JPWO2018088238A1 - 画像処理装置および制御方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

本技術は、使い勝手を向上させることができるようにする画像処理装置および制御方法、並びにプログラムに関する。画像処理装置は、画像を上下方向に反転させて表示するフリップ機能をオンまたはオフに設定する設定部と、フリップ機能の設定に基づき表示画面を表示させ、外部機器から所定方向に関する操作指示を受信した場合、表示画面を基準として所定方向に関する操作が行われるように制御する制御部とを備える。本技術はデジタルカメラに適用することができる。

Description

本技術は画像処理装置および制御方法、並びにプログラムに関し、特に、使い勝手を向上させることができるようにした画像処理装置および制御方法、並びにプログラムに関する。
例えばカメラに関する技術として、広視野画像を展開して得られた画像から視野の異なる2つの画像を切り出して並べたハーフワイド画像を表示させるときに、一方の視野の画像を左右に反転させて表示させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような技術を適用したカメラを自動車に設置して撮影を行い、得られたハーフワイド画像を表示すれば、ハーフワイド画像における2つの異なる視野の領域において風景が同じ方向に流れるようになるので運転補助等の用途で用いることができる。
また、カメラで撮影を行う場合、使用用途によってカメラを手で持って撮影を行ったり、カメラを自動車や天井などに固定して撮影を行ったりすることがあるが、カメラを逆さにして動画像を撮影すると画像の上下や音声の左右のチャンネルが逆になってしまう。
そこで、カメラを逆さにして撮影を行うことを想定して記録用画像を上下に反転させたり、音声の左右のチャンネルを入れ替えたりする機能も提案されている。
特開2008−28778号公報
しかしながら上述した技術では、カメラを逆さにして撮影を行うときなどにおいて撮影操作等が不便なことがあり、撮影した画像を上下に反転させるだけでは十分に使い勝手がよいとはいえなかった。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、使い勝手を向上させることができるようにするものである。
本技術の一側面の画像処理装置は、画像を上下方向に反転させて表示するフリップ機能をオンまたはオフに設定する設定部と、前記フリップ機能の設定に基づき表示画面を表示させ、外部機器から所定方向に関する操作指示を受信した場合、前記表示画面を基準として前記所定方向に関する操作が行われるように制御する制御部とを備える。
前記制御部には、前記フリップ機能がオンに設定されている場合、前記表示画面を上下方向に反転させて表示させることができる。
前記制御部には、前記フリップ機能がオンに設定されている場合、前記外部機器を基準とする上方向に関する操作指示を前記外部機器から受信したとき、上下方向に反転表示された前記表示画面を基準として上方向への操作が行われるように制御させることができる。
前記制御部には、前記フリップ機能がオフに設定されている場合、前記表示画面を上下方向に反転させずに表示させ、前記外部機器を基準とする上方向に関する操作指示を前記外部機器から受信したとき、上下方向に反転されずに表示された前記表示画面を基準として上方向への操作が行われるように制御させることができる。
前記表示画面を、複数のメニュー項目が並べられて配置されたメニュー画面とすることができる。
前記制御部には、前記フリップ機能がオンに設定されている場合、前記メニュー画面を上下方向に反転させて表示させ、前記外部機器から前記所定方向に関する操作指示を受信したとき、前記所定方向に関する操作指示に基づいて、上下方向に反転表示された前記メニュー画面を基準として前記メニュー画面上の前記メニュー項目を選択させることができる。
前記制御部には、前記外部機器から方向に関係付けられていない操作指示を受信した場合、前記フリップ機能の設定によらず、前記方向に関係付けられていない操作が行われるように制御させることができる。
前記フリップ機能がオンに設定された場合、撮影により得られた画像の上下方向の反転、収音により得られた収音音声の左右のチャンネルの入れ替え、前記表示画面の上下方向の反転表示、および互いに異なる方向に関係付けられた操作部間における割り当て機能の入れ替えのうちの少なくとも何れか1つが行われるようにすることができる。
本技術の一側面の制御方法またはプログラムは、画像を上下方向に反転させて表示するフリップ機能をオンまたはオフに設定し、前記フリップ機能の設定に基づき表示画面を表示させ、外部機器から所定方向に関する操作指示を受信した場合、前記表示画面を基準として前記所定方向に関する操作が行われるように制御するステップを含む。
本技術の一側面においては、画像を上下方向に反転させて表示するフリップ機能がオンまたはオフに設定され、前記フリップ機能の設定に基づき表示画面が表示され、外部機器から所定方向に関する操作指示を受信した場合、前記表示画面を基準として前記所定方向に関する操作が行われるように制御される。
本技術の一側面によれば、使い勝手を向上させることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載された何れかの効果であってもよい。
撮像装置の外観の構成例を示す図である。 撮像装置の外観の構成例を示す図である。 撮像装置の外観の構成例を示す図である。 撮像装置の外観の構成例を示す図である。 撮像装置の機能的な構成例を示す図である。 フリップ設定について説明する図である。 フリップ設定について説明する図である。 フリップ設定について説明する図である。 フリップ設定処理を説明するフローチャートである。 フリップ設定と動画像の撮影について説明する図である。 フリップ設定と動画像の撮影について説明する図である。 撮影処理を説明するフローチャートである。 フリップ設定と画像出力について説明する図である。 フリップ設定と画像出力について説明する図である。 出力処理を説明するフローチャートである。 フリップ設定と方向キーの挙動について説明する図である。 フリップ設定と方向キーの挙動について説明する図である。 DISP機能に関する表示の切り替えについて説明する図である。 DISP機能に関する表示の切り替えについて説明する図である。 DISP機能に関する表示の切り替えについて説明する図である。 機能設定画面の表示例を示す図である。 WB設定画面の表示例を示す図である。 メニュー画面の表示例を示す図である。 キー操作処理を説明するフローチャートである。 遠隔操作器の外観の構成例を示す図である。 コマンド実行処理を説明するフローチャートである。 コンピュータの構成例を示す図である。 内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。 図28に示すカメラヘッド及びCCUの機能構成の一例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本技術を適用した実施の形態について説明する。
〈第1の実施の形態〉
〈撮像装置の外観構成例〉
まず、図1乃至図4を参照して、本技術を適用した画像処理装置の一例である撮像装置の外観の構成例について説明する。
図1は、撮像装置の外観の正面図を示している。
撮像装置11は例えばデジタルカメラなどからなり、撮影者であるユーザが手で撮像装置11を持って撮影を行うことができるだけでなく、撮像装置11を自転車や天井、壁などに固定して撮影を行うこともできるようになされている。
撮像装置11の正面には被写体からの光を図示せぬ撮像素子へと導くレンズ21が設けられている。また、撮像装置11の正面部分におけるレンズ21の図中、下側には動画像撮影時に周囲の音を収音するマイクロホンからなる収音部22−1および収音部22−2が設けられている。基本的には収音部22−1により収音された音が右チャンネルの音声とされ、収音部22−2により収音された音が左チャンネルの音声とされる。
なお、以下、収音部22−1および収音部22−2を特に区別する必要のない場合、単に収音部22とも称する。
撮像装置11の正面部分の図中、左上にはタリーランプ23が設けられている。このタリーランプ23は、撮像装置11による動画像の撮影中に点灯し、動画像の撮影が行われていない状態では消灯するようになされている。
また、通常、撮像装置11により動画像や静止画像を撮影するときには、矢印A11に示す上面が鉛直方向上側に向けられた状態で、つまり矢印A12に示す底面が地面に向けられた状態で撮影が行われる。
そのため、撮像装置11の上面には、例えば図2に示すように電源ボタン41やシャッタボタン42、音声出力部43などが設けられている。なお、図2は、撮像装置11を図1中、上側から下方向に見た上面図を示している。
電源ボタン41は、撮像装置11の電源をオンまたはオフさせるときに操作されるボタンであり、シャッタボタン42は、静止画像を撮影するときや、動画像の撮影を開始するとき、動画像の撮影を停止するときなどに操作される。また、シャッタボタン42は、図示せぬ表示部にメニュー画面等が表示されている状態では、選択を決定させるためのエンターキー(決定ボタン)として機能する。
音声出力部43は、例えばスピーカなどからなり、動画像の再生時に動画像の音声を再生する。
また、撮像装置11における図1に示した正面とは反対側の面、すなわち撮像装置11の裏面には、例えば図3に示すように各種のボタン等が設けられている。なお、図3では、撮像装置11の図3中、上側が上面側となっており、撮像装置11の図3中、下側が底面側となっている。
撮像装置11の裏面には、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などからなり、各種の画像を表示する表示部61が設けられている。
また、表示部61の周囲にはタリーランプ62、上ボタン63、下ボタン64、左ボタン65、右ボタン66、およびメニューボタン67が設けられている。
タリーランプ62は、撮像装置11の正面に設けられたタリーランプ23と同様に、動画像の撮影中に点灯し、動画像の撮影が行われていない状態では消灯する。
上ボタン63は、表示部61に表示されている画像やメニュー画面等に対する上方向への操作を行なうときに操作される。
すなわち、上ボタン63は、例えばメニュー画面においてカーソル等をメニュー画面の上端の方向へと移動させるときや、撮影により得られた画像の上端方向側の領域を表示させるためのスクロール操作を行うときなどに操作される。
以下では、特に画像やメニュー画面等の中心から上端へと向かう方向を画面上方向とも称することとし、同様に画像やメニュー画面等の中心から下端、左端、および右端のそれぞれへと向かう方向を画面下方向、画面左方向、および画面右方向とも称することとする。例えば画面上方向は、画像やメニュー画面等を基準とした、つまりそれらの画像やメニュー画面上における上方向である。
また、以下、画像やメニュー画面等に対して画面上方向、画面下方向、画面左方向、および画面右方向のそれぞれに関係付けられた操作を行う機能を上方向操作機能、下方向操作機能、左方向操作機能、および右方向操作機能とも称することとする。
したがって、上ボタン63には画像やメニュー画面等の表示画面を基準として上方向に関係付けられた操作、つまりカーソル等の画面上方向への移動や、画面上方向側の領域を表示させるためのスクロール操作などの上方向操作機能が割り当てられている。
その他、上ボタン63は、撮影時や画像再生時において表示部61の表示を切り替えるときにも操作される。すなわち、上ボタン63が操作されると、各種の設定を表すマーク等が必要最低限だけ表示されている状態、各種の設定を表すマーク等がより多く表示されている状態、画像に関するヒストグラムが表示された状態など、上ボタン63に対する操作に応じて表示部61の表示が切り替えられていく。
以下では、撮影時や画像再生時に表示部61の表示を切り替える機能をDISP機能と称することとする。
このように上ボタン63には、上方向操作機能とDISP機能とが割り当てられている。
撮像装置11の裏面には上ボタン63の図中、上側、すなわち矢印W11に示す部分にはDISP機能を示す文字「DISP」が印字されており、ユーザ(使用者)はこの印字を見ることで上ボタン63にDISP機能が割り当てられていることを瞬時に把握することができる。
上ボタン63の図中、下側、つまり底面側には下ボタン64が配置されており、下ボタン64は、画面下方向への操作を行なうときに操作される。すなわち、下ボタン64には下方向操作機能が割り当てられている。
また、下ボタン64には、下方向操作機能の他に予め定められた複数の機能のうちの任意の1つの機能を選択的に割り当てることが可能となっている。例えば初期設定では、下ボタン64には再生機能が割り当てられており、下ボタン64が操作されると最後に撮影された画像の再生が開始される。
右ボタン66は、表示部61に表示されている画像やメニュー画面等に対する画面右方向への操作を行なうときに操作される。すなわち、右ボタン66には右方向操作機能が割り当てられている。
具体的には、例えば右ボタン66はメニュー画面においてカーソル等を画面右方向へと移動させるときや、撮影により得られた画像の右端方向側の領域を表示させるためのスクロール操作を行うときなどに操作される。
また、右ボタン66には右方向操作機能の他、機能設定画面を表示させるファンクション機能(以下、Fn機能と称する)も割り当てられている。すなわち、例えば撮影時等に右ボタン66が操作されると、表示部61には機能設定画面が表示される。
撮像装置11の裏面には右ボタン66の図中、右側、すなわち矢印W12に示す部分にはFn機能を示す文字「Fn」が印字されており、ユーザはこの印字を見ることで右ボタン66にFn機能が割り当てられていることを瞬時に把握することができる。
なお、ここでは文字「DISP」や「Fn」など、ボタン近傍に、そのボタンに対して予め割り当てられた機能を示す文字が印字されている例について説明するが、機能を示す記号などが印字されるようにしてもよい。
右ボタン66の図中、左側には左ボタン65が配置されており、左ボタン65は画面左方向への操作を行なうときに操作される。すなわち、左ボタン65には、左方向操作機能が割り当てられている。
また、左ボタン65には左方向操作機能の他に予め定められた複数の機能のうちの任意の1つの機能を選択的に割り当てることが可能となっている。例えば初期設定では、左ボタン65にはWB(White Balance)設定機能が割り当てられており、撮影時等に左ボタン65が操作されると、表示部61にはホワイトバランス調整を行う際の前提となる撮影環境を選択するためのWB設定画面が表示される。
このように上ボタン63、下ボタン64、左ボタン65、および右ボタン66は、それぞれ上下左右という方向に関係付けられており、それらの各ボタン(キー)には関係付けられた方向への操作を行う機能と、方向とは無関係の機能とが割り当てられている。つまり、方向に関係付けられた操作部としての各ボタンには、それらの方向に関係付けられた機能と、方向に関係付けられていない機能とが予め割り当てられている。
以下では上ボタン63、下ボタン64、左ボタン65、および右ボタン66を特に区別する必要のない場合には、それらのボタンを方向キーとも称することとする。図3に示す例では、各方向キーにはそれらの方向キーに関係付けられた方向の矢印が印字されている。また、各方向キーには少なくとも1以上の機能が割り当てられていればよい。つまり、方向キーには1または複数の機能が割り当てられていればよい。
左ボタン65の図中、左側にはメニューボタン67が配置されており、メニューボタン67は表示部61にメニュー画面を表示させるときに操作される。すなわち、メニューボタン67には、メニュー画面を表示させるメニュー表示機能が割り当てられている。
さらに撮像装置11の裏面における表示部61の図中、左側にはカバー68が取り付けられており、ロックボタン69を操作することでカバー68を撮像装置11から取り外すことができるようになされている。
撮像装置11本体におけるカバー68下側には、矢印Q11に示すように各種の端子やスロットが設けられている。ここで、矢印Q11に示す図は撮像装置11本体の裏面左側部分のカバー68が取り外された状態を示している。
この例では、撮像装置11本体におけるカバー68下には、外部との接続のための入出力端子としてHDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)の端子70およびUSB(登録商標)(Universal Serial Bus)の端子71が設けられている。
また、撮像装置11本体のカバー68下には、マイクロホンを取り付けるための端子72や、撮像装置11に着脱可能なリムーバブル記録媒体の挿入口であるスロット73、およびリムーバブル記録媒体に対するアクセス等を通知するためのメディアアクセスランプ74が設けられている。
さらに撮像装置11の底面には、例えば図4に示すように撮像装置11を三脚等に固定するための固定部であるソケット91が設けられている。このソケット91を利用して撮像装置11を天井や壁などに固定すれば、撮像装置11を逆さにした状態や90度回転させた状態で撮影等を行うことができる。
〈撮像装置の機能的構成例〉
次に、撮像装置11の機能的な構成例について説明する。
図5は、撮像装置11の機能的な構成例を示す図である。なお、図5において図1乃至図4における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図5に示す例では、遠隔操作器121により撮像装置11の遠隔操作が可能となっており、撮像装置11にはディスプレイ付きのレコーダや、ディスプレイなどの外部機器122が接続されている。以下では、外部機器122がディスプレイ付きのレコーダであるものとして説明を続ける。また、外部機器122専用の外部機器用遠隔操作器123によって、外部機器122および撮像装置11を遠隔操作することが可能となっている。
撮像装置11は、撮像部131、収音部22、操作部132、制御部133、リムーバブル記録媒体134、音声出力部43、表示部61、通信部135、および入出力端子136を有している。
撮像部131は、図1に示したレンズ21や撮像素子などからなり、制御部133の制御に従って被写体からの光を受光して光電変換することにより画像を撮像し、得られた画像の画像データを制御部133に供給する。なお、以下では撮像部131で得られた画像を特に撮影画像とも称することとする。
収音部22は、制御部133の制御に従って周囲の音声を収音し、その結果得られた収音音声の音声データを制御部133に供給する。
操作部132は、例えば図2に示した電源ボタン41やシャッタボタン42、図3に示した上ボタン63乃至メニューボタン67、表示部61に重畳して設けられたタッチパネルなどからなり、ユーザの操作に応じた信号を制御部133に供給する。
制御部133は、撮像装置11全体の動作を制御する。制御部133は設定部151、OSD(On Screen Display)画像生成部152、表示制御部153、および記録制御部154を有している。
設定部151は操作部132からの信号に応じて各種の設定を行う。OSD画像生成部152はOSD画像を生成する。
OSD画像は、例えば撮影モードを示すマークや、バッテリの残量を示す画像、ホワイトバランス設定を示すマークなどの各種の設定や撮像装置11に関する状態等を示すマークや画像を表示する画像である。
表示制御部153は、表示部61や外部機器122における各種の画像の表示を制御する。記録制御部154は撮影により得られた画像データや、収音により得られた音声データのリムーバブル記録媒体134や外部機器122への記録を制御する。
リムーバブル記録媒体134は、撮像装置11に着脱可能な記録媒体であり、図3に示したスロット73に挿入されると撮像装置11に装着された状態となる。リムーバブル記録媒体134は、制御部133から供給された画像データや音声データを記録するとともに、必要に応じて記録している画像データや音声データを制御部133に供給する。
通信部135は、無線または有線の通信により遠隔操作器121から送信されてきたコマンドを受信して制御部133に供給する。
例えば遠隔操作器121は、赤外線等による無線通信や端子71等を介した有線の通信によりコマンドを送信する、撮像装置11専用または汎用のリモートコマンダであるが、その他、スマートフォンなどにより実現されるようにしてもよい。
入出力端子136は、例えば図3に示した端子70や端子71などからなり、外部機器122との間で通信を行うための入出力部である。
例えば入出力端子136は、制御部133から供給された画像データや音声データを外部機器122に出力したり、外部機器122から供給されたコマンド等を制御部133に出力したりする。
〈フリップ設定について〉
ところで、上述したように撮像装置11はユーザの手に持たれた状態で使用されることもあるし、天井や壁などに固定された状態で使用されることもある。
例えば撮像装置11が逆さに固定されている状態で使用される場合には、撮影された画像が上下逆さまの状態で記録され、また収音された音声の左右のチャンネルが入れ替わった状態で記録されてしまうことになる。
そこで、撮像装置11では、撮像装置11が逆さまの状態で使用されるときでも画像の上下が反転しないようにするためのフリップ機能が設けられている。フリップ機能とは、撮影された画像や再生される画像、メニュー画面などの画像の表示方向を所定方向、すなわちここでは上下方向に反転させる機能である。また、この実施の形態では、フリップ機能によって、撮像装置11が逆さまの状態で使用されるときでも音声の左右のチャンネルが入れ替わったりしないようにすることもできるようになされている。
ここで、撮像部131で得られた撮影画像に対して、撮影中に表示部61に表示される画角確認用の画像をスルー画像と称し、リムーバブル記録媒体134等に記録するための記録用の画像を記録用画像と称することとする。また、収音部22での収音により得られた音声を収音音声とも称し、リムーバブル記録媒体134等に記録するための記録用の音声を記録用音声とも称することとする。
例えばフリップ設定がオフとされている、つまりフリップ機能がオフに設定されている状態では、撮像装置11が逆さまでない状態、つまり撮像装置11の底面が鉛直方向下側(地面側)に向けられて使用されることが想定されている。
そのため、フリップ設定がオフの状態では、撮影画像および収音音声がそのまま記録用画像および記録用音声とされる。
また、詳細は後述するが、フリップ設定がオフの状態ではOSD画像やメニュー画面などの表示画面も撮影装置11の上面側が画面上方向となるように表示が行われる。
なお、以下では、記録用画像やOSD画像、メニュー画面などの表示部61に表示される画像(画面)を特に区別する必要のない場合には、単に表示画面とも称することとする。但し、スルー画像は表示画面に含まれない(除外される)ものとする。
また、以下では、表示部61に表示画面を表示させたときに、表示画面の上端、つまり画面上方向側の端が表示部61の上面側に位置する表示状態を通常表示状態と称することとする。通常表示状態では、撮像装置11の上面が自身から見て上側に位置する状態で使用しているユーザには、表示部61において文字等が真っすぐに表示された状態となる。
これに対して、フリップ設定がオンとされている、つまりフリップ機能がオンの状態では、撮影画像が上下方向に反転されて、つまり撮影画像が180度回転されて記録用画像とされ、収音音声の左右のチャンネルが入れ替えられて記録用音声とされる。
また、詳細は後述するが、フリップ設定がオンの状態ではOSD画像やメニュー画面などの表示画面も撮影装置11の底面側が画面上方向となるように、表示画面が上下方向に反転されて表示される。つまり、表示画面の表示方向が上下に反転される。
なお、以下では表示部61に表示画面を表示させたときに、表示画面の上端、つまり画面上方向側の端が表示部61の底面側に位置する表示状態を反転表示状態と称することとする。
反転表示状態では、撮像装置11の底面が自身から見て上側に位置する状態で使用しているユーザには、表示部61において文字等が真っすぐに表示された状態となる。換言すれば、反転表示状態では、撮像装置11の上面が自身から見て上側に位置する状態で使用しているユーザには、表示部61において文字等が上下逆さまに表示された状態となる。
さらに、フリップ設定がオンの状態では撮像装置11の方向キーの挙動も変化する。すなわち、互いに異なる方向に関係付けられた2つの方向キー間で、それらの方向キーの割り当て機能の入れ替えが行われる。
このようにフリップ機能がオンに設定されている場合には、記録用画像生成時における撮影画像の上下方向の反転、記録用音声生成時における収音音声の左右のチャンネルの入れ替え、表示画面の上下方向の反転表示、および方向キー間における割り当て機能の入れ替えが行われるが、それらのうちの少なくとも何れか1つが行われるようにしてもよい。例えば、フリップ機能がオンに設定されている場合には、少なくとも記録用画像生成時における撮影画像の上下方向の反転や表示画面の上下方向の反転表示といった画像の表示方向の上下方向への反転が行われるようにすることもできる。この場合、記録用音声生成時における収音音声の左右のチャンネルの入れ替えや、方向キー間における割り当て機能の入れ替えは行われるようにしてもよいし、行われないようにしてもよい。
〈フリップ設定時の操作について〉
それでは以下、フリップ設定について、より詳細に説明する。
まず、フリップ機能をオンまたはオフに設定するときの操作について説明する。
ユーザは、撮像装置11の裏面に設けられたメニューボタン67を操作するなどして、表示部61にメニュー画面を表示させることでフリップ設定をオンまたはオフとする設定操作を行うことができる。
例えばフリップ設定がオフである状態でメニューボタン67が操作されると、表示制御部153は操作部132としてのメニューボタン67から供給された信号に応じて、メニュー画面のデータを表示部61に供給し、図6に示すメニュー画面を表示させる。
図6に示す例では、メニュー画面には文字「Flip」が表示されたメニュー項目MA11を含む複数のメニュー項目が並べられて配置(表示)されている。このメニュー項目MA11は、フリップ設定を行うためのメニュー項目であり、メニュー項目MA11に表示された文字「Off」は、現状のフリップ設定がオフとなっていることを表している。そのため、図6に示す例では、メニュー画面の表示状態は通常表示状態となっている。
また、この例ではメニュー項目MA11がハイライトされており、つまり他のメニュー項目とは異なる表示状態とされており、メニュー項目MA11が選択された状態となっている。
このような状態で、例えばユーザが撮像装置11の上面に設けられたシャッタボタン42等を操作し、メニュー項目MA11の選択の決定を指示したとする。
すると、表示制御部153は、操作部132としてのシャッタボタン42等から供給された信号に応じて、フリップ設定画面のデータを表示部61に供給し、例えば図7に示すフリップ設定画面を表示させる。
図7に示す例では、図6に示したメニュー画面上にフリップ設定を行うためのフリップ設定画面FC11が重畳表示されており、フリップ設定がオフである状態となっているため、フリップ設定画面FC11も通常表示状態での表示となっている。
フリップ設定画面FC11には、フリップ機能をオンに設定するための設定項目CA11-1と、フリップ機能をオフに設定するための設定項目CA11-2とが表示されている。特に、設定項目CA11-1には文字「On」が表示されており、設定項目CA11-2には文字「Off」が表示されている。なお、以下、設定項目CA11-1および設定項目CA11-2を特に区別する必要のない場合、単に設定項目CA11とも称することとする。
フリップ設定画面FC11が表示された状態となると、ユーザは方向キーやシャッタボタン42等を操作し、設定項目CA11を選択状態としたり、選択状態となっている設定項目CA11の選択を決定したりすることでフリップ設定を行う。
図7に示す例では、フリップ設定をオフとするための設定項目CA11-2がハイライトされて選択状態となっている。この状態から設定項目CA11-2の選択を決定する操作が行われると、設定部151は操作部132から供給された信号に基づいてフリップ設定をオフとし、その設定結果を示すフリップ設定情報を記録する。
なお、より詳細には設定部151はフリップ設定情報を記録しており、設定項目CA11-2の選択が決定されると、記録しているフリップ設定情報をフリップ機能がオフである旨の情報とすることで、フリップ設定情報を更新する。
このようにフリップ設定がオフとされると、その後、表示制御部153は、例えば表示部61の表示を図6に示したメニュー画面に戻したり、メニュー画面が表示される前の状態、例えばスルー画像が表示された状態に戻したりする。
一方、フリップ設定をオンにするための設定項目CA11-1が選択状態とされて、設定項目CA11-1の選択を決定する操作がユーザにより行われると、設定部151は操作部132から供給された信号に基づいてフリップ設定をオンとし、その設定結果を示すフリップ設定情報を記録する。すなわち、フリップ設定情報が、フリップ機能がオンである旨の情報に更新される。
また、表示制御部153はフリップ設定がオンとされると、その直後に表示部61を制御して、例えば図8に示すフリップ設定に関する画面、すなわちフリップ機能の設定に関する画面である説明画面を表示させる。
この例では、フリップ設定がオンになっているため、説明画面は反転表示状態での表示となっている。すなわち、説明画面の上端が撮像装置11の底面側となるように、説明画面が上下方向に反転された状態で表示部61に表示されている。
この説明画面には、フリップ機能についての説明が表示されている。具体的には、説明画面には、フリップ設定がオンとされたときの操作部132の挙動、特に操作部132としての方向キーの挙動に関する説明を示す文字「Switches between the up button and down button function.」および文字「Switches between the left button and right button function.」が表示されている。
すなわち、説明画面には方向キーのうちの上ボタン63および下ボタン64という、互いに相反する方向に関係付けられたボタンの挙動(機能)が入れ替わる旨の説明が表示される。同様に、説明画面には方向キーのうちの左ボタン65および右ボタン66という、互いに相反する方向に関係付けられたボタンの挙動(機能)が入れ替わる旨の説明も表示される。
なお、フリップ設定による方向キー等の挙動についての詳細な説明は後述する。また、ここでは説明画面の一例として、方向キーの挙動の説明が表示される場合について説明した。しかし、表示が上下に反転する旨の説明や、遠隔操作器の挙動に関する説明など、フリップ設定がオンとされたときに、表示状態を含む撮像装置11等の挙動がどのようになるかの説明が表示されれば、説明画面はどのようなものであってもよい。
以上のように撮像装置11では、フリップ設定がオンとされた直後に、フリップ設定がオンとなったときの撮像装置11の挙動に関する説明が表示された説明画面が反転表示状態で表示される。これにより、ユーザに対してフリップ設定がオンとされたことを通知できるだけでなく、その設定後の挙動も直感的かつ容易に把握させることができ、撮像装置11の使い勝手を向上させることができる。特に説明画面を反転表示状態で表示させることで、ユーザは表示部61の表示が上下に反転することを容易に把握することができる。
また、図8に示す説明画面には、ユーザが説明画面の説明内容を確認したときに操作されるボタンBT11も表示されており、ボタンBT11には文字「OK」が表示されている。
説明画面上にボタンBT11を設けることで、ユーザに対して、フリップ設定がオンとされたことの確認を促すことができる。したがって、この例では、説明画面はユーザに対してフリップ設定の確認、すなわちフリップ機能についての設定の確認を行うための確認画面としても機能している。
ユーザによりボタンBT11が操作されると、その後、表示部61の表示は、例えば図6に示したメニュー画面に戻されたり、メニュー画面が表示される前の状態、例えばスルー画像が表示された状態に戻されたりする。
さらに、ここでは説明画面には、フリップ設定をオンとしたことを確認するためのOKボタンであるボタンBT11が設けられる例について説明したが、ボタンBT11だけではなく、フリップ設定をオンとする操作をキャンセルするためのキャンセルボタンも設けられるようにしてもよい。
そのような場合、ユーザは操作部132としての方向キー等を操作することで、説明画面上のキャンセルボタンを操作して、ユーザにより行われたフリップ設定をオンとする選択操作を無効とする。
説明画面(確認画面)が表示されている状態でユーザによりキャンセルボタンが操作され、フリップ機能をオンとする設定のキャンセルが指示されると、設定部151は操作部132からの信号に基づいて、説明画面を表示する直前に行われたフリップ機能の設定をキャンセルする。また、表示制御部153は表示部61を制御して、表示部61における表示を図7に示したフリップ設定画面FC11に戻す。そして、新たにフリップ設定が行われると、設定部151は新たな設定結果を示すフリップ設定情報を記録する。
このようにフリップ設定の説明画面において、直前にしたフリップ機能をオンとする設定をキャンセルできるようにすれば、さらに使い勝手を向上させることができる。
次に、以上において説明したフリップ設定が行われるときの撮像装置11の具体的な動作について説明する。すなわち、以下、図9のフローチャートを参照して、撮像装置11により行われるフリップ設定処理について説明する。このフリップ設定処理は、表示部61に図7に示したフリップ設定画面FC11が表示されると開始される。
ステップS11において、設定部151は操作部132からの信号に基づいて、フリップ設定をオンとするか否かを判定する。
例えばユーザにより操作部132が操作されて、フリップ設定画面FC11上の設定項目CA11-1の選択が決定された場合、フリップ設定をオンとすると判定される。これに対して、フリップ設定画面FC11上の設定項目CA11-2の選択が決定された場合、フリップ設定をオンとしない、つまりオフとすると判定される。
ステップS11においてフリップ設定をオンとすると判定された場合、すなわち、フリップ機能をオンとする指示が受け付けられた場合、ステップS12において設定部151は、ユーザによる設定項目CA11-1の選択決定の操作に応じて操作部132から供給された信号に基づいて、フリップ設定をオンとする。
具体的には、設定部151は記録しているフリップ設定情報を、フリップ設定がオンである旨の情報に更新する。換言すれば、設定部151はフリップ設定がオンである旨のフリップ設定情報を生成し、記録する。
ステップS13において、表示制御部153は説明画面のデータを表示部61に供給するとともに、設定部151に記録されている、フリップ設定がオンである旨のフリップ設定情報に基づいて表示部61を制御し、上下に反転された説明画面を表示部61に表示させる。これにより、例えば図8に示したように、説明画面が反転表示状態で表示部61に表示される。
説明画面が表示されると、フリップ設定処理は終了する。この場合、ユーザによりボタンBT11が操作されると、表示部61の表示はメニュー画面に戻されたり、スルー画像の表示に戻されたりする。
これに対して、ステップS11においてフリップ設定をオンとしない、つまりオフとすると判定された場合、ステップS14において、設定部151は、ユーザによる設定項目CA11-2の選択決定の操作に応じて操作部132から供給された信号に基づいて、フリップ設定をオフとする。
具体的には、設定部151は記録しているフリップ設定情報を、フリップ設定がオフである旨の情報に更新する。換言すれば、設定部151はフリップ設定がオフである旨のフリップ設定情報を生成し、記録する。
フリップ設定がオフとされると、その後、フリップ設定処理は終了する。この場合、表示部61の表示は、例えばメニュー画面に戻されたり、スルー画像の表示に戻されたりする。すなわち、フリップ設定がオフとされた場合には、表示制御部153は、例えば図8に示した説明画面等のフリップ機能の設定に関する画面を表示させない。
以上のようにして撮像装置11は、フリップ設定画面に対するユーザの操作に応じてフリップ設定情報を記録するとともに、フリップ設定がオンとされると、その直後に説明画面を反転表示状態で表示させる。このようにすることで、フリップ設定がオンとなったことや、フリップ設定がオンとされるとどのような挙動となるかをユーザに簡単に把握させることができ、撮像装置11の使い勝手を向上させることができる。
〈動画像の撮影について〉
次に、フリップ設定がオンであるときとオフであるときの撮影時の動作について説明する。
例えばフリップ設定がオフとされている状態で動画像の撮影が行われると、撮影画像および収音音声がそのまま記録用画像および記録用音声とされる。また、表示部61では通常表示状態での表示が行われる。
したがって、例えば図10の矢印Q21に示すように撮像装置11の底面が地面に向けられた状態(以下、通常使用状態とも称する)で撮影が行われると、表示部61に表示されたOSD画像やスルー画像はユーザに対して真っすぐに見える状態となる。
なお、ユーザは、通常使用状態で撮像装置11を使用しているときには、ユーザから見て撮像装置11の上側に上面があり、ユーザから見て撮像装置11の下側に底面がある状態で表示部61を見ているとする。これは、以下の説明においても同様であるとする。
また、ユーザは、撮像装置11を上下逆さにして使用している状態(以下、反転使用状態とも称する)では、ユーザから見て撮像装置11の上側に底面があり、ユーザから見て撮像装置11の下側に上面がある状態で表示部61を見ていることとする。
さらに、ユーザにOSD画像やスルー画像が真っすぐに見えるとは、ユーザにはOSD画像上の文字が逆さになったり横になったりせずに、通常人が文字を見るときの状態のように真っすぐに見えており、スルー画像の被写体もユーザが実際の被写体を見た通りの状態で見えていることをいう。以下の説明においてユーザに真っすぐに見えるとは、このような状態でユーザに画像等が見えている状態であるとする。
フリップ設定がオフとされているときに、矢印Q21に示すように通常使用状態で撮影が行われると、矢印Q22に示すように記録用画像もユーザが実際に被写体を見ていたのと同様の状態で記録され、記録用音声も左右のチャンネルが正しく記録される。
また、例えばフリップ設定がオフとされているときに、矢印Q23に示すように反転使用状態で、つまり撮像装置11の上下を逆さまにした状態で撮影が行われると、スルー画像ではユーザが実際の被写体を見ているのと同じように被写体が表示されるが、OSD画像がユーザから見て上下逆さまに表示されることになる。
さらに、フリップ設定がオフとされているときに、矢印Q23に示すように反転使用状態で撮影が行われると、矢印Q24に示すように記録用画像はユーザが実際に被写体を見ていたのと上下逆さまの状態で記録され、記録用音声も実際の音と左右のチャンネルが入れ替わった状態で記録される。
このようにフリップ設定がオフのときには通常使用状態が正しい使用状態となり、反転使用状態は誤った使用状態となる。すなわち、フリップ設定がオフのときには通常使用状態での撮像装置11の使用が想定されており、反転使用状態での使用は想定されていない。
一方、フリップ設定がオンとされている状態で動画像の撮影が行われると、撮影画像を上下に反転させたものが記録用画像とされ、収音音声の左右のチャンネルを入れ替えたものが記録用音声とされる。また、表示部61では反転表示状態での表示が行われる。但し、スルー画像については反転表示は行われず、通常表示状態での表示が行われる。
したがって、フリップ設定がオンとされているときに、例えば図11の矢印Q31に示すように通常使用状態で撮像装置11により撮影が行われると、スルー画像ではユーザが実際の被写体を見ているのと同じように被写体が表示されるが、OSD画像がユーザから見て上下逆さまに表示されることになる。
フリップ設定がオンとされているときに、矢印Q31に示すように通常使用状態で撮影が行われると、矢印Q32に示すように記録用画像はユーザが実際に被写体を見ていたのと上下逆さまの状態で記録され、記録用音声も実際の音と左右のチャンネルが入れ替わった状態で記録される。
さらに、例えばフリップ設定がオンとされているときに、矢印Q33に示すように反転使用状態で撮像装置11により撮影が行われると、表示部61に表示されたOSD画像やスルー画像はユーザに対して真っすぐに見える状態となる。
フリップ設定がオンとされているときに、矢印Q33に示すように反転使用状態で撮影が行われると、矢印Q34に示すように記録用画像はユーザが実際に被写体を見ていたのと同様の状態で記録され、記録用音声も左右のチャンネルが正しく記録される。
このようにフリップ設定がオンのときには反転使用状態が正しい使用状態となり、通常使用状態は誤った使用状態となる。すなわち、フリップ設定がオンのときには反転使用状態での撮像装置11の使用が想定されており、通常使用状態での使用は想定されていない。
ここで、以上において説明した動画像を撮影するときの撮像装置11の動作について説明する。すなわち、以下、図12のフローチャートを参照して、撮像装置11による撮影処理について説明する。
ステップS41において、撮像部131は撮影画像の撮影を開始する。すなわち、撮像部131は、被写体から入射してきた光を受光して光電変換を行うことで撮影画像の各フレームを撮影し、得られた画像データを順次、制御部133に供給する。
ステップS42において収音部22は周囲の音声の収音を開始して、得られた収音音声の音声データを順次、制御部133へと供給する。
ステップS43において、制御部133はフリップ設定がオンであるか否かを判定する。例えば設定部151に記録されているフリップ設定情報が、フリップ設定がオンである旨の情報である場合、フリップ設定がオンであると判定される。
ステップS43においてフリップ設定がオンであると判定された場合、ステップS44において、表示制御部153はスルー画像に上下反転させたOSD画像を重畳表示させる。
すなわち、表示制御部153は、撮像部131で得られた撮影画像の画像データをそのままスルー画像の画像データとして表示部61に供給し、表示部61にスルー画像を表示させる。
また、表示制御部153は、各種の設定に従ってOSD画像生成部152により生成されたOSD画像の画像データに基づいて、OSD画像が上下反転して表示される、つまりOSD画像が反転表示状態で表示される画像データを生成し、最終的なOSD画像の画像データとする。そして表示制御部153は、生成したOSD画像の画像データを表示部61に供給して表示部61を制御し、スルー画像上に反転表示状態のOSD画像を重畳表示させる。
これにより、例えば図11の矢印Q31や矢印Q33に示したようなスルー画像とOSD画像が表示部61に表示される。
ステップS45において、記録制御部154は、撮影画像を上下方向に反転させて記録用画像とする。
すなわち、記録制御部154は、撮像部131から供給された撮影画像の画像データに基づいて、反転表示状態で表示される撮影画像、つまり撮影画像が上下に反転されて表示される画像を表示させるための画像データを、記録用画像の画像データとして生成する。
ステップS46において、記録制御部154は、収音音声の左右のチャンネルを入れ替えて記録用音声とする。
すなわち、記録制御部154は、収音部22から供給された収音音声の音声データに基づいて、その音声データの左右のチャンネルを入れ替えた音声データを生成し、記録用音声の音声データとする。
以上の処理により、例えば図11の矢印Q32や矢印Q34に示したように動画像が再生される記録用画像の画像データおよび記録用音声の音声データが得られる。
記録用画像の画像データと、記録用音声の音声データとが得られると、記録制御部154は、例えばそれらの画像データおよび音声データをリムーバブル記録媒体134に供給して記録させる。また、例えば記録用画像の画像データと、記録用音声の音声データは、制御部133によって入出力端子136を介して外部機器122に供給されてもよい。
そして、適宜、記録用画像の画像データと記録用音声の音声データが記録されるなどすると、撮影処理は終了する。
これに対して、ステップS43において、フリップ設定がオンでない、つまりフリップ設定がオフであると判定された場合、処理はステップS47へと進む。
ステップS47において、表示制御部153はスルー画像にOSD画像を重畳表示させる。
すなわち、表示制御部153は、撮像部131で得られた撮影画像の画像データをそのままスルー画像の画像データとして表示部61に供給し、表示部61にスルー画像を表示させる。
また、表示制御部153は、各種の設定に従ってOSD画像生成部152により生成されたOSD画像の画像データをそのまま表示部61に供給して表示部61を制御し、スルー画像上に通常表示状態のOSD画像を重畳表示させる。
これにより、例えば図10の矢印Q21や矢印Q23に示したようなスルー画像とOSD画像が表示部61に表示される。
ステップS48において、記録制御部154は、撮影画像をそのまま記録用画像とする。すなわち、記録制御部154は、撮像部131から供給された撮影画像の画像データを、そのまま記録用画像の画像データとする。
ステップS49において、記録制御部154は、収音音声をそのまま記録用音声とする。すなわち、記録制御部154は、収音部22から供給された収音音声の音声データを、そのまま記録用音声の音声データとする。
以上の処理により、例えば図10の矢印Q22や矢印Q24に示したように動画像が再生される記録用画像の画像データおよび記録用音声の音声データが得られる。
記録用画像の画像データと、記録用音声の音声データとが得られると、記録制御部154は、例えばそれらの画像データおよび音声データをリムーバブル記録媒体134に供給して記録させる。また、例えば記録用画像の画像データと、記録用音声の音声データは、制御部133によって入出力端子136を介して外部機器122に供給されてもよい。
そして、適宜、記録用画像の画像データと記録用音声の音声データが記録されるなどすると、撮影処理は終了する。
以上のようにして撮像装置11は、フリップ設定がオンであるかオフであるかに応じて、記録用画像と記録用音声を生成する。特に、フリップ設定がオンであるときに撮影画像を上下に反転させて記録用画像とし、収音音声の左右のチャンネルを入れ替えて記録用音声とすることで、撮像装置11が反転使用状態で使用されているときでも適切に再生される記録用画像および記録用音声を得ることができる。
〈外部への画像等の出力について〉
また、撮像装置11で得られた画像や音声を外部機器122に出力する場合には、フリップ設定のオン、オフによらず、OSD画像等の各種の画像が通常表示状態で表示され、かつ音声も正しく再生されるように画像や音声の出力が制御される。これは、例えば外部機器122のディスプレイが上下逆さまにして使用されることは殆どないからである。
そこで、撮像装置11は、OSD画像やメニュー画面を外部機器122に表示させる際には、それらのOSD画像やメニュー画面等のデータをそのまま外部機器122に出力して通常表示状態で表示されるようにする。また、撮像装置11は、記録用画像の画像データや記録用音声の音声データをそのまま外部機器122に出力して、正しく動画像が再生されるようにする。
したがって、例えば図13の矢印Q41に示すようにフリップ設定がオフであるときに、通常使用状態で動画像の撮影を行い、得られた記録用画像および記録用音声とOSD画像とを外部機器122に出力して表示させるとする。
この場合、矢印Q41に示すように撮像装置11では、OSD画像やスルー画像はユーザに対して真っすぐに見える状態となる。
また、この場合、矢印Q42に示すように外部機器122を構成するディスプレイである表示部181では、OSD画像と記録用画像がユーザに対して真っすぐに見える状態となる。すなわち、記録用画像では、ユーザが実際の被写体を見ているのと同じように被写体が表示されることになる。
これに対して、例えば矢印Q43に示すようにフリップ設定がオフであるときに反転使用状態で動画像の撮影を行い、得られた記録用画像および記録用音声とOSD画像とを外部機器122に出力して表示させるとする。
この場合、矢印Q43に示すように撮像装置11では、スルー画像上の被写体はユーザが実際の被写体を見ているのと同じように表示されるが、OSD画像がユーザから見て上下逆さまに表示されることになる。
また、この場合、矢印Q44に示すように外部機器122の表示部181では、OSD画像はユーザに対して真っすぐに見えるように表示されているが、記録用画像ではユーザが実際に被写体を見ていたのと上下逆さまの状態で被写体が表示されることになる。
一方、例えば図14の矢印Q51に示すようにフリップ設定がオンであるときに、通常使用状態で動画像の撮影を行い、得られた記録用画像および記録用音声とOSD画像とを外部機器122に出力して表示させるとする。
この場合、矢印Q51に示すように撮像装置11では、スルー画像上の被写体はユーザが実際の被写体を見ているのと同じように表示されるが、OSD画像がユーザから見て上下逆さまに表示されることになる。
また、この場合、矢印Q52に示すように外部機器122の表示部181では、OSD画像はユーザに対して真っすぐに見えるように表示されているが、記録用画像ではユーザが実際に被写体を見ていたのと上下逆さまの状態で被写体が表示されることになる。
これに対して、例えば矢印Q53に示すようにフリップ設定がオンであるときに反転使用状態で動画像の撮影を行い、得られた記録用画像および記録用音声とOSD画像とを外部機器122に出力して表示させるとする。
この場合、矢印Q53に示すように撮像装置11では、OSD画像やスルー画像はユーザに対して真っすぐに見える状態となる。
また、この場合、矢印Q54に示すように外部機器122の表示部181では、OSD画像と記録用画像がユーザに対して真っすぐに見える状態となる。すなわち、記録用画像では、ユーザが実際の被写体を見ているのと同じように被写体が表示されることになる。
このように記録用画像や記録用音声を外部機器122に出力すれば、撮像装置11において正しい使用状態で撮影が行われたときには、外部機器122ではOSD画像や記録用画像が真っすぐに見える状態で表示され、記録用音声も正しく再生可能となる。
ここで、以上において説明したように撮像装置11がOSD画像と、記録用画像および記録用音声とを外部機器122に出力する処理について説明する。すなわち、以下、図15のフローチャートを参照して、撮像装置11による出力処理について説明する。
この出力処理は、例えば撮像装置11による動画像の撮影中、すなわち図12を参照して説明した撮影処理の実行中や、撮影後、リムーバブル記録媒体134に記録した動画像、すなわち記録用画像と記録用音声を外部機器122で再生するときなどに行われる。
ステップS81において、制御部133は、OSD画像生成部152により生成されたOSD画像の画像データを、そのまま入出力端子136を介して外部機器122に出力する。これにより、外部機器122では、OSD画像が真っすぐに見えるように表示される。
ステップS82において、制御部133は、記録用画像の画像データおよび記録用音声の音声データを、そのまま入出力端子136を介して外部機器122に出力し、出力処理は終了する。
例えば動画像の撮影中であれば、ステップS82では図12のステップS45とステップS46の処理、または図12のステップS48とステップS49の処理で得られた記録用画像の画像データおよび記録用音声の音声データが外部機器122に出力される。
また、例えば動画像の撮影中でなければ、リムーバブル記録媒体134から読み出された記録用画像の画像データおよび記録用音声の音声データが外部機器122に出力される。
外部機器122に供給された記録用画像の画像データおよび記録用音声の音声データは、外部機器122に記録されたり、外部機器122で再生処理に用いられたりする。したがって、例えば記録用画像が表示部181に表示される場合には、図13の矢印Q42や矢印Q44に示した例、図14の矢印Q52や矢印Q54に示した例のように、フリップ設定と撮像装置11の使用状態に応じて被写体の向きが変わる。
以上のようにして撮像装置11は、フリップ設定のオン、オフによらず、OSD画像、記録用画像、および記録用音声をそのまま外部機器122に出力する。
したがって、撮像装置11において正しい使用状態で撮影が行われたときには、例えば動画像の撮影中に被写体の画像を外部機器122の表示部181に表示させて画角等を確認する場合などにおいて、外部機器122ではOSD画像や記録用画像が真っすぐに見える状態で表示され、記録用音声も正しく再生可能となる。これにより、使い勝手を向上させることができる。
〈方向キーの操作について〉
また、撮像装置11では、フリップ設定のオン、オフによって操作部132としての方向キーの挙動が異なる。
すなわち、フリップ設定がオフの状態では、上ボタン63には上方向操作機能とDISP機能とが割り当てられており、下ボタン64には下方向操作機能と他の選択された機能とが割り当てられている。なお、以下では下ボタン64には他の選択された機能として再生機能が割り当てられているものとする。
これが、フリップ設定がオンの状態とされると、互いに相反する方向に関係付けられた上ボタン63と下ボタン64との割り当て機能が入れ替えられる。
すなわち、フリップ設定がオンの状態では、上ボタン63には下方向操作機能と再生機能とが割り当てられた状態となり、下ボタン64には上方向操作機能とDISP機能とが割り当てられた状態となる。
この場合、例えば図3に示したように上ボタン63の近傍には文字「DISP」が印字されているが、上ボタン63が操作されるとDISP機能ではなく、再生機能を実現する処理が実行されることになる。すなわち、フリップ設定がオンとされている場合には、文字「DISP」の近傍に設けられた上ボタン63が操作されても、制御部133は、その文字「DISP」により表されるDISP機能を実現する処理は行わず、DISP機能を実現する処理とは異なる再生機能を実現する処理を行う。
また、フリップ設定がオフの状態では、左ボタン65には左方向操作機能と他の選択された機能とが割り当てられており、右ボタン66には右方向操作機能とFn機能とが割り当てられている。なお、以下では左ボタン65には他の選択された機能としてWB設定機能が割り当てられているものとする。
これが、フリップ設定がオンの状態とされると、互いに相反する方向に関係付けられた左ボタン65と右ボタン66との割り当て機能が入れ替えられる。
すなわち、フリップ設定がオンの状態では、左ボタン65には右方向操作機能とFn機能とが割り当てられた状態となり、右ボタン66には左方向操作機能とWB設定機能とが割り当てられた状態となる。
この場合、例えば図3に示したように右ボタン66の近傍には文字「Fn」が印字されているが、右ボタン66が操作されるとFn機能ではなく、WB設定機能を実現する処理が実行されることになる。つまり、右ボタン66が操作されてもFn機能を実現する処理は行われない。
このように方向に関係付けられた方向キーについては、フリップ設定がオンとされると互いに相反する方向に関係付けられた方向キー間で、つまり所定方向に関係付けられた方向キーと、所定方向とは反対方向に関係付けられた方向キーとの間で、それらの方向キーに割り当てられた機能が入れ替えられる。換言すれば、機能の割り当て先が変更される。
このとき、例えば上方向操作機能など、方向に関係付けられた機能、つまり方向に関係付けられた操作を実現する機能だけでなく、DISP機能やFn機能、WB設定機能などの方向に関係付けられていない機能についても割り当ての入れ替えが行われる。
さらに、方向と関係付けられていないボタン(キー)については、フリップ設定がオンであってもオフであっても、そのボタンに対する割り当て機能は同じとされる。
例えばメニューボタン67や電源ボタン41、シャッタボタン42は方向に関係付けられていないボタン(操作部)であり、これらのボタンに関しては、フリップ設定がオンであるかオフであるかによらず割り当て機能の入れ替えは行われない。すなわち、メニューボタン67等の方向に関係付けられていない操作部では割り当て機能は変化しない。
したがって、例えばフリップ設定のオン、オフに関わらず、メニューボタン67にはメニュー表示機能が割り当てられた状態となっている。
以上のように、フリップ設定がオンの状態のときに互いに相反する方向の方向キーの割り当て機能を入れ替えることで、ユーザが反転使用状態で撮像装置11を使用するときに、通常使用状態で使用するときと同じ操作感覚でキー操作を行うことができる。これにより、撮像装置11の使い勝手を向上させることができる。
したがってフリップ設定のオン、オフや、撮像装置11の使用状態によって、例えば図16および図17に示すように方向キーを操作したときの撮像装置11の挙動が変化する。
なお、図16および図17において図3における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。また、図16および図17において、矢印U、矢印D、矢印L、および矢印Rは、それぞれ画面上方向、画面下方向、画面左方向、および画面右方向を示している。
例えばフリップ設定がオフであるときに、図16の矢印Q61に示すようにユーザが通常使用状態で方向キーを操作すると、初期設定での各方向キーへの機能の割り当て通り、かつユーザから見た通りの方向への操作が行われる。ここで、初期設定での各方向キーへの機能の割り当てとは、フリップ設定がオフである状態での機能の割り当てをいう。
上ボタン63、下ボタン64、左ボタン65、および右ボタン66のそれぞれが操作されると、図16中の上方向、下方向、左方向、および右方向への操作が行われる。そして、矢印Q61に示す例では図中の上方向、下方向、左方向、および右方向は、それぞれ画面上方向、画面下方向、画面左方向、および画面右方向となっている。
したがって、例えば表示部61にカーソルが表示されている状態でユーザが上ボタン63を操作すると、そのカーソルが上ボタン63に印字された矢印の方向である図中、上方向へと移動する。そして、図中、上方向は表示部61に表示された画面の上端方向、つまり画面上方向となっている。
また、例えばフリップ設定がオフであるときに、図16の矢印Q62に示すようにユーザが反転使用状態で方向キーを操作すると、初期設定での各方向キーへの機能の割り当て通り、かつユーザから見た通りの方向への操作が行われる。
すなわち、上ボタン63、下ボタン64、左ボタン65、および右ボタン66のそれぞれが操作されると図16中の下方向、上方向、右方向、および左方向への操作が行われる。但し、矢印Q62に示す例では図中の上方向、下方向、左方向、および右方向は、それぞれ画面下方向、画面上方向、画面右方向、および画面左方向となっている。
したがって、例えば表示部61にカーソルが表示されている状態でユーザが上ボタン63を操作すると、そのカーソルが上ボタン63に印字された矢印の方向である図中、下方向へと移動する。そして、矢印Q62に示す例では図中、下方向は表示部61に表示された画面の上端方向、つまり画面上方向となっている。
また、フリップ設定がオンであるときには、上ボタン63と下ボタン64の割り当て機能、および左ボタン65と右ボタン66の割り当て機能が入れ替えられた状態となる。
そのため、例えばフリップ設定がオンであるときに、図17の矢印Q71に示すようにユーザが通常使用状態で方向キーを操作すると、各方向キーへの機能の割り当てはフリップ設定がオフのときとは異なるが、ユーザから見た通りの方向への操作が行われる。
すなわち、上ボタン63、下ボタン64、左ボタン65、および右ボタン66のそれぞれが操作されると、図17中の上方向、下方向、左方向、および右方向への操作が行われる。そして、矢印Q71に示す例では図中の上方向、下方向、左方向、および右方向は、それぞれ画面下方向、画面上方向、画面右方向、および画面左方向となっている。
したがって、例えば表示部61にカーソルが表示されている状態でユーザが上ボタン63を操作すると、そのカーソルが上ボタン63に印字された矢印の方向である図中、上方向へと移動する。但し、図中、上方向は表示部61に表示された画面の下端方向、つまり画面下方向となっている。
このようにフリップ設定がオンとされると、上方向に関係付けられた上ボタン63には、表示画面を基準として上方向とは反対方向である下方向、つまり画面下方向に関係付けられた操作の機能が割り当てられ、他の方向キーも同様にして機能の割り当てがなされる。
また、例えばフリップ設定がオンであるときに、図17の矢印Q72に示すようにユーザが反転使用状態で方向キーを操作すると、各方向キーへの機能の割り当てはフリップ設定がオフのときとは異なるが、ユーザから見た通りの方向への操作が行われる。
すなわち、上ボタン63、下ボタン64、左ボタン65、および右ボタン66のそれぞれが操作されると図17中の下方向、上方向、右方向、および左方向への操作が行われる。但し、矢印Q72に示す例では図中の上方向、下方向、左方向、および右方向は、それぞれ画面上方向、画面下方向、画面左方向、および画面右方向となっている。
したがって、例えば表示部61にカーソルが表示されている状態でユーザが上ボタン63を操作すると、そのカーソルが上ボタン63に印字された矢印の方向である図中、下方向へと移動する。そして、矢印Q72に示す例では図中、下方向は表示部61に表示された画面の下端方向、つまり画面下方向となっている。
このようにフリップ設定がオンとなっている状態では方向キーに割り当てられる機能が入れ替えられる。
そのため、ユーザが方向キーを操作したときに行われる操作の方向は、メニュー画面や記録用画像等の画面を基準とすると、その方向キーに関係付けられた方向とは反対方向となる。すなわち、例えば上方向に関係付けられた上ボタン63を操作すると、表示画面を基準として下方向、つまり画面下方向に関する操作が行われることになる。
しかし、フリップ設定がオンとされている場合には、表示画面は上下方向に反転されて表示されているため、つまり表示方向が上下に反転しているため、ユーザが方向キーを操作したときに、その方向キーに印字された矢印の方向への操作が行われることになる。つまり、ユーザが見た通りの方向へと操作が行われる。
したがって、ユーザはフリップ設定がオフのときと同様の操作感覚で操作を行うことができ、撮像装置11の使い勝手を向上させることができる。
また、フリップ設定がオンとなっている状態では、方向に関係付けられていない操作の機能についても、方向キー間で割り当て機能の入れ替えが行われる。
そのため、ユーザはフリップ設定をオンとして反転使用状態で撮像装置11を使用したときでも、フリップ設定をオフとして通常使用状態で撮像装置11を使用するときと同じ操作感覚で操作を行うことができ、さらに使い勝手を向上させることができる。
具体的には、例えば図16の矢印Q61に示した例のようにフリップ設定がオフであり、通常使用状態である場合、動画像の撮影中や記録用画像の再生中に、ユーザから見て上方向の矢印が印字された上ボタン63を操作するとDISP機能が実行される。
すなわち、DISP機能が割り当てられた上ボタン63がユーザによって操作されると、撮像装置11の表示部61における表示は、図18乃至図20のように切り替えられる。
例えば図18に示す例では、撮影モードやバッテリ残量などの必要最低限の情報が表示されるOSD画像が表示部61に表示された状態となっている。
また、図19に示す例では、測光モードやホワイトバランス調整の設定など、図18に示したOSD画像と比較して、より多くの情報が表示されるOSD画像が表示部61に表示された状態となっている。
さらに、図20に示す例では、図18に示したOSD画像と同様の必要最低限の情報に加えて、さらにスルー画像または記録用画像の輝度のヒストグラムを含むいくつかの情報が表示されるOSD画像が表示部61に表示された状態となっている。
ユーザがDISP機能の割り当てられた上ボタン63を操作するたびに、表示部61の表示が例えば図18に示した表示から図19に示した表示へと切り替えられ、さらに図20に示した表示へと切り替えられるなど、表示の切り替えが行われる。
このとき、DISP機能が割り当てられた上ボタン63近傍には文字「DISP」が印字されているため、ユーザは容易に表示の切り替えを行うことができる。
これに対して、例えば図17の矢印Q72に示した例のようにフリップ設定がオンであり、反転使用状態である場合、動画像の撮影中や記録用画像の再生中に、ユーザから見て上方向の矢印が印字された下ボタン64を操作するとDISP機能が実行される。
このようにフリップ設定がオンであるかオフであるかによって、DISP機能が割り当てられる方向キー(ボタン)は異なる。しかし、何れの場合であってもフリップ設定に対して想定された使用状態で撮像装置11を使用しているユーザからすれば、自身から見て上方向の矢印が印字された方向キーを操作すれば、DISP機能を実行させることができる。すなわち、フリップ設定によらず、同じ操作感覚で操作を行うことができる。
DISP機能と同様に、再生機能についてもユーザはフリップ設定がオンであるかオフであるかによらず、同じ操作感覚で操作を行うことができる。
すなわち、例えば図16の矢印Q61に示した例のようにフリップ設定がオフであり、通常使用状態である場合、ユーザは自身から見て下方向の矢印が印字された下ボタン64を操作することで、再生機能の実行を指示することができる。
これに対して、例えば図17の矢印Q72に示した例のようにフリップ設定がオンであり、反転使用状態である場合、ユーザは自身から見て下方向の矢印が印字された上ボタン63を操作することで、再生機能の実行を指示することができる。
また、上ボタン63と下ボタン64の操作だけでなく、左ボタン65と右ボタン66についても、フリップ設定によらずユーザは同様の操作感覚で操作を行うことができる。
すなわち、例えば図16の矢印Q61に示した例のようにフリップ設定がオフであり、通常使用状態であるとき、動画像の撮影中にユーザが右ボタン66を操作すると、その右ボタン66に割り当てられたFn機能が実行される。
具体的には右ボタン66が操作されると、例えば表示部61には図21に示す機能設定画面が表示される。この例では、機能設定画面において撮影モードや露出、ISO感度、測光モード、ホワイトバランス調整などの各種の設定を行うことができる。
これに対して、例えば図17の矢印Q72に示した例のようにフリップ設定がオンであり、反転使用状態であるときには、ユーザは左ボタン65を操作することで、表示部61に図21に示した機能設定画面を表示させることができる。すなわち、Fn機能を実行させることができる。
このようにフリップ設定がオンであるかオフであるかによらず、ユーザは自身から見て右方向の矢印が印字された方向キー(ボタン)を操作することで、Fn機能の実行を指示することができる。
さらに、例えば図16の矢印Q61に示した例のようにフリップ設定がオフであり、通常使用状態であるとき、動画像の撮影中などにユーザが左ボタン65を操作すると、その左ボタン65に割り当てられたWB設定機能が実行される。
具体的には左ボタン65が操作されると、例えば表示部61には図22に示すWB設定画面が表示される。この例では、WB設定画面において晴天や蛍光灯、自動など、ホワイトバランス調整を行う際の撮影環境を設定することができる。
これに対して、例えば図17の矢印Q72に示した例のようにフリップ設定がオンであり、反転使用状態であるときには、ユーザは右ボタン66を操作することで、表示部61に図22に示したWB設定画面を表示させることができる。すなわち、WB設定機能を実行させることができる。但し、この場合にはフリップ設定がオンであるので、WB設定画面は反転表示状態で表示される。
このようにフリップ設定がオンであるかオフであるかによらず、ユーザは自身から見て左方向の矢印が印字された方向キー(ボタン)を操作することで、WB設定機能の実行を指示することができる。
さらに、上述したようにメニューボタン67等の方向に関係付けられていないボタンについては、フリップ設定をオンとしても割り当て機能の入れ替えは行われない。
そのため、フリップ設定がオンであってもオフであっても、ユーザによりメニューボタン67が操作されると、表示部61には例えば図23に示すメニュー画面が表示される。
ユーザは、このようにして表示されたメニュー画面に対して選択や決定等の操作を行うことで、各種の設定を行うことができる。例えば図23に示す例では、ユーザは記録用画像の品質に関する設定や、記録用画像のサイズに関する設定などを行うことができる。
ここで、以上において説明したように方向キーが操作されたときに、撮像装置11がその操作に応じた処理を実行するキー操作処理について説明する。すなわち、以下、図24のフローチャートを参照して、撮像装置11によるキー操作処理について説明する。
このキー操作処理は、例えばユーザにより撮像装置11の方向キーが操作されたときに開始される。ユーザにより操作部132としての方向キーが操作されると、操作部132から制御部133には、ユーザの操作に応じた信号が供給される。
ステップS111において、制御部133は、設定部151に記録されているフリップ設定情報に基づいて、フリップ設定がオンであるか否かを判定する。
ステップS111においてフリップ設定がオンであると判定された場合、処理はステップS112へと進む。
ステップS112において、制御部133は、操作部132から供給されたユーザの操作に応じた信号と、ステップS111における判定結果とに基づいて、操作された方向キーの方向とは反対方向の方向キーに対して予め割り当てられた機能を実現する処理を行う。ここで、予め割り当てられた機能とは、初期設定の状態、つまりフリップ設定がオフである状態で割り当てられている機能である。
換言すれば、制御部133はステップS112において、ステップS111における判定結果に応じて方向キーの割り当て機能の入れ替えを行う。さらに制御部133は、操作部132から供給された信号に基づいて、ユーザにより操作された方向キーに対して、割り当て機能の入れ替え後に割り当てられている機能を実現する処理を行う。
したがって、例えば表示部61にメニュー画面が表示されている状態で、ユーザにより上ボタン63が操作されたとする。
この場合、制御部133は、ユーザにより操作された上ボタン63に関係付けられた上方向とは反対方向である下方向に関係付けられた下ボタン64を特定し、フリップ設定がオフである状態で下ボタン64に対して割り当てられている下方向操作機能を実現する処理を行う。すなわち、制御部133の表示制御部153は表示部61を制御して、メニュー画面に表示されているカーソルを、画面下方向へと移動させる。
フリップ設定がオンであるときには、操作された方向キーの方向とは反対方向の方向キーに対して、フリップ設定がオフである状態で割り当てられた機能の処理を行うことで、フリップ設定がオンであるときの割り当てに従った機能の処理を行うことができる。
このようにして方向キーの操作に応じた処理が行われると、キー操作処理は終了する。
一方、ステップS111においてフリップ設定がオンでない、つまりフリップ設定がオフであると判定された場合、処理はステップS113へと進む。
ステップS113において、制御部133は、操作部132から供給されたユーザの操作に応じた信号と、ステップS111における判定結果とに基づいて、操作された方向キーに対して予め割り当てられた機能を実現する処理を行い、キー操作処理は終了する。
この場合、制御部133は、操作された方向キーに対してフリップ設定がオフである状態で割り当てられている機能の処理を行う。したがって、例えば表示部61にメニュー画面が表示されている状態でユーザにより上ボタン63が操作されたとすると、制御部133の表示制御部153は、表示部61を制御して、メニュー画面に表示されているカーソルを画面上方向へと移動させる。
以上のようにして、撮像装置11はフリップ設定と、方向キーに対して予め割り当てられた機能とに基づいて方向キーの操作に応じた処理を行う。すなわち、撮像装置11はフリップ設定に応じて方向キーの機能の入れ替えを行って、方向キーの操作に応じた処理を行う。このようにすることで、フリップ設定によらずユーザに対して同じ操作感覚で操作を行わせることができ、撮像装置11の使い勝手を向上させることができる。
なお、以上においては、互いに相反する方向に関係付けられた方向キー同士で割り当てられた機能を入れ替える例について説明した。これは撮像装置11が反転使用状態で使用されることを想定しているからである。
しかし、例えば撮像装置11の光軸を回転軸として、撮像装置11を時計回りまたは反時計回りに90度回転させて使用するようなことも考えられ、そのような使用を想定した設定をフリップ設定により行うことができるようにしてもよい。
そのような場合、例えば撮像装置11を90度回転させて使用することを想定するときには、例えば右ボタン66に予め割り当てられていた機能を上ボタン63に割り当て、下ボタン64に予め割り当てられていた機能を右ボタン66に割り当てるなどしてもよい。つまり、所定方向に関係付けられた方向キーに対して予め割り当てられていた機能が、所定方向と90度等の所定の角度をなす方向に関係付けられた方向キーに対して割り当てられるようにしてもよい。このように4つの方向キー間で割り当て機能の入れ替えを行うことで、撮像装置11を90度回転させて使用する場合にも通常使用状態のときと同様の操作感覚で操作を行わせることができる。
〈遠隔操作器での操作について〉
ところで、ユーザが外部の機器である遠隔操作器121で撮像装置11を遠隔操作する場合、ユーザは表示部61に表示されたメニュー画面等を見ながら遠隔操作器121を操作する。
このとき、ユーザによる遠隔操作器121への操作に応じたコマンドが、遠隔操作器121から撮像装置11へと送信されるが、撮像装置11はフリップ設定がオンであるかオフであるかによらず、遠隔操作器121から受信したコマンドをそのまま実行する。
例えば、図25に示すように遠隔操作器121に上ボタン211、下ボタン212、左ボタン213、および右ボタン214が設けられているとする。なお、図25は、遠隔操作器121の外観の構成例を示している。
上ボタン211は、上方向操作機能とDISP機能が割り当てられたボタンであり、撮像装置11の上ボタン63に対応する。
また、下ボタン212は、下方向操作機能と他の選択された機能が割り当てられたボタンであり、撮像装置11の下ボタン64に対応する。ここでは、下ボタン212には、他の選択された機能として再生機能が割り当てられているものとする。
左ボタン213は、左方向操作機能と他の選択された機能が割り当てられたボタンであり、撮像装置11の左ボタン65に対応する。ここでは、左ボタン213には、他の選択された機能としてWB設定機能が割り当てられているものとする。
右ボタン214は、右方向操作機能とFn機能が割り当てられたボタンであり、撮像装置11の右ボタン66に対応する。
これらの上ボタン211、下ボタン212、左ボタン213、および右ボタン214は、撮像装置11の方向キーと同様に、それぞれ上方向、下方向、左方向、および右方向の各方向に関係付けられたボタン(方向キー)である。
特に遠隔操作器121では、ユーザから見て上ボタン211、下ボタン212、左ボタン213、および右ボタン214が上下左右に配置されているので、その配置位置から各ボタン(方向キー)がどの方向に関係付けられているかを直感的に知ることができる。
例えば図16の矢印Q61に示したようにフリップ設定がオフであり、撮像装置11の使用状態が通常使用状態であるときにユーザが遠隔操作器121の方向キーを操作したとする。この場合、方向キーへの機能の割り当て通りで、かつユーザから見た通りの方向への操作が行われる。
すなわち、上ボタン211、下ボタン212、左ボタン213、および右ボタン214のそれぞれが操作されると、図16中の上方向、下方向、左方向、および右方向への操作が行われる。矢印Q61に示す例では図中の上方向、下方向、左方向、および右方向は、それぞれ画面上方向、画面下方向、画面左方向、および画面右方向となっている。
また、例えば図16の矢印Q62に示したようにフリップ設定がオフであり、撮像装置11の使用状態が反転使用状態であるときにユーザが遠隔操作器121の方向キーを操作すると、方向キーへの機能の割り当て通りであるが、ユーザから見ると逆方向への操作が行われる。
すなわち、上ボタン211、下ボタン212、左ボタン213、および右ボタン214のそれぞれが操作されると図16中の下方向、上方向、右方向、および左方向への操作が行われる。このように矢印Q62に示す例では、ユーザによる方向キーの操作に対してユーザから見て逆の方向への操作が行われているように見える。
しかし、矢印Q62に示す例では図中の上方向、下方向、左方向、および右方向は、それぞれ画面下方向、画面上方向、画面右方向、および画面左方向となっているので、実際には遠隔操作器121に対する操作通りに処理が行われている。
同様に、例えば図17の矢印Q71に示したようにフリップ設定がオンであり、撮像装置11の使用状態が通常使用状態であるときにユーザが遠隔操作器121の方向キーを操作すると、方向キーへの機能の割り当て通りであるが、ユーザから見ると逆方向への操作が行われる。
すなわち、上ボタン211、下ボタン212、左ボタン213、および右ボタン214のそれぞれが操作されると図17中の下方向、上方向、右方向、および左方向への操作が行われる。
これに対して、例えば図17の矢印Q72に示したようにフリップ設定がオンであり、撮像装置11の使用状態が反転使用状態であるときにユーザが遠隔操作器121の方向キーを操作すると、方向キーへの機能の割り当て通りで、かつユーザから見た通りの方向への操作が行われる。
すなわち、上ボタン211、下ボタン212、左ボタン213、および右ボタン214のそれぞれが操作されると、図17中の上方向、下方向、左方向、および右方向への操作が行われる。矢印Q72に示す例では図中の上方向、下方向、左方向、および右方向は、それぞれ画面上方向、画面下方向、画面左方向、および画面右方向となっているので、実際にユーザから見た通りで、かつ遠隔操作器121に対する操作通りに処理が行われていることになる。
なお、ここでは表示画面内の方向に関する操作について説明したが、遠隔操作器121の方向キーに割り当てられた他の機能についても、機能の入れ替えが行われることはない。したがって、例えば撮影中や再生中にユーザが上ボタン211を操作すると、撮像装置11においてフリップ設定がオンであるかオフであるかによらず、DISP機能を実現するための処理が行われることになる。
以上のように遠隔操作器121に対する操作については、撮像装置11本体の方向キーのように方向の反転等の機能の入れ替えを行わないようにすることで、フリップ設定によらず、ユーザに同じ操作感覚で操作を行わせることができる。
すなわち、フリップ設定に対して想定された使用状態で撮像装置11を使用しているユーザからすればフリップ設定のオン、オフによらず、遠隔操作器121の方向キーを操作したときに、撮像装置11ではその方向キーの方向への操作がなされる。したがって、ユーザに対して違和感なく操作を行わせることができ、使い勝手を向上させることができる。
例えば撮像装置11自体については、フリップ設定がオンであるときには反転使用状態での使用が想定されているため、つまり撮像装置11の上下逆さの状態での使用が想定されているため、互いに相反する方向の方向キー間で割り当て機能を入れ替えた方が使い勝手がよい。
これに対して遠隔操作器121については、フリップ設定がオンであってもオフであってもユーザが遠隔操作器121を上下逆さにして使用することはないため、遠隔操作器121の方向キーに割り当てられた機能を入れ替えない方が使い勝手がよい。
しかも、この場合、撮像装置11においてフリップ設定情報を参照すれば、メニュー画面や記録用画像等の表示について画面内の上下左右の方向を特定することができるので、その特定結果から遠隔操作器121のコマンドを正しく実行することができる。
このように撮像装置11側においてフリップ設定情報を参照してコマンドを実行することで、遠隔操作器121側ではフリップ設定のオン、オフを気にすることなく操作を行うことができる。
なお、ここでは遠隔操作器121の方向キーを操作したときの撮像装置11の挙動について説明したが、外部機器用遠隔操作器123により撮像装置11を遠隔操作する場合であっても、撮像装置11の挙動は遠隔操作器121を操作する場合と同様である。
このような場合、例えば外部機器122の表示部181に、撮像装置11の表示制御部153から入出力端子136を介して供給されたメニュー画面や記録用画像が表示される。そして、ユーザはメニュー画面等が表示された表示部181を見ながら外部機器用遠隔操作器123の方向キー等に対する操作を行う。
すると、外部機器用遠隔操作器123からは、ユーザの操作に応じたコマンドが送信されて、このコマンドが外部機器122により受信される。外部機器122は、このようにして外部機器用遠隔操作器123から受信したコマンドを、入出力端子136を介して制御部133に供給し、コマンドの供給を受けた制御部133はコマンドを実行する。
このようにしてコマンドが実行されると、表示制御部153から入出力端子136を介して外部機器122の表示部181に供給されるメニュー画面等は、コマンドの実行結果が反映されたものとなる。
ここで、以上において説明したように撮像装置11が遠隔操作器121や外部機器用遠隔操作器123から受信したコマンドを実行するコマンド実行処理について説明する。すなわち、以下、図26のフローチャートを参照して、撮像装置11によるコマンド実行処理について説明する。なお、コマンド実行処理が行われる場合、撮像装置11では制御部133の表示制御部153によって、フリップ設定情報に基づいて表示画面が通常表示状態または反転表示状態で表示されるように制御が行われている状態となっている。
ステップS141において、制御部133は、外部の機器である遠隔操作器121または外部機器用遠隔操作器123から出力されたコマンドを取得する。
例えば制御部133は、遠隔操作器121により送信され、通信部135で受信されたコマンドを通信部135から取得する。また、例えば制御部133は、外部機器用遠隔操作器123から送信されたコマンドを、入出力端子136を介して外部機器122から取得する。
ステップS142において、制御部133は、設定部151に記録されているフリップ設定情報に基づいて、取得したコマンドにより示される処理を実行し、コマンド実行処理は終了する。すなわち、制御部133は、フリップ機能の設定に基づいて、遠隔操作器121や外部機器用遠隔操作器123から出力されたコマンドを実行する。
例えば上ボタン211等の遠隔操作器121を基準とする所定方向に関する操作指示のコマンドが受信された場合には、制御部133は、表示画面を基準としてその所定方向に関する操作が行われるように制御する。具体的には、例えばユーザが、遠隔操作器121を基準とする上方向に関する操作を指示するための遠隔操作器121の上ボタン211を操作して、その操作に応じたコマンドが取得され、フリップ設定情報としてフリップ設定がオンである旨の情報が設定部151に記録されているとする。
この場合、制御部133の表示制御部153は、例えば表示部61にメニュー画面が反転表示状態で表示されている状態であれば、そのメニュー画面を基準として、メニュー画面上のカーソルを画面上方向に移動させて、カーソルによりメニュー項目を選択させる処理を、コマンドにより示される処理として実行する。このとき表示制御部153は、フリップ設定情報を参照することで、撮像装置11の底面側の方向が画面上方向であることを特定することができるので、コマンドにより指示された正しい方向にカーソルを移動させることができる。
また、例えばユーザが遠隔操作器121の上ボタン211を操作して、その操作に応じたコマンドが取得され、フリップ設定情報としてフリップ設定がオフである旨の情報が設定部151に記録されているとする。
この場合、制御部133の表示制御部153は、例えば表示部61にメニュー画面が通常表示状態で表示されている状態であれば、そのメニュー画面を基準として、メニュー画面上のカーソルを画面上方向に移動させて、カーソルによりメニュー項目を選択させる処理を、コマンドにより示される処理として実行する。
メニュー画面が表示されている場合の他、例えば表示部61に再生中の画像などが表示されている状態で所定方向に関する操作指示のコマンドが受信されたときには、表示画面を基準としてスクロール操作等、その所定方向に関する操作が行われるように制御される。
さらに、例えばユーザが遠隔操作器121の上ボタン211を操作して、その操作に応じたコマンドが取得されたとする。この場合、制御部133の表示制御部153は、例えば動画像の撮影中や記録用画像の再生中であれば、表示部61を制御してDISP機能を実現するための処理を、コマンドにより示される処理として実行する。具体的には、例えば図18乃至図20を参照して説明した表示を切り替える処理がDISP機能を実現するための処理として行われる。
このように制御部133は、例えば上方向操作機能など、所定方向に関係付けられた操作、つまり所定方向に関する操作を指示するコマンドが取得された場合には、フリップ設定情報を参照して表示画面が上下方向に反転されて表示されているかなどを特定する。そして、制御部133は、表示画面を基準として、その所定方向に対する操作が行われるように、つまり表示画面を基準として所定方向に関する操作が行われるように、取得したコマンドを実行する。
これに対し、制御部133は、例えばDISP機能など、方向に関係付けられていない操作を指示するコマンドが取得された場合には、フリップ設定がオンであるかオフであるかによらず、方向に関係付けられていない操作が行われるようにコマンドをそのまま実行する。すなわち、方向に関係付けられていない操作が行われるように制御が行われる。
以上のように撮像装置11は、遠隔操作器121や外部機器用遠隔操作器123から出力されたコマンドを取得し、フリップ設定情報に基づいてコマンドを実行する。
このようにフリップ設定情報に基づいてコマンドを実行することで、遠隔操作器121や外部機器用遠隔操作器123では、フリップ設定のオン、オフを気にすることなく操作を行うことができ、使い勝手を向上させることができる。
〈コンピュータの構成例〉
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図27は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)501,ROM(Read Only Memory)502,RAM(Random Access Memory)503は、バス504により相互に接続されている。
バス504には、さらに、入出力インターフェース505が接続されている。入出力インターフェース505には、入力部506、出力部507、記録部508、通信部509、及びドライブ510が接続されている。
入力部506は、入力スイッチ、ボタン、マイクロホン、撮像素子などよりなる。出力部507は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記録部508は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部509は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ510は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体511を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU501が、例えば、記録部508に記録されているプログラムを、入出力インターフェース505及びバス504を介して、RAM503にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU501)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブル記録媒体511に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブル記録媒体511をドライブ510に装着することにより、入出力インターフェース505を介して、記録部508にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部509で受信し、記録部508にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM502や記録部508に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
<応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、内視鏡手術システムに適用されてもよい。
図28は、本開示に係る技術が適用され得る内視鏡手術システム5000の概略的な構成の一例を示す図である。図28では、術者(医師)5067が、内視鏡手術システム5000を用いて、患者ベッド5069上の患者5071に手術を行っている様子が図示されている。図示するように、内視鏡手術システム5000は、内視鏡5001と、その他の術具5017と、内視鏡5001を支持する支持アーム装置5027と、内視鏡下手術のための各種の装置が搭載されたカート5037と、から構成される。
内視鏡手術では、腹壁を切って開腹する代わりに、トロッカ5025a〜5025dと呼ばれる筒状の開孔器具が腹壁に複数穿刺される。そして、トロッカ5025a〜5025dから、内視鏡5001の鏡筒5003や、その他の術具5017が患者5071の体腔内に挿入される。図示する例では、その他の術具5017として、気腹チューブ5019、エネルギー処置具5021及び鉗子5023が、患者5071の体腔内に挿入されている。また、エネルギー処置具5021は、高周波電流や超音波振動により、組織の切開及び剥離、又は血管の封止等を行う処置具である。ただし、図示する術具5017はあくまで一例であり、術具5017としては、例えば攝子、レトラクタ等、一般的に内視鏡下手術において用いられる各種の術具が用いられてよい。
内視鏡5001によって撮影された患者5071の体腔内の術部の画像が、表示装置5041に表示される。術者5067は、表示装置5041に表示された術部の画像をリアルタイムで見ながら、エネルギー処置具5021や鉗子5023を用いて、例えば患部を切除する等の処置を行う。なお、図示は省略しているが、気腹チューブ5019、エネルギー処置具5021及び鉗子5023は、手術中に、術者5067又は助手等によって支持される。
(支持アーム装置)
支持アーム装置5027は、ベース部5029から延伸するアーム部5031を備える。図示する例では、アーム部5031は、関節部5033a、5033b、5033c、及びリンク5035a、5035bから構成されており、アーム制御装置5045からの制御により駆動される。アーム部5031によって内視鏡5001が支持され、その位置及び姿勢が制御される。これにより、内視鏡5001の安定的な位置の固定が実現され得る。
(内視鏡)
内視鏡5001は、先端から所定の長さの領域が患者5071の体腔内に挿入される鏡筒5003と、鏡筒5003の基端に接続されるカメラヘッド5005と、から構成される。図示する例では、硬性の鏡筒5003を有するいわゆる硬性鏡として構成される内視鏡5001を図示しているが、内視鏡5001は、軟性の鏡筒5003を有するいわゆる軟性鏡として構成されてもよい。
鏡筒5003の先端には、対物レンズが嵌め込まれた開口部が設けられている。内視鏡5001には光源装置5043が接続されており、当該光源装置5043によって生成された光が、鏡筒5003の内部に延設されるライトガイドによって当該鏡筒の先端まで導光され、対物レンズを介して患者5071の体腔内の観察対象に向かって照射される。なお、内視鏡5001は、直視鏡であってもよいし、斜視鏡又は側視鏡であってもよい。
カメラヘッド5005の内部には光学系及び撮像素子が設けられており、観察対象からの反射光(観察光)は当該光学系によって当該撮像素子に集光される。当該撮像素子によって観察光が光電変換され、観察光に対応する電気信号、すなわち観察像に対応する画像信号が生成される。当該画像信号は、RAWデータとしてカメラコントロールユニット(CCU:Camera Control Unit)5039に送信される。なお、カメラヘッド5005には、その光学系を適宜駆動させることにより、倍率及び焦点距離を調整する機能が搭載される。
なお、例えば立体視(3D表示)等に対応するために、カメラヘッド5005には撮像素子が複数設けられてもよい。この場合、鏡筒5003の内部には、当該複数の撮像素子のそれぞれに観察光を導光するために、リレー光学系が複数系統設けられる。
(カートに搭載される各種の装置)
CCU5039は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって構成され、内視鏡5001及び表示装置5041の動作を統括的に制御する。具体的には、CCU5039は、カメラヘッド5005から受け取った画像信号に対して、例えば現像処理(デモザイク処理)等の、当該画像信号に基づく画像を表示するための各種の画像処理を施す。CCU5039は、当該画像処理を施した画像信号を表示装置5041に提供する。また、CCU5039は、カメラヘッド5005に対して制御信号を送信し、その駆動を制御する。当該制御信号には、倍率や焦点距離等、撮像条件に関する情報が含まれ得る。
表示装置5041は、CCU5039からの制御により、当該CCU5039によって画像処理が施された画像信号に基づく画像を表示する。内視鏡5001が例えば4K(水平画素数3840×垂直画素数2160)又は8K(水平画素数7680×垂直画素数4320)等の高解像度の撮影に対応したものである場合、及び/又は3D表示に対応したものである場合には、表示装置5041としては、それぞれに対応して、高解像度の表示が可能なもの、及び/又は3D表示可能なものが用いられ得る。4K又は8K等の高解像度の撮影に対応したものである場合、表示装置5041として55インチ以上のサイズのものを用いることで一層の没入感が得られる。また、用途に応じて、解像度、サイズが異なる複数の表示装置5041が設けられてもよい。
光源装置5043は、例えばLED(light emitting diode)等の光源から構成され、術部を撮影する際の照射光を内視鏡5001に供給する。
アーム制御装置5045は、例えばCPU等のプロセッサによって構成され、所定のプログラムに従って動作することにより、所定の制御方式に従って支持アーム装置5027のアーム部5031の駆動を制御する。
入力装置5047は、内視鏡手術システム5000に対する入力インタフェースである。ユーザは、入力装置5047を介して、内視鏡手術システム5000に対して各種の情報の入力や指示入力を行うことができる。例えば、ユーザは、入力装置5047を介して、患者の身体情報や、手術の術式についての情報等、手術に関する各種の情報を入力する。また、例えば、ユーザは、入力装置5047を介して、アーム部5031を駆動させる旨の指示や、内視鏡5001による撮像条件(照射光の種類、倍率及び焦点距離等)を変更する旨の指示、エネルギー処置具5021を駆動させる旨の指示等を入力する。
入力装置5047の種類は限定されず、入力装置5047は各種の公知の入力装置であってよい。入力装置5047としては、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、スイッチ、フットスイッチ5057及び/又はレバー等が適用され得る。入力装置5047としてタッチパネルが用いられる場合には、当該タッチパネルは表示装置5041の表示面上に設けられてもよい。
あるいは、入力装置5047は、例えばメガネ型のウェアラブルデバイスやHMD(Head Mounted Display)等の、ユーザによって装着されるデバイスであり、これらのデバイスによって検出されるユーザのジェスチャや視線に応じて各種の入力が行われる。また、入力装置5047は、ユーザの動きを検出可能なカメラを含み、当該カメラによって撮像された映像から検出されるユーザのジェスチャや視線に応じて各種の入力が行われる。更に、入力装置5047は、ユーザの声を収音可能なマイクロフォンを含み、当該マイクロフォンを介して音声によって各種の入力が行われる。このように、入力装置5047が非接触で各種の情報を入力可能に構成されることにより、特に清潔域に属するユーザ(例えば術者5067)が、不潔域に属する機器を非接触で操作することが可能となる。また、ユーザは、所持している術具から手を離すことなく機器を操作することが可能となるため、ユーザの利便性が向上する。
処置具制御装置5049は、組織の焼灼、切開又は血管の封止等のためのエネルギー処置具5021の駆動を制御する。気腹装置5051は、内視鏡5001による視野の確保及び術者の作業空間の確保の目的で、患者5071の体腔を膨らめるために、気腹チューブ5019を介して当該体腔内にガスを送り込む。レコーダ5053は、手術に関する各種の情報を記録可能な装置である。プリンタ5055は、手術に関する各種の情報を、テキスト、画像又はグラフ等各種の形式で印刷可能な装置である。
以下、内視鏡手術システム5000において特に特徴的な構成について、更に詳細に説明する。
(支持アーム装置)
支持アーム装置5027は、基台であるベース部5029と、ベース部5029から延伸するアーム部5031と、を備える。図示する例では、アーム部5031は、複数の関節部5033a、5033b、5033cと、関節部5033bによって連結される複数のリンク5035a、5035bと、から構成されているが、図28では、簡単のため、アーム部5031の構成を簡略化して図示している。実際には、アーム部5031が所望の自由度を有するように、関節部5033a〜5033c及びリンク5035a、5035bの形状、数及び配置、並びに関節部5033a〜5033cの回転軸の方向等が適宜設定され得る。例えば、アーム部5031は、好適に、6自由度以上の自由度を有するように構成され得る。これにより、アーム部5031の可動範囲内において内視鏡5001を自由に移動させることが可能になるため、所望の方向から内視鏡5001の鏡筒5003を患者5071の体腔内に挿入することが可能になる。
関節部5033a〜5033cにはアクチュエータが設けられており、関節部5033a〜5033cは当該アクチュエータの駆動により所定の回転軸まわりに回転可能に構成されている。当該アクチュエータの駆動がアーム制御装置5045によって制御されることにより、各関節部5033a〜5033cの回転角度が制御され、アーム部5031の駆動が制御される。これにより、内視鏡5001の位置及び姿勢の制御が実現され得る。この際、アーム制御装置5045は、力制御又は位置制御等、各種の公知の制御方式によってアーム部5031の駆動を制御することができる。
例えば、術者5067が、入力装置5047(フットスイッチ5057を含む)を介して適宜操作入力を行うことにより、当該操作入力に応じてアーム制御装置5045によってアーム部5031の駆動が適宜制御され、内視鏡5001の位置及び姿勢が制御されてよい。当該制御により、アーム部5031の先端の内視鏡5001を任意の位置から任意の位置まで移動させた後、その移動後の位置で固定的に支持することができる。なお、アーム部5031は、いわゆるマスタースレイブ方式で操作されてもよい。この場合、アーム部5031は、手術室から離れた場所に設置される入力装置5047を介してユーザによって遠隔操作され得る。
また、力制御が適用される場合には、アーム制御装置5045は、ユーザからの外力を受け、その外力にならってスムーズにアーム部5031が移動するように、各関節部5033a〜5033cのアクチュエータを駆動させる、いわゆるパワーアシスト制御を行ってもよい。これにより、ユーザが直接アーム部5031に触れながらアーム部5031を移動させる際に、比較的軽い力で当該アーム部5031を移動させることができる。従って、より直感的に、より簡易な操作で内視鏡5001を移動させることが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
ここで、一般的に、内視鏡下手術では、スコピストと呼ばれる医師によって内視鏡5001が支持されていた。これに対して、支持アーム装置5027を用いることにより、人手によらずに内視鏡5001の位置をより確実に固定することが可能になるため、術部の画像を安定的に得ることができ、手術を円滑に行うことが可能になる。
なお、アーム制御装置5045は必ずしもカート5037に設けられなくてもよい。また、アーム制御装置5045は必ずしも1つの装置でなくてもよい。例えば、アーム制御装置5045は、支持アーム装置5027のアーム部5031の各関節部5033a〜5033cにそれぞれ設けられてもよく、複数のアーム制御装置5045が互いに協働することにより、アーム部5031の駆動制御が実現されてもよい。
(光源装置)
光源装置5043は、内視鏡5001に術部を撮影する際の照射光を供給する。光源装置5043は、例えばLED、レーザ光源又はこれらの組み合わせによって構成される白色光源から構成される。このとき、RGBレーザ光源の組み合わせにより白色光源が構成される場合には、各色(各波長)の出力強度及び出力タイミングを高精度に制御することができるため、光源装置5043において撮像画像のホワイトバランスの調整を行うことができる。また、この場合には、RGBレーザ光源それぞれからのレーザ光を時分割で観察対象に照射し、その照射タイミングに同期してカメラヘッド5005の撮像素子の駆動を制御することにより、RGBそれぞれに対応した画像を時分割で撮像することも可能である。当該方法によれば、当該撮像素子にカラーフィルタを設けなくても、カラー画像を得ることができる。
また、光源装置5043は、出力する光の強度を所定の時間ごとに変更するようにその駆動が制御されてもよい。その光の強度の変更のタイミングに同期してカメラヘッド5005の撮像素子の駆動を制御して時分割で画像を取得し、その画像を合成することにより、いわゆる黒つぶれ及び白とびのない高ダイナミックレンジの画像を生成することができる。
また、光源装置5043は、特殊光観察に対応した所定の波長帯域の光を供給可能に構成されてもよい。特殊光観察では、例えば、体組織における光の吸収の波長依存性を利用して、通常の観察時における照射光(すなわち、白色光)に比べて狭帯域の光を照射することにより、粘膜表層の血管等の所定の組織を高コントラストで撮影する、いわゆる狭帯域光観察(Narrow Band Imaging)が行われる。あるいは、特殊光観察では、励起光を照射することにより発生する蛍光により画像を得る蛍光観察が行われてもよい。蛍光観察では、体組織に励起光を照射し当該体組織からの蛍光を観察するもの(自家蛍光観察)、又はインドシアニングリーン(ICG)等の試薬を体組織に局注するとともに当該体組織にその試薬の蛍光波長に対応した励起光を照射し蛍光像を得るもの等が行われ得る。光源装置5043は、このような特殊光観察に対応した狭帯域光及び/又は励起光を供給可能に構成され得る。
(カメラヘッド及びCCU)
図29を参照して、内視鏡5001のカメラヘッド5005及びCCU5039の機能についてより詳細に説明する。図29は、図28に示すカメラヘッド5005及びCCU5039の機能構成の一例を示すブロック図である。
図29を参照すると、カメラヘッド5005は、その機能として、レンズユニット5007と、撮像部5009と、駆動部5011と、通信部5013と、カメラヘッド制御部5015と、を有する。また、CCU5039は、その機能として、通信部5059と、画像処理部5061と、制御部5063と、を有する。カメラヘッド5005とCCU5039とは、伝送ケーブル5065によって双方向に通信可能に接続されている。
まず、カメラヘッド5005の機能構成について説明する。レンズユニット5007は、鏡筒5003との接続部に設けられる光学系である。鏡筒5003の先端から取り込まれた観察光は、カメラヘッド5005まで導光され、当該レンズユニット5007に入射する。レンズユニット5007は、ズームレンズ及びフォーカスレンズを含む複数のレンズが組み合わされて構成される。レンズユニット5007は、撮像部5009の撮像素子の受光面上に観察光を集光するように、その光学特性が調整されている。また、ズームレンズ及びフォーカスレンズは、撮像画像の倍率及び焦点の調整のため、その光軸上の位置が移動可能に構成される。
撮像部5009は撮像素子によって構成され、レンズユニット5007の後段に配置される。レンズユニット5007を通過した観察光は、当該撮像素子の受光面に集光され、光電変換によって、観察像に対応した画像信号が生成される。撮像部5009によって生成された画像信号は、通信部5013に提供される。
撮像部5009を構成する撮像素子としては、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)タイプのイメージセンサであり、Bayer配列を有するカラー撮影可能なものが用いられる。なお、当該撮像素子としては、例えば4K以上の高解像度の画像の撮影に対応可能なものが用いられてもよい。術部の画像が高解像度で得られることにより、術者5067は、当該術部の様子をより詳細に把握することができ、手術をより円滑に進行することが可能となる。
また、撮像部5009を構成する撮像素子は、3D表示に対応する右目用及び左目用の画像信号をそれぞれ取得するための1対の撮像素子を有するように構成される。3D表示が行われることにより、術者5067は術部における生体組織の奥行きをより正確に把握することが可能になる。なお、撮像部5009が多板式で構成される場合には、各撮像素子に対応して、レンズユニット5007も複数系統設けられる。
また、撮像部5009は、必ずしもカメラヘッド5005に設けられなくてもよい。例えば、撮像部5009は、鏡筒5003の内部に、対物レンズの直後に設けられてもよい。
駆動部5011は、アクチュエータによって構成され、カメラヘッド制御部5015からの制御により、レンズユニット5007のズームレンズ及びフォーカスレンズを光軸に沿って所定の距離だけ移動させる。これにより、撮像部5009による撮像画像の倍率及び焦点が適宜調整され得る。
通信部5013は、CCU5039との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部5013は、撮像部5009から得た画像信号をRAWデータとして伝送ケーブル5065を介してCCU5039に送信する。この際、術部の撮像画像を低レイテンシで表示するために、当該画像信号は光通信によって送信されることが好ましい。手術の際には、術者5067が撮像画像によって患部の状態を観察しながら手術を行うため、より安全で確実な手術のためには、術部の動画像が可能な限りリアルタイムに表示されることが求められるからである。光通信が行われる場合には、通信部5013には、電気信号を光信号に変換する光電変換モジュールが設けられる。画像信号は当該光電変換モジュールによって光信号に変換された後、伝送ケーブル5065を介してCCU5039に送信される。
また、通信部5013は、CCU5039から、カメラヘッド5005の駆動を制御するための制御信号を受信する。当該制御信号には、例えば、撮像画像のフレームレートを指定する旨の情報、撮像時の露出値を指定する旨の情報、並びに/又は撮像画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報等、撮像条件に関する情報が含まれる。通信部5013は、受信した制御信号をカメラヘッド制御部5015に提供する。なお、CCU5039からの制御信号も、光通信によって伝送されてもよい。この場合、通信部5013には、光信号を電気信号に変換する光電変換モジュールが設けられ、制御信号は当該光電変換モジュールによって電気信号に変換された後、カメラヘッド制御部5015に提供される。
なお、上記のフレームレートや露出値、倍率、焦点等の撮像条件は、取得された画像信号に基づいてCCU5039の制御部5063によって自動的に設定される。つまり、いわゆるAE(Auto Exposure)機能、AF(Auto Focus)機能及びAWB(Auto White Balance)機能が内視鏡5001に搭載される。
カメラヘッド制御部5015は、通信部5013を介して受信したCCU5039からの制御信号に基づいて、カメラヘッド5005の駆動を制御する。例えば、カメラヘッド制御部5015は、撮像画像のフレームレートを指定する旨の情報及び/又は撮像時の露光を指定する旨の情報に基づいて、撮像部5009の撮像素子の駆動を制御する。また、例えば、カメラヘッド制御部5015は、撮像画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報に基づいて、駆動部5011を介してレンズユニット5007のズームレンズ及びフォーカスレンズを適宜移動させる。カメラヘッド制御部5015は、更に、鏡筒5003やカメラヘッド5005を識別するための情報を記憶する機能を備えてもよい。
なお、レンズユニット5007や撮像部5009等の構成を、気密性及び防水性が高い密閉構造内に配置することで、カメラヘッド5005について、オートクレーブ滅菌処理に対する耐性を持たせることができる。
次に、CCU5039の機能構成について説明する。通信部5059は、カメラヘッド5005との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部5059は、カメラヘッド5005から、伝送ケーブル5065を介して送信される画像信号を受信する。この際、上記のように、当該画像信号は好適に光通信によって送信され得る。この場合、光通信に対応して、通信部5059には、光信号を電気信号に変換する光電変換モジュールが設けられる。通信部5059は、電気信号に変換した画像信号を画像処理部5061に提供する。
また、通信部5059は、カメラヘッド5005に対して、カメラヘッド5005の駆動を制御するための制御信号を送信する。当該制御信号も光通信によって送信されてよい。
画像処理部5061は、カメラヘッド5005から送信されたRAWデータである画像信号に対して各種の画像処理を施す。当該画像処理としては、例えば現像処理、高画質化処理(帯域強調処理、超解像処理、NR(Noise reduction)処理及び/又は手ブレ補正処理等)、並びに/又は拡大処理(電子ズーム処理)等、各種の公知の信号処理が含まれる。また、画像処理部5061は、AE、AF及びAWBを行うための、画像信号に対する検波処理を行う。
画像処理部5061は、CPUやGPU等のプロセッサによって構成され、当該プロセッサが所定のプログラムに従って動作することにより、上述した画像処理や検波処理が行われ得る。なお、画像処理部5061が複数のGPUによって構成される場合には、画像処理部5061は、画像信号に係る情報を適宜分割し、これら複数のGPUによって並列的に画像処理を行う。
制御部5063は、内視鏡5001による術部の撮像、及びその撮像画像の表示に関する各種の制御を行う。例えば、制御部5063は、カメラヘッド5005の駆動を制御するための制御信号を生成する。この際、撮像条件がユーザによって入力されている場合には、制御部5063は、当該ユーザによる入力に基づいて制御信号を生成する。あるいは、内視鏡5001にAE機能、AF機能及びAWB機能が搭載されている場合には、制御部5063は、画像処理部5061による検波処理の結果に応じて、最適な露出値、焦点距離及びホワイトバランスを適宜算出し、制御信号を生成する。
また、制御部5063は、画像処理部5061によって画像処理が施された画像信号に基づいて、術部の画像を表示装置5041に表示させる。この際、制御部5063は、各種の画像認識技術を用いて術部画像内における各種の物体を認識する。例えば、制御部5063は、術部画像に含まれる物体のエッジの形状や色等を検出することにより、鉗子等の術具、特定の生体部位、出血、エネルギー処置具5021使用時のミスト等を認識することができる。制御部5063は、表示装置5041に術部の画像を表示させる際に、その認識結果を用いて、各種の手術支援情報を当該術部の画像に重畳表示させる。手術支援情報が重畳表示され、術者5067に提示されることにより、より安全かつ確実に手術を進めることが可能になる。
カメラヘッド5005及びCCU5039を接続する伝送ケーブル5065は、電気信号の通信に対応した電気信号ケーブル、光通信に対応した光ファイバ、又はこれらの複合ケーブルである。
ここで、図示する例では、伝送ケーブル5065を用いて有線で通信が行われていたが、カメラヘッド5005とCCU5039との間の通信は無線で行われてもよい。両者の間の通信が無線で行われる場合には、伝送ケーブル5065を手術室内に敷設する必要がなくなるため、手術室内における医療スタッフの移動が当該伝送ケーブル5065によって妨げられる事態が解消され得る。
以上、本開示に係る技術が適用され得る内視鏡手術システム5000の一例について説明した。なお、ここでは、一例として内視鏡手術システム5000について説明したが、本開示に係る技術が適用され得るシステムはかかる例に限定されない。例えば、本開示に係る技術は、検査用軟性内視鏡システムや顕微鏡手術システムに適用されてもよい。
本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、表示装置5041に好適に適用され得る。表示装置5041に表示される画像は、術者5067の立ち位置、表示装置5041の配置、内視鏡5001の向き等によってはフリップ機能を用いて上下や左右を反転して画像を表示した方が術者にとって好適な場合がある。
このような場合に本開示に係る技術を適用することにより、フリップ機能がオンの場合には入力装置5047からの方向指示入力がされた際に反転の方向に応じて、表示装置5041を基準として指示された方向に関する操作を行えるよう制御することで、フリップ設定のオン、オフを気にすることなく操作を行うことができ、内視鏡手術システム5000の使い勝手を向上させることができる。
さらに、本技術は、以下の構成とすることも可能である。
(1)
画像を上下方向に反転させて表示するフリップ機能をオンまたはオフに設定する設定部と、
前記フリップ機能の設定に基づき表示画面を表示させ、外部機器から所定方向に関する操作指示を受信した場合、前記表示画面を基準として前記所定方向に関する操作が行われるように制御する制御部と
を備える画像処理装置。
(2)
前記制御部は、前記フリップ機能がオンに設定されている場合、前記表示画面を上下方向に反転させて表示させる
(1)に記載の画像処理装置。
(3)
前記制御部は、前記フリップ機能がオンに設定されている場合、前記外部機器を基準とする上方向に関する操作指示を前記外部機器から受信したとき、上下方向に反転表示された前記表示画面を基準として上方向への操作が行われるように制御する
(2)に記載の画像処理装置。
(4)
前記制御部は、前記フリップ機能がオフに設定されている場合、前記表示画面を上下方向に反転させずに表示させ、前記外部機器を基準とする上方向に関する操作指示を前記外部機器から受信したとき、上下方向に反転されずに表示された前記表示画面を基準として上方向への操作が行われるように制御する
(2)または(3)に記載の画像処理装置。
(5)
前記表示画面は、複数のメニュー項目が並べられて配置されたメニュー画面である
(1)乃至(4)の何れか一項に記載の画像処理装置。
(6)
前記制御部は、前記フリップ機能がオンに設定されている場合、前記メニュー画面を上下方向に反転させて表示させ、前記外部機器から前記所定方向に関する操作指示を受信したとき、前記所定方向に関する操作指示に基づいて、上下方向に反転表示された前記メニュー画面を基準として前記メニュー画面上の前記メニュー項目を選択する
(5)に記載の画像処理装置。
(7)
前記制御部は、前記外部機器から方向に関係付けられていない操作指示を受信した場合、前記フリップ機能の設定によらず、前記方向に関係付けられていない操作が行われるように制御する
(1)乃至(6)の何れか一項に記載の画像処理装置。
(8)
前記フリップ機能がオンに設定された場合、撮影により得られた画像の上下方向の反転、収音により得られた収音音声の左右のチャンネルの入れ替え、前記表示画面の上下方向の反転表示、および互いに異なる方向に関係付けられた操作部間における割り当て機能の入れ替えのうちの少なくとも何れか1つが行われる
(1)乃至(7)の何れか一項に記載の画像処理装置。
(9)
画像を上下方向に反転させて表示するフリップ機能をオンまたはオフに設定し、
前記フリップ機能の設定に基づき表示画面を表示させ、外部機器から所定方向に関する操作指示を受信した場合、前記表示画面を基準として前記所定方向に関する操作が行われるように制御する
ステップを含む制御方法。
(10)
画像を上下方向に反転させて表示するフリップ機能をオンまたはオフに設定し、
前記フリップ機能の設定に基づき表示画面を表示させ、外部機器から所定方向に関する操作指示を受信した場合、前記表示画面を基準として前記所定方向に関する操作が行われるように制御する
ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
11 撮像装置, 22 収音部, 61 表示部, 63 上ボタン, 64 下ボタン, 65 左ボタン, 66 右ボタン, 131 撮像部, 133 制御部, 135 通信部, 136 入出力端子, 151 設定部, 152 OSD画像生成部, 153 表示制御部, 154 記録制御部

Claims (10)

  1. 画像を上下方向に反転させて表示するフリップ機能をオンまたはオフに設定する設定部と、
    前記フリップ機能の設定に基づき表示画面を表示させ、外部機器から所定方向に関する操作指示を受信した場合、前記表示画面を基準として前記所定方向に関する操作が行われるように制御する制御部と
    を備える画像処理装置。
  2. 前記制御部は、前記フリップ機能がオンに設定されている場合、前記表示画面を上下方向に反転させて表示させる
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御部は、前記フリップ機能がオンに設定されている場合、前記外部機器を基準とする上方向に関する操作指示を前記外部機器から受信したとき、上下方向に反転表示された前記表示画面を基準として上方向への操作が行われるように制御する
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御部は、前記フリップ機能がオフに設定されている場合、前記表示画面を上下方向に反転させずに表示させ、前記外部機器を基準とする上方向に関する操作指示を前記外部機器から受信したとき、上下方向に反転されずに表示された前記表示画面を基準として上方向への操作が行われるように制御する
    請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記表示画面は、複数のメニュー項目が並べられて配置されたメニュー画面である
    請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記制御部は、前記フリップ機能がオンに設定されている場合、前記メニュー画面を上下方向に反転させて表示させ、前記外部機器から前記所定方向に関する操作指示を受信したとき、前記所定方向に関する操作指示に基づいて、上下方向に反転表示された前記メニュー画面を基準として前記メニュー画面上の前記メニュー項目を選択する
    請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記制御部は、前記外部機器から方向に関係付けられていない操作指示を受信した場合、前記フリップ機能の設定によらず、前記方向に関係付けられていない操作が行われるように制御する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記フリップ機能がオンに設定された場合、撮影により得られた画像の上下方向の反転、収音により得られた収音音声の左右のチャンネルの入れ替え、前記表示画面の上下方向の反転表示、および互いに異なる方向に関係付けられた操作部間における割り当て機能の入れ替えのうちの少なくとも何れか1つが行われる
    請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 画像を上下方向に反転させて表示するフリップ機能をオンまたはオフに設定し、
    前記フリップ機能の設定に基づき表示画面を表示させ、外部機器から所定方向に関する操作指示を受信した場合、前記表示画面を基準として前記所定方向に関する操作が行われるように制御する
    ステップを含む制御方法。
  10. 画像を上下方向に反転させて表示するフリップ機能をオンまたはオフに設定し、
    前記フリップ機能の設定に基づき表示画面を表示させ、外部機器から所定方向に関する操作指示を受信した場合、前記表示画面を基準として前記所定方向に関する操作が行われるように制御する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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