JPWO2018116887A1 - 測定装置、校正方法、及び、測定装置用プログラム - Google Patents
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Abstract
測定現場とは別の場所での校正作業を可能としつつ、大幅な設備更新を行わなくてもよい測定装置を提供するために、標準液又は被検液に浸漬される電極と、標準液に浸漬された前記電極と第1ケーブルを介して着脱可能に接続され、前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて当該電極の校正データを算出する第1装置本体と、前記電極、前記第1装置本体、及び、前記第1ケーブルの外側に別体として設けられたメモリ上に記憶領域が設定されており、前記第1装置本体で算出された校正データを記憶する校正データ外部記憶部とを備え、前記第1装置本体が、前記電極の校正データを前記校正データ外部記憶部に対して外部出力する校正データ外部出力部を具備し、前記校正データ外部記憶部に記憶されている校正データが、当該校正データ外部記憶部から前記第1装置本体とは別の装置本体へ送信されるように構成した。
Description
本発明は、装置本体に対して着脱可能に取り付けられた電極の校正方法に関するものである。
例えば装置本体に対してケーブルにより接続された電極を備えたpH計やイオンメータ等の測定装置は、正しい測定値を得られるようにするために定期的に標準液を用いて電極ごとに校正を行う必要がある。より具体的には電極の特性を示す電極から出力される電位差等のアナログ出力と、指示値であるpHやイオン濃度との間の関係が実測されて校正データが生成される。前記装置本体はこの校正データに基づいてアナログ出力と理論式から算出される指示値について補正演算を行い、指示値が真の値に近づくようにしている。
ところで、工場や排水処理施設等において水質を監視するために用いられている測定装置は、測定点に配置される電極と装置本体との間が例えば100m以上離れている場合がある。このような場合、上記のような校正作業を行うには校正者が電極と装置本体との間を行き来するといった手間がかかり、さらには測定点の環境が校正結果に悪影響を与える可能性もある。
上記のような現場における校正作業の問題を解決するために、例えば特許文献1に示されるような校正データを記憶するためのメモリが内蔵された電極を用いて現場以外の場所で校正作業を行えるようにすることが考えられる。具体的には、まず、前記電極を測定が行われる現場にある装置本体とは別の環境の整った実験室内にある装置本体に接続して校正作業を行い、その校正データを当該電極自体に記憶させる。さらに、電極自体に校正データを記憶させた状態で現場の測定装置に接続し、現場にある測定装置は前記電極のメモリから校正データを読み出して、指示値の補正演算を行うようにすればよい。
しかしながら、上記のようなメモリが内蔵された電極を用いる場合、指示値を得るためのアナログ出力だけでなく、メモリに格納されている校正データを取得するためにデジタル出力を得るための構成を別途電極と装置本体間に設ける必要があり、このことが実際に上記の電極を現場に導入することが困難となっている。より具体的には、前記電極に内蔵されているメモリから校正データを読み出すには前記メモリと現場にある装置本体との間で給電や信号のやり取りをするための配線で接続しなくてはならない。このため、メモリを内蔵した前記電極を用いるには、例えば従来の電極からのアナログ出力を伝達するために設けてある100m以上の配線を前記メモリに給電及び通信できる別の配線へと更新しなくてはならない。したがって、メモリを内蔵した前記電極から校正データを引き出せるように設備を更新するには大きなコストがかかってしまい、上記のような校正方法を導入することは実際には難しい。
本発明は上述したような問題を鑑みてなされたものであり、測定現場とは別の場所での校正作業を可能としつつ、大幅な設備更新を行わなくてもよい測定装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係る測定装置は、標準液又は被検液に浸漬される電極と、標準液に浸漬された前記電極と第1ケーブルを介して着脱可能に接続され、前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて当該電極の校正データを算出する第1装置本体と、前記電極、前記第1装置本体、及び、前記第1ケーブルの外側に別体として設けられたメモリ上に記憶領域が設定されており、前記第1装置本体で算出された校正データを記憶する校正データ外部記憶部とを備え、前記第1装置本体が、前記電極の校正データを前記校正データ外部記憶部に対して外部出力する校正データ外部出力部を具備し、前記校正データ外部記憶部に記憶されている校正データが、当該校正データ外部記憶部から前記第1装置本体とは別の装置本体又は当該別の装置本体に接続される機器へ送信されるように構成されていることを特徴とする。
このようなものであれば、前記第1装置本体の前記校正データ外部出力部から出力される前記電極の校正データは前記電極、前記第1装置本体、及び、前記第1ケーブルの外側に別体として設けられたメモリ上に記憶領域が設定された前記校正データ外部記憶部に記憶されているので、測定が行われる現場に配置されている別の装置本体は前記校正データ外部記憶部に記憶されている校正データを例えばリーダライタ等の機器や無線ネットワーク等を介して取得して指示値の補正演算に用いることができる。
したがって、従来のように電極に内蔵されているメモリに校正データが記憶されている場合のように前記第1装置本体とは別の装置本体から給電及び信号の取得を行えるようにするための配線を敷設し直す必要はない。このため、本発明であれば現場で用いられている電極からのアナログ出力を取得するための機能しか有しない配線を使用し続けることができる。また、複数の装置本体間において校正データを授受するために従来のように特別な電極を新たに用意する必要がなく、既存の多種多様なアナログ出力のみが可能な電極を本発明に係る測定装置の電極として用いることができる。
前記第1装置本体で算出される校正データを簡単に外部へ書き出しできるとともに、前記校正データ外部記憶部に例えば校正液や被検液がかかる等しても校正データが消失しにくくするには、前記校正データ外部記憶部が、非接触型ICカード内のメモリ上の記憶領域に校正データを記憶するように構成されたものであり、前記第1装置本体が、第1非接触型ICカードリーダライタをさらに具備し、前記第1校正データ外部出力部が、前記第1非接触型ICカードリーダライタを介して前記第1装置本体で算出された校正データを前記校正データ外部記憶部へ書き込むように構成されていればよい。
前記第1装置本体とは別の第2装置本体に対してNFCリーダライタ等を設ける必要がなく、第2装置本体においては補正演算を行うことなく、理論式による演算だけでも真の値に近い値が出力されるようにするには、被検液に浸漬された前記電極と着脱可能に接続され、前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて被検液の指示値を算出する第2装置本体と、前記電極と第2ケーブルを介して着脱可能に接続されるとともに前記第2装置本体と第3ケーブルを介して接続され、前記電極から出力されるアナログ出力を別のアナログ出力に変換して前記第2装置本体へ出力する変換器とをさらに備え、前記変換器が、前記校正データ外部記憶部に記憶されている校正データを取得する校正データ取得部と、前記校正データ取得部で取得された校正データに基づいて少なくとも倍率を設定する出力変換部とを具備し、前記第2装置本体が、前記電極が所定状態において出力するアナログ出力と指示値との間の理論式を示す理論データを記憶する理論データ記憶部と、前記理論データと、前記変換器で変換されたアナログ出力とに基づいて被検液の指示値を算出する指示値算出部とを具備するものであればよい。
前記校正データ外部記憶部に記憶されている校正データを簡単な作業のみで自動的に前記変換器を読み込ませて、倍率の設定に使用されるようにするには、前記変換器が、第2非接触型ICカードリーダライタをさらに具備し、前記校正データ取得部が、前記第2非接触型ICカードリーダライタを介して前記第1装置本体で算出された校正データを読み込むように構成されていればよい。
前記校正データ外部記憶部に記憶されている校正データを用いて現場に配置されている装置本体や配線間に別途器具を設けなくても校正データによる補正ができるようにするには、被検液に浸漬された前記電極と第2ケーブルを介して着脱可能に接続され、前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて被検液の指示値を算出する第2装置本体をさらに具備し、前記第2装置本体が、前記校正データ外部記憶部に記憶されている校正データを取得する校正データ取得部と、前記電極が所定状態において出力するアナログ出力と指示値との間の理論式を示す理論データを記憶する理論データ記憶部と、理論データと、校正データと、前記電極のアナログ出力とに基づいて被検液の指示値を算出する指示値算出部とを具備するものであればよい。
前記第2装置本体において前記校正データ外部記憶部を接触させるだけで校正データを自動的に読み込めるようにし、校正データの移送に関する作業を簡略化できるようにするには、前記第2装置本体が、第2非接触型ICカードリーダライタをさらに具備し、前記校正データ取得部が、前記第2非接触型ICカードリーダライタを介して前記第1装置本体で算出された校正データを読み込むように構成されていればよい。
前記電極について誰がいつ校正したか等の記録を残せるようにして、例えば測定結果に何らかの異常があった場合に対処しやすくするには、前記校正データ外部記憶部が、1つの前記電極の校正履歴を記憶するものであればよい。
1つのメモリで複数の電極の構成データを管理できるようにするには、前記校正データ外部記憶部が、複数の前記電極の校正データと、各電極を示す識別子とを紐づけて記憶するものであればよい。
標準液又は被検液に浸漬される電極と、第1装置本体に対して第1ケーブルを介して着脱可能に接続された電極を標準液に浸漬することと、前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて前記第1装置本体に当該電極の校正データを算出させることと、前記電極、前記第1装置本体、及び、前記第1ケーブルの外側に別体として設けられたメモリ上に記憶領域が設定された校正データ外部記憶部に対して前記第1装置本体で算出された校正データを外部出力することと、前記校正データ外部記憶部に記憶されている校正データを当該校正データ外部記憶部から前記第1装置本体とは別の装置本体又は当該別の装置本体に接続される機器へ送信することを特徴とする校正方法であれば、測定が行われる現場に設けられている装置本体と、前記電極との間を接続する配線を特別なものに変更しなくても前記第1装置本体で算出された校正データを前記校正データ外部記憶部を介して取得して、指示値の補正演算等を行い、真の値に近づけることが容易にできるようになる。
標準液又は被検液に浸漬される電極と、標準液に浸漬された前記電極と第1ケーブルを介して着脱可能に接続され、前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて当該電極の校正データを算出する第1装置本体と、前記電極、前記第1装置本体、及び、前記第1ケーブルの外側に別体として設けられたメモリと、を備えた測定装置に用いられるプログラムであって、前記メモリ上に記憶領域が設定されており、前記第1装置本体で算出された校正データを記憶する校正データ外部記憶部と、前記電極の校正データを前記校正データ外部記憶部に対して外部出力する校正データ外部出力部と、としての機能と、前記校正データ外部記憶部に記憶されている校正データが、当該校正データ外部記憶部から前記第1装置本体とは別の装置本体又は当該別の装置本体に接続される機器へ送信される機能をコンピュータに発揮させることを特徴とする測定装置用プログラムを用いれば、従来の測定装置において前記電極、前記第1装置本体、及び、前記第1ケーブルの外側に別体として設けられたメモリに校正データを記憶させることが可能となり、配線等の更新を行わなくても異なる複数の装置本体間で校正データを使用できるようになる。なお、プログラム記憶媒体は例えばCD、DVD、HDD、SDD、フラッシュメモリ等にプログラムが記憶されたものであればよい。
また、本発明に係る別の態様の測定装置は、標準液又は被検液に浸漬される電極と、前記電極と着脱可能に接続され、標準液に浸漬された前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて当該電極の校正データを算出する、又は、被検液に浸漬された前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて被検液の指示値を算出する第3装置本体と、を備え、前記第3装置本体、又は、前記電極が、筐体内に内蔵され、前記電極の校正データが記憶される非接触型ICチップを具備することを特徴とする。
このようなものであれば、第3装置本体に内蔵されている非接触型ICチップに校正データが記憶されているので、当該第3装置本体を可搬型とすれば、非接触型ICリーダライタを具備する別の装置本体に対して前記第3装置本体自体を近接させるだけで前記電極に対応した校正データを転送することができる。そして、別の装置本体は前記電極が接続された場合には転送されてきた校正データを用いて指示値の補正演算を行いより真の値に近い出力が可能となる。
さらに前記第3装置本体が可搬型であれば、オペレータは校正作業を行うのに適さない現場に設置されている別の装置本体に電極を接続して校正作業を行わずに前記第3装置本体を構成作業に適したラボ等に持ち込んだ上で正確な校正作業を行うことが可能となる。したがって、前記第3装置本体自体を非接触型ICリーダライタに近接させることにより転送される校正データの正確さも保証し易い。加えて、前記電極の筐体内に非接触型ICチップを具備していれば、前記電極を装置本体に設けられている非接触型ICリーダライタに近接させることにより、ラボ等で行われた校正結果である校正データを転送でき、当該電極の校正を現場で行う必要をなくすことができる。また、前記電極と前記非接触型ICとが一体となっているので、当該電極とは異なる電極で行われた校正データが誤って対になることも防ぐことができる。
前記第3装置本体とは別の第2装置本体において前記第3装置本体が有する校正データを使用できるようにし、より真の値に近い指示値を出力できるようにするには、被検液に浸漬された前記電極と着脱可能に接続され、前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて被検液の指示値を算出する第2装置本体をさらに備え、前記第2装置本体が、第2非接触型ICカードリーダライタと、前記第2非接触型ICカードリーダライタを介して前記第3装置本体の前記非接触型ICチップから校正データを読み込む校正データ取得部と、を具備するものであればよい。
前記第3装置本体以外の装置本体に前記電極が接続されて行われた校正作業により得られた校正データを前記第3装置本体においても使用できるようにし、必要となる校正回数を減らすことができるようにするには、前記電極、及び、前記第3装置の外側に別体として設けられ、校正データが記憶される非接触型ICカードをさらに備え、前記第3装置本体が、第3非接触型ICカードリーダライタを具備し、前記第3非接触型ICカードリーダライタを介して前記非接触型ICカードに記憶されている校正データを前記非接触型ICチップに記憶させるように構成されていればよい。また、このようなものであれば、前記第2装置本体において前記非接触型ICカードを用いて校正データを共有することもできる。
校正データが記憶されている非接触型ICカードをその校正データに対応する前記電極と対にして保管しやすくして、別の電極の校正データを使用して第2測定本体で誤った測定が行われるのを防げるようにするには、前記非接触型ICカードが、前記電極に対して着脱可能に係合する係合部材と一体に構成されていればよい。
例えば前記第1装置本体から前記第2装置本体へ前記電極を持ち運ぶ際に、当該電極の校正データが記憶されている非接触型ICカードが持ち運ばれる電極に必ず取り付けられるようにして、別の電極の校正データが誤って使用されるのを確実に防げるようにするには、前記係合部材が、前記電極のセンサ部を覆うように取り付けられるキャップであり、前記非接触型ICカードが、前記キャップの外面の一部を形成するように取り付けられていればよい。
このように本発明に係る測定装置によれば、前記電極、前記第1装置本体、及び、前記第1ケーブルの外側に別体として設けられたメモリに記憶領域が設定された前記校正データ外部記憶部に校正データを記憶させるように構成されているので、現場に設けられている測定装置と前記電極とを接続する配線に給電とデータ信号を都立出すための信号線を新たに追加するために配線を更新せずに、前記第1装置本体で算出された校正データを別の装置本体で使用することが可能となる。したがって、測定が行われる現場において校正作業が困難である場合でも大きな導入コストをかけることなく、環境のよい別の場所で算出された正確な校正データを現場において用いることが可能となる。
100・・・測定装置
1 ・・・電極
11 ・・・センサ部
12 ・・・キャップ(係合部材)
2 ・・・校正用装置本体
21 ・・・校正係数算出部(校正データ算出部)
22 ・・・校正係数外部出力部(校正データ外部出力部)
3 ・・・NFCカード
31 ・・・校正係数外部記憶部(校正データ外部記憶部)
4 ・・・測定用装置本体
41 ・・・理論係数記憶部(理論データ記憶部)
42 ・・・pH算出部(指示値算出部)
43 ・・・pH出力部
5 ・・・変換器
51 ・・・校正係数取得部(校正データ取得部)
52 ・・・出力変換部
C1 ・・・第1ケーブル
C2 ・・・第2ケーブル
C3 ・・・第3ケーブル
L1 ・・・標準液
L2 ・・・被検液
RW1 ・・第1NFCリーダライタ(第1非接触型ICカードリーダライタ)
RW2 ・・第2NFCリーダライタ(第2非接触型ICカードリーダライタ)
1 ・・・電極
11 ・・・センサ部
12 ・・・キャップ(係合部材)
2 ・・・校正用装置本体
21 ・・・校正係数算出部(校正データ算出部)
22 ・・・校正係数外部出力部(校正データ外部出力部)
3 ・・・NFCカード
31 ・・・校正係数外部記憶部(校正データ外部記憶部)
4 ・・・測定用装置本体
41 ・・・理論係数記憶部(理論データ記憶部)
42 ・・・pH算出部(指示値算出部)
43 ・・・pH出力部
5 ・・・変換器
51 ・・・校正係数取得部(校正データ取得部)
52 ・・・出力変換部
C1 ・・・第1ケーブル
C2 ・・・第2ケーブル
C3 ・・・第3ケーブル
L1 ・・・標準液
L2 ・・・被検液
RW1 ・・第1NFCリーダライタ(第1非接触型ICカードリーダライタ)
RW2 ・・第2NFCリーダライタ(第2非接触型ICカードリーダライタ)
本発明の第1実施形態に係る測定装置100について図1乃至図5を参照しながら説明する。第1実施形態の測定装置100は、被検液L2の特性のひとつであるpHを測定するために用いられるものである。この測定装置100は図1に示すように複数の異なる場所に設けられた2つの装置本体2、4と、各装置本体2、4に共通しても用いられる1つの電極1とを備えたものである。より具体的には実験室等の電極1の校正作業に適した環境が整えられた校正エリアと、実際の測定対象である被検液L2のある工場とにそれぞれ装置本体2、4が設けてある。すなわち、前記測定装置100は、校正エリアに設けてある第1装置本体である校正用装置本体2と、工場に設けてあり、第1装置本体とは別の装置本体に相当する第2装置本体である測定用装置本体4と、前記校正用装置本体2と前記測定用装置本体4に共通して用いられる1つの電極1とを備えている。さらに、第1実施形態の測定装置100は、前記電極1の校正データを記憶させる外部記憶媒体である非接触型ICカードを備えている。この非接触型ICカードは第1実施形態ではFelica(登録商標)等のNFCカード3であって、前記校正用装置本体2で算出される校正データをこのNFCカード3を介して工場側の機器で使用できるように構成してある。また、第1実施形態では校正データが記憶されるNFCカード3は、前記電極1に対して1つずつ別々に割り当てられ、1つのNFCカード3内にはある1つの電極1の校正データが蓄積されるようにしてある。なお、NFCカード3は、樹脂で形成されたカード筐体内に非接触型ICチップ(NFCチップ)と外部から電磁波が供給された場合に前記非接触型ICチップに対して給電を行う円環状のアンテナが内蔵されたものである。
各部の詳細について説明する。
前記電極1は比較電極とガラス電極が一体化された複合電極であり、標準液L1又は校正液に浸漬されることにより、そのpHに応じた電位差をアナログ出力として出力するものである。また、この電極1は温度補償用の温度センサを具備している。この電極1は前記校正用装置本体2、及び、前記測定用装置本体4に対して着脱可能である。
校正エリアでは、前記電極1は電位差のアナログ出力を前記校正用装置本体2へ伝達するための第1ケーブルC1と、前記温度センサの出力を前記校正用装置本体2へ伝達する温度出力用ケーブルとで前記校正用装置本体2に対して着脱可能に接続される。前記電極1は前記校正用装置本体2に接続された状態で所定のpHに調整された標準液L1に浸漬され、その時に当該電極1から出力される電位差アナログ出力と温度に基づいて前記校正用装置本体2が校正データを算出する。
前記校正用装置本体2は、CPU、メモリ、入出力手段、A/Dコンバータ等を具備するいわゆるコンピュータであって、前記メモリに格納されているプログラムが実行されていることにより図2に示すように少なくとも校正データ算出部である校正係数算出部21、校正データ出力部である校正係数外部出力部22としての機能を発揮するものである。前記校正用装置本体2は、第1NFCリーダライタRW1を備えており、NFCカード3に対して校正データ等の各種データの読み出し又は書き込みを行えるように構成してある。
前記校正係数算出部21は、前記A/Dコンバータを介して前記電極1から出力される電位差及び温度のアナログ出力をデジタル出力として取得し、各デジタル出力に基づいて校正データである校正係数を算出するものである。この校正係数算出部21は、25℃のpH4と7の標準液L1に前記電極1がそれぞれ浸された時の電位差からスパンとゼロ点を調整するための校正係数a、bを算出する。理論においてはpHが1〜13の場合には指示値pHと電位差Vとの間には直線関係があり、ガラス電極の内部液がpH7のものが用いられていることから、電極1がpH7の標準液L1に浸漬された場合に出力される電位差Vはゼロとなるとともに25℃では1pH当たり約59.2mVの電位差勾配が生じる。前記校正係数算出部21は、前記電極1から出力される電位差のアナログ出力における上記の理論値からのズレを補正するための校正係数a、bを算出する。言い換えると前記電極1から出力されているアナログ電圧を理論上の値に一致させるのに必要なゼロ点のシフト量であるゼロ点調整係数bと、勾配の補正倍率であるスパン調整係数aを前記校正係数算出部21は算出する。
以下では図3に示されるゼロ点校正と、スパン校正による検量線の変化を参照しながら前記校正係数算出部21で行われる演算について説明する。例えば(7、Vb)(4、Va)の2点を通る細点線で示される校正前の検量線のように前記電極1がpH7の標準液L1に浸漬された場合でも電位差がゼロ以外の値を示しており、その勾配も1pH当たり59.2mVからずれている場合を考える。まず、前記校正係数算出部21は、前記電極1がpH7の標準液L1に浸漬されている状態で出力する電位差Vbをゼロ点校正係数bとして算出する。すなわち、前記電極1から出力されるアナログ電位差の値に対してゼロ点調整係数bが加えられることにより、図3の太点線で示される検量線のように前記電極1がpH7の被検液L2又は標準液L1に浸漬された際の出力をゼロとして取り扱えるようになる。
次に前記校正係数算出部21は、例えばpH4の標準液L1に前記電極1が浸漬されたときのアナログ出力から勾配の補正倍率であるスパン調整係数aを算出する。pH4とpH7の標準液L1に前記電極1を浸漬した場合の電位差VaとVbから校正前の検量線の勾配は(Vb−Va)/(7−4)であり、理論上の勾配は59.2であるので、前記校正係数算出部21はスパン調整係数aとしてa=(Vb−Va)/(3*59.2)として算出する。これらのゼロ点調整係数b、スパン調整係数aにより前記電極1から出力される電位差アナログ出力Vについて補正した電位差の値a(V−b)であれば、図3において実線で示される検量線のようなほぼ理論通りの出力となり、真の値に近い値として指示値pHを得ることができる。なお、この例ではpH4の標準液L1での校正例に基づいた説明を行ったが測定対象である被検液L2が示すと考えられるpHの大きさに応じてその他のpH9等の標準液L1によりスパン校正を行ってもよい。また、2点による校正ではなく、さらに多数点での校正を行ってもよい。なお、上記説明では簡単のためpHとアナログ出力との間の関係のみについて説明したが、実際の演算では上記の演算に温度の演算を含めて算出される。
前記校正係数外部出力部22は、前記第1NFCリーダライタRW1を介して前記NFCカード3内に構成された前記校正係数外部記憶部31に前記校正係数算出部21で算出された校正係数a、bを書き込むものである。前記校正係数外部出力部22は、前記第1NFCリーダライタRW1に前記NFCカード3が近接した場合に当該NFCカード3内の前記校正係数外部記憶部31に記憶されている校正データにエラー等が発生していないかどうかや、複数のデータを前記校正係数外部記憶部31に持たせる場合には校正日時の最も新しい校正データを確認する。その後、前記校正用装置本体2内に記憶されている前記校正係数算出部21が算出した校正係数等からなる校正データの中に前記校正係数外部記憶部31に記憶されている校正日時よりも新しい校正日時の校正データがある場合には書き込みを行う。したがって、前記NFCカード3内の前記校正係数外部記憶部31には前記電極1の校正履歴が蓄積されることになる。
次に前記測定装置100において工場内に配置される各部について図4を参照しながら説明する。
工場では、校正エリアでの校正作業が終了した前記電極1が測定点において工場排水などの被検液L2に浸漬される。また、工場には前記電極1のアナログ出力に基づいて被検液L2の指示値であるpHを算出する測定用装置本体4と、前記電極1と前記測定用装置本体4との間に介在し、前記電極1のアナログ出力を変換する変換器5と、が設けてある。なお、この変換器5は第1装置本体とは別の装置本体に接続される機器に相当する。前記電極1と前記変換器5の入力側との間には前記電極1からの電位差のアナログ出力を伝送するための同軸ケーブルである第2ケーブルC2が接続してある。また、前記変換器5の出力側と前記測定用装置本体4との間は第3ケーブルC3が接続してある。さらに前記電極1の温度アナログ出力を伝送するためのケーブルは前記測定用装置本体4に対して直接接続してある。前記電極1は前記測定用装置本体4及び前記変換器5に対して着脱可能に接続してある。なお、前記第2ケーブルC2、及び、前記第3ケーブルC3の総延長は前記第1ケーブルC1よりも非常に長く、例えば100m以上の長さとなる。一方、前記第1ケーブルC1は数m程度の長さのものである。
前記変換器5は、前記電極1から入力される電位差のアナログ出力を校正係数に基づいて補正された状態に変換して出力するものである。この変換器5は図4に示すように第2非接触型ICカードリーダライタである第2NFCリーダライタRW2と、前記第2NFCリーダライタRW2を介して前記NFCカード3内の前記校正係数外部記憶部31から校正係数a、bを取得する校正データ取得部である校正係数取得部51と、校正係数a、bに基づいて前記電極1から入力される電位差のアナログ出力を別のアナログ出力に変換する出力変換部52とを備えている。
前記校正係数取得部51はマイコンなどによりプログラムが実行されて前記第2NFCリーダライタRW2等の機器と協業することにより、前記NFCカード3内の前記校正係数外部記憶部31に記憶されている校正データであるスパン調整係数a、ゼロ点調整係数bを取得するものである。すなわち、前記校正係数取得部51は、前記第2NFCリーダライタRW2に前記NFCカード3が接触した場合に最新の校正日時の校正データを読み出し、スパン調整係数a、ゼロ点調整係数bを記憶する。なお、校正データについては1つだけ持たせておき、常に置換されるようにしてもよい。
前記出力変換部52は、DC/DCコンバータを具備したものであり、前記校正係数に基づいて入力されるアナログ電圧について所定量オフセットした後に、所定の倍率で増幅して前記測定用装置本体4へ出力するものである。より具体的には前記出力変換部52は、ゼロ点調整係数bが示す電圧分だけ前記電極1から入力されるアナログ電圧をオフセットさせ、オフセットされた電圧をさらにスパン調整係数aと同じa倍となるように電圧を増幅するように構成してある。つまり、前記校正係数取得部51により前記NFCカード3内の前記校正係数外部記憶部31から取得される校正係数a、bに応じて適宜設定が変更されて、オフセット量や増幅率が変更される。このようにすることで、前記電極1からの電位差のアナログ出力が図3における細点線で示される校正前の検量線のような出力特性があったとしても、前記変換器5から出力されるアナログ出力の特性は図3の太実線で示される校正後の検量線と同じ出力の特性を有することになる。したがって、前記変換器5からは被検液L2の真のpHに対応して理論とほぼ同じ電位差のアナログ出力がされることになる。
前記測定用装置本体4は、CPU、メモリ、入出力手段、A/Dコンバータ等を具備するいわゆるコンピュータであって、前記メモリに格納されているプログラムが実行されていることにより図4に示すように少なくとも理論データ記憶部である理論係数記憶部41、指示値算出部であるpH算出部42、pH出力部43としての機能を発揮するものである。なお、第1実施形態の測定用装置本体4には、NFCリーダライタRWが設けられておらず、当該測定用装置本体4内へは校正データの取り込み、記憶することはされず、初期値のままで演算するように構成されている。
前記理論係数記憶部41は前記電極1が所定状態において出力するアナログ出力と指示値との間の理論式を示す理論データを記憶するものである。第1実施形態では、前記理論係数記憶部41は、電位差を指示値であるpHに変換するための理論的な変換係数として例えば各温度における1pH当たりの電位差の勾配や、pH7における電位差を記憶している。
前記pH算出部42は、前記理論係数記憶部41に記憶されている各温度における変換係数と、前記A/Dコンバータを介して取得される被検液L2の温度と前記変換器5から出力される電位差のアナログ出力に基づいて指示値pHを算出するものである。すなわち、前記pH算出部42は、前記変換器5から入力される電位差の値に対して被検液L2の温度ごとに設定される変換係数を乗じてpHへと変換する。
前記pH出力部43は、例えば前記ディスプレイに前記pH算出部42で逐次算出される指示値pHを表示するものである。
このように構成された第1実施形態の測定装置100による校正方法、及び、測定方法について図5のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、オペレータは工場で使用される予定の前記電極1を校正エリア内にある前記校正用装置本体2に対して前記第1ケーブルC1を介して接続する(ステップS1)。
次にオペレータは電極1をpH7の標準液L1に浸漬させる。この後、オペレータは前記校正用装置本体2に対して現在pH7の標準液L1に前記電極1が浸漬されている状態であることを入力する(ステップS2)。
オペレータからpH7の標準液L1であることが入力されると、前記校正用装置本体2はゼロ点調整係数を算出するための動作を自動的に開始し、前記電極1から出力されている電位差をゼロ点調整のための校正係数であるゼロ点調整係数bとしてメモリに記憶する(ステップS3)。
ゼロ点調整係数bが記憶された後にオペレータは、前記電極1をpH7以外の例えばpH4の標準液L1に浸漬させて前記校正用装置本体2に対して現在pH4の標準液L1に前記電極1が浸漬されている状態であることを入力する(ステップS4)。
オペレータからのpH4の標準液L1であることが入力されると、前記校正用装置本体2内はスパン調整係数を算出するための動作を自動的に開始し、前記電極1から出力されている電位差と、ゼロ点調整係数bとに基づいてスパン調整係数aを算出して、その値をメモリに記憶する(ステップS5)。
次にオペレータは前記電極1に結び付けられているNFCカード3を前記校正用装置本体2に設けられている第1リーダライタRW1へ近接させる(ステップS6)。
前記校正用装置本体2は、前記NFCカード3内に構成されている校正係数外部記憶部31に対して校正係数であるゼロ点調整係数bとスパン調整係数aを書き込み、記憶させる(ステップS7)。
校正エリアにおける校正作業と、前記NFCカード3への校正係数の書き込みが完了すると、オペレータは工場での測定を開始するために前記電極1を前記校正用装置本体2から取り外し、工場内にある前記変換器5には電位差の出力端子を第2ケーブルC2を介して接続し、前記測定装置100本体に対しては温度出力を入力するために直接接続する(ステップS8)。
また、オペレータは、前記変換器5に設けられた第2NFCリーダライタRW2に対して前記NFCカード3を近接させる(ステップS9)。
前記変換器5は前記NFCカード3内に記憶されているゼロ点調整係数bとスパン調整係数aを取得し、入力されるアナログ電圧のシフト量と増幅率を変更、設定する(ステップS10)。
オペレータが、前記電極1を排水等の被検液L2に浸漬させると、前記変換器5は前記電極1から出力される電位差を変換して前記測定装置100用本体へと出力する(ステップS11)。この際、前記変換器5から出力される電位差は被検液L2のpHに対して理論上出力されるべき電位差とほぼ同じ電位差が出力される。
最後に前記測定用装置本体4は前記電極1から得られる温度と、前記変換器5から入力される電位差に基づいて被検液L2の指示値であるpHを補正なしで(初期値(a=1、b=0)を用いて)算出、表示する(ステップS12)。
このように第1実施形態に係る測定装置100によれば、前記校正用装置本体2が算出された校正係数を外部出力するための前記校正係数外部出力部22を備えており、かつ、校正係数が前記電極1、前記第1ケーブルC1、前記校正用装置本体2、前記測定用装置本体4とは別体の前記NFCカード3内に記憶されるように構成してあるので、実験室等の環境の整った校正エリアに設けられた前記校正用本体で校正作業を行い、得られた校正係数についてだけ工場にある前記測定用装置本体4で利用することができる。
さらに前記校正係数外部記憶部31は前記NFCカード3内のメモリの所定領域に設定されており、前記電極1内のメモリ等に記憶されていないので、記憶されている校正係数を読み出すために給電や信号読み出し用のケーブルで前記電極1と前記測定用装置本体4又は前記変換器5との間を接続する必要がない。また、読み出しのために必要となる給電機能や信号読み出し機能はNFCリーダライタRWにより簡単に構成することができるので、従来のように電極1と装置本体との間のケーブルを校正係数等の校正データを読み出すことができる特別なものに置き換える必要がない。
したがって、第1実施形態に係る測定装置100であれば、工場に既に設けられている従来からの配線をそのまま使用することができ、大幅な設備更新を行わなくても校正作業に係る手間を大幅に低減でき、指示値であるpHを真の値に近づけることが容易にできる。さらに前記校正用装置本体2と前記測定用装置本体4間において校正係数をやり取りするために従来のようにアナログ出力だけでなくメモリからのデジタル出力が可能な特別な電極を用意する必要がない。したがって第1実施形態の測定装置100であれば前記電極1として既存の指示値に応じたアナログ出力だけが可能な既存の多種多様な電極をそのまま使うこともできる。また、前記変換器5を用いることにより前記測定用装置本体4については既存の装置本体から何ら改修や変更を加える必要がない。したがって、第2装置本体に対応する既存の多種多様な装置本体についても第1実施形態の想定装置100を構成するために用いることができる。
加えて、前記校正係数外部記憶部31が前記NFCカード3内に構成してあり、防水性が高いので被検液L2や標準液L1のように液体と接触する可能性の高い電極1の近くで使用していても液体が掛かる等してショートして記憶が失われるといったことも起こりにくい。
次に本発明の第2実施形態に係る測定装置100について図6及び図7を参照しながら説明する。なお、第1実施形態において説明した部材に対応する部材については同じ符号を付すこととする。
第2実施形態の測定装置100は工場における構成が第1実施形態と異なっており、前記変換器5が設けられておらず、前記電極1が測定用装置本体4に直接接続してある。さらに、第2実施形態の測定装置100は、電極1の構成も第1実施形態と異なっており、第1実施形態のNFCカード3を用いない代わりに、電極1の筐体内に非接触型ICチップが設けられている。この電極1の筐体内に設けられたNFCチップ(非接触型ICチップ)が、第1実施形態における校正係数外部記憶部31としての機能を発揮する。例えば、校正エリアにある校正用装置本体2に電極1を接続した状態で構成作業を行い、その後、電極1を校正用装置本体2から取り外して第1NFCリーダライタRW1に電極1のNFCチップ内蔵部分を近接させる。このようにして、電極1内に校正された校正係数外部記憶部31に校正係数等の校正データが書き込まれ、記憶される。また、第2実施形態の測定用装置本体4は第2NFCリーダライタRW2を具備しており、この測定用装置本体4自体が電極1の筐体内にあるNFCチップ内に記憶されている校正係数を取得できるようにしてある。すなわち、現場において測定を行う前に、使用者は測定用装置本体4の第2NFCリーダライタRW2に電極1のNFCチップ部分を近接させて測定用装置本体4へ校正データを記憶させる。その後、測定用装置本体4に電極1を接続し、測定が行われる。
より具体的には第2実施形態の測定用装置本体4は、図7に示されるように第1実施形態の測定用装置本体4が備えている理論係数記憶部41、pH算出部42、pH出力部43以外に第1実施形態の前記変換器5が備えていた校正係数取得部51を備えている。第2実施形態の校正係数取得部51も電極1内のNFCチップが前記第2NFCリーダライタRW2に近接した際に最新の校正データを取得するようにしてある。また、前記pH算出部42は理論係数と前記電極1からの電位差のアナログ出力だけでなく、校正係数a、bに基づいてpHを算出するようにしてある。より具体的には、前記pH算出部42は前記電極1から出力される電位差と理論係数に基づいて補正前のpHを算出し、校正係数により補正演算を行ってより真の値に近い補正後のpHを算出するようにしてある。
このような第2実施形態の測定装置100であっても、校正作業については校正エリアで行い、そこで得られた校正係数だけを工場等の現場において利用して、より正確なpHを算出する事が可能である。また、電極1内のNFCチップで構成される校正係数が部記憶部31から校正データの読み込みが行われるので、第1実施形態と同様に前記電極1と前記測定装置100本体との間を接続するケーブルについては電位差の信号のやり取りさえできればよく、給電や新たな信号読み出しのために別の特別なケーブルに変更する必要がない。このため第2実施形態の測定装置100についても設備の更新コストを抑えながら、現場における校正作業をなくし、環境の整った校正エリアでの校正で得られた校正係数によって正確なpHの測定が可能である。
次に本発明の第3実施形態に係る測定装置100について図8を参照しながら説明する。なお、第1実施形態、第2実施形態において説明した部材に対応する部材には同じ符号を付すこととする。第3実施形態の測定装置100は、電極1に接続可能な3種類の装置本体を備えている。
第1装置本体2は、卓上型のものであり、主に実験室内での使用が想定されているものである。この第1装置本体2は筐体外に接続された第1非接触型ICリーダライタである第1NFCリーダライタRW1を備えている。この第1装置本体2は第1実施形態と同様に標準液に浸された状態の電極1が接続されて、校正データを算出し、NFCカード3内の校正データ外部記憶部31に前記第1NFCリーダライタRWを介して書き込めるようにしてある。
第2装置本体4は、据え置き型のものであり、主に工場内に固定されるものである。この第2装置本体4から離れた位置にある排水等の被検液の測定点に前記電極1が浸漬された状態で前記第2装置本体4に接続して使用される。また、第2装置本体4は筐体内に内蔵されている第2非接触型ICリーダライタである第2NFCリーダライタRW2を備えており、この第2NFCリーダライタRW2を介して第2実施形態のように前記NFCカード3内の校正データを読み込み、指示値の補正演算に用いるように構成してある。
第3装置本体6は、可搬型のものであり主に河川等のフィールドにおいて被検液の特性を測定するために用いられるものである。この第3装置本体6は内部に非接触ICチップであるNFCチップCPを内蔵しており、このNFCチップCP内に校正データが記憶されるようにしてある。また、前記NFCチップCPは校正データを記憶できるだけでなく、第1装置本体2や第2装置本体4が備えている第1NFCリーダライタRW1、又は第2NFCリーダライタRW2に第3装置本体6自体を近接させることで、他の装置本体に記憶されている校正データを取得したり、第3装置本体6に記憶されている校正データを他の装置本体へ出力したりすることができるようにしてある。さらに、この第3装置本体6はNFCカード3へ校正データの読み込み又は書き込みが行えるように第3非接触ICリーダライタである第3NFCリーダライタRW3も備えている。加えて、この第3装置本体6は測定だけでなく、標準液により校正作業により校正データをも算出できるようにしてある。この校正データを算出するための構成については第1実施形態の第1装置本体2において説明した事項とほぼ同様であるので詳細については省略する。
このような第3実施形態の測定装置100の装置本体間における校正データの授受に関する動作について説明する。まず、オペレータは実験室に配置されている第1装置本体2に標準液に浸漬された電極1を接続し校正作業を行う。そしてオペレータは第1NFCリーダライタRWを介してNFCカード3内へ得られた校正データを出力し、記憶させる。
次にオペレータはNFCカード3を第2装置本体4、又は、第3装置本体6の第2、第3NFCリーダライタRWに近接させることにより校正データを記憶させる。
また、可搬型の第3装置本体6に電極1を接続して測定を繰り返した後に例えばこの第3装置本体6により校正作業を行い、さらにこの電極1を第2装置本体4に接続して用いる場合には、前記第3装置本体6のNFCチップCPが内蔵されている部分を前記第2装置本体4の第2NFCリーダライタRWに対して近接してNFCカード3を介さずに新しい校正データを上書きした後に使用される。
このように第3実施形態の測定装置100であっても、ある装置本体で実施された校正作業により得られた電極1の校正データについて他の装置本体において特別な配線等を設けることなく簡単に共有することができる。また、NFCカード3を介さなくても直接可搬型の第3装置本体6を第1装置本体2又は第2装置本体4へ近接させるだけで校正データを記憶させることもでき、常に最新の校正データを各装置本体間において共有することがしやすい。なお、第3装置本体6は、図示したものに限られず、演算能力とNFC等の近距離無線通信機能を具備するスマートフォン又はタブレット端末等を利用して構成することも可能である。
次に本発明の第4実施形態に係る測定装置100に用いられる電極1について図9を参照しながら説明する。
第4実施形態の測定装置100は、例えば第1実施形態と同様に校正エリアに設けてある校正用装置本体2と、工場に設けてある測定用装置本体4と、前記校正用装置本体2と前記測定用装置本体4に共通して用いられる1つの電極1とを備えている。一方、第4実施形態の測定装置100では、電極1の校正係数等を含む校正データが記憶されているNFCカード3を物理的に管理するための構成が第1乃至第3実施形態とは異なっている。すなわち、電極1に対して着脱可能に係合する係合部材に対して前記NFCカード3は一体となって構成してある。より具体的には図9に示すように、NFCカード3は電極1のセンサ部11を覆う係合部材であるキャップ12と一体となるように構成してある。
前記キャップ12は概略円筒状のものであり、電極1のセンサ部11が形成されている先端部に対して電極1が校正や測定に用いられず、例えば持ち運ばれる場合に図9(a)に示されるように、センサ部12を保護するために取り付けられるものである。前記キャップ12は概略円筒状のものであり、内側周面に雌ねじが形成されており、電極1の先端部に形成された雄ねじと螺合させて取り付けられるものである。前記キャップ12の外側天面には円板状に形成されたNFCカード3が例えば接着剤等で固定してあり、当該NFCカード3自体がキャップ12の一部をなすようにしてある。一方、校正エリアや工場において電極1が校正液L1や被検液L2に浸される時には図9(b)に示すように前記電極1からキャップ12は取り外される。
このように構成された第4実施形態の測定装置100及び前記電極1であれば、校正データの記憶されているNFCカード3と対応する電極1を物理的に一対にして管理することができ、電極1を例えば校正エリアと工場の間で持ち運ぶ際にも誤って他の電極の校正データが使用されることを防ぐことができる。また、このように持ち運びの時には電極1とNFCカード3を一体にしつつ、校正や測定時において校正データの記憶又は送信が必要な場合には電極1から取り外されたキャップ12だけをNFCリーダライタRW1、RW2に近接させるだけでよい。
その他の実施形態について説明する。
本発明に係る測定装置は各実施形態に記載しているように指示値としてpHを出力するものに限られず、イオン濃度、ORP、導電率、溶存酸素、濁度、蛍光DO、温度等の定期的な校正が必要となるものであっても構わない。
各実施形態では校正用装置本体で算出される校正データを変換器又は測定用装置本体で使用できるようにするためにNFCカードに校正データを記憶させていたが、例えばNFCカード以外の持ち運び可能な記憶媒体に記憶させてもよい。例えばフラッシュメモリや接触型のICカードの所定領域内に校正データ記憶部を構成し、校正データの授受ができるようにすればよい。すなわち、記憶媒体が電極と測定用装置本体との間を接続するケーブにより給電及び信号読み出しを行わなくても校正データを取得できるものであればよい。また、NFCカードについてはFelicaに限られるものではなく、MIFARE(登録商標)等の国際標準に規定されるその他の方式、規格のものであってもよい。
各実施形態では1つのNFCカードに1つの電極の校正データを逐次書き込んでいくことにより校正履歴が残るようにしていたが、例えば1つのNFCカードにより複数の電極の校正データを記憶させるようにしてもよい。この場合には各電極の識別子と、校正データとを対にしておき、測定用装置本体において接続される電極ごとに対応する校正データが自動的に読みだされて利用されるようにすればよい。
校正データの一例として校正係数を記憶する場合を説明したが、例えば標準液に電極が浸漬された時の電位差自体を校正データとして校正データ記憶部に記憶しておき、測定用装置本体内において記憶されている校正時に得られた1又は複数の出力を取得して、当該測定装置本体内において校正係数等を算出し、指示値の算出のために用いるように構成してもよい。
校正係数については前記電極のアナログ出力自体を変換するものであってもよいし、標準の検量線の式を変換するためのものであってもよい。各実施形態では校正係数という値の形で校正データ記憶部に記憶させていたが、例えば処理式やコードの形で記憶させるようにしてもよい。
校正用装置本体と測定用装置本体が、無線ネットワークやクラウドを介して校正データを授受するようにしてもよい。すなわち、校正データ外部出力部はネットワークにより校正用装置本体外へ校正データを外部へ送信するものであり、校正データ取得部はネットワークを介して校正用装置本体から出力された校正データを受信するように構成すればよい。この場合でも電極と各装置本体とを接続するケーブルについては新たに更新する必要がない。
なお、第1実施形態、第2実施形態においては工場で使用される第2装置本体に校正データを移すことを説明したが、工場ではなく、フィールドにおいて環境水や排水などの測定が行われる現場において用いられるものが第2装置本体であっても構わない。また、第3装置本体については、第1実施形態及び第2実施形態における校正用装置本体、あるいは、測定用装置本体のいずれとして用いても構わない。つまり、第3装置本体は可搬型のものに限られず、設置型として用いても構わない。設置型として第3装置本体を用いる場合には、第3装置本体は非接触型ICチップを具備しないものであっても構わない。電極内に非接触型ICチップを設ける場合には、被検液に浸漬されない基端側に設けるのが好ましいが、防水処理等が十分にできるのであれば、実施形態に図示している場所以外の場所に設けても構わない。すなわち、電極の筐体とは基端側のキャップ部分に限られるものではなく、ガラスで形成されている部分も含む概念である。
校正データが記憶される非接触型ICカードについては、電極を保護するためのキャップに一体化したものに限られず、その他の電極に対して着脱可能に係合される係合部材に一体化したものであってもよい。例えば、センサ部の保護のためのキャップではなく、端子部の保護カバーに非接触型ICカードが一体化していてもよい。また、係合部材は電極に対してねじにより固定されるものに限られず、例えば電極に対して差し込んだり、掛かり留められたりするものであってもよい。
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な実施形態の組み合わせや変形を行っても構わない。
本発明であれば、測定現場とは別の場所での校正作業を可能としつつ、大幅な設備更新を行わなくてもよい測定装置を提供できる。
Claims (13)
- 標準液又は被検液に浸漬される電極と、
標準液に浸漬された前記電極と第1ケーブルを介して着脱可能に接続され、前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて当該電極の校正データを算出する第1装置本体と、
前記電極、前記第1装置本体、及び、前記第1ケーブルの外側に別体として設けられたメモリ上に記憶領域が設定されており、前記第1装置本体で算出された校正データを記憶する校正データ外部記憶部とを備え、
前記第1装置本体が、
前記電極の校正データを前記校正データ外部記憶部に対して外部出力する校正データ外部出力部を具備し、
前記校正データ外部記憶部に記憶されている校正データが、当該校正データ外部記憶部から前記第1装置本体とは別の装置本体又は当該別の装置本体に接続される機器へ送信されるように構成されていることを特徴とする測定装置。 - 前記校正データ外部記憶部が、非接触型ICカード内のメモリ上の記憶領域に校正データを記憶するように構成されたものであり、
前記第1装置本体が、
第1非接触型ICカードリーダライタをさらに具備し、
前記第1校正データ外部出力部が、前記第1非接触型ICカードリーダライタを介して前記第1装置本体で算出された校正データを前記校正データ外部記憶部へ書き込むように構成されている請求項1記載の測定装置。 - 被検液に浸漬された前記電極と着脱可能に接続され、前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて被検液の指示値を算出する第2装置本体と、
前記電極と第2ケーブルを介して着脱可能に接続されるとともに前記第2装置本体と第3ケーブルを介して接続され、前記電極から出力されるアナログ出力を別のアナログ出力に変換して前記第2装置本体へ出力する変換器とをさらに備え、
前記変換器が、
前記校正データ外部記憶部に記憶されている校正データを取得する校正データ取得部と、
前記校正データ取得部で取得された校正データに基づいて少なくとも倍率を設定する出力変換部とを具備し、
前記第2装置本体が、
前記電極が所定状態において出力するアナログ出力と指示値との間の理論式を示す理論データを記憶する理論データ記憶部と、
前記理論データと、前記変換器で変換されたアナログ出力とに基づいて被検液の指示値を算出する指示値算出部とを具備する請求項1又は2記載の測定装置。 - 前記変換器が、
第2非接触型ICカードリーダライタをさらに具備し、
前記校正データ取得部が、前記第2非接触型ICカードリーダライタを介して前記第1装置本体で算出された校正データを読み込むように構成されている請求項3記載の測定装置。 - 被検液に浸漬された前記電極と第2ケーブルを介して着脱可能に接続され、前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて被検液の指示値を算出する第2装置本体をさらに具備し、
前記第2装置本体が、
前記校正データ外部記憶部に記憶されている校正データを取得する校正データ取得部と、
前記電極が所定状態において出力するアナログ出力と指示値との間の理論式を示す理論データを記憶する理論データ記憶部と、
理論データと、校正データと、前記電極のアナログ出力とに基づいて被検液の指示値を算出する指示値算出部とを具備する請求項1又は2記載の測定装置。 - 前記第2装置本体が、
第2非接触型ICカードリーダライタをさらに具備し、
前記校正データ取得部が、前記第2非接触型ICカードリーダライタを介して前記第1装置本体で算出された校正データを読み込むように構成されている請求項5記載の測定装置。 - 前記校正データ外部記憶部が、1つの前記電極の校正履歴を記憶するものである請求項1乃至6いずれかに記載の測定装置。
- 前記校正データ外部記憶部が、複数の前記電極の校正データと、各電極を示す識別子とを紐づけて記憶するものである請求項1乃至6いずれかに記載の測定装置。
- 標準液又は被検液に浸漬される電極と、
第1装置本体に対して第1ケーブルを介して着脱可能に接続された電極を標準液に浸漬することと、
前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて前記第1装置本体に当該電極の校正データを算出させることと、
前記電極、前記第1装置本体、及び、前記第1ケーブルの外側に別体として設けられたメモリ上に記憶領域が設定された校正データ外部記憶部に対して前記第1装置本体で算出された校正データを外部出力することと、
前記校正データ外部記憶部に記憶されている校正データを当該校正データ外部記憶部から前記第1装置本体とは別の装置本体又は当該別の装置本体に接続される機器へ送信することを特徴とする校正方法。 - 標準液又は被検液に浸漬される電極と、標準液に浸漬された前記電極と第1ケーブルを介して着脱可能に接続され、前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて当該電極の校正データを算出する第1装置本体と、前記電極、前記第1装置本体、及び、前記第1ケーブルの外側に別体として設けられたメモリと、を備えた測定装置に用いられるプログラムであって、
前記メモリ上に記憶領域が設定されており、前記第1装置本体で算出された校正データを記憶する校正データ外部記憶部と、
前記電極の校正データを前記校正データ外部記憶部に対して外部出力する校正データ外部出力部と、としての機能と、
前記校正データ外部記憶部に記憶されている校正データが、当該校正データ外部記憶部から前記第1装置本体とは別の装置本体又は当該別の装置本体に接続される機器へ送信される機能をコンピュータに発揮させることを特徴とする測定装置用プログラム。 - 標準液又は被検液に浸漬される電極と、
前記電極と着脱可能に接続され、標準液に浸漬された前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて当該電極の校正データを算出する、又は、被検液に浸漬された前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて被検液の指示値を算出する第3装置本体と、を備え、
前記第3装置本体、又は、前記電極が、
筐体内に内蔵され、前記電極の校正データが記憶される非接触型ICチップを具備することを特徴とする測定装置。 - 被検液に浸漬された前記電極と着脱可能に接続され、前記電極から出力されるアナログ出力に基づいて被検液の指示値を算出する第2装置本体をさらに備え、
前記第2装置本体が、
第2非接触型ICカードリーダライタと、
前記第2非接触型ICカードリーダライタを介して前記第3装置本体の前記非接触型ICチップから校正データを読み込む校正データ取得部と、を具備する請求項11記載の測定装置。 - 前記電極、及び、前記第3装置の外側に別体として設けられ、校正データが記憶される非接触型ICカードをさらに備え、
前記第3装置本体が、
第3非接触型ICカードリーダライタを具備し、
前記第3非接触型ICカードリーダライタを介して前記非接触型ICカードに記憶されている校正データを前記非接触型ICチップに記憶させるように構成されている請求項11又は12記載の測定装置。
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