JP6965945B2 - 基地局装置、サービス提供方法及びプログラム - Google Patents

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Description

(関連出願についての記載)
本発明は、日本国特許出願:特願2018−007317号(2018年1月19日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、基地局装置、サービス提供方法及びプログラムに関する。
近年、スマートフォンやタブレット端末の普及、動画視聴などの大容量のデータ授受を伴うサービスの普及によって、モバイル通信のデータトラフィックが急増している。その対策として、従来の6GHz帯以下に加え、28GHz帯以上の高周波数帯を活用する方法が注目されている。高周波数帯域の活用により、帯域幅を数100MHzから数GHz程度まで拡大できるので、大容量化の実現が期待できる。
しかしながら、高周波数帯は、低周波数帯に比べて電波の減衰量が大きい。この急激な減衰を補償するため、多数のアンテナ素子を備えた基地局において、Massive MIMO(Multiple Input Multiple Output)ビームフォーミングが実施される(特許文献1参照)。Massive MIMOビームフォーミングとは、各アンテナ素子からの電波の振幅や位相を調整して重ね合わせることで、特定の方向に信号強度の強いビームを形成する技術である。Massive MIMOビームフォーミングにより、ビームゲインの大きい狭域ビームを多数形成できるので、ビームを活用することで電波の減衰を補償できる。
以上のように、高周波数帯Massive MIMOビームフォーミングが導入された無線通信システム環境では、カバレッジを確保しながら、高いスループットが期待できる。しかしながら、継続して高いスループットを維持するためには、ユーザの移動に追従して、多数あるビームの中から受信電力の大きい適切なビームを選択し続ける必要がある。特許文献1に、ユーザの移動に効率的にビームを追従させることができるという移動通信システムが開示されている。同文献の基地局装置は、ユーザ装置に対してプリコードされた複数のチャネル測定用参照信号に対応する複数のビームを含むビームストリームをユーザ装置に送信する。一方、ユーザ装置は、前記複数のビームを受信して、その中から受信電力が最大のビームを選択し、基地局装置に通知する。その際に、ユーザ装置は、現在使用中のビームだけでなく、移動後に使用する可能性のあるビームの候補も予め受信しておくことで、効率的にビーム追従を行うことができる、とされている。
上記高周波数帯域においては、低周波数帯域との比較において、電波が回折しにくいという特徴がある。このため、電波が直接届く環境をLOS(Line Of Sight;見通し)環境、電波が届かない環境をNLOS(Non Line Of Sight;見通し外)環境と呼んで様々な研究がなされている。一般には、NLOS環境では電波が届きにくく、独立した伝送路(ストリーム)も確保しにくいとされている。
上記LOS環境かNLOS環境かは、無線端末から報告される受信SNR(以下、単に「S/N」または「SN比」と記載する。)や受信SINR(Signal to Interference plus Noise Ratio)等により推定できる。そこで、受信状況が悪くなるに従い、ストリームを減らすランクアダプテーションを適用し、端的には、LOS環境では伝送方式としてMIMOを選択し、NLOS環境では、SISO(Single Input Single Output)を選択する方法が採られている。
特許文献2には、複数の基地局と端末局を複数のチャネルにて同時運用しても、隣接チャネルの干渉を最小限に抑えることができ、良好な特性の通信ができるという無線通信方法が開示されている。特に、特許文献2の段落0055−0057には、SNRから通信時のスループットを推定できること、さらに、このスループットを用いて基地局10−1〜10−4の総合的な性能が最良となるビームを選択することが記載されている。
また、特許文献3には、複数の基地局が連携して移動局と通信を行う基地局連携通信が可能な範囲を拡充すると共に、無線通信の状況に応じた基地局連携通信を行う基地局制御装置が開示されている。具体的には、基地局1毎に設けられた基地局連携部10は、他基地局の基地局制御装置から連携通信要求を受信したとき、シングルサイト接続容量の評価値と、マルチサイト接続容量の評価値とに基づいて、基地局連携通信を行うか否かを判断するとされている。
また、特許文献4には、親システムが評価した前記無線システムのスループットの低下リスクを表す無線システムリスク情報に基づいて、前記アクセスポイント及び前記基地局の少なくとも一方と通信することを決定する通信形態決定部を有する端末が開示されている。
特許第6121931号公報 特開2015−164271号公報 特開2010−239303号公報 特開2015−115667号公報
以下の分析は、本発明によって与えられたものである。上記の高周波数帯域を用いる基地局は、LOS環境内の多くの無線端末が存在しうる都市部の市街地での設置、運用も期待されている。例えば、ストリートキャニオンとも呼ばれる市街地の通りを見下ろすビル屋上等に、上記基地局を設置することで、LOS環境で多くのユーザにサービスを提供できると考えられている。
しかしながら、市街地の通りは、しばしば車両の通行量も多く、車両等に搭乗しているユーザには、NLOS環境が発生するという問題点がある。図18に示すように、高周波数帯域の電波は、車のフロントガラスを透過できるため、車内の無線端末と基地局との間に遮蔽物が存在しない場合、LOS環境とみなすことができる。一方で、車両内の無線端末と基地局との間に、ユーザの体や座席の背もたれ等が存在すると、NLOS環境となり、スループットが低下してしまうという問題点がある。
上記に対する一つの対策として、チャネル測定用参照信号のSN比等の指標を用いて無線端末がNLOS環境に陥ったことを検出して、SISO(Single Input Single Output)伝送に切り替えることが考えられる。しかしながら、この方法をもってしても、必要なスループットを確保できない場合がある。
以下、チャネル測定用参照信号の受信強度を用いて、伝送方式と送受信局(Transmission/Reception Point;以下「TRP」)を切り替える場合の問題点を説明する。図19に示すように、道路に沿って、ビーム#1〜#9を送信する送受信局TRP#1と、ビーム#21〜#29を送信するTRP#2とが500m間隔で配置されているものとする。このようなTRP#1側の位置P1からTRP#2側の位置P5に向かって車両がこの道路上を走行する例を挙げて説明する。なお、図19に示すように、TRP#1のビーム#7〜#9の領域と、TRP#2のビーム#21〜#23の領域は、互いに重なっているものとする。
図20に示すように、位置P1から位置P2までの区間は車両内の無線端末MTとTRP#1の間に遮蔽物は無いため、LOS環境となる。一方、位置P2を過ぎ、位置P3までの区間は、無線端末MTとTRP#1との間に車両の背もたれ等の遮蔽物が存在するため、NLOS環境となる。
NLOS環境に陥ったことにより、無線端末MTにおけるチャネル測定用参照信号の受信強度が低下する。そこで、基地局と無線端末MTは、図21に示すように、伝送方式をSISOに切り替える。
その後、車両が位置P3に至ると、TRP#1からのチャネル測定用参照信号の受信強度よりもTRP#2のチャネル測定用参照信号の受信強度の方が強くなる。そこで、基地局と無線端末MTは、図22に示すように、TRP#2への切替処理を実施する。これにより、無線端末MTとTRP#2の間に遮蔽物が無い状態となるため、LOS環境となる。その後、位置P4を過ぎた位置においても、位置P2と同様のことが起こりうる。このため、車両に搭乗しているユーザにとっては周期的なサービス品質の低下として体感されることとなる。
図23は、無線端末の位置P1からの距離と、各地点におけるTRP#1、TRP#2のチャネル測定用参照信号のSN比の変化を示している。図23に示すように、位置P1から位置P2までの区間はLOS環境であるため、車両がTRP#1に近づくに従い、TRP#1のチャネル測定用参照信号のSN比は増大する。位置P2を越えると、NLOS環境となり、以降、TRP#1から離れるに従い、TRP#1のチャネル測定用参照信号のSN比は減少する。図23の例では、位置P1(原点)から310m離れた位置で、TRP#2のチャネル測定用参照信号のSN比がTRP#1のチャネル測定用参照信号のSN比を上回るため、TRP#2への切替処置が行われる。これにより、以降、車両がTRP#2に近づくに従い、TRP#2のチャネル測定用参照信号のSN比は増大する。
図24は、無線端末の位置P1からの距離と、各地点において、選択されうる伝送方式とその際のスループットの変化を表した図である。図24によると、位置P1から290mの時点で、TRP#2のMIMO伝送の方がスループットが大きくなっている。これは、SISOは単一ストリームで伝送するのに対し、MIMOは複数ストリームで多重伝送するため、スループットが高くなるためである。しかしながら、図23にて説明したとおり、SN比でTRPの切り替えを行った場合、290m〜310mの約20m(TRP間距離(500m)の4%)の区間は、スループットが下がってしまう。図24の例では、310m付近で、スループットが0.6Gbpsを下回っている。この0.6Gbpsという数値は、5Gでの利用が期待される高品質なVR/AR(Virtual Reality/Augmented Reality)サービスにおいて平均的に要求されるスループットである。このため、図19〜図22にて示したTRPと伝送方式の選択では、290m〜310mの区間において、必要なスループットを出せず、ユーザサービスに影響が出ることが予想される。
本発明は、上記高周波数帯域を用いる基地局におけるTRPの切り替えの最適化に貢献できる基地局装置、サービス提供方法及びプログラムを提供することを目的とする。即ち、本発明は、背景技術に記載した基地局装置を、最適化されたTRPの切り替え機能を持つものへと変換するものとなっている。
第1の視点によれば、無線端末に対して、受信環境に応じて伝送方式を切り替えてサービスを提供する複数の送受信局と接続された基地局装置が提供される。この基地局装置は、前記複数の送受信局毎に、前記無線端末が選択したビームと伝送方式の組み合わせによる実測スループットを記録する履歴記録部を含む。この基地局装置は、さらに、前記無線端末が接続している第1の送受信局とは異なる、第2の送受信局から所定のビームと伝送方式の組み合わせによるサービスを受けた場合の予測スループットを計算する計算部を含む。この基地局装置は、さらに、前記実測スループットと、前記予測スループットとの関係が所定の切替条件を満たす場合、前記予測スループットに対応するビームと伝送方式にて前記第2の送受信局から前記無線端末にサービスを提供する送受信局選択部を含む。
第2の視点によれば、無線端末に対して、受信環境に応じて伝送方式を切り替えてサービスを提供する複数の送受信局毎に、前記無線端末が選択したビームと伝送方式の組み合わせによる実測スループットを記録する履歴記録部を参照して、前記無線端末が接続している第1の送受信局とは異なる、第2の送受信局から所定のビームと伝送方式の組み合わせによるサービスを受けた場合の予測スループットを計算し、前記実測スループットと、前記予測スループットとの関係が所定の切替条件を満たす場合、前記予測スループットに対応するビームと伝送方式にて前記第2の送受信局から前記無線端末にサービスを提供するサービス提供方法が提供される。本方法は、複数の送受信局を切り替えてユーザにサービスを提供する基地局装置という、特定の機械に結びつけられている。
第3の視点によれば、無線端末に対して、受信環境に応じて伝送方式を切り替えてサービスを提供する複数の送受信局毎に、前記無線端末が選択したビームと伝送方式の組み合わせによる実測スループットを記録する履歴記録部を参照して、前記無線端末が接続している第1の送受信局とは異なる、第2の送受信局から所定のビームと伝送方式の組み合わせによるサービスを受けた場合の予測スループットを計算する処理と、前記実測スループットと、前記予測スループットとの関係が所定の切替条件を満たす場合、前記予測スループットに対応するビームと伝送方式にて前記第2の送受信局から前記無線端末にサービスを提供する処理と、を基地局装置に搭載されたコンピュータに実行させるプログラムが提供される。なお、このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な(非トランジトリーな)記憶媒体に記録することができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。また、プログラムは、コンピュータ装置に入力装置又は外部から通信インタフェースを介して入力され、記憶装置に記憶されて、プロセッサを所定のステップないし処理に従って駆動させ、必要に応じ中間状態を含めその処理結果を段階毎に表示装置を介して表示することができ、あるいは通信インタフェースを介して、外部と交信することができる。そのためのコンピュータ装置は、一例として、典型的には互いにバスによって接続可能なプロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェース、及び必要に応じ表示装置を備える。
本発明によれば、上記高周波数帯域を用いる基地局におけるTRPの切り替えを最適化することが可能となる。
本発明の一実施形態の構成を示す図である。 本発明の一実施形態の動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の基地局装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の基地局装置に保持される第1のテーブルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の基地局装置に保持される第2のテーブルの一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の基地局装置に保持される第2のテーブルの別の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の無線端末の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の基地局装置の動作を表した流れ図である。 本発明の第1の実施形態の基地局装置による効果を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の基地局装置による効果を説明するための別の図である。 本発明の第2の実施形態の基地局装置に保持される情報の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の基地局装置の動作を表した流れ図である。 本発明の第3の実施形態の基地局装置の動作を表した流れ図である。 本発明の第4の実施形態の基地局装置に保持される第1のテーブルの一例を示す図である。 本発明の第4の実施形態の基地局装置に保持される第2のテーブルの一例を示す図である。 本発明の第5の実施形態の基地局装置の動作を表した流れ図である。 本発明の第6の実施形態の基地局装置の構成を示す図である。 高周波数帯域通信の特徴を説明するための図である。 送受信局と端末との相対的な位置関係に応じた伝送方式と送受信局の切替処理を説明するための図である。 送受信局と端末との相対的な位置関係に応じた伝送方式と送受信局の切替処理を説明するための図である。 送受信局と端末との相対的な位置関係に応じた伝送方式と送受信局の切替処理を説明するための図である。 送受信局と端末との相対的な位置関係に応じた伝送方式と送受信局の切替処理を説明するための図である。 送受信局と端末との相対的な位置関係と、各地点において無線端末にて測定されるSN比との関係を表した図である。 送受信局と端末との相対的な位置関係と、選択されうる伝送方式と各地点におけるスループットとの関係を表した図である。 本発明の基地局に搭載されるコンピュータの構成を示す図である。
はじめに本発明の一実施形態の概要について図面を参照して説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。また、以降の説明で参照する図面等のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。また、図中の各ブロックの入出力の接続点には、ポート乃至インタフェースがあるが図示省略する。また、プログラムはコンピュータ装置を介して実行され、コンピュータ装置は、例えば、プロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インターフェース、及び必要に応じ表示装置を備える。また、コンピュータ装置は、通信インターフェースを介して装置内又は外部の機器(コンピュータを含む)と、有線、無線を問わず、交信可能に構成される。
本発明は、その一実施形態において、図1に示すように、無線端末に対して、前記無線端末の受信環境に応じて伝送方式を切り替えてサービスを提供する複数の送受信局(TRP)と接続された基地局装置10により実現することができる。
より具体的には、この基地局装置10は、履歴記録部13と、計算部11と、送受信局選択部12と、を備える。履歴記録部13は、前記複数のTRP毎に、前記無線端末が選択したビームと伝送方式の組み合わせによる実測スループットを記録する。なお、履歴記録部13へのデータの格納は、基地局装置10が行ってもよいし、送受信局や上位の装置が行ってもよい。ここで、実測スループットとしては、TRPに接続している無線端末と当該TRP間で実測したスループットを用いることができる。実測を行う主体はTRPでもよいし、その他スループット計測装置から得られたスループットを用いてもよい。
計算部11は、前記無線端末が接続している第1の送受信局とは異なる、第2の送受信局から所定のビームと伝送方式の組み合わせによるサービスを受けた場合の予測スループットを計算する。
送受信局選択部12は、前記実測スループットと、前記予測スループットとの関係が所定の切替条件を満たす場合、前記予測スループットに対応するビームと伝送方式にて前記第2の送受信局から前記無線端末にサービスを提供する。
例えば、図2に示すように、計算部11は、無線端末が接続中のTRP#1とは異なるTRP#2から所定のビームと伝送方式の組み合わせによるサービスを受けた場合の予測スループットを計算する。例えば、図2の例では、TRP#2のビーム#21とビーム#22(例えば、図19のBEAM#21、#22参照)を用いたMIMO伝送でサービスを受けた場合の予測スループット(予測TP)は、YY Gbpsと計算されている。
一方、無線端末が接続中のTRP#1との間の実測スループット(実測TP)がXX Gbpsである場合、送受信局選択部12は、両者を比較して、TRP#2のビーム#21とビーム#22を用いたMIMO伝送で前記無線端末にサービスを提供するか否かを決定する。この切替条件は、例えば、TRP#1の実測スループットと、TRP#2の予測スループットとを単純に比較し、大きいスループットが得られる方のTRPと伝送方式の組み合わせを選択するものであってもよい。また、単純に2つのスループットを比較するのではなく、一方に補正値を加えたり、補正係数を乗じてもよい。例えば、実測スループット<予測スループット+αが成立する場合に(αは判定用オフセット値で負の値であってもよい)、予測スループットに対応するTRPのビームと伝送方式の組み合わせを選択することとしてもよい。このように、切替のタイミングを前後に調整することも可能である。
また、上記の例では、単一の基地局でのTRPの切り替えを例に挙げて説明したが、基地局間の連携で、隣接するTRPに切替を行ってもよい。この場合、基地局間で、上記履歴記録部13の情報を共有する仕組みを設ければよい。
[第1の実施形態]
続いて、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下の説明において、各図面において、同一要素には同一の符号を付け、説明の明確化のために必要な場合を除いて、重複説明は省略する。また、以下の説明において、「A及び/又はB」は、A及びBの少なくともいずれかという意味で用いる。
図3は、本発明の第1の実施形態の基地局装置の構成を示す図である。図3を参照すると、複数のTRP200と、制御部300とを備えた基地局装置100の構成が示されている。前記複数のTRP200は、基地局のサービスエリアをカバーすべく、それぞれが所定の位置に配置される。それぞれのTRP200は、ビーム用参照信号に対して予め決められたプリコーディングを行うことで、自身の担当エリアに向けてビームフォーミングを実施する。
TRP200は、RF送受信部201と、デジタル信号処理部202と、チャネル推定部203と、を備える。なお、すべてのTRP200の構成は、同一であるため、他のTRPの構成についての説明は省略する。
RF送受信部201は、N本(例えば128本)のアンテナ素子と接続しており、無線端末400との無線通信において、一般的な無線通信システムにおける基地局装置としての無線送受信の基本機能を備える。この基本機能としては、例えば以下のような機能がある。
1)下り回線の参照信号(ビームRS(Reference Signal)、セル固有RSなど)をはじめ、下り制御信号(PDCCH:Physical Downlink Control CHannelなど)や下りデータ信号(PDSCH:Physical Downlink Shared CHannelなど)の送信機能、
2)上り参照信号(SRS:Sounding Reference Signalなど)をはじめ、上り制御信号(PUCCH:Physical Uplink Control CHannel)や上りデータ信号(PUSCH:Physical Uplink Shared CHannel)の受信機能、
3)一定間隔(例えば15度)で水平方向及び垂直方向の予め決められた方向に電波が集中して送受信されるように、各アンテナ素子からの電波の位相と振幅を調整し、各電波を重ね合わせることによるアナログビームフォーミング機能。
なお、RF送受信部201が備えるその他の機能を含め、各機能の詳細は当業者の周知事項であるため、説明は省略する。
デジタル信号処理部202は、同時刻、同一周波数ブロック(LTEではリソースブロック、またはリソースブロックグループと呼ばれる)で空間多重するデータストリームを対象に、デジタルプリコーディング処理を実施する。デジタルプリコーディング処理の具体的な手法としては、種々の公知技術のいずれかを適用すればよく、例えば、ヌル形成により端末装置間の干渉を抑圧するブロック対角化などを適用すればよい。
チャネル推定部203は、無線端末400の各アンテナ素子から送信された電波を、基地局装置の各アンテナ素子で受信することにより、端末装置と基地局装置間で送受信する各アンテナ素子の組み合わせに対するチャネル品質(振幅と位相の変化量)を推定する。得られたチャネル品質からチャネル行列を形成し、デジタル信号処理部202に入力する。
制御部300は、スケジューリング部(リソース割当部)301と、伝送方式履歴データベース(伝送方式履歴DB)302と、TRP選択部303と、基地局有線送受信部304とを備える。
スケジューリング部(リソース割当部)301は、空間多重の対象とする無線端末、TRP及びデータストリームを選択し、デジタル信号処理部202に入力する。無線端末、TRP及びデータストリームの選択の具体的な手法としては、種々の公知技術のいずれかを適用すればよい。このうち、TRPの選択については、後に詳細に説明する。
伝送方式履歴DB302は、TRP毎に、無線端末との通信に使用した伝送方式(選択したビームを含む)とその際の実測スループットを記録する第1のテーブル群と、この実測スループットから計算した予測スループットを管理する第2のテーブル群とを保持する。本実施形態において、この伝送方式履歴DB302が、前述の履歴記録部13に相当する。
図4は、TRP毎に、無線端末との通信に使用した伝送方式とその際の実測スループットを記録する第1のテーブルの一例を示す図である。図4を参照すると、TRP#1からTRP#NまでのN台のTRP200において、任意の無線端末400との通信に使用された伝送方式ごとに実測スループットが記録される。以下の説明において、ビームXのSISOによる実測スループットを、実測スループットCと記す。また、m個のビームX1〜Xmを用いたMIMOによる実測スループットをCX1、・・・、Xmと記す。なお、実測スループットを記録する期間は、過去一定期間であってもよい。また、記録する対象はすべてのビームについて行う必要はなく、例えば、他のTRPのビームと隣接するビームのみを対象としてもよい。
図5は、TRP毎に、無線端末との通信に使用する伝送方式とその際の予測スループットを管理する第2のテーブルの一例を示す図である。図5の例では、上記第1のテーブルのうち、TRP#2の第1のテーブルから作成した予測スループットが管理されている。この予測スループットは、第1のテーブルの実測スループットフィールドの値の平均値、最頻値、中央値などの統計値を用いて計算される。
例えば、図5の例では、TRP#2のビーム22とビーム23を選択してMIMO伝送を行った場合のスループットは、C’22,23と記載されている。同様に、TRP#2のビーム22を選択してSISO伝送を行った場合のスループットは、C’22と記載されている。ここで、C’はビームXのSISO伝送の実測スループットCから得られた予測値であり、ここで、C’X,YはビームXとビームYのMIMO伝送の実測スループットCX,Yから得られた予測値である。このように、すべてのTRPについて、各伝送方式を選択した際の予測スループットを計算し、第2のテーブルに格納することで、切替対象のTRPの特定のビームで特定の伝送方式を選択した場合の予測スループットを得ることが可能となる。
なお、図5の例では、第2のテーブルに、伝送方式と予測スループットとの対応関係のみを格納しているが、その他スループットの比較に利用可能な情報を追加してもよい。例えば、図6に示すように、隣接するTRP#1に接続中の無線端末400が選択するビームと伝送方式の確率情報を格納してもよい。この確率情報としては、隣接するTRP(例えばTRP#1)のビームから切り替えられた、ビームと伝送方式の組み合わせの確率を採用することができる。例えば、図6の例では、隣接するTRPから移動してきた無線端末の90%がビーム22とビーム23のMIMOを選択し、10%の無線端末がビーム22のSISOを選択したことを示している。
基地局有線送受信部304は、無線端末400との無線通信において、一般的な無線通信システムにおける基地局装置の有線送受信の基本機能を備える。基地局有線送受信部304は、無線端末400宛のデータを上位ネットワークから有線回線を介して受信するとともに、無線端末400からのデータを上位ネットワークへ有線回線を介して送信する。なお、基地局有線送受信部304が備える機能は当業者の周知事項であるため、各機能の詳細説明は省略する。
TRP選択部303は、あるTRPに接続中の無線端末400における実測スループットと、他のTRPのビームによる予測スループットとを比較して、TRPの切替要否を決定し、RF送受信部201に通知する。前記予測スループットとしては、上記図5、図6に示した第2のテーブルを参照して、無線端末400の接続候補となる他のTRPのビームを用いて特定の伝送方式を選択した場合の予測スループットを用いることができる。TRP選択部303は、無線端末にて実施したビーム切替の判定結果に基づいて、同一TRP内の切替先のビームを選択し、RF送受信部201に通知する。本実施形態において、このTRP選択部303が、前述の計算部11及び送受信局選択部12に相当する。
続いて、上記TRPと接続する無線端末400の構成について図面を参照して詳細に説明する。図7は、本発明の第1の実施形態の無線端末400の構成を示すブロック図である。図7を参照すると、RF送受信部401と、無線品質測定部402と、ビーム切替判定部403とを備えた無線端末400が示されている。
RF送受信部401は、N本(例えば2本)のアンテナ素子と接続しており、基地局装置100との間の無線通信のための無線送受信の基本機能を備える。このような基本機能の例としては次のものが挙げられる。その一つは、上り参照信号(SRSなど)をはじめ、上り制御信号(PUCCHなど)や上りデータ信号(PUSCHなど)の送信機能である。また、他の機能として、下り参照信号(ビームRSやCRSなど)、下り制御信号のPDCCHや下りデータ信号のPDSCHの受信機能などが挙げられる。RF送受信部401において、N本のアンテナ素子を用いて、下り受信及び上り送信においてビームフォーミングを実施してもよい。尚、RF送受信部401が備える機能は当業者の周知事項であるため、各機能の詳細説明は省略する。
無線品質測定部402は、ビーム切替に用いる無線信号品質を測定する。無線信号品質としては、ビームRSの受信電力を測定する。測定対象のビームRSは、接続するTRP(例えばTRP#1)が形成するビームRSだけでなく、隣接のTRP(例えばTRP#2)や隣接の基地局が形成するビームRSも含む。これらの隣接のビームRSに関しては、隣接のTRPや基地局を識別するIDとビームRSを識別するビームIDとの紐付関係が既知であり、隣接のTRPや基地局のIDを取得することにより、測定対象のビームRSのビームIDを特定できる。
ビーム切替判定部403は、少なくとも2つのビームRSの受信電力を用いて、ビーム切替の是非を判定し、RF送受信部401を介して判定結果を基地局装置100に通知する。基地局装置100は、判定結果に基づいてビームの切替処理を行う。
続いて、本実施形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。図8は、本発明の第1の実施形態の基地局装置の動作を表した流れ図である。まず、基地局装置100は、TRP切替判定対象の無線端末400が接続中のTRP#1のスループットA1を実測する(ステップS001)。実測したスループットA1は、図4に示す、伝送方式履歴DB302の第1のテーブルに保存される。
次に、基地局装置100は、無線端末400の接続先候補となるTRP#2のスループットA2を予測する(ステップS002)。具体的には、基地局装置100は、最新の第1のテーブルの内容に基づいて、図5又は図6に示す、伝送方式履歴DB302の第2のテーブルの内容を更新し、該当するビーム及び伝送方式の予測スループットA2を読み出す。なお、接続先候補となるTRPとビームの組み合わせは、事前に設定されたビームレイアウト情報や無線端末400から報告された各ビームの受信電力から特定することが可能である。ここで接続先候補が複数ある場合、読み出す予測スループットA2は、2以上となる場合がある。
次に、基地局装置100は、ステップS001で測定したスループットA1と、ステップS002で予測した予測スループットA2とを比較する(ステップS003)。ここで、ステップS002で読み出した予測スループットA2が2以上ある場合、これらのうち最も大きいものを用いればよい。この比較の結果、スループットA1よりも、予測スループットA2が大きい場合(ステップS003のYes)、基地局装置100は、接続先候補のTRP#2への切替処理を実施する(ステップS004)。具体的には、基地局装置100は、予測スループットA2を計算したビームと伝送方式を選択してTRP#2への切替を行うことになる。一方、予測スループットA2がスループットA1以下である場合(ステップS003のNo)、基地局装置100は、切替処理は行わず、判定処理を終了する。
ここで、本発明の効果について図面を参照して説明する。先に、図19〜図24を用いて説明したとおり、TRP#1、TRP#2のチャネル測定用参照信号のSN比を基準としたTRPと伝送方式の選択では、290m〜310mの区間において、依然としてTPP#1のSISO伝送が継続される。結果として、必要なスループットを確保できないという問題点がある。
これに対し本実施形態では、図9に示すように、290mの地点でTRP#2のMIMOを利用した予測スループットA2が、TRP#1のスループットA1を上回ることになり、TRP#2への切り替えが行われる。このスループットの逆転は、図23に示したようなSN比の単純比較では検出不可能である。
図10は、図19〜図24と同様の条件で無線端末MTを搭載した車両が地点P1からP5に向かって走行した際のLOS/NLOS環境区分と、選択される伝送方式を示した図である。同図に示されたように、地点P1〜P2までは、TRP#1との関係においてLOS環境にあるためMIMO伝送が選択され、地点P2を超えたところで、NLOS環境になるため、SISOが選択される。本実施形態では、地点P2からP3に至る途中の地点P6で、TRP#2のMIMOを利用した予測スループットA2が、TRP#1のスループットA1を上回ることになり、TRP#2への切り替えが行われる。結果として、無線端末MTは、当該地点P6から次にNLOS環境となる地点P4までLOS環境でMIMO通信を行うことが可能となり、スループットの落ち込みを防ぐことが可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、あるTRPでSISO伝送中に、他のTRPのMIMO伝送の方がスループットを改善できると判定した場合に、いち早くTRPの切替を実施することが可能となる。
なお、上記した実施形態では、TRP#1の実測スループットA1と、予測スループットA2とを単純に比較するものとして説明したが、種々の変形を加えることができる。例えば、図8のステップS003の比較式を、A1<A2+αとしてもよい。ここで、αは、TRP判定用のオフセット値である。このαを負の値とすることで、より早くTRP#2への切替を促すことが可能となる。また例えば、図8のステップS003の比較式を、A1<A2×βとしてもよい。ここで、βとして、その他補正係数を設定することができる。この補正係数を1を超える値とすることで、より早くTRP#2への切替を促すことが可能となる。また、βとして、図6の第2のテーブルの確率値を設定することも好ましい。このようにすることで、各ビームと伝送方式の組み合わせに移行する確率を見込んだ予測スループットA2を計算し、実測スループットと比較することが可能となる。
また、上記した実施形態では、予測スループットの計算方法として、実測スループットの統計値を用いるものとして説明したが、スループットの計算方法はこれに限られない。例えば、スループットの実測値に無線リソース使用率の逆数を乗じた値を予測スループットとしてもよい。一定の送信レートで送信するビデオデータ等の場合、その平均を予測スループットとすると、達成可能なスループットよりも低い値となってしまう。スループットの実測値に無線リソース使用率の逆数を乗じた値を用いることにより、より精度の高い予測スループットを用いたTRPの切替判定を行うことが可能となる。
また、スループットの計算に、理論上のスループットの計算式を用いてもよい。ここで、下記式中、mはユーザID、nはビームID、Bは帯域幅、Kは接続ユーザ数、Ym,nはSN比を示す。
Figure 0006965945
[第2の実施形態]
続いて、上記第1の実施形態の予測スループットの計算に工夫を加えた第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態の基地局装置100における予測スループットの計算に、重回帰分析により得られた予測式を用いる点を除いて第1の実施形態と同様であるので、以下、その相違点を中心に説明する。
第2の実施形態では、無線端末400から報告される情報と、基地局装置100側で保持している情報を用いて、各ビームの伝送方式の組み合わせに対して、ビーム(RS)の受信電力(SN比)、接続ユーザ数、スループットの実績値を蓄積する。そして、重回帰分析等を用いて、この蓄積したデータから、伝送方式毎に、予測スループットの予測式を導出する。なお、精度向上の観点から、予測式の導出周期(学習用データの蓄積期間)は、予測スループットの算出周期(更新周期)よりも十分に長い方が好ましい。
そして、本実施形態の基地局装置100は、無線端末400から報告されるビーム(RS)の受信電力(SN比)、基地局側で把握している接続ユーザ数を、予測式に代入して予測スループットを計算する。
図11は、本発明の第2の実施形態の基地局装置の伝送方式履歴DB302の第2のテーブルに保持される情報の一例を示す図である。図6に示した第2のテーブルと異なるのは、予測スループットとして、予測式を用いて計算した予測値が保持されている点である。ここで、F(RYY,NYY)は、ビームYYの受信電力(SN比)及び接続ユーザ数NYYより、予測式から得られた予測スループットを示す。同様に、F(RY1,RY2,NY1,NY2)は、ビームY1、Y2の受信電力(SN比)及び接続ユーザ数NY1,NY2より、予測式から得られた予測スループットを示す。
なお、上記した説明では、SISO伝送については、第1の予測式F(RYY,NYY)、MIMO伝送については、第2の予測式F(RY1,RY2,NY1,NY2)を用いるものとして説明するが、必要に応じて予測式を作成してもよい。例えば、TRP毎やその他スループットに影響を与える条件ごとに予測式を作成することで、予測精度を向上させることが可能である。
続いて、本実施形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。図12は、本発明の第2の実施形態の基地局装置の動作を表した流れ図である。まず、基地局装置100は、TRP切替判定対象の無線端末400が接続中のTRP#1のスループットA1を実測する(ステップS001)。この処理は第1の実施形態と同様である。
次に、基地局装置100は、無線端末400の接続先候補となるTRP#2のスループットA3を予測する(ステップS102)。具体的には、基地局装置100は、前述の予測式を用いて、第2のテーブルの内容を更新し、該当するビーム及び伝送方式の予測スループットA3を読み出す。本実施形態においても、接続先候補となるTRPとビームの組み合わせは、事前に設定されたビームレイアウト情報や無線端末400から報告された各ビームの受信電力から特定することが可能である。ここで接続先候補が複数ある場合、読み出す予測スループットA3は、2以上となる場合がある。
次に、基地局装置100は、ステップS001で測定したスループットA1と、ステップS102で予測した予測スループットA3とを比較する(ステップS103)。ここで、ステップS102で読み出した予測スループットA3が2以上ある場合、これらのうち最も大きいものを用いればよい。この比較の結果、スループットA1よりも、予測スループットA3が大きい場合(ステップS103のYes)、基地局装置100は、接続先候補のTRP#2への切替処理を実施する(ステップS004)。具体的には、基地局装置100は、予測スループットA3を計算したビームと伝送方式を選択してTRP#2への切替を行うことになる。一方、予測スループットA3がスループットA1以下である場合(ステップS103のNo)、基地局装置100は、切替処理は行わず、判定処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、予測式を用いた予測スループットを用いてTRPの切替の要否を判定することが可能となる。第1の実施形態との比較としては、一旦予測式を作成してしまえば、その実測スループットのサンプル数が少ないなどの理由で統計値の信頼性が低い場合でも、精度の高い予測スループットを計算し、適切にTRPの切替の要否を判定できるという利点がある。
[第3の実施形態]
続いて、上記第1の実施形態のTRPの切替判定処理に変更を加えた第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態の基地局装置100における実測スループットA1と、予測スループットA2の比較方法に変更を加えた点を除いて第1の実施形態と同様であるので、以下、その相違点を中心に説明する。
図13は、本発明の第3の実施形態の基地局装置の動作を表した流れ図である。まず、基地局装置100は、TRP切替判定対象の無線端末400が接続中のTRP#1のスループットA1を実測する(ステップS001)。この処理は第1の実施形態と同様である。
次に、基地局装置100は、無線端末400の接続先候補となるTRP#2のスループットA2を予測する(ステップS002)。この処理は第1の実施形態と同様である。
次に、基地局装置100は、ステップS001で測定したスループットA1が、所定の閾値Th1を下回っているか否かを確認する(ステップS203)。この比較の結果、スループットA1が、所定の閾値Th1以上である場合(ステップS203のNo)、十分なスループットが得られているので、基地局装置100は、切替処理は行わず、判定処理を終了する。
次に、基地局装置100は、ステップS002で予測したスループットA2が、閾値Th1よりも大きい閾値Th2を上回っているか否かを確認する(ステップS204)。この比較の結果、スループットA2が、閾値Th2以下である場合(ステップS204のNo)、基地局装置100は、切替処理は行わず、判定処理を終了する。スループットA2が、閾値Th2以下であるということは、切替処理を行っても大幅なスループットの改善が見込めないということになるからである。したがって、この閾値Th2が、無線端末のユーザに対して保証するスループット値(所定の保証スループット)として機能する。そして、このとき、基地局装置100は、スループットA2(予測スループット)とスループットA1(実測スループット)との比較結果に拘わらず、従前のTRPによるサービスを継続していることになる。
一方、基地局装置100は、スループットA1が閾値Th1未満であり、かつ、スループットA2が、閾値Th2を超えている場合、基地局装置100は、接続先候補のTRP#2への切替処理を実施する(ステップS004)。
以上のように、本実施形態によれば、所定値以上(Th2−Th1)のスループット改善効果がある場合に、切替処理を行うことができる。また、本実施形態によれば、スループットA1、スループットA2が近い値を持つ位置にユーザが滞在した際の切替処理の過剰発生(ハンチング)を防ぐことが可能となる。
[第4の実施形態]
続いて、上記第1の実施形態の予測スループットの計算方法に変更を加えた第4の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。第4の実施形態は、第1の実施形態の基地局装置100における予測スループットの計算に無線端末の移動方向を考慮した計算を行う点で相違している。また、第4の実施形態の基地局装置は、実際の無線端末の移動方向に応じて、適切な予測スループットを選択し、切替処理の要否を判定する点を除いて第1の実施形態と同様であるので、以下、その相違点を中心に説明する。
図14は、第4の実施形態の基地局装置が保持する第1のテーブルの一例を示す図である。図4に示した第1の実施形態の第1のテーブルと比較すると、1つの前の伝送方式というフィールドが追加されている。そして、特定の伝送方式による実測スループットを、1つ前の伝送方式によってCX_Zと添え字zによって区別している。例えば、ビーム7でSISO接続している無線端末400について、一律にその実測スループットを記録するのではなく、その1つ前に選択していたビームに応じて、実測スループットを別々に記録している。この1つ前に選択していたビームが、ビーム7に対してどちらにあるかが、無線端末400が移動してきた方向を表している。
図15は、第4の実施形態における第2のテーブルの一例を示す図である。図15の例では、上記第1のテーブルのうち、TRP#2の第1のテーブルから作成した予測スループットが1つ前の伝送方式別に管理されている。この予測スループットは、第1のテーブルの実測スループットフィールドの値の平均値、最頻値、中央値などの統計値が設定される点では、第1の実施形態と同様であるが、一つ前の伝送方式毎に、即ち、無線端末の移動方向別に集計されている点で相違している。
第4の実施形態の基本的な動作は第1実施形態と同様であるが、以下の点で相違している。具体的には、図8のステップS002の無線端末400の接続先候補となるTRP#2のスループットを予測する際に、第2のテーブルのうち、無線端末400が現在接続している伝送方式が、1つ前の伝送方式と一致するエントリを用いて予測が行われる。例えば、TRP#2のビーム24が接続先候補である場合、基地局装置100は、図15の第2のテーブルのビーム24のSISOのエントリのうち、現在の伝送方式(選択中のビームを含む)に適合するエントリを更新し、読み出すことになる。
本実施形態によれば、同一ビームでも移動方向によりLOS/NLOSが変わることを考慮した予測スループットにてTRPの切替判断を行うことが可能となる。
[第5の実施形態]
続いて、上記第1の実施形態のTRPの切替判定処理に変更を加えた第5の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。第5の実施形態は、第1の実施形態の基地局装置100における実測スループットA1との比較対象に、他のTRPの接続先候補のほか、接続中のTRPの接続先候補も含めて比較を行う点で第1の実施形態と相違している。その他は、第1の実施形態と同様であるので、以下、その相違点を中心に説明する。
図16は、本発明の第5の実施形態の基地局装置の動作を表した流れ図である。まず、基地局装置100は、TRP切替判定対象の無線端末400が接続中のTRP#1のスループットA1を実測する(ステップS001)。この処理は第1の実施形態と同様である。
次に、基地局装置100は、無線端末400の接続先候補となるTRP#2のスループットA2を予測する(ステップS002)。この処理は第1の実施形態と同様である。
次に、基地局装置100は、無線端末400の接続中のTRP#1の接続先候補のスループットA4(第2の予測スループット)を予測する(ステップS303)。このTRP#1の接続先候補のスループットA4(第2の予測スループット)は、TRP#2の予測スループットと同様の方法で計算することができる。なお、TRP#1の接続先候補は、事前に設定されたビームレイアウト情報や無線端末400から報告された各ビームの受信電力から特定することが可能である。
次に、基地局装置100は、ステップS001で測定したスループットA1、ステップS002、S303で予測したスループットA2、A4を比較する(ステップS304)。この比較の結果、スループットA1が最大である場合(ステップS304のYes)、十分なスループットが得られているので、基地局装置100は、切替処理は行わず、判定処理を終了する。
次に、基地局装置100は、スループットA2とスループットA4のうち、いずれか大きい方を選択し、そのスループットに対応するTRP、ビーム及び伝送方式への切替処理を実施する(ステップS305)。
以上のように、本実施形態によれば、他のTRPに切り替えるよりも、自TRPに止まった方がスループットが高い場合に、適切な切替処理を行うことができる。図10に示すような、無線端末MTが、TRP#1から直線状に遠ざかるケースではこのようなケースは起こりにくい。しかしながら、例えば、無線端末MTを搭載した車両が、TRPの境界付近で進行方向を変えた場合などに、本実施形態の方法の方がスループットが改善すると考えられる。
[第6の実施形態]
続いて、上記第1の実施形態のTRPの予測スループットの計算方法に変更を加えた第6の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図17は、本発明の第6の実施形態の基地局装置の構成を示す図である。図3に示した第1の実施形態の基地局装置100との相違点は、基地局装置100aが端末情報データベース(端末情報DB)305を備えている点である。
端末情報DB305には、例えば、各無線端末のアンテナ本数やサポートする伝送方式等の仕様情報が格納される。また、端末情報DBとして、TRP切替判定用に専用に設けたものでなく、モバイルエッジコンピューティングで基地局側に配置される端末情報や、端末の仕様や機能と紐づいたアプリケーション情報を用いることができる。
その他基本的な動作は第1〜第5の実施形態と同様であるが、本実施形態では、基地局装置100aは、無線端末400の仕様を考慮して実測スループットや、予測スループットを計算する。例えば、アンテナが2本でMIMO伝送を行う無線端末400のスループットをXとするとき、アンテナが4本の無線端末400のスループットをX×γと計算する。ここで、γは、アンテナの本数の増によるスループットの補正係数である。
以上のようにスループットを計算する本実施形態によれば、無線端末の仕様を考慮したTRPの切替タイミングを決定することができる。例えば、第1の実施形態では、原点から290mの地点でMIMOへの切替を行っていたが、本実施形態では、アンテナが4本の無線端末については、290mより前に、MIMOに切り替えるといったことが可能となる。
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術思想を逸脱しない範囲で、更なる変形・置換・調整を加えることができる。例えば、各図面に示したネットワーク構成、各要素の構成、メッセージの表現形態は、本発明の理解を助けるための一例であり、これらの図面に示した構成に限定されるものではない。また、以下の説明において、「A及び/又はB」は、A及びBの少なくともいずれかという意味で用いる。
また、上記した第1〜第6の実施形態に示した手順は、基地局装置100/100aの制御部300/300aとして機能するコンピュータ(図25の9000)に、基地局装置100/100aとしての機能を実現させるプログラムにより実現可能である。このようなコンピュータは、図25のCPU(Central Processing Unit)9010、通信インタフェース9020、メモリ9030、補助記憶装置9040を備える構成に例示される。すなわち、図25のCPU9010にて、領域分割プログラムや位置推定プログラムを実行し、その補助記憶装置9040等に保持された各計算パラメーターの更新処理を実施させればよい。
即ち、上記した第1〜第6の実施形態に示した基地局装置100/100aの各部(処理手段、機能)は、これらの装置に搭載されたプロセッサに、そのハードウェアを用いて、上記した各処理を実行させるコンピュータプログラムにより実現することができる。
最後に、本発明の好ましい形態を要約する。
[第1の形態]
(上記第1の視点による基地局装置参照)
[第2の形態]
上記した基地局装置の計算部は、
前記無線端末の選択候補となる前記第2の送受信局の1以上のビームを用いてサービスを受けた他の無線端末の実測スループットを用いて、前記予測スループットを計算することができる。
[第3の形態]
上記した基地局装置の計算部は、
前記予測スループットとして、前記第2の送受信局が送信するビームと、伝送方式との組み合わせを変えたスループットを複数種計算し、
送受信局選択部は、前記スループットのうち、最大のものを予測スループットとして用いることもできる。
[第4の形態]
上記した基地局装置の計算部は、
前記無線端末の選択候補となる前記第2の送受信局の1以上のビームを用いてサービスを受けた他の無線端末の実測スループットに加え、前記無線端末の受信電力及び前記第2の送受信局の接続ユーザ数から、スループットを計算する所定の予測式を用いて、前記予測スループットを計算することもできる。
[第5の形態]
上記した基地局装置の送受信局選択部は、
前記予測スループットが所定の保証スループットを超えていない場合、前記実測スループットとの比較結果に拘わらず、前記第1の送受信局によるサービスを継続することも好ましい。
[第6の形態]
上記した基地局装置の履歴記録部は、
前記無線端末が選択したビームと伝送方式の組み合わせによる実測スループットに加え、無線端末が選択した一のビームと伝送方式の組み合わせから、他のビームと伝送方式の組み合わせが選択された確率情報を保持し、
前記計算部は、前記確率情報を用いて、前記予測スループットを計算することもできる。
[第7の形態]
上記した基地局装置の計算部は、さらに、
前記無線端末の選択候補となる前記第の送受信局の1以上のビームを用いてサービスを受けた他の無線端末の実測スループットを用いて、第2の予測スループットを計算し、
前記第2の予測スループットが、所定の条件を満たす場合、前記第2の予測スループットに対応するビームと伝送方式にて前記第1の送受信局から前記無線端末にサービスを提供することもできる。
[第8の形態]
上記した基地局装置において、
前記受信環境は、見通し環境(LOS)か否かを含み、
前記基地局装置は、見通し環境(LOS)である場合にMIMO伝送を選択し、非見通し環境(NLOS)である場合にMIMO伝送以外の伝送方式を選択するものであってもよい。
[第9の形態]
上記した基地局装置の送受信局選択部は、さらに、
前記無線端末の能力情報に基づいて、前記第2のスループットを補正することもできる。
[第10の形態]
(上記第2の視点によるサービス提供方法参照)
[第11の形態]
(上記第3の視点によるプログラム参照)
なお、上記第10〜第11の形態は、第1の形態と同様に、第2〜第9の形態に展開することが可能である。
なお、上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ、ないし選択(部分的削除を含む)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。特に、本書に記載した数値範囲については、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし小範囲が、別段の記載のない場合でも具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
10、100、100a 基地局装置
11 計算部
12 送受信局選択部
13 履歴記録部
200 TRP
201 RF送受信部
202 デジタル信号処理部
203 チャネル推定部
300、300a 制御部
301 スケジューリング部(リソース割当部)
302 伝送方式履歴データベース(伝送方式履歴DB)
303 TRP選択部
304 基地局有線送受信部
305 端末情報データベース(端末情報DB)
400 無線端末
401 RF送受信部
402 無線品質測定部
403 ビーム切替判定部
9000 コンピュータ
9010 CPU
9020 通信インタフェース
9030 メモリ
9040 補助記憶装置

Claims (10)

  1. 無線端末に対して、受信環境に応じて伝送方式を切り替えてサービスを提供する複数の送受信局と接続され、
    前記送受信局毎に、前記無線端末が選択したビームと伝送方式の組み合わせによる実測スループットを記録する履歴記録部と、
    前記無線端末が接続している第1の送受信局とは異なる、第2の送受信局から所定のビームと伝送方式の組み合わせによるサービスを受けた場合の予測スループットを計算する計算部と、
    前記実測スループットと、前記予測スループットとの関係が所定の切替条件を満たす場合、前記予測スループットに対応するビームと伝送方式にて前記第2の送受信局から前記無線端末にサービスを提供する送受信局選択部と、
    を含む基地局装置。
  2. 前記計算部は、
    前記無線端末の選択候補となる前記第2の送受信局の1以上のビームを用いてサービスを受けた他の無線端末の実測スループットを用いて、前記予測スループットを計算する請求項1の基地局装置。
  3. 前記計算部は、
    前記予測スループットとして、前記第2の送受信局が送信するビームと、伝送方式との組み合わせを変えたスループットを複数種計算し、
    送受信局選択部は、前記スループットのうち、最大のものを予測スループットとして用いる請求項1又は2の基地局装置。
  4. 前記計算部は、
    前記無線端末の選択候補となる前記第2の送受信局の1以上のビームを用いてサービスを受けた他の無線端末の実測スループットに加え、前記無線端末の受信電力及び前記第2の送受信局の接続ユーザ数から、スループットを計算する所定の予測式を用いて、前記予測スループットを計算する請求項1から3いずれか一の基地局装置。
  5. 前記送受信局選択部は、
    前記予測スループットが所定の保証スループットを超えていない場合、前記実測スループットとの比較結果に拘わらず、前記第1の送受信局によるサービスを継続する請求項1から4いずれか一の基地局装置。
  6. 前記履歴記録部は、前記無線端末が選択したビームと伝送方式の組み合わせによる実測スループットに加え、無線端末が選択した一のビームと伝送方式の組み合わせから、他のビームと伝送方式の組み合わせが選択された確率情報を保持し、
    前記計算部は、
    前記確率情報を用いて、前記予測スループットを計算する請求項1から5いずれか一の基地局装置。
  7. 前記計算部は、さらに、
    前記無線端末の選択候補となる前記第の送受信局の1以上のビームを用いてサービスを受けた他の無線端末の実測スループットを用いて、第2の予測スループットを計算し、
    前記第2の予測スループットが、所定の条件を満たす場合、前記第2の予測スループットに対応するビームと伝送方式にて前記第1の送受信局から前記無線端末にサービスを提供する請求項1から6いずれか一の基地局装置。
  8. 前記受信環境は、見通し環境(LOS)か否かを含み、
    見通し環境(LOS)である場合にMIMO伝送を選択し、非見通し環境(NLOS)である場合にMIMO伝送以外の伝送方式を選択する、
    請求項1から6いずれか一の基地局装置。
  9. 無線端末に対して、受信環境に応じて伝送方式を切り替えてサービスを提供する複数の送受信局毎に、前記無線端末が選択したビームと伝送方式の組み合わせによる実測スループットを記録する履歴記録部を参照して、前記無線端末が接続している第1の送受信局とは異なる、第2の送受信局から所定のビームと伝送方式の組み合わせによるサービスを受けた場合の予測スループットを計算し、
    前記実測スループットと、前記予測スループットとの関係が所定の切替条件を満たす場合、前記予測スループットに対応するビームと伝送方式にて前記第2の送受信局から前記無線端末にサービスを提供する、
    サービス提供方法。
  10. 無線端末に対して、受信環境に応じて伝送方式を切り替えてサービスを提供する複数の送受信局毎に、前記無線端末が選択したビームと伝送方式の組み合わせによる実測スループットを記録する履歴記録部を参照して、前記無線端末が接続している第1の送受信局とは異なる、第2の送受信局から所定のビームと伝送方式の組み合わせによるサービスを受けた場合の予測スループットを計算する処理と、
    前記実測スループットと、前記予測スループットとの関係が所定の切替条件を満たす場合、前記予測スループットに対応するビームと伝送方式にて前記第2の送受信局から前記無線端末にサービスを提供する処理と、
    を基地局装置に搭載されたコンピュータに実行させるプログラム。
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