JPWO2018216525A1 - 振動伝達装置及び振動伝達方法 - Google Patents

振動伝達装置及び振動伝達方法 Download PDF

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Abstract

振動伝達装置(100)が、取付部材(121,122)により、スチールボード(BD)に取り付けられると、振動伝達部材(140)がスチールボード(BD)に密着する。こうした状態で音源装置(500)が、音信号を送信すると、振動伝達装置(100)では、アナログ信号の音信号を生成する。そして、パワー増幅部が、当該音信号を増幅した後、出力信号を振動アクチュエータに供給する。振動アクチュエータでは、ボイスコイルが当該出力信号に応じて振動し、サポートキャップが音波を伴う振動を発生する。サポートキャップが振動すると、当該サポートキャップに固定された振動伝達部材(140)が振動する。そして、振動伝達部材(140)の振動が、スチールボード(BD)に伝達する。この結果、スチールボード(BD)が空気を振動させて、外部空間に音を出力する。

Description

本発明は、振動伝達装置及び振動伝達方法に関する。
近年、壁等の外部部材に取り付けて、音響信号に対応する振動を当該外部部材に伝達させ、外部部材から音を発生させる振動伝達装置が注目されている。こうした振動伝達装置を利用することにより、スピーカの存在を意識することなく、音楽を楽しむことができるようになってきている。
こうした振動伝達装置に関して提案されている技術として、例えば、振動部が、当該振動部と接触可能な外部部材を振動させて、当該外部部材から音を発生させるものがある(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。この従来例の技術では、装置の筐体に設けられた永久磁石の取付部材を磁性部材の外部部材に磁気的に吸着させて、振動部を永久磁石の磁力により磁性部材の外部部材に押圧させる。そして、振動部に音信号を印加することにより振動部を変形させ、当該振動部の変形により、外部部材を振動させて、当該外部部材から音を発生させるようになっている。
特開2015−192241号公報
上述した従来例の技術では、振動部の周囲に配置される取付部材(永久磁石)の磁気的吸着力を利用して、振動部を外部部材に接触させている。しかしながら、こうした装置の構成では、振動部の振動周波数との関係で、瞬時ではあるが、振動部と外部部材とが接触していない期間が発生することがある。このため、振動部と外部部材との常時接触が確保される場合と比べて、従来例の技術では、振動部の振動の外部部材への振動伝達効率が低下する。この結果、従来例の技術では、外部部材から発生する音の音量が小さくなったり、音質が劣化したり、また、周波数帯域が狭くなること等があった。
このため、外部の部材を振動させて、当該部材から高品質の音を発生させることができる技術が望まれている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
請求項1に記載の発明は、外部部材に取り付け可能な振動伝達装置であって、外部から供給された信号に従って、振動部が振動する振動アクチュエータと;前記振動部に固定された振動伝達部材と;前記振動アクチュエータを収納する筐体部材と;前記筐体部材を前記外部部材に取り付ける取付部材と;を備え、前記筐体部材が前記取付部材により前記外部部材に取り付けられている場合に、前記振動伝達部材は、前記外部部材に密着して取り付けられる、ことを特徴とする振動伝達装置である。
請求項8に記載の発明は、振動アクチュエータと;前記振動アクチュエータの振動部に固定された振動伝達部材と;前記振動アクチュエータを収納する筐体部材と;前記筐体部材を外部部材に取り付ける取付部材と;を備え、前記外部部材に取り付け可能な振動伝達装置において使用される振動伝達方法であって、前記筐体部材が前記取付部材により前記外部部材に取り付けられている場合に、前記振動伝達部材が前記外部部材に密着して取り付けられた状態で、外部から供給された信号を取得する取得工程と;前記取得工程において取得された信号に従って、前記振動部が振動し、前記振動伝達部材が前記振動部の振動に連動して振動することにより、前記振動部の振動を前記外部部材に伝達する振動伝達工程と;を備えることを特徴とする振動伝達方法である。
100 … 振動伝達装置
110 … 筐体部材
121,122 … 取付部材
130 … 振動アクチュエータ
139 … サポートキャップ(振動部)
140 … 振動伝達部材
151 … 信号処理ユニット(回路部品)
BD … 外部部材
本発明の一実施形態に係る振動伝達装置の外観図である。 図1の装置の外観図及び使用例を説明するための図である。 図1の装置の内部の図である。 図1の装置の断面図である。 図1の蓋部を説明するための図である。 図3の振動アクチュエータの分解斜視図及び当該振動アクチュエータに固定される振動伝達部材を説明するための図である。 図3の振動信号生成部の構成を示すブロック図である。 図1の装置によるスチールボードへの振動伝達を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図8を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[構成]
図1(A),(B)には、一実施形態に係る振動伝達装置100の外観図が示されている。ここで、本実施形態で使用する座標系(X,Y,Z)は、図示の通りに定義される。図1(A)は、振動伝達装置100を、図1(A)に示した座標系で表した斜視図である。また、図1(B)は、振動伝達装置100を、+Z方向側から視た平面図である。
また、図2には、磁性体のスチールボードBD(外部部材)に取り付けられた振動伝達装置100の外観図が示されている。ここで、図2は、振動伝達装置100を、+X方向側から視た平面図であり、振動伝達装置100の使用例を示している。当該スチールボードBDとしては、例えば、ホワイトボード、オフィスの壁や天井、ファイルキャビネット等が挙げられる。
また、図3には、振動伝達装置100の内部の図が示されている。図3は、振動伝達装置100の内部を、+Z方向側から視た平面図である。さらに、図4(A),(B)には、振動伝達装置100の断面図が示されている。ここで、図4(A)は、振動伝達装置100を、+X方向側から視たA−A(図1(B)参照)断面図であり、図4(B)は、振動伝達装置100を、−Y方向側から視たB−B(図1(B)参照)断面図である。
図1(A),(B)〜図4(A),(B)により総合的に示されるように、振動伝達装置100は、筐体部材110と、取付部材121,122とを備えている。また、振動伝達装置100は、振動アクチュエータ130と、振動伝達部材140と、振動信号生成部150とを備えている。なお、図4(A)については、振動信号生成部150の図示を省略している。
<筐体部材110の構成>
上記の筐体部材110の構成について、説明する。筐体部材110は、図1(A),(B)〜図4(A),(B)により総合的に示されるように、中空の直方体形状の部材であり、振動アクチュエータ130及び振動信号生成部150を固定して収納する。筐体部材110は、筐体本体部111と、蓋部112とを備えている。そして、蓋部112は、不図示のネジ等により、筐体本体部111に取り付けられるようになっている。なお、上述した図3は、筐体本体部111から蓋部112を仮想的に除いた場合に現れる振動伝達装置100の内部の図である。
蓋部112は、長方形状の部材である。蓋部112には、図5に示されるように、長方形状の面の中央に、振動アクチュエータ130に固定される振動伝達部材140を外部に突出させるための円状の開口HLが形成されている。また、蓋部112には、円状の開口HLの周りに、振動アクチュエータ130を筐体部材110に固定するための4個のネジ挿入穴SH1〜SH4が、ほぼ等間隔に形成されている。ここで、図5は、筐体本体部111から取り外した蓋部112を、+Z方向側から視た平面図である。
<取付部材121,122>
上記の取付部材121,122について、説明する。取付部材121,122は、図1(A),(B)、図4(A),(B)及び図5により総合的に示されるように、本実施形態では、所定の厚みを有する長板状のネオジム磁石である。取付部材121は、延びる方向がX軸方向となるように、蓋部112の+Z方向側の面の−Y方向側の端部に、不図示のネジ等により、蓋部112に固定される。取付部材122は、延びる方向がX軸方向となるように、蓋部112の+Z方向側の面の+Y方向側の端部に、不図示のネジ等により、蓋部112に固定される。
<振動アクチュエータ130の構成>
上記の振動アクチュエータ130の構成について、説明する。振動アクチュエータ130は、図3、図4(A),(B)及び図6により総合的に示されるように、本実施形態では、ヨーク131と、第1磁石132と、プレート133と、第2磁石134とを備えている。また、振動アクチュエータ130は、フレームアセンブリ135と、ボイスコイル136と、ターミナル137と、ダンパ138と、サポートキャップ139とを備えている。ここで、図6は、振動アクチュエータ130の分解斜視図である。そして、図6の分解斜視図に示した振動アクチュエータ130の要素を組み合せた後、筐体部材110の内部に収納された振動アクチュエータ130の構成が、図3及び図4(A),(B)に示されている。
ヨーク131は、底部を有する円筒形状の部材であり、振動アクチュエータ130のベースとなる。第1磁石132は、ヨーク131の内径よりも短い外径の円盤状の磁石部材であり、ヨーク131の底部に配置される。プレート133は、ヨーク131の内径よりも短い外径の磁性材の円盤状の部材であり、第1磁石132の+Z方向側の円盤面上に積層される。また、第2磁石134は、ヨーク131の内径よりも短い外径の円盤状の磁石部材であり、プレート133の+Z方向側の円盤面上に積層される。こうして積層される第1磁石132、プレート133及び第2磁石134は、ヨーク131の内部に固定される。これらのヨーク131、第1磁石132、プレート133及び第2磁石134により、磁気回路が形成される。
フレームアセンブリ135は、振動アクチュエータ130の磁気回路と、ボイスコイル136、ダンパ138及びサポートキャップ139から成る振動系とを支持するとともに、振動アクチュエータ130を筐体部材110に固定する。当該フレームアセンブリ135は、円環形状の部材の外周部に、ほぼ等間隔に配置された4個の円柱部CY1〜CY4と、ターミナル137を取り付けるターミナル取付部TMとを有する構造に成型加工されている。
ここで、円柱部CY1〜CY4の中央には、振動アクチュエータ130を筐体部材110に固定するためのネジ挿入穴が形成されている。そして、蓋部112に形成されたネジ挿入穴SH1〜SH4と、円柱部CY1〜CY4に形成されたネジ挿入穴とを利用して、ネジ止めを行うことにより、振動アクチュエータ130が筐体部材110に固定されるようになっている(図4(A),(B)参照)。
ボイスコイル136は、円筒状のボビンと、当該ボビンの外周面に巻回されたコイルとを備えて構成される。そして、ボイスコイル136は、弾性部材で形成されたダンパ138により、ボイスコイル136の外周部が、ヨーク131の内周面と所定の間隔をもつよう配置されるとともに、ボイスコイル136の内周部が、第1磁石132、プレート133及び第2磁石134と所定の間隔をもつように配置される。
ターミナル137は、フレームアセンブリ135に取り付けられる。当該ターミナル137は、後述するパワー増幅部から送られた出力信号(電気信号)が入力されると、リード線を介して、当該出力信号をボイスコイル136に出力するようになっている。こうしてパワー増幅部からの出力信号を受けたボイスコイル136は、当該出力信号と、磁気回路の磁力によって、Z軸方向に振動する。
サポートキャップ139は、−Z方向側が底となる略円錐形状の中空の部材の+Z方向側に、円盤部を取り付けた構造に成型加工されている。サポートキャップ139は、−Z方向側で、ボイスコイル136に取り付けられ、ボイスコイル136の振動に応じてZ軸方向の振動を発生する。ここで、サポートキャップ139は、振動部に対応している。
<振動伝達部材140>
上記の振動伝達部材140について、説明する。振動伝達部材140は、図1(A),(B)〜図4(A),(B)及び図6により総合的に示されるように、円盤状のネオジム磁石である。当該振動伝達部材140は、振動アクチュエータ130のサポートキャップ139の+Z方向側の円盤部に固定される。そして、振動伝達部材140は、サポートキャップ139が振動すると、当該サポートキャップ139の振動に連動して振動する。
ここで、振動伝達部材140が固定された振動アクチュエータ130を筐体部材110に収納した場合に、振動伝達部材140は、蓋部112の開口HLを介して、筐体部材110の外部に突出するように配置されるようになっている。そして、振動伝達部材140における筐体部材110から外部に突出している部分の+Z方向側の長さは、取付部材121,122のZ軸方向の厚さと概ね同じになっている(図2及び図4(A),(B)参照)。
すなわち、取付部材121,122を利用して、振動伝達装置100を磁石に吸着可能な材質のスチールボードBDに取り付けた場合に、スチールボードBDが振動伝達部材140にも吸着可能するような厚みを、振動伝達部材140は有している。また、取付部材121,122の厚さ、及び、振動伝達部材140の厚さは、筐体部材110がスチールボードBDに取り付けられた状態でサポートキャップ139及び振動伝達部材140が振動する際に、筐体部材110がスチールボードBDに接触しないように設定されている。そして、筐体部材110が取付部材121,122によりスチールボードBDに取り付けられている場合に、振動伝達部材140は、スチールボードBDに密着して取り付けられるようになっている。
なお、蓋部112の開口HLにおける振動伝達部材140が占めていない部分については、振動伝達部材140の振動を阻害しない態様で、円環状のカバーCVにより覆われている(図1(A),(B)参照)。
本実施形態では、振動伝達部材140の円盤状の形状は、サポートキャップ139の振動を効率良くスチールボードに伝達するため、サポートキャップ139の円盤部の形状と同じにして、スチールボードBDとの接触面積を広げないようにしている。また、取付部材121及び取付部材122のそれぞれを、蓋部112の−Y方向側の端部及び+Y方向側の端部に配置し、振動伝達部材140を、取付部材121,122の双方から最も離れた蓋部112の中央になるように配置するようにしている。このように、本実施形態における取付部材121,122及び振動伝達部材140は、振動伝達部材140(サポートキャップ139)のスチールボードBDへの振動伝達効率が高くなるように配置されている。
なお、振動伝達部材140におけるスチールボードBDとの接触面積、及び、取付部材121,122におけるスチールボードBDとの接触面積は、振動伝達部材140の振動の際に、振動伝達装置100がスチールボードBDから外れないようにするとの観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。そして、振動伝達部材140の振動の際の、振動伝達装置100のスチールボードBDへの取り付け確保を条件として、振動伝達部材140におけるスチールボードBDとの接触面積、及び、取付部材121,122におけるスチールボードBDとの接触面積は、小さく設定するようにしている。
<振動信号生成部150の構成>
上記の振動信号生成部150は、振動アクチュエータ130に接続される回路部品の一部から構成される。振動信号生成部150は、図7に示されるように、信号処理ユニット151と、バッテリユニット159とを備えている(図3においては、不図示)。ここで、図7は、振動信号生成部150の構成を示すブロック図である。また、信号処理ユニット151は、回路部品に対応している。
上記の信号処理ユニット151は、無線通信部152と、制御部153と、デジタルアナログ変換部(DAC)154と、パワー増幅部(PA)155とを備えている。
上記の無線通信部152は、不図示のアンテナ等を備えて構成され、制御部153による制御のもとで、外部の音源装置500との間で、ブルートゥース(登録商標;以下、「BT」と記す)通信を行う。BT通信により、音源装置500から送信された音データ(音信号)を担った無線信号を受信すると、無線通信部152は、当該受信した無線信号を制御部153が処理可能なデジタル形式の信号に変換し、当該変換された信号を制御部153へ送る。
上記の制御部153は、音源装置500から送られた音データを受信するための無線通信制御処理を無線通信部152に対して行う。そして、制御部153は、無線通信部152から送られたデジタル形式の信号を受けると、当該デジタル形式の信号に含まれる音データに対応するデジタル形式の音信号(以下、「デジタル音信号」と記す)をDAC154へ送る。
上記のDAC154は、制御部153から送られたデジタル音信号を受ける。引き続き、DAC154は、デジタル音信号を、アナログ形式のアナログ音信号に変換する。そして、DAC154は、アナログ音信号をパワー増幅部155へ送る。
上記のパワー増幅部155は、DAC154から送られたアナログ音信号を受ける。そして、パワー増幅部155は、当該アナログ音信号を増幅し、差動出力により振動アクチュエータ130を駆動するための出力信号S1,S2を、振動アクチュエータ130へ供給する。この結果、振動アクチュエータ130及び振動伝達部材140が、出力信号S1,S2に従って振動する。
上記のバッテリユニット159は、充電可能及び交換可能な蓄電池を備えて構成される。そして、バッテリユニット159は、信号処理ユニット151に動作電力を給電する。
[動作]
上記のように構成された振動伝達装置100の動作について、振動アクチュエータ130の振動に連動した、振動伝達処理に主に着目して説明する。
前提として、振動伝達装置100は、図8に示されるように、取付部材121,122により、スチールボードBDに取り付けられているものとする。そして、このときには、振動伝達部材140がスチールボードBDに吸着し、当該振動伝達部材140はスチールボードBDに密着して取り付けられる。
こうした状態で、音源装置500が、BT通信により音データを担った無線信号を送信すると、振動伝達装置100における振動信号生成部150の無線通信部152が、音源装置500から送信された無線信号を受信し、当該受信した無線信号を制御部153が処理可能なデジタル形式の信号に変換する。次いで、制御部153及びDAC154が順次処理を行い、アナログ音信号を生成する。そして、パワー増幅部155が、DAC154から送られたアナログ音信号を増幅した後、出力信号S1,S2を振動アクチュエータ130に供給する。
振動アクチュエータ130では、パワー増幅部155から送られた出力信号S1,S2が、ターミナル137を介して、ボイスコイル136に入力される。こうしてパワー増幅部155から送られた出力信号を受けると、ボイスコイル136は、当該出力信号に応じて発生する電流を伴う磁気と、磁気回路の磁気との相互作用により振動する。そして、ボイスコイル136に取り付けられたサポートキャップ139が、ボイスコイル136の振動に応じて振動する。
こうしてサポートキャップ139が振動すると、当該サポートキャップ139に固定され、かつ、スチールボードBDに取り付けられた振動伝達部材140が、サポートキャップ139の振動に連動して振動する。そして、振動伝達部材140が振動すると、振動アクチュエータ130(サポートキャップ139)の振動がスチールボードBDに伝達する。
この結果、スチールボードBDが振動板として機能して音信号に従って振動し、スチールボードBDが空気を振動させて、外部空間に音を出力する。
以上説明したように、本実施形態では、振動伝達装置100が、取付部材121,122により、スチールボードBDに取り付けられると、振動伝達部材140がスチールボードBDに密着して取り付けられる。こうした状態で、音源装置500が、音データを担った無線信号を振動伝達装置100へ送信すると、振動伝達装置100の振動信号生成部150において、無線通信部152が、音源装置500から送信された無線信号を受信する。次いで、振動信号生成部150では、制御部153及びDAC154が順次処理を行い、アナログ音信号を生成する。そして、パワー増幅部155が、アナログ音信号を増幅した後、出力信号S1,S2を振動アクチュエータ130に供給する。
振動アクチュエータ130では、パワー増幅部155から送られた出力信号を受けたボイスコイル136が、当該出力信号に応じて発生する電流を伴う磁気と、磁気回路の磁力との相互作用によって振動する。そして、サポートキャップ139が、ボイスコイル136の振動に応じて振動する。
こうしてサポートキャップ139が振動すると、当該サポートキャップ139に固定され、かつ、スチールボードBDに取り付けられた振動伝達部材140が、サポートキャップ139の振動に連動して振動する。そして、振動伝達部材140が振動すると、振動アクチュエータ130の振動がスチールボードBDに伝達する。そして、スチールボードBDが、いわゆるスピーカの振動板として機能し、音源装置500の音信号に従って空気を振動させて、外部空間に音を出力する。
ここで、本実施形態では、振動伝達部材140は、円盤状のネオジム磁石を採用している。このため、振動伝達部材140がスチールボードBDに吸着されることで、振動伝達部材140がスチールボードBDに密着して取り付けられ、瞬時的であっても、振動伝達部材140とスチールボードBDとが乖離することはない。このため、振動アクチュエータ130の振動のスチールボードBDへの振動伝達効率が低下することを抑制することができる。この結果、スチールボードBDから発生する音の音量が小さくなったり、音質が劣化したり、また、周波数帯域が狭くなることを抑制することができる。
したがって、本実施形態では、外部の部材を振動させて、当該部材から高品質の音を発生させることができる。
また、本実施形態では、振動伝達部材140の円盤状の形状は、振動アクチュエータ130の振動を効率良くスチールボードBDに伝達するため、サポートキャップ139の円盤部の形状と同じにして、スチールボードBDとの接触面積を広げないようにしている。また、取付部材121及び取付部材122のそれぞれを、蓋部112の−Y方向側の端部及び+Y方向側の端部に配置し、振動伝達部材140を、取付部材121,122の双方から最も離れた蓋部112の中央になるように配置するようにしている。こうした取付部材121,122及び振動伝達部材140の配置により、スチールボードBDに振動を加えた際の、振動伝達装置100に加わるスチールボードBDからの反作用を抑制して、振動伝達部材140のスチールボードBDへの振動伝達効率が高めることができる。
このため、振動アクチュエータ130の振動のスチールボードBDへの振動伝達効率が低下することを、更に抑制することができる。この結果、スチールボードBDから発生する音の音量が小さくなったり、音質が劣化したり、また、周波数帯域が狭くなることを更に、抑制することができる。
したがって、本実施形態では、外部の部材を振動させて、当該部材からより高品質の音を発生させることができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、取付部材及び振動伝達部材をネオジム磁石とし、振動伝達装置が取り付けられる外部部材を磁石に吸着可能な材質のスチールボードとした。これに対し、取付部材及び振動伝達部材は、フェライト磁石等の他の種類の磁石であってもよい。また、外部部材が磁石の場合には、取付部材及び振動伝達部材を磁石に吸着可能な材質(例えば、鉄等の強磁性体)にしてもよい。
また、外部部材は、木製等の板部材であってもよい。この場合に、木製等の板部材が水平面(重力が働く方向に垂直な面)に設置されているときには、取付部材及び振動伝達部材を鉛直下方にして、振動伝達装置を当該木製の板部材上に載置すればよい。また、木製等の板が水平面に設置されていないときには、振動伝達装置における取付部材及び振動伝達部材を、接着剤等で木製等の板部材に取り付けるようにすればよい。
また、上記の実施形態では、振動アクチュエータの数を1個とした。これに対し、振動アクチュエータの数は、2個以上の複数個であってもよい。
また、上記の実施形態では、振動伝達装置の振動信号生成部は、無線通信部と、制御部と、デジタルアナログ変換部と、パワー増幅部とを備えるようにしたが、更に、デジタルアナログ変換部の前段に、デジタル音場補正回路を備えるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、振動伝達装置は、外部の音源装置からBT通信により、音信号を受信することとした。これに対して、振動伝達装置は、BT通信以外の無線通信により、外部の音源装置から送られる無線信号を受信するようにしてもよい。また、振動伝達装置は、有線により、外部の音源装置から音データ(音信号)を取得するようにしてもよい。この場合には、外部の音源装置が、パワー増幅部等を備え、パワー増幅部からの出力信号を振動伝達装置が取得するようにすればよい。このときには、振動伝達装置の構成において、振動信号生成部を省略することができる。
また、本発明の振動伝達装置は、利用者の見える箇所(例えば、ホワイトボードの表面)に取り付けてもよいし、利用者の見えない箇所(例えば、ホワイトボードの裏面)に取り付けてもよい。そして、利用者の見えない箇所に振動伝達装置を取り付けた場合には、振動伝達装置の存在を利用者に意識させないようにして、インテリアデザインの貢献に資することができる。また、防水加工された壁の裏面やホワイトボードの裏面に、防水加工した振動伝達装置を取り付けた場合には、防水型のインビジブルスピーカとして、湿度の高い場所でも、音楽を楽しむことができる。
また、本発明の振動伝達装置を工事現場の看板等に取り付けてもよい。この場合には、工事現場の近くを通る歩行者に対して、注意喚起を促す音声を出力することができる。
また、本発明の振動伝達装置は、サイネージ関連製品についても利用することができる。例えば、公共施設や学校などに置かれている移動式のボードの裏面に本発明の振動伝達装置を取り付け、当該ボードの表面に広告宣伝の掲示物を貼り付ける。そして、本発明の振動伝達装置と人感センサと組み合せることで、ボードの近くに人がいる場合に、音声によって広告宣伝ができるサイネージシステムを構築することができる。
また、上記の実施形態では、振動伝達装置は外部の音源装置から音信号を受信することとしたが、例えば、ワイヤレスマイクに入力された音声の音信号を受信するようにしてもよい。このように、ワイヤレスマイクに入力された音声の音信号を受信するようにし、振動伝達装置を学校等の教育現場やオフィスのホワイトボード等に取り付けた場合には、当該振動伝達装置を音声の拡声装置としても利用することができる。
また、上記の実施形態では、振動伝達装置は外部の音源装置から音信号を受信することとしたが、振動伝達装置の内部に音データを記憶するようにしてもよい。
また、振動伝達装置がタイマ機能を備えるようにして、設定された時刻に外部部材を振動させるようにすれば、当該振動伝達装置を、時刻を認知させる報知装置としても利用することができる。この場合には、例えば、チャイム音や楽曲音の音データを振動伝達装置の内部に記憶させるようにすればよい。
また、上記の実施形態では、振動伝達装置の形状を直方体にしたが、他の形状にしてもよい。例えば、振動伝達装置の外観を昆虫の形状にし、音データの内容を当該昆虫の鳴き声にすれば、当該振動伝達装置を玩具として利用することができる。なお、この場合には、音データを外部から取得するようにしてもよいし、また、音データを振動伝達装置の内部に記憶させるようにしてもよいことは、勿論である。
また、例えば、振動伝達装置の外観を室内空間デザインに適合したものとし、音データの内容を楽曲音にすれば、振動伝達装置を室内装飾の一部としつつ、楽曲音を楽しむことができる。
また、上記の実施形態では、音信号に対応する音を外部空間に出力する音再生に本発明を適用したが、他の用途にも本発明を適用することができる。例えば、地震等の際に建物の振動を減衰させる制振(制動)用途や、水滴や埃を取り払う用途に、本発明の振動伝達装置を適用することができる。
また、音声信号に暗号化を施した文字情報などを埋め込む音響透かし技術に、本発明の振動伝達装置を適用することができる。例えば、非可聴帯域(20kHz付近)に文字情報を埋め込んだ信号に対応する振動を、振動伝達装置が外部部材に伝達し、スマートフォンが専用のソフトで文字情報を読み取る技術に、本発明を適用することができる。

Claims (8)

  1. 外部部材に取り付け可能な振動伝達装置であって、
    外部から供給された信号に従って、振動部が振動する振動アクチュエータと;
    前記振動部に固定された振動伝達部材と;
    前記振動アクチュエータを収納する筐体部材と;
    前記筐体部材を前記外部部材に取り付ける取付部材と;を備え、
    前記筐体部材が前記取付部材により前記外部部材に取り付けられている場合に、前記振動伝達部材は、前記外部部材に密着して取り付けられる、
    ことを特徴とする振動伝達装置。
  2. 前記振動伝達部材の前記外部部材との接続部分の面積、及び、前記振動伝達部材と前記取付部材との間隔は、前記振動部の振動の前記外部部材への振動伝達効率に応じて定められる、ことを特徴とする請求項1に記載の振動伝達装置。
  3. 前記外部から供給される信号は音信号である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の振動伝達装置。
  4. 前記取付部材は、磁石であり、
    前記外部部材は、前記磁石に吸着可能な材質の部材である、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の振動伝達装置。
  5. 前記振動伝達部材は、磁石であり、
    前記外部部材は、前記磁石に吸着可能な材質の部材である、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の振動伝達装置。
  6. 前記筐体部材には、開口が形成され、
    前記筐体部材が前記外部部材に取り付けられた状態で前記振動部の振動の際に、前記筐体部材が前記外部部材に接触しないように、前記振動伝達部材の少なくとも一部は、前記開口を介して、前記筐体部材の外部に突出するように配置される、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の振動伝達装置。
  7. 前記筐体部材は、前記振動アクチュエータに接続された回路部品を収納する、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の振動伝達装置。
  8. 振動アクチュエータと;前記振動アクチュエータの振動部に固定された振動伝達部材と;前記振動アクチュエータを収納する筐体部材と;前記筐体部材を外部部材に取り付ける取付部材と;を備え、前記外部部材に取り付け可能な振動伝達装置において使用される振動伝達方法であって、
    前記筐体部材が前記取付部材により前記外部部材に取り付けられている場合に、前記振動伝達部材が前記外部部材に密着して取り付けられた状態で、外部から供給された信号を取得する取得工程と;
    前記取得工程において取得された信号に従って、前記振動部が振動し、前記振動伝達部材が前記振動部の振動に連動して振動することにより、前記振動部の振動を前記外部部材に伝達する振動伝達工程と;
    を備えることを特徴とする振動伝達方法。
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