[実施形態の概要]
一の実施形態に係る通信制御方法では、第1の無線端末が、中継端末である第2の無線端末を介した所定の接続を確立する制御を実行する。前記所定の接続は、前記第1の無線端末と基地局との間において、前記第1の無線端末に関する制御情報を伝送するために用いられる。前記第1の無線端末は、前記所定の接続を確立することが可能であることを示す許可情報を受け取ったことに応じて、前記所定の接続を確立する制御を開始する。
前記第1の無線端末は、前記基地局から前記許可情報を受け取ってもよい。
前記第1の無線端末は、前記第2の無線端末から前記許可情報を受け取ってもよい。
前記第1の無線端末は、下りリンクの経路として第1の経路又は第2の経路を指定する指定情報を受信してもよい。前記第1の経路は、前記第2の無線端末を経由する前記基地局から前記第1の無線端末への経路であってもよい。前記第2の経路は、前記第2の無線端末を経由しない前記基地局から前記第1の無線端末への経路であってもよい。前記第1の無線端末は、前記指定情報に基づいて、前記第1の経路又は前記第2の経路を介して、下りリンク情報を前記基地局から受信してもよい。
一の実施形態に係る通信制御方法では、第1の無線端末は、中継端末である第2の無線端末を経由する前記第1の無線端末から前記基地局への上りリンク経路を介して、前記基地局へ上りリンク情報を送信する。前記第1の無線端末は、前記第2の無線端末を経由しない前記基地局から前記第1の無線端末への下りリンク経路を介して、前記基地局から下りリンク情報を受信する。前記第1の無線端末は、物理上りリンク制御チャネルにより伝送すべきPUCCH関連情報を送信すべき経路として、第1の上りリンク経路又は第2の上りリンク経路を指定する指定情報を受信する。前記第1の上りリンク経路は、前記第2の無線端末を経由する前記第1の無線端末から前記基地局への経路である。前記第2の上りリンク経路は、前記第2の無線端末を経由しない前記第1の無線端末から前記基地局への経路である。前記第1の無線端末は、前記指定情報に基づいて、前記第1の上りリンク経路又は前記第2の上りリンク経路を介して、前記PUCCH関連情報を前記基地局へ送信する。
前記PUCCH関連情報は、前記下りリンク情報に対する送達確認情報、チャネル状態情報、及びスケジューリング要求の少なくともいずれかであってもよい。
前記PUCCH関連情報は、前記下りリンク情報に対する送達確認情報であってもよい。前記第2の無線端末は、前記下りリンク情報を前記基地局から取得してもよい。前記第1の無線端末は、前記送達確認情報を前記第2の無線端末へ送信してもよい。前記第2の無線端末は、前記送達確認情報が否定情報であることに応じて、前記基地局の代わりに、前記下りリンク情報を前記第1の無線端末へ再送してもよい。
前記第2の無線端末は、前記第1の無線端末又は前記基地局から前記下りリンク情報を取得するための識別子を受信してもよい。前記第2の無線端末は、前記識別子を用いて前記下りリンク情報を取得してもよい。
前記PUCCH関連情報は、前記下りリンク情報に対する送達確認情報であってもよい。前記基地局は、前記第1の無線端末から前記第1の上りリンク経路を介して前記送達確認情報を受信する場合には、前記送達確認情報の受信期間を前記第1の無線端末へ通知してもよい。前記基地局は、前記受信期間が経過しても前記送達確認情報を受信できないことに応じて、前記下りリンク情報の再送を開始してもよい。
前記PUCCH関連情報は、前記下りリンク情報に対する送達確認情報であってもよい。前記第2の無線端末は、前記送達確認情報を前記第1の無線端末から受信してもよい。前記第2の無線端末は、前記基地局へ送信すべき他の情報よりも優先して前記送達確認情報を前記基地局へ送信してもよい。
前記第1の無線端末は、設定情報を受信してもよい。前記設定情報は、前記上りリンク情報を前記第2の無線端末へ送信する場合に前記基地局から割り当てられた無線リソースを用いる設定を示してもよい。前記第1の無線端末は、前記基地局から前記無線リソースを割り当てられる前に前記上りリンク情報が発生した場合、リソースプールの中から無線リソースを自律的に選択してもよい。前記第1の無線端末は、前記選択した無線リソースを用いて、前記基地局へ無線リソースを要求するためのスケジューリング要求を前記第2の無線端末へ送信してもよい。
[実施形態]
(移動通信システム)
以下において、実施形態に係る移動通信システムであるLTEシステムについて説明する。図1は、LTEシステムの構成を示す図である。
図1に示すように、LTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、通信装置(無線端末)に相当する。UE100は、移動型の通信装置である。UE100は、セル(後述するeNB200)と無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理する。eNB200は、eNB200が管理するセルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータ(以下、「データ」と称することがある)のルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能等を有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される。「セル」は、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用されてもよい。
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、E−UTRAN10と共にネットワークを構成してもよい。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)300、及びSGW(Serving Gateway)400を含む。
MME300は、例えば、UE100に対する各種モビリティ制御を行う。SGW400は、例えば、データの転送制御を行う。MME300及びSGW400は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。
図2は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図2に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号化、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセス手順等を行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、スケジューラ(MAC スケジューラ)を含む。スケジューラは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS:Modulation and Coding Scheme))及びUE100への割当リソースブロックを決定する。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のためのメッセージ(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間にRRC接続がある場合、UE100は、RRCコネクティッド状態である。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間にRRC接続がない場合、UE100は、RRCアイドル状態である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、例えば、セッション管理及びモビリティ管理を行う。
図3は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムにおいて、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が適用される。上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)が適用される。
図3に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msである。各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数のリソースブロック(RB:Resource Block)を含む。各サブフレームは、時間方向に複数のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数のサブキャリアを含む。1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより、1つのリソースエレメント(RE:Resource Element)が構成される。UE100には、無線リソース(時間・周波数リソース)が割り当てられる。周波数方向において、無線リソース(周波数リソース)は、リソースブロックにより構成される。時間方向において、無線リソース(時間リソース)は、サブフレーム(又はスロット)により構成される。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、下りリンク制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink. Control Channel)として使用可能な領域である。各サブフレームの残りの部分は、下りリンクデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)として使用可能な領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、上りリンク制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)として使用可能な領域である。各サブフレームにおける残りの部分は、上りリンクデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)として使用可能な領域である。
(近傍サービス)
近傍サービス(ProSe:Proximity−based Services)について説明する。近傍サービスは、互いに近傍にある通信装置(例えば、UE100)に基づいて3GPPシステムにより提供され得るサービスである。
ProSeでは、eNB200を経由せずにノード間(例えば、UE間)で直接的な無線リンクを介して各種の無線信号が送受信される。ProSeにおける直接的な無線リンクは、「サイドリンク(Sidelink)」と称される。
サイドリンクは、サイドリンク通信及びサイドリンクディスカバリのためのインターフェイス(例えば、UEとUEとの間のインターフェイス)であってもよい。サイドリンク通信は、ProSe直接通信(以下、「直接通信」と適宜称する)を可能にする機能(AS functionality)である。サイドリンクティスカバリは、ProSe直接ディスカバリ(以下、「直接ディスカバリ」と適宜称する)を可能にする機能(AS functionality)である。
サイドリンクは、PC5インターフェイス(PC5接続)に対応する。PC5は、ProSe直接ディスカバリ、ProSe直接通信及びProSe UE−to−ネットワーク中継のための制御プレーン及びユーザプレーンのために用いられるProSe使用可能なUE(ProSe−enabled UE)間の参照ポイントである。
ProSeは、「直接ディスカバリ(Direct Discovery)」及び「直接通信(Direct Communication)」及び「Relay」のモードが規定されている。「Relay」については後述する。
直接ディスカバリは、特定の宛先を指定しないディスカバリメッセージ(ディスカバリ信号)をUE間で直接的に伝送することにより、相手先を探索するモードである。直接ディスカバリは、PC5を介してE−UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)における直接無線信号を用いて、UEの近傍における他のUEを発見するための手順である。或いは、直接ディスカバリは、E−UTRA技術で2つのUE100の能力のみを用いて、近傍サービスを実行可能な他のUE100を発見するために近傍サービスを実行可能なUE100によって採用される手順である。直接ディスカバリは、UE100がE−UTRAN(eNB200(セル))によってサービスが提供される場合にのみ、サポートされる。UE100は、セル(eNB200)に接続又はセルに在圏している場合、E−UTRANによってサービスが提供され得る。
ディスカバリメッセージ(ディスカバリ信号)の送信(アナウンスメント)のためのリソース割り当てタイプには、「タイプ1」と「タイプ2(タイプ2B)」とがある。「タイプ1」では、UE100が無線リソースを選択する。「タイプ2」では、eNB200が無線リソースを割り当てる。タイプ1では、UE100は、eNB200から提供されたリソースプールの中から無線リソースを選択してもよい。
「Sidelink Direct Discovery」プロトコルスタックは、物理(PHY)層、MAC層、及びProSeプロトコルを含む。UE(A)の物理層とUE(B)の物理層との間では、物理サイドリンクディスカバリチャネル(PSDCH)と称される物理チャネルを介してディスカバリ信号が伝送される。UE(A)のMAC層とUE(B)のMAC層との間では、サイドリンクディスカバリチャネル(SL−DCH)と称されるトランスポートチャネルを介してディスカバリ信号が伝送される。
直接通信は、特定の宛先(宛先グループ)を指定してデータをUE間で直接的に伝送するモードである。直接通信は、いずれのネットワークノードを通過しない経路を介してE−UTRA技術を用いたユーザプレーン伝送による、近傍サービスを実行可能である2以上のUE間の通信である。
直接通信のリソース割り当てタイプには、「モード1」と「モード2」とがある。「モード1」では、直接通信の無線リソースをeNB200が指定する。「モード2」では、直接通信の無線リソースをUE100が選択する。モード2では、UE100は、eNB200から提供されたリソースプールの中から無線リソースを選択してもよい。
直接通信プロトコルスタックは、物理(PHY)層、MAC層、RLC層、及びPDCP層を含む。UE(A)の物理層とUE(B)の物理層との間では、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を介して制御信号が伝送され、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を介してデータが伝送される。物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)を介して同期信号等が伝送されてもよい。UE(A)のMAC層とUE(B)のMAC層との間では、サイドリンク共有チャネル(SL−SCH)と称されるトランスポートチャネルを介してデータが伝送される。UE(A)のRLC層とUE(B)のRLC層との間では、サイドリンクトラフィックチャネル(STCH)と称される論理チャネルを介してデータが伝送される。
(近傍サービスを利用した中継)
近傍サービスを利用した中継(ProSe中継)について、図4を用いて説明する。図4は、実施形態に係る近傍サービスを利用した中継を説明するための図である。
図4において、リモートUE(Remote UE)は、リレーUE(ProSe UE−to−Network Relay)を介してPDN(Packet Data Network)と通信を行うUE100である。リモートUEは、公衆安全(Public Safety)のためのUE(ProSe−enabled Public Safety UE)であってもよい。
「ProSe−enabled Public Safety UE」は、HPLMN(Home Public Land Mobile Network)が公衆安全のための使用を認証するように構成されている。「ProSe−enabled Public Safety UE」は、近傍サービスを利用可能であり、近傍サービスにおける手順及び公衆安全のための特定の能力をサポートしている。例えば、「ProSe−enabled Public Safety UE」は、公衆安全のための情報を近傍サービスにより送信する。公衆安全のための情報とは、例えば、災害(地震・火災など)に関する情報、消防関係者又は警察関係者に用いられる情報などである。
リモートUEは、ネットワーク圏外(Out−of−Network)に位置するUEであってもよい。すなわち、リモートUEは、セルのカバレッジ外に位置してもよい。リモートUEは、セルのカバレッジ内に位置する場合も有り得る。従って、リモートUEは、E−UTRAN10によって直接サービスが提供されないUE100(E−UTRAN10によってサーブ(serve)されないUE100)であってもよい。リモートUEは、後述するように、リレーUEからProSe中継サービスを提供される。ProSe中継サービスが提供されるリモートUEとProSe中継サービスを提供するリレーUEとの間で中継が実行される。
リレーUE(ProSe UE−to Network Relay)は、リモートUEのための「ユニキャスト」サービスの接続性をサポートするための機能を提供する。従って、リレーUEは、ProSe中継サービスをリモートUEのために提供する。リレーUEは、リモートUEとネットワークとの間でデータ(ユニキャストトラフィック)を中継できる。リレーUEは、近傍サービス(直接通信)によりリモートUEのデータ(トラフィック)を中継できる。具体的には、リレーUEは、PC5インターフェイスを介してリモートUEから受信したデータ(上りトラフィック)を、Uuインターフェイス(LTE−Uu)又はUnインターフェイス(LTE−Un)を介してeNB200に中継できる。リレーUEは、Uuインターフェイス又はUnインターフェイスを介してeNB200から受信したデータ(下りトラフィック)を、PC5インターフェイスを介してリモートUEへ中継できる。リレーUEは、ネットワーク内(セルのカバレッジ内)にのみ位置してもよい。
リレーUEは、公衆安全のための通信に関係する任意のタイプのトラフィックを中継できる包括的な機能を提供することができる。
リレーUEとリモートUEとは、物理層間でデータ及び制御情報を伝送できる。同様に、リレーUEとリモートUEとは、MAC層間、RLC層間及びPDCP層間でデータ及び制御情報を伝送できる。リレーUEは、PDCP層の上位層としてIPリレー(IP−Relay)層を有してもよい。リモートUEは、PDCP層の上位層としてIP層を有してもよい。リレーUEとリモートUEとは、IPリレー層とIP層との間でデータ及び制御情報を伝送できる。リレーUEは、IPリレー層とIP−GW350のIP層との間でデータを伝送できる。
リレーUEは、AS層(Access Stratum)において、ブロードキャストを用いてリモートUEにデータ(トラフィック)を送信できる。リレーUEは、AS層において、ユニキャストを用いてリモートUEにデータを送信してもよい。ProSe中継サービスがブロードキャストを用いて実行されている場合、リレーUEとリモートUEとの間において、AS層におけるフィードバックを行わずに、NAS層(Non Access Stratum)におけるフィードバックが行われてもよい。UE−to−ネットワーク中継がユニキャストを用いて実行されている場合、AS層におけるフィードバックが行われてもよい。
(制御プレーン中継プロトコルスタック)
中継が実行される場合における無線インターフェイスの制御プレーンプロトコルスタックの一例を、図5及び図6を用いて説明する。図5及び図6は、制御プレーン中継プロトコルスタックの一例を示す図である。
本実施形態では、リモートUEとネットワークとの間で、リレーUEに関する制御情報(制御プレーンメッセージ)を伝送するための接続が確立できる。
例えば、図5に示すように、リレーUEがリモートUEのデータを中継する場合において、リモートUEのRRC層とeNBのRRC層との間でRRCメッセージが伝送されてもよい。すなわち、リモートUEとeNB200との間にRRC接続が確立されていてもよい。この場合、RRCメッセージは、リレーUEを通過する。すなわち、リレーUEは、RRCメッセージの内容を認識せずに、RRCメッセージを伝送する。RRCメッセージは、RRC層における制御情報を含む。
具体的には、リモートUEは、RRCメッセージを生成する。リモートUEは、生成したRRCメッセージをリレーUEへ送信する。リレーUEは、RRCメッセージを変更なくeNB200へ送信する。同様にして、リレーUEは、eNB200から受信したRRCメッセージを変更なく、リモートUEへ送信する。
図6に示すように、リレーUEがリモートUEのデータを中継する場合において、リモートUE及びリレーUEは、L2レイヤの上位にPC5−C層を有していてもよい。リレーUE及びリモートUEは、PC5−C層間でRRCメッセージに対応するPC5−Cメッセージを伝送してもよい。リレーUEとeNB200とにおいて、中継のためのRRC層を有していてもよい。従って、RRC接続がリレーUEで終端してもよい。
リモートUEは、RRC層における制御情報を含むPC5−Cメッセージを生成する。リモートUEは、生成したPC5−CメッセージをリレーUEへ送信する。リレーUEは、PC5−Cメッセージに基づいて、制御情報を含むRRCメッセージを生成する。リレーUEは、生成したRRCメッセージをeNB200へ送信する。リレーUEは、リモートUEへのRRCメッセージをeNB200から受信した場合、RRCメッセージに基づいて、RRCメッセージ内の制御情報を含むPC5−Cメッセージを生成する。リレーUEは、PC5−CメッセージをリレーUEへ送信する。このように、リレーUEは、リモートUEの代わりに、RRCメッセージを生成してもよい。
(無線端末)
実施形態に係るUE100(無線端末/ウェアラブル端末)について説明する。図7は、UE100のブロック図である。図7に示すように、UE100は、レシーバ(Receiver:受信部)110、トランスミッタ(Transmitter:送信部)120、及びコントローラ(Controller:制御部)130を備える。レシーバ110とトランスミッタ120とは、一体化されたトランシーバ(送受信部)であってもよい。
レシーバ110は、コントローラ130の制御下で各種の受信を行う。レシーバ110は、アンテナを含む。レシーバ110は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換する。レシーバ110は、ベースバンド信号をコントローラ130に出力する。
トランスミッタ120は、コントローラ130の制御下で各種の送信を行う。トランスミッタ120は、アンテナを含む。トランスミッタ120は、コントローラ130が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換する。トランスミッタ130は、無線信号をアンテナから送信する。
コントローラ130は、UE100における各種の制御を行う。コントローラ130は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に使用される情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサとCPU(Central Processing Unit)とを含む。ベースバンドプロセッサは、例えば、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号化を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行することにより、各種の処理を行う。プロセッサは、音声・映像信号の符号化・復号化を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサは、後述する各種の処理及び上述した各種の通信プロトコルを実行する。
UE100は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機を備えていてもよい。GNSS受信機は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信できる。GNSS受信機は、GNSS信号をコントローラ130に出力する。UE100は、UE100の位置情報を取得するためのGPS(Global Positioning System)機能を有していてもよい。
本明細書では、UE100が備えるレシーバ110、トランスミッタ120及びコントローラ130の少なくともいずれかが実行する処理を、便宜上、UE100が実行する処理(動作)として説明する。
(基地局)
実施形態に係るeNB200(基地局)について説明する。図8は、eNB200のブロック図である。図8に示すように、eNB200は、レシーバ(受信部)210、トランスミッタ(送信部)220、コントローラ(制御部)230、及びネットワークインターフェイス240を備える。トランスミッタ210とレシーバ220は、一体化されたトランシーバ(送受信部)であってもよい。
レシーバ210は、コントローラ230の制御下で各種の受信を行う。レシーバ210は、アンテナを含む。レシーバ210は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換する。レシーバ210は、ベースバンド信号をコントローラ230に出力する。
トランスミッタ220は、コントローラ230の制御下で各種の送信を行う。トランスミッタ220は、アンテナを含む。トランスミッタ220は、コントローラ230が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換する。トランスミッタ220は、無線信号をアンテナから送信する。
コントローラ230は、eNB200における各種の制御を行う。コントローラ230は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に使用される情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサとCPUとを含む。ベースバンドプロセッサは、例えば、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号化等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行することにより各種の処理を行う。プロセッサは、後述する各種の処理及び上述した各種の通信プロトコルを実行する。
ネットワークインターフェイス240は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続される。ネットワークインターフェイス240は、S1インターフェイスを介してMME300及びSGW400と接続される。ネットワークインターフェイス240は、例えば、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に使用される。ネットワークインターフェイス240は、HSS600との通信に使用される。
本明細書では、eNB200が備えるトランスミッタ210、レシーバ220、コントローラ230、及びネットワークインターフェイス240の少なくともいずれかが実行する処理を、便宜上、eNB200が実行する処理(動作)として説明する。
(実施形態に係る動作)
次に、実施形態に係る動作について説明する。
リモートUEは、リレーUEが利用可能である場合には、以下の経路が利用可能である。
リレーUEは、UE100である。リモートUEは、ウェアラブルUEであるwUE150を例に挙げて説明する。リモートUEは、ウェアラブルUEでなく、通常の無線端末(UE)であってもよいことは勿論である。
UE100(が備えるレシーバ110、トランスミッタ120、及びコントローラ130)は、セルラ通信(上り信号の送信及び下り信号の受信)及びサイドリンク動作(サイドリンク信号の送信及び/又は受信)を実行することが可能である。サイドリンク信号は、直接通信における信号及び直接ディスカバリにおける信号の少なくとも一方であってもよい。サイドリンク信号は、サイドリンクにおける同期のための同期信号(SLSS:SidelinkSynchronizationSignal)を含んでもよい。サイドリンク信号は、PC5上での制御プレーン信号のために用いられるPC5信号であってもよい。
wUE150(が備えるレシーバ110、トランスミッタ120、及びコントローラ130)は、サイドリンク動作を実行するために用いることができる。wUE150は、下り信号の受信を実行可能である。wUE150は、上り信号の送信が実行可能であってもよいし、実行不能であってもよい。従って、wUE150は、上り信号を送信するためのトランスミッタ120を備えていなくてもよい。
wUE150は、ウェアラブルUEである。すなわち、wUE150は、ユーザが着用可能な通信装置である。UE100とwUE150とは、ユーザに保持されているため、UE100とwUE150とは、近距離状態である。ユーザの移動に伴って、UE100とwUE150とは近距離状態を維持しながら共に移動する。
wUE150は、近距離用の装置であってもよい。wUE150は、サイドリンク動作が近距離(数m(例えば、2m)の範囲内)で実行されることが想定される通信装置であってもよい。
本明細書において、「近距離」は、通信可能な距離(例えば、数mの範囲)によって規定されてもよい。例えば、近距離な装置間(UE−wUE間/wUE−wUE間)でのサイドリンク信号の最大到達距離(最大到達範囲)は、通常のUE間(UE−UE間)でのサイドリンク信号の最大到達距離よりも短い。近距離な装置間でのサイドリンク信号の最大到達距離は、UE−eNB間の上りリンク信号の最大到達距離よりも短いことは勿論である。
「近距離」は、サイドリンク信号の(最大)送信電力(例えば、最大送信電力が0dBm以下)によって規定されてもよい。例えば、近距離な装置間(UE−wUE間/wUE−wUE間)でのサイドリンク信号の最大送信電力は、通常のUE間(UE−UE間)でのサイドリンク信号の最大送信電力よりも小さい。近距離な装置間でのサイドリンク信号の最大送信電力は、UE−eNB間の上りリンク信号の最大送信電力よりも短いことは勿論である。
「近距離」は、wUE150が利用可能なリソースプール(の条件/設定)により、規定されてもよい。
wUE150は、既存のUE100と異なり、既存のSIM(Subscriber Identity Module Card)の装着が不要であってもよい。wUE150は、近距離用のSIM(D2D SIM)が装着可能であってもよい。
(A)下りリンク経路
下りリンク経路について、図9を用いて説明する。図9は、下りリンク経路を説明するための図である。
図9に示すように、UE100及びwUE150は、eNB200が制御するセルに在圏する。UE100及びwUE150は、セル内に位置する。
第1の下りリンク経路(1ST DL PATH)は、UE100を経由するeNB200からwUE150への経路((DL−)SL)である。wUE150は、UE100を経由して、eNB200から間接的に下りリンク情報を受信する。UE100は、例えば、サイドリンクによりeNB200からの下りリンク情報をwUE150へ転送(中継)する。
第2の下りリンク経路(2ND DL PATH)は、UE100を経由しないeNB200からwUE150への経路((DL−)Uu)である。wUE150は、UE100を経由せずに、eNB200から直接的に下りリンク情報を受信する。
wUE150は、第1の下りリンク経路及び第2の下りリンク経路を介して、下りリンク情報をeNB200から受信する。下りリンク情報は、ユーザデータ及び/又は制御情報である。
(B)上りリンク経路
上りリンク経路について、図10を用いて説明する。図10は、上りリンク経路を説明するための図である。
第1の上りリンク経路(1ST UL PATH)は、UE100を経由するwUE150からeNB200への経路((UL−)SL)である。wUE150は、UE100を経由して、eNB200へ間接的に上りリンク情報を受信する。wUE150は、例えば、サイドリンクにより上りリンク情報をUE100へ送信する。
第2の上りリンク経路(2ND UL PATH)は、UE100を経由しないwUE150からeNB200への経路((UL−)Uu)である。wUE150は、UE100を経由せずに、eNB200へ直接的に上りリンク情報を受信する。
wUE150は、第1の上りリンク経路及び第2の上りリンク経路を介して、上りリンク情報をeNB200から受信する。上りリンク情報は、ユーザデータ及び/又は制御情報である。
(1)動作例1
動作例1について、図11を用いて説明する。図11は、動作例1を説明するための図である。
図11に示すように、eNB200は、リレーUE経由での所定の接続を確立することが可能であることを示す許可情報を送信する。
eNB200は、許可情報を、個別シグナリング(例えば、RRC再設定メッセージ、DCI(Downlink Control Information)など)及び/又はブロードキャストシグナリング(例えば、SIB(System Information Block))により、wUE150へ送信してもよい。eNB200は、例えば、SIB18により許可情報をブロードキャストしてもよい。eNB200は、wUE150からの要求により、許可情報を送信するか否かを判定してもよい。
許可情報は、RRC層における制御情報(CP(Control Plane)メッセージ)をリレーUE経由で伝送可能であることを示す情報であってもよい。許可情報は、セルカバレッジ内に位置するUE(In Coverage UE)にのみ適用可能な情報であってもよい。許可情報は、拡張カバレッジ内に位置するUEに適用されてもよい。許可情報は、セルカバレッジ外に位置するUE(Out Of Coverage UE)に適用不能な情報であってもよい。セルカバレッジ(拡張カバレッジ)内に位置するwUE150は、eNB200と直接的にRRC接続を確立可能である。このため、eNB200は、リレーUE経由での所定の接続を確立することを明示的に示すことにより、wUE150を適切に制御することができる。
許可情報は、近傍サービスを利用した中継用の設定情報に含まれていてもよい。
所定の接続は、RRC層における制御情報を伝送するために用いられる接続である。例えば、所定の接続は、リモートUEとeNB200との間のRRC接続である(図5参照)。所定の接続は、リモートUEとリレーUEとの間のPC5−C接続及びリレーUEとのeNB200との間のRRC接続とを含む接続であってもよい(図6参照)。
wUE150は、eNB200から許可情報を受け取る。wUE150は、許可情報を受信したことに応じて、所定の接続を確立する制御を開始する。wUE150は、許可情報を受け取った場合にのみ、所定の接続を確立する制御を開始してもよい。wUE150は、許可情報を受け取らない場合には、所定の接続を確立できないと判定してもよい。
eNB200は、RRC層における制御情報をリレーUE経由で伝送不能であることを示す拒否情報を送ってもよい。wUE150は、拒否情報を受け取った場合には、所定の接続を確立できないと判定してもよい。wUE150は、拒否情報を受け取らない場合には、所定の接続を確立できると判定してもよい。
以上により、wUE150とeNB200とは、UE100を介した所定の接続により、wUE150とeNB200との間でRRC層における制御情報を伝送することができる。これにより、制御情報をよりロバストに伝送できる。
wUE150とeNB200との間にRRC接続が確立される場合は、wUE150は、ネットワークに位置登録を行う(Attach)。従って、wUE150へのデータ(トラフィック)の伝送(Remote UE terminated service)を容易に実現できる。wUE150に対して課金するための管理が容易に実現できる。
(2)動作例2
動作例2について、図12を用いて説明する。図12は、動作例2を説明するための図である。上述の説明と同様の部分については、説明を省略する。
動作例2では、wUE150は、UE100から許可情報を受信する。
図12に示すように、eNB200は、許可情報を送信する。UE100は、許可情報を受信する。UE100は、許可情報(又は拒否情報)に基づいて、eNB200が所定の接続を確立することを許可しているか否かを把握することができる。
UE100は、eNB200が所定の接続を確立することを許可しているか否かを示す情報(許可情報/拒否情報)をwUE150へ送信することができる。UE100は、例えば、ProSeにおける直接的な無線信号(サイドリンク信号)によりwUE150へ送信することができる。
サイドリンク信号は、例えば、MIB−SL(MasterInformationBlock−SL)信号、同期信号(PSSS(Primary Sidelink Synchronisation Signal)/SSSS(Secondary Sidelink Synchronisation Signal))、Discovery信号、Relay用のDiscovery信号の少なくともいずれかであってもよい。UE100は、所定の接続を確立することが可能か否かの問合せをwUE150から受信した場合に、許可情報/拒否情報をwUE150へ送信してもよい。UE100は、問合せをwUE150から受信した場合に、所定の接続を確立することが可能か否かの問合せをeNB200へ送信してもよい。eNB200は、UE100からの問合せに応じて、許可情報/拒否情報を(個別に)UE100へ送信してもよい。
サイドリンク信号は、UE100とwUE150との間で直接リンクを確立するためのメッセージ(Direct Communication Request)に対する肯定応答メッセージ(Direct Communication Accept)であってもよい。UE100は、Direct Communication Requestに、所定の接続を確立することが可能か否かの問合せを示す情報が含まれる場合に、許可情報/拒否情報をwUE150へ送信してもよい。
サイドリンク信号は、許可情報/拒否情報を含んでいてもよい。サイドリンク信号のシーケンス(信号系列)が、許可情報/拒否情報を示してもよい。
wUE150は、許可情報/拒否情報に基づいて、所定の接続を確立することが可能か否かを判定できる。
許可情報は、UE100がRRC層における制御情報の中継が可能であることを示す情報であってもよい。拒否情報は、UE100がRRC層における制御情報の中継が不能であることを示す情報であってもよい。
(3)動作例3
動作例3について、図13及び図14を用いて説明する。図13及び図14は、動作例3を説明するための図である。上述の説明と同様の部分については、説明を省略する。
動作例3では、eNB200は、下りリンク経路を指定する第1の指定情報を送信する。
図13及び図14に示すように、eNB200は、下りリンク経路を指定する第1の指定情報を送信する。eNB200は、ブロードキャストシグナリング又は個別シグナリングにより第1の指定情報を送信してもよい。例えば、eNB200は、以下の方法により、第1の指定情報を送信してもよい。
第1に、eNB200は、SIB(System Information Block)により第1の指定情報を送信できる。これにより、eNB200が管理するセル内における全UE100(wUE150)へ第1の指定情報を通知することができる。UE100(wUE150)は、eNB200とのRRC接続を確立する時点で、使用すべき下りリンク経路を把握することができる。
第2に、eNB200は、RRC接続再設定メッセージにより第1の指定情報を送信できる。これにより、下りリンク経路をUE毎に設定することができる。ベアラ毎に下りリンク経路を設定することができる。
第3に、eNB200は、MAC CE(MAC Control Element)により第1の指定情報を送信できる。これにより、下りリンク経路をUE毎に動的に設定することができる。
第4に、eNB200は、DCI(Downlink Control Information)により第1の指定情報を送信できる。これにより、下りリンク経路を下りリンク送信毎に設定することができる。
eNB200は、UE100を介して、wUE150へ間接的に第1の指定情報を送信してもよい(図13参照)。UE100は、第1の指定情報を受信した場合、wUE150へ第1の指定情報を送信(転送)してもよい。eNB200は、wUE150へ直接的に第1の指定情報を送信してもよい(図14参照)。
eNB200は、上述の許可情報を送信している場合にのみ、第1の指定情報を送信してもよい。eNB200は、許可情報とともに、第1の指定情報を送信してもよい。
第1の指定情報は、下りリンク経路として第1の下りリンク経路(SL)又は第2の下りリンク経路(Uu)を示す。第1の指定情報は、第1の下りリンク経路(SL)が有効(activation)/無効(deactivation)であることを示す情報であってもよい。第1の指定情報は、第2の下りリンク経路(Uu)が有効(activation)/無効(deactivation)であることを示す情報であってもよい。
eNB200は、少なくとも以下のいずれかの方法により、下りリンク経路を選択(決定)してもよい。eNB200は、選択した下りリンク経路を示す第1の指定情報を送信する。
第1に、eNB200は、wUE150の無線状況に応じて、下りリンク経路を選択する。
例えば、eNB200は、wUE150におけるeNB200からの無線信号(例えば、参照信号)の受信レベル(例えば、受信強度(RSRP:Reference Signal Receive Power)/受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality))が閾値未満である場合に、第1の下りリンク経路(SL)を選択してもよい。eNB200は、受信レベルが閾値以上である場合に、第2の下りリンク経路(Uu)を選択してもよい。eNB200は、wUE150についてのメジャメント報告に基づいて、下りリンク経路を選択できる。wUE150は、UE100を経由して(又は経由せずに)メジャメント報告をeNB200へ通知できる。eNB200は、UE100についてのメジャメント報告をwUE150についてのメジャメント報告とみなしてもよい。
eNB200は、wUE150が拡張カバレッジに存在する場合に、第1の下りリンク経路(SL)を選択してもよい。wUE150が通常のカバレッジに存在する場合に、第2の下りリンク経路(Uu)を選択してもよい。eNB200は、wUE150からの拡張カバレッジに関する報告に基づいて、下りリンク経路を選択できる。拡張カバレッジに関する報告は、wUE150が拡張カバレッジに存在するか否かを示す情報を含む。wUE150は、UE100を経由して(又は経由せずに)拡張カバレッジに関する報告をeNB200へ通知できる。eNB200は、UE100についての拡張カバレッジに関する報告をwUE150についての拡張カバレッジに関する報告とみなしてもよい。
wUE150は、eNB200からの無線信号(参照信号)の受信レベルが、通常のカバレッジ内の境界を示す閾値未満であり、拡張カバレッジの境界を示す閾値以上である場合に、wUE150が拡張カバレッジに存在すると判定できる。
第2に、eNB200は、wUE150及び/又はUE100からの要求に応じて、下りリンク経路を選択する。
wUE150及び/又はUE100は、希望する下りリンク経路をeNB200へ要求してもよい。wUE150は、UE100を経由して(又は経由せずに)当該要求をeNB200へ通知してもよい。
wUE150及び/又はUE100は、eNB200と同様に、wUE150におけるeNB200からの無線信号の受信レベルにより希望する下りリンク経路を決定してもよい。wUE150及び/又はUE100は、wUE150が拡張カバレッジに存在するか否かにより希望する下りリンク経路を決定してもよい。UE100は、UE100におけるeNB200からの無線信号の受信レベルをwUE150におけるeNB200からの無線信号の受信レベルとみなしてもよい。
wUE150及び/又はUE100は、下りリンク経路を決定するために用いられる閾値をeNB200から受け取ってもよい。
wUE150及び/又はUE100は、MAC CE、UE Assiance Information、SidelinkUEInformationなどにより、希望する下りリンク経路をeNB200へ通知してもよい。
eNB200は、wUE150及び/又はUE100から受信した希望する下りリンク経路に基づいて、下りリンク経路を選択してもよい。
第3に、eNB200は、eNB200の負荷状況に応じて、下りリンク経路を選択する。
例えば、eNB200は、eNB200の負荷が閾値未満である場合に、第2の下りリンク経路(Uu)を選択してもよい。eNB200の負荷が閾値以上である場合に、第1の下りリンク経路(SL)を選択してもよい。UE100がモード2により、下りリンク情報を転送する場合には、UE100が、端末間通信(中継)用のリソースプールの中から自律的に無線リソースを選択するため、wUE150へ無線リソースを割り当てなくてもよい。従って、eNB200の負荷を低減することができる。
eNB200の負荷は、例えば、(使用中の)下りリンクリソース量である。
第4に、eNB200は、干渉状況に応じて、下りリンク経路を選択する。
例えば、eNB200は、隣接eNB200から受信した干渉情報に基づいて、他の無線装置に干渉を与えている場合には、第2の下りリンク経路(Uu)を選択してもよい。eNB200は、他の無線装置に干渉を与えていない場合には、第1の下りリンク経路(SL)を選択してもよい。eNB200は、wUE150へ下りリンク情報を直接送信することを省略することができる。従って、eNB200は、下りリンク情報の送信の省略により、下り送信電力を低減できる場合には、他の無線装置に与える干渉を低減することができる。
wUE150は、第1の指定情報に基づいて、第1の下りリンク経路(SL)又は第2の下りリンク経路(Uu)を介して、下りリンク情報をeNB200から受信する。例えば、eNB200は、第1の下りリンク経路(SL)を指定した場合、第1の下りリンク経路を介して、下りリンク情報(DL traffic)をwUE150へ送信する(図13参照)。eNB200は、第2の下りリンク経路(Uu)を指定した場合、第2の下りリンク経路を介して、下りリンク情報をwUE150へ送信する(図14参照)。
eNB200は、上述した状況の変化に応じて、下りリンク経路を切り替えてもよい。eNB200は、下りリンク経路を切り替える場合に、第1の指定情報を送信できる。
(4)動作例4
動作例4について、図15から図17を用いて、説明する。図15から図17は、動作例4を説明するための図である。上述の説明と同様の部分については、説明を省略する。
動作例4では、原則として、上りリンク情報は、第1の上りリンク経路(UL−SL)を介して伝送される。下りリンク情報は、第2の下りリンク経路(DL−Uu)を介して伝送される(図16及び図17参照)。
図15に示すように、eNB200は、第2の指定情報を送信する。eNB200は、上述の第1の指定情報と同様に、第2の指定情報を送信する。eNB200は、wUE150へ直接的に第2の指定情報を送信してもよい。eNB200は、UE100を介して、wUE150へ間接的に第2の指定情報を送信してもよい。UE100は、第2の指定情報を受信した場合、wUE150へ第2の指定情報を送信(転送)してもよい。
第2の指定情報は、PUCCH関連情報を送信すべき経路を指定する。第2の指定情報は、PUCCH関連情報を送信すべき経路として、第1の上りリンク経路(SL)又は第2の上りリンク経路(Uu)を指定する。
PUCCH関連情報(PUCCH RELATED INFO.)は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)により伝送すべき情報(制御情報)である。PUCCH関連情報は、例えば、下りリンク情報に対する送達確認情報(ACK(ACKNOWLEDGEMENT)/NACK(Negative ACKNOWLEDGEMENT))、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)、及びスケジューリング要求(SR:Scheduling Request)の少なくともいずれかである。
送達確認情報は、例えば、HARQ(Hybrid ARQ) ACK/NACKである。
チャネル状態情報は、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indicator)、CQI(Channel Quality Indicator)を含んでいてもよい。CQIは、下りリンクの受信状態に基づく、下りリンクで用いるのに好ましい変調及び符号化方式(すなわち、推奨MCS)を示す。PMIは、下りリンクで用いるのに好ましいプリコーダ行列を示す情報である。言い換えると、PMIは、当該PMIの送信元のUEに対してビームが向くプリコーダ行列を示す情報である。RIは、下りリンクで用いるのに好ましいランクを示す。
スケジューリング要求は、eNB200へ無線リソースを要求するための情報である。
wUE150は、第2の指定情報に基づいて、PUCCH関連情報を送信する。wUE150は、第1の上りリンク経路(SL)が指定された場合、第1の上りリンク経路を介してPUCCH関連情報をUE100へ送信する(図16参照)。UE100は、PUCCH関連情報を受け取った場合、eNB200へPUCCH関連情報を送信してもよい。
wUE150は、例えば、MAC CEにより、PUCCH関連情報をUE100へ送信してもよい。UE100は、MAC CEによりPUCCH関連情報をeNB200へ送信してもよい。wUE150は、RRCメッセージ(又はPC5−Cメッセージ)により、PUCCH関連情報をUE100へ送信してもよい。wUE150は、その他のeNB200へ送信すべき情報(例えば、メジャメント報告)と共に、PUCCH関連情報をUE100へ送信してもよい。UE100は、RRCメッセージを変更なくeNB200へ送信してもよい。UE100は、PC5−Cメッセージに基づいて、PUCCH関連情報などを含むRRCメッセージを生成してもよい。UE100は、生成したRRCメッセージをeNB200へ送信してもよい。
wUE150は、第2の上りリンク経路(Uu)が指定された場合、第2の上りリンク経路を介してPUCCH関連情報をeNB200へ送信する(図17参照)。すなわち、wUE150は、PUCCHを介してPUCCH関連情報をeNB200へ送信する。一方、wUE150は、PUCCH関連情報を除く上りリンク情報(例えば、データ(UL TRAFFIC))を第1の上りリンク経路を介してUE100へ送信する。
wUE150は、指定情報を受信しない場合には、上りリンク情報が伝送される第1の上りリンク経路(SL)を介してPUCCH関連情報をUE100へ送信してもよい。PUCCH関連情報はPUCCHにより伝送すべきなので、wUE150は、指定情報を受信しない場合には、第2の上りリンク経路(Uu)を介してPUCCH関連情報をUE100へ送信してもよい。
以上のように、eNB200は、PUCCH関連情報を送信すべき経路を指定する第2の指定情報を送信することができる。第1の上りリンク経路(UL−SL)及び第2の下りリンク経路(DL−Uu)が用いられている場合であっても、eNB200は、PUCCH関連情報を送信すべき経路を柔軟に設定することができる。eNB200は、第2の上りリンク経路(Uu)を指定することによって、リレーUEの経由に基づく遅延の発生を抑制できる。
(5)動作例5
動作例5について、図18を用いて、説明する。図18は、動作例5を説明するための図である。上述の説明と同様の部分については、説明を省略する。
動作例5は、PUCCH関連情報が送達確認情報(ACK/NACK)であるケースである。
図18に示すように、eNB200は、下りリンク情報(DL TRAFFIC)を送信する。wUE150は、wUE150宛ての下りリンク情報の受信を試みる。eNB200は、C−RNTI(Cell−Radio Network Temporary Identifier)をwUE150へ割り当てる。C−RNTIは、eNB200からの下りリンク情報を取得するための識別子である。eNB200は、wUE150へ割り当てたC−RNTIを用いて、wUE150宛ての下りリンク情報をエンコード(符号化)できる。eNB200は、エンコードされた下りリンク情報を送信する。
wUE150は、eNB200に割り当てられたC−RNTI(Cell−Radio Network Temporary Identifier)を用いて、受信した下りリンク情報のデコードを試みる。
UE100は、eNB200又はwUE150からC−RNTIを受信する。C−RNTIは、wUE150が保持するC−RNTIと同じものである。C−RNTIは、中継用の設定情報に含まれていてもよい。eNB200は、UE100に対して、wUE150のC−RNTIと同じC−RNTIを設定してもよい(割り当てもよい)。UE100は、中継用の接続を確立する際に、eNB200又はwUE150からC−RNTIを受信してもよい。
UE100は、C−RNTIを用いて、wUE150宛ての下りリンク情報の受信を試みる。UE100は、下りリンク情報に対する送達確認情報を受け取る場合又はNACKに対する再送を実行する場合に、wUE150宛ての下りリンク情報の受信を試みてもよい。具体的には、UE100は、C−RNTIを用いて、受信した下りリンク情報のデコードを試みる。UE100は、下りリンク情報のデコードが成功することにより、下りリンク情報を取得する。UE100は、UE100自身宛の下りリンク情報ではなにもかかわらず、wUE150用のC−RNTIを用いることにより、下りリンク情報を取得できる。
wUE150は、下りリンク情報の受信又はデコードに失敗した場合、送達確認情報として否定情報(NACK)をUE100へ送信する。wUE150は、受信に失敗した下りリンク情報を示す識別子(例えば、DL プロセスID)と共にNACKを送信してもよい。wUE150は、MACヘッダ又はMAC CEにより、再送のための識別子を含めてもよい。
UE100は、送達確認情報がNACKであることに応じて、eNB200の代わりに、下りリンク情報の送信(再送)を行ってもよい。UE100は、サイドリンクにより、下りリンク情報を送信できる。「再送」は、wUE150にとっての再送である。UE100は、下りリンク情報の送信が初送であってもよい。
UE100は、wUE150からの下りリンク情報を示す識別子に基づいて、送信すべき下りリンク情報を特定してもよい。UE100は、下りリンク情報を送信する場合、NACKに対する再送であることを示す情報を含めてもよい。UE100は、wUE150から受信した再送のための識別子と同一の識別子と共に下りリンク情報を送信してもよい。UE100は、SCI(Sidelink Control Information)、MACヘッダ又はMAC CEなどにより、当該識別子をwUE150へ送信してもよい。
UE100は、DL MIMO(Multiple−Input and Multiple−Output)が実行されている場合には、多重されている下りリンク情報(DL TRAFFIC)毎に、wUE150へ送信してもよい。すなわち、UE100は、下りリンク情報毎に異なるLCID(Logical Channel ID)を対応付けても良い。UE100は、各LCIDを用いて、下りリンク情報毎にwUE150へ送信してもよい。
eNB200は、UE100に対して再送のための設定情報を送信してもよい。設定情報は、再送パケットをRLC層において分割しない設定値を含んでいてもよい。設定値は、TBS(Transport Block Size)、MCS、RB(Resource Brock)の少なくともいずれかであってもよい。UE100は、設定値を選択できる場合には(モード2送信)、再送パケットがRLC層において分割されない設定値を選択してもよい。これにより、再送パケットがRLC層において分割されないため、UE100の処理負荷を低減できる。
UE100は、下りリンク情報の再送として、下りリンク情報を繰り返し送信してもよい。UE100は、例えば、4回繰り返し送信を行ってもよい。繰り返し送信では、同一の下りリンク情報が送信される。UE100は、HARQ処理による再送を行ってもよい。HARQ処理による再送では、例えば、冗長ビットの負荷などにより、同一の下りリンク情報が送信されなくてもよい。
UE100は、下りリンク情報を送信(再送)する場合に、eNB200から送信された下りリンク情報に用いられたRV(Redundancy Version)値の続きとなるRV値(2回目の送信に用いるRV値)を用いなくてもよい。UE100は、新たなRV値を用いて下りリンク情報を送信してもよい。新たなRV値は、下りリンク情報の送信に用いられたRV値(1回目の送信に用いられたRV値)と無関係な値であってもよい。UE100は、新たなRV値として用いる所定値を自律的に選択してもよい。例えば、UE100は、仕様書により予め規定された所定値を新たなRV値として選択してもよい。UE100は、所定値をeNB200から通知されてもよい。eNB200は、例えば、所定値を設定情報によりUE100へ設定してもよい。
wUE150は、UE100から送信(再送)された下りリンク情報を受信する。wUE150は、上述と同様に、UE100からの下りリンク情報に対する送達確認情報をさらにUE100へ送信してもよい。wUE150は、UE100からの下りリンク情報の受信しに失敗した場合には、さらにNACKを送信してもよい。UE100は、サイドリンクに基づく繰り返し送信により下りリンク情報が再送される場合には、下りリンク情報の受信の成功/失敗にかかわらず、送達確認情報を送信しなくてもよい。
UE100は、NACKを受信した場合には、下りリンク情報の送信(再送)をさらに実行してもよい。UE100は、再送を実行せずに、NACKをeNB200へ転送してもよい。
eNB200は、UE100からNACKを受信した場合には、第2の下りリンク経路(Uu)を介して、下りリンク情報の再送を実行してもよい。
eNB200は、UE100からACKを受信した場合には、(RLC層/MAC層において)送信済みの下りリンク情報に対応するパケットを破棄する処理を実行してもよい。eNB200は、UE100が再送することを知っている場合には、下りリンク情報を送信が成功したものとみなしてもよい。すなわち、eNB200は、送達確認情報を受信しなくても、下りリンク情報に対応するパケットを破棄する処理を実行してもよい。eNB200は、UE100及び/又はwUE150への設定(情報)により、UE100が再送することを知っていてもよい。UE100は、UE100が再送する(再送した)ことをeNB200へ通知してもよい。UE100は、下りリンク情報の受信に成功したことをeNB200へ通知してもよい。eNB200は、UE100からの通知により、UE100が再送することを知ってもよい。
以上のように、UE100が、eNB200の代わりに、下りリンク情報の再送を行うため、eNB200の負荷を低減することができる。eNB200は、wUE150が拡張カバレッジにいる場合には、繰り返し送信(Repetition)を実行しなければならない。このような場合には、無線リソースを節約できるため、周波数利用効率が改善できる。
(6)動作例6
動作例6について、図19及び図20を用いて説明する。図19及び図20は、動作例6を説明するための図である。上述の説明と同様の部分については、説明を省略する。
動作例6は、動作例5と同様に、PUCCH関連情報が送達確認情報(ACK/NACK)であるケースである。動作例6は、wUE150がDRX動作を実行している場合に適用されてもよい。
図19を用いて、第2の上りリンク経路(Uu)により送達確認情報(ACK/NACK)が伝送されるケースについて説明する。
図19に示すように、ステップS110において、eNB200は、下りリンク情報(DLトラフィック)をwUE150へ送信する。
ステップS120において、wUE150は、送達確認情報(HARQ ACK/NACK)をeNB200へ送信する。例えば、wUE150は、eNB200から下りリンク情報を受信してから4サブフレーム後に、送達確認情報を送信する。
eNB200は、第2の上りリンク経路(Uu)を介してwUE150から送達確認情報を受信する場合には、下りリンク情報を送信してから所定期間が経過するまでに送達確認情報を受信すると見込んでもよい。例えば、eNB200は、所定期間(4サブフレーム+α(伝搬遅延時間))が経過するまでに送達確認情報を受信すると見込んでもよい。eNB200は、送達確認情報をwUE150から受信する。
eNB200は、所定期間までに送達確認情報を受信しなかった場合には、RLC層/MAC層において送信済みの下りリンク情報の処理を開始してもよい。例えば、eNB200は、HARQ再送処理を開始してもよい。eNB200は、パケット/DLプロセスIDの破棄(フラッシュ)を開始してもよい。
eNB200は、NACKを受信した場合又はACKを受信しなかった場合、ステップS130の処理を実行する。
wUE150は、下りリンク情報の受信に応じて、第1タイマ(DL HARQ RTT(Round Trip Time)タイマ)を起動する。第1タイマは、MACエンティティによるDL HARQ再送が期待される前の最小量のサブフレームを計測するためのタイマである。すなわち、第1タイマは、eNB200が再送を開始しない期間を計測するためのタイマである。例えば、第1タイマは、8サブフレームの経過により満了する。DRXについて設定されているwUE150は、第1タイマが満了するまで、eNB200からの下りリンク情報(例えば、PDCCH)のモニタを行わなくてもよい。
wUE150は、第1タイマの満了に応じて、下りリンク情報(例えば、PDCCH)のモニタを開始する。wUE150は、モニタの開始に従って、第2タイマ(drx−RetransmissionTimer)を起動する。第2タイマは、DL再送が受信されるまで連続したPDCCHサブフレームの最大量を計測するためのタイマである。すなわち、第2タイマは、UE100(MACエンティティ)が、下りリンク情報を受信するまで、継続的にモニタする期間(Active Time)を計測するためのタイマである。
ステップS130において、eNB200は、下りリンク情報を再送する。eNB200は、UE100がモニタする期間(Active Time)に下りリンク情報を再送してもよい。eNB200は、UE100に対して、第1タイマ及び第2タイマを設定することにより、UE100がモニタする期間を把握することができる。
次に、図20を用いて、第1の上りリンク経路(SL)により送達確認情報(ACK/NACK)が伝送されるケースについて説明する。
ステップS205において、eNB200は、第3タイマ(3RD timer)の情報をwUE150へ通知してもよい。eNB200は、第4タイマ(4TH timer)の情報をwUE150へ通知してもよい。eNB200は、上述の第1の指定情報と同様に、第3タイマの情報をwUE150へ通知できる。
第3タイマは、eNB200における送達確認情報の受信期間を計測するための情報であってもよい。第3タイマは、第1の上りリンク経路(SL)により送達確認情報を伝送するwUE150に対して、eNB200が再送を開始しない期間を計測するためのタイマであってもよい。第3タイマは、第2タイマ又は第4タイマの起動を開始のトリガとなるタイマであってもよい。eNB200は、第3タイマの情報により、eNB200における送達確認情報の受信期間をwUE150へ通知できる。eNB200は、eNB200における送達確認情報の受信期間(を指定する情報)をwUE150へ通知してもよい。第3タイマ(受信期間)は、第1タイマ(所定期間)よりも満了するまでの期間が長い。
第4タイマは、第1の上りリンク経路(SL)により送達確認情報を伝送するwUE150が、下りリンク情報を受信するまで、継続的にモニタする期間(Active Time)を計測するためのタイマである。第4タイマは、第2タイマよりも満了するまでの期間が長くてもよい。
ステップS210は、ステップS110に対応する。
ステップS220において、wUE150は、第1の上りリンク経路を介してUE100へ送達確認情報を送信する。wUE150は、eNB200から下りリンク情報を受信してからxサブフレーム後に、例えば、サイドリンクにより、送達確認情報をUE100へ送信できる。xは、4よりも小さくてもよい。xは、4よりも大きくてもよい。UE100は、送達確認情報をeNB200へ送信(転送/中継)する。UE100は、eNB200へ送信すべき他の情報よりも優先して、wUE150からの送達確認情報をeNB200へ送信してもよい。これにより、中継に基づく送達確認情報の伝送の遅延を低減することができる。その結果、wUE150におけるActive Timeが満了する前に、eNB200が下りリンク情報を再送できる可能性を高めることができる。
他の情報は、例えば、他のPUCCH関連情報(チャネル状態情報、スケジューリング要求)であってもよい。他の情報は、wUE150からeNB200へ転送(中継)すべきユーザデータであってもよい。他の情報は、UE100のユーザデータであってもよい。
wUE150は、第3タイマが満了するまで、eNB200からの下りリンク情報(例えば、PDCCH)のモニタを行わなくてもよい。
wUE150は、第3タイマの満了に応じて、下りリンク情報(例えば、PDCCH)のモニタを開始する。wUE150は、モニタの開始に従って、第2タイマ(drx−RetransmissionTimer)又は第4タイマを起動してもよい。wUE150は、NACKを送信した場合には、第2タイマ及び第4タイマが満了したとしても、下りリンク情報を受信するまで、モニタを継続してもよい。すなわち、wUE150は、Active Time(DRX in−active状態)を維持してもよい。
wUE150は、送達確認情報と共に送達確認情報の送信タイミングを示す情報をUE100へ送信してもよい。UE100は、送信タイミングを示す情報をeNB200へ送信してもよい。UE100は、送達確認情報の受信タイミングを示す情報を送達確認情報と共にeNB200へ送信してもよい。eNB200は、送信タイミングを示す情報及び/又は受信タイミングを示す情報に基づいて、中継に基づく遅延を把握することができる。eNB200は、遅延に基づいて、PUCCH関連情報を送信すべき経路を変更するか否かを決定してもよい。第4タイマが、UE100の送達確認情報の送信タイミングにより起動する場合には、eNB200は、送信タイミングを示す情報及び/又は受信タイミングを示す情報に基づいて、第4タイマの起動時間を推定できる。
eNB200は、上述の所定期間(例えば、4サブフレーム+α(伝搬遅延時間))が経過するまでにwUE150の送達確認情報を受信できない場合であっても、下りリンク情報(パケット)/DLプロセスIDの破棄(フラッシュ)をせずに、下りリンク情報(パケット)/DLプロセスIDを保持し続けてもよい。eNB200は、送達確認情報を受信するまで、下りリンク情報(パケット)/DLプロセスIDを保持し続けてもよい。
eNB200は、NACKを受信した場合には、下りリンク情報の再送を開始してもよい。eNB200は、受信期間が経過しても送達確認情報を受信できないことに応じて、下りリンク情報の再送を開始してもよい。
ステップS230において、eNB200は、下りリンク情報を再送する。eNB200は、UE100がモニタする期間(Active Time)に下りリンク情報を再送してもよい。eNB200は、UE100に対して、第3タイマ及び第4タイマ(又は第2タイマ)を設定することにより、UE100がモニタする期間を把握することができる。
以上によれば、eNB200は、送達確認情報の受信タイミングが、4サブフレームより遅くなったとしても、再送制御を適切に実行することが可能である。
(7)動作例7
動作例7について、図21を用いて、説明する。図21は、動作例7を説明するための図である。上述の説明と同様の部分については、説明を省略する。
動作例7は、動作例6と同様に、PUCCH関連情報が送達確認情報(ACK/NACK)であるケースである。動作例7では、wUE150が、下りリンク情報の送信に気付いていないケースについて、説明する。
図21に示すように、wUE150は、eNB200からのDCIの受信に失敗した場合、eNB200から下りリンク情報が送信されていることを把握できない。このため、wUE150は、送達確認情報をUE100(eNB200)へ送信する動作を実行しない(No feedback transmission)。
そこで、eNB200は、上述の第1タイマから第4タイマの少なくともいずれかに基づくwUE150のモニタ期間(Active Time)により再送タイミングを算出しなくてもよい。eNB200は、DRXサイクル(short/long DRX cycle)により再送タイミングを算出してもよい。DRXサイクルは、PDCCHのモニタを免除される期間(非アクティブの可能な期間)の後に続くモニタ期間(Active Time/On Duration)の周期的な繰り返しを特定する。
eNB200は、送達確認情報を受信しないことに応じて、wUE150へ設定したDRXサイクルに基づいて、再送タイミングを算出してもよい。eNB200は、DRXサイクルに基づいて、wUE150のモニタ期間を算出してもよい。eNB200は、算出した再送タイミングに基づいて、下りリンク情報を再送してもよい。eNB200は、モニタ期間内に下りリンク情報を再送できる。
wUE150は、第1の上りリンク経路(SL)により送達確認情報(ACK/NACK)を伝送する場合には、下りリンク情報(の再送)を受信するために、第2タイマ(drx−RetransmissionTimer)に基づくモニタ期間(Active Time)を算出しなくてもよい。wUE150は、DRXサイクルに基づくモニタ期間に基づいて、下りリンク情報(の再送)のモニタを実行してもよい。
以上によれば、wUE150が、eNB200からのDCIの受信に失敗した場合であっても、下りリンク情報(の再送)を受信することができる。
(8)動作例8
動作例8について、図22を用いて、説明する。図22は、動作例8を説明するための図である。上述の説明と同様の部分については、説明を省略する。
動作例8は、PUCCH関連情報がスケジューリング要求であるケースである。
動作例8では、wUE150には、第1の上りリンク経路(SL)によりスケジューリング要求を伝送する設定がなされている。
ステップS310において、wUE150に、第1の上りリンク経路(SL)により上りリンク情報を送信するために、モード1送信が設定される。wUE150は、eNB200からの設定情報を受信することにより、モード1送信が設定されてもよい。従って、設定情報は、上りリンク情報をUE150へ送信する場合に、eNB200から割り当てられた無線リソースを用いる設定を示す。wUE150に、近傍サービスを利用した中継(ProSe UE−to−Network Relaying)の設定情報に基づいて、モード1送信が設定されてもよい。wUE150に、設定情報により、第1の上りリンク経路(SL)により上りリンク情報を送信する設定がなされてもよい。eNB200は、設定情報を、個別シグナリング(例えば、RRC再設定メッセージなど)及び/又はブロードキャストシグナリング(例えば、SIB)により、wUE150へ送信してもよい。
ステップS320において、wUE150において、上りリンク情報が発生する。
ステップS330において、wUE150は、上りリンク情報をUE100へ送信するための無線リソースが割り当てられているか否かを判定する。wUE150は、無線リソースが割り当てられている場合には、ステップS340の処理を実行する。wUE150は、無線リソースが割り当てられていない場合には、ステップS350の処理を実行する。
ステップS340において、wUE150は、モード1送信により上りリンク情報をUE100へ送信する。すなわち、wUE150は、eNB200から割り当てられた無線リソースを用いて、上りリンク情報をUE100へ送信する。UE100は、上りリンク情報をeNB200へ送信(転送/中継)する。
ステップS350において、wUE150は、モード2送信によりスケジューリング要求をUE100へ送信する。
wUE150は、上りリンク情報送信用の無線リソースがeNB200から割り当てられていないため、リソースプールの中から無線リソースを自律的に選択する。すなわち、wUE150には、モード1送信の設定がなされているにもかかわらず、wUE150は、例外的に、モード2送信の動作を実行する。
リソースプールは、複数の無線リソースにより構成される。リソースプールは、端末間通信用のリソースプールであってもよい。リソースプールは、スケジューリング要求用のリソースプールであってもよい。リソースプールは、例外的なリソースプールであってもよい。
リソースプールの情報は、上述の設定情報に含まれていてもよい。wUE150は、上りリンク情報が発生した場合に、例えば、SIBにより、eNB200からブロードキャストされているリソースプールの情報を取得してもよい。wUE150は、リソースプールの情報に基づいて、リソースプールを特定できる。
wUE150は、選択した無線リソースを用いて、スケジューリング要求をUE100へ送信する。スケジューリング要求は、発生した上りリンク情報を送信するための無線リソースをeNB200へ要求するためのものである。wUE150は、スケジューリング要求と共に上りリンク情報のデータ量を示す情報を送ってもよい。
UE100は、wUE150からのスケジューリング要求をeNB200へ送信(転送/中継)する。UE100は、モード1送信用の無線リソースが割り当てられるまでは、モード2送信用のリソースプールをモニタしていてもよい。UE100は、wUE150へ設定される設定情報をeNB200から受信していてもよい。UE100は、wUE150から設定情報(リソースプールの情報)を受信していてもよい。UE100は、wUE150のリレーUEとして動作する場合に、eNB200からリソースプールの情報を(例えば、SIBにより)予め取得してもよい。
eNB200は、第1の上りリンク経路(SL)を介してwUE150(UE100)から受信したスケジューリング要求に基づいて、wUE150へ無線リソースを割り当てる。eNB200は、第2の下りリンク経路(Uu)を介して、割り当てた無線リソースの情報をwUE150(及びUE100)へ通知する。
wUE150は、割り当てられた無線リソースを用いて、モード1送信により、UE100へ上りリンク情報を送信する。UE100は、wUE150からの上りリンク情報をeNB200へ送信(転送/中継)する。
以上によれば、wUE150は、モード1送信が設定されている場合であっても、無線リソースプールが割り当てられていない場合には、例外的に、モード2送信を実行できる。これにより、wUE150は、上りリンク情報を遅延なく送信することができる。
[その他の実施形態]
上述した実施形態によって、本出願の内容を説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本出願の内容を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述では、リモートUEとネットワークとの間において伝送される制御情報として、RRC層における制御情報(リレーUEに関する制御情報)を中心に説明したが、これに限られない。制御情報は、RRC層以外の制御情報であってもよい。例えば、制御情報は、物理層、RLC層、PDCP層、NAS層の少なくともいずれかにおける制御情報であってもよい。リモートUEとネットワークとの間において制御情報が伝送可能であることにより、ネットワークは、リモートUEに関する制御情報を、通常のUE100に関する制御情報と同様に認識することができる。これにより、ネットワーク(例えば、eNB200、MME300など)は、リモートUEを通常のUE100と同様に制御することができる。例えば、リモートUEは、通常のUE100と同様に、ネットワークに位置登録を行うことが可能である。これにより、ネットワークは、リモートUEに対して、適切に(通信)サービスを提供することが可能である。
上述の動作例6において、UE100は、wUE150宛ての下りリンク情報の受信に失敗した場合には、wUE150からのNACKをeNB200へ送信してもよい。
UE100は、wUE150宛ての下りリンク情報の受信に失敗した場合には、以下の通知をeNB200へ送ってもよい。UE100は、UE100が下りリンク情報の受信に失敗したことを示す通知をeNB200へ送ってもよい。UE100は、UE100が再送しない(再送できない)ことを示す通知を送ってもよい。UE100は、下りリンク情報の受信を試みない場合(すなわち、再送処理を実行しない場合)に、当該通知をeNB200へ送ってもよい。UE100は、wUE150からのNACKを受信する前/受信に関係なく当該通知をeNB200へ送ってもよい。eNB200は、UE100からの通知により、UE100が再送しないことを知ることができる。eNB200は、UE100からNACKを受信した場合には、第2の下りリンク経路(Uu)を介して、下りリンク情報の再送を実行してもよい。
eNB200は、UE100が下りリンク情報の受信に失敗したことを示す通知をUE100から受信した場合には、第2の下りリンク経路(Uu)を介して、下りリンク情報の再送を実行してもよい。UE100の位置とwUE150の位置が近いため、wUE150も受信に失敗している可能性が高いためである。これにより、wUE150へ下りリンク情報が再送されるまでの遅延時間を減少できる。
上述において、リレーUEとリモートUEとの間のシグナリングは、サイドリンク信号(PC5シグナリング)を中心に説明したが、これに限られない。リレーUEとリモートUEとの間のシグナリングは、non−3GPPインターフェイスを介したシグナリングであってもよい。リレーUEとeNB200との間のシグナリングは、LTEシステムにおけるシグナリングであってもよい。リレーUE及びリモートUEは、non−3GPPインターフェイス上にRRC層を有してもよい。リレーUE及びリモートUEは、当該RRC層を用いて制御情報を伝送してもよい。
上述した実施形態では、リモートUEとして、wUE150(ウェアラブルUE)を例に挙げて説明したが、これに限られない。wUE150は、通常のUE100であってもよい。移動体(例えば、車両)においてネットワークに接続される通信装置と、移動体内のUE(又は移動体内のIoT(Internet of Things)デバイス)とにおいて上述の内容が適用されてもよい。人が介在しない通信であるマシンタイプコミュニケーション(MTC:Machine Type Communication)用の通信装置どうしにおいて上述の内容が適用されてもよい。
上述した実施形態に係る動作(動作例)は、適宜組み合わせて実行されてもよい。上述した各シーケンスにおいて、必ずしも全ての動作が必須の構成ではない。例えば、各シーケンスにおいて、一部の動作のみが実行されてもよい。
上述した実施形態では特に触れていないが、上述した各ノード(UE100、eNB200など)のいずれかが行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
或いは、UE100及びeNB200のいずれかが行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサ)によって構成されるチップが提供されてもよい。
上述した実施形態では、移動通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本出願に係る内容を適用してもよい。
[付記]
(1)検討
(A)中継を介したUE終端サービス
現在のProSe UE−to−NW Relayスキームに関して、リレーUEは、リモートUE報告手順を実行し、当該手順は、リレーUEが、リレーUEとのPC5接続を確立するリモートUEの情報をNW(ネットワーク)に通知し、NWがリモートUEへ/からのトラフィックを送信/受信が可能になることを意味する。しかしながら、リモートUEが現在の仕様に基づいてUE終端サービスを受信したい場合、リモートUEは、送信に利用可能なトラフィックを有していなくても、リレーUEとのPC5接続を維持する必要がある。「この研究の主な目的は、進化したリモートUE(例えばウェアラブルデバイス)の電力効率に対処することである」という意見があり、従って、UE終端サービスが、リレーUEとのPC5接続を確立しないリモートUEに到達できる方法を検討すべきである。
提案1: UE終端サービスが、リレーUEとのPC5接続を確立していないリモートUEに到達できる方法を検討すべきである。
リレーUEがリモートUEのトラフィックの到着を知る方法を検討すべきできある。現在のL3 ProSe UE−NWリレーアーキテクチャによれば、RRC_CONNECTEDのリレーUEは、リモートUE終端サービスの到着を判定するために、リモートUEのIPアドレスを使用する。たとえRRC_IDLEのリレーUEがこの方式を再利用することができたとしても、RRC_IDLEのリレーUEは、RRC接続確立手順の完了後にリモートUE終端サービスの到着を認識するため、リモートUEへのトラフィックが遅延することがある。従って、リモートUEトラフィックの到着をリレーUEに通知するためにページングスキームを拡張することが有用であり得る。
提案2:リモートUEトラフィックの到着をリレーUEに通知するためにページングスキームを拡張するかどうかを検討すべきである。
(B)CPリレー
CP(Control Plane)リレーを考慮して、リモートUEが拡張カバレッジ内にあると仮定すると(図23)、CPリレーは、リモートUEの電力効率を改善するのに役立つ。拡張されたカバレッジ内のリモートUEは、シグナリングメッセージを繰り返し送信/受信する必要があり得るので、リモートUEが、多くの繰り返しを設定される(configured)場合、CPシグナリングを中継することは、リモートUEの電力効率を改善するのに役立つ。
拡張されたカバレッジ内のRRC接続確立手順に関して、CPリレーは、リモートUEがランダムアクセスプリアンブルを繰り返し送信する必要性を低減するのにも役立つであろう。これは、このシナリオの下でリモートUEの電力効率も改善するはずである。
提案3:拡張カバレッジ内のリモートUEが中継を介してRRC接続確立手順を開始できるようにすべきである。
米国仮出願第62/402230号(2016年9月30日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。