15に記載の接点装置。
  17. 前記バスバーは、前記可動接触子の移動方向において、前記固定ヨークと、前記可動接触子が前記閉位置に位置する場合の前記可動ヨークとの間に位置する
    ことを特徴とする請求項2又は15に記載の接点装置。
  18. 前記固定接点と、前記可動接触子とを少なくとも収納する筐体を更に備え、
    前記バスバーは、前記筐体の外側に配置されている
    ことを特徴とする請求項2、15〜17のいずれか1項に記載の接点装置。
  19. 前記固定接点と、前記可動接触子とを少なくとも収納する筐体を更に備え、
    前記固定ヨークは、前記筐体に設けられている
    ことを特徴とする請求項2、15〜17のいずれか1項に記載の接点装置。
  20. 前記固定ヨークは、前記固定端子に設けられている
    ことを特徴とする請求項2、15〜18のいずれか1項に記載の接点装置。
  21. 前記固定端子は、第1固定端子及び第2固定端子を有し、
    前記固定接点は、前記第1固定端子に設けられる第1固定接点と、前記第2固定端子に設けられる第2固定接点と、を有し、
    前記可動接点は、前記可動接触子が前記閉位置に位置するときに、前記第1固定接点及び前記第2固定接点にそれぞれ接触する第1可動接点及び第2可動接点を有する
    ことを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載の接点装置。
  22. 前記バスバーは、前記第1固定接点と前記第2固定接点とが並ぶ方向に沿って設けられ、互いに反対方向の電流が流れる一対の電路片を有する
    ことを特徴とする請求項21に記載の接点装置。
  23. 請求項1〜22のいずれか1項に記載の接点装置と、
    前記可動接触子を移動させる電磁石装置と、を備える
    ことを特徴とする電磁継電器。
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