JPWO2019093163A1 - 鋼管用ねじ継手 - Google Patents

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Abstract

内圧密封性能を維持し外圧密封性能を向上させる鋼管用ねじ継手を提供する。鋼管用ねじ継手はピン10及びボックス20を備える。ピン10は、ノーズ12、テーパ状の内雄ねじ14、テーパ状の外雄ねじ17、ピン内シール面13、ピン中間ショルダ面18、ピン中間シール面16、及びピン環状部15aを含む。ボックス20は、ノーズ12に対応する凹部22、テーパ状の内雌ねじ24、テーパ状の外雌ねじ27、ボックス内シール面23、ボックス中間ショルダ面28、ボックス中間シール面26、及びボックス環状部25aを含む。ねじ継手は次の式(1)及び(2)を満たす。α1は内雄ねじのテーパの勾配であり、α2は外雄ねじのテーパの勾配である。α1>α2 (1)式(2)中、L1はピン及びボックスが締結されていないときの管軸方向におけるピンの先端とピン中間ショルダ面との間の距離であり、L2はピン及びボックスが締結されていないときの管軸方向におけるボックス中間ショルダ面とボックスの先端と間の距離である。

Description

本開示は、鋼管の連結に用いられるねじ継手に関する。
油井、天然ガス井等(以下、総称して「油井」ともいう)においては、地下資源を採掘するためにケーシング、チュービング等の油井管が使用される。油井管は鋼管が順次連結されて成り、その連結にねじ継手が用いられる。
この種の鋼管用ねじ継手の形式は、カップリング型とインテグラル型とに大別される。カップリング型の場合、連結対象の一対の管材のうち、一方の管材が鋼管であり、他方の管材がカップリングである。この場合、鋼管の両端部の外周に雄ねじ部が設けられ、カップリングの両端部の内周に雌ねじ部が設けられる。そして、鋼管の雄ねじ部がカップリングの雌ねじ部にねじ込まれ、これにより両者が締結されて連結される。インテグラル型の場合、連結対象の一対の管材がともに鋼管であり、別個のカップリングを用いない。この場合、鋼管の一端部の外周に雄ねじ部が設けられ、他端部の内周に雌ねじ部が設けられる。そして、一方の鋼管の雄ねじ部が他方の鋼管の雌ねじ部にねじ込まれ、これにより両者が締結されて連結される。
一般に、雄ねじ部が形成された管端部の継手部分は、雌ねじ部に挿入される要素を含むことから、ピンと称される。一方、雌ねじ部が形成された管端部の継手部分は、雄ねじ部を受け入れる要素を含むことから、ボックスと称される。これらのピンとボックスは、管材の端部であるため、いずれも管状である。
近年、高温・高圧の過酷な環境となる大深度井戸の開発が増加しており、これらの井戸で使用される油井管用ねじ継手にはさらなる密封性能の向上が要求されている。特に深井戸では引張/圧縮荷重及び外圧が高くなるため、引張/圧縮荷重下における外圧に対する密封性能を向上させる必要がある。
油井管用ねじ継手は、シール部で高い密封性能を発揮する。一般に、ピンのシール部の直径はボックスのシール部の直径よりも大きい。そのため、締結状態では両シール部は互いに嵌め合い密着して締まりばめの状態となり、メタル接触によるシール部を形成する。ピンのシール部の直径とボックスのシール部の直径との間の差は「シール干渉量」と呼ばれる。シール干渉量が大きいほどシール接触力が高くなり、良好な密封性能が得られる。
外圧に対する密封性能を向上させるためには、外圧が作用するピンのシール部の肉厚を厚くすることが有効である。これにより、ねじ継手に外圧が負荷された際のピンのシール部の縮径抵抗が高まるため、実質的なシール干渉量の低下が小さくなり、シール接触力の低下が小さくなる。加えて、高い引張/圧縮荷重下でも安定した密封性能を発揮するためには、相応のねじ部の長さやショルダ面の面積も必要である。
国際公開第2015/194160号(特許文献1)は、内圧及び外圧に対する密封性能を向上させる鋼管用ねじ継手を開示する(0020段落参照)。このねじ継手は、ピンの先端(油井管本体の管端)側から順に、ショルダ面、第1シール面、第1雄/雌ねじ部、補助ショルダ面、環状部、第2シール面、及び第2雄/雌ねじ部を備える(0063段落及び図6参照)。
特開平10−89554号公報(特許文献2)は、トルクショルダ部のみが高強度で、かつ耐圧縮性能及び耐腐食性能に優れたスリム型の油井管用ねじ継手を開示する(0016段落参照)。このねじ継手は、ピン部とボックス部とを螺合締結するためのねじ部、油井管の内圧若しくは外圧又はその両方に対して密封性能を確保するためのシール部、及び締結トルクを管理するためのトルクショルダ部を備えたインテグラル方式の油井管用ねじ継手であって、トルクショルダ部の強度が継手の他の部位及び油井管本体よりも高い(0018段落及び図1参照)。
本明細書は、以下の先行技術文献を引用により援用する。
国際公開第2015/194160号 特開平10−89554号公報 国際公開第2017/104282号
開示の概要
本開示の目的は、内圧密封性能を維持しつつ外圧密封性能を向上させる鋼管用ねじ継手を提供することである。
上述したねじ継手において、シール面、ショルダ面、及びねじ等を単に配置するだけでは所定の密封性能を得ることはできない。本発明者らは、所定の密封性能を得るためには、有限の肉厚の油井管に、各部位の厚さをバランス良く設計する必要があることを新たに知見し、この知見に基づき以下の鋼管用ねじ継手を発明した。
本開示に係る鋼管用ねじ継手は、管状のピンと、ピンがねじ込まれてピンと締結される管状のボックスとを備える。ピンは、ノーズと、テーパ状の内雄ねじと、テーパ状の外雄ねじと、ピン内シール面と、ピン中間ショルダ面と、ピン中間シール面と、ピン環状部とを含む。ノーズは、ピンの先端部に形成される。内雄ねじは、ピンの先端寄りに位置し、ピンの外周面に形成される。外雄ねじは、鋼管の本体寄りに位置し、ピンの外周面に形成される。ピン内シール面は、ノーズと内雄ねじとの間に形成される。ピン中間ショルダ面は、内雄ねじと外雄ねじとの間に形成される。ピン中間シール面は、外雄ねじとピン中間ショルダ面との間に形成される。ピン環状部は、ピン中間ショルダ面とピン中間シール面との間に形成される。ボックスは、凹部と、テーパ状の内雌ねじと、テーパ状の外雌ねじと、ボックス内シール面と、ボックス中間ショルダ面と、ボックス中間シール面と、ボックス環状部とを含む。凹部は、ノーズに対応する。内雌ねじは、内雄ねじに対応し、ボックスの内周面に形成される。外雌ねじは、外雄ねじに対応し、ボックスの内周面に形成される。ボックス内シール面は、ピン内シール面に対向し、ピン及びボックスが締結されているときにピン内シール面と接触する。ボックス中間ショルダ面は、ピン中間ショルダ面に対向し、ピン及びボックスが締結されているときにピン中間ショルダ面と接触する。ボックス中間シール面は、ピン中間シール面に対向し、ピン及びボックスが締結されているときにピン中間シール面と接触する。ボックス環状部は、ピン環状部に対向し、ピン及びボックスが締結されているときにピン環状部から離間する。
鋼管用ねじ継手は、次の式(1)及び(2)を満たす。
α1>α2 (1)
式(1)中、α1は内雄ねじのテーパの勾配である。α2は外雄ねじのテーパの勾配である。
Figure 2019093163
式(2)中、L1は、前記ピン及び前記ボックスが締結されていないときの管軸方向における前記ピンの先端と前記ピン中間ショルダ面との間の距離であり、L2は、前記ピン及び前記ボックスが締結されていないときの管軸方向における前記ボックス中間ショルダ面と前記ボックスの先端と間の距離である。
図1は、第1の実施の形態に係る鋼管用ねじ継手を示す縦断面図である。 図2は、第2の実施の形態に係る鋼管用ねじ継手を示す縦断面図である。 図3は、実験例に係るねじ継手の密封性能を示すグラフである。 図4は、図3に示されるねじ継手の外圧密封性能を示すグラフである。
本実施の形態に係る鋼管用ねじ継手は、管状のピンと、ピンがねじ込まれてピンと締結される管状のボックスとを備える。ピンは、ノーズと、テーパ状の内雄ねじと、テーパ状の外雄ねじと、ピン内シール面と、ピン中間ショルダ面と、ピン中間シール面と、ピン環状部とを含む。ノーズは、ピンの先端部に形成される。内雄ねじは、ピンの先端寄りに位置し、ピンの外周面に形成される。外雄ねじは、鋼管の本体寄りに位置し、ピンの外周面に形成される。ピン内シール面は、ノーズと内雄ねじとの間に形成される。ピン中間ショルダ面は、内雄ねじと外雄ねじとの間に形成される。ピン中間シール面は、外雄ねじとピン中間ショルダ面との間に形成される。ピン環状部は、ピン中間ショルダ面とピン中間シール面との間に形成される。ボックスは、凹部と、テーパ状の内雌ねじと、テーパ状の外雌ねじと、ボックス内シール面と、ボックス中間ショルダ面と、ボックス中間シール面と、ボックス環状部とを含む。凹部は、ノーズに対応する。内雌ねじは、内雄ねじに対応し、ボックスの内周面に形成される。外雌ねじは、外雄ねじに対応し、ボックスの内周面に形成される。ボックス内シール面は、ピン内シール面に対向し、ピン及びボックスが締結されているときにピン内シール面と接触する。ボックス中間ショルダ面は、ピン中間ショルダ面に対向し、ピン及びボックスが締結されているときにピン中間ショルダ面と接触する。ボックス中間シール面は、ピン中間シール面に対向し、ピン及びボックスが締結されているときにピン中間シール面と接触する。ボックス環状部は、ピン環状部に対向し、ピン及びボックスが締結されているときにピン環状部から離間する。
鋼管用ねじ継手は、次の式(1)を満たす。
α1>α2 (1)
式(1)中、α1は内雄ねじのテーパの勾配である。α2は外雄ねじのテーパの勾配である。
好ましくは、鋼管用ねじ継手は次の式(2)を満たす。
Figure 2019093163
式(2)中、L1は、ピン及びボックスが締結されていないときの管軸方向におけるピンの先端とピン中間ショルダ面との間の距離である。L2は、ピン及びボックスが締結されていないときの管軸方向におけるボックス中間ショルダ面とボックスの先端と間の距離である。
好ましくは、ピンはさらに、ピンの先端に形成されるピン内ショルダ面を含む。ボックスはさらに、ピン内ショルダ面に対向するボックス内ショルダ面を含む。
さらに、好ましくは、ピン内ショルダ面は、ピン及びボックスが締結されているときにボックス内ショルダ面と接触する。
また、鋼管用ねじ継手は、次の式(3)を満たす。
Figure 2019093163
式(3)中、A0は、管軸に垂直な平面における前記鋼管の本体の断面積であり、A1は、管軸に垂直な平面に対する前記ボックス中間ショルダ面の投影面積である。
又は、鋼管用ねじ継手は、次の式(4)を満たす。
Figure 2019093163
式(4)中、A0は、管軸に垂直な平面における前記鋼管の本体の断面積であり、A2は、管軸に垂直な平面に対する前記ピン内ショルダ面の投影面積及び前記ピン中間ショルダ面の投影面積の合計である。
以下、図面を参照し、本実施の形態を詳細に説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明を繰り返さない。
[鋼管用ねじ継手の構成]
図1を参照して、本実施の形態に係る鋼管用ねじ継手は、カップリング型のねじ継手であって、管状のピン10と、ピン10がねじ込まれてピン10と締結される管状のボックス20とを備える。
ピン10は、ノーズ12と、テーパ状の内雄ねじ14と、テーパ状の外雄ねじ17と、ピン内シール面13と、ピン中間ショルダ面18と、ピン中間シール面16と、ピン環状部15aとを含む。
ノーズ12は、ピン10の先端部に形成される。内雄ねじ14は、ピンの先端寄りに位置し、ピン10の外周面に形成される。外雄ねじ17は、鋼管の本体PM寄りに位置し、ピン10の外周面に形成される。鋼管の本体PMは、鋼管全体のうちピン10以外の部分である。ピン内シール面13は、ノーズ12と内雄ねじ14との間に形成される。ピン中間ショルダ面18は、内雄ねじ14と外雄ねじ17との間に形成される。ピン中間シール面16は、外雄ねじ17とピン中間ショルダ面18との間に形成される。ピン環状部15aは、ピン中間ショルダ面18とピン中間シール面16との間に形成される。
ボックス20は、凹部22と、テーパ状の内雌ねじ24と、テーパ状の外雌ねじ27と、ボックス内シール面23と、ボックス中間ショルダ面28と、ボックス中間シール面26と、ボックス環状部25aとを含む。
凹部22は、ノーズ12に対応する。内雌ねじ24は、内雄ねじ14に対応し、ボックス20の内周面に形成される。外雌ねじ27は、外雄ねじ17に対応し、ボックス20の内周面に形成される。ボックス内シール面23は、ピン内シール面13に対向し、ピン10及びボックス20が締結されているときにピン内シール面13と接触する。ボックス中間ショルダ面28は、ピン中間ショルダ面18に対向し、ピン10及びボックス20が締結されているときにピン中間ショルダ面18と接触する。ボックス中間シール面26は、ピン中間シール面16に対向し、ピン10及びボックス20が締結されているときにピン中間シール面16と接触する。ボックス環状部25aは、ピン環状部15aに対向し、ピン10及びボックス20が締結されているときにピン環状部15aから離間する。
鋼管用ねじ継手は、次の式(1)を満たす。
α1>α2 (1)
式(1)中、α1は内雄ねじ14のテーパの勾配である。α2は外雄ねじ17のテーパの勾配である。
ねじ底がねじテーパに平行な場合、テーパの勾配α1は、管軸CLを含むピン10の縦断面において、内雄ねじ14の底面を結ぶ直線と管軸CL(又はこれに平行な直線)との間の勾配である。テーパの勾配α2は、管軸CLを含むピン10の縦断面において、外雄ねじ17の底面を結ぶ直線と管軸CL(又はこれに平行な直線)との間の勾配である。
ねじ底が管軸CLに平行な場合、テーパの勾配α1は、管軸CLを含むピン10の縦断面において、内雄ねじ14の底面の延長線と荷重面の延長線の交点を結ぶ直線と管軸CL(又はこれに平行な直線)との間の勾配である。テーパの勾配α2は、管軸CLを含むピン10の縦断面において、外雄ねじ17の底面の延長線と荷重面の延長線の交点を結ぶ直線と管軸CL(又はこれに平行な直線)との間の勾配である。
以下、内雄ねじ14及び内雌ねじ24を総称して「内ねじ14,24」という場合ある。外雄ねじ17及び外雌ねじ27を総称して「外ねじ17,27」という場合ある。
ピン内シール面13及びピン中間シール面16は、それぞれ、先端側ほど直径が縮小した円錐台の周面に相当する面から成る形状、又はその円錐台の周面と、円弧等の曲線を管軸CL周りに回転して得られる回転体の周面に相当する面とを組み合わせた形状をしている。
ノーズ12は筒状であり、ピン内シール面13に連なって管軸CL方向に伸び出す。ただし、ノーズ12の外周面は、ピン内シール面13のテーパと傾きが同じであるか、小さい(緩い)、又は大きい(急な)テーパ面であってもよい。ノーズ12の外周面がテーパ面である場合、当該外周面は、厳密には、先端側ほど直径が縮小した円錐台の周面に相当する面から成る形状、又はその円錐台の周面と、円弧等の曲線を管軸CL周りに回転して得られる回転体の周面に相当する面とを組み合わせた形状をしている。
ピン10はさらに、ピン10の先端に形成されるピン内ショルダ面11を含む。ボックス20はさらに、ピン内ショルダ面11に対向するボックス内ショルダ面21を含む。ピン内ショルダ面11は、ピン10及びボックス20が締結されているときにボックス内ショルダ面21と接触する。
ピン内ショルダ面11は、管軸CLにほぼ垂直な環状面である。厳密には、内ショルダ面11の外周側がピン10の先端側に向けて僅かに傾倒する。
中間ショルダ面18は、内雄ねじ14とピン環状部15aとの間に配置される。中間ショルダ面18は、ピン環状部15aに連なって設けられる。本実施の形態において、中間ショルダ面18は、管軸CLに垂直な環状面である。もっとも、中間ショルダ面18は、内ショルダ面11と同様に、その外周側がピン10の先端側に向けて僅かに傾倒していてもよい。
ピン環状部15aは、ピン中間シール面16の前方に連なって管軸CL方向に伸び出す。このピン環状部15aに連なって内雄ねじ14が設けられている。ピン環状部15bは、ピン中間シール面16の後方に連なって管軸CL方向に伸び出す。ピン環状部15bに連なって外雄ねじ17が設けられる。ピン環状部15aの外周面は、その剛性を確保できる形状であればよく、例えば筒面や内雄ねじ14のねじテーパよりも小さい(緩い)テーパ面であってもよいし、湾曲面であってもよい。ピン環状部15bの外周面も同様である。
ボックス内シール面23は、ピン内シール面13に向けて突出する。ただし、ボックス内シール面23は、突出しなくてもよい。その場合、ピン内シール面13がボックス内シール面23に向けて突出する。
内雄ねじ14及び内雌ねじ24は、テーパねじであり、かつ、台形ねじである。外雄ねじ17及び外雌ねじ27もまた、テーパねじであり、かつ、台形ねじである。
内ねじ14,24のテーパ面は、外ねじ17,27のテーパ面よりも管軸CL寄りである。内ねじ14,24と外ねじ17,27との間に中間ショルダ面18,28が設置されるからである。このため、ピン10において、内雄ねじ14及びピン内シール面13の部分の外径が小さくなり、その部分の肉厚が薄くなる。一方、ピン10において、ピン中間シール面16及び外雄ねじ17の部分の外径は大きくなり、その部分の肉厚は厚くなる。
内雄ねじ14及び内雌ねじ24は、互いのねじ込みを可能にし、締結状態では互いに嵌め合い密着し、締まりばめの状態となる。外雄ねじ17及び外雌ねじ27も同様に締まりばめの状態となる。
内シール面13,23及び中間シール面16,26は、それぞれ、ピン10のねじ込みに伴って互いに接触し、締結状態では嵌め合い密着し、締まりばめの状態となる。これにより、内シール面13,23及び中間シール面16,26は、それぞれ、メタル接触による内シール部及び中間シール部を形成する。
締結状態において、ピン10のノーズ12とボックス20の凹部22との間には隙間(図示せず)が形成される。ピン環状部15aとボックス環状部25aとの間にも隙間が形成される。ピン環状部15bとボックス環状部25bとの間にも隙間が形成される。
締結状態において、内ショルダ面11,21は互いに押し付けられて接触する。内ショルダ面11,21の押圧接触は、主に内雄ねじ14の荷重面に締め付け軸力を付与する。中間ショルダ面18,28は、締結状態において互いに接触する。中間ショルダ面18,28が押圧接触した場合、主に外雄ねじ17の荷重面に締め付け軸力が付与される。
鋼管用ねじ継手はまた、次の式(2)を満たす。
Figure 2019093163
式(2)中、L1は、ピン10及びボックス20が締結されていないときの管軸CL方向におけるピン10の先端とピン中間ショルダ面18との間の距離である。L2は、ピン10及びボックス20が締結されていないときの管軸CL方向におけるボックス中間ショルダ面28とボックス20の先端と間の距離である。
ここで、内ねじ14,24及び外ねじ17,27のテーパの勾配α1,α2の影響について考察する。内ねじ14,24及び外ねじ17,27の長さを一定とした場合において、α1>α2としたときは、α1=α2としたときと比較し、ピン中間シール面18におけるピン10の肉厚を厚くすることができ、外圧密封性能が向上する。一方、α1<α2としたときは、α1=α2としたときと比較し、ピン中間シール面18におけるピン10の肉厚が薄くなるため、外圧密封性能が低下する。
次に、内ねじ14,24及び外ねじ17,27の長さの影響について考察する。鋼管の本体PMの肉厚をWT、ピン内シール面13におけるピン10の肉厚をt1、ピン中間シール面16におけるピン10の肉厚をt2、管径方向に沿ったピン中間ショルダ面18の高さをtsとすると、次の式(5)及び(6)の関係が得られる。ただし、X1、X2は内シール面13,23の内側の内削加工や内シール面13,23近傍での肉厚変化など、微小な肉厚変化を表わす定数とする。
WT=t1+L1α1+ts+L2α2+X1 (5)
t2=t1+L1α1+ts+X2 (6)
ここで、外圧密封性能を高くするためには、肉厚t2をできるだけ厚くして外圧による縮径量を小さくし、外圧負荷時の実質的なシール接触力の低下を抑制する必要がある。外圧が作用しない内シール面13,23においても肉厚が薄すぎると、十分な嵌め合い力が得られないため、肉厚t1は一定値以上必要である。また、耐圧縮性能を確保するためには、高さtsも一定値以上必要である。そこで、肉厚t1及び高さtsを一定とすると、式(5)及び(6)より、肉厚t2を最大にするためには、L1α1を最大にし、かつ、L2α2を最小にすればよい。ここで、外圧密封性能パラメータSを以下の式(7)の通り定義する。
Figure 2019093163
このとき、パラメータSが一定値よりも大きいと、十分な肉厚t2を確保でき、良好な外圧密封性能を得ることができる。
ただし、パラメータSが大きすぎると、外ねじ17,27のかみ合いが減少するため、外圧が負荷された際に外ねじ17,27及び中間シール面16,26の部分が縮径しやすくなる。
ここで、シール部における十分な嵌め合い接触を得るために、肉厚t1は4mm以上であることが好ましい。また、十分な耐圧縮性能を得るために、高さtsは4mm以上であることが好ましい。また、過大な引張荷重が加わったときのジャンプアウト(ねじのかみ合いの外れやねじのせん断破壊によるすっぽ抜け)を防止するため、次の式(8)を満たすことが好ましい。
(L1+L2)/OD>1 (8)
また、ピン10の先端にピン内ショルダ面11を設ければ、圧縮荷重によるダメージを軽減することができるため、さらなる性能の向上が期待できる。
以下に、本実施の形態に係るねじ継手の好適な態様について補足する。
ピン10において、管軸CLに垂直な断面での鋼管本体の断面積をA0とし、管軸CLに垂直な平面へのボックス中間ショルダ面28の投影面積をA1とする。このとき、両者の面積比率A1/A0が0.3以上であることが好ましい。より好ましくは、A1/A0は0.35以上である。その理由は以下のとおりである。A1/A0は実質的にボックス中間ショルダ面28の面積に依存する。A1/A0が小さいと、ボックス中間ショルダ面28の面積が小さいため、ねじ継手に過大な圧縮荷重が負荷された場合、ボックス中間ショルダ面28がその圧縮荷重に耐えきれない。この場合、ピン中間ショルダ面18並びにこれに連なるピン環状部15a及びピン中間シール面16が塑性変形し、中間シール面16,26同士の接触状態が不安定になる。その結果、中間シール面16,26同士の接触面圧が低下するおそれがある。このため、鋼管本体に対する中間ショルダの面積比率A1/A0は、ある程度大きいことが好ましい。
鋼管本体に対する中間ショルダの面積比率A1/A0の上限は特に規定しない。ただし、A1/A0があまりに大きいと、内ねじ14,24及び外ねじ17,27の噛み合い長さの確保が困難になる。このため、実用性を踏まえ、鋼管本体に対する全ショルダ面積率A1/A0は60%以下とすることが好ましい。
ピン10において、管軸CLに垂直な断面での鋼管本体の断面積をA0とし、管軸CLに垂直な平面へのピン内ショルダ面11及びピン中間ショルダ面18それぞれの投影面積の合計(全ショルダ面積)をA2とする。このとき、両者の面積比率A2/A0が0.3以上であることが好ましい。より好ましくは、A2/A0は0.35以上である。その理由は以下のとおりである。A2/A0は実質的にピン内ショルダ11の面積とピン中間ショルダ面18の面積に依存する。A2/A0が小さいと、ピン内ショルダ11の面積とピン中間ショルダ面18の面積が小さいため、ねじ継手に過大な圧縮荷重が負荷された場合、ピン内ショルダ11の面積とピン中間ショルダ面18がその圧縮荷重に耐えきれない。この場合、ピン内ショルダ面11並びにこれに連なるノーズ12及びピン内シール面13が塑性変形し、内シール面13,23同士の接触状態が不安定になる。これと合わせ、ピン中間ショルダ面18並びにこれに連なるピン環状部15a及びピン中間シール面16が塑性変形し、中間シール面16,26同士の接触状態が不安定になる。その結果、内シール面13、23同士、および中間シール面16,26同士の接触面圧が低下するおそれがある。このため、鋼管本体に対する全ショルダ面積の面積比率A2/A0は、ある程度大きいことが好ましい。
鋼管本体に対する全ショルダの面積比率A2/A0の上限は特に規定しない。ただし、A2/A0があまりに大きいと、内ねじ14,24及び外ねじ17,27の噛み合い長さの確保が困難になる。このため、実用性を踏まえ、鋼管本体に対する全ショルダ面積率A2/A0は60%以下とすることが好ましい。
ピン環状部15aの外径の上限は特に規定しない。ただし、ピン環状部15aの外径は、締結の際にボックス中間シール面26に干渉しない寸法とする必要がある。
ピン10において、ピン環状部15aの管軸に沿う長さは、ピン中間シール面16の前端側の端部から測定して外雄ねじ17のねじピッチの1倍以上であることが好ましい。ピン環状部15aの長さが短いと、ピン環状部15aの肉厚が薄いときの理由と同様に、ねじ継手に外圧が負荷された場合、ピン中間シール面16、26同士の接触面圧が低下するおそれがあるからである。
ピン環状部15aの長さの上限は特に規定しない。ただし、ピン環状部15aの長さがあまりに長いと、継手の全長が長くなり、加工時間や材料費の増加により製造コストが増加する。また、ピン環状部15aの長さがある長さ以上になると密封性能の向上効果はほぼ飽和する。このため、実用性を踏まえ、ピン環状部15aの長さは、外雄ねじ17のねじピッチの5倍以下とすることが好ましい。
ピン10において、ピン環状部15bの管軸に沿う長さは、ピン中間シール面16の後端側の端部から測定して外雄ねじ17のねじピッチの1倍以上であることが好ましい。ピン環状部15bの長さが短いと、外ねじ17,27の締まりばめ作用による中間シール面16,26同士の実質的な干渉量の低下により、中間シール面16,26同士の接触面圧が低下するおそれがあるからである。
ピン環状部15bの長さの上限は特に規定しない。ただし、ピン環状部15bの長さがあまりに長いと、継手の全長が長くなり、加工時間や材料費の増加により製造コストが増加する。また、ピン環状部15bの長さがある長さ以上になると密封性能の向上効果はほぼ飽和する。このため、実用性を踏まえ、ピン環状部15bの長さは、外雄ねじ17のねじピッチの5倍以下とすることが好ましい。
ピン10において、ノーズ12の管軸CLに沿う長さは5mm以上であることが好ましい。その理由は以下のとおりである。ノーズ12の長さが短いと、ねじ継手に過大な引張荷重が負荷された場合、ノーズ12によるピン内シール面13の弾性的な復元力が不十分になる。この場合、内シール面13,23同士の接触面圧が低下するおそれがある。このため、ノーズ12の長さは、ある程度長いことが好ましい。
ノーズ12の長さの上限は特に規定しない。ただし、ノーズ12の長さがあまりに長いと、継手の全長が長くなり、加工時間や材料費の増加により製造コストが増加する。また、ノーズ12の長さがある長さ以上になると密封性能の向上効果はほぼ飽和する。このため、実用性を踏まえ、ノーズ12の長さは、内雄ねじ14のねじピッチの5倍以下とすることが好ましい。
その他、本開示は上記の実施の形態に限定されず、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
例えば図2に示されるように、ピン内ショルダ面11及びボックス内ショルダ面21は互いに離間していてもよい。
例えば、ねじ継手に内圧が負荷されたときに、内ねじ14,24の嵌め合い密着を内シール面13,23に近い領域に限定して緩和する方策を付加してもよい。これにより、ピン内シール面13の領域がより有効に拡径変形し、内シール面13,23同士の接触面圧がより増幅される。その方策としては、内ねじ14,24の内シール面13,23に近い領域において、内雄ねじ14又は内雌ねじ24をねじ形状の不完全な不完全ねじとする構成を採用できる。この構成の一例として、その不完全ねじの領域では、ボックス20の内雌ねじ24のねじ山頂面を管軸CLに平行な円筒面として、ねじ高さを正規のねじ高さよりも低くする。これにより、不完全ねじの領域に限り、内雌ねじ24の頂面と内雄ねじ14の底面との間に隙間が設けられる。この場合、不完全ねじの領域の長さは、内雌ねじ24のねじピッチの3〜9倍(15〜45mm程度)とする。
また、上記実施の形態に係るねじ継手は、カップリング型だけでなく、インテグラル型にも適用できる。
本実施の形態に係る鋼管用ねじ継手の効果を確認するため、弾塑性有限要素法(FEM)による数値シミュレーション解析を実施した。
<試験条件>
外圧密封性能パラメータS(=L1α1/L2α2)が異なる複数の供試体について、有限要素解析を実施して性能の差を比較した。各供試体は、図1に示される基本構造を有するカップリング型のねじ継手である。共通の試験条件を以下に示す。
(1)鋼管の寸法
7−5/8[inch]×1.06[inch](外径193.68[mm]、肉厚27.0[mm])
(2)鋼管のグレード
API規格のP110(公称降伏応力が110[ksi]の炭素鋼)
(3)ねじの寸法(全てのねじで共通)
ねじピッチ:5.08[mm]、荷重面のフランク角:−3°、挿入面のフランク角:10°、挿入面すき間:0.15[mm]
有限要素解析では、材料を等方硬化の弾塑性体とし、弾性係数が210[GPa]、0.2%耐力として降伏強度が110[ksi](=758.3[MPa])になるように、各供試体をモデル化したものを使用した。
<評価方法>
各供試体に対してねじの締め付けの解析を行った後、ISO 13679 2011 CAL4 Series A試験を模擬した荷重を負荷し、外圧及び内圧に対する密封性能を評価した。内外圧に対する密封性能は、それぞれ、荷重履歴の内圧サイクル(第1及び第2象限)における内シールの周方向単位長さ当たりの接触力、及び荷重履歴の外圧サイクル(第3及び第4象限)における中間シールの周方向単位長さ当たりの接触力の最小値により評価した。接触力が大きいほど密封性能が優れていることを意味する。また、密封性能は供試体#1の性能を「1」とした相対値を用いて、以下の2水準で評価した。
・○:優:中間シールの接触力が1.2以上
・×:不可:中間シールの接触力が1.2未満又は内シールの接触力が0.9以下
表1は、各供試体の試験条件及び評価をまとめたものである。
Figure 2019093163
<試験結果>
図3及び図4を参照して、供試体#1はα1=α2であるため、ピンの中間シールの肉厚が小さい。そのため、外圧に対するピン中間シールの縮径抵抗が小さく、外圧密封性能が不芳であった。
供試体#2〜5は(L1+L2)/Dの値が1よりも大きいため、ねじのかみ合いが十分で、耐引張荷重性能が高く、α1がα2よりも大きく、かつ、L1α1/L2α2が0.5以上、1.2以下である。そのため、中間シールの肉厚が十分厚いため、外圧に対する縮径抵抗が特に大きく、外圧密封性能が特に良好であった。
供試体#6〜7はα1がα2よりも大きいが、L1α1/L2α2が1.2よりも大きいため、外ねじのかみ合いが不足しており、外圧が負荷された際に中間シール部が縮径しやすい。そのため、外圧密封性能が不芳であった。
10:ピン
11:ピン内ショルダ面
12:ノーズ
13:ピン内シール面
14:内雄ねじ
15a,15b:ピン環状部
16:ピン中間シール面
17:外雄ねじ
18:ピン中間ショルダ面
20:ボックス
21:ボックス内ショルダ面
22:凹部
23:ボックス内シール面
24:内雌ねじ
25a:ボックス環状部
26:ボックス中間シール面
27:外雌ねじ
28:ボックス中間ショルダ面

Claims (5)

  1. 鋼管用ねじ継手であって、
    管状のピンと、
    前記ピンがねじ込まれて前記ピンと締結される管状のボックスとを備え、
    前記ピンは、
    前記ピンの先端部に形成されるノーズと、
    前記ピンの先端寄りに位置し、前記ピンの外周面に形成されるテーパ状の内雄ねじと、
    前記鋼管の本体寄りに位置し、前記ピンの外周面に形成されるテーパ状の外雄ねじと、
    前記ノーズと前記内雄ねじとの間に形成されるピン内シール面と、
    前記内雄ねじと前記外雄ねじとの間に形成されるピン中間ショルダ面と、
    前記外雄ねじと前記ピン中間ショルダ面との間に形成されるピン中間シール面と、
    前記ピン中間ショルダ面と前記ピン中間シール面との間に形成されるピン環状部とを含み、
    前記ボックスは、
    前記ノーズに対応する凹部と、
    前記内雄ねじに対応し、前記ボックスの内周面に形成されるテーパ状の内雌ねじと、
    前記外雄ねじに対応し、前記ボックスの内周面に形成されるテーパ状の外雌ねじと、
    前記ピン内シール面に対向し、前記ピン及び前記ボックスが締結されているときに前記ピン内シール面と接触するボックス内シール面と、
    前記ピン中間ショルダ面に対向し、前記ピン及び前記ボックスが締結されているときに前記ピン中間ショルダ面と接触するボックス中間ショルダ面と、
    前記ピン中間シール面に対向し、前記ピン及び前記ボックスが締結されているときに前記ピン中間シール面と接触するボックス中間シール面と、
    前記ピン環状部に対向し、前記ピン及び前記ボックスが締結されているときに前記ピン環状部から離間するボックス環状部とを含み、
    次の式(1)及び(2)を満たす、鋼管用ねじ継手。
    α1>α2 (1)
    式(1)中、α1は前記内雄ねじのテーパの勾配であり、α2は前記外雄ねじのテーパの勾配である。
    Figure 2019093163

    式(2)中、L1は、前記ピン及び前記ボックスが締結されていないときの管軸方向における前記ピンの先端と前記ピン中間ショルダ面との間の距離であり、L2は、前記ピン及び前記ボックスが締結されていないときの管軸方向における前記ボックス中間ショルダ面と前記ボックスの先端と間の距離である。
  2. 請求項1に記載の鋼管用ねじ継手であって、
    前記ピンはさらに、
    前記ピンの先端に形成されるピン内ショルダ面を含み、
    前記ボックスはさらに、
    前記ピン内ショルダ面に対向するボックス内ショルダ面を含む、鋼管用ねじ継手。
  3. 請求項2に記載の鋼管用ねじ継手であって、
    前記ピン内ショルダ面は、前記ピン及び前記ボックスが締結されているときに前記ボックス内ショルダ面と接触する、鋼管用ねじ継手。
  4. 請求項1に記載の鋼管用ねじ継手であって、
    次の式(3)を満たす、鋼管用ねじ継手。
    Figure 2019093163

    式(3)中、A0は、管軸に垂直な平面における前記鋼管の本体の断面積であり、A1は、管軸に垂直な平面に対する前記ボックス中間ショルダ面の投影面積である。
  5. 請求項2又は3に記載の鋼管用ねじ継手であって、
    次の式(4)を満たす、鋼管用ねじ継手。
    Figure 2019093163

    式(4)中、A0は、管軸に垂直な平面における前記鋼管の本体の断面積であり、A2は、管軸に垂直な平面に対する前記ピン内ショルダ面の投影面積及び前記ピン中間ショルダ面の投影面積の合計である。
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