JPWO2018163569A1 - ひな鳥の餌付け方法及び餌付けシート - Google Patents
ひな鳥の餌付け方法及び餌付けシート Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2018163569A1 JPWO2018163569A1 JP2019504341A JP2019504341A JPWO2018163569A1 JP WO2018163569 A1 JPWO2018163569 A1 JP WO2018163569A1 JP 2019504341 A JP2019504341 A JP 2019504341A JP 2019504341 A JP2019504341 A JP 2019504341A JP WO2018163569 A1 JPWO2018163569 A1 JP WO2018163569A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- feeding
- sheet
- lightness
- feeding sheet
- chicks
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 36
- 238000009395 breeding Methods 0.000 claims abstract description 15
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 15
- 230000001488 breeding effect Effects 0.000 claims abstract description 14
- 238000003892 spreading Methods 0.000 claims abstract description 3
- 230000007480 spreading Effects 0.000 claims abstract description 3
- 235000013305 food Nutrition 0.000 claims description 47
- 239000004575 stone Substances 0.000 claims description 15
- 239000003086 colorant Substances 0.000 claims description 10
- 239000010902 straw Substances 0.000 claims description 8
- 239000010893 paper waste Substances 0.000 claims description 7
- 241000209094 Oryza Species 0.000 claims description 5
- 235000007164 Oryza sativa Nutrition 0.000 claims description 5
- 239000003610 charcoal Substances 0.000 claims description 5
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 5
- 239000010903 husk Substances 0.000 claims description 5
- 235000009566 rice Nutrition 0.000 claims description 5
- 238000004040 coloring Methods 0.000 claims description 4
- 239000002994 raw material Substances 0.000 abstract description 6
- 241000287828 Gallus gallus Species 0.000 description 12
- 239000000123 paper Substances 0.000 description 11
- 235000013330 chicken meat Nutrition 0.000 description 10
- 238000004049 embossing Methods 0.000 description 10
- 244000144977 poultry Species 0.000 description 10
- 235000013594 poultry meat Nutrition 0.000 description 10
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 7
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 6
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000009374 poultry farming Methods 0.000 description 4
- 210000003608 fece Anatomy 0.000 description 3
- 239000003292 glue Substances 0.000 description 3
- 210000002700 urine Anatomy 0.000 description 3
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 2
- 208000015181 infectious disease Diseases 0.000 description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 230000003340 mental effect Effects 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 230000000284 resting effect Effects 0.000 description 2
- 230000000638 stimulation Effects 0.000 description 2
- 230000004083 survival effect Effects 0.000 description 2
- 208000010415 Low Vision Diseases 0.000 description 1
- 206010035148 Plague Diseases 0.000 description 1
- 241000607479 Yersinia pestis Species 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 230000037396 body weight Effects 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 230000004438 eyesight Effects 0.000 description 1
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 1
- 239000002657 fibrous material Substances 0.000 description 1
- 235000013312 flour Nutrition 0.000 description 1
- 230000037406 food intake Effects 0.000 description 1
- 235000012631 food intake Nutrition 0.000 description 1
- 230000012447 hatching Effects 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 238000003475 lamination Methods 0.000 description 1
- 239000010871 livestock manure Substances 0.000 description 1
- 230000004303 low vision Effects 0.000 description 1
- 235000013372 meat Nutrition 0.000 description 1
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 230000004800 psychological effect Effects 0.000 description 1
- 230000000384 rearing effect Effects 0.000 description 1
- 238000004064 recycling Methods 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 239000002689 soil Substances 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 239000008400 supply water Substances 0.000 description 1
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 description 1
- 230000004304 visual acuity Effects 0.000 description 1
- 235000019786 weight gain Nutrition 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
- 239000002916 wood waste Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01K—ANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
- A01K1/00—Housing animals; Equipment therefor
- A01K1/015—Floor coverings, e.g. bedding-down sheets ; Stable floors
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01K—ANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
- A01K31/00—Housing birds
- A01K31/18—Chicken coops or houses for baby chicks; Brooders including auxiliary features, e.g. feeding, watering, demanuring, heating, ventilation
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01K—ANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
- A01K39/00—Feeding or drinking appliances for poultry or other birds
- A01K39/01—Feeding devices, e.g. chainfeeders
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Environmental Sciences (AREA)
- Animal Husbandry (AREA)
- Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
- Birds (AREA)
- Zoology (AREA)
- Housing For Livestock And Birds (AREA)
Abstract
Description
従って、養鶏に携わる生産者にとって、前記入雛後〜7日間位までの間にひな鳥が多くの餌を食べるように工夫することが極めて重要となる。
ところが、餌をおが粉等を敷いた上に「ばらまく」と、ひな鳥の場合には、おが粉等の中に混じった餌を見つけることが難しく、このため、順調な成長に必要な量の餌を食べることが難しい。
この場合には、餌が常に餌付けシート上にあり、おが粉内に埋没してしまうようなことがないことから、ひな鳥は餌を見つけやすい。
ところが、前記床に餌付けシートを敷いて、その餌付けシート上に餌が散らばった状態であっても、必ずしも、ひな鳥が餌を十分に食べないことが判った。
つまり、従来の餌付けシートを敷いた上で飼育しても、当該餌付けシート上にばらまかれた餌を、十分食べないことに疑問を持ち、餌付けシートの色を種々代えて、当該餌付けシートの色と餌の摂取量との関係を所定期間にわたって観察した。観察の結果、餌付けシートの色が餌の色と視認できる程度に異なる色であれば、入雛後まもないひな鳥であっても餌をよく食べることが観察の結果判った。
かかる発見した事象に基づく発明に関して国際特許出願し、その後の国際予備審査にかかる国際予備審査報告書において「進歩性あり」の判断がなされ、最終的に、我が国に移行されて特許(特許第5855089号)がなされた。
前記餌付けシートとして、明度の高い部分となる地色の中に明度の低い色を付した部分を設けた餌付けシートを、前記素材の上に敷いて、その上に、前記餌を撒いて餌付けすることを特徴とする。
このため、ひな鳥は従来の餌付けシートを用いた場合に比べて活動が活発になり、この結果、餌を食べる量が増加する。
また,部分的に明度の低い色を付した部分が配置されていることから、冬季や寒冷地において、ブルーダー( Bruder:鶏舎の加温装置)で加熱する際にも、輻射熱の吸収性が高まり、餌付けシート面上の温度をより迅速に且つ低エネルギーで所定温度にすることができる。
また、前記明度の低い色を付した部分が存在すると、ひな鳥の習性として休むときは暗いところを好むため、この部分がひな鳥に安心感を与えることができる。また、前記明度の低い色を付した部分では、餌とのコントラストを強くすることができるため、視力が弱いひな鳥にとっても餌を見つけ易くなる。このため、さらに餌を食べる量が増加する。
さらに、前記餌の色を前記明度の高い部分より少なくともマンセルカラーシステムにおいて「2」以上低く設定すると、かかる明度の高い部分においても、ひな鳥は餌を見つけ易くなる。
このように、餌と餌付けシートとの色(明度)の差があることによって、前記「餌が視認し易い」という理由に加えて、ひな鳥の場合、休むときに陰を好むことから、このことと同じ理由によって、黒色又はダークグレーの部位では精神的な面で、ひな鳥に安心感を与えるのではないかと推測される。
また、前記明度の低い色を付した部分を黒色又はダークグレーとすると、一般的に黄色い色をしたひな鳥がその部分において目立ち易くなる。このため、生産者(飼育者)がひな鳥の動きを把握し易く、従って、弱っているひな鳥を発見し保護又は隔離し易くなる。この結果、ひな鳥の斃死率を低減させることができ、また、疫病の感染の拡大を未然に防止することができる点でも好ましい。
さらに加えて、本発明のように「飼育エリアの床上に、おが粉や切断した藁等の素材を敷きその上に餌付けシートを敷かれている」と、ひな鳥が餌付けシート上を歩く度に、堆積した形状がくずれ易い前記おが粉や切断した藁等の素材とひな鳥の体重により変形する餌付けシートとの間で、大きな「ガサガサ」という音が生じる。
このような状況を呈すると、観察の結果、ひな鳥の特徴として、前記「ガサガサ」という音に対して他のひな鳥が反応して、全てのひな鳥が活発に動き回りはじめる、ことが判明した。
この結果、「音」による刺激で、ひな鳥の運動量が増加して、餌を食べる量も増える。
前記餌付けシートが、明度の高い部分となる地色の中に明度の低い色を付した部分を設けたシートであると、前記ひな鳥の餌付け方法に用いる餌付けシートを実現できる。
また、前記ミシン目の各穴やエンボス加工の凹部からひな鳥の尿を下方に通過させることができ、また餌付けシート下への通風性を得ることができる。
なお、この明細書および特許請求の範囲において「ミシン目」とは、穿孔された針穴群を言い、必ずしも1列又は複数列状に形成されているものに限定する意味で使用するものではない。
また、餌付けシートの一部を黒色又はダークグレーとすると、黄色をしたひな鳥がその上にいるときは目立ちやすいため、生産者(飼育者)がひな鳥の動きを把握し易く、従って、弱っているひな鳥を発見し保護又は隔離し易くなる。このため、ひな鳥の斃死率を低減させることができ、また、疫病の感染を未然に防止することができる点でも好ましい。
さらに、前記餌付けシートの明度の高い部分を、前記餌の明度に比べてマンセルカラーシステムにおいて「2」以上高くすることも好ましく、特に、餌に比べてマンセルカラーシステムにおいて「2」以上高い、オフホワイトあるいはベージュ、又は黄色であると、前記した理由と同じ理由により好ましい結果を得ることができる。
そのような餌付けシートとして、ダンボールや新聞紙を主原料とする古紙(再生紙)を用いることがリサイクルによる環境の点からも好ましい構成となる。
図1、図2において、1は家禽(この実施形態ではニワトリ)を育成する餌付けシートで、かかる餌付けシート1を、鶏舎の床3の上に敷いた藁やおが粉等の素材6上に敷き、その餌付けシート1上に餌2をばら撒いて、入雛したひな鳥5を当該餌付けシート1上で飼育する。
前記餌付けシート1として、原価を低く抑えられる点、糞尿などの液分の吸収性が高い点及び透水性や通気性が高い点において、且つ、使用後に前記素材と混ざって土に戻り易い点等で、古紙(再生紙)が用いられている。かかる古紙は、ダンボールや新聞紙を主原料としたものである。
この実施形態の場合、前記餌付けシート1は、前記地色の明度の高い部分1Aはひな鳥の色に近いマンセルカラーシステムの明度「7」程度の黄色で着色され、その地色の中に、明度の低い色を付した部分1Bとしてマンセルカラーシステムの明度「3」程度のダークグレーの部分が飛び石状に配置された、平面模様を有する。
しかし、前記数値の間隔に限定されるものでなく、もう少し間隔が小さくなるようにあるいは大きくなるように配置してもよい。つまり、前記明度の低い色を付した部分1Bは、長手方向に略10cm〜19cmの間隔で配置されてもよく、幅方向に略7cm〜11cmの間隔で配置されてもよい。これらの間隔は、鶏の種類や成長の過程(時期)あるいは鶏舎内の明るさ等によって適宜定めればよい。
なお、図1では餌付けシートの飛び石状の明度の低い色を付した部分1Bに起因する模様は省略されている。また、実際には鶏舎内において図1に図示されているよりも広いスペースを使用して飼育されている。
また、図1において、符号10は、給水器を表し、かかる給水器10は、ひな鳥5が給水するための水が溜められ器である。かかる給水器10は視力の弱いひな鳥5にとって見付け易い餌2と同程度の明度を有する赤色、黄色あるいはオレンジ色にすることが好ましい。
前述のような飛び石状の明度の低い色を付した部分1Bは、前記明度の低い色を所謂「べた塗り」の状態で形成してもよく、あるいは黒色やダークグレー色の線で格子状や縞模様状にハッチングして得られるものであってもよい。
また、前記平面模様において、飛び石状の明度の低い色を付した部分1Bが中心から外縁側へゆくに従って徐々に明度が高くなるように変化する所謂「ぼかし」状(グラデーション状)になっていてもよい。
前記餌付けシート1は、紙の繊維組織が「粗」であって繊維組織同士をつなぐ結着剤(糊)の混入割合が少ない、ダンボールや新聞紙等を主原料として再生された古紙が、用いられている。
また、本実施形態にかかる餌付けシート1は、ロール状に巻装されたもので、必要に応じてカットして用いる。なお、図3〜図5において、図中に記載された寸法Wはロール状に巻装された餌付けシート1の有効幅を示し、かかる有効幅W内に前記平面模様が形成されている。また、図中に記載された寸法Wbは餌付けシート1を幅方向に複数並設して敷く際の重ね代を示す。この実施形態では、前記Wは800mmで、前記Wbは150mmとなっている。しかし、これらの寸法は前記実施形態の寸法に限定されるものでなく、適宜設定されればよい。
つまり、図6に示す、この実施形態の餌付けシート1では、略3日(72時間)程度で餌付けシート1が「ばらばら」になるよう、前記ミシン目1dの各穴1tの大きさが略0.03mmに形成された複数のライン(ライン群)が並設されている。また、本実施形態では、かかるミシン目1dのライン方向(図6において「X方向」)に沿って形成されている穴1tと隣接する穴1tとの間隔が所定間隔(例えば、略0.5mm間隔)で形成されている。また、ラインと隣接するラインの間隔は、所定間隔(例えば、40mm)に形成されている。
また、より「ばらばら」になる期間をより短くしたい場合には、図7に示すように、ミシン目1dの一つのライン方向(「X1方向」)に交角をなす方向(図7において「Y方向」)のミシン目1dのラインL群を並設することが望ましい。つまり、このように複数の方向のラインL群を形成することによって、餌付けシート1の破壊強度を弱め、短期間で「ばらばら」になるような構成を実現できる。
前述のように、図7に示す如く、ミシン目1dを長手方向(ロール巻き取り方向)に対して所定角度を有する二つの方向にクロスするように形成すると、餌付けシート1を製造するときや床に敷くとき等に、餌付けシート1をその長手方向(図6の矢印X方向参照)に引っ張っても、前記ミシン目1dによって長手方向に直交する方向に切断され難い点で、好ましい構成となる。
また、図示しないが、ミシン目1の方向を2つ以上、例えば、3つの方向あるいは4つ方向又はそれ以上の方向に形成することによって、前記「ばらばら」になる期間をより短く調整することができる。
また、前記穴1tの穿孔面積を広くすることによっても、短くすることができる。
また、図示しないが、前記ミシン目1dのラインLが餌付けシート1の長手方向(ロール巻き取り方向:図6の「X」方向参照)に直交する方向に形成されている場合には、当該餌付けシート1を所定長さにカットするときに切断し易い点で好ましい構成となる。
また、前記ミシン目1dの穴1tの大きさや当該ミシン目1dの穴1tと穴1tの間隔、あるいはミシン目1dのラインLと隣接するラインLとの間隔(距離)を適宜設定することによって、かかる餌付けシート1が「ばらばら」になる期間を任意に短くあるいは長く調整することができる。
ところで、前記ミシン目に代えて、図8(a),(b)に図示するように、餌付けシート1に凹部1wと凸部1vができるエンボス加工を施すことによって、前記所望の期間(例えば、3日(72時間)あるいは1日(24時間))で「ばらばら」になるように構成してもよい。特に、本実施形態にかかるエンボス加工では、前記「ばらばら」になる期間をより短くするため、凸部1vの平面視円形の角部1kの一部に破れ部分が形成されるようなエンボス加工が行われている。
前記エンボス加工を施した場合は、尿が凹部1wに集まって溜まるような状態が形成されるため、前記「ばらばら」になる期間を効果的に短縮することができる。例えば、エンボス加工が形成されていない状態では、10日間で「ばらばら」になる期間が、エンボス加工を施すことによって1日で「ばらばら」になることが、本発明者の実験により、確認されている。また当該エンボス加工の凹部1wに餌2(図1,図2参照)が入ると、餌がその位置から動き難くなるため、ひな鳥5(図1,図2参照)が餌2をついばみ易くなり、また餌2が移動し難くなるため、ひな鳥5の運動等に起因して餌付けシート1の一部分に餌2が偏ってしまうことがない点で好ましい。なお、図8(a)において矢印Xは餌付けシート1の長手方向を示す。
しかし、前記餌付けシート1としては、重量的には1平方メートル当たり約30g〜約55gであってもよく、また、厚さ的には、約0.07mm〜0.13mmのものであってもよい。
また、かかる餌付けシート1としては、前述した理由から古紙100パーセントのものが好ましいが、引っ張り強度を上げるときや「ばらばら」になる期間を長くしたいときには、少量のバージンパルプや繊維質のものが混入されたものを使用してもよい。
この際、前記明度の低い色を付した部分1Bでは、餌との明度差が大きいことから、ひな鳥5は餌2を見つけ易くなる。なお、この実施形態のように、明度の高い部分1Aでも餌2との間に明度差がマンセルカラーシステムにおいて十分な明度差(例えば、明度差「2」以上)ある場合には、かかる明度の高い部分1Aにおいても、ひな鳥5は餌2を見つけ易くなる。
また、本実施例のように「飼育エリアの床上に、おが粉や切断した藁等の素材を敷きその上に餌付けシートを敷かれている」と、ひな鳥が餌付けシート上を歩く度に、大きな「ガサガサ」という音が生じる。
前記「ガサガサ」という音に対して他のひな鳥が反応して、全てのひな鳥が活発に動き回りはじめる。
この結果、「音」による刺激で、ひな鳥の運動量がさらに増加して、餌を食べる量も増える。
そして、破壊された餌付けシート1は、前記おが粉等の素材6等の中に混入された状態となる。
従って、養鶏家にとって、処分の手間が省けたり処分費用が不要となり、また、使用後の餌付けシート1を廃棄処理する前に一時的に保管するスペースも不要となる。
特に、本実施形態のように、餌付けシート1の着色に、炭等の食品衛生法上認められている着色剤を使用すると、ひな鳥5にとって無害な物質であることから、また、前記紙の繊維組織同士をつなぐ結着剤(糊)として食用の糊等の食品衛生法上認められている結着剤を使用すると、当該餌付けシート1をひな鳥5が食するようなことがあっても、無害である点で好ましい。
加えて、ひな鳥の生存率を高め、死亡率を低く抑えることができるため、生産性が向上する。
さらには、養鶏家の無用な作業を取り除くことができる。
1A…明度の高い部分
1B…明度の低い色を付した部分
1d…ミシン目
1v…凸部
2…餌
3…床
5…ひな鳥
Claims (14)
- 飼育エリアの床上に、おが粉、あるいは切断した藁、又は籾殻等の素材を敷き、その上に、餌と異なる明度を有する餌付けシートを敷いて当該餌付けシート上に餌をばら撒いてひな鳥を生育するひな鳥の餌付け方法において、
前記餌付けシートとして、明度の高い部分となる地色の中に明度の低い色を付した部分を設けた餌付けシートを、前記素材の上に敷いて、その上に、前記餌を撒いて餌付けすることを特徴とするひな鳥の餌付け方法。 - 前記ひな鳥の餌付け方法において、前記餌付けシートが、前記明度の高い部分となる地色の中に明度の低い色を付した部分を飛び石状に配置させた平面模様を形成したシートであることを特徴とする請求項1記載のひな鳥の餌付け方法。
- 前記ひな鳥の餌付け方法において、前記飛び石状に配置されている明度の低い色を付した部分の角が、ラウンド状の形状であることを特徴とする請求項2記載のひな鳥の餌付け方法。
- 前記ひな鳥の餌付け方法において、前記明度の高い部分に対して、その中に配置されている明度の低い色を付した部分の面積比率が、15パーセント〜40パーセントであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の項に記載のひな鳥の餌付け方法。
- 前記ひな鳥の餌付け方法において、前記明度の高い部分となる地色がオフホワイトあるいはベージュ又は黄色であり、前記明度の低い色を付した部分が黒色又はダークグレーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の項に記載のひな鳥の餌付け方法。
- 前記ひな鳥の餌付け方法において、前記飛び石状に配置されている明度の低い色を付した部分のいくつかが、入雛後1週間目のひな鳥の投影面積に略等しい面積であることを特徴とする請求項2又は3に記載のひな鳥の餌付け方法。
- 前記ひな鳥の餌付け方法において、前記明度の低い色を付した部分を形成するべく着色するための着色剤として炭あるいは食品衛生法上使用が認められている着色剤が用いられているものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1の項に記載のひな鳥の餌付け方法。
- 飼育エリアの床上に、おが粉、あるいは切断した藁、又は籾殻等の素材を敷き、その上に、餌付けシートを敷いて当該餌付けシート上に餌をばら撒いてひな鳥を生育する方法に使用する餌付けシートであり、
前記餌付けシートが、明度の高い部分となる地色の中に明度の低い色を付した部分を設けたシートであることを特徴する餌付けシート。 - 餌付けシートにおいて、前記明度の高い部分となる地色が、オフホワイトあるいはベージュ、又は黄色であり、前記明度の低い色を付した部分が前記地色の中に飛び石状に配置され且つその明度の低い色を付した部分のいくつかが、1週間目のひな鳥の投影面積に略等しい面積であることを特徴とする請求項8記載の餌付けシート。
- 餌付けシートにおいて、当該餌付けシートが、その上で飼育されるひな鳥が踏むことによって、1日〜10日程度、好ましくは2日〜4日間程度でばらばらになるように、繊維組織の粗い紙で構成されていることを特徴とする請求項8又は9記載の餌付けシート。
- 餌付けシートにおいて、当該餌付けシートが、1平米あたり30g〜55gの重量の古紙によって構成されていることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1の項に記載の餌付けシート。
- 餌付けシートにおいて、前記餌付けシートの前記ばらばらになる期間が、当該餌付けシートにミシン目加工あるいはエンボス加工が施された当該ミシン目あるいはエンボス加工の各穴あるいは凸部の大きさと、当該穴あるいは凸部の間隔およびミシン目のラインあるいは凸部のラインの間隔の、いずれか一方あるいは両方によって調整されていることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1の項に記載の餌付けシート。
- 餌付けシートにおいて、前記ミシン目のラインあるいは凸部のラインがシートの長手方向に相互に所定の間隔を有して並んで設けられていることを特徴とする請求項12に記載の餌付けシート。
- 餌付けシートにおいて、前記ミシン目のラインあるいは凸部のラインがシートの長手方向に対して交角を有する方向に間隔を有して並んで設けられていることを特徴とする請求項12又は13に記載の餌付けシート。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017063855 | 2017-03-09 | ||
JP2017063855 | 2017-03-09 | ||
PCT/JP2017/046275 WO2018163569A1 (ja) | 2017-03-09 | 2017-12-25 | ひな鳥の餌付け方法及び餌付けシート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2018163569A1 true JPWO2018163569A1 (ja) | 2019-11-07 |
JP6780180B2 JP6780180B2 (ja) | 2020-11-11 |
Family
ID=63447492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019504341A Active JP6780180B2 (ja) | 2017-03-09 | 2017-12-25 | ひな鳥の餌付け方法及び餌付けシート |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6780180B2 (ja) |
TW (1) | TW201832654A (ja) |
WO (1) | WO2018163569A1 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3794279B2 (ja) * | 2001-05-07 | 2006-07-05 | 特種製紙株式会社 | 小動物飼育用床敷材 |
JP5301866B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2013-09-25 | 大王製紙株式会社 | 産業用ワイパー |
JP5074462B2 (ja) * | 2009-06-30 | 2012-11-14 | 山天東リ株式会社 | 紙壁紙 |
WO2012132392A1 (ja) * | 2011-03-31 | 2012-10-04 | エムエフ株式会社 | 餌付けシート及びひな鳥の餌付け方法 |
US20160330930A1 (en) * | 2015-05-13 | 2016-11-17 | Jackson Paper Manufacturing Company | Waterline and Feedline Paper for a Poultry House |
-
2017
- 2017-12-25 WO PCT/JP2017/046275 patent/WO2018163569A1/ja active Application Filing
- 2017-12-25 JP JP2019504341A patent/JP6780180B2/ja active Active
-
2018
- 2018-01-05 TW TW107100431A patent/TW201832654A/zh unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6780180B2 (ja) | 2020-11-11 |
WO2018163569A1 (ja) | 2018-09-13 |
TW201832654A (zh) | 2018-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102083305B (zh) | 水虻生产方法 | |
KR101322266B1 (ko) | 논 경작지를 이용한 미꾸리류의 생태양식방법 | |
Huber-Eicher et al. | Reducing feather pecking when raising laying hen chicks in aviary systems | |
Zeltner et al. | Factors involved in the improvement of the use of hen runs | |
CN103461038A (zh) | 一种有机茶园茶树幼苗期病虫草无害化管理方法 | |
JP5855089B2 (ja) | 餌付けシート及びひな鳥の餌付け方法 | |
Sherman | Raising earthworms successfully | |
US20120210630A1 (en) | Insect-Control Patch | |
CN106942163A (zh) | 蝗虫养殖装置 | |
WO2018163569A1 (ja) | ひな鳥の餌付け方法及び餌付けシート | |
CN106417167A (zh) | 一种山羊的养殖方法 | |
KR20170047748A (ko) | 전복 양식용 쉘터 조립 구조체 | |
US4541359A (en) | Degradable litter covering for use in the brooding area of poultry houses | |
CN106577533A (zh) | 一种林下养鸡方法 | |
DE102010033048A1 (de) | Verwendung eines mikroverkapselten Nahrungssubstrats | |
JP2007104924A (ja) | 集光口付き被覆シートを使用した穿孔性害虫の防除方法 | |
CN109303032A (zh) | 一种狼山鸡的生态养殖方法 | |
Allard | The starling's family life and behaviors | |
CN107873640A (zh) | 一种竹鼠的养殖方法 | |
Blessington et al. | Genetics and General Husbandry of Tree Kangaroos in Zoos | |
CN105900919A (zh) | 一种生猪与蜣螂的混养方法 | |
CN205922487U (zh) | 一种泥鳅苗种培育装置 | |
JP3191317U (ja) | 生分解性農業用シート | |
DE202015001031U1 (de) | Pflanzbehältnis | |
CN114794012A (zh) | 一种柠香鸡生态放养方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A529 | Written submission of copy of amendment under article 34 pct |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A5211 Effective date: 20190708 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190719 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200702 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200729 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200826 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200828 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6780180 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |