JPWO2019049332A1 - ユーザ装置、及び送信電力制御方法 - Google Patents

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Abstract

基地局とユーザ装置とを有する無線通信システムにおける前記ユーザ装置において、前記基地局から、前記ユーザ装置が使用する電力制御パラメータの候補となる複数の電力制御パラメータを受信する信号受信部と、前記複数の電力制御パラメータから、使用する電力制御パラメータを選択し、選択した電力制御パラメータと、パスロス推定値とに基づいて、UL信号の送信電力を決定する送信電力決定部と、前記送信電力決定部により決定された送信電力を用いて、前記UL信号を送信する信号送信部とを備える。

Description

本発明は、無線通信システムにおけるユーザ装置に関するものである。
現在、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、第4世代の無線通信システムの一つであるLTE(Long Term Evolution)−Advancedの後継にあたるNR(New Radio)あるいは5G(ここではNRを使用する)と呼ばれる次世代のシステムの検討が進んでいる。NRでは、主にeMBB(extended Mobile Broadband)、mMTC(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra Reliability and Low Latency Communication)の3つのユースケースが想定されている。
また、NRでは、アップリンク(以下、UL)スロット及びダウンリンク(以下、DL)スロットが時間毎にダイナミックに切り替えられるダイナミックTDD(Time Division Duplex)の使用が検討されている。
また、上記の3つのユースケースのうち、URLLCは、低遅延及び高信頼性による無線通信を実現することを目的としている。URLLCにおいて低遅延を実現するための具体策として、Short TTI長(サブフレーム長、サブフレーム間隔とも呼ばれる)の導入、パケット生成からデータ送信までの制御遅延の短縮化等が検討されている。更に、URLLCにおいて高信頼性を実現するための具体策として、低ビット誤り率を実現するための低符号化率の符号化方式及び変調方式の導入、ダイバーシチの活用等が検討されている。
URLLCでは、緊急度の高い送信データが突然発生する可能性があり、このような突然発生したデータを低遅延且つ高信頼度で送信する必要がある。
ユーザ装置において送信すべきデータが発生した場合、例えばLTEのUL通信では、はじめに基地局に対してSR(Scheduling Request)を送信し、リソースの割り当てを基地局に要求する。基地局は、UL grant(UL送信許可)として、リソースの割り当てをユーザ装置に通知し、ユーザ装置は、基地局から指定されたリソースにおいてデータを送信する。
しかしながら、URLLCでは、上記の通り送信すべきデータが突然発生する可能性があり、上記のようにUL grantに基づくデータ送信を行う場合、低遅延の要求条件を満たせなくなる可能性がある。
そこで、予め上位レイヤシグナリングで複数のユーザ装置に重複した(あるいは直交した)ULリソースを割り当てることにより、ユーザ装置がUL grantを受信することなくULデータ送信を可能とするGrant free UL送信が検討されている。そこでは、基地局が、複数のユーザ装置から受信するデータを識別・分離することを可能ならしめるために、ユーザ装置個別の符号拡散を用いる方式、及びインターリーブを用いる方式等、様々な方式が検討されている。ULデータ送信の低遅延化の観点ではGrant free UL送信は有効な手段の一つである。ここで、Grant free UL送信とは、あるタイミングで送信する一つまたは複数のTransport blockに対するリソース割り当てを逐次基地局から指示しないUL送信の方法である。Grant free UL送信は、予め定めたり、予め設定したリソース候補からユーザ装置がリソースを選択して行うUL送信でもよいし、あるいは基地局からユーザ装置に設定したSPS(Semi−persistent scheduling)に基づくUL送信であってもよく、リソースの有効化・無効化や更新のために下りL1/L2制御信号を併用する形態も含まれる。
3GPP TS 36.213 V14.3.0 (2017−06) 3GPP TS 36.331 V14.3.0 (2017−06)
ここで、UL信号を受信する基地局において、UL信号を適切に復調するためには、適切なUL電力制御が行われることが必要である。しかしながら、UL GrantなしにUL信号を送信する形態を有するNRにおける具体的なUL電力制御は提案されていない。なお、UL Grantなしに送信されるUL信号として、上述したGrant free ULのデータ信号の他に、各種の参照信号(例:SRS:Sounding Reference Signal)がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ULグラントを受けずに送信されるUL信号に対するUL電力制御技術を提供することを目的とする。
開示の技術によれば、基地局とユーザ装置とを有する無線通信システムにおける前記ユーザ装置であって、
前記基地局から、前記ユーザ装置が使用する電力制御パラメータの候補となる複数の電力制御パラメータを受信する信号受信部と、
前記複数の電力制御パラメータから、使用する電力制御パラメータを選択し、選択した電力制御パラメータと、パスロス推定値とに基づいて、UL信号の送信電力を決定する送信電力決定部と、
前記送信電力決定部により決定された送信電力を用いて、前記UL信号を送信する信号送信部と
を備えることを特徴とするユーザ装置が提供される。
開示の技術によれば、ULグラントを受けずに送信されるUL信号に対するUL電力制御技術が提供される。
ダイナミックTDDにおける隣接セル間の干渉を示す図である。 本発明の実施の形態における無線通信システムの構成図である。 ダイナミックTDDのフレーム構成の例を示す図である。 SRSの例を示す図である。 個別方式のDL制御シグナリングを示す図である。 個別方式のDL制御シグナリングを示す図である。 UL電力制御オフセットのアキュムレーションを示す図である。 UL電力制御オフセットのアキュムレーションを示す図である。 時間領域パターンにより通知される電力制御パラメータを示す図である。 時間領域パターンにより通知される電力制御パラメータを示す図である。 時間領域パターンにより通知される電力制御パラメータを示す図である。 時間領域パターンにより通知される電力制御パラメータを示す図である。 グループ共通方式のDL制御シグナリングを示す図である。 グループ共通方式により通知される電力制御パラメータセットインデックスを示す図である。 グループ共通方式により通知される電力制御パラメータセットインデックスを示す図である。 グループ共通方式により通知されるUL電力制御プロセスインデックスを示す図である。 組み合わせ方式のDL制御シグナリングを示す図である。 組み合わせ方式により通知される電力制御パラメータセットインデックスを示す図である。 組み合わせ方式により通知されるUL電力制御プロセスインデックスを示す図である。 ULデータとUL電力制御との時間的関係を示す図である。 ULデータとUL電力制御との時間的関係を示す図である。 SRSの送信電力パラメータ等の設定方法の例を説明するための図である。 Grant free ULリソースの例を示す図である。 Grant free PUSCHの送信電力パラメータ等の設定方法の例を説明するための図である。 ユーザ装置100の機能構成の一例を示す図である。 基地局200の機能構成の一例を示す図である。 ユーザ装置100と基地局200のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(本実施の形態)を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
以下で説明する実施の形態では、既存のLTEで使用されているSRS、PUSCH、RRC、DCI、UL grant等の用語を使用しているが、これは記載の便宜上のためであり、これらと同様のチャネル、信号、機能等が他の名称で呼ばれてもよい。
(無線通信システムの構成例)
本実施の形態では、一例として、ダイナミックTDDにより基地局(gNB)と無線通信を実行するユーザ装置が開示される。ダイナミックTDDでは、在圏基地局と隣接基地局の間で異なる送信方向のスロットが同時に割り当てられる可能性があり、図1に示されるように、DLスロットが割り当てられた在圏基地局からのDL送信が、ULスロットが割り当てられた隣接基地局のUL送信に干渉を与えるおそれがある。なお、ダイナミックTDDを使用することは例であり、本実施の形態において、ダイナミックTDDを使用せずに、スタティック(あるいはセミスタティック)な送信方向割り当て方式を使用してもよい。
一般に、UL電力制御は、ユーザ装置により測定されたパスロス等に基づきユーザ装置が電力を制御するオープンループ方式と、基地局からのダイナミックなシグナリングに基づきユーザ装置が電力を制御するクローズドループ方式とがある。本実施の形態では、ユーザ装置は、基地局から通知される電力制御パラメータ等に基づいて、UL送信電力を設定する。ユーザ装置に通知される電力制御パラメータは、例えば、予想される干渉レベル等に対してダイナミックに調整され、これにより、干渉の発生を回避することが可能になる。
まず、図2を参照して、本実施の形態における無線通信システムを説明する。図2は、本実施の形態における無線通信システムを示す概略図である。
図2に示されるように、無線通信システム10は、ユーザ装置100及び基地局200を有する。無線通信システム10は、例えば、LTEシステム、LTE−Advancedシステム、NRシステムなどの3GPPによって規定された何れかの無線通信システムであってもよいし、あるいは、他の何れかの無線通信システムであってもよい。
ユーザ装置100は、基地局200と通信接続可能な何れかの情報処理装置であり、例えば、限定されることなく、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ウェアラブル装置などであってもよい。
基地局200は、コアネットワークなどの上位局(図示せず)による制御の下、ユーザ装置100を含む多数のユーザ装置と無線通信を実行する。LTEシステム及びLTE−Advancedシステムでは、基地局200は、例えば、eNB(evolved NodeB)として参照され、NRシステムでは、基地局200は、例えば、gNBとして参照されうる。図示された例では、1つの基地局200しか示されていないが、典型的には、無線通信システム10のカバレッジ範囲をカバーするよう多数の基地局が配置される。
また、本実施の形態の無線通信システムで使用される信号波形は、例えば、UL、DLともに、既存のLTEのDLと同様のOFDMAであってもよいし、UL/DLが、既存のLTEのUL/DLと同様のSC−FDMA/OFDMAであってもよいし、これら以外の信号波形であってもよい。
なお、本実施の形態に係る電力制御方式は、ULのみでなくサイドリンク(SL)にも適用可能である。
また、基地局間は通信回線(バックホールと呼ぶ)で接続されており、基地局間で例えばX2インタフェースで情報の送受信が可能である。
図3は、本実施の形態における無線通信システムにおいて、無線フレームの構成例を示す。当該無線フレームの構成例はダイナミックTDDが行われる際に適用されるものを想定しているが、ダイナミックTDDが行われない場合でも、図3に示す無線フレーム構成を用いてよい。
図3において、1つの四角の枠の時間幅(「E.g., subframe, slot or Mini−slot」と記載されている幅)は、「時間間隔」あるいは「TTI」と称してよい。
図3に示す例では、一部の時間間隔と、時間間隔内のある区間(図示された例では、時間間隔内の両エンドの区間がDL及びULに固定的に設定されている)ではUL/DLが固定的に設定され、当該時間間隔では設定された送信方向しか許容されない。他方、その他の時間間隔では、UL通信/DL通信が可能である。
以下では、説明の便宜上、上述した「時間間隔」をスロットと呼ぶ。ただし、以下で使用するスロットを、TTI(送信時間間隔)、単位時間長フレーム、サブフレーム、ミニスロットに置き換えても良い。スロットの時間長は、時間の経過によって変化しない固定的な時間長であってもよいし、パケットサイズ等により変化する時間長であってもよい。
図3に示すように、本例において、1つのスロットは、下りの制御チャネル用の先頭の時間区間(DL制御チャネル区間)、データ通信用の時間区間(データ区間)、上りの制御チャネル用の末尾の時間区間(UL制御チャネル区間)を有することができる。また、スロットは、参照信号の送信区間を有してもよい。また、必要に応じて下りの制御チャネル用の先頭の時間区間(DL制御チャネル区間)、及びデータ通信用の時間区間(データ区間)の構成を取るなど、必要なチャネルのみで構成されたスロット構成での送信が可能であってもよい。また、DLとULとの境には、切り替えのためのガード区間(GP:guard period)が設けられる。
一例として、UL control CHは、短い時間(例:1シンボル)で送信されてもよい。このような短い時間のUL control CHはShort PUCCHと呼ばれる。
また、図4は、本実施の形態におけるSRS(Sounding Reference Signal)の例を示している。図4は例として1リソースブロックを示しており、横軸は時間方向であり、複数のシンボルからなり、縦軸は周波数方向であり、複数のサブキャリアからなる。
SRSは、基地局200がULチャネルの状態を推定するために使用される参照信号である。また、NRでは、SRSは、隣接セルのユーザ装置からの干渉を測定するためにも使用され得る。図4の例では、SRSは、スロットの最終シンボルにマッピングされる。
なお、後述する実施例1ではSRSの送信電力制御について説明するが、SRSは参照信号の一例であり、SRS以外の参照信号に対して実施例1で説明する電力制御方式と同様の電力制御方式が適用されてもよい。
本実施の形態では、ユーザ装置100が、UL grantを受信せずに送信可能なUL信号に対するUL電力制御の例として、SRSに対するUL電力制御を実施例1として説明し、Grant free PUSCH(データ信号)に対するUL電力制御を実施例2として説明する。
実施例1、実施例2を説明する前に、まず、本実施の形態に係る無線通信システムにおける基本的な動作例として、UL grant(DCI)を受信して送信される通常のPUSCHに対するUL電力制御の例について説明する。この動作例に係る送信電力制御を「DCIベース電力制御」と呼ぶことにする。
(DCIベース電力制御)
通常のPUSCHに対するDCIベース電力制御では、まず、複数の電力制御パラメータが、それぞれに対応するインデックスとともに、基地局200からユーザ装置100に対し、ブロードキャスト(例:SIB)、あるいは上位レイヤシグナリング(例:UE個別RRCシグナリング)により通知される。当該「電力制御パラメータ」は、例えば、オープンループ制御に使用されるtarget reception power(P0)とパスロス補償値(α)等のセットである。
また、クローズドループ制御に使用される複数の電力オフセット(ブースティング)インジケータが、各電力オフセットの値とともに基地局200からユーザ装置100に対し、ブロードキャスト(例:SIB)、あるいは上位レイヤシグナリング(例:UE個別RRCシグナリング)により通知される。
また、時間領域パターンインデックスと、インデックス毎の電力制御パラメータ(例:各時間位置の電力制御パラメータの値)が、基地局200からユーザ装置100に対し、ブロードキャスト(例:SIB)、あるいは上位レイヤシグナリング(例:UE個別RRCシグナリング)により通知される。
そして、以下に詳細に説明されるようにして、基地局200からユーザ装置100に対して、DCI等により、ユーザ装置100が実際に使用する電力制御パラメータ等が特定のインデックス等を指定することで通知される。
より具体的には、本実施の形態に係るDCIベース電力制御では、基地局200からユーザ装置100に対し、個別方式、グループ共通方式又は個別方式とグループ共通方式との組み合わせ方式により、電力制御パラメータ等が送信される。ユーザ装置100は、当該電力制御パラメータ等に従って、UL送信電力を決定する。
本実施の形態(実施例1、2でも同様)における電力制御パラメータは、例えば、非特許文献1に示されている、P0(P0_pusch等、target reception power)、α、δ等のパラメータである。δは電力オフセットと称してもよい。αは、ユーザ装置100が推定するパスロス(PL)に乗算されるパラメータである。例えばユーザ装置100は、これらのパラメータを使用して、サブフレーム毎(あるいはスロット毎)にUL送信電力を決定(算出)し、UL信号(ここではPUSCHによるデータ信号)の送信を行う。
UL送信電力を決定するために例えば下記の式1をベースとする式を使用することができる。
式1:PUSCH送信電力=P0_pusch+α×PL+δ+MP
上記の式1において、PLは、ユーザ装置100が測定・算出するDLのパスロスである。これはULパスロスの推定値となる。また、ここでは、MPは、P0_pusch、α以外の電力制御パラメータ(例:使用帯域、MCSに基づく量)である。
まず、DCIベース電力制御における個別方式(UE specific)による電力制御パラメータの通知処理を説明する。個別方式では、電力制御のためのパラメータが、電力制御パラメータインデックス、電力オフセットインジケータ、及び/又はUL電力制御の時間領域パターンインデックスによってユーザ装置100に個別に通知される。
具体的には、例えば、電力制御パラメータインデックスは、図5に示されるように、ULスケジューリング用のDL制御シグナリング又はUL電力制御に専用のDL制御シグナリングによって、ユーザ装置100に個別に通知される。ここで、「DL制御シグナリング」とは、PDCCHで送信されるDCIである。ただし、これに限定されない。
前者の場合、電力制御パラメータインデックスは、ULスケジューリング情報と一緒にユーザ装置100に通知される。また、後者の場合、電力制御パラメータインデックスは、ULスケジューリング情報の後に通知されてもよく、基地局200は、隣接する基地局200'とダイナミックTDDにおけるUL/DL情報をバックホールシグナリングなどによって共有し、適切な電力制御パラメータを決定してもよい。例えば、図6に示されるように、基地局200は、ULスケジューリング情報をユーザ装置100に送信した後、隣接基地局200'とダイナミックTDDにおけるUL/DL情報をやりとりし、当該UL/DL情報に基づき電力制御パラメータを決定し、決定した電力制御パラメータインデックスをユーザ装置100に通知してもよい。例えば、ユーザ装置100がセル端にあるとき、基地局200は、ユーザ装置100からのUL送信が隣接セルのユーザ装置へのDL送信に干渉を与えないように、相対的に低いUL送信電力をユーザ装置100に設定してもよい。
また、電力制御のためのパラメータは、電力オフセット(ブースティング)インジケータによってユーザ装置100に個別に通知されてもよい。具体的には、DL制御シグナリングにおけるフラグ(アキュムレーション無効/有効情報)が、電力オフセットのアキュムレーションを有効又は無効にするよう導入されてもよい。アキュムレーションが有効とされた場合、ユーザ装置100は、通知された電力オフセットをUL送信電力に累積してもよい。
他方、アキュムレーションが無効とされた場合、ユーザ装置100は、当該無効を示すフラグの受信までに累積していた電力オフセットをクリアし、通知された電力オフセットをUL送信電力として適用してもよい。例えば、図7に示されるように、アキュムレーションが無効にされると(No−accumulation)、ユーザ装置100は、当該時点まで累積されたz dB分をクリアし、新たに通知された電力オフセットy dBを累積した送信電力によってUL送信電力を設定する。当該電力制御方式によると、瞬時のブースティングによって高い干渉を軽減することが可能になる。
あるいは、アキュムレーションが無効とされた場合、ユーザ装置100は、当該無効を示すフラグの受信前に累積した電力オフセットのみを無視し、通知された電力オフセットを累積してもよい。すなわち、フラグの受信時に通知された電力オフセットは累積されないが、それまでに累積された電力オフセットはクリアされない。例えば、図8に示されるように、アキュムレーションが無効にされると(No−accumulation)、ユーザ装置100は、前回の累積時までに累積された電力オフセットy dBに、今回通知されたy dBを累積する。当該電力制御方式によると、干渉がそれ程大きくないULスロットに対してクローズドループ電力制御を再開させるのに好適である。
また、電力制御のためのパラメータが、UL電力制御の時間領域パターンインデックスによってユーザ装置100に個別に通知されてもよい。UL電力制御の時間領域パターンインデックスは、時間ビットマップに対して、スケジューリングされたUL送信に適用されるべき電力制御パラメータのセットに対応する。具体的には、図9Aに示されるように、UL送信がスケジューリングされた時間ビットマップの各ビットにおいて電力制御パラメータが通知される。図示された具体例では、時間ビットマップのビット"0"、"1"、"2"、"3"にそれぞれ"x"、"y"、"x"、"z"の電力制御パラメータが割り当てられている。あるいは、図9Bに示されるように、各電力制御パラメータセットに対して、当該パラメータセットが適用される時間インデックスが通知されてもよい。図示された具体例では、電力制御パラメータセット#1は時間インデックス"0"、"2"、・・・に適用され、電力制御パラメータセット#2は時間インデックス"1"、"5"、・・・に適用され、電力制御パラメータセット#3は時間インデックス"3"、"8"、・・・に適用される。
なお、当該時間領域パターンの時間単位は、上位レイヤにより設定されてもよいし、又は予め規定されてもよい。UL電力制御の時間領域パターンインデックスは、TDDUL/DLコンフィギュレーションによって設定可能であり、電力制御パラメータは、設定されたUL/DLコンフィギュレーションについて各UL時間インデックス又は各フレキシブル(スケジューリングされた場合、ULとすることが可能である)時間インデックスに設定可能である。例えば、図10Aに示されるように、ULスロット(U)及びフレキシブルスロット(F)のそれぞれに対して、独立した電力制御パラメータが設定されてもよい。また、図10Bに示されるように、連続する2つのフレキシブルスロット(F)に対して共通の電力制御パラメータが設定されてもよい。
次に、DCIベース電力制御におけるグループ共通(Group Common)方式による電力制御のためのパラメータの通知処理を説明する。グループ共通方式では、電力制御のためのパラメータが、電力制御パラメータインデックス、電力オフセット(ブースティング)インジケータ、及び/又はUL電力制御の時間領域パターンインデックスによってグループ共通方式でユーザ装置100のグループにまとめて通知される。具体的には、ULスロットタイプ、電力オフセットインジケータ、電力制御パラメータセットインデックス又はUL電力制御プロセスインデックス(以降、明細書ではプロセスIDと記述する)が、ユーザ装置100のグループにまとめて通知され、グループ内の各ユーザ装置100は、共通するULスロットタイプ、電力オフセットインジケータ、電力制御パラメータセットインデックス又はプロセスIDに従って、UL送信電力を設定する。例えば、図11に示されるように、電力制御のためのパラメータは、L1/L2DL制御シグナリングによってユーザ装置100のグループにまとめて通知されてもよい。ここでのL1/L2DL制御シグナリングは、例えば、Group Common PDCCHにより送信されるDCIである。グループ共通方式によると、1回のグループ共通通知によって、同時のUL送信のグループに対するUL電力制御が可能になり、上述した個別方式と比較して、シグナリングオーバヘッドが低減される。
また、グループ共通方式では、図12Aに示されるように、各電力制御パラメータセットが定義され、適用される電力制御パラメータセットインデックスがグループ共通方式により通知されてもよい。図示された具体例では、電力制御パラメータセット#1は電力制御パラメータx11,y11を含み、電力制御パラメータセット#2は電力制御パラメータx21,y21を含む。例えば、電力制御パラメータセット#1がグループ共通方式によりユーザ装置100のグループに通知されると、各ユーザ装置100は、電力制御パラメータx11,y11に従ってUL送信電力を設定する。あるいは、図12Bに示されるように、各電力制御パラメータセットが複数の電力制御パラメータの集合に関連付けされ、適用される電力制御パラメータセットインデックス及び対応する電力制御パラメータセット内の電力制御パラメータが、グループ共通方式により通知されてもよい。図示された具体例において、UL電力パラメータセット#1及びUL電力パラメータセット#1内の電力制御パラメータ(x12,y12)がグループ共通方式によりユーザ装置100のグループに通知されると、各ユーザ装置100は、電力制御パラメータx12,y12に従ってUL送信電力を設定する。
また、図13に示されるように、各プロセスIDがUL電力アキュムレーションに関連付けされ、適用されるプロセスIDがグループ共通方式により通知されてもよい。図示された具体例では、UL電力制御プロセス#1はUL電力アキュムレーションf1に関連付けされ、UL電力制御プロセス#2はUL電力アキュムレーションf2に関連付けされる。例えば、UL電力制御プロセス#1がグループ共通方式によりユーザ装置100のグループにまとめて通知されると、各ユーザ装置100は、UL電力アキュムレーションf1に従ってUL送信電力を設定する。より具体的には、UL電力アキュムレーションはプロセスインデックス毎に実行される。例えば、ユーザ装置100は、DCIにより、電力オフセットインジケータとプロセスインデックスf1を受信した場合に、該当するUL送信に対して当該インジケータで指示される電力オフセットだけ電力を増加させ、次に、電力オフセットインジケータとプロセスインデックスf1を受信した場合に、該当UL送信に対して当該インジケータで指示される電力オフセットのアキュムレーションを行う。
次に、DCIベース電力制御による個別方式とグループ共通方式との組み合わせによる電力制御パラメータの通知処理を説明する。個別方式とグループ共通方式との組み合わせによる方式では、電力制御のためのパラメータが、電力制御パラメータインデックス、電力オフセット(ブースティング)インジケータ、及び/又はUL電力制御の時間領域パターンインデックスによって個別方式とグループ共通方式との組み合わせ方式によりユーザ装置100に通知される。例えば、図14に示されるように、電力制御パラメータセットインデックス、プロセスID又は電力オフセットのアキュムレーションを有効/無効にするフラグが、L1/L2DL制御シグナリングによってグループ共通方式で通知され、ULスケジューリング又は電力制御パラメータインデックスが、L1/L2DL制御シグナリングによってユーザ装置100に個別に通知されてもよい。
個別方式とグループ共通方式との組み合わせでは、図15Aに示されるように、各電力制御パラメータセットが複数の電力制御パラメータの集合に関連付けされ、適用される電力制御パラメータセットインデックスがグループ共通方式により通知され、対応する電力制御パラメータセット内の電力制御パラメータの集合が、個別方式により通知されてもよい。図示された具体例において、UL電力パラメータセット#1がグループ共通方式により通知され、UL電力パラメータセット#1内の電力制御パラメータ(x12,y12)が個別方式によりユーザ装置100に通知されると、当該ユーザ装置100は、電力制御パラメータx12,y12に従ってUL送信電力を設定する。
また、図15Bに示されるように、各プロセスIDがUL電力アキュムレーションに関連付けされ、適用されるプロセスIDがグループ共通方式により通知されるか、あるいは、UL電力アキュムレーションf1が個別方式によりユーザ装置100に通知されてもよい。
また、UL電力制御とULスケジューリングとの時間スケールは、独立なものとすることが可能である。すなわち、図16A及び図16Bに示されるように、個別方式又はグループ共通方式により通知された電力制御パラメータが適用される期間は、個別方式により通知されたULスケジューリングによりスケジューリングされたULデータの送信期間を含むものであってもよい。例えば、UL電力制御はスロット毎に通知され、ULスケジューリングはより短い期間によりスケジューリングされてもよい。これにより、UL電力制御のためのシグナリングオーバヘッドが低減すると共に、時間領域の干渉変動が低減したり、ユーザ装置100の電力制御の精度が向上するなどの効果が期待される。
以上、UL grant(ULスケジューリング)に基づいて送信されるPUSCH(ULデータ信号)についてのDCIベース電力制御の例について説明した。UL grant(ULスケジューリング)に基づいて送信されるPUSCHに対しては、その送信前にDCIが基地局200からユーザ装置100にダイナミックに送信されるので、ユーザ装置100は、DCIにより、ダイナミックに電力制御パラメータ等を切り替えてUL電力制御を実行することが可能である。
しかし、例えば、SRS、Grant free PUSCHのように、送信の度にUL grantを受信することなく送信可能なUL信号においては、どの電力制御パラメータを使用すべきか明確でない。また、SRSに関して、スロット内で送信電力が変わると、送信電力が不正確になる可能性がある。
Grant free PUSCHに関して、例えば、基地局200からユーザ装置100に対して、Grant free PUSCHの送信可能性のあるスロット(あるいはサブフレーム)毎に電力制御のためのパラメータを通知することが考えられる。しかし、その場合、オーバヘッドが大きくなってしまう。
以下、上記の問題を解消するUL電力制御方式として、SRSについての実施例を実施例1として説明し、Grant free PUSCHについての実施例を実施例2として説明する。
実施例1、2における前提として、通常の(送信の度にUL grantを受信して送信される)PUSCHに対しては、上述したDCIベース電力制御が行われているとする。ただし、これは例であり、実施例1、2における前提として、通常の(UL grantを受信して送信される)PUSCHに対して、既存の電力制御(例:非特許文献1)が行われることとしてもよい。
(実施例1)
図4に示したように、SRSは、スロットにおける一部の時間リソースを使用して送信される。ユーザ装置100がSRSを送信するスロットにおいて、ユーザ装置100に対してPUSCHがスケジュールされる(PUSCHリソースが割り当てられる)場合と、ユーザ装置100に対してPUSCHがスケジュールされない場合がある。以下、SRSが送信されるスロットにおいてPUSCHがスケジュールされる場合におけるSRSの電力制御を実施例1−1として説明し、SRSが送信されるスロットにおいてPUSCHがスケジュールされない場合におけるSRSの電力制御を実施例1−2として説明する。
<実施例1−1>
実施例1−1では、実施例1−1−1〜1−1−5を説明する。上述したように、実施例1−1では、SRSが送信されるスロットにおいてPUSCHがスケジュールされる。実施例1−1−1では、ユーザ装置100は、当該スロットにおけるSRSの送信電力を、当該スロットにおけるPUSCHの送信電力に基づき決定する。
例えば、ユーザ装置100は、当該スロットにおけるPUSCHの送信電力の算出に使用したP0、α、PL、δのうちのいずれか1つ又はいずれか複数又は全部をSRSの送信電力の算出にも使用する。更に、例えば、上位レイヤ(例:RRC)により、基地局200から設定されたSRS用の電力制御パラメータが適用されてもよい。ここでのSRS送信電力を決定するために例えば下記の式2をベースとする式を使用することができる。
式2:SRS送信電力=P0_pusch+α×PL+δ+SP
上記の式2において、PLは、ユーザ装置100が測定・算出するDLのパスロスである。当該パスロスは、PUSCH送信電力算出に使用したものを使用してもよいし、改めて測定・算出したものを使用してもよい。また、ここでは、SPは、P0_pusch、α以外の電力制御パラメータ(例:使用帯域に基づく量)である。
上記のような電力制御により、スロット内における送信電力の変化が抑制され、SRSの送信電力が最適化される。また、送信電力の正確性の劣化を回避できる。
実施例1−1−2では、ユーザ装置100は、PUSCHがスケジュールされるスロットでのSRSの送信電力を、当該スロットでPUSCHがスケジュールされない場合の手順と同じ手順で決定する。当該手順については実施例1−2で説明する。
実施例1−1−2によれば、PUSCHがスケジュールされるユーザ装置とPUSCHがスケジュールされないユーザ装置とで、同一の送信電力制御が適用される。よって、基地局200におけるSRS受信電力のダイナミックレンジが、実施例1−1−1よりも削減される。
ここで、低遅延及び高信頼性による無線通信を実現することを目的としたURLLCにおけるPUSCH送信においては、通常のPUSCHよりも短時間での送信が想定されるため、送信電力を増加させるための特別な電力オフセット(電力ブースティング)が適用されることが想定される。
そのため、URLLCのPUSCH送信が行われるスロットにおいて、実施例1−1−1を適用する場合に、SRSの送信電力が大きくなりすぎる可能性がある。この点を考慮して、URLLCのPUSCH送信が行われるスロットでのSRS送信に対する電力制御に関し、以下の実施例1−1−3、実施例1−1−4、実施例1−1−5がある。
実施例1−1−3では、ユーザ装置100は、基地局200から受信するDCIに基づいて、上述した実施例1−1−1の方式と実施例1−1−2の方式のうちのいずれかを選択する。例えば、ユーザ装置100は、DCIに含まれるインジケータあるいはDCIフォーマットに基づき、実施例1−1−1の方式と実施例1−1−2の方式のうちのいずれかを選択する。当該DCIは、ULスケジューリング用のDCIであってもよいし、実施例1−1−1の方式と実施例1−1−2の方式のうちのいずれかを選択するための専用のDCIであってもよい。一例として、基地局200は、ユーザ装置100からSRSが送信されるあるスロットにおいて、ユーザ装置100に対してURLLC PUSCHをスケジューリングする場合に、実施例1−1−2の方式を選択することを示すDCIをユーザ装置100に送信する。当該DCIは、例えば、ユーザ装置100からSRSが送信されるスロットの先頭で送信される。当該DCIを受信したユーザ装置100は、実施例1−1−2の方式を適用してSRSの送信を行う。
実施例1−1−4においては、常に実施例1−1−1の方式が適用される。ただし、ユーザ装置100は、DCI(UL grant)において特別な電力オフセット(例:URLLC用の電力ブースティングを指示する値)が含まれている場合において、当該特別な電力オフセットをSRSの送信電力の決定には使用しない。当該特別な電力オフセットが含まれているか否かについては、DCIの内容(インジケータ)あるいはフォーマットにより識別することができる。
実施例1−1−5においては、ユーザ装置100は、特定のスケジューリング用DCI(UL grant)を受信した場合には、当該DCIに基づくPUSCH送信を考慮せずにSRSの送信電力を決定する。すなわち、この場合、実施例1−1−2の方式を適用する。一例として、ユーザ装置100は、SRSを送信するスロットの先頭で、基地局200からPUSCHリソースのスケジューリングのためのDCIを受信する。ユーザ装置100は、当該DCIの内容(インジケータ)あるいは当該DCIのフォーマットに基づき、当該DCIによるスケジューリングが、URLLCのPUSCH送信のスケジューリングか否かを判断する。そして、例えば、当該DCIによるスケジューリングが、URLLCのPUSCH送信のスケジューリングである場合、ユーザ装置100は、実施例1−1−2の方式を適用してSRSの送信を行い、当該DCIによるスケジューリングが、URLLCのPUSCH送信のスケジューリングでない場合(通常のPUSCH送信である場合)、ユーザ装置100は、実施例1−1−1の方式を適用してSRSの送信を行う。また、ユーザ装置100は、あるスロットでUL grant freeのPUSCH送信を行う場合においても、実施例1−1−2の方式を適用することとしてよい。
実施例1−1−3〜実施例1−1−5で説明した方式により、URLLC送信に起因する過大なSRS送信電力を回避できる。
なお、実施例1−1−3〜実施例1−1−5は、URLLCに限らず、PUSCH送信において特別な電力オフセット(電力ブースティング)が使用される場合に適用可能である。
<実施例1−2>
次に、実施例1−2について説明する。前述したように、実施例1−2では、ユーザ装置100がSRSを送信するスロットにおいて、PUSCHはスケジュールされない。実施例1−2では、ユーザ装置100は、当該スロットにおけるSRSの送信電力を、上位レイヤから設定(configure)される電力制御パラメータ及び/又はプロセスIDに基づき決定する。なお、"電力制御パラメータ及び/又はプロセスID"を"電力制御パラメータ/プロセスID"と表記する場合がある。また、P0、α、δ等の電力制御パラメータと、プロセスIDとを総称して「電力制御パラメータ」と称してもよい。図17では、当該総称の意味で「電力制御パラメータ」と記述している。また、P0、α、δ等の電力制御パラメータと、プロセスIDと、パスロス推定値を決定するためのパラメータとを総称して「電力制御パラメータ」と称してもよい。
図17に、実施例1−2の基本的な処理を示すシーケンスの例を示す。S101において、基地局200はユーザ装置100に対して電力制御パラメータ/プロセスIDを送信する。この送信は、UE個別のRRCシグナリングで行われてもよいし、ブロードキャストシグナリング(例:SIB)により行われてもよいし、Group Common PDCCHで行われてもよい。
S102において、ユーザ装置UEは、S101で受信した電力制御パラメータ/プロセスIDを用いてSRSの送信電力を決定し、決定した送信電力でSRSを送信する。
なお、S101におけるシグナリングが、DCIベース電力制御でのPUSCHの電力制御における使用候補の電力制御パラメータ/プロセスIDのシグナリングであってもよい。
以下、より具体的な方式例を実施例1−2−1、実施例1−2−2(実施例1−2−2A、実施例1−2−2B)として説明する。
実施例1−2−1では、1つの電力制御パラメータ/プロセスIDが基地局200からユーザ装置100に通知される。ここで、1つの電力制御パラメータ/プロセスIDとは、1つの選択肢という意味であり、例えば、"1つの電力制御パラメータ"として、送信電力の算出に使用する複数のパラメータを含み得る。
実施例1−2−1では、ユーザ装置100は、設定された1つの電力制御パラメータ/プロセスIDを適用して、SRSの送信電力を決定し、当該送信電力を用いてSRSの送信を行う。実施例1−2−1では、電力制御パラメータ/プロセスIDの選択肢が1つだけなので、ユーザ装置100は、信頼性の高い送信電力決定を行うことができる。
ユーザ装置100は、設定されたパラメータを使用して、例えば、下記の式3をベースとする式を使用することができる。
式3:SRS送信電力=P0_srs+α×PL+SP
上記の式3において、P0_srsとαはそれぞれSRS用のパラメータである。PLは、ユーザ装置100が測定・算出するDLのパスロスである。また、ここでは、SPは、P0_srsとα以外のパラメータである。
実施例1−2−1では、パラメータの選択肢は1つであるが、ユーザ装置100は、参照信号の受信電力に基づいて推定するパスロスを用いてSRSの送信電力を決定するので、最適ではないにしても適切な送信電力を決定できる。
実施例1−2−2では、複数の電力制御パラメータ/プロセスIDが基地局200からユーザ装置100に対して通知される。当該通知は、UE個別のRRCシグナリング(上位レイヤシグナリング)で行われてもよいし、ブロードキャストシグナリング(例:SIB)により行われてもよいし、Group Common PDCCHで行われてもよい。
ここで、複数の電力制御パラメータ/プロセスIDとは、使用する電力制御パラメータ/プロセスIDの複数の候補であり、複数の選択肢の意味である。ユーザ装置100は、複数の電力制御パラメータ/プロセスIDの中から1つの電力制御パラメータ/プロセスIDを選択し、選択した電力制御パラメータ/プロセスIDを用いて、例えば式3に基づく式によりSRSの送信電力を決定し、当該送信電力を使用してSRSを送信する。より詳細には、以下の実施例1−2−2Aと実施例1−2−2Bがある。なお、複数の電力制御パラメータ/プロセスIDの通知においては、「DCIベース電力制御」での通知と同様に、例えば、各インデックスと、それに対応するパラメータの値のセットが通知される。
また、複数の電力制御パラメータ/プロセスIDは、例えば、基地局200がSRSの受信に使用し得るビーム毎、及び/又は、基地局200がSRSの受信に使用し得る信号波形毎の電力制御パラメータ/プロセスIDである。
実施例1−2−2Aでは、ユーザ装置100は、基地局200からのシグナリングによる指示に基づいて、複数の電力制御パラメータ/プロセスIDから、1つの電力制御パラメータ/プロセスIDを選択する。基地局200からのシグナリングは、例えば、上位レイヤシグナリング(例:UE個別RRCシグナリング、あるいはブロードキャスト(例:SIB))、DCI(例:Group Common PDCCHのDCI,UE個別DCI)である。当該DCIは、SRSを送信するスロットにおいて受信するDCIであってもよいし、SRSを送信するスロットよりも時間的に前のスロットで受信したDCIであってもよい。
実施例1−2−2Aによれば、基地局200は、例えば受信ビームフォーミングに基づいて、最適な1つの電力制御パラメータ/プロセスIDをユーザ装置100に通知でき、ユーザ装置100は、最適なSRS送信電力を設定できる。
実施例1−2−2Aにおいて、もしもユーザ装置100が、SRSを送信するスロットにおいて、1つの電力制御パラメータ/プロセスIDを選択するための制御情報を検出できない場合には、例えば、ユーザ装置100は当該スロットにおいてSRSを送信しない(送信を禁止される)。また、実施例1−2−2Aにおいて、もしもユーザ装置100が、SRSを送信するスロットにおいて、1つの電力制御パラメータ/プロセスIDを選択するための制御情報を検出できない場合には、例えば、ユーザ装置100は、上位レイヤから(基地局200から)設定されるフォールバック用の電力制御パラメータ/プロセスIDを選択してもよい。当該フォールバック用の電力制御パラメータ/プロセスIDが、選択可能な複数の電力制御パラメータ/プロセスIDの中で、SRSの送信電力を最大にする電力制御パラメータ/プロセスIDであってもよい。
次に実施例1−2−2Bを説明する。実施例1−2−2Bでは、ユーザ装置100は、自律的に複数の電力制御パラメータ/プロセスIDから、1つの電力制御パラメータ/プロセスIDを選択する。より具体的には、例えば、選択可能な複数の電力制御パラメータ/プロセスIDの中で、SRSの送信電力を最大にする電力制御パラメータ/プロセスIDを選択する。実施例1−2−2Bにより、信頼性の高い送信電力決定を行うことができる。また、SRSの送信に対し、十分な送信電力が得られることが期待できる。
<パスロス推定について(実施例1)>
次に、実施例1においてユーザ装置100が実行するパスロス推定について説明する。
例えば、ユーザ装置100は、「referenceSignalPower - higher layer filtered RSRP」により、サービングセルのサブフレーム毎(あるいはスロット毎)のパスロスを算出することができる。referenceSignalPowerは、RRCシグナリングにより通知されるパラメータであり(例:非特許文献2)、DLの参照信号の送信電力を示す。higher layer filtered RSRPは、例えば非特許文献2に規定された方法でフィルタリングされたRSRPである。フィルタリングでは、例えばフィルタリング用のパラメータ(例:filterCoefficient)が使用される。
実施例1におけるSRSの送信電力決定に使用するパスロスについてのパラメータとしては、上記以外に、例えば、RSRPの測定に、複数の参照信号のうちのどの参照信号を使用するかを指定するパラメータが含まれる。例えば、複数の参照信号はそれぞれ、あるビームに対応付けられる。
上記のパスロスについてのパラメータのセットは、例えば、SRS電力設定として、ブロードキャストシグナリング、あるいはUE個別RRCシグナリング(上位レイヤシグナリング)で基地局200からユーザ装置100に通知することとしてよい。ユーザ装置100は、通知されたパラメータを使用してSRSの送信電力算出のためのパスロスの推定値を算出する。
また、パスロスについてのパラメータのセットの複数候補(それぞれインデックスが付される)をブロードキャストシグナリング、あるいはUE個別RRCシグナリング(上位レイヤシグナリング)で基地局200からユーザ装置100に通知することとしてもよい。この場合、ユーザ装置100が実際に使用するパラメータのセットがブロードキャストシグナリング、UE個別RRCシグナリング、あるいはDCI(例:Group common PDCCH、UE個別PDCCH)により、基地局200からユーザ装置100に指示される。また、ユーザ装置100は、自律的に、パスロスについてのパラメータのセットの複数候補から1つのパラメータのセットを選択してもよい。
また、ユーザ装置UEは、SRS送信スロットと同じスロットにおけるPUSCHの電力制御のために推定したパスロスを、SRSの電力制御のためのパスロスとして使用してもよい。また、ユーザ装置100は、SRS送信スロットと同じスロットにおけるPUSCHの電力制御のために用いたパスロス推定のためのパラメータのセットを、SRSの電力制御のためのパスロス推定のためのパラメータのセットとして使用してもよい。
<その他の例>
ユーザ装置100は、SRSの送信電力を、SRSの送信前の最後にスケジュールされたPUSCHの送信電力及び/又は電力制御パラメータ及び/又はパスロス推定値を用いて決定してもよい。
また、実施例1において、SRSの電力制御パラメータ/プロセスIDは、PUSCHの電力制御において使用される電力制御パラメータ/プロセスIDと共通であってもよい。例えば、「DCIベース電力制御」において説明した、基地局200からユーザ装置100に上位レイヤシグナリングあるいはブロードキャストシグナリングで通知される複数の電力制御パラメータ/プロセスIDにおける一部(サブセット)が、SRSの電力制御用に設定されてもよい。
なお、実施例1において、Grant free PUSCH送信が、SRS電力制御において、スケジュールされた(UL grant)に基づくPUSCH送信であると見なされてもよい。例えば、この場合、実施例1−1−1において、ユーザ装置100は、あるスロットでSRSを送信する場合において、当該スロットでGrant free PUSCHを送信する場合には、当該Grant free PUSCHの送信電力に基づいてSRSの送信電力を決定することができる。
これまでに説明した各方式(実施例1−1−1、1−1−2、1−1−3、1−1−4、1−1−5、1−2−1、1−2−2A、1−2−2B等)は、上位レイヤシグナリングに基づいて切り替えられてもよい。また、これまでに説明した方式と他の方式とが上位レイヤシグナリングに基づいて切り替えられてもよい。
例えば、ULサウンディング用のSRS送信電力と、クロスリンク干渉測定のためのSRS送信電力とが、上位レイヤシグナリングに基づいて、異なるように決められてよい。ただし、ULサウンディング用のSRSとクロスリンク干渉測定のためのSRSとが区別なくユーザ装置100に設定される場合には、上記のような用途に基づく送信電力の区別がなされなくてもよい。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。ここでは、Grant free PUSCHについての電力制御の例を説明する。なお、ここでのGrant free PUSCH送信は、送信毎にUL grantを受信することなく送信を行うことが可能なSPS、RACHレス(RACH less)UL送信(ユーザ装置100がアイドル状態時に行うUL送信)等も含まれる。
図18は、Grant free ULデータリソース領域が設定された場合における無線フレーム構成例を示す。ユーザ装置100は、当該Grant free ULデータリソース領域の中のリソースを用いてPUSCH(データ信号)を送信する。図18に示すように、この例において、下り制御チャネルであるDL CCH(downlink control channel)#1と、上り制御チャネルであるUL CCH(uplink control channel)が設定され、これらの間にGrant free ULデータリソース領域が設定(configure)されている(図18おいてGrant free UL data resourceと記載された四角)。図18には、Grant free ULデータリソース領域が複数ユーザに割り当てられていることが示されているが、必ずしも複数ユーザへの重複リソース割り当てを前提にするものではなく、直交リソース割り当てを行なってもよい。
ユーザ装置100に設定される各Grant free ULデータリソース領域を、リソースプールと称してもよい。この場合、当該リソースプールを設定されたユーザ装置100は、当該リソースプールから、データ送信のためのGrant free ULデータリソースを選択してPUSCHによるデータ送信を行うことができる。Grant free ULデータリソース領域がリソースプールで構成され得る点から想起されるように、Grant free ULデータリソース領域はSidelinkリソースプールであってもよく、この場合、ユーザ装置100は、当該リソースを使用して、Sidleink送信を行うことができる。
DL CCH#1、UL CCH、及びGrant free ULデータリソース領域は、例えば、上位レイヤシグナリング(例:UE個別RRCシグナリング)あるいはブロードキャストシグナリングにより、基地局200からユーザ装置100に設定される。
なお、図18に示す構成は一例であり、例えば、DL CCH#1が存在せずにGrant free ULデータリソース領域とUL CCHとを有する構成を用いることも可能であるし、UL CCHが存在せずにDL CCH#1とGrant free ULデータリソース領域とを有する構成を用いることも可能であるし、DL CCH#1とUL CCHが存在せずにGrant free ULデータリソース領域のみを有する構成を用いることも可能である。
実施例2では、ユーザ装置100は、あるスロットにおけるGrant free PUSCHの送信電力を、上位レイヤから設定(configure)される電力制御パラメータ及び/又はプロセスIDに基づき決定する。なお、"電力制御パラメータ及び/又はプロセスID"を"電力制御パラメータ/プロセスID"と表記する場合がある。また、P0、α、δ等の電力制御パラメータと、プロセスIDとを総称して「電力制御パラメータ」と称してもよい。図19では、当該総称の意味で「電力制御パラメータ」と記述している。また、P0、α、δ等の電力制御パラメータと、プロセスIDと、パスロス推定値を決定するためのパラメータとを総称して「電力制御パラメータ」と称してもよい。
図19に、実施例2の基本的な処理を示すシーケンスの例を示す。図19に示すように、S201において、基地局200はユーザ装置100に対して電力制御パラメータ/プロセスIDを送信する。この送信は、UE個別のRRCシグナリングで行われてもよいし、ブロードキャストシグナリング(例:SIB)により行われてもよいし、Group Common PDCCHで行われてもよい。
S202において、ユーザ装置UEは、S201で受信した電力制御パラメータ/プロセスIDを用いてGrant free PUSCHの送信電力を決定し、決定した送信電力でGrant free PUSCHを送信する。なお、S201におけるシグナリングが、DCIベース電力制御でのPUSCHの電力制御における使用候補の電力制御パラメータ/プロセスIDのシグナリングであってもよい。
以下、より具体的な方式例を実施例2−1、実施例2−2、実施例2−3として説明する。
実施例2−1では、1つのPUSCH電力制御パラメータ/プロセスID(reference PUSCH power control parameter)が基地局200からユーザ装置100に通知される。ここで、1つのPUSCH電力制御パラメータ/プロセスIDとは、1つの選択肢という意味であり、例えば、"PUSCH電力制御パラメータ"として、送信電力の算出に使用する複数のパラメータを含み得る。基地局200からユーザ装置100への通知は、UE個別シグナリング(例:UE個別RRCシグナリング)でもよいし、セル内共通シグナリング(例:ブロードキャスト)でもよいし、グループ共通シグナリング(例:Group common PDCCH)でもよい。
ユーザ装置100は、設定されたパラメータを使用して、例えば、式1と同様の式を使用してGrant free PUSCHの送信電力を決定する。ただし、Grant free PUSCHの送信電力の決定にあたっては、δが含まれていなくてもよい。
実施例2−2では、リソースプール毎に、1つのPUSCH電力制御パラメータ/プロセスID(reference PUSCH power control parameter)が基地局200からユーザ装置100に通知される。ここで、1つのPUSCH電力制御パラメータ/プロセスIDとは、1つの選択肢という意味であり、例えば、"PUSCH電力制御パラメータ"として、送信電力の算出に使用する複数のパラメータを含み得る。基地局200からユーザ装置100への通知は、UE個別シグナリング(例:UE個別RRCシグナリング)でもよいし、セル内共通シグナリング(例:ブロードキャスト)でもよいし、グループ共通シグナリング(例:Group common PDCCH)でもよい。ただし、例えば、リソースプールの設定がGroup common PDCCHでなされる場合には、リソースプールの設定を行うGroup common PDCCHにより、あるいは、他のGroup common PDCCHによりPUSCH電力制御パラメータ/プロセスIDの設定がなされてもよい。
ユーザ装置100は、Grant free PUSCHに使用するリソースプールに対して設定されたパラメータを使用して、Grant free PUSCHの送信電力を決定し、決定した送信電力を使用してGrant free PUSCHを送信する。
実施例2−3では、例えばリソースプール毎に、複数のPUSCH電力制御パラメータ/プロセスIDが基地局200からユーザ装置100に通知される。ここで、複数のPUSCH電力制御パラメータ/プロセスIDとは、複数の選択肢という意味である。ユーザ装置100は、Grant free PUSCH送信に使用するリソースプールに対応する複数のPUSCH電力制御パラメータ/プロセスIDの中から1つのPUSCH電力制御パラメータ/プロセスIDを選択して、選択した電力制御パラメータ/プロセスIDを用いて、例えば式1に基づく式によりGrant free PUSCHの送信電力を決定し、当該送信電力を使用してGrant free PUSCHを送信する。より詳細には、以下の実施例2−3Aと実施例2−3Bがある。なお、複数の電力制御パラメータ/プロセスIDの通知においては、「DCIベース電力制御」での通知と同様に、例えば、各インデックスと、それに対応するパラメータの値のセットが通知される。
また、複数の電力制御パラメータ/プロセスIDは、例えば、基地局200がGrant free PUSCHの受信に使用し得るビーム毎、及び/又は、基地局200がGrant free PUSCHの受信に使用し得る信号波形毎の電力制御パラメータ/プロセスIDである。
実施例2−3Aでは、ユーザ装置100は、基地局200からのシグナリングによる指示に基づいて、複数の電力制御パラメータ/プロセスIDから、1つの電力制御パラメータ/プロセスIDを選択する。基地局200からのシグナリングは、例えば、上位レイヤシグナリング(例:UE個別RRCシグナリング、あるいはブロードキャスト(例:SIB))、DCI(例:Group Common PDCCHのDCI,UE個別DCI)である。当該DCIは、Grant free PUSCHを送信するスロットにおいて受信するDCIであってもよいし、Grant free PUSCHを送信するスロットよりも時間的に前のスロットで受信したDCIであってもよい。
実施例2−3Aによれば、基地局200は、例えば受信ビームフォーミングに基づいて、最適な1つの電力制御パラメータ/プロセスIDをユーザ装置100に通知でき、ユーザ装置100は、最適なPUSCH送信電力を設定できる。
実施例2−3Aにおいて、もしもユーザ装置100が、Grant free PUSCHを送信するスロットにおいて、1つの電力制御パラメータ/プロセスIDを選択するための制御情報を検出できない場合には、例えば、ユーザ装置100はGrant free PUSCHを送信しない(送信を禁止される)。また、実施例2−3Aにおいて、もしもユーザ装置100が、Grant free PUSCHを送信するスロットにおいて、1つの電力制御パラメータ/プロセスIDを選択するための制御情報を検出できない場合には、例えば、ユーザ装置100は、上位レイヤから設定されるフォールバック用の電力制御パラメータ/プロセスIDを選択してもよい。当該フォールバック用の電力制御パラメータ/プロセスIDが、選択可能な複数の電力制御パラメータ/プロセスIDの中で、Grant free PUSCHの送信電力を最大にする電力制御パラメータ/プロセスIDであってもよい。
次に実施例2−3Bを説明する。実施例2−3Bでは、ユーザ装置100は、自律的に複数の電力制御パラメータ/プロセスIDから、1つの電力制御パラメータ/プロセスIDを選択する。より具体的には、例えば、選択可能な複数の電力制御パラメータ/プロセスIDの中で、Grant free PUSCHの送信電力を最大にする電力制御パラメータ/プロセスIDを選択する。実施例2−3Bにより、信頼性の高い送信電力決定を行うことができる。また、Grant free PUSCHの送信に対し、十分な送信電力が得られることを期待できる。
<その他の例>
実施例2において、図9A、9Bを参照して説明した例と同様に、PUSCH電力制御パラメータ/プロセスIDが、基地局200からユーザ装置100に対して、時間リソース及び/又は周波数リソース毎に設定されてもよい。一例として、異なるPUSCH電力制御パラメータ/プロセスIDが異なるスロットに設定されてもよい。
また、例えば、ユーザ装置100が、送信電力の能力制限により、あるリソースに対して設定されたPUSCH電力制御パラメータにより算出される送信電力を出力できない場合において、ユーザ装置100は、当該リソースにおいて、Grant free PUSCH送信を行わないこととしてもよい。
また、ユーザ装置100は、Grant free PUSCHの送信電力を、Grant free PUSCHの送信前の最後にスケジュールされたPUSCHの送信電力及び/又は電力制御パラメータ及び/又はパスロス推定値を用いて決定してもよい。
<パスロス推定について(実施例2)>
次に、実施例2においてユーザ装置100が実行するパスロス推定について説明する。
既に説明したとおり、例えば、ユーザ装置100は、「referenceSignalPower - higher layer filtered RSRP」により、サービングセルのサブフレーム毎(あるいはスロット毎)のパスロスを算出することができる。referenceSignalPowerは、RRCシグナリングにより通知されるパラメータであり(例:非特許文献2)、DLの参照信号の送信電力を示す。higher layer filtered RSRPは、例えば非特許文献2に規定された方法でフィルタリングされたRSRPである。フィルタリングでは、例えばフィルタリング用のパラメータ(例:filterCoefficient)が使用される。
実施例2におけるGrant free PUSCHの送信電力決定に使用するパスロスについてのパラメータとしては、上記以外に、例えば、RSRPの測定に、複数の参照信号のうちのどの参照信号を使用するかを指定するパラメータが含まれる。例えば、複数の参照信号はそれぞれ、あるビームに対応付けられる。
上記のパスロスについてのパラメータのセットは、例えば、PUSCHの電力設定の一部として、ブロードキャストシグナリング、あるいはUE個別RRCシグナリング(上位レイヤシグナリング)で基地局200からユーザ装置100に通知することとしてよい。ユーザ装置100は、通知されたパラメータを使用してGrant free PUSCHの送信電力算出のためのパスロスの推定値を算出する。
また、実施例2におけるGrant free PUSCHの送信電力決定に使用するパスロスについてのパラメータのセットは、例えば、Grant free PUSCHのリソース設定の一部としてRRCシグナリング(上位レイヤシグナリング)で基地局200からユーザ装置100に通知することとしてもよい。
また、パスロスについてのパラメータのセットの複数候補(それぞれインデックスが付される)をブロードキャストシグナリング、あるいはUE個別RRCシグナリング(上位レイヤシグナリング)で基地局200からユーザ装置100に通知することとしてもよい。この場合、ユーザ装置100が実際に使用するパラメータのセットがブロードキャストシグナリング、UE個別RRCシグナリング、あるいはDCI(例:Group common PDCCH、UE個別PDCCH)により、基地局200からユーザ装置100に指示される。また、ユーザ装置100は、自律的に、パスロスについてのパラメータのセットの複数候補から1つのパラメータのセットを選択してもよい。
上記のように、実施例2によれば、Grant free PUSCHのためのUL送信電力決定のためのメカニズムが提供される。
(装置構成)
以上説明した実施の形態の動作を実行するユーザ装置100及び基地局200の機能構成例を説明する。ユーザ装置100及び基地局200はそれぞれ、本実施の形態で説明した全ての機能を備える。ただし、ユーザ装置100及び基地局200はそれぞれ、本実施の形態で説明した全ての機能の中の一部の機能を備えることとしてもよい。例えば、ユーザ装置100及び基地局200はそれぞれ、実施例1を実施する機能、実施例2を実施する機能のうちの全部の機能を備えても良いし、これらのうちのいずれか複数又は1つの機能を備えてもよい。
<ユーザ装置100>
図20は、ユーザ装置100の機能構成の一例を示す図である。図20に示すように、ユーザ装置100は、信号送信部101と、信号受信部102と、設定情報管理部103と、送信電力決定部104を含む。図20に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
信号送信部101は、上位レイヤの情報から下位レイヤの信号を生成し、当該信号を無線で送信するように構成されている。信号受信部102は、各種の信号を無線受信し、受信した信号から上位レイヤの情報を取得するように構成されている。
設定情報管理部103は、予め設定される設定情報と、ダイナミック及び/又はセミスタティックに基地局200等から送信される設定情報とを格納する記憶部を有する。
送信電力決定部104は、本実施の形態(DLベース電力制御、実施例1、実施例2)で説明した送信電力決定処理を実行する。
例えば、信号受信部102は、基地局200から、ユーザ装置100が使用する電力制御パラメータの候補となる複数の電力制御パラメータを受信するように構成され、送信電力決定部104は、前記複数の電力制御パラメータから、使用する電力制御パラメータを選択し、選択した電力制御パラメータと、パスロス推定値とに基づいて、UL信号の送信電力を決定するように構成され、信号送信部101は、前記送信電力決定部104により決定された送信電力を用いて、前記UL信号を送信するように構成される。
前記UL信号は、例えば、参照信号、又は、ULグラントフリーのリソースを用いて送信されるデータ信号である。前記送信電力決定部104は、前記複数の電力制御パラメータのうち、前記UL信号の送信電力が最大になる電力制御パラメータを選択することとしてもよい。前記送信電力決定部104は、前記信号受信部102により受信される下り制御情報に基づいて、前記複数の電力制御パラメータから、使用する電力制御パラメータを選択することとしてもよい。前記信号受信部102は、前記パスロス推定値を決定するために使用するパラメータの候補となる複数のパラメータを前記基地局から受信し、前記送信電力決定部104は、前記複数のパラメータから、使用するパラメータを選択し、当該パラメータを使用して前記パスロス推定値を決定することとしてもよい。
ここでULグラントフリーのリソースとは、UL送信毎には基地局からのUL grantを必要としないUL送信のためのリソースである。ULグラントフリーのリソースに関し、予め上位レイヤ(例えばブロードキャストシグナリング及び/又はRRCシグナリング)から設定された送信リソース候補の中から実際の送信リソースをユーザ装置が選択する方法を用いても良いし、SPS(Semi−persistent Scheduling)で基地局からDCIなどで送信リソースを通知する方法を用いてもよい。UL送信の際にユーザ装置は接続状態(例えばRRC_CONNECTED)でなくてもよい。
<基地局200>
図21は、基地局200の機能構成の一例を示す図である。図21に示すように、基地局200は、信号送信部201と、信号受信部202と、設定情報管理部203と、送信電力制御部204を含む。図21に示す機能構成は一例に過ぎない。本実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
信号送信部201は、上位レイヤの情報から下位レイヤの信号を生成し、当該信号を無線で送信するように構成されている。信号受信部202は、各種の信号を無線受信し、受信した信号から上位レイヤの情報を取得するように構成されている。設定情報管理部203は記憶部を含み、予め設定される設定情報を格納するとともに、ダイナミック及び/又はセミスタティックにユーザ装置100に対して設定する設定情報を決定し、保持する機能を含む。また、送信電力制御部204は、ユーザ装置100におけるUL信号の送信電力決定のためのパラメータを決定し、当該パラメータを信号送信部201を介してユーザ装置100に送信する機能を含む。
<ハードウェア構成>
上記実施の形態の説明に用いたブロック図(図20〜図21)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に複数要素が結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
また、例えば、本発明の一実施の形態におけるユーザ装置100と基地局200はいずれも、本実施の形態に係る処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図22は、本実施の形態に係るユーザ装置100と基地局200のハードウェア構成の一例を示す図である。上述のユーザ装置100と基地局200はそれぞれ、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。ユーザ装置100と基地局200のハードウェア構成は、図に示した1001〜1006で示される各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
ユーザ装置100と基地局200における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、図20に示したユーザ装置100の信号送信部101、信号受信部102、設定情報管理部103、送信電力決定部104は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。また、例えば、図21に示した基地局200の信号送信部201と、信号受信部202と、設定情報管理部203と、送信電力制御部204は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施の形態に係る処理を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、ユーザ装置100の信号送信部101及び信号受信部102は、通信装置1004で実現されてもよい。また、基地局200の信号送信部201及び信号受信部202は、通信装置1004で実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、ユーザ装置100と基地局200はそれぞれ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本実施の形態によれば、基地局とユーザ装置とを有する無線通信システムにおける前記ユーザ装置であって、前記基地局から、前記ユーザ装置が使用する電力制御パラメータの候補となる複数の電力制御パラメータを受信する信号受信部と、前記複数の電力制御パラメータから、使用する電力制御パラメータを選択し、選択した電力制御パラメータと、パスロス推定値とに基づいて、UL信号の送信電力を決定する送信電力決定部と、前記送信電力決定部により決定された送信電力を用いて、前記UL信号を送信する信号送信部とを備えることを特徴とするユーザ装置が提供される。
上記の構成により、ULグラントを受けずに送信されるUL信号に対するUL電力制御技術が提供される。
前記UL信号は、例えば、参照信号、又は、UL送信毎には前記基地局からのULグラントを必要としないUL送信のためのリソースを用いて送信されるデータ信号である。この構成により、参照信号、又は、ULグラントフリーのリソースを用いて送信されるデータ信号に対して、適切にUL電力制御を実行することができる。
前記送信電力決定部は、前記複数の電力制御パラメータのうち、前記UL信号の送信電力が最大になる電力制御パラメータを選択することとしてもよい。この構成により、送信電力決定を的確に行うことができるとともに、十分な送信電力を確保できる。
前記送信電力決定部は、前記信号受信部により受信される下り制御情報に基づいて、前記複数の電力制御パラメータから、使用する電力制御パラメータを選択することとしてもよい。この構成により、基地局により決定された電力制御パラメータを使用できるので、最適なUL送信電力を使用できる。
前記信号受信部は、前記パスロス推定値を決定するために使用するパラメータの候補となる複数のパラメータを前記基地局から受信し、前記送信電力決定部は、前記複数のパラメータから、使用するパラメータを選択し、当該パラメータを使用して前記パスロス推定値を決定することとしてもよい。この構成により、適切なパラメータを使用してパスロスを算出することができる。
また、本実施の形態により、基地局とユーザ装置とを有する無線通信システムにおける前記ユーザ装置が実行する送信電力制御方法であって、前記基地局から、前記ユーザ装置が使用する電力制御パラメータの候補となる複数の電力制御パラメータを受信する信号受信ステップと、前記複数の電力制御パラメータから、使用する電力制御パラメータを選択し、選択した電力制御パラメータと、パスロス推定値とに基づいて、UL信号の送信電力を決定する送信電力決定ステップと、前記送信電力決定ステップにより決定された送信電力を用いて、前記UL信号を送信する信号送信ステップとを備えることを特徴とする送信電力制御方法が提供される。
上記の構成により、ULグラントを受けずに送信されるUL信号に対するUL電力制御技術が提供される。
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、ユーザ装置100と基地局200は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従ってユーザ装置100が有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従って基地局200が有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD−ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
また、情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、ブロードキャスト情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE−A(LTE−Advanced)、SUPER 3G、IMT−Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W−CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra−WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書において基地局200によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局200を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、ユーザ装置100との通信のために行われる様々な動作は、基地局200および/または基地局200以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS−GWなどが考えられるが、これらに限られない)によって行われ得ることは明らかである。上記において基地局200以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MMEおよびS−GW)であってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。
ユーザ装置100は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局200は、当業者によって、NB(NodeB)、eNB(enhanced NodeB)、ベースステーション(Base Station)、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示の全体において、例えば、英語でのa,an,及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、これらの冠詞は、文脈から明らかにそうではないことが示されていなければ、複数のものを含み得る。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
100 ユーザ装置
101 信号送信部
102 信号受信部
103 設定情報管理部
104 送信電力決定部
200 基地局
201 信号送信部
202 信号受信部
203 設定情報管理部
204 送信電力制御部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置

Claims (6)

  1. 基地局とユーザ装置とを有する無線通信システムにおける前記ユーザ装置であって、
    前記基地局から、前記ユーザ装置が使用する電力制御パラメータの候補となる複数の電力制御パラメータを受信する信号受信部と、
    前記複数の電力制御パラメータから、使用する電力制御パラメータを選択し、選択した電力制御パラメータと、パスロス推定値とに基づいて、UL信号の送信電力を決定する送信電力決定部と、
    前記送信電力決定部により決定された送信電力を用いて、前記UL信号を送信する信号送信部と
    を備えることを特徴とするユーザ装置。
  2. 前記UL信号は、参照信号、又は、UL送信毎には前記基地局からのULグラントを必要としないUL送信のためのリソースを用いて送信されるデータ信号である
    ことを特徴とする請求項1に記載のユーザ装置。
  3. 前記送信電力決定部は、前記複数の電力制御パラメータのうち、前記UL信号の送信電力が最大になる電力制御パラメータを選択する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のユーザ装置。
  4. 前記送信電力決定部は、前記信号受信部により受信される下り制御情報に基づいて、前記複数の電力制御パラメータから、使用する電力制御パラメータを選択する
    ことを特徴とする請求項2に記載のユーザ装置。
  5. 前記信号受信部は、前記パスロス推定値を決定するために使用するパラメータの候補となる複数のパラメータを前記基地局から受信し、
    前記送信電力決定部は、前記複数のパラメータから、使用するパラメータを選択し、当該パラメータを使用して前記パスロス推定値を決定する
    ことを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載のユーザ装置。
  6. 基地局とユーザ装置とを有する無線通信システムにおける前記ユーザ装置が実行する送信電力制御方法であって、
    前記基地局から、前記ユーザ装置が使用する電力制御パラメータの候補となる複数の電力制御パラメータを受信する信号受信ステップと、
    前記複数の電力制御パラメータから、使用する電力制御パラメータを選択し、選択した電力制御パラメータと、パスロス推定値とに基づいて、UL信号の送信電力を決定する送信電力決定ステップと、
    前記送信電力決定ステップにより決定された送信電力を用いて、前記UL信号を送信する信号送信ステップと
    を備えることを特徴とする送信電力制御方法。
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