JPWO2018221100A1 - ノズル旋回装置及び巻線機 - Google Patents

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Abstract

ノズル旋回装置は、先端から線材を繰り出すノズル及びこのノズルを保持するノズルホルダを有し、ノズルホルダを回動自在に支持するノズルユニットと、ノズルユニットに一体的に設けられノズルユニット内で移動してノズルホルダを回動させるノズルホルダ駆動部材とを備えており、巻線終了後にはノズルホルダ駆動部材を駆動してノズルを巻線状態から線処理状態に旋回させるように構成されている。特に本発明によれば、ノズルユニット内にノズルユニットと一体的に設けられ、ノズルホルダ駆動部材を移動可能なユニット内駆動手段と、ノズルユニットの外部にノズルユニットとは別個に設けられ、ノズルホルダ駆動部材を移動させるようにユニット内駆動手段を駆動するユニット外駆動手段とを備えている。

Description

本発明は、ノズル直巻きタイプの巻線機に用いられるノズル旋回装置及びこのノズル旋回装置を備えた巻線機に関する。
ステータコア等の磁極(ワーク)にノズルから供給される線材を直接巻回する、いわゆるノズル直巻きタイプの巻線機は、ノズルとワークとを相対的に移動させてノズル先端からの線材をワークに巻回する巻線機である。この種の巻線機は、線材が挿通されたノズルをワークに沿って移動させ、ノズルの先端から引き出した線材をワークに直接的に巻回するように構成されている(例えば、特許文献1及び2)。ノズルの移動は、このノズルを支持するアームとワークを支持する支持台との一方又は両方を、相対的に上下動させることによって行われる。ノズルの方向は、コアの径方向に平行な状態で固定されている。このようにノズルの方向が固定されている従来のノズル直巻きタイプの巻線機によると、1つのコアへの巻回が終了して渡り線の形成や絡げ処理を行う場合に、ノズルがその方向を固定した状態でコアの径外側方向に移動させられるので、線材がノズル先端において反対方向に折れ曲がり、引き出しを円滑に行うことができず、線材に損傷の発生するおそれが多分にあった。
特許文献1では、このような問題に対処すべく、アクチュエータにより上下方向に駆動されるラックと、このラックに噛み合いノズルホルダの回動軸に取り付けられたギアとを用いることによって、ノズルの移動時にアクチュエータを作動させてこのノズルを回動させる構成が記載されている。即ち、渡り線の形成や絡げ処理を行う際には、ノズルの方向がコアの径方向と垂直となるように回動させ、この状態でノズルをコアの径外側方向に移動するように構成した巻線機が開示されている。
特許文献2にも、このような問題に対処すべく、ノズルユニットの上下方向に延びる軸をエアシリンダ内に貫通状態で設け、このエアシリンダで軸を上下方向にスライドさせてノズルホルダを回動させる構成が記載されている。即ち、渡り線の形成や絡げ処理を行う際には、ノズルの方向がコアの径方向と垂直となるように回動させ、この状態でノズルホルダをコアの径外側方向に移動するように構成した巻線機が開示されている。
実開昭63−81670号公報 特開2003−169455号公報
しかしながら、特許文献1に開示された巻線機によると、巻線時のノズルの回動がノズルユニットの移動によって行われるため、ノズルユニットに駆動源(アクチュエータ)を付加せざるを得ず、その結果、ノズルユニット自体の重量が増大し、これを上下方向に移動させる機構に大出力の駆動源を用いざるを得ない。
また、特許文献2に開示された巻線機によっても、巻線時のノズルの回動がノズルユニットの移動によって行われるため、ノズルユニットに駆動源(エアシリンダ)を付加せざるを得ず、その結果、ノズルユニット自体の重量が増大し、これを上下方向に移動させる機構に大出力の駆動源を用いざるを得ない。
本発明はこのような現状に鑑みて創案されたもので、その目的は、ノズルユニットの重量増大を抑制することができるノズル旋回装置及びこのノズル旋回装置を備えた巻線機を提供することにある。
本発明の他の目的は、巻線機の小型化及び省エネルギー化を図ることのできる、ノズル旋回装置及びこのノズル旋回装置を備えた巻線機を提供することにある。
本発明のノズル旋回装置は、先端から線材を繰り出すノズル及びこのノズルを保持するノズルホルダを有し、ノズルホルダを回動自在に支持するノズルユニットと、ノズルユニットに一体的に設けられノズルユニット内で移動してノズルホルダを回動させるノズルホルダ駆動部材とを備えており、巻線終了後にはノズルホルダ駆動部材を駆動してノズルを巻線状態から線処理状態に旋回させるように構成されている。特に本発明によれば、ノズルユニット内にノズルユニットと一体的に設けられ、ノズルホルダ駆動部材を移動可能なユニット内駆動手段と、ノズルユニットの外部にノズルユニットとは別個に設けられ、ノズルホルダ駆動部材を移動させるようにユニット内駆動手段を駆動するユニット外駆動手段とを備えている。
ノズルユニットの外部にこのノズルユニットとは別個に独立して設けられたユニット外駆動手段によりノズルホルダ駆動部材を移動させる構成のため、ノズル旋回装置の大部分をノズルユニットとは独立した別構成とすることができ、ノズルユニットへの重量付加を低減できる。
ユニット内駆動手段は、ノズルユニットに回転自在に軸支されノズルホルダ駆動部材を移動させる回転部材と、回転部材に一体的に設けられ回転部材を回転させるための凸部とを備えており、ユニット外駆動手段は、凸部に係合する凹部を有し移動して回転部材を回転させる外部移動部材と、外部移動部材を移動させる駆動機構とを備えていることが好ましい。
外部移動部材は直進移動するように構成されており、外部移動部材の凹部はノズルユニットが巻線時に移動する方向に沿って形成された長溝又は長穴であり、長溝又は長穴の長さはノズルユニットが巻線時に移動するストローク以上に設定されていることも好ましい。
凸部がカムフォロアであることも好ましい。
駆動機構が駆動源として回転モータ又は回転エアシリンダを備えていることも好ましい。
本発明の巻線機は、先端から線材を繰り出すノズル及びこのノズルを保持するノズルホルダを有し、ノズルホルダを回動自在に支持するノズルユニットと、ノズルユニットに一体的に設けられノズルユニット内で移動してノズルホルダを回動させるノズルホルダ駆動部材とを備えており、巻線終了後にはノズルホルダ駆動部材を駆動してノズルを巻線状態から線処理状態に旋回させるように構成されたノズル旋回装置を備えている。特に本発明によれば、ノズル旋回装置が、ノズルユニット内にノズルユニットと一体的に設けられ、ノズルホルダ駆動部材を移動可能なユニット内駆動手段と、ノズルユニットの外部にノズルユニットとは別個に設けられ、ノズルホルダ駆動部材を移動させるようにユニット内駆動手段を駆動するユニット外駆動手段とを備えている。
ユニット内駆動手段は、ノズルユニットに回転自在に軸支されノズルホルダ駆動部材を移動させる回転部材と、回転部材に一体的に設けられ回転部材を回転させるための凸部とを備えており、ユニット外駆動手段は、凸部に係合する凹部を有し移動して回転部材を回転させる外部移動部材と、外部移動部材を移動させる駆動機構とを備えていることが好ましい。
外部移動部材は直進移動するように構成されており、外部移動部材の凹部はノズルユニットが巻線時に移動する方向に沿って形成された長溝又は長穴であり、長溝又は長穴の長さはノズルユニットが巻線時に移動するストローク以上に設定されていることも好ましい。
凸部がカムフォロアであることも好ましい。
駆動機構が駆動源として回転モータ又は回転エアシリンダを備えていることも好ましい。
ノズルの旋回時に、ノズルの先端位置が変位しないようにユニット外駆動手段及びノズルユニットの移動を制御すように構成されていることが好ましい。
本発明によれば、ノズルユニットの移動に対するノズルの旋回構成の重量付加を抑制でき、巻線機の小型化及び省エネルギー化に寄与するノズル旋回装置及びこのノズル旋回装置を備えた巻線機を提供できる。
本発明の一実施形態における巻線機の全体構成を概略的に示す正面図である。 図1の実施形態における巻線機の全体構成を概略的に示す平面図である。 図1の実施形態における巻線機の全体構成を概略的に示す側面図である。 図1の実施形態における巻線機のノズルユニット及びユニット外駆動手段の外部移動部材部分の構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図1の実施形態における巻線機の外部移動部材の分解斜視図である。 図1の実施形態における巻線機のノズルユニット及びノズル旋回装置部分の構造を示す斜視図である。 図1の実施形態における巻線機のノズルユニットにおけるノズルの移動及び旋回動作を概略的に示す断面図であり、(a)はノズルが巻線姿勢に設定された状態を示し、(b)は線処理姿勢に設定された状態を示している。 図1の実施形態における巻線機の外部移動部材によるユニット内駆動手段の回転部材の回転動作を示す正面図である。
以下、本発明の巻線機の一実施形態について図を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る巻線機2の全体構成を正面から見た状態を示しており、図2はこの巻線機2の全体構成を上方から見た状態を示しており、図3はこの巻線機2の全体構成を左側面から見た状態をそれぞれ示している。
これらの図に示すように、巻線機2は、ベース4と、ベース4上に配置されたワーク保持ユニット6と、ベース4上に垂直フレーム8を介して配置された2つのノズルユニット10と、2つのノズルユニット10にそれぞれ設けられた2つのノズル5と、これらノズル5をそれぞれ回動させる2つのノズル旋回装置7と、2つのノズルユニット10を図1における上下方向(ワークの回転軸心方向、Z方向)に移動させるノズル上下移動機構12と、2つのノズルユニット10を図1における水平左右方向(Y方向)及び上下方向(Z方向)と直交する図1における水平前後方向(X方向)に移動させるノズル水平移動機構14とを主に備えている。
ワーク保持ユニット6は、ワークベース16と、ワークベース16に回転可能に支持された2つのワーク保持治具18と、これら2つのワーク保持治具18を同時に回転させる駆動源であるモータ20とを有している。即ち、本実施形態に係る巻線機2は、2つのワークに対して同時に線材を巻回する、いわゆる2連タイプの巻線機であるワーク保持ユニット6は、送りネジ22、ガイドレール24及び図示しない駆動源を備えた送りネジ機構によって水平左右方向(Y方向)に移動可能に構成されている。
各ノズル旋回装置7は、各ノズルユニット10に設けられたユニット内駆動手段54(図8参照)と、ノズルユニット10の外部にこのノズルユニット10とは別個に独立して設けられ、ユニット内駆動手段54を動作させるユニット外駆動手段55とを有している。ユニット外駆動手段55は、上下方向(Z方向)及び水平前後方向(X方向)と直交する水平左右方向(Y方向)に直進移動するT字形状の外部移動部材26と、この外部移動部材26を直進移動させる駆動機構28とを有している。
ノズル上下移動機構12は、駆動源である回転モータ30と、このモータ30の回転軸及び従動軸32にプーリを介して巻掛けられたベルト34とを有し、モータ30の回転によって駆動されるベルト34に固定されたノズルユニット10が上下方向に移動するように構成されている。
ノズル水平移動機構14は、駆動源である回転モータ36と、このモータ36の回転軸及び従動軸38にプーリを介して巻掛けられたベルト40と、送りネジ42及びガイドレール44とを有し(図3参照)、ノズル旋回装置7とノズル上下移動機構12とを一体的に水平前後方向(X方向)に移動させるように構成されている。
図4は巻線機2のノズルユニット10及びユニット外駆動手段55の外部移動部材26部分の構造を示しており、図5は外部移動部材26の構成をより詳細に示している。
図4に示すように、2つのノズルユニット10はフレーム46に一体的に固定されており、フレーム46がノズル上下移動機構12のベルト34に固定されていることにより、これら2つのノズルユニット10はベルト34の駆動に伴い上下方向に移動する。この場合、フレーム46に固定された摺動部47とガイドレール49とによって構成されるリニアモーションガイドによって、これらノズルユニット10はスムーズに上下移動する。
ユニット外駆動手段55の駆動機構28は、回転モータ48と、2つの従動軸である送りネジ50と、これら送りネジ50にプーリを介して巻掛けられたベルト52とを有している。外部移動部材26は、ナット部材53を介して送りネジ50に係合しており、モータ48の回転によって矢印で示す水平左右方向(Y方向)に直進移動する。外部移動部材26の先端部は、ノズルユニット10に設けられたユニット内駆動手段54(図8参照)の凸部であるカムフォロア56に係合している。
図4及び図5に示すように、外部移動部材26は、T字形状の支持部材58と、この支持部材58の先端部に複数のネジ60で固定されたガイド板62と、支持部材58及びナット部材53を互いに連結するブラケット64とを有している。ガイド板62にはカムフォロア56が係合して摺動する長溝又は長穴である縦溝(縦方向の凹溝又は貫通穴)66が上下方向(Z方向)に、即ちノズルユニット10の巻線時の移動方向に沿って形成されている。縦溝66とカムフォロア56との係合が装置の組み立て後にもできるように、縦溝66の下端は開口している。この縦溝66の長さh(図5参照)は、ノズルユニット10が巻線時に移動するストローク以上となるに設定されている。
図6は巻線機2の各ノズルユニット10及びノズル旋回装置7部分の構造を示している。
同図に示すように、線材を繰り出すノズル5を備えたノズルユニット10が、ワーク保持治具18に保持されたワーク86の回転軸心方向(上下方向、Z方向)に移動し、ワーク86の回転動作と連動することによって巻線がなされる。1つの磁極88に対する巻線が終了すると、ノズルホルダ駆動部材74がノズルユニット10内でワークの回転軸心方向(Z方向)の下方へ移動し、ノズル5が、巻線を行う巻線状態(水平姿勢)から渡り線を形成するときの線処理状態(垂直姿勢)に移動及び旋回する。同図は、ノズル5が線処理状態に移動及び旋回した状態を示している。なお、本明細書において、「ノズルホルダ駆動部材がノズルユニット内で移動する」との表現は、ノズルホルダ駆動部材74がその一部をノズルユニット10の外部に露出した状態で移動する場合も含んでいる。
ノズル5の巻線状態から線処理状態への移動及び旋回は、ノズルホルダ72の移動及び旋回によってなされる。ノズルホルダ72はノズルユニット10の下端部に設けられた軸70によって回動自在に支持されており、ノズルホルダ駆動部材74が上下方向(Z方向)の下方へ移動することによって、ノズルホルダ72は下方に移動すると共に軸70を中心にして回動する。ノズルユニット10の下端部は、ノズル5がモータコアの開口部等に干渉して巻線が困難にならないように、直線状の細長い形状を有している。ノズルホルダ駆動部材74の上下方向(Z方向)への移動は、ノズルユニット10内に一体的に設けられたユニット内駆動手段54と、ノズルユニット10の外部にノズルユニット10とは別個に独立して設けられたユニット外駆動手段55との連動により行われる。
図7は巻線機2のノズルユニット10におけるノズル5の移動及び旋回動作を概略的に示している。
同図に示すように、ノズルユニット10は、ユニット本体68と、ユニット本体68の下端部に設けられた軸70によって回動自在に支持されたノズルホルダ72と、ユニット本体10に対して上下方向(Z方向)に移動可能に設けられ、ノズルホルダ72を移動及び旋回させることによってノズル5を巻線状態(水平姿勢)と線処理状態(垂直姿勢)とに移動及び旋回させるノズルホルダ駆動部材74とを有している。線材75は、図示しないテンション装置によってテンションを付与され、ノズルホルダ駆動部材74の上端からノズルホルダ駆動部材74の内孔に挿入され、ノズルホルダ駆動部材74の下端部に設けられたガイドローラ77によって案内されてノズル5内に挿通されている。この場合の線材75としては、例えば絶縁材で被覆された銅線が使用される。
ノズルホルダ72は係合溝72aを有しており、この係合溝72aにノズルホルダ駆動部材74の下端部に設けられた軸ピン76が係合している。図7(a)ではノズル5が巻線状態にあり、この状態からノズルホルダ駆動部材74が上方に移動すると、図7(b)に示すように、ノズルホルダ72が上方へ移動すると共に軸70を中心にして反時計回り方向に回動し、ノズル5は、このノズルホルダ72の回動に伴って垂直面内で旋回すると共に上方へ移動して渡り線形成における線処理状態の垂直姿勢となる。
ユニット内駆動手段54は、ユニット本体68内の上下方向における略中央位置に配置されている。ユニット内駆動手段54は、ユニット本体68に設けられた回転軸78に回転自在に軸支された回転部材82と、この回転部材82と一体的に設けられユニット本体68の外面に露出してカムフォロア56を保持するアーム部材80とを有している。回転部材82は係合溝82aを有しており、この係合溝82aにはノズルホルダ駆動部材74に設けられた軸ピン84が係合している。外部移動部材26(図8参照)の直進移動(水平移動)によって、アーム部材80が回転すると回転部材82も同期回転し、これに伴ってノズルホルダ駆動部材74が上下方向に移動する。図7において、符号Hは、ユニット内駆動手段54の動作(回転部材82の回転)によるノズルホルダ駆動部材74の移動ストロークを示している。
図8は巻線機2の外部移動部材26によるユニット内駆動手段54の回転部材82の回転動作を示している。
同図に示すように、外部移動部材26が水平左右方向に直進移動すると、ユニット内駆動手段54のカムフォロア56は、縦溝66を上下方向に変位させながら移動する。これにより回転部材82がθ°(90°)回転し、ノズルホルダ駆動部材74は移動ストロークH(図7参照)の距離分上下方向に移動する。即ち、図8において、カムフォロア56が90°の右端に位置するときにはノズル5は巻線状態である水平姿勢となり、左端に位置するときにはノズル5は線処理状態である垂直姿勢となる。なお、図8では、ユニット内駆動手段54やノズルホルダ72が省略して表示されている。なお、以上述べたモータとして、本実施形態ではサーボモータを採用しているがこれに限定されない。
外部移動部材26のガイド板62を、支持部材58とは別個の部材で構成しこの支持部材58に着脱自在に構成することができる。このように構成すれば、縦溝66が摩耗した場合に摩耗した部分のみを交換できるので、メンテナンス上の利便が得られる。また、このように構成すれば、機種によって長さが異なる縦溝66が必要な場合に、機種毎にガイド板62のみを交換すればよいという利便も得られる。さらに、ガイド板62を支持部材58とは別個の部材とすれば、このガイド板62に縦溝66を容易に形成することができるという製造上の利便も得ることができる。
ユニット外駆動手段55の駆動機構28の回転モータ48に代えて回転エアシリンダ(ロータリエアシリンダ)を用いることもできる。ロータリエアシリンダを用いれば、ノズル5の旋回位置をロックすることができ、駆動源としての機能とノズル姿勢を固定するロック手段としての機能とを兼ね備えることができる。その場合、ユニット内駆動手段54のカムフォロア56の位置を固定できるので、巻線時にノズルユニット10が上下に移動するときに、外部移動部材26のガイド板62の縦溝66から受ける負荷が小さくなる。その結果、線材の張力が印加される場合にも直巻き巻線を行うことができる。
前述したように、本実施形態に係る巻線機2は、2連タイプであるため、2つのノズルユニット10に対して2つのノズル旋回装置7が別個に配置されている。これらノズル旋回装置7は、その大部分の要素がノズルユニット10の外部に独立して設けられているので、その重量がノズルユニット10に付加されない。その結果、ノズルユニット10の上下方向の移動のためのノズル上下移動機構12の構成を簡易化できる。また、ノズル上下移動機構12のモータ出力を低減化できるので、省エネルギー化及びランニングコストの低減化を図ることができる。
ユニット内駆動手段54のカムフォロア56が外部移動部材26のガイド板62の縦溝66によって規制されるので、ノズルユニット10がどの位置にあっても、外部移動部材26を直進移動させることにより、ノズル5を旋回させることができる。前述したように、この縦溝66の長さhが、ノズルユニット10が巻線時に移動するストローク以上に設定されているので、ノズル5の旋回動作後に引き続いてノズルユニット10を上下移動させる巻線動作を実施することができる。
外部移動部材26に、縦溝66に代えてその直進移動(水平移動)方向に延びる水平の横溝(横方向の凹溝又は貫通穴)を設け、この横溝にカムフォロア56を係合させることによって回転部材82を回転させるように構成することもできる。しかしながら、この場合、水平の横溝とカムフォロア56の位置とが合致するまでノズルユニット10を移動させた後でないと、回転部材82を回転させることができない。即ち、ワークの種類(ワークの回転軸心方向の高さの違い)によってワークに対するノズル5の巻線位置が異なるため、位置固定された横溝にカムフォロアを係合するにはノズルユニットを移動させなければならない。
これに対して本実施形態の構成によれば、巻線時はカムフォロア56が縦溝66に常に係合しているので、上述したような横溝とカムフォロアとの位置を合わせるためのノズルユニットの無駄な移動が不要となる。このため、巻線作業の効率を向上させることができる。
外部移動部材26とユニット内駆動手段54との係合は、カムフォロア56を用いることに限定されず、円柱状の凸部を用いてもよいが、カムフォロア56を用いることにより、部材間の摩擦を低減でき、ノズル5の旋回動作(回転部材82の回転動作)を円滑にすることができる。
本実施形態では、ノズル5の巻線状態と線処理状態との間におけるノズル5の移動及び旋回時に、ノズル5の先端位置が同一の位置に保たれるように構成されている。これは、ノズル上下移動機構12のモータ30の駆動によるノズルユニット10の上下方向(Z方向)の移動と、ノズル旋回装置7のモータ48によるノズルホルダ72の旋回動作と、ノズル水平移動機構14のモータ36の駆動によるノズルユニット10の水平左右方向(Y方向)の移動とを、図示しない制御手段で制御することによりなされている。
以下、ノズル5の先端位置が同一位置に制御される動作について、図7に基づいて詳細に説明する。図7(a)は、ノズル5が巻線状態である水平姿勢にある状態を示している。即ち、ワーク86の1つの磁極88に対する巻線が終了し、ノズル5が巻線状態の水平姿勢にある状態を示している。磁極88に対する巻回は、ノズルユニット10の上下方向(Z方向)の移動と、ワーク保持ユニット6によるワーク88の回転(巻回)と、ワーク保持ユニット6によるワーク86の水平左右方向(Y方向)の移動(ピッチ送り)とによりなされる。即ち、ノズル上下移動機構12のモータ30とワーク保持ユニット6のモータ20との制御によって巻線が行われる。この制御は一例であり、例えば磁極に対する線材の巻回をノズルユニット10の上下移動及び水平左右移動の制御によって行い、ピッチ送りのみをワーク保持ユニット6の移動の制御で行ってもよい。換言すれば、巻線は、ノズルユニット10とワーク保持ユニット6との相対的移動によってなされる。
本実施形態の巻線機2では、ワーク保持ユニット6が巻線済みのワークをワーク保持治具18から取り出して次の未巻線ワークをこのワーク保持治具18にセットするアイドル部位にある。ワーク保持治具18に未巻線ワークがセットされると、ワーク保持ユニット6が水平左右方向(Y方向)に移動してワーク86がノズルユニット10の下方の対向位置に位置付けられる。その後、ノズルユニット10が下降して所定の位置で巻線が行われる。
1つの磁極88に対する巻線が終了すると、ノズルユニット10が上方に移動するのと同期してノズルホルダ72の旋回が始まり、かつワーク保持ユニット6の水平移動がなされる。これらの動作は図示しない制御手段によって制御される。この制御動作により、ノズル5はその先端位置がほとんど動かない状態で旋回し、最終的に図7(b)に示すように線処理状態である垂直姿勢に設定される。ノズル5の旋回に伴う線材のたるみが生じないので、絡げミス等による製品の歩留まりの低下が抑制される。ノズル5が垂直姿勢となった後、ワーク保持ユニット6のモータ20の制御によるワーク86のインデックス動作が行われ、ノズル5は垂直姿勢の状態で次の相へ移動する。次の相へ移動した後のノズル5の水平位置への設定では、上記と逆の動作が行われる。
以上述べた実施形態では、ユニット内駆動手段54に凸部を設け、外部移動部材26にこの凸部に係合する凹溝又は貫通穴を設ける構成としたが、これとは逆の構成でもよい。即ち、凸部と凹溝又は貫通穴とはユニット内駆動手段54と外部移動部材26との間で相対的に設けることができる。
また、上述した実施形態では、ワークの回転軸心方向を上下方向として例示したが、回転軸心方向が水平左右方向となる構成であっても同様に実施することができる。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
本発明は、自動車用の回転電機、家電製品の回転電機及びその他のあらゆる分野の回転電機の巻線機、並びに巻線が必要なあらゆる物品の巻線機に適用することができる。
2 巻線機
4 ベース
5 ノズル
6 ワーク保持ユニット
7 ノズル旋回装置
8 垂直フレーム
10 ノズルユニット
12 ノズル上下移動機構
14 ノズル水平移動機構
16 ワークベース
18 ワーク保持治具
20、30、36、48 モータ
22、42、50 送りネジ
24、44 ガイドレール
26 外部移動部材
28 駆動機構
32、38 従動軸
34、40、52 ベルト
46 フレーム
49 ガイドレール
53 ナット部材
54 ユニット内駆動手段
55 ユニット外駆動手段
56 カムフォロア
58 支持部材
60 ネジ
62 ガイド板
64 ブラケット
66 縦溝
68 ユニット本体
70 軸
72 ノズルホルダ
72a、82a 係合溝
74 ノズルホルダ駆動部材
75 線材
76、84 軸ピン
77 ガイドローラ
80 アーム部材
82 回転部材
86 ワーク
88 磁極

Claims (11)

  1. 先端から線材を繰り出すノズル及び該ノズルを保持するノズルホルダを有し、該ノズルホルダを回動自在に支持するノズルユニットと、前記ノズルユニットに一体的に設けられ該ノズルユニット内で移動して前記ノズルホルダを回動させるノズルホルダ駆動部材とを備えており、巻線終了後には前記ノズルホルダ駆動部材を駆動して前記ノズルを巻線状態から線処理状態に旋回させるノズル旋回装置であって、
    前記ノズルユニット内に該ノズルユニットと一体的に設けられ、前記ノズルホルダ駆動部材を移動可能なユニット内駆動手段と、
    前記ノズルユニットの外部に該ノズルユニットとは別個に設けられ、前記ノズルホルダ駆動部材を移動させるように前記ユニット内駆動手段を駆動するユニット外駆動手段と
    を備えたことを特徴とするノズル旋回装置。
  2. 前記ユニット内駆動手段は、前記ノズルユニットに回転自在に軸支され前記ノズルホルダ駆動部材を移動させる回転部材と、該回転部材に一体的に設けられ該回転部材を回転させるための凸部とを備えており、
    前記ユニット外駆動手段は、前記凸部に係合する凹部を有し移動して前記回転部材を回転させる外部移動部材と、該外部移動部材を移動させる駆動機構とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のノズル旋回装置。
  3. 前記外部移動部材は直進移動するように構成されており、該外部移動部材の前記凹部は前記ノズルユニットが巻線時に移動する方向に沿って形成された長溝又は長穴であり、該長溝又は長穴の長さは前記ノズルユニットが巻線時に移動するストローク以上に設定されていることを特徴とする請求項2に記載のノズル旋回装置。
  4. 前記凸部がカムフォロアであることを特徴とする請求項2又は3に記載のノズル旋回装置。
  5. 前記駆動機構が駆動源として回転モータ又は回転エアシリンダを備えていることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のノズル旋回装置。
  6. 先端から線材を繰り出すノズル及び該ノズルを保持するノズルホルダを有し、該ノズルホルダを回動自在に支持するノズルユニットと、前記ノズルユニットに一体的に設けられ該ノズルユニット内で移動して前記ノズルホルダを回動させるノズルホルダ駆動部材とを備えており、巻線終了後には前記ノズルホルダ駆動部材を駆動して前記ノズルを巻線状態から線処理状態に旋回させるノズル旋回装置を備えており、
    前記ノズル旋回装置が、前記ノズルユニット内に該ノズルユニットと一体的に設けられ、前記ノズルホルダ駆動部材を移動可能なユニット内駆動手段と、前記ノズルユニットの外部に該ノズルユニットとは別個に設けられ、前記ノズルホルダ駆動部材を移動させるように前記ユニット内駆動手段を駆動するユニット外駆動手段とをさらに備えていることを特徴とする巻線機。
  7. 前記ユニット内駆動手段は、前記ノズルユニットに回転自在に軸支され前記ノズルホルダ駆動部材を移動させる回転部材と、該回転部材に一体的に設けられ該回転部材を回転させるための凸部とを備えており、
    前記ユニット外駆動手段は、前記凸部に係合する凹部を有し移動して前記回転部材を回転させる外部移動部材と、該外部移動部材を移動させる駆動機構とを備えていることを特徴とする請求項6に記載の巻線機。
  8. 前記外部移動部材は直進移動するように構成されており、該外部移動部材の前記凹部は前記ノズルユニットが巻線時に移動する方向に沿って形成された長溝又は長穴であり、該長溝又は長穴の長さは前記ノズルユニットが巻線時に移動するストローク以上に設定されていることを特徴とする請求項7に記載の巻線機。
  9. 前記凸部がカムフォロアであることを特徴とする請求項7又は8に記載の巻線機。
  10. 前記駆動機構が駆動源として回転モータ又は回転エアシリンダを備えていることを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の巻線機。
  11. 前記ノズルの旋回時に、前記ノズルの先端位置が変位しないように前記ユニット外駆動手段及び前記ノズルユニットの移動を制御するように構成されていることを特徴とする請求項6から10のいずれか1項に記載の巻線機。
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