JPWO2018051619A1 - 内視鏡システム - Google Patents

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    • G02B23/24Instruments or systems for viewing the inside of hollow bodies, e.g. fibrescopes

Abstract

高解像度の狭帯域光画像を取得可能でありながら、低ノイズかつ高色再現性の通常光画像を取得する。B光およびG光をそれぞれ発する2個の固体照明素子(15B,15G)を有する光源装置(13)と、CyフィルタおよびBフィルタを含むカラーフィルタアレイを有する撮像素子(10)とを備え、CyフィルタがG領域およびB領域に感度を有し、Cyフィルタ、B光およびG光が条件式(1)および(2)を満足する内視鏡システム(1)を提供する。αは、CyフィルタのG領域における感度に対するCyフィルタのB領域における感度の比であり、βは、G光の光量に対するB光の光量の比である。
0.3 ≦ α ≦ 1.3 ・・・(1)
0.25 ≦ α×β ≦ 1.2 ・・・(2)

Description

本発明は、内視鏡システムに関し、特に狭帯域光観察と白色光観察の両方が可能な内視鏡システムに関するものである。
従来、NBI(Narrow Band Imaging)またはBLI(Blue Laser Imaging)のような、狭帯域光を被観察部位に照射し、その反射光を画像化する狭帯域光観察が用いられている(例えば、特許文献1,2参照。)。狭帯域光観察により、病変部の発見を容易にすることができる。また、狭帯域光画像と同時に白色光画像のような通常光画像を高い色再現性で取得することができるように、RGBのベイヤ配列のカラーフィルタが設けられた撮像素子が用いられている。
狭帯域光観察において、毛細血管等の画像には紫色から青色の反射光の情報(B情報)が大きく寄与するため、B情報が分離される。しかし、RGBのベイヤ配列を用いてB情報を分離する場合、紫色から青色の反射光を検出するB画素が全画素の4分の1しかないため、毛細血管等の解像度が不足してしまう。特許文献1は、B情報を増大するために、紫色の波長領域に副感度領域を有するG画素によってB情報を取得している。この場合、G画素によって取得された信号には緑色の反射光の情報(G情報)とB情報の両方が含まれるため、G情報とB情報とを色分離する処理が必要となる。
特開2012−170639号公報 特開2015−119765号公報
しかしながら、緑色の波長領域と青色の波長領域は互いに近いため、G情報とB情報との色分離が難しいという問題がある。特許文献2では、使用するカラーフィルタ情報に基づいて注目画素を選択し、読出し領域や読出し位置を変更してノイズ処理を行っている。特許文献2のように画像処理で色分離を行うと、画像情報にゲインがかかり、ノイズが増大するという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、高解像度の狭帯域光画像を取得可能でありながら、低ノイズかつ高色再現性の通常光画像を取得することができる内視鏡システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、互いに異なる色の光を発する複数の固体照明素子を有する光源装置と、2次元配列された複数色のカラーフィルタを含むカラーフィルタアレイを有し、前記光源装置からの光によって照明された被写体を撮影する撮像素子とを備え、前記光源装置が、青色の波長領域にピーク強度を有する青色光を発する第1の固体照明素子と、緑色の波長領域にピーク強度を有する緑色光を発する第2の固体照明素子とを備え、通常観察モードにおいて前記第1の固体照明素子および前記第2の固体照明素子を同時点灯または順次点灯させ、前記カラーフィルタアレイが、シアン色のカラーフィルタおよび青色のカラーフィルタを有するとともに、前記シアン色のカラーフィルタは、緑色および青色の波長領域に感度を有し、前記シアン色のカラーフィルタ、前記青色光および前記緑色光が、下記条件式(1)および(2)を満足する内視鏡システムである。
0.3 ≦ α ≦ 1.3 ・・・(1)
0.25 ≦ α×β ≦ 1.2 ・・・(2)
ただし、αは、前記シアン色のカラーフィルタの緑色の波長領域における感度(CyG)に対する前記シアン色のカラーフィルタの青色の波長領域における感度(CyB)の比(CyB/CyG)であり、βは、前記緑色光の光量(L2)に対する前記青色光の光量(L1)の比(L1/L2)である。
本態様によれば、通常観察モードにおいて、光源装置から被写体に青色光および緑色光が照射されると、被写体によって反射された青色光および緑色光が、カラーフィルタアレイの青色のカラーフィルタ(Bフィルタ)およびシアン色のカラーフィルタ(Cyフィルタ)をそれぞれ透過し、撮像素子のB画素およびCy画素によってそれぞれ検出される。これにより、B画素によって取得されたB信号およびCy画素によって取得されたCy信号に基づく通常光画像を得ることができる。
この場合に、青色の反射光は、Bフィルタに加えてCyフィルタも透過し、Cy画素によっても検出されるので、Cy信号は、緑色の反射光の情報(G情報)に加えて、青色の反射光の情報(B情報)も含む。一方、B信号はB情報が支配的である。したがって、Cy信号からB信号を差し引くことによって、G情報を抽出することができる。
ここで、条件式(1)を満足することによって、Cy信号に含まれるG情報とB情報とのバランスが良好となる。これにより、G情報の抽出に際して、B信号にゲインを乗じることなく、または小さなゲインで、Cy信号のG情報とB情報とを分離することが可能となり、通常光画像のノイズを低減することができる。
また、条件式(2)を満足することによって、青色光と緑色光の光量の良好なバランスを維持しつつ、Cy画素によって取得されるB情報が増大する。これにより、通常光画像の高い色再現性を維持しながら、BおよびCy画素によって取得されるB情報に基づく高解像度の狭帯域光画像も得ることができる。
上記態様においては、前記撮像素子の全画素数に対する前記シアン色のカラーフィルタに対応する画素の数の割合が、4分の1以上であってもよい。
このようにすることで、通常光画像の画質を維持しながら、狭帯域光画像の解像度を高めることができる。
上記態様においては、前記青色の波長領域が、390nm以上495nm以下であり、前記緑色の波長領域が、495nmを超え570nm以下であってもよい。
上記態様においては、前記光源装置が、紫色の波長領域にピーク強度を有する紫色光を発する第3の固体照明素子を備え、狭帯域光観察モードにおいて、前記第1の固体照明素子および前記第3の固体照明素子を点灯させてもよい。前記紫色の波長領域は、380nm以上440nm以下であってもよい。
被写体によって反射された紫色光は、Bフィルタを透過してB画素によって検出される。したがって、狭帯域光観察モードにおいて、狭帯域光画像の生成に必要なB情報およびG情報を含むB信号およびCy信号が適切な強さで得られる。これにより、画像処理においてB信号およびCy信号に乗じるゲインを抑え、低ノイズの狭帯域光画像を得ることができる。
本発明によれば、高解像度の狭帯域光画像を取得可能でありながら、低ノイズかつ高色再現性の通常光画像を取得することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る内視鏡システムの全体構成図である。 図1の内視鏡システムの撮像素子が有するカラーフィルタアレイを示す図である。 図2のカラーフィルタアレイの分光感度特性を示す図である。 通常観察モードにおいて、図1の内視鏡システムの光源装置から出力される白色光の分光特性を示す図である。 通常観察モードにおいて、図4の白色光の照明下で撮像素子によって検出される反射光の分光特性を示す図である。 ホワイトバランス調整後の図5の反射光の分光特性を示す図である。 NBIモードにおいて、図1の内視鏡システムの光源装置から出力される狭帯域光の分光特性を示す図である。 NBIモードにおいて、図7の狭帯域光の照明下で撮像素子によって検出される反射光の分光特性を示す図である。 第1の変形例のカラーフィルタアレイの分光感度特性を示す図である。 第1の変形例の通常観察モードにおいて、光源装置から出力される白色光の分光特性を示す図である。 第1の変形例の通常観察モードにおいて、図10の白色光の照明下で撮像素子によって検出される反射光の分光特性を示す図である。 ホワイトバランス調整後の図11の反射光の分光特性を示す図である。 第1の変形例のNBIモードにおいて、光源装置から出力される狭帯域光の分光特性を示す図である。 第1の変形例のNBIモードにおいて、図13の狭帯域光の照明下で撮像素子によって検出される反射光の分光特性を示す図である。 第2の変形例のカラーフィルタアレイの分光感度特性を示す図である。 第2の変形例の通常観察モードにおいて、光源装置から出力される白色光の分光特性を示す図である。 第2の変形例の通常観察モードにおいて、図16の白色光の照明下で撮像素子によって検出される反射光の分光特性を示す図である。 ホワイトバランス調整後の図17の反射光の分光特性を示す図である。 第2の変形例のNBIモードにおいて、光源装置から出力される狭帯域光の分光特性を示す図である。 第2の変形例のNBIモードにおいて、図19の狭帯域光の照明下で撮像素子によって検出される反射光の分光特性を示す図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る内視鏡システム1について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る内視鏡システム1は、図1に示されるように、体内に挿入され被写体への照明光の照射および画像信号の取得を行う細長いスコープ2と、該スコープ2の基端に接続されスコープ2への照明光の供給および画像の生成を行う駆動制御装置3と、該駆動制御装置3に接続されたモニタ4とを備えている。
スコープ2は、被写体に照明光を照射する照明光学系5と、被写体からの照明光の反射光を受光し被写体の画像信号を得る撮像光学系6とを備えている。
照明光学系5は、スコープ2内に長手方向に沿って配置され基端から先端へ照明光を導光する導光部材7と、スコープ2の先端に設けられ導光部材7の先端から射出された照明光をスコープ2の先端前方に向かって射出する照明レンズ8とを備えている。
撮像光学系6は、スコープ2の先端に設けられ被写体からの反射光を集光する対物レンズ9と、該対物レンズ9によって結ばれた被写体の像を撮影して画像信号を取得する撮像素子10と、該撮像素子10から出力された画像信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル(AD)変換器11とを備えている。
図2は、撮像素子10の撮像面に設けられ、2次元配列された多数のカラーフィルタからなるカラーフィルタアレイ12の一部を示している。図2に示されるように、カラーフィルタアレイ12は、いわゆるベイヤ配列においてGフィルタをCyフィルタに置き換えたものである。具体的には、カラーフィルタアレイ12は、青色のカラーフィルタ(Bフィルタ)、シアン色のカラーフィルタ(Cyフィルタ)および赤色のカラーフィルタ(Rフィルタ)を備える。正方配列された1個のBフィルタ、2個のCyフィルタおよび1個のRフィルタから1つの単位配列が構成され、単位配列が行方向および列方向に配列されている。
各カラーフィルタは、撮像素子10の1個の画素に対応している。以下、Bフィルタ、CyフィルタおよびRフィルタに対応する画素を、B画素、Cy画素およびR画素とそれぞれ言う。したがって、撮像素子10の全画素数に対するCy画素の数の割合は、2分の1となる。B画素、Cy画素およびR画素は、Bフィルタ、CyフィルタおよびRフィルタを透過した光をそれぞれ検出してB信号、Cy信号およびR信号をそれぞれ取得する。B信号、Cy信号およびR信号は、AD変換器11を介して駆動制御装置3内の画像処理装置14に送信される。
図3は、Bフィルタ、CyフィルタおよびRフィルタの分光感度特性(分光透過特性)、すなわちB画素、Cy画素およびR画素の分光感度特性を示している。
Bフィルタは、青色の波長領域(B領域)に感度を有し、青色の光を選択的に透過させる。したがって、B画素は、B領域に高い感度を有し、B領域の反射光の情報(B情報)を含むB信号を出力する。B領域は、390nm以上495nm以下であり、紫色の波長領域(V領域)の一部も含む。
Cyフィルタは、B領域および緑色の波長領域(G領域)に感度を有し、紫色、青色および緑色の光を選択的に透過させる。したがって、Cy画素は、B領域およびG領域に高い感度を有し、B情報およびG領域の反射光の情報(G情報)を含むCy信号を出力する。G領域は、495nmを超え570nm以下である。
Rフィルタは、赤色の波長領域(R領域)に感度を有し、赤色の光を選択的に透過させる。したがって、R画素は、R領域に高い感度を有し、R領域の反射光の情報(R情報)を含むR信号を出力する。
駆動制御装置3は、照明光を生成する光源装置13と、撮像光学系6から受信した画像信号を処理して画像を生成する画像処理装置14とを備えている。
光源装置13は、4色のLED15V,15B,15G,15Rと、LED15V,15B,15G,15Rの点灯および消灯を制御する光源制御部16とを備えている。
V−LED(第3の固体照明素子)15Vは、V領域にピーク強度を有する紫色光(V光)を発する。V領域は、380nm以上440nm以下であり、B領域と一部重複している。
B−LED(第1の固体照明素子)15Bは、B領域にピーク強度を有しV光よりも長波長の青色光(B光)を発する。
G−LED(第2の固体照明素子)15Gは、G領域にピーク強度を有する緑色光(G光)を発する。
R−LED15Rは、R領域にピーク強度を有する赤色光(R光)を発する。
LED15V,15B,15G,15Rから発せられたV光、B光、G光およびR光は、合波光学系17によって互いに合波され、単一の光軸に沿って集光レンズ18に入射し、集光レンズ18によって導光部材7の基端面に集光される。合波光学系17は、例えば、複数個のダイクロイックミラーの組み合わせからなる。
光源制御部16および画像処理装置14は、白色光画像を取得する通常観察モードおよびNBI画像を取得するNBIモード(狭帯域光観察モード)のいずれかで動作するようになっている。
通常観察モードにおいて、光源制御部16は、V−LED15V、B−LED15B、G−LED15GおよびR−LED15Rを同時に点灯させる。これにより、図4に示されるように、V光、B光、G光およびR光から生成された白色光が光源装置13から導光部材7に供給され、白色光が被写体に照射される。そして、図5に示されるように、V光およびB光の反射光がB画素およびCy画素によって検出され、G光の反射光がCy画素によって検出され、R光の反射光がR画素によって検出される。図5は、図4に示される白色光が撮像素子10に入射したと仮定したときの、B画素、Cy画素およびR画素によって検出される光の強度スペクトルを示している。
なお、通常観察モードにおいて、光源制御部16がLED15V,15B,15G,15Rを順次点灯させ、V光、B光、G光およびR光の反射光を撮像素子10によって順次検出してもよい。
通常観察モードにおいて、画像処理装置14では、下記の画像処理が実行される。まず、B信号、Cy信号およびR信号にホワイトバランス調整用のゲインを乗じることによって、図6に示されるように、B信号、Cy信号およびR信号のホワイトバランス調整が行われる。図5および図6の例では、Cy信号およびR信号に比べてB信号が大きいため、Cy信号およびR信号のみにゲインを乗じている。
次に、Cy信号から、色分離用のゲインを乗じたB信号を差し引く。B信号に含まれる情報はB情報が支配的となる。したがって、Cy信号に含まれるG情報が、Cy信号とB信号との差分として得られる。次に、R信号がRチャネルに、抽出されたG情報がGチャネルに、Cy信号の残りとB信号がBチャネルにそれぞれ割り当てられることによって、被写体を肉眼で見たときと同様の色合いを有する白色光画像が生成される。
NBIモードにおいて、光源制御部16は、V−LED15VおよびG−LED15Gを同時に点灯させ、B−LED15BおよびR−LED15Rを消灯させる。これにより、図7に示されるように、V光およびG光のみが、光源装置13から導光部材7に供給されて被写体に照射される。そして、図8に示されるように、V光の反射光がB画素およびCy画素によって検出され、G光の反射光がCy画素によって検出される。図8は、図7に示されるV光およびG光が撮像素子10に入射したと仮定したときの、B画素、Cy画素およびR画素によって検出される光の強度スペクトルを示している。
NBIモードにおいて、画像処理装置14では、下記の画像処理が実行される。まず、通常観察モードのときと同様に、Cy信号から、ゲインを乗じたB信号を差し引くことによって、Cy信号に含まれるG情報が差分として算出される。次に、抽出されたG情報がRチャネルに、Cy信号の残りとB信号がBチャネルおよびGチャネルにそれぞれ割り当てられることによって、NBI画像が生成される。
画像処理装置14は、生成した白色光画像またはNBI画像をモニタ4に送信する。
モニタ4は、受信した白色光画像またはNBI画像を表示する。
通常観察モードおよびNBIモードのいずれを実行するかは、スコープ2に設けられた観察モード切替スイッチ19をユーザが操作することによって決定される。観察モード切替スイッチ19は、通常観察モードおよびNBIモードのうち一方をユーザが選択することができるようになっている。選択されたモードの情報は、観察モード切替スイッチ19から光源制御部16および画像処理装置14に送信される。光源制御部16は、受信したモードの情報に従ってLED15V,15B,15G,15Rを制御し、画像処理装置14は、受信したモードの情報に従って、白色光画像またはNBI画像を生成する。
ここで、本実施形態のCyフィルタ、B光およびG光の光学特性の詳細について説明する。
Cyフィルタは、下記の条件式(1)を満足する分光感度特性を有する。
0.3 ≦ α ≦ 1.3 ・・・(1)
式(1)において、α=CyB/CyGである。CyBは、CyフィルタのB領域における感度であり、CyGは、CyフィルタのG領域おける感度である。CyBおよびCyGは、例えば、図3に示されるCyフィルタの透過曲線のB領域(390nm〜495nm)およびG領域(495nm〜570nm)における積分値である。図3に示されるCyフィルタにおいて、CyG=6.9、CyB=2.75、α=0.4である。
条件式(1)は、Cyフィルタが有するB領域の感度とG領域の感度の比を規定したものである。生体組織の表層に存在する毛細血管の情報はB情報に含まれるため、CyフィルタのB領域の感度は、NBI画像の解像度の向上に寄与する。一方、CyフィルタのG領域の感度は白色光画像の色再現性に寄与する。条件式(1)を満足することによって、Cy画素によって取得されるG情報とB情報とのバランスが、白色光画像の高い色再現性とNBI画像の高い解像度の両立に適した範囲となる。
αが0.3未満である場合、G情報が増大するため白色光画像の色再現性は高くなるが、Cy画素によって取得されるB情報が減少し(すなわち、Cyフィルタの特性が一般的なGフィルタの特性に近づき)、NBI画像の解像度を向上する効果が弱くなる。
αが1.3を超える場合、Cy画素によって取得されるB情報が増大するためNBI画像の解像度は高くなるが、Cy信号に含まれるG情報とB情報との分離が難しくなる。Cy信号からB信号を単に差し引くことでG情報を抽出した場合には、G情報が少なくなり、白色光画像の色再現性が低下する。高い色再現性を得るためにCy信号にゲインを乗じた場合には、Cy信号のノイズが増大し、白色光画像の画質の低下を招く。
LED15B,15Gから出力されるB光およびG光は、下記の条件式(2)を満たす光量を有している。
0.25 ≦ α×β ≦ 1.2 ・・・(2)
式(2)において、β=L1/L2である。L1は、B光の光量であり、L2は、G光の光量である。L1は、例えば、図4に示されるB光の強度曲線のB領域における積分値であり、L2は、例えば、図4に示されるG光の強度曲線のG領域における積分値である。光量L1,L2は、例えば、光源制御部16がLED15B,15Gの出力を制御することによって、式(2)の範囲内となるように調整される。図4に示される白色光において、β=3.0である。したがって、本実施形態において、α×β=1.2となる。
条件式(2)は、通常観察モードにおいて条件式(1)を満足するCyフィルタを用いた撮像素子10によって取得されるB信号、Cy信号およびR信号の強度のバランスが良好となるように、光源装置13によって生成される白色光のカラーバランスを規定したものである。B信号、Cy信号およびR信号の強度差が大きい場合、白色光画像のホワイトバランスを調整するために大きなゲインをB信号、Cy信号およびR信号に乗じる必要が生じる。また、B光の光量L1の増大はNBI画像の解像度の向上に寄与するが、B光の光量L1が多過ぎると、Cy信号のG情報とB情報を色分離するためのゲインが増大し、白色光画像のノイズの増大を招く。条件式(2)を満足することによって、小さなホワイトバランス調整用のゲインで白色光画像の高い色再現性を得ることができる。さらに、小さな色分離用のゲインでCy信号のG情報とB情報とを分離することができ、白色光画像のノイズを抑制することができる。
α×βが0.25未満である場合、B画素およびCy画素によって取得されるB情報が不足し、白色光画像の高い色再現性を得るためには大きなゲインでB情報を増幅しなければならず、白色光画像のノイズが増大する。
α×βが1.2よりも大きい場合、B画素への入射光量がCy画素への入射光量に対して多くなり、Cy画素よりも早くB画素が飽和することにより狭帯域光画像の色再現性が低下し得る。高い色再現性を得るためにはCy信号に大きなゲインを乗じなければならず、NBI画像のノイズが増大する。
次に、このように構成された内視鏡システム1の作用について説明する。
ユーザが観察モード切替スイッチ19によって通常観察モードを選択すると、光源制御部16が通常観察モードでLED15V,15B,15G,15Rを制御することによって、白色光が被写体に照射される。そして、白色光の反射光が撮像素子10によって検出され、V光およびB光の反射光の情報を含むB信号と、V光、B光およびG光の反射光の情報を含むCy信号と、R光の反射光の情報を含むR信号とが、画像処理装置14に送信される。画像処理装置14において、R信号がRチャネルに割り当てられ、Cy信号とB信号との差分がGチャネルに割り当てられ、Cy信号の残りとB信号がB信号に割り当てられることによって、白色光画像が生成され、モニタ4に表示される。
一方、ユーザが観察モード切替スイッチ19によってNBIモードを選択すると、光源制御部16がNBIモードでLED15V,15B,15G,15Rを制御することによって、V光およびG光が被写体に照射される。そして、V光およびG光の反射光が撮像素子10によって検出され、V光およびG光の反射光の情報を含むCy信号と、V光の反射光の情報を含むB信号とが画像処理装置14に送信される。画像処理装置14において、Cy信号とB信号との差分がRチャネルに割り当てられ、Cy信号の残りとB信号とがGおよびBチャネルに割り当てられることによって、NBI画像が生成され、モニタ4に表示される。
このように、本実施形態によれば、V、BおよびG領域の光を透過させるCyフィルタを撮像素子10に設けることによって、V光の反射光が、B画素に加えてCy画素によっても検出される。これにより、NBI画像の生成に用いられるB情報を増大し、高解像度のNBI画像を取得することができるという利点がある。
また、条件式(1)および(2)を満足することによって、上記のNBI画像の高解像度と、白色光画像の高色再現性および低ノイズとを両立することができるという利点がある。すなわち、白色光画像の生成処理において各信号に大きなゲインを乗じずとも、白色光画像の高い色再現性を得ることができる。
図9から図20には、カラーフィルタおよびLED15V,15B,15G,15Rの光学特性の変形例を示している。
図9から図14に示される第1の変形例において、CyG=7.5、CyB=6.0、α=0.8、β=0.9、α×β=0.72であり、条件式(1)および(2)を満足している。第1の変形例においては、図3および図4に示される例に比べて、CyフィルタのG領域の感度が高くなっており、V光およびB光の光量が少なくなっている。
図15から図20に示される第2の変形例において、CyG=6.3、CyB=7.55、α=1.2、β=0.3、α×β=0.36であり、条件式(1)および(2)を満足している。第2の変形例においては、CyフィルタのG領域の感度がさらに高くなっており、V光およびB光の光量がさらに少なくなっている。
本実施形態においては、カラーフィルタアレイ12が、正方配列された4つのカラーフィルタからなる単位配列を有することとしたが、カラーフィルタアレイ12のカラーフィルタの配列パターンはこれに限定されるものではない。
例えば、2×2の単位配列において、Cyフィルタの数を1個とし、RフィルタまたはBフィルタの数を2個にしてもよい。あるいは、単位配列が、3×3の9個のカラーフィルタまたは4×4の16個のカラーフィルタから構成されていてもよい。
いずれの配列パターンにおいても、撮像素子の全画素数に対するCy画素の数の割合が4分の1以上となるように、カラーフィルタアレイのカラーフィルタの全数に対するCyフィルタの数の割合が4分の1以上であることが好ましい。このようにすることで、CyフィルタによるB情報の増大の効果を得ることができる。
1 内視鏡システム
10 撮像素子
12 カラーフィルタアレイ
13 光源装置
15V V−LED(第3の固体照明素子)
15B B−LED(第1の固体照明素子)
15G G−LED(第2の固体照明素子)
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、互いに異なる色の光を発する複数の固体照明素子を有する光源装置と、2次元配列された複数色のカラーフィルタを含むカラーフィルタアレイを有し、前記光源装置からの光によって照明された被写体を撮影する撮像素子とを備え、前記光源装置が、青色の波長領域にピーク強度を有する青色光を発する第1の固体照明素子と、緑色の波長領域にピーク強度を有する緑色光を発する第2の固体照明素子と、前記青色の波長領域と一部重複する紫色の波長領域にピーク強度を有する紫色光を発する第3の固体照明素子と、赤色の波長領域にピーク強度を有する赤色光を発する第4の固体照明素子とを備え、通常観察モードにおいて前記第1の固体照明素子前記第2の固体照明素子、前記第3の固体照明素子および前記第4の固体照明素子を同時点灯または順次点灯させ、狭帯域光観察モードにおいて前記第2の固体照明素子と前記第3の固体照明素子を点灯させ、かつ、前記第1の固体照明素子と第4の固体照明素子を消灯させ、前記カラーフィルタアレイが、シアン色のカラーフィルタおよび青色のカラーフィルタを有するとともに、前記シアン色のカラーフィルタは、緑色および青色の波長領域に感度を有し、前記シアン色のカラーフィルタ前記通常観察モードおよび前記狭帯域光観察モードにおいて前記光源装置が発する前記青色の波長領域の光および前記緑色の波長領域のが、下記条件式(1)および(2)を満足する内視鏡システムである。
0.3 ≦ α ≦ 1.3 ・・・(1)
0.25 ≦ α×β ≦ 1.2 ・・・(2)
ただし、αは、前記シアン色のカラーフィルタの緑色の波長領域における感度(CyG)に対する前記シアン色のカラーフィルタの青色の波長領域における感度(CyB)の比(CyB/CyG)であり、βは、前記緑色の波長領域の光の光量(L2)に対する前記青色の波長領域の光の光量(L1)の比(L1/L2)である。
上記態様においては、前記紫色の波長領域は、380nm以上440nm以下であってもよい。
被写体によって反射された紫色光は、Bフィルタを透過してB画素によって検出される。したがって、狭帯域光観察モードにおいて、狭帯域光画像の生成に必要なB情報およびG情報を含むB信号およびCy信号が適切な強さで得られる。これにより、画像処理においてB信号およびCy信号に乗じるゲインを抑え、低ノイズの狭帯域光画像を得ることができる。
一方、NBIモードにおいても、条件式(1),(2)を満足している。この場合、L1は、LED15Vから出力されるV光に含まれるB領域の光の光量である。ユーザが観察モード切替スイッチ19によってNBIモードを選択すると、光源制御部16がNBIモードでLED15V,15B,15G,15Rを制御することによって、V光およびG光が被写体に照射される。そして、V光およびG光の反射光が撮像素子10によって検出され、V光およびG光の反射光の情報を含むCy信号と、V光の反射光の情報を含むB信号とが画像処理装置14に送信される。画像処理装置14において、Cy信号とB信号との差分がRチャネルに割り当てられ、Cy信号の残りとB信号とがGおよびBチャネルに割り当てられることによって、NBI画像が生成され、モニタ4に表示される。

Claims (5)

  1. 互いに異なる色の光を発する複数の固体照明素子を有する光源装置と、
    2次元配列された複数色のカラーフィルタを含むカラーフィルタアレイを有し、前記光源装置からの光によって照明された被写体を撮影する撮像素子とを備え、
    前記光源装置が、青色の波長領域にピーク強度を有する青色光を発する第1の固体照明素子と、緑色の波長領域にピーク強度を有する緑色光を発する第2の固体照明素子とを備え、通常観察モードにおいて前記第1の固体照明素子および前記第2の固体照明素子を同時点灯または順次点灯させ、
    前記カラーフィルタアレイが、シアン色のカラーフィルタおよび青色のカラーフィルタを有するとともに、前記シアン色のカラーフィルタは、緑色および青色の波長領域に感度を有し、
    前記シアン色のカラーフィルタ、前記青色光および前記緑色光が、下記条件式(1)および(2)を満足する内視鏡システム。
    0.3 ≦ α ≦ 1.3 ・・・(1)
    0.25 ≦ α×β ≦ 1.2 ・・・(2)
    ただし、
    αは、前記シアン色のカラーフィルタの緑色の波長領域における感度(CyG)に対する前記シアン色のカラーフィルタの青色の波長領域における感度(CyB)の比(CyB/CyG)であり、
    βは、前記緑色光の光量(L2)に対する前記青色光の光量(L1)の比(L1/L2)
    である。
  2. 前記撮像素子の全画素数に対する前記シアン色のカラーフィルタに対応する画素の数の割合が、4分の1以上である請求項1に記載の内視鏡システム。
  3. 前記青色の波長領域が、390nm以上495nm以下であり、
    前記緑色の波長領域が、495nmを超え570nm以下である請求項1または請求項2に記載の内視鏡システム。
  4. 前記光源装置が、紫色の波長領域にピーク強度を有する紫色光を発する第3の固体照明素子を備え、狭帯域光観察モードにおいて、前記第1の固体照明素子および前記第3の固体照明素子を点灯させる請求項1から請求項3のいずれかに記載の内視鏡システム。
  5. 前記紫色の波長領域は、380nm以上440nm以下である請求項4に記載の内視鏡システム。
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