JPWO2018109892A1 - メタンガス生産設備及びメタンガス生産方法 - Google Patents

メタンガス生産設備及びメタンガス生産方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018109892A1
JPWO2018109892A1 JP2018556112A JP2018556112A JPWO2018109892A1 JP WO2018109892 A1 JPWO2018109892 A1 JP WO2018109892A1 JP 2018556112 A JP2018556112 A JP 2018556112A JP 2018556112 A JP2018556112 A JP 2018556112A JP WO2018109892 A1 JPWO2018109892 A1 JP WO2018109892A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
methane
production
lift
riser pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018556112A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7062598B2 (ja
Inventor
啓克 内田
淳 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JGC Corp
Original Assignee
JGC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JGC Corp filed Critical JGC Corp
Publication of JPWO2018109892A1 publication Critical patent/JPWO2018109892A1/ja
Priority to JP2022009633A priority Critical patent/JP2022050684A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7062598B2 publication Critical patent/JP7062598B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E21EARTH OR ROCK DRILLING; MINING
    • E21BEARTH OR ROCK DRILLING; OBTAINING OIL, GAS, WATER, SOLUBLE OR MELTABLE MATERIALS OR A SLURRY OF MINERALS FROM WELLS
    • E21B43/00Methods or apparatus for obtaining oil, gas, water, soluble or meltable materials or a slurry of minerals from wells
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E21EARTH OR ROCK DRILLING; MINING
    • E21CMINING OR QUARRYING
    • E21C50/00Obtaining minerals from underwater, not otherwise provided for

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Drilling And Exploitation, And Mining Machines And Methods (AREA)

Abstract

【課題】メタンハイドレート層からガスリフトにより連続的にメタンガスを生産することが可能なメタンガス生産設備などを提供する。【解決手段】メタンガス生産設備において、生産井2は水底のメタンハイドレート層MHL内に連通するように形成され、ライザー管11は生産井2の内部空間に対して気密に連通し、リフトガス供給管12はリフトガス供給部32から供給されたリフトガスをライザー管11内に供給する。ライザー管11及び生産井2内に満たされた水にリフトガスを混入すると、生産井2内が減圧され、生産井2に連通するメタンハイドレート層MHLのメタンハイドレートが分解し、メタンガスと生産水の気液混合流体がライザー管11を上昇する。【選択図】図1

Description

本発明は、メタンハイドレート層からメタンガスを生産する技術に関する。
非在来型の資源として、深海や凍土層に存在するメタンハイドレート(ガスハイドレートともいう)が注目されている。メタンハイドレートは、所定の温度、圧力条件下で、水分子のかご構造(クラスレート)内に、メタン分子を主成分とするゲスト分子を取り込んだ状態で存在する固体状の物質である。
非特許文献1には、海底の地層内に形成された砂層型のメタンハイドレート層から、減圧法によりメタンガスを生産する手法が提案されている。
減圧法は、メタンハイドレート層を穿つように形成された生産井内の水をポンプで汲み上げることにより、生産井の内部やその周囲の圧力を低下させてメタンハイドレートを分解させる手法である。
メタンハイドレートの分解に伴って生成したメタンガスと水は、生産井内に流れ込んだ後、気液分離される。気液分離後の水は、水の汲み上げ流路を構成するライザーの底部に設けられたポンプを用いて汲み上げられる。
また、水と分離されたメタンガスは、前記ライザー内に、水の汲み上げ流路と分離して形成されたガス用の流路内を上昇して海上へと抜き出される。
上記減圧法によれば、砂層型のメタンハイドレート層からも連続的にメタンガスを生産することができると考えられている。一方で、水深数百メートル以上の海底に設けられる生産井に、ポンプや気液分離用のセパレータなどの機器を設置することは、各機器の製造費用や設置費用が高額となるおそれがある他、機器のメンテナンスが困難であるという問題もある。
ここで特許文献1、2には、メタンハイドレートを輸送するライザー(輸送管、輸送パイプ)に輸送用のガスを吹き込む気泡ポンプやエアリフトと呼ばれる手法を用いて、海底の表層に位置する表層型のメタンハイドレート層からメタンハイドレート塊を吸い上げる技術が記載されている。
しかしながら、これら特許文献1、2には、地中に存在する砂層型のメタンハイドレート層からでもガスリフトにより連続的にメタンガスを生産することを可能とする技術の開示はない。
特表2002−536573号公報 特開2003−262083号公報
メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム、「メタンハイドレートからのガス生産」、インターネット〈URL:http://www.mh21japan.gr.jp/mh/05-2/〉
本発明は、このような背景の下になされたものであり、その目的は、メタンハイドレート層からガスリフトにより連続的にメタンガスを生産することが可能なメタンガス生産設備及びメタンガス生産方法を提供することにある。
本発明のメタンガス生産設備は、メタンハイドレート層からメタンガスを生産するメタンガス生産設備において、
水底に設けられ、メタンハイドレート層内に連通するように形成された生産井と、
下端部側が、前記生産井の内部空間に対して気密に連通し、当該生産井からメタンガスと水とを含む気液混合流体を抜き出すためのライザー管と、
リフトガス供給部から供給されたリフトガスを、前記ライザー管内に供給するためのリフトガス供給管と、を備え、
前記ライザー管及び生産井内に満たされた水に前記リフトガス供給管から供給されたリフトガスを混入して前記生産井内を減圧することにより、当該生産井に連通するメタンハイドレート層のメタンハイドレートを分解させて得られた前記気液混合流体を、前記ライザー管を介して上昇させることを特徴とする。
前記メタンガス生産設備は以下の特徴を備えていてもよい。
(a)前記ライザー管の上端部側に設けられ、当該ライザー管から流出した前記気液混合流体をメタンガスと水とに分離する気液分離部を備えること。このとき、前記リフトガスは、前記気液分離部にて気液混合流体から分離されたメタンガスであること。また、前記リフトガス供給部は、酸素非含有ガスを圧縮するコンプレッサーであること。
(b) 前記水底には複数の生産井が設けられ、これら複数の生産井が連結管を介して共通の前記ライザー管に接続されていること。
(c)前記気液混合流体がライザー管内を上昇する流れの形成に伴って、前記生産井内の減圧が維持されることにより、前記メタンハイドレートの分解が進行する自噴状態となったら、前記リフトガス供給管からのリフトガスの供給を停止すること。
また、他の発明に係るメタンガス生産方法は、メタンハイドレート層からメタンガスを生産するメタンガス生産方法において、
水底に設けられ、メタンハイドレート層内に連通するように形成された生産井、及び下端部側が前記生産井の内部空間に対して気密に連通したライザー管内に満たされた水にリフトガスを混入して前記生産井内を減圧し、当該生産井に連通するメタンハイドレート層のメタンハイドレートを分解させる工程と、
前記メタンハイドレートを分解させて得られたメタンガスと水とを含む気液混合流体を、前記ライザー管を介して上昇させる工程と、
前記ライザー管の上端部から流出した気液混合流体を、メタンガスと水とに分離する工程と、を含むことを特徴とする。
前記メタンガス生産方法は以下の特徴を備えていてもよい。
(d)前記リフトガスは、酸素非含有ガスであること。前記酸素非含有ガスは、前記気液混合流体から分離されたメタンガスであること。
(e)前記気液混合流体から分離されたメタンガスは、メタンガス液化設備、合成ガス製造設備、火力発電設備、都市ガス供給設備からなるメタンガス利用設備群から選択される少なくとも1つのメタンガス利用設備に供給されること。
(f)前記気液混合流体がライザー管内を上昇する流れの形成に伴って、前記生産井内の減圧が維持されることにより、前記メタンハイドレートの分解が進行する自噴状態となったら、前記リフトガスの供給を停止する工程を含むこと。
本発明は、メタンハイドレート層からのメタンガスの生産を行う生産井に対して気密に接続されたライザー管内にリフトガスを供給することにより生産井内を減圧し、生産井と連通する領域のメタンハイドレートを分解させる。この結果、得られたメタンガスと水との気液混合流体は、ライザー管内を上昇するので簡素で安価な構成でメタンガスを生産することができる。
実施の形態に係るメタンガス生産設備の構成例を示す説明図である。 前記メタンガス生産設備の第1の作用図である。 前記メタンガス生産設備の第2の作用図である。 前記メタンガス生産設備の第3の作用図である。 前記メタンガス生産設備の第4の作用図である。 メタンガス生産設備に設けられるライザーの他の構成例を示す説明図である。 複数の生産性に接続されたライザーを備えたメタンガス生産設備の第1の構成例である。 複数の生産性に接続されたライザーを備えたメタンガス生産設備の第2の構成例である。
はじめに、図1を参照しながら本発明の実施の形態に係るメタンガス生産設備の構成について説明する。本例のメタンガス生産設備は、例えば海底(水底)を構成する地層GLの下層側に形成された砂層型のメタンハイドレート層MHLからメタンガスを生産する。
メタンハイドレート層MHLを擁する地層GLは、水深が数百メートル以上の海底に位置し、メタンハイドレート層MHLはこの地層GLの海底面よりも数十メートル〜数百メートル程度下方側に位置している。
生産井2は、地層GLの海底面から、当該地層GLの下方側に位置するメタンハイドレート層MHLへ向けて、下方側へ伸びるように筒状のケーシング21を配設した構造となっている。ケーシング21は、例えば直径が数十センチメートル〜数メートルの金属製の配管により構成され、不図示のセメントによって地層GLに対して固定されている。
ケーシング21の下部側領域は、メタンハイドレート層MHL内に挿入され、当該下部側領域には、穿孔やサンドスクリーンなどを介してメタンハイドレート層MHLと連通する仕上げ層22が形成されている。またケーシング21の下端部は、メタンハイドレート層MHLに向けて開口していてもよいし、ケーシングシューを設けて塞いでもよい。
生産井2の上面には、フランジ状のライザーベース23が設けられ、このライザーベース23には、その内部を上下方向に貫通する流路が形成されている。ライザーベース23の下面には、前記流路と連通するようにチュービング27が接続されている。チュービング27は、ケーシング21の内径よりも小さな、数十センチメートル〜数メートルの直径を有する金属製の配管により構成され、ライザーベース23からケーシング21(生産井2)の内部空間へ向けて挿入されている。チュービング27の下端部は、仕上げ層22が形成されたケーシング21の下部側領域内へ向けて開口し、当該下端部におけるケーシング21とチュービング27との間の隙間は、パッカー24によって塞がれている。
ライザー管11は、例えば直径が数十センチメートル〜数メートルの金属製の配管やフレキシブルパイプにより構成され、当該ライザー管11の下端部は、前記ライザーベース23の上面に接続されている。ライザーベース23を介してチュービング27と接続されたライザー管11は、生産井2の内部空間に対して気密に連通した状態となっている。
生産井2の上方側の海上にはフローター3が設けられている。ライザー管11は、ライザーベース23と接続された海底面から、海中を通って、フローター3へと上方側へ向けて延伸されている。フローター3には、ライザー管11を介してメタンハイドレート層MHLから抜き出された後述の気液混合流体を受け入れ、当該気液混合流体をメタンガスと水とに分離するための気液分離槽(気液分離部)31が設けられている。ライザー管11の上端部は、気液分離槽31に接続され、その上流もしくは下流には調節弁V1が設置される(図1〜6には、気液分離槽31の上流に調節弁V1を設けた例を示してある)。
さらに気液分離槽31には、当該気液分離槽31内の上部側の空間から、気液分離された後のメタンガスを抜き出すためのラインと、気液分離槽31内の下部側領域から気液分離後の水を抜き出すためのラインとが接続されている。メタンガスの抜き出しラインには、気液分離槽31から抜き出されたメタンガスを昇圧して出荷するためのガスコンプレッサー32が設けられている。一方、水の抜き出しラインの下流側には、水の排出を行う前に、必要な排水処理を行うための不図示の排水処理部が設けられている。
また、ガスコンプレッサー32の下流側からは、昇圧されたメタンガスの一部を抜き出すラインが分岐している。この分岐ラインは、流量調節バルブV2を介してリフトガス供給管12の上流側の端部に接続されている。この観点でガスコンプレッサー32は、リフトガス供給管12にリフトガスを供給するリフトガス供給部としての機能も備えている。
さらに図1に示すように、リフトガス供給管12の上流側の端部には、リフトガス供給管12に窒素ガスを供給するための窒素ガスタンクやガスコンプレッサーなどを含む窒素ガス供給部33が、流量調節バルブV3を介して接続されている。窒素ガス供給部33についても、リフトガス供給管12にリフトガスを供給するリフトガス供給部に相当する。
リフトガス供給管12は、ライザー管11の延伸方向に沿って、フローター3から海底へと海中内を下方側へ向けて延伸されている。本例では、リフトガス供給管12の下端部は、既述のライザーベース23に接続され、ライザーベース23内に形成された流路を介してライザー管11と連通している。
リフトガス供給管12はライザー管11内に向けて、酸素非含有ガスであるメタンガスや窒素ガスをリフトガスとして供給する機能を果たす。従って、ライザー管11に水Wが満たされた状態において、リフトガス供給管12にリフトガスを供給するガスコンプレッサー32や窒素ガス供給部33は、ライザー管11側との接続位置にてライザー管11側から加わる水圧に抗して、所望の流量のリフトガスをライザー管11内に混入することが可能な圧力にてリフトガスを供給する能力を備えている。
なお、リフトガスに酸素非含有ガスを採用する理由は、メタンハイドレート層MHLメタンガスを生産する際に、燃焼可能な混合気を形成しないようにするためである。従って、これらのリフトガスが、燃焼可能な混合気を形成しない程度の微量な酸素を、不可避成分などとして含有する場合を否定するものではない。
以上に説明した構成を備えるメタンガス生産設備の作用について説明すると、図2に示すように、初めに生産井2及びライザー管11の内部は水Wで満たされた状態となっている。ライザー管11の敷設の際に、ライザー管11の下端部に蓋をせずにライザー管11をライザーベース23との接続位置まで降ろしていくと、ライザー管11内には海水が進入する。また、生産井2の設置時においても、生産井2の内部には海水が進入する。メタンガスの生産開始前において、生産井2及びライザー管11に満たされている水Wは、例えばこれらの海水である。
次いで、図3に示すように、ライザー管11と気液分離槽31との間の調節弁V1を開くと共に、窒素ガス供給部33側の流量調節バルブV3を開いて、窒素ガス供給部33からリフトガス供給管12にリフトガスである窒素ガスを供給する。窒素ガスは、リフトガス供給管12内を下方側へ向けて流れ、ライザーベース23との接続位置を介してライザー管11内の水Wに混入される。
この結果、窒素ガスの混入位置よりも上方側に、窒素ガスの気泡Bと水Wとの気液混合流体が形成される。この気液混合流体の比重は、窒素ガスの混入位置よりも下方側の水Wの比重よりも小さいため、比重の大きな下方側の水Wが窒素ガスの混入位置よりも上方側へと持ち上げられる(ガスリフト効果)。このガスリフト効果により、ガス混入位置よりも下方側の生産井2内の圧力が減少すると共に、ライザー管11内を気液混合流体が上昇し始める。
ライザー管11内を気液混合流体の上昇、及び当該ライザー管11に対して気密に連通する生産井2内の圧力の低下に伴い、仕上げ層22を介して生産井2と連通する周囲のメタンハイドレート層MHL内の圧力が低下し始める。そして、メタンハイドレート層MHL内の圧力が低下すると、メタンハイドレートが分解し、メタンガスと生産水とを生じる。なお、このときメタンハイドレート層はメタン以外の成分、例えばエタンやプロパンなどの成分を含んでいてもよく、このようなメタンと他の成分との混合ガスについても以下の説明では「メタンガス」と呼ぶ。
メタンハイドレートの分解により発生したメタンガスと水(生産水)Wとの混合流体(メタンハイドレートを形成せず、元来、メタンハイドレート層MHL内に単独で存在していた水を含んでもよい)は、仕上げ層22を介して生産井2内に流れ込み、リフトガス効果によって生産井2及びライザー管11内を上昇する(図4)。
例えば、水深1000メートルの海底に設けられたライザーベース23に対してライザー管11の下端部が接続され、さらにライザーベース23よりも数十メートル〜数百メートル下方位置にメタンハイドレート層MHLが存在する場合を考える。このとき、ライザーベース23との接続位置の近傍のライザー管11の内部には、約100Bar(10MPaG)の水圧が加わっている。この場合において、生産井2内の圧力損失分を考慮しても、当該接続位置の水圧を、リフトガス効果により30〜50Bar(3〜5MPaG)程度まで減圧することができれば、仕上げ層22の周囲におけるメタンハイドレートの分解を連続的に発生させることができると考えられる。
ライザー管11内を上昇した混合流体は、フローター3側に到達した後、気液分離槽31内に流れ込み、気液分離槽31内にてメタンガスと水とに分離される。気液分離槽31内に十分量のメタンガスが流入し、ガスコンプレッサー32を稼働可能な状態となったら、ガスコンプレッサー32を起動すると共に、流量調節バルブV2を開く。一方、窒素ガス供給部33側の流量調節バルブV3を閉じて、リフトガスを窒素ガスからメタンガスに切り替える(図4)。
本例のメタンガス生産設備では、リフトガス供給管12からのリフトガスの供給に伴うリフトガス効果のほか、メタンハイドレート層MHLから生産井2内に流れ込んだ混合流体(メタンガスと生産水)自身がライザー管11内を上昇する流れの形成によってもリフトガス効果が発揮される。このとき、リフトガスの供給を停止してもメタンガスを生産できる場合は、メタンハイドレート層MHLから供給される混合流体のリフトガス効果により、生産井2内の減圧が維持され、メタンハイドレートの分解が進行する自噴状態にあると言える。
このように自噴状態が形成された場合は、図5に示すようにリフトガス供給管12からのメタンガス(リフトガス)の供給を停止してもよい。また、自噴による生産だけでは、メタンガスの生産量が少なく、安定生産ができない場合などには、出荷流量を維持するために必要な流量のリフトガスを適宜、追加供給してよい。
さらにここで、生産井2の周囲のメタンハイドレート層MHLにおいては、自噴状態が常時形成されていることは必須ではない。例えば、メタンガス生産設備の運転を停止した後、リフトガス供給管12からのリフトガスの供給を再開したり、リフトガスの供給流量を増加させたりすることにより、メタンガスの生産を再継続することができる。
以上に説明したメタンガス生産設備の作用により、メタンハイドレート層MHLにて生産され、生産井2及びライザー管11を介して気液分離槽31へと抜き出されたメタンガスは、ガスコンプレッサー32によって昇圧され、後段のメタンガス利用設備に供給される。
メタンガス利用設備としては、メタンガスを冷却して液化するメタンガス液化設備、メタンガスから化学反応により一酸化炭素と水素を含む合成ガスを製造する合成ガス製造設備、メタンガスを燃焼させて発電を行う火力発電設備、メタンガスへのLPG(Liquefied Petroleum Gas)の添加による熱量調整や付臭などを行って都市ガスを製造する都市ガス供給設備からなるメタンガス利用設備群から選択される少なくとも1つのメタンガス利用設備を例示することができる。
ここでこれらのメタンガス利用設備は、フローター3の外部の例えば陸地側へ設置し、フローター3とメタンガス利用設備との間にパイプラインを敷設して、ガスコンプレッサー32にて昇圧されたメタンガスをメタンガス利用設備へ輸送する構成を採用してもよい。また、メタンガス利用設備をフローター3に併設し、フローター3内で得られた液化ガス、合成ガス、電力や都市ガスをフローター3から消費先へと輸送してもよい。
なお、気液分離槽31にてメタンガスと分離された生産水は、必要な排水処理を行ったうえで、海中へと戻される。また、生産水を海中に戻せない場合は、海底に再圧入してもよい。
本実施の形態に係るメタンガス生産設備によれば以下の効果がある。メタンハイドレート層MHLからのメタンガスの生産を行う生産井2に対して気密に接続されたライザー管11内にリフトガスを供給することにより生産井2内を減圧し、生産井2と連通する領域のメタンハイドレートを分解させる。この結果、得られたメタンガスと水との気液混合流体は、ライザー管11内を自発的に上昇するので、簡素で安価な構成でメタンガスを生産することができる。
特に、従来、提案されている減圧法と異なり、本例のメタンガス生産設備は、生産井2が設けられている海底にメタンガスと生産水とを分離するセパレータや、生産水を汲み上げるためのポンプを設ける必要がない。このため、メタンガス生産設備を構成する各機器の製造費用や設置費用を大幅に低減することができる。また、海底に動力機器を設けることに伴うメンテナンスの困難性を回避することも可能となる。
さらには、メタンガスと生産水との気液混合流体が生産井2に流入してリフトガス効果を発揮することにより、メタンハイドレートの分解が自発的に進行する自噴状態にある場合には、リフトガスの供給流量を低減、停止することもできる。この結果、常時、生産水の汲み上げが必要な従来の減圧法と比較して、メタンガス生産設備の稼働費用も大幅に低減することが可能となる。
ここで、リフトガス供給管12は、ライザーベース23に接続する構成に限らず、ライザー管11に直接、接続してもよい。また例えばチュービング27に対してリフトガス供給管12を接続し、当該チュービング27を介してリフトガス供給管12とライザー管11とを連通させてもよい。
さらには、リフトガス供給管12は、図1などを用いて説明した例のように、ライザー管11の外部に配置する場合に限定されない。例えば図6には、ライザー管11の内側に、当該ライザー管11よりも小口径のリフトガス供給管12aを収容した二重管の状態となるように、ライザー管11及びリフトガス供給管12aを海中に配置したメタンガス生産設備の構成例を示している。
リフトガス供給管12aの下端部はライザー管11内で開口し、当該開口からライザー管11内の水Wへとリフトガスが混入される。メタンガスと生産水の混合流体は、ライザー管11の内周面とリフトガス供給管12a外周面との間の隙間領域内を上昇してフローター3側の気液分離槽31へと抜き出される。なおこのとき、混合流体が流れる前記隙間領域がライザー管11内の上下方向に亘って安定的に形成されるように、ライザー管11とリフトガス供給管12aとの間に所定の間隔でスペーサーを配置してもよい。
さらに図1などを用いて説明した例では、メタンガスの出荷用のガスコンプレッサー32を利用して、リフトガス供給管12に対するリフトガスとしてのメタンガス供給を行う例について説明した。但し、出荷用のガスコンプレッサー32とリフトガス供給管12へのリフトガス供給用のコンプレッサーを共用化することは必須の要件ではなく、気液分離槽31に対してリフトガス供給管12へのリフトガス供給専用の抜き出しライン、コンプレッサーを設けてもよい。
さらに、メタンガス生産設備の外部、例えばフローター3から離れた位置に気液分離槽31が設けられている場合や、フローター3に窒素ガス供給部33を設けることが困難な場合などには、外部からリフトガスとしてメタンガスや窒素ガスを受け入れてもよい。この場合には、フローター3に設けられたリフトガスの受け入れ配管が、本メタンガス生産設備のリフトガス供給部に相当することとなる。
そして、リフトガスに用いられる酸素非含有ガスは、窒素ガスやメタンガスに限定されるものではなく、例えば気化させたLPGやLNG(Liquefied Natural Gas)であってもよい。
また図7は、1本のライザー管11を用いて複数の生産井2からメタンガスの生産を行うメタンガス生産設備の実施形態を示している。本例においては、ライザー管11の下端部に設けられたマニフォールド部23aに対して複数の連結管26が接続され、各連結管26が連結部25を介して各々の生産井2に接続されている(クリスマスツリー接続)。
次いで、図8は、1本のライザー管11を用いて複数の生産井2からメタンガスの生産を行うメタンガス生産設備の他の実施形態を示している。この例においては、ライザー管11の下端部に設けられたライザーベース23、及び複数の連結部25の下方に各々生産井2を設け、連結管26を介してこれらライザーベース23、連結部25を順繰りに接続した構成となっている(デイジーチェーン接続)。
また、図7、8に示す接続法を組み合わせて、マニフォールド部23aに対して、各々、デイジーチェーン接続された複数の生産井2の群をクリスマスツリー状に接続したり、デイジーチェーン接続された複数の連結部25やマニフォールド部23に対し、各々、クリスマスツリー状に複数の連結管26を接続したりしてもよいことは勿論である。
そして、本例のメタンガス生産設備は、海底に存在するメタンハイドレート層MHLからメタンガスを生産する場合に限定されず、湖底に存在するメタンハイドレート層MHLに設けてメタンガスの生産を行ってもよいことは勿論である。
B 気泡
MHL メタンハイドレート層
W 水
11 ライザー管
12、12a
リフトガス供給管
2 生産井
31 気液分離槽
32 ガスコンプレッサー

Claims (11)

  1. メタンハイドレート層からメタンガスを生産するメタンガス生産設備において、
    水底に設けられ、メタンハイドレート層内に連通するように形成された生産井と、
    下端部側が、前記生産井の内部空間に対して気密に連通し、当該生産井からメタンガスと水とを含む気液混合流体を抜き出すためのライザー管と、
    リフトガス供給部から供給されたリフトガスを、前記ライザー管内に供給するためのリフトガス供給管と、を備え、
    前記ライザー管及び生産井内に満たされた水に前記リフトガス供給管から供給されたリフトガスを混入して前記生産井内を減圧することにより、当該生産井に連通するメタンハイドレート層のメタンハイドレートを分解させて得られた前記気液混合流体を、前記ライザー管を介して上昇させることを特徴とするメタンガス生産設備。
  2. 前記ライザー管の上端部側に設けられ、当該ライザー管から流出した前記気液混合流体をメタンガスと水とに分離する気液分離部を備えることを特徴とする請求項1に記載のメタンガス生産設備。
  3. 前記リフトガスは、前記気液分離部にて気液混合流体から分離されたメタンガスであることを特徴とする請求項2に記載のメタンガス生産設備。
  4. 前記リフトガス供給部は、酸素非含有ガスを圧縮するコンプレッサーであることを特徴とする請求項1に記載のメタンガス生産設備。
  5. 前記水底には複数の生産井が設けられ、これら複数の生産井が連結管を介して共通の前記ライザー管に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のメタンガス生産設備。
  6. 前記気液混合流体がライザー管内を上昇する流れの形成に伴って、前記生産井内の減圧が維持されることにより、前記メタンハイドレートの分解が進行する自噴状態となったら、前記リフトガス供給管からのリフトガスの供給を停止することを特徴とする請求項1に記載のメタンガス生産設備。
  7. メタンハイドレート層からメタンガスを生産するメタンガス生産方法において、
    水底に設けられ、メタンハイドレート層内に連通するように形成された生産井、及び下端部側が前記生産井の内部空間に対して気密に連通したライザー管内に満たされた水にリフトガスを混入して前記生産井内を減圧し、当該生産井に連通するメタンハイドレート層のメタンハイドレートを分解させる工程と、
    前記メタンハイドレートを分解させて得られたメタンガスと水とを含む気液混合流体を、前記ライザー管を介して上昇させる工程と、
    前記ライザー管の上端部から流出した気液混合流体を、メタンガスと水とに分離する工程と、を含むことを特徴とするメタンガス生産方法。
  8. 前記リフトガスは、酸素非含有ガスであることを特徴とする請求項7に記載のメタンガス生産方法。
  9. 前記酸素非含有ガスは、前記気液混合流体から分離されたメタンガスであることを特徴とする請求項8に記載のメタンガス生産方法。
  10. 前記気液混合流体から分離されたメタンガスは、メタンガス液化設備、合成ガス製造設備、火力発電設備、都市ガス供給設備からなるメタンガス利用設備群から選択される少なくとも1つのメタンガス利用設備に供給されることを特徴とする請求項7に記載のメタンガス生産方法。
  11. 前記気液混合流体がライザー管内を上昇する流れの形成に伴って、前記生産井内の減圧が維持されることにより、前記メタンハイドレートの分解が進行する自噴状態となったら、前記リフトガスの供給を停止する工程を含むことを特徴とする請求項7に記載のメタンガス生産方法。

JP2018556112A 2016-12-15 2016-12-15 メタンガス生産設備及びメタンガス生産方法 Active JP7062598B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022009633A JP2022050684A (ja) 2016-12-15 2022-01-25 メタンガス生産設備及びメタンガス生産方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/087360 WO2018109892A1 (ja) 2016-12-15 2016-12-15 メタンガス生産設備及びメタンガス生産方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022009633A Division JP2022050684A (ja) 2016-12-15 2022-01-25 メタンガス生産設備及びメタンガス生産方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018109892A1 true JPWO2018109892A1 (ja) 2019-10-24
JP7062598B2 JP7062598B2 (ja) 2022-05-06

Family

ID=62559546

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018556112A Active JP7062598B2 (ja) 2016-12-15 2016-12-15 メタンガス生産設備及びメタンガス生産方法
JP2022009633A Pending JP2022050684A (ja) 2016-12-15 2022-01-25 メタンガス生産設備及びメタンガス生産方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022009633A Pending JP2022050684A (ja) 2016-12-15 2022-01-25 メタンガス生産設備及びメタンガス生産方法

Country Status (3)

Country Link
JP (2) JP7062598B2 (ja)
CN (1) CN110073078B (ja)
WO (1) WO2018109892A1 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002536573A (ja) * 1999-02-13 2002-10-29 ヘルター ハインツ 海底のメタンハイドレートを採取する方法
JP2003193787A (ja) * 2001-12-27 2003-07-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスハイドレート掘削回収方法及び掘削回収システム
JP2003262083A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスハイドレート回収システム
JP2006046009A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Miki Pulley Co Ltd 地下賦存炭化水素ガス資源収集装置および収集方法
JP2006214164A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Kajima Corp 地下資源の回収施設
JP2010209591A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Tohoku Univ 二酸化炭素低排出発電方法及びシステム
JP2012172418A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Nippon Steel Engineering Co Ltd メタンハイドレートからのメタンガス採取装置及びメタンハイドレートからのメタンガス採取方法
JP2015031091A (ja) * 2013-08-05 2015-02-16 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 ガス回収装置
JP2015203282A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 ガス回収装置、ガス回収方法、およびメタンガス

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100449117C (zh) * 2005-10-31 2009-01-07 中国科学院广州能源研究所 海底天然气水合物开采与储运方法及装置
CN100434654C (zh) * 2007-02-09 2008-11-19 中国科学院广州能源研究所 一种海水淡化与海洋天然气水合物开采联产方法
CN101555797B (zh) * 2009-05-19 2011-08-03 四川大学 海底天然气水合物开采装置及其开采方法
CN102400667A (zh) * 2011-12-07 2012-04-04 常州大学 海底天然气水合物气举开采方法及装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002536573A (ja) * 1999-02-13 2002-10-29 ヘルター ハインツ 海底のメタンハイドレートを採取する方法
JP2003193787A (ja) * 2001-12-27 2003-07-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスハイドレート掘削回収方法及び掘削回収システム
JP2003262083A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスハイドレート回収システム
JP2006046009A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Miki Pulley Co Ltd 地下賦存炭化水素ガス資源収集装置および収集方法
JP2006214164A (ja) * 2005-02-03 2006-08-17 Kajima Corp 地下資源の回収施設
JP2010209591A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Tohoku Univ 二酸化炭素低排出発電方法及びシステム
JP2012172418A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Nippon Steel Engineering Co Ltd メタンハイドレートからのメタンガス採取装置及びメタンハイドレートからのメタンガス採取方法
JP2015031091A (ja) * 2013-08-05 2015-02-16 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 ガス回収装置
JP2015203282A (ja) * 2014-04-16 2015-11-16 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 ガス回収装置、ガス回収方法、およびメタンガス

Also Published As

Publication number Publication date
JP7062598B2 (ja) 2022-05-06
CN110073078B (zh) 2021-12-07
JP2022050684A (ja) 2022-03-30
WO2018109892A1 (ja) 2018-06-21
CN110073078A (zh) 2019-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10683736B2 (en) Method and system for recovering gas in natural gas hydrate exploitation
JP7011610B2 (ja) 海底メタン生産組立体
JP5559793B2 (ja) 天然ガス水和物及び在来型炭化水素貯留層からの炭化水素の共同生産及び処理の方法並びにシステム
CN102348866B (zh) 流体的注入
CN113294126B (zh) 一种稳固地层的天然气水合物联合开采方法及装置
US20160369611A1 (en) Hydrocarbon fracturing process
US10815763B2 (en) Remote steam generation and water-hydrocarbon separation in steam-assisted gravity drainage operations
JP7050811B2 (ja) メタンガス生産設備、及びメタンガス生産方法
Drozdov et al. Application of pump-ejecting system for SWAG injection and utilization of associated gas
US20170028316A1 (en) Dual helix cycolinic vertical seperator for two-phase hydrocarbon separation
JP7062598B2 (ja) メタンガス生産設備及びメタンガス生産方法
US9416632B2 (en) Containment system
US10263265B2 (en) Oilfield electricity and heat generation systems and methods
JP2006045128A (ja) メタンハイドレートの分解方法及び分解装置
GB2576344A (en) Gas-lift system
JP2003262083A (ja) ガスハイドレート回収システム
JP5208862B2 (ja) エマルジョンの製造・注入装置及び方法並びにメタンハイドレートの採掘方法
WO2018026352A1 (en) Dual helix cyclonic vertical separator for two-phase hydrocarbon separation
RU2684553C2 (ru) Устройство и способ для компенсации добычи природного газа из газового месторождения
JP6396172B2 (ja) ハイドレート採取装置および採取方法
CA2884990A1 (en) Casing gas management method and system
Bon Pazflor, A World Technology First in Deep Offshore Development
RU2324809C2 (ru) Способ получения сжатого газа
WO2015118444A1 (en) Method for the simultaneous re-injection, without compressors, of low-pressure gas and water into partially exhausted reservoirs with the generation of electric energy by the re-pressurized gas

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20191106

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200630

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20200818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210216

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210518

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220125

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220125

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220202

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7062598

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150