JPWO2019058726A1 - 移動センサ管理ユニット、移動センサ装置、マッチング装置、センシングデータ流通システム、データ提供方法、およびデータ提供プログラム - Google Patents

移動センサ管理ユニット、移動センサ装置、マッチング装置、センシングデータ流通システム、データ提供方法、およびデータ提供プログラム Download PDF

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Abstract

移動センサ管理ユニットは、移動体に取り付けられたセンシングデバイスによって生成されたセンシングデータを利用側に提供するように構成された移動センサ管理ユニットであって、移動体の運行情報を記憶するように構成された運行情報記憶部と、運行情報の変更要求を受け付けた場合に、運行情報記憶部に記憶されている運行情報を、変更要求に従って更新するように構成された運行情報更新部と、運行情報に基づいたセンシングデータの提供要求を受け付けるのに応じて、該提供要求に適合したセンシングデータを利用側へ出力するように構成された第1の出力制御部とを備える。

Description

この発明は、提供側と利用側との間でセンシングデータを流通させる技術に関する。
従来、センサでセンシングしたセンシングデータを、提供側と利用側との間で流通させるセンサネットワークシステムがある(例えば、特許文献1参照)。提供側は、センサ、およびこのセンサでセンシングして提供するセンシングデータにかかるセンサ側メタデータをネットワークサーバに登録する。また、利用側は、センシングデータを利用するアプリケーション、およびこのアプリケーションで利用するセンシングデータにかかるアプリ側メタデータをネットワークサーバに登録する。センサ側メタデータは、センサ、および当該センサにより得られるセンシングデータの属性に関する情報である。アプリ側メタデータは、アプリケーション自身、および当該アプリケーションが必要とするセンシングデータの属性に関する情報である。
ネットワークサーバは、センサ側メタデータと、アプリ側メタデータとのマッチングを行い、アプリケーション(利用側)の要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサ(提供側)を抽出する。ネットワークサーバは、抽出したセンサ(提供側)に対してデータフロー制御指令を送信する。このデータフロー制御指令は、提供側から利用側にセンシングデータを流通させることを指令するものである。
特許第5445722号公報
しかしながら、提供側は、提供側自身で必要なセンシングデータを取得するためにセンサを設置している。そして、提供側は、取得したセンシングデータを利用したい利用側があれば、その利用側に対してセンシングデータを提供している。すなわち、提供側は、センシングデータを利用側に提供することを目的にして、センサを設置しているわけではない。したがって、特許文献1等に記載されたセンサネットワークシステムでは、利用側が必要とするセンシングデータを取得できるセンサを設置した提供側が存在していないと、利用側は必要とするセンシングデータの提供を受けることができない。
例えば、利用側が必要とするセンシングデータが、〇〇交差点における交通状況のセンシングデータである場合、この〇〇交差点の交通状況をセンシングするセンサを設置した提供側が存在していなければ、この〇〇交差点の交通状況にかかるセンシングデータを利用側に提供することはできない。交差点の交通状況をセンシングするセンサとしては、例えば、交差点を撮像する画像センサ、交差点を走行する車両を検知する車両検知センサ(ループコイルセンサ、超音波センサ、光電センサ等)が公知である。
そして、センサネットワークシステムでのセンシングデータの利活用の促進を図るため、利用側が必要とするセンシングデータの提供を受けることができない事態の発生頻度を抑えることが望まれている。
この発明の目的は、センシングデータの利用側が必要とするセンシングデータの提供を受けることができない事態の発生頻度が抑えられ、センシングデータの利活用の促進が図れる技術を提供することにある。
この発明の移動センサ管理ユニットは、上記目的を達するために、以下のように構成している。まず、移動センサ管理ユニットは、移動体に取り付けられたセンシングデバイスによって生成されたセンシングデータを利用側に提供するように構成されている。
運行情報記憶部は、観測対象の観測特性をセンシングするセンシングデバイスを取り付けた移動体の運行情報を記憶する。移動体は、本体を動かす動力部を備えた物体であり、例えばドローン、自動走行車両、ヘリコプタである。また、センシングデバイスは、観測対象の観測特性をセンシングするセンサを1つ以上備え、観測特性をセンシングしたセンサのセンシング信号を出力するデバイスである。観測対象は、実世界の現象の抽象(人、物、事象等)である。また、観測特性は、実センサで観測する観測対象の特性である。観測対象は、例えば、成人、家庭、自動車である。成人の観測特性は、例えば最高血圧、最低血圧、心拍である。家庭の観測特性は、例えば電力使用量、ガス使用量、水道使用量である。車両の観測特性は、例えば位置、速度、燃料消費率(燃費)である。
運行情報更新部は、運行情報の変更要求を受け付けた場合に、運行情報記憶部に記憶されている運行情報を、変更要求に従って更新する。第1の出力制御部は、運行情報に基づいたセンシングデータの提供要求を受け付けるのに応じて、該提供要求に適合したセンシングデータを利用側へ出力する。
この構成では、センシングデバイスが移動体に取り付けられ、この移動体の運行情報を運行情報更新部によって更新することができる。このため、利用側が必要とするセンシングデータを取得できる位置に設置されたセンサが存在していない場合であっても、移動体の運行情報を更新することによって、利用側が必要とするセンシングデータを取得できる位置にセンシングデバイスを移動させられる。これにより、利用側が必要とするセンシングデータを取得できるセンサを設置した提供側が存在していない場合であっても、この利用側に対してセンシングデータを提供することができる。したがって、センシングデータの利用側が必要とするセンシングデータの提供を受けることができない事態の発生頻度が抑えられ、センシングデータの利活用の促進が図れる。
また、運行情報更新部が運行変更要求に応じて運行情報を更新すると、更新した運行情報を移動体の運行を管理している運行管理側に出力する第2の出力制御部を備えるのが好ましい。このように構成すれば、移動体の運行を管理している運行管理側が、速やかに、移動体を更新された運行情報に応じて運行させることができる。
また、センシングデータを記憶するセンシングデータ記憶部をさらに備え、
第1の出力制御部が、センシングデータの提供要求を受け付けた場合に、該提供要求に適合したセンシングデータがセンシングデータ記憶部に記憶されているときは、センシングデータ記憶部に記憶されたセンシングデータを利用側へ出力する一方、センシングデータの提供要求を受け付けた場合に、該提供要求に適合したセンシングデータがセンシングデータ記憶部に記憶されていないときは、センシングデバイスによってセンシングデータが生成された後にセンシングデータを利用側へ出力する、構成にしてもよい。
このような構成すると、利用側に対するセンシングデータの提供に要する時間が無駄に長くなることもない。
また、センシングデータ記憶部は、センシングデバイスがセンシングデータを生成した位置、センシングデバイスがセンシングデータを生成した時刻、及び、センシングデバイスによって生成されたセンシングデータを対応付けて記憶すればよい。これにより、観測対象の観測特性をセンシングデバイスでセンシングしたセンシングデータを適正に管理できる。
また、センシングデバイスの属性を示すデバイス属性情報、及び、移動体の属性を示す移動体属性情報を記憶するように構成された属性情報記憶部と、
移動センサ管理ユニットが利用側へ提供可能なセンシングデータの属性を示す提供データカタログであって、運行情報、デバイス属性情報及び移動体属性情報に基づいて生成された提供データカタログを出力するように構成された第3の出力制御部とをさらに備える構成にしてもよい。このように構成すれば、利用側が必要とするセンシングデータを提供できるかどうかを精度よく判定できる。
上述の移動センサ管理ユニット、およびセンシングデバイスを用いて、移動センサ装置を構成してもよい。移動センサ装置は、移動センサ管理ユニット、およびセンシングデバイスを一体形成した構成であってもよいし、移動センサ管理ユニット、およびセンシングデバイスを一体形成していない構成であってもよい。移動センサ管理ユニット、およびセンシングデバイスを一体形成した移動センサ装置は、移動体に取り付ければよい。
また、利用側が要求している属性のセンシングデータを、移動センサ装置が、運行情報を変更することなく提供できるか否かを判定するように構成された第1判定部と、
利用側が要求している属性のセンシングデータを、移動センサ装置が、運行情報を変更することによって提供できるか否かを判定するように構成された第2判定部と、
運行情報を変更することなく利用側が要求している属性のセンシングデータを移動センサ装置が提供することはできないと第1判定部が判定し、かつ、運行情報を変更することによって利用側が要求している属性のセンシングデータを移動センサ装置が提供可能であると第2判定部が判定した場合に、変更要求を移動センサ装置に出力するように構成された運行変更要求部とを備える構成のマッチング装置であれば、移動体の運行情報の更新が無駄に行われるのを防止できる。
さらに、上述の移動センサ装置、およびマッチング装置を用いることによって、センシングデータ流通システムを構築してもよい。
この発明によれば、センシングデータの利用側が必要とするセンシングデータの提供を受けることができない事態の発生頻度が抑えられ、センシングデータの利活用の促進が図れる。
センシングデータ流通システムを示す概略図である。 この例にかかる移動センサ装置の主要部の構成を示すブロック図である。 この例にかかる固定センサ装置の主要部の構成を示すブロック図である。 この例にかかるネットワークサーバの主要部の構成を示すブロック図である。 図5(A)は、移動センサ提供データカタログを示す図であり、図5(B)は固定センサ提供データカタログを示す図である。 利用データカタログを示す図である。 移動センサ装置の移動センサ提供データカタログ生成、登録処理を示すフローチャートである。 この例にかかるネットワークサーバの動作を示すフローチャートである。 この例にかかる移動センサ装置における運行情報更新処理を示すフローチャートである。 この例にかかる移動センサ装置におけるセンシングデータ取得、提供処理を示すフローチャートである。 別の例にかかるネットワークサーバの動作を示すフローチャートである。 別の例にかかるネットワークサーバの動作を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施形態について説明する。
図1は、この発明の1つの例にかかるセンシングデータ流通システムを示す概略図である。このセンシングデータ流通システムは、移動センサ装置1、固定センサ装置2、アプリケーションシステム3、およびネットワークサーバ4を有している。ネットワークサーバ4には、図示していないネットワークを介して、移動センサ装置1、固定センサ装置2、およびアプリケーションシステム3がデータ通信可能に接続されている。ネットワークサーバ4には、移動センサ装置1、固定センサ装置2、およびアプリケーションシステム3のそれぞれが複数接続できる。
移動センサ装置1、および固定センサ装置2が、この例におけるセンシングデータ流通システムでセンシングデータを利用側に提供する提供側の構成である。また、アプリケーションシステム3が、この例におけるセンシングデータ流通システムで提供側から提供されたセンシングデータを利用する利用側の構成である。ネットワークサーバ4が、この例におけるセンシングデータ流通システムでセンシングデータの取引を行うインタネット上のマーケットプレースであるセンシングデータ流通市場、すなわちSensing Data Trading Market(SDTM)を実現するための構成である。
センシングデータの提供側である移動センサ装置1、および固定センサ装置2は、SDTMで取引(販売)するセンシングデータの属性を示す提供データカタログをネットワークサーバ4に登録する。また、センシングデータの利用側であるアプリケーションシステム3は、SDTMで取引(購入)するセンシングデータの属性を示す利用データカタログをネットワークサーバ4に登録する。ネットワークサーバ4は、提供データカタログと利用データカタログと照合し、アプリケーションシステム3が必要としているセンシングデータを提供できる提供側の装置(移動センサ装置1、または固定センサ装置2)を抽出するマッチング処理を行う。また、ネットワークサーバ4は、マッチング処理で抽出した提供側の装置に対して、利用側へのセンシングデータの提供を指令するデータフロー制御処理を行う。提供側の装置は、利用側へのセンシングデータの提供が指令されると、センシングデータを利用側の装置であるアプリケーションシステム3に送信する。アプリケーションシステム3は、提供されたセンシングデータ(提供側の装置から送信されてきたセンシングデータ)を入力とするアプリケーションプログラムを実行する。センシングデータの利用側は、アプリケーションプログラムの処理結果を活用する。
なお、この例では、移動センサ装置1は、上述の提供データカタログとして、後述する移動センサ提供データカタログ100をネットワークサーバ4に登録し、固定センサ装置2は、上述の提供データカタログとして、後述する固定センサ提供データカタログ101をネットワークサーバ4に登録する。また、以下の説明において、移動センサ提供データカタログ100と固定センサ提供データカタログ101を区別しない場合、単に提供データカタログと記載することもある。また、提供側の装置は、センシングデータをネットワークサーバ4を介してアプリケーションシステム3に送信してもよいし、センシングデータをネットワークサーバ4を介することなくアプリケーションシステム3に送信してもよい。
図2は、この例にかかる移動センサ装置の主要部の構成を示すブロック図である。この例にかかる移動センサ装置1は、移動センサ管理ユニット1Aと、移動体30に取り付けられたセンシングデバイス10とを備える。移動センサ装置1は、移動センサ管理ユニット1Aと、センシングデバイス10とを一体形成した装置であってもよいし、一体形成していない装置であってもよい。移動センサ管理ユニット1Aと、センシングデバイス10とを一体形成した移動センサ装置1は、移動体30に取り付けられる。移動センサ管理ユニット1Aと、センシングデバイス10とを一体形成していない移動センサ装置1は、移動センサ管理ユニット1A、およびセンシングデバイス10を移動体30に取り付けてもよいし、センシングデバイス10を移動体30に取り付け、移動センサ管理ユニット1Aについては移動体30ではなく、他の場所に設置してもよい。
センシングデバイス10は、観測対象の観測特性をセンシングするセンサを1つ以上備え、観測特性をセンシングしたセンサのセンシング信号を出力するデバイスである。移動センサ装置1が備えるセンシングデバイス10は、特定の種類のデバイスではなく、移動センサ装置1の管理者が必要に応じて選択した種類のデバイスである。したがって、ネットワークサーバ4に接続されている移動センサ装置1を2つ抽出した場合、抽出した2つの移動センサ装置1が備えるセンシングデバイス10は同じ種類であることもあれば、異なる種類であることもある。移動体30は、本体を動かす動力部を備えた物体であれば、特に限定されない。移動体30は、例えばドローン、自動走行車両、自動走行船舶、ヘリコプタである。すなわち、移動体30は、飛行可能な飛行体であってもよいし、地上を走行する車両であってもよいし、海上を走行する船舶であってもよいし、他の場所を走行するもの(例えば、地中等を走行するロボット)であってもよい。
移動センサ管理ユニット1Aは、制御ユニット11と、センシングデバイス接続部12と、操作部13と、通信部14と、属性情報記憶データベース15(属性情報記憶DB15)と、センシングデータ記憶データベース16(センシングデータ記憶DB16)と、提供データカタログ記憶データベース17(提供データカタログ記憶DB17)と、運行情報記憶データベース18(運行情報記憶DB18)と、を備えている。
制御ユニット11は、移動センサ管理ユニット1A本体の動作を制御する。制御ユニット11は、図2に示すように、デバイス情報取得部11a、センシングデータ取得部11b、提供データカタログ生成部11c、センシングデータ出力制御部11d、提供データカタログ出力制御部11e、運行情報出力制御部11f、および運行情報更新部11gを有する。制御ユニット11が有する、デバイス情報取得部11a、センシングデータ取得部11b、提供データカタログ生成部11c、センシングデータ出力制御部11d、提供データカタログ出力制御部11e、運行情報出力制御部11f、および運行情報更新部11gの詳細については後述する。
センシングデバイス接続部12は、センシングデバイス10を接続するための構成であり、センシングデバイス10との間におけるデータの入出力を制御するインタフェースとして動作する。センシングデバイス接続部12は、センシングデバイス10との接続が有線、または無線の少なくとも一方で行える構成であればよい。ただし、センシングデバイス接続部12は、移動センサ管理ユニット1Aを移動体30に取り付けない形態で使用する移動センサ装置1(移動センサ管理ユニット1Aと、センシングデバイス10とが一体形成されていない移動センサ装置1)については、少なくともセンシングデバイス10との接続が無線で行える構成を有する。
操作部13は、移動センサ装置1(移動センサ管理ユニット1A)本体に対する操作者の入力操作を受け付ける。操作部13は、表示器、およびこの表示器の画面上に貼付したタッチパネルを有する構成であってもよいし、キーボードやマウス等の入力操作デバイス等を有する構成であってもよい。操作部13は、表示器における画面表示を制御するための構成(ユーザインタフェースにかかる構成)を有している。
通信部14は、ネットワークサーバ4、アプリケーションシステム3、移動体30の運行を管理している運行管理装置(不図示)等の外部装置との間におけるネットワークを介したデータ通信を行う。通信部14は、上述したセンシングデバイス接続部12にかかる構成をも有するものであってもよい。
属性情報記憶DB15は、センシングデバイス10の属性を示すデバイス属性情報、および移動体30の属性を示す移動体属性情報を記憶する。属性情報記憶DB15が、この発明で言う属性情報記憶部に相当する。デバイス属性情報は、センシングデバイス10、および当該センシングデバイス10により得られるセンシングデータの属性に関する情報である。例えば、デバイス属性情報には、センシングデバイス10が有する各センサについて、センサの名称、センサの種別、分解能、検出精度等を示す情報が含まれている。
また、移動体属性情報は、移動体30の種別情報(ドローン、自動走行車両、ヘリコプタ等)、移動体30の最高速度、移動体30の運行が許可されている運行許可情報を含んでいる。移動体30の種別情報は、ドローン、自動走行車両、ヘリコプタ等の種別を示す情報である。運行許可情報は、移動体30の運行が許可されている期間(運行許可期間)、移動体の運行が許可されている領域(運行許可領域)等を示す情報である。運行許可期間は、例えば年月日によって規定する方式であってもよいし(例えば、2017年9月1日〜2017年9月30日までの期間)、年月日、および時間帯によって規定する方式であってもよいし(例えば、2017年9月1日〜2017年9月30日までの期間で、且つ午前9時から午後5時までの時間帯)、年月日、および気象条件によって規定する方式であってもよいし(例えば、2017年9月1日〜2017年9月30日までの期間で、且つ日出から日没までの時間帯)、上記以外の項目で規定する方式であってもよい。また、運行許可領域は、例えば、緯度、経度によって特定した地点を中心とする半径nKmの領域として規定する方式であってもよいし、緯度、経度によって特定した4点によって囲まれる矩形領域として規定する方式であってもよいし、地域名等で規定する方式であってもよいし、上記以外の項目で規定する方式であってもよい。また、移動体30が飛行体である場合には、その高度を規定する情報を移動体属性情報に含んでもよい。
センシングデータ記憶DB16は、センシングデバイス10によってセンシングされた観測対象の観測特性毎に、センシング位置(移動体30の位置)と、センシング時刻と、センシングデータとを対応付けて記憶する。すなわち、センシングデータ記憶DB16は、センシングデバイス10がセンシングデータを生成した位置と、センシングデバイス10がセンシングデータを生成した時刻と、センシングデバイス10によって生成されたセンシングデータとを対応付けて記憶する。センシングデータ記憶DB16が、この発明で言うセンシングデータ記憶部に相当する。また、センシングデータ記憶DB16は、動的メタデータや、加工メタデータを記憶する構成であってもよい。動的メタデータは、センサ、およびセンシングデータの属性に関する項目であって、センサの使用形態によって変化する項目の属性を示すデータである。動的メタデータは、設置角度、観測対象までの距離、設定計測範囲、設定計測エリアの分解能、設定サンプリング周波数等、センサの設置に関する項目、およびセンサに設定した動作パラメータに関する項目等の属性を示すデータである。この動的メタデータは、時間経過にともなって変化する可能性があるデータである。すなわち、ある時点における適正な動的パラメータを取得するには、その時点において動的パラメータを生成する必要がある。
また、加工メタデータは、センシングデータを処理することによって、取得される特徴量の情報である。加工メタデータは、センシングデータのラベリング処理、変化量、ベクトル値等、リアルタイムに変化するセンシングデータの特徴量にかかるデータである。したがって、加工メタデータは、時間経過にともなって変化するデータである。
提供データカタログ記憶DB17は、移動センサ提供データカタログ100を記憶する。移動センサ提供データカタログ100の詳細については後述する。移動センサ装置1は、提供データカタログ記憶DB17に記憶している移動センサ提供データカタログ100であっても、この移動センサ提供データカタログ100をネットワークサーバ4に登録していなければ、当該移動センサ提供データカタログ100にかかるセンシングデータをSDTMで取引(販売)することはできない。言い換えれば、移動センサ装置1は、ネットワークサーバ4に登録した移動センサ提供データカタログ100にかかるセンシングデータについてのみ、SDTMで取引することができる。
運行情報記憶DB18は、移動体30の運行情報を記憶する。この運行情報は、移動体30が移動する予定の移動経路を示す情報であり、例えば適当な時間間隔(5分間隔、10分間隔等)で、日時と、その日時における移動体30の位置と、を対にして登録したテーブルデータによって構成される情報である。すなわち、運行情報は、運行される移動体30について、任意の日時における当該移動体30の位置、および移動体30の移動経路を特定できる情報である。運行情報記憶DB18が、この発明で言う運行情報記憶部に相当する。
次に、制御ユニット11が有する、デバイス情報取得部11a、センシングデータ取得部11b、提供データカタログ生成部11c、センシングデータ出力制御部11d、提供データカタログ出力制御部11e、運行情報出力制御部11f、および運行情報更新部11gについては説明する。
デバイス情報取得部11aは、センシングデバイス10のデバイス属性情報を取得し、取得したデバイス属性情報を属性情報記憶DB15に記憶させる。デバイス情報取得部11aは、センシングデバイス接続部12に接続されているセンシングデバイス10がデバイス情報を記憶している構成であれば、このセンシングデバイス10からデバイス情報を取得する。また、デバイス情報取得部11aは、センシングデバイス接続部12に接続されているセンシングデバイス10がデバイス情報が登録されているURL等のネットワーク上のアドレスを記憶している構成であれば、このセンシングデバイス10からデバイス情報が登録されているネットワーク上のアドレスを取得し、取得したアドレスにアクセスしてセンシングデバイス10デバイス情報を取得する。また、デバイス情報取得部11aは、操作部13における入力操作によって入力されたデバイス情報を取得する構成であってもよい。
センシングデータ取得部11bは、センシングデバイス接続部12に接続されているセンシングデバイス10が観測対象の観測特性をセンシングしたセンシングデータを取得する。センシングデータ取得部11bは、センシングデータとともに、センシング時刻および移動体30の位置を取得し、これらを対応付けてセンシングデータ記憶DB16に記憶させる。
提供データカタログ生成部11cは、運行情報記憶DB18に記憶している移動体30の運行情報と、属性情報記憶DB15に記憶している移動体属性情報、およびデバイス属性情報とに基づいて、移動センサ提供データカタログ100を生成し、生成した移動センサ提供データカタログ100を提供データカタログ記憶DB17に記憶させる。
センシングデータ出力制御部11dは、要求されたセンシングデータをセンシングデータ記憶DB16から読み出し、通信部14を制御して読み出したセンシングデータを利用側に出力する。センシングデータ出力制御部11dが、この発明で言う第1の出力制御部に相当する。
提供データカタログ出力制御部11eは、操作部13においてネットワークサーバ4に登録することが選択された移動センサ提供データカタログ100を提供データカタログ記憶DB17から読み出し、通信部14を制御して読み出した移動センサ提供データカタログ100を利用側に出力する。提供データカタログ出力制御部11eが、この発明で言う第3の出力制御部に相当する。
運行情報更新部11gは、運行情報記憶DB18に記憶している移動体30の運行情報を更新する。移動センサ装置1は、ネットワークサーバ4等の外部機器から送信されてきた移動体30の運行情報の変更要求を通信部14で受信すると、運行情報更新部11gが受信した変更要求に応じて運行情報記憶DB18に記憶している移動体30の運行情報を更新する。移動体30の運行情報の変更要求は、移動体30の運行の変更を要求する運行変更要求である。
運行情報出力制御部11fは、運行情報更新部11gによって運行情報記憶DB18に記憶している移動体30の運行情報を更新されると、移動体30の運行を管理している運行管理者等に対して、移動体30の運行情報が更新されたことを通知する。この通知は、例えば、電子メールの送信で行ってもよいし、移動体30の運行を制御している運行制御装置(不図示)に対する所定のコマンドの送信で行ってもよい。運行情報出力制御部11fが、この発明で言う第2の出力制御部に相当する。
この例にかかる移動センサ装置1の制御ユニット11は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、この発明にかかるデータ提供プログラムを実行したときに、デバイス情報取得部11a、センシングデータ取得部11b、提供データカタログ生成部11c、センシングデータ出力制御部11d、提供データカタログ出力制御部11e、運行情報出力制御部11f、および運行情報更新部11gとして動作する。また、メモリは、この発明にかかるデータ提供プログラムを展開する領域や、このデータ提供プログラムの実行時に生じたデータ等を一時記憶する領域を有している。制御ユニット11は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。また、ハードウェアCPUが、この発明にかかるデータ提供方法を実行するコンピュータである。
次に、この例にかかる固定センサ装置2について説明する。図3は、この例にかかる固定センサ装置の主要部の構成を示すブロック図である。この例にかかる固定センサ装置2は、センシングデバイス10と、制御ユニット21と、センシングデバイス接続部22と、操作部23と、通信部24と、デバイス情報記憶DB25と、センシングデータ記憶DB26と、提供データカタログ記憶DB27と、を備えている。センシングデバイス10は、上述したように、特定の種類のデバイスではない(固定センサ装置2の管理者が必要に応じて選択した種類のデバイスである。)。固定センサ装置2のセンシングデバイス10は、移動体30に取り付けられているのではなく、観測対象の観測特性をセンシングできる場所に設置されている。
センシングデバイス接続部22は、上述した移動センサ装置1のセンシングデバイス接続部12と同様の構成であり、有線、または無線でセンシングデバイス10と接続される。また、操作部23は、上述した移動センサ装置1の操作部13と同様の構成であり、固定センサ装置2本体に対する操作者の入力操作を受け付ける。通信部24は、上述した移動センサ装置1の通信部14と同様の構成であり、ネットワークサーバ4、アプリケーションシステム3等の外部装置との間におけるネットワークを介したデータ通信を行う。
デバイス情報記憶DB25は、センシングデバイス10の属性を示すデバイス属性情報を記憶する。デバイス情報記憶DB25は、移動体30の属性を示す移動体属性情報を記憶しない点で、属性情報記憶DB15と相違する。センシングデータ記憶DB26は、センシングデバイス10によってセンシングされた観測対象の観測特性毎に、センシング時刻と、センシングデータとを対応付けて記憶する。また、センシングデータ記憶DB16は、動的メタデータや、加工メタデータを記憶する構成であってもよい。提供データカタログ記憶DB27は、固定センサ提供データカタログ101を記憶する。固定センサ提供データカタログ101の詳細については後述する。固定センサ装置2は、提供データカタログ記憶DB27に記憶している固定センサ提供データカタログ101であっても、この固定センサ提供データカタログ101をネットワークサーバ4に登録していなければ、当該固定センサ提供データカタログ101にかかるセンシングデータをSDTMで取引(販売)することはできない。言い換えれば、固定センサ装置2は、ネットワークサーバ4に登録した固定センサ提供データカタログ101にかかるセンシングデータについてのみ、SDTMで取引することができる。
また、制御ユニット21は、デバイス情報取得部21a、センシングデータ取得部21b、提供データカタログ生成部21c、センシングデータ出力制御部21d、および提供データカタログ出力制御部21eを有する。デバイス情報取得部21a、センシングデータ取得部21b、提供データカタログ生成部21c、センシングデータ出力制御部21d、および提供データカタログ出力制御部21eは、上述した移動センサ装置1の制御ユニット11のデバイス情報取得部11a、センシングデータ取得部11b、提供データカタログ生成部11c、センシングデータ出力制御部11d、および提供データカタログ出力制御部11eと同様である。制御ユニット21が有する、デバイス情報取得部21a、センシングデータ取得部21b、提供データカタログ生成部21c、センシングデータ出力制御部21d、および提供データカタログ出力制御部21eについては、ここでは説明を省略する。
なお、提供データカタログ生成部21cは、固定センサ提供データカタログ101を生成する。
制御ユニット21も、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、デバイス情報取得部21a、センシングデータ取得部21b、提供データカタログ生成部21c、センシングデータ出力制御部21d、および提供データカタログ出力制御部21eとして動作する。
この例では、移動センサ装置1と、固定センサ装置2とをハードウェアの面で対比すると、固定センサ装置2は、移動センサ装置1が備える移動体30にかかる構成を備えていない点で相違する。
図4は、この例にかかるネットワークサーバの主要部の構成を示すブロック図である。ネットワークサーバ4は、マッチングユニット41、データフロー制御ユニット42、データカタログ登録ユニット43、通信ユニット44、提供データカタログ登録データベース45(提供データカタログ登録DB45)、および利用データカタログ登録データベース46(利用データカタログ登録DB46)を備えている。
通信ユニット44は、移動センサ装置1、固定センサ装置2、およびアプリケーションシステム3との間におけるデータ通信を制御する。提供データカタログ登録DB45は、移動センサ装置1から送信されてきた移動センサ提供データカタログ100、および固定センサ装置2から送信されてきた固定センサ提供データカタログ101を記憶する。利用データカタログ登録DB46は、アプリケーションシステム3から送信されてきた利用データカタログ102を記憶する。
マッチングユニット41は、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる移動センサ装置1、または固定センサ装置2を抽出する。マッチングユニット41は、固定センサ判定部41a、移動センサ第1判定部41b、および移動センサ第2判定部41cを有する。固定センサ判定部41aは、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる固定センサ装置2を判定し、抽出する。移動センサ第1判定部41bは、移動体30の運行情報を変更することなく、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる移動センサ装置1を判定し、抽出する。移動センサ第2判定部41cは、移動体30の運行情報を変更することによって、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる移動センサ装置1を判定し、抽出する。移動センサ第1判定部41bがこの発明で言う第1判定部に相当し、移動センサ第2判定部41cがこの発明で言う第2判定部に相当する。
マッチングユニット41は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、固定センサ判定部41a、移動センサ第1判定部41b、および移動センサ第2判定部41cとして動作する。
データフロー制御ユニット42は、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる移動センサ装置1、または固定センサ装置2に対して、センシングデータをアプリケーションシステム3に提供することを指令する。また、データフロー制御ユニット42は、運行変更要求部42aを有している。運行変更要求部42aは、移動センサ第2判定部41cが移動体30の運行情報を変更することによって、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができると判定した移動センサ装置1に対して、移動体30の運行情報の変更を要求する通知を行う。
データフロー制御ユニット42は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、運行変更要求部42aとして動作する。
データカタログ登録ユニット43は、移動センサ装置1から送信されてきた移動センサ提供データカタログ100、および固定センサ装置2から送信されてきた固定センサ提供データカタログ101を提供データカタログ登録DB45に記憶させる。また、データカタログ登録ユニット43は、アプリケーションシステム3から送信されてきた利用データカタログ102を利用データカタログ登録DB46に記憶させる。
ここで、移動センサ提供データカタログ100、固定センサ提供データカタログ101、および利用データカタログ102について説明する。図5(A)は、移動センサ提供データカタログを示す図であり、図5(B)は固定センサ提供データカタログを示す図である。また、図6は、利用データカタログを示す図である。
移動センサ提供データカタログ100は、移動センサ装置1が提供するセンシングデータのメタデータである。移動センサ提供データカタログ100には、大別すると、データカタログ番号、センシングデータ提供者、センシングデータ提供期間、移動体運行情報、移動体属性情報、センシングデータ対象、イベントデータ仕様、データ売買契約条件が含まれている。データカタログ番号は、移動センサ提供データカタログ100を識別する番号である。
センシングデータ提供者にかかる属性情報は、センシングデータを提供する組織(個人、または事業者)にかかるものである。センシングデータを提供する組織の名称(組織名)、組織の連絡先(連絡先)等が、センシングデータ提供者にかかる属性情報として記述されている。
センシングデータ提供期間にかかる属性情報は、センシングデータを提供する期間にかかるものである。センシングデータの提供を開始する日付(開始)、センシングデータの提供を終了する日付(終了)等が、センシングデータ提供期間にかかる属性情報として記述されている。
移動体運行情報は、移動体30が移動する予定の移動経路を示す情報である。この移動体運行情報は、移動体30が移動する予定の移動経路を示す情報であり、例えば適当な時間間隔(5分間隔、10分間隔等)で、日時と、その日時における移動体30の位置と、を対にして登録したテーブルデータによって構成される情報である。すなわち、移動体運行情報は、運行される移動体30について、任意の日時における当該移動体30の位置を特定できる情報である。移動体運行情報は、運行情報記憶DB18に記憶している移動体30の運行情報を基にして作成された情報である。
移動体属性情報は、移動体30の種別(ドローン、自動走行車両、ヘリコプタ等)、移動体30の最高速度、移動体30の運行が許可されている運行許可期間、運行許可領域等を示す情報である。移動体属性情報は、属性情報記憶DB15に記憶している移動体属性情報を基にして作成された情報である。
センシングデータ対象にかかる属性情報は、センシングデータにかかるものである。センシングデータの名前(センシングデータ名称)、センシングデータの簡単な説明(センシングデータ説明)、センシングデータを活用するジャンル(ジャンル名)、観測対象等が、センシングデータ対象にかかる属性情報として記述されている。また、観測対象は、観測対象毎に記述されるものであり、観測対象の名前、観測対象の説明、観測対象属性等を示す情報で構成される。また、観測対象属性は、観測対象属性の名前、観測対象属性の説明、観測対象属性の単位、観測対象属性の観測日時種別(間欠型、または常時型)等を示す情報で構成される。センシングデータ対象は、属性情報記憶DB15に記憶しているデバイス属性情報を基にして作成された情報である。
イベントデータ仕様にかかる属性情報は、イベント条件に記載する際のラベル名(イベントデータ識別名)、イベントデータの値の意味やデータ表現(イベントデータ説明)等である。
データ売買契約条件にかかる属性情報は、センシングデータの取引にかかるものである。センシングデータの利用用途(営利/非営利/制限無)を示す利用用途、センシングデータの第三者提供可否を示す提供範囲、データ複製不可/データ複製可/データ改変可/データ加工化等を示す取引条件、センシングデータに個人情報が含まれているかどうかを示す個人情報、センシングデータに匿名加工情報が含まれているかを示す匿名加工情報、センシングデータの有効期間の開始日と、終了日を示すデータ有効期間制限、センシングデータの利用にかかる費用の支払い方法を示す支払類型等が、データ売買契約条件にかかる属性情報として記述される。
固定センサ提供データカタログ101は、固定センサ装置2が提供するセンシングデータのメタデータである。固定センサ提供データカタログ101には、大別すると、データカタログ番号、センシングデータ提供者、センシングデータ提供期間、センシングデータ測定場所、イベントデータ仕様、データ売買契約条件が含まれている。固定センサ提供データカタログ101は、移動体運行情報、および移動体属性情報にかかる項目を含んでいない点、およびセンシングデータ測定場所にかかる項目を含んでいる点で、上述した移動センサ提供データカタログ100と相違している。センシングデータ測定場所は、観測対象をセンシングする場所(すなわち、センシングデバイス10を設置している場所、)、にかかる属性情報である。
さらに、図6に示す利用データカタログ102には、大別すると、データカタログ番号、センシングデータ利用者、センシングデータ利用期間、センシングデータ測定場所、イベントデータ仕様、データ売買契約条件が含まれている。データカタログ番号は、利用データカタログ102を識別する番号である。
センシングデータ利用者にかかる属性情報は、センシングデータを利用する組織(個人、または事業者)にかかるものである。組織の名称(組織名)、組織の連絡先(連絡先)等が、センシングデータ利用者にかかる属性情報として記述される。
センシングデータ利用期間にかかる属性情報は、センシングデータを利用する期間にかかるものである。センシングデータの利用を開始する日付(開始)、センシングデータの利用を終了する日付(終了)等が、センシングデータ利用期間にかかる属性情報として記述される。
センシングデータ測定場所は、固定センサ提供データカタログ101と同様に、観測対象をセンシングする場所にかかる属性情報である。センシングデータ対象は、移動センサ提供データカタログ100、および固定センサ提供データカタログ101と同様に、観測対象、および観測特性にかかる属性情報である。イベントデータ仕様は、移動センサ提供データカタログ100、および固定センサ提供データカタログ101と同様に、イベント条件に関する属性情報である。データ売買契約条件は、移動センサ提供データカタログ100、および固定センサ提供データカタログ101と同様に、センシングデータの取引にかかる属性情報である。
なお、アプリケーションシステム3のハードウェア構成、およびソフトウェア構成を特に説明をしなかったが、このアプリケーションシステム3は汎用のパーソナルコンピュータ、タブレット端末等の情報処理端末で構成できる。アプリケーションシステム3は、この例にかかるセンシングデータ流通システムで提供されたセンシングデータを入力データとするアプリケーションプログラムを実行するものであればよい。このアプリケーションプログラムは、例えば、特定の地点におけるアイスクリーム等の商品の売上予測を行うものであってもよいし、所定時間後における特定の交差点の渋滞長を推定するものであってもよいし、これら以外の事象等を予測推定するものであってもよい。すなわち、アプリケーションプログラムは、センシングデータの利用者が必要とする処理結果が得られるものであれば、どのようなものであってもよい。
以下、この例にかかるセンシングデータ流通システムの移動センサ装置1、固定センサ装置2、およびネットワークサーバ4の動作について説明する。アプリケーションシステム3については、詳細な動作の説明を省略する。
まず、移動センサ装置1が移動センサ提供データカタログ100を生成する処理、および移動センサ提供データカタログ100をネットワークサーバ4に登録する処理について説明する。図7は、移動センサ装置の移動センサ提供データカタログ生成、登録処理を示すフローチャートである。図7では、「移動センサ提供データカタログ100」を、「提供DC」と記載している。
移動センサ装置1は、移動センサ提供データカタログ100を生成するか、移動センサ提供データカタログ100をネットワークサーバ4に登録するかについて、繰り返し判定している(s1、s2)。移動センサ装置1は、移動センサ提供データカタログ100の生成にかかるイベントが発生したかどうかをs1で判定している。移動センサ提供データカタログ100の生成にかかるイベントは、予め設定されている。移動センサ提供データカタログ100の生成にかかるイベントは、例えば、操作部13における移動センサ提供データカタログ100の生成にかかる入力操作、外部装置からの移動センサ提供データカタログ100の生成にかかるコマンドの入力、センシングデバイス接続部12における新たなセンシングデバイス10の接続等である。
なお、移動センサ装置1には、移動センサ提供データカタログ100の生成にかかるイベントの種類が1つ以上設定できる。
また、移動センサ装置1は、移動センサ提供データカタログ100の登録にかかるイベントが発生したかどうかをs2で判定している。移動センサ提供データカタログ100の登録にかかるイベントは、例えば、操作部13における移動センサ提供データカタログ100の登録にかかる入力操作、外部装置からの移動センサ提供データカタログ100の登録にかかるコマンドの入力、移動センサ提供データカタログ100の生成完了等である。
なお、移動センサ装置1には、移動センサ提供データカタログ100の登録にかかるイベントの種類が1つ以上設定できる。
移動センサ装置1は、s1で移動センサ提供データカタログ100を生成すると判定すると、該当するセンシングデバイス10が取り付けられている移動体30の運行情報、この移動体30の移動体属性情報、およびこのセンシングデバイス10のデバイス属性情報を取得する(s3)。s3では、例えば、提供データカタログ生成部11cが、属性情報記憶DB15から移動体30の移動体属性情報、およびセンシングデバイス10のデバイス属性情報を読み出すとともに、運行情報記憶DB18から移動体30の運行情報を読み出す。また、提供データカタログ生成部11cは、操作部13における操作者の入力操作によって、運行情報、移動体属性情報、およびデバイス属性情報を取得するものであってもよい。
提供データカタログ生成部11cは、s3で取得した運行情報、移動体属性情報、およびデバイス属性情報を基にして、図5(A)に示した移動センサ提供データカタログ100を生成する(s4)。提供データカタログ生成部11cは、s4で生成した移動センサ提供データカタログ100を提供データカタログ記憶DB17に記憶させる(s5)。
移動センサ装置1は、移動センサ提供データカタログ100をネットワークサーバ4に登録するかどうかを判定する(s6)。移動センサ装置1は、s5からs6に進んだ場合、今回s4で生成した移動センサ提供データカタログ100をネットワークサーバ4に登録するかどうかを判定する。移動センサ装置1は、s6でネットワークサーバ4に登録しないと判定すると、s1に戻る。また、移動センサ装置1は、s6でネットワークサーバ4に登録すると判定すると、提供データカタログ出力制御部11eが、通信部14を制御して提供データカタログ登録要求をネットワークサーバ4に送信し(s7)、s1に戻る。s7でネットワークサーバ4に送信される提供データカタログ登録要求には、s6でネットワークサーバ4に登録すると判定した移動センサ提供データカタログ100が含まれている。
なお、s5にかかる処理は、s6、s7にかかる処理の完了後に実行するようにしてもよい。
また、移動センサ装置1は、s2で移動センサ提供データカタログ100を登録すると判定すると、今回登録する移動センサ提供データカタログ100がすでに生成されているかどうかを判定する(s8)。移動センサ装置1は、s8で生成されていない移動センサ提供データカタログ100であると判定すると、上述したs3以降の処理を実行する。
移動センサ装置1は、s8で生成されている移動センサ提供データカタログ100であると判定すると、提供データカタログ記憶DB17に記憶している移動センサ提供データカタログ100の中から、今回ネットワークサーバ4に登録する移動センサ提供データカタログ100を読み出す(s9)。移動センサ装置1は、提供データカタログ出力制御部11eが、通信部14を制御して提供データカタログ登録要求をネットワークサーバ4に送信し(s10)、s1に戻る。s10でネットワークサーバ4に送信される提供データカタログ登録要求には、s9で提供データカタログ記憶DB17から読み出した移動センサ提供データカタログ100が含まれている。
ネットワークサーバ4は、通信ユニット44において提供データカタログ登録要求を受信すると、この提供データカタログ登録要求に含まれている移動センサ提供データカタログ100、または固定センサ提供データカタログ101を提供データカタログ登録DB45に記憶させる。この処理は、データカタログ登録ユニット43によって実行される。上述したように、移動センサ装置1は、s7、またはs10で提供データカタログ登録要求をネットワークサーバ4に送信している。
また、固定センサ装置2も、図7に示した移動センサ装置1とほぼ同じ処理で固定センサ提供データカタログ101の生成、および登録にかかる処理を行う。固定センサ装置2は、移動体30にかかる情報(移動体運行情報、および移動体属性情報)を用いることなく、固定センサ提供データカタログ101を生成する点で、上述した移動センサ装置1と異なる。
図8は、この例にかかるネットワークサーバの動作を示すフローチャートである。図8では、ネットワークサーバ4におけるマッチング処理、およびデータフロー制御処理を示している。ネットワークサーバ4は、アプリケーションシステム3からマッチング要求があると、図8に示す処理を実行する。
ネットワークサーバ4は、通信ユニット44において、アプリケーションシステム3から送信されてきたマッチング要求を受信すると、このマッチング要求に該当する利用データカタログ102を取得する(s21)。s21では、今回受信したマッチング要求に利用データカタログ102が含まれていれば、その利用データカタログ102を取得する。また、今回受信したマッチング要求に利用データカタログ102が含まれていなければ、利用データカタログ登録DB46を検索し、該当する利用データカタログ102を読み出す。
なお、ネットワークサーバ4は、今回受信したマッチング要求に利用データカタログ102が含まれており、その利用データカタログ102が利用データカタログ登録DB46に登録されていなければ、データカタログ登録ユニット43が、今回受信したマッチング要求に含まれていた利用データカタログ102を利用データカタログ登録DB46に登録する処理を行う。
マッチングユニット41の固定センサ判定部41aは、s21で取得した利用データカタログ102を、提供データカタログ登録DB45に登録されている固定センサ提供データカタログ101と照合するマッチング処理を行い(s22)、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる固定センサ装置2があるかどうかを判定する(s23)。ネットワークサーバ4は、固定センサ判定部41aがアプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる固定センサ装置2があると判定すると、その固定センサ装置2に対して、センシングデータを利用側に提供することを指令するデータフロー制御指令を送信し(s24)、本処理を終了する。s24では、データフロー制御ユニット42が、通信ユニット44を制御して、データフロー制御指令を固定センサ装置2に送信する。
また、マッチングユニット41は、固定センサ判定部41aがアプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる固定センサ装置2がないと判定すると、s21で取得した利用データカタログ102を、提供データカタログ登録DB45に登録されている移動センサ提供データカタログ100と照合するマッチング処理を行う(s25)。移動センサ第1判定部41bは、移動体30の運行情報を変更することなく、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる移動センサ装置1があるかどうかを判定する(s26)。マッチングユニット41は、s26で、移動センサ第1判定部41bが移動体30の運行情報を変更することなく、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる移動センサ装置1がないと判定すると、s27に進む。s27では、移動センサ第2判定部41cが、移動体30の運行情報を変更することによって、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる移動センサ装置1があるかどうかを判定する。
このs27では、例えば
(1)移動体30に取り付けられているセンシングデバイス10が、アプリケーションシステム3が要求している種別のセンシングデータを取得できるものであること、
(2)アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータの取得場所の環境が、移動体30が到達可能な環境(地形、高度等)であること、
(3)アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータの取得日時における移動体30の位置が、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータの取得場所付近であること、
等の条件によって、移動体30の運行情報を変更することによって、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる移動センサ装置1であるかどうかを判定する。
マッチングユニット41は、移動センサ第1判定部41bが移動体30の運行情報を変更することなく、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる移動センサ装置1があると判定すると、その移動センサ装置1に対して、センシングデータを利用側に提供することを指令するデータフロー制御指令を送信し(s28)、本処理を終了する。s28では、データフロー制御ユニット42が、通信ユニット44を制御して、データフロー制御指令を固定センサ装置2に送信する。
また、移動センサ第1判定部41bが移動体30の運行情報を変更することなく、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる移動センサ装置1がないと判定し、且つ移動センサ第2判定部41cが移動体30の運行情報を変更することで、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる移動センサ装置1があると判定した場合、移動センサ第2判定部41cによって移動体30の運行情報を変更することで、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができると判定された移動センサ装置1に対して、運行情報変更要求を送信する(s29)。この運行情報変更要求には、移動体30の運行情報を変更する内容が含まれている。s29では、データフロー制御ユニット42の運行変更要求部42aが、通信ユニット44を制御して、運行情報変更要求を移動センサ装置1に送信する。
ここで、この例にかかる移動センサ装置1の運行情報更新処理について説明する。図9は、この例にかかる移動センサ装置の運行情報更新処理を示すフローチャートである。移動センサ装置1は、通信部14において、ネットワークサーバ4から送信されてきた運行情報変更要求を受信すると(s41)、運行情報更新部11gが移動体30の運行を今回の要求に応じた運行に変更可能であるかどうかを判定する(s42)。s42では、運行の変更によって、移動体30の運行に支障が生じるかどうかや、移動体30の運行を要求された運行にすることに対して何らかの制限(規制)がかかっているかどうか等を判断する。
運行情報更新部11gは、s42で移動体30の運行の変更が可能でないと判定すると、本処理を終了する。また、運行情報更新部11gは、s42で移動体30の運行の変更が可能であると判定すると、今回受信した運行変更要求に応じて、運行情報記憶DB18に記憶している移動体30の運行情報に更新する(s43)。また、運行情報出力制御部11fが、移動体30の運行情報を更新したことを、移動体30の運行を管理している運行管理者、およびネットワークサーバ4に通知し(s44)、本処理を終了する。
例えば、移動体30がドローンである場合、運行管理者は、ドローンを操縦している操縦者等である。
なお、移動センサ装置1は、図7に示した移動センサ提供データカタログ生成、登録処理、図9に示した運行情報更新処理、図10に示すセンシングデータ取得、提供処理等を並行して実行する。
図8に戻って、ネットワークサーバ4は、s29で運行情報更新要求を行った移動センサ装置1において、移動体30の運行情報が変更更新されたかどうかを判定する(s30)。ネットワークサーバ4は、s29で移動センサ装置1に対して移動体30の運行変更要求を送信したのち、一定時間経過するまでの間に移動センサ装置1から運行情報を更新した旨の通知があると、この移動体30の運行情報が更新されたと判定する。言い換えれば、ネットワークサーバ4は、s29で移動センサ装置1に対して移動体30の運行変更要求を送信したのち、一定時間経過するまでの間に移動センサ装置1から運行情報を更新した旨の通知がなければ、この移動体30の運行情報が更新されなかったと判定する。
ネットワークサーバ4は、s30で移動体30の運行情報が更新されなかったと判定すると、本処理を終了する。このとき、今回マッチング要求を送信してきたアプリケーションシステム3に対して、現時点で提供可能なセンシングデータがない旨(センシングデータを提供できる移動センサ装置1、および固定センサ装置2が存在しないこと)を通知する。また、ネットワークサーバ4は、s27で、移動体30の運行情報の変更によっても、アプリケーションシステム3が要求しているセンシングデータを提供することができる移動センサ装置1がないと判定した場合も、今回マッチング要求を送信してきたアプリケーションシステム3に対して、現時点で提供可能なセンシングデータがない旨を通知する。
また、ネットワークサーバ4は、s30で移動体30の運行情報が変更更新されたと判定すると、移動センサ装置1に対して、センシングデータを利用側に提供することを指令するデータフロー制御指令を送信し(s28)、本処理を終了する。s28では、上述したように、データフロー制御ユニット42が、通信ユニット44を制御して、データフロー制御指令を移動センサ装置1に送信する。
ここで、この例の移動センサ装置1におけるセンシングデータ取得、提供処理について説明する。図10は、この例にかかる移動センサ装置におけるセンシングデータ取得、提供処理を示すフローチャートである。移動センサ装置1は、ネットワークサーバ4からデータフロー制御指令が入力されるか(s51)、センシングデバイス10から観測対象の観測特性をセンシングしたセンシングデータが入力されるのを待っている(s54)。
移動センサ装置1は、センシングデバイス10から観測対象の観測特性をセンシングしたセンシングデータがセンシングデバイス接続部12に入力されると、センシングデータ取得部11bが今回入力されたセンシングデータをセンシングデータ記憶DB26に記憶させ(s55)、s51に戻る。この処理を行うことで、移動センサ装置1は、センシングデバイス接続部12に接続されているセンシングデバイス10で観測対象の観測特性をセンシングしたセンシングデータをセンシングデータ記憶DB26に蓄積的に記憶する。
また、移動センサ装置1は、ネットワークサーバ4からデータフロー制御指令が入力されると、このデータフロー制御指令に応じてアプリケーションシステム3に提供するセンシングデータをすでに取得しているかどうかを判定する(s52)。移動センサ装置1は、アプリケーションシステム3に提供するセンシングデータを取得するまで、s52で待機する。移動センサ装置1は、s52でアプリケーションシステム3に提供するセンシングデータを取得していると判定すると、当該センシングデータをアプリケーションシステム3に送信し(s53)、s51に戻る。
なお、移動センサ装置1は、s52で、アプリケーションシステム3に提供するセンシングデータを取得するのを待機している期間においても、センシングデバイス10からセンシングデバイス接続部12に入力されたセンシングデータを、センシングデータ取得部11bがセンシングデータ記憶DB26に記憶させている。s53では、移動センサ装置1は、アプリケーションシステム3へのセンシングデータの送信を、ネットワークサーバ4を介して行う構成であってもよいし、ネットワークサーバ4を介することなく行う構成であってもよい。
また、特に説明しなかったが、固定センサ装置2も、図10に示すセンシングデータ取得、提供処理を実行する。
このように、この例にかかる移動センサ装置1は、センシングデバイス10を移動体30に取り付けている。このため、アプリケーションシステム3が必要とするセンシングデータを取得できる位置に設置されたセンシングデバイス10が存在していない場合であっても、アプリケーションシステム3が必要とするセンシングデータを取得できる位置を移動する移動体30があれば、センシングデータをアプリケーションシステム3に提供できる。しかも、アプリケーションシステム3が必要とするセンシングデータに応じて、移動体30の運行情報の更新が行える。したがって、センシングデータの利用側が必要とするセンシングデータの提供を受けることができない事態の発生頻度が抑えられ、センシングデータの利活用の促進が図れる。
また、移動体30の運行情報が更新されると、運行情報出力制御部11fが、移動体30の運行情報を更新したことを、移動体30の運行を管理している運行管理者に通知する。したがって、運行管理者は、移動体30の運行情報が更新されたことを速やかに認識し、更新された運行情報に基づいて、移動体30を運行させることができる。これにより、移動体30の運行制御の遅れによって、移動体30をアプリケーションシステム3が必要とするセンシングデータを取得できる位置に移動させられない、という事態の発生が抑えられる。すなわち、アプリケーションシステム3が必要とするセンシングデータを取得するために移動体30の運行情報を更新したが、移動体30の運行制御の遅れによって、移動体30をアプリケーションシステム3が必要とするセンシングデータを取得できる位置に移動させられずに、アプリケーションシステム3が必要とするセンシングデータの取得に失敗するのを抑えられる。
また、ネットワークサーバ4は、アプリケーションシステム3が必要とするセンシングデータが、固定センサ装置2で取得できる場合、または移動体30の運行情報を変更することなく移動センサ装置1で取得できる場合には、移動体30の運行情報を変更しない。したがって、移動体30の運行情報が無駄に更新されることもない。
また、上記の例のセンシングデータ流通システムでは、アプリケーションシステム3に対してセンシングデータを提供する装置の優先順位が、移動センサ装置1よりも固定センサ装置2のほうが高い構成であったが、アプリケーションシステム3に対してセンシングデータを提供する装置の優先順位が、固定センサ装置2よりも移動センサ装置1のほうが高い構成にしてもよい。この場合、図8に示したネットワークサーバ4におけるマッチング処理、およびデータフロー制御処理を、図11に示す処理に変更すればよい。図11では、図8と同じ処理については、同じステップ番号(s**)を付している。この図11に示す例のネットワークサーバ4は、s22〜s24にかかる処理よりも前に、s25〜s30までの処理を先に行う。
また、センシングデータ流通システムは、固定センサ装置2を備えていない構成であってもよい。この場合、ネットワークサーバ4は、マッチング処理、およびデータフロー制御処理を、図12に示す処理とすればよい。この図12においても、図8、および図11と同じ処理については、同じステップ番号(s**)を付している。この例にかかるネットワークサーバ4は、図8、および図11に示した、s22〜s24にかかる処理を実行しない構成である。
また、上述した移動センサ装置1は、センシングデバイス接続部12に接続されるセンシングデバイス10が、移動体30に取り付けられたものに限らず、ある地点に設置されたセンシングデバイス10も接続される構成にしてもよい。このように構成すれば、移動センサ装置1は、上述した例の移動センサ装置1としてだけでなく、固定センサ装置2としても活用できる。
また、上記の例では、ネットワークサーバ4は、移動センサ装置1、または固定センサ装置2がアプリケーションシステム3に対して提供するセンシングデータを取得しているかどうかにかかわらず、データフロー制御指令を送信する構成であるが、移動センサ装置1、または固定センサ装置2がアプリケーションシステム3に対して提供するセンシングデータを取得していることを確認した後に、データフロー制御指令を送信する構成にしてもよい。すなわち、上記の例では、移動センサ装置1、および固定センサ装置2が、アプリケーションシステム3に対して提供するセンシングデータの送信タイミングを管理しているが、この管理をネットワークサーバ4で行う構成にしてもよい。この場合、移動センサ装置1、または固定センサ装置2がアプリケーションシステム3に対して提供するセンシングデータを取得したかどうかを確認する構成をネットワークサーバ4に設ければよい。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
少なくとも1つのハードウェアプロセッサを有し、
前記ハードウェアプロセッサが、
移動体に取り付けたセンシングデバイスで、観測対象の観測特性をセンシングしたセンシングデータを取得し、
前記センシングデータの提供要求を受け付けると、この提供要求に応じた前記センシングデータを利用側に出力し、
前記移動体の運行の変更にかかる運行変更要求を受け付けると、運行情報記憶部に記憶している前記移動体の運行情報を、前記運行変更要求に応じて更新する、
センサ管理ユニット。
(付記2)
少なくとも1つのハードウェアプロセッサを用いて、
移動体に取り付けたセンシングデバイスで、観測対象の観測特性をセンシングしたセンシングデータを取得し、
前記センシングデータの提供要求を受け付けると、この提供要求に応じた前記センシングデータを利用側に出力し、
前記移動体の運行の変更にかかる運行変更要求を受け付けると、運行情報記憶部に記憶している前記移動体の運行情報を、前記運行変更要求に応じて更新する、
処理を実行するセンサ管理方法。
1…移動センサ装置
2…固定センサ装置
3…アプリケーションシステム
4…ネットワークサーバ
10…センシングデバイス
11…制御ユニット
11a…デバイス情報取得部
11b…センシングデータ取得部
11c…提供データカタログ生成部
11d…センシングデータ出力制御部
11e…提供データカタログ出力制御部
11f…運行情報出力制御部
11g…運行情報更新部
12…センシングデバイス接続部
13…操作部
14…通信部
15…属性情報記憶データベース(属性情報記憶DB)
16…センシングデータ記憶データベース(センシングデータ記憶DB)
17…提供データカタログ記憶データベース(提供データカタログ記憶DB)
18…運行情報記憶データベース(運行情報記憶DB)
30…移動体
41…マッチングユニット
41a…固定センサ判定部
41b…移動センサ第1判定部
41c…移動センサ第2判定部
42…データフロー制御ユニット
42a…運行変更要求部
43…データカタログ登録ユニット
44…通信ユニット
45…提供データカタログ登録データベース(提供データカタログ登録DB)
46…利用データカタログ登録データベース(利用データカタログ登録DB)
100…移動センサ提供データカタログ
101…固定センサ提供データカタログ
102…利用データカタログ

Claims (12)

  1. 移動体に取り付けられたセンシングデバイスによって生成されたセンシングデータを利用側に提供するように構成された移動センサ管理ユニットであって、
    前記移動体の運行情報を記憶するように構成された運行情報記憶部と、
    前記運行情報の変更要求を受け付けた場合に、前記運行情報記憶部に記憶されている前記運行情報を、前記変更要求に従って更新するように構成された運行情報更新部と、
    前記運行情報に基づいたセンシングデータの提供要求を受け付けるのに応じて、該提供要求に適合したセンシングデータを前記利用側へ出力するように構成された第1の出力制御部とを備える、移動センサ管理ユニット。
  2. 前記移動体の運行は、運行管理側によって管理されており、
    前記運行情報更新部によって前記運行情報が更新された場合に、更新後の前記運行情報を前記運行管理側へ出力するように構成された第2の出力制御部をさらに備える、請求項1に記載の移動センサ管理ユニット。
  3. センシングデータを記憶するように構成されたセンシングデータ記憶部をさらに備え、
    前記第1の出力制御部は、
    前記提供要求を受け付けた場合に、該提供要求に適合したセンシングデータが前記センシングデータ記憶部に記憶されているときは、前記センシングデータ記憶部に記憶されたセンシングデータを前記利用側へ出力する一方、
    前記提供要求を受け付けた場合に、該提供要求に適合したセンシングデータが前記センシングデータ記憶部に記憶されていないときは、前記センシングデバイスによってセンシングデータが生成された後にセンシングデータを前記利用側へ出力するように構成されている、請求項1又は請求項2に記載の移動センサ管理ユニット。
  4. 前記センシングデータ記憶部は、前記センシングデバイスがセンシングデータを生成した位置、前記センシングデバイスがセンシングデータを生成した時刻、及び、前記センシングデバイスによって生成されたセンシングデータを対応付けて記憶するように構成されている、請求項3に記載の移動センサ管理ユニット。
  5. 前記センシングデバイスの属性を示すデバイス属性情報、及び、前記移動体の属性を示す移動体属性情報を記憶するように構成された属性情報記憶部と、
    前記移動センサ管理ユニットが前記利用側へ提供可能なセンシングデータの属性を示す提供データカタログであって、前記運行情報、前記デバイス属性情報及び前記移動体属性情報に基づいて生成された提供データカタログを出力するように構成された第3の出力制御部とをさらに備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の移動センサ管理ユニット。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の移動センサ管理ユニットと、
    前記移動体に取り付けられた前記センシングデバイスとを備える、移動センサ装置。
  7. 利用側が要求している属性のセンシングデータを、請求項6に記載の移動センサ装置が、前記運行情報を変更することなく提供できるか否かを判定するように構成された第1判定部と、
    利用側が要求している属性のセンシングデータを、前記移動センサ装置が、前記運行情報を変更することによって提供できるか否かを判定するように構成された第2判定部と、
    前記運行情報を変更することなく前記利用側が要求している属性のセンシングデータを前記移動センサ装置が提供することはできないと前記第1判定部が判定し、かつ、前記運行情報を変更することによって前記利用側が要求している属性のセンシングデータを前記移動センサ装置が提供可能であると前記第2判定部が判定した場合に、前記変更要求を前記移動センサ装置に出力するように構成された運行変更要求部とを備える、マッチング装置。
  8. 前記利用側が要求している属性のセンシングデータを、特定の場所に固定されたセンシングデバイスを備える固定センサ装置が提供できるか否かを判定するように構成された第3判定部をさらに備え、
    前記固定センサは、前記提供要求を受け付けるのに応じて、該提供要求に適合したセンシングデータを前記利用側へ出力するように構成され、
    前記マッチング装置は、前記利用側が要求している属性のセンシングデータを提供可能であると前記第3判定部が判定した場合に、前記第1及び第2判定部の判定に拘わらず、前記固定センサ装置へ前記提供要求を出力するように構成された提供要求出力部をさらに備える、請求項7に記載のマッチング装置。
  9. 前記利用側が要求している属性のセンシングデータを、特定の場所に固定されたセンシングデバイスを備える固定センサ装置が提供できるか否かを判定するように構成された第3判定部をさらに備え、
    前記固定センサは、前記提供要求を受け付けるのに応じて、該提供要求に適合したセンシングデータを前記利用側へ出力するように構成され、
    前記マッチング装置は、前記運行変更要求部によって前記変更要求が前記移動センサ装置に出力された場合に、前記第3判定部の判定に拘わらず、前記移動センサ装置へ前記提供要求を出力するように構成された提供要求出力部をさらに備える、請求項7に記載のマッチング装置。
  10. 請求項6に記載の移動センサ装置と、
    請求項7から請求項9のいずれか1項に記載のマッチング装置とを備える、センシングデータ流通システム。
  11. 移動体に取り付けられたセンシングデバイスによって生成されたセンシングデータを利用側に提供するためのデータ提供方法であって、
    コンピュータが、
    前記移動体の運行情報を記憶するステップと、
    前記運行情報の変更要求を受け付けた場合に、記憶されている前記運行情報を、前記変更要求に従って更新するステップと、
    前記運行情報に基づいたセンシングデータの提供要求を受け付けるのに応じて、該提供要求に適合したセンシングデータを前記利用側へ出力するステップとを実行する、データ提供方法。
  12. 移動体に取り付けられたセンシングデバイスによって生成されたセンシングデータを利用側に提供する処理をコンピュータに実行させるためのデータ提供プログラムであって、
    前記移動体の運行情報を記憶するステップと、
    前記運行情報の変更要求を受け付けた場合に、記憶されている前記運行情報を、前記変更要求に従って更新するステップと、
    前記運行情報に基づいたセンシングデータの提供要求を受け付けるのに応じて、該提供要求に適合したセンシングデータを前記利用側へ出力するステップとを前記コンピュータに実行させる、データ提供プログラム。
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