JPWO2018131225A1 - キノコ風味増強用組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、キノコ風味増強用組成物、並びに食品又は飲料のキノコ風味を増強する方法に関する。本発明の、組成物及び方法は、グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸を含むことを特徴とする。

Description

本発明は、キノコ風味増強用組成物及びその利用に関する。
食品、飲料の分野において、特定の食材の風味を調味料(組成物)によって風味付けをすることができれば、その特定の食材の使用量を減ずることができ、費用、調理の簡便性等の観点から好ましい。
椎茸の呈味に関する知見
キノコ類はグアニル酸(GMP)、アデニル酸(AMP)、シチジル酸(CMP)、ウリジル酸(UMP)といった核酸成分を多く含む、との報告がされている。栄養と食料Vol.18(1965)No.4,p290−294(非特許文献1)は、シイタケ抽出液に含まれる各成分の試料液を分画後、官能評価したところ、5’−GMPを含む画分に旨みを感じたこと、そして、5’−GMPが椎茸の旨みの主体成分であること、を記載している。缶詰時報Vol.55(1976)No.2 p104−118(非特許文献2)は、採りたてのキノコでは5’−GMPをふくまないが、調理する際や食品加工工程の加熱処理をすると、酵素の作用で旨み成分である5’−GMPが蓄積する、と記載している。
非特許文献1、2は、核酸成分のうち、特に、旨味成分としてはGMPが大きく寄与することを記載している。一方、アデニル酸(AMP)は呈味性がほとんど無く、デアミナーゼ等の酵素などでイノシン酸(IMP)に変換されて初めて呈味が出ることが知られている。
酵母エキスに関する知見
酵母エキスは、手軽な調味料として多種多様なものが市販されている。
WO88/05267(特許文献1)は、RNAの含有率が高い生の酵母菌体水溶液を加熱し、5’−フォスホジエステラーゼを作用させ、次いで、デアミナーゼを作用させ、又は作用させないで5’−GMPの含有率を高い天然イーストエキスを製造する方法を記載している。特許文献1の実施例6は、キャンディダ・ウチリス菌株を培養し、遠心分離後に得た菌体に、プロテアーゼ、リボヌクレアーゼを反応させて得た(デアミナーゼを反応させない)イーストエキスの5’−GMP含有量は12.5重量%であり、シイタケ風の味が強いものであった、と記載している。
平2−79954(特許文献2)は、酵母菌体内のリボ核酸を含むエキス成分から製造される5’−IMP,5’−GMPと、更にグルタミン酸塩を含有する天然イーストエキスの製造方法を記載している。当該文献では、酵母菌体由来の核酸成分に対し、5’−フォスホジエステラーゼを作用させ、次いで、デアミナーゼを作用させている。これにより、菌体内のRNAが5’−ヌクレオチドに分解され、更にRNA分解生成物の5’−AMPが5’−IMPへ変換される。
特開2000−37170(特許文献3)は、酵母抽出物を有効成分とする甘味改善剤(請求項1)を記載している。
特開2002−101846(特許文献4)は、5’−グアニル酸、5’−アデニル酸、5’−シチジル酸、5’−ウリジル酸をそれぞれ10%以上含有した、5’−ヌクレオチド高含有酵母エキスの製造方法(請求項1)を記載している。特許文献4に記載の酵母エキスは、酵母臭がほとんどなく、呈味性5’−ヌクレオチドを多量に含有した酵母エキスである、と記載されている(特許文献4の段落0001)。
特開2004−313178(特許文献5)は、リボ核酸及び/又は5’−ヌクレオチドを含有する酵母エキスを有効成分とする母豚用飼料添加物(請求項4)を記載している。特開2006−129834(特許文献6)は、5’−イノシン酸と5’−グアニル酸を合わせて24重量%以上(ナトリウム塩水和物として)、ペプチドを20重量%以上、およびペプチドと遊離アミノ酸を合わせて28重量%以上含有することを特徴とする5’−リボヌクレオチド高含有酵母エキス(請求項1)を記載している。
特開2007−49989(特許文献7)は、遊離アミノ酸の含有量が25重量%以上であり、かつ核酸系呈味性成分の合計含量が2重量%以上であることを特徴とする酵母エキス(請求項1)を記載している。当該酵母エキスは、立ち上がりの早い旨味(いわゆる先味)と持続性のある強い旨味(いわゆる後味)とのバランスをとり、遊離アミノ酸、及び5’−イノシン酸並びに5’−グアニル酸の相乗効果により、飲食品に対し極めて強い旨味を発揮させることのできる酵母エキスである、と記載されている(特許文献7の段落0011)。
特開2009−39019(特許文献8)は、ピリミジン系ヌクレオチド(5’−ウリジル酸、5’−シチジル酸及びそれらの塩)を20重量%以上含有し、かつ、プリン系ヌクレオチド(5’−グアニル酸、5’−イノシン酸、5’−アデニル酸及びそれらの塩)の含有量が5重量%未満である、酵母エキス(請求項1)を記載している。特許文献8の酵母エキスは、新陳代謝をスムーズにするピリミジン系ヌクレオチドを過不足なく摂取するために有用であることが記載されている(特許文献8の段落0002、0004)。
以上、酵母エキスは種々のものが研究されているが、調味料としては、グアニル酸(GMP)、アデニル酸(AMP)を酵素変換したイノシン酸(IMP)を高含有する核酸高含有酵母エキスが知られている。
WO88/05267 平2−79954 特開2000−37170 特開2002−101846 特開2004−313178 特開2006−129834 特開2007−49989 特開2009−39019
栄養と食料Vol.18(1965)No.4,p290−294 缶詰時報Vol.55(1976)No.2 p104−118
本発明者らは、核酸高含有酵母エキスを用いて呈味の検討を行った。鋭意検討の結果、これらの酵母エキスをキノコ抽出物に加えて添加することにより、キノコ風味を増強することを発見した。さらに、当該酵母エキスに含まれる成分を詳細に検討することにより、核酸成分のグアニル酸(GMP)及びアデニル酸(AMP)が、主にキノコ風味増強作用を担っていることを見出した。さらに、酵母エキスに含まれるグルタミン酸(Glu)、アラニン(Ala)等の遊離アミノ酸やコハク酸などの有機酸によってより、キノコ風味増強効果がさらに増加されることも明らかにした。
本発明は、キノコ風味増強用組成物を提供することを目的とする。
本発明はまた、キノコ風味を増強するための方法を提供することを目的とする。
本発明はさらに、キノコ風味が増強された食品又は飲料の製造方法を提供することを目的とする。
本発明はさらにまた、キノコ風味を増強するための使用を提供することを目的とする。
限定されるわけではないが、本発明は以下の態様を含む
[態様1]
グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸を含む、キノコ風味増強用組成物。
[態様2]
グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸、並びに、グルタミン酸及びアラニンを含む遊離アミノ酸を含む、キノコ風味増強用組成物。
[態様3]
グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸、グルタミン酸及びアラニンを含む遊離アミノ酸、並びに、コハク酸を含む、キノコ風味増強用組成物。
[態様4]
酵母エキスである、態様1−3のいずれか1項に記載のキノコ風味増強用組成物。
[態様5]
0.0004重量%以上0.3重量%未満のグアニル酸及び0.0001重量%以上2重量%未満のアデニル酸を含む核酸を含む、態様1−4のいずれか1項に記載のキノコ風味増強用組成物。
[態様6]
0.00001重量%以上2重量%未満のグルタミン酸及び0.00004重量%以上0.8重量%未満のアラニンを含む遊離アミノ酸を含む、態様2−5のいずれか1項に記載のキノコ風味増強用組成物。
[態様7]
0.00002重量%以上0.2重量%未満のコハク酸を含む、態様3−6のいずれか1項に記載のキノコ風味増強用組成物。
[態様8]
キノコが、シイタケ、マッシュルーム、ポルチーニ、エノキタケ、ブナシメジ、ホンシメジ、エリンギ、ヒラタケ、マツタケ、トリュフ及びナメコからなる食用キノコから選択される、態様1−7のいずれか1項に記載のキノコ風味増強用組成物。
[態様9]
キノコが、シイタケ、マッシュルーム及びポルチーニからなる食用キノコから選択される、態様1−7のいずれか1項に記載のキノコ風味増強用組成物。
[態様10]
遊離アミノ酸が、さらに、アルギニン、リジン及びシステインからなる1以上の遊離アミノ酸を含む、態様1−9のいずれか1項に記載のキノコ風味増強用組成物。
[態様11]
グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸を含む組成物を、キノコ又はキノコ抽出物を含む食品又は飲料に添加することを含む、キノコ風味を増強するための方法。
[態様12]
グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸、並びに、グルタミン酸及びアラニンを含む遊離アミノ酸を含む、組成物を、キノコ又はキノコ抽出物を含む食品又は飲料に添加することを含む、キノコ風味を増強するための方法。
[態様13]
グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸、グルタミン酸及びアラニンを含む遊離アミノ酸、並びに、コハク酸を含む、組成物を、キノコ又はキノコ抽出物を含む食品又は飲料に添加することを含む、キノコ風味を増強するための方法。
[態様14]
組成物が酵母エキスである、態様11−13のいずれか1項に記載の方法。
[態様15]
組成物が、0.0004重量%以上0.3重量%未満のグアニル酸及び0.0001重量%以上2重量%未満のアデニル酸を含む核酸を含む、態様11−14のいずれか1項に記載の方法。
[態様16]
グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸を含む組成物を、キノコ又はキノコ抽出物を含む食品又は飲料に添加することを含む、キノコ風味が増強された食品又は飲料の製造方法。
[態様17]
グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸を含む組成物の、食品又は飲料のキノコ風味を増強するための使用。
本発明の組成物は、キノコ又はキノコ抽出物を含む食品又は飲料に添加することによって、相乗的に、キノコ風味の増強する効果を奏するものである。
1.キノコ風味増強用組成物
本発明は、一態様において、キノコ風味増強用組成物に関する。
(1)核酸
本発明のキノコ風味増強用組成物は、グアニル酸(GMP)及びアデニル酸(AMP)を含む核酸を含む。
限定されるわけではないが、キノコ風味増強用組成物は、食品又は飲料に添加された状態でのGMPの最終濃度が、好ましくは、約0.0004重量%〜約0.3重量%未満、より好ましくは、約0.0008重量%〜約0.2重量%、さらに好ましくは、約0.004重量%〜約0.08重量%、最も好ましくは、約0.008重量%〜約0.04重量%である。
限定されるわけではないが、キノコ風味増強用組成物は、食品又は飲料に添加された状態でのAMPの最終濃度が、好ましくは、約0.0001重量%〜約2重量%未満、より好ましくは、約0.0008重量%〜約0.8重量%、さらに好ましくは、約0.008重量%〜約0.1重量%、約0.008重量%〜約0.08重量%、又は、約0.06重量%〜約0.1重量%である。
本発明の一態様において、キノコ風味増強用組成物は、シチジル酸(CMP)及び/又はウリジル酸(UMP)を含んでもよい。CMP、UMPの含有量は特に判定されない。
本発明の一態様において、キノコ風味増強用組成物は、イノシン酸(IMP)を含まない。
(2)遊離アミノ酸
一態様において、本発明のキノコ風味増強用組成物は、核酸成分に加えて、グルタミン酸(Glu)及び/又はアラニン(Ala)を含む遊離アミノ酸を含むことが好ましい。グルタミン酸及び/又はアラニンを含むことにより、本発明の組成物のキノコ風味増強効果が相乗的にさらに増加する。
本発明の一態様において、グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸、並びに、グルタミン酸及びアラニンを含む遊離アミノ酸を含む、キノコ風味増強用組成物、を提供する。
限定されるわけではないが、キノコ風味増強用組成物は、食品又は飲料に添加された状態でのグルタミン酸の最終濃度が、好ましくは、約0.00001重量%以上約2重量%未満、より好ましくは、約0.0001重量%〜約1重量%、さらに好ましくは、約0.001重量%〜約0.1重量%である。非限定的に、アラニンの最終濃度は、好ましくは、約0.00004重量%以上約0.8重量%未満、より好ましくは、約0.0004重量%〜〜約0.4重量%、さらに好ましくは、約0.004重量%〜0.04重量%である。
本発明のキノコ風味増強用組成物は、一態様において、さらに、アルギニン(Arg)、リジン(Lys)及びシステイン(Cys)からなる1以上の遊離アミノ酸を含んでもよい。
非限定的に、食品又は飲料に添加された状態でのアルギニン、リジン及びシステインの最終濃度は以下の通りである。アルギニンは、好ましくは、約0.00004重量%以上、より好ましくは、約0.04重量%以上である。リジンは、好ましくは、約0.00008重量%以上、より好ましくは、約0.008重量%以上、さらに好ましくは、約0.02重量%以上である。システインは、好ましくは、約0.0000001重量%〜約0.003重量%未満、より好ましくは、約0.00001重量%〜約0.001重量%である。
本発明の一態様において、キノコ風味増強用組成物は、イソロイシン(Ile)、ロイシン(Leu)、フェニルアラニン(Phe)、ヒスチジン(His)、チロシン(Tyr)、バリン(Val)、メチオニン(Met)等の遊離アミノ酸を含んでもよい。
本発明の一態様において、キノコ風味増強用組成物は、γ−アミノ酪酸(GABA)、オルニチン(Orn)等のその他の遊離アミノ酸を含んでもよい。
(3)有機酸
本発明のキノコ風味増強用組成物は、好ましくは一態様において、有機酸であるコハク酸を含む。
本発明の一態様において、グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸、グルタミン酸及びアラニンを含む遊離アミノ酸、並びに、コハク酸を含む、キノコ風味増強用組成物を提供する。
限定されるわけではないが、キノコ風味増強用組成物は、食品又は飲料に添加された状態でのコハク酸の最終濃度が、好ましくは、約0.00002重量%以上約0.2重量%未満、より好ましくは、約0.0002重量%〜0.02重量%である。
本発明の一態様において、キノコ風味増強用組成物は、リン酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、酪酸、プログルタミン酸等の有機酸を含んでもよい。
(4)組成物
一態様において、本発明のキノコ風味増強用組成物は、上述した核酸、所望により、遊離アミノ酸、有機酸の各成分を、生体に許容可能な溶液に溶解させて調製し得る。溶液に溶解しない成分に関しては摩砕し、懸濁してもよい。生体に許容な可能な溶液は、核酸等の溶液として公知の任意のものを使用可能である。例えば、非限定的に、蒸留水、緩衝液、食塩水等である。
一態様において、本発明のキノコ風味増強用組成物は、pHを約5.5〜約7.5、好ましくは、pH約5.8〜6.8、より好ましくは、pH約6.0〜6.5に調製するのが好ましい。本発明の組成物は、上述した核酸、遊離アミノ酸、有機酸の各有効成分の他に、ペプタイド、無機塩類、ビタミン類、糖類、脂肪酸類を含んでもよい。
一態様において、本発明のキノコ風味増強用組成物は、また、微生物、植物等の生物に由来するものであってもよい。例えば、上記成分を含む酵母エキスであってもよい。非限定的に、例えば、ハイマックス(登録商標)AG(富士食品工業株式会社製)を利用可能である。
(5)キノコ風味増強効果
本発明の組成物は、キノコ風味を増強する効果を奏する。
「キノコ風味を増強する」とは、本発明の組成物を、元々、キノコを含む、キノコエキスを含有する、あるいは、キノコ風味を有する食品又は飲料に添加した場合に、組成物を添加しない場合と比較して、キノコ感(キノコ風味)が高まる(増強される)ことを意味する。
本発明において、キノコの種類は特に限定されない。非限定的に、好ましくは、キノコは、シイタケ、マッシュルーム、ポルチーニ、エノキタケ、ブナシメジ、ホンシメジ、エリンギ、ヒラタケ、マツタケ、トリュフ及びナメコからなる食用キノコから選択される。より好ましくは、キノコは、シイタケ、マッシュルーム及びポルチーニからなる食用キノコから選択される。
「キノコ風味」とは、旨味や甘味にわずかな苦味、渋みが合わさったキノコ類特有の複雑な呈味を意味し、その食品等を食したときにキノコが含有していることを強く感じる風味を意味する。
キノコ風味が増強される、とは、このようなキノコ類特有の複雑な呈味や風味が、本発明の組成物を添加しない場合と比較して、より強く感じられることを意味する。例えば、本発明の組成物の添加により、1.1倍、1.15倍、1.2倍、1.5倍、1.8倍、2倍の量のキノコ又はキノコエキスを含んでいる場合と同等のキノコ風味を感じられる場合に、キノコ風味が増強される、という。あるいは、キノコ又はキノコエキスを少量含んでいるが、それを感じられないが、本発明の組成物を添加によって、初めてキノコ風味が感じられるようになるような場合も、本発明の「キノコ風味が増強される」に含まれる。
(6)本発明の組成物を添加する食品、飲料
一態様において、本発明のキノコ風味増強用組成物は、キノコ又はキノコ抽出物を含む食品又は飲料に添加することによって、使用することができる。
本発明の組成物を使用する食品の種類は特に限定されない。和食、洋食、中華、アジア料理、アフリカ料理等、キノコ又はキノコ抽出物を含む食品であれば、あらゆる食品に使用可能である。例えば、和え物、炒め物、煮物、ご飯物、汁物、パスタソース、鍋物、スープ、シチュー等々である。
本発明の組成物を使用する飲料の種類も特に限定されない。例えば、乳飲料、缶入りなどの飲料用スープ、豆乳、スポーツ飲料、果汁飲料、酒類、お茶、ココア等が含まれる。
2.キノコ風味を増強するための方法
本発明はまた、一態様において、キノコ風味を増強するための方法に関する。
本発明の方法は、一態様において、グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸を含む組成物を、キノコ又はキノコ抽出物を含む食品又は飲料に添加することを含む。
本発明の方法はまた、一態様において、グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸、並びに、グルタミン酸及びアラニンを含む遊離アミノ酸を含む、組成物を、キノコ又はキノコ抽出物を含む食品又は飲料に添加することを含む。
本発明の方法はさらに、一態様において、グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸、グルタミン酸及びアラニンを含む遊離アミノ酸、並びに、コハク酸を含む、組成物を、キノコ又はキノコ抽出物を含む食品又は飲料に添加することを含む。
本発明の方法に使用する組成物、食品又は飲料、キノコ風味の増強、の定義及び説明は、「1.キノコ風味増強用組成物」の項目で説明した通りである。
本発明の組成物の、食品又は飲料への添加の時期は添加の仕方は特に限定されず、食品又は飲料の製造工程のいつの段階でどのように加えてもよい。食品又は飲料の製造の初期の工程で添加して、その後加熱等の工程を経ても良い。あるいは、食品又は飲料の製造の最後の方の工程、例えば、生体が食する直前に添加してもよい。
3.キノコ風味が増強された食品又は飲料の製造方法
本発明はさらに、一態様において、キノコ風味が増強された食品又は飲料の製造方法に関する。
本発明の製造方法に使用する組成物、食品又は飲料、キノコ風味の増強、食品又は飲料の製造、の定義及び説明は、「1.キノコ風味増強用組成物」「2.キノコ風味を増強するための方法」の項目で説明した通りである。
4.キノコ風味を増強するための使用
本発明はさらにまた、一態様において、本発明の組成物の食品又は飲料のキノコ風味を増強するための使用に関する。
本発明は、一態様において、グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸を含む組成物の、食品又は飲料のキノコ風味を増強するための使用に関する。
本発明はまた、一態様において、グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸、並びに、グルタミン酸及びアラニンを含む遊離アミノ酸を含む、組成物の、食品又は飲料のキノコ風味を増強するための使用に関する。
本発明はまた、一態様において、グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸、グルタミン酸及びアラニンを含む遊離アミノ酸、並びに、コハク酸を含む、組成物の、食品又は飲料のキノコ風味を増強するための使用に関する。
本発明の組成物、食品又は飲料、キノコ風味の増強、の定義及び説明は、「1.キノコ風味増強用組成物」「2.キノコ風味を増強するための方法」の項目で説明した通りである。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。当業者は本明細書の記載に基づいて容易に本発明に修飾・変更を加えることができ、それらは本発明の技術的範囲に含まれる。
実施例1 核酸高含有酵母エキスの作製
Saccharomyces cerevisiae FT−4(FERM BP−8081)株の懸濁液を遠心分離で菌体回収し、菌体を水で洗浄し余分な培地成分を除去した。本菌体を懸濁したあと、加熱処理し、菌体内酵素を失活させた。その後、冷却、pHを調整後、エキスを抽出した。遠心分離により菌体残渣を除去し、得られた上澄液のpHを調整後、酵素を加え反応させた。反応終了後、反応液を加熱し添加した酵素を失活させた後、濃縮、スプレードライし、本発明の酵母エキス粉末を得た。
実施例2 酵母エキス、シイタケ抽出物の含有成分の分析
本発明の一態様の、本発明の酵母エキス(ハイマックス(登録商標)AG(富士食品工業株式会社製))、市販の酵母エキス(アロマイルド(登録商標)NT、興人ライフサイエンス社製)の各物質について、含有する有機酸、遊離アミノ酸及び核酸関連物質の各成分の分析を行った。また、2種類のシイタケ抽出物(サンライクシイタケN(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)及びシイタケエキスパウダーNA(富士食品工業株式会社製))、についても同様の分析を行い、比較することとした。
<測定方法>
(1)有機酸の測定方法:各物質を熱水抽出後、遠心分離して得た上清を、0.45マイクロのフィルターでろ過し測定用試料を調製し、有機酸含量をHPLC法で測定した。HPLCの条件は以下の通りである。
カラム:GL−C610H−S(日立ハイテク)
カラム温度:56℃
溶離液:3mM 過塩素酸 0.5ml/min
反応液:0.21% リン酸水素二ナトリウム、
0.00938% ブロモチモールブルー
検出:UV 430nm
測定値は、測定サンプルの乾燥重量当たりの濃度(%)で示す。
(2)アミノ酸の測定方法:各物質を熱水抽出後、遠心分離して得た上清を、0.20マイクロのフィルターでろ過し測定用試料を調製し、アミノ酸含量をアミノ酸分析機(日立L―8900)を用い測定した。反応液には、ニンヒドリンを用いた。
測定値は、各サンプルの乾燥重量当たりの濃度(%)で示す。
(3)核酸関連物質の測定方法:各物質を熱水抽出後、遠心分離して得た上清を、0.45マイクロのフィルターでろ過し測定用試料を調製し、核酸含量をHPLC法で測定した。HPLCの条件は以下の通りである。
カラム:日立ゲル #3013−N 3.0×150mm
カラム温度:70℃
検出:UV 254nm
移動相:リン酸緩衝液(NHCl・KHPO・KHPO・アセトニトリル)
結果を以下の表1−1〜表1〜3に示す。
表1 本発明の酵母エキス、シイタケ抽出物、市販酵母エキスの含有成分の分析
Figure 2018131225
Figure 2018131225
Figure 2018131225
表1−1に示された通り、本発明の酵母エキスは、市販酵母エキスと同程度の核酸関連物質(CMP,UMP、AMP、GMP)を含んでいる。また、本発明の酵母エキスはIMP(イノシン酸)を含まないが、市販酵母エキスは少量のIMPを含んでいた。一方、2種類のシイタケ抽出物は、後述する実施例15の表33に示した通り、シイタケ抽出物は単独でキノコ風味があるにもかかわらず、核酸成分を全くあるいは殆ど含まないことが明らかになった。上記の2種のシイタケ抽出物は乾燥工程を有していることからその過程で核酸が破壊されたものと考えられ、また、核酸以外の物質によりキノコ風味を発現していることが示唆された。
表1−2に記載の通り、本発明の酵母エキスは、遊離アミノ酸のうち、グルタミン酸(Glu)をシイタケ抽出物の46倍以上、市販酵母エキスの2.2倍以上の濃度で含む。そしてアラニン(Ala)をシイタケ抽出物の49倍以上、市販酵母エキスの5.7倍以上の濃度で含む。表1−3に記載の通り、有機酸のうちコハク酸を、シイタケ抽出物の53倍以上、市販酵母エキスの5.8倍以上の濃度で含む。
実施例3 模擬液の調製
本実施例では、実施例2で得られた本発明の酵母エキス中の成分の呈味への寄与を分析するために、酵母エキスの分析結果に基づき、核酸、遊離アミノ酸及び有機酸の各成分の標品により模擬液を調製し、その呈味について検討した。
Figure 2018131225
各標品を溶解したものを模擬液として用いた。模擬液中の各成分の濃度は本発明の核酸高含有酵母エキス中に含まれているものと同濃度とし、pHは酵母エキスと同様に6.3に調整した。
実施例4 酵母エキス、模擬液の力価測定
本実施例では、本発明の一態様の、酵母エキス(ハイマックス(登録商標)AG(富士食品工業株式会社製))、模擬液の力価測定を行った。
(1)本発明の酵母エキスの力価測定
シイタケ抽出物溶液に対し、本発明の酵母エキスを添加して旨味の強度を調べた。具体的にはシイタケ抽出物(シイタケエキスパウダーNA、富士食品工業株式会社製)(以下、実施例において特に明記しない場合には、シイタケ抽出物は同じものを使用した)の1.0%溶液(容量%)に本発明の酵母エキスを表3の濃度毎に分けて添加し、シイタケ抽出物の1.0、1.25、1.5、1.75、2.0%溶液と比較した際どれくらいの旨味強度になるか調べた。
Figure 2018131225
表3−1において、旨味強度が1.00の場合は、シイタケ抽出物1.0%溶液の場合と同等の旨味強度で旨味の増強効果がない、ことを意味する。表3−1に示した通り、本発明の酵母エキスを0.005容量%以上添加した際旨味強度が増すことがわかった。模擬液の酵母エキスを0.025容量%加えた場合、シイタケ抽出物1.8%溶液の場合と同等の効果を有する。
(2)模擬液の力価測定
本実施例では、本発明の一態様の模擬液の力価測定を行った。
実施例3で作製した模擬液をシイタケ抽出物に0.0025、0.005、0.025重量%添加し、シイタケ抽出物の1.0、1.15、1.80%溶液と比較した際どれくらいの旨味強度になるか調べた。
Figure 2018131225
表3−2に示した通り、実施例3の模擬液を0.0050容量%以上添加した際旨味強度が増すことがわかった。模擬液を0.025容量%加えた場合、シイタケ抽出物1.8%溶液の場合と同等の効果を有する。模擬液の旨味増強効果は酵母エキスと効果とほぼ同等であり、模擬液中に寄与成分が含まれていることが推定された。
(3)酵母エキスと模擬液の力価の比較
本発明の核酸高含有酵母エキス、実施例3の模擬液を、各々シイタケ抽出物に添加した際のシイタケ味の強度を調べた。
具体的にはシイタケ抽出物(サンライクシイタケN、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)1.0%溶液に、核酸高含有酵母エキス又は実施例3の模擬液を各0.01容量%添加した物を用意した。これを、シイタケ抽出物の1.0、1.25、1.5、1.75、2.0%溶液と比較した際どれくらいのシイタケ味強度になるか調べた。
サンプル
シイタケ抽出物 1.0; 1.25; 1.5; 1.75;2(%)
酵母エキス添加区:シイタケ抽出物1%に対し0.01(%)添加
模擬液添加区:シイタケ抽出物1%に対し0.01(%)添加
Figure 2018131225
表3−3に示した結果から、実施例3の模擬液のシイタケ風味増強効果は、酵母エキスの約80%であると考えられる。
実施例5 酵母エキス中のシイタケ風味増強効果の寄与成分の検討
本実施例において、さらに、成分ごとの模擬液を調製して、酵母エキス中のシイタケ風味の増強効果の寄与成分について検討した。
先ず実施例3の模擬液中に含まれる核酸、有機酸、遊離アミノ酸のシイタケ風味への寄与度を調べた。シイタケ抽出物1%を溶液基準(0点)に、全群の模擬液を0.005%加えたものを3点とし、各群の模擬液を0.005容量%加えたものが何点になるか調べた。評価の指標は以下の表4の通りであり、官能は専門パネラー4人で行った。
評価基準
Figure 2018131225
模擬液中に含まれる核酸、有機酸、遊離アミノ酸(FAA)の各成分のシイタケ風味増強への寄与度について、各パネラーの評価結果を以下の表5に示す。
Figure 2018131225
表5に示した通り、シイタケ風味の主な寄与成分は核酸であり、更に、遊離アミノ酸、有機酸も寄与していることが示唆された。
実施例6 核酸成分中の寄与成分の特定
本実施例では、さらに、模擬液に含まれている各核酸成分のシイタケ風味増強への寄与度を調べた。 シイタケ抽出物1%溶液を溶液基準(0点)に、これに、核酸全種類の模擬液(全核酸)を0.005重量%加えたものを3点とし、各核酸の模擬液(各核酸)を0.005容量%加えたものが何点になるか調べた。評価の指標は表4の通りであり、官能は専門パネラー4人で行った。結果を表6に示す。
Figure 2018131225
GMPを添加した際に、シイタケの風味が強く感じられた。よって、GMPがシイタケ風味増強の主な寄与成分であることを確認した。AMP添加時にはシイタケ抽出物の旨味が多少はっきりと感じることができた。なお、AMPそのもの(単独)では呈味は感じられなかった。
実施例7 シイタケ抽出物に添加するGMPの最適濃度の決定
本実施例では、シイタケ風味増強のために、シイタケ抽出物に添加するGMPの適正な添加量を調べた。シイタケ抽出物1%溶液に、段階的に濃度を調整したGMP試薬を添加し、評価を行った。評価指標は表7以下の通りである。
Figure 2018131225
結果を表8に示す。
Figure 2018131225
表8に示した通り、GMPの有効範囲は以下の通りである。
有効範囲、約0.0004重量%〜約0.3重量%未満、
好ましくは、約0.0008重量%〜約0.2重量%、
さらに好ましくは、約0.004重量%〜約0.08重量%、
最も好ましくは、約0.008重量%〜約0.04重量%。
これを酵母エキスに換算すると、以下の通りである。
有効範囲:約0.005容量%〜約4容量%未満、
好ましくは、約0.01容量%〜約3容量%未満、
さらに好ましくは、約0.05容量%〜約1容量%未満、
最も好ましくは、約0.1容量%〜約0.5容量%未満。
実施例8 シイタケ抽出物+GMPに添加するAMPの最適濃度の決定
本実施例では、シイタケ風味増強のために、シイタケ抽出物+GMP(GMP存在時)に添加するAMPの適正な添加量を調べた。シイタケ抽出物1%溶液にGMP0.0075重量%を加えた溶液(実施例3の模擬液中0.1容量%中のGMPに相当)に、段階的に濃度を調整したAMP試薬を添加し、評価を行った。評価指標は、表7に記載した通りである。
シイタケ抽出物+GMPにAMPを組み合わせたところ、シイタケ風味の増強成分であるGMPにAMPを閾値で添加することにより、シイタケ風味の増強効果が高められることが明らかになった。AMPの有効範囲は表9に記載したとおりである。
Figure 2018131225
有効範囲、約0.0001重量%〜約2重量%未満、
好ましくは、約0.0008重量%〜約0.8重量%、
さらに好ましくは、約0.008重量%〜約0.1重量%、約0.008重量%〜約0.08重量%、又は、約0.06重量%〜約0.1重量%である。
これを酵母エキスに換算すると、以下の通りである。
有効範囲:約0.01容量%〜約25容量%未満、
好ましくは、約0.01容量%〜約10容量%未満、
さらに好ましくは、約0.1容量%〜約1容量%未満。
実施例9 核酸成分の呈味性の官能評価
本実施例では、核酸成分であるGMP、AMPを単独、両者の組み合わせ、あるいは、シイタケ抽出物(サンライクシイタケN、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)と組み合わせた場合の呈味性の官能評価を行った。結果を、以下の表10に示す。
Figure 2018131225
表10において以下のことが示される。
−GMPは0.008%、AMPは、0.08%溶液において、旨味をわずかに感じた。この濃度がいわゆる閾値であると考えられる。
−次にそのぎりぎり旨味を感じる濃度(閾値)において、GMP、AMPの両者を混合したところ(シイタケ抽出物なし)、ナトリウムの増加に起因すると思われる、若干の塩味の増強により味がはっきりはしたが、呈味そのものはそれぞれを加えた程度しか感じず、そしてシイタケ風味もしなかった。
−GMP、AMPに対して、さらにシイタケ抽出物(サンライクシイタケN、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)をそれぞれ組み合わせたところ、明らかにシイタケ風味の増強効果が得られることが判明した。
−GMP、AMP、及びシイタケ抽出物の3点を添加した場合には、シイタケ風味の増強効果を発揮し、シイタケ風味がはっきりと感じられることが明らかになった。
実施例10 シイタケ抽出物+GMPに添加するグルタミン酸、アラニン、コハク酸の最適濃度の決定
本実施例では、シイタケ風味増強のために、シイタケ抽出物+GMP(GMP存在時)に添加する、遊離アミノ酸であるグルタミン酸(Glu)及びアラニン(Ala)、並びに、有機酸であるコハク酸の各々について、適正な添加量を調べた。
シイタケ抽出物(サンライクシイタケN、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)1%溶液+GMP0.0075重量%を加えた溶液をコントロールとし、表11に示したGlu、Ala、コハク酸の各々の模擬液を表12−表14記載した各容量%添加して、シイタケ風味の増強効果の有無と有効範囲を測定した。評価指標は、表7に記載した通りである。
Figure 2018131225
Glu
Figure 2018131225
有効範囲、模擬液約0.0001容量%〜約20容量%(Glu濃度 約0.00001重量%以上約2重量%未満)、
好ましくは、模擬液約0.001容量%〜約10容量%(Glu濃度 約0.0001重量%〜約1重量%)、
さらに好ましくは、模擬液約0.01容量%〜約1容量%(Glu濃度 約0.001重量%〜約0.1重量%)。
Ala
Figure 2018131225
有効範囲、模擬液約0.001容量%〜約20容量%(Ala濃度 約0.00004重量%以上約0.8重量%未満)
好ましくは、模擬液約0.01容量%〜約10容量%(Ala濃度 約0.0004重量%〜〜約0.4重量%)、
さらに好ましくは、模擬液約0.1容量%〜約1容量%(Ala濃度 約0.004重量%〜0.04重量%)。
コハク酸
Figure 2018131225
有効範囲、模擬液約0.001容量%〜約10容量%(コハク酸濃度 約0.00002重量%以上約0.2重量%未満)、
好ましくは、模擬液約0.01容量%〜約1容量%(コハク酸濃度 約0.0002重量%〜0.02重量%)。
シイタケ抽出物+GMPに、グルタミン酸やアラニンを添加することにより、シイタケ風味が増強されることが明らかになった。シイタケ抽出物+GMPに、コハク酸のみの添加の場合、シイタケ感はわずかに増強された。
実施例11 シイタケ抽出物+GMPにその他の種々の遊離アミノ酸を添加した場合の効果
本実施例では、シイタケ抽出物+GMPにGlu、Ala以外の種々の遊離アミノ酸を添加した場合の効果を調べた。
シイタケ抽出物(サンライクシイタケN、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)1%溶液+GMP0.0075重量%を加えた溶液をコントロールとした。表15に示した各種遊離アミノ酸の模擬液(pH6.3)を調製し、表16−表25に記載した各容量%添加して、シイタケ風味の増強効果の有無と有効範囲を測定した。評価指標は、表7に記載した通りである。
各種遊離アミノ酸の模擬液
Figure 2018131225
Figure 2018131225
Figure 2018131225
Figure 2018131225
Figure 2018131225
Figure 2018131225
Figure 2018131225
Figure 2018131225
Figure 2018131225
Figure 2018131225
Figure 2018131225
表16−表25に示した通り、主にアルギニン、リジン、システイン添加時に、シイタケ風味が増強された。それ以外のアミノ酸についても添加量が多いとわずかにシイタケ風味が増強された。好ましくは、これらのさらなる遊離アミノ酸が適量あることでシイタケ風味がより増強されている、と考えられる。
実施例12 シイタケ抽出物+GMPにGABA Orn混合液を添加した場合の効果
本実施例では、シイタケ抽出物+GMPにGABA+オルニチン(Orn)混合液を添加した場合の効果を調べた。
GABA+オルニチン(Orn)混合液
GABA 53mg/100g + Orn 720mg/100g
シイタケ抽出物(サンライクシイタケN、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)1%溶液+GMP0.0075重量%を加えた溶液をコントロールとした。GABA+オルニチン(Orn)混合液を表26に記載した各容量%添加して、シイタケ風味の増強効果の有無と有効範囲を測定した。評価指標は、表7に記載した通りである。
Figure 2018131225
表26に示した通り、GABA+Orn混合液は、いずれの添加量でも、コントロールとの差は見られなかった。GABA及びオルニチンは、シイタケ風味の増強効果に関与していないことが明らかになった。
実施例13 種々のキノコ類抽出物にGMP+AMPを添加したときのキノコ風味増強効果
本実施例では、種々のキノコ類抽出物にGMP+AMPを添加したときのキノコ風味増強効果を評価した。
キノコサンプル
(1)干しシイタケ(大分産 どんこ)
(2)生シイタケ(北海道産 らいおんしいたけ)
(3)生マッシュルーム(千葉県産 ブラウンマッシュルーム)
(4)乾燥ポルチーニ(イタリア産 TENTAZIONI)
キノコ抽出物調製方法
(1)−(4)のキノコサンプルについて、抽出物を以下のように調製した。
(1)30gの干しシイタケに対し1リットルの水を加え、5℃で24時間抽出し、ろ過した。
(2)、(3)カットしたキノコの3倍の重量の水を加え、60℃で10分加熱し、ろ過した。
(4)50gの乾燥ポルチーニ茸に対し1Lの水を加え室温4時間抽出、ろ過した。得られたキノコ抽出液はすべてBrix0.8になるように調整を行った。
官能試験方法
各キノコ抽出物について、コントロールとGMP試薬液+AMP試薬液添加区(共に実施例3の模擬液0.1容量%に相当)を官能し効果の有無を調べた。(パネラー4名)
Figure 2018131225
表27に示した通り、(1)−(4)のいずれのキノコ抽出物の場合も、GMPとAMP添加区(試験区)の方が、コントロールよりもキノコ風味が増強されていると評価された。GMP+AMPが、各種キノコ風味増強作用を有することが明らかになった。
実施例14 種々のキノコ類抽出物にGMP+AMP+Glu+Ala+コハク酸を添加したときのキノコ風味増強効果
本実施例では、種々のキノコ類抽出物にGMP、AMP、Glu、Ala及びコハク酸を添加したときのキノコ風味増強効果を評価した。
キノコサンプル及びキノコ抽出物の調製は、実施例13と同様に行った。
官能試験方法
各キノコ抽出物に対し、以下の試料を用意した。
Figure 2018131225
添加量は、実施例3に記載の模擬液の全て模擬液0.1%、即ち、各々以下の重量%に相当する。
GMP 0.0075重量%
AMP 0.0079重量%
Glu 0.01重量%
Ala 0.0039重量%
コハク酸 0.0019重量%
官能は専門パネラー4人で、キノコ感の強い順に順位をつけた。最も強いものを2、二番目に強いものを1、三番目に強いものを0とした。結果を表29−表32に示す。
Figure 2018131225
最もシイタケの味が強いのはCであるとした4名全員が回答した。また最もシイタケ味が弱いのはコントロールであるAとした者が3名、Bであるとした者が1名であった。
Figure 2018131225
最もシイタケの味が強いのはCであるとした者が4名全員であった。また最もシイタケの味が弱いのはAであるとした者が3名、Bであるとした者が1名であった。
Figure 2018131225
最もマッシュルームの味が強いのはCであるとした者が4名全員であった。また最もマッシュルームの味が弱いのはAであるとした者が3名、Bであるとした者が1名であった。
Figure 2018131225
最もポルチーニの味が強いのはCでるとした者が3名、Bであるとした者が1名であった。また最もポルチーニの味が弱いのはAであると4名全員が回答した。
以上、GMPとAMP添加に加え、Glu、Ala、コハク酸を併用することによりキノコ風味増強作用がさらに増すことが明らかになった。
実施例15 キノコ抽出物が存在しない場合のキノコ風味増強作用成分の呈味試験
本実施例では、キノコ抽出物が存在しない場合のキノコ風味増強作用成分の呈味試験を行った。
表33に示した各試料について官能検査を行った。
Figure 2018131225

*:酵母エキス0.1溶液%中の各成分の含量を加えた。
**:表2の模擬液組成を参照
キノコ抽出物を加えない場合には、本発明の核酸高含有酵母エキス(ハイマックス(登録商標)AG(富士食品工業株式会社製))、GMP+AMP、GMP+AMP+Glu+Ala+コハク酸混合液、模擬液のいずれの場合であっても、キノコ風味は得られなかった。実施例4−14において見出された効果は、共存するキノコの風味を「増強する」効果であって、存在しないキノコの風味を誘導するものではないことが明らかになった。特に、AMP、Glu、Alaは、単独では殆ど呈味がない。
実施例16 本発明の酵母エキスと公知の酵母エキスのシイタケ風味増強効果に関する比較
本実施例では、本発明の一態様の核酸高含有酵母エキス(ハイマックス(登録商標)AG(富士食品工業株式会社製))と市販酵母エキス(アロマイルド(登録商標)NT、興人ライフサイエンス社製)の各酵母エキスについて、シイタケ風味増強効果に関する比較を行った。
方法
A.各酵母エキスの0.3容量%溶液を準備した。
B.サンライクシイタケN(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)の1%溶液に、各酵母エキスを0.01容量%添加して比較した。
結果
A.本発明の酵母エキス:核酸による旨味の他にも、口に含んだ瞬間から渋み、旨味等を感じる。
市販酵母エキス:核酸と思われる後味の旨味は感じるが、その他にはあまり呈味がない。
B.本発明の酵母エキス:口に含んだ瞬間から後味まで、シイタケ風味が全体的に増強される印象である。
市販酵母エキス:後味はシイタケ風味がかすかに上がる印象があるが、増強効果は低い。
本発明の組成物は、キノコ又はキノコ抽出物を含む食品又は飲料に添加することによって、相乗的に、キノコ風味の増強する効果を奏する。本発明の組成物の使用により、キノコ又はキノコ抽出物の使用量を増やすことなく、簡便かつ安価にキノコ風味を増強することが可能である。例えば、本発明の組成物として酵母エキスを使用する場合、酵母はキノコを増やす場合と比較して、短時間、安価に、狭いスペースで培養できる。

Claims (17)

  1. グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸を含む、キノコ風味増強用組成物。
  2. グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸、並びに、グルタミン酸及びアラニンを含む遊離アミノ酸を含む、キノコ風味増強用組成物。
  3. グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸、グルタミン酸及びアラニンを含む遊離アミノ酸、並びに、コハク酸を含む、キノコ風味増強用組成物。
  4. 酵母エキスである、請求項1−3のいずれか1項に記載のキノコ風味増強用組成物。
  5. 0.0004重量%以上0.3重量%未満のグアニル酸及び0.0001重量%以上2重量%未満のアデニル酸を含む核酸を含む、請求項1−4のいずれか1項に記載のキノコ風味増強用組成物。
  6. 0.00001重量%以上2重量%未満のグルタミン酸及び0.00004重量%以上0.8重量%未満のアラニンを含む遊離アミノ酸を含む、請求項2−5のいずれか1項に記載のキノコ風味増強用組成物。
  7. 0.00002重量%以上0.2重量%未満のコハク酸を含む、請求項3−6のいずれか1項に記載のキノコ風味増強用組成物。
  8. キノコが、シイタケ、マッシュルーム、ポルチーニ、エノキタケ、ブナシメジ、ホンシメジ、エリンギ、ヒラタケ、マツタケ、トリュフ及びナメコからなる食用キノコから選択される、請求項1−7のいずれか1項に記載のキノコ風味増強用組成物。
  9. キノコが、シイタケ、マッシュルーム及びポルチーニからなる食用キノコから選択される、請求項1−7のいずれか1項に記載のキノコ風味増強用組成物。
  10. 遊離アミノ酸が、さらに、アルギニン、リジン及びシステインからなる1以上の遊離アミノ酸を含む、請求項1−9のいずれか1項に記載のキノコ風味増強用組成物。
  11. グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸を含む組成物を、キノコ又はキノコ抽出物を含む食品又は飲料に添加することを含む、キノコ風味を増強するための方法。
  12. グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸、並びに、グルタミン酸及びアラニンを含む遊離アミノ酸を含む、組成物を、キノコ又はキノコ抽出物を含む食品又は飲料に添加することを含む、キノコ風味を増強するための方法。
  13. グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸、グルタミン酸及びアラニンを含む遊離アミノ酸、並びに、コハク酸を含む、組成物を、キノコ又はキノコ抽出物を含む食品又は飲料に添加することを含む、キノコ風味を増強するための方法。
  14. 組成物が酵母エキスである、請求項11−13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 組成物が、0.0004重量%以上0.3重量%未満のグアニル酸及び0.0001重量%以上2重量%未満のアデニル酸を含む核酸を含む、請求項11−14のいずれか1項に記載の方法。
  16. グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸を含む組成物を、キノコ又はキノコ抽出物を含む食品又は飲料に添加することを含む、キノコ風味が増強された食品又は飲料の製造方法。
  17. グアニル酸及びアデニル酸を含む核酸を含む組成物の、食品又は飲料のキノコ風味を増強するための使用。
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