JP6140013B2 - 移動通信システム、ユーザ端末、ネットワーク装置及びプロセッサ - Google Patents

移動通信システム、ユーザ端末、ネットワーク装置及びプロセッサ Download PDF

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Description

本発明は、D2D通信をサポートする移動通信システム、ユーザ端末及びネットワーク装置に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、リリース12以降の新機能として、端末間(Device to Device:D2D)通信の導入が検討されている(非特許文献1参照)。
D2D通信では、近接する複数のユーザ端末がネットワークを経由せずに直接的な端末間通信を行う。一方、移動通信システムの通常の通信であるセルラ通信では、ユーザ端末がネットワークを経由して通信を行う。
なお、D2D通信においてユーザデータの送受信に用いられる無線リソースの割り当てるスケジューリングは、ネットワークに含まれる基地局が主導で行うケースだけでなく、D2D通信を行うユーザ端末が主導で行うケースが想定される。D2D通信を行うユーザ端末自身が無線リソースの割り当てを行うことにより、基地局の負荷を軽減できる。
3GPP技術報告書 「TR 22.803 V12.1.0」 2013年3月
ところで、1つのユーザ端末が、複数の他のユーザ端末を相手にD2D通信を行うケースとして、ユーザ端末と複数の他のユーザ端末とによって構成されるグループ全員でD2D通信を行うケースだけでなく、ユーザ端末が、複数の他のユーザ端末のそれぞれと個別にD2D通信を行うケース、言い換えると、複数の他のユーザ端末のそれぞれの間では、D2D通信によってユーザデータの送信が行われないケースが想定される。
後者のケースにおいて、ユーザ端末ではなく、複数の他のユーザ端末のそれぞれが、ユーザデータの送信のために、自身とユーザ端末とに割り当てる無線リソースのスケジューリングを行う場合、複数の他のユーザ端末のそれぞれは、自身を除いた(複数の)他のユーザ端末が割り当てた無線リソースの状況が分からないため、互いに同一の無線リソースを割り当てる可能性がある。複数の他のユーザ端末のそれぞれが、互いに同一の無線リソースを用いてD2D通信を行った場合、干渉が発生する虞がある。
そこで、本発明は、ユーザ端末が、複数の他のユーザ端末のそれぞれと個別にD2D通信を行う場合に、複数の他のユーザ端末のそれぞれが、自身とユーザ端末とに割り当てる無線リソースのスケジューリングを行っても、干渉の発生を抑制可能な移動通信システム、ユーザ端末及びネットワーク装置を提供することを目的とする。
一実施形態によれば、移動通信システムは、ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信をサポートする。当該移動通信システムは、ユーザ端末と、前記ユーザ端末と前記D2D通信を行う複数の他のユーザ端末と、前記D2D通信によってユーザデータを送信するために割り当てられる無線リソースを制御する制御部と、を有する。前記制御部は、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれの間で前記D2D通信によって前記ユーザデータの送信が行われない場合で、且つ、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれが、前記D2D通信によって前記ユーザデータを送信するために前記無線リソースの割り当てを行う場合に、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれに割り当てられた無線リソースどうしが互いに重複しないように、前記割り当てられた無線リソースの仲介を行う。
本発明に係る移動通信システム、ユーザ端末及びネットワーク装置によれば、ユーザ端末が、複数の他のユーザ端末のそれぞれと個別にD2D通信を行う場合に、複数の他のユーザ端末のそれぞれが、自身とユーザ端末とに割り当てる無線リソースのスケジューリングを行っても、干渉の発生を抑制可能である。
図1は、LTEシステムの構成図である。 図2は、UEのブロック図である。 図3は、eNBのブロック図である。 図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 図6は、D2D通信を説明するための図である。 図7は、本実施形態に係る移動通信システムの動作環境を説明するための説明図である。 図8は、本実施形態に係る移動通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 図9は、本実施形態の変形例1に係る移動通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 図10は、本実施形態の変形例2に係る移動通信システムの動作例を示すシーケンス図である。
本実施形態に係る移動通信システムは、ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信をサポートする移動通信システムである。当該移動通信システムは、ユーザ端末と、前記ユーザ端末と前記D2D通信を行う複数の他のユーザ端末と、前記D2D通信によってユーザデータを送信するために割り当てられる無線リソースを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれの間で前記D2D通信によって前記ユーザデータの送信が行われない場合で、且つ、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれが、前記D2D通信によって前記ユーザデータを送信するために前記無線リソースの割り当てを行う場合に、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれに割り当てられた無線リソースどうしが互いに重複しないように、前記割り当てられた無線リソースの仲介を行う。
本実施形態において、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれは、前記割り当てられた無線リソースを示すスケジューリング情報を前記制御部に通知し、前記制御部は、通知された前記スケジューリング情報に基づいて、前記割り当てられた無線リソースを用いて前記D2D通信を行うことを承諾又は拒否することを示す仲介結果(D2D帯域割当応答)を通知する。
本実施形態の変形例1及び2において、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれは、前記割り当てられた無線リソースを示すスケジューリング情報を前記制御部に通知し、前記制御部は、通知された前記スケジューリング情報に基づいて、前記ユーザ端末及び前記複数の他のユーザ端末のそれぞれのために、新たな無線リソースの割り当てを行い、前記制御部は、前記新たな無線リソースを示す情報を通知する。
本実施形態の変形例1及び2において、前記制御部は、前記ユーザ端末以外の通信装置に備えられ、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれは、前記割り当てられた無線リソースを示すスケジューリング情報を前記ユーザ端末に通知し、前記ユーザ端末は、前記割り当てられた無線リソースの仲介を前記通信装置が行うことを示す情報を前記複数の他のユーザ端末のそれぞれに送信する。
本実施形態の変形例1において、前記通信装置は、前記ネットワークに含まれるネットワーク装置であり、前記制御部は、前記ネットワーク装置に備えられる。
本実施形態の変形例2において、前記通信装置は、前記複数の他のユーザ端末のうちの一のユーザ端末であり、前記制御部は、前記一のユーザ端末に備えられる。
本実施形態に係るユーザ端末は、ユーザ端末と前記D2D通信を行う複数の他のユーザ端末とを有し、ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信をサポートする移動通信システムにおけるユーザ端末である。当該ユーザ端末は、前記D2D通信によってユーザデータを送信するために割り当てられる無線リソースを制御する制御部を備える。前記制御部は、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれの間で前記D2D通信によって前記ユーザデータの送信が行われない場合で、且つ、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれが、前記D2D通信によって前記ユーザデータを送信するために前記無線リソースの割り当てを行う場合に、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれに割り当てられた無線リソースどうしが互いに重複しないように、前記割り当てられた無線リソースの仲介を行う。
本実施形態に係るネットワーク装置は、ユーザ端末と、前記ユーザ端末と前記D2D通信を行う複数の他のユーザ端末とを有し、ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信をサポートする移動通信システムにおけるネットワーク装置である。当該ネットワーク装置は、前記D2D通信によってユーザデータを送信するために割り当てられる無線リソースを制御する制御部を備える。前記制御部は、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれの間で前記D2D通信によって前記ユーザデータの送信が行われない場合で、且つ、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれが、前記D2D通信によって前記ユーザデータを送信するために前記無線リソースの割り当てを行う場合に、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれに割り当てられた無線リソースどうしが互いに重複しないように、前記割り当てられた無線リソースの仲介を行う。
以下、図面を参照して、3GPP規格に準拠して構成されるセルラ移動通信システム(以下、「LTEシステム」)にD2D通信を導入する場合の各実施形態を説明する。
[実施形態]
(LTEシステム)
図1は、本実施形態に係るLTEシステムの構成図である。
図1に示すように、LTEシステムは、複数のUE(User Equipment)100と、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)10と、EPC(Evolved Packet Core)20と、を含む。E−UTRAN10及びEPC20は、ネットワークを構成する。
UE100は、移動型の無線通信装置であり、接続を確立したセル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100はユーザ端末に相当する。
E−UTRAN10は、複数のeNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は基地局に相当する。eNB200は、セルを管理しており、セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。
なお、「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
eNB200は、例えば、無線リソース管理(RRM)機能と、ユーザデータのルーティング機能と、モビリティ制御及びスケジューリングのための測定制御機能と、を有する。
EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300と、OAM400(Operation and Maintenance)と)を含む。また、EPC20は、コアネットワークに相当する。
MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行うネットワークノードであり、制御局に相当する。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行うネットワークノードであり、交換局に相当する。
eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。また、eNB200は、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。
OAM400は、オペレータによって管理されるサーバ装置であり、E−UTRAN10の保守及び監視を行う。
次に、UE100及びeNB200の構成を説明する。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、アンテナ101と、無線送受信機110と、ユーザインターフェイス120と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130と、バッテリ140と、メモリ150と、プロセッサ160と、を有する。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。
本実施形態において、制御部は、D2D通信によってユーザデータを送信するために割り当てられる無線リソースを制御する。
また、制御部は、D2D通信によってユーザデータを送信するために無線リソースの割り当てを行う場合に、複数のUE100に対して割り当てられた無線リソースどうしが互いに重複しないように、割り当てられた無線リソースの仲介を行う。仲介の詳細は、後ほど説明する。
UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。アンテナ101は、複数のアンテナ素子を含む。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。
GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。
バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160によって実行されるプログラムと、プロセッサ160による処理に使用される情報と、を記憶する。
プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、アンテナ201と、無線送受信機210と、ネットワークインターフェイス220と、メモリ230と、プロセッサ240と、を有する。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。なお、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ240’としてもよい。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。アンテナ201は、複数のアンテナ素子を含む。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240によって実行されるプログラムと、プロセッサ240による処理に使用される情報と、を記憶する。
プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。
図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルのレイヤ1乃至レイヤ3に区分されており、レイヤ1は物理(PHY)レイヤである。レイヤ2は、MAC(Media Access Control)レイヤと、RLC(Radio Link Control)レイヤと、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤと、を含む。レイヤ3は、RRC(Radio Resource Control)レイヤを含む。
物理レイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。物理レイヤは、物理チャネルを用いて上位レイヤに伝送サービスを提供する。UE100の物理レイヤとeNB200の物理レイヤとの間では、物理チャネルを介してデータが伝送される。
MACレイヤは、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE100のMACレイヤとeNB200のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータが伝送される。eNB200のMACレイヤは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式など)、及び割り当てリソースブロックを決定するMACスケジューラを含む。
RLCレイヤは、MACレイヤ及び物理レイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UE100のRLCレイヤとeNB200のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータが伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRCレイヤは、制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRCレイヤとeNB200のRRCレイヤとの間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間にRRC接続がある場合、UE100は接続状態であり、そうでない場合、UE100はアイドル状態である。
RRCレイヤの上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)レイヤは、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ使用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成され、各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各シンボルの先頭には、サイクリックプレフィックス(CP)と呼ばれるガード区間が設けられる。リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのサブキャリア及び1つのシンボルにより構成される無線リソース単位はリソースエレメント(RE)と称される。
UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される制御領域である。また、各サブフレームの残りの区間は、主に物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。さらに、各サブフレームには、セル固有参照信号(CRS)が分散して配置される。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される制御領域である。また、各サブフレームにおける周波数方向の中央部は、主に物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。さらに、各サブフレームには、復調参照信号(DMRS)及びサウンディング参照信号(SRS)が配置される。
(D2D通信)
本実施形態に係るLTEシステムは、直接的な端末間通信(UE間通信)であるD2D通信をサポートする。ここでは、D2D通信を、LTEシステムの通常の通信であるセルラ通信と比較して説明する。セルラ通信は、データパスがネットワーク(E−UTRAN10、EPC20)を経由する通信モードである。データパスとは、ユーザデータの通信経路である。これに対し、D2D通信は、UE間に設定されるデータパスがネットワークを経由しない通信モードである。
図6は、D2D通信を説明するための図である。図6に示すように、D2D通信は、データパスがeNB200を経由しない。相互に近接するUE100−1及びUE100−2は、eNB200のセルにおいて、低送信電力で直接的に無線通信を行う。このように、近接するUE100−1及びUE100−2が低送信電力で直接的に無線通信を行うことにより、セルラ通信に比べて、UE100の消費電力を削減し、かつ、隣接セルへの干渉を低減できる。
(移動通信システムの動作環境)
次に、本実施形態に係る移動通信システムの動作環境について、図7を用いて説明する。図7は、本実施形態に係る移動通信システムの動作環境を説明するための説明図である。
図7に示すように、UE100−1は、UE100−2、UE100−3、UE100−4のそれぞれと個別にD2D通信を行う。従って、UE100−1とUE100−2との間には、D2D通信においてユーザデータの送受信に用いられる接続(D2D接続A)が確立されている。これにより、UE100−1とUE100−2との間で、D2D接続Aを用いてユーザデータの送受信が行われる。同様に、UE100−1とUE100−3との間には、D2D接続Bが確立され、UE100−1とUE100−4との間には、D2D接続Cが確立される。
一方、UE100−2は、UE100−1とD2D通信を行うものの、UE100−3及びUE100−4のそれぞれとはD2D通信を行わない。従って、UE100−2とUE100−3との間、及び、UE100−2とUE100−3との間には、D2D通信においてユーザデータの送受信に用いられる接続が確立されない。同様に、UE100−3とUE100−4との間には、D2D通信においてユーザデータの送受信に用いられる接続が確立されない。
(移動通信システムの概略動作)
次に、本実施形態に係る移動通信システムの概略動作について、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係る移動通信システムの動作例を示すシーケンス図である。
以下において、UE100−1が、UE100−2及びUE100−4のそれぞれと個別にD2D通信を行っており、UE100−3は、UE100−1とD2D通信を開始していないと仮定して説明を進める。なお、UE100−4の動作は、UE100−2と同様の動作であるため、UE100−4に関する説明を省略する。
また、本実施形態において、UE100−1は、D2D通信のために各UE100に無線リソースを割り当てる能力(以下、スケジューリング能力と称する)を有さないと仮定して説明をする。
図8に示すように、ステップS101において、UE100−3は、D2D接続要求をUE100−1に送信する。UE100−1は、UE100−3からD2D接続要求を受信する。
D2D接続要求は、D2D通信を行うために端末間の接続の確立を要求するために用いられる。本実施形態において、D2D接続要求は、UE100−3がスケジューリング能力を有することを示す情報(UE Capability)を含む。
ステップS102において、UE100−1は、D2D接続要求に対する応答(D2D接続応答)をUE100−3に送信する。UE100−3は、D2D接続応答を受信する。本実施形態において、D2D接続応答は、UE100−1がスケジューリング能力を有さないことを示す情報(UE Capability)を含む。
ステップS103において、UE100−3は、UE100−1とのD2D通信に用いられる無線リソースの割り当てを行うためのスケジューリング設定を行う。D2D接続応答を受信したUE100−3は、UE100−1がスケジューリングできないと判定し、スケジューリング設定を行う。スケジューリング設定を行ったUE100−3は、UE100−1及びUE100−3のそれぞれに対して無線リソースを割り当てる。
ステップS104において、UE100−3は、D2D帯域割当通知をUE100−1に送信する。UE100−1は、D2D帯域割当通知を受信する。
D2D帯域割当通知は、スケジューリングによってD2D通信のために割り当てた無線リソースを通知するに用いられる。本実施形態において、D2D帯域割当通知は、UE100−1及びUE100−3に割り当てた帯域割当1を通知する。帯域割当1は、UE100−1が送信するために割り当てた無線リソースだけでなく、UE100−3が送信するために(すなわち、UE100−1が受信するために)割り当てた無線リソースも含む。後述の帯域割当も同様である。
ステップS105において、UE100−1は、無線リソースの仲介を行う。具体的には、UE100−1は、帯域割当1が、UE100−1及びUE100−2のそれぞれに対して割り当てられた無線リソース(以下、帯域割当0と称する)と、重複しないかを判定する。
ステップS106において、UE100−1は、D2D帯域割当通知に対する応答(D2D帯域割当応答)をUE100−3に送信する。UE100−3は、D2D帯域割当応答を受信する。
UE100−1は、ステップS105において帯域割当1が帯域割当0と重複していないと判定した場合、D2D帯域割当応答として、帯域割当1を用いてD2D通信を行うことを承諾する承諾情報を送信する。一方、ステップS105において帯域割当1が帯域割当0と重複していると判定した場合、帯域割当1を用いてD2D通信を行うことを拒否する拒否情報を送信する。
UE100−3は、拒否情報を受信した場合には、スケジューリングを行い、UE100−1に帯域割当1と異なる帯域割当を含む新たなD2D帯域割当通知を送信する。
本実施形態において、UE100−1は、承諾情報を送信したと仮定して説明を進める。
ステップS107において、UE100−2は、スケジューリングを行う。具体的には、UE100−2は、UE100−1及びUE100−2のそれぞれに対して無線リソースを割り当てる。
ステップS108において、ステップS104と同様に、UE100−2は、D2D帯域割当通知をUE100−1に送信する。UE100−1は、D2D帯域割当通知を受信する。本実施形態において、D2D帯域割当通知は、UE100−1及びUE100−2に割り当てた帯域割当2を通知する。
ステップS109において、ステップS105と同様に、UE100−1は、無線リソースの仲介を行う。具体的には、UE100−1は、帯域割当2が、帯域割当1と、重複しないかを判定する。
ステップS110において、ステップS106と同様に、UE100−1は、D2D帯域割当通知に対する応答(D2D帯域割当応答)をUE100−2に送信する。UE100−2は、D2D帯域割当応答を受信する。UE100−1は、承諾情報を送信したと仮定して説明を進める。
ステップS111において、承諾情報を受信したUE100−2は、帯域割当2を用いてUE100−1とD2D通信を行う。また、承諾情報を受信したUE100−3は、帯域割当1を用いてUE100−1とD2D通信を行う。
(変形例1に係る移動通信システムの概略動作)
次に、本実施形態の変形例1に係る移動通信システムの概略動作について、図9を用いて説明する。図9は、本実施形態の変形例1に係る移動通信システムの動作例を示すシーケンス図である。
なお、上述した実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分は、説明を適宜省略する。
上述した実施形態では、複数のUE100と個別にD2D通信を行うUE100−1(すなわち、UE100−2、UE100−3、UE100−4にとって、共通の通信相手であるUE100−1)が仲介を行ったが、本変形例では、eNB200が仲介を行う。
図9に示すように、ステップS301からS304は、第1実施形態のステップS101からS104に対応する。
ステップS305において、UE100−1は、D2D帯域割当応答として、eNB200を無線リソースの仲介先とする仲介要求をUE100−3に送信する。本変形例において、D2D帯域割当応答として、承諾情報及び許諾情報の代わりに、無線リソースの仲介先を示す仲介要求を送信する。
本変形例では、UE100−1は、仲介先として、eNB200を選択したと仮定して説明を進める。
UE100−1は、例えば、無線リソースを仲介する能力がない場合に、仲介要求を送信する。また、UE100−1は、無線リソースを仲介する能力を有している場合であっても、例えば、複数のUE100とD2D通信を行うことによる負荷を軽減するために仲介要求を送信してもよい。
ステップS306において、UE100−3は、D2D帯域割当取消をUE100−1に送信する。UE100−1は、D2D帯域割当取消を受信する。
仲介要求を受信したUE100−3は、ステップS304において割り当てた帯域割当1を用いてUE100−1がD2D通信を行うことを回避するために、D2D帯域割当取消を送信する。D2D帯域割当取消を受信したUE100−1は、帯域割当1を用いてD2D通信を行わないように制御する。
ステップS307は、第1実施形態のステップS108に対応する。
ステップS308において、ステップS305と同様に、UE100−1は、D2D帯域割当応答として、eNB200を無線リソースの仲介先とする仲介要求をUE100−2に送信する。UE100−2は、仲介要求を受信する。
ステップS309において、ステップS306と同様に、UE100−2は、D2D帯域割当取消をUE100−1に送信する。
ステップS310において、UE100−2及びUE100−3のそれぞれは、自身のD2D通信のためにスケジューリングを行う。
なお、次のステップS311において、UE100−2及びUE100−3のそれぞれは、D2D帯域割当通知でUE100−1が通知した無線リソースをeNB200に送信する場合は、ステップS310の処理を省略してもよい。
ステップS311において、UE100−2及びUE100−3のそれぞれは、D2D帯域割当仲介要求をeNB200に送信する。eNB200は、UE100−2及びUE100−3のそれぞれからD2D帯域割当仲介要求を受信する。
D2D帯域割当仲介要求は、仲介依頼元であるUE100−1の識別子(仲介依頼UE100−1)、UE100−3がD2D通信のために直接的に接続している複数のUE100が構成するグループ(接続UEID群)を示す情報、及び、UE100−3が割り当てた無線リソース(帯域割当1)を含む。接続UEID群を示す情報は、例えば、UE100−1及びUE100−3のそれぞれを示す識別子である。また、本実施形態では、UE100−2は、帯域割当として帯域割当2を通知し、UE100−3は、帯域割当として帯域割当1を通知する。
ステップS312において、eNB200は、無線リソースの仲介を行う。
本実施形態において、UE100−3が割り当てた帯域割当1とUE100−2が割り当てた帯域割当2とが重複していると仮定して説明を進める。
eNB200は、拒否情報を送信する代わりに、新たな無線リソースの割当を行う。eNB200は、UE100−1とUE100−2との間のD2D通信のために帯域割当3を割り当て、UE100−1とUE100−2との間のD2D通信のために帯域割当4を割り当てる。帯域割当3と帯域割当4とは、時間方向及び周波数方向において互いに重複していない。
ステップS313において、eNB200は、D2D帯域割当仲介要求に対する応答(D2D帯域割当仲介要求応答)をUE100−2及びUE100−3のそれぞれに送信する。UE100−2及びUE100−3のそれぞれは、D2D帯域割当仲介要求応答を受信する。
D2D帯域割当仲介要求応答は、D2D帯域割当仲介要求に含まれていた仲介依頼UE100−1、接続UEID群、及び、ステップS313でeNB200が新たに割り当てた無線リソース(帯域割当)を含む。UE100−2へ送信するD2D帯域割当仲介要求応答は、帯域割当4を含み、UE100−2へ送信するD2D帯域割当仲介要求応答は、帯域割当3を含む。
ステップS314において、UE100−2は、D2D帯域割当仲介要求応答に含まれていた帯域割当4を含むD2D帯域割当通知をUE100−1に送信する。同様に、UE100−3は、D2D帯域割当仲介要求応答に含まれていた帯域割当3を含むD2D帯域割当通知をUE100−1に送信する。UE100−1は、UE100−2及びUE100−3のそれぞれから、D2D帯域割当通知を受信する。
ステップS315は、ステップS111に対応する。
(変形例2に係る移動通信システムの概略動作)
次に、本実施形態の変形例2に係る移動通信システムの概略動作について、図10を用いて説明する。図10は、本実施形態の変形例2に係る移動通信システムの動作例を示すシーケンス図である。
なお、上述した実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分は、説明を適宜省略する。
上述した実施形態では、複数のUE100と個別にD2D通信を行うUE100−1(すなわち、UE100−2、UE100−3、UE100−4にとって、共通の通信相手であるUE100−1)が仲介を行ったが、本変形例では、共通の通信相手ではないUE100−2が仲介を行う。
図10に示すように、ステップS501からS504は、第1実施形態のステップS101からS104に対応する。
なお、ステップS501において、D2D接続要求は、UE100−3が無線リソースを仲介する仲介能力を有することを示す情報を含んでもよい。
ステップS505において、UE100−1は、D2D帯域割当通知に対する応答(D2D帯域割当応答)をUE100−3に送信する。本変形例において、D2D帯域割当応答として、承諾情報及び許諾情報の代わりに、無線リソースの仲介先を示す仲介要求を送信する。
本変形例では、UE100−1は、仲介先として、UE100−2を選択したと仮定して説明を進める。
仲介要求は、仲介先としてのUE100−2を示す識別子を含む。
ステップS506及びS507は、変形例1のステップS306及びS307に対応する。
ステップS508において、ステップS505と同様に、UE100−1は、D2D帯域割当通知に対する応答として、UE100−2を仲介先とする仲介要求をUE100−2送信する。UE100−2は、仲介要求を受信する。
ステップS509は、変形例1のステップS309に対応する。
ステップS510において、UE100−3は、D2D通信に用いられる無線リソースの仲介を要求するD2D帯域割当仲介要求をUE100−2に通知する。UE100−2は、D2D帯域割当仲介要求を受信する。
D2D帯域割当仲介要求は、仲介依頼UE100−1、接続UEID群及び帯域割当を含む。本実施形態では、帯域割当は、D2D帯域割当通知でUE100−1に通知した無線リソースである。なお、UE100−3は、新たにスケジューリングをして得られた帯域割当をD2D帯域割当仲介要求に含めてもよい。
なお、UE100−2及びUE100−3の間には、制御データを送信するための接続が確立されていないため、例えば、以下のケースのいずれかにて、UE100−3は、UE100−2に対して、D2D帯域割当仲介要求を通知する。
(1)ケース1
ケース1は、UE100−3が、D2D通信によってD2D帯域割当仲介要求をUE100−2に直接通知するケースである。
UE100−3は、UE100−2との間で制御データを送受信するための制御用のD2D接続を確立するために、その旨をeNB200に通知する。UE100−3は、UE100−1からの仲介要求をeNB200に通知してもよい。eNB200は、UE100−2とUE100−3との間に制御用のD2D接続を設定する。その後、eNB200は、制御用のD2D接続用のための帯域割当を、UE100−2及びUE100−3のそれぞれに通知する。UE100−2及びUE100−3のそれぞれは、eNB200から通知された帯域割当を受信する。UE100−3は、通知された帯域割当を用いて、D2D接続によって、D2D帯域割当仲介要求をUE100−2に直接通知する。この場合、eNB200の制御下で、UE100−2とUE100−3との間でD2D通信が行われる。
なお、eNB200がD2D通信を制御するのではなく、UE100−3(及び/又はUE100−2)がD2D通信を制御してもよい。具体的には、eNB200は、UE100−2とUE100−3との間で制御用のD2D接続が設定された後、セルラ通信からD2D通信への切り替えをUE100−2及びUE100−3のそれぞれに要求し、UE100−2との接続及びUE100−3と接続を切断してもよい。UE100−3(及び/又はUE100−2)の制御下で、UE100−3は、D2D帯域割当仲介要求をUE100−2に直接通知してもよい。
また、UE100−3は、制御用のD2D接続を確立するための通知をeNB200にせずに、UE100−2とのD2D接続を確立してもよい。具体的には、UE100−3は、UE100−2を発見するための発見信号を送信し、発見信号を受信したUE100−2と制御用のD2D通信を確立するためのネゴシエーションを行う。その後、UE100−3は、D2D帯域割当仲介要求をUE100−2に直接通知する。
(2)ケース2
ケース2は、UE100−3が、eNB200を経由してD2D帯域割当仲介要求を通知するケースである。
UE100−3は、D2D帯域割当仲介要求をeNB200に通知する。eNB200は、仲介先を示す識別子によって、仲介先であるUE100−2にD2D帯域割当仲介要求を転送する。従って、UE100−2とUE100−3とは、eNB200を経由して、制御用の接続を行う。
(3)ケース3
ケース3は、UE100−3が、UE100−1を経由してD2D帯域割当仲介要求を通知するケースである。
UE100−3が、D2D帯域割当仲介要求をUE100−1に送信して、UE100−1がD2D帯域割当仲介要求をUE100−2に転送する。
なお、UE100−1は、ステップS505にて、仲介要求をUE100−3へ送信する際に、UE100−3からの帯域割当3をUE100−2へ仲介要求と共に送信してもよい。
ステップS511において、変形例1のステップS311と同様に、D2D帯域割当仲介要求を受信したUE100−2は、無線リソースの仲介を行う。
本実施形態において、UE100−3が割り当てた帯域割当1とUE100−2が割り当てた帯域割当2とが重複しており、UE100−2が、UE100−1とUE100−3のために帯域割当3を割り当てて、UE100−1とUE100−2のために帯域割当4を割り当てたと仮定して説明を進める。
ステップS512において、UE100−2は、UE100−3からのD2D帯域割当仲介要求の応答(D2D帯域割当仲介要求応答)をUE100−3に通知する。UE100−3は、D2D帯域割当仲介要求応答を受信する。
D2D帯域割当仲介要求応答は、仲介依頼UE100−1及び接続UEID群と、ステップS511で新たに割り当てられた帯域割当3とを含む。
なお、UE100−2からUE100−3へのD2D帯域割当仲介要求応答は、上述のステップS510と同様の方法(ケース)で通知されてもよいし、ステップS510と別の方法で通知されてもよい。
ステップS513において、UE100−3は、D2D帯域割当仲介要求応答に含まれていた帯域割当3を含むD2D帯域割当通知をUE100−1に送信する。UE100−1は、当該D2D帯域割当通知を受信する。
ステップS514において、UE100−2は、自身が割り当てた帯域割当4を含むD2D帯域割当通知をUE100−1に送信する。UE100−1は、当該D2D帯域割当通知を受信する。
ステップS515は、ステップS111に対応する。
(実施形態のまとめ)
本実施形態において、UE100−1は、UE100−2、UE100−3(及びUE100−4)のそれぞれの間でD2D通信によってユーザデータの送信が行われない場合で、且つ、UE100−2、UE100−3(及びUE100−4)のそれぞれがD2D通信によってユーザデータを送受信するために無線リソースの割り当てを行う場合に、UE100−2、UE100−3(及びUE100−4)のそれぞれに割り当てられた無線リソース(帯域割当)どうしが互いに重複しないように、帯域割当の仲介を行う。これにより、UE100−1の仲介により、ユーザデータの送受信を互いに行わない異なるUE100によって割り当てられた無線リソースどうしが重複することを抑制できる。その結果、異なるUE100によって割り当てられた無線リソースを用いてD2D通信を行うことによって、干渉が発生することを抑制できる。
また、本実施形態において、UE100−2、UE100−3(及びUE100−4)のそれぞれは、割り当てられた無線リソースを示すD2D帯域割当通知をUE100−1に通知し、UE100−1は、通知されたD2D帯域割当通知に基づいて、帯域割当を用いてD2D通信を行うことを承諾又は拒否することを示すD2D帯域割当応答を通知する。これにより、D2D帯域割当応答の通知を受信したUE100−2、UE100−3(及びUE100−4)のそれぞれは、自身が割り当てた無線リソースを用いてD2D通信が可能か否かを判定することができる。
また、変形例2において、UE100−2、UE100−3(及びUE100−4)のそれぞれは、帯域割当をUE100−3に通知し、UE100−3は、UE100−1、UE100−2、UE100−3(及びUE100−4)のそれぞれのために、新たな無線リソースの割り当てを行い、UE100−3は、新たな無線リソースを示す帯域割当を通知する。これにより、帯域割当を用いてD2D通信を行うことが拒否されて、D2D通信を行うことができない又はD2D通信の開始が遅くなることを避けることができる。
また、変形例1、2において、UE100−1以外の通信装置が仲介を行う。すなわち、仲介を行う制御部は、UE100−1以外の通信装置に備えられる。UE100−2、UE100−3(及びUE100−4)のそれぞれは、帯域割当をUE100−1に通知し、UE100−1は、帯域割当の仲介をUE100−3又はeNB200が行うことを示すD2D帯域割当応答を、UE100−2、UE100−3(及びUE100−4)のそれぞれに送信する。これにより、UE100−1が仲介を行わなくても、帯域割当が重複することを抑制できる。
変形例1において、仲介を行う制御部は、eNB200に備えられる。これにより、上述したように、UE100−1の負荷が増加することを抑制できる。また、UE100−1以外のUE100が仲介をする場合に比べて、帯域割当を送信するために、仲介を行う他のUE100と、それ以外のUE100との間において新たな接続を確立する必要がないため、各UE100の負荷が増加することを抑制できる。
変形例2において、仲介を行う制御部は、UE100−2に備えられる。これにより、UE100−1が帯域割当の仲介を行う場合に比べて、複数のUE100とD2D通信を行うUE100−1の負荷が増加することを抑制できる。また、UE100−2が仲介を行うことによって、eNB200が帯域割当の仲介を行う場合に比べて、低送信電力でD2D通信を行うことができるため、消費電力を削減できる。
[その他実施形態]
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、上述した実施形態では、UE100−1、UE100−3又はeNB200が仲介を行ったが、これに限られない。例えば、eNB200の上位装置(例えば、MME300)又はネットワーク上に設けられた仲介装置(サーバ)、すなわち、ネットワーク装置に本発明に係る制御部が備えられ、eNB200の上位装置又は仲介装置が仲介を行ってもよい。また、例えば、上述した実施形態において、UE100−1とUE100−2とが、スケジューリングを行わないUE100−5とD2D通信によってグループ通信を行っている場合には、UE100−5が仲介を行ってもよい。これにより、複数のUE100とD2D通信を行うUE100−1及びスケジューリングを行う各UE100以外のUE100が仲介を行うことにより、各UE100にかかる負荷を分散することができる。
また、上述した実施形態では、UE100−1は、スケジューリング能力を有さない場合に仲介を行う又は他の通信装置に仲介を行わせたが、UE100−1は、スケジューリング能力を有している場合であっても、仲介を行う又は他の通信装置に仲介を行わせてもよい。例えば、UE100−1は、バッテリ残量が所定の閾値未満であったり、処理負荷が閾値を超えている場合に、仲介を行う又は他の通信装置に仲介を行わせてもよい。
また、上述した実施形態において、UE100−1は、帯域割当の一部を承諾し、帯域割当の一部を拒否する情報を送信してもよい。例えば、UE100−1は、帯域割当0と帯域割当1が帯域割当0と部分的に重複している場合、重複していない周波数帯域(一部の周波数帯域)を承諾する承諾情報と、重複している周波数帯域(残りの周波数帯域)を拒否する拒否情報を共に送信してもよい。また、UE100−1は、拒否情報を送信せずに、重複していない周波数帯域を承諾する承諾情報のみを送信してもよい。
また、上述した実施形態において、仲介する通信装置(UE100−1を含む)は、仲介するUE100−1にD2D帯域割当通知が早く通知された方が、優先的に割り当てられるスケジューリングを行ってもよいし(すなわち、遅く通知された帯域割当は、早く通知された帯域割当と重複する無線リソースは、承諾されない)、UE100−1と個別にD2D通信を行う全てのD2Dグループのそれぞれから、D2D帯域割当通知を受信した後に、それぞれのD2Dグループの通信状況を考慮して、スケジューリングを行ってもよい。
また、上述した実施形態では、UE100−2及びUE100−3のそれぞれが、D2D帯域割当仲介要求をeNB200に送信したが、これに限られない。例えば、UE100−1がまとめて、D2D帯域割当仲介要求をeNB200に通知してもよい。また、UE100−2及びUE100−3は、複数のUE100の中からeNB200と代表して通信を行うアンカーUE100を経由して、eNB200に通知してもよい。
10…E−UTRAN、 20…EPC、 100,100−1,100−2,100−3,100−4,100−5…UE(ユーザ端末)、 101…アンテナ、 110…無線送受信機、 120…ユーザインターフェイス、 130…GNSS受信機、 140…バッテリ、 150…メモリ、 160,160’…プロセッサ、 200,200−1,200−2,200−3…eNB(無線基地局)、 201…アンテナ、 210…無線送受信機、 220…ネットワークインターフェイス、 230…メモリ、 240,240’…プロセッサ、 300…MME/S−GW、 400…OAM

Claims (9)

  1. ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であるD2D通信をサポートする移動通信システムであって、
    ユーザ端末と、
    前記ユーザ端末と前記D2D通信を行う複数の他のユーザ端末と、
    前記D2D通信によってユーザデータを送信するために割り当てられる無線リソースを制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれの間で前記D2D通信によって前記ユーザデータの送信が行われない場合で、且つ、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれが、前記D2D通信によって前記ユーザデータを送信するために前記無線リソースの割り当てを行う場合に、前記複数の他のユーザ端末のそれぞれに割り当てられた無線リソースどうしが互いに重複しないように、前記割り当てられた無線リソースの仲介を行うことを特徴とする移動通信システム。
  2. 前記複数の他のユーザ端末のそれぞれは、前記割り当てられた無線リソースを示すスケジューリング情報を前記制御部に通知し、
    前記制御部は、通知された前記スケジューリング情報に基づいて、前記割り当てられた無線リソースを用いて前記D2D通信を行うことを承諾又は拒否することを示す仲介結果を通知することを特徴とする請求項1に記載の移動通信システム。
  3. 前記複数の他のユーザ端末のそれぞれは、前記割り当てられた無線リソースを示すスケジューリング情報を前記制御部に通知し、
    前記制御部は、通知された前記スケジューリング情報に基づいて、前記ユーザ端末及び前記複数の他のユーザ端末のそれぞれのために、新たな無線リソースの割り当てを行い、
    前記制御部は、前記新たな無線リソースを示す情報を通知することを特徴とする請求項
    1に記載の移動通信システム。
  4. 前記制御部は、前記ユーザ端末以外の通信装置に備えられ、
    前記複数の他のユーザ端末のそれぞれは、前記割り当てられた無線リソースを示すスケジューリング情報を前記ユーザ端末に通知し、
    前記ユーザ端末は、前記割り当てられた無線リソースの仲介を前記通信装置が行うことを示す情報を前記複数の他のユーザ端末のそれぞれに送信することを特徴とする請求項1
    に記載の移動通信システム。
  5. 前記通信装置は、前記ネットワークに含まれるネットワーク装置であり、
    前記制御部は、前記ネットワーク装置に備えられることを特徴とする請求項4に記載の移動通信システム。
  6. 前記通信装置は、前記複数の他のユーザ端末のうちの一のユーザ端末であり、
    前記制御部は、前記一のユーザ端末に備えられることを特徴とする請求項4に記載の移動通信システム。
  7. プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    第1のユーザ端末がD2D通信によってユーザデータを送信するために割り当てた第1の無線リソースと第2のユーザ端末がD2D通信によってユーザデータを送信するために割り当てた第2の無線リソースとが重複しないか否かを判定する処理と、
    前記第1のユーザ端末及び前記第2のユーザ端末のそれぞれに割り当てられた無線リソースどうしが互いに重複しないように、前記割り当てられた無線リソースの仲介を行う処理と、を実行し
    前記D2D通信は、ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であることを特徴とするユーザ端末。
  8. プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    第1のユーザ端末がD2D通信によってユーザデータを送信するために割り当てた第1の無線リソースと第2のユーザ端末がD2D通信によってユーザデータを送信するために割り当てた第2の無線リソースとが重複しないか否かを判定する処理と、
    前記第1のユーザ端末及び前記第2のユーザ端末のそれぞれに割り当てられた無線リソースどうしが互いに重複しないように、前記割り当てられた無線リソースの仲介を行う処理と、を実行し
    前記D2D通信は、ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であることを特徴とするネットワーク装置。
  9. 装置を制御するプロセッサであって、
    第1のユーザ端末がD2D通信によってユーザデータを送信するために割り当てた無線リソースと第2のユーザ端末がD2D通信によってユーザデータを送信するために割り当てた無線リソースとが重複しないか否かを判定する処理と、
    前記第1のユーザ端末及び前記第2のユーザ端末のそれぞれに割り当てられた無線リソースどうしが互いに重複しないように、前記割り当てられた無線リソースの仲介を行う処理と、を実行し、
    前記D2D通信は、ネットワークを経由しない直接的な端末間通信であることを特徴とするプロセッサ。
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