JPWO2018124160A1 - ウナギ目魚類の飼育水及びウナギ目魚類の育成方法 - Google Patents

ウナギ目魚類の飼育水及びウナギ目魚類の育成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 人為的に例えばシラスウナギ等への変態を制御し,産期間の短縮化および同一サイズ,形態のまとまったシラスウナギ等を生産するためのウナギ目魚類の飼育水やそのような飼育水を用いたウナギ目魚類の育成方法を提供する。【解決手段】 サイロキシンといった甲状腺ホルモンを含むウナギ目魚類の飼育水,及びサイロキシンといった甲状腺ホルモンを投与する工程を含むウナギ目魚類の育成方法であって,ウナギ目魚類仔魚が,変態始動期(ステージ1)から変態最盛期(ステージ2)と変化するにつれて前記甲状腺ホルモンの投与量を変化させ,変態最盛期(ステージ2)における前記甲状腺ホルモンの投与量は,変態始動期(ステージ1)における前記甲状腺ホルモンの投与量より少ない方法。【選択図】 図1

Description

本発明は,変態に関連するホルモン類を含むウナギ目魚類の飼育水や,その飼育水を用いたウナギの飼育方法に関する。
ウナギ目魚類の仔魚は,レプトケファルス幼生と呼ばれているが,その特徴として葉の様な形をしていることから,葉形仔魚とも呼ばれている(非特許文献1参照)。ニホンウナギ(Anguilla japonica)においては,これまでサメ卵を基本とする飼料を用いて,レプトケファルス幼生の育成に成功している。(特許文献1参照)。そこで,サメ卵を基本として,低分子化させた大豆ペプチド,オキアミエキス,ビタミン類などを加えた栄養強化飼料が開発されている。さらにサメ卵の代替として鶏卵も利用できるとされている(特許文献2参照)。しかし,現在でもサメ卵を基本とした飼料が成長の面で最も優れているとされる。
アブラツノザメ(Squalus acanthias)などのサメ卵をベースとしたペースト飼料は,ニホンウナギレプトケファルス幼生の嗜好性や消化吸収能に併せて開発された飼料であり(非特許文献2参照),本飼料を用いることで人工的にシラスウナギを生産することが可能となった。自然界では,孵化してからシラスウナギまでに要する日数は,160−180日程度と考えられており(非特許文献3参照),天然で採捕されるシラスウナギの全長は60mm程度であることから(非特許文献4参照),最大伸長期に達する,つまり変態可能な体サイズは全長60mm以上と考えられる。一方,人工的に生産されたレプトケファルス幼生においては,変態可能なサイズは全長50−60mmとされ,その体サイズにまで成長させるには,サメ卵飼料を用いて通常200日以上もの長期飼育が必要であり,400日以上要する個体もある(非特許文献5参照)。そうした種苗生産期間の長期化は生残率の低下や生産コストの上昇につながっていると懸念されている。さらに,変態可能とされる体サイズにまで達しても変態を開始するタイミングは個体によって大きくばらつく(非特許文献6参照)。種苗生産とは同じサイズ,同じ成長段階のまとまった個体を生産することが必須であり,各種苗の個体差が大きければ,池入れ後の成長差や共食いの懸念が大きくなる。そのため,現法ではシラスウナギを種苗として生産することは非常に困難である。よって,人工種苗生産を具現化するためには,シラスウナギの生産期間を短期化すると共に,同一サイズで且つ,まとまった数のシラスウナギを生産できる手法が必要である。
このように,現在の飼育法では,安定的かつまとまったシラスウナギを生産することが困難であるため,シラスウナギの生産期間を短期化させ,さらに,変態の制御が可能な技術開発が望まれている。
特開平11−253111号公報 特開2005−13116号公報
福井篤,渡辺哲理,魚谷逸朗,2005. 駿河湾で採集されたマアナゴ葉形仔魚の変態にともなう行動の変化. Nippon Suisan Gakkaishi 71(3), 378-380. 増田賢嗣, 今泉均, 橋本博, 小田憲太朗, 古板博文, 松成宏之, 照屋和久,薄浩則, 2011. イタチザメ卵とアイザメ卵を主体とした飼料によるウナギ初期飼育の可能性. Journal of Fisheries Technology 4 (1), 7-13. Yutaka Kawakami, Noritaka Mochioka, Ryo Kimura, Akinobu Nakazono, 1999. Seasonal changes of the RNA/DNA ratio, size and lipid contents and immigration adaptability of Japanese glass-eels, Anguilla japonica, collected in northern Kyushu, Japan. Journal of Experimental Marine Biology and Ecology 238, 1-19. Yutaka Kawakami, Noritaka Mochioka, Akinobu Nakazono, 1999. Immigration patterns of glass-eels Anguilla japonica entering river in Northern Kyushu. Bulletin of Marine Science 64 (2), 315-327. 田中秀樹, 野村和晴, 山本剛史, 奥宏海, 2006. ウナギ仔魚用飼料・飼育システムの開発−世界で初めてシラスウナギの人工生産に成功− 水産総合研究センター研究報告 63-69. Yoshiaki Yamada, Akihiro Okamura, Naomi Mikawa, Tomoko Utoh, Noriyauki Horie, Satoru Tanaka, Micheael J. Miller, Katsumi Tsukamoto, 2009. Ontogenetic changes in phototactic behavior during metamorpohosis of artificially reared Japanese eel Anguilla japonica larvae. Marine Ecology Progress Series 379, 241-251.
本発明は,上記した従来の問題点に鑑み,当業界における要望に応えるためになされたものであって,その目的とするところは,レプトケファルス幼生に対して,変態に関与するホルモンを適正に使用することによって,人為的に例えばシラスウナギへと変態を制御し,結果,生産期間の短縮化および同一サイズ,形態のまとまったシラスウナギ等を生産することを目的とする。
本発明のウナギ目魚類の飼育水は,甲状腺ホルモンを含む。甲状腺ホルモンの例は,サイロキシンである。すなわち,本発明の飼育水は,サイロキシンを含むことが好ましい。本発明の飼育水は,さらにビタミン類を含んでもよい。本発明のウナギ目魚類の飼育水は,ウナギ目魚類仔魚の飼育水として使用することができる。甲状腺ホルモンを加えた飼料は好ましく用いることができる。
本発明のウナギ目魚類の育成方法(例えば,ウナギ又はシラスウナギの製造方法)は,ウナギ目魚類仔魚に甲状腺ホルモンを投与する工程を含む。ウナギ目魚類の育成方法は,特にウナギ目魚類仔魚を育成する際に有効である。この方法は,変態最盛期(ステージ2)における甲状腺ホルモンの投与量が,変態始動期(ステージ1)における甲状腺ホルモンの投与量より少ないものが好ましい。
また,この方法は,変態後期(ステージ3)における甲状腺ホルモンの投与量は,変態最盛期(ステージ2)における甲状腺ホルモンの投与量より少ないものが好ましい。
具体的な投与量は,変態始動期(ステージ1)における甲状腺ホルモンの投与量を1とした場合に,変態最盛期(ステージ2)における甲状腺ホルモンの投与量が0.05〜0.5であり,変態後期(ステージ3)における甲状腺ホルモンの投与量が0.001〜0.05である。
甲状腺ホルモンを投与する工程の例は,
甲状腺ホルモンを餌に混ぜて,甲状腺ホルモンをウナギ目魚類仔魚に投与する工程,
飼育水に甲状腺ホルモンを混ぜて,甲状腺ホルモンをウナギ目魚類仔魚に投与する工程,及び
甲状腺ホルモンを直接ウナギ目魚類仔魚に投与する工程,
のいずれか1つ又は2つ以上である。
以上説明した通り,本発明で開発した飼育法は,対象魚,特に,ニホンウナギ仔魚の成長を制御することで,飼育期間を短縮化させ,種苗としてのシラスウナギ生産を安定化させることができる。
図1は,実施例におけるウナギ目魚類仔魚の育成状況を示す図面に替る写真である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
本発明の飼育法は,変態制御ホルモンである例えば甲状腺ホルモンを飼育水に添加し,変態を始動させ,さらに変態過程において適切な発育段階で投与濃度を数段階変化させることによって,シラスウナギなどウナギ目魚類の生産を人為的に制御できることを特徴とする。飼育水とは,ウナギ目魚類(特にウナギ目魚類の仔魚)を育てる水を意味し,ウナギ目魚類は飼育水内で飼育される。
甲状腺ホルモンの例は,サイロキシン(T4),トリヨードサイロニン(T3),リバーストリヨードサイロニン(rT3),及びジヨードサイロニン(T2)である。さらに,レボチロキシンナトリウム水和物の様な水和化合物を用いても良く,これらホルモンを単独もしくは複数用いても良い。これらホルモンを単独もしくは複数用いても良い。これら中では,T4を使用することが好ましい。甲状腺ホルモンは,飼育水中で100μMから1pMとなる範囲で使用することが望ましい。これらのホルモンは,飼育水中で10nMから100pMの範囲で使用してもよい。上記の濃度範囲において,変態を誘導してから例えばシラスウナギへと変態するまでの間の形態変化に応じて,濃度を徐々に低くするといった濃度勾配を与えながら変態を制御することが望ましい。本発明の飼育水は,対象種が体内にホルモンを吸収できる状態であれば,餌の一部として加える,インジェクションで投与するといった方法で対象に投与されうる。
本発明の飼育水は,甲状腺ホルモンと併せて,ビタミン類やその誘導体を同時に加えても良い。ビタミン類の例,ビタミンA,レチノイン酸及びビタミンCである。特にレチノイン酸は甲状腺ホルモンとヘテロ2量体を形成するので有効である。
本発明の方法は,止水状態や流水下環境で行うことができる。水温は20℃から28℃の範囲で使用することが望ましい。さらに,22℃から26℃の範囲で使用することが望ましい。誘導中は,酸素などエアレーションを施しながら飼育をすることが望ましい。
本発明の方法に用いる飼育水に含まれる水は,特に限定されない。水道水や地下水,温泉水,天然海水や,蒸留水や脱イオン水などを用いても良いし,上記水を基にした市販の人工海水を使用しても良い。さらに塩分濃度に対しても限定しないが,0−40‰が望ましい。さらに20−35‰の範囲が望ましい。
本発明の方法において,対象魚を収容する水槽は特に限定しない。例えば,本発明の方法は,100mL容積の小型水槽から,数100トンクラスの大型化水槽まで使用できる。
本発明の方法を用いる対象種は特に限定しないが,ウナギ目魚類のレプトケファルス幼生であることが好ましい。さらにニホンウナギ(Anguilla japonica)などのウナギ属レプトケファルス幼生であることが好ましい。ウナギ目魚類の例は,ウナギ,アナゴ,ハモ及びウツボである。これらの中ではウナギが好ましい。なお,ウナギ目魚類は,レプトケファルス幼生を経て成長するため,以下ではウナギを中心に説明するものの,他のウナギ目魚類についても同様に育成させることができる。
本発明の方法を用いる対象サイズとして,レプトケファルス幼生の体サイズは特に限定しないが,ニホンウナギレプトケファルス幼生の場合は,全長が36mm以上であることが望ましい。さらに,全長40mm以上であることが望ましい。
以下変態期ステージについて説明する。
ステージ1:変態始動期。吻端が丸まり,腸管の退縮が始まる。
ステージ2:変態最盛期。腸管の退縮が顕著になる。後半期では肛門が最終垂直血管(VBVlast)付近まで到達する。
ステージ3:変態後期。前肛門長(PAL)が最終垂直血管長(VBVlast Length)と同じもしくは,さらに短くなる(PAL≦VBVlast Length)。体高は明らかに低い。
ステージ4:前シラスウナギ期。ほぼウナギの形態になるが,まだ体高が残っている。体表や内在性の黒色素胞はまだ認められない。
クロコ期:稚魚期。摂餌を確認できる。
(甲状腺ホルモンを用いた変態誘導飼育水の作製)
甲状腺ホルモン(例えば,サイロキシン(T4))を1−2mL容量のメスフラスコで 50−100mMに調整する。溶媒として公知の溶媒(水,アルコール)を用いることができる。溶媒にはエタノールを用いることが好ましい。
例えば50mMに調整した,T4に対して,エタノールを溶媒として500倍,5000倍,50000倍にそれぞれ希釈し,10μM,1μM,100nMに調整する。このようにして飼料を調整できる。
飼育容器に人工海水を加え,10μMのT4を1000分の1量加えて,10nM−T4飼育水を調整する。
飼育水は2日に1度の頻度で,半量を同じ濃度の飼育水と交換する。濃度を変更する場合は,例えば,10nMから2nMに変更する場合は,80%の飼育水を取り除き,新たな無調整人工海水を加えて,1Lに調整する。
(レプトケファルス幼生の準備と飼育方法)
目視によって全長40mm(又は30mm〜50mmでもよいし,35mm〜45mmでもよいし,35mm以上でも40mm以上でも45mm以上でもよい)に達していると考えられるレプトケファルス幼生を選抜する。2−フェノキシエタノールで麻酔をかけた後,写真を撮り,画像解析装置を用いて各幼生の全長を測定する。
10nM-T4飼育水に収容した後,23℃に設定したインキュベータに収容し飼育を開始する。最初の1週間は,2日おきに経過観察を行い,その都度,半量の10nM−T4飼育水を交換する。ステージ1の飼育水における甲状腺ホルモンの平均量の例は,1nM〜100nMであり,3nM〜30nMでもよく,5nM〜20nMでもよい。
目視によってステージ2の後半期に到達したと判断される幼生は,飼育水の濃度を変更する。飼育水は5倍もしくは10倍に希釈し,2nMもしくは1nM-T4に調整し,引き続き飼育を行う。ステージ2の飼育水における甲状腺ホルモンの平均量は,ステージ1のものに比べて2倍〜20倍に希釈したものであってもよいし,3〜15倍に希釈したものでも,上記のとおり5〜10倍に希釈したものでよい。ステージ2の飼育水における甲状腺ホルモンの平均量の例は,0.1nM〜20nMであり,0.5nM〜10nMでもよく,1nM〜5nMでもよいし,1nM〜2nMでもよい。
目視によって,ステージ3に達した幼生は速やかに,1nM−T4飼育水を5倍希釈した0.2nM−T4飼育水に変更し,翌日さらに0.1nM−T4飼育水に変更する。直接,0.1nM−T4濃度まで下げても良い。肛門位置が最終垂直血管棘に到達していない幼生においても,ステージ3直前であると判定すれば,上記の濃度に変更する。ステージ3の飼育水における甲状腺ホルモンの平均量は,ステージ2のものに比べて2倍〜50倍に希釈したものであってもよいし,3〜15倍に希釈したものでも,4〜6倍に希釈したものでも,上記のとおり5倍に希釈したものでよい。ステージ3の飼育水における甲状腺ホルモンの平均量の例は,0.01nM〜2nMであり,0.05nM〜1nMでもよく,0.1nM〜0.5nMでもよいし,0.1nM〜0.2nMでもよい。前述したとおり,幼生がステージ3に達した場合,飼育水中の甲状腺ホルモンの濃度を次第に小さくしてもよい。つまり,ステージ3の途中で,飼育水中の甲状腺ホルモンの濃度が検出されない程度とされてもよい。
ステージ3の段階は継続的に0.1nM−T4飼育水で飼育を行う。体高が徐々に低くなり,ステージ4とされる,ほぼシラスウナギの体型に到達したと判定された幼生においては,T4飼育水から取り上げた後,淡水もしくは海水下で飼育する。ステージ4以降は,ホルモン処理は行わなくてもよい。
淡水もしくは海水下で継続飼育を行う。飼育方法はかけ流しや止水などどのような形態でも良い。徐々に体表や脊索上部に黒色素胞の沈着が認められたら,適宜,冷凍赤虫もしくは活イトミミズを与え,摂餌の可否を観察する。摂餌を観察できれば内部形態がウナギ型へと完全移行した,つまり,クロコ(稚魚)に達したと判断し,種苗生産完了とする。天然種苗は一般的に変態途中であるシラスウナギ,ステージ4以降を種苗とするため,便宜上ステージ4に到達した時点で種苗生産完了としても良い。
小型容器で甲状腺ホルモンによる処理を行う場合,水温変動による変態進行が大きく変動する恐れがあるため,調温が出来るような,インキュベーターやウォーターバスなどを用いて管理するのが好ましい。大型容器においても調温装置を取り付けるなど水温が一定になるように操作することが好ましい。
処置中におけるホルモンの分解を避けるため,暗室による処理が好ましい。
変態ステージの評価は目視による判断でも良いが,安定した結果を得るためには,魚体が収容可能な,例えば,内容量,横10cmx縦5cmx幅1cmの透明アクリル容器へ収容した後,体側の写真撮影を行い,画像解析ソフト,例えば,ImageJ(NIH) などを用いて,前肛門長の位置を判断することが好ましい。
甲状腺ホルモン処置に使用する飼育水は,処理中は同じ飼育水を使用することが好ましい。しかし,シラスウナギへと変態した後は,それまで例えば,人工海水を用いた場合は,淡水など塩分濃度が低いもしくは無い飼育水へ変更することによって,その後の,稚魚への発達を促進することが出来る。
シラスウナギ以降の摂餌を確認するためには,初期試料に適している,例えば,活イトミミズや冷凍アカムシなどを与える。サイズが小さい個体にはミンチ状にするなど口径に併せた餌を与えると良い。
以下にニホンウナギレプトケファルス幼生を用いた本発明の実施例を挙げる。本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
(レプトケファルス幼生の準備1)
人為催熟によって得られた受精卵から孵化し,従来のアブラツノザメ卵を基本とした飼料(非特許文献1参照)を用いて成育したニホンウナギレプトケファルス幼生を用いた。10L円形アクリル水槽を用意した。水槽内に海水を注水し,容積を5リットルとした。水槽内に収容するウナギレプトケファルス幼生は200尾程度とした。ニホンウナギレプトケファルス幼生を水槽に馴致させた後,3mL相当の飼料をピペットで水槽底面に投与し給餌を開始した。給餌期間中は15分間止水し給餌させた。15分経過後,1分間に0.5から0.6Lの流量で底面に残った餌を洗い流した。上記の作業を2時間おきに計5回繰り返した。給餌時間は,9時,11時,13時,15時,17時とした。5回給餌後は,同型の水槽にニホンウナギレプトケファルス幼生を移し替えた。給餌以外の時間帯は,1分間に0.5から0.6Lの流量で注水し続けた。給餌期間中はすべて25℃の濾過海水を掛け流しでおこなった。
(レプトケファルス幼生の準備2)
175日齢に達したレプトケファルス幼生から,全長38.5mmから43.5mmの幼生を選抜し,本発明操作を実施した。さらに174日齢の全長36.1mmと34.5mmの幼生を用いた。
(種苗評価)
ステージ4に到達した幼生をさらに淡水下で継続飼育を行い,摂餌が認められた個体を稚魚とし種苗個体として利用可能と判断した。
2.実施例結果:
実施例の結果を表1に示す。全長36.1mm以上のレプトケファルス幼生由来の稚魚生産に成功した。しかし,全長34.5mmレプトケファルス幼生はステージ4に到達したが,摂餌能を獲得するには至らなかった。本発明を用いれば,変態を同時に誘導させることが可能であり,結果,種苗生産期間を短縮化できることが分かった。
表1は,23℃飼育水下におけるT4処理による日本ウナギ変態誘導を示す。
Figure 2018124160
Figure 2018124160
L:生存中,変態の特徴は認められず. Y:変態完了(種苗生産完了). Nd: 死亡. 変態ステージ
(レプトケファルス幼生の準備)
129日齢に達したレプトケファルス幼生から,全長29.8mmから40.6mmの幼生を選択し,本発明を実施した。
実施例結果:
実施例の結果を表2及び図1に示す。全長36.6mm以上のレプトケファルス幼生から稚魚の生産に成功した。しかし,全長36.4mm以下のレプトケファルス幼生はステージ4に到達した例もあったが,変態進行がスムーズに進まず,誘導途中で死亡するもしくは,摂餌能を獲得するには至らなかった。以上より,種苗生産可能なレプトケファルス幼生の閾値は全長36mm前後にあるものと考えられ,全長37mm以上に到達したレプトケファルス幼生を準備し,本発明を実施すれば,ニホンウナギ種苗の生産が可能であることが分かった。また,本発明を用いた種苗生産の可否は,レプトケファルス幼生の日齢ではなく,体サイズに依存している事が分かった。
Figure 2018124160
Figure 2018124160
Figure 2018124160
Figure 2018124160
L:生存中,変態の特徴は認められず. D: 死亡. Y:変態完了(種苗生産完了). Nd: 死亡. Nf: 摂餌未確認. Ng: シラスウナギまで変態せず.
図1は,実施例におけるウナギ目魚類仔魚の育成状況を示す図面に替る写真である。
Aは,T4処理開始時,(Exp6−2, 全長38.1mm), A−2は, 処理開始10日後, A−3:は,27日後, A−4は: 46日後を示す。 Bは,T4処理開始時(Exp6−4, 全長36.6mm), B2は,処理開始10日後, B−3は 37日後, B−4は 63日後を示す。 スケールバーは10mmである。
本発明は水産業において利用されうる。

Claims (9)

  1. 甲状腺ホルモンを含むウナギ目魚類の飼育水。
  2. 請求項1に記載のウナギ目魚類の飼育水であって,前記甲状腺ホルモンは,サイロキシンを含む,ウナギ目魚類の飼育水。
  3. 請求項1又は2に記載のウナギ目魚類の飼育水であって,さらにビタミン類を含む,ウナギ目魚類の飼育水。
  4. 請求項1に記載のウナギ目魚類の飼育水であって,ウナギ目魚類仔魚の飼育水である,ウナギ目魚類の飼育水。
  5. 甲状腺ホルモンを投与する工程を含むウナギ目魚類の育成方法。
  6. 請求項5に記載の育成方法であって,
    ウナギ目魚類仔魚が,変態始動期(ステージ1)から変態最盛期(ステージ2)と変化するにつれて前記甲状腺ホルモンの投与量を変化させ,
    変態最盛期(ステージ2)における前記甲状腺ホルモンの投与量は,変態始動期(ステージ1)における前記甲状腺ホルモンの投与量より少ない,方法。
  7. 請求項6に記載の育成方法であって,
    ウナギ目魚類仔魚が,変態最盛期(ステージ2)から変態後期(ステージ3)と変化するにつれて前記甲状腺ホルモンの投与量を変化させ,
    変態後期(ステージ3)における前記甲状腺ホルモンの投与量は,変態最盛期(ステージ2)における前記甲状腺ホルモンの投与量より少ない,方法。
  8. 請求項7に記載の育成方法であって,
    変態始動期(ステージ1)における前記甲状腺ホルモンの投与量を1とした場合に,
    変態最盛期(ステージ2)における前記甲状腺ホルモンの投与量が0.05〜0.5であり,
    変態後期(ステージ3)における前記甲状腺ホルモンの投与量が0.001〜0.05である,
    方法。
  9. 請求項5に記載の育成方法であって,
    前記甲状腺ホルモンを投与する工程は,
    甲状腺ホルモンを餌に混ぜて,甲状腺ホルモンをウナギ目魚類仔魚に投与する工程,
    飼育水に甲状腺ホルモンを混ぜて,甲状腺ホルモンをウナギ目魚類仔魚に投与する工程,及び
    甲状腺ホルモンを直接ウナギ目魚類仔魚に投与する工程,
    のいずれか1つ又は2つ以上を含む,
    方法。
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