JP6709459B2 - 通信制御方法、無線端末及びプロセッサ - Google Patents

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Description

本願は、通信システムにおいて用いられる通信制御方法に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、近傍サービス(ProSe:Proximity−based Services)の仕様策定が進められている。
ここで、ProSeには、第1の無線端末(ProSe UE−to−Network Relay)が、ネットワーク圏外の第2の無線端末(Remote UE)とネットワークとの間で第2の無線端末のデータ(トラフィック)を中継するUE・ネットワーク中継が含まれる。
3GPP技術仕様書 「TS 23.303 V12.4.0」 2015年3月19日
一実施形態に係る通信制御方法では、近傍端末を発見するためのディスカバリの実行によって、第1の無線端末及び第2の無線端末の少なくとも一方の無線端末が、他方の無線端末を発見する。前記少なくとも一方の無線端末が、前記他方の無線端末を発見したことをネットワーク装置に報告する。前記ネットワーク装置が、前記第1の無線端末がセルのカバレッジ内に位置している間に、前記第2の無線端末が近傍サービスの利用による中継を実行するための準備を、前記第1の無線端末及び前記第2の無線端末の少なくとも一方に要求する。
一実施形態に係る通信制御方法では、近傍端末を発見するためのディスカバリの実行によって、第1の無線端末が、セルのカバレッジ内に位置する間に第2の無線端末を発見する。前記第1の無線端末が、前記第1の無線端末と前記セルを管理する基地局との間の無線リンク障害を検知した場合に、前記第2の無線端末に近傍サービスの利用による中継を実行してもらうための動作を開始する。
一実施形態に係る通信制御方法では、第2の無線端末が、第1の無線端末にとって、近傍サービスの利用による中継を実行する中継ノードである場合、前記第1の無線端末は、セルのカバレッジ内に移動した後、前記第2の無線端末を介さずにデータを受け取るための情報を基地局に送信する。
一実施形態に係る通信制御方法では、第2の無線端末が、第1の無線端末にとって、近傍サービスの利用による中継を実行する中継ノードであった場合に、前記第1の無線端末が、前記第2の無線端末の中継に関する情報を、第3の無線端末に送信する。前記第3の無線端末が、前記第1の無線端末から受信した前記情報をネットワーク装置に通知する。前記ネットワーク装置は、前記第3の無線端末から受信した前記情報に基づいて、前記第1の無線端末のデータを前記第3の無線端末へ送る。
図1は、LTEシステムの構成を示す図である。 図2は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 図3は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 図4は、実施形態に係るUE・ネットワーク中継を説明するための図である。 図5は、UE100のブロック図である。 図6は、eNB200のブロック図である。 図7は、第1実施形態に係る動作を説明するための図である。 図8は、第1実施形態に係る動作を説明するためのシーケンス図である。 図9は、第1実施形態に係る動作を説明するための図である。 図10は、第1実施形態の変更例1を説明するためのシーケンス図である。 図11は、第1実施形態の変更例2を説明するためのシーケンス図である。 図12は、第2実施形態を説明するための図である。 図13は、第2実施形態を説明するためのシーケンス図である。 図14は、第3実施形態を説明するための図である。 図15は、第3実施形態を説明するためのシーケンス図である。
[実施形態の概要]
しかしながら、現状の仕様では、UE・ネットワーク中継の詳細が策定されていないため、UE・ネットワーク中継を有効に活用できない可能性がある。
第1実施形態に係る通信制御方法では、近傍端末を発見するためのディスカバリの実行によって、第1の無線端末及び第2の無線端末の少なくとも一方の無線端末が、他方の無線端末を発見する。前記少なくとも一方の無線端末が、前記他方の無線端末を発見したことをネットワーク装置に報告する。前記ネットワーク装置が、前記第1の無線端末がセルのカバレッジ内に位置している間に、前記第2の無線端末が近傍サービスの利用による中継を実行するための準備を、前記第1の無線端末及び前記第2の無線端末の少なくとも一方に要求する。
第1実施形態(変更例2)に係る通信制御方法では、近傍端末を発見するためのディスカバリの実行によって、第1の無線端末が、セルのカバレッジ内に位置する間に第2の無線端末を発見する。前記第1の無線端末が、前記第1の無線端末と前記セルを管理する基地局との間の無線リンク障害を検知した場合に、前記第2の無線端末に近傍サービスの利用による中継を実行してもらうための動作を開始する。
第2実施形態に係る通信制御方法では、前記第2の無線端末が、前記第1の無線端末にとって、近傍サービスの利用による中継を実行する中継ノードである場合、前記第1の無線端末は、セルのカバレッジ内に移動した後、前記第2の無線端末を介さずにデータを受け取るための情報を基地局に送信する。
第3実施形態に係る通信制御方法では、第2の無線端末が、第1の無線端末にとって、近傍サービスの利用による中継を実行する中継ノードであった場合に、前記第1の無線端末が、前記第2の無線端末の中継に関する情報を、第3の無線端末に送信する。前記第3の無線端末が、前記第1の無線端末から受信した前記情報をネットワーク装置に通知する。前記ネットワーク装置は、前記第3の無線端末から受信した前記情報に基づいて、前記第1の無線端末のデータを前記第3の無線端末へ送る。
[第1実施形態]
(移動通信システム)
以下において、第1実施形態に係る移動通信システムであるLTEシステムについて説明する。図1は、LTEシステムの構成を示す図である。
図1に示すように、LTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。また、セルラネットワークのオペレータにより管理されない外部ネットワークには、Server400が設けられる。
UE100は、無線端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、セル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータ(以下、単に「データ」という)のルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能等を有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300と、P−GW(Packet Data Network Gateway)350とを含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行う。S−GWは、データの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。E−UTRAN10及びEPC20は、ネットワークを構成する。P−GW350は、外部ネットワークから(及び外部ネットワークに)ユーザデータを中継する制御を行う。
Server400は、ProSeアプリケーションサーバ(ProSe Application Server)である。この場合、Server400は、ProSeにおいて用いられる識別子を管理する。例えば、Server400は、「EPC ProSe ユーザID」及び「ProSeファンクションID」を記憶する。また、Server400は、「アプリケーションレイヤユーザID」と「EPC ProSe ユーザID」とをマッピングする。
図2は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図2に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセス手順等を行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のためのメッセージ(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッド状態(コネクティッド状態)であり、そうでない場合、UE100はRRCアイドル状態(アイドル状態)である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理等を行う。
図3は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図3に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより1つのリソースエレメント(RE)が構成される。また、UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に下りリンク制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される領域である。PDCCHの詳細については後述する。また、各サブフレームの残りの部分は、主に下りリンクデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に上りリンク制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される領域である。各サブフレームにおける残りの部分は、主に上りリンクデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。
(近傍サービス)
以下において、近傍サービス(ProSe:Proximity−based Services)について説明する。ProSeにおいて、複数のUE100は、eNB200を介さない直接的な無線リンクを介して各種の信号を送受信する。ProSeにおける直接的な無線リンクは、「サイドリンク(Sidelink)」と称される。
「Sidelink」は、直接ディスカバリ及び直接通信のためのUE−UE間インターフェイスである。「Sidelink」は、PC5インターフェイスに対応する。PC5は、直接ディスカバリ、直接通信及び近傍サービスによるUE・ネットワーク中継のための制御及びユーザプレーンのために用いられる近傍サービスを利用可能なUE間の参照点である。PC5インターフェイスは、ProSeにおけるUE−UE間インターフェイスである。
ProSeのモードとしては、「直接ディスカバリ(Direct Discovery)」及び「直接通信(Direct Communication)」の2つのモードが規定されている。
直接ディスカバリは、特定の宛先を指定しないディスカバリ信号をUE間で直接的に伝送することにより、相手先を探索するモードである。また、直接ディスカバリは、PC5を介してE−UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)における直接無線信号を用いて、UEの近傍における他のUEを発見するための手順である。或いは、直接ディスカバリは、E−UTRA技術で2つのUE100の能力のみを用いて、近傍サービスを実行可能な他のUE100を発見するために近傍サービスを実行可能なUE100によって採用される手順である。直接ディスカバリは、UE100がE−UTRAN(eNB200(セル))によってサービスが提供される場合にのみ、サポートされる。UE100は、セル(eNB200)に接続又はセルに在圏している場合、E−UTRANによってサービスが提供され得る。
ディスカバリ信号(ディスカバリメッセージ)の送信(アナウンスメント)のためのリソース割り当てタイプには、UE100が無線リソースを選択する「タイプ1」と、eNB200が無線リソースを選択する「タイプ2(タイプ2B)」と、がある。
「Sidelink Direct Discovery」プロトコルスタックは、物理(PHY)層、MAC層、及びProSeプロトコルを含む。UE(A)の物理層とUE(B)の物理層との間では、物理サイドリンクディスカバリチャネル(PSDCH)と称される物理チャネルを介してディスカバリ信号が伝送される。UE(A)のMAC層とUE(B)のMAC層との間では、サイドリンクディスカバリチャネル(SL−DCH)と称されるトランスポートチャネルを介してディスカバリ信号が伝送される。
直接通信は、特定の宛先(宛先グループ)を指定してデータをUE間で直接的に伝送するモードである。また、直接通信は、いずれのネットワークノードを通過しない経路を介してE−UTRA技術を用いたユーザプレーン伝送による、近傍サービスを実行可能である2以上のUE間の通信である。
直接通信のリソース割り当てタイプには、直接通信の無線リソースをeNB200が指定する「モード1」と、直接通信の無線リソースをUE100が選択する「モード2」と、がある。
直接通信プロトコルスタックは、物理(PHY)層、MAC層、RLC層、及びPDCP層を含む。UE(A)の物理層とUE(B)の物理層との間では、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を介して制御信号が伝送され、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を介してデータが伝送される。また、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)を介して同期信号等が伝送されてもよい。UE(A)のMAC層とUE(B)のMAC層との間では、サイドリンク共有チャネル(SL−SCH)と称されるトランスポートチャネルを介してデータが伝送される。UE(A)のRLC層とUE(B)のRLC層との間では、サイドリンクトラフィックチャネル(STCH)と称される論理チャネルを介してデータが伝送される。
(UE・ネットワーク中継)
以下において、UE・ネットワーク中継について、図4を用いて説明する。図4は、実施形態に係るUE・ネットワーク中継を説明するための図である。
図4において、リモートUE(Remote UE)は、ネットワーク圏外(Outof−Network)に位置するUEである。すなわち、リモートUEは、セルのカバレッジ外に位置する。従って、リモートUEは、E−UTRAN10によって直接サービスが提供されないUE100(E−UTRAN10によってサーブ(serve)されないUE100)である。また、リモートUE100は、後述するリレーUEを介してパケットデータネットワーク(PDN:Packet Data Network)と通信できる。リモートUEは、公衆安全(Public Safety)のためのUE(ProSe−enabled Public Safety UE)であってもよい。
なお、「ProSe−enabled Public Safety UE」は、HPLMNが公衆安全のための使用を許可するように構成されている。「ProSe−enabled Public Safety UE」は、近傍サービスを利用可能であり、近傍サービスにおける手順及び公衆安全のための特定の能力をサポートしている。例えば、「ProSe−enabled Public Safety UE」は、公衆安全のための情報を近傍サービスにより送信する。公衆安全のための情報とは、例えば、災害(地震・火災など)に関する情報、消防関係者又は警察関係者に用いられる情報などである。
リモートUEは、後述するように、リレーUEからProSe中継サービスを提供される。ProSe中継サービスが提供されるリモートUEとProSe中継サービスを提供するリレーUEとの間で、UE・ネットワーク中継が実行される。
リレーUE(ProSe UE−to Network Relay)は、ProSe中継サービスをリモートUEのために提供する。具体的には、リレーUEは、リモートUEのためにパケットデータネットワークとの通信のサービス継続性を提供する。従って、リレーUEは、リモートUEとネットワークとの間でデータ(ユニキャストトラフィック)を中継する。リレーUEは、近傍サービス(直接通信)によりリモートUEのデータ(トラフィック)を中継する。具体的には、リレーUEは、PC5インターフェイスを介してリモートUEから受信したデータ(上りトラフィック)を、Uuインターフェイス(LTE−Uu)又はUnインターフェイス(LTE−Un)を介してeNB200に中継する。また、リレーUEは、Uuインターフェイス又はUnインターフェイスを介してeNB200から受信したデータ(下りトラフィック)をPC5インターフェイスを介してリモートUEへ中継する。
また、リレーUEは、公衆安全のための通信に関係する任意のタイプのトラフィックを中継できる包括的な機能を提供することができる。
リレーUEとリモートUEは、物理層間でデータ及び制御信号を伝送できる。同様に、リレーUEとリモートUEは、MAC層間、RLC層間及びPDCP層間でデータ及び制御信号を伝送できる。さらに、リレーUEは、PDCP層の上位層としてIPリレー(IP−Relay)層を有してもよい。リモートUEは、PDCP層の上位層としてIP層を有してもよい。リレーUEとリモートUEとは、IPリレー層とIP層との間でデータ及び制御信号を伝送できる。また、リレーUEは、IPリレー層とIP−GW350のIP層との間でデータを伝送できる。
なお、リレーUEは、AS層(Access Stratum)において、ブロードキャストを用いてリモートUEにデータ(トラフィック)を送信できる。リレーUEは、AS層において、ユニキャストを用いてリモートUEにデータを送信してもよい。なお、UE・ネットワーク中継がブロードキャストを用いて実行されている場合、リレーUEとリモートUEとの間において、AS層におけるフィードバックは行われないが、NAS層(Non Access Stratum)におけるフィードバックは行われてもよい。また、UE・ネットワーク中継がユニキャストを用いて実行されている場合、AS層におけるフィードバックが行われてもよい。
(無線端末)
以下において、実施形態に係るUE100(無線端末)について説明する。図5は、UE100のブロック図である。図5に示すように、UE100は、受信部110、送信部120、及び制御部130を備える。
受信部110は、制御部130の制御下で各種の受信を行う。受信部110は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部130に出力する。
なお、UE100は、「ProSe−enabled Public Safety UE」である場合、受信部110は、異なる2つの周波数における無線信号を同時に受信可能である。例えば、UE100は、2つの受信機(2 RX Chain)を有する。UE100は、一方の受信機によりセルラ用の無線信号を受信でき、他方の受信機によりProSe用の無線信号を受信できる。
送信部120は、制御部130の制御下で各種の送信を行う。送信部120は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部130が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
制御部130は、UE100における各種の制御を行う。制御部130は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に使用される情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行うベースバンドプロセッサと、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサは、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサは、後述する各種の処理及び上述した各種の通信プロトコルを実行する。
(基地局)
以下において、実施形態に係るeNB200(基地局)について説明する。図6は、eNB200のブロック図である。図6に示すように、eNB200は、送信部210、受信部220、制御部230、及びバックホール通信部240を備える。
送信部210は、制御部230の制御下で各種の送信を行う。送信部210は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部230が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
受信部220は、制御部230の制御下で各種の受信を行う。受信部220は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部230に出力する。
制御部230は、eNB200における各種の制御を行う。制御部230は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に使用される情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行うベースバンドプロセッサと、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサは、後述する各種の処理及び上述した各種の通信プロトコルを実行する。
バックホール通信部240は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。バックホール通信部240は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信等に使用される。
(第1実施形態に係る動作)
次に、第1実施形態に係る動作について図7から図9を用いて説明する。図7は、第1実施形態に係る動作を説明するための図である。図8は、第1実施形態に係る動作を説明するためのシーケンス図である。図9は、第1実施形態に係る動作を説明するための図である。
第1実施形態では、セルカバレッジ内に位置するUE100−1が、セルカバレッジ外に移動する。
図7(A)に示すように、UE100−1は、初期状態において、eNB200が管理するセル(サービングセル)に在圏する。すなわち、UE100−1は、セルのカバレッジ内に位置する。UE100−1は、eNB200と接続(Cellular connection)を確立している。具体的には、UE100−1は、RRC接続を確立している。UE100−1は、RRCコネクティッド状態である。UE100−1は、eNB200と通信を行う場合に、RRCアイドル状態からRRCコネクティッド状態に移行してもよい。
UE100−2は、eNB200が管理するセル(サービングセル)に在圏する。すなわち、UE100−2は、セルのカバレッジ内に位置する。UE100−2は、eNB200と接続を確立している。具体的には、UE100−2は、RRC接続を確立している。UE100−2は、RRCコネクティッド状態である。UE100−2は、eNB200と通信を行う場合に、RRCアイドル状態からRRCコネクティッド状態に移行してもよい。
UE100−2は、リレーUEとして機能する能力を有する。
図8に示すように、ステップS110において、UE100−1は、セルからの参照信号に対する測定結果に関する測定報告(Measurement Report)をeNB200に送信する。
例えば、UE100−1は、セルごとの下りリンク参照信号(CRS:Cell−specific Reference Signal)に対する測定を行う。測定を行ったUE100−1は、例えば、イベントA2(Event-A2)をトリガとして、測定結果をeNB200に報告する。Event-A2で規定される条件によれば、現在のサービングセルに対する測定結果が、所定閾値以下になった場合に、測定報告が送信される。
eNB200は、UE100−1からの測定報告に基づいて、UE100−1の無線状態を把握することができる。eNB200は、測定報告に基づいて、ステップS120の処理を実行するか否かを判断してもよい。すなわち、eNB200は、測定報告に基づいて、UE100−1にディスカバリ信号の送信を要求するか否かを判断してもよい。eNB200は、測定報告に基づいて、例えば、UE100−1がセルの中央ではなく、セルの端部に位置すると判断した場合に、ステップS120の処理を実行してもよい。或いは、eNB200は、イベントA2をトリガとする測定報告を受信した場合に、ステップS120の処理を実行してもよい。
ステップS120において、eNB200は、UE100−1及びUE100−2のそれぞれにディスカバリ要求(Discovery reuqest)を送信する。ディスカバリ要求は、ディスカバリ信号の送信を要求する情報である。
ディスカバリ要求は、ディスカバリ信号の送信に用いられる時間・周波数リソース又はリソースプールを示す情報を含んでもよい。UE100−1及びUE100−2は、ディスカバリ要求に含まれる情報に基づいて、後述のディスカバリを実行できる。
eNB200は、UE100−1及びUE100−2の一方にディスカバリ要求を送信してもよい。例えば、eNB200は、UE100−2へのディスカバリ要求の送信を省略してもよい。
或いは、eNB200は、UE100−1にのみディスカバリ要求を送信してもよい。eNB200は、UE100−2に、ディスカバリ要求の代わりに、ディスカバリ信号を送信するUEに関する情報(例えば、UE100−1の識別子、ディスカバリ信号の時間・周波数位置(ディスカバリ信号の送信に用いられる時間・周波数リソース又はリソースプール)など)を送信してもよい。
ステップS130Aにおいて、UE100−2は、ProSe中継サービスを提供可能である(又はProSe中継サービスを提供中である)ことを通知するために所定の信号を送信する(Relay notification)。UE100−2は、eNB200からのディスカバリ要求の受信に応じて、所定の信号の送信を開始してもよい。或いは、UE100−2は、ProSe中継サービスを提供している場合(すなわち、自局がリレーUEとして機能している場合)に、所定の信号の送信を開始してもよい。
UE100−2がProSe中継サービスを提供可能であることを通知するために、UE100−2は、以下の少なくともいずれかの方法を用いることができる。
第1の方法では、UE100−2は、所定の信号として同期信号(SLSS)を送信する。同期信号(SLSS)は、ProSeにおける同期を取るための無線信号である。UE100−2は、UE100−2はProSe中継サービスを提供可能であることを通知するために、通常のUE(リレーUEではないUE)が送信する同期信号と異なるように、同期信号を送信する。UE100−2は、通常のUEが送信するセカンダリ同期信号(S−SLSS)の時間位置と異なる時間位置でセカンダリ同期信号(S−SLSS)を送信する。例えば、図9(A)は、通常のUEがセカンダリ同期信号を送信するケースを示し、図9(B)は、リレーUEが、ProSe中継サービスを提供可能であることを通知するために同期信号を送信するケースを示す。図9(B)に示すように、リレーUEは、通常のUEが送信するセカンダリ同期信号よりも早く同期信号を送信する。
なお、UE100−2は、セカンダリ同期信号の周波数位置を変更し、セカンダリ同期信号を送信してもよい。或いは、UE100−2は、プライマリ同期信号(P−SLSS)の時間位置及び/又は周波数位置を、通常のUEが送信するプライマリ同期信号の時間位置及び/又は周波数位置を変更し、プライマリ同期信号を送信してもよい。或いは、UE100−2は、同期信号の信号系列を変更し、同期信号を送信してもよい。
UE100−2は、ProSe中継サービスを提供する能力(リレーUEとしての能力)を有する場合であっても、ProSe中継サービスを提供していない(リレーUEとして機能していない)場合には、通常のUEと同様に同期信号を送信できる。
UE100−1は、通常の同期信号と異なる同期信号を受信することによって、送信元のUE100−2がProSe中継サービスを提供可能であると認識する。
第2の方法では、UE100−2は、所定の信号としてディスカバリ信号(ディスカバリメッセージ)を送信する。UE100−2は、ディスカバリ信号によって、ProSe中継サービスを提供可能であることを報知する(ブロードキャストする)。
例えば、eNB200(又はネットワーク装置)は、ProSe中継サービス用のアプリケーションコード(application code)を確保(reserve)する。eNB200は、確保したアプリケーションコードを用いてディスカバリ信号を送信するように、UE100−2に指示する。UE100−2は、eNB200(又はネットワーク装置)からの指示に基づいて、eNB200からの指示に含まれるアプリケーションコードを用いて、ディスカバリ信号を送信する。UE100−1は、ProSe中継サービス用のアプリケーションコードを用いて送信されたディスカバリ信号を受信することによって、送信元のUE100−2がProSe中継サービスを提供可能であると認識する。
或いは、UE100−2は、ディスカバリ信号にProSe中継サービスを提供可能であることを示す情報要素を含めてもよい。
第3の方法では、UE100−2は、所定の信号として「MasterInformationBlock−SL」メッセージを含む無線信号を送信する。UE100−2は、第1の方法と同様に、「MasterInformationBlock−SL」メッセージの時間位置及び/周波数位置を変更し、「MasterInformationBlock−SL」メッセージを含む無線信号を送信できる。
UE100−2は、「MasterInformationBlock−SL」メッセージの位置が通常の「MasterInformationBlock−SLメッセージの位置と異なる場合に、送信元のUE100−2がProSe中継サービスを提供可能であると認識する。
なお、「MasterInformationBlock−SL」メッセージは、近傍サービスのために用いられる情報(バンド幅(sl−Bandwidth)、サブフレーム割り当て(subframeAssignmentSL)、直接フレーム番号(directFrameNumber)及び直接サブフレーム番号(directSubframeNumber))を含む。
或いは、UE100−2は、「MasterInformationBlock−SL」メッセージにProSe中継サービスを提供可能であることを示す情報要素を含めてもよい。この場合、UE100−2は、「MasterInformationBlock−SL」メッセージの時間位置及び/周波数位置を変更しなくてもよい。
ステップS130Bにおいて、eNB200は、リレーUEに関するリレー情報(Relay information)をUE100−1に送信する。eNB200は、ASシグナルを用いてリレー情報を送信する。eNB200は、リレー情報をユニキャストで送信してもよいし、ブロードキャストで送信してもよい。eNB200は、測定報告を送信したUE100に対して、リレー情報を送信してもよい。
リレー情報は、例えば、近傍サービスにおけるUE100−2の識別子である「ProSe ID」である。リレー情報は、リレーUEの識別子のリストであってもよい。
UE100−1は、リレー情報に基づいて、発見したUEがリレーUEか否かを判断できる。
なお、ステップS130A又はS130Bの一方の動作のみが実行されてもよい。
ステップS140において、UE100−1及びUE100−2は、近傍端末を発見するためのディスカバリ(直接ディスカバリ)を実行する。UE100−1及びUE100−2は、ディスカバリ要求の受信に応じて、ディスカバリを実行できる。UE100−1及びUE100−2は、ディスカバリ要求を受信していない場合、ディスカバリを実行しなくてもよい。
UE100−1は、ディスカバリの実行によって、ディスカバリ信号を送信する。UE100−2は、ディスカバリ信号の受信に基づいて、UE100−1を発見する。UE100−2は、UE100−1を発見した場合、ステップS150の処理を実行できる。その後、UE100−2は、UE100−1にディスカバリ信号を送信してもよい。UE100−1は、UE100−2からのディスカバリ信号の受信に基づいて、UE100−2を発見できる。或いは、UE100−2は、UE100−1へディスカバリ信号を送信した後に、ステップS150の処理を実行してもよい。
なお、UE100−1はディスカバリ要求を受信していない場合であっても、UE100−2の存在を認識した場合に、ディスカバリ信号を送信してもよい。例えば、UE100−1は、ステップS130Aにおける所定の信号の受信に応じて、ディスカバリ信号を送信してもよい。或いは、UE100−1は、ステップS130Bにおけるリレー情報の受信に応じて、ディスカバリ信号を送信してもよい。
本実施形態では、少なくともUE100−2が、UE100−1を発見する。ステップS140において、UE100−1は、UE100−2を発見していなくてもよい。
ステップS150において、UE100−1を発見したUE100−2は、ディスカバリ結果報告(Discovery result report)をeNB200に送信する。ディスカバリ結果報告は、ディスカバリの実行によりUE100−2が発見したUEを報告するための情報である。UE100−2は、ディスカバリ信号の受信によって発見したUE100−2を示す識別子をディスカバリ結果報告に含める。これにより、UE100−2は、UE100−1を発見したことをeNB200に報告する。
UE100−2は、ディスカバリ信号を送信するUEに関する情報に基づいて、ディスカバリ結果報告を送信してもよい。例えば、UE100−2は、当該情報によって特定されるUE(対象UE)を発見した場合に、ディスカバリ結果報告を送信してもよい。UE100−2は、対象UEが発見できない場合、ディスカバリ結果報告を送信しなくてもよい。なお、UE100−1は、例えば、ディスカバリ信号を送信するUEに関する情報に含まれるUE100−1の識別子によって対象UEを特定できる。
eNB200は、ディスカバリ結果報告に基づいて、UE100−2の近傍に存在するUE100を把握する。eNB200は、ディスカバリ結果報告に基づいて、UE100−2がUE100−1を発見した場合、ステップS160の処理を実行できる。なお、eNB200は、UE100−2がUE100−1を発見していない場合であっても、ステップS160の処理を実行してもよい。例えば、eNB200は、UE100−1からのディスカバリ結果報告に基づいて、ステップS160の処理を実行してもよい。
ステップS160において、eNB200は、UE100−2がUE100−1のデータを中継するための準備をUE100−1及びUE100−2に要求する。eNB200は、UE100−1がセルのカバレッジ内に位置している間に、当該準備をUE100−1及びUE100−2に要求する。eNB200は、UE100−1とのRRC接続が確立されている間に、UE100−1に当該準備を要求する。従って、eNB200は、RRCメッセージにより、当該準備を要求できる。
eNB200は、当該準備をUE100−1及びUE100−2の少なくとも一方に要求してもよい。例えば、eNB200は、PC5コネクションをセットアップするための情報(「PC5 Connection setup request」)をUE100−1及びUE100−2の少なくとも一方に送信する。
ステップS170において、UE100−1及びUE100−2は、PC5コネクションをセットアップする。UE100−1及びUE100−2は、UE100−1及びUE100−2の少なくとも一方が受信した「PC5 Connection setup request」に基づいて、PC5コネクションをセットアップする。これにより、UE100−1及びUE100−2は、PC5インターフェイスを介して通信可能となる。従って、PC5コネクションをセットアップすることによって、UE100−2は、UE100−1のデータを中継可能な状態になる。
この状態において、eNB200とUE100−2との間には、RRC接続が確立されている。UE100−2とUE100−1との間には、NAS接続が確立されており、AS接続は確立されていない。Server400とUE100−1との間には、TCPレベルの接続が存在する。
その後、UE100−1は、セルのカバレッジ外へ移動し、ネットワーク圏外に位置するリモートUEになる(図7(B)参照)。UE100−2は、PC5インターフェイスを介してUE100−1のデータを中継する。
なお、eNB200は、UE100−1とのRRC接続が確立されている間、UE100−1のデータをUE100−1へ直接送ってもよい。すなわち、eNB200は、セルラ経由のサービスを継続してもよい。従って、eNB200は、UE100−1とのRRC接続が解放された後に、UE100−1のデータをUE100−2へ送ってもよい。UE100−2は、eNB200から受信したUE100−1のデータを中継する。また、UE100−1は、RRC接続が確立されている間、eNB200へ上りデータを直接送信してもよい。
なお、eNB200は、UE100−1とのRRC接続が確立されている場合であっても、UE100−1のデータをUE100−2へ送ってもよい。すなわち、eNB200は、PC5コネクションがセットアップされた場合、UE100−1のデータをUE100−2へ送ってもよい。同様に、UE100−1は、PC5コネクションがセットアップされた場合、上りデータをUE100−2へ送ってもよい。
以上のように、eNB200が、UE100−1がセルのカバレッジ内に位置している間に、UE100−2がUE100−1のデータを中継するための準備をUE100−1及びUE100−2の少なくとも一方に要求する。これにより、UE100−1は、ネットワーク圏外に移動した場合であっても、ネットワークとの通信を継続可能である。UE100−1がネットワークと通信不能になった後に、UE・ネットワーク中継のための準備を実行する場合に比べて、UE100−1は、迅速にネットワークとの通信を継続できる。
[第1実施形態の変更例1]
次に、第1実施形態の変更例1について、図10を用いて説明する。図10は、第1実施形態の変更例1を説明するためのシーケンス図である。なお、上述した実施形態と同様の部分は、説明を適宜省略する。
本変更例では、eNB200は、データが中継されるUE(UE100−1)からの報告に基づいて、リレーUEを決定する。なお、本変更例では、eNB200は、ディスカバリ信号の送信指示を明示的に送らない。
ステップS210において、eNB200は、ディスカバリ制御情報をUE100−1に送信する。ディスカバリ制御情報は、UE100−1のディスカバリ信号の送信を制御するための情報である。UE100−1は、受信したディスカバリ制御情報を設定する。ディスカバリ制御情報は、例えば、ディスカバリ信号の送信タイミングに関する情報(例えば、ディスカバリ手順を開始するための トリガ情報)である。
なお、ステップS210の動作は、省略されてもよい。この場合、UE100−1は、事前に設定された情報(Pre−Config.)に基づいて、ディスカバリ信号の送信を開始できる。
ステップS220A及びS220Bは、ステップS130A及びS130Bに対応する。
ステップS230において、UE100−1は、ディスカバリ手順を開始するか否かを判断する。例えば、UE100−1は、ディスカバリ制御情報による設定に基づいて、ディスカバリ手順を開始するか否かを判断する。或いは、UE100−1は、事前に設定された情報に基づいて、ディスカバリ手順を開始するか否かを判断してもよい。UE100−1は、ディスカバリ手順を開始すると判断した場合、ステップS240の処理を実行する。
UE100−1は、例えば、現在のサービングセルに対する測定結果(RSRP又はRSRQ)が、所定閾値以下になった場合に、ディスカバリ手順を開始する。すなわち、UE100−1は、セルの中央に位置しない(セルの端部に位置する)と判断した場合に、ディスカバリ手順を開始する。
ステップS240は、ステップS140に対応する。
ステップS250において、UE100は、セルからの参照信号に対する測定結果に関する測定報告(Measurement Report)をeNB200に送信する。UE100−1は、ディスカバリの実行によって発見したUEの情報を含む測定報告をeNB200に送信する。UEの情報は、例えば、発見したUEからのディスカバリ信号に含まれるUEの識別子(例えば、「ProSe application ID」)である。
UE100−1は、リレーUEを発見した場合にのみ、当該UEの情報を測定報告に含めてもよい。或いは、UE100−1は、リレーUEを発見した場合にのみ、測定報告を送信してもよい。UE100−1は、ステップS220Bにより受信したリレー情報(Relay information)に基づいて、発見したUEがリレーUEか否かを判断できる。
UE100−1は、サービングセルからの参照信号の受信信号が閾値以下である場合にのみ、UEの情報(リレーUEの識別子)を測定報告に含めてもよい。
UE100−1は、複数のリレーUEを発見した場合、受信電力(例えば、同期信号(SLSS)、ディスカバリ信号などの受信電力(RSRP))が最も大きいリレーUEの情報のみを測定報告に含めてもよい。或いは、UE100−1は、複数のリレーUEの識別子に加えて、複数のリレーUEのそれぞれの受信電力に関する情報を含めてもよい。受信電力に関する情報は、受信電力を直接的に示す情報(受信電力値)であってもよい。或いは、UE100−1は、受信電力を間接的に示してもよい。例えば、UE100−1は、受信電力が大きい順番に複数のリレーUEの識別子を並べて、複数のリレーUEの識別子を測定報告に含めてもよい。
UE100−1は、受信電力(RSRP)の代わりに、受信品質(RSRQ)に基づいて、測定報告にUEの情報を含めてもよい。
eNB200は、UE100−1からの測定報告に基づいて、ステップS260の処理を実行する。eNB200は、測定報告に複数のUEの情報(リレーUEの情報)が含まれる場合には、例えば、受信電力に関する情報に基づいてUE100−1のデータを中継するリレーUEを決定する。或いは、リレーUEの負荷(例えば、配下のリモートUEの数など)に基づいてUE100−1のデータを中継するリレーUEを決定する。eNB200は、「PC5 Connection setup request」が送信されたリレーUEを記憶することによって、リレーUEの負荷を把握できる。
ステップS260及びS270は、ステップS160及びS170に対応する。
以上のように、eNB200は、データが中継されるUE100−1からの報告に基づいて、リレーUEを決定できる。これにより、リレーUEの負荷を低減できる。
[第1実施形態の変更例2]
次に、第1実施形態の変更例2について、図11を用いて説明する。図11は、第1実施形態の変更例2を説明するためのシーケンス図である。なお、上述した実施形態(変更例1を含む)と同様の部分は、説明を適宜省略する。
本変更例では、UE100−1が、UE100−1とeNB200との間の無線リンク障害を検知した場合に、PC5コネクションのセットアップを開始する。
図11に示すように、ステップS310は、ステップS140に対応する。ステップS230と同様に、UE100−1は、ディスカバリ手順を開始するか否かを判断してもよい。具体的には、UE100−1は、サービングセルからの受信電力(RSRP)又は受信品質(RSRQ)が閾値未満になった場合に、ディスカバリ手順を実行してもよい。閾値は、eNB200から通知されていてもよいし、UE100に予め設定されていてもよい。
ディスカバリ手順を実行したUE100−1は、リレーUEであるUE100−2を発見する。UE100−1は、ステップS130A又はS130Bにおいて受信する情報に基づいて、リレーUEであるUE100−2を発見できる。
ステップS320において、UE100−1は、UE100−1とeNB200との間の無線リンク障害(Raido Link Failure)を検知する。UE100−1は、無線リンク障害を検知した場合、ステップS320の処理を実行する。
一方、eNB200は、UE100−1とのRRC接続が維持てきないと判断した場合、所定のタイマを起動する。eNB200は、所定のタイマが満了するまで、UE100−1の情報(UE100−1のデータなどの関連情報)を保持する。eNB200は、無線リンク障害を検知した場合に、所定のタイマを起動してもよい。
ステップS330において、UE100−1は、UE100−2にUE100−1のデータを中継してもらうための動作を開始する。UE100−1は、UE100−2にUE100−1のデータを中継してもらうための所定の無線信号をUE100−2に送信する。UE100−1及び所定の無線信号を受信したUE100−2は、PC5コネクションをセットアップする。その他の動作は、ステップS170における動作と同様である。
ステップS340において、UE100−1は、サービスの継続を要求するメッセージ(Service continuity request)をUE100−2に通知する。
ステップS350において、UE100−2は、受信したメッセージをeNB200に通知する。eNB200は、受信したメッセージに基づいて、UE100−1の位置を把握できる。その結果、eNB200は、UE100−1のデータをUE100−2に送信する。これにより、UE100−1は、UE100−2を介して、ネットワーク圏外に位置する場合であっても、サービスを継続して受けることができる。UE100−1は、受信リンク障害に基づいて、リレーUEにデータを中継してもらうための動作を開始する。従って、UE100−1がネットワーク圏外に移動しない場合にまで、PC5コネクションをセットアップすることを抑制できる。
なお、UE100−1は、上記メッセージを、AS層よりも上位層(例えば、TCPレベル)において、通知してもよい。この場合、上位のネットワーク装置は、eNB200がUE100−1のデータをUE100−2に送信するように制御してもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、図12及び図13を用いて説明する。図12は、第2実施形態を説明するための図である。図13は、第2実施形態を説明するためのシーケンス図である。なお、上述した第1実施形態(変更例を含む)と同様の部分は、説明を適宜省略する。
本実施形態では、図12に示すように、データが中継されていたUE100−1が、セルのカバレッジ内に移動する。
図12(A)に示すように、UE100−1は、初期状態において、eNB200が管理するセルのカバレッジ外に位置する。UE100−2は、UE100−1のデータを中継するリレーUE(中継ノード)である。従って、UE100−2は、ProSe中継サービスをUE100−1に提供している。図13に示すように、eNB200とUE100−2との間には、RRC接続が存在し、UE100−2とUE100−1との間には、PC5コネクションが存在する。その後、図12(B)に示すように、UE100−1の移動によって、UE100−1は、セルのカバレッジ内に移動する。
図13に示すように、ステップS410において、セルのカバレッジ内に移動したUE100−1は、UE100−2を介さずにデータを受け取るための情報(service continuity request)をeNB200に送信する。
UE100−1は、セルに在圏した場合に、「service continuity request」をeNB200に送信する。UE100−1は、eNB200とのRRC接続を確立する際に、「service continuity request」をeNB200に送信できる。或いは、UE100−1は、RRC接続を確立した後に、「service continuity request」をeNB200に送信できる。例えば、UE100−1は、RRC接続確立完了メッセージに「service continuity request」を含めてもよい。
「service continuity request」には、リレーUEであるUE100−2の識別子が含まれる。「service continuity request」は、UE100−2を介してPDNと通信していたことを示す情報を含んでもよい。また、「service continuity request」は、UE100−2との通信(中継)に用いられていたUE100−1の識別子を含んでもよい。
UE100−1は、UE100−2を介さずに、eNB200に「service continuity request」を送信する。これにより、UE100−1が確実にセルのカバレッジ内に位置する場合に、「service continuity request」を送信できる。
ステップS420において、eNB200は、「service continuity request」の受信基づいて、リレーUEであるUE100−2が保持するUE100−1宛ての未送信データ(下りデータ)を再転送させるための要求(Remaining Data request)をUE100−2に送信できる。
ステップS430において、UE100−2は、当該要求の受信に応じて、未送信データをeNB200へ転送する。UE100−2は、未送信データがないことを示す情報をeNB200へ送信してもよい。
ステップS440において、eNB200は、UE100−1へのデータをUE100−1に送信を開始する。eNB200は、eNB200が保持するUE100−1へのデータを、UE100−2へ送信せずに、UE100−1に送信する。eNB200は、UE100−2から未送信データを受信した場合には、当該未送信データもUE100−1に送信する。
なお、ステップS420及びS430の処理は、省略されてもよい。この場合には、UE100−2は、保持する未送信データをUE100−1へ送信する。
以上のように、UE100−1は、UE100−2を介さずにデータを受け取るために、「service continuity request」をeNB200に送信する。これにより、UE100−1は、セルのカバレッジ内に移動した場合に、UE・ネットワーク中継を終了できる。UE100−2は、セルのカバレッジ内に移動した場合に、ProSe中継サービスの提供を終了できるため、UE100−2の負荷を低減できる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について、図14及び図15を用いて説明する。図14は、第3実施形態を説明するための図である。図15は、第3実施形態を説明するためのシーケンス図である。なお、上述した第1実施形態(変更例を含む)及び第2実施形態と同様の部分は、説明を適宜省略する。
本実施形態では、データが中継されていたUE100−1が、リレーUEを変更する。
図14(A)に示すように、UE100−1は、初期状態において、eNB200が管理するセルのカバレッジ外に位置する。UE100−2は、UE100−1のデータを中継するリレーUE(中継ノード)である。従って、UE100−2は、ProSe中継サービスをUE100−1に提供している。図15に示すように、eNB200とUE100−2との間には、RRC接続が存在し、UE100−2とUE100−1との間には、PC5コネクションが存在する。その後、図14(B)に示すように、UE100−1の移動によって、UE100−1は、UE100−2から離れ、UE100−3に近づく。UE100−3は、UE100−2と同様に、eNB200が管理するセル(サービングセル)に在圏し、セルのカバレッジ内に位置する。UE100−3は、リレーUEとしての能力を有する。
図15に示すように、ステップS510において、UE100−1がUE100−2から離れることによって、PC5コネクション障害(PC5 Connection fail)が発生する。PC5コネクション障害が発生した場合、UE100−1とUE100−2とは、PC5コネクションを介した通信が不能である。
ステップS520において、UE100−2は、以下のいずれかのケースにおいて、UE100−1の識別子と共に、以下のいずれかのケースが発生した旨の情報をeNB200へ送信する。また、UE100−2は、UE100−1へ未送信のデータ(下りデータ)をeNB200に転送できる。
・PC5コネクションを維持できない(PC5コネクション障害が発生する可能性が高い)。
・PC5コネクション障害が発生する。
・PC5コネクション障害が発生してから所定時間経過する。
UE100−2は、UE100−1からの無線信号(例えば、ディスカバリ信号、参照信号など)の受信電力(RSRP)又は受信品質(RSRQ)が閾値未満である場合に、PC5コネクションを維持できない、又は、PC5コネクション障害が発生したと判断する。UE100−2は、PC5コネクションの維持を判定するための第1閾値と、PC5コネクション障害を判定するための第2閾値と、を有していてもよい。第1閾値は、第2閾値よりも大きい値である。
また、UE100−2は、PC5コネクション障害が発生してから所定時間経過するためのタイマを有していてもよい。UE100−2は、eNB200からタイマの情報を受信してもよいし、予め設定されていてもよい。
UE100−1は、UE100−2と同様に、PC5コネクションを維持できない場合に、ディスカバリ手順を実行してもよい。UE100−1は、UE100−2からの指示に基づいて、ディスカバリ手順を実行してもよい。UE100−1は、発見したUE100の識別子(例えば、ProSe ID)を、PC5コネクション障害が発生する前に、UE100−2へ通知する。UE100−2は、UE100−1から通知された発見したUE100の識別子をeNB200へ送信できる。
eNB200は、UE100−2から受信した上述のPC5コネクション障害(或いは、PC5コネクションを維持できない)に関する情報を受信した場合に、UE100−1に関する情報を所定期間保持する。UE100−1に関する情報は、例えば、UE100−1の識別子(例えば、ProSe ID)、UE100−2の識別子(例えば、ProSe ID)、UE100−1への下りデータ、UE100−1が発見したUE100の識別子)である。
ステップS530において、UE100−1は、ディスカバリ手順を実行し、UE100−3を発見する。
ステップS540において、UE100−1及びUE100−3は、PC5コネクションをセットアップする。UE100−1は、PC5コネクションをセットアップする際に、UE100−2の中継に関する情報(Previous connection information)を、UE100の識別子と共にUE100−3へ送信できる。
「Previous connection information」は、前のリレーに関する情報である。例えば、「Previous connection information」は、UE100−2を介してPDNと通信していたことを示す情報である。「Previous connection information」は、前のリレーUEであるUE100−2の識別子を含んでもよい。また、「Previous connection information」は、UE100−2との通信(中継)に用いられていたUE100−1の識別子を含んでもよい。
ステップS550において、UE100−3は、インディケーション(Indication for UE’s presence)をeNB200送信する。UE100−3は、UE100−2のデータを中継可能である場合に、インディケーションを送信してもよい。或いは、UE100−2のデータの中継を承諾する場合に、インディケーションを送信してもよい。インディケーションは、UE100−1の存在に関する情報である。インディケーションは、UE100−1の識別子を含む。インディケーションは、UE100−1の前の中継に関する情報を含んでもよい。また、UE100−2は、「Previous connection information」に基づいて、前のリレーUEであるUE100−2の識別子をeNB200へ送信してもよい。
ステップS560において、eNB200は、インディケーションの受信に基づいて、UE100−1のデータをUE100−3へ送る(転送する)。eNB200は、インディケーションと、保持していたUE100−1に関する情報とに基づいて、UE100−1のデータをUE100−3へ送る。UE100−3は、eNB200から受信したUE100−1のデータをUE100−1へ中継する。
以上のように、UE100−3は、UE100−1の存在に関するインディケーションをeNB200に送信する。eNB200は、インディケーションに基づいて、UE100−1のデータをUE100−3へ送ることができる。このため、UE100−1は、UE100−2からデータが中継されなくなった場合であっても、UE100−3からデータを中継可能である。
また、eNB200は、UE100−1に関する情報を所定期間保持するため、UE100−1への中継が再開された場合に、UE100−1のデータを迅速にUE100−1へ送ることができる。
[その他の実施形態]
上述した実施形態では、eNB200がUE・ネットワーク中継を制御していたが、これに限られない。例えば、MME300が、eNB200の代わりに、少なくとも一部の動作を実行してもよい。例えば、MME300は、NASメッセージを用いて、上述した情報(例えば、「Relay information」、「PC5 Connection setup request」、「Remaining Data request」、「Indication for UE’s presence」など)をUE100に通知できる。また、MME300は、eNB200を介して、UE100から上述した情報(「Measurement report」、「Discovery result report」、「Service continuity request」など)を受信できる。また、Server400などの他のネットワーク装置が、eNB200の代わりに、少なくとも一部の動作を実行してもよい。このように、ネットワーク(E-UTRAN10、EPC20など)に属するネットワーク装置(eNB200、MME300、)がUE・ネットワーク中継を制御することができる。
上述した第3実施形態では、PC5コネクション障害が発生していたが、これに限られない。第3実施形態において、UE100−2は、PC5コネクション障害が発生していない場合であっても、ステップS520の処理を実行できる。具体的には、UE100−2は、PC5コネクションを維持できない(PC5コネクション障害が発生する可能性が高い)と判断した場合に、PC5コネクションを維持できない旨の情報をeNB200へ送信できる。UE100−2は、PC5コネクション障害が発生する前に、UE100−1へ未送信のデータをeNB200に転送してもよいし、PC5コネクション障害が発生した後に、UE100−1へ未送信のデータをeNB200に転送してもよい。
上述した実施形態では、移動通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本開示を適用してもよい。
なお、日本国特許出願第2015−086138号(2015年4月20日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。

Claims (4)

  1. 通信制御方法であって、
    基地局から前記基地局が管理するセルに在圏する第1の無線端末へ、閾値を通知し、
    前記第1の無線端末が、前記セルからのReference Signal Received Power(RSRP)が前記閾値未満になったことに応じて、近傍端末を発見するための発見手順を開始し、
    前記発見手順の開始によって、前記第1の無線端末が、ディスカバリメッセージの送信を開始し、
    前記発見手順の実行によって、前記第1の無線端末が、前記セルのカバレッジ内に位置する第2の無線端末を発見し、
    前記第1の無線端末が、前記第2の無線端末に近傍サービスの利用による中継を実行してもらうために前記第1の無線端末と前記第2の無線端末との間に直接通信用のコネクションをセットアップる、ことを特徴とする通信制御方法。
  2. 前記第2の無線端末が、前記第1の無線端末のデータを前記基地局から前記第2の無線端末へ送信するためのメッセージをMobility Management Entity(MME)へ通知する、請求項1に記載の通信制御方法。
  3. 無線端末であって、
    受信部と、
    制御部と、を備え、
    前記受信部は、前記無線端末が在圏するセルを管理する基地局から、閾値の情報を受信するよう構成され、
    前記制御部は、前記セルからのReference Signal Received Power(RSRP)が前記閾値未満になったことに応じて、近傍端末を発見するための発見手順を開始するよう構成され、
    前記制御部は、前記発見手順の開始によって、ディスカバリメッセージの送信を開始するよう構成され、
    前記制御部は、前記発見手順の実行によって、前記セルのカバレッジ内に位置するの無線端末を発見するよう構成され、
    前記制御部は、前記の無線端末に近傍サービスの利用による中継を実行してもらうために前記無線端末と前記他の無線端末との間に直接通信用のコネクションをセットアップするよう構成される無線端末。
  4. 無線端末を制御するためのプロセッサであって、
    前記無線端末が在圏するセルを管理する基地局から、閾値の情報を受信する処理と、
    前記セルからのReference Signal Received Power(RSRP)が前記閾値未満になったことに応じて、近傍端末を発見するための発見手順を開始する処理と、
    前記発見手順の開始によって、ディスカバリメッセージの送信を開始する処理と、
    前記発見手順の実行によって、前記セルのカバレッジ内に位置するの無線端末を発見する処理と、
    の無線端末に近傍サービスの利用による中継を実行してもらうために前記無線端末と前記の無線端末との間に直接通信用のコネクションをセットアップする処理と、を実行するプロセッサ。
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