以下に、本発明の実施の形態にかかる表示画面作成支援装置および表示画面作成支援プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる表示画面作成支援装置100の機能構成を示すブロック図である。表示画面作成支援装置100は、プログラマブル表示器の表示画面に用いられる画面部品のデータである表示データ11を保持する表示データ保管部10と、画面部品を用いて表示画面を作成する表示画面作成部20と、表示部を有する入出力部30と、を備える。画面部品は、表示画面を構成する画像であって、スイッチ、ランプ、グラフといった複数の状態を取り得る動的な部品の状態を示す表示オブジェクトである。入出力部30は、使用者との間の入出力手段であって、モニタ、ディスプレイまたはタッチパネルといった表示部31、タッチパネル、キーボードまたはマウスといった入力部を備え、使用者による入力を受け付けると共に使用者に情報を与える機能を有している。
表示データ11はキーワードといった検索用タグ12が付与された状態で表示データ保管部10に保持されている。表示画面作成部20は、使用者が表示データ11を検索するために入力する検索条件を受け付けて表示データ11を検索する検索実行部21と、検索された表示データ11を入出力部30の表示部31に表示する検索結果表示部22と、を備える。検索条件とは、表示データ11を検索するための検索キーワードである。
図2は、実施の形態1における表示データ11、検索用タグ12および画面部品13の関係を示す概念図である。表示画面においては部品の状態を表す表示オブジェクトである画面部品13が用いられる。画面部品13の具体例は、直線または円のようなパターンの組合せといった図形の画像である。この画面部品13のデータが表示データ11であり、表示データ11は検索用タグ12と共に表示データ保管部10に保持されている。表示画面作成部20が表示データ11を読み込んで表示部31に表示させる表示オブジェクトが画面部品13となる。表示データ11のヘッダーとして検索用タグ12が追加されていてもよいが、表示データ11と検索用タグ12とは別々に管理されていて、対応テーブルを用いて両者が対応付けられていてもよい。表示データ11と画面部品13との対応は一対一の関係である。なお、表示画面作成支援装置100および表示画面作成支援プログラムのメーカが表示データ11に検索用タグ12を付与してもよいし、ユーザが表示データ11に検索用タグ12を付与してもよい。
図3は、実施の形態1にかかる表示画面作成支援装置100の機能をコンピュータで実現する場合のハードウェア構成を示す図である。表示画面作成支援装置100の機能をコンピュータで実現する場合、表示画面作成支援装置100の機能は、図3に示すようにCPU(Central Processing Unit)51、メモリ52、記憶装置53および表示装置54により実現される。表示画面作成部20の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、記憶装置53に格納される。CPU51は、記憶装置53に記憶された表示画面作成支援プログラムをメモリ52に読み出して実行することにより、表示画面作成部20の各部の機能を実現する。すなわち、表示画面作成部20は、各部の機能がコンピュータにより実行されるときに、表示画面作成部20の動作を実施するステップが結果的に実行されることになる表示画面作成支援プログラムを格納するための記憶装置53を備える。また、これらの表示画面作成支援プログラムは、表示画面作成部20の手順または方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、記憶装置53は、表示データ保管部10としても機能する。メモリ52は、RAM(Random Access Memory)といった揮発性の記憶領域が該当する。記憶装置53は、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)といった不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)が該当する。そして、表示装置54は、表示部31として機能する。
図4は、実施の形態1にかかる表示画面作成支援装置100において表示データ11が部品に対して設定される処理を示したフローチャートである。以下、図5から図13を用いて、図4のフローチャートを説明する。
図5は、実施の形態1において部品に対して表示データ11を新たに設定する画面を示す図である。使用者が1つのスイッチといった部品に対して画面部品13のデータである表示データ11を設定する際に、図5の画面を検索結果表示部22が入出力部30の表示部31に表示する。図5のA欄は、表示データ11の名称の表示欄であると共に、検索キーワードを受け付ける受け付け欄を兼ねている。したがって、図5の画面は検索条件の受け付け画面である。図5のB欄は、部品に対して現在設定されている表示データ11に対応する画面部品130を表示する欄である。図5は、オン状態とオフ状態の2つの状態を取り得るスイッチといった部品に、三角形を示す画面部品130の表示データ11が既に設定されている状況を示している。図5のB欄は、オン状態とオフ状態それぞれに対応する表示データ11の画面部品130を表示しており、この部品のオン状態とオフ状態とでは、異なる輝度の三角形の画面部品130がそれぞれ設定されている。通常、部品には初期設定となる画面部品130、すなわちそれに対応する表示データ11が設定されている。
図5のB欄においては、現在オン状態の画面部品130が選択されて、画面上でハイライトされた状態になっている。このとき、図5のA欄は、B欄においてハイライトされているオン状態に設定された画面部品130の表示データ11の名称“部品_シンプル_Sim001_ON”を表示している。このように部品に対して初期設定となる画面部品130およびそれに対応する表示データ11が設定されている状態において、表示画面作成支援装置100が使用者からの検索キーワードを受け付けると、図4のフローチャートに基づいて表示データ11を新たに部品に対して設定する処理を表示画面作成支援装置100が始める。以下では、画面部品に対して図5に示すような三角形の表示データ11が既に設定されている状態において、別の表示データ11に変更する処理を説明する。
まず、使用者がマウスといった手段によりA欄を選択している状態で、任意の検索キーワードをA欄に入力し、検索実行部21が検索キーワードを受け付ける(ステップS101)。図6は、実施の形態1において1つの検索キーワードが入力された状態を示す図である。具体例として、図6のB欄のオン状態がハイライトされているときに、使用者が図6のA欄に「円」という検索キーワードを入力する。上述したようにA欄は、表示データ11の名称を表示する画面であるとともに検索キーワードの受け付け画面にもなっている。図6で検索実行部21が検索キーワードを受け付けた時点では、部品に対する表示データ11の設定は初期設定のままなので、B欄は三角形を示す画面部品130を表示したままである。
ステップS101の検索キーワードの受け付けをトリガとして、検索実行部21は表示データ11の検索を実行する(ステップS102)。具体的には、受け付けた検索キーワードに基づいて、検索実行部21は表示データ保管部10に保持されている表示データ11の検索を行う。そして、検索実行部21は、検索キーワードと一致する検索用タグ12が付与された表示データ11が存在するか否かの判定を行う(ステップS103)。検索キーワードと一致する検索用タグ12が付与された表示データ11が存在する場合(ステップS103:Yes)、検索結果表示部22は、検索キーワードと一致する検索用タグ12が付与された表示データ11を表示データ保管部10から取得して、表示部31に表示データ11の画面部品を一覧にして表示する(ステップS104)。
ステップS103において、検索キーワードと一致する検索用タグ12が付与された表示データ11が存在しない場合(ステップS103:No)、表示データ11の表示はされない。この場合、使用者は再度検索するか否かを判断して、設定作業を止める場合は、図6のキャンセルボタン41を押下する。検索実行部21はキャンセルを受け付けたか否かを判定する(ステップS105)。使用者によるキャンセルボタン41の押下によりキャンセルを受け付けると(ステップS105:Yes)、検索実行部21は設定処理を終了する。使用者がキャンセルボタン41を押下しなければ、キャンセルを受け付けない(ステップS105:No)ので、検索実行部21は検索キーワードを受け付ける状態を継続し、再度検索キーワードを受け付ける(ステップS101)ことができる。
ステップS102における、検索実行部21による表示データ11の検索は、逐次検索で実行されるため、1つの検索キーワードの入力が完了すると、ただちに表示データ11の検索が開始される。従って、図6のように「円」という検索キーワードが入力されると、検索実行部21は、表示データ保管部10が保持している検索用タグ12と「円」との照合を行い、一致する検索用タグ12が付与されている表示データ11を検索し(ステップS102)、該当する表示データ11が存在する場合(ステップS103:Yes)、検索結果表示部22は、表示データ保管部10から当該表示データ11を取得して、表示部31に当該表示データ11の画面部品を表示する(ステップS104)。
図7は、実施の形態1において検索キーワードと一致した表示データ11の画面部品131を表示した状態を示す図である。ステップS104では、図7に示すように、検索キーワードと一致した検索用タグ12が付与されている表示データ11に対応する画面部品131が色、形、種類および機能といった表示属性で分類されたグループに纏められてグループ毎に一覧でA欄に接するように表示される。このように、検索キーワードと一致した検索用タグ12が付与されている複数の表示データ11の画面部品131は、色、形、種類および機能毎に纏められたグループ単位にそれぞれ使用者が一覧できる形式で表示される。色は、「青」、「赤」といった分類であり、形は、「円」、「三角形」または「四角形」といった分類である。種類は、「リアル」または「シンプル」といった画面部品131の光沢の有無といった分類である。機能は、スイッチのオン状態を示すのに適した画面部品131であるかまたはスイッチのオフ状態を示すのに適した画面部品131であるかといった分類である。グループに分類するためのこれらの表示属性も検索用タグ12として各表示データ11に付与されている。
図7では、図6でA欄に「円」という検索キーワードが入力されているので、「円」と一致した検索用タグ12が付与されている表示データ11に対応する画面部品131が示されている。図7では、「円」と一致した検索用タグ12が付与されている表示データ11の画面部品131がさらに色および種類で分類されたグループ毎に一覧で表示されている。具体的には、「円」と一致した検索用タグ12が付与されている表示データ11の画面部品131の中で、さらに「リアル」および「青」を検索用タグ12として付与されている表示データ11の画面部品131がグループとして纏められて、一覧に表示されている。そして、その下には、「円」と一致した検索用タグ12が付与されている表示データ11の画面部品131の中で、さらに「リアル」および「赤」を検索用タグ12として付与されている表示データ11の画面部品131がグループとして纏められて、一覧に表示されている。ただし、図7では、「円」と一致した検索用タグ12が付与されている表示データ11の画面部品131が全て示されてはおらず、全て見るには画面を上下にスクロールして隠れているグループを表示させる必要がある。なお、表示データ11の画面部品131のこのようなグループ化は検索用タグ12に基づいて行われるが、検索用タグ12とは別に表示属性を表示データ11に付与してそれを用いて行ってもかまわない。
上記した一覧表示を検索結果表示部22が実現する手順を具体的に説明する。図8は、実施の形態1における表示データが格納されるフォルダ構成を示す図である。表示データ保管部10において、「円」の検索用タグ12が付与されている複数の表示データ11は「円」フォルダ61−1に格納されており、さらに「円」および「リアル」の検索用タグ12が付与されている表示データ11は「円」フォルダ61−1の中の「リアル」フォルダ61−1−1に格納されている。なお、図8では検索用タグ12の記載は省いてある。そして、さらに「円」、「リアル」および「青」の検索用タグ12が付与されている表示データ11は「リアル」フォルダ61−1−1の中の「青」フォルダ61−1−1−1に格納されており、「円」、「リアル」および「赤」の検索用タグ12が付与されている表示データ11は「リアル」フォルダ61−1−1の中の「赤」フォルダ61−1−1−2に格納されている。「青」フォルダ61−1−1−1内の最初の表示データが表示データ11−1−1−1−1であり、「赤」フォルダ61−1−1−2内の最初の表示データが表示データ11−1−1−2−1である。検索結果表示部22は、図8に示したフォルダの構成に従って、「青」フォルダ61−1−1−1内の表示データ11の画面部品131を1つのグループとして纏めて一覧表示し、その下に「赤」フォルダ61−1−1−2内の表示データ11の画面部品131を1つのグループとして纏めて一覧表示するといった手順で、図7の一覧表示を実行する。
図8のフォルダ構成は、フォルダの名称となる検索用タグ12およびフォルダの階層構造と各フォルダに格納されている表示データ11との対応が表示データ保管部10においてテーブルとして保持されていれば実現できる。図9は、実施の形態1における図8のフォルダ構成を実現するテーブルを示す図である。図9のテーブルにおいては、フォルダの階層構造を示すように検索用タグ12が記載されている。そして、「円」、「リアル」および「青」の検索用タグ12には、表示データ11−1−1−1−1,11−1−1−1−2・・・が対応し、「円」、「リアル」および「赤」の検索用タグ12には、表示データ11−1−1−2−1,11−1−1−2−2・・・が対応するようにテーブルが構成されている。検索キーワードが与えられると、検索実行部21は図9のテーブルを参照して当該検索キーワードと一致する検索用タグ12の組合せに対応する表示データ11を検索し、検索結果表示部22は検索された表示データ11が示す画面部品131を検索用タグ12ごとに一覧表示することができる。
さらに、図7の状態で、使用者は検索キーワードを追加して、複数表示されている画面部品131の絞り込みを行うことが可能である。ステップS104の後、表示されている画面部品131に対する使用者の選択を検索実行部21が受け付けたか否かが判定される(ステップS106)。使用者が表示データ11を絞り込もうとする場合は、表示されている画面部品131に対して使用者は選択を行わず、使用者の選択を検索実行部21は受け付けないので(ステップS106:No)、ステップS101に戻り、使用者は検索キーワードを追加入力する。図10は、実施の形態1において検索キーワードを追加して表示データ11の絞り込みを行った状態を示す図である。図10に示すように、使用者は、先に入力した検索キーワード「円」に検索キーワードを追加した「円 青 シンプル」をA欄に入力している。検索キーワードが1つ追加される毎に検索実行部21は逐次検索を実行するので、この場合も、まず、「円」に「青」が追加された時点で、検索実行部21は「円 青」を受け付けて(ステップS101)、検索キーワード「円 青」で表示データ11の検索を実行する(ステップS102)。具体的には、上記した「円」フォルダの中に検索キーワード「青」と一致する検索用タグ12が付与された表示データ11が存在するか否かの判定を行う(ステップS103)。検索キーワード「青」と一致する検索用タグ12が付与された表示データ11が「円」フォルダの中に存在する場合(ステップS103:Yes)、検索結果表示部22は画面部品131の表示(ステップS104)を実行する。使用者は、検索キーワード「シンプル」で表示データ11をさらに絞り込むために画面部品131を選択しないので(ステップS106:No)、検索実行部21は「円 青 シンプル」を受け付けて(ステップS101)、検索キーワード「円 青 シンプル」で検索を実行し(ステップS102、ステップS103:Yes)、検索結果表示部22は、絞り込まれた画面部品131をA欄に接するように表示する(ステップS104)。図10では、「円」と一致した検索用タグ12が付与されている表示データ11に対応する画面部品131の中で、さらに「シンプル」および「青」を検索用タグ12として付与されている表示データ11に対応する画面部品131である円71、円72、円73、円74および円75がグループとして纏められて、一覧に表示されている。なお、ここでさらに、上述した機能についての検索キーワードを入力して、さらに画面部品131を絞ることも可能であるが、この例ではさらなる絞り込みは行わず、以下のように使用者が一覧から選択する。
以下、図11から図13を用いて、使用者の選択により図5に示した初期設定が変更される様子を説明する。図11は、実施の形態1において画面部品131を使用者が選択した状態を示す図である。図12は、実施の形態1において画面部品131を使用者がさらに選択した状態を示す図である。図10の状態において、一覧表示された画面部品131の1つである円73に対する使用者の選択を検索実行部21が受け付けた場合(ステップS106:Yes)、検索結果表示部22は、図11のようにB欄に円73を表示させる。ここで、使用者が図11のOKボタン40を押下することにより、選択された円73に対応する表示データ11が表示画面作成部20によって部品の状態を示す表示オブジェクトのデータとして設定される(ステップS107)。具体的には、図10においてはB欄のオン状態がハイライトされているので、使用者がマウスといった手段により円73を選択すると、選択された円73は図11のB欄に示すように部品のオン状態を表す画面部品131として表示される。このとき図11のA欄に示されているのは円73の表示データ11の名称“部品_シンプル_Sim002_ON”である。ここで、使用者が図11のOKボタン40を押下することにより、オン状態の部品の画面部品が円73となるように表示データ11が設定される。引き続き、図11でB欄のオフ状態をハイライトさせて、上記と同様な処理が実行されて、使用者が図12に示すように円71を選択してOKボタン40を押下すると、円71がオフ状態の部品の画面部品131となるように表示データ11が設定される。このとき図12のA欄に示されているのはオフ状態に設定される円71の表示データ11の名称“部品_シンプル_Sim002_OFF”である。
ここで、図10の状態において、円73と円71とが、円73がオン状態用の画面部品131であって、円71が円73に対応するオフ状態用の画面部品131であるとして選択される前から予め関連付けられているとする。すなわち、円71および円73のそれぞれに対応する表示データ11同士が予め関連付けられているとする。図13は、実施の形態1において表示データ11同士が予め関連付けられているときに使用者が表示データ11を選択した状態を示す図である。
図10でB欄のオン状態がハイライトされているときに、使用者が画面部品131として円73を選択すると、上記した関連付けによって、図13に示すように自動的にB欄のオフ状態の画面部品131として円71が選択される。図13において、B欄のオフ状態をハイライトさせると、図12に示したのと同じようにA欄には円71の表示データ11の名称“部品_シンプル_Sim002_OFF”が表示される。円71および円73のそれぞれに対応する表示データ11同士が予め関連付けられている状態で図13または図12のような画面においてOKボタン40を使用者が押下すると、オン状態とオフ状態の表示データ11を同時に更新して設定することが可能となる。
上記では、部品としてスイッチを想定してオン状態とオフ状態の2つの状態に適した表示データ11同士を関連付けた例を説明したが、2つ以上の状態を取り得る部品がある場合は、それに対応して各状態に適した表示データ11同士を予め関連付けさせておいてもよい。すなわち、複数の状態を取り得る同一の部品に使用するのに適した複数の表示データ11同士を関連付けさせて表示データ保管部10に保持させておけばよい。これにより、いずれかの状態に対して使用者が1つの表示データ11を選択した場合には、他の状態に適するとして関連付けられた表示データ11を自動的に表示させたりメニューとして示したりすることにより、複数の状態への表示データ11の同時設定が可能となる。この結果、複数の状態を有する部品に表示データ11を割り当てる場合、それぞれの状態毎に検索を実行して表示データ11を割り当てる必要がなくなり、使用者の選択の手間を省くことが可能となる。なお、このような表示データ11同士の関連付けは、検索用タグ12を利用して行ってもよいし、検索用タグ12とは別の属性を表示データ11に付与して行ってもかまわない。
プログラマブル表示器で表示される表示画面を構成する画面部品13は様々な機能を有している。使用者が表示画面を作成する際は、さまざまな画面部品13を画面上に配置し、画面部品13に機能を持たせることで表示画面を構築していく。このとき、その表示画面に合わせた画面部品13が割り当てられるようにする必要がある。表示画面を構成するために適切な色または形の画面部品13を選択するために、従来、使用者は、表示データ保管部10に保持されている膨大な表示データ11の画面部品13から選択する必要があった。
実施の形態1にかかる表示画面作成支援装置100によれば、検索キーワードと一致した検索用タグ12が付与されている表示データ11に対応する画面部品131が表示属性で分類されたグループに纏められてグループ毎に一覧で表示される。これにより、デザインが統一された表示画面を使用者が効率的に作成することが可能になる。
実施の形態2.
実施の形態1で説明した図4のステップS104においては、図7に示したように検索キーワードと一致した検索用タグ12が付与されている表示データ11に対応する画面部品131が色、形、種類および機能といった表示属性で分類されたグループに纏められてグループ毎に一覧で表示された。このとき一覧で表示された複数の画面部品131の中には、既に他の部品に設定されて使用されている画面部品131が存在する場合がある。
実施の形態2にかかる表示画面作成支援装置100においては、今設定しようとしている部品の状態を示す表示画面のプロジェクトデータで使用されている表示データ11が検索キーワードと一致した場合、その表示データ11の画面部品131を、上記した一覧上で検索結果表示部22が優先して表示する。プロジェクトデータは、プログラマブル表示器が表示する表示画面の画面データを纏めたものであり、プログラマブル表示器毎にプロジェクトデータは存在する。従って、あるプロジェクトデータの表示画面が状態を示す部品に設定された表示データ11には、当該プロジェクトデータの属性を付与しておくことにより上記優先表示が可能になる。
具体的には、部品に設定されることにより表示データ11がプロジェクトデータに追加される際に、表示画面作成部20が当該プロジェクトデータの属性を表示データ11に付与して表示データ保管部10に保持させる。これにより、その後、当該プロジェクトデータの表示画面が状態を示す部品に対する表示データ11の設定の際に、検索結果表示部22によりグループ毎に一覧で画面部品131が表示されるときには、当該プロジェクトデータの属性を付与された表示データ11の画面部品131を左側に纏めるといった方法で優先表示することができる。この表示に基づいて、使用者が表示データ11を選択することにより1つのプロジェクトデータにおけるデザインの統一性を図ることが容易になる。
さらに、上記一覧表示の際に、部品の設定に使用された回数の多い順に表示データ11の画面部品131を表示するようにしてもよい。図14は、実施の形態2においてプロジェクトデータで使用されていない表示データ11の画面部品131を一覧にした状態を示す図である。図15は、実施の形態2においてプロジェクトデータにおける使用頻度の順に表示データ11の画面部品131を一覧にした状態を示す図である。図14および図15は、検索結果表示部22により表示部31に表示される。
図14および図15は、共に検索キーワード「三角 青 シンプル」と一致する検索用タグ12が付与された表示データ11の画面部品131をA欄の傍に一覧で表示した場合の一覧表示部分を示している。図14の三角形601から三角形605の画面部品131は、いずれも図14で設定しようとしている部品の状態を示す表示画面のプロジェクトデータで使用されていない。これに対して、図15の三角形605は、図15で設定しようとしている部品の状態を示す表示画面のプロジェクトデータにおいて他の部品の設定に5回使用されている。同様に、図15の三角形603は、上記プロジェクトデータにおいて3回使用されている。同様に、図15の三角形602は、上記プロジェクトデータにおいて2回使用されている。しかし、図15の三角形601および604は、図15で設定しようとしている部品の状態を示す表示画面のプロジェクトデータで未使用である。
図14において、検索結果表示部22は三角形601から三角形605の画面部品131に優先順位をつけずに表示部31に一覧で表示させている。これに対して、図15においては、ここで設定しようとしている部品の状態を示す表示画面のプロジェクトデータの部品に既に設定されている回数が多い順に画面部品131が左から順番に並べて表示されている。
具体的には、表示データ11が部品に対して設定されてプロジェクトデータに使用される際に、表示画面作成部20が当該プロジェクトデータの表示画面が状態を示す部品に対する設定に何回使用されているかを属性として表示データ11に付与する。ある表示データ11がプロジェクトデータの表示画面が状態を示す部品に対する設定に何回使用されているかを示す属性は、カウンタ値として表示データ11に付与しておけばよく、図4のステップS107で、表示データ11が部品に対して設定される毎にカウンタ値をカウントアップするような構成にしておけばよい。これにより、上記優先表示を検索結果表示部22が実行することが可能となる。
プログラマブル表示器の表示画面においては、画面デザインの統一性を考慮し、部品の状態を示すための画面部品を新たに設定する際に、既に表示画面で使われている画面部品あるいは既に表示画面で使われている画面部品に類似する画面部品を使用する場合がある。実際に表示画面で使用された画面部品の使用頻度は、従来は不明だったので、画面デザインの統一性を図るためには、結果的に使用者の工数が増加していた。
実施の形態2にかかる表示画面作成支援装置100においては、部品へ表示データ11を設定するときに、表示データ保管部10に保持されている膨大な表示データ11の画面部品131を検索キーワードにより絞り込む際、プロジェクトデータの表示データ11としての使用頻度順に表示する。これにより、画面デザインの統一性を図るために適切な色または形の画面部品131を選択するための絞り込みの作業を省くことができるので、使用者は煩雑な操作を行うことなく表示データ11の選択が可能となる。
この結果、1つのプロジェクトデータにおけるデザインの統一性を図りながら、使用者は表示データ11を迅速に選択することができ、プログラマブル表示器の表示画面作成の時間を短縮することができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、表示画面作成支援装置100が表示データ11を表示データ保管部10に登録する流れを説明する。
図16は、実施の形態3にかかる表示画面作成支援装置100において未登録の表示データを登録する処理を示したフローチャートである。図16は、使用者が未登録の表示データを表示データ保管部10に登録する際の表示画面作成支援装置100の動作を示している。図17は、実施の形態3における表示データ登録画面の一例を示す図である。図18は、実施の形態3における表示データの関連付け設定画面の一例を示す図である。
表示画面作成部20によって、入出力部30の表示部31に表示データ登録画面が表示されている状態で、表示データ登録画面の外にある任意の未登録の画面部品をドラッグアンドドロップといった方法で使用者が選択すると、表示データ登録画面は、図17のようになる。これにより、表示画面作成部20は、未登録の表示データを受け付ける(ステップS201)。図17では、具体例として未登録の表示データの画面部品である矢印マーク700が受け付けられている。
その後、表示画面作成部20は、使用者が名称の欄に入力した矢印マーク700の名称を受け付け(ステップS202)、使用者がキーワードの欄に入力したキーワードを矢印マーク700のデータが表示データ11として登録された場合に付与される検索用タグ12として受け付ける(ステップS203)。ステップS203において、使用者はキーワードを複数入力してもかまわない。その場合、表示画面作成部20は、複数のキーワードをそれぞれ複数の検索用タグ12として受け付ける。図17の表示データ登録画面には「表示データの関連付けを行う」という選択欄があり、矢印マーク700のデータに関連付けをする表示データがある場合は、使用者は当該選択欄にチェックを入れる。表示画面作成部20は、「表示データの関連付けを行う」の欄のチェックの有無に基づいて、矢印マーク700への表示データの関連付けを受け付けたか否かを判定する(ステップS204)。関連付けとは、実施の形態1で説明したように、オン状態およびオフ状態といった2つ以上の状態を取り得る部品がある場合は、それに対応して各状態に適している表示データ11同士を予め関係付けることである。すなわち、同一の部品の複数の状態に対応する複数の表示データ11同士を関連付ける。
ステップS204において、表示画面作成部20が表示データの関連付けを受け付けなかった場合は(ステップS204:No)、使用者による完了ボタン80の押下を受けて、表示画面作成部20が矢印マーク700を表示データ11として登録する(ステップS205)。具体的には、表示画面作成部20が、ステップS203で入力されたキーワードを検索用タグ12として付与された表示データ11として矢印マーク700のデータを、表示データ保管部10に記憶させる。
ステップS204において、表示画面作成部20が表示データの関連付けを受け付けた場合は(ステップS204:Yes)、表示画面作成部20は入出力部30の表示部31に図18の表示データの関連付け設定画面を表示させてステップS206に進む。図18の表示データの関連付け設定画面には、「登録済みの表示データと関連付け」の欄と「新規に登録する表示データと関連付け」の欄とが示されており、使用者がいずれかを選択するようになっている。既に登録されて表示データ保管部10に保持されている表示データ11に矢印マーク700のデータを関連付けようとする場合は、使用者は「登録済みの表示データと関連付け」の欄を選択する。これから更に選択する未登録の表示データに矢印マーク700のデータを関連付けようとする場合は、使用者は「新規に登録する表示データと関連付け」の欄を選択する。
図18の表示データの関連付け設定画面において、使用者が「登録済みの表示データと関連付け」の欄を選択して、矢印マーク700を登録済みの表示データ11と関連付けることを表示画面作成部20が受け付けた場合(ステップS206:Yes)、使用者は、図18のC欄に矢印マーク700のデータと関連付けたい登録済みの表示データ11の名称を入力する。C欄への入力に基づいて、表示画面作成部20は登録済みの表示データ11を受け付ける(ステップS207)。そして、使用者による図18の完了ボタン81の押下を受けて、表示画面作成部20が矢印マーク700のデータを表示データ11として登録する(ステップS208)。具体的には、表示画面作成部20が、ステップS203で入力されたキーワードを検索用タグ12として付与された表示データ11として矢印マーク700のデータを、表示データ保管部10に記憶させる。この際、矢印マーク700のデータと、ステップS207で受け付けた登録済みの表示データ11とを検索用タグ12またはそれとは別の属性を用いて関連付けて表示データ保管部10に記憶させる。
図18の表示データの関連付け設定画面において、使用者が「新規に登録する表示データと関連付け」の欄をチェックして、矢印マーク700のデータをこれから更に選択する未登録の表示データと関連付けることを選択した場合、すなわち登録済みの表示データ11と関連付けないことを表示画面作成部20が受け付けた場合(ステップS206:No)、表示画面作成部20は、入出力部30の表示部31に図17に示した表示データ登録画面を表示して、矢印マーク700のデータとは別の更なる未登録の表示データを受け付ける(ステップS209)。ステップS209からS212までの処理は、矢印マーク700とは別の未登録の表示データを受け付ける点を除けば、ステップS201からS204までの処理と全く同様である。
ステップS212において、表示画面作成部20が表示データの関連付けを受け付けなかった場合は(ステップS212:No)、使用者による完了ボタン80の押下を受けて、表示画面作成部20が矢印マーク700のデータを含む受け付けた全ての未登録の表示データを表示データ11として登録する(ステップS213)。具体的には、表示画面作成部20が、ステップS203およびS211でそれぞれ入力されたキーワードを検索用タグ12として付与された表示データ11として矢印マーク700のデータを含む受け付けた全ての未登録の表示データを、検索用タグ12またはそれとは別の属性を用いて関連付けて表示データ保管部10に記憶させる。
ステップS212において、表示画面作成部20が表示データの関連付けを受け付けた場合は(ステップS212:Yes)、点線で囲ったステップS206からステップS213までのXの処理を実行する(ステップS214)。Xの処理は、ステップS206およびステップS212の分岐に依存して再帰的に実行されることになる。
実施の形態3にかかる表示画面作成支援装置100によれば、未登録の表示データについても、使用者が検索用タグ12を付与して表示データ保管部10に登録することが可能となる。その結果、当該表示データを検索キーワードを用いて検索することができるようになる。また、新たに登録する表示データを登録済みの表示データまたは新たに登録する別の表示データと纏めて関連付けることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、プログラマブル表示器の表示画面に用いられ部品の状態を示す画面部品のデータである表示データを保持する表示データ保管部と、画面部品を用いて表示画面を作成する表示画面作成部と、表示データを検索するための検索条件の受け付け画面を表示する表示部と、を備えた表示画面作成支援装置である。表示画面作成部は、検索条件を受け付けて、検索条件に基づいて表示データ保管部の表示データを検索する検索実行部と、表示データ保管部から検索実行部が検索した表示データを取得し、取得した表示データに対応する画面部品を表示部に表示する検索結果表示部と、を有する。表示データ保管部は、部品の複数の状態に対応する複数の表示データ同士を関連付けて保持しており、検索結果表示部は、取得した表示データが関連付けられている場合は、選択された表示データに関連付けられた表示データに対応する画面部品を、選択された表示データに対応する画面部品と共に表示部に同時に表示することを特徴とする。