JPWO2018124291A1 - 浄水器、浄水器システム、浄水器管理システム及び浄水器使用状況検出方法 - Google Patents

浄水器、浄水器システム、浄水器管理システム及び浄水器使用状況検出方法 Download PDF

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Abstract

浄水器は、他の装置からの給電による近距離無線通信装置を備える。また、浄水器は、カートリッジの使用状況に関する使用量情報を検出するセンサと、センサが検出したカートリッジの使用量情報を記憶部に記録する制御部と、記憶部に記録された使用量情報を、他の装置からの給電による近距離無線通信によって他の装置へ送信する第1通信部と、を備える。

Description

本発明は、浄水器、浄水器システム、浄水器管理システム及び浄水器使用状況検出方法に関する。
本願は、2016年12月28日に日本に出願された特願2016−254765号、および、2017年7月25日に日本に出願された特願2017−143928号、並びに、2017年12月20日に日本に出願された特願2017−244487号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
インターネット、スマートフォンの普及により、モノと人を繋ぎ、情報を提供するいわゆるIoT(internet of thing)と呼ばれる技術の普及が急速に進んでいる。例えば、特許文献1には、浄水器の蓋部に設けた蓋開閉検出部が検出した蓋の開閉回数に基づくフィルタの消耗度を示す情報を、携帯端末装置に送信し、携帯端末装置がその消耗度に応じてフィルタの交換を促す情報を表示する技術が開示されている。例えば、特許文献2には、浄水処理が行われている状態を検知する検知部とビーコン装置とを備えた浄水器が記載されている。この浄水器では、検知部が検知した浄水処理が行われている時間の合計に基づいて、フィルタの交換時期を通知する信号を、ビーコン装置がユーザの携帯端末装置へ送信する。
特開2015−219688号公報 特開2016−96421号公報
特許文献1、2に記載の技術では、何れの場合も浄水器に通信装置を設け、この通信装置が、所定の時間間隔で、浄水器のフィルタの劣化に関係する情報を送信している。しかし、このような構成の場合、通信装置が消費する電力が膨大なため、電源装置が必要となり、コストや配置スペースの面で課題がある。例えば、蛇口直結型の浄水器の場合には、電力の供給を浄水器の内部に格納したボタン電池によって行うことが多いが、通信装置が消費する電力をボタン電池によって賄うことは現実的ではない。
本発明は、上述の課題を解決することのできる浄水器、浄水器システム、浄水器管理システム及び浄水器使用状況検出方法を提供する。
本発明の第1の態様によれば、浄水器は、他の装置からの給電による近距離無線通信装置を備える。
本発明の第2の態様によれば、浄水器は、カートリッジの使用状況に関する使用量情報を検出するセンサと、前記センサが検出したカートリッジの使用量情報を記憶部に記録する制御部と、前記記憶部に記録された使用量情報を、他の装置からの給電による近距離無線通信によって前記他の装置へ送信する第1通信部と、を備える。
本発明の第3の態様における前記浄水器は、前記センサによる検出処理と前記記憶部への記録処理について電力を供給するボタン電池を備える。
本発明の第4の態様における前記浄水器は、前記使用量情報を表示する表示部、を備えないことを特徴とする。
本発明の第5の態様によれば、前記の浄水器と、前記第1通信部に対して給電し、近距離無線通信を行って前記使用量情報を前記第1通信部から受信する第2通信部と、前記カートリッジの交換を促す情報を出力する表示制御部と、を備える携帯通信装置と、を備える浄水器システムである。
本発明の第6の態様における前記浄水器システムでは、前記表示制御部は、前記浄水器に対応するカートリッジの商品情報を案内する情報を出力する。
本発明の第7の態様における前記浄水器システムでは、前記表示制御部は、前記使用量情報を出力する。
また本発明の第8の態様における前記浄水器システムでは、前記携帯通信装置は、前記表示制御部が出力する情報を表示する表示部を備える。
本発明の第9の態様における前記浄水器システムでは、前記表示制御部は、前記第2通信部が前記使用量情報を受信してから所定の期間が経過すると、前記使用量情報の受信を促す情報を出力する。
本発明の第10の態様によれば、上記の何れかに記載の浄水器システムと、前記携帯通信装置と通信を行う分析サーバ装置と、を備え、前記分析サーバ装置は、前記携帯通信装置と通信を行う第3通信部と、前記携帯通信装置から受信した前記使用量情報に基づいて前記カートリッジの交換時期を判定する判定部と、を備え、前記判定部が前記カートリッジの交換時期が到来したと判定すると、前記第3通信部がカートリッジの交換時期の到来を示す情報を前記携帯通信装置に送信する浄水器管理システムである。
本発明の第11の態様における前記浄水器管理システムでは、前記分析サーバ装置は、前記携帯通信装置から受信した前記使用量情報に基づいて前記カートリッジの交換時期を予測する予測部、をさらに備え、前記第3通信部は、前記予測部が予測したカートリッジの交換時期が到来すると、カートリッジの交換時期の到来を示す情報を前記携帯通信装置に送信する。
本発明の第12の態様における前記浄水器管理システムでは、前記予測部は、カートリッジの交換時期の予測を、当該カートリッジに係る使用量情報の過去の履歴により行う。
本発明の第13の態様における前記浄水器管理システムでは、前記予測部は、カートリッジの交換時期の予測を、当該カートリッジが使用されている地域で使用される他のカートリッジに係る使用量情報に基づいて行う。
本発明の第14の態様によれば、カートリッジの使用状況に関する使用量情報を検出するセンサと、前記センサが検出した前記使用量情報を他の装置からの給電による近距離無線通信によって送信する通信部と、を備える浄水器に、近距離無線通信による情報の読み取りを行う機能を備えた装置を近接させて、前記使用量情報を検出する、浄水器使用状況検出方法である。
上記した浄水器、浄水器システム、浄水器管理システム及び浄水器使用状況検出方法によれば、浄水器に他の装置からの給電による近距離無線通信用装置を備えることにより、通信による電力の消費がなくなるため、浄水器の電力消費量が低減され、電池交換の頻度を少なくすることができる。また、カートリッジの交換時期を判定し、ユーザにその交換時期を提示することができる。
本発明の一実施形態における浄水器管理システム1の概略図である。 本発明の一実施形態における浄水器10の斜視図である。 本発明の一実施形態における浄水器管理システム1の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態における浄水器10と携帯通信装置20との使用量情報の通信を説明する図である。 本発明の一実施形態における浄水器10が記憶する使用量情報と携帯通信装置20による使用量情報の読み取り処理との関係を説明する図である。 本発明の一実施形態における使用量情報の通信処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態において記憶部406に記録された使用量情報の一例を示す第1の図である。 本発明の一実施形態において携帯通信装置20が表示する案内情報の一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるカートリッジ交換時の使用量情報のリセット処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態において記憶部406に記録された使用量情報の一例を示す第2の図である。 本発明の一実施形態における浄水器10Aの一例を示す第1の図である。 本発明の一実施形態における浄水器10Aの一例を示す第2の図である。 本発明の一実施形態における制御装置100の実装例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における浄水器管理システム1の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における表示制御部202が表示部201に表示する画像の一例を示す第1の図である。 本発明の一実施形態における表示制御部202が表示部201に表示する画像の一例を示す第2の図である。 本発明の一実施形態における表示制御部202が表示部201に表示する画像の一例を示す第3の図である。 本発明の一実施形態における起動画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における初回登録画面の一例を示す第1の図である。 本発明の一実施形態における初回登録画面の一例を示す第2の図である。 本発明の一実施形態における初回登録画面の一例を示す第3の図である。 本発明の一実施形態における浄水器ステータス表示画面の一例を示す第1の図である。 本発明の一実施形態における浄水器ステータス表示画面の一例を示す第2の図である。 本発明の一実施形態における浄水器ステータス表示画面の一例を示す第3の図である。 本発明の一実施形態における浄水器ステータス表示画面の一例を示す第4の図である。 本発明の一実施形態における浄水器ステータス表示画面の一例を示す第5の図である。 本発明の一実施形態における浄水器ステータス表示画面の一例を示す第6の図である。 本発明の一実施形態における浄水器ステータス表示画面の一例を示す第7の図である。 本発明の一実施形態における浄水器ステータス表示画面の一例を示す第8の図である。 本発明の一実施形態におけるカートリッジ交換のメニュー画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるカートリッジ購入画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるカートリッジ交換方法表示画面の一例を示す第1の図である。 本発明の一実施形態におけるカートリッジ交換方法表示画面の一例を示す第2の図である。 本発明の一実施形態におけるカートリッジ交換方法表示画面の一例を示す第3の図である。 本発明の一実施形態における電池交換方法表示画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における設定画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるプッシュ通知表示画面の一例を示す図である。
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態による浄水器管理システムを図1〜図10を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態における浄水器管理システム1の概略図である。
浄水器管理システム1は、浄水器10の利用状況を監視し、それによって、その浄水器10のカートリッジの交換時期をユーザに案内するシステムである。浄水器管理システム1は、浄水器10と、携帯通信装置20と、PC(Personal Computer)端末30と、分析サーバ装置40と、EC(Electronic Commerce)サーバ装置50を含む。携帯通信装置20およびPC端末30と、分析サーバ装置40と、ECサーバ装置50とはインターネット等のネットワークを介して通信可能に接続されている。また、携帯通信装置20と浄水器10とは、近距離無線通信によって通信可能に接続される。浄水器10には、他の装置からの給電による近距離無線通信用の装置が備えられる。
本願における近距離無線通信はNFC(Near Field Communication)を指し、国際標準規格として承認された13.56MHzの近距離無線通信技術であり、ISO/IEC18092(NFC IP-1)、ISO/IEC21418(NFC IP‐2)などのICカードとRFID用無線通信技術である。NFC(Near Field Communication)の具体的な通信技術として、Type1(TOPAZ)、Type2(MIFARE Ultralight)、Type3(Felica)、Type4(ISO/IEC14443)、Type 5(ISO/15693ベース)の5つのタイプ、NFCタグの共通データフォーマットとなるNDEF(NFC Data Exchange Format)や、通信で用いるレコードタイプ等の技術が挙げられる。
浄水器10は、ユーザの家屋60の水栓の蛇口に取り付けられた例えば直付け型の浄水器である。浄水器10は、浄水、原水、シャワー等を切り替えて出水することができる。浄水器10は、浄水モードで利用したときの浄水の流量、またはカートリッジ4へ流入する原水の流量の何れか一方、または両方を検出し、その結果(使用量情報)を記憶する機能を有している。また、浄水器10は、他の装置からの給電による近距離無線通信用装置としてNFC通信モジュール(以下、NFCチップ)を内蔵しており、近距離無線通信を用いて携帯通信装置20に、記憶した使用量情報を送信する。携帯通信装置20とは、例えば、ユーザが所有するNFC機能を搭載したスマートフォン等のモバイル端末である。携帯通信装置20は、NFC通信に必要な機能を備えている。携帯通信装置20は、浄水器10のNFCチップに給電して、NFCチップから使用量情報を受信する。また、携帯通信装置20は、浄水器10から受信した使用量情報を、ネットワークを介して分析サーバ装置40へ送信する。
PC端末30は、例えば、ユーザの家屋60に設置されたコンピュータである。ユーザは携帯通信装置20またはPC端末30を用いて分析サーバ装置40やECサーバ装置50にアクセスする。
分析サーバ装置40は、携帯通信装置20から受信した使用量情報を蓄積し、浄水器10の使用状況を分析する。そして、分析サーバ装置40は、分析された使用状況のデータに基づいて浄水器10のカートリッジの交換時期を判定したり、予測したりする。ECサーバ装置50は、ユーザによるカートリッジの注文を受け付ける。
図2は、本発明の一実施形態における浄水器10の斜視図である。
図2に例示する浄水器10は、主に略八角柱状の浄水器本体2と略円柱状のカートリッジ4とで構成されており、略水平方向に沿う浄水器本体2の一方の端部に対して略鉛直方向に沿うカートリッジ4の下部が結合されて略L字状を呈している。また、この浄水器10は、その前後方向の中央断面(以下、単に中央断面と称す)で面対称となるように形成されている。ここで、この実施の形態において前後方向とは、蛇口3のアーム3aに対して浄水器10の上面視の長手方向が垂直となるように取り付けられた状態で、蛇口3の正面つまりアーム3aの延長線上に立った使用者から見た前後方向をいう。なお、浄水器本体2は略八角柱状に限られるものではない。
浄水器10は、中央断面を基準として面対称となるケース本体5で覆われている。ケース本体5上部の略中央には、蛇口3から原水である水道水を受け入れる受入口(原水受入口)7が形成され、この受入口7がリング状の取付治具8を介して蛇口3の吐出口に取り付けられている。浄水器本体2には、切換操作部6が設けられている。切換操作部6は、浄水器本体2の長手方向に沿う回動軸の周りを前後方向に回動可能に形成されている。切換操作部6を操作することで、受入口7に供給された水道水の流路を切り替え、浄水器本体2の底部に設けられた原水出口、または、シャワー出口、あるいは、カートリッジ4の低部に設けられた浄水出口、の何れか一つから吐出させることができる。例えば、切換操作部6を、前後方向の奥側に回動させると、カートリッジ4内の濾過材で濾過した浄水が浄水出口から吐出される。また、切換操作部6を、前後方向の手前側に回動させると、原水が直接原水出口から吐出される。また、切換操作部6を、前後方向の中間位置に回動させると、シャワー出口からシャワー状の原水が吐出される。各出口に対応する切換操作部6の切り替え位置をそれぞれ、浄水位置、シャワー位置、原水位置と呼ぶ。
なお、浄水器本体2には、カートリッジ4へ流入する原水の流量を検出する流量検出部120と、NFCチップを含む制御回路基板により構成された制御装置100、それらに電力を供給する電源部110が内蔵されている。
流量検出部120は、内部に磁石を有し上流から下流へ流過する流体の流量に応じた速さで回転する軸流式の羽根車(図示せず)と、この羽根車の回転に伴って変位する磁束密度を検知する回転数検知部(図示せず)と、回転数検知部の検知結果に基づき流量を演算する演算部(図示せず)とを備えて構成されている。流量検出部120の羽根車は、切換操作部6の切り替え位置が浄水位置に設定されたときの、受入口7から流入する原水をカートリッジ4へ送るための流路に設けられている。流量検出部120は、検出した流量の情報を制御装置100に出力する。制御装置100は、記録処理として、流量の情報を取得し、内蔵する記憶部103に記録する。また、制御装置100は、携帯通信装置20が主導するNFC通信によって、使用量情報を携帯通信装置20へ送信する。制御装置100の詳細については、次に図3を用いて説明する。また、浄水器本体2の背面側(紙面奥側)のケース本体5の内部には電池収納部(図示せず)が設けられ、電池収納部にはボタン電池(電源部110)が収納されている。電源部110は、流量検出部120と制御装置100とに電力を供給する。
図3は、本発明の一実施形態における浄水器管理システム1の機能ブロック図である。
図3に示す浄水器10、携帯通信装置20、分析サーバ装置40の機能は、本実施形態に関係する機能を示したものであって、他の機能を有していても良い。
図3に示すように浄水器10は、制御装置100と、電源部110と、流量検出部120とを備える。図2を用いて説明したように流量検出部120は、カートリッジ4へ流入する原水の流量を検出する。電源部110は、流量検出部120と、制御装置100とに電力を供給するボタン電池である。ボタン電池は、流量検出部120により検出した流量の情報を制御装置100に出力する検出処理と、流量の情報を取得し、書込制御部102の記憶部103へ記録する記録処理について電力を供給するが、この電力はNFC通信には使用されない。
制御装置100は、入力部101と、書込制御部102と、記憶部103と、通信部104とを備える。制御装置100は、NFCチップを含んで構成される。
入力部101は、流量検出部120が検出した流量の情報を入力する。入力部101は、流量の情報を書込制御部102に出力する。
書込制御部102は、入力部101から取得した流量の情報を記憶部103に書き込む。また、書込制御部102は、携帯通信装置20へ送信した流量の情報を含む使用量情報を記憶部103から削除する。
記憶部103は、例えばNFCチップの備える記憶媒体であって、流量検出部120から取得した使用量情報を記憶する。なお、使用量情報とは、流量検出部120が検出した流量の情報に基づくカートリッジの使用状況を示す情報である。使用量情報の具体的な内容については後述するが、例えば、流量検出部120が検出した1日分の流量もその一つである。
通信部104は、記憶部103が記憶する使用量情報を携帯通信装置20へ送信する。通信部104は、例えば、NFCチップにおけるアンテナである。
NFCチップは、携帯通信装置20との通信、および携帯通信装置20からのワイヤレス給電を行う上で、数センチ(最大10センチ程度)の至近距離での操作を要するが、このため、浄水器10におけるNFCチップの配置は、浄水器10と携帯通信装置20との位置関係を考慮した配置となる。
浄水器10の上面部や、上面の正面側斜面、または、正面側にNFCチップを内蔵すると、ユーザが浄水器10と携帯通信装置20とを近接させて通信を行う際、携帯通信装置20の表示部201を視認可能な状態で通信操作を行えるので通信操作を行い易い。また、より通信操作を確実にするために、浄水器10にNFCチップが内蔵されている場所(携帯通信装置20を近づける場所)を示す目印を設けた場合や、通信操作が正常に行われたことを示す情報を携帯通信装置20の表示部201に表示させた場合においては、浄水器10の上面部や、上面の正面側斜面、または、正面側にNFCチップを内蔵していると、ユーザが視認しやすいため好適である。特に浄水器10の上面部や、上面の正面側斜面であると、ユーザの目線の位置関係から、より携帯通信装置20の表示部201や、浄水器10にNFCチップが内蔵されている場所(携帯通信装置20を近づける場所)を示す目印が見易くなる。
一方、浄水器10のデザインや構造上の制約から、必ずしも浄水器10の上面部や、上面の正面側斜面、または、正面側にNFCチップを内蔵できるとは限らない。この場合、浄水器の側面側や下面側にNFCチップを内蔵しても良い。浄水器10と携帯通信装置20とを近接させて通信を行う際に、ユーザが必ず非接触の状態で通信操作を行うとは限らず、接触状態となる可能性がある。浄水器10が取り付けられている蛇口3は、通常左右方向に回動するようになっているので、浄水器10の側面側にNFCチップを内蔵させると、浄水器10と携帯通信装置20とが接触状態となった場合に蛇口3が左右に振れることから、蛇口3に負荷が掛かることを防ぐことができる。また、下面側であれば、下から上に携帯通信装置20を持ち上げる動作になることから、浄水器10と携帯通信装置20とが接触状態となった場合に、蛇口3に掛かる負荷は、浄水器10の上面部や、上面の正面側斜面、または、正面側にNFCチップを内蔵する場合に比べて小さくなる。
浄水器10と携帯通信装置20とが接触状態とならないよう、非接触の状態で通信が正常に行われていることをユーザが認識できるように、上述の通信操作が正常に行われたことを示す情報を携帯通信装置20の表示部201に表示させる他、浄水器10に光や音による報知手段を設けたり、携帯通信装置20に光や音や振動による報知方法を持たせても良い。
図3に示すように携帯通信装置20は、表示部201と、表示制御部202と、NFC機能部203と、通信部204とを備える。
表示部201は、例えばタッチパネル等による入力機能を備えるディスプレイである。
表示制御部202は通常、演算部(プロセッサ、CPU、制御部、処理装置等)および記憶部(RAM等のメインメモリ、HDD/SDD等のストレージ、レジスタやキャッシュメモリ等)から構成される。ユーザは、例えば浄水器10を購入すると、メーカのサーバやサイトにアクセスする等して、アプリケーションを、携帯通信装置20へインストールすることができる。アプリケーションは表示制御部202により実行される。表示制御部202を構成する演算部(プロセッサ、CPU、制御部、処理装置等)および記憶部(RAM等のメインメモリ、HDD/SDD等のストレージ、レジスタやキャッシュメモリ等)は、アプリケーションを実行することにより、表示部201にカートリッジ4の交換を促すメッセージを表示するための情報を出力する。あるいは、表示制御部202は、ユーザが購入すべきカートリッジ4の種類(品番)を案内する情報を出力したり、購入先の情報を出力したりする。
浄水器10からの使用量情報の取得、取得した使用量情報の分析サーバ装置40への送信の制御等も行える。
NFC機能部203は、NFCによって浄水器10と通信し、リード・ライト機能のリーダライタ部を有するNFCモジュールである。NFC機能部203は、浄水器10へ通信信号(搬送波)を介して制御装置100のNFCチップに電力を供給し、通信部104(アンテナ)を介して記憶部103に記録された使用量情報を受信する。制御装置100のNFCチップへの他の装置からの給電方法としては、上述のように、NFC機能部203を制御装置100のNFCチップへ近接させ、電磁誘導方式によりNFC機能部203から制御装置100のNFCチップへワイヤレス給電する。給電方法としては、電磁誘導によるワイヤレス給電だけではなく、電波受信方式や磁気共鳴方式のワイヤレス給電を採用しても良い。
通信部204は、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信によってインターネット等のネットワークを介して分析サーバ装置40およびECサーバ装置50と通信を行う。通信部204と分析サーバ装置40およびECサーバ装置50と通信は、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信によってネットワークを介して行う方法の他、携帯通信会社の通信ネットワークを介する等、適宜、選択可能である。
図3に示すように分析サーバ装置40は、データ収集部401と、データ更新部402と、判定部403と、予測部404と、分析部405と、記憶部406と、通信部407とを備える。分析サーバ装置40は、例えば、浄水器10のメーカが管理するデータセンタ等に設置されており、全国のユーザが所有する携帯通信装置20から使用量情報を収集し、収集した使用量情報を蓄積する。分析サーバ装置40は、収集した使用量情報から浄水器10別にカートリッジ4の交換時期が到来したかどうかを判定したり、カートリッジ4の交換時期を予測したりする。
データ収集部401は、携帯通信装置20から通信部407が受信した使用量情報を取得する。データ収集部401は、取得した使用量情報をデータ更新部402へ出力する。
データ更新部402は、データ収集部401が取得した使用量情報を記憶部406に記録する。
判定部403は、データ収集部401が取得した使用量情報に基づいて、その使用量情報に対応する浄水器10のカートリッジ4が交換時期を迎えているかどうかを判定する。
予測部404は、記憶部406に蓄積された使用量情報の分析に基づくカートリッジ4の交換時期の予測を行う。
分析部405は、記憶部406に蓄積された使用量情報を各種統計的手法、機械学習などの方法を用いて分析する。例えば、分析部405は、過去の浄水の使用実績に基づいて、季節変動などを考慮したカートリッジ4の交換時期を予測するための予測モデルを構築する。また、分析部405は、例えば、記憶部406に蓄積された使用量情報に基づいて地域ごとのカートリッジ4の消耗度の傾向を分析する。
記憶部406は、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置である。記憶部406は、複数の携帯通信装置20から取得した使用量情報を記憶する。
通信部407は、ネットワークを介して携帯通信装置20、PC端末30と通信を行う。
図4は、本発明の一実施形態における浄水器10と携帯通信装置20との使用量情報の通信を説明する図である。
図4において、流し台11の上に水栓本体9が設置されている。水栓本体9に設けられた蛇口3の先端には、浄水器10が取り付けられている。ユーザが浄水を利用すると、カートリッジ4に流入する原水の流量が流量検出部120によって検出され、制御装置100(記憶部103)に記録される。
ユーザが、アプリケーションを起動させると、アプリケーションの指示によりNFC機能部203が通信信号の送出を開始する。その状態でユーザが携帯通信装置20を浄水器10に近接させる。すると、NFC機能部203が通信部104との通信を行って、浄水器10から使用量情報を読み取る。また、アプリケーションは、読み取った使用量情報を、通信部204を介して分析サーバ装置40へ送信するように指示され、送信が行われる。このようにして、各ユーザが使用している浄水器10でのカートリッジの使用量情報が、分析サーバ装置40へと収集される。
図5は、本発明の一実施形態における浄水器10が記憶する使用量情報と携帯通信装置20による使用量情報の読み取り処理との関係を説明する図である。
図5に示す表のうち左3列は、浄水器10の記憶部103に記録された使用量情報の一部を示す。「日数」欄の値はカートリッジ4が使用開始されてからの日数である。例えば、制御装置100には日数カウント用の回路が実装されていて、書込制御部102は、この回路からカートリッジ4の使用開始後の経過日数を取得して、浄水の使用量情報と共に記憶部103に記録する。「実使用量」欄の値はカートリッジ4に流入する1日あたりの原水の流量である。書込制御部102は、日ごとに流量検出部120がその日に検出した流量の情報を取得して、日数情報と対応付けて記憶部103に記録する。「本体積算使用量」欄の値はカートリッジ4の実使用量の積算値(累積値)である。書込制御部102は、日ごとの流量の情報(「実使用量」)を積算して、日数情報と対応付けて記憶部103に記録する。
例えば、「日数」の値が「2」の行のデータは、カートリッジ4の使用開始から2日目の実使用量は15Lで、1〜2日の間の実使用量の積算値は25L(1日目:10L、2日目15L)であることを示している。
図5に示す表のうち左から4列目と5列目は、携帯通信装置20による使用量情報の読み取り処理と読み取り処理ごとに行われる積算値のリセット処理を示している。読み取り処理とは、携帯通信装置20の給電により、携帯通信装置20と制御装置100が通信を行って、携帯通信装置20が記憶部103の使用量情報を受信することである。
日数「3」の行のデータの「NFC」欄の値「P」は、ユーザが携帯通信装置20を、浄水器10に近づけ、使用量情報の読み取り処理が行われたことを示す。同じ行の「リセット」欄の値「0L」は、記憶部103の積算値を0にリセットすることを示している。
例えば、「日数」の値が「3」の行のデータは、カートリッジ4の使用開始から3日目の実使用量は20Lで、1〜3日の間の実使用量の積算値は45L(「本体積算使用量」)であり、その後、ユーザが携帯通信装置20を浄水器10に近づけ、読み取り処理を行ったことを示している。読み取り処理を行うと、携帯通信装置20のNFC機能部203が日数1〜3の実使用量(1日目:10L、2日目:15L、3日目:20L)、本体積算使用量(45L)の情報を読み取る。浄水器10の制御装置100では、それらの情報の送信が完了すると、書込制御部102が記憶部103に記録された1〜3日目の実使用量と本体積算使用量の情報を消去する。その結果、「リセット」欄の値が示すように「本体積算」の値は「0L」となる。
一方、携帯通信装置20では、アプリケーションが、記憶部103から読み取った1〜3日目の実使用量と本体積算の情報を、通信部204を介して分析サーバ装置40へ送信するように指示され、送信が行われる。分析サーバ装置40では、データ収集部401がその情報を取得し、記憶部406へ記録する。つまり、浄水器10の本体積算の値はクリアされるが、分析サーバ装置40には本体積算の値が残存される。
次に日数「4」の行のデータを見ると、「本体積算」の値は、再度0から始まるので4日目の実使用量「5L」と同じ値となっている。
次に日数「5」の行のデータを見ると、「NFC」欄に読み取り処理が行われたことを示す「P」の値が記載されている。読み取り処理の結果、4〜5日目の本体積算値15Lが分析サーバ装置40へ送信され、分析サーバ装置40には60L(45L+15L)が記録される。
次に浄水器10、携帯通信装置20、分析サーバ装置40間の使用量情報の流れについて説明する。
図6は、本発明の一実施形態における使用量情報の通信処理の一例を示すフローチャートである。
前提として、浄水器10では、流量検出部120がカートリッジ4に流入する水の流量を検出している(ステップS11)。また、制御装置100では、入力部101が定期的に流量検出部120が検出した使用量情報を取得して、その値を書込制御部102に出力する。書込制御部102は、1日分の使用量情報を1日ごとにカートリッジ4の使用日数と対応付けて記憶部103に記録する。さらに書込制御部102は、1日分の使用量情報を日ごとに合計して、前回読み取り処理を行ってからの使用量情報の積算値を算出する。書込制御部102は、積算値をカートリッジ4の使用日数と対応付けて記憶部103に記録する。
次にユーザは、携帯通信装置20にインストールされた浄水器10からの使用量情報読み取りのためのアプリケーションを起動する(ステップS12)。アプリケーションが起動すると、アプリケーションの指示により、NFC機能部203がNFCによる通信信号の送出を開始する。ユーザは、携帯通信装置20を浄水器10の制御装置100が内蔵されている位置(NFCチップの位置)に近づける。浄水器10側では、通信部104が、NFC機能部203の送出した通信信号によってワイヤレス給電を受け、通信を開始する。通信部104は、記憶部103の使用量情報を送信する(ステップS13)。ここで、使用量情報とは、浄水器10の識別情報と、カートリッジ4の使用開始後の日数と、日数に対応付けられた流量の情報と、流量の積算値と、を含む。使用量情報を送信すると書込制御部102は、記憶部103に記録された使用量情報を削除する(ステップS14)。
一方、携帯通信装置20では、NFC機能部203が使用量情報を受信する。ここで、アプリケーションは、受信した使用量情報に、さらに携帯通信装置20の識別情報と、携帯通信装置20の位置情報とを加えても良い。携帯通信装置20の位置情報は、例えば、携帯通信装置20のGPS機能によって測位されたものである。アプリケーションは、NFC機能部203が受信した使用量情報を、通信部204よりネットワークを介して分析サーバ装置40へ送信するように指示され、送信が行われる(ステップS15)。
分析サーバ装置40では、データ収集部401が、通信部407を介して、携帯通信装置20が送信した使用量情報を取得する。データ収集部401は、使用量情報をデータ更新部402へ出力する。データ更新部402は、使用量情報を記憶部406に書き込んで蓄積する(ステップS16)。このとき、図5を用いて説明したように、データ更新部402は、浄水器10の識別情報に対応する最新のデータを特定し、そのデータの流量の積算値に、今回取得した流量の積算値を加算する。加算後の値が累積使用量である。
実施形態として日ごとに使用量情報を記録する例をもって説明したが、時間ごとに制御装置100に使用量情報を記録すると、1日に複数回、浄水器10から使用量情報を読み取った場合も、カートリッジ4の1日当たりの実使用量をより正確に分析サーバ装置40に記録することができる。また、浄水利用時ごとに使用量情報を制御装置100に記録し、その情報をそのまま浄水器10から読み取り分析サーバ40に記録すると、ユーザの浄水利用状況をより正確に記録することができる。あるいは、データ更新部402は、使用日数を累積した累積使用日数を記録しても良い。データ更新部402は、累積使用量や累積使用日数を、通信部407を介して携帯通信装置20へ送信する(ステップS17)。携帯通信装置20では、通信部204が累積使用量等の情報を受信する。表示制御部202は、累積使用量や累積使用日数などの情報を表示部201へ出力する。これらの表示により、ユーザは、カートリッジ4の使用状況を把握することができる。ユーザは、携帯通信装置20のアプリケーションを終了する(ステップS18)。
次に分析サーバ装置40の判定部403は、最新の流量の積算値を記憶部406から読み出して、取得した使用量情報に係る浄水器10のカートリッジ4が交換時期を迎えたかどうかを判定する(ステップS19)。より具体的には、判定部403は、当該浄水器10について記録された最新の流量の積算値が所定の閾値以上であれば、カートリッジ4は、交換時期を迎えたと判定する。また、最新の流量の積算値が所定の閾値未満であれば、判定部403は、カートリッジ4は、まだ交換時期を迎えていないと判定する。
なお、例えば分析部405が、平均流量(L/min)を算出し、現在のカートリッジ4の使用開始時の流量に対する現時点での流量減少率を算出しても良い。また、例えば、分析部405が、使用量情報に基づいて、浄水の使用量を例えば500mlのペットボトルの本数やその本数に相当する金額に換算してもよい。
交換時期を迎えたと判定した場合、判定部403はその判定結果を、通信部407を介して、携帯通信装置20へ送信する。つまり、分析サーバ装置40は、携帯通信装置20へ、交換時期の到来を、例えばプッシュ通知によって通知する(ステップS20)。あるいは、分析サーバ装置40は、交換時期の到来を電子メールによって、携帯通信装置20のユーザ宛てに送信してもよい。また、分析サーバ装置40は、上記の平均流量や流量減少率、あるいはペットボトルの換算値を送信しても良い。
携帯通信装置20では、通信部204がこの通知を受信する。交換時期の到来を知らせる通知を受信すると、カートリッジ4の交換を促す情報を表示するアプリケーションが起動する。このアプリケーションの起動は、例えば携帯通信装置20のOS(operating system)が行う。表示制御部202により実行されたアプリケーションは、カートリッジ4の交換を促す情報を表示部201に出力し、表示部201は当該情報を表示する(ステップS21)。例えば、通信部204が受信した交換時期の到来を示す情報には、浄水器10の識別情報に対応するカートリッジ4の商品名などの情報が含まれていて、表示制御部202により実行されたアプリケーションは、カートリッジ4の交換を促すとともに購入すべきカートリッジ4を案内する情報を出力し、表示部201が当該情報を表示してもよい。なお、カートリッジの交換を促す表示を行う際には、カートリッジ交換を支援する情報として、交換の手順や留意事項などカートリッジの交換方法に関する情報を表示したり、また、使用済みのカートリッジの廃棄方法(例えば、可燃ごみかどうかなど)に関する情報を表示するようにしてもよい。なお、廃棄方法については、携帯通信装置20の位置情報やユーザが予め登録した居住地域に関する情報と連動させ、その地域特有の廃棄の仕方などを案内するようにしてもよい。これにより、ユーザはカートリッジ交換を間違いなく行うことができ、利便性がさらに向上する。
また、分析サーバ装置40が流量減少率を送信した場合、表示制御部202により実行されたアプリケーションは、ストレーナ(蛇口と浄水器本体とを接続するパッキン部の下にゴミを取り除くために設けられた金属メッシュ)の洗浄を促すメッセージやカートリッジ交換を促すメッセージ、あるいはカートリッジの交換時期が近づいてきていることを通知するメッセージなどを表示部201に出力し、表示部201は当該情報を表示しても良い。また、分析サーバ装置40がペットボトル換算値を送信した場合、表示制御部202により実行されたアプリケーションは、使用した浄水の量に相当するペットボトルの本数やその本数のペットボトルを購入するのに必要な金額をエコ情報として表示部201に出力し、表示部201は当該情報を表示しても良い。ペットボトル換算値の表示を行うことにより、ユーザに浄水器の利用による節約効果を通知することができる。また、分析サーバ装置40が平均流量を送信した場合、表示制御部202により実行されたアプリケーションは、例えば平均流量が2.9L/min以下の場合、最適流量マークを表示部201に出力し、表示部201は当該情報を表示し、平均流量が3.0L/min以上の場合、「もう少し蛇口を絞ってお使いください」等の情報を出力し、最適な流量での浄水の使用を促してもよい。
図7は、本発明の一実施形態において記憶部406に記録された使用量情報の一例を示す第1の図である。
図7に示すデータテーブル(累積使用量管理テーブル)には、浄水器10の識別情報(例えば製造番号)、携帯通信装置20の識別情報(例えばMACアドレス等)と対応付けて、その浄水器10での累積使用量(流量の積算値)、カートリッジ4の累積使用日数が記録されている。
図6のフローチャートで説明したように判定部403は、累積使用量と閾値を比較して、そのカートリッジ4が交換時期かどうかを判定する。あるいは、判定部403は、累積使用日数を用いて、累積使用日数がカートリッジの交換時期を示す使用日数を超えていれば、カートリッジ4の交換時期であると判定し、累積使用日数が交換時期を示す使用日数未満であれば、まだカートリッジの交換時期ではないと判定してもよい。
また、判定部403は、カートリッジ4は使用期間が長くなるにつれ目詰まりが生じ流量が減少するという性質を利用して交換時期を判定してもよい。例えば、流量検出部120が検出する単位時間ごとの流量を分析サーバ装置40へ送信するようにし、判定部403は、流量検出部120が検出する単位時間ごとの流量が所定の閾値よりも小さくなっていれば、カートリッジの交換時期であると判定してもよい。
なお、記憶部406には、浄水器10の識別情報と対応付けて累積使用量の閾値や、累積使用日数の閾値が予め記録されており、判定部403は、この閾値を読み出して上記の判定を行う。
図8は、本発明の一実施形態において携帯通信装置20が表示する案内情報の一例を示す図である。
図8の左図は、アプリケーションの指示により、表示部201に表示されるカートリッジの交換を促す画像の一例である。アプリケーションは、例えば、「浄水の使用量がXXXLを超えました。カートリッジの交換をおすすめします」等のメッセージを表示した画像を生成する。図8の左図に例示した画像について、ユーザが「詳しく見る」の位置をタッチする操作を行うと、アプリケーションは図8の中図に例示する画像情報を表示部201に出力し、表示部201に表示される。
図8の中図は、アプリケーションが表示部201に表示させる交換用に購入すべきカートリッジを案内する画像の一例である。アプリケーションは、購入すべきカートリッジの商品名やその商品のパッケージなどを表示した画像を生成する。図8の中図に例示した画像について、ユーザが「購入する」の位置をタッチする操作を行うと、アプリケーションは図8の右図に例示する画像を表示部201に表示させる。
図8の右図は、アプリケーションが表示部201に表示させるカートリッジ購入用画面の画像の一例である。ユーザは、この画面から自分が使用している浄水器10に適したカートリッジを、適切なタイミングで簡単に購入することができる。
なお、ユーザは、図8の中図が示す商品情報を参照して、店頭にて新しいカートリッジ4を購入してもよい。
また、図8には、携帯通信装置20の表示部201に表示する画像例を示したが、ユーザは、PC端末30を用いて、分析サーバ装置40が送信したカートリッジの交換を促す情報が記載されたメールを参照し、そのメールに記載された案内情報に従ってカートリッジの購入を行ってもよい。
次にユーザが、交換時期を迎えたカートリッジ4を、新しいカートリッジ4に交換したときの処理について図9を用いて説明する。
図9は、本発明の一実施形態におけるカートリッジ交換時の使用量情報のリセット処理の一例を示すフローチャートである。
説明の便宜のため、浄水器10のカートリッジ4が交換時期を迎えたとする。まず、アプリケーションが、カートリッジ4が交換時期を迎えたこと、および、浄水器10に適したカートリッジ4の案内情報を表示させたとする(ステップS31)。ユーザが、その案内情報に従って、新たなカートリッジ4を購入する操作を行う。例えば、ユーザが、図8の右図で例示した画像について、ユーザが「購入手続きへ」の位置をタッチする操作を行う。すると、アプリケーションは、対象となる商品(「AAA」)の購入指示情報を、通信部204を介して、ECサーバ装置50へ送信させる(ステップS32)。ECサーバ装置50では、当該商品の決済、発送処理を行って(ステップS33)、メーカは、カートリッジ「AAA」をユーザへ発送する。
ユーザは、配送された新たなカートリッジ4を受け取ると、浄水器10に新たなカートリッジ4を取り付ける。例えば、カートリッジ4の取り付け部分には、磁気的または電気的なスイッチ機構がカートリッジ4の取り付け部分または、浄水器10に設けられており、ユーザが新たなカートリッジ4を取り付けるか、浄水器10のリセット操作を行うと、このスイッチ機構の切り替えによる信号が、制御装置100の入力部101に入力される。入力部101が切り替え信号を入力すると、書込制御部102が記憶部103に記録された使用量情報を消去する(ステップS34)。つまり、「日数」、「実使用量」、「本体積算使用量」の各値には0が設定される。これにより、交換後の新たなカートリッジ4についての「日数」および「実使用量」および「本体積算使用量」の更新を0の状態から始めることができる。なお、新たなカートリッジ4を取り付ける場合は、初回使用時を含むものとする。
また、制御装置100(記憶部103)の「日数」および「実使用量」および「本体積算使用量」の更新を0の状態から始める設定は、アプリケーションより、NFC機能部203を介して、浄水器10にリセット指示情報を送っても良い。
カートリッジ4の交換を終えたユーザは、アプリケーションを起動する(ステップS35)。ユーザは、アプリケーションに対してリセット操作を入力する。例えば、アプリケーションは、表示部201に「リセット操作」と表示されたボタン画像を表示させ、ユーザがそのボタン画像の位置に対してタッチ操作する。浄水器10の記憶部103の使用量情報がリセットされていた場合、アプリケーションは、リセット操作の入力を受け付ける(ステップS36)。すると、アプリケーションは、通信部204を介して、リセット指示情報を分析サーバ装置40へ送信させる(ステップS37)。浄水器10の記憶部103の使用量情報がリセットされていなかった場合、その旨を表示してもよい。
分析サーバ装置40では、通信部407を介して、データ収集部401がリセット指示情報を取得し、データ更新部402へ出力する。データ更新部402は、リセット指示情報やその受信日を記憶部406に記録する。また、データ更新部402は、リセット指示情報に含まれる浄水器10の識別情報に基づいて、使用量情報をリセットする(ステップS38)。例えば、対象とする浄水器10の識別情報が「001」の場合、データ更新部402は、図7で例示した累積使用量管理テーブルの累積使用量および累積使用日数に0を設定する。これにより、分析サーバ装置40における交換後の新たなカートリッジ4についての「累積使用量」および「累積使用日数」の更新を0の状態から始めることができる。
従来の浄水器におけるカートリッジ交換時期の通知システムでは、浄水器が備える通信装置がカートリッジの使用量情報を含んだビーコン信号等を所定の時間間隔で能動的に発信するよう構成されていた。定期的な通信は、多くの電力を消費するため、電源装置が必要となることが多かった。頻繁な通知受信により携帯端末の電池残量を消耗させていた。これに対し、本実施形態の浄水器10が備える制御装置100はNFCチップにより通信を行う。この構成の場合、携帯通信装置20からの電力の供給により通信を行うため通信による電力の消費が無くなる。そのため、本実施形態の浄水器10は、内蔵するボタン電池だけで十分な電力を賄うことができ、電池交換なしに長く浄水器10を利用することができる。通信による電力のための電源装置が必要ないので、浄水器10の小型化、コストダウン、設置スペースの自由度が増すなどのメリットが得られる。そのため浄水器10は、蛇口直結型の浄水器に適している。ユーザの都合により浄水器10と携帯通信装置20とを近接させて通信を行うことができるため、頻繁な通知受信による携帯端末の著しい電池残量消費を抑制することができる。
流し台のシンクでは、水だけではなくお湯を使う場合もある。特に蛇口直結型の浄水器の場合、シンクでお湯を使った際、浄水器全体が湯気にさらされる。寒い時期では浄水器本体内を水道水が通過することにより浄水器本体に結露が生じやすい。浄水器本体が湯気にさらされていたり、浄水器本体表面に結露が生じていた場合に電池交換を行うと、液密状態を保っていた電池蓋を外した際に電池収納部内に湿気が入り込み、電池収納部内の電装部品の劣化を招く。電池交換頻度を低減することにより、電池収納部内の電装部品の劣化を低減することができる。特に蛇口直結型の浄水器に好適である。
また、従来のビーコンによる通信方法の場合、ペアリング設定を行う必要があり手間がかかっていた。本実施形態の浄水器10によれば、携帯通信装置20を浄水器10にかざすだけで通信を行うことができるので煩雑な作業を行う必要がない。
なお、浄水器10にボタン電池の残量や残量が残りわずかであることを表示する表示部(液晶パネルなど)を設けたり、浄水器10にLEDランプ等を設け、ボタン電池の残量が少なくなったときにLEDランプを点灯させる等して、ユーザに電池の交換タイミングを知らせるようにしてもよい。これにより、ユーザはボタン電池およびカートリッジ4を適切なタイミングで交換しながら安心して長期間浄水器10を利用することができる。
また、本実施形態によれば、携帯通信装置20の表示部201にて、浄水の使用量などの情報を表示させることができる。そのため、浄水器10には使用量を表示させるためのディスプレイを設ける必要がない。これにより浄水器10の小型化、コストダウンを実現することができる。また、浄水器10にディスプレイを設けないことにより、ディスプレイへの情報の表示のために使用する電力を削減することができるので、ボタン電池の消費を低減することができる。
また、本実施形態によれば、分析サーバ装置40は、カートリッジ4の交換タイミングを通知する。従って、ユーザは、カートリッジ交換の最適なタイミングを把握することができ、カートリッジ4の交換時期で悩む必要がない。また、分析サーバ装置40が通知する交換タイミングでカートリッジ4を交換することで、常に適切に濾過された浄水を利用することができる。また、分析サーバ装置40は、ユーザに適したカートリッジ4の購入案内情報を提供してくれるので、ユーザは、どのカートリッジを購入すればよいか悩むことなく、適切なカートリッジを購入することができる。また、携帯通信装置20またはPC端末30を用いて、適切なカートリッジをインターネット上のECサイトから購入することで、カートリッジ購入の手間を省くことができる。
なお、アプリケーションは、読み取り処理を行った日時を携帯通信装置20の記憶部(図示せず)に記録させ、所定の期間(例えば1週間)が経過すると、「携帯通信装置20を浄水器10に近づけて使用量情報の読み取りを行ってください」といったメッセージを表示部201に表示するように指示しても良い。このようにすることで、ユーザに読み取り処理の実行を促し、定期的に使用量データを収集することができる。
ユーザに携帯通信装置20を浄水器10に近接させて使用量情報の読み取りを促す方法として、上述の他に、ユーザの読み取り処理の実行のモチベーションを高める方法により、読み取り処理の実行をより確実にユーザに行わせる。
例えば、所定の期間内での読み取り処理の実行毎に、ECサイトで利用できるポイントをユーザに付加する。所定の期間内は、1日毎から最長1週間程度毎の期間で適宜設定可能である。読み取り処理の実行1回毎では、頻繁に読み取り処理を行うユーザが現れたり、1週間を超えると期間が空きすぎて、読み取り処理の実行をユーザが忘れてしまう可能性がある。また、読み取り処理を行うと、ユーザが楽しめるように携帯通信装置20に動画やアニメーション、またはメッセージ等を表示したり、ゲームアプリケーション等の育成ソフトと連動させる等により、ユーザの読み取り処理を行う意欲を向上させることも考えられる。
これまでに、浄水器10から送信される使用量情報に基づいて、カートリッジ4の交換時期を判定する実施形態について説明した。例えば毎日携帯通信装置20を浄水器10に近づけ読み取り処理を実行させるユーザであれば、上記の機能だけでも、適切な交換時期を通知することができる。しかし、ユーザは、読み取り処理の実施を忘れがちである。そのようなユーザに対しても適切な時期にカートリッジの交換を促す通知を行うことができるように、分析サーバ装置40は、カートリッジ交換時期の予測機能を有している。
図10は、本発明の一実施形態において記憶部406に記録された使用量情報の一例を示す第2の図である。
図7の累積使用量管理テーブルでは、あるユーザの浄水器10(制御装置100)から携帯通信装置20を通じて送信されてくる使用量情報について、カートリッジ交換期限の判定を行う場合に必要な情報を例示した。
図10に携帯通信装置20から送信された使用量情報の履歴を蓄積するデータテーブル(使用量履歴テーブル)の一例を示す。使用量履歴テーブルは、全国の浄水器10から送信された使用量情報のログデータである。例えば、使用量履歴テーブルには、「浄水器の識別情報」、その浄水器10が使用されている「地域」、「携帯通信装置の識別情報」、「受信日」、「日数」、「実使用量」、「本体積算使用量」などの情報か記録される。「浄水器の識別情報」は、例えば、浄水器10の製造番号、NFCモジュールの識別番号などで、カートリッジの種類の特定に用いられる。NFCモジュールの識別番号であれば、浄水器に新たに情報を付与することなく、そのまま流用するこができ効率的である。「地域」は、携帯通信装置20で稼働するアプリケーションが送信指示する送信対象情報に含まれており、GPS機能などで測位されたものであっても良いし、浄水器10の新規購入時に携帯通信装置20にアプリケーションをインストールする際にユーザに地域情報を入力してもらってもよい。また、予めユーザ登録により地域情報を入力してもらい、分析サーバ装置40に記録してもよい。「携帯通信装置の識別情報」は、アプリケーションがインストールされた携帯通信装置20を一意に特定できる情報(MACアドレス、UDIDなど)である。「受信日」は、分析サーバ装置40が携帯通信装置20から使用量情報を受信した日である。「日数」と「実使用量」と「本体積算使用量」は、図5で説明したように浄水器10が備える制御装置100の記憶部103に記録されていた情報である。
図10に例示する使用量履歴テーブルの情報を用いて、分析部405は、携帯通信装置の識別情報ごとに、その携帯通信装置20を使用するユーザの浄水器10について、カートリッジ4の交換時期が何時頃になるのかを予測する予測モデルを構築する。例えば、分析部405は、使用量履歴テーブルに記録されている過去の使用量情報のうち「日数」と「実使用量」を用いて1日にどれぐらいの浄水を使用するかを計算し、計算した1日あたりの使用量から累積使用量が閾値に到達するまでの日数を求め、これを予測モデルとしてもよい。あるいは、分析部405は、「受信日」と「日数」から「実使用量」が示す使用が実際にあった月や季節を計算し、季節ごとに累積使用量が閾値に到達するまでの日数を算出してもよい。
このような予測モデルを構築することにより、浄水器10の購入後しばらくは定期的に読み取り処理を行っていたユーザが、その後、読み取り処理を行わなくなり使用状況が検出できなくなった場合でも、過去に収集した使用量情報に基づいて構築した予測モデルを用いることで、ユーザにカートリッジ4の交換時期を通知することができる。
具体的には、過去の使用実績に基づいて推測されるカートリッジ交換時期が、新しいカートリッジ4を使用し始めてからX日後であった場合、予測部404は、最後に携帯通信装置20からリセット指示情報を受信した日にX日を加算してカートリッジの交換時期を予測する。予測部404は、予測した交換時期が近付くと、携帯通信装置20に交換時期の到来を示す情報を通知する。これにより、浄水器10から意識が遠のいていたユーザに対しても、適切なタイミングでカートリッジの交換を促すことができる。
また、分析部405は、さらに「地域」の情報を用いて、地域ごとのカートリッジの消耗度の傾向を分析し、予測モデルに反映させてもよい。例えば、ある種類αの浄水器10(同じ種類のカートリッジ4)について、地域Aでの累積使用量が閾値に到達するまでの日数が平均「X1」日であったとする。また、地域Bについては平均「X2」日であるとする。このような場面で、地域Aでは使用実績があり、地域Bでは使用実績の無い種類βの浄水器10が地域Bでの使用され始めた場合、例えば、分析部405は、種類βの浄水器10のカートリッジ交換時期について、地域Aでの使用実績に基づいて構築した予測モデルに対して地域Aと地域Bの差を考慮して補正した予測モデルを構築してもよい。(例えば、地域Aでの閾値がY日の場合、地域BはY×(X2÷X1)とするなど。)
また、例えば1年前までは、ある種類αの浄水器10(同じ種類のカートリッジ4)について分析部405が分析した累積使用量が閾値に到達するまでの日数が、地域Aと地域Bの両方で平均「X1」日であったとする。しかし、現在は地域Aについては平均「X1」日であるが、地域Bについては「X1」より短い平均「X2」日であるとする。このような場合、浄水器10のメーカは、例えば、地域Bのユーザに対して、以前よりも早めにカートリッジ4を交換するよう呼びかけたり、それに備えて在庫の調整を行ったりといった対策を講じることができる。
なお、上記の実施形態では、判定部403を分析サーバ装置40が備える構成としたが、図7で例示した累積使用量管理テーブルを携帯通信装置20の記憶部に格納し、表示制御部202に判定部403と同様の機能部や、カートリッジ交換時期の判定に用いる閾値や、交換すべきカートリッジの商品情報を実装し、携帯通信装置20側でカートリッジの交換時期を判定してもよい。このように構成した浄水器10と携帯通信装置20とを含む浄水器システムにより、個々の浄水器10についてのカートリッジ交換時期の通知や、適切なカートリッジの案内を行うことができる。
また、上記の実施形態では、蛇口直結型の浄水器10に制御装置100を実装する例を記載したが浄水器の種類はこれに限定されない。例えば、シンク上に設置する据え置き型の浄水器に制御装置100を実装してもよい。また、例えば、ポット型の浄水器の蓋に制御装置100を実装してもよい。
また、例えば、アンダーシンク型、スパウトイン型、カウンターオン型等のビルトイン型の浄水器に適用してもよい。具体的には、アンダーシンク型の場合は、水栓のレバーハンドル内部、水栓吐水口の入水部や先端部、カートリッジ接続用のホースに制御装置100を実装してもよい。スパウトイン型の場合は、水栓レバーハンドル内部、フロントレバー内部、シャワーヘッドとスパウトの本体間、シャワーヘッドの引出ホースに制御装置100を実装してもよい。カウンターオン型の場合は、レバーハンドル内部、水栓吐水口と本体間、水栓吐水口の入水部や先端部に制御装置100を実装してもよい。
アルカリ浄水器タイプの場合は、水栓のレバーハンドル内部、水栓吐水口の入水部や先端部、カートリッジ接続用のホース、アルカリ整水器本体内部に制御装置100を実装してもよい。据え置き型、アンダーシンク型、ポット型、ビルトイン型の浄水器の場合、電源には、例えば家庭用の単相100V電源を利用することができる。
なお、本実施形態の浄水器10は、次のような機能を備えていてもよい。例えば、カートリッジ4の下流側に水質の分析装置(塩素計、pH計、TDS(total dissolved solids)計等)及びその検出部を設置する。そして分析装置の分析結果を記憶部103に記録し、ユーザが携帯通信装置20を浄水器10に近接させると、分析結果が携帯通信装置20へと送信されるようにする。これにより、浄水の水質状況をユーザに通知することが可能になる。また、ユーザは、水質の状況を把握でき、きめ細かな対応が可能となる。またユーザは浄水の水質の状況を把握することができ、より安心感を得る事ができる。
また、例えば、浄水器10は、ソーラー発電装置、LED発電装置、水力発電装置(例えば、原水の流路に羽根車を設ける)、およびそれらが発電した電力を蓄電する蓄電装置を備える構成としてもよい。これにより、ボタン電池を備えない構成としたり、ボタン電池をバックアップ用の電源とする構成とすることができ、浄水器10の省エネルギー化を図ることができる。
<実施例>
以下、実施形態の一具体例について説明するが、本実施形態は以下の記載によっては限定されない。
図11は、本発明の一実施形態における浄水器10Aの一例を示す第1の図である。
図12は、本発明の一実施形態における浄水器10Aの一例を示す第2の図である。
図11に例示する浄水器10Aは、浄水器本体2Aと円柱状のカートリッジ4Aとで構成されている。浄水器10Aは、原水受入口7Aを水道蛇口に着脱可能に接続する構造を有する、いわゆる蛇口直結型の浄水器であり、浄水器本体2Aには切換操作部6A、パネル部105Aが取り付けられている。パネル部105Aには、NFCアンテナとLED(light emitting diode)106Aが配置される。浄水器本体2Aには、流量検出部120と、制御装置100、それらに電力を供給する電源部110が内蔵されている。制御装置100は、図2で説明した機能に加え、流量検出部120が検出した浄水の単位時間当たりの流量(例えばL/min)が適切かどうかを判定し、その結果によってLED106Aを点灯したり消灯したりする機能を有する。例えば、流量が適切な範囲内であれば、制御装置100は、LED106Aを点灯させ、流量が不適切(流量が大きすぎる等)な場合は消灯する。また、ユーザが、アプリケーションを起動させた状態で、携帯通信装置20を浄水器10Aのパネル部105Aに近接させる。すると、NFC通信が開始され、携帯通信装置20は、浄水器10Aから使用量情報を読み取る。なお、制御装置100は、浄水器本体2Aの内部のパネル部105Aの裏側に設けられた防水性を確保したケース内に設けられている。
図12の中図に浄水器10Aを上方(蛇口側)から見た図を、下図に浄水器10Aを下方(原水、浄水等の出口側)から見た図を、図12の上図に浄水器10AのA−A断面図を示す。図12の中図に示すように浄水器本体2Aは略L字状であり、原水受入口7Aから供給された水道水は、切換操作部6Aの操作によって、浄水器本体2Aの底部に設けられた浄水出口9A、シャワー出口9B、原水出口9Cの何れか一つから流出する。切換操作部6Aが、浄水位置に切り替えられると、水道水は、中図の矢印122a、上図の矢印122bが示す流路を経由してカートリッジ4Aに供給される。カートリッジ4Aの濾過材で濾過された浄水は、上図に示す矢印122c、122dが示す流路を経由して浄水出口9Aから吐出される。矢印122c、122dが示す流路の途中には、流量検出部120が設けられる。具体的には、浄水が通過する流路を通過する水流によって一方向に回転する羽根車が設けられるとともに、この羽根車の軸内に磁石を取り付け、磁石の回転数がリードスイッチ等の磁気検出手段によって検出されるように構成される。磁石の回転数は羽根車の回転数に比例し流量の増減を反映するため、リードスイッチで検出される回転数を、制御装置100が演算して、流量や積算流量など必要な情報を算出し、それを記憶部103に記録する。また、下図に示すように浄水器本体2Aの背面側には電池収納部111Aが設けられ、電池収納部111Aにはボタン電池(電源部110)が収納される。電源部110は、流量検出部120と制御装置100とに電力を供給する。
図13は、本発明の一実施形態における制御装置100の実装例を示すブロック図である。
制御装置100は、マイコン(microcomputer)A10、電池収納部111A(電池ケース)、流量検出部120(流量センサ)、NFCチップA14(NFCモジュール)、LED106Aで構成される。電池収納部111Aには、ボタン電池(電源部110)が格納される。また、マイコンA10は、入力部101、書込制御部102、記憶部103に相当するデータフラッシュROM(read only memory)を備えている。また、マイコンA10は、流量検出部120が検出した浄水の流量に応じてLED106Aの点灯・消灯を制御する。さらにマイコンA10は、電源電圧(ボタン電池の電圧)を検知して、検知した電圧が所定の閾値以下(低電圧)の場合、電圧の情報をNFCチップA14へ出力する機能を有している。NFCチップA14は、通信部104を備える。
切換操作部6Aが浄水位置にあると、流量検出部120が備える磁石A13が回転し、流量検出部120が備えるリードスイッチA15がオン・オフする。流量検出部120は、浄水の流量に応じたデューティ比や周波数を有するセンサ信号を出力し、マイコンA10は、このセンサ信号を取得してセンサ信号の周波数等から浄水の流量を算出し、流量が適切かどうかを判定する。流量が適切であれば、マイコンA10はLED106Aを点灯させる。また、マイコンA10は、取得したセンサ信号が示す流量を積算して1日分の浄水使用量を算出し、この値を記憶する。マイコンA10は、このほかにもカートリッジ4A交換後の経過日数や流量積算値などを算出し記憶する。また、ユーザが、携帯通信装置20をNFCチップA14へ近接させると、マイコンA10は、NFCチップA14を介して使用量情報(浄水器10Aの識別情報、カートリッジ4Aの使用日数と、日々使用した流量の情報、流量の積算値)を、携帯通信装置20へ送信する。また、マイコンA10は、電源電圧が低電圧となった場合、電源電圧が低電圧となったことを、NFCチップA14を介して、携帯通信装置20に通知する。なお、電源電圧が低電圧であることを判定するための閾値は、多段階(例えば、3段階)に設定されていて、マイコンA10は、携帯通信装置20にどの段階の閾値を下回ったかを通知する。後述するように、携帯通信装置20では、表示制御部202がボタン電池の残量に応じた情報を出力し、表示部201が当該情報を表示する。この表示により、ユーザは、ボタン電池の残量の程度を把握することができる。
図14は、本発明の一実施形態における浄水器管理システム1の一例を示す図である。
図6等で説明したとおり、ユーザが、携帯通信装置20をNFCチップA14へ近接させると、携帯通信装置20は、使用量情報を浄水器10Aから取得し、使用量情報を分析サーバ装置40へ送信する。分析サーバ装置40では、使用量情報が蓄積され、浄水器10Aごとにカートリッジ4Aの交換時期の予測が行われる。そして、交換時期が近付くと、予測部404は、交換時期が近付いていることを示す情報を、当該カートリッジを使用しているユーザの携帯通信装置20へ通知する。その際、一般に提供されているプッシュ通知を行うサービスを利用しても良い。具体的には、予測部404は、通知したいユーザを特定する情報、プッシュ通知を行う日時、通知内容(メッセージ)などの情報を、プッシュ通知サービスを提供する企業のプッシュ通知用サーバ41に登録する。プッシュ通知用サーバ41は、指定された日時に、「交換時期が近づいています」等のメッセージを対象となるユーザの携帯通信装置20へ通知する。
図15は、本発明の一実施形態における表示制御部202が表示部201に出力し、表示部201が表示する画像の一例を示す第1の図である。図16は、本発明の一実施形態における表示制御部202が表示部201に出力し、表示部201が表示する画像の一例を示す第2の図である。図17は、本発明の一実施形態における表示制御部202が表示部201に出力し、表示部201が表示する画像の一例を示す第3の図である。
図15にアプリケーションによって表示部201に表示される画像(画面)の遷移を示す。ユーザが、アプリケーションを起動すると、起動画面が表示される(画面1)。起動画面では、いわゆるスプラッシュ表示等が行われ、次の画面に遷移する。まず、購入後、またはカートリッジ交換後の初回起動時には、購入店登録画面が表示される(画面2)。購入店登録画面の例を図16の左図に示す。ユーザは、ECサイトで購入するか、実際の店舗で購入するかを選択し、ECサイトで購入する場合は「ECサイトで購入」ボタンを、実際の店舗で購入する場合は「購入店舗記入」ボタンを押下する。「購入店舗記入」ボタンが押下された場合、アプリケーションは表示制御部202に対して店舗の名称などを記入する画面を表示する情報を出力させ、表示部201は当該情報を表示する。ユーザは店舗の名称等を記入、登録する。
初回起動時ではない場合や、購入店登録画面で購入店舗等の登録が完了すると、情報表示画面(メイン画面)が表示される(画面3)。情報表示画面では、計測データが表示される。情報表示画面の例を図16の右図に示す。図示するように情報表示画面では、使用している浄水器10Aおよびカートリッジ4Aの型番、浄水の使用量(ペットボトル何本分使用したか、または、その分量のペットボトルを購入したときの金額に換算して表示)、カートリッジ残量(あと何L使用できるかを表示)、カートリッジの交換予定日、電池残量(4段階で表示)、最後にユーザが携帯通信装置20を浄水器10Aへ近接させた日時を表示する。なお、電池残量は、残量に応じて色別に表示し、例えば、残量が最小の段階を下回った場合は赤色で表示してもよい。また、情報表示画面には、例えば「浄水器にタッチして情報を更新」といった浄水器10と携帯通信装置20とを近接させて通信を行う操作を促す情報が表示されていて、ユーザが通信操作を行うと、上記の浄水の使用量、電池の残量等の情報が更新される。
また、情報表示画面には、「カートリッジ・電池交換」等の消耗品を購入する画面へ誘導する情報(ボタンやリンク等)が表示されていて、ユーザがこの表示箇所を押下すると、カートリッジや電池を購入するための購入誘導画面(画面4)が表示される。購入誘導画面の例を図17に示す。図17の左図は、初回起動時にECサイトを選択した場合に表示される購入誘導画面である。購入誘導画面には、ユーザが使用する浄水器10Aに適したカートリッジの選択肢が表示される。ユーザは、「オンラインストアへ」ボタンを押下し、選択肢の中から選んだカートリッジを購入する。図17の右図は、初回起動時に購入店舗を登録した場合に表示される購入誘導画面である。購入誘導画面には、ユーザが使用する浄水器10Aに適したカートリッジの選択肢が表示される。また、購入誘導画面には、ユーザが購入店登録画面(画面2)で登録した店舗名とその店舗で購入することを薦めるメッセージが表示される。さらに、購入誘導画面には、ユーザがECサイトからも購入することができるように「オンラインストアへ」ボタンが表示される。
図17では、カートリッジの購入に関する画面を例示したが、ボタン電池の購入を誘導する画面が表示されても良い。
また、図14で説明したプッシュ通知が表示された場合、ユーザがそのプッシュ通知によって表示されたメッセージをタップ操作すると、図17で例示した画面が表示される。
ユーザは、購入誘導画面にてカートリッジ4Aを購入すると、購入したカートリッジ4Aを浄水器10Aに取り付ける。また、購入誘導画面でカートリッジ購入後に表示される画面には、カートリッジ4Aの交換方法を案内したり、次画面へ誘導する情報(「次へ」ボタン等)が表示される。カートリッジ4Aを交換したユーザは、「次へ」ボタンを押下する。するとアプリケーションにより制御された表示制御部202が、カートリッジ交換後の操作を案内する交換後リセット画面(画面5)の情報を出力し、表示部201は当該情報を表示する。交換後リセット画面では、カートリッジ交換完了後に、浄水器10と携帯通信装置20とを近接させて通信を行うことを促す情報(例えば、「携帯端末装置を浄水器に1秒以上タッチしてください」等)が表示される。この案内に従ってユーザがタッチ操作を行うと、NFCチップA14を介して浄水器10Aにリセット命令が通知され、図9で説明したリセット処理が実行される。
なお、例えば情報表示画面の右上端に設定画面の呼び出しボタンが配置されていて、このボタンを押下すると、設定画面が表示されても良い。設定画面では、使用中の浄水器10Aやカートリッジ4Aの型番が確認できる。また、浄水器10Aの購入店舗の変更やアプリケーションの利用規約、アプリケーションで使用しているOSS(Open Source Software)のライセンスに関する情報を表示することができる(画面6)。
次に本実施形態による電力消費量の低減効果について説明する。
浄水器10Aについて、消費電流量(電池の消費量)の検討を行うと次のような結果が得られた。浄水の使用量をある所定値と定めた場合、流量検出部120、LED106Aによる消費電流量は1日あたり約0.28mAh、1日に20回タッチ操作を行った場合のNFCチップA14による消費電流量は約0.005mAhとなることが分かった。浄水を同じ条件で使用し続けたと仮定した場合、ボタン電池(電池容量210mAh)の寿命は約2.1年となる。このように本実施形態のタッチ操作によるNFC通信の影響は、ボタン電池の消費電流量にほとんど影響しない。
これに対し、比較のために浄水器10Aに、NFCチップA14の代わりに、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信により使用量情報を送信する目的でBeacon発信機を取り付けた場合の電池消費量を検討する。例えば、アドバタイズ信号を常に(100msec間隔で)発信するとする。アドバタイズ信号の送信時の電流を6mA、1回あたりの動作時間を0.02sec、スリープ時の電流を0.0008mA等とすると、Beacon発信機による消費電流量は1日あたり約2.89mAhである。また、浄水の使用量は上記と同じとすると、流量検出部120、LED106Aによる消費電流量は1日あたり約0.28mAhである。この場合、上記のボタン電池の寿命は0.18年(約2ヶ月)となる。
また、1日の浄水の使用回数を20回とし、浄水の使用時に限り5分間アドバタイズ信号を発信するとして消費電流量を計算した(送信時、スリープ時の消費電流量は上記と同じ条件)。すると、Beacon発信機による消費電流量は1日あたり約0.21mAhであった。この場合、上記のボタン電池の寿命は1.18年となる。
これらのことから、本実施形態の浄水器10Aであれば、ボタン電池の電力消費量は、流量検出部120およびLED106Aの動作による消費に限られ、長期間(例えば2年間)使用できることが分かる。特に本実施形態の浄水器10Aは、使用量情報を表示する液晶ディスプレイ等の表示部を備えず、使用量情報を携帯通信装置20でのみ表示する構成としているため、上記のような消費電力の抑制がより向上する。
以下、表示部201に表示する画像の具体例を示す。
図18は、本発明の一実施形態における起動画面の一例を示す図である。図18に例示する起動画面の遷移は、図15における「画面1」の起動画面表示の具体例である。アプリケーションが起動すると、ロゴマークが表示され、プログラムのアップデート情報などが通知されてもよい。
図19は、本発明の一実施形態における初回登録画面の一例を示す第1の図である。図19は、浄水器10の購入時など、初回登録時に行う登録画面の具体例である。登録画面では、浄水器10へのタッチ操作が案内されてもよい。
図20は、本発明の一実施形態における初回登録画面の一例を示す第2の図である。図20に例示する画面の遷移は、図15における「画面2」の購入店登録画面の具体例である。購入店の登録は、例えば、浄水器10の登録に続いて行う。この画面では、メーカの公式オンラインショップや販売店の情報を登録することができてもよい。図21は、本発明の一実施形態における初回登録画面の一例を示す第3の図である。図20にした画面で購入店の登録を行うと、例えば、図21に示す登録完了を示す画面へと遷移される。また、購入店の登録を行うと、例えば、図22以降に示すように浄水器10のステータス表示画面へと遷移してもよい。
続いて浄水器のステータス表示画面の例を図22〜図29に示す。
図22〜24は、それぞれ、本発明の一実施形態における浄水器ステータス表示画面の一例を示す第1〜第3の図である。
図22の左図に浄水器のステータス表示画面の概要を示す。図示するように浄水器10のステータス表示画面には、カートリッジ残量、利用期間、カートリッジの交換予想日、電池残量が表示される。図22の右図には、カートリッジの交換予想日、電池残量、利用期間の各項目の表示例を示す。図23の左図には、カートリッジ残量の表示例を示す。表示制御部202は、交換時期までの期間に応じて様々な態様でこれらの情報を表示部201に出力し、表示部201は当該情報を表示する。例えば、初期は安心な状態を意味する青色や緑色などで各項目のステータスを表示し、交換期限が近付くにしたがって注意を喚起する黄色などで表示し、最終的に交換時期を迎えると、あるいは、期限間際になると、警告を意味する赤色などで表示してもよい。これらの表示を参照することでユーザは、カートリッジ及び電池の使用状況を一目で把握することができる。なお、ユーザは、携帯通信装置20を浄水器10に近接させることで各項目の値を更新することができる。
図23の右図には、カートリッジおよび電池の使用状況に合わせて表示されるダイアログ画面の一例を示す。カートリッジ等の交換時期を迎えると、表示制御部202は、ダイアログ表示してユーザに交換時期を迎えたことを通知する情報を出力してもよい。
図24には、カートリッジ残量に応じて変化する背景画像の例を示す。この例では、カートリッジ残量を表す水面の波形が、カートリッジ残量の減少に伴って低下していく様子が示される。この例のように、表示制御部202は、背景画像全体を使ってカートリッジの残量を視覚化して通知する情報を出力するようにしてもよい。
図25は、本発明の一実施形態における浄水器ステータス表示画面の一例を示す第4の図である。図25に例示するのは、カートリッジの交換時期などを通知するプッシュ通知が無効となっている場合にプッシュ通知を有効にすることを促す表示例である。
図26は、本発明の一実施形態における浄水器ステータス表示画面の一例を示す第5の図である。図26に例示するのは、タッチ操作を行っても、積算流量が0となっている場合に表示されるダイアログ画面である。
図27は、本発明の一実施形態における浄水器ステータス表示画面の一例を示す第6の図である。図27に例示する一連の画面は、初期登録したものと異なる浄水器10にタッチ操作を行った場合に表示される。
図28は、本発明の一実施形態における浄水器ステータス表示画面の一例を示す第7の図である。図28に浄水器10とのタッチ処理が失敗した場合、再度、タッチ操作を行うことを促すダイアログ画面の一例を示す。
図29は、本発明の一実施形態における浄水器ステータス表示画面の一例を示す第8の図である。図29に、カートリッジ残量が低下するに伴って変化するステータス表示画面の様々な表示例を示す。図29の上段の一番左側にカートリッジ交換直後のステータス表示画面を示す。上段の左側から右側に向かってカートリッジ残量が徐々に減少し、さらに下段の最も左側に例示する画面へと変化し、下段の左側から右側に向かって、さらにカートリッジ残量が減少していく場合のステータス表示画面を示す。最終的にカートリッジ残量が無くなると、下段の右側から2つ目の画面が表示され、その場合、下段の最も右側に示すようにカートリッジの交換を促すダイアログが表示されてもよい。
次にカートリッジや電池の交換時期が到来したときに用いる表示画面の例を示す。
図30は、本発明の一実施形態におけるカートリッジ交換のメニュー画面の一例を示す図である。メニュー画面には、カートリッジ購入方法、カートリッジ交換方法、電池交換方法のそれぞれを案内する画面へ遷移するためのボタンが表示される。ユーザがカートリッジの購入方法のボタンを押下すると図31の画面が表示され、ユーザがカートリッジ交換方法のボタンを押下すると図32の画面が表示され、ユーザが電池の交換方法のボタンを押下すると図35の画面が表示される。
図31は、本発明の一実施形態におけるカートリッジ購入画面の一例を示す図である。
図31に示す画面には、交換対象となる商品のパッケージの拡大画像を表示するボタンと、その商品の購入ができるオンラインストア(公式ストア)へのボタン、初期登録で登録した購入店名などが表示される。
図32は、本発明の一実施形態におけるカートリッジ交換方法表示画面の一例を示す第1の図である。図32にカートリッジ交換方法を説明する画面を示す。
図33は、本発明の一実施形態におけるカートリッジ交換方法表示画面の一例を示す第2の図である。図33に、カートリッジ交換後の確認作業を説明する画面を示す。
図34は、本発明の一実施形態におけるカートリッジ交換方法表示画面の一例を示す第3の図である。図34に、カートリッジ交換後の確認作業時に浄水器10へのタッチ操作に失敗したときに表示される画面を示す。
図35は、本発明の一実施形態における電池交換方法表示画面の一例を示す図である。図35にボタン電池の交換方法を説明する画面を示す。
図36は、本発明の一実施形態における設定画面の一例を示す図である。
図30のメニュー画面の右上の設定ボタンを押下すると、図36に例示する浄水器やカートリッジの設定画面が表示される。設定画面では、使用中の浄水器10の品番、使用中のカートリッジの品番、浄水器10やカートリッジを購入する店舗を参照したり、設定し直したりすることができてもよい。
図37は、本発明の一実施形態におけるプッシュ通知表示画面の一例を示す図である。
例えば、カートリッジの交換時期が近づいていることを通知するメッセージがプッシュ通知により通知された場合、表示制御部202は、図37の左図に例示するように「浄水器からのお知らせがあります。カートリッジの交換時期が近づいています。」という情報を表示部201に出力し、表示部201は当該情報の表示を行ってもよい。カートリッジの交換時期が過ぎたことを通知するメッセージ、あるいは、浄水器のタッチ操作を促すメッセージがプッシュ通知により通知された場合も同様である。これらのプッシュ通知を受けた場合の表示例をそれぞれ図37の中図、右図に示す。
以上、様々な実施形態を説明したが、さらに以下のような実施形態でも良い。
例えば、上記例では、カートリッジを流れる流量に基づいてカートリッジの交換時期を判定する場合を例に説明を行ったがこれに限定されない。例えば、カートリッジを装着してからの経過時間に基づいて、所定の期間が経過したカートリッジの交換時期を迎えたと判定してもよい。あるいは、浄水が流れる時間を計測し、この時間が閾値を超えると、カートリッジの交換時期を迎えたと判定してもよい。あるいは、単位時間当たりの流量(例えばL/min)を測定し、流量が所定の閾値を下回ると、カートリッジの交換時期を迎えたと判定してもよい。あるいは、浄水の使用頻度(例えば1日あたりの浄水の使用回数)に基づいて、累積の使用回数が所定の閾値を超過すると、カートリッジの交換時期を迎えたと判定してもよい。あるいは、カートリッジを流れる流量と、使用時間や使用頻度を組み合わせてカートリッジの交換時期を判定してもよい。これにより、カートリッジの交換時期の予測がより正確に行うことができる。
また、例えば、浄水器10に水質計を設け、原水、浄水の少なくとも一方の水質を計測し、水質の情報を携帯通信装置20へ送信するようにしてもよい。水質とは、例えば、水中に含まれる無機イオン(カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、マンガンなど)の総量を示すTDS(Total Dissolved Solids:総溶解固形物)、全有機炭素の量を示すTOC(Total Organic Carbon)、残留塩素等の水質指標である。また、例えば、浄水器10に水温計を設け、原水、浄水の少なくとも一方の水温を計測し、水温の情報を携帯通信装置20へ送信するようにしてもよい。また、例えば、浄水器10に水圧計を設け、原水、浄水の少なくとも一方の水圧を計測し、水圧の情報を携帯通信装置20へ送信するようにしてもよい。これにより、ユーザは、原水や浄水の水質を把握することができる。また、カートリッジを流れる流量、使用時間、使用頻度に加え、水質、水温、水圧などを考慮してカートリッジの交換時期を判定してもよい。
流量検出部120は本願センサの一例であり、流量検出部以外に、水質計や水圧計をセンサとして用いても良い。これにより、流量だけではなく、水質や水圧の情報により、カートリッジの交換時期を判定することが可能となる。
また、浄水器10やカートリッジのパッケージに販売店のWebサイトのURLを含む情報を表示してもよい(QRコード(登録商標)が表示されたシールを貼付ける等)。例えば、ユーザは、図20に例示した購入店の登録画面で、携帯通信装置20を用いてそのQRコード(登録商標)を読み取ることにより、初期登録を行うことができてもよい。これにより、販売店での購入を促し、販売店の売上向上を図ることにより、カートリッジのメーカは、販売店を確保することができる。また、浄水器10のユーザの利便性が向上する。
また、カートリッジにその品番や寿命などを記憶するNFCチップやICタグを設けてもよい。そしてカートリッジと浄水器10の本体が通信を行うことによって、浄水器10がカートリッジの品番や寿命などを認識してもよい。また、携帯通信装置20がタッチ操作により、直接カートリッジのNFCチップやICタグと通信を行い、カートリッジの品番や寿命を、携帯通信装置20にて認識できるようにしてもよい。例えば、カートリッジの品番と寿命の情報を携帯通信装置20で記憶し、最初にそのカートリッジの品番を認識してから、NFCチップから読み取った寿命の情報が示す期間が経過すると、携帯通信装置20は、カートリッジの交換時期であるとのメッセージを表示してもよい。これにより、浄水器10が流量センサやNFCチップを備えていなくても、ユーザは、カートリッジの交換時期を把握することができる。また、NFCチップ等にそのカートリッジが正規品であることを示す情報を記憶させ、浄水器10または携帯通信装置20がNFCチップの情報を読み取った際に、正規品でない場合は、携帯通信装置20及び分析サーバ装置40に不製品が使用されていることを通知したり、浄水器10にて浄水が流れないように制御できたりしてもよい。
また、浄水器10は、固有の識別情報を備え、この識別情報に基づいて、分析サーバ装置40側で、流量や水質、カートリッジ交換時期などの各種情報が管理されていてもよい。これにより、ユーザの個人情報を収集することなく、カートリッジ交換を通知することができる。
また、SNS(social networking service)など、ユーザの個人情報を収集してWeb上でサービスを提供する外部のWebページと分析サーバ装置40との間でID連携(Single Sign OnやID Federation)を行って、各ユーザが利用しているカートリッジの情報のみを分析サーバ装置40から抽出し、各ユーザ別のWebページを提供するサービスを浄水器10のメーカが提供してもよい。これにより、ユーザは、浄水器10のメーカに個人情報を提供することなく、自分が使用する浄水器10およびカートリッジの使用状況などを、この個人別のWebページで把握することができる。
また、カートリッジの交換時期の判定は分析サーバ装置40に依らず、携帯通信装置20にて行ってもよい。
また、携帯通信装置20が、ユーザの生活圏の気候、天候の情報を受信するようにしてもよい。例えば、他の装置が、部屋の温度や湿度を計測した情報を携帯通信装置20へ送信し、温度が所定の温度より高くなると、表示制御部202が、「暑いので水を飲みましょう」といったメッセージを表示する情報を表示部201に出力してもよい。湿度が高い場合も同様に水分補給を促すメッセージを表示するようにしてもよい。また、外部サーバから天気の情報を携帯通信装置20へ送信し、日差しが強ければ、アプリケーション202は、「暑いので水をこまめに飲みましょう」というメッセージを表示する情報を出力してもよい。
また、浄水器10は、各種低消費電力無線規格/技術に適用した無線モジュールを備えても良い。低消費電力無線規格/技術としては、BLE、EnOcean、LPWA (SIGFOX、LoRa、Wi-Fi HaLow、RPMA、Flexnet、IM92)、Wi-SUN等がある。携帯通信装置20で浄水器10をタッチすることにより上述の無線モジュールが起動し、無線モジュールを介して携帯通信装置20又は直接分析サーバ装置40に使用量情報等を送信しても良い。
また、NFCにより、浄水器の無線モジュールのペアリングを行えるようにしても良い。これにより、各種無線モジュールの設定が容易となるとともに、使用量情報等の各種データ送信が容易に行えるようになる。
また、上述の無線モジュールは、浄水器10の付属ボタンをプッシュする、浄水器10のディスプレイを指でタッチする事により起動しデータ通信を行っても良い。特に浄水器を取り付けた後に上記操作を行おうとすると、面倒であることから、ユーザの使い勝手が向上する。
また、上述の無線モジュールを備えることにより、複数の浄水器10を、その内の1台の浄水器10にて管理することが可能となる。上述の無線モジュールを備えることにより、複数の浄水器10間で通信が可能となることから、その内の1台の浄水器10と携帯通信装置20との間で使用量情報等の各種データ通信を行うことにより、複数の浄水器10の使用量情報等の各種データをまとめて取得することが可能となり、ユーザの各種データの取得および管理が、より容易となる。
また、無線モジュールのデータ通信は、上述のソーラー発電装置、LED発電装置、水力発電装置(例えば、原水の流路に羽根車を設ける)、およびそれらが発電した電力を蓄電する蓄電装置を利用しても良い。
このようにすることで、浄水器本体の電池寿命を延ばすことができる。
また、浄水器の無線モジュールやNFCが通信する情報の種類(例えば、カートリッジ購入先、利用開始日、カートリッジの値段、カートリッジ交換予定日、コメント、名前、個人情報、SNSにデータ送付等)を、携帯通信装置20のNFCチップを介して、浄水器10の制御装置100に書き込みしても良い。
このようにすることで、通信する情報の設定を容易に行うことができる。
また、浄水器に電磁弁(浄水、原水等切替)を設け、NFCの給電により電磁弁の切換え操作を行えるようにしても良い。
このようにすることで、切換えレバーを省くことが出来、より小型化することができる。
また、浄水器10と携帯通信装置20とを近接させて通信を行う際、通信または給電が確実に行われたことをユーザが確認できるよう、音や光等による報知手段を設けても良い。さらに、カートリッジの寿命に合わせて音や光を変化させ、ユーザがカートリッジ寿命を、より認識し易くしても良い。
また、浄水器10に表示部を設け、通信または給電時に、水温、TDS、塩素濃度、pH等を浄水器10の表示部に表示するようにしても良い。このようにすることで、浄水器10内の電池を表示部用に使用しなくても、浄水器10の表示部に表示させることが可能となり、浄水器10内の電池量を低減することができるため、浄水器10の小型化や、電池が長持ちすることにより電池交換の頻度を低減できるため浄水器10の故障のリスクを低減することができる。
また、携帯通信装置20に、ユーザがアプリケーションをインストールするためにアプリケーションのダウンロードサイトに接続する際、NFCチップに予めダウンロードサイト情報を記憶させておき、初回設定時にNFCチップと通信した際にダウンロードサイトに自動で接続するようにしても良い。このようにすることで、アプリケーションのインストールおよび設定が容易に行える。
また、NFCチップに予めアプリケーションを記憶させておき、初回設定時にNFCチップと通信した際にアプリケーションがインストールされるようにしても良い。このようにすることで、より容易にアプリケーションをインストールすることが可能となる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、分析サーバ装置40において、記憶部406を外部の記憶装置に置き換えることが可能である。
流量検出部120はセンサの一例、通信部104は第1通信部の一例、通信部204は第2通信部の一例、通信部407は第3通信部の一例である。携帯通信装置20は他の装置の一例である。
上記した浄水器、浄水器システム、浄水器管理システム及び浄水器使用状況検出方法によれば、浄水器に他の装置からの給電による近距離無線通信用装置を備えることにより、通信による電力の消費がなくなるため、浄水器の電力消費量が低減され、電池交換の頻度を少なくすることができる。また、カートリッジの交換時期を判定し、ユーザにその交換時期を提示することができる。
1 浄水器管理システム
2、2A 浄水器本体
3 蛇口
3a アーム
4、4A カートリッジ
5 ケース本体
6、6A 切換操作部
7、7A 受入口
8 取付治具
9A 浄水出口
9B シャワー出口
9C 原水出口
10、10A 浄水器
100 制御装置
101 入力部
102 書込制御部
103 記憶部
104 通信部
105A パネル部
106A LED
110 電源部
111A 電池収納部
120 流量検出部
20 携帯通信装置
201 表示部
202 表示制御部
203 NFC機能部
204 通信部
30 PC端末
40 分析サーバ装置
401 データ収集部
402 データ更新部
403 判定部
404 予測部
405 分析部
406 記憶部
407 通信部
41 プッシュ通知用サーバ
50 ECサーバ装置
60 家屋
A10 マイコン
A13 磁石
A14 NFCチップ
A15 リードスイッチ

Claims (14)

  1. 他の装置からの給電による近距離無線通信装置を備える浄水器。
  2. カートリッジの使用量情報を検出するセンサと、
    前記センサが検出したカートリッジの使用量情報を記憶部に記録する制御部と、
    前記記憶部に記録された使用量情報を、他の装置からの給電による近距離無線通信によって前記他の装置へ送信する第1通信部と、
    を備える、請求項1に記載の浄水器。
  3. 前記センサによる検出処理と前記記憶部への記録処理について電力を供給するボタン電池、をさらに備える、請求項2に記載の浄水器。
  4. 前記使用量情報を表示する表示部、を備えないことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の浄水器。
  5. 請求項2から請求項4の何れか1項に記載の浄水器と、
    前記第1通信部に給電し、近距離無線通信により前記使用量情報を前記第1通信部から受信する第2通信部と、前記カートリッジの交換を促す情報を出力する表示制御部と、を備える携帯通信装置と、
    を備える浄水器システム。
  6. 前記表示制御部は、前記浄水器に対応するカートリッジの商品情報を案内する情報を出力する、
    請求項5に記載の浄水器システム。
  7. 前記表示制御部は、前記使用量情報を出力する、
    請求項5または請求項6に記載の浄水器システム。
  8. 前記携帯通信装置は、前記表示制御部が出力する情報を表示する表示部を備える、
    請求項5から請求項7の何れか1項に記載の浄水器システム。
  9. 前記表示制御部は、前記第2通信部が前記使用量情報を受信後、所定の期間が経過すると、前記使用量情報の受信を促す情報を出力する、
    請求項5から請求項8の何れか1項に記載の浄水器システム。
  10. 請求項5から請求項9の何れか1項に記載の浄水器システムと、
    前記携帯通信装置と通信を行う分析サーバ装置と、
    を備え、
    前記分析サーバ装置は、
    前記携帯通信装置と通信を行う第3通信部と、
    前記携帯通信装置から受信した前記使用量情報に基づいて前記カートリッジの交換時期を判定する判定部と、を備え、
    前記判定部が前記カートリッジの交換時期が到来したと判定すると、前記第3通信部がカートリッジの交換時期の到来を示す情報を前記携帯通信装置に送信する、
    浄水器管理システム。
  11. 前記分析サーバ装置は、
    前記携帯通信装置から受信した前記使用量情報に基づいて前記カートリッジの交換時期を予測する予測部、
    をさらに備え、
    前記第3通信部は、前記予測部が予測したカートリッジの交換時期が到来すると、カートリッジの交換時期の到来を示す情報を前記携帯通信装置に送信する、
    請求項10に記載の浄水器管理システム。
  12. 前記予測部は、カートリッジの交換時期の予測を、当該カートリッジに係る使用量情報の過去の履歴により行う、
    請求項11に記載の浄水器管理システム。
  13. 前記予測部は、カートリッジの交換時期の予測を、当該カートリッジが使用されている地域で使用される他のカートリッジに係る使用量情報に基づいて行う、
    請求項11または請求項12に記載の浄水器管理システム。
  14. カートリッジの使用量情報を検出するセンサと、前記センサが検出した前記使用量情報を他の装置からの給電による近距離無線通信によって送信する通信部と、を備える浄水器に、
    近距離無線通信による情報の読み取りを行う機能を備えた装置を近接させて、前記使用量情報を検出する、
    浄水器使用状況検出方法。
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