JPWO2018087904A1 - 液浸冷却用電子機器、及び電源ユニット、並びに冷却システム - Google Patents

液浸冷却用電子機器、及び電源ユニット、並びに冷却システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018087904A1
JPWO2018087904A1 JP2018549730A JP2018549730A JPWO2018087904A1 JP WO2018087904 A1 JPWO2018087904 A1 JP WO2018087904A1 JP 2018549730 A JP2018549730 A JP 2018549730A JP 2018549730 A JP2018549730 A JP 2018549730A JP WO2018087904 A1 JPWO2018087904 A1 JP WO2018087904A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
power supply
electronic device
supply unit
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018549730A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6644908B2 (ja
Inventor
齊藤 元章
元章 齊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Exascaler Inc
Original Assignee
Exascaler Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Exascaler Inc filed Critical Exascaler Inc
Publication of JPWO2018087904A1 publication Critical patent/JPWO2018087904A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6644908B2 publication Critical patent/JP6644908B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/16Constructional details or arrangements
    • G06F1/20Cooling means
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F1/00Details not covered by groups G06F3/00 - G06F13/00 and G06F21/00
    • G06F1/26Power supply means, e.g. regulation thereof
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/14Mounting supporting structure in casing or on frame or rack
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • H05K7/20218Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating using a liquid coolant without phase change in electronic enclosures
    • H05K7/20236Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating using a liquid coolant without phase change in electronic enclosures by immersion
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • H05K7/20709Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating for server racks or cabinets; for data centers, e.g. 19-inch computer racks
    • H05K7/20763Liquid cooling without phase change
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2200/00Indexing scheme relating to G06F1/04 - G06F1/32
    • G06F2200/20Indexing scheme relating to G06F1/20
    • G06F2200/201Cooling arrangements using cooling fluid

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

液浸冷却システムを提供する。冷却システムは、冷却装置と、冷却装置内の冷却液中に浸漬されて直接冷却される複数の電子機器と複数の電源ユニットと含む。冷却装置は、底壁及び側壁によって形成される開放空間を有する冷却槽を有する。冷却槽の底部には、冷却液が流入する複数の流入開口が形成され、冷却槽を流通する冷却液の液面近傍には流出開口が形成されている。複数の電子機器の各々は、電子機器用の直流電圧を供給する電圧入力端を含む。複数の電源ユニットの各々は、外部電源電圧を供給する電源電圧入力端と、電子機器の電圧入力端に電気的に接続される、電圧出力端とを含む。電源ユニットの各々は、電子機器の各々が前記電源ユニットの各々と電気的に接続されたときに、電子機器が電源ユニットの上部に位置するよう、冷却槽の底部に設置され、電源ユニット及び電子機器は、底部から流入する冷却液によって冷却される。

Description

本発明は電子機器、及び電源ユニットに係り、特に、冷却装置内の冷却液中に浸漬されて直接冷却される電子機器、及び電源ユニットに関するものである。また、本発明は、当該電子機器及び電源ユニットを用いた冷却システムに関するものである。本明細書において電子機器とは、一般に、スーパーコンピュータやデータセンター等の超高性能動作や安定動作が要求され、かつそれ自体からの発熱量が大きな電子機器をいうが、これに限定されるものではない。また、電源ユニットとは、外部電源からの高電圧入力(例えば、DC380V、AC200V)を、電子機器用の直流電圧出力(例えばDC48V(DC47.5Vを含む)、DC12V)に降圧する、降圧デバイスを含むユニットをいう。
近年のスーパーコンピュータの性能の限界を決定する最大の課題の一つは消費電力であり、スーパーコンピュータの省電力性に関する研究の重要性は、既に広く認識されている。すなわち、消費電力当たりの速度性能(Flops/W)が、スーパーコンピュータを評価する一つの指標となっている。また、データセンターにおいては、データセンター全体の消費電力の45%程度を冷却に費やしているとされ、冷却効率の向上による消費電力の削減の要請が大きくなっている。
スーパーコンピュータやデータセンターの冷却には、従来から空冷式と液冷式が用いられている。液冷式は、空気より格段に熱伝達性能の優れる液体を用いるため、一般的に冷却効率がよいとされている。特に、フッ化炭素系冷却液を用いる液浸冷却システムは、合成油を用いるものに比べて電子機器のメンテナンス(具体的には、例えば調整、点検、修理、交換、増設。以下同様)に優れる等の利点を有しており、近年注目されている。
本発明者は、小規模液浸冷却スーパーコンピュータ向けの、小型で冷却効率の優れた液浸冷却装置をすでに開発している。当該装置は、高エネルギー加速器研究機構に設置されている小型スーパーコンピュータ「Suiren」に適用され、運用されている(非特許文献1)。
また、本発明者は、液浸冷却される電子機器における実装密度を大幅に高めることのできる、改良された液浸冷却装置を提案している(非特許文献2、非特許文献3)。
「液浸冷却小型スーパーコンピュータ「ExaScaler-1」が、25%を超える性能改善により最新のスパコン消費電力性能ランキング「Green500」の世界第一位相当の値を計測」、2015年3月31日、プレスリリース、株式会社ExaScaler他、URL:http://www.exascaler.co.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150331.pdf 「Exa級の高性能機を目指し、半導体・冷却・接続を刷新(上)」、日経エレクトロニクス2015年7月号、pp.99−105、2015年6月20日、日経BP社発行 「スーパーコンピュータ「Shoubu(菖蒲)」がスパコンの省エネランキングGreen500で3期連続の世界第1位を獲得−「Satsuki(皐月)」も2位を獲得 理研設置のスパコンが1,2位を占める−」、2016年6月20日、プレスリリース、株式会社ExaScaler他、URL:http://www.exascaler.co.jp/wp-content/uploads/2016/06/20160620_1.pdf
液浸冷却装置に適用される電子機器は、通常、外部電源から供給される高電圧入力を、電子機器のプロセッサ、ストレージデバイス、又はネットワークカード等の装置で使用される低電圧出力に降圧する電源ユニットを備えている。電源ユニットは電源ケーブルを介して外部電源と接続されるため、電源ケーブルのコネクタプラグを接続し易いように、電子機器の最上部に置かれている。しかし、例えば数十の電子機器を収納した液浸冷却装置では、これら電子機器の上部に、数十本のネットワークケーブルと、数十本の太い電源ケーブルが配線されるため、ケーブル配線が煩雑であり、また、電子機器のメンテナンスの効率が阻害されるという問題があった。また、電子機器の構成によっては、電源ユニットの体積、長さ、及び重量が、電子機器全体の体積、長さ、及び重量の1/4から1/3を占める場合がある。このため、長い電子機器を収納するために、冷却槽(以下「液浸槽」という場合がある)の高さを高く(深さを深く)設計する必要があった。さらに、比較的重い電源ユニットが電子機器の最上部に置かれるため、電子機器の重心、ひいては液浸冷却装置全体の重心が高くなり、大地震等の大きな振動に対して不安定となるおそれがあった。
よって、液浸冷却装置に適用される電子機器において、電子機器上部の電源ケーブルの配線を必要としない新構成の電子機器と、当該電子機器に適合する新構成の電源ユニットを開発することが望まれている。
他方、近年、データセンターに設置されるサーバ等の電子機器に、DC380Vの高電圧直流(以下「HVDC」という)を供給するシステム(以下「HVCDシステム」という場合がある)が提案されている。HVDCシステムの主な利点は、電力損失の大幅な低減にあり、例えば、外部電源から供給されるDC380VをDC48Vに変換して電子機器に供給する場合の、電子機器で発生する電力損失は、従来のDC12Vを供給する場合の電力損失に比べて、理論上1/16まで減らすことができる。電子機器で発生する電力損失は、熱となって放出されるので、電力損失の低減は、液浸冷却システムの冷却効率を向上させるために有効である。よって、液浸冷却用電子機器をHVDCシステムに適合させるための、新構成の電源ユニットを開発することが望まれている。
上記の課題を解決するために、本発明の一局面によれば、冷却装置内の冷却液中に浸漬されて直接冷却される電子機器は、
前記電子機器用の直流電圧を供給する電圧入力端を備えるキャリア基板であって、前記電圧入力端は、電源ユニットの電圧出力端に電気的に接続される、キャリア基板と、
前記電子機器が前記電源ユニットと電気的に接続されたときに、前記冷却装置が備える冷却槽の底部に設置された前記電源ユニットの上部に位置するように前記基板を支持する支持部材と、
を含む。
本発明の一局面に係る電子機器の好ましい実施の形態において、前記支持部材は、前記キャリア基板が一の面に固定されるバックボード又はフレーム構造を含むとよい。
また、本発明の一局面に係る電子機器の好ましい実施の形態において、前記バックボード又はフレーム構造は、前記冷却槽内に垂直に起立して固定された複数の支持柱によってスライド可能に支持されるとよい。
本発明の一局面に係る電子機器の好ましい実施の形態において、前記バックボード又はフレーム構造は、前記冷却槽内に固定されるブラケットに上方から挿入される支持ピン又はガイドピンを含むとよい。
本発明のもう一つの局面によれば、冷却装置内の冷却液中に浸漬されて直接冷却される電源ユニットは、
外部電源電圧を供給する電圧入力端と、電圧出力端とを備えるユニット基板であって、前記電圧出力端は、電子機器の電圧入力端に電気的に接続される、ユニット基板と、
前記ユニット基板に搭載される降圧デバイスと、
を含み、
前記電源ユニットは、前記電子機器が前記電源ユニットと電気的に接続されたときに、前記電子機器が前記電源ユニットの上部に位置するよう、前記冷却装置が備える冷却槽の底部に設置され、前記底部から流入し、又は前記冷却槽の他の部位から流入する冷却液によって冷却される。
また、本発明のもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記ユニット基板は、前記ユニット基板の一の面と前記底部との間に前記冷却液を通すフローチャネルを形成するように、前記底部から離れて配置されているとよい。
また、本発明のもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記ユニット基板は、前記ユニット基板内に前記冷却液を通すフローチャネルを有してよい。
本発明のもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記降圧デバイスは、200V−420Vの外部高圧直流電圧を、24V−52Vの直流電圧に降圧する、コンバータモジュールを含むとよい。
本発明のもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記降圧デバイスは、100V−250Vの単相又は三相の外部高圧交流電圧を、24V−52Vの直流電圧に交直変換及び降圧する、コンバータモジュールを含むとよい。
本発明のもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記降圧デバイスは、力率改善回路、ノイズフィルタ、追加の整流器、及びサージ回路のうちのいずれか1つ又は2つ以上の周辺回路を含むとよい。
本発明のもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記電圧出力端が前記電子機器の前記電圧入力端と結合した状態を検出したとき、前記電子機器への電圧の供給を開始する第1のコントローラをさらに含むとよい。
本発明のもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記冷却槽の前記冷却液の液面の上部、前記冷却槽の壁面構造部、又は前記冷却槽の近傍に設置された制御盤から操作可能なスイッチのON/OFFを検出して、前記電子機器への電圧の供給の開始/切断を切り替える第2のコントローラをさらに含むとよい。
また、本発明のさらにもう一つの局面によれば、冷却装置内の冷却液中に浸漬されて直接冷却される電子機器は、
前記電子機器用の直流電圧を供給する電圧入力端を備えるキャリア基板であって、前記電圧入力端は、電源ユニットの電圧出力端に電気的に接続される、キャリア基板と、
前記キャリア基板の一の面に配置された複数のモジュールコネクタと、
複数のモジュール基板であって、前記複数のモジュール基板の各々は、前記複数のモジュールコネクタの各々に電気的に結合されるモジュールコネクタプラグを有する、モジュール基板と、
前記キャリア基板の長手方向に所定間隔で取り付けられる複数の支持板であって、隣り合う支持板は、前記複数のモジュール基板の両端を保持する、支持板と、
前記電子機器が前記電源ユニットと電気的に接続されたときに、前記冷却装置が備える冷却槽の底部に設置された前記電源ユニットの上部に位置するように前記キャリア基板を支持する支持部材と、
を含む。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電子機器の好ましい実施の形態において、前記支持部材は、前記キャリア基板が一の面に固定されるバックボード又はフレーム構造を含むとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電子機器の好ましい実施の形態において、前記バックボード又はフレーム構造は、前記冷却槽内に垂直に起立して固定された複数の支持柱によってスライド可能に支持されるとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電子機器の好ましい実施の形態において、前記バックボード又はフレーム構造は、前記冷却槽内に固定されるブラケットに上方から挿入される支持ピン又はガイドピンを含むとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電子機器の好ましい実施の形態において、前記バックボード又はフレーム構造は、外枠部と、前記外枠部内を幅方向に横断する梁部とから構成され、前記複数の支持板が外枠部と梁部に取り付けられるとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電子機器の好ましい実施の形態において、前記支持板の各々には、複数の溝が形成され、当該複数の溝の各々に前記複数のモジュール基板の端部の各々が挿入されるとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電子機器の好ましい実施の形態において、前記複数のモジュール基板の各々は、プロセッサ及びメモリを搭載したモジュール基板、プログラマブルロジックデバイスを搭載したモジュール基板、ネットワーク通信用のアダプターカード機能を搭載したモジュール基板、ストレージデバイスを搭載したモジュール基板、又は、前記プロセッサ及びメモリ、前記プログラマブルロジックデバイス、前記ネットワーク通信用のアダプターカード機能、もしくは前記ストレージデバイスのうちの2つ以上を組み合わせて搭載した複合モジュール基板であるとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電源ユニットは、冷却装置内の冷却液中に浸漬されて直接冷却される電源ユニットであって、
外部電源電圧を供給する電源電圧入力端と、電圧出力端とを備えるユニット基板であって、前記電圧出力端は、電子機器の電圧入力端に電気的に接続される、ユニット基板と、
前記ユニット基板に搭載される降圧デバイスと、
前記ユニット基板が固定されるステージと、
を含み、
前記電源ユニットは、前記電子機器が前記電源ユニットと電気的に接続されたときに、前記電子機器が前記電源ユニットの上部に位置するよう、前記冷却装置が備える冷却槽の底部に設置され、
前記ステージは、前記底部から流入する冷却液が通る、前記ユニット基板の一の面と前記底部との間のフローチャネルを形成するように、前記ユニット基板を保持している。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記ステージに、前記フローチャネルを形成するための複数のスペーサが取り付けられるとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記ステージは、前記底部に置かれる平板を含み、前記平板には前記底部から流入する前記冷却液を通す穴が形成されているとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記ステージには、前記冷却槽内に垂直に起立する複数の支持柱が取り付けられ、前記複数の支持柱は、前記電子機器が有するバックボード又はフレーム構造をスライド可能に支持するとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記複数の支持柱の上端、又は側面に、前記電子機器への電圧の供給の開始/切断を切り替えるスイッチをさらに備えてよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記降圧デバイスは、200V−420Vの外部高圧直流電圧を、24V−52Vの直流電圧に降圧する、コンバータモジュールを含むとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記降圧デバイスは、100V−250Vの単相又は三相の外部高圧交流電圧を、24V−52Vの直流電圧に交直変換及び降圧する、コンバータモジュールを含むとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記降圧デバイスは、力率改善回路、ノイズフィルタ、追加の整流器、及びサージ回路のうちのいずれか1つ又は2つ以上の周辺回路を含むとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記電圧出力端が前記電子機器の前記電圧入力端と結合した状態を検出したとき、前記電子機器への電圧の供給を開始する第1のコントローラをさらに含むとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る電源ユニットの好ましい実施の形態において、前記冷却槽の前記冷却液の液面の上部、前記冷却槽の壁面構造部、又は前記冷却槽の近傍に設置された制御盤から操作可能なスイッチのON/OFFを検出して、前記電子機器への電圧の供給の開始/切断を切り替える第2のコントローラをさらに含むとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る冷却システムは、
冷却装置と、
前記冷却装置内の冷却液中に浸漬されて直接冷却される複数の電子機器と、
前記冷却装置内の冷却液中に浸漬されて直接冷却される複数の電源ユニットと、
を含み、
前記冷却装置は、底壁及び側壁によって形成される開放空間を有する冷却槽を有し、前記冷却槽の底部には、前記冷却液が流入する複数の流入開口が形成され、前記冷却槽を流通する前記冷却液の液面近傍には流出開口が形成されており、
前記複数の電子機器の各々は、前記電子機器用の直流電圧を供給する電圧入力端を含み、
前記複数の電源ユニットの各々は、外部電源電圧を供給する電源電圧入力端と、前記電子機器の電圧入力端に電気的に接続される、電圧出力端とを含み、
前記電源ユニットの各々は、前記電子機器の各々が前記電源ユニットの各々と電気的に接続されたときに、前記電子機器が前記電源ユニットの上部に位置するよう、前記冷却槽の底部に設置され、前記電源ユニット及び電子機器は、前記底部から流入する冷却液によって冷却される。
本発明のさらにもう一つの局面に係る冷却システムの好ましい実施の形態において、前記電子機器の各々は、前記電圧入力端を備えるキャリア基板と、前記キャリア基板を支持する支持部材とを有するとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る冷却システムの好ましい実施の形態において、前記支持部材は、前記キャリア基板が一の面に固定されるバックボード又はフレーム構造を含むとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る冷却システムの好ましい実施の形態において、前記電源ユニットは、前記電源電圧入力端と電源出力端を備えるユニット基板と、前記ユニット基板に搭載される降圧デバイスと、前記ユニット基板が固定されるステージとを有し、前記ステージは、前記底部から流入する冷却液が通る、前記ユニット基板の一の面と前記底部との間のフローチャネルを形成するように、前記ユニット基板を保持しているとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る冷却システムの好ましい実施の形態において、前記ステージに、前記フローチャネルを形成するための複数のスペーサが取り付けられるとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る冷却システムの好ましい実施の形態において、前記ステージは、前記底部に置かれる平板を含み、前記平板には前記底部から流入する前記冷却液を通す穴が形成されているとよい。
本発明のさらにもう一つの局面に係る冷却システムの好ましい実施の形態において、前記ステージには、前記冷却槽内に垂直に起立する複数の支持柱が取り付けられ、前記複数の支持柱は、前記電子機器が有するバックボード又はフレーム構造をスライド可能に支持するとよい。
本発明によれば、電子機器から電源ユニットが廃されるため、電子機器上部の電源ケーブルの配線が不要であり、ケーブル配線を簡素化することができ、電子機器のメンテナンス性を向上させることができる。本発明に係る電子機器と電源ユニットを合わせた長さを短くできるので、冷却槽の高さを低く設計することが可能となる。さらに、比較的重い電源ユニットが冷却槽の底部に置かれるため、液浸冷却装置全体の重心を低くでき、耐振動性を向上させることができる。
さらに、電源ユニットをHVDCシステムに適合させる場合、電子機器で発生する電力損失が低減され、電子機器で発生する熱も低減されるだけでなく、冷却槽の底部から流入する冷えた冷却液が、冷却槽の底部に置かれた電源ユニットから速やかに熱を奪うため、電子機器及び電源ユニットを冷却する効率をより一層向上させることができる。
なお、本明細書における「開放空間」を有する冷却槽には、電子機器の保守性を損なわない程度の簡素な密閉構造を有する冷却槽も含まれるものである。例えば、冷却槽の開口部に、冷却槽の開放空間を閉じるための天板を置くことのできる構造や、パッキン等を介して天板を着脱可能に取り付けることのできる構造は、簡素な密閉構造といえる。
上記した本発明の目的及び利点並びに他の目的及び利点は、以下の実施の形態の説明を通じてより明確に理解される。もっとも、以下に記述する実施の形態は例示であって、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る電子機器の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の側面図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の正面図である。 本発明の一実施形態に係る電子機器の部分組立図であり、バックボード又はフレーム構造、キャリア基板、及び支持板の組立図である。 本発明の一実施形態に係る電源ユニットにおけるユニット基板の一例を示す斜視図である。 本発明一実施形態に係る電源ユニットにおけるステージの一例を示す斜視図である。 ユニット基板をステージ上に取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る冷却システムにおける、冷却装置が備える冷却槽の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る冷却システムにおける、冷却装置が備える冷却槽の平面図である。 本発明の一実施形態に係る冷却システムにおける、冷却装置の一部断面図である。 ユニット基板が取り付けられた4つのステージを冷却槽の底部に並べて設置する例を示す平面図である。 液浸冷却装置の要部構成を示す断面斜視図である。
以下、本発明に係る電子機器及び電源ユニット、並びに冷却システムの好ましい実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
まず、図1〜図4を参照して、本発明の一実施形態に係る電子機器100を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器100の斜視図、図2は側面図、図3は正面図、図4は部分組立図である。電子機器100は、後述する冷却装置内の冷却液中に浸漬されて直接冷却される電子機器である。電子機器100は、バックボード又はフレーム構造110(以下、単に「バックボード110」と記載する)と、複数のモジュール基板120と、キャリア基板121と、複数の支持板115、117を含んでいる。図示のとおり、電子機器100から、電源ユニットが廃されている。電源ユニットは、後述するように、冷却装置が備える冷却槽の底部に設置される。
バックボード110は、キャリア基板121を支持する支持部材を構成する。バックボード110は、図4に示すように、外枠部110bと、外枠部110b内を幅方向に横断する梁部110cとから構成される。外枠110bの上部には、電子機器100を冷却槽に入れ又は取り出す際に、吊り下げ具を通す吊り金具穴111が形成されている。また、バックボード110は、外枠部110bの下部から下に延びる一対の支持ピン又はガイドピン113(以下、単に「支持ピン113」と記載する。)を含む。複数の支持板115、117は、キャリア基板121を貫通するねじ等の留め具を介して、外枠部110bと梁部110cに取り付けられる。これにより、キャリア基板121がバックボード110の一の面に固定されるとともに、複数の支持板115、117が、キャリア基板121の長手方向に所定間隔で取り付けられる。支持板115、117の各々には、複数の溝が形成されており、複数の溝の各々に、複数のモジュール基板120の端部の各々が挿入される。このようにして、隣り合う支持板115、117は、複数のモジュール基板120の両端を保持する。
キャリア基板121の下部には、電子機器用の直流電圧を供給する直流電圧入力コネクタ131を備える。直流電圧入力コネクタ131は、キャリア基板121が備える電圧入力端に相当する。キャリア基板121の一の面には、複数のモジュールコネクタ128が配置されている。複数のモジュール基板120の各々は、複数のモジュールコネクタの各々に電気的に結合されるモジュールコネクタプラグ129を有している。したがって、モジュール基板120ごとに、キャリア基板121に差し込むこと、及びキャリア基板121から引き抜くことが可能である。なお、図示の例において、2枚のネットワークカード123がキャリア基板121に取り付けられている。また、32枚のモジュール基板120がキャリア基板121に取り付けされているが、モジュール基板120の枚数は任意であり、特に限定されない。モジュール基板120の種類は、図示の例におけるプロセッサ及びメモリを搭載したモジュール基板(ただし、図1−4は、ヒートシンクが熱的に接続されたプロセッサ124及びメインメモリソケット127のみ図示している)、プログラマブルロジックデバイスを搭載したモジュール基板、ネットワーク通信用のアダプターカード機能を搭載したモジュール基板、ストレージデバイスを搭載したモジュール基板、又は、プロセッサ及びメモリ、プログラマブルロジックデバイス、ネットワーク通信用のアダプターカード機能もしくはストレージデバイスのうちの2つ以上を組み合わせて搭載した複合モジュール基板でもよく、特に限定されない。例えば、プロセッサに、システムオンチップ設計の半導体デバイス(一例として、Intel Corporation製のIntel Xeon プロセッサD製品ファミリー)を使用してよく、メインメモリに、超低背なメモリモジュール(一例として、汎用の32GB DDR4 (Double-Data-Rate4) VLP DIMM (very low profile Dual Inline Memory Module)を使用してよい。また、プログラマブルロジックデバイスに、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を使用してよい。さらに、ネットワーク通信用のアダプターカード機能として、Ethernet又はInfiniBandに準拠したデバイスを使用してよい。また、ストレージデバイスに、フラッシュストレージ、例えばM.2 SSD(Solid State Drive)又はmSATA SSDを使用してよい。
図2及び図4を参照して、バックボード110の一の面と反対の面には、バックボード110の外枠部110bの長手方向に沿って、スライダー保持部114を介して複数のスライダー112が取り付けられている。外枠部110bの左右両方に取り付けられた、一対のスライダー112は、後述する冷却槽内に垂直に起立して固定された、隣り合う支持柱に設けられたレール溝に係合することにより、バックボード110は、スライド(垂直方向に上げ下げ)可能に支持される。
以上のように構成されている電子機器100が、バックボード110を複数の支持柱に対してスライドさせて、冷却装置内の冷却液中に浸漬されて直接冷却されるとき、電子機器内を流通する冷却液が、電子機器100の下側から上側に、支持板117に設けられた穴117a→隣り合うモジュール基板120間のスペース→穴117a→隣り合うモジュール基板120間のスペース→穴117a→隣り合うモジュール基板120間のスペース→支持板115に設けられた穴115aの順に通って、モジュール基板120、及びキャリア基板121から熱を速やかにかつ効率よく奪い取るので、高密度に実装しても電子機器100の安定した動作を確保できる。また、各モジュール基板120を、キャリア基板121に取り付け、加えて、キャリア基板121から取り外すことができる。これにより、モジュール基板120ごとに、調整、点検、修理、交換、増設等を行うことができるので、メンテナンス性が格段に向上する。
次に、図5−図7を参照して、本発明の一実施形態に係る電源ユニット20を説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る電源ユニット20におけるユニット基板21の一例を示す斜視図、図6は、本発明の一実施形態に係る電源ユニット20におけるステージ22の一例を示す斜視図、図7は、ユニット基板21をステージ22上に取り付けた状態を示す斜視図である。
前述のとおり、電源ユニット20は、電子機器100に含まれない構成部分であり、冷却装置が備える冷却槽の底部に設置される。電源ユニット20は、ユニット基板21と、ユニット基板21に搭載される降圧デバイス215とを含んでいる。ユニット基板21は、図5に示すように、外部電源(図示せず)から電源ケーブル211を介して外部電源電圧を供給する電源電圧入力コネクタ212と、降圧デバイス215により降圧された直流電圧を出力する直流電圧出力コネクタ213とを備える。電源電圧入力コネクタ212はユニット基板21の電圧入力端に、直流電圧出力コネクタ213は電圧出力端にそれぞれ相当する。降圧デバイス215は、例えば、200V−420Vの外部高圧直流電圧を、24V−52Vの直流電圧に降圧するコンバータモジュール、又は100V−250Vの単相又は三相の外部高圧交流電圧を、24V−52Vの直流電圧に交直変換及び降圧するコンバータモジュールを含むとよい。前者のコンバータモジュールは、より具体的には、DC380VをDC48Vに降圧することができるとよく、後者のコンバータモジュールは、AC200VをDC48Vに交直変換及び降圧することができるとよい。必要に応じて、降圧デバイス215は、力率改善回路、ノイズフィルタ、追加の整流器、及びサージ回路のうちのいずれか1つ又は2つ以上の周辺回路を含むとよい。降圧デバイス215の表面には、放熱用のヒートシンク216が熱的に接続されているとよい。また、ユニット基板21には、故障時の保護を行う複数の入力ヒューズ217が含まれていてよい。ユニット基板21は、図5及び図7に示すように、複数のスペーサ218を介して、ステージ22に固定される。これにより、ユニット基板21は、ユニット基板21の一の面と、後述する冷却槽の底部との間に冷却液を通すフローチャネル219を形成するように、底部から離れて配置されている。なお、ユニット基板21が、冷却液を通すフローチャネルを有するように構成してもよい。例えば、ユニット基板21を、中間スペースを有する階層構造体もしくは中空構造体に形成し、構造体の内部に冷却液を通すとよい。
ステージ22は、図6に示すように、後述する冷却槽の底部に置かれる平板を含む。平板の幅方向中央寄りに、底部から流入する冷却液を通す複数の穴23が、長手方向に間隔を隔てて、形成されている。また、平板の幅方向端部には、複数の切り欠き24が、長手方向に間隔を隔てて形成されている。隣り合う切り欠き24は、複数のステージ22が並べて配置されるとき、隣り合う切り欠き24同士が合わさって穴23と実質同じ穴を形成するのに必要な長さと幅を有する。ステージ22上には、L型ブラケット26を使用して、複数の支持柱25が垂直に取り付けられる。よって、ステージ22が、冷却槽の底部に設置されるとき、複数の支持柱25は、冷却槽内に垂直に起立することになる。また、ステージ22上には、複数のブラケット27が固定されている。ブラケット27には、支持ピン挿入穴28が形成されている。
複数の支持柱25の各々にはレール溝251が形成されている。電子機器100のバックボード110が有する一対のスライダー112が、隣り合う支持柱に設けられたレール溝251に係合することにより、バックボード110が、スライド(垂直方向に上げ下げ)可能に支持される。
以上のように構成されている電源ユニット20に対して、電子機器100が、バックボード110を複数の支持柱25に対してスライドさせて上昇させ、又は下降させることができる。そして、電子機器100を下降させたとき、電子機器100のバックボード110の外枠部110bの下部から下に延びる一対の支持ピン113が、電源ユニット20に固定された一対のブラケット27の支持ピン挿入穴28に挿入され、電源ユニット20の直流電圧出力コネクタ213と、電子機器100の直流電圧入力コネクタ131との正確な位置合わせが行われる。さらに電子機器100を下降させると、直流電圧出力コネクタ213と直流電圧入力コネクタ131とが電気的に接続される。このとき、一対の支持柱25及び一対のブラケット27が、1ユニットの電子機器100の重量を支えている。
電源ユニット20は、直流電圧出力コネクタ213が電子機器100の直流電圧入力コネクタ131と結合した状態を検出したとき、電子機器100への直流電圧の供給を開始する第1のコントローラをさらに含むとよい。第1のコントローラは、付加回路又は電子的な機構として、ユニット基板21に実装されるとよい。これにより、電子機器100を冷却槽内に下降させ、電源ユニット20と結合させるだけで、直ちに通電動作させる、電子機器100のプラグイン動作が可能となる。
また、電源ユニット20は、冷却槽の冷却液の液面の上部、冷却槽の壁面構造部、又は冷却槽の近傍に設置された制御盤から操作可能なスイッチのON/OFFを検出して、電子機器100への電圧の供給の開始/切断を切り替える第2のコントローラをさらに含むとよい。これにより、オペレータが、手動で、電子機器100ごとのON/OFFを切り替えることができるので、メンテナンス性を向上させることができる。第2のコントローラもまた、付加回路又は電子的な機構として、ユニット基板21に実装されるとよい。
電子機器100への電圧の供給の開始/切断を切り替える信号を、第2のコントローラに送るためのスイッチは、複数の支持柱25の各々の上端、又は側面に設けられてよい。
次に、以上説明した本発明の一実施形態に係る電子機器100及び電源ユニット20を、冷却液中に浸漬して直接冷却するための液浸冷却装置の好ましい実施の形態を、図面に基づいて説明する。本実施形態の説明では、電子機器100及び電源ユニット20をそれぞれ合計24ユニット、冷却槽の6×4の区画にそれぞれ収納して冷却する、高密度液浸冷却装置の構成を説明する。なお、これは例示であって、高密度液浸冷却装置における電子機器のユニット数は任意であり、本発明に使用可能な電子機器の構成を何ら限定するものではない。
図8−図12を参照して、一実施形態に係る液浸冷却装置1は冷却槽10を有し、冷却槽10の底壁11及び側壁12によって開放空間10aが形成されている。底壁(底部)11には、冷却液が流入する複数の流入開口150が、9×3のパターンで形成されている。また、側壁12には、電源ケーブル導入口12aと、ネットワークケーブル導入口12bと、冷却液の液面近傍に形成された流出開口170が形成されている。
液浸冷却装置1は、冷却槽10の開放空間10aを閉じるための天板10bを有する。液浸冷却装置1の保守作業時には、天板10bを開口部から外して開放空間10aを開き、液浸冷却装置1の運用時には、天板10bを冷却槽10の開口部に置くことにより、開放空間10aを閉じることができる。
冷却槽10には、電子機器100の全体を浸漬するのに十分な量の冷却液が液面まで入れられている(図10参照)。冷却液としては、3M社の商品名「フロリナート(3M社の商標、以下同様)FC−72」(沸点56℃)、「フロリナートFC−770」(沸点95℃)、「フロリナートFC−3283」(沸点128℃)、「フロリナートFC−40」(沸点155℃)、「フロリナートFC−43」(沸点174℃)として知られる、完全フッ素化物(パーフルオロカーボン化合物)からなるフッ素系不活性液体を好適に使用することができるが、これらに限定されるものではない。なお、フロリナートFC−40、FC−43は、沸点が150℃よりも高く、極めて蒸発しにくいため、いずれかを冷却液に使用する場合、冷却槽10内における液面の高さが長期間に亘って保たれ、有利である。
冷却槽10の底壁11の下に、冷却液の入口15を一端に有する複数の流入ヘッダ16が設けられている。また、冷却槽10の側壁12の外側に、冷却液の出口18を有する受部17が設けられている。受部17は、流出開口170を覆い、流出開口170から流出する冷却液を漏らさず受ける。
図11を参照して、冷却槽10の底壁11の上には、4枚の平板のステージ22が並べて配置される。ステージ22に形成された複数の穴23、及び隣り合う切り欠き24同士が合わさって形成される、穴23と実質同じ穴のそれぞれは、底壁11に形成された複数の流入開口150のそれぞれに一致する。したがって、流入開口150から流入する冷却液は、電源ユニット20によって流入を阻害されることはない。また、電源ユニット20のユニット基板21とステージ22(底壁11)との間に冷却液が通るフローチャネルが確保されているので、冷却液がユニット基板21の両面から熱を速やかにかつ効率よく奪い取る。したがって、電源ユニット20の冷却効率に優れている。さらに、電源ユニット20のユニット基板21を、冷却槽10の底壁11と平行に置くことができるので、冷却槽10の高さ(深さ)方向における、電源ユニット20の高さを、従来に比べて低く抑えることができる。したがって、電子機器100と電源ユニット20を合わせた長さを短くできるので、冷却槽10の高さを低く(深さを浅く)設計することが可能となる。
加えて、流入開口150から流入する冷却液は、電子機器100の下側から上側に、支持板117に設けられた穴117a→隣り合うモジュール基板120間のスペース→穴117a→隣り合うモジュール基板120間のスペース→穴117a→隣り合うモジュール基板120間のスペース→支持板115に設けられた穴115aの順に通って、モジュール基板120、及びキャリア基板121から熱を速やかにかつ効率よく奪い取る。このようにして暖められた冷却液は、流出開口170、受け部17を通って、出口18に至る。出口18には、熱交換器(図示せず)を通って入口15に至る配管(図示せず)が接続されており、当該熱交換器において冷却液が冷やされ、冷えた冷却液が入口15に供給される。
なお、本発明の一実施形態に係る液浸冷却装置1では、複数の電源ユニット20のすべてが、複数のステージ22の上に固定されているので、1つのステージ22上にある6つの電子機器100を冷却槽10から取り出した後に、ステージ22を持ち上げて冷却槽10から取り出すことで、電源ユニット20の調整、点検、修理、交換、増設等を行うことができる。電源ユニット20の各々に接続される電源ケーブル211は、電子機器100の下部と、ステージ22との間のスペースを通すことができる。したがって、電源ケーブル211の配線は、電源ケーブル導入口12aから導入し、側壁12に沿わせて、冷却槽10の底部を通って、ユニット基板21の電源電圧入力コネクタ212に至る配線でよく、電子機器100上部での配線が不要である。よって、ケーブル配線を簡素化することができ、電子機器のメンテナンス性を向上させることができる。
本発明は、超高密度に実装された液浸冷却用の電子機器に広く適用することができる。
1 液浸冷却装置
10 冷却槽
10a 開放空間
10b 天板
11 底壁
12 側壁
12a 電源ケーブル導入口
12b ネットワークケーブル導入口
100 電子機器
110 バックボード又はフレーム構造
110a 穴
110b 外枠部
110c 梁部
111 吊り金具穴
112 スライダー
113 支持ピン又はガイドピン
114 スライダー保持部
115、117 支持板
115a、117a 穴
120 モジュール基板
121 キャリア基板
123 ネットワークカード
124 プロセッサ
127 メインメモリソケット
128 モジュールコネクタ
129 モジュールコネクタプラグ
131 直流電圧入力コネクタ
15 入口
150 流入開口
16 流入ヘッダ
17 受部
170 流出開口
18 出口
20 電源ユニット
21 ユニット基板
211 電源ケーブル
212 電源電圧入力コネクタ
213 直流電圧出力コネクタ
215 降圧デバイス(コンバータモジュール)
216 ヒートシンク
217 入力ヒューズ
218 スペーサ
219 フローチャネル
22 ステージ
23 穴
24 切り欠き
25 支持柱
251 レール溝
26 L型ブラケット
27 ブラケット
28 支持ピン挿入穴

Claims (7)

  1. 冷却システムであって、
    冷却装置と、
    前記冷却装置内の冷却液中に浸漬されて直接冷却される複数の電子機器と、
    前記冷却装置内の冷却液中に浸漬されて直接冷却される複数の電源ユニットと、
    を含み、
    前記冷却装置は、底壁及び側壁によって形成される開放空間を有する冷却槽を有し、前記冷却槽の底部には、前記冷却液が流入する複数の流入開口が形成され、前記冷却槽を流通する前記冷却液の液面近傍には流出開口が形成されており、
    前記複数の電子機器の各々は、前記電子機器用の直流電圧を供給する電圧入力端を含み、
    前記複数の電源ユニットの各々は、外部電源電圧を供給する電源電圧入力端と、前記電子機器の電圧入力端に電気的に接続される、電圧出力端とを含み、
    前記電源ユニットの各々は、前記電子機器の各々が前記電源ユニットの各々と電気的に接続されたときに、前記電子機器が前記電源ユニットの上部に位置するよう、前記冷却槽の底部に設置され、前記電源ユニット及び電子機器は、前記底部から流入する冷却液によって冷却される、
    冷却システム。
  2. 前記電子機器の各々は、前記電圧入力端を備えるキャリア基板と、前記キャリア基板を支持する支持部材とを有する、請求項1に記載の冷却システム。
  3. 前記支持部材は、前記キャリア基板が一の面に固定されるバックボード又はフレーム構造を含む、請求項2に記載の冷却システム。
  4. 前記電源ユニットは、前記電源電圧入力端と電源出力端を備えるユニット基板と、前記ユニット基板に搭載される降圧デバイスと、前記ユニット基板が固定されるステージとを有し、
    前記ステージは、前記底部から流入する冷却液が通る、前記ユニット基板の一の面と前記底部との間のフローチャネルを形成するように、前記ユニット基板を保持している、請求項3記載の冷却システム。
  5. 前記ステージに、前記フローチャネルを形成するための複数のスペーサが取り付けられる、請求項4に記載の冷却システム。
  6. 前記ステージは、前記底部に置かれる平板を含み、前記平板には前記底部から流入する前記冷却液を通す穴が形成されている、請求項4に記載の冷却システム。
  7. 前記ステージには、前記冷却槽内に垂直に起立する複数の支持柱が取り付けられ、前記複数の支持柱は、前記電子機器が有するバックボード又はフレーム構造をスライド可能に支持する、請求項4に記載の冷却システム。
JP2018549730A 2016-11-12 2016-11-12 液浸冷却用電子機器、及び電源ユニット、並びに冷却システム Expired - Fee Related JP6644908B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/083620 WO2018087904A1 (ja) 2016-11-12 2016-11-12 液浸冷却用電子機器、及び電源ユニット、並びに冷却システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018087904A1 true JPWO2018087904A1 (ja) 2019-06-24
JP6644908B2 JP6644908B2 (ja) 2020-02-12

Family

ID=62109641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018549730A Expired - Fee Related JP6644908B2 (ja) 2016-11-12 2016-11-12 液浸冷却用電子機器、及び電源ユニット、並びに冷却システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6644908B2 (ja)
WO (1) WO2018087904A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7295381B2 (ja) 2019-02-14 2023-06-21 富士通株式会社 冷却装置、冷却システム及び冷却方法
CN113311582B (zh) * 2021-03-31 2022-04-15 中国地质大学(武汉) 一种设计用虚拟现实眼镜

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5090146U (ja) * 1973-12-19 1975-07-30
JPH06169039A (ja) * 1992-12-01 1994-06-14 Kofu Nippon Denki Kk 浸漬dc−dcコンバータ冷却器
JP2009537905A (ja) * 2006-05-16 2009-10-29 ハードコア コンピューター、インク. 液体浸漬冷却システム
WO2016117098A1 (ja) * 2015-01-22 2016-07-28 株式会社ExaScaler 電子機器、及び電子機器の冷却装置
JP2017163065A (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 富士通株式会社 電子機器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09232780A (ja) * 1996-02-22 1997-09-05 雪生 ▲高▼橋 電子機器用キャビネット
JP2007066480A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Hitachi Ltd ディスクアレイ装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5090146U (ja) * 1973-12-19 1975-07-30
JPH06169039A (ja) * 1992-12-01 1994-06-14 Kofu Nippon Denki Kk 浸漬dc−dcコンバータ冷却器
JP2009537905A (ja) * 2006-05-16 2009-10-29 ハードコア コンピューター、インク. 液体浸漬冷却システム
WO2016117098A1 (ja) * 2015-01-22 2016-07-28 株式会社ExaScaler 電子機器、及び電子機器の冷却装置
JP2017163065A (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 富士通株式会社 電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018087904A1 (ja) 2018-05-17
JP6644908B2 (ja) 2020-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6644907B2 (ja) 液浸冷却用電子機器、及び電源ユニット、並びに冷却システム
JP6644909B2 (ja) 液浸冷却用電子機器、及び電源ユニット、並びに冷却システム
US10156873B2 (en) Information handling system having fluid manifold with embedded heat exchanger system
JP6494772B1 (ja) 液浸冷却用電子機器、及び液浸冷却用プロセッサモジュール
US10070560B2 (en) Drawer-level immersion-cooling with hinged, liquid-cooled heat sink
US8659897B2 (en) Liquid-cooled memory system having one cooling pipe per pair of DIMMs
TW202102101A (zh) 可機架安裝之浸入式冷卻系統
JP6442066B2 (ja) 液浸冷却用電子機器
JP6644908B2 (ja) 液浸冷却用電子機器、及び電源ユニット、並びに冷却システム
CN109154847B (zh) 液浸冷却用电子设备
JP6523470B6 (ja) 液浸冷却用電子機器
JP6644906B2 (ja) 液浸冷却用電子機器、及び電源ユニット、並びに冷却システム
JP6244067B1 (ja) 液浸冷却用電子機器
JP6494773B1 (ja) 液浸冷却用電子機器、及び液浸冷却用プロセッサモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6644908

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees