JPWO2018230171A1 - 羽根開閉装置及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

小型化を確保した上で一方の磁気駆動部において発生する磁束の他方の磁気駆動部への影響を低減する。駆動電流が供給される第1のコイルと第1のコイルへの通電に伴って回転される第1のマグネットとを有する第1の磁気駆動部と、駆動電流が供給される第2のコイルと第2のコイルへの通電に伴って回転される第2のマグネットとを有する第2の磁気駆動部と、第1の磁気駆動部によって動作される第1の駆動レバーと、第2の磁気駆動部によって動作される第2の駆動レバーと、第1の駆動レバーの動作により開口を開閉する第1の開閉羽根と、第2の駆動レバーの動作により開口を開閉する第2の開閉羽根と、第1の駆動レバーを所定の位置にロックする第1のロック機構と、第2の駆動レバーを所定の位置にロックする第2のロック機構とを備え、第1のロック機構の少なくとも一部と第2のロック機構の少なくとも一部とが第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部の間に位置された。

Description

本技術は、開閉羽根を開閉するための磁気駆動部を有し開閉羽根をロック機構によってロックする羽根開閉装置及びこれを備えた撮像装置についての技術分野に関する。
ビデオカメラやスチルカメラ等の各種の撮像装置には、内部にレンズ群や光学素子等を有する光学系と光学系によって取り込まれた光を光電変換する撮像素子とが配置されている。このような撮像装置には、被写体の撮影時に、羽根開閉装置として機能するフォーカルプレーンシャッターを介して撮像素子に光が入射されるものがある。
羽根開閉装置には開口が形成されたベース体とベース体に対して移動(走行)される開閉羽根と開閉羽根を動作させる磁気駆動部と磁気駆動部によって動作される駆動レバーとが設けられ、磁気駆動部によって駆動レバーが動作されて開閉羽根が開口を開閉するように移動されるものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
このような羽根開閉装置にあっては、各モードにおいて開閉羽根が磁気駆動部によって所定の状態で動作される。磁気駆動部にはマグネットとコイルが設けられ、コイルへの駆動電流の供給によって回転されるマグネットに伴って開閉羽根が移動される。開閉羽根の開閉(走行)動作が行われていないときには、開閉羽根が開口を開放する開放位置又は開口を閉塞する閉塞位置にあり、コイルへの通電によりマグネットが回転されて開閉羽根が開放位置又は閉塞位置から閉塞位置又は開放位置へ向けて移動される。
また、開閉羽根の振動等による意図しない開閉を防止するために、開閉羽根はロック機構によって開放位置又は閉塞位置においてロックされる。
特許文献1及び特許文献2に記載された羽根開閉装置にあっては、第1の開閉羽根と第2の開閉羽根が各別に開放位置と閉塞位置の間で移動され、第1の開閉羽根は第1の磁気駆動部の駆動力により動作される第1の駆動レバーによって移動され、第2の開閉羽根は第2の磁気駆動部の駆動力により動作される第2の駆動レバーによって移動される。また、第1の開閉羽根は第1のロック機構によって開放位置又は閉塞位置においてロックされ、第2の開閉羽根は第2のロック機構によって開放位置又は閉塞位置においてロックされる。
被写体の撮影時には、開口を透過された光が撮像素子の撮像面に一方から他方へ順に入射されることにより露光が行われ、入射された光が撮像素子によって順次光電変換されて画像信号が生成され、生成された画像信号がメモリに転送されて被写体の像が生成される。
特開2014−66760号公報 特開昭62−223735号公報
ところで、上記のような羽根開閉装置においては、第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部においてそれぞれ磁束が発生するため、発生した磁束の大きさや第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部の位置によっては一方の磁気駆動部に発生した磁束が他方の磁気駆動部の動作に影響を及ぼすおそれがある。
また、羽根開閉装置には第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部の他に、第1の開閉羽根をロックする第1のロック機構と第2の開閉羽根をロックする第2のロック機構とが設けられているため、これらの各部の配置スペースが大きくなると、羽根開閉装置の大型化を来すおそれもある。
そこで、本技術羽根開閉装置及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、小型化を確保した上で一方の磁気駆動部において発生する磁束の他方の磁気駆動部への影響を低減することを目的とする。
第1に、本技術に係る羽根開閉装置は、駆動電流が供給される第1のコイルと前記第1のコイルへの通電に伴って回転される第1のマグネットとを有する第1の磁気駆動部と、駆動電流が供給される第2のコイルと前記第2のコイルへの通電に伴って回転される第2のマグネットとを有する第2の磁気駆動部と、前記第1の磁気駆動部によって動作される第1の駆動レバーと、前記第2の磁気駆動部によって動作される第2の駆動レバーと、前記第1の駆動レバーの動作により開口を開閉する第1の開閉羽根と、前記第2の駆動レバーの動作により前記開口を開閉する第2の開閉羽根と、前記第1の駆動レバーを所定の位置にロックする第1のロック機構と、前記第2の駆動レバーを所定の位置にロックする第2のロック機構とを備え、前記第1のロック機構の少なくとも一部と前記第2のロック機構の少なくとも一部とが前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部の間に位置されたものである。
これにより、第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部の間に第1のロック機構の少なくとも一部と第2のロック機構の少なくとも一部とが位置され、第1のロック機構の少なくとも一部と第2のロック機構の少なくとも一部とを挟んだ反対側に第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部が位置される。
第2に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1の磁気駆動部と前記第1のロック機構の少なくとも一部との間に前記第2のロック機構の少なくとも一部が位置され、前記第2の磁気駆動部と前記第2のロック機構の少なくとも一部との間に前記第1のロック機構の少なくとも一部が位置されることが望ましい。
これにより、第2のロック機構の少なくとも一部を挟んだ反対側に第1の磁気駆動部と第1のロック機構の少なくとも一部が位置されると共に第1のロック機構の少なくとも一部を挟んだ反対側に第2の磁気駆動部と第2のロック機構の少なくとも一部が位置される。
第3に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1のロック機構の一部と前記第2のロック機構の一部とが、前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部の並び方向に直交する方向において交差した状態にされることが望ましい。
これにより、第1のロック機構と第2のロック機構の配置スペースが、第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部の並び方向において小さくなる。
第4に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1のロック機構に、回動位置に応じて前記第1の駆動レバーの動作を規制する第1のロックレバーと回動位置に応じて前記第1のロックレバーの回動を規制する第1の作用レバーと吸着することにより前記第1の作用レバーを保持する第1の吸着体とが設けられ、前記第2のロック機構に、回動位置に応じて前記第2の駆動レバーの動作を規制する第2のロックレバーと回動位置に応じて前記第2のロックレバーの回動を規制する第2の作用レバーと吸着することにより前記第2の作用レバーを保持する第2の吸着体とが設けられ、前記第1の磁気駆動部と前記第1の吸着体の間に前記第2の吸着体が位置され、前記第2の磁気駆動部と前記第2の吸着体の間に前記第1の吸着体が位置され、前記第1の作用レバーの回動軸が前記第1の磁気駆動部と前記第1の吸着体の間に位置され、前記第2の作用レバーの回動軸が前記第2の磁気駆動部と前記第2の吸着体の間に位置されることが望ましい。
これにより、第1のロック機構と第2のロック機構において回動軸と吸着体の距離が大きくなる。
第5に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1のロック機構に、回動位置に応じて前記第1の駆動レバーの動作を規制する第1のロックレバーと回動位置に応じて前記第1のロックレバーの回動を規制する第1の作用レバーとが設けられ、前記第2のロック機構に、回動位置に応じて前記第2の駆動レバーの動作を規制する第2のロックレバーと回動位置に応じて前記第2のロックレバーの回動を規制する第2の作用レバーとが設けられ、前記第1の作用レバーの回動軸と前記第1のロックレバーの回動軸とが同じにされ、前記第2の作用レバーの回動軸と前記第2のロックレバーの回動軸とが同じにされることが望ましい。
これにより、作用レバーとロックレバーが同じ回動軸を支点として回動される。
第6に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部が線対称の配置状態で位置されることが望ましい。
これにより、第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部の配置状態が単純化されると共に第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部を合わせた配置スペースが最小化される。
第7に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1のロック機構と前記第2のロック機構が点対称の配置状態で位置されることが望ましい。
これにより、第1のロック機構と第2のロック機構の配置状態が単純化されると共に第1のロック機構と第2のロック機構を合わせた配置スペースが最小化される。
第8に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1のロック機構を構成する部品と前記第2のロック機構を構成する部品とが同一の部品にされることが望ましい。
これにより、第1のロック機構を構成する部品と第2のロック機構を構成する部品とが共通化される。
第9に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部の並び方向が前記第1の開閉羽根と前記第2の開閉羽根の並び方向に一致されることが望ましい。
これにより、第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部が第1の開閉羽根と第2の開閉羽根の並び方向に一致した順で並ぶ。
第10に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1のロック機構と前記第2のロック機構の並び方向が前記第1の開閉羽根と前記第2の開閉羽根の並び方向に一致されることが望ましい。
これにより、第1のロック機構と第2のロック機構が第1の開閉羽根と第2の開閉羽根の並び方向に一致した順で並ぶ。
第11に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部と前記第1のロック機構と前記第2のロック機構が収容ケースに配置されることが望ましい。
これにより、第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部を各別に収容する部材を必要としない。
第12に、上記した羽根開閉装置においては、前記収容ケースには前記第1の磁気駆動部又は前記第2の磁気駆動部と前記第1のロック機構又は前記第2のロック機構との間に仕切部が設けられることが望ましい。
これにより、仕切部によって第1の磁気駆動部又は第2の磁気駆動部と第1のロック機構又は第2のロック機構とが仕切られる。
第13に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1の駆動レバーと前記第2の駆動レバーにそれぞれ被ロック部が設けられ、前記第1のロックレバー又は前記第2のロックレバーの前記被ロック部に対する係合によりそれぞれ前記第1の開閉羽根又は前記第2の開閉羽根のロック状態が設定され、前記第1のマグネット又は前記第2のマグネットの回転位置に応じてそれぞれ前記ロック状態の設定と前記ロック状態の解除が行われ、前記第1のロックレバー又は前記第2のロックレバーが前記第1のマグネット又は前記第2のマグネットの回転に伴う磁力の変化に応じてそれぞれ前記ロック状態を設定するロック位置と前記ロック状態を解除する非ロック位置との間で移動されることが望ましい。
これにより、第1の磁気駆動部又は第2の磁気駆動部によってロック部と被ロック部が動作されるため、ロック部と被ロック部を動作させるための各別の駆動部を必要としない。
第14に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1の駆動レバーと前記第2の駆動レバーがそれぞれ回転可能にされ、前記第1のマグネットの回転軸と前記第1の駆動レバーの回転軸とが一致され、前記第2のマグネットの回転軸と前記第2の駆動レバーの回転軸とが一致されることが望ましい。
これにより、マグネットと駆動レバーが回転軸の軸方向において並んで位置される。
第15に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1の駆動レバーが前記第1のマグネットに固定され、前記第2の駆動レバーが前記第2のマグネットに固定されることが望ましい。
これにより、マグネットと駆動レバーが同じ回転軸を支点として一体になって回転される。
第16に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1の開閉羽根と前記第2の開閉羽根がそれぞれ前記開口を開放する開放位置と前記開口を閉塞する閉塞位置との間で移動され、前記開放位置と前記閉塞位置においてそれぞれ前記第1の開閉羽根と前記第2の開閉羽根のロック状態が設定されることが望ましい。
これにより、ロック部と被ロック部を有する一つの機構によって第1の開閉羽根と第2の開閉羽根が開放位置と閉塞位置のそれぞれ2箇所でロックされる。
第17に、上記した羽根開閉装置においては、前記被ロック部には前記開口を開放する状態において前記第1のロックレバー又は前記第2のロックレバーが係合される第1の係合部と前記開口を閉塞する状態において前記第1のロックレバー又は前記第2のロックレバーが係合される第2の係合部とが形成されることが望ましい。
これにより、被ロック部に2箇所でロックするための二つの係合部が形成される。
第18に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1の駆動レバーと前記第2の駆動レバーにそれぞれ前記被ロック部として機能する係合片部が設けられ、前記係合片部の両縁がそれぞれ前記第1の係合部と前記第2の係合部として形成されることが望ましい。
これにより、ロック部がそれぞれ係合片部の両縁に係合されて駆動レバーが2箇所でロックされる。
第19に、上記した羽根開閉装置においては、前記第1の駆動レバーと前記第2の駆動レバーに対してそれぞれ前記第1の駆動レバーと前記第2の駆動レバーの動作方向への付勢力を付与する動力補助バネが設けられることが望ましい。
これにより、駆動レバーとマグネットに対して動力補助バネによって所定の回転方向へのトルクが付与される。
本技術に係る撮像装置は、内部に光学系を介して取り込まれる光の制御を行う羽根開閉装置と前記光学系を介して取り込まれる光を光電変換する撮像素子とを備え、前記羽根開閉装置は、駆動電流が供給される第1のコイルと前記第1のコイルへの通電に伴って回転される第1のマグネットとを有する第1の磁気駆動部と、駆動電流が供給される第2のコイルと前記第2のコイルへの通電に伴って回転される第2のマグネットとを有する第2の磁気駆動部と、前記第1の磁気駆動部によって動作される第1の駆動レバーと、前記第2の磁気駆動部によって動作される第2の駆動レバーと、前記第1の駆動レバーの動作により開口を開閉する第1の開閉羽根と、前記第2の駆動レバーの動作により前記開口を開閉する第2の開閉羽根と、前記第1の駆動レバーを所定の位置にロックする第1のロック機構と、前記第2の駆動レバーを所定の位置にロックする第2のロック機構とを備え、前記第1のロック機構の少なくとも一部と前記第2のロック機構の少なくとも一部とが前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部の間に位置されたものである。
これにより、羽根開閉装置において、第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部の間に第1のロック機構の少なくとも一部と第2のロック機構の少なくとも一部とが位置され、第1のロック機構の少なくとも一部と第2のロック機構の少なくとも一部とを挟んだ反対側に第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部が位置される。
本技術によれば、第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部の間に第1のロック機構の少なくとも一部と第2のロック機構の少なくとも一部とが位置され、第1のロック機構の少なくとも一部と第2のロック機構の少なくとも一部とを挟んだ反対側に第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部が位置されるため、小型化を確保した上で一方の磁気駆動部において発生する磁束の他方の磁気駆動部への影響を低減することができる。
尚、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
図2乃至図46と共に本技術羽根開閉装置及び撮像装置の実施の形態を示すものであり、本図は、撮像装置の斜視図である。 撮像装置を図1とは異なる方向から見た状態で示す斜視図である。 撮像装置の概略側面図である。 羽根開閉装置の斜視図である。 羽根開閉装置の一部を示す分解斜視図である。 第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部と第1のロック機構と第2のロック機構の配置状態を示す正面図である。 羽根開閉装置の一部を除いた構成を示す分解斜視図である。 羽根開閉装置の一部を除いた構成を図7とは異なる方向から見た状態で示す分解斜視図である。 収容ケースの一部と一方の磁気駆動部を示す拡大分解斜視図である。 収容ケースの一部と一方の磁気駆動部を図9とは異なる方向から見た状態で示す拡大分解斜視図である。 収容ケースの正面図である。 磁気駆動部とロック機構を示す分解斜視図である。 磁気駆動部とロック機構を図12とは異なる方向から見た状態で示す分解斜視図である。 マグネット等を示す拡大斜視図である。 マグネット等を図14とは異なる方向から見た状態で示す拡大斜視図である。 磁気駆動部等の一部の構成を示す拡大断面図である。 収容ケースの一部と一方の磁気駆動部の一部を示す拡大分解斜視図である。 ヨークとコイルを示す拡大正面図である。 図18のXIX−XIX線に沿う拡大断面図である。 図18のXX−XX線に沿う拡大断面図である。 動力補助バネ、力量調整部及び有効範囲調整部等を示す拡大斜視図である。 第1の磁気駆動部や第2の磁気駆動部等の配置状態を示す背面図である。 カバーとカバーに支持された各部とを示す拡大分解斜視図である。 カバーとカバーに支持された各部とを示す拡大斜視図である。 ロック機構を示す拡大斜視図である。 ロック機構を図25とは異なる方向から見た状態で示す拡大斜視図である。 第1のロック機構と第2のロック機構を示す拡大正面図である。 第1の開閉羽根が閉塞位置にあり第2の開閉羽根が開放位置にある状態を示す概略正面図である。 図30乃至図36と共に羽根開閉装置の動作を示すものであり、本図は、ロック突部が係合片部の第1の係合部に係合されている状態を示す正面図である。 マグネットに動力補助バネからマグネットの回転方向と同じ方向への付勢力が付与されている状態を示す正面図である。 図29に引き続き、ロックレバーが回動されてロック突部の係合片部との係合が解除された状態を示す正面図である。 図30に引き続き、マグネットに対して動力補助バネから付勢力が付与されなくなった状態を示す正面図である。 図31に引き続き、マグネットが回転されロック突部が係合片部の摺動部に摺動されている状態を示す正面図である。 図33に引き続き、マグネットが回転され作用レバーに支持されたコロがレバー取付部材の押圧突部によって押圧された状態を示す正面図である。 図32に引き続き、マグネットに動力補助バネからマグネットの回転方向と反対方向への付勢力が付与されている状態を示す正面図である。 図34に引き続き、ロック突部が係合片部の第2の係合部に係合された状態を示す正面図である。 第1の磁気駆動部と第2の磁気駆動部と第1のロック機構と第2のロック機構の別の配置状態を示す正面図である。 第1の開閉羽根と第2の開閉羽根が開放位置にある状態を示す正面図である。 第1の開閉羽根が開放位置にあり第2の開閉羽根が閉塞位置にある状態を示す正面図である。 スリット走行が行われている状態を示す正面図である。 第1の開閉羽根と第2の開閉羽根が閉塞位置にある状態を示す正面図である。 図43と共に力量調整部による動力補助バネの調整についてのものであり、本図は、調整が行われる前の状態を示す背面図である。 調整が行われた状態を示す背面図である。 図45と共に有効範囲調整部による動力補助バネの調整についてのものであり、本図は、調整が行われる前の状態を示す背面図である。 調整が行われた状態を示す背面図である。 撮像装置のブロック図である。
以下に、本技術を実施するための形態を添付図面を参照して説明する。
以下に示す実施の形態は、本技術撮像装置をスチルカメラに適用し、本技術羽根開閉装置をこのスチルカメラに設けられたフォーカルプレーンシャッターに適用したものである。
尚、本技術の適用範囲はスチルカメラ及びスチルカメラに設けられたフォーカルプレーンシャッターに限られることはなく、例えば、ビデオカメラや他の機器に組み込まれる各種の撮像装置及びこれらの撮像装置に設けられるアイリス等の各種の羽根開閉装置に広く適用することができる。
以下の説明にあっては、スチルカメラの撮影時において撮影者から見た方向で前後左右上下の方向を示すものとする。従って、被写体側が前方となり、撮影者側が後方となる。
尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本技術の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
また、以下に示すレンズ群は、単数又は複数のレンズにより構成されたものの他に、これらの単数又は複数のレンズとアイリス等の他の光学素子を含んでもよい。
<撮像装置の概略構成>
先ず、撮像装置の概略構成について説明する(図1乃至図3参照)。
撮像装置1は、図1及び図2に示すように、例えば、横長の扁平な筐体2の内外に所要の各部が配置されて成る。撮像装置1は、図1に示すように、交換レンズ200の着脱が可能な装置であってもよい。
筐体2の前面にはフラッシュ3が設けられている。筐体2の上面にはシャッター釦4、ズームスイッチ5及び電源釦6が設けられている(図1及び図2参照)。筐体2の後面にはディスプレイ7と各種の操作部8、8、・・・とファインダー9が設けられている。
筐体2の内部には、図3に示すように、レンズ群や光学素子等を有する光学系10と光学系10によって取り込まれた光の量を制御する羽根開閉装置(フォーカルプレーンシャッター)11と羽根開閉装置11を介して取り込まれた光を光電変換する撮像素子12とが前側から順に配置されている。
<羽根開閉装置の構成>
以下に、羽根開閉装置11の構成について説明する(図4乃至図27参照)。
羽根開閉装置11は、図4乃至図6に示すように、ベース体13と押さえ板14と収容ケース15と第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17とカバー18、18と第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20と第1のリンク21と第2のリンク22を有し、撮像素子12の前面側に配置されている。
ベース体13は、例えば、横長の矩形状に形成され、前後に貫通された矩形状の開口13aを有している(図4及び図5参照)。開口13aは撮像素子12の撮像面における光の有効入射領域より一回り大きくされている。撮像面における光の有効入射領域は、光学系10によって取り込まれ画像を生成するために必要な光が入射される領域である。
ベース体13における開口13aの上下の部分はそれぞれ第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20が開放位置において保持される保持領域となる保持部23、23として設けられ、ベース体13における開口13aの側方における一方の部分は収容ケース15が取り付けられる取付部24として設けられている。
取付部24には軸挿通孔24a、24aが上下に離隔して形成されている。取付部24には軸移動孔24b、24bが上下に離隔して形成され、軸移動孔24b、24bはそれぞれ軸挿通孔24a、24aを支点とした円弧状に形成されている。
押さえ板14はベース体13と略同じ大きさ及び形状に形成され、透過孔14aを有している。押さえ板14は第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20を挟んだ状態でベース体13に前側から取り付けられる。押さえ板14がベース体13に取り付けられた状態においては、透過孔14aが開口13aの真正面に位置される。
押さえ板14の側方における一端部にはピン取付孔14b、14bが上下に離隔して形成されている。押さえ板14には逃げ孔14c、14cが上下に離隔して形成され、逃げ孔14c、14cはそれぞれピン取付孔14b、14bを支点とした円弧状に形成されている。
収容ケース15は樹脂材料等の非磁性材料によって形成され、前面部25、25と側面部26、26、・・・と連結面部27と仕切部28、28を有している(図7乃至図11参照)。
前面部25、25は上下に離隔して位置され、側面部26、26、・・・は前縁がそれぞれ前面部25、25の左右両側縁に連続されている。連結面部27は前後方向を向き、上下両縁がそれぞれ上側の側面部26、26の下縁における後端部と下側の側面部26、26の上縁における後端部とに連続されている。仕切部28、28は上下方向を向く板状に形成され、後縁がそれぞれ連結面部27の上下両縁に連続されている。仕切部28、28は、左右両側縁がそれぞれ上側の側面部26、26の下縁又は下側の側面部26、26の上縁に連続され、前縁がそれぞれ上側の前面部25の下縁又は下側の前面部25の上縁に連続されている。
収容ケース15は仕切部28、28によって上下で3分割されており、連結面部27の上下方向における中央部を基準として上下で対称な形状に形成されている(図11参照)。収容ケース15は、上側の仕切部28によって仕切られた上側の空間が第1の配置部15aとして形成され、下側の仕切部28によって仕切られた下側の空間が第2の配置部15bとして形成され、仕切部28、28間の空間が第3の配置部15cとして形成されている。第1の配置部15aは後方及び上方に開口され、第2の配置部15bは後方及び下方に開口され、第3の配置部15cは後方及び左右に開口されている。
尚、羽根開閉装置11においては、収容ケース15が上下で対称な形状に形成され、第1の配置部15aと第2の配置部15bに配置される後述する二つの磁気駆動部も上下対称な構成にされているため、以下には、主に、第1の配置部15a側の構成について説明し、第2の配置部15b側の構成については必要に応じて説明する。
前面部25は第3の配置部15c側の部分が後方に変位して位置されている(図9参照)。このように一部が後方に変位して位置されることにより、前面部25には少なくとも前方に開口された配置凹部15dが形成されている。
前面部25には配置凹部15dが形成された部分に前後に貫通された挿通孔25aが形成され、挿通孔25aが第1の配置部15aに連通されている。前面部25には、図9乃至図11に示すように、上端部に第1の位置決め孔25b、25bが左右に離隔して形成され、上下方向における略中央部に第2の位置決め孔25c、25cが左右に離隔して形成されている。
前面部25の略中央部からは後方へ向けて挿入突部25dが突出されている。側面部26の一部は係合突部26aとして設けられている。係合突部26aは上下に離隔する二つのスリットの間に設けられ、後端部が左右方向に変位するように弾性変形可能にされている。係合突部26aの後端部は係止爪26bとして設けられている。
ベース体13の取付部24には後側から支持板29が取り付けられている(図4及び図5参照)。支持板29には第1の軸挿通孔29a、29aと第2の軸挿通孔29b、29bがそれぞれ上下に離隔して形成されている(図7及び図8参照)。第2の軸挿通孔29b、29bはそれぞれ第1の軸挿通孔29a、29aを支点とした略円弧状に形成されている。支持板29には上下方向における略中央部に軸受孔29c、29cが形成されている。軸受孔29c、29cは左右両端部に位置されている。
支持板29がベース体13の取付部24に取り付けられた状態においては、第1の軸挿通孔29a、29aがそれぞれベース体13の軸挿通孔24a、24aの真後ろに位置され、第2の軸挿通孔29b、29bがそれぞれベース体13の軸移動孔24b、24bの真後ろに位置される。
収容ケース15は支持板29に後側から取り付けられる(図4参照)。収容ケース15が支持板29に取り付けられた状態においては、収容ケース15の挿通孔25a、25aがそれぞれ支持板29の第1の軸挿通孔29a、29aの後側に位置される。
第1の磁気駆動部16はマグネット30とコイル31とヨーク32を有し、収容ケース15の第1の配置部15aに配置されている(図6及び図9参照)。
マグネット30は軸方向が前後方向にされた略円筒状に形成され、例えば、2極着磁にされている。マグネット30の前端部における外周部には第1の位置決め用切欠30a、30aが周方向に離隔して形成されている(図12及び図13参照)。マグネット30の後端部における外周部には第2の位置決め用切欠30b、30bが周方向に離隔して形成されている。
マグネット30の前面にはレバー取付部材33が取り付けられている(図12乃至図15参照)。レバー取付部材33は略円環状に形成された基部34と基部34の外周部からそれぞれ前方に突出された突状部35、35とを有している。
基部34の後端部における外周部にはそれぞれ後方に突出された位置決め用突部34a、34aが周方向に離隔して設けられている。基部34の外周面には外方に突出された押圧突部34bが設けられている。レバー取付部材33における突状部35、35の内側の空間は取付用空間33aとして形成されている。
レバー取付部材33は位置決め用突部34a、34aがそれぞれ第1の位置決め用切欠30a、30aに挿入されて位置決めされた状態でマグネット30に取り付けられている。
マグネット30の後面にはバネ受け部材36が取り付けられている。バネ受け部材36は略円環状に形成されたベース部37とベース部37の外周部からそれぞれ後方に突出された第1のバネ受け突部38及び第2のバネ受け突部39とを有している。
ベース部37の前端部における外周部にはそれぞれ前方に突出された位置決め用突部37a、37aが周方向に離隔して設けられている。第1のバネ受け突部38と第2のバネ受け突部39はそれぞれ略円弧状に形成され、周方向に離隔して設けられている。第1のバネ受け突部38と第2のバネ受け突部39の周方向において同じ側の一方の端縁はそれぞれ第1のバネ受け縁38aと第2のバネ受け縁39aとして形成されている。
バネ受け部材36は位置決め用突部37a、37aがそれぞれ第2の位置決め用切欠30b、30bに挿入されて位置決めされた状態でマグネット30に取り付けられている。
レバー取付部材33には駆動レバー40が取り付けられている。駆動レバー40は円環状に形成された結合板部41と結合板部41から放射方向に突出されたアーム板部42と結合板部41からアーム板部42とは異なる放射方向に突出された係合片部43とが一体に形成されて成る。
アーム板部42の先端部には連結軸44が取り付けられ、連結軸44がアーム板部42から前方に突出された状態にされている。係合片部43は略扇形状に形成され、周方向における両側の側縁がそれぞれ第1の係合部43aと第2の係合部43bとして形成され、第1の係合部43aと第2の係合部43bの間の外周縁が摺動部43cとして形成されている。係合片部43は被ロック部として機能する。
駆動レバー40は結合板部41を含む部分が取付用空間33aに挿入された状態でレバー取付部材33に取り付けられ、アーム板部42と係合片部43がレバー取付部材33の外周から外側に突出されている。
駆動レバー40の結合板部41の中心部とレバー取付部材33の中心部とマグネット30の中心部とバネ受け部材36の中心部とには軸受スリーブ45が挿入されて固定される(図12、図13及び図16参照)。軸受スリーブ45には回転軸46が挿入され、駆動レバー40とレバー取付部材33とマグネット30とバネ受け部材36と軸受スリーブ45が回転軸46を支点として一体になって回転可能にされる(図7、図8及び図16参照)。回転軸46は軸方向における両端部以外の部分が軸受スリーブ45に挿入される。
第1の磁気駆動部16のヨーク32は、図9、図10、図17及び図18に示すように、左右に離隔して位置された連結部47、47と連結部47、47の間に位置されたコイル取付部48と連結部47、47から互いに近付く方向へ突出されたマグネット配置部49、49とから成る。
連結部47、47は左右方向を向く平板状に形成され、上下方向における一端部47a、47aにそれぞれ前方に突出された第1のケース側位置決め突部50、50が設けられ、上下方向における他端部47b、47bにそれぞれ後方に突出されたカバー側位置決め突部51、51が設けられている。
コイル取付部48は、例えば、角柱状に形成され、連結部47、47の一端部47a、47aに寄った位置に設けられている。従って、連結部47、47の一端部47a、47aは上下方向においてコイル取付部48より突出した位置にある。コイル取付部48は、前後方向において連結部47、47の前後両端よりそれぞれ内側の部分を連結する位置に設けられている。
マグネット配置部49、49はコイル取付部48に対して上下に離隔して位置されている。マグネット配置部49、49は前面がそれぞれ連結部47、47の前面と同一平面上に位置されている。マグネット配置部49、49は対向する側の面がそれぞれ凹状の円弧面49a、49aとして形成されている。
マグネット配置部49、49の連結部47、47からの突出方向における端縁間には隙間32aが形成されている。マグネット配置部49、49には連結部47、47側の端部からコイル取付部48側に突出された突部49b、49bが設けられている。突部49b、49bにはそれぞれ前方に突出された第2のケース側位置決め突部52、52が設けられている。
ヨーク32においては連結部47の断面積A(図19参照)とコイル取付部48の断面積B(図20参照)とが略同じにされている。断面積Aと断面積Bはヨーク32の磁束が通る方向と直交する方向における断面の面積である。
コイル31はコイル取付部48に外嵌状に取り付けられている(図17乃至図20参照)。マグネット配置部49、49間にはマグネット30が挿入され、マグネット30が軸回り方向へ回転可能にされる(図9参照)。
コイル31への通電時にはヨーク32を通る磁束が発生しているが、上記したように、ヨーク32においては連結部47、47の断面積A、Aとコイル取付部48の断面積Bとが略同じにされており、連結部47、47とコイル取付部48を通る磁束が減衰されない。従って、第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17の性能の低下を防止することができる。
また、ヨーク32においては、マグネット30の回転軸の軸方向(前後方向)において連結部47、47の大きさがコイル取付部48の大きさより大きくされ、コイル取付部48とマグネット配置部49、49の並び方向(上下方向)と直交する直交方向(左右方向)における連結部47、47の大きさがコイル取付部49の並び方向における大きさより小さくされている。
従って、連結部47、47の直交方向における大きさがコイル取付部48の並び方向における大きさと同じにされた場合に比しヨーク32の直交方向における大きさが小さくなるため、直交方向においてヨーク32の小型化を図ることができる。特に、上記したように、連結部47、47の断面積A、Aとコイル取付部48の断面積Bとを略同じにすることにより、連結部47、47とコイル取付部48を通る磁束の減衰を生じないようにして第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17の性能の低下を防止した上で、直交方向におけるヨーク32の小型化を図ることができる。
尚、上記したように、ヨーク32において、前後方向において連結部47、47の大きさをコイル取付部48の大きさより大きくし、連結部47、47にコイル取付部48より突出された一端部47a、47aを設けた場合にも、コイル31の外形状が一定の大きさを有しているため、ヨーク32とコイル31を合わせた大きさが不必要に大きくなることがない。従って、ヨーク32の上下前後の大きさを大きくすることなく、ヨーク32の左右方向における小型化を図ることができる。
コイル31が取り付けられたヨーク32は収容ケース15の第1の配置部15aに配置される(図17参照)。ヨーク32が収容ケース15に配置されるときには、第1のケース側位置決め突部50、50がそれぞれ前面部25の第1の位置決め孔25b、25bに挿入され、第2のケース側位置決め突部52、52がそれぞれ前面部25の第2の位置決め孔25c、25cに挿入され、収容ケース15に対して位置決めされる。また、このときコイル31とヨーク32のマグネット配置部49、49との間の空間に収容ケース15の挿入突部25dが挿入され、ヨーク32の連結部47、47の後縁にそれぞれ弾性変形された後に弾性復帰される係合突部26a、26aの係止爪26b、26bが係止され、ヨーク32が収容ケース15に保持される。
ヨーク32の第1のケース側位置決め突部50、50はそれぞれ連結部47、47の一端部47a、47aに設けられており、一端部47a、47aは、上記したように、ヨーク32を不必要に大きくする部分ではない。また、ヨーク32の第2のケース側位置決め突部52、52はマグネット配置部49、49のコイル取付部48側に突出された突部49b、49bに設けられており、突部49b、49bはヨーク32における外形状の内側に存在する部分であり、ヨーク32を不必要に大きくする部分ではない。
従って、第1のケース側位置決め突部50、50を一端部47a、47aに設け、第2のケース側位置決め突部52、52を突部49b、49bに設けることにより、ヨーク32の大型化を来すことなくヨーク32の収容ケース15に対する高い位置精度を確保することができる。
また、連結部47、47の一端部47a、47aはコイル取付部48に対して上方又は下方に突出された部分であり、マグネット配置部49、49の突部49b、49bはコイル31側に突出された部分であるため、一端部47a、47aと突部49b、49bは磁束が通る部分ではなく、ヨーク32において発生する磁束を減衰する部分ではない。
従って、一端部47a、47aと突部49b、49bに第1のケース側位置決め突部50、50と第2のケース側位置決め突部52、52を設けても、ヨーク32において発生する磁束に影響を及ぼすことがなく、第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17の良好な機能性を確保した上でヨーク32の収容ケース15に対する高い位置精度を確保することができる。
また、一端部47a、47aと突部49b、49bはヨーク32において発生する磁束を減衰する部分ではないため、例えば、一端部47a、47aと突部49b、49bにそれぞれ挿通孔を形成し、これらの挿通孔にそれぞれヨーク32とは別部材のピンを挿通し、これらのピンを第1のケース側位置決め突部50、50と第2のケース側位置決め突部52、52として設けることも可能である。
ヨーク32が収容ケース15に配置された状態においては、マグネット配置部49、49間の空間が前面部25の挿通孔25aの真後ろに位置される(図9参照)。
第2の磁気駆動部17は収容ケース15の第2の配置部15bに配置されている(図6参照)。第2の磁気駆動部17は第1の磁気駆動部16と同じ構成で上下対称(線対称)の状態で配置されているため、第2の磁気駆動部17の説明は省略する。尚、第1の磁気駆動部16の駆動レバー40は第1の駆動レバーとして設けられ、第2の磁気駆動部17の駆動レバー40は第2の駆動レバーとして設けられている。
駆動レバー40がレバー取付部材33に取り付けられレバー取付部材33とバネ受け部材36がマグネット30に取り付けられた状態において、マグネット30は前面部25の挿通孔25aとヨーク32のマグネット配置部49、49間に挿入されて収容ケース15に配置される(図16参照)。
マグネット30が収容ケース15に配置された状態において、回転軸46は軸方向における両端部以外の部分が軸受スリーブ45に挿入されており、回転軸46は前端部が支持板29の第1の軸挿通孔29aに挿入された状態で固定される。
駆動レバー40のアーム板部42に取り付けられた連結軸44は、ベース体13の軸移動孔24bと第1のリンク21又は第2のリンク22の一端寄りの部分と押さえ板14の逃げ孔14cに挿入される(図5参照)。
回転軸46の後端部にはバネ支持部材53が取り付けられる(図16参照)。バネ支持部材53は前後方向が軸方向にされた略円筒状の支持部53aと支持部53aの前端部から外方に張り出されたフランジ部53bとを有し、支持部53aの少なくとも一部が圧入等によって回転軸46に取り付けられる。バネ支持部材53が回転軸46に取り付けられた状態において、フランジ部53bがバネ受け部材36のベース部37の後面に対向して位置される。
バネ支持部材53には動力補助バネ55が支持されている(図12、図13及び図16参照)。動力補助バネ55は、例えば、捩じりコイルバネであり、コイル部55aと第1の腕部55bと第2の腕部55cから成る。動力補助バネ55はコイル部55aがバネ支持部材53の支持部53aに支持された状態でコイル部55aがバネ受け部材36のバネ受け突部38、39間に位置されている(図17及び図21参照)。動力補助バネ55は第1の腕部55bと第2の腕部55cがそれぞれバネ受け部材36の第1のバネ受け縁38aと第2のバネ受け縁39aに係合可能とされている。
動力補助バネ55がバネ支持部材53に支持された状態において、バネ支持部材53の後端側の部分に押さえリング54が取り付けられ、押さえリング54によって動力補助バネ55のバネ支持部材53からの脱落が防止される。
上記のように第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17が収容ケース15に収容された状態において、収容ケース15にカバー18、18が取り付けられる(図4、図7、図8及び図16参照)。カバー18によって収容ケース15と第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17が後方から覆われる(図21及び図22参照)。
このように羽根開閉装置11にあっては、ベース体13に取り付けられる収容ケース15が設けられ、収容ケース15に第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17が収容されている。
従って、第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17を各別に収容する部材を必要とせず部品点数の削減を図ることができると共に第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17がともに収容ケース15に収容されるため第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17を近付けることができ羽根開閉装置11の小型化を図ることができる。
カバー18は前後方向を向く第1の押さえ面部56と第1の押さえ面部56の上下方向における一端部から前方に突出された第2の押さえ面部57とから成る(図23及び図24参照)。カバー18には第1の押さえ面部56から第2の押さえ面部57に亘る位置にコイル配置孔18aが形成されている。
第1の押さえ面部56には部材保持孔56aが形成されている。第1の押さえ面部56には部材保持孔56aを挟んでコイル配置孔18aの反対側の位置に支点孔56b、56bが左右に離隔して形成されている。第1の押さえ面部56には部材保持孔56aとコイル配置孔18aの間にレバー止め孔56c、56cが左右に離隔して形成され、レバー止め孔56c、56cは支点孔56b、56bを支点とした円弧状に形成されている。第1の押さえ面部56にはレバー止め孔56c、56cの間に作業用孔56dが形成されている。第1の押さえ面部56には左右方向において支点孔56b、56bの外側に位置決め孔56e、56eが形成されている。
カバー18は収容ケース15にネジ止め等によって取り付けられる。カバー18が収容ケース15に取り付けられるときには、カバー18の位置決め孔56e、56eにそれぞれヨーク32のカバー側位置決め突部51、51が挿入され、ヨーク32とカバー18の間の位置決めが行われる。
収容ケース15にカバー18が取り付けられた状態においては、カバー18によって第1の配置部15aが閉塞され、コイル配置孔18aにコイル31の一部が挿入された状態で配置される(図4参照)。カバー18の部材保持孔56aには回転軸46の後端部に取り付けられたバネ支持部材53の後端部が挿入され、バネ支持部材53が第1の押さえ面部56に取り付けられる(図16参照)。
カバー18における第1の押さえ面部56の前面側には力量調整部58と有効範囲調整部59がそれぞれ回動可能に支持されている(図23及び図24参照)。
力量調整部58は前後方向を向く板状に形成され、第1の押さえ面部56に回動可能に支持されている。力量調整部58は第1の押さえ面部56の内面側に位置され、第1の押さえ面部56に支持された被支持部60と被支持部60の一端部から前方に突出されたバネ押さえ部61とから成る。被支持部60には、一端寄りの位置に位置調整用螺孔60aが形成され、他端寄りの位置に軸挿通孔60bが形成されている。有効範囲調整部59は左右方向において力量調整部58と対称な形状に形成され、第1の押さえ面部56に回動可能に支持されている。有効範囲調整部59は第1の押さえ面部56の内面側に位置され、被支持部62とバネ押さえ部63とから成り、被支持部62に位置調整用螺孔62aと軸挿通孔62bが形成されている。
力量調整部58は軸挿通孔60bに挿通され第1の押さえ面部56の一方の支点孔56bに取り付けられた支軸64によって第1の押さえ面部56に回動可能に支持される。有効範囲調整部59は軸挿通孔62bに挿通され第1の押さえ面部56の他方の支点孔56bに取り付けられた支軸64によって第1の押さえ面部56に回動可能に支持される。
力量調整部58と有効範囲調整部59はそれぞれ支軸64、64を支点としてカバー18に対して回動される。
羽根開閉装置11においては、止めネジ65、65をそれぞれ後方から第1の押さえ面部56のレバー止め孔56c、56cに挿通し位置調整用螺孔60a又は位置調整用螺孔62aに螺合することにより、力量調整部58又は有効範囲調整部59を第1の押さえ面部56に対する所望の回動位置に保持することができる。
収容ケース15の第3の配置部15cには第1のロック機構66の少なくとも一部と第2のロック機構67の少なくとも一部とが配置されている(図6参照)。尚、第1のロック機構66と第2のロック機構67は点対称の状態で位置されているが構成は同一であるため、以下には、第1のロック機構66の構成について説明し、第2のロック機構67の構成についての説明は省略する。
第1のロック機構66は吸着体68と作用レバー69とロックレバー70を有している(図12、図13、図25及び図26参照)。
吸着体68はロック用ヨーク71とロック用マグネット72とロック用コイル73、73を有している。吸着体68は収容ケース15に固定されている。
ロック用ヨーク71はロック用マグネット72を保持する保持部71aと保持部71aから左右方向において同じ方向へ突出された吸着部71b、71bとを有している。ロック用マグネット72としては、例えば、永久磁石が用いられている。ロック用コイル73、73はそれぞれロック用ヨーク71における吸着部71b、71bの先端部を除く部分に取り付けられている。
作用レバー69はベース板部74と作用突部75と押さえ突部76と被支持突部77を有している。ベース板部74は左右方向を向く形状に形成されている。作用突部75はベース板部74の前後方向における一端部から略上方に突出され、前後方向を向く形状に形成されている。押さえ突部76は作用突部75におけるベース板部74寄りの位置から突出されている。被支持突部77はベース板部74の前後方向における他端部から略上方に突出され、前後方向を向く形状に形成されている。
ベース板部74には圧縮コイルバネ78を介して被吸着部79が支持されている。被吸着部79は前後の幅が上下の幅より大きい略矩形の板状に形成され、ベース板部74と圧縮コイルバネ78を挿通された支持軸80によってベース板部74に支持されている。圧縮コイルバネ78はベース板部74と被吸着部79の間で圧縮され、被吸着部79が圧縮コイルバネ78によってベース板部74に対して左右方向において吸着体68に近付く方向へ付勢されている。
作用レバー69には作用突部75におけるベース板部74寄りの部分と被支持突部77の先端部とにそれぞれ軸受81、81が取り付けられている。作用突部75の先端寄りの位置にはコロ82が回転支点軸83を支点として回転自在に支持されている。回転支点軸83は軸方向が前後方向にされている。
作用レバー69は回動軸84を支点として収容ケース15に対して回動可能にされている。回動軸84は作用レバー69の作用突部75と作用レバー69の被支持突部77と作用レバー69に取り付けられた軸受81、81とを挿通され、軸方向における両端部がそれぞれ収容ケース15の連結面部27と支持板29の軸受孔29cとに支持され、収容ケース15及び支持板29に回転自在に支持される。回動軸84は作用突部75の長手方向(上下方向)における中間部に挿通されており、作用突部75は回動軸84が挿通された位置を基準としてコロ81を支持する側の部分が第1の部分75aとして設けられベース板部74側の部分が第2の部分75bとして設けられている。第1の部分75aは第2の部分75bより上下方向の長さが長くされている。
ロックレバー70は回動軸84の前端寄りの位置に固定されている。従って、ロックレバー70は回動軸84と一体になって回動される。ロックレバー70は第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20を開放位置又は閉塞位置においてロックするロック部として機能する。ロックレバー70は延設部70aの他端部が回動軸84に支持されている。ロックレバー70は、略左右方向に延びる延設部70aと、延設部70aの一端部から後方に突出されたロック突部70bと、延設部70aの他端寄りの位置に設けられたバネ受け部70cとを有している。
ロックレバー70の延設部70aには作用レバー69の押さえ突部76が係合可能な状態にされている。
回動軸84にはロック用バネ85が支持されている。ロック用バネ85は、例えば、捩じりコイルバネであり、コイル部85aと第1の腕部85bと第2の腕部85cから成る。ロック用バネ85はコイル部85aが作用レバー69とロックレバー70の間において回動軸84に支持された状態で、第1の腕部85bがロックレバー70のバネ受け部70cに係合され第2の腕部85cが作用レバー69における作用突部75の第2の部分75bに係合されている。従って、作用レバー69とロックレバー70はロック用バネ85の付勢力によって回動軸84を支点として反対方向へ付勢され、ロック用バネ85に付勢力に反する力が付与されていない状態において作用レバー69の押さえ突部76がロックレバー70の延設部70aに係合される。
回動軸84には戻しバネ86が支持されている。戻しバネ86は、例えば、捩じりコイルバネであり、戻しバネ86によって作用レバー69がロック用バネ85による付勢方向と同じ回動方向へ付勢されている。
上記したように、第1のロック機構66と第2のロック機構67においては、それぞれ作用レバー69とロックレバー70の回動支点が同一の回動軸84にされているため、作用レバー69とロックレバー70が同じ回動軸84を支点として回動され、羽根開閉装置11の構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
また、上記したように、第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17はそれぞれ収容ケース15の第1の配置部15aと第2の配置部15bに上下対称(線対称)の状態で配置され、第1のロック機構66と第2のロック機構67は上下で点対称の状態で配置されている(図16参照)。
具体的には、第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17のマグネット30、30が第3の配置部15cに寄った位置に配置され、コイル31、31がそれぞれ収容ケース15の上下両端部に配置されている。尚、第1の磁気駆動部16によって動作される駆動レバー40はアーム板部42が一方向に延びる形状に形成されており、第2の磁気駆動部17によって動作される駆動レバー40はアーム板部42が屈曲された形状に形成されている。但し、両者の形状の相違は第1の開閉羽根19の動作軌跡と第2の開閉羽根20の動作軌跡との相違に対応したものであり、駆動レバー40、40の機能や構成は同一である。
また、羽根開閉装置11においては、第1のロック機構66の一部と第2のロック機構67の一部とが、第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17の並び方向である上下方向に直交する方向である前後方向において重なって位置されている(図27参照)。具体的には、第1の磁気駆動部16における吸着体68の一部が第2の磁気駆動部17における作用レバー69とロックレバー70の後側に位置され、第2の磁気駆動部17における吸着体68の一部が第1の磁気駆動部16における作用レバー69とロックレバー70の後側に位置されている。
尚、第1のロック機構66の吸着体68と作用レバー69とロックレバー70はそれぞれ第1の吸着体と第1の作用レバーと第1のロックレバーとして設けられ、第2のロック機構67の吸着体68と作用レバー69とロックレバー70はそれぞれ第2の吸着体と第2の作用レバーと第2のロックレバーとして設けられている。
上記したように羽根開閉装置11にあっては、第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17が線対称の配置状態で位置されている。
従って、第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17の配置状態が単純化されると共に第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17を合わせた配置スペースが最小化されるため、第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17の収容ケース15に対する組付を容易に行うことができると共に羽根開閉装置11の小型化を図ることができる。
また、羽根開閉装置11にあっては、第1のロック機構66と第2のロック機構67が点対称の配置状態で位置されている。
従って、第1のロック機構66と第2のロック機構67の配置状態が単純化されると共に第1のロック機構66と第2のロック機構67を合わせた配置スペースが最小化されるため、第1のロック機構66と第2のロック機構67の収容ケース15に対する組付を容易に行うことができると共に羽根開閉装置11の一層の小型化を図ることができる。
さらに、羽根開閉装置11においては、力量調整部58、58と有効範囲調整部59、59が線対称又は点対称の配置状態で位置されている(図22参照)。
従って、力量調整部58、58と有効範囲調整部59、59の配置状態が単純化されると共に力量調整部58、58と有効範囲調整部59、59を合わせた配置スペースが最小化されるため、力量調整部58、58と有効範囲調整部59、59のカバー18に対する組付を容易に行うことができると共に羽根開閉装置11のより一層の小型化を図ることができる。
さらにまた、羽根開閉装置11においては、第1のロック機構66を構成する部品と第2のロック機構67を構成する部品とが同一の部品にされているため、第1のロック機構66を構成する部品と第2のロック機構67を構成する部品とが共通化されるため、羽根開閉装置11の製造コストの削減を図ることができる。
第1のリンク21と第2のリンク22はそれぞれ第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20に連結され、第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20はそれぞれ第1のリンク21と第2のリンク22を介して第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17の連結軸44、44と回転軸46、46に連結されている(図4参照)。第1のリンク21と第2のリンク22はともに平行リンクである。
第1のリンク21は上下に離隔して位置された第1のアーム87、88によって構成され、第1のアーム87には所定の方向に延びる連結孔87aが形成されている。第1のリンク21は第1のアーム87の連結孔87aに第1の磁気駆動部16の連結軸44が摺動自在に挿入されて駆動レバー40に連結されている。第1のアーム87、88はそれぞれ一端部がベース体13に回動自在に連結されている。尚、第1のアーム87は一端部にベース体13の一方の軸挿通孔24aを挿通される回転軸46が挿通され、回転軸46を支点として回動される。
第2のリンク22は上下に離隔して位置された第2のアーム89、90によって構成され、第2のアーム89には所定の方向に延びる連結孔89aが形成されている。第2のリンク22は第2のアーム89の連結孔89aに第2の磁気駆動部17の連結軸44が摺動自在に挿入されて駆動レバー40に連結されている。第2のアーム89、90はそれぞれ一端部がベース体13に回動自在に連結されている。尚、第2のアーム89は一端部にベース体13の他方の軸挿通孔24aを挿通される回転軸46が挿通され、回転軸46を支点として回動される。
第1の開閉羽根19は複数のシート状の第1のセクター91、91、91によって構成されている。第1の開閉羽根19は第1のセクター91、91、91の少なくとも一部同士が厚み方向において重ねて位置され、ベース体13の開口13aを開放する開放位置と開口13aを閉塞する閉塞位置との間で移動される。
第1のセクター91、91、91はそれぞれ一端部が第1のアーム87、88の各部に回動可能に連結されている。従って、第1の磁気駆動部16のマグネット30が回転されると、マグネット30の回転によって第1のアーム87、88が平行な状態を保持したままで移動され、第1のアーム87、88の移動に伴って第1のセクター91、91、91が略上下方向へ移動される。このとき第1のセクター91、91、91は略上下方向への移動量が異なり、重なる面積が変化されていく。
第2の開閉羽根20は複数のシート状の第2のセクター92、92、92によって構成されている。第2の開閉羽根20は第2のセクター92、92、92の少なくとも一部同士が厚み方向において重ねて位置され、ベース体13の開口13aを開放する開放位置と開口13aを閉塞する閉塞位置との間で移動される。
第2のセクター92、92、92はそれぞれ一端部が第2のアーム89、90の各部に回動可能に連結されている。従って、第2の磁気駆動部17のマグネット30が回転されると、マグネット30の回転によって第2のアーム89、90が平行な状態を保持したままで移動され、第2のアーム89、90の移動に伴って第2のセクター92、92、92が略上下方向へ移動される。このとき第2のセクター92、92、92は略上下方向への移動量が異なり、重なる面積が変化されていく。
上記のように第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20が移動されるときには、第1のセクター91、91、91と第2のセクター92、92、92は移動される位置に応じて重なる面積が変化され、開口13aを開放する開放位置において最も面積が小さくされている。
従って、開口位置において第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の配置スペースが小さくなると共に閉塞位置において第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の面積が最も大きくなるため、第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の移動方向における羽根開閉装置11の小型化を図ることができると共に十分な大きさの開口13aを形成することができる。
第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の間には図示しない第1のシートが配置され、第1のシートによって第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の接触が防止され第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の動作の円滑化が図られている。
また、第2の開閉羽根20と押さえ板14の間には図示しない第2のシートが配置され、第2のシートによって第2の開閉羽根20の動作の円滑化が図られている。
<羽根開閉装置の動作>
以下に、羽根開閉装置11におけるロック動作等について説明する。尚、第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20に関するロック動作は同様であるため、以下には、第1の開閉羽根19に関するロック動作のみについて詳細な説明を行い、第2の開閉羽根20に関するロック動作については詳細な説明を省略する。
先ず、第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の初期状態について説明する(図28参照)。
撮像装置1の電源釦6が操作される前の状態においては、コイル31、31に通電が行われておらず、例えば、第1の開閉羽根19が閉塞位置に保持され第2の開閉羽根20が開放位置に保持されている。従って、ベース体13の開口13aが第1の開閉羽根19によって閉塞されている。
このとき第1の開閉羽根19は閉塞位置において、以下のようにしてロックされている(図29参照)。
作用レバー69に圧縮コイルバネ78を介して支持された被吸着部79はロック用マグネット72によるロック用ヨーク71における磁束によって吸着部68bに吸着され、作用レバー69が垂直に延びる状態に保持されている。
ロック用バネ85は、第1の腕部85bがロックレバー70のバネ受け部70cに係合され第2の腕部85cが作用レバー69における作用突部75の第2の部分75bに係合されている。従って、作用レバー69とロックレバー70はロック用バネ85の付勢力によって回動軸84を支点として反対方向へ付勢され、作用レバー69の押さえ突部76がロックレバー70の延設部70aにマグネット30側から係合されている。
ロックレバー70はロック用バネ85の付勢力によって延設部70aがマグネット30に近付く方向へ付勢されてロック位置にあり、ロック突部70bが駆動レバー40における係合片部43の第1の係合部43aに係合されている。
このようにロック突部70bが第1の係合部43aに係合されていることにより、駆動レバー40とマグネット30の回転が規制され、第1の開閉羽根19が閉塞位置においてロックされている。
このとき動力補助バネ55は、第1の腕部55bが力量調整部58のバネ押さえ部61に係合され、第2の腕部55cがバネ受け部材36のバネ受け縁39aに係合されている(図30参照)。従って、駆動レバー40には動力補助バネ55によって第1の係合部43aがロック突部70bに押し付けられる方向への付勢力が付与されている。このとき、第2の腕部55cは有効範囲調整部59のバネ押さえ部63に係合されていない。
上記のように第1の開閉羽根19が閉塞位置にロックされた状態において、コイル31に通電が行われると、第1の磁気駆動部16において発生する磁束によりマグネット30に対して回転力が付与される。このとき駆動レバー40には回転される方向への付勢力が動力補助バネ55によって付与されているため、付与されている付勢力が駆動レバー40の回転に対する補助動力として作用される。
コイル31に通電が行われるときには、略同時にロック用コイル73にも通電が行われる。ロック用コイル73に通電が行われると、ロック用マグネット72によるロック用ヨーク71における磁束とは逆方向への磁束が発生し、ロック用ヨーク71における磁束が低下され、吸着部68bの被吸着部79に対する吸着力が戻しバネ86の付勢力に対して相対的に低下する。従って、作用レバー69は第2の部分75aが吸着体68から離隔する方向へ回動される(図31参照)。作用レバー69はコロ82がレバー取付部材33に近接又は当接する位置まで回動される。
作用レバー69が回動されると、作用レバー69の押さえ突部76によってロックレバー70が押圧され、ロックレバー70がロック位置から非ロック位置に回動され、ロック突部70bが係合片部43の第1の係合部43aから離隔されて係合が解除される。
このときコイル31への通電によりマグネット30に対して回転力が付与されていると共に動力補助バネ55による補助動力が発生しているため、駆動レバー40はマグネット30の回転力と動力補助バネ55による補助動力との合成した動力によってマグネット30と一体になって回動されていく。従って、第1の開閉羽根19が高速で閉塞位置から開放位置へ向けて移動されていく。
マグネット30と駆動レバー40の一定角度の回転が行われると、動力補助バネ55は、第1の腕部55bが有効範囲調整部59のバネ押さえ部63に接し、第2の腕部55cがバネ受け縁39aから離隔し、第1の腕部55bと第2の腕部55cが第1のバネ受け縁38aと第2のバネ受け縁39aの何れにも係合されない状態になる(図32参照)。従って、駆動レバー40に対して動力補助バネ55から付勢力が付与されない状態になる。
マグネット30と駆動レバー40が一体になって回転されているときに、ロックレバー70はロック用バネ85によってマグネット30に近付く方向へ付勢されており、係合片部43の第1の係合部43aとの係合が解除されたロック突部70bは係合片部43の摺動部43cに摺動された状態にされる(図33参照)。
また、ロックレバー70による駆動レバー40に対するロックが解除されマグネット30と駆動レバー40が一体になって回転されている途中に、ロック用コイル73に対する通電が停止される。ロック用コイル73に対する通電が停止されると、ロック用コイル73への通電による磁束が消失し、ロック用マグネット72によるロック用ヨーク71における磁束が回復される。従って、吸着体68における吸着部68aの被吸着部79に対する吸着力が大きくなる。
マグネット30と駆動レバー40がさらに一体になって回転されていくと、レバー取付部材33の押圧突部34bによって作用レバー69に支持されたコロ82が押圧される(図34参照)。押圧突部34bによってコロ82が押圧されると、作用レバー69は第2の部分75bが吸着体68の吸着部68bに近付く方向へ回動される。
このときロック用コイル73に対する通電が解除されロック用ヨーク71における磁束が回復されているため、吸着体68の吸着部68aによって被吸着部79が吸着されて作用レバー69が回動され、作用レバー69が再び垂直に延びる状態に保持される。ロックレバー70はロック用バネ85によってマグネット30に近付く方向へ付勢されているため、ロック突部70bが係合片部43の摺動部43cに摺動されている。
マグネット30と駆動レバー40が一体になって回転され作用レバー69が垂直に延びる状態になる方向へ回動されていくときには、同時に、バネ受け部材36の第1のバネ受け縁38aが動力補助バネ55の第1の腕部55bに接触される(図35参照)。このとき動力補助バネ55の第2の腕部55cは有効範囲調整部59のバネ押さえ部63に接した状態にされているため、マグネット30の回転に伴って第1のバネ受け縁38aによって第1の腕部55bが第2の腕部55cに近付く方向へ押圧されていく。従って、マグネット30と駆動レバー40に対して回転方向とは反対方向への付勢力が動力補助バネ55から付与される。マグネット30と駆動レバー40は回転方向とは反対方向への付勢力によって減速され、この付勢力は駆動レバー40とマグネット30に対して減速する方向への補助動力として作用される。
マグネット30と駆動レバー40がさらに回転されていくと、ロックレバー70は駆動レバー40の回転によってロック突部70bの摺動部43cとの摺動が解除され、ロック用バネ85の付勢力によってロックレバー70がマグネット30に近付く方向へ回動され、再び非ロック位置からロック位置に至る(図36参照)。ロックレバー70が回動されると、ロック突部70bが係合片部43の第2の係合部43bに係合される。ロック突部70bが第2の係合部43bに係合されたときに、コイル31への通電が停止されマグネット30と駆動レバー40の回転が停止される。
このようにロックレバー70のロック突部70bが第2の係合部43bに係合されることにより、マグネット30の上記とは逆方向への回転が規制され、このとき第1の開閉羽根19が開放位置まで移動されており、第1の開閉羽根19が開放位置おいてロックされる。
第1の開閉羽根19が開放位置まで移動される直前から開放位置まで移動される間には、上記したように、動力補助バネ55の付勢力が駆動レバー40とマグネット30に対して減速する方向への補助動力として作用されるため、第1の開閉羽根19が開放位置まで移動される直前から開放位置まで移動される間には、第1の開閉羽根19が減速される。
尚、上記には、第1の開閉羽根19に関するロックの動作について説明したが、第2の開閉羽根20に関しても上記と同様の動作によって閉塞位置又は開放位置においてロック状態が設定される。
一方、第1の開閉羽根19が開放位置にある状態において、マグネット30が逆方向へ回転されて第1の開閉羽根19が閉塞位置へ向けて移動されるときには、被吸着部79や作用レバー69やロックレバー70が上記と同様に動作され、ロック突部70bの第2の係合部43bとの係合が解除され、次に、ロック突部70bが摺動部43cと摺動され、続いて、ロック突部70bが第1の係合部43aに係合される。
このとき、マグネット30の逆方向への回転の開始時には、上記したように、動力補助バネ55の第2の腕部55cが有効範囲調整部59のバネ押さえ部63に接し、第1のバネ受け縁38aによって第1の腕部55bが第2の腕部55cに近付く方向へ押圧されている(図35参照)。従って、マグネット30の逆方向への回転の開始時から開始直後の所定の回転位置においては、動力補助バネ55によって駆動レバー40にマグネット30の逆方向への回転と同じ方向への回転力が付与されており、マグネット30に対する大きなトルクが付与される。
また、マグネット30の逆方向への回転の停止前の所定の回転位置から停止位置までには、動力補助バネ55の第1の腕部55bが力量調整部58のバネ押さえ部61に接し、第2のバネ受け縁39aによって第2の腕部55cが第1の腕部55bに近付く方向へ押圧される。従って、マグネット30の逆方向への回転の停止前の所定の回転位置から停止位置までには、動力補助バネ55によって駆動レバー40にマグネット30の逆方向への回転と反対方向への回転力が付与されており、マグネット30と駆動レバー40が減速される。
上記したように、マグネット30と駆動レバー40は動作の開始位置から動作の開始後の所定の動作位置までの間で動力補助バネ55によって動作方向へ付勢され、動力補助バネ55によって駆動レバー40にマグネット30の回転と同じ方向への回転力が付与されており、マグネット30に対する大きなトルクが付与される。
従って、駆動レバー40とマグネット30に対して動力補助バネ55によって所定の回転方向へのトルクが付与され、第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の動作速度の向上を図ることができる。
また、動力補助バネ55の力量(バネ力)に応じてコイル31に供給する電流量を制御することが可能になり、消費電力の低減を図った上で第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の動作速度を所望の速度に設定することができる。
さらに、駆動レバー40は、動作の開始位置から動作の開始後の所定の動作位置までの間で動力補助バネ55によって動作方向へ付勢され、動作の終了前の所定の動作位置から動作の終了位置までの間で動力補助バネ55によって動作方向と反対方向へ付勢される。
従って、駆動レバー40を反対方向へ付勢するための各別の動力補助バネが不要になり、部品点数の削減を図った上で羽根開閉装置11の機能性の向上を図ることができる。
また、羽根開閉装置11にあっては、動力補助バネ55がマグネット30を挟んで駆動レバー40の反対側に位置されている。
従って、第1の開閉羽根19又は第2の開閉羽根20を動作させる駆動レバー40と駆動レバー40に動作方向への付勢力を付与する動力補助バネ55とがマグネット30を挟んで反対側に位置されるため、動力補助バネ55と駆動レバー40が干渉せず動力補助バネ55と駆動レバー40の配置位置の自由度が高くなり、動力補助バネ55による良好な機能性を確保した上で羽根開閉装置11の小型化を図ることができる。
また、動力補助バネ55の外形状の内側にマグネット30の回転軸46が位置されているため、回転軸46の軸方向においてマグネット30と動力補助バネ55が並んで位置され、回転軸46に直交する方向において羽根開閉装置11の小型化を図ることができる。
さらに、動力補助バネ55として捩じりコイルバネが用いられ、動力補助バネ55のコイル部55aがマグネット30の外周面より内側に位置されているため、コイル部55aがマグネット30の外周面より外側に突出されず、回転軸46に直交する方向において羽根開閉装置11の一層の小型化を図ることができる。
さらにまた、羽根開閉装置11には、動力補助バネ55を支持するバネ支持部材53が設けられ、バネ支持部材53がコイル部55aに挿通されているため、バネ支持部材53がコイル部55aの内側に位置された状態で動力補助バネ55がバネ支持部材53に支持され、動力補助バネ55の安定した支持状態を確保した上で回転軸46に直交する方向における羽根開閉装置11の小型化を図ることができる。
また、羽根開閉装置11には動力補助バネ55の第1の腕部55bと第2の腕部55cを受けるバネ受け部材36が設けられ、バネ受け部材36が回転軸46の軸方向においてマグネット30の一端面(後面)に取り付けられ、バネ受け部材36がマグネット30の外周面より内側に位置されている。
従って、バネ受け部材36がマグネット30の外周面より内側に位置された状態で第1の腕部55bと第2の腕部55cを受けるため、回転軸46に直交する方向における羽根開閉装置11の小型化を図ることができる。
さらに、マグネット30とバネ受け部材36が一体で回転されるため、バネ受け部材36とマグネット30が同時に同じ方向へ回転され、バネ受け部材36の動作の信頼性の向上を図ることができる。
尚、バネ受け部材36とマグネット30はインサート成形等による一体成形によって形成されてもよく、この場合にはバネ受け部材36とマグネット30が一体化された構造物が形成されるため、バネ受け部材36とマグネット30の間の高い位置精度が確保され、バネ受け部材36とマグネット30の成形精度の向上を図ることができる。
また、羽根開閉装置11にあっては、駆動レバー40に被ロック部として機能する係合片部43が設けられ、ロック部として機能するロックレバー70がマグネット30の回転に伴う磁力の変化に応じてロック状態を設定するロック位置とロック状態を解除する非ロック位置との間で移動される。
従って、第1の磁気駆動部16又は第2の磁気駆動部17によってロック部と被ロック部が動作されるため、ロック部と被ロック部を動作させるための各別の駆動部を必要とせず、構造の簡素化を図った上で第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20をロックすることができる。
さらに、第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20がベース体13の開口13aを開放する開放位置と開口13aを閉塞する閉塞位置との間で移動され、開放位置と閉塞位置においてそれぞれロック状態が設定される。
従って、ロック部と被ロック部を有する一つの機構によって第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20が開放位置と閉塞位置のそれぞれ2箇所でロックされ、構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
さらにまた、被ロック部として機能する係合片部43に、開放位置においてロック部が係合される第1の係合部43aと閉塞位置においてロック部が係合される第2の係合部43bとが形成されているため、被ロック部に2箇所でロックするための二つの係合部が形成され、部品点数の削減及び小型化を図ることができる。
加えて、駆動レバー40に被ロック部として機能する係合片部43が設けられ、係合片部43の両縁がそれぞれ第1の係合部43aと第2の係合部43bとして形成されているため、ロック部がそれぞれ係合片部43の両縁に係合されて2箇所でロックされ、簡易な構造によって2箇所でロックする構造の簡素化を図ることができる。
さらに、マグネット30と駆動レバー40の回転支点が回転軸46として一致されているため、マグネット30と駆動レバー40が回転軸46の軸方向において並んで位置され、羽根開閉装置11の構造の簡素化及び回転軸46の軸方向に直交する方向における小型化を図ることができる。
さらにまた、駆動レバー40がマグネット30にレバー取付部材33を介して固定されているため、マグネット30と駆動レバー40が同じ回転軸46を支点として一体になって回転され、制御の容易化、構造の簡素化及び省スペース化による小型化を図ることができる。
また、マグネット30と駆動レバー40が一体で回転されることにより、駆動レバー40とマグネット30が同時に同じ方向へ回転されるため、駆動レバー40の動作の信頼性の向上を図ることができる。
さらに、羽根開閉装置11にあっては、第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17の並び方向(上下方向)が第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の並び方向に一致されている。
従って、第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17が第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の並び方向に一致した順で並ぶため、羽根開閉装置11の小型化を確保した上で第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の開閉動作を容易に行うことができる。
さらにまた、第1のロック機構66と第2のロック機構67の並び方向(上下方向)が第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の並び方向に一致されている。
従って、第1のロック機構66と第2のロック機構67が第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の並び方向に一致した順で並ぶため、羽根開閉装置11の一層の小型化を確保した上で第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の開閉動作を容易に行うことができる。
上記したように、羽根開閉装置11にあっては、第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17の間に第1のロック機構66の少なくとも一部と第2のロック機構67の少なくとも一部とが位置されている。
従って、第1のロック機構66の少なくとも一部と第2のロック機構67の少なくとも一部とを挟んだ反対側に第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17が位置されるため、羽根開閉装置11の小型化を確保した上で一方の磁気駆動部において発生する磁束の他方の磁気駆動部への影響を低減することができる。
また、第1の磁気駆動部16と第1のロック機構66の少なくとも一部との間に第2のロック機構67の少なくとも一部が位置され、第2の磁気駆動部17と第2のロック機構67の少なくとも一部との間に第1のロック機構66の少なくとも一部が位置されている。
従って、第2のロック機構67の少なくとも一部を挟んだ反対側に第1の磁気駆動部16と第1のロック機構66の少なくとも一部が位置されると共に第1のロック機構66の少なくとも一部を挟んだ反対側に第2の磁気駆動部17と第2のロック機構67の少なくとも一部が位置される。これにより、第1の磁気駆動部16と第1のロック機構66の動作時に第1の磁気駆動部16の磁束の影響を第1のロック機構66の動作に及ぼし難くすることができると共に第2の磁気駆動部17と第2のロック機構67の動作時に第2の磁気駆動部17の磁束の影響を第2のロック機構67の動作に及ぼし難くすることができる。
さらに、羽根開閉装置11においては、第1のロック機構66の一部と第2のロック機構67の一部とが、第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17の並び方向である上下方向に直交する方向である前後方向において重なり交差して位置されている。
従って、第1のロック機構66と第2のロック機構67の配置スペースが、第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17の並び方向において小さくなるため、第1のロック機構66と第2のロック機構67を第1の磁気駆動部16と第2の磁気駆動部17の並び方向において近付けて位置させることが可能になり、羽根開閉装置11の小型化を図ることができる。
さらに、第1のロック機構66において作用レバー69の回動軸84が第1の磁気駆動部16と吸着体68の間に位置され、第2のロック機構67において作用レバー69の回動軸84が第2の磁気駆動部17と吸着体68の間に位置されている。
従って、第1のロック機構66と第2のロック機構67において回動軸84と吸着体68の距離が大きくなるため、吸着体68による作用レバー69に対する保持力を大きくすることが可能になり、第1のロック機構66と第2のロック機構67の動作の信頼性の向上を図ることができる。
即ち、第1のロック機構66の回動軸84が第1の磁気駆動部16と吸着体68の間に位置され、第2のロック機構67の回動軸84が第2の磁気駆動部17と吸着体68の間に位置されることにより、作用レバー69、69の第2の部分75b、75bの長さを長くすることが可能になる。従って、吸着体68、68による被吸着部79、79の吸着位置を回動軸84、84から離れた位置にすることが可能になり、吸着体68による作用レバー69に対する保持力を大きくすることが可能になる。
さらにまた、羽根開閉装置11において、収容ケース15には、第1の磁気駆動部16と第1のロック機構66及び第2のロック機構67との間に仕切部28が設けられ、第2の磁気駆動部17と第1のロック機構66及び第2のロック機構67との間に仕切部28が設けられている。
従って、仕切部28、28によって第1の磁気駆動部16又は第2の磁気駆動部17と第1のロック機構66又は第2のロック機構67とが仕切られるため、第1の磁気駆動部16又は第2の磁気駆動部17の動作時に第1の磁気駆動部16の磁束の影響又は第2の磁気駆動部17の磁束の影響を第1のロック機構66と第2のロック機構67に及ぼし難くすることができる。
尚、上記には、第1の磁気駆動部16と第1のロック機構66の間に第2のロック機構67の一部が位置され、第2の磁気駆動部17と第2のロック機構67の間に第1のロック機構66の一部が位置された例を示したが、第1の磁気駆動部16側に第1のロック機構66の一部が位置され、第2の磁気駆動部17側に第2のロック機構67の一部が位置されていてもよい(図37参照)。
このような構成にすることにより作用レバー69の長手方向における長さを短くすることが可能になる。従って、作用レバー69の重量が小さくなり、羽根開閉装置11の軽量化を図ることが可能になる。
<開閉羽根の動作例>
以下に、第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20の具体的な動作の一例について説明する。
撮像装置1の電源釦6が操作されていない状態においては、上記したように、第1の開閉羽根19が閉塞位置にある状態にされ、第2の開閉羽根20が開放位置にある状態にされている(図28参照)。
撮像装置1の電源釦6が操作されると、例えば、撮影者がディスプレイ7やファインダー9によって被写体の視認が可能なライブビューモードに設定される。このとき第1の磁気駆動部16のコイル31に駆動電流が供給され、第1の磁気駆動部16に駆動力が発生し、第1の開閉羽根19が閉塞位置から開放位置まで移動される(図38参照)。
第1の開閉羽根19が開放位置に移動されることにより、開口13aが開放され光学系10から取り込まれる光が撮像素子12に入射可能な状態にされ、撮影者においてディスプレイ7やファインダー9によって被写体の視認が可能にされる。
次に、シャッター釦4が操作され、被写体の撮影が行われるときには、第2の磁気駆動部17のコイル31に駆動電流が供給され、第2の磁気駆動部17に駆動力が発生し、第2の開閉羽根20が開放位置から閉塞位置まで移動され開口13aが閉塞される(図39参照)。
第2の開閉羽根20が閉塞位置に移動されると、第2の磁気駆動部17のコイル31に対して逆方向の駆動電流が供給され、第2の開閉羽根20が閉塞位置から開放位置へ向けて移動されていく。第2の開閉羽根20が開放位置へ向けて移動されていくときには、第2の開閉羽根20の開放位置へ向けての移動が開始された直後に第1の磁気駆動部16のコイル31に対して逆方向の駆動電流が供給され、第1の開閉羽根19が開放位置から閉塞位置へ向けて第2の開閉羽根20を追従するようにして移動されていく。第2の開閉羽根20に追従するように第1の開閉羽根19が移動されるときには、第2の開閉羽根20と第1の開閉羽根19の間に所定の幅を有するスリット93が形成された状態とされ(図40参照)、第2の開閉羽根20と第1の開閉羽根19は一定の幅を有するスリット93が形成される状態で開放位置又は閉塞位置へ向けて移動されていく。
スリット93が形成される状態で第2の開閉羽根20と第1の開閉羽根19が移動される動作はスリット走行と称される動作であり、スリット走行により撮像素子12に順次一方の端部から他方の端部まで押さえ板14の透過孔14a、スリット93及びベース体13の開口13aを介して光が入射されていき、露光が行われる。
スリット走行が終了したときには、第2の開閉羽根20が開放位置に移動され、第1の開閉羽根19が閉塞位置に移動されて開口13aが再び閉塞される(図28参照)。
続いて、第2の磁気駆動部17のコイル31に駆動電流が供給されて第2の開閉羽根20が閉塞位置に移動され、第2の開閉羽根20と第1の開閉羽根19によって開口13aが閉塞される(図35参照)。第2の開閉羽根20と第1の開閉羽根19によって開口13aが閉塞される状態においては、スリット走行時に撮像素子12に入射された光が順次光電変換されて画像信号が生成され、生成された画像信号がメモリに転送されて被写体の像が生成される。
尚、スリット走行時に撮像素子12に入射された光が順次光電変換されて画像信号がメモリに転送される動作は、スリット走行が終了したときの第2の開閉羽根20が開放位置に移動され第1の開閉羽根19が閉塞位置に移動されて開口13aが閉塞された状態(図28参照)において行われるようにしてもよい。
<動力補助バネの調整>
以下に、動力補助バネ55の力量調整部58と有効範囲調整部59による調整について説明する(図42乃至図45参照)。
上記したように、力量調整部58と有効範囲調整部59はそれぞれカバー18の第1の押さえ面部56に回動自在に支持されており、止めネジ65、65をそれぞれレバー止め孔56c、56cに挿通し位置調整用螺孔60a又は位置調整用螺孔62aに螺合することにより第1の押さえ面部56に対する所望の回動位置に保持される。このとき第1の押さえ面部56の作業用孔56dから図示しない治具等を挿入し、治具等によって、例えば、動力補助バネ55の第1の腕部55b又は第2の腕部55cを変位させて力量調整部58、有効範囲調整部59、バネ受け部材36の第1のバネ受け突部38又はバネ受け部材36の第2のバネ受け突部39と非接触の状態にすることが可能である。
このように第1の腕部55b又は第2の腕部55cを力量調整部58、有効範囲調整部59、第1のバネ受け突部38又は第2のバネ受け突部39と非接触の状態にすることにより、力量調整部58、有効範囲調整部59又はバネ受け部材36に動力補助バネ56の付勢力が付与されない状態で力量調整部58又は有効範囲調整部59による調整を行うことが可能になり、力量調整部58又は有効範囲調整部59の回動位置を容易かつ高精度に設定することができる。
上記のように、羽根開閉装置11にあっては、カバー18に動力補助バネ55の付勢力に関する調整を行うための作業用孔56dが形成されている。
従って、カバー18等の各部を収容ケース15に組み付けた状態で作業用孔56dを介して動力補助バネ55の付勢力に関する調整を行うことが可能になり、各部の組付状態において動力補助バネ55の付勢力に関する調整を適切かつ容易に行うことができる。
力量調整部58による調整においては、例えば、力量調整部58のバネ押さえ部61に動力補助バネ55の第1の腕部55bが接し、動力補助バネ55の第2の腕部55cがバネ受け部材36の第2のバネ受け縁39aによって押圧された状態(図42参照)で、力量調整部58を所望の位置まで回動させることによりマグネット30及び駆動レバー40に対する動力補助バネ55の付勢力(力量)を変更することができる(図43参照)。
このように羽根開閉装置11には動力補助バネ55の付勢力を調整する力量調整部58が設けられている。
従って、力量調整部58によって動力補助バネ55の付勢力が調整可能にされるため、動力補助バネ55の加工精度や各部の組付精度等による付勢力のバラツキに拘わらず動力補助バネ55から駆動レバー40に所望の付勢力を付与して第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20を所望の速度で動作させることができる。
有効範囲調整部59による調整においては、例えば、力量調整部58のバネ押さえ部61に動力補助バネ55の第1の腕部55bが接し、動力補助バネ55の第2の腕部55cが有効範囲調整部59のバネ押さえ部63に接している状態(図44参照)で、有効範囲調整部59を所望の位置まで回動させることにより動力補助バネ55のマグネット30及び駆動レバー40に対する付勢力が生じている範囲(角度)を変更することができる(図45参照)。
例えば、動作の開始位置(開閉羽根の走行開始位置)に対応する動力補助バネ55の第2の腕部55cの位置を位置P1(図42、図44及び図45参照)とし、調整前の第2の腕部55cの位置を位置P2(図44参照)とし、調整後の第2の腕部55cの位置を位置P3(図45参照)とする。動力補助バネ55のマグネット30及び駆動レバー40に対する付勢力が生じている範囲は、調整前においてP1とP2の動作範囲R1(図44参照)になり、調整後においてP1とP3の動作範囲R2(図45参照)になる。
このように羽根開閉装置11には動力補助バネ55の付勢力が付与される範囲を調整する有効範囲調整部59が設けられている。
従って、有効範囲調整部59によって動力補助バネ55の付勢力が付与される範囲が調整可能にされるため、動力補助バネ55の加工精度や各部の組付精度等による付勢力の範囲のバラツキに拘わらず動力補助バネ55から駆動レバー40に所望の範囲において付勢力を付与して第1の開閉羽根19と第2の開閉羽根20を所望の速度で動作させることができる。
また、羽根開閉装置11にはマグネット30と動力補助バネ55を覆うカバー18が設けられ、カバー18の内面側に力量調整部58と有効範囲調整部59が支持されている。
従って、カバー18によってマグネット30と動力補助バネ55が覆われるとともにカバー18に力量調整部58と有効範囲調整部59が支持されるため、力量調整部58と有効範囲調整部59を支持する専用の部品が必要なく、部品点数の削減を図った上でマグネット30と動力補助バネ55を保護すると共に力量調整部58と有効範囲調整部59を支持することができる。
尚、力量調整部58と有効範囲調整部59の位置は左右方向において上記とは反対方向の位置にされていてもよい。
さらに、動力補助バネ55が力量調整部58と有効範囲調整部59の間に位置されているため、力量調整部58と有効範囲調整部59が動力補助バネ55を挟んで反対側に位置され、力量調整部58と有効範囲調整部59が干渉することがなく、動力補助バネ55に対する力量調整部58と有効範囲調整部59による調整を容易かつ確実に行うことができる。
さらにまた、力量調整部58がカバー18に回動自在に支持され、力量調整部58のカバー18に対する回動位置に応じて動力補助バネ55の付勢力が変化される。
従って、カバー18に対して力量調整部58が回動されることにより動力補助バネ55から駆動レバー40に付与される付勢力が変化されるため、力量調整部58による付勢力の調整を容易に行うことができる。
加えて、有効範囲調整部59がカバー18に回動自在に支持され、有効範囲調整部59のカバー18に対する回動位置に応じて動力補助バネ55から駆動レバー40に対して付与される付勢力の範囲が変化される。
従って、カバー18に対して有効範囲調整部59が回動されることにより動力補助バネ55から駆動レバー40に付与される付勢力の範囲が変化されるため、有効範囲調整部59による付勢力の範囲の調整を容易に行うことができる。
<その他>
上記した羽根開閉装置11においては、駆動レバー40の回転時にロックレバー70のロック突部70bが係合片部43の摺動部43cに摺動されると、摺動による音(シャッター音)が発生する可能性があり、発生する音が異音になるおそれがある。そこで、この摺動による音の発生を軽減又は防止若しくは音色を変更するために、例えば、駆動レバー40に対するロックレバー70の回動のタイミングを変更したり、ロックレバー70や係合片部43の材料を変更してもよい。
<撮像装置の制御構成>
以下に、羽根開閉装置11を備える撮像装置1の制御構成を説明する(図46参照)。
撮像装置1は、図示しない光学系からの入射光を受光する撮像素子部325を有する。撮像素子部325は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)型、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型などの撮像素子12及び周辺回路系を有し、入射光を受光し、電気信号に変換する。撮像素子12での光電変換で得た電気信号については、例えば、CDS(Correlated Double Sampling)処理、AGC(Automatic Gain Control)処理などを実行し、さらにA/D(Analog/Digital)変換処理を行う。そして、デジタルデータとしての撮像画像信号が主制御部301に供給される。
主制御部301は、撮像装置1の各部の動作制御及び撮像画像信号の信号処理を行う。主制御部301は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどを備えたマイクロコンピュータ(演算処理装置)により構成される。
CPUがROMやフラッシュメモリ等に記憶されたプログラムを実行することで、撮像装置1全体を統括的に制御する。
RAMは、CPUの各種データ処理の際の作業領域として、データやプログラム等の一時的な格納に用いられる。
ROMやフラッシュメモリ(不揮発性メモリ)は、CPUが各部を制御するためのOS(Operating System)や、画像ファイル等のコンテンツファイルの他、各種動作のためのアプリケーションプログラムや、ファームウエア等の記憶に用いられる。
尚、制御機能と撮像画像信号処理機能が別体のチップ、例えば、マイクロコンピュータとDSP(Digital Signal Processor)などとして分かれて構成されても良い。
主制御部301は羽根開閉装置設定部302、時間長設定部303、電流値設定部304、信号処理部306、記録処理部307としての機能を有する。これらの機能は、マイクロコンピュータにおいてプログラムによって実行される処理によって実現される動作機能であり、ソフトウエア構成を図示したものである。
信号処理部306、記録処理部307は通常の撮像装置1としての機能である。尚、図示は省略しているが、実際には主制御部301はより多様な機能を備えることが想定される。
先ず、信号処理部306、記録処理部307としての機能と周辺構成及び図示していない機能による主制御部301の制御処理について説明する。
信号処理部306は撮像素子部325からのデジタル信号(撮像画像信号)に対して各種の信号処理を施す。信号処理部306は、撮像画像信号に対してノイズ除去処理、色補正処理、輪郭強調処理、解像度変換処理、コーデック処理等を行う。これにより静止画や動画として記録、送信、表示等のための画像データを生成する。
記録処理部307は、信号処理部306で処理された画像データを、記録部324において記録媒体に記録させる制御を行う機能である。即ち、記録処理部307は、記録部324への記録用にエンコードされた画像データを供給するとともに、記録指示及び記録アドレス情報を与え、記録部324による記録動作を実行させる。また、記録処理部307は記録部324に読出指示及び読出アドレス情報を与え、記録媒体からの画像データ等の読出を実行させることもできる。
記録部324は、主制御部301(記録処理部307)の制御に基づき画像データを記憶媒体に記憶させる。記憶媒体としては、メモリカードや光ディスク、磁気テープ等のように着脱可能であってもよく、固定タイプのHDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリモジュール等であってもよい。
主制御部301は図示しない機能として表示制御機能を有する。主制御部301はUI(User Interface)制御部328に指示及び表示データ供給を行い、表示装置327における表示を実行させる。
表示装置327はユーザ(撮像者)に対して各種の表示を行う表示部であり、例えば、撮像装置1の筐体上に形成されるディスプレイ7としてLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイデバイスを有して形成される。尚、いわゆるビューファインダーの形態で、LCDや有機ELディスプレイ等を用いて形成されてもよい。
このような表示装置327に対し主制御部301は、例えば、撮像中のいわゆるスルー画(被写体のモニタリング画像)を表示させたり、記録部324で再生された画像を表示させる制御を行う。
また、主制御部301はUI制御部328に指示して、各種操作メニュー、アイコン、メッセージ等、即ち、GUI(Graphical User Interface)としての表示を画面上に実行させる。
主制御部301は操作情報を検知する機能を備え、操作部321によるユーザの操作情報を検知する。
操作部321は、ユーザが各種操作入力を行うための操作子や入力デバイスを総括して示している。撮像装置1の筐体2上に設けられたシャッター釦4(レリーズ釦)、ズームスイッチ5、電源釦6や、その他のメニュー釦、決定釦、十字キー、キャンセル釦、モードキー、スライドキー等の操作子をまとめて操作部321として示している。
また、表示装置327にタッチパネルが設けられている場合には、表示装置327に表示させるアイコンやメニュー等を用いたタッチパネル操作により、各種の操作が可能とされていてもよいし、或いはタッチパッド等によりユーザのタップ操作、スライド操作等を検出する形態もある。さらに、別体のリモートコントローラが操作部321とされる場合もある。これらのタッチパネル、タッチパッド、リモートコントローラも操作部321に含まれる。
また、主制御部301は撮像素子12の動作を制御する機能を備える。即ち、主制御部301は撮像素子部325における撮像素子12の動作を撮像素子制御部326に指示し、光電変換動作を制御する。主制御部301は撮像素子制御部326に対して、光電変換動作のオン/オフ指示、タイミング指示、同期信号供給等を行う。撮像素子制御部326はこれに従って撮像素子12の電荷蓄積、転送(読出)、リセット動作を制御する。
さらに、主制御部301は、フォーカス/ズーム動作の制御、オートフォーカス制御、図示しない通信部による外部機器との通信動作等について、必要な各部の動作を制御する。
続いて、羽根開閉装置11における走行制御に関して説明する。
主制御部301における羽根開閉装置設定部302は、ユーザ操作やプログラムに基づいて羽根開閉装置11の動作に関する設定を行う。羽根開閉装置制御部329は、当該設定に基づいて先幕部334、後幕部335の動作制御を行う。先幕部334は第1の開閉羽根19に関する機構、後幕部は第2の開閉羽根20に関する機構を示している。
先幕部334、後幕部335はそれぞれ電磁駆動源330、開閉羽根331、ロック駆動源322、ロックレバー333を有する。
羽根開閉装置11の構造においては、次のように対応する。電磁駆動源330は、第1の磁気駆動部16又は第2の磁気駆動部17である。開閉羽根331は、第1の開閉羽根19又は第2の開閉羽根20である。ロック駆動源322は吸着体68である。ロックレバー333はロックレバー70に相当する。
羽根開閉装置制御部329は、先幕部334、後幕部335についてそれぞれ、電磁駆動源330、ロック駆動源322に通電を行うことで、開閉羽根331、ロックレバー333を駆動させる。これにより上述した開閉羽根331の幕走行が実行される。幕走行に関して撮像装置1には、耐久回数カウンタ341、駆動源温度センサ342、幕速センサ336、検出値記憶部337が設けられている。
耐久回数カウンタ341は開閉羽根331の幕走行回数をカウントする。耐久回数カウンタ341のカウント値は検出値記憶部337に都度更新された状態で記憶される。駆動源温度センサ342は電磁駆動源330の温度を検出する。検出温度の情報は検出値記憶部337に記憶されていく。幕速センサ336は幕走行速度を検出する。検出速度の情報は検出値記憶部337に記憶されていく。これにより主制御部301は、必要時に検出値記憶部337を参照して、走行回数、温度状況、幕速状況を確認できる。
<本技術>
本技術は、以下のような構成にすることもできる。
(1)
駆動電流が供給される第1のコイルと前記第1のコイルへの通電に伴って回転される第1のマグネットとを有する第1の磁気駆動部と、
駆動電流が供給される第2のコイルと前記第2のコイルへの通電に伴って回転される第2のマグネットとを有する第2の磁気駆動部と、
前記第1の磁気駆動部によって動作される第1の駆動レバーと、
前記第2の磁気駆動部によって動作される第2の駆動レバーと、
前記第1の駆動レバーの動作により開口を開閉する第1の開閉羽根と、
前記第2の駆動レバーの動作により前記開口を開閉する第2の開閉羽根と、
前記第1の駆動レバーを所定の位置にロックする第1のロック機構と、
前記第2の駆動レバーを所定の位置にロックする第2のロック機構とを備え、
前記第1のロック機構の少なくとも一部と前記第2のロック機構の少なくとも一部とが前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部の間に位置された
羽根開閉装置。
(2)
前記第1の磁気駆動部と前記第1のロック機構の少なくとも一部との間に前記第2のロック機構の少なくとも一部が位置され、
前記第2の磁気駆動部と前記第2のロック機構の少なくとも一部との間に前記第1のロック機構の少なくとも一部が位置された
前記(1)に記載の羽根開閉装置。
(3)
前記第1のロック機構の一部と前記第2のロック機構の一部とが、前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部の並び方向に直交する方向において交差して位置された
前記(2)に記載の羽根開閉装置。
(4)
前記第1のロック機構に、回動位置に応じて前記第1の駆動レバーの動作を規制する第1のロックレバーと回動位置に応じて前記第1のロックレバーの回動を規制する第1の作用レバーと吸着することにより前記第1の作用レバーを保持する第1の吸着体とが設けられ、
前記第2のロック機構に、回動位置に応じて前記第2の駆動レバーの動作を規制する第2のロックレバーと回動位置に応じて前記第2のロックレバーの回動を規制する第2の作用レバーと吸着することにより前記第2の作用レバーを保持する第2の吸着体とが設けられ、
前記第1の磁気駆動部と前記第1の吸着体の間に前記第2の吸着体が位置され、
前記第2の磁気駆動部と前記第2の吸着体の間に前記第1の吸着体が位置され、
前記第1の作用レバーの回動軸が前記第1の磁気駆動部と前記第1の吸着体の間に位置され、
前記第2の作用レバーの回動軸が前記第2の磁気駆動部と前記第2の吸着体の間に位置された
前記(2)又は前記(3)に記載の羽根開閉装置。
(5)
前記第1のロック機構に、回動位置に応じて前記第1の駆動レバーの動作を規制する第1のロックレバーと回動位置に応じて前記第1のロックレバーの回動を規制する第1の作用レバーとが設けられ、
前記第2のロック機構に、回動位置に応じて前記第2の駆動レバーの動作を規制する第2のロックレバーと回動位置に応じて前記第2のロックレバーの回動を規制する第2の作用レバーとが設けられ、
前記第1の作用レバーの回動軸と前記第1のロックレバーの回動軸とが同じにされ、
前記第2の作用レバーの回動軸と前記第2のロックレバーの回動軸とが同じにされた
前記(1)から前記(3)の何れかに記載の羽根開閉装置。
(6)
前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部が線対称の配置状態で位置された
前記(1)から前記(5)の何れかに記載の羽根開閉装置。
(7)
前記第1のロック機構と前記第2のロック機構が点対称の配置状態で位置された
前記(1)から前記(6)の何れかに記載の羽根開閉装置。
(8)
前記第1のロック機構を構成する部品と前記第2のロック機構を構成する部品とが同一の部品にされた
前記(1)から前記(7)の何れかに記載の羽根開閉装置。
(9)
前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部の並び方向が前記第1の開閉羽根と前記第2の開閉羽根の並び方向に一致された
前記(1)から前記(8)の何れかに記載の羽根開閉装置。
(10)
前記第1のロック機構と前記第2のロック機構の並び方向が前記第1の開閉羽根と前記第2の開閉羽根の並び方向に一致された
前記(1)から前記(9)の何れかに記載の羽根開閉装置。
(11)
前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部と前記第1のロック機構と前記第2のロック機構が収容ケースに配置された
前記(1)から前記(10)の何れかに記載の羽根開閉装置。
(12)
前記収容ケースには前記第1の磁気駆動部又は前記第2の磁気駆動部と前記第1のロック機構又は前記第2のロック機構との間に仕切部が設けられた
前記(11)に記載の羽根開閉装置。
(13)
前記第1の駆動レバーと前記第2の駆動レバーにそれぞれ被ロック部が設けられ、
前記第1のロックレバー又は前記第2のロックレバーの前記被ロック部に対する係合によりそれぞれ前記第1の開閉羽根又は前記第2の開閉羽根のロック状態が設定され、
前記第1のマグネット又は前記第2のマグネットの回転位置に応じてそれぞれ前記ロック状態の設定と前記ロック状態の解除が行われ、
前記第1のロックレバー又は前記第2のロックレバーが前記第1のマグネット又は前記第2のマグネットの回転に伴う磁力の変化に応じてそれぞれ前記ロック状態を設定するロック位置と前記ロック状態を解除する非ロック位置との間で移動される
前記(4)又は前記(5)に記載の羽根開閉装置。
(14)
前記第1の駆動レバーと前記第2の駆動レバーがそれぞれ回転可能にされ、
前記第1のマグネットの回転軸と前記第1の駆動レバーの回転軸とが一致され、
前記第2のマグネットの回転軸と前記第2の駆動レバーの回転軸とが一致された
前記(1)から前記(13)の何れかに記載の羽根開閉装置。
(15)
前記第1の駆動レバーが前記第1のマグネットに固定され、
前記第2の駆動レバーが前記第2のマグネットに固定された
前記(14)に記載の羽根開閉装置。
(16)
前記第1の開閉羽根と前記第2の開閉羽根がそれぞれ前記開口を開放する開放位置と前記開口を閉塞する閉塞位置との間で移動され、
前記開放位置と前記閉塞位置においてそれぞれ前記第1の開閉羽根と前記第2の開閉羽根のロック状態が設定される
前記(1)から前記(15)の何れかに記載の羽根開閉装置。
(17)
前記被ロック部には前記開口を開放する状態において前記第1のロックレバー又は前記第2のロックレバーが係合される第1の係合部と前記開口を閉塞する状態において前記第1のロックレバー又は前記第2のロックレバーが係合される第2の係合部とが形成された
前記(13)に記載の羽根開閉装置。
(18)
前記第1の駆動レバーと前記第2の駆動レバーにそれぞれ前記被ロック部として機能する係合片部が設けられ、
前記係合片部の両縁がそれぞれ前記第1の係合部と前記第2の係合部として形成された
前記(17)に記載の羽根開閉装置。
(19)
前記第1の駆動レバーと前記第2の駆動レバーに対してそれぞれ前記第1の駆動レバーと前記第2の駆動レバーの動作方向への付勢力を付与する動力補助バネが設けられた
前記(1)から前記(18)の何れかに記載の羽根開閉装置。
(20)
内部に光学系を介して取り込まれる光の制御を行う羽根開閉装置と前記光学系を介して取り込まれる光を光電変換する撮像素子とを備え、
前記羽根開閉装置は、
駆動電流が供給される第1のコイルと前記第1のコイルへの通電に伴って回転される第1のマグネットとを有する第1の磁気駆動部と、
駆動電流が供給される第2のコイルと前記第2のコイルへの通電に伴って回転される第2のマグネットとを有する第2の磁気駆動部と、
前記第1の磁気駆動部によって動作される第1の駆動レバーと、
前記第2の磁気駆動部によって動作される第2の駆動レバーと、
前記第1の駆動レバーの動作により開口を開閉する第1の開閉羽根と、
前記第2の駆動レバーの動作により前記開口を開閉する第2の開閉羽根と、
前記第1の駆動レバーを所定の位置にロックする第1のロック機構と、
前記第2の駆動レバーを所定の位置にロックする第2のロック機構とを備え、
前記第1のロック機構の少なくとも一部と前記第2のロック機構の少なくとも一部とが前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部の間に位置された
撮像装置。
1…撮像装置、10…光学系、11…羽根開閉装置、12…撮像素子、13a…開口、15…収容ケース、16…第1の磁気駆動部、17…第2の磁気駆動部、19…第1の開閉羽根、20…第2の開閉羽根、28…仕切部、30…マグネット、31…コイル、40…駆動レバー、43…係合片部、43a…第1の係合部、43b…第2の係合部、46…回転軸、55…動力補助バネ、66…第1のロック機構、67…第2のロック機構、69…作用レバー、70…ロックレバー、84…回動軸

Claims (20)

  1. 駆動電流が供給される第1のコイルと前記第1のコイルへの通電に伴って回転される第1のマグネットとを有する第1の磁気駆動部と、
    駆動電流が供給される第2のコイルと前記第2のコイルへの通電に伴って回転される第2のマグネットとを有する第2の磁気駆動部と、
    前記第1の磁気駆動部によって動作される第1の駆動レバーと、
    前記第2の磁気駆動部によって動作される第2の駆動レバーと、
    前記第1の駆動レバーの動作により開口を開閉する第1の開閉羽根と、
    前記第2の駆動レバーの動作により前記開口を開閉する第2の開閉羽根と、
    前記第1の駆動レバーを所定の位置にロックする第1のロック機構と、
    前記第2の駆動レバーを所定の位置にロックする第2のロック機構とを備え、
    前記第1のロック機構の少なくとも一部と前記第2のロック機構の少なくとも一部とが前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部の間に位置された
    羽根開閉装置。
  2. 前記第1の磁気駆動部と前記第1のロック機構の少なくとも一部との間に前記第2のロック機構の少なくとも一部が位置され、
    前記第2の磁気駆動部と前記第2のロック機構の少なくとも一部との間に前記第1のロック機構の少なくとも一部が位置された
    請求項1に記載の羽根開閉装置。
  3. 前記第1のロック機構の一部と前記第2のロック機構の一部とが、前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部の並び方向に直交する方向において交差した状態にされた
    請求項2に記載の羽根開閉装置。
  4. 前記第1のロック機構に、回動位置に応じて前記第1の駆動レバーの動作を規制する第1のロックレバーと回動位置に応じて前記第1のロックレバーの回動を規制する第1の作用レバーと吸着することにより前記第1の作用レバーを保持する第1の吸着体とが設けられ、
    前記第2のロック機構に、回動位置に応じて前記第2の駆動レバーの動作を規制する第2のロックレバーと回動位置に応じて前記第2のロックレバーの回動を規制する第2の作用レバーと吸着することにより前記第2の作用レバーを保持する第2の吸着体とが設けられ、
    前記第1の磁気駆動部と前記第1の吸着体の間に前記第2の吸着体が位置され、
    前記第2の磁気駆動部と前記第2の吸着体の間に前記第1の吸着体が位置され、
    前記第1の作用レバーの回動軸が前記第1の磁気駆動部と前記第1の吸着体の間に位置され、
    前記第2の作用レバーの回動軸が前記第2の磁気駆動部と前記第2の吸着体の間に位置された
    請求項2に記載の羽根開閉装置。
  5. 前記第1のロック機構に、回動位置に応じて前記第1の駆動レバーの動作を規制する第1のロックレバーと回動位置に応じて前記第1のロックレバーの回動を規制する第1の作用レバーとが設けられ、
    前記第2のロック機構に、回動位置に応じて前記第2の駆動レバーの動作を規制する第2のロックレバーと回動位置に応じて前記第2のロックレバーの回動を規制する第2の作用レバーとが設けられ、
    前記第1の作用レバーの回動軸と前記第1のロックレバーの回動軸とが同じにされ、
    前記第2の作用レバーの回動軸と前記第2のロックレバーの回動軸とが同じにされた
    請求項1に記載の羽根開閉装置。
  6. 前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部が線対称の配置状態で位置された
    請求項1に記載の羽根開閉装置。
  7. 前記第1のロック機構と前記第2のロック機構が点対称の配置状態で位置された
    請求項1に記載の羽根開閉装置。
  8. 前記第1のロック機構を構成する部品と前記第2のロック機構を構成する部品とが同一の部品にされた
    請求項1に記載の羽根開閉装置。
  9. 前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部の並び方向が前記第1の開閉羽根と前記第2の開閉羽根の並び方向に一致された
    請求項1に記載の羽根開閉装置。
  10. 前記第1のロック機構と前記第2のロック機構の並び方向が前記第1の開閉羽根と前記第2の開閉羽根の並び方向に一致された
    請求項1に記載の羽根開閉装置。
  11. 前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部と前記第1のロック機構と前記第2のロック機構が収容ケースに配置された
    請求項1に記載の羽根開閉装置。
  12. 前記収容ケースには前記第1の磁気駆動部又は前記第2の磁気駆動部と前記第1のロック機構又は前記第2のロック機構との間に仕切部が設けられた
    請求項11に記載の羽根開閉装置。
  13. 前記第1の駆動レバーと前記第2の駆動レバーにそれぞれ被ロック部が設けられ、
    前記第1のロックレバー又は前記第2のロックレバーの前記被ロック部に対する係合によりそれぞれ前記第1の開閉羽根又は前記第2の開閉羽根のロック状態が設定され、
    前記第1のマグネット又は前記第2のマグネットの回転位置に応じてそれぞれ前記ロック状態の設定と前記ロック状態の解除が行われ、
    前記第1のロックレバー又は前記第2のロックレバーが前記第1のマグネット又は前記第2のマグネットの回転に伴う磁力の変化に応じてそれぞれ前記ロック状態を設定するロック位置と前記ロック状態を解除する非ロック位置との間で移動される
    請求項4に記載の羽根開閉装置。
  14. 前記第1の駆動レバーと前記第2の駆動レバーがそれぞれ回転可能にされ、
    前記第1のマグネットの回転軸と前記第1の駆動レバーの回転軸とが一致され、
    前記第2のマグネットの回転軸と前記第2の駆動レバーの回転軸とが一致された
    請求項1に記載の羽根開閉装置。
  15. 前記第1の駆動レバーが前記第1のマグネットに固定され、
    前記第2の駆動レバーが前記第2のマグネットに固定された
    請求項14に記載の羽根開閉装置。
  16. 前記第1の開閉羽根と前記第2の開閉羽根がそれぞれ前記開口を開放する開放位置と前記開口を閉塞する閉塞位置との間で移動され、
    前記開放位置と前記閉塞位置においてそれぞれ前記第1の開閉羽根と前記第2の開閉羽根のロック状態が設定される
    請求項1に記載の羽根開閉装置。
  17. 前記被ロック部には前記開口を開放する状態において前記第1のロックレバー又は前記第2のロックレバーが係合される第1の係合部と前記開口を閉塞する状態において前記第1のロックレバー又は前記第2のロックレバーが係合される第2の係合部とが形成された
    請求項13に記載の羽根開閉装置。
  18. 前記第1の駆動レバーと前記第2の駆動レバーにそれぞれ前記被ロック部として機能する係合片部が設けられ、
    前記係合片部の両縁がそれぞれ前記第1の係合部と前記第2の係合部として形成された
    請求項17に記載の羽根開閉装置。
  19. 前記第1の駆動レバーと前記第2の駆動レバーに対してそれぞれ前記第1の駆動レバーと前記第2の駆動レバーの動作方向への付勢力を付与する動力補助バネが設けられた
    請求項1に記載の羽根開閉装置。
  20. 内部に光学系を介して取り込まれる光の制御を行う羽根開閉装置と前記光学系を介して取り込まれる光を光電変換する撮像素子とを備え、
    前記羽根開閉装置は、
    駆動電流が供給される第1のコイルと前記第1のコイルへの通電に伴って回転される第1のマグネットとを有する第1の磁気駆動部と、
    駆動電流が供給される第2のコイルと前記第2のコイルへの通電に伴って回転される第2のマグネットとを有する第2の磁気駆動部と、
    前記第1の磁気駆動部によって動作される第1の駆動レバーと、
    前記第2の磁気駆動部によって動作される第2の駆動レバーと、
    前記第1の駆動レバーの動作により開口を開閉する第1の開閉羽根と、
    前記第2の駆動レバーの動作により前記開口を開閉する第2の開閉羽根と、
    前記第1の駆動レバーを所定の位置にロックする第1のロック機構と、
    前記第2の駆動レバーを所定の位置にロックする第2のロック機構とを備え、
    前記第1のロック機構の少なくとも一部と前記第2のロック機構の少なくとも一部とが前記第1の磁気駆動部と前記第2の磁気駆動部の間に位置された
    撮像装置。
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