JPWO2019043040A5 - - Google Patents

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本発明の好ましい一実施形態では、方法工程a)とb)との間に、方法工程b)とc)との間に、又は方法工程a)とb)との間及び方法工程b)とc)との間にライムケーキの希釈が実施される。特に好ましい実施形態では、ライムケーキの希釈は、水性媒体、特に凝縮液又は水の添加により行われる。好ましくは、ライムケーキの希釈は凝縮液の添加により行われる。好ましくは、ライムケーキの希釈は水の添加により行われる。

特に好ましい一実施形態では、方法工程a)で調製されたライムケーキは、方法工程b)の実施前に水性媒体、特に凝縮液又は水の添加によって希釈され、特に、25~40重量%、好ましくは30~40重量%、好ましくは35~40重量%(炭酸処理されるべきライムケーキの全重量に対する)の乾燥物質含量を特に有する懸濁液が製造される。

本発明に関して、「凝縮液」とは、特に植物、特にビートからの糖の生成の間に蒸発及び凝縮により生じ、プロセス水として利用することができる水性媒体、特に水と解釈される。

本発明に関して、「機能改善されたライムケーキ」とは、石灰・炭酸抽出物精製の第1炭酸化及び/又は第2炭酸化においてそれぞれの炭酸化泥漿の圧搾によって得られる未処理のライムケーキと特にその純度及びその高いCaCO3含量の点で異なり未処理のライムケーキとは対照的に種々の用途のために、例えば肥料、濾過助剤、充填材料又は色素吸着用の吸着剤として使用され得るという点で異なるライムケーキと解釈される。本発明によれば、機能改善されたライムケーキは、工程d)において、工程c)で得られた機能改善されたライムケーキの前駆物質から直接的に得られるライムケーキでもあり、工程d)において、Ca(OH)2を工程c)で得られた機能改善されたライムケーキの前駆物質に添加した後に得られるライムケーキでもあり得る。

更なる好ましい実施形態は、従属請求項の主題である。

本発明は例えば以下の態様を含む。
[項1]
ライムケーキから機能改善されたライムケーキを製造する方法であって、以下の方法工程:
a)少なくとも85重量%のCaCO 3 及び最大1重量%の有機非ショ糖分(それぞれTS(乾燥物質)、ライムケーキのTSに対する)を含有する、最大20μmの平均粒径を有するライムケーキを調製する方法工程、
b)前記ライムケーキを炭酸化する方法工程、
c)炭酸処理されたライムケーキから色素含有液相を分離することで、機能改善されたライムケーキの前駆物質を得る方法工程、並びに
d)機能改善されたライムケーキを得る方法工程
を含む、方法。
[項2]
方法工程a)とb)との間、方法工程b)とc)との間、又は方法工程a)とb)との間及び方法工程b)とc)との間にライムケーキの希釈を実施する、項1に記載の方法。
[項3]
前記方法工程d)で得られる機能改善されたライムケーキが、前記方法工程c)で得られる機能改善されたライムケーキの前駆物質から少なくとも1つのメンブレンフィルタープレスによって得られる、項1又は2に記載の方法。
[項4]
方法工程d)で得られる機能改善されたライムケーキが、少なくとも90重量%(TS、機能改善されたライムケーキのTSに対する)のCaCO 3 含量を有する、項1から3のいずれか一項に記載の方法。
[項5]
方法工程c)に引き続き、前記方法工程c)で得られる機能改善されたライムケーキの前駆物質へのCa(OH) 2 の添加を行う、項1から4のいずれか一項に記載の方法。
[項6]
前記方法工程a)で調製されるライムケーキが、55~80重量%(ライムケーキの全重量に対する)の乾燥物質含量を有する、項1から5のいずれか一項に記載の方法。
[項7]
前記方法工程b)で炭酸化のために使用されるライムケーキが、25~40重量%(炭酸処理されるべきライムケーキの全重量に対する)の乾燥物質含量を有する、項1から6のいずれか一項に記載の方法。
[項8]
前記方法工程c)における分離に供給される炭酸処理されたライムケーキが、15~30重量%(炭酸処理されたライムケーキの全重量に対する)の乾燥物質含量を有する、項1から7のいずれか一項に記載の方法。
[項9]
前記方法工程d)で得られる機能改善されたライムケーキが、85~95重量%(機能改善されたライムケーキの全重量に対する)の乾燥物質含量を有する、項1から8のいずれか一項に記載の方法。
[項10]
前記方法工程a)で使用されるライムケーキが、コロイドが低減されたライムケーキである、項1から9のいずれか一項に記載の方法。
[項11]
項1から10のいずれか一項に記載の方法により製造できる機能改善されたライムケーキ。
[項12]
濾過助剤、充填材料、石灰肥料又は色素吸着用の吸着剤としての、項11に記載の機能改善されたライムケーキの使用。
[項13]
項4に記載の方法に従って特に製造できる、項11に記載の機能改善されたライムケーキの糖汁の精製のための使用。

1.2 ライムケーキからの機能改善されたライムケーキの製造
まず、節1.1による86%のCaCO3含量、20μm未満のCaCO3の粒径及び約1%の有機非ショ糖分の量を有するコロイド不含のライムケーキを、凝縮液(水の使用も可能である)により懸濁することによって約30%~35%の乾燥物質の固形分を有するライムケーキ懸濁液を製造した。得られた懸濁液を約80℃に加熱し、引き続き二酸化炭素によりガス処理(炭酸処理)することで、懸濁液のpH値を低下させた。pH値の終点は、二酸化炭素によるガス処理後に8.5であった。得られた懸濁液を、それに基づいて凝縮液(水の使用も可能である)により25%の乾燥物質含量にまで希釈し、固形分をデカンテーション(濾過又は遠心分離等の別の適切な分離法も可能である)によって色素含有の液相から分離した。得られた機能改善されたライムケーキの前駆物質は、93%のCaCO3含量を有していた。

Claims (13)

  1. ライムケーキから機能改善されたライムケーキを製造する方法であって、以下の方法工程:
    a)少なくとも85重量%のCaCO3及び最大1重量%の有機非ショ糖分(それぞれTS(乾燥物質)、ライムケーキのTSに対する)を含有する、最大20μmの平均粒径を有するライムケーキを調製する方法工程、
    b)前記ライムケーキを炭酸化する方法工程、
    c)炭酸処理されたライムケーキから色素含有液相を分離することで、機能改善されたライムケーキの前駆物質を得る方法工程、並びに
    d)機能改善されたライムケーキを得る方法工程
    を含み、前記機能改善されたライムケーキが、方法工程a)で調製されたライムケーキよりも高い純度及びCaCO 3 含量を有する、方法。
  2. 方法工程a)とb)との間、方法工程b)とc)との間、又は方法工程a)とb)との間及び方法工程b)とc)との間にライムケーキの希釈を実施する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記方法工程d)で得られる機能改善されたライムケーキが、前記方法工程c)で得られる機能改善されたライムケーキの前駆物質から少なくとも1つのメンブレンフィルタープレスによって得られる、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 方法工程d)で得られる機能改善されたライムケーキが、少なくとも90重量%(TS、機能改善されたライムケーキのTSに対する)のCaCO3含量を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 方法工程c)に引き続き、前記方法工程c)で得られる機能改善されたライムケーキの前駆物質へのCa(OH)2の添加を行う、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記方法工程a)で調製されるライムケーキが、55~80重量%(ライムケーキの全重量に対する)の乾燥物質含量を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記方法工程b)で炭酸化のために使用されるライムケーキが、25~40重量%(炭酸処理されるべきライムケーキの全重量に対する)の乾燥物質含量を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記方法工程c)における分離に供給される炭酸処理されたライムケーキが、15~30重量%(炭酸処理されたライムケーキの全重量に対する)の乾燥物質含量を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記方法工程d)で得られる機能改善されたライムケーキが、85~95重量%(機能改善されたライムケーキの全重量に対する)の乾燥物質含量を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記方法工程a)で使用されるライムケーキが、以下の工程:
    i)石灰乳を100mlのビート粗汁当たり約0.1g~0.3gのCaOのアルカリ度に達するまで添加することによりビート粗汁を予備石灰処理して、非ショ糖分を凝固物の形態で沈殿及び/又は凝固させる工程、
    ii)約5百万~約2千2百万の分子量を有するアクリルアミド及びアクリル酸ナトリウムからの少なくとも1種のコポリマーを、ポリアニオン性凝集剤として1ppm~8ppmの濃度まで添加する工程、
    iii)少なくとも1つの第1の分離除去装置を使用して予備石灰処理汁から凝固物を分離して、清澄な予備石灰処理汁を得る工程、
    iv)凝固物の分離後に得られる清澄な予備石灰処理汁を、石灰乳をその予備石灰処理汁中で100ml当たり約0.6gのCaOのアルカリ度に達するまで添加することにより、本石灰処理する工程、
    v)二酸化炭素を本石灰処理汁中に導入することにより第1炭酸化を実施し、任意選択で引き続き第2炭酸化を実施することで、第1泥状汁及び任意選択で第2泥状汁を得る工程、並びに
    vi)第1泥状汁及び任意選択で第2泥状汁の圧搾をすることで、少なくとも85重量%のCaCO 3 及び最大1重量%の有機非ショ糖分(それぞれTS(乾燥物質)、ライムケーキのTSに対する)を含有する、最大20μmの平均粒径を有するライムケーキを得る工程
    を含むライムケーキの製造方法から得られるライムケーキである、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の方法により製造できる機能改善されたライムケーキであって、少なくとも90重量%(TS、機能改善されたライムケーキのTSに対する)の炭酸カルシウム含量(CaCO 3 含量)を有する、機能改善されたライムケーキ
  12. 濾過助剤、充填材料、石灰肥料又は色素吸着用の吸着剤としての、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法により製造される機能改善されたライムケーキの使用であって、機能改善されたライムケーキが、少なくとも90重量%(TS、機能改善されたライムケーキのTSに対する)の炭酸カルシウム含量(CaCO 3 含量)を有する、使用
  13. 請求項1から10のいずれか一項に記載の方法により製される機能改善されたライムケーキの、糖汁の精製のための使用であって、機能改善されたライムケーキが、少なくとも90重量%(TS、機能改善されたライムケーキのTSに対する)の炭酸カルシウム含量(CaCO 3 含量)を有する、使用
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