JPWO2019065059A1 - 通信装置、通信方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】既存のスライス構築手法を改善することで通信効率を改善することが可能な、新規かつ改良された通信装置を提供する。【解決手段】mバイトからなるネットワークアドレスを用いて、1以上のネットワークスライス上での通信制御を行う通信制御部を備え、前記ネットワークアドレスは、上位nバイトの一部に前記ネットワークスライスを識別するスライス番号と、該ネットワークスライスにおけるサブネット番号と、を含むプレフィクス部を有する、通信装置が提供される。【選択図】図3

Description

本開示は、通信装置、通信方法及びコンピュータプログラムに関する。
次世代の携帯電話網である5Gには、eMBB(enhanced Mobile Broadband: 高速大容量通信)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications:超高信頼低遅延通信)、mMTC(massive Machine Type Communications:大量端末通信)などの通信サービスが求められている。しかし、既存の携帯電話網であるLTE(Long Term Evolution)のような1つの物理的なネットワーク上で、このような性質が異なる複数の通信サービスの要求事項を同時に満たすことは困難である。新世代の携帯電話技術である5Gのコアネットワークにおいては、物理的なネットワークを複数の仮想的なネットワーク、すなわちスライスに分け、スライスごとに特定の通信サービスを実現することを目指している。スライス構築手法には大きく分けてSDN(Software Defined Networking)方式とEdge Overlay方式がある。そのような技術を開示した文献として、例えば非特許文献1〜2などがある。
N.McKeown, T.Anderson, H.Balakrishnan, G.Parukar, L.Peterson, J.Rexford, S.Shenker, and J.Turner. OpenFlow:enabling innovation in campus networks. ACM SIGCOMM Computer Communication Review, Vol. 38, pp. 69-74, April 2008. M.Mahalingam, D.Dutt, K.Duda, P.Agarwal, L.Kreeger, T.Sridhar, M.Bursell, and C.Wright. Virtual eXtensible Local Area Network (VXLAN):A Framework for Overlaying Virtualized Layer 2 Networks over Layer 3 Networks, August 2014. RFC 7348. E.Rosen, A.Viswanathan, and R.Callon. Multiprotocol Label Switching Architecture, January 2001. RFC 3031. M.Ishiyama, M.Kunishi, K.Uehara, H.Esaki, and F.Teraoka. LINA:A New Approach to Mobility Support in Wide Area Networks. IEICE Transactions on Communications, Vol. E84-B, No. 8, pp.2076-2086, August 2001. 落合孝壮、松枝耕平、金子晋丈、寺岡文男 携帯通信網におけるLocator/ID分離に基づくムービングセルの実現.情報処理学会研究報告, Vol.2017-MBL-83, No.20, pp. 1-8, June 2017.
しかし、物理的なネットワークを複数の仮想的なネットワーク、すなわちスライスに分ける際には、SDN方式にもEdge Overlay方式にも、改善すべき点が存在する。
そこで、本開示では、既存のスライス構築手法を改善することで通信効率を改善することが可能な、新規かつ改良された通信装置、通信方法及びコンピュータプログラムを提案する。
本開示によれば、mバイトからなるネットワークアドレスを用いて、1以上のネットワークスライス上での通信制御を行う通信制御部を備え、前記ネットワークアドレスは、上位nバイトの一部に前記ネットワークスライスを識別するスライス番号と、該ネットワークスライスにおけるサブネット番号と、を含むプレフィクス部を有する、通信装置が提供される。
また本開示によれば、mバイトからなるネットワークアドレスを用いて、1以上のネットワークスライス上での通信制御をプロセッサが行うことを含み、前記ネットワークアドレスは、上位nバイトの一部に前記ネットワークスライスを識別するスライス番号と、該ネットワークスライスにおけるサブネット番号と、を含むプレフィクス部を有する、通信方法が提供される。
また本開示によれば、mバイトからなるネットワークアドレスを用いて、1以上のネットワークスライス上での通信制御をコンピュータに実行させ、前記ネットワークアドレスは、上位nバイトの一部に前記ネットワークスライスを識別するスライス番号と、該ネットワークスライスにおけるサブネット番号と、を含むプレフィクス部を有する、コンピュータプログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、既存のスライス構築手法を改善することで通信効率を改善することが可能な、新規かつ改良された通信装置、通信方法及びコンピュータプログラムを提供することができる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
VXLANとMPLSによってEthernet(登録商標)フレームをカプセル化する様子を示す説明図である。 本開示の実施の形態に係る、Locator/ID分離に基づくIPv6アドレスフォーマットを示す説明図である。 同実施の形態に係るネットワークシステム1の構成例を示す説明図である。 同実施の形態に係るPGW11の機能構成例を示す説明図である。 同実施の形態に係るRT12aの機能構成例を示す説明図である。 同実施の形態に係るeNB14aの機能構成例を示す説明図である。 同実施の形態に係るUE15aの機能構成例を示す説明図である。 図3に示した物理ネットワーク10に、4つのスライスを構築した例を示す説明図である。 同実施形態に係るパケットフォーマット例を示す説明図である。 PGW11のスライス0での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 PGW11のスライス1での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 PGW11のスライス2での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 PGW11のスライス3での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 RT12aのスライス0での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 RT12aのスライス1での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 RT12aのスライス3での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 RT12bのスライス0での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 RT12bのスライス1での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 RT12bのスライス3での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 RT12cのスライス0での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 RT12cのスライス1での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 eNB14aのスライス0での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 eNB14aのスライス1での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 eNB14aのスライス2での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 eNB14aのスライス3での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 eNB14bのスライス0での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 eNB14bのスライス1での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 eNB14bのスライス2での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 eNB14bのスライス3での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 UE15aのスライス0での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 UE15aのスライス1での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 UE15aのスライス2での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 UE15aのスライス3での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 UE15bのスライス0での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 UE15bのスライス1での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 UE15bのスライス2での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 UE15bのスライス3での仮想ノードが保持する経路表を示す説明図である。 MPLSパスの設定例を示す説明図である。 本開示に係る技術が適用され得るサーバ700の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 本開示に係る技術が適用され得るeNB800の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 本開示に係る技術が適用され得るeNB830の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の実施の形態
1.1.経緯
1.2.IPv6アドレスフォーマット例
1.3.構成例
1.4.動作例
2.応用例
3.まとめ
<1.本開示の実施の形態>
[1.1.経緯]
まず、本開示の実施の形態に至る経緯を説明する。
上述のように、次世代の携帯電話網である5Gには、eMBB(enhanced Mobile Broadband: 高速大容量通信)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications:超高信頼低遅延通信)、mMTC(massive Machine Type Communications:大量端末通信)などの通信サービスが求められている。しかし、既存の携帯電話網であるLTE(Long Term Evolution)のような1つの物理的なネットワーク上で、このような性質が異なる複数の通信サービスの要求事項を同時に満たすことは困難である。新世代の携帯電話技術である5Gのコアネットワークにおいては、物理的なネットワークを複数の仮想的なネットワーク、すなわちスライスに分け、スライスごとに特定の通信サービスを実現することを目指している。
ネットワークのスライス化とは、物理的なネットワーク上に仮想的なネットワーク(すなわちスライス)を構築し、それぞれのスライスが使用する資源を他のスライスから隔離することである。例えば、5Gのコア網を構成する1つの物理的なネットワーク上に4つのスライスを構成し、第0のスライス(すなわち物理ネットワーク)はベストエフォートの通信、第1のスライスはeMBB用、第2のスライドはURLLC用、第3のスライスはmMTC用、というように構成することができる。
スライス構築手法には大きく分けてSDN(Software Defined Networking)方式とEdge Overlay方式がある。SDN方式はSDNスイッチとSDNコントローラによって物理ネットワークを構築する。SDNコントローラは複数台のSDNスイッチを管理し、SDNスイッチにパケットに対する処理を指示する。SDNスイッチは、SDNコントローラの指示をフローテーブルと呼ぶ形式で保持する。フローテーブルはマッチングフィールド、アクションフィールド、カウンタフィールドなどから構成される。マッチングフィールドはパケットマッチングに使用するフィールドとその値を定義する。アクションフィールドは、マッチしたパケットに対する処理を定義する。処理とは、指定したポートへの中継、廃棄、フィールドの書き換えなどである。カウンタフィールドは、マッチしたパケット数をカウントするためのものである。スライスごとにマッチングフィールドを定義し、およびマッチしたパケットに対する中継方法をSDN スイッチに設定することにより、スライスを構成する。SDNコントローラとSDNスイッチ間の通信を規定するプロトコルとしては、OpenFlow(非特許文献1参照)が提案されている。SDN方式におけるスライス間でのネットワーク資源隔離は、SDNスイッチに実装された資源隔離機能に依存する。
Edge Overlay方式は、ネットワーク層(L3)の上にトンネリングによって仮想的なデータリンク層(L2)リンクを確立してスライスを構成する。トンネリングプロトコルとしてはVXLAN(非特許文献2参照)が提案されている。Edge Overlay方式におけるスライス間でのネットワーク資源隔離は、トンネリング端点のルータ間でMPLS(Multi-Protocol Label Switching)(非特許文献3参照)のリンクを確立することで実現できる。
図1は、VXLANとMPLSによってEthernet(登録商標)フレームをカプセル化する様子を示す説明図である。図1の上段はEthernet上で送信されるIPv6パケット(元のEthernetフレーム)を示し、下段はVXLANとMPLSによってカプセル化された元のEthernetフレームを示す。図1に示すように、VXLANでは元のEthernetフレームを8バイトのVXLANヘッダ、8バイトのUDPヘッダ、40バイトのIPv6ヘッダ、14バイトのEthernetヘッダと4バイトのEthernetトレイラ(CRC)でカプセル化する。さらにMPLSを使用すると4バイトのMPLSヘッダがカプセル化のためのEthernetヘッダとIPv6ヘッダの間に挿入される。したがって、ヘッダオーバヘッドは74バイトになる。VXLANでは、トンネリングの端点となるルータにはトンネリング処理機能を追加する必要があるが、その他のルータは通常のままでよい。
しかし、SDN方式は、すべてのスイッチをSDNに対応する必要があるので、導入が困難である。またSDN方式は、SDNコントローラによってSDNスイッチを集中制御するので、SDNコントローラが単一障害点(single point of failure)となる。またSDN方式では、SDNスイッチはフローテーブルに従って動作するため、ネットワーク障害が発生した場合に関係するすべてのSDNスイッチのフローテーブルをチェックする必要があり、障害原因の切り分けが困難である。
またVXLANを使用したEdge Overlay方式は、VXLANのカプセル化のヘッダオーバヘッドが、IPv4を使用した場合は54バイト、IPv6を使用した場合は74バイトと非常に大きい。またVXLANを使用したEdge Overlay方式は、ヘッダオーバヘッドが大きいため、VXLANの入口ノードのIP層においてパケットのフラグメンテーション処理が発生し、VXLANの出口ノードのIP層においてリアセンブリが発生することがある。またVXLANを使用したEdge Overlay方式は、フラグメンテーションとリアセンブリ処理のオーバヘッドのため、スループットが大幅に減少してしまうことが知られている。
そこで本件開示者は、上述した点に鑑み、既存のスライス構築手法を改善することが可能な技術について鋭意検討を行った。その結果、本件開示者は、以下で説明するように、Locator/ID分離に基づくIPv6アドレスフォーマットを規定することで、効率よくスライスを構築することが可能な技術を考案するに至った。
以上、本開示の実施の形態の経緯を説明した。
[1.2.IPv6アドレスフォーマット例]
本実施形態では、Locator/ID分離に基づくIPv6アドレスフォーマットを規定する。図2は、本開示の実施の形態に係る、Locator/ID分離に基づくIPv6アドレスフォーマットを示す説明図である。Locator/ID分離とは、16バイトのIPv6アドレスを、上位と下位に分けて、上位をノードが接続するサブネット番号(Locator)として解釈し、下位をノードの識別子(ID)として解釈するという考え方である(非特許文献4参照)。本実施形態では、16バイトのIPv6アドレスを、上位8バイト(第0バイト〜第7バイト)と下位8バイト(第8バイト〜第15バイト)に分け、上位8バイトをノードが接続するサブネット番号(Locator)として解釈し、下位8バイトをノードの識別子(ID)として解釈する。なお、上位のバイト数と下位のバイト数は、係る例に限定されるものでは無い。
本実施形態では、Locatorの第5バイトはスライス番号を表すものと定義し、Locatorの第6〜7バイトはスライス内のサブネット番号を表すものと定義する。したがって、スライス番号は0から255までの256個となり、各スライス内には65536個のサブネットを定義することができる、また、IDの最後のバイト(第15バイト)もスライス番号を表すものと定義する。なお、上記の定義は一例であり、スライス番号を示すフィールドやサブネット番号を示すフィールドのビット数は変更してもよい。
Loc01をIPv6アドレスの第0バイトと第1バイトを表す2バイトの整数、Loc23をIPv6アドレスの第2バイトと第3バイトを表す2バイトの整数、Loc4をIPv6アドレスの第4バイトを表す1バイトの整数、Sliceをスライス番号を表す1バイトの整数、Subnetをサブネットを表す2バイトの整数、ID01をIPv6アドレスの第8バイトと第9バイト(IDパートの第0バイトと第1バイト)を表す2バイトの整数、ID23をIPv6アドレスの第10バイトと第11バイト(IDパートの第2バイトと第3バイト)を表す2バイトの整数、ID45をIPv6アドレスの第12バイトと第13バイト(IDパートの第4バイトと第5バイト)を表す2バイトの整数、ID6をIPv6アドレスの第14バイト(IDパートの第6バイト)を表す1バイトの整数とする。本実施形態におけるIPv6アドレスは以下のように表すことができる。
Loc01:Loc23:Loc4Slice:Subnet:ID01:ID23:ID45:ID6Slice
[1.3.システム構成例]
図3は、本開示の実施の形態に係るネットワークシステム1の構成例を示す説明図である。図3に示したネットワークシステム1は、本実施形態に係るIPv6アドレスが適用されるネットワークシステムである。以下、図3を用いて本開示の実施の形態に係るネットワークシステム1の構成例について説明する。
図3に示したように、本開示の実施の形態に係るネットワークシステム1は、インターネット2と、CN(Correspondent Node)3と、物理ネットワーク10と、を含んで構成される。CN3は、インターネット2に接続され、物理ネットワーク10の中の通信機器との間で通信を行う装置である。CN3の例としてはWebサーバがある。
物理ネットワーク10は、本実施形態の通信プロトコルが動作するネットワークの範囲を指し、本開示の通信ネットワーク網の一例である。物理ネットワーク10の例としては1つの携帯電話網、携帯電話事業者網、コアネットワーク(Core Network)が挙げられる。この携帯電話網は、例えば、いわゆる5G(5th Generation)と称される携帯電話網である。また本実施形態では、物理ネットワーク10の内部の機器ではIPv6が動作する。なお、図3ではドメインを1つのみ図示しているが、ドメインは複数存在しうる。
物理ネットワーク10は、PGW(Packet data network Gateway)11と、RT(Router)12a、12b、12cと、eNB(eNodeB)14a、14bと、UE15a、15bと、を含んで構成される。
PGW11は、インターネット2に接続され、物理ネットワーク10の内部の通信装置と、物理ネットワーク10の外部の通信装置との通信の中継機能を有する。RT12a、12bは、ルーティング機能を有するルータであり、いずれも上位側がPGW11に接続されている。RT12aは、下位側ではRT12b、12cと接続されている。RT12bは、下位側はeNB14bと接続されている。またRT12cは、下位側でeNB14a、14bと接続されている。なお、上位側とは、インターネット2に近い側を指すものとする。逆に下位側とは、インターネット2から遠い側を指すものとする。
eNB(eNodeBまたは、Base Station、gNB、gNodeBもしくはAccess Point)14a、14bは、有線網と無線網とを中継するルータである。eNB14aを例に挙げると、eNB14aは、上流側でRT12cと有線で接続されており、下流側でUE15aと無線で接続されている。
UE15aは、無線回線を介してeNB14aと接続しており、種々のアプリケーションを実行する端末装置である。またUE15bは、無線回線を介してeNB14bと接続しており、種々のアプリケーションを実行する端末装置である。
この物理ネットワーク10では、
Loc01:Loc23:Loc400::/48
というIPv6アドレスプレフィクスを使用している。また、図3の各ノードを結ぶリンクに付された数字は、上記IPv6アドレスプレフィクスに続く2バイトの整数を16進数で表したものである。例えば、“0001”が付されたリンクのIPv6アドレスプレフィクスは、
Loc01:Loc23:Loc400:0001::/64
となる。
以降、IDNodeType SliceNumは、ノードがNodeType(PGW、RT、eNBなど)であり、スライス番号がSliceNumであるノードのIDを表す。また、IPNodeType SliceNumは、ノードがNodeTypeであり、スライス番号がSliceNumであるノードのIPv6アドレスを表すこととする。たとえば、IDPGW 00はPGWのスライス0におけるIDを表し、IPPGW 00はPGWのスライス0におけるIPv6アドレスを表す。
(PGW11)
続いて、本開示の実施の形態に係るPGW11の機能構成例を説明する。図4は、本開示の実施の形態に係るPGW11の機能構成例を示す説明図である。以下、図4を用いて本開示の実施の形態に係るPGW11の機能構成例について説明する。
図4に示したように、本開示の実施の形態に係るPGW11は、ネットワーク通信部1110、記憶部1120、及び処理部1130を備える。
ネットワーク通信部1110は、他の装置との間で通信を行うためのインタフェースである。例えば、PGW11は、インターネット2に接続されているCN3や、RT12a、12b、12c、eNB14a、14b、14cとの間で通信を行う。
記憶部1120は、例えばHDDその他の記憶媒体で構成され、PGW11の動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
処理部1130は、例えばCPU等の演算装置やROM、RAM等の各種メモリなどで構成され、PGW11の様々な機能を提供する。処理部1130は、通信制御部1131を含む。なお、処理部1130は、この構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部1130は、この構成要素の動作以外の動作も行い得る。
通信制御部1131は、Locator/ID分離に基づくIPv6アドレスフォーマットを用いたネットワーク処理その他の各種処理を行う機能を有する。
(RT12a)
続いて、本開示の実施の形態に係るRT12aの機能構成例を説明する。図5は、本開示の実施の形態に係るRT12aの機能構成例を示す説明図である。以下、図5を用いて本開示の実施の形態に係るRT12aの機能構成例について説明する。また、ここではeNB14aのみについて示すが、他のRT12b、12cについても同様の構成を有する。
図5に示したように、本開示の実施の形態に係るRT12aは、ネットワーク通信部1310、記憶部1320、及び処理部1330を備える。
ネットワーク通信部1310は、他の装置との間で通信を行うためのインタフェースである。例えば、RT12aは、PGW11、RT12b、12c、eNB14a、14b、14cとの間で通信を行う。
記憶部1320は、例えばHDDその他の記憶媒体で構成され、RT12aの動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
処理部1330は、例えばCPU等の演算装置やROM、RAM等の各種メモリなどで構成され、RT12aの様々な機能を提供する。処理部1330は、通信制御部1331を含む。なお、処理部1330は、この構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部1330は、この構成要素の動作以外の動作も行い得る。
通信制御部1331は、Locator/ID分離に基づくIPv6アドレスフォーマットを用いたネットワーク処理その他の各種処理を行う機能を有する。
(eNB14a)
続いて、本開示の実施の形態に係るeNB14aの機能構成例を説明する。図6は、本開示の実施の形態に係るeNB14aの機能構成例を示す説明図である。以下、図6を用いて本開示の実施の形態に係るeNB14aの機能構成例について説明する。また、ここではeNB14aのみについて示すが、他のeNB14b、14cについても同様の構成を有する。
図6に示したように、本開示の実施の形態に係るeNB14aは、アンテナ部110と、無線通信部120と、通信部121と、記憶部130と、処理部140と、を含んで構成される。
アンテナ部110は、無線通信部120により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部110は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
無線通信部120は、信号を送受信する。例えば、無線通信部120は、接続先のRN21からのアップリンク信号を受信し、接続先のRN21へのダウンリンク信号を送信する。通信部121は、図1に示したネットワークシステム1ではRT12aに接続され、ドメイン10の内部の各装置との間の通信を行う。
記憶部130は、eNB14aの動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
処理部140は、eNB14aの様々な機能を提供する。処理部140は、通信制御部141を含む。なお、処理部140は、この構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部140は、この構成要素の動作以外の動作も行い得る。
通信制御部141は、ドメイン10の内部の各装置との間の通信を制御したり、接続先のRN21との接続処理又はハンドオーバ処理等を行ったりする機能を有する。
以上、本開示の実施の形態に係るeNB14aの機能構成例について説明した。
(UE15a)
続いて、本開示の実施の形態に係るUE15aの機能構成例を説明する。図7は、本開示の実施の形態に係るUE15aの機能構成例を示す説明図である。以下、図7を用いて本開示の実施の形態に係るUE15aの機能構成例について説明する。
図7に示したように、本開示の実施の形態に係るUE15aは、アンテナ部210と、無線通信部220と、記憶部230と、処理部240と、を含んで構成される。
アンテナ部210は、無線通信部220により出力される信号を電波として空間に放射する。また、アンテナ部210は、空間の電波を信号に変換し、当該信号を無線通信部220へ出力する。
無線通信部220は、信号を送受信する。例えば、無線通信部220は、接続先のeNB14aからのダウンリンク信号を受信し、接続先のeNB14aへのアップリンク信号を送信する。
記憶部230は、UE15aの動作のためのプログラム及び様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
処理部240は、UE15aの様々な機能を提供する。処理部240は、通信制御部243を含む。なお、処理部240は、この構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部240は、この構成要素の動作以外の動作も行い得る。通信制御部243は、接続先のeNB14aとの接続処理又はハンドオーバ処理等を行ったりする機能を有する。
以上、本開示の実施の形態に係るUE15aの機能構成例について説明した。
(スライスの構築例)
続いて、本開示の実施の形態に係る、スライスの構築例を説明する。図8は、図3に示した物理ネットワーク10に、4つのスライスを構築した例を示す説明図である。たとえば、スライス0は物理ネットワークと同等のスライス、スライス1はBest Effort用のスライス、スライス2はURLLC用のスライス、スライス3はeMBB用のスライスであるとする。
スライス0が、Loc01:Loc23:Loc400::/48というIPv6アドレスプレフィクスを使用する場合、スライス1、2、3は、それぞれLoc01:Loc23:Loc401::/48、Loc01:Loc23:Loc402::/48、Loc01:Loc23:Loc403::/48というIPv6アドレスプレフィクスを使用する。
スライス0及びスライス1は物理ネットワーク10と同一の構造となっており、物理ネットワーク10のすべてのノードがスライス0及びスライス1において仮想ノードとして存在する。PGW11、eNB14a、eNB14b、UE15aおよびUE15bはスライス0、スライス2やスライス3において仮想ノードとして存在する。一方、RT12a、12bはスライス3において仮想ノードとして存在する。物理ノードと、その物理ノード上の仮想ノードは、スライスごとに異なったIDを持つ。たとえば、スライス0(物理ネットワーク)におけるPGW11の仮想ノードPGW11−0のID、スライス1におけるPGW11の仮想ノードPGW11−1のID、スライス2におけるPGW11の仮想ノードPGW11−2のID、およびスライス3におけるPGW11の仮想ノードPGW11−3のIDはそれぞれ、
IDPGW 01:IDPGW 23:IDPGW 45:IDPGW 600
IDPGW 01:IDPGW 23:IDPGW 45:IDPGW 601
IDPGW 01:IDPGW 23:IDPGW 45:IDPGW 602
IDPGW 01:IDPGW 23:IDPGW 45:IDPGW 603
となる。ここで、IDPGW 01、IDPGW 23、IDPGW 45は、いずれも2バイトの整数であり、IDPGW 6は1バイトの整数である。
また、UE15a及び対応する仮想ノードUE15a−0、UE15a−1、UE15a−2、UE15a−3は、スライス0、1、2、3において、
Loc01:Loc23:Loc400:0004:IDUE1 01:IDUE1 23:IDUE1 45:IDUE1 600
Loc01:Loc23:Loc401:0014:IDUE1 01:IDUE1 23:IDUE1 45:IDUE1 601
Loc01:Loc23:Loc402:0024:IDUE1 01:IDUE1 23:IDUE1 45:IDUE1 602
Loc01:Loc23:Loc403:0034:IDUE1 01:IDUE1 23:IDUE1 45:IDUE1 603
というIPv6アドレスを持つ。同様に、UE15b及び対応する仮想ノードUE15b−0、UE15b−1、UE15b−2、UE15b−3は、スライス0、1、2、3において、
Loc01:Loc23:Loc400:0007:IDUE2 01:IDUE2 23:IDUE2 45:IDUE2 600
Loc01:Loc23:Loc401:0017:IDUE2 01:IDUE2 23:IDUE2 45:IDUE2 601
Loc01:Loc23:Loc402:0027:IDUE2 01:IDUE2 23:IDUE2 45:IDUE2 602
Loc01:Loc23:Loc403:0037:IDUE2 01:IDUE2 23:IDUE2 45:IDUE2 603
というIPv6アドレスを持つ。他のノードが持つIPv6アドレスも同様に規定することができる。
スライス0とスライス1以外のスライスでは、隣接するノード間にはMPLSのパスを確立し、MPLSのパスごとにネットワーク資源を隔離するものとする。たとえば、スライス2では、PGW11−2とeNB14a−2の間、PGW11−2とeNB14b−2の間、eNB14a−2とeNB14b−2の間には、MPLSのパスを確立する。携帯電話網を想定すると、eNB14a−2とUE15a−2の間、およびeNB14b−2とUE15b−2の間は無線リンクである。なお無線リンクでのネットワーク資源隔離方法は、特定の方法に限定されるものでは無い。
図9は、本実施形態に係るパケットフォーマット例を示す説明図である。図8の上段は、Ethernetで送信されるIPv6パケット、すなわち元のEthernetフレームである。また図8の下段は、本実施形態によって構築されるスライスにおいて運ばれるEthernetフレームである。本実施形態によって構築されるスライスにおいては、図8の下段に示すように、EthernetヘッダとIPv6ヘッダの間に4バイトのMPLSヘッダが挿入される。すなわち、上述のVXLANを使用したEdge Overlay方式と比べ、本実施形態に係るスライス構築方法は、スライスを構成するために生じるヘッダオーバヘッドは生じないことになる。
上記のようにスライスを構成した場合、各物理ノードや仮想ノードは、自ノードが属するスライス内での経路表を持つことになる。この経路表は、例えば記憶部130、230、1120、1320に記憶され、各ノードは記憶された経路表を参照してデータの送信を行う。図10、図11、図12および図13に、PGW11の(スライス0での)物理ノード、スライス1での仮想ノード、スライス2での仮想ノード、およびスライス3での仮想ノードが保持する経路表をそれぞれ示す。これらの経路表における「Dst Net」は宛先のリンクを示し、「Next Hop」は次にパケットを転送するノードのIPv6アドレスを示している。
また、図14、図15、図16に、RT12aのスライス0での仮想ノード、スライス1での仮想ノード、スライス2での仮想ノード、およびスライス3での仮想ノードが保持する経路表をそれぞれ示す。これらの経路表における「Dst Net」は宛先のリンクを示し、「Next Hop」は次にパケットを転送するノードのIPv6アドレスを示している。
また、図17、図18および図19に、RT12bのスライス0での仮想ノード、スライス1での仮想ノード、およびスライス3での仮想ノードが保持する経路表をそれぞれ示す。これらの経路表における「Dst Net」は宛先のリンクを示し、「Next Hop」は次にパケットを転送するノードのIPv6アドレスを示している。
また、図20および図21に、RT12cのスライス0での仮想ノード、およびスライス1での仮想ノードが保持する経路表をそれぞれ示す。これらの経路表における「Dst Net」は宛先のリンクを示し、「Next Hop」は次にパケットを転送するノードのIPv6アドレスを示している。
また、図22、図23、図24および図25に、eNB14aのスライス0での仮想ノード、スライス1での仮想ノード、スライス2での仮想ノード、およびスライス3での仮想ノードが保持する経路表をそれぞれ示す。これらの経路表における「Dst Net」は宛先のリンクを示し、「Next Hop」は次にパケットを転送するノードのIPv6アドレスを示している。
また、図26、図27、図28および図29に、eNB14bのスライス0での仮想ノード、スライス1での仮想ノード、スライス2での仮想ノード、およびスライス3での仮想ノードが保持する経路表をそれぞれ示す。これらの経路表における「Dst Net」は宛先のリンクを示し、「Next Hop」は次にパケットを転送するノードのIPv6アドレスを示している。
また、図30、図31、図32および図33に、UE15aのスライス0での仮想ノード、スライス1での仮想ノード、スライス2での仮想ノード、およびスライス3での仮想ノードが保持する経路表をそれぞれ示す。これらの経路表における「Dst Net」は宛先のリンクを示し、「Next Hop」は次にパケットを転送するノードのIPv6アドレスを示している。
また、図34、図35、図36および図37に、UE15bのスライス0での仮想ノード、スライス1での仮想ノード、スライス2での仮想ノード、およびスライス3での仮想ノードが保持する経路表をそれぞれ示す。これらの経路表における「Dst Net」は宛先のリンクを示し、「Next Hop」は次にパケットを転送するノードのIPv6アドレスを示している。
それぞれの経路表において,IPNodeName SliceNumは、NodeNameというノードまたは仮想ノードがSliceNumというスライスにおいて持つIPv6アドレスを表す。たとえば,IPrt1 0は、RT12a−0がスライス0において持つIPv6アドレスを表す.なお、IPGWは、インターネット側でPGW11と接続しているゲートウェイルータのIPv6アドレスを表す。
以下において、このようなスライスを構築した場合におけるパケット転送例を説明する。
(パケット転送例1)
まず、UE15aのWeb閲覧アプリケーションが、インターネット上のサーバであるCN3で動作するWebサーバにアクセスする場合を想定する。まずUE15aでWeb閲覧アプリケーションが起動したとする。Webサイトの閲覧には特別な通信品質は必要ないので、Web閲覧アプリケーションに関わるパケットはスライス1(Best Effort)を利用することになる。従って、UE15aで動作するWeb閲覧アプリケーションは、起動時にUE15aのOSから、以下に示すIPv6アドレスを始点IPv6アドレスとして指定される。
IPUE1 1(=Loc01:Loc23:Loc401:0014:IDUE1 01:IDUE1 23:IDUE1 45:IDUE1 601)
UE15aからCN3に送信するIPv6パケットの終点アドレスはIPCNとなる。UE15aのスライス1での仮想ノードUE15a−1は、図31に示した自ノードの経路表を参照し、最下段のエントリにしたがってeNB14aのスライス1での仮想ノードeNB14a−1に、このパケットを転送する。
eNB14aのスライス1での仮想ノードeNB14a−1は、UE15aのスライス1での仮想ノードUE15a−1からのパケットを受信すると、図23に示した自ノードの経路表を参照し、最下段のエントリにしたがってRT12cのスライス1での仮想ノードRT12c−1に、このパケットを転送する。
RT12cのスライス1での仮想ノードRT12c−1は、eNB14aのスライス1での仮想ノードeNB14a−1からのパケットを受信すると、図21に示した自ノードの経路表を参照し、最下段のエントリにしたがってRT12aのスライス1での仮想ノードRT12a−1に、このパケットを転送する。
RT12aのスライス1での仮想ノードRT12a−1は、RT12cのスライス1での仮想ノードRT12c−1からのパケットを受信すると、図15に示した自ノードの転送表を参照し、最下段のエントリにしたがってPGW11のスライス1での仮想ノードPGW11−1に、このパケットを転送する。
PGW11のスライス1での仮想ノードPGW11−1は、RT12aのスライス1での仮想ノードRT12a−1からのパケットを受信すると、図11に示した自ノードの転送表を参照し、最下段のエントリにしたがって、インターネット2側にこのパケットを転送する。インターネット2内では、通常の経路制御により、RT12aのスライス1での仮想ノードRT12a−1からのパケットはCN3に到達する。
CN3からUE15aで動作するWeb閲覧アプリケーションに送信するIPv6パケットの、始点アドレスと終点アドレスは以下のようになる。
始点:IPCN
終点:IPUE1 1(=Loc01:Loc23:Loc401:0014:IDUE1 01:IDUE1 23:IDUE1 45:IDUE1 601)
終点アドレスのプレフィクスはこの物理ネットワークに割り当てられたものなので、通常の経路制御により、インターネット2内においてこのパケットはPGW11に転送される。
PGW11は、終点アドレスの第5バイトの値が1であることから、このパケットはスライス1(Best Effort)に属することを、例えば通信制御部1131において認識することができる。PGW11のスライス1での仮想ノードPGW11−1は、インターネット2からのパケットを受信すると。図11に示した自ノードの転送表を参照し、4行目のエントリにしたがって、RT12aのスライス1での仮想ノードRT12a−1に、このパケットを転送する。
RT12aのスライス1での仮想ノードRT12a−1は、PGW11のスライス1での仮想ノードPGW11−1からのパケットを受信すると、図15に示した自ノードの転送表を参照し、4行目のエントリにしたがって、RT12cのスライス1での仮想ノードRT12c−1に、このパケットを転送する。
RT12cのスライス1での仮想ノードRT12c−1は、RT12aのスライス1での仮想ノードRT12a−1からのパケットを受信すると、図21に示した自ノードの経路表を参照し、4行目のエントリにしたがって、eNB14aのスライス1での仮想ノードeNB14a−1に、このパケットを転送する。
eNB14aのスライス1での仮想ノードeNB14a−1は、RT12cのスライス1での仮想ノードRT12c−1からのパケットを受信すると、図23に示した自ノードの経路表を参照し、4行目のエントリにしたがって、UE15aのスライス1での仮想ノードUE15a−1に、このパケットを転送する。
UE15aのスライス1での仮想ノードUE15a−1は、eNB14aのスライス1での仮想ノードeNB14a−1からのパケットを受信すると、Web閲覧アプリケーションにこのパケットを渡す。UE15aで動作するWeb閲覧アプリケーションは、受信したパケットに基づいて情報の表示処理を実行する。
(パケット転送例2)
次に、UE15aのVoIP(Voice over Internet Protocol)アプリケーションが、インターネット上のサーバであるCN3で動作するVoIPアプリケーションと通信する場合を想定する。VoIPアプリケーションは低遅延が要求されるので、VoIPアプリケーションに関わるパケットはスライス2を利用するとする。UE15aからCN3に送信するIPv6パケットの始点アドレスと終点アドレスは以下のようになる。
始点:IPUE1 2(=Loc01:Loc23:Loc402:0022:IDUE1 01:IDUE1 23:IDUE1 45:IDUE1 602)
終点:IPCN
UE15aのスライス2での仮想ノードUE15a−2は、図32に示した自ノードの経路表を参照し、最下段のエントリにしたがってeNB14aのスライス2での仮想ノードeNB14a−2に、このパケットを転送する。
eNB14aのスライス2での仮想ノードeNB14a−2は、UE15aのスライス2での仮想ノードUE15a−2からのパケットを受信すると、図24に示した自ノードの経路表を参照し、最下段のエントリにしたがってPGW11のスライス2での仮想ノードPGW11−2に、このパケットを転送する。
PGW11のスライス2での仮想ノードPGW11−2は、eNB14aのスライス2での仮想ノードeNB14a−2からのパケットを受信すると、図12に示した自ノードの転送表を参照し、最下段のエントリにしたがって、インターネット2側にこのパケットを転送する。インターネット2内では、通常の経路制御により、eNB14aのスライス2での仮想ノードeNB14a−2からのパケットはCN3に到達する。
CN3からUE15aで動作するVoIPアプリケーションに送信するIPv6パケットの、始点アドレスと終点アドレスは以下のようになる。
始点:IPCN
終点:IPUE1 2(=Loc01:Loc23:Loc402:0022:IDUE1 01:IDUE1 23:IDUE1 45:IDUE1 602)
終点アドレスのプレフィクスはこの物理ネットワークに割り当てられたものなので、通常の経路制御により、インターネット2内においてこのパケットはPGW11に転送される。
PGW11は、終点アドレスの第5バイトの値が2であることから、このパケットはスライス2(URLLC用)に属することを、例えば通信制御部1131において認識することができる。PGW11のスライス2での仮想ノードPGW11−2は、インターネット2からのパケットを受信すると。図12に示した自ノードの転送表を参照し、2行目のエントリにしたがって、eNB14aのスライス2での仮想ノードeNB14a−2に、このパケットを転送する。
eNB14aのスライス2での仮想ノードeNB14a−2は、PGW11のスライス2での仮想ノードPGW11−2からのパケットを受信すると、図24に示した自ノードの経路表を参照し、2行目のエントリにしたがって、UE15aのスライス2での仮想ノードUE15a−2に、このパケットを転送する。
UE15aのスライス2での仮想ノードUE15a−2は、eNB14aのスライス2での仮想ノードeNB14a−2からのパケットを受信すると、VoIPアプリケーションにこのパケットを渡す。UE15aで動作するVoIPアプリケーションは、受信したパケットに基づいて、インターネット2を通じた通話処理を実行する。
(パケット転送例3)
次に、UEが移動して別のeNBとの間で通信を継続する場合の例を示す。ここでは、例えば非特許文献5で示されているUEの移動管理方式を利用するものとする。この移動管理方式では、IPv6アドレスの下位64ビットをノードの識別子と解釈し、上位64ビットをノードが接続するサブネットのプレフィクスと解釈する。アプリケーション層やトランスポート層ではIPv6アドレスの上位64ビットに固定値が使用される。アプリケーションがパケットを送信する際、アプリケーション層が使用するIPv6アドレスの上位64ビットは、ネットワーク層において自ノードや通信相手ノードが接続するサブネットのプレフィクスに書き換えられる。受信側では、IPv6アドレスはネットワーク層において上位64ビットが固定値に書き換えられて、トランスポート層やアプリケーション層に渡される。したがって、ノードが移動してもアプリケーション層やトランスポート層が使用するIPv6アドレスは変化せず、通信を継続することができる。
上記のパケット転送例2において、UE15aの接続先がeNB14aからeNB14bに移動したとする。移動前後において、UE15aのネットワーク層が通信に使用するIPv6アドレスは以下のように変化する。
移動前:Loc01:Loc23:Loc402:0022:IDUE1 01:IDUE1 23:IDUE1 45:IDUE1 602
移動後:Loc01:Loc23:Loc402:0025:IDUE1 01:IDUE1 23:IDUE1 45:IDUE1 602
アプリケーション層やトランスポート層が使用するIPv6アドレスの上位64ビットの固定値をPrefとすると、UE15aのVoIPアプリケーションが使用するIPv6アドレスは、UE15aが移動しても変化しない。すなわち、
Pref:IDUE1 01:IDUE1 23:IDUE1 45:IDUE1 602
と現すことが出来る。したがって、UE15aの接続先がeNB14aからeNB14bに移動しても、CN3上で動作するVoIPアプリケーションは、UE15a上で動作するVoIPアプリケーションと通信を継続することができる。
(コンテナ型仮想化技術によるスライス構築の実装)
コンテナは仮想マシンより軽量な、隔離されたOS(Operating System)の環境を持ち,その中でアプリケーションを動作させることができる。例えばOSとしてはLinux(登録商標)があり,コンテナとしてはDockerやLXCがある。コンテナはホストOSとカーネルなどのリソースを共有する。そのため、コンテナ内で動作するアプリケーションのオーバヘッドは仮想マシンに比べ小さい。本実施形態では、コンテナとしてDockerを使用することとするが、本開示ではコンテナとして使用されるのはDockerに限定されるものでは無い。
図8に示した、RT12bのスライス1での仮想ノードRT12b−1と、eNB14bのスライス1での仮想ノードeNB14b−1に着目する。図38は、RT12bのスライス1での仮想ノードRT12b−1と、eNB14bのスライス1での仮想ノードeNB14b−1との間のMPLSパスの設定例を示す説明図である。物理ノードeNB14bではスライス0〜4にそれぞれ仮想ノードenb2c0〜enb2c3が存在し、物理ノードノードRT12bではスライス0、スライス1、スライス3にそれぞれ仮想ノードrt2c0,rt2c1,rt2c3が存在する。仮想ノードenb2c0〜enb2c3は、物理ノードeNB14bが持つ4つの物理インタフェースpeth0〜peth3に対応し,仮想ノードenb2c1は4つの仮想インタフェースeth0〜eth3を持つ。同様に、仮想ノードrt2c0,rt2c1,rt2c3は、物理ノードRT12bがもつ3つの物理インタフェースpeth0〜peth2に対応し、仮想ノードrt2c1は3つの仮想インタフェースeth0〜eth2を持つ。仮想ノードenb2c1と仮想ノードrt2c1は、図38において破線矢印で示すMPLSパスで接続されている。図38の破線矢印に付された番号はMPLSタグを示す。
仮想ノードrt2c1が仮想ノードenb2c1にパケットを送信する場合、仮想ノードrt2c1は仮想インタフェースeth0を使用する。仮想インタフェースeth0は送信パケットに20というMPLSタグを付加する。このパケットは仮想ブリッジvbr0を介して物理インタフェースpeth0に送られる。物理インタフェースpeth0は、このパケットのMPLSタグを20から21に付け替える。MPLSタグが付け替えられたパケットは物理回線を介して物理ノードeNB14bの物理インタフェースpeth3に到達する。物理インタフェースpeth3は、この到達したパケットを仮想スイッチvbr3に送る。仮想スイッチvbr3は、このパケットのMPLSタグを21から22に付け替え、このパケットを仮想ノードenb2c1の仮想インタフェースeth3に送る。仮想インタフェースeth3は、仮想スイッチvbr3から到達したパケットのMPLSタグを削除し、元のパケットを取り出す。仮想ノードenb2c1から仮想ノードrt2c1への送信も同様に行われる。
以下に、物理ノードRT12bでの仮想ノードrt2c1とMPLSパスの作成例を示す。以降、“rt2#”は物理ノードRT12b上でのコマンドインタプリタの入力プロンプトを示し、“rt2c1#”は仮想ノードrt2c1上でのコマンドインタプリタの入力プロンプトを示す。
まず、物理ノードRT12bでMPLSモジュールをロードする。そのコマンドは以下の通りである。
rt2# modprobe mpls router
次に、使用可能なMPLSラベルの上限値を指定する。そのコマンドは以下の通りである。ここではMPLSラベルの上限値を100とする。
rt2# echo 100 > /proc/sys/net/mpls/platform labels
次に、物理インタフェースpeth0でMPLSを有効化する。そのコマンドは以下の通りである。
rt2# echo 1 > /proc/sys/net/mpls/conf/peth0/input
次に、パケット中継機能を有効化する。そのコマンドは以下の通りである。
rt2# echo 1 > /proc/sys/net/ipv6/conf/all/forwarding
次に、仮想ノードrt2c1をdockerコンテナとして作成する。なお、コンテナを作成するためのイメージファイルcimgには、以降の手順で必要なプログラムが導入されているものとする。想ノードrt2c1をdockerコンテナとして作成するコマンドは以下の通りである。
rt2# docker run -it --name=rt2c1 --hostname=rt2c1 -privileged cimg /bin/bash
次に、仮想ブリッジvbr0を作成する。仮想ブリッジvbr0には、スライス1でのIPv6アドレスプリフィクスが割り当てられる。ここではIPv6アドレスプリフィクスは2001:0200:0001:0016::/64(省略形では2001:200:1:16::/64)とする.第5バイトの01は、スライス1を表し、第6バイトおよび第7バイトの0016はサブネット番号を表す。仮想ブリッジvbr0を作成するコマンドは以下の通りである。
rt2# docker network create -d bridge --ipv6 --subnet=2001:200:1:16::/64 vbr0
次に、仮想ブリッジvbr0でMPLSを有効化する。そのコマンドは以下の通りである。
rt2# echo 1 > /proc/sys/net/mpls/conf/vbr0/input
次に、仮想ノードrt2c1と仮想ブリッジvbr0を結合する。そのコマンドは以下の通りである。この際、仮想ノードrt2c1内に仮想インタフェースeth0が作成される.ここでは、仮想ノードrt2c1の識別子を0000:0000:0000:0201(省略形では::201)とする。最後のバイトの01はスライス番号を表す。
rt2# docker network connect --ip6=2001:200:1:16::201 vbr0 rt2c1
この結果、仮想インタフェースeth0は2001:200:1:16::201というIPv6アドレスを持つことになる。次に、仮想ノードrt2c1の仮想インタフェースeth0でMPLSを有効化する。そのコマンドは以下の通りである。
rt2c1# echo 1 > /proc/sys/net/mpls/conf/eth0/input
次に、仮想ノードrt2c1の仮想インタフェースeth0に、パケット送信時のMPLSタグ付加を設定する。そのコマンドは以下の通りである。ここでは、物理ノードeNB2内の仮想ブリッジvbr3のIPv6アドレスを2001:0200:0001:0016:0000:0000:0000:1001(省略形では2001:200:1:16::1001)とする。
rt2c1# ip -6 route add 2001:200:1:16::201 encap mpls 20 via 2001:200:1:16::1001 via dev eth0
次に、仮想ノードrt2c1の仮想インタフェースeth0に、パケット受信時のMPLSタグ削除を設定する。そのコマンドは以下の通りである。
rt2c1# ip -f mpls route add 18 via 2001:200:1:16::201
次に、物理インタフェースpeth0にパケット送信時のMPLSタグ付け替えを設定する。そのコマンドは以下の通りである。なお、物理ノードeNB14bの物理インタフェースpeth3のIPv6アドレスをpeth3_addrとする。
rt2# ip -f mpls route add 20 as 21 via inet6 peth3_addr dev peth0
次に、仮想ブリッジvbr0にパケット受信時のMPLSタグ付け替えを設定する。そのコマンドは以下の通りである。なお,2001:200:1:16::201は仮想インタフェースeth0のIPv6アドレスである。
rt2# ip -f mpls route add 17 as 18 via inet6 2001:200:1:16::201 dev vbr0
以上の手順により、仮想ノードenb2c1とrt2c1との間がMPLSパスで接続される。その他の仮想ノードや、それらの仮想ノード間のMPLSパスも同様に設定することが可能である。
<2.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、eNB14a、14b、14cは、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、eNB14a、14b、14cは、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。eNB14a、14b、14cは、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、eNB14a、14b、14cとして動作してもよい。
また、例えば、UE15a、15bは、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、UE15a、15bは、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、UE15a、15bは、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
[2.1.PGWに関する応用例]
図39は、本開示に係る技術が適用され得るサーバ700の概略的な構成の一例を示すブロック図である。サーバ700は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703、ネットワークインタフェース704及びバス706を備える。
プロセッサ701は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、サーバ700の各種機能を制御する。メモリ702は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ701により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ703は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。
ネットワークインタフェース704は、サーバ700を有線通信ネットワーク705に接続するための有線通信インタフェースである。有線通信ネットワーク705は、EPC(Evolved Packet Core)などのコアネットワークであってもよく、又はインターネットなどのPDN(Packet Data Network)であってもよい。
バス706は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703及びネットワークインタフェース704を互いに接続する。バス706は、速度の異なる2つ以上のバス(例えば、高速バス及び低速バス)を含んでもよい。
図39に示したサーバ700において、図4を参照して説明したPGW11に含まれる1つ以上の構成要素(例えば通信制御部1131)は、プロセッサ701において実装されてもよい。一例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)がサーバ700にインストールされ、プロセッサ701が当該プログラムを実行してもよい。別の例として、サーバ700は、プロセッサ701及びメモリ702を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムをメモリ702に記憶し、当該プログラムをプロセッサ701により実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてサーバ700又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるための上記プログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図39に示したサーバ700において、例えば、図4を参照して説明したネットワーク通信部1110は、ネットワークインタフェース704において実装されてもよい。また、記憶部1120や、記憶部1320は、メモリ702及び/又はストレージ703において実装されてもよい。
[2.2.基地局に関する応用例]
(第1の応用例)
図40は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNB800は、図40に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図40にはeNB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。その場合に、eNB800と、コアネットワークノード又は他のeNBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図40に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図40に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図40には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
図40に示したeNB800において、図5を参照して説明したeNB14aに含まれる1つ以上の構成要素(例えば、処理部140)は、無線通信インタフェース825において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ821において実装されてもよい。一例として、eNB800は、無線通信インタフェース825の一部(例えば、BBプロセッサ826)若しくは全部、及び/又はコントローラ821を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB800にインストールされ、無線通信インタフェース825(例えば、BBプロセッサ826)及び/又はコントローラ821が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB800、基地局装置820又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図40に示したeNB800において、図5を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース825(例えば、RF回路827)において実装されてもよい。また、アンテナ部310は、アンテナ810において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部330は、コントローラ821及び/又はネットワークインタフェース823において実装されてもよい。また、記憶部340は、メモリ822において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図41は、本開示に係る技術が適用され得るeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNB830は、図41に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図41にはeNB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図40を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図40を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図41に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図41には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図41に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図41には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図41に示したeNB830において、図5を参照して説明したeNB14aに含まれる1つ以上の構成要素(例えば、処理部140)は、無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、コントローラ851において実装されてもよい。一例として、eNB830は、無線通信インタフェース855の一部(例えば、BBプロセッサ856)若しくは全部、及び/又はコントローラ851を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがeNB830にインストールされ、無線通信インタフェース855(例えば、BBプロセッサ856)及び/又はコントローラ851が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてeNB830、基地局装置850又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図41に示したeNB830において、例えば、図5を参照して説明した無線通信部120は、無線通信インタフェース863(例えば、RF回路864)において実装されてもよい。また、アンテナ部310は、アンテナ840において実装されてもよい。また、ネットワーク通信部330は、コントローラ851及び/又はネットワークインタフェース853において実装されてもよい。また、記憶部340は、メモリ852において実装されてもよい。
[2.3.端末装置に関する応用例]
(第1の応用例)
図42は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図42に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図42には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図42に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図42にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図42に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図42に示したスマートフォン900において、図6を参照して説明したUE15aに含まれる1つ以上の構成要素(例えば、通信制御部243)は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。一例として、スマートフォン900は、無線通信インタフェース912の一部(例えば、BBプロセッサ913)若しくは全部、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがスマートフォン900にインストールされ、無線通信インタフェース912(例えば、BBプロセッサ913)、プロセッサ901、及び/又は補助コントローラ919が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてスマートフォン900又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図42に示したスマートフォン900において、例えば、図6を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース912(例えば、RF回路914)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ916において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ902において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図43は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図43に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図43には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図43に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図43にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図43に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図43に示したカーナビゲーション装置920において、図6を参照して説明したUE15aに含まれる1つ以上の構成要素(例えば、通信制御部243)は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。あるいは、これらの構成要素の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。一例として、カーナビゲーション装置920は、無線通信インタフェース933の一部(例えば、BBプロセッサ934)若しくは全部及び/又はプロセッサ921を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて上記1つ以上の構成要素が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに上記1つ以上の構成要素の動作を実行させるためのプログラム)を記憶し、当該プログラムを実行してもよい。別の例として、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムがカーナビゲーション装置920にインストールされ、無線通信インタフェース933(例えば、BBプロセッサ934)及び/又はプロセッサ921が当該プログラムを実行してもよい。以上のように、上記1つ以上の構成要素を備える装置としてカーナビゲーション装置920又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを上記1つ以上の構成要素として機能させるためのプログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
また、図43に示したカーナビゲーション装置920において、例えば、図6を参照して説明した無線通信部220は、無線通信インタフェース933(例えば、RF回路935)において実装されてもよい。また、アンテナ部210は、アンテナ937において実装されてもよい。また、記憶部230は、メモリ922において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。即ち、中継部241及び通信制御部243を備える装置として車載システム(又は車両)940が提供されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<3.まとめ>
以上説明したように本開示の実施の形態によれば、Locator/ID分離に基づくIPv6アドレスフォーマットを規定することで、既存のスライス構築方法に比べて効率よくスライスを構築することが可能なネットワークシステム1を提供することが出来る。本開示の実施の形態に係るネットワークシステム1は、スライス構成のためのヘッダオーバヘッドが生じない。そのため、本開示の実施の形態に係るネットワークシステム1は、スライス構築時にスループットの低下がない。またMPLSが使用可能なオペレーティングシステムであれば、本開示の実施の形態に係るネットワークシステム1は、オペレーティングシステムのカーネルへの変更は不要である。
本明細書の各装置が実行する処理における各ステップは、必ずしもシーケンス図またはフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、各装置が実行する処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
また、各装置に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した各装置の構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供されることが可能である。また、機能ブロック図で示したそれぞれの機能ブロックをハードウェアで構成することで、一連の処理をハードウェアで実現することもできる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
mバイトからなるネットワークアドレスを用いて、1以上のネットワークスライス上での通信制御を行う通信制御部を備え、
前記ネットワークアドレスは、上位nバイトの一部に前記ネットワークスライスを識別するスライス番号と、該ネットワークスライスにおけるサブネット番号と、を含むプレフィクス部を有する、通信装置。
(2)
前記ネットワークアドレスは、下位(m−n)バイトの一部に、前記スライス番号を含むインタフェースID部を有する、前記(1)に記載の通信装置。
(3)
データの宛先のアドレスの前記プレフィクス部及び次にデータを送るノードのネットワークアドレス情報を示す経路表を記憶する記憶部を備える、前記(1)または(2)に記載の通信装置。
(4)
前記通信制御部は、前記経路表を参照して受信した前記データの送信先を決定する、前記(3)に記載の通信装置。
(5)
前記経路表は、前記ネットワークスライス毎に設定される、前記(3)または(4)に記載の通信装置。
(6)
前記通信制御部は、前記スライス番号を取得し、前記ネットワークアドレスの所定の位置に受信した前記スライス番号を埋め込む、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の通信装置。
(7)
前記スライス番号は、実行されるアプリケーションの種類に応じて決定される、前記(6)に記載の通信装置。
(8)
前記ネットワークスライスは複数存在し、ネットワーク資源を前記ネットワークスライスの間で隔離するための情報が前記ネットワークアドレスの前段に付加される、前記(1)〜(7)のいずれかに記載の通信装置。
(9)
前記通信制御部は、無線通信を行う接続先が変化すると、前記プレフィクス部における前記サブネット番号を、新しい前記接続先に対応するものに書き換える、前記(1)〜(8)のいずれかに記載の通信装置。
(10)
前記ネットワークアドレスは、IP(Internet Protocol)v6アドレスのフォーマットに準拠する、前記(1)〜(9)のいずれかに記載の通信装置。
(11)
mバイトからなるネットワークアドレスを用いて、1以上のネットワークスライス上での通信制御をプロセッサが行うことを含み、
前記ネットワークアドレスは、上位nバイトの一部に前記ネットワークスライスを識別するスライス番号と、該ネットワークスライスにおけるサブネット番号と、を含むプレフィクス部を有する、通信方法。
(12)
mバイトからなるネットワークアドレスを用いて、1以上のネットワークスライス上での通信制御をコンピュータに実行させ、
前記ネットワークアドレスは、上位nバイトの一部に前記ネットワークスライスを識別するスライス番号と、該ネットワークスライスにおけるサブネット番号と、を含むプレフィクス部を有する、コンピュータプログラム。
3 CN
10 物理ネットワーク
11 PGW
12a、12b、12c RT
14a、14b eNB
15a、15b UE

Claims (12)

  1. mバイトからなるネットワークアドレスを用いて、1以上のネットワークスライス上での通信制御を行う通信制御部を備え、
    前記ネットワークアドレスは、上位nバイトの一部に前記ネットワークスライスを識別するスライス番号と、該ネットワークスライスにおけるサブネット番号と、を含むプレフィクス部を有する、通信装置。
  2. 前記ネットワークアドレスは、下位(m−n)バイトの一部に、前記スライス番号を含むインタフェースID部を有する、請求項1に記載の通信装置。
  3. データの宛先のアドレスの前記プレフィクス部及び次にデータを送るノードのネットワークアドレス情報を示す経路表を記憶する記憶部を備える、請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記通信制御部は、前記経路表を参照して受信した前記データの送信先を決定する、請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記経路表は、前記ネットワークスライス毎に設定される、請求項3に記載の通信装置。
  6. 前記通信制御部は、前記スライス番号を取得し、前記ネットワークアドレスの所定の位置に受信した前記スライス番号を埋め込む、請求項1に記載の通信装置。
  7. 前記スライス番号は、実行されるアプリケーションの種類に応じて決定される、請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記ネットワークスライスは複数存在し、ネットワーク資源を前記ネットワークスライスの間で隔離するための情報が前記ネットワークアドレスの前段に付加される、請求項1に記載の通信装置。
  9. 前記通信制御部は、無線通信を行う接続先が変化すると、前記プレフィクス部における前記サブネット番号を、新しい前記接続先に対応するものに書き換える、請求項1に記載の通信装置。
  10. 前記ネットワークアドレスは、IP(Internet Protocol)v6アドレスのフォーマットに準拠する、請求項1に記載の通信装置。
  11. mバイトからなるネットワークアドレスを用いて、1以上のネットワークスライス上での通信制御をプロセッサが行うことを含み、
    前記ネットワークアドレスは、上位nバイトの一部に前記ネットワークスライスを識別するスライス番号と、該ネットワークスライスにおけるサブネット番号と、を含むプレフィクス部を有する、通信方法。
  12. mバイトからなるネットワークアドレスを用いて、1以上のネットワークスライス上での通信制御をコンピュータに実行させ、
    前記ネットワークアドレスは、上位nバイトの一部に前記ネットワークスライスを識別するスライス番号と、該ネットワークスライスにおけるサブネット番号と、を含むプレフィクス部を有する、コンピュータプログラム。
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