JPWO2019021648A1 - 送信機および送信方法 - Google Patents

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Abstract

スケジューラは、各受信機が存在する領域に基づいて、1つの受信機宛の送信データAおよび別の受信機宛の送信データBを送信する時間および無線チャネルを決定するスケジューリングを行う。送信部は、スケジューラが決定した時間および無線チャネルで、送信データA、Bを衛星局に送信する。

Description

本開示は、送信機および送信方法に関する。
近年、TV(television)放送の高画質化や、航空機、船舶等のブロードバンド通信の利用の増加に伴い、衛星通信の需要が増加している。これに伴い、ハイスループット衛星(High Throughput Satellite(HTS))と呼ばれる衛星通信システムの開発が進められている(特許文献1)。ハイスループット衛星は、送信ビームの本数を増やしてカバレッジエリアを絞り込むことにより、端末の受信電力を増加させるマルチビーム方式を採用する。端末の受信電力が増加することにより、より高効率な変復調・符号化方式が利用可能になるため、スループットを向上させることができる。
マルチビーム方式においては、各ビームが地表近傍に向けて円錐型のビームパターンを形成する。各ビームに対応する円形または略円形のカバレッジエリアで地表近傍の領域を隙間なく埋めようとすると、隣接するカバレッジエリアに重なり領域が生じる。なお、重なり領域とは、所望ビームの信号電力と近接ビームの信号電力の比、すなわち、所望ビームの信号電力/近接ビームの信号電力が、第1閾値(例えば−3dB)以上、かつ、第2閾値(例えば3dB)以下となる領域である。
従来では、重なり領域における干渉抑圧対策として、4つの周波数の繰り返しや、2つの周波数と垂直、水平の2偏波での繰り返しを採用している。
特開2017−5507号公報
本開示の一態様は、マルチビーム方式の衛星通信システムにおいて、重なり領域における干渉抑圧とシステム全体のスループットの向上との両立を実現できる送信機および送信方法の提供に資する。
本開示の一態様に係る送信機は、マルチビーム方式で信号を送信する衛星局を介して受信機と通信を行う送信機である。送信機は、スケジューラと、送信部と、を有する。スケジューラは、受信機が存在する領域に基づいて、受信機宛のデータを送信する時間および無線チャネルを決定するスケジューリングを行う。送信部は、スケジューラが決定した時間および無線チャネルで、受信機宛のデータの信号を衛星局に送信する。送信部から第i(iは1以上の整数)無線チャネルで送信された信号は、衛星局から第iビームで受信機に送信される。衛星局から各ビームで送信される信号の周波数は同一である。
本開示の一態様に係る送信方法は、送信機が、マルチビーム方式で信号を送信する衛星局を介して受信機にデータを送信する送信方法である。衛星局から各ビームで送信される信号の周波数は同一である。送信方法は、送信機が、受信機が存在する領域に基づいて、受信機宛のデータを送信する時間および無線チャネルを決定することを含む。また、送信方法は、送信機が、決定した時間および無線チャネルで、受信機宛のデータの信号を衛星局に送信することを含む。さらに、送信方法は、衛星局が、送信機から第i(iは1以上の整数)無線チャネルで送信された信号を中継して第iビームで受信機に送信することを含む。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一態様によれば、マルチビーム方式の衛星通信システムにおいて、重なり領域における干渉抑圧とシステム全体のスループットの向上との両立を実現できる。
本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および効果は、いくつかの実施の形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
セル間協調送信方式を説明する図 セル間協調送信方式のスケジューリングの一例を示す図 セル間協調送信方式のスケジューリングの一例を示す図 eICIC(enhanced Inter-Cell Interference Coordination)とセル間協調送信方式との組み合わせを説明する図 本開示の実施の形態1に係る衛星通信システムの構成を示す図 本開示の実施の形態1に係る衛星通信システムの受信機の配置パターンの一例を示す図 本開示の実施の形態1に係る地上局の一部の構成を示すブロック図 本開示の実施の形態1に係る地上局の構成を示すブロック図 衛星局の構成を示すブロック図 本開示の実施の形態1に係る受信機の構成を示すブロック図 本開示の実施の形態1における図6の場合のスケジューリングの一例を示す図 本開示の実施の形態1に係る衛星通信システムの受信機の配置パターンの一例を示す図 本開示の実施の形態1における図12の場合のスケジューリングの一例を示す図 周波数利用効率の改善を説明する図 本開示の実施の形態1の変形例1における図12の場合のスケジューリングの一例を示す図 本開示の実施の形態1の変形例2に係る衛星通信システムの受信機の配置パターンの一例を示す図 本開示の実施の形態1の変形例2における図16の場合のスケジューリングの一例を示す図 本開示の実施の形態1の変形例3に係る衛星通信システムの受信機の配置パターンの一例を示す図 本開示の実施の形態1の変形例3に係る衛星通信システムの受信機の配置パターンの別の一例を示す図 SISO(Single Input Single Output)およびMIMO(Multiple Input Multiple Output)の概念図 本開示の実施の形態2における図12の場合のスケジューリングの一例を示す図 本開示の実施の形態3における図12の場合のスケジューリングの一例を示す図 本開示の実施の形態4における図12の場合のスケジューリングの一例を示す図 本開示の実施の形態5に係る衛星通信システムの受信機の配置パターンの一例を示す図 本開示の実施の形態5における図24の場合のスケジューリングの一例を示す図
本開示の実施の形態の説明に先立ち、従来の技術における問題点を簡単に説明する。従来の干渉抑圧対策では、隣接ビーム間で異なる周波数を使用するため、リソースの利用率が低下し、システム全体のスループットが低下してしまうという問題がある。
まず、陸上移動通信におけるセル境界での干渉を抑圧する方法について説明する。
[陸上移動通信でのセル間干渉抑圧技術]
従来から、陸上移動通信におけるセル間干渉抑圧技術として、フラクショナル周波数繰り返し(Fractional Frequency Reuse)が知られている。フラクショナル周波数繰り返しは、上記のマルチビーム方式における重なり領域のように他セルとの重なり部分(セル境界)を有するセルに適用される。
セルの基地局近傍においては、端末と基地局との距離が小さく、基地局からの信号の減衰が小さいので、基地局は、小さい電力で端末と通信することができる。一方、セル境界においては、端末と基地局との距離が大きく、基地局からの信号の減衰が大きいので、基地局は、大きい電力で端末と通信する必要がある。
フラクショナル周波数繰り返しでは、各セルについて、基地局近傍の小さい送信電力とセル境界の大きい送信電力の2つの送信電力に分け、かつ、隣接セルにおいて大きい送信電力を同一周波数、同一時刻で使用しないように制御する。
[LTEでのセル間干渉抑圧技術]
また、従来から、LTE(Long-Term Evolution)におけるセル間干渉抑圧技術の一例として、eICIC(enhanced Inter-Cell Interference Coordination)が知られている。eICICは、LTEにおいて、マクロセルに対して同一の周波数を用いてスモールセルを構成する際に適用される。
マクロセルのカバレッジ内において、例えば、多くのユーザが集まる駅、繁華街等の場所に、スモールセルが配置される。マクロセルの基地局は、大きい送信電力を使用する。スモールセルの基地局は、小さい送信電力を使用する。
eICICにおいては、スモールセルの基地局は、重要なデータであるProtected Resourceと、重要でないデータであるNon-protected Resourceとを、時分割で送信する。スモールセルの基地局がProtected Resourceを送信する間、マクロセルの基地局は、データ区間の送信を停止し、干渉電力測定に用いるLTE−CRS(Cell-Specific Reference Signal)のみを送信する。一方、スモールセルの基地局がNon-protected Resourceを送信する間、マクロセルの基地局は、データ区間を送信する。これにより、多くのユーザが集まる場所に配置したスモールセルの通信を優先的に行うことができ、面積当たりのスループットを向上させることができる。
次に、陸上移動通信におけるセル境界での受信品質を向上させる方法について説明する。
[LTEでのセル間協調送信方式]
従来から、セル境界において、複数の基地局が協調送信を行うことにより、SN比(信号対雑音電力比)を向上させ、より高い周波数利用効率を実現するセル間協調送信方式が知られている。
セル間協調送信方式では、図1に示すように、基地局1のセル1と基地局2のセル2の重なり領域に端末A(受信機3)が存在する場合、図2に示すように、基地局1および基地局2の各々が、それぞれ、時間t1,t2,t3,t4に、同一のデータA(1),A(2),A(3),A(4)を端末Aに送信する。
その際、基地局1および基地局2が、基準タイミングを同期させ、かつ、端末Aにおける基地局1からのデータの到達時刻と基地局2からのデータの到達時刻との差がガードインターバルに収まるように調整する。これにより、端末Aでは、基地局1からのデータと基地局2からのデータを合成することができるので、S/N比を向上させることができる。
あるいは、セル間協調送信方式では、図1の状態において、基地局1および基地局2の内、端末AのS/N比が高くなる方の基地局からのみデータを送信する。例えば、時間t1,t4においては、基地局1からのデータのSN比が、基地局2からのものより高く、時刻t2,t3においては、基地局2からのデータのSN比が、基地局1からのものよりも高いとする。この場合、図3に示すように、基地局1が、時間t1,t4において、それぞれデータA(1),A(4)を端末Aに送信し、基地局2が、時間t2,t3において、それぞれデータA(2),A(3)を端末Aに送信する。
この場合も、基地局1および基地局2が、基準タイミングを同期させる。これにより、端末Aでは、通信状態が最適である基地局からデータを受信することができる。
[セル間干渉抑圧技術とセル間協調送信方式の組み合わせ]
次に、セル間干渉抑圧技術とセル間協調送信方式の組み合わせについて検討する。
まず、フラクショナル周波数繰り返しとセル間協調送信方式との組み合わせについて検討する。フラクショナル周波数繰り返しにおいては、隣接セルの間で大きい送信電力に異なる周波数を使用することにより、セル間の干渉を抑圧している。したがって、隣接セルの間で同一の周波数を使用するセル間協調送信方式を、フラクショナル周波数繰り返しと組み合わせることはできない。
次に、eICICとセル間協調送信方式との組み合わせについて検討する。図4では、基地局1のセル1の、基地局2のセル2と重ならない領域Rに端末A(受信機3−1)が存在し、セル1とセル2の重なり領域Qに端末B(受信機3−2)が存在する場合を示している。
eICICにおいては、マクロセルには、マクロセルの基地局からの電波が届き、マイクロセルには、マクロセルの基地局からの電波とマイクロセルの基地局からの電波の両方が届く。また、図4の場合、セル1には、基地局1からの電波が届き、セル2の領域Qには、基地局1,2からの電波の両方が届く。したがって、eICICのマクロセルとマイクロセルが、それぞれ、図4のセル1とセル2とに対応する。
eICICにおいては、セル2(マイクロセル)の基地局2が端末BにNon-protected Resourceを送信すると同時に、セル1(マクロセル)の基地局1が同一の周波数で端末Aにデータを送信する。したがって、端末Bにおいて干渉が発生するので、基地局2からのデータには干渉に強い変復調方式や誤り訂正符号を使用することが必要となり、伝送レートが低くなる。このように、eICICにセル間協調送信方式を組み合わせても、セル境界におけるSN比を向上させることができない。
以上のように、従来技術での周波数軸または時間軸でのセル境界の干渉抑圧方法と、複数基地局からの同時または選択送信によるセル境界のS/N比向上技術を同時に適用することはできない。
[陸上移動通信と衛星通信の通信環境の相違点]
次に、陸上移動通信と衛星通信の通信環境の相違点について説明する。
一般に、陸上移動通信においては、セル半径が小さい(例えば、200m〜数km)ので、複数の基地局から電波が届く場合が多く、干渉を受ける領域と受けない領域とを判定するのが比較的困難である。これに対して、衛星通信においては、カバレッジエリアの半径が大きい(例えば、数百km〜1000km)ので、干渉を受ける領域と干渉を受けない領域とを判定するのが比較的容易である。
また、一般に、陸上移動通信においては、端末の移動、周辺の人、車等の移動、周辺の建物等によりフェージングが発生し、複数の基地局から届く電波の強度の時間変動が比較的大きい。これに対して、衛星通信においては、見通し通信の環境で通信するので、受信電界強度の時間変動が比較的小さい。
また、一般に、陸上移動通信においては、基地局と端末の間の距離が短いので、端末における測定結果を基地局へ報告する場合の遅延が比較的小さい。これに対して、衛星通信においては、航空機、船舶等が搭載する受信機から衛星を介して地上局に報告するので、遅延が比較的大きい。
また、一般に、陸上移動通信においては、人、車等の移動経路を予測するのは困難である。これに対して、衛星通信においては、受信機を搭載する航空機、船舶等が移動する経路が予め提示されている場合が多く、また、移動方向も一定である場合が多いので、移動経路を予測するのが容易である。
上記の相違点に着目することで、マルチビーム方式の衛星通信システムにおいて、重なり領域における干渉抑圧とスループットの向上との両立を実現する本開示はなされた。以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[衛星通信システムの概要]
図5は、衛星通信システム10の一例を示す図である。衛星通信システム10は、地上局(送信機)100と、衛星局200と、受信機300と、から構成される。衛星局200は、マルチビーム方式を採用するHTSの衛星である。各ビームB1、B2、B3、B4は、地表近傍に向けて円錐型のビームパターンを形成し、地表近傍のカバレッジエリアE1,E2,E3,E4に照射される。
地上局100は、各受信機300宛の信号を衛星局200に送信する。衛星局200は、中継局としての役割を果たし、地上局100から受信した信号を各受信機300に送信する。
具体的には、衛星局200は、地上局100から受信した信号をフィルタによって各受信機300宛の信号に分離し、各受信機300が存在するカバレッジエリアに対応するビームで、各受信機300宛の信号を送信する。
衛星局200と各受信機300の間には障害物がないので、衛星局200と各受信機300とは、見通し通信の環境で通信することができる。
<実施の形態1>
実施の形態1では、説明を簡単にするために、図6に示すように、地上局100が、衛星局200を介して、2つの受信機300−1、300−2と同時に通信を行い、衛星局200が、2つのビームB1、B2(カバレッジエリアE1、E2)を形成する場合について説明する。
なお、図6では、受信機300−1が航空機Aに搭載され、受信機300−2が航空機Bに搭載されているものとする。また、図6では、航空機Aが、カバレッジエリアE1の、重なり領域Qを除いた領域R1に存在し、航空機Bが、カバレッジエリアE2の、重なり領域Qを除いた領域R2に存在している場合を示している。
地上局100は、ビームB1に対応する無線チャネルC1およびビームB2に対応する無線チャネルC2で信号を送信する。衛星局200は、無線チャネルC1に乗せられた信号をビームB1で送信し、無線チャネルC2に乗せられた信号をビームB2で送信する。ビームB1で送信される信号の周波数と、ビームB2で送信される信号の周波数は同一である。
[地上局の構成]
図7は実施の形態1に係る地上局100の一部の構成を示すブロック図である。図7に示す地上局100において、スケジューラ106は、各受信機300−1、300−2が存在する領域(R1、Q、R2)に基づいて、受信機300−1宛の送信データAおよび受信機300−2宛の送信データBを送信する時間および無線チャネルC1、C2を決定するスケジューリングを行う。送信部111は、スケジューラ106が決定した時間および無線チャネルで、送信データA、Bを衛星局200に送信する。
図8は、実施の形態1に係る地上局100の構成を示すブロック図である。図8に示すように、地上局100は、符号化部101−A,101−Bと、変調部102−A,102−Bと、バッファ103−A,103−Bと、メモリ104と、位置特定部105と、スケジューラ106と、チャネル選択部107と、無線送信部108−1,108−2と、アンテナ109と、から主に構成される。チャネル選択部107と、無線送信部108−1,108−2と、により送信部111を構成する。
符号化部101−Aは、航空機A(受信機300−1)宛の送信データAを符号化し、符号化データAを変調部102−Aに出力する。符号化部101−Bは、航空機B(受信機300−2)宛の送信データBを符号化し、符号化データBを変調部102−Bに出力する。
変調部102−Aは、符号化データAを変調し、変調データAをバッファ103−Aに出力する。変調部102−Bは、符号化データBを変調し、変調データBをバッファ103−Bに出力する。
バッファ103−Aは、変調データAを一時的に保存する。バッファ103−Bは、変調データBを一時的に保存する。
メモリ104は、衛星局200の各ビームB1、B2のカバレッジエリアE1、E2、航空機A、Bの運行計画表等を記憶する。
位置特定部105は、メモリ104に記憶された航空機A、Bの運行計画表に基づいて、現在の航空機A、Bの位置を特定する。なお、位置特定部105は、航空機A、Bの位置示す情報(以下、「位置情報」という)を、受信機300−1、300−2から取得しても良い。この場合、地上局100は、衛星局200を経由して、位置情報を含む信号を受信しても良く、他の通信路にて位置情報を取得しても良い。位置特定部105は、位置情報をスケジューラ106に出力する。
なお、位置特定部105により特定される航空機A、Bの位置の更新頻度は、航空機A、Bが存在する領域を判定することができる限りにおいて、粗くても構わない。
スケジューラ106は、位置特定部105から出力された位置情報と、メモリ104に記憶されたカバレッジエリアE1、E2に基づいて、航空機A、Bが存在する領域(R1、Q、R2)を判定する。スケジューラ106は、航空機A、Bが存在する領域に基づいて、送信データA、Bを送信する時間および無線チャネルC1、C2を決定するスケジューリングを行う。なお、スケジューラ106のスケジューリングの詳細については後述する。
スケジューラ106は、スケジューリング結果に基づいてチャネル選択部107を制御する。また、スケジューラ106は、受信機300にスケジューリング結果を通知する。
チャネル選択部107は、スケジューラ106の制御に従って、無線送信部108−1および無線送信部108−2の少なくとも一方に、バッファ103−Aに保存された変調データA、および、バッファ103−Bに保存された変調データBを出力する。
無線送信部108−1は、チャネル選択部107から出力された変調データAあるいは変調データBに対してアップコンバート、増幅等の無線送信処理を行い、アンテナ109から無線チャネルC1で衛星局200に送信する。無線送信部108−2は、チャネル選択部107から出力された変調データAあるいは変調データBに対して無線送信処理を行い、アンテナ109から無線チャネルC2で衛星局200に送信する。
[衛星局の構成]
図9は、衛星局200の構成を示すブロック図である。なお、衛星局200の構成は、従来のものと変わらない。
衛星局200は、受信アンテナ201−1、201−2と、トランスポンダ202−1、202−2と、送信アンテナ203−1、203−2と、を有する。送信アンテナ203−1、203−2は、マルチビーム送信アンテナを構成する。
トランスポンダ202−1は、バンドパスフィルタ221−1と、増幅器222−1と、周波数変換器223−1と、バンドパスフィルタ224−1と、増幅器225−1と、を有する。同様に、トランスポンダ202−2は、バンドパスフィルタ221−2と、増幅器222−2と、周波数変換器223−2と、バンドパスフィルタ224−2と、増幅器225−2と、を有する。なお、トランスポンダ202−1、202−2は、それぞれ、送信アンテナ203−1、203−2から送信される信号の周波数が同一となるように、受信アンテナ201−1、201−2からの入力信号に乗算する発振周波数を調整できる。
アンテナ201−1は、地上局100から無線チャネルC1で送信された無線周波数信号を受信する。アンテナ201−2は、地上局100から無線チャネルC2で送信された無線周波数信号を受信する。
バンドパスフィルタ221−1は、アンテナ201−1に受信された無線周波数信号をフィルタリングして無線チャネルC1の信号を取り出し、増幅器222−1に出力する。バンドパスフィルタ221−2は、アンテナ201−2に受信された無線周波数信号をフィルタリングして無線チャネルC2の信号を取り出し、増幅器222−2に出力する。
増幅器222−1は、バンドパスフィルタ221−1を通過した信号を増幅し、周波数変換器223−1に出力する。増幅器222−2は、バンドパスフィルタ221−2を通過した信号を増幅し、周波数変換器223−2に出力する。
周波数変換器223−1は、増幅器222−1から出力された信号の周波数を、所定の出力周波数に変換し、バンドパスフィルタ224−1に出力する。周波数変換器223−2は、増幅器222−2から出力された信号の周波数を、所定の出力周波数に変換し、バンドパスフィルタ224−2に出力する。
バンドパスフィルタ224−1は、周波数変換器223−1から出力された信号をフィルタリングし、増幅器225−1に出力する。バンドパスフィルタ224−2は、周波数変換器223−2から出力された信号をフィルタリングし、増幅器225−2に出力する。
増幅器225−1は、バンドパスフィルタ224−1を通過した信号を増幅し、送信アンテナ203−1に出力する。増幅器225−2は、バンドパスフィルタ224−2を通過した信号を増幅し、送信アンテナ203−2に出力する。
送信アンテナ203−1は、増幅器225−1から出力された信号をビームB1で送信する。送信アンテナ203−2は、増幅器225−2から出力された信号をビームB2で送信する。
この結果、地上局100で無線チャネルC1に乗せられた信号(送信データAあるいは送信データB)は、衛星局200からビームB1で送信される。また、地上局100で無線チャネルC2に乗せられた信号(送信データAあるいは送信データB)は、衛星局200からビームB2で送信される。
[受信機の構成]
図10は、実施の形態1に係る受信機300の構成を示すブロック図である。図10において、受信機300は、アンテナ301と、無線受信部302と、制御部303と、抽出部304と、復調部305と、復号部306と、を有する。
無線受信部302は、衛星局200からビームB1およびビームB2の少なくとも一方で信号を送信され、アンテナ301で受信された無線周波数信号に対して、増幅、ダウンコンバート等の無線受信処理を行い、ベースバンドの受信信号を抽出部304に出力する。
制御部303は、地上局100から通知されたスケジューリング結果に応じて、抽出部304に対して、自局宛の信号を抽出するタイミングを制御する。
抽出部304は、制御部303の制御に従って、無線受信部302から出力された受信信号から自局宛の信号を抽出する。
復調部305は、抽出部304から出力された受信信号を、変調部102の変調方式に対応する復調方式にて復調し、復調データを復号部306に出力する。
復号部306は、復調部305から出力された復調データを、符号化部101の符号化方式に対応する復号方式にて復号し、受信データを得る。
なお、受信機300は、GPS(Global Positioning System)アンテナを備え、GPSアンテナで受信した衛星からの信号を用いて、受信機300の位置を検知してもよい。この場合、受信機300の位置情報を含む信号が、地上局100に送信される。
[スケジューリングの詳細]
次に、地上局100のスケジューラ106が行うスケジューリングの詳細について説明する。
スケジューラ106は、航空機A、Bが存在する領域(R1、Q、R2)に応じて、無線チャネルC1、C2のそれぞれにおいて送信するデータを決定する。
まず、図6に示したように、重なり領域Qに航空機が存在しない場合について説明する。図6の例では、受信機300−1を搭載する航空機Aが、カバレッジエリアE1の重なり領域Qを除いた領域R1に存在し、受信機300−2を搭載する航空機Bが、カバレッジエリアE2の重なり領域Qを除いた領域R2に存在している。
この場合、受信機300−1は、ビームB1で送信された信号を受信でき、ビームB2で送信された信号を受信できない。同様に、受信機300−2は、ビームB2で送信された信号を受信でき、ビームB1で送信された信号を受信できない。
また、領域R1では干渉が発生しないので、受信機300−1は、ビームB2で信号が送信されていても、ビームB1で送信された信号を受信できる。同様に、領域R2では干渉が発生しないので、受信機300−2は、ビームB1で信号が送信されていても、ビームB2で送信された信号を受信できる。
そこで、スケジューラ106は、重なり領域Qに航空機が存在しない場合、図11に示すように、送信データA、Bをそれぞれ連続送信するようにスケジューリングを行う。
地上局100は、衛星局200に、連続時間t1,t2,t3,t4において、無線チャネルC1でそれぞれ送信データA(1),A(2),A(3),A(4)を連続送信し、同時に、無線チャネルC2でそれぞれ送信データB(1),B(2),B(3),B(4)を連続送信する。
この結果、衛星局200から、時間t1,t2,t3,t4において、ビームB1でそれぞれ送信データA(1),A(2),A(3),A(4)が連続送信され、同時に、ビームB2でそれぞれ送信データB(1),B(2),B(3),B(4)が連続送信される。
受信機300−1は、時間t1,t2,t3,t4において、ビームB1でそれぞれ送信データA(1),A(2),A(3),A(4)を受信する。受信機300−2は、時間t1,t2,t3,t4において、ビームB2でそれぞれ送信データB(1),B(2),B(3),B(4)を受信する。
このように、全ての受信機が、重なり領域以外の、干渉が発生しない領域に存在する場合には、同一周波数にて、各受信機宛にデータを連続送信する。
次に、図12に示すように、重なり領域Qに1つの航空機が存在する場合について説明する。図12の例では、航空機Aが領域R1に存在し、航空機Bが重なり領域Qに存在している。
この場合、受信機300−1は、ビームB1で送信された信号を受信でき、ビームB2で送信された信号を受信できない。
一方、受信機300−2は、ビームB1で送信された信号およびビームB2で送信された信号の両方を受信できる。しかも、衛星局200と航空機Bとの間においてビームB1の経路長とビームB2の経路長の差は殆ど無いため、受信機300−2は、両方の信号を、LTEで採用されているOFDM(直交周波数分割多重)信号のガードインターバル以内で受信できる。したがって、受信機300−2は、ビームB1,B2で送信された同一の信号(送信データB)をアンテナ301で合成できる。
また、重なり領域Qでは、ビームB1、B2から互いに異なる信号を送信すると干渉が発生する。例えば、ビームB1で送信データAの信号が送信され、同時に、ビームB2で送信データBの信号が送信されると、受信機300−2は、ビームB1からの信号が干渉となり、ビームB2からの信号(送信データB)を受信できない。
そこで、スケジューラ106は、重なり領域Qに1つの航空機が存在する場合、図13に示すように、干渉を回避するために時分割送信を行い、かつ、重なり領域Q内の受信機300−2にはマルチビーム送信を行うようにスケジューリングを行う。
図13の例に示すように、地上局100は、衛星局200に、時間t1、t2、t3、t4において、無線チャネルC1でそれぞれ送信データA(1),B(2),A(3),B(4)を送信し、時間t2、t4において、無線チャネルC2でそれぞれ送信データB(2),B(4)を間欠送信する。
この結果、衛星局200から、時間t1,t2,t3,t4において、ビームB1でそれぞれ送信データA(1),B(2),A(3),B(4)が連続送信され、時間t2,t4において、ビームB2でそれぞれ送信データB(2),B(4)が間欠送信される。
受信機300−1は、時間t1,t3において、ビームB1で送信された送信データA(1),A(3)をそれぞれ受信する。受信機300−2は、時間t2,t4において、ビームB1、B2で送信データB(2),B(4)をそれぞれ受信し、合成する。
合成が行われることにより、受信機300−2の受信電力が増加し、SN比が増加する。SN比が増加した分、周波数利用効率が改善される。
図14は、周波数利用効率の改善を説明するグラフである。グラフの横軸は、無線伝送路のSN比(dB)を表し、グラフの縦軸は、無線伝送路の周波数利用効率(b/s/Hz)を表す。グラフには、無線伝送路のSN比と無線伝送路の周波数利用効率との関係を示す線がプロットされている。
航空機Bの無線伝送路を構成するビームB1,B2のSN比を、それぞれ、S/N(2),S/N(2)とする。ビームB1とビームB2の合成SN比S/N12(2)は、次の式(1)から求められる。
Figure 2019021648
式(1)から明らかなように、合成SN比S/N12(2)は、ビームB1,B2のSN比S/N(2),S/N(2)のいずれよりも大きい。したがって、ビームB1とビームB2が合成されることにより、SN比は、例えば、図14に示すように、d1(dB)だけ改善される。その結果、無線伝送路の効率もd2(b/s/Hz)だけ改善されることが判る。例えば、CN比(搬送波対雑音比)で3dBだけ改善される。このように、ビームB1,B2が合成されることによりSN比が改善されるので、より高い周波数利用効率をもって地上局100が航空機Bにデータを送信することができる。
[実施の形態1の効果]
このように、本実施の形態では、受信機が存在する領域に基づいて、各受信機宛にデータを送信する時間および無線チャネルを決定し、決定に従って同一周波数にてデータを送信する。具体的には、全ての受信機が、重なり領域以外の、干渉が発生しない領域に存在する場合には、各受信機宛にデータを連続送信し、リソースの利用率を維持する。また、一部の受信機が重なり領域に存在する場合には、時分割送信を行い、かつ、重なり領域に存在する受信機に、マルチビームで同一のデータを送信することにより、電力合成によるSN比の向上を図る。これにより、重なり領域における干渉抑圧とシステム全体のスループットの向上との両立を実現できる。
<実施の形態1の変形例1>
上記に説明したように、重なり領域Qに1つの航空機が存在する場合(図12、図13)、時分割多重により、受信機300−1に割り当てられる受信時間は、全時間の1/2となり、伝送レートが低下する。受信機300−2に割り当てられる受信時間も全時間の1/2となるが、ビームB1,B2からの信号を合成受信することができるので、SN比の向上により、受信機300−1よりも伝送レートを増加させることができる。このように、重なり領域Qに1つの航空機が存在する場合、一方の伝送レートが低下し、他方の伝送レートが増加するという、2つの極端な結果が同時に発生する。
本実施の形態の変形例1では、伝送レートの低下と増加が同時に生じる状態を解消するために、受信機300−2の伝送レートの増加分を、受信機300−1の伝送レートに分配する。
具体的には、スケジューラ106が、受信機300−1、300−2の伝送レートが同等となるように、受信機300−1、300−2の各々の受信期間を制御する。
例えば、図12に示される状況において、航空機A(受信機300−1)が、ビームB1のSN比:S/N(1)を地上局100に報告する。また、航空機B(受信機300−2)が、ビームB1のSN比:S/N(2)と、ビームB2のSN比:S/N(2)とを地上局100に報告する。
一般に、衛星局200から航空機A,Bへの無線伝送路で利用可能な伝送量C(b/s)は、ビームB1,B2のSN比に依存する。具体的には、シャノンの定理を用いると、Cは、次の式(2)から求めることができる。
Figure 2019021648
式(2)において、Bは無線伝送路の帯域幅(Hz)を表し、Sは信号電力(W)を表し、Nは雑音電力(W)を表す。
受信機300−2が受信するビームB1,B2のそれぞれのSN比を用いて、ビームB1,B2の合成SN比:S/N12(2)を、上記の式(1)から求めることができる。
次いで、シャノンの定理を用いて、受信機300−1,300−2へのそれぞれの無線伝送路の伝送量C(1),C(2)を、次の式(3),(4)から求めることができる。
Figure 2019021648
Figure 2019021648
したがって、スケジューラ106は、受信機300−1にデータを送信する期間T1と受信機300−2にデータを送信する期間T2を、次の式(5)を満たすように決定する。これにより、図15に示すように、期間T1を期間T2よりも長くすることができ、受信機300−1,300−2に対して、同等の伝送レートを割り当てることができる。
Figure 2019021648
他の例として、スケジューラ106が、受信機300−1,300−2のそれぞれが要求する通信量D(1),D(2)に対して、その充足度が同等になるように、期間T1,T2を制御するようにしても良い。
例えば、図12に示される状況において、受信機300−1が、ビームB1のSN比を地上局100に報告するとともに、通信量D(1)を地上局100に要求しているものとする。また、受信機300−2が、ビームB1,B2のSN比を地上局100に報告するとともに、通信量D(2)を地上局100に要求しているものとする。
スケジューラ106は、受信機300−1にデータを送信する期間T1と受信機300−2にデータを送信する期間T2を、次の式(6)を満たすように決定する。これにより、受信機300−1,300−2に、それぞれが要求する通信量D(1),D(2)に対して充足度が同等になる伝送レートを割り当てることができる。
Figure 2019021648
[実施の形態1の変形例1の効果]
以上のように、本実施の形態の変形例1では、重なり領域に存在する受信機にデータを送信する期間T1と、重なり領域に存在しない受信機にデータを送信する期間T2を調整する。これにより、受信機間の伝送レートの分配を行うことができ、各受信機の伝送レートの平準化を図ることができる。
<実施の形態1の変形例2>
本実施の形態の変形例2では、図16に示すように、受信機300−1を搭載する航空機Aと受信機300−2を搭載する航空機Bの両方とも重なり領域Qに存在する場合について説明する。スケジューラ106は、位置特定部105から取得した航空機A,Bのそれぞれの位置情報に基づいて、重なり領域Qに存在する航空機A,Bをペアリングする。
この場合、地上局100は、図17に示すように、衛星局200に、時間t1、t3において、無線チャネルC1、C2の各々でそれぞれ送信データA(1),A(3)を送信し、時間t2、t4において、無線チャネルC1、C2の各々でそれぞれ送信データB(2),B(4)を送信する。
この結果、衛星局200から、時間t1,t2,t3,t4において、ビームB1、B2の各々でそれぞれ送信データA(1),B(2),A(3),B(4)が連続送信される。
受信機300−1は、時間t1,t3において、ビームB1、B2の各々で送信された送信データA(1),A(3)をそれぞれ受信する。受信機300−2は、時間t2,t4において、ビームB1、B2の各々で送信された送信データB(2),B(4)をそれぞれ受信する。
このとき、受信機300−1、300−2は、いずれも、ビームB1,B2で送信された同一の信号(送信データB)をアンテナ301で合成できる。
合成が行われることにより、受信機300−1,300−2の受信電力が増加し、SN比が増加する。SN比が増加した分、周波数利用効率が改善される。
[実施の形態1の変形例2の効果]
このように、実施の形態1の変形例2では、1つの重なり領域に複数の受信機が存在する場合、同一周波数にて時分割送信を行い、かつ、重なり領域に存在する全ての受信機に、マルチビームで同一のデータを送信する。これにより、重なり領域に存在する全ての受信機において、電力合成によるSN比の向上を図ることができる。
<実施の形態1の変形例3>
一般的に、重なり領域Qに近い領域(以下、「近傍領域」という)においても、複数のビームB1,B2での受信合成によるSN比の改善効果が得られる。この点に着目し、変形例3では、近傍領域に航空機が存在する場合について説明する。
図18の例では、航空機Aが領域R1に存在し、航空機Bが近傍領域Qa1に存在している。近傍領域Qa1は、カバレッジエリアR2を少し拡げた領域R2a(破線)とカバレッジエリアR1との重なり領域の内、重なり領域Qを除いた領域である。なお、近傍領域とは、所望ビームの信号電力と近接ビームの信号電力の比、すなわち,所望ビームの信号電力/近接ビームの信号電力が第3閾値(例えば−6dB)以上、かつ、第4閾値(例えば−3dB)未満となる領域である。
近傍領域Qa1に存在する航空機Bの受信機300−2は、ビームB1で送信された信号を、単独で復調できる強い受信電力で受信でき、かつ、ビームB2で送信された信号を、単独では復調できない程度の弱い受信電力で受信できる。ビームB1、B2で送信された信号を合成して復調することにより、ビームB1で送信された信号単独で復調するよりも受信品質が向上する。
そこで、近傍領域Qa1に1つの航空機が存在する場合(図18)、地上局100のスケジューラ106は、図13に示した例と同様に、スケジューリングを行う。
受信機300−1は、時間t1,t3において、ビームB1で送信された送信データA(1),A(3)をそれぞれ受信する。受信機300−2は、時間t2,t4において、ビームB1、B2の各々で送信データB(2),B(4)をそれぞれ受信し、合成する。
合成が行われることにより、受信機300−2の受信電力が増加し、SN比が増加する。SN比が増加した分、周波数利用効率が改善される。
図19の例では、航空機Aが近傍領域Qa2に存在し、航空機Bが近傍領域Qa1に存在している。近傍領域Qa2は、カバレッジエリアR1を少し拡げた領域R1a(破線)とカバレッジエリアR2との重なり領域の内、重なり領域Qを除いた領域である。
近傍領域Qa2に存在する航空機Aの受信機300−2は、ビームB2で送信された信号を、単独で復調できる強い受信電力で受信でき、かつ、ビームB1で送信された信号を、単独では復調できない程度の弱い受信電力で受信できる。
そこで、各近傍領域Qa1、Qa2に1つずつ航空機が存在する場合(図19)、地上局100のスケジューラ106は、図17に示した例と同様に、スケジューリングを行う。
受信機300−1は、時間t1,t3において、ビームB1、B2の各々で送信された送信データA(1),A(3)をそれぞれ受信し、合成する。受信機300−2は、時間t2,t4において、ビームB1、B2の各々で送信データB(2),B(4)をそれぞれ受信し、合成する。
合成が行われることにより、受信機300−1、300−2の受信電力が増加し、SN比が増加する。SN比が増加した分、周波数利用効率が改善される。
[実施の形態1の変形例3の効果]
このように、本実施の形態の変形例3では、一部の受信機が近傍領域に存在する場合、同一周波数にて時分割送信を行い、かつ、重なり領域に存在する全ての受信機に、マルチビームで同一のデータを送信する。これにより、近傍領域に存在する受信機において、電力合成によるSN比の向上を図ることができる。
<実施の形態2>
上記実施の形態1では、地上局100が、重なり領域Qに存在する受信機300−2に対して、衛星局200を介して、ビームB1、B2で同一のデータを同一周波数で同時に送信する場合について説明した。これに対し、実施の形態2では、地上局100が、重なり領域Qに存在する受信機300−2に、衛星局200を介して、ビームB1、B2で互いに異なるデータを送信し、衛星局200と受信機300−2との間で2×2MIMO(Multiple Input Multiple Output)の通信を行う場合について説明する。
なお、本実施の形態におけるシステム構成は、図6、図12に示したものと同一である。また、本実施の形態における地上局100の構成は、図8に示したものと同一である。また、本実施の形態における受信機300の構成は、図10に示したものと同一である。ただし、本実施の形態では、受信機300がMIMO用の2つの受信アンテナRxを有する。また、本実施の形態では、衛星局200の送信アンテナ203−1、203−2が、MIMO送信における2つの送信アンテナTxとなる。
図20は、SISOおよびMIMOの概念図である。図20の上段には、SISO(Single Input Single Output)の概念図が示され、図20の下段には、2×2MIMOの概念図が示されている。2×2MIMOにおいて、送信機は、2つの送信アンテナTxを有し、受信機は、2つの受信アンテナRxを有する。送信機は、2つの送信アンテナTxから、同一の周波数帯で、異なるデータD1,D2を送信する。受信機は、2つの受信アンテナRxにて、それぞれ、2つの送信アンテナTxから送信され混信した信号を受信し、数学的処理を行うことにより、データD1,D2を分離する。これにより、2×2MIMOで送信することができるデータ量が、SISOに対して2倍になる。
重なり領域Qに1つの航空機Bが存在する場合(図12)、本実施の形態では、図21に示すように、地上局100は、衛星局200に、時間t1、t2、t3、t4において、無線チャネルC1でそれぞれ送信データA(1),B1(2),A(3),B1(4)を連続送信し、時間t2、t4において、無線チャネルC2でそれぞれ送信データB2(2),B2(4)を間欠送信する。
この結果、衛星局200から、時間t1,t2,t3,t4において、ビームB1でそれぞれ送信データA(1),B1(2),A(3),B1(4)が連続送信され、時間t2,t4において、ビームB2でそれぞれ送信データB2(2),B4(4)が間欠送信される。
受信機300−1は、時間t1,t3において、ビームB1で送信された送信データA(1),A(3)をそれぞれ受信する。
受信機300−2は、時間t2,t4において、ビームB1でそれぞれ送信データB1(2),B1(4)、および、ビームB2でそれぞれ送信データB2(2),B2(4)を受信する。受信機300−2は、数学的処理を行うことにより、時間t2において送信データB1(2)と送信データB2(2)を分離し、時間t4において送信データB1(4)と送信データB2(4)を分離する。
[実施の形態2の効果]
このように、本実施の形態によれば、衛星局200と受信機300−2との間の無線伝送路が2×2MIMOを構成するので、重なり領域Qに存在する受信機300−2への送信データ量をSISOに比べて2倍にすることができる。
<実施の形態3>
上記実施の形態2では、衛星局200と受信機300−2との間で2×2MIMOの通信を行う場合について説明した。これに対して、実施の形態3では、複数の偏波を導入し、各ビームB1、B2で偏波毎に異なるデータを送信し、衛星局200と受信機300−2との間で偏波MIMOの通信を行う場合について説明する。
なお、本実施の形態におけるシステム構成は、図6、図12に示したものと同一である。また、本実施の形態における地上局100の構成は、図8に示したものと同一である。ただし、本実施の形態では、地上局100が、2つの偏波(H偏波、V偏波)で各送信データを送信する。また、本実施の形態における受信機300の構成は、図10に示したものと同一である。ただし、本実施の形態では、受信機300が、2つの偏波(H偏波、V偏波)で自局宛の送信データを受信する。また、本実施の形態では、衛星局200のビームB1、B2のそれぞれで、2つの偏波(H偏波、V偏波)で各送信データを送信する。
重なり領域Qに1つの航空機Bが存在する場合(図12)、本実施の形態では、図22に示すように、地上局100は、衛星局200に、時間t1、t2、t3、t4において、無線チャネルC1のV偏波でそれぞれ送信データA1(1),B1(2),A1(3),B1(4)を連続送信し、無線チャネルC1のH偏波でそれぞれ送信データA2(1),B2(2),A2(3),B2(4)を連続送信する。また、地上局100は、衛星局200に、時間t2、t4において、無線チャネルC2のV偏波でそれぞれ送信データB1(2),B1(4)を間欠送信し、無線チャネルC2のH偏波でそれぞれ送信データB2(2),B2(4)を間欠送信する。
この結果、衛星局200から、時間t1,t2,t3,t4において、ビームB1のV偏波でそれぞれ送信データA1(1),B1(2),A1(3),B1(4)が連続送信され、ビームB1のH偏波でそれぞれ送信データA2(1),B2(2),A2(3),B2(4)が連続送信される。また、衛星局200から、時間t2,t4において、ビームB2のV偏波でそれぞれ送信データB1(2),B1(4)が間欠送信され、ビームB2のH偏波でそれぞれ送信データB2(2),B2(4)が間欠送信される。
受信機300−1は、時間t1,t3において、ビームB1のV偏波で送信された送信データA1(1),A1(3)、および、ビームB1のH偏波で送信された送信データA2(1),A2(3)をそれぞれ受信する。受信機300−1は、フィルタリングを行うことにより、時間t2において送信データA1(1)と送信データA2(1)を分離し、時間t3において送信データA1(3)と送信データA2(3)を分離する。
受信機300−2は、時間t2,t4において、ビームB1およびビームB2のV偏波の各々でそれぞれ送信データB1(2),B1(4)を受信し、合成する。また、受信機300−2は、時間t2,t4において、ビームB1およびビームB2のH偏波の各々でそれぞれ送信データB2(2),B2(4)を受信し、合成する。そして、受信機300−2は、フィルタリングを行うことにより、時間t2において送信データB1(2)と送信データB2(2)を分離し、時間t4において送信データB1(4)と送信データB2(4)を分離する。
[実施の形態3の効果]
このように、本実施の形態によれば、衛星局200と受信機300−1との間の無線伝送路が偏波MIMOを構成するので、重なり領域Qに存在しない受信機300−1への送信データ量をSISOに比べて2倍にすることができる。また、本実施の形態によれば、受信機300−2において、複数のビームB1,B2での受信合成によるSN比の改善、スループットの増大を実現することができる。さらに、衛星局200と受信機300−2との間の無線伝送路が偏波MIMOを構成するので、重なり領域Qに存在する受信機300−2への送信データ量をSISOに比べて2倍にすることができる。なお、本実施の形態では、受信機300−1、300−2が、MIMO用の複数の受信アンテナを有する必要が無く、信号を分離するための数学的処理を行う必要も無い。
<実施の形態4>
実施の形態3では、各ビームB1,B2で複数の偏波を用いて、偏波毎に異なるデータを送信する偏波MIMOを行い、さらに、重なり領域Qにおいては、偏波毎の電力合成と偏波MIMOを行う場合について説明した。これに対して、実施の形態4では、各ビームB1,B2で複数の偏波を用いて、偏波毎に異なるデータを送信する偏波MIMOを行い、さらに、重なり領域Qにおいて、ビームと偏波による4×4MIMOを行う場合について説明する。
なお、本実施の形態におけるシステム構成は、図6、図12に示したものと同一である。また、本実施の形態における地上局100の構成は、図8に示したものと同一である。ただし、本実施の形態では、地上局100が、2つの偏波(H偏波、V偏波)で各送信データを送信する。また、本実施の形態における受信機300の構成は、図10に示したものと同一である。ただし、本実施の形態では、受信機300が、MIMO用の2つの受信アンテナRxを備え、2つの偏波(H偏波、V偏波)で自局宛の送信データを受信する。また、本実施の形態では、衛星局200の送信アンテナ203−1、203−2が、MIMO送信における2つの送信アンテナTxとなり、ビームB1、B2のそれぞれで、2つの偏波(H偏波、V偏波)で各送信データを送信する。
重なり領域Qに1つの航空機Bが存在する場合(図12)、本実施の形態では、図23に示すように、地上局100は、衛星局200に、時間t1、t2、t3、t4において、無線チャネルC1のV偏波でそれぞれ送信データA1(1),B11(2),A1(3),B11(4)を連続送信し、無線チャネルC1のH偏波でそれぞれ送信データA2(1),B12(2),A2(3),B12(4)を連続送信する。また、地上局100は、衛星局200に、時間t2、t4において、無線チャネルC2のV偏波でそれぞれ送信データB21(2),B21(4)を間欠送信し、無線チャネルC2のH偏波でそれぞれ送信データB22(2),B22(4)を間欠送信する。
この結果、衛星局200から、時間t1,t2,t3,t4において、ビームB1のV偏波でそれぞれ送信データA1(1),B11(2),A1(3),B11(4)が連続送信され、ビームB1のH偏波でそれぞれ送信データA2(1),B12(2),A2(3),B12(4)が連続送信される。また、衛星局200から、時間t2,t4において、ビームB2のV偏波でそれぞれ送信データB21(2),B21(4)が間欠送信され、ビームB2のH偏波でそれぞれ送信データB22(2),B22(4)が間欠送信される。
受信機300−1は、時間t1,t3において、ビームB1のV偏波で送信された送信データA1(1),A1(3)、および、ビームB1のH偏波で送信された送信データA2(1),A2(3)をそれぞれ受信する。受信機300−1は、フィルタリングを行うことにより、時間t2において送信データA1(1)と送信データA2(1)を分離し、時間t3において送信データA1(3)と送信データA2(3)を分離する。
受信機300−2は、それぞれ時間t2,t4において、ビームB1のV偏波で送信データB11(2),B11(4)を受信し、ビームB2のV偏波で送信データB21(2),B21(4)を受信し、ビームB2のV偏波で送信データB12(2),B12(4)を受信し、ビームB2のV偏波で送信データB22(2),B22(4)を受信する。そして、受信機300−2は、フィルタリングおよび数学的処理を行うことにより、時間t2において送信データB11(2)、B21(2)、B12(2)およびB22(2)を分離し、時間t4において送信データB11(4)、B21(4)、B12(4)およびB22(4)を分離する。
[実施の形態4の効果]
このように、本実施の形態によれば、衛星局200と受信機300−1との間の無線伝送路が偏波MIMOを構成するので、重なり領域Qに存在しない受信機300−1への送信データ量をSISOに比べて2倍にすることができる。また、本実施の形態によれば、衛星局200と受信機300−2との間の無線伝送路が4×4MIMOを構成するので、重なり領域Qに存在する受信機300−2への送信データ量をSISOに比べて4倍にすることができる。
[実施の形態1から実施の形態4のまとめ]
実施の形態1から実施の形態4と従来技術とのストリーム数および周波数利用効率の比較をまとめた表を以下に示す。
Figure 2019021648
<実施の形態5>
実施の形態5では、領域R1、重なり領域Qおよび領域R2に、航空機が同時に存在する場合について説明する。
図24の例では、受信機300−1を搭載する航空機Aが領域R1に存在し、受信機300−2を搭載する航空機Bが重なり領域Qに存在し、受信機300−3を搭載する航空機Cが領域R2に存在している。
この場合、スケジューラ106は、図25に示すように、干渉を回避するために、受信機300−1または受信機300−3と受信機300−2とにおいて時分割送信を行い、かつ、重なり領域Q内の受信機300−2にはマルチチャネル送信を行うようにスケジューリングを行う。また、受信機300−1と受信機300−3との間では干渉が起こらないので、受信機300−1と受信機300−3とにおいて同一時間において空間分割送信を行うようにスケジューリングを行う。
図25の例では、地上局100は、衛星局200に、時間t1、t2、t3、t4において、無線チャネルC1でそれぞれ送信データA(1),B(2),A(3),B(4)を連続送信し、無線チャネルC2でそれぞれ送信データC(1),B(2),C(3),B(4)を連続送信する。
この結果、衛星局200から、時間t1,t2,t3,t4において、ビームB1でそれぞれ送信データA(1),B(2),A(3),B(4)が連続送信され、ビームB2でそれぞれ送信データC(1),B(2),C(3),B(4)が連続送信される。
受信機300−1は、時間t1,t3において、ビームB1で送信された送信データA(1),A(3)をそれぞれ受信する。受信機300−2は、時間t2,t4において、ビームB1、B2の各々でそれぞれ送信データB(2),B(4)を受信し、合成する。受信機300−3は、時間t1,t3において、ビームB2で送信された送信データC(1),C(3)をそれぞれ受信する。
[実施の形態5の効果]
このように、本実施の形態によれば、重なり領域Qに存在する受信機300−2に、複数のビームB1,B2を用いて同一のデータを送信する。さらに、領域R1に存在する受信機300−1にビームB1でデータを送信すると同時に、領域R2に存在する受信機300−3にビームB2でデータを送信する。これにより、電力合成により、SN比が改善されるとともに、無線伝送路のリソースをより無駄なく利用することができる。
なお、実施の形態2から実施の形態4において、航空機Cが領域R2に存在する場合、同様に、ビームB1で受信機300−1に送信データAを送信すると同時に、ビームB2で受信機300−3に送信データCを送信することができる。
以上、本開示の実施の形態1から実施の形態5について説明した。
本開示はソフトウェア、ハードウェア、または、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的にまたは全体的に、集積回路であるLSI(Large-Scale Integration)として実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的にまたは全体的に、一つのLSIまたはLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部または全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサまたは専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。本開示は、デジタル処理またはアナログ処理として実現されてもよい。さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
本開示の送信機は、マルチビーム方式で信号を送信する衛星局を介して少なくとも1つの受信機と通信を行う送信機である。送信機は、スケジューラと、送信部と、を有する。スケジューラは、少なくとも1つの受信機が存在する領域に基づいて、受信機宛のデータを送信する時間および無線チャネルを決定するスケジューリングを行う。送信部は、スケジューラが決定した時間および無線チャネルで、受信機宛のデータの信号を衛星局に送信する。送信部から第i(iは1以上の整数)無線チャネルで送信された信号は、衛星局から第iビームで受信機に送信される。衛星局から各ビームで送信される信号の周波数は同一である。
また、本開示の送信機では、スケジューラは、第1ビームの第1カバレッジエリアと第2ビームの第2カバレッジエリアとの重なり領域を含む特定領域に存在する少なくとも1つの受信機宛のデータを、同一時間に、第1無線チャネルと第2無線チャネルで送信するようにスケジューリングを行ってよい。
また、本開示の送信機では、送信部は、特定領域に存在する少なくとも1つの受信機宛に、同一時間に、第1無線チャネルと第2無線チャネルで同一のデータを送信してよい。
また、本開示の送信機では、送信部は、特定領域に存在する少なくとも1つの受信機宛に、少なくとも1つの受信機で分離できるように、同一時間に、第1無線チャネルと第2無線チャネルで異なるデータを送信してよい。
また、本開示の送信機では、送信部は、互いに異なる偏波で、第1無線チャネルと第2無線チャネルで異なるデータを送信してよい。
また、少なくとも1つの受信機は、第1受信機と、第2受信機と、を含んでよい。本開示の送信機では、第1カバレッジエリアあるいは第2カバレッジエリアの特定領域以外の領域に第1受信機が存在し、特定領域に第2受信機が存在する場合、スケジューラは、第1受信機宛の第1データと第2受信機宛の第2データを時分割送信するようにスケジューリングを行ってよい。
また、本開示の送信機では、スケジューラは、第1データの第1送信時間の長さと第2データの第2送信時間の長さとを異ならせるスケジューリングを行ってよい。
また、本開示の送信機では、スケジューラは、第1送信時間よりも第2送信時間が短くなるようにスケジューリングを行ってよい。
また、本開示の送信機では、第1カバレッジエリアの特定領域以外の領域に第1受信機が存在し、第2カバレッジエリアの特定領域以外の領域に第2受信機が存在する場合、スケジューラは、第1データを第1無線チャネルで連続送信し、第2データを第2無線チャネルで連続送信するようにスケジューリングを行ってよい。
また、本開示の送信機では、特定領域に第1受信機および第2受信機が存在する場合、スケジューラは、第1データと第2データを時分割送信し、第1データと第2データを第1無線チャネルと第2無線チャネルで送信するようにスケジューリングを行ってよい。
また、本開示の送信方法では、送信機が、マルチビーム方式で信号を送信する衛星局を介して受信機にデータを送信する。衛星局から各ビームで送信される信号の周波数は同一である。送信方法は、送信機が、受信機が存在する領域に基づいて、受信機宛のデータを送信する時間および無線チャネルを決定することを含む。また、送信方法は、送信機が、決定した時間および無線チャネルで、受信機宛のデータの信号を衛星局に送信することを含む。さらに、送信方法は、衛星局が、地上局から第i(iは1以上の整数)無線チャネルで送信された信号を中継して第iビームで受信機に送信することを含む。
本開示の一態様は、衛星通信システムに有用である。
1、2 基地局
10 衛星通信システム
100 地上局(送信機)
101−A、101−B 符号化部
102−A、102−B 変調部
103−A、103−B バッファ
104 メモリ
105 位置特定部
106 スケジューラ
107 チャネル選択部
108−1、108−2 無線送信部
109、301 アンテナ
111 送信部
200 衛星局
201−1、201−2 受信アンテナ
202−1、202−2 トランスポンダ
203−1、203−2 送信アンテナ
221−1、221−2、224−1、224−2 バンドパスフィルタ
222−1、222−2、225−1、225−2 増幅器
223−1、223−2 周波数変換器
3、300、300−1、300−2 受信機
302 無線受信部
303 制御部
304 抽出部
305 復調部
306 復号部
B1、B2、B3、B4 ビーム
C1、C2 無線チャネル
E1、E2、E3、E4 カバレッジエリア
Q 重なり領域
Qa1、Qa2 近傍領域
R1、R2 領域(重なり領域を除いた領域、カバレッジエリア)
R1a、R2a 領域
Rx 受信アンテナ
Tx 送信アンテナ

Claims (11)

  1. マルチビーム方式で信号を送信する衛星局を介して少なくとも1つの受信機と通信を行う送信機であって、
    前記少なくとも1つの受信機が存在する領域に基づいて、前記受信機宛のデータを送信する時間および無線チャネルを決定するスケジューリングを行うスケジューラと、
    前記スケジューラが決定した時間および無線チャネルで、前記受信機宛のデータの信号を前記衛星局に送信する送信部と、
    を備え、
    前記送信部から第i(iは1以上の整数)無線チャネルで送信された信号は、前記衛星局から第iビームで前記受信機に送信され、
    前記衛星局から各ビームで送信される信号の周波数は同一である、
    送信機。
  2. 前記スケジューラは、
    第1ビームの第1カバレッジエリアと第2ビームの第2カバレッジエリアとの重なり領域を含む特定領域に存在する前記少なくとも1つの受信機宛のデータを、同一時間に、第1無線チャネルと第2無線チャネルで送信するようにスケジューリングを行う、
    請求項1に記載の送信機。
  3. 前記送信部は、
    前記特定領域に存在する前記少なくとも1つの受信機宛に、同一時間に、前記第1無線チャネルと前記第2無線チャネルで同一のデータを送信する、
    請求項2に記載の送信機。
  4. 前記送信部は、
    前記特定領域に存在する前記少なくとも1つの受信機宛に、前記少なくとも1つの受信機で分離できるように、同一時間に、前記第1無線チャネルと前記第2無線チャネルで異なるデータを送信する、
    請求項2に記載の送信機。
  5. 前記送信部は、
    互いに異なる偏波で、前記第1無線チャネルと前記第2無線チャネルで異なるデータを送信する、
    請求項4に記載の送信機。
  6. 前記少なくとも1つの受信機は、第1受信機と、第2受信機と、を含み、
    前記第1カバレッジエリアあるいは前記第2カバレッジエリアの前記特定領域以外の領域に前記第1受信機が存在し、前記特定領域に前記第2受信機が存在する場合、
    前記スケジューラは、
    前記第1受信機宛の第1データと前記第2受信機宛の第2データを時分割送信するようにスケジューリングを行う、
    請求項2から5のいずれか一項に記載の送信機。
  7. 前記スケジューラは、
    前記第1データの第1送信時間の長さと前記第2データの第2送信時間の長さとを異ならせるスケジューリングを行う、
    請求項6に記載の送信機。
  8. 前記スケジューラは、
    前記第1送信時間よりも前記第2送信時間が短くなるようにスケジューリングを行う、
    請求項7に記載の送信機。
  9. 前記第1カバレッジエリアの前記特定領域以外の領域に前記第1受信機が存在し、前記第2カバレッジエリアの前記特定領域以外の領域に前記第2受信機が存在する場合、
    前記スケジューラは、
    前記第1データを前記第1無線チャネルで連続送信し、前記第2データを前記第2無線チャネルで連続送信するようにスケジューリングを行う、
    請求項6から8のいずれか一項に記載の送信機。
  10. 前記特定領域に前記第1受信機および前記第2受信機が存在する場合、
    前記スケジューラは、
    前記第1データと前記第2データを時分割送信し、前記第1データと前記第2データを前記第1無線チャネルと前記第2無線チャネルで送信するようにスケジューリングを行う、
    請求項6から9のいずれか一項に記載の送信機。
  11. 送信機が、マルチビーム方式で信号を送信する衛星局を介して受信機にデータを送信する送信方法であって、
    前記衛星局から各ビームで送信される信号の周波数は同一であり、
    前記送信機が、
    前記受信機が存在する領域に基づいて、前記受信機宛のデータを送信する時間および無線チャネルを決定し、
    前記決定した時間および無線チャネルで、前記受信機宛のデータの信号を前記衛星局に送信し、
    前記衛星局が、
    前記送信機から第i(iは1以上の整数)無線チャネルで送信された信号を中継して第iビームで前記受信機に送信する、
    送信方法。
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