JPWO2018163569A1 - ひな鳥の餌付け方法及び餌付けシート - Google Patents

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Abstract

【課題】ひな鳥がより餌を食べるようになるひな鳥の餌付け方法(飼育方法)と当該方法に使用する餌付けシートとを提供することを目的とする。【解決手段】飼育エリアの床3上に、おが粉等の素材6を敷き、その上に餌付けシート1を敷いて当該餌付けシート1上に餌2をばら撒いてひな鳥5を飼育する方法において、明度の高い部分1Aの地色の中に明度の低い色を付した部分1Bを設けた餌付けシート1を、前記素材6の上に敷いて、その上に前記餌2を撒いて餌付けする。【選択図】図3

Description

本発明は、鶏等の家禽の飼育において「ひな鳥(本明細書及び特許請求の範囲において「ひよこ」ともいう)」の餌付け(飼育)方法、およびそれに使用される餌付けシートに関する。
養鶏、例えば、レイヤー(採卵用鶏)やブロイラー(食肉用鶏)等のための養鶏においては、ひな鳥の段階、具体的には、入雛(孵化場からひよこを養鶏場に運んで入れることをいう)後〜7日間位までの間に多くの餌を食べてその間にいかに成長したかで、その後の増体(体重の増加)や斃死率の低下が大きく左右される。つまり、この入雛後〜7日間位の間に多くの餌を食べたひな鳥は、その後順調に成長することが知られている。
従って、養鶏に携わる生産者にとって、前記入雛後〜7日間位までの間にひな鳥が多くの餌を食べるように工夫することが極めて重要となる。
従来の鶏舎では、床におが粉(木くず)等の素材を敷いて、その上でひな鳥の養鶏がおこなわれていた。その際、入雛後まもない「ひな鳥」の場合、給餌箱等を設置しても、給餌箱まで行って食べることが少なく、専ら床に落ちている近くの餌を食べる習性がある。
ところが、餌をおが粉等を敷いた上に「ばらまく」と、ひな鳥の場合には、おが粉等の中に混じった餌を見つけることが難しく、このため、順調な成長に必要な量の餌を食べることが難しい。
このような状況に鑑みて、ひな鳥等を飼育する場合、おが粉等の上に紙製のシート(餌付けシート)を敷いて、その餌付けシート上に餌をばら撒いて飼育するひな鳥の飼育法が提案されている(特許文献1参照)。
この場合には、餌が常に餌付けシート上にあり、おが粉内に埋没してしまうようなことがないことから、ひな鳥は餌を見つけやすい。
ところが、前記床に餌付けシートを敷いて、その餌付けシート上に餌が散らばった状態であっても、必ずしも、ひな鳥が餌を十分に食べないことが判った。
前記のような状況に鑑みて、本発明者は、このような技術的課題を解決すべく特許文献2に記載された発明をおこなった。
つまり、従来の餌付けシートを敷いた上で飼育しても、当該餌付けシート上にばらまかれた餌を、十分食べないことに疑問を持ち、餌付けシートの色を種々代えて、当該餌付けシートの色と餌の摂取量との関係を所定期間にわたって観察した。観察の結果、餌付けシートの色が餌の色と視認できる程度に異なる色であれば、入雛後まもないひな鳥であっても餌をよく食べることが観察の結果判った。
かかる発見した事象に基づく発明に関して国際特許出願し、その後の国際予備審査にかかる国際予備審査報告書において「進歩性あり」の判断がなされ、最終的に、我が国に移行されて特許(特許第5855089号)がなされた。
特開2005−80593号公報。 国際公開番号WO2012/132392公報。
本発明者は、その後も、ひな鳥が入雛後〜7日間位までの間にさらに多くの餌を食べ且つより成長することができるか等について、継続して研究を重ねた。
本発明は、このような状況のもと、ひな鳥が入雛後〜7日間位までの間により餌を食べ且つより成長する、ひな鳥の餌付け(飼育)方法と、この方法の実施に好適な餌付けシートを提供することを目的とする。
本発明にかかるひな鳥の餌付け方法は、飼育エリアの床上に、おが粉、あるいは切断した藁、又は籾殻等の素材を敷き、その上に、餌と異なる明度を有する餌付けシートを敷いて当該餌付けシート上に餌をばら撒いてひな鳥を生育するひな鳥の餌付け方法において、
前記餌付けシートとして、明度の高い部分となる地色の中に明度の低い色を付した部分を設けた餌付けシートを、前記素材の上に敷いて、その上に、前記餌を撒いて餌付けすることを特徴とする。
前述のように構成されたひな鳥の餌付け方法によれば、屋根がある鶏舎の中は一般に暗いが、かかる場合にも、前記餌付けシートの地色の明度が高いことに起因して餌付けシート全体が比較的明るくなる。
このため、ひな鳥は従来の餌付けシートを用いた場合に比べて活動が活発になり、この結果、餌を食べる量が増加する。
また,部分的に明度の低い色を付した部分が配置されていることから、冬季や寒冷地において、ブルーダー( Bruder:鶏舎の加温装置)で加熱する際にも、輻射熱の吸収性が高まり、餌付けシート面上の温度をより迅速に且つ低エネルギーで所定温度にすることができる。
また、前記明度の低い色を付した部分が存在すると、ひな鳥の習性として休むときは暗いところを好むため、この部分がひな鳥に安心感を与えることができる。また、前記明度の低い色を付した部分では、餌とのコントラストを強くすることができるため、視力が弱いひな鳥にとっても餌を見つけ易くなる。このため、さらに餌を食べる量が増加する。
さらに、前記餌の色を前記明度の高い部分より少なくともマンセルカラーシステムにおいて「2」以上低く設定すると、かかる明度の高い部分においても、ひな鳥は餌を見つけ易くなる。
このように、餌と餌付けシートとの色(明度)の差があることによって、前記「餌が視認し易い」という理由に加えて、ひな鳥の場合、休むときに陰を好むことから、このことと同じ理由によって、黒色又はダークグレーの部位では精神的な面で、ひな鳥に安心感を与えるのではないかと推測される。
また、前記明度の低い色を付した部分を黒色又はダークグレーとすると、一般的に黄色い色をしたひな鳥がその部分において目立ち易くなる。このため、生産者(飼育者)がひな鳥の動きを把握し易く、従って、弱っているひな鳥を発見し保護又は隔離し易くなる。この結果、ひな鳥の斃死率を低減させることができ、また、疫病の感染の拡大を未然に防止することができる点でも好ましい。
さらに加えて、本発明のように「飼育エリアの床上に、おが粉や切断した藁等の素材を敷きその上に餌付けシートを敷かれている」と、ひな鳥が餌付けシート上を歩く度に、堆積した形状がくずれ易い前記おが粉や切断した藁等の素材とひな鳥の体重により変形する餌付けシートとの間で、大きな「ガサガサ」という音が生じる。
このような状況を呈すると、観察の結果、ひな鳥の特徴として、前記「ガサガサ」という音に対して他のひな鳥が反応して、全てのひな鳥が活発に動き回りはじめる、ことが判明した。
この結果、「音」による刺激で、ひな鳥の運動量が増加して、餌を食べる量も増える。
前記ひな鳥の餌付け方法において、前記餌付けシートが、前記明度の高い部分となる地色の中に明度の低い色を付した部分を飛び石状に配置させた平面模様を形成したシートであると、好ましい。つまり、飛び石状に配置されている明度の低い色を付した部分を、自身又は他のひな鳥の影と思って刺激を受け、当該刺激を受けたひな鳥が活発に動くようになる。
前記ひな鳥の餌付け方法において、前記餌付けシートの、前記飛び石状に配置されている明度の低い色を付した部分の角が、ラウンド状の形状であると、その形状に起因してひな鳥に安心感を与えることでき、より好ましい構成となる。
さらに、前記ひな鳥の餌付け方法において、前記明度の高い部分に対して、その中に配置されている明度の低い色を付した部分の面積比率が、15パーセント〜40パーセントであると、明度の高い部分と明度の低い色を付した部分から得られる作用効果がバランスよく作用して、全体として前記作用効果を顕著に得ることができる点で好ましい。
また、前記ひな鳥の餌付け方法において、前記明度の高い部分の地色がオフホワイトあるいはベージュ、又は黄色であり、前記明度の低い色を付した部分が、黒色又はダークグレーであると、これらの色の明度と明度の異なる色の餌を用いれば、例えば、明度の高い部分を、前記餌の明度に比べてマンセルカラーシステムにおいて「2」以上明度を高くすることも好ましく、特に、餌の明度に比べてマンセルカラーシステムにおいて「2」以上明度を高くすると、かかる明度の高い部分においても、餌を識別し易くなる点で好ましい。また、給水器を配置する場合にも、前記餌と同じく、前記明度の高い部分および明度の低い色を付した部分の明度に比べて当該給水器の明度がマンセルカラーシステムにおいて「2」以上異なる明度の赤色や黄色やオレンジ色にして目立ち易くすることが好ましい。
また、前記ひな鳥の餌付け方法において、前記飛び石状に配置されている明度の低い色を付した部分のいくつかが、入雛後1週間目のひな鳥の投影面積に略等しい面積であると、この部分が、他のひな鳥の影と思って、当該ひな鳥がこれに刺激されて活発に動くようになる。
また、前記ひな鳥の餌付け方法において、前記明度の低い色を付した部分を形成するべく着色するための着色剤として炭あるいは食品衛生法上使用が認められている着色剤が用いられていると、ひな鳥が仮に餌付けシートを食しても無害であり、また生育後鶏肉として出荷される際にも悪い影響を与えない。
また、本発明にかかる餌付けシートは、飼育エリアの床上に、おが粉、あるいは切断した藁、又は籾殻等の素材を敷き、その上に、餌付けシートを敷いて当該餌付けシート上に餌をばら撒いてひな鳥を生育する方法に使用する餌付けシートであり、
前記餌付けシートが、明度の高い部分となる地色の中に明度の低い色を付した部分を設けたシートであると、前記ひな鳥の餌付け方法に用いる餌付けシートを実現できる。
前記ひな鳥の餌付けシートにおいて、前記明度の高い部分となる地色が、オフホワイトあるいはベージュ、又は黄色であり、前記明度の低い色を付した部分が前記地色の中に飛び石状に配置され、且つその明度の低い色を付した部分のいくつかが、1週間目のひな鳥の投影面積(餌付けシート上への投影面積)に略等しい面積であると、好ましい構成となる。
前記ひな鳥の餌付けシートにおいて、前記餌付けシートが、その上で飼育されるひな鳥が踏むことによって1日〜10日程度、好ましくは2日〜4日程度でばらばらになるように、繊維組織の粗い紙で構成されていると、好ましい構成となる。
前記ひな鳥の餌付けシートおいて、前記餌付けシートが、1平米あたり30g〜55gの重量の古紙によって構成されていると、使用に際し敷き易く又使用において適度な耐久性と吸水性を有する。また、経済的にも安価に供給できる点で好ましい。
前記ひな鳥の餌付けシートにおいて、前記餌付けシートの前記ばらばらになる期間が、当該餌付けシートにミシン目加工(穿孔加工)あるいはエンボス加工(凹凸加工)が施された当該ミシン目あるいはエンボス加工の各穴あるいは凸部の大きさと当該穴あるいは凸部の間隔およびミシン目のライン(複数の穴(針穴)が列状に形成するライン)あるいは凸部のライン(複数の凸部が列状に形成するライン)の間隔のいずれか一方あるいは両方によって調整されていてもよい。かかる構成では、古紙自体の耐久性が、所望する「ばらばら」になる期間を上回るときにも、前記ミシン目加工あるいはエンボス加工の適宜形成で「ばらばら」になる期間を自在に設定することができる。
また、前記ミシン目の各穴やエンボス加工の凹部からひな鳥の尿を下方に通過させることができ、また餌付けシート下への通風性を得ることができる。
なお、この明細書および特許請求の範囲において「ミシン目」とは、穿孔された針穴群を言い、必ずしも1列又は複数列状に形成されているものに限定する意味で使用するものではない。
また、前記ミシン目のラインあるいは凸部のラインが、シートの長手方向に、相互に所定の間隔を有して並んで設けられていると、当該間隔を適宜設定することによって、前記餌付けシートが「ばらばらになる」期間が調整可能な構成を実現できる。
さらに、前記ミシン目のラインあるいは凸部のラインが、シートの長手方向に対して交角を有する方向に、間隔を有して並んで設けられていると、当該間隔を変更させることによって、前記餌付けシートが「ばらばらになる」期間が調整可能な構成を実現できる。しかも、シートを長手方向に引っ張っても、容易に破れに難い構成となる。
前記餌付けシートにおいて、前記餌付けシートの明度の低い色を付した部分を、前記餌の明度に比べてマンセルカラーシステムにおいて「2」以上低くすることが好ましく、特に、前記明度の低い色を付した部分が、餌の色に比べてマンセルカラーシステムにおいて「2」以上低い、黒色又はダークグレー(具体的には、マンセルカラーシステムの明度「1」〜「3」に属する黒色又はグレー)であるときに、餌の摂取量が多く顕著な飼育結果が得られることが判明した。推測するところ、餌と餌付けシートとの色の差があることによって、前記「餌が視認し易い」という理由に加えて、ひな鳥の場合、休むときに陰を好むことから、このことと同じ理由によって、黒色又はダークグレーの背景色の場合に精神的な面からひな鳥に安心感を与えるのではないかと推測される。
また、餌付けシートの一部を黒色又はダークグレーとすると、黄色をしたひな鳥がその上にいるときは目立ちやすいため、生産者(飼育者)がひな鳥の動きを把握し易く、従って、弱っているひな鳥を発見し保護又は隔離し易くなる。このため、ひな鳥の斃死率を低減させることができ、また、疫病の感染を未然に防止することができる点でも好ましい。
さらに、前記餌付けシートの明度の高い部分を、前記餌の明度に比べてマンセルカラーシステムにおいて「2」以上高くすることも好ましく、特に、餌に比べてマンセルカラーシステムにおいて「2」以上高い、オフホワイトあるいはベージュ、又は黄色であると、前記した理由と同じ理由により好ましい結果を得ることができる。
前記餌付けシートは、ひな鳥の飼育において鶏舎の床に敷く餌付けシートであって、かかる餌付けシートの明度の低い色を付した部分の色が、餌の色と異なる色で構成されていると好ましい構成となる。
前記餌付けシートの明度の低い色を付した部分の色が、黒色又はダークグレーであると、餌を見つけ易くなり、その結果、餌を食べる量が多くなるものと推測される。
そして、前記餌付けシートとしては、所定期間、つまり餌付けシートの所定の使用期間が経過すると、ひな鳥がシート上を踏むことにより、あるいは糞尿等を吸収することにより、又はその両方によって、餌付けシートが、細かく砕ける状態が得られることが望ましい。
そのような餌付けシートとして、ダンボールや新聞紙を主原料とする古紙(再生紙)を用いることがリサイクルによる環境の点からも好ましい構成となる。
前述のように構成された本発明にかかるひな鳥の餌付け方法と餌付けシートによれば、特定の明度を有する地色と明度の低い色を付した部分とからなる平面模様を有するシートを餌付けシートとして用いるだけで、従来の餌付けシートで得ることができない顕著な効果、つまり、ひな鳥の餌の摂取量と生存率が顕著に増加して、効率的な且つ安定したひな鳥の生育を得ることができる。ブロイラー等の消費量が地球規模で見ると膨大な量となるため、本発明が寄与する経済的効果は大きい。
本発明の1つの実施形態にかかる餌付けシート上で飼育している状態を概念的に示した斜視図である。なお、図1では平面模様とミシン目とが省略されている。 図3〜図7に示す餌付けシート上で活動するひな鳥の様子と餌付けシートの下方に位置するおが粉等の素材の積層状態を示す鶏舎の床部分の断面図である。 図1に示す餌付けシートの構成を表した図で、明度の高い地色の中に飛び石状に明度の低い色を配した平面模様を有する、ロール状の一部を切り取った状態の、餌付けシートを示す図である。 図3とは平面模様が異なる実施形態にかかる餌付けシートの平面模様を示す図である。 図3、図4とは平面模様が異なる実施形態にかかる餌付けシートの平面模様を示す図である。 図3〜図5に示す餌付けシートに形成されるミシン目の状態を、平面模様を省略して示す図である。 図6とはミシン目のラインの方向と当該ラインの方向が複数である点で異なるミシン目の状態を、平面模様を省略して示す図である。 図3〜図5に示す餌付けシートに形成されるエンボス加工の状態を示す図で、(a)は平面模様を省略したエンボス加工状態を示す平面図、(b)は(a)のb−b矢視での一部分のエンボス加工の状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態にかかるひな鳥の餌付け方法と餌付けシートについて具体的に説明する。
(実施の形態)
図1、図2において、1は家禽(この実施形態ではニワトリ)を育成する餌付けシートで、かかる餌付けシート1を、鶏舎の床3の上に敷いた藁やおが粉等の素材6上に敷き、その餌付けシート1上に餌2をばら撒いて、入雛したひな鳥5を当該餌付けシート1上で飼育する。
前記餌付けシート1として、原価を低く抑えられる点、糞尿などの液分の吸収性が高い点及び透水性や通気性が高い点において、且つ、使用後に前記素材と混ざって土に戻り易い点等で、古紙(再生紙)が用いられている。かかる古紙は、ダンボールや新聞紙を主原料としたものである。
前記餌付けシート1は、図3〜図5に図示するように、地色が明度の高い部分1Aからなる地色の部分の中に、明度の低い色を付した部分1Bが設けられている。前記明度の高い部分1Aは、例えばマンセルカラーシステムの明度「7」〜「9」程度の黄色(あるいはベージュ又はオフホワイト等)で構成されている。そして、前記明度の低い色を付した部分1Bは、例えばマンセルカラーシステムの明度「2」〜「3」程度のダークグレー(略黒色)で構成されている。
この実施形態の場合、前記餌付けシート1は、前記地色の明度の高い部分1Aはひな鳥の色に近いマンセルカラーシステムの明度「7」程度の黄色で着色され、その地色の中に、明度の低い色を付した部分1Bとしてマンセルカラーシステムの明度「3」程度のダークグレーの部分が飛び石状に配置された、平面模様を有する。
前記飛び石状の形態として、図3に図示するように、平面視が円形(角の無い平面形状の一形態)をしたダークグレーの部分が適宜間隔で配置された形態をしている。前記円形のダークグレーの部分、つまり、明度の低い色を付した部分1Bは、この実施形態では、略1週間目のひな鳥の投影面積に略等しい大きさ、つまり直径が略7cm程度の円で形成されている。
また、この実施形態の場合、前記明度の低い色を付した部分1Bは、餌付けシート1の長手方向に、略17cmの間隔で複数配置され、幅方向には略9cm間隔で複数配置されている。また、隣接する列のものとは、略8.5cmずれて形成されている。
しかし、前記数値の間隔に限定されるものでなく、もう少し間隔が小さくなるようにあるいは大きくなるように配置してもよい。つまり、前記明度の低い色を付した部分1Bは、長手方向に略10cm〜19cmの間隔で配置されてもよく、幅方向に略7cm〜11cmの間隔で配置されてもよい。これらの間隔は、鶏の種類や成長の過程(時期)あるいは鶏舎内の明るさ等によって適宜定めればよい。
前述のように、明度の低い色を付した部分1Bが、前述のような大きさの円やあるいは楕円形状等の角のない形状をしていると、ひな鳥が心理的に安心する。また、前記飛び石状に配置されている明度の低い色を付した部分1Bを、ひな鳥は自分の影または近接している他のひな鳥と思い込んで刺激を受け、より活発に動き回る傾向が本発明者の観察から判っている。
ところで、前記明度の高い部分1Aである地色に対して、その中に配置されている明度の低い色を付した部分1Bの面積比率が、略30パーセント〜略35パーセントとなっている。しかし、実際には、前記面積比率が、10パーセント〜45パーセント程度であればよいが、かかる面積比率は、ひな鳥に与える心理的影響から、15パーセント〜40パーセント程度が好ましい。特に、面積比率としては、略30パーセント〜略35パーセントがさらに好ましい。
なお、図1では餌付けシートの飛び石状の明度の低い色を付した部分1Bに起因する模様は省略されている。また、実際には鶏舎内において図1に図示されているよりも広いスペースを使用して飼育されている。
また、図1において、符号10は、給水器を表し、かかる給水器10は、ひな鳥5が給水するための水が溜められ器である。かかる給水器10は視力の弱いひな鳥5にとって見付け易い餌2と同程度の明度を有する赤色、黄色あるいはオレンジ色にすることが好ましい。
ところで、図3では、前記飛び石状の形態として、同じ大きさ(面積)の円形の明度の低い色を付した部分1Bが付されているが、別の実施形態として、図4,図5に図示するように、大きさ(面積)の異なる複数の種類(この実施形態では2種類)であってもよい。つまり、この実施形態では、前記飛び石状の配置としては、図4,図5に図示するように、1週間目のひな鳥の影とほぼ等しい面積の略70Φ(直径が略70mm)程度の明度の低い色を付した部分1Baと、その略半分の直径(直径が略35Φ)からなるより小さい面積の部分1Bbと、さらにその略40パーセント程度の直径(直径が略13.5Φ)からなるさらに小さい面積の部分1Bcから構成されていてもよい。また、異なる2種類以上の大きさのものが、配置された形態をしていてもよい。
また、前記明度の低い色を付した部分1Bの形状としては、図3〜図5に図示する以外に、楕円形状やその他の非円形状であってもよい。しかし、かかる明度の低い色を付した部分1Bの形状としては、角のないラウンド状の形状で形成されていることが好ましい。つまり、人間の幼児を含めてひな鳥等も、角のある形状のものに比べて角のない形状は、より興味を持つことが観察から得られている。また、角の無いラウンド状の形状は、ひな鳥に安心感を与えるものと推測される。
前述のような飛び石状の明度の低い色を付した部分1Bは、前記明度の低い色を所謂「べた塗り」の状態で形成してもよく、あるいは黒色やダークグレー色の線で格子状や縞模様状にハッチングして得られるものであってもよい。
また、前記平面模様において、飛び石状の明度の低い色を付した部分1Bが中心から外縁側へゆくに従って徐々に明度が高くなるように変化する所謂「ぼかし」状(グラデーション状)になっていてもよい。
また、前記餌付けシート1は、紙の繊維組織が比較的粗くなって組織内部に極く小さな空間(孔)を有している。このため、ひな鳥の糞尿等を吸収し及び下方へ液分が透過し易くなっている。この結果、この餌付けシート1を上方からひな鳥が踏むことによって所定期間、例えば、1日(24時間)〜10日程度使用すれば、かかる餌付けシート1がばらばらになる。
前記餌付けシート1は、紙の繊維組織が「粗」であって繊維組織同士をつなぐ結着剤(糊)の混入割合が少ない、ダンボールや新聞紙等を主原料として再生された古紙が、用いられている。
また、本実施形態にかかる餌付けシート1は、ロール状に巻装されたもので、必要に応じてカットして用いる。なお、図3〜図5において、図中に記載された寸法Wはロール状に巻装された餌付けシート1の有効幅を示し、かかる有効幅W内に前記平面模様が形成されている。また、図中に記載された寸法Wbは餌付けシート1を幅方向に複数並設して敷く際の重ね代を示す。この実施形態では、前記Wは800mmで、前記Wbは150mmとなっている。しかし、これらの寸法は前記実施形態の寸法に限定されるものでなく、適宜設定されればよい。
また、一つの実施形態として、図6,図7に図示するように、前記餌付けシート1には前記所望の期間(例えば、3日(72時間)あるいは1日(24時間))でばらばらになるようにするべく、所定の大きさの穴(針穴)1t群からなるミシン目1dのライン群が、所定の間隔をもって形成されている。
つまり、図6に示す、この実施形態の餌付けシート1では、略3日(72時間)程度で餌付けシート1が「ばらばら」になるよう、前記ミシン目1dの各穴1tの大きさが略0.03mmに形成された複数のライン(ライン群)が並設されている。また、本実施形態では、かかるミシン目1dのライン方向(図6において「X方向」)に沿って形成されている穴1tと隣接する穴1tとの間隔が所定間隔(例えば、略0.5mm間隔)で形成されている。また、ラインと隣接するラインの間隔は、所定間隔(例えば、40mm)に形成されている。
また、より「ばらばら」になる期間をより短くしたい場合には、図7に示すように、ミシン目1dの一つのライン方向(「X1方向」)に交角をなす方向(図7において「Y方向」)のミシン目1dのラインL群を並設することが望ましい。つまり、このように複数の方向のラインL群を形成することによって、餌付けシート1の破壊強度を弱め、短期間で「ばらばら」になるような構成を実現できる。
前述のように、図7に示す如く、ミシン目1dを長手方向(ロール巻き取り方向)に対して所定角度を有する二つの方向にクロスするように形成すると、餌付けシート1を製造するときや床に敷くとき等に、餌付けシート1をその長手方向(図6の矢印X方向参照)に引っ張っても、前記ミシン目1dによって長手方向に直交する方向に切断され難い点で、好ましい構成となる。
また、図示しないが、ミシン目1の方向を2つ以上、例えば、3つの方向あるいは4つ方向又はそれ以上の方向に形成することによって、前記「ばらばら」になる期間をより短く調整することができる。
また、前記穴1tの穿孔面積を広くすることによっても、短くすることができる。
また、図示しないが、前記ミシン目1dのラインLが餌付けシート1の長手方向(ロール巻き取り方向:図6の「X」方向参照)に直交する方向に形成されている場合には、当該餌付けシート1を所定長さにカットするときに切断し易い点で好ましい構成となる。
また、前記ミシン目1dの穴1tの大きさや当該ミシン目1dの穴1tと穴1tの間隔、あるいはミシン目1dのラインLと隣接するラインLとの間隔(距離)を適宜設定することによって、かかる餌付けシート1が「ばらばら」になる期間を任意に短くあるいは長く調整することができる。
ところで、前記ミシン目に代えて、図8(a),(b)に図示するように、餌付けシート1に凹部1wと凸部1vができるエンボス加工を施すことによって、前記所望の期間(例えば、3日(72時間)あるいは1日(24時間))で「ばらばら」になるように構成してもよい。特に、本実施形態にかかるエンボス加工では、前記「ばらばら」になる期間をより短くするため、凸部1vの平面視円形の角部1kの一部に破れ部分が形成されるようなエンボス加工が行われている。
前記エンボス加工を施した場合は、尿が凹部1wに集まって溜まるような状態が形成されるため、前記「ばらばら」になる期間を効果的に短縮することができる。例えば、エンボス加工が形成されていない状態では、10日間で「ばらばら」になる期間が、エンボス加工を施すことによって1日で「ばらばら」になることが、本発明者の実験により、確認されている。また当該エンボス加工の凹部1wに餌2(図1,図2参照)が入ると、餌がその位置から動き難くなるため、ひな鳥5(図1,図2参照)が餌2をついばみ易くなり、また餌2が移動し難くなるため、ひな鳥5の運動等に起因して餌付けシート1の一部分に餌2が偏ってしまうことがない点で好ましい。なお、図8(a)において矢印Xは餌付けシート1の長手方向を示す。
ところで、この実施形態では、前記餌付けシート1は、前述のように古紙であって、重量的に1平方メートル当たり約40g〜約46gで、厚さ的には約0.09mmのロール加工されたものによって構成されている。
しかし、前記餌付けシート1としては、重量的には1平方メートル当たり約30g〜約55gであってもよく、また、厚さ的には、約0.07mm〜0.13mmのものであってもよい。
また、かかる餌付けシート1としては、前述した理由から古紙100パーセントのものが好ましいが、引っ張り強度を上げるときや「ばらばら」になる期間を長くしたいときには、少量のバージンパルプや繊維質のものが混入されたものを使用してもよい。
ところで、前記餌2は、この実施形態では、質的には一般にひな鳥の飼育に用いるものが使用され、色的(色のうち特に明度的)には、マンセルカラーシステムの明度が略「5」程度の赤色またはオレンジ色のものが使用されている。つまり、餌2が、前記明度の高い部分1Aと明度の低い色を付した部分1Bのいずれの上に撒かれても、これらの部分の明度と餌2の明度との間でマンセルカラーシステムにおいて略明度「2」以上の差があり、視力の弱いひな鳥5が餌2を見つけ易い構成となる。
また、前記明度の低い色を付した部分1Bを有する餌付けシート1にするために、本実施形態では、着色剤として炭が使用され、また、前記結着剤として食用糊が使用されている。しかし、本発明では、着色剤が炭に限定されるものでなく、同様の着色効果を有するものであり且つ食品衛生法上使用が認められている他の着色剤を用いてもよい。また、結着剤についても、同様に、食品衛生法上認められているものであれば、前記食用糊に限定されるものではない。なお、結着剤に関しては、必ずしも使用しなくともよい。
そして、前記明度の高い部分1Aの地色の中に明度の低い色を付した部分1Bを飛び石状に配置させた平面模様を有する前記餌付けシート1は、図2に図示するように、鶏舎の床3上にほぼ均一の厚さに敷かれたおが粉(あるいは切断した藁又は籾殻、あるいはこれらを混ぜたもの等であってもよい。)等の素材6の上に、敷かれる。そして、前記餌付けシート1上に、前記餌2をばら撒いて、ひな鳥5を飼育する。
この際、前記明度の低い色を付した部分1Bでは、餌との明度差が大きいことから、ひな鳥5は餌2を見つけ易くなる。なお、この実施形態のように、明度の高い部分1Aでも餌2との間に明度差がマンセルカラーシステムにおいて十分な明度差(例えば、明度差「2」以上)ある場合には、かかる明度の高い部分1Aにおいても、ひな鳥5は餌2を見つけ易くなる。
また、本実施例のように「飼育エリアの床上に、おが粉や切断した藁等の素材を敷きその上に餌付けシートを敷かれている」と、ひな鳥が餌付けシート上を歩く度に、大きな「ガサガサ」という音が生じる。
前記「ガサガサ」という音に対して他のひな鳥が反応して、全てのひな鳥が活発に動き回りはじめる。
この結果、「音」による刺激で、ひな鳥の運動量がさらに増加して、餌を食べる量も増える。
このように前記餌付けシート1を用いて、図1あるいは図2に図示するように、ひな鳥5を飼育すると、市販されている従来の紙製のシートを用いてひな鳥を飼育した場合に比べて、ひな鳥5の動きが活発になり、且つ、餌が見つけ易くなることから、餌の摂取量(重量)が顕著に増加し、その後の飼育において好ましい成長を得ることができる。また、餌付けシート1上でひな鳥5を見つけ易くなるため、ひな鳥の斃死率が低下する。
そして、前記餌付けシート1を、1日(あるいは餌付けシート1の設定によっては2日〜10日)程度使用すると、前述した紙質および構成を有する前記餌付けシート1は、当該餌付けシート1上に糞尿等がなされて吸収された状態で、その上をひな鳥5等が歩くことによって、ばらばらに破壊されてゆく。この際、前記ミシン目1dが前記「ばらばら」になることを助長する。
そして、破壊された餌付けシート1は、前記おが粉等の素材6等の中に混入された状態となる。
また、前記餌付けシート1が所定期間程度使用されると、前述のとおり破壊されるため、従来の紙製の餌付けシートのように、使用後のものを取り除いて、廃棄処分するような手間も省ける。つまり、本実施形態にかかる餌付けシート1の場合には破壊されておが粉等の素材6と混ざることから、使用後に特段に餌付けシート1を廃棄処分する必要はない。
従って、養鶏家にとって、処分の手間が省けたり処分費用が不要となり、また、使用後の餌付けシート1を廃棄処理する前に一時的に保管するスペースも不要となる。
特に、本実施形態のように、餌付けシート1の着色に、炭等の食品衛生法上認められている着色剤を使用すると、ひな鳥5にとって無害な物質であることから、また、前記紙の繊維組織同士をつなぐ結着剤(糊)として食用の糊等の食品衛生法上認められている結着剤を使用すると、当該餌付けシート1をひな鳥5が食するようなことがあっても、無害である点で好ましい。
また、本発明にかかる餌付けシート1とひな鳥5の餌付け方法によれば、従来の餌付けシートを用いた場合に比べて、出荷に必要な体重にひな鳥が成長するまでの期間を短縮することができる。このため、従来より出荷を早めることができる。この結果、出荷の前倒しにより、養鶏の採算性が向上する。
加えて、ひな鳥の生存率を高め、死亡率を低く抑えることができるため、生産性が向上する。
さらには、養鶏家の無用な作業を取り除くことができる。
ところで、前述した実施形態は本発明の単なる実施形態であって、本発明は、前記実施形態に記載した事項に限定されるものでなく、本発明の技術的思想に基づく範囲において種々の形態で実施することが可能であることは言うまでもない。
本発明にかかるひな鳥の餌付け方法と餌付けシートは、養鶏分野等において利用することができる。
1…餌付けシート
1A…明度の高い部分
1B…明度の低い色を付した部分
1d…ミシン目
1v…凸部
2…餌
3…床
5…ひな鳥

Claims (14)

  1. 飼育エリアの床上に、おが粉、あるいは切断した藁、又は籾殻等の素材を敷き、その上に、餌と異なる明度を有する餌付けシートを敷いて当該餌付けシート上に餌をばら撒いてひな鳥を生育するひな鳥の餌付け方法において、
    前記餌付けシートとして、明度の高い部分となる地色の中に明度の低い色を付した部分を設けた餌付けシートを、前記素材の上に敷いて、その上に、前記餌を撒いて餌付けすることを特徴とするひな鳥の餌付け方法。
  2. 前記ひな鳥の餌付け方法において、前記餌付けシートが、前記明度の高い部分となる地色の中に明度の低い色を付した部分を飛び石状に配置させた平面模様を形成したシートであることを特徴とする請求項1記載のひな鳥の餌付け方法。
  3. 前記ひな鳥の餌付け方法において、前記飛び石状に配置されている明度の低い色を付した部分の角が、ラウンド状の形状であることを特徴とする請求項2記載のひな鳥の餌付け方法。
  4. 前記ひな鳥の餌付け方法において、前記明度の高い部分に対して、その中に配置されている明度の低い色を付した部分の面積比率が、15パーセント〜40パーセントであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の項に記載のひな鳥の餌付け方法。
  5. 前記ひな鳥の餌付け方法において、前記明度の高い部分となる地色がオフホワイトあるいはベージュ又は黄色であり、前記明度の低い色を付した部分が黒色又はダークグレーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の項に記載のひな鳥の餌付け方法。
  6. 前記ひな鳥の餌付け方法において、前記飛び石状に配置されている明度の低い色を付した部分のいくつかが、入雛後1週間目のひな鳥の投影面積に略等しい面積であることを特徴とする請求項2又は3に記載のひな鳥の餌付け方法。
  7. 前記ひな鳥の餌付け方法において、前記明度の低い色を付した部分を形成するべく着色するための着色剤として炭あるいは食品衛生法上使用が認められている着色剤が用いられているものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1の項に記載のひな鳥の餌付け方法。
  8. 飼育エリアの床上に、おが粉、あるいは切断した藁、又は籾殻等の素材を敷き、その上に、餌付けシートを敷いて当該餌付けシート上に餌をばら撒いてひな鳥を生育する方法に使用する餌付けシートであり、
    前記餌付けシートが、明度の高い部分となる地色の中に明度の低い色を付した部分を設けたシートであることを特徴する餌付けシート。
  9. 餌付けシートにおいて、前記明度の高い部分となる地色が、オフホワイトあるいはベージュ、又は黄色であり、前記明度の低い色を付した部分が前記地色の中に飛び石状に配置され且つその明度の低い色を付した部分のいくつかが、1週間目のひな鳥の投影面積に略等しい面積であることを特徴とする請求項8記載の餌付けシート。
  10. 餌付けシートにおいて、当該餌付けシートが、その上で飼育されるひな鳥が踏むことによって、1日〜10日程度、好ましくは2日〜4日間程度でばらばらになるように、繊維組織の粗い紙で構成されていることを特徴とする請求項8又は9記載の餌付けシート。
  11. 餌付けシートにおいて、当該餌付けシートが、1平米あたり30g〜55gの重量の古紙によって構成されていることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1の項に記載の餌付けシート。
  12. 餌付けシートにおいて、前記餌付けシートの前記ばらばらになる期間が、当該餌付けシートにミシン目加工あるいはエンボス加工が施された当該ミシン目あるいはエンボス加工の各穴あるいは凸部の大きさと、当該穴あるいは凸部の間隔およびミシン目のラインあるいは凸部のラインの間隔の、いずれか一方あるいは両方によって調整されていることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1の項に記載の餌付けシート。
  13. 餌付けシートにおいて、前記ミシン目のラインあるいは凸部のラインがシートの長手方向に相互に所定の間隔を有して並んで設けられていることを特徴とする請求項12に記載の餌付けシート。
  14. 餌付けシートにおいて、前記ミシン目のラインあるいは凸部のラインがシートの長手方向に対して交角を有する方向に間隔を有して並んで設けられていることを特徴とする請求項12又は13に記載の餌付けシート。
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