JPWO2018110081A1 - 比較電極ユニット - Google Patents

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Abstract

部品点数の削減及び組み立て作業の容易化を図りつつ、内部液と試料液との導通が気泡により遮断されることを防ぐために、試料液が流れる主流路54と、内部極51及び内部液52を収容する収容空間S2と、主流路54及び収容空間S2を接続する接続流路55とを備え、接続流路55は、その断面が非円形状であり、断面の形状によって気泡により塞がれずに試料液又は内部液を保持する保持部55xを有する。

Description

本発明は、電気化学測定に用いられる比較電極ユニットに関するものである。
電気化学測定では、測定電極(作用電極ともいう。)に加えて、測定電極に発生した電位差を測定するための比較電極(参照電極ともいう。)を用いたものがある。比較電極は、内部極及び内部液を有するとともに、前記内部液を測定対象である試料液に接触させるための液絡部を有している。この液絡部において内部液及び試料液を接触させることにより、内部液と試料液とが導通される。
ここで、比較電極としては、特許文献1に示すように、内部極とともに内部液を収容する比較電極収容部と試料液が流れる試料用配管とを有し、それらを接続配管で接続して、接続配管における試料用配管との接続部を液絡部としたものがある。
この比較電極の接続配管は丸管であるため、接続配管内に気泡が入り込んでしまうと、当該気泡により接続配管内が塞がれて内部液が分断されてしまい、内部液と試料液との導通が遮断されてしまう。
特許文献1の比較電極では、上記の接続配管における試料用配管との接続部に多孔質材を設けたり、接続配管内に中空糸等の導通部材を設けたりして、接続配管内が気泡により塞がれにくくして、内部液と試料液との導通が遮断されてしまうことを防いでいる。
しかしながら、接続配管内に親水性の多孔質材を設ける構成及び中空糸等の導通部材を設ける構成では、部品点数が増えてしまうだけでなく、その組み立て作業が複雑になってしまうという問題がある。
特開2016−109690号公報 特開2016−8819号公報
そこで本発明は、上述した課題を解決すべくなされたものであり、部品点数の削減及び組み立て作業の容易化を図りつつ、内部液と試料液との導通が気泡により遮断されることを防ぐことをその主たる課題とするものである。
すなわち本発明に係る比較電極ユニットは、試料液が流れる主流路と、内部極及び内部液を収容する収容空間と、前記主流路及び前記収容空間を接続する接続流路とを備え、前記接続流路は、その断面が非円形状であり、前記断面の形状によって気泡により塞がれずに前記試料液又は前記内部液を保持する保持部を有することを特徴とする。
このような比較電極ユニットであれば、断面非円形状をなす接続流路がその断面の形状によって気泡により塞がれずに試料液又は内部液を保持する保持部を有するので、接続流路に気泡が存在しても当該気泡の周りに試料液又は内部液が残留して、試料液と内部液との間の導通が確保される。これにより、内部液と試料液との導通が気泡により遮断されることを防ぐことができる。
また、このような比較電極ユニットであれば、接続流路の断面を非円形状にするだけでよいので、接続流路内に多孔質材や導通部材を配置する場合に比べて、前記比較電極ユニットの部品点数を削減して、組み立て作業の容易化を図ることができる。
前記接続流路は折れ曲がっている場合には、その折れ曲がり部に気泡が溜まりやすい。このため、前記保持部は、前記接続流路の折れ曲がり部に形成されていることが望ましい。
また、前記接続流路の内部には、別体をなす部材(例えば多孔質材等の親水性部材や導通部材)が設けられていないことが望ましい。別体をなす部材は、接続流路を形成する部材とは別体をなすものである。
接続流路全体において気泡による導通遮断が生じないようにするためには、前記保持部は、前記接続流路の一端から他端全体に亘って形成されていることが望ましい。
前記接続流路の断面は、辺が屈曲又は湾曲した凹部を有しており、前記凹部により前記保持部が形成されていることが望ましい。
この構成であれば、凹部に例えば試料液又は内部液の表面張力等により試料液が残留することになり、試料液と内部液との間の導通が確保される。
前記接続流路の断面が、内部に突出した凸部を有する形状であり、前記凸部によって形成される凹部が前記保持部となることが望ましい。
この構成であれば、接続流路に占める保持部の面積を大きくすることができるので、内部液と試料液との導通が気泡により遮断されることを一層防ぐことができる。
主流路を流れる試料液が内部液を収容する収容空間に流入しにくくする、或いは、内部液が主流路に流入しにくくするためには、前記接続流路が、蛇行した形状を有することが望ましい。特に試料液及び内部液の比重差による流入を低減するためには、前記接続流路が、上下方向に蛇行した形状を有することが望ましい。
前記接続流路が形成された部材が2つの樹脂要素からなり、前記2つの樹脂要素の少なくとも一方に形成された溝により前記接続流路が構成されていることが望ましい。
この構成であれば、2つの樹脂要素の少なくとも一方に溝を形成してから組み立てることができるので、接続流路の断面が複雑な形状であっても、接続流路を容易に形成することができる。
前記主流路と前記収容空間と前記接続流路とが1つのブロック体の内部に形成されていることが望ましい。
この構成であれば、ブロック体の内部に主流路、収容空間及び接続流路が形成されているので、ブロック体の外観形状をシンプルにすることができる。この比較電極ユニットと同様に、ガラス電極等の測定電極及びこの測定電極に必要な構成(例えば前記主流路に繋がる流路)を1つのブロック体の内部にまとめたガラス電極ユニットを構成した場合には、ガラス電極ユニットと比較電極ユニットとの間に余計なスペースを空けずに近接して配置することができる。このようにガラス電極ユニットと比較電極ユニットとを近接して配置できるので、試料液が流れる流路を短くすることができ、試料液の使用量を少なくすることができる。また、測定時の応答時間をより短くすることができる。
このように構成した本発明によれば、部品点数の削減及び組み立て作業の容易化を図りつつ、内部液と試料液との導通が気泡により遮断されることを防ぐことができる。
本実施形態に係る電気化学測定装置の構成を模式的に示す図である。 同実施形態の各電極ユニットの主流路に沿った縦断面図である。 同実施形態のA−A線断面図である。 同実施形態の接続流路の断面形状を示す模式図である。 同実施形態の第2ボディ本体を示す縦断面図である。 接続流路の断面形状の変形例を示す図である。 接続流路の断面形状の変形例を示す図である。 接続流路の断面形状の変形例を示す図である。
100・・・電気化学測定装置
5 ・・・比較電極ユニット
S2 ・・・第2収容空間
51 ・・・第2内部極
52 ・・・第2内部液
53 ・・・第2ボディ本体
53A・・・第1樹脂要素
53B・・・第2樹脂要素
54 ・・・主流路
55 ・・・接続流路
551・・・凸部
55x・・・保持部
以下に本発明に係る比較電極ユニットを用いた電気化学測定装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
<装置構成>
本実施形態に係る電気化学測定装置100は、例えば試料液のpH測定を行う卓上型のものである。なお、試料液としては、例えば、創薬などの研究に用いられる微量の薬液等が考えられる。
具体的に電気化学測定装置100は、図1に示すように、試料液に測定電極を接触させて測定信号を得る電極ユニット2と、電極ユニット2から出力される測定信号に基づいて試料液のpHを算出する情報処理装置3とを備えている。
電極ユニット2は、例えば、いわゆるガラス電極法に基づいてpHを測定するものであり、測定電極であるガラス電極ユニット4と、測定電極に発生した電位差を測定するための比較電極ユニット5と、これらを収容するケーシング6とを備えている。なお、本実施形態では、電極ユニット2として試料液の導電率を測定するための導電率計ユニット7も設けられている。これらのユニット4、5、7を収容したケーシング6は、試料液の供給ユニット、排出ユニットや校正ユニット等が内蔵された装置本体(不図示)に着脱可能に取り付けられる。
情報処理装置3は、ガラス電極ユニット4及び比較電極ユニット5から出力された測定信号に基づいて試料液のpHを算出するものであり、CPUやメモリ、通信ポートなどから構成されたデジタル回路と、フィルタや増幅器などを具備するアナログ回路と、これらデジタル回路とアナログ回路とを仲立ちするADコンバータ、DAコンバータなどを具備したものである。なお、情報処理装置3は、例えば上述した装置本体に内蔵されている。
以下、電極ユニット2(ガラス電極ユニット4、比較電極ユニット5)について詳述する。
ガラス電極ユニット4は、図2に示すように、例えば銀/塩化銀からなる第1内部極41と、第1内部極41とともに第1内部液42を収容する第1ボディ本体43と、第1ボディ本体43の内部に設けられて、試料液が流れる流路を形成する応答ガラス44とを備えている。なお、第1内部液42は、例えば濃度が3.3MのKCl水溶液とリン酸バッファの混合液である。
第1ボディ本体43は、例えば直方体形状をなすものであり、内部に第1内部液42を収容する第1収容空間S1を有する。この第1ボディ本体43は、例えば耐食性を有する樹脂から形成されている。この樹脂としては、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)、PP(ポリプロピレン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂)等である。
この第1ボディ本体43において第1収容空間S1を形成する上壁部に、第1内部極41が貫通して取り付けられており、第1内部極41の一部が第1内部液42に浸漬されている。本実施形態では、上壁部が第1ボディ本体43から着脱可能とされており、これにより第1内部極41は、第1ボディ本体43に着脱可能とされている。
応答ガラス44は、第1内部液42と試料液との間に介在してそのpH差による電位を生じせしめるものである。
応答ガラス44は、少なくとも第1収容空間S1内において試料液が流れる流路全体を形成する管形状をなすものである。本実施形態の応答ガラス44は、第1ボディ本体43内において試料液が流れる流路全体を形成している。具体的に応答ガラス44は、キャピラリー状をなす直線状の細管である。ここで、キャピラリー状をなす細管とは、例えば、管の内径がおよそ5mm以下、より好ましくは3mm以下のものであり、かつ管の長さが前記内径のおよそ5倍以上のものである。
この応答ガラス44は、第1ボディ本体43の一側面(図2において左側面)から第1収容空間S1を通って他端面(図2において右側面)に亘って貫通して設けられている。このように管形状の応答ガラス44が第1収容空間S1を通ることによって、応答ガラス44が第1内部液42に接触することになり、試料液と第1内部液42との間に応答ガラス44が介在することになる。また、第1ボディ本体43の一端面に開口した応答ガラス44は、ケーシング6に設けられた試料液導入ポートP1と連通しており、当該試料液導入ポートP1には、供給ユニット等の外部流路が接続されている。
比較電極ユニット5は、図2及び図3に示すように、第1内部極41のリファレンス電位を出力するための例えば銀/塩化銀からなる第2内部極51と、第2内部極51とともに第2内部液52を収容する第2収容空間S2を有する第2ボディ本体53と、第2ボディ本体53の内部に形成されて試料液が流れる主流路54と、第2ボディ本体53の内部に形成されて主流路54及び第2収容空間S2を連通させる接続流路55とを備えている。このように、比較電極ユニット5では、単一のブロック体の内部に第2収容空間S2、主流路54及び接続流路55が形成されている。なお、第2内部液52は、例えば濃度が3.3MのKCl水溶液である。また、図3において符号57は、第2収容空間S2に内部液を補充するための補充用流路である。この補充用流路57は、ケーシング6に設けられた内部液導入ポートP2と連通しており、当該内部液導入ポートP2には、内部液を補充するための補充ユニット(不図示)の流路が接続されている。
第2ボディ本体53は、例えば直方体形状をなすものであり、内部に第2内部液52を収容する第2収容空間S2を有する。この第2ボディ本体53は、前記第1ボディ本体43と同様に、例えば耐食性を有する樹脂から形成されている。
この第2ボディ本体53において第2収容空間S2を形成する上壁部に、第2内部極51が貫通して取り付けられており、第2内部極51の一部が第2内部液52に浸漬されている。本実施形態では、上壁部が第2ボディ本体53から着脱可能とされており、これにより第2内部極51は、第2ボディ本体53に着脱可能とされている。
第2ボディ本体53に形成された主流路54は、第1ボディ本体43の応答ガラス44を通過した試料液が流れるものである。この主流路54は、第2収容空間S2の下方に形成されている。また、本実施形態の主流路54は、第2ボディ本体53の一側面(図2において左側面)から他端面(図2において右側面)に亘って直線状に貫通して形成されている。そして、主流路54の上流端は、応答ガラス44により形成された流路の下流端に連通している。なお、主流路54は、応答ガラス44が形成する流路と略同径をなすキャピラリー状である。また、主流路54の下流端は、ケーシング6に設けられた試料液導出ポートP3と連通しており、当該試料液導出ポートP3には、試料液の排出ユニット(不図示)の流路が接続されている。
接続流路55は、第2収容空間S2の下部と主流路54における第2収容空間S2の下方に位置する部分とを連通させるものである。この接続流路55において主流路54との接続部分が液絡部56となる。接続流路55は、その流路の途中で交わらないように、鉛直平面内において上下方向に蛇行した形状をなす1本の流路である。本実施形態の接続流路55は、上下方向に延びる複数の直線流路部55mと、互いに隣接する直線流路部55mを接続する接続流路部55nとを有している。
然して、接続流路55は、図4に示すように、流路方向に直交する断面が非円形状であり、断面の形状によって気泡により塞がれずに試料液又は内部液の表面張力等により試料液又は内部液(以下、代表して試料液)を保持する保持部55xを有している。この保持部55xは、接続流路の一端から他端全体に亘って形成されている。また、図4は、接続流路55内に気泡が留まっている状態を示しており、接続流路55に入りうるサイズの気泡を模式的に示している。なお、接続流路55は、流路全体に亘って流路方向に直交する断面が同一の等断面形状をなすものである。
具体的に接続流路55の断面は、内部に突出した凸部551を有することにより非円形状とされている。つまり、接続流路55の断面は、辺が屈曲した凹部を有する。本実施形態の接続流路55の断面は、大幅部となる第1矩形流路部55aと小幅部となる第2矩形流路部55bとが幅方向に直交する方向に連続した形状である。そして、第1矩形流路部55aにおける第2矩形流路部55b側の内面と、第2矩形流路部55bの幅方向両側の内面とにより凸部551が形成される。
そして、この接続流路55において、接続流路55の内面において互いに相寄る向きに屈曲した内面(180度未満の角を形成する内面)により形成される空間(凹部)が保持部55xとなる。つまり、少なくとも凸部551の基端部周辺に形成される空間が保持部55xとなる。本実施形態では、第1矩形流路部55a及び第2矩形流路部55bそれぞれの角部が、接続流路55に入りうる最大サイズの気泡が混入した場合であっても試料液が残留する凹部となり、保持部55xとなる。
この接続流路55の内部に気泡が留まった場合には、接続流路55の少なくとも凸部551の基端部周辺に形成される保持部55xに試料液がその表面張力等により残留する。
次にこの接続流路55の形成方法について簡単に説明する。
第2ボディ本体53に接続流路55を形成する方法としては、図5に示すように、第2ボディ本体53を2つの樹脂要素である第1樹脂要素53Aと第2樹脂要素53Bを接合して製造する方法を挙げることができる。なお、本実施形態では、上壁部が着脱可能とされていることから、上壁部を構成する樹脂要素は、第1樹脂要素53A及び第2樹脂要素53Bとは別に準備される。
そして、第2樹脂要素53Bに、接続流路55の形状と同一の形状(断面形状を含む。)の溝Mを形成する。なお、第2収容空間S2や主流路54等の第2ボディ本体53の内部に形成されるものも併せて形成される。そして、第2樹脂要素53Bに第1樹脂要素53Aを接合することが考えられる。また、第1樹脂要素53Aに接続流路55の断面の一部(例えば第1矩形流路部55a)と同一の断面形状の溝を形成し、第2樹脂要素53Bに接続流路55のその他の部分(例えば第2矩形流路部55b)を形成して、第1樹脂要素53A及び第2樹脂要素53Bを互いに接合しても良い。
<本実施形態の効果>
本実施形態の電気化学測定装置100によれば、比較電極ユニット5の接続流路55は、その断面の形状によって気泡により塞がれずに試料液を保持する保持部55xを有するので、接続流路55に気泡が存在しても当該気泡の周りに試料液が残留して、試料液と内部液との間の導通が確保される。これにより、気泡により生じる内部液と試料液との導通の遮断を低減することができる。
また、このような比較電極ユニット5であれば、接続流路55の断面を非円形状にするだけでよいので、接続流路55内に別体をなす多孔質材や導通部材等の別部材を配置する場合に比べて、比較電極ユニット5の部品点数を削減して、組み立て作業の容易化を図ることができる。
<その他の変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、接続流路55の断面形状は前記実施形態に限られず、断面が非円形状のものであり保持部55xが形成されるものであれば良い。具体的な形状としては、図6の(a)〜(c)に示すように、接続流路55の断面が、多角形状であっても良い。この場合、流路断面の各角部が試料液を保持する凹部である保持部55xとなる。その他、接続流路の断面が台形状であっても良い。
また、凸部を有する形状としては、図7に示すように、概略断面円形状や断面楕円形状の流路の一部に凸部551が形成されたものであっても良い。前記凸部551の断面形状は三角形状に限られず、矩形状であっても良いし、半円形状であっても良い。さらに、概略断面円形状や楕円形状の流路の一部に、辺が流路外側に屈曲又は湾曲した凹部を形成して、当該凹部を保持部としても良い。
また、図8に示すように、接続流路55の断面において、断面の全周又は一部に小さな凹凸を複数形成したものであっても良い。
さらに、前記実施形態では、前記接続流路55は等断面形状であったが、その途中で断面形状が変化するものであっても良い。
前記実施形態では、保持部が接続流路の一端から他端に全体亘って形成されているが、気泡が溜まりやすい接続流路の一部、つまり、折れ曲がり部に保持部が形成されたものであっても良い。
前記実施形態では、第2ボディ本体53を2つの樹脂要素を接合して構成しているが、3つ以上の樹脂要素を接合して構成しても良い。
前記実施形態の電極ユニット2は、ガラス電極ユニット4、比較電極ユニット5及び導電率計ユニット7を有するものであったが、ガラス電極ユニット4や比較電極ユニット5を、pHに限らず様々な種類のイオン濃度を測定する電極に変えても良いし、酸化還元電位を測定するものに変えても良い。また、これらの電極を自由に組み合わせて使用しても良い。
前記実施形態の比較電極ユニットは、pH測定に限らず、酸化還元電位、イオン濃度、導電率等のその他の電気化学測定に使用されるものとしても良い。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
本発明によれば、部品点数の削減及び組み立て作業の容易化を図りつつ、内部液と試料液との導通が気泡により遮断されることを防ぐことができる比較電極ユニットを提供できる。

Claims (9)

  1. 試料液が流れる主流路と、
    内部極及び内部液を収容する収容空間と、
    前記主流路及び前記収容空間を連通させる接続流路とを備え、
    前記接続流路は、その断面が非円形状であり、前記断面の形状によって気泡により塞がれずに前記試料液又は前記内部液を保持する保持部を有する比較電極ユニット。
  2. 前記接続流路は折れ曲がっており、
    前記保持部は、前記接続流路の折れ曲がり部に形成されている、請求項1記載の比較電極ユニット。
  3. 前記接続流路の内部には、別体をなす部材が設けられていない、請求項1記載の比較電極ユニット。
  4. 前記保持部は、前記接続流路の一端から他端全体に亘って形成されている、請求項1記載の比較電極ユニット。
  5. 前記接続流路の断面は、辺が屈曲又は湾曲した凹部を有しており、
    前記凹部により前記保持部が形成されている、請求項1記載の比較電極ユニット。
  6. 前記接続流路の断面が、内部に突出した凸部を有する形状であり、
    前記凸部によって形成される凹部が前記保持部となる、請求項1記載の比較電極ユニット。
  7. 前記主流路と前記収容空間と前記接続流路とが1つのブロック体の内部に形成されている、請求項1記載の比較電極ユニット。
  8. 前記接続流路が形成された部材が2つの樹脂要素からなり、
    前記2つの樹脂要素の少なくとも一方に形成された溝により前記接続流路が構成されている、請求項1記載の比較電極ユニット。
  9. 前記接続流路が、上下方向に蛇行した形状を有する、請求項1記載の比較電極ユニット。
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