JP6829208B2 - 無線端末及び基地局 - Google Patents

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Description

本出願は、通信システムにおいて用いられる無線端末及び基地局に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、近傍サービス(ProSe:Proximity based Service)の仕様策定が進められている。
ProSeには、直接ディスカバリ(ProSe Direct Discovery)と、直接ディスカバリ(ProSe Direct Communication)とが、規定されている。
直接ディスカバリは、無線端末の近傍にいる他の無線端末を発見するための動作である。直接通信は、直接的な端末間インターフェイス上で通信するための動作である。直接ディスカバリ及び直接通信は、サイドリンク(サイドリンク動作)を構成する。
3GPP技術報告書 「TS 36.300 V13.1.0」 2015年9月24日
一の実施形態に係る無線端末は、直接的な端末間インターフェイスが用いられるサイドリンク動作を実行可能である。前記無線端末は、サービングセルと異なる近隣セルが属する周波数において前記サイドリンク動作を実行するためのサイドリンクギャップを設定するコントローラと、前記サイドリンク動作に興味がないことを示すための所定メッセージ又は前記無線端末の無線環境に関する測定報告を前記サービングセルへ送信するトランスミッタと、を備える。前記コントローラは、前記所定メッセージ又は前記測定報告が送信された場合、前記サイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージを前記サービングセルから受信しなくても、前記サイドリンクギャップの設定を自律的に解除する。
一の実施形態に係る基地局は、サービングセルと異なる近隣セルが属する周波数において、直接的な端末間インターフェイスが用いられるサイドリンク動作を実行するためのサイドリンクギャップを無線端末に設定するコントローラと、前記サイドリンク動作に興味がないことを示すための所定メッセージ又は前記無線端末の無線環境に関する測定報告を前記無線端末から受信するレシーバと、を備える。前記コントローラは、前記所定メッセージ又は前記測定報告が受信された場合、前記サイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージを前記無線端末に送信しなくても、前記サイドリンクギャップの設定が解除されたと判断する。
一の実施形態に係る無線端末は、直接的な端末間インターフェイスが用いられるサイドリンク動作を実行可能である。前記無線端末は、サービングセルと異なる近隣セルが属する周波数において前記サイドリンク動作を実行するためのサイドリンクギャップを設定するコントローラと、前記無線端末の無線環境に関する測定報告を送信するための条件が満たされた場合、前記サイドリンクギャップの間であっても、前記測定報告を前記サービングセルに送信するトランスミッタと、を備える。
図1は、LTEシステムの構成を示す図である。 図2は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 図3は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 図4は、UE100のブロック図である。 図5は、eNB200のブロック図である。 図6は、第1実施形態に係る動作を説明するためのシーケンス図である。 図7は、第2実施形態に係る動作を説明するためのシーケンス図である。 図8は、付記に係るサイドリンクギャップ設定を示す図である。
[実施形態の概要]
実施形態に係る無線端末は、直接的な端末間インターフェイスが用いられるサイドリンク動作を実行可能である。前記無線端末は、サービングセルと異なる近隣セルが属する周波数において前記サイドリンク動作を実行するためのサイドリンクギャップを設定するコントローラと、前記サイドリンク動作に興味がないことを示すための所定メッセージ又は前記無線端末の無線環境に関する測定報告を前記サービングセルへ送信するトランスミッタと、を備える。前記コントローラは、前記所定メッセージ又は前記測定報告が送信された場合、前記サイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージを前記サービングセルから受信しなくても、前記サイドリンクギャップの設定を自律的に解除する。
前記トランスミッタは、前記所定メッセージとして、前記無線端末が前記サイドリンク動作に興味があることを示す情報を含まないメッセージを送信してもよい。
前記トランスミッタは、前記所定メッセージとして、前記無線端末が前記サイドリンク動作のために要求する無線リソースに関する情報を含まないメッセージを送信してもよい。
前記トランスミッタは、前記所定メッセージとして、前記サイドリンクギャップの解除を示す情報を含むメッセージを送信してもよい。
前記トランスミッタは、前記測定報告を送信するためのスケジューリング要求を前記サービングセルへ送信してもよい。前記コントローラは、前記スケジューリング要求が送信された場合に、前記サイドリンクギャップの設定を自律的に解除してもよい。
前記コントローラは、前記測定報告が送信された場合、前記サービングセルからの制御信号のモニタを開始するしてもよい。
前記コントローラは、互いに異なる周波数に対応する複数のサイドリンクギャップを設定してもよい。前記トランスミッタは、前記所定メッセージとして、前記無線端末が前記サイドリンク動作に興味がない周波数を判断するための情報を含むメッセージを送信してもよい。前記コントローラは、前記複数のサイドリンクギャップのうち、前記無線端末が前記サイドリンク動作に興味がない周波数に対応するサイドリンクギャップの設定を自律的に解除してもよい。
前記コントローラは、互いに異なるPLMN(Public Land Mobile Network)に対応する複数のサイドリンクギャップを設定してもよい。前記トランスミッタは、前記所定メッセージとして、前記無線端末が前記サイドリンク動作に興味がないPLMNを判断するための情報を含むメッセージを送信してもよい。前記コントローラは、前記複数のサイドリンクギャップのうち、前記無線端末が前記サイドリンク動作に興味がないPLMNに対応するサイドリンクギャップの設定を自律的に解除してもよい。
実施形態に係る基地局は、サービングセルと異なる近隣セルが属する周波数において、直接的な端末間インターフェイスが用いられるサイドリンク動作を実行するためのサイドリンクギャップを無線端末に設定するコントローラと、前記サイドリンク動作に興味がないことを示すための所定メッセージ又は前記無線端末の無線環境に関する測定報告を前記無線端末から受信するレシーバと、を備える。前記コントローラは、前記所定メッセージ又は前記測定報告が受信された場合、前記サイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージを前記無線端末に送信しなくても、前記サイドリンクギャップの設定が解除されたと判断する。
前記コントローラは、前記測定報告が受信された後、前記測定報告に基づいて前記無線端末をハンドオーバさせるためのハンドオーバ指示を送信しない場合には、前記サイドリンクギャップを前記無線端末に設定するための情報を前記無線端末に送信してもよい。
実施形態に係る無線端末は、直接的な端末間インターフェイスが用いられるサイドリンク動作を実行可能である。前記無線端末は、サービングセルと異なる近隣セルが属する周波数において前記サイドリンク動作を実行するためのサイドリンクギャップを設定するコントローラと、前記無線端末の無線環境に関する測定報告を送信するための条件が満たされた場合、前記サイドリンクギャップの間であっても、前記測定報告を前記サービングセルに送信するトランスミッタと、を備える。
前記トランスミッタは、前記サイドリンクギャップの間、上りリンクでユーザデータを送信することが禁止されてもよい。
前記トランスミッタは、前記サイドリンクギャップの間、前記サービングセルからの無線信号に対する送達確認信号を送信することが禁止されてもよい。
前記トランスミッタは、前記無線端末の無線環境に関する測定報告を送信するための複数の条件のうち、所定の条件が満たされた場合にのみ、前記サイドリンクギャップの間であっても、前記測定報告を前記サービングセルに送信してもよい。
前記トランスミッタは、前記サービングセルから許可された場合にのみ、前記サイドリンクギャップの間であっても、前記測定報告を前記サービングセルに送信してもよい。
なお、「サイドリンク動作」は、「直接ディスカバリ(Direct Discovery)」と置き換えてもよいし、「直接通信(Direct Communication)」と置き換えてもよい。
(移動通信システム)
以下において、実施形態に係る移動通信システムであるLTEシステムについて説明する。図1は、LTEシステムの構成を示す図である。
図1に示すように、LTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。また、セルラネットワークのオペレータにより管理されない外部ネットワークには、Server400が設けられる。
UE100は、無線端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置である。UE100は、セル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成は後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成は後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理する。eNB200は、自セルとの接続を確立したUE100と無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータ(以下、単に「データ」という)のルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能等を有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される。「セル」は、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300と、P−GW(Packet Data Network Gateway)350とを含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行う。S−GWは、データの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。E−UTRAN10及びEPC20は、ネットワークを構成する。P−GW350は、外部ネットワークから(及び外部ネットワークに)ユーザデータを中継する制御を行う。
Server400は、例えば、ProSeアプリケーションサーバ(ProSe Application Server)である。この場合、Server400は、ProSeにおいて用いられる識別子を管理する。例えば、Server400は、「EPC ProSe ユーザID」及び「ProSeファンクションID」を記憶する。また、Server400は、「アプリケーションレイヤユーザID」と「EPC ProSe ユーザID」とをマッピングする。
Server400は、ProSe機能を有していてもよい。ProSe機能は、ProSeに必要なネットワーク関連動作のために用いられる論理機能である。ProSe機能は、ProSeの特徴毎に異なる役割を果たす。Server400は、ProSe機能のみを有するネットワーク装置であってもよい。
図2は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図2に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されいる。第1層は物理(PHY)層を含む。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセス手順等を行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、スケジューラを含む。スケジューラは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースブロックを決定する。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のためのメッセージ(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッド状態(コネクティッド状態)である。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がない場合、UE100はRRCアイドル状態(アイドル状態)である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理等を行う。
図3は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が適用される。LTEシステムは、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)が適用される。
図3に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msである。各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含む。各サブフレームは、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより1つのリソースエレメント(RE)が構成される。UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定できる。UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に下りリンク制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される領域である。PDCCHの詳細は後述する。各サブフレームの残りの部分は、主に下りリンクデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に上りリンク制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される領域である。各サブフレームの残りの部分は、主に上りリンクデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。
(近傍サービス)
以下において、近傍サービス(ProSe:Proximity−based Services)について説明する。ProSeにおいて、複数のUE100は、eNB200を介さない直接的な無線リンクを介して各種の信号を送受信する。ProSeにおける直接的な無線リンクは、「サイドリンク(Sidelink)」と称される。
「Sidelink」は、直接ディスカバリ及び直接通信のためのUE−UE間インターフェイスである。「Sidelink」は、PC5インターフェイスに対応する。PC5は、直接ディスカバリ、直接通信及び近傍サービスによるUE・ネットワーク中継のための制御及びユーザプレーンのために用いられる近傍サービスを利用可能なUE間の参照点である。PC5インターフェイスは、ProSeにおけるUE−UE間インターフェイスである。
ProSeのモードとしては、「直接ディスカバリ(Direct Discovery)」及び「直接通信(Direct Communication)」の2つのモードが規定されている。
直接ディスカバリは、特定の宛先を指定しないディスカバリ信号をUE間で直接的に伝送することにより、相手先を探索するモードである。また、直接ディスカバリは、PC5を介してE−UTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)における直接無線信号を用いて、UEの近傍における他のUEを発見するための手順である。或いは、直接ディスカバリは、E−UTRA技術で2つのUE100の能力のみを用いて、近傍サービスを実行可能な他のUE100を発見するために近傍サービスを実行可能なUE100によって採用される手順である。直接ディスカバリは、UE100がE−UTRAN(eNB200(セル))によってサービスが提供される場合にのみ、サポートされる。UE100は、セル(eNB200)に接続又はセルに在圏している場合、E−UTRANによってサービスが提供され得る。
ディスカバリ信号(ディスカバリメッセージ)の送信(アナウンスメント)のためのリソース割り当てタイプには、「タイプ1」と、「タイプ2(タイプ2B)」とがある。「タイプ1」は、UE100が無線リソースを選択する。「タイプ2(タイプ2B)」は、eNB200が無線リソースを割り当てる。
「Sidelink Direct Discovery」プロトコルスタックは、物理(PHY)層、MAC層、及びProSeプロトコルを含む。UE(A)の物理層とUE(B)の物理層との間では、物理サイドリンクディスカバリチャネル(PSDCH)と称される物理チャネルを介してディスカバリ信号が伝送される。UE(A)のMAC層とUE(B)のMAC層との間では、サイドリンクディスカバリチャネル(SL−DCH)と称されるトランスポートチャネルを介してディスカバリ信号が伝送される。
直接通信は、特定の宛先(宛先グループ)を指定してデータをUE間で直接的に伝送するモードである。直接通信は、いずれのネットワークノードを通過しない経路を介してE−UTRA技術を用いたユーザプレーン伝送による、近傍サービスを実行可能である2以上のUE間の通信である。
直接通信のリソース割り当てタイプには、「モード1」と、「モード2」とがある。「モード1」は、直接通信の無線リソースをeNB200が指定する。「モード2」は、直接通信の無線リソースをUE100が選択する。
直接通信プロトコルスタックは、物理(PHY)層、MAC層、RLC層、及びPDCP層を含む。UE(A)の物理層とUE(B)の物理層との間では、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を介して制御信号が伝送される。UE(A)の物理層とUE(B)の物理層との間では、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を介してデータが伝送される。また、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)を介して同期信号等が伝送されてもよい。UE(A)のMAC層とUE(B)のMAC層との間では、サイドリンク共有チャネル(SL−SCH)と称されるトランスポートチャネルを介してデータが伝送される。UE(A)のRLC層とUE(B)のRLC層との間では、サイドリンクトラフィックチャネル(STCH)と称される論理チャネルを介してデータが伝送される。
(無線端末)
以下において、実施形態に係るUE100(無線端末)について説明する。図4は、UE100のブロック図である。図4に示すように、UE100は、レシーバ(Receiver:受信部)110、トランスミッタ(Transmitter:送信部)120、及びコントローラ(Controller:制御部)130を備える。レシーバ110とトランスミッタ120とは、一体化されたトランシーバ(送受信部)であってもよい。
レシーバ110は、コントローラ130の制御下で各種の受信を行う。レシーバ110は、アンテナを含む。レシーバ110は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換する。レシーバ110は、ベースバンド信号をコントローラ130に出力する。
なお、UE100は、「ProSe−enabled Public Safety UE」である場合、レシーバ110は、異なる2つの周波数における無線信号を同時に受信可能である。例えば、UE100は、2つのレシーバ110(2 RX Chain)を有する。UE100は、一方のレシーバ110によりセルラ用の無線信号を受信できる。UE100は、他方のレシーバ110によりProSe用の無線信号を受信できる。
トランスミッタ120は、コントローラ130の制御下で各種の送信を行う。トランスミッタ120は、アンテナを含む。トランスミッタ120は、コントローラ130が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換する。トランスミッタ120は、無線信号をアンテナから送信する。
コントローラ130は、UE100における各種の制御を行う。コントローラ130は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に使用される情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサと、CPU(Central Processing Unit)と、を含む。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。プロセッサは、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサは、後述する各種の処理及び上述した各種の通信プロトコルを実行する。
UE100は、GNSS受信機を備えていてもよい。GNSS受信機は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信する。GNSS受信機は、受信した信号をコントローラ130に出力する。UE100は、UE100の位置情報を取得するためのGPS機能を有していてもよい。
以下で説明するUE100が実行する処理(動作)は、UE100が備えるレシーバ110、トランスミッタ120、コントローラ130の少なくともいずれかが実行するが、便宜上、UE100が実行する処理として説明する。
(基地局)
以下において、実施形態に係るeNB200(基地局)について説明する。図5は、eNB200のブロック図である。図5に示すように、eNB200は、レシーバ(受信部)210、トランスミッタ(送信部)220、コントローラ(制御部)230、及びネットワークインターフェイス240を備える。トランスミッタ210とレシーバ220は、一体化されたトランシーバ(送受信部)であってもよい。
レシーバ210は、コントローラ230の制御下で各種の受信を行う。レシーバ210は、アンテナを含む。レシーバ210は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換する。レシーバ210は、バースバンド信号をコントローラ230に出力する。
トランスミッタ220は、コントローラ230の制御下で各種の送信を行う。トランスミッタ220は、アンテナを含む。トランスミッタ220は、コントローラ230が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換する。トランスミッタ220は、無線信号をアンテナから送信する。
コントローラ230は、eNB200における各種の制御を行う。コントローラ230は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に使用される情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサと、CPU(Central Processing Unit)と、を含む。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。プロセッサは、後述する各種の処理及び上述した各種の通信プロトコルを実行する。
ネットワークインターフェイス240は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続される。ネットワークインターフェイス240は、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス240は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信等に使用される。
以下で説明するeNB200が実行する処理(動作)は、eNB200が備えるトランスミッタ210、レシーバ220、コントローラ230、ネットワークインターフェイス240の少なくともいずれかが実行するが、便宜上、eNB200が実行する処理として説明する。
[第1実施形態]
次に、第1実施形態に係る動作ついて、図6を用いて説明する。図6は、第1実施形態に係る動作を説明するためのシーケンス図である。
図6において、UE100は、eNB200が管理するセル(サービングセル)に在圏している。UE100は、サービングセルにおいて、アイドル状態又はコネクティッド状態である。また、UE100は、他のeNB200が管理するセル(近隣セル)に在圏している。なお、UE100は、セルに在圏している場合、セル(eNB)からの無線信号を受信可能な状態である。
eNB200は、第1周波数でサービングセルを運用する。従って、サービングセルは、第1周波数に属する。他のeNB200は、第1周波数(Intra−frequency)でセル(近接セル)を運用していてもよい。他のeNB200は、第1周波数と異なる第2周波数(Intra−frequency)でセルを運用していてもよい。eNB200と他のeNB200とは、同一のPLMN(Intra−PLMN)に属していてもよい。eNB200と他のeNB200とは、、異なるPLMN(Inter−PLMN)に属していてもよい。以下において、eNB200の動作をセルの動作として適宜説明することがある。
図6に示すように、ステップS110において、eNB200(サービングセル)は、設定情報をUE100に送信する。設定情報は、eNB200が、近隣セルが属する周波数においてUE100がサイドリンク動作を実行するためのサイドリンクギャップをUE100に設定するために送信する。eNB200は、サービングセルが属する周波数と同一の周波数においてUE100がサイドリンク動作を実行するために設定情報を送信してもよい。eNB200は、サービングセルにおいてUE100がサイドリンク動作を実行するために設定情報を送信してもよい。eNB200は、設定情報を、個別シグナリング(RRC接続再設定メッセージ)により送信してもよい。eNB200は、共通シグナリング(例えば、SIB(System Information Block)など)により設定情報を送信してもよい。
eNB200は、UE100からのサイドリンクギャップの設定の要求に応じて、設定情報をUE100に送信してもよい。
ステップS120において、UE100は、設定情報に基づいて、サイドリンクギャップを設定(適用)する。
サイドリンクギャップは、サービングセルと異なる近接セルが属する周波数(Intra−frequency及び/又はInter−frequency)においてサイドリンク動作を実行するためのギャップ(期間)である。サイドリンクギャップにおいて、UE100は、サービングセルが属する周波数と同一の周波数(Intra−frequency)においてサイドリンク動作を実行してもよい。サービングギャップにおいて、UE100は、サービングセルにおいてサイドリンク動作を実行してもよい。サイドリンクギャップは、サービングセルとの通信(例えば、PDCCHの受信義務)が免除される期間であってもよい。UE100は、サイドリンクギャップの設定をサービングセルから受信した場合に、サイドリンクギャップにおいてサイドリンク動作を行う。サイドリンク動作は、直接的な端末間インターフェイス(PC5)が用いられる動作である。UE100は、サイドリンク動作として、直接ディスカバリ(受信(モニタ)及び/又は送信(アナウンスメント))及び直接通信(受信及び/又は送信)の少なくとも一方の動作を行うことができる。
UE100は、サイドリンク動作に興味がなくなった場合に、ステップS130の処理を実行する。
ステップS130において、UE100は、サイドリンク動作に興味がないことを示すための所定メッセージをサービングセル(eNB200)に送信する。UE100は、所定メッセージとして、例えば、eNB200にサイドリンク情報を示すために用いられるSidelinkUEInformationメッセージを使用できる。
UE100は、所定メッセージとして、UE100がサイドリンク動作に興味があることを示す情報(例えば、discRxInterest、commRxInterestedFreqなど)を含まないメッセージを送信してもよい。例えば、UE100は、直接ディスカバリの受信にもはや興味がない場合、所定メッセージとして、UE100が直接ディスカバリのアナウンスメントのモニタに興味があることを示す情報(discRxInterest)を含まないメッセージをサービングセルに送信してもよい。UE100は、直接通信の受信にもはや興味がない場合、所定メッセージとして、直接通信の受信に興味がある周波数を示す情報(commRxInterestedFreq)を含まないメッセージをサービングセルに送信してもよい。
UE100は、所定メッセージとして、UE100がサイドリンク動作のために要求する無線リソースに関する情報(例えば、discTxResourceReq、commTxResourceReqなど)を含まないメッセージをサービングセルに送信してもよい。例えば、UE100は、直接ディスカバリの送信(送信リソースの要求)にもはや興味がない場合、所定メッセージとして、UE100が直接ディスカバリの送信のために要求する無線リソースに関する情報(例えば、discTxResourceReq)を含まないメッセージを送信してもよい。discTxResourceReqは、UEがディスカバリ周期毎に送信を望むディスカバリメッセージの数(別個のディスカバリメッセージの数)を示す情報である。UE100は、直接通信の送信(送信リソースの要求)にもはや興味がない場合、所定メッセージとして、UE100が直接通信の送信のために要求する無線リソースに関する情報(例えば、commTxResourceReq)を含まないメッセージを送信してもよい。commTxResourceReqは、UE100がE−UTRAN(eNB200)に個別リソースの割り当てを要求するための直接通信の送信先だけでなく、UE100が直接通信の送信に興味がある周波数を示す情報である。
UE100は、サイドリンクギャップの解除を示す情報を含むメッセージ(例えば、サイドリンクギャップの解除を要求するメッセージ)をサービングセルに送信してもよい。サイドリンクギャップの解除を示す情報は、サイドリンクギャップの設定を要求するためのフィールドに格納されていてもよい。当該フィールドは、SidelinkUEInformationメッセージ内に設けられていてもよいし、他のメッセージ内に設けられてもよい。
ステップS140において、UE100は、サイドリンク動作に興味がないことを示すための所定メッセージが送信された場合、サイドリンクギャップの設定(適用)を解除するためのメッセージをサービングセルから受信しなくても、サイドリンクギャップの設定(適用)を自律的に解除する。例えば、UE100は、所定メッセージを送信した時点(例えば、サブフレーム)で、サイドリンクギャップの設定を解除する。UE100は、eNB200が所定メッセージを受信した時点(例えば、サブフレーム)でサイドリンクギャップの設定を解除してもよい。UE100は、所定メッセージを送信してから所定期間(例えば、数サブフレーム)後にサイドリンクギャップの設定を解除してもよい。
ステップS150において、eNB200は、サイドリンク動作に興味がないことを示すための所定メッセージを受信した場合、サイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージをUE100に送信しなくても、UE100のサイドリンクギャップの設定が(自律的に)解除されたと判断する。eNB200は、サイドリンク動作に興味がないことを示すための所定メッセージを受信した時点(例えば、サブフレーム)でサイドリンクギャップの設定が解除されたと判断してもよい。eNB200は、UE100が所定メッセージを送信した時点(例えば、サブフレーム)でサイドリンクギャップの設定が解除されたと判断してもよい。eNB200は、所定メッセージを受信してから所定期間(例えば、数サブフレーム)後にサイドリンクギャップの設定を解除してもよい。所定期間は、予め設定されていてもよい(pre−configured)。所定期間は、eNB200が個別シグナリング(RRC接続再設定メッセージ)により送信してもよい。所定期間は、共通シグナリング(例えば、SIB(System Information Block)など)により設定情報を送信してもよい。
以上のように、UE100は、サイドリンク動作に興味がないことを示すための所定メッセージを送信した場合、サイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージをサービングセル(eNB200)から受信しなくても、サイドリンクギャップの設定を自律的に解除する。eNB200は、所定のメッセージを受信した場合、サイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージをUE100に送信しなくても、サイドリンクギャップの設定が解除されたと判断する。従って、UE100に設定されたサイドリンクギャップの設定は、暗示的に解除される。これにより、UE100がサイドリンク動作に興味がなくなる度に、eNB200がサイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージを送信しなくてもよいため、シグナリングを削減することができる。
(変更例)
次に、第1実施形態に係る変更例について説明する。具体的には、本変更例では、UE100に複数のサイドリンクギャップが設定(適用)されているケースについて説明する。なお、第1実施形態と同様の部分は、説明を適宜省略する。
第1に、互いに異なる周波数に対応する複数のサイドリンクギャップがUE100に設定されているケースについて説明する。このケースでは、UE100は、所定メッセージをサービングセル(eNB200)に送信する。所定メッセージは、UE100がサイドリンク動作に興味がない周波数を判断するための情報を含む。
例えば、UE100は、判断するための情報として、リストをサービングセルに送信してもよい。リストは、UE100がサイドリンク動作(直接ディスカバリの送信(及び/又は受信)及び/又は直接通信の送信(及び/又は受信))に興味がある周波数(のみ)を含む。UE100は、当該リストを含むSidelinkUEInformationメッセージをサービングセルに送信してもよい。
UE100は、サイドリンク動作に興味がある周波数のリストを送信した場合、UE100は、UE100に既に設定されている複数のサイドリンクギャップのうち、サイドリンク動作に興味がない周波数に対応するサイドリンクギャップの設定を自律的に解除してもよい。すなわち、UE100は、興味がある周波数のリストに含まれない周波数に対応するサイドリンクギャップの設定を自律的に解除してもよい。従って、UE100は、興味がある周波数のリストに含まれる周波数に対応するサイドリンクギャップの設定を維持する。
UE100は、判断するための情報として、サイドリンクギャップの設定を要求する周波数(のみ)のリストを送信してもよい。UE100は、サイドリンクギャップの設定解除を要求する周波数(のみ)のリストを送信してもよい。UE100は、サイドリンクギャップの設定を要求するメッセージに、サイドリンクギャップの設定を要求する周波数(のみ)のリストを含めてもよい。UE100は、サイドリンクギャップの設定解除を要求するメッセージに、サイドリンクギャップの設定解除を要求する周波数(のみ)のリストを含めてもよい。
UE100は、サイドリンクギャップの設定を要求する周波数のリストを送信した場合、UE100に既に設定されている複数のサイドリンクギャップのうち、サイドリンクギャップの設定を要求しない周波数に対応するサイドリンクギャップの設定を自律的に解除してもよい。すなわち、UE100は、サイドリンクギャップの設定を要求する周波数のリストに含まれない周波数に対応するサイドリンクギャップの設定を自律的に解除してもよい。従って、UE100は、サイドリンクギャップの設定を要求する周波数に対応するサイドリンクギャップの設定を維持する。
UE100は、サイドリンクギャップの設定解除を要求する周波数のリストを送信した場合、UE100に既に設定されている複数のサイドリンクギャップのうち、サイドリンクギャップの設定解除を要求する周波数に対応するサイドリンクギャップの設定を自律的に解除してもよい。すなわち、UE100は、サイドリンクギャップの設定解除を要求する周波数のリストに含まれる周波数に対応するサイドリンクギャップの設定を自律的に解除してもよい。
上述の各リストは、周波数の情報(例えば、周波数の識別子(EARFCN)、中心周波数など)によって示されるリストである。
eNB200は、判断するための情報をUE100から受信した場合、判断するための情報に基づいて、サイドリンク動作に興味がない周波数に対応するサイドリンクギャップの設定が解除されたと判断する。例えば、eNB200は、UE100に設定した複数のサイドリンクギャップのうち、UE100がサイドリンク動作に興味がない周波数に対応するサイドリンクギャップの設定が解除されたと判断できる。eNB200は、UE100に設定した複数のサイドリンクギャップのうち、サイドリンクギャップの設定を要求する周波数のリストに含まれない周波数に対応するサイドリンクギャップの設定が解除されたと判断できる。eNB200は、UE100に設定した複数のサイドリンクギャップのうち、サイドリンクギャップの設定解除を要求する周波数のリストに含まれる周波数に対応するサイドリンクギャップの設定が解除されたと判断できる。
第2に、互いに異なるPLMN(Public Land Mobile Network)に対応する複数のサイドリンクギャップがUE100に設定されているケースについて説明する。このケースでは、UE100は、所定メッセージをサービングセル(eNB200)に送信する。所定メッセージは、UE100がサイドリンク動作に興味がないPLMNを判断するための情報を含む。判断するための情報は、例えば、上述の周波数をPLMN(PLMN ID)に置き換えた情報である。
eNB200は、判断するための情報をUE100から受信した場合、判断するための情報に基づいて、サイドリンク動作に興味がないPLMNに対応するサイドリンクギャップの設定が解除されたと判断する。
第3に、互いに異なる近隣セルに対応する複数のサイドリンクギャップがUE100に設定されているケースについて説明する。このケースでは、UE100は、所定メッセージをサービングセル(eNB200)に送信する。所定メッセージは、UE100がサイドリンク動作に興味がない近隣セルを判断するための情報を含む。判断するための情報は、例えば、上述の周波数を近隣セル(Cell ID)に置き換えた情報である。
eNB200は、判断するための情報をUE100から受信した場合、判断するための情報に基づいて、サイドリンク動作に興味がない近隣セルに対応するサイドリンクギャップの設定が解除されたと判断する。
UE100は、第1から第3のケースの動作を適宜組み合わせて実行することが可能である。例えば、上述の各リストは、「{frequency (option), PLMN ID (option), (Cell ID (option))}」のように構成されていてもよい。
以上のように、UE100に複数のサイドリンクギャップが設定されている場合であっても、UE100は、サイドリンクギャップの設定を柔軟に解除することができる。その結果、eNB200は、サイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージを送信しなくてもよいため、シグナリングを削減することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、図7を用いて説明する。図7は、第2実施形態に係る動作を説明するためのシーケンス図である。第2実施形態では、UE100からeNB200へ測定報告が送信される場合に、UE100は、サイドリンクギャップの設定(適用)を自律的に解除する。
第2実施形態では、eNB200がUE100にサイドリンクギャップを設定していると仮定して説明を進める。また、UE100は、サイドリンクギャップの間は、サイドリンク動作の実行が期待されるため、原則として、セルラ通信が許可されていないと仮定して説明を進める。
ステップS210において、eNB200(サービングセル)は、UE100の無線環境に関する測定報告をUE100に設定するために設定情報(Measurement config.)をUE100に送信する。eNB200は、設定情報を、個別シグナリング(RRC接続再設定メッセージ)により送信してもよい。eNB200は、共通シグナリング(例えば、SIB(System Information Block)など)により設定情報を送信してもよい。
eNB200は、設定情報に、サイドリンクギャップの間であっても、測定報告を送信することを許可する許可情報を含めてもよい。例えば、eNB200は、測定報告を送信するための条件(イベント)を指定する情報(ReportConfigEUTRA)に、許可情報を含めてもよい。許可情報は、フラグ情報(サイドリンクギャップの間に測定報告の送信を許可(禁止)することを示す識別子)であってもよい。各イベントと許可情報とが関連付けられていてもよい。
UE100は、設定情報に基づいて、セル(サービングセル/近隣セル)からの無線信号を測定し、記録する。UE100は、設定されたサイドリンクギャップの間、サイドリンク動作を実行する。
ステップS220において、サイドリンクギャップの間に、測定報告送信がトリガされる。すなわち、測定報告を送信するための条件が満たされる(イベントの発生)。
UE100は、サイドリンクギャップの間であっても、ステップS230の処理を実行する。UE100は、測定報告を送信するための複数の条件のうち、所定の条件(例えば、イベントA4)が満たされた場合にのみ、ステップS230の処理を実行してもよい。所定の条件は、予め設定された情報(pre−configured)であってもよい。所定の条件は、eNB200からブロードキャストにより通知されてもよい。或いは、UE100は、eNB200(サービングセル)から許可された場合にのみ、ステップS230の処理を実行してもよい。例えば、UE100は、許可情報を受信している場合に、ステップS230の処理を実行してもよい。例えば、UE200は、許可情報と関連付けられたイベントが発生した場合に、ステップS230の処理を実行してもよい。
ステップS230において、UE100は、サイドリンクギャップの間であっても、例外的に、スケジューリング要求(SR)をeNB200(サービングセル)に送信する。UE100は、測定報告を送信するためにスケジューリング要求をeNB200に送信してもよい。UE100は、スケジューリング要求を送信する/送信した場合、サイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージをeNB200(サービングセル)から受信しなくても、サイドリンクギャップの設定を自律的に解除してもよい。
ステップS240において、eNB200は、スケジューリング要求に応じて、UE100に無線リソースを割り当てるための制御情報(UL grant)をUE100に送信する。
ステップS250において、UE100は、割り当てられた無線リソースを用いて、測定報告をeNB200(サービングセル)に送信する。UE100は、サイドリンクギャップの間であっても、例外的に、測定報告をeNB200に送信する。
UE100は、測定報告をeNB200(サービングセル)に送信した場合、サイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージをeNB200(サービングセル)から受信しなくても、サイドリンクギャップの設定を自律的に解除してもよい。
UE100は、測定報告を送信する/送信した場合、サービングセルからの制御信号(PDCCH)のモニタを開始してもよい。これにより、サイドリンクギャップの設定にかかわらず、測定報告に起因するハンドオーバ指示を確実に受信することができる。
ステップS260において、eNB200は、UE100からの測定報告に基づいてUE100をハンドオーバさせると判断した場合、ハンドオーバ指示(HO command)をUE100に送信できる。eNB200は、ハンドオーバ指示を送信しない場合には、サイドリンクギャップをUE100に(再)設定するための設定情報をUE100に送信してもよい。これにより、UE100が測定報告の送信により自律的にサイドリンクギャップを解除していたとしても、サイドリンクギャップが設定されるため、UE100は、サイドリンク動作を再開することができる。
以上のように、UE100は、測定報告を送信するための条件が満たされた場合、サイドリンクギャップの間であっても、測定報告をサービングセル(eNB200)に送信する。ここで、サイドリンクギャップは、測定ギャップよりも長いことが想定される。このため、UE100が、サイドリンクギャップの間には測定報告を送信せずに、サイドリンクギャップの後に測定報告を送信した場合、UE100の移動によっては、ハンドオーバが失敗する可能性がある。UE100は、サイドリンクギャップの間であっても、測定報告をサービングセルに送信することによって、ハンドオーバが失敗する可能性を低減することができる。
UE100は、測定報告をサービングセルに送信した場合、サイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージをサービングセル(eNB200)から受信しなくても、サイドリンクギャップの設定を自律的に解除する。これにより、UE100は、eNB200からのハンドオーバ指示をより確実に受信することができる。eNB200は、測定報告を受信した場合、サイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージをUE100に送信しなくても、サイドリンクギャップの設定が解除されたと判断する。これにより、eNB200がサイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージを送信しなくてもよいため、シグナリングを削減することができる。
[その他の実施形態]
上述した各実施形態によって、本出願の内容を説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本出願の内容を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した第1実施形態では、UE100は、サイドリンク動作に興味がないことを示すための所定メッセージを送信した後に、サイドリンクギャップの設定を自律的に解除していたが、これに限られない。UE100は、サイドリンクギャップの設定を自律的に解除した後に、上述の所定メッセージ(例えば、サイドリンクギャップの解除を示す情報を含むメッセージ)をeNB200(サービングセル)へ送信してもよい。従って、UE100は、サイドリンク動作に興味がない場合に、サイドリンクギャップの設定を自律的に解除し、サイドリンクギャップの設定を解除した後に、eNB200(サービングセル)へ送信してもよい。UE100は、第1実施形態の変更例で説明したように、複数のサイドリンクギャップが設定されている場合、少なくとも一部のサイドリンクギャップの設定を解除した後に、設定が解除されたサイドリンクギャップを判断するための情報(サイドリンク動作に興味がない周波数を判断するための情報、サイドリンク動作に興味がないPLMNを判断するための情報など)を含む所定メッセージを送信してもよい。後述するように、UE100は、サイドリンクギャップの設定を自律的に解除した後に、測定報告を送信してもよい。
上述した第1及び第2実施形態では、サイドリンクギャップの設定が暗示的に解除されていたが、これに限られない。UE100は、サイドリンク動作に興味がないことを示すための所定メッセージ及び/又は測定報告を送信した場合、サイドリンク動作のためにeNB200から割り当てられた無線リソース(送信及び/又は受信用の個別無線リソース)を自律的に解除してもよい。eNB200は、サイドリンク動作に興味がないことを示す所定メッセージ及び/又は測定報告を受信した場合、サイドリンク動作のためにUE100に割り当てられた無線リソースが自律的に解除されたと判断してもよい。従って、「サイドリンクギャップの設定」を「サイドリンク動作のために割り当てられた無線リソース」と適宜置き換えることが可能である。
上述した第2実施形態では、サイドリンクギャップの間、原則として、セルラ通信が許可されていなかった(セルラ通信が制限(禁止)されていた)が、これに限られない。例えば、サイドリンクギャップの間、一部のセルラ通信が制限されていてもよい。例えば、UE100は、サイドリンクギャップの間、上りリンクでユーザデータ(初送ユーザデータ及び再送ユーザデータを含む)を送信することが制限されていてもよい。UE100は、サイドリンクギャップの間、サービングセルからの無線信号に対する送達確認信号(肯定(ACK)及び/又は否定(NACK))を送信することが制限されていてもよい。UE100は、サイドリンクギャップの間、測定報告を送信することが許可されていてもよい。UE100は、サイドリンクギャップの間、測定報告を送信するためにスケジューリング要求を送信することが許可されていてもよい。UE100は、サイドリンクギャップの間、ハンドオーバ指示を受信するために制御情報のモニタが許可されていてもよい。
サイドリンクギャップの間、セルラ通信が禁止されている場合、UE100は、測定報告を送信するための条件が満たされた場合、測定報告を送信するために、サイドリンクギャップの設定を解除してもよい。UE100は、許可情報を受信している場合に、サイドリンクギャップの設定を解除してもよい。UE100は、許可情報を受信していない場合、サイドリンクギャップの設定を解除しなくてもよい。UE100は、許可情報と関連付けられたイベントが発生した場合にのみ、サイドリンクギャップの設定を解除してもよい。UE100は、サイドリンクギャップの設定を解除した後に、測定報告を送信するための動作を実行してもよい。
上述した各実施形態において、eNB200は、UE100が自律的にサイドリンクギャップの設定を解除したと判断した場合であっても、サイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージをUE100に送信してもよい。UE100は、サイドリンクギャップの設定を自律的に解除した後に当該メッセージを受信した場合には、当該メッセージを無視してもよい。
上述した各実施形態では特に触れていないが、上述した各ノード(UE100、eNB200など)のいずれかが行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
UE100及びeNB200のいずれかが行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサ)によって構成されるチップが提供されてもよい。
上述した実施形態では、移動通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本出願に係る内容を適用してもよい。
[付記]
(1)導入
本付記において、サイドリンクギャップ要求の詳細及び設定が検討される。
(2)サイドリンクギャップの要求
(2.1)要求の内容
UEは、ディスカバリ受信及び/又は送信のためのギャップを要求できることが合意された。この要求において、UEは、ディスカバリ受信及び/又は送信のためのギャップが必要とするサブフレーム(サービングセルのタイミングに対応する)をeNBに通知する。このように、例えば、非協調PLMNシナリオの状況下で、サービングセルがUEのために適切なサイドリンクギャップを決定することが可能となる。「送信サブフレームが何に対応するか(全ての許可された送信サブフレームか、UEが意図する送信サブフレームか)」についての問題は、更なる検討事項である。サブフレームがビットマップパターンで示される場合、通知されるサブフレームの定義と関係なく、シグナリングオーバーヘッドに関する状況が同じであり得る。サービングセルがリソーススケジューリングの義務を有することを考慮すると、サブフレーム情報は全て許可されるサブフレームであるべきである。サービングセルがUu通信のQoSを考慮してUEのための適切なギャップパターンを決定することが可能である。
提案1:サイドリンクギャップ要求において通知されるサブフレームは、全て許可された送信及び受信サブフレームであるべきである。
この意味では、要求において、送信用のサブフレームと受信用のサブフレームが、別々で(即ち、送信サブフレーム用の1つのパターンと受信サブフレーム用の他のパターンとで)通知されるべきである。また、サブフレームパターンは、UEが興味のある周波数ごとに分けられるべきである。各サブフレームパターンは、Tx/Rx、UEが興味のある周波数及び/又はPLMN ID等のような「タグ」と関連付けて通知されるべきである。
提案2:UEは、送信/受信、興味がある周波数及び/又はPLMN IDに関連するタグを含む、別々のサブフレームパターンをサービングセルに通知すべきである。
ただし、提案2が受け入れられる場合、 過剰なシグナリングオーバーヘッドを引き起こすことがある。従って、サービングセルがサブフレームパターンを必要とする場合のみに、UEがサービングにサブフレームパターンを通知することを許可することが好ましい。よって、オーバーヘッドを削減する状況があるか否かを検討する価値がある。
考察1:興味のある周波数ごとのサブフレームパターン報告は、過剰なシグナリングオーバーヘッドを引き起こし得る。
intra−PLMN及び協調inter−PLMNのシナリオにおいて、サービングセルは、他の周波数に属する隣接eNBのリソースプール設定(場合によって、SFNアライメントのためのタイミングオフセットも)を既に知っているかもしれない。この場合、UEが、サイドリンクギャップ要求として、興味のある周波数のみをサービングセルに通知することが考えられる。このように、サービングセルが該UEのためのサイドリンクギャップを決定できる。周波数情報は、Public Safetyユースケースのみのために現在許可されている合意事項(即ち、「Public Safetyユースケースの場合、RRC接続状態のUEは、直接ディスカバリ送信が望まれる周波数をeNBに通知すべきである。」)を再利用できる。従って、該合意事項は、商用ユースケースのために強化されるべきである。また、サービングセルは、各周波数に対してUEがサブフレームパターンをサイドリンクギャップ要求に含めるか否かについての情報を提供すべきである。
提案3:eNBがその周波数のリソース設定を把握している場合に、RRC接続状態のUEは、商用ユースケース用の直接ディスカバリが望ましい周波数のみを、SidelinkUEInformationに含めてeNBに示す。
(2.2)要求のトリガーに対する制限
(2.2.1)ディスカバリアナウンスメントのためのギャップ要求
「この要求が何時トリガーされるか」についての問題は、更なる検討事項である。UEがディスカバリ送信に興味を持つ場合に、該UEがどのようにディスカバリ送信を開始するかについて以下の2つのシナリオがある。
・シナリオ1:UEは、サイドリンクギャップではなく、ディスカバリリソースのみを要求する。
inter−frequencyディスカバリ送信について、「ネットワークは『...』をシグナルし、UEがそのキャリアに対してサービングセルにリソースを要求することが予想される。」の時に行われている。
intra−frequencyディスカバリ送信について、スケジュールされたリソース割り当てはRel−12の通りに行われている。
・シナリオ2:UEは自主的にディスカバリリソースを取得し、サイドリンクギャップも要求する。
inter−frequencyディスカバリ送信について、「ネットワークは『...』をシグナルし、UEが、シグナルされたキャリアのSIB19を自主的に読むべきである。」の時に行われている。
intra−frequencyディスカバリ送信について、Rel−12の通り、自主的なUEリソース選択が行われている。
シナリオ1の場合、UEに割り当てられた送信リソースをeNBが知っているので、eNBが該UEのためのサイドリンクギャップを正確に決定できることが明らかである。UEが個別送信リソースを要求する時、UEがサイドリンクギャップ要求を送信する必要がない場合に、サイドリンクギャップが明示的または暗黙的に設定されているか否か(即ち、サイドリンクギャップがリソース割り当てと一緒に設定されているか否か)はまだ不明である。
提案4:UEがサービングセルに送信リソースを要求する場合に、ディスカバリアナウンスメントのためのサイドリンクギャップ要求はトリガーされてはいかない。
提案5:個別シグナリングで送信リソースがUEに割り当てられる場合に、サイドリンクギャップを明示的にUEに設定するか、暗黙的にUEに設定されるかを検討すべきである。
シナリオ2の場合、UEが自主的に送信リソースを取得するので、eNBは、UEがサイドリンクギャップを必要とするか否かを知らない。
提案6:UEが自主的SIB19から送信リソースを取得する場合、UEは、ディスカバリアナウンスメントのためのギャップを要求できるようになるべきである。
(2.2.2)ディスカバリモニタリングのためのサイドリンクギャップの要求
ディスカバリモニタリングについて、個別リソース割り当てがない、即ち、共通受信プールのみが利用可能であるため、UEは、ディスカバリアナウンスメントのためのギャップを要求できる。
考察2:ディスカバリモニタリングのためのサイドリンクギャップ要求を制限する特別な状況がない。
(3)サイドリンクの設定
(3.1)サイドリンクギャップパターン
サイドリンクギャップが単一ギャップに設定されるか別々ギャップに設定されるかについて、結論がない。
別々ギャップでは、区別をもたらすことがある。その区別は、アナウンスとモニターリングとの区別、周波数毎の区別又はPLMN毎の区別をもたらす。別々ギャップには、設定の柔軟性を提供することが期待される。一方、最小限のシグナリングオーバーヘッドを持つより簡単な設定である単一ギャップが提案される。ギャップが、リソース割り当てではなく、単に、Uu動作をスキップできる期間であることを考慮すると、過剰な柔軟性は必要ではない。よって、サイドリンクギャップは、メジャーメントギャップの既存の仕様(即ち、「注:UEは、DCに設定される場合であっても、MCGセルに対するタイミングでの単一ギャップを適用すべきである」のような単一パターンに規定されるべきである。サイドリンクギャップが設定される間に、UEがどの周波数でディスカバリアナウンス/モニターリングを行うかについてはUE実装で決められる。サイドリンクギャップ設定についての自由度をネットワークに与えてもよい。Uuサービスとディスカバリパフォーマンスとのバランス調整については、ネットワーク実装で決められる。
提案7:サイドリンクギャップは、考慮されるサブフレームの単一パターンによって示されるべきである。
(3.2)サイドリンクギャップのハンドリング
(3.2.1)ディスカバリ動作の優先度付け
「受信向けのギャップ中にあるUEが他のDLチャネルをモニターすることが期待されていない(UEは、測定要件を満たす必要がある)。」ことが合意された。しかし、ディスカバリアナウンスメント向けのサイドリンクギャップ中のUu動作をどのようにハンドルするか(即ち、ディスカバリアナウンスメントよりも、SRS、PUCCH(ACK/NACKを含む)、HARQ再送及び/又は新ULデータを優先させるべきであるか)についての問題は、更なる検討事項である。リソーススケジューリング及びギャップ設定の義務がサービングセルにあることを考慮すると(即ち、Uuスケジューリングを考慮しながら許容可能なギャップパターンをUE設定するために)、サイドリンクギャップ中に、Uuよりもサイドリンク動作を優先させるべきである。既存の測定ギャップのハンドリング「メジャーメントギャップの一部であるサブフレームにおいて、UEがHARQフィードバック及びCQI/PMI/RI/PTIの送信を実行してはならない、SRSが報告されてはならない。」に従うことが簡単である。サイドリンクギャップ中に測定報告の優先度を下げるべきかについての問題は、更なる検討事項である。
提案8:サイドリンクギャップ中に、UL送信よりもサイドリンク動作を優先させるべきである。
(3.2.2)サイドリンクギャップ中のUu動作の例外
提案8が合意可能である場合に、サイドリンクギャップ中に、UL送信が実行されてはいかない。各UuベアラのQoSがサービングセルによって確保され得るが、UEモビリティについての懸念(即ち、サイドリンクギャップに起因するハンドオーバ失敗)がある。Rel−12のディスカバリ送信において、サービングセルが自セルのULスペクトル上でディスカバリリソースを提供する場合であっても、ディスカバリ送信が1つのみの周波数(即ち、サービング周波数)上に行われるので、ハンドオーバ失敗は問題とならない。Rel−13のinter−carrier/PLMNのディスカバリを考慮すると、複数周波数上のディスカバリ送信/受信にサイドリンクギャップが適用されるようになるので、ギャップ期間はRel−12のディスカバリプールパータンよりも長くなり、UEにとって測定報告を送信する機会が少なくなり、よって、ハンドオーバ失敗が増加する。勿論、このようなハンドオーバ失敗を防ぐために、サービングセルがUEに短いサイドリンクギャップをグラントするという1つのオプションはあるが、ディスカのバリパーフォーマンスの劣化を引き起こすことがあり、即ち、ケースバイケースで両方のパーフォーマンスのバランスを取ることが困難である。よって、サイドリンクギャップ中に測定報告が許可されるべきか否かを検討すべきである。
提案9:不要なハンドオーバ失敗を回避するために、サイドリンクギャップ中に測定報告を優先させるべきか否かを検討すべきである。
(3.3)暗黙的なサイドリンクギャップ解除
「eNBは、設定された送信/受信ギャップの設定を解除できる」ということが合意された。これは、RRC Connection Reconfigurationによってサイドリンクギャップの設定を明示的に解除するとして理解されている。QoS確保のためにより多くのUu用のリソースが必要とする等の、サービングセルにおける理由のために、明示的な設定解除が開始され得る。一方、UE側の理由でサイドリンクギャップの重要性がなくなることも考えられる。例えば、ユーザがディスカバリ機能をオフにする場合に、サイドリンクギャップの必要もなくなる。この場合、サービングセルは、サイドリンクギャップ「解放」要求又は「もはや興味がない」を示すSidelinkUEInformationを送信したUEに対して、サイドリンクギャップの設定を解除することが簡単である。しかしながら、UEが、自UEの興味なさを送信する場合に、UE及びサービングセルの両方に対して、サイドリンクギャップの必要がなくなることが明らかである。よって、discRxInterest及び/又はdiscTxResourceReqを含まないSidelinkUEInformationをUEがサービングセルに通知する場合に、既存の半永久的なスケジューリングのように、サイドリンクギャップの設定を暗黙的に解除することが好ましい。
提案10:サイドリンクギャップは UEが「ディスカバリにもはや興味がない」を通知する場合に、サイドリンクギャップが暗黙的に解除されるべきか否かを検討すべきである。
提案9及び提案10が合意可能である場合に、測定報告がサイドリンクギャップの暗黙的な解除をトリガーするか否かを検討する価値がある。
提案11:サイドリンクギャップ中における測定報告がサイドリンクギャップの暗黙的な解除をトリガーするか否かを検討すべきである。
米国仮出願第62/251878号(2015年11月6日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
本発明は、無線通信分野において有用である。

Claims (10)

  1. 直接的な端末間インターフェイスが用いられるサイドリンク動作を実行可能な無線端末であって、
    サービングセルと異なる近隣セルが属する周波数において前記サイドリンク動作を実行するためのサイドリンクギャップを設定するコントローラと、
    前記サイドリンク動作に興味がないことを示すための所定メッセージ又は前記無線端末の無線環境に関する測定報告を前記サービングセルへ送信するトランスミッタと、を備え、
    前記コントローラは、前記所定メッセージ又は前記測定報告が送信された場合、前記サイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージを前記サービングセルから受信しなくても、前記サイドリンクギャップの設定を自律的に解除する無線端末。
  2. 前記トランスミッタは、前記所定メッセージとして、前記無線端末が前記サイドリンク動作に興味があることを示す情報を含まないメッセージを送信する請求項1に記載の無線端末。
  3. 前記トランスミッタは、前記所定メッセージとして、前記無線端末が前記サイドリンク動作のために要求する無線リソースに関する情報を含まないメッセージを送信する請求項1に記載の無線端末。
  4. 前記トランスミッタは、前記所定メッセージとして、前記サイドリンクギャップの解除を示す情報を含むメッセージを送信する請求項1に記載の無線端末。
  5. 前記トランスミッタは、前記測定報告を送信するためのスケジューリング要求を前記サービングセルへ送信し、
    前記コントローラは、前記スケジューリング要求が送信された場合に、前記サイドリンクギャップの設定を自律的に解除する請求項1に記載の無線端末。
  6. 前記コントローラは、前記測定報告が送信された場合、前記サービングセルからの制御信号のモニタを開始する請求項1に記載の無線端末。
  7. 前記コントローラは、互いに異なる周波数に対応する複数のサイドリンクギャップを設定しており、
    前記トランスミッタは、前記所定メッセージとして、前記無線端末が前記サイドリンク動作に興味がない周波数を判断するための情報を含むメッセージを送信し、
    前記コントローラは、前記複数のサイドリンクギャップのうち、前記無線端末が前記サイドリンク動作に興味がない周波数に対応するサイドリンクギャップの設定を自律的に解除する請求項1に記載の無線端末。
  8. 前記コントローラは、互いに異なるPLMN(Public Land Mobile Network)に対応する複数のサイドリンクギャップを設定しており、
    前記トランスミッタは、前記所定メッセージとして、前記無線端末が前記サイドリンク動作に興味がないPLMNを判断するための情報を含むメッセージを送信し、
    前記コントローラは、前記複数のサイドリンクギャップのうち、前記無線端末が前記サイドリンク動作に興味がないPLMNに対応するサイドリンクギャップの設定を自律的に解除する請求項1に記載の無線端末。
  9. サービングセルと異なる近隣セルが属する周波数において、直接的な端末間インターフェイスが用いられるサイドリンク動作を実行するためのサイドリンクギャップを無線端末に設定するコントローラと、
    前記サイドリンク動作に興味がないことを示すための所定メッセージ又は前記無線端末の無線環境に関する測定報告を前記無線端末から受信するレシーバと、を備え、
    前記コントローラは、前記所定メッセージ又は前記測定報告が受信された場合、前記サイドリンクギャップの設定を解除するためのメッセージを前記無線端末に送信しなくても、前記サイドリンクギャップの設定が解除されたと判断する基地局。
  10. 前記コントローラは、前記測定報告が受信された後、前記測定報告に基づいて前記無線端末をハンドオーバさせるためのハンドオーバ指示を送信しない場合には、前記サイドリンクギャップを前記無線端末に設定するための情報を前記無線端末に送信する請求項9に記載の基地局。
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