JPWO2018047714A1 - 反射対物レンズ、及び観察方法 - Google Patents

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Abstract

本発明の一態様にかかる対物レンズは、第1の面(S1)〜第4の面(S4)を有する第1の素子(11)と、第1平面(S4’)及び第2平面(S5)を有し、第1の素子(11)の試料側に配置された第2の素子(12)と、を備えている。第1の面(S1)が、光軸(OX)上に配置された透過平面であり、第2の面(S2)は、光軸上に配置された反射凸面であり、第3の面(S3)は、第1の面(S1)の外側に配置された反射凹面であり、第4の面(S4)が、第2の面(S2)の外側に配置された透過平面である。第1平面(S4’)が第4の面(S4)と接合される透過平面であり、第2平面(S5)が第1平面(S4’)と平行な透過平面である。

Description

本発明は、反射対物レンズ、及び、それを用いた観察方法に関する。
反射鏡によって光を集光する反射対物レンズは、ガラスの屈折を利用した対物レンズとは異なり、色収差が無く、深紫外から赤外までの広い波長領域で使用可能である。反射対物レンズの一種であるシュヴァルツシルト(Schwarzschild)型の対物レンズは、2枚の反射鏡のみで構成されているにもかかわらず、球面収差、コマ収差、非点収差が補正され、比較的高い開口数(NA)が実現できる。
非特許文献1、非特許文献2、及び特許文献1には、シュヴァルツシルト型の対物レンズが開示されている。
米国特許出願公開第2015/0198793号
宮田 尚一、柳川 三郎、顯微鏡の反射對物レンズ応用物理 第21巻 第2−3号 H. Inagawa al., "Reflecting microscope system with a 0.99 numerical aperture designed for three-dimensional fluorescence imaging of individual molecules at cryogenic temperatures", Rep. 5, 12833; doi: 10.1038/srep12833 (2015).
非特許文献1に記載の対物レンズは、液浸系の対物レンズである。非特許文献1では、対物レンズの先端に、焦点を中心とした球面を持った平凸レンズを追加している(非特許文献1の図3参照)。この対物レンズでは、光軸上の焦点に向かう光は追加された平凸レンズの球面に垂直に入射するため、軸上に色収差が発生しない。さらに、非特許文献1には、深紫外の波長領域における顕微鏡観察のために、平凸レンズ及びカバーガラスの材料に深紫外光を透過する溶融石英ガラスを用い、平凸レンズとカバーガラスの間の溶解石英ガラスに近い屈折率を持ったグリセリンで満たす方法が開示されている。
しかしながら、非特許文献1の対物レンズにおいては、対物レンズの組み立て時に対物レンズを構成する凹面鏡、凸面鏡、平凸レンズの3つの素子の間隔、偏心、傾きを高精度に調整する必要がある。そのため、高NAの対物レンズを製作しようとする場合において、この調整が困難になるという問題がある。
非特許文献2の対物レンズは液浸系の対物レンズである。対物レンズを構成する凸面鏡と凹面鏡を一つの溶解石英ガラス素子の内面に形成している(非特許文献1の図1(a))。さらに、光の入射平面と焦点を中心とした射出球面が同じ溶解石英ガラス素子に形成されている。非特許文献2の対物レンズでは、軸上に集光される光は球面に垂直に入射するため、軸上の色収差は発生しない。この対物レンズでは、一つの溶解石製ガラス素子を用いているため、素子間の調整は不要となる。
しかしながら、非特許文献2の対物レンズにおいては、凹面鏡、凸面鏡、射出球面の3つの非平面を、1素子に高精度に形成する必要がある。特に高NAの対物レンズを製作しようとする場合に、これらの非平面の間隔、偏心、傾きを必要な精度で形成するのが困難であるという問題がある。また、射出球面が素子に対して凹んだ形状となっているために、射出球面から焦点までの空間を満たすために、多量の液浸媒質が必要である。空気中で焦点が下になる向きで対物レンズを使用する場合、この空間を液浸媒質で満たすのが難しいという問題がある。
特許文献1には、反射対物レンズ、及びその製造方法が開示されている(特許文献1の図4)。この製造方法では、スピンコート工程を行うことで、基板の上に、Pf1とPf2とを有するプラットフォームが形成される(特許文献1の図4(a))。次に、第1のインクジェットプリント工程により、Pf2の上に、キャリア材料(9)が形成される。具体的には、インクジェットプリント工程では、感光性樹脂液を塗布した後、予備加熱、紫外照射、加熱工程を行っている。キャリア材料(9)の上に、アルミニウム材料を成膜することで、凸面鏡である第1の反射素子(3)が形成される(特許文献1の図4(d))。
さらに、第2のインクジェットプリント工程を行うことで、第1の反射素子(3)の上にキャリア材料(9)が形成される(特許文献1の図4(e))。キャリア材料の上に、アルミニウム材料を成膜することで、凹面鏡である第2の反射素子(5)が形成される。
特許文献1の反射対物レンズでは、キャリア材料が、塗布、予備加熱、紫外照射、加熱工程を有するインクジェットプリント工程により形成されている。よって、キャリア材料の凹面、及び凸面を高精度で製造することができないという問題点がある。
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、製造誤差が小さい反射対物レンズ、及びそれを用いた観察方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる対物レンズは、第1の面、第2の面、第3の面、及び第4の面を有する第1の素子と、第1平面及び第2平面を有し、前記第1の素子の試料側に配置された第2の素子と、を備えた反射対物レンズであって、前記第1の面が、光軸上に配置された透過平面であり、前記第2の面は、光軸上に配置された反射凸面であり、前記第3の面は、前記第1の面の外側に配置された反射凹面であり、前記第4の面が、前記第2の面の外側に配置された透過平面であり、前記第1平面が、前記第4の面と接合される透過平面であり、前記第2平面が、前記第1平面の試料側に配置された透過平面であるものである。この構成によれば、製造誤差の小さい対物レンズを実現することができる。
上記の対物レンズにおいて、前記第1平面と前記第2平面が平行になっていることが好ましい。
上記の対物レンズにおいて、前記第2平面が液浸媒質と接触することが好ましい。このようにすることで、より高いNAでの観察が可能となる。
本発明の一態様にかかる対物レンズは、第1の面、第2の面、第3の面、及び第4の面を有する第1の素子と、前記第4の面と接合される第1平面と、前記第1平面と対向する対向面とを備えた第2の素子であって、前記第1の素子の試料側に配置された第2の素子と、を備えた反射対物レンズであって、前記第1の面が、光軸上に配置された透過平面であり、前記第2の面は、光軸上に配置された反射凸面であり、前記第3の面は、前記第1の面の外側に配置された反射凹面であり、前記第4の面が、前記第2の面の外側に配置された透過平面であり、前記第1平面が透過平面であり、前記対向面の中央部分には、透過面である球面が設けられているものである。この構成によれば、製造誤差の小さい対物レンズを実現することができる。
上記の対物レンズにおいて、前記球面が液浸媒質と接触するようにしてもよい。このようにすることで、より高いNAでの観察が可能となる。
上記の対物レンズにおいて、前記液浸媒質の屈折率が前記第1の素子と前記第2の素子の屈折率と同じであることが好ましい。これにより、収差を低減することができる。
上記の対物レンズにおいて、前記第2の面、及び前記第3の面の少なくとも一方が非球面であることが好ましい。このようにすることで、より高いNAでの観察が可能となる。
上記の対物レンズにおいて、前記第1の素子と前記第2の素子とが同じ材料により形成されていることが好ましい。これにより、第1の素子と第2の素子の屈折率を一致させることができる。
上記の対物レンズにおいて、前記第3の面と前記第1平面との間には、空間が設けられていることが好ましい。
上記の対物レンズにおいて、前記空間を外部に繋げるための溝、又は穴が形成されていてもよい。
本発明の一態様にかかる観察方法は、上記の対物レンズを用いた観察方法であって、試料を覆うカバーガラスに対向するように前記対物レンズを配置して、前記対物レンズと前記カバーガラスの間に液浸媒質を満たした状態で、観察を行うものである。これにより、高いNAで観察することができる。
本発明の一態様にかかる観察方法は、前記第1の素子、前記第2の素子、前記液浸媒質、及び前記カバーガラスが、同じ屈折率を有していることが好ましい。これにより、収差を低減することができる。
本発明の一態様にかかる観察方法は、上記の対物レンズを用いた観察方法であって、試料に対向するよう前記対物レンズを配置して、前記対物レンズと前記試料との間に液浸媒質を満たした状態で、観察を行うものである。これにより、高いNAで観察することができる。
本発明によれば、製造誤差が小さい反射対物レンズ、及びそれを用いた観察方法を提供することができる。
本実施の形態にかかる反射対物レンズの構成を示す図である。 実施例1にかかる反射対物レンズのレンズデータを示す表である。 オプティカルコンタクトを容易にするための構成を示す断面図である。 オプティカルコンタクトを容易にするための別の構成を示す図である。 オプティカルコンタクトを容易にするための別の構成を示す図である。 実施例3にかかる反射対物レンズのレンズデータを示す表である。 変形例1にかかる反射対物レンズの構成を示す図である。 変形例1にかかる反射対物レンズの構成を示す図である。
本実施の形態にかかる対物レンズの構成について、図1を用いて説明する。図1は、対物レンズ10の光軸OXを含む断面図を示している。以下の説明では、入射、射出等の用語は、焦点Fに向かう光について記述する。具体的には、図1の左側から照明光L1が対物レンズ10に入射し、対物レンズ10の右側にある試料を照明する場合を説明する。もちろん、本実施の形態にかかる対物レンズ10は、焦点F(試料)からの光を集める用途にも用いることができる。
対物レンズ10は、2枚の反射鏡を有するシュヴァルツシルト型の反射対物レンズである。さらに、対物レンズ10は、液浸媒質20を用いた液浸対物レンズである。なお、図1には、説明の明確化のため、XYZ3次元直交座標系が示されている。XYZ3次元直交座標系において、Z軸が対物レンズ10の光軸OXと平行となっており、XY平面が光軸OXと垂直な平面となっている。通常、−Z側が上側となるよう、対物レンズ10が試料の上方に配置される。
対物レンズ10は、無限系対物レンズであり、第1の素子11と、第2の素子12とを備えている。第1の素子11と、第2の素子12は透明な合成石英ガラス素子である。第1の素子11は、第1の面S1、第2の面S2、第3の面S3、及び第4の面S4を備えている。第1の面S1及び第3の面S3が第1の素子11の−Z側の界面となり、第2の面S2及び第4の面S4が+Z側の界面となる。
第1の面S1は、光軸OX上に配置された透過平面である。第1の面S1は、照明光L1の入射側(−Z側)に配置され、XY平面に平行になっている。例えば、XY平面において、第1の面S1は、円形となっている。照明光L1は、第1の面S1を介して、第1の素子11の内部に入射する。
第2の面S2は、光軸OX上に配置された反射凸面である。第2の面S2は、第1の面S1から第1の素子11に入射した照明光を第3の面S3に向けて反射する。図1では、第2の面S2で反射した照明光が照明光L2として示されている。第2の面S2は、第1の面S1と対向するように配置されており、凸面鏡として機能する。第2の面S2は光軸OX上で最も−Z側に位置し、XY平面において光軸OXから離れるほど、+Z側に位置する凸面形状を有している。第3の面S3では、例えば、合成石英ガラス素子に金属膜などの反射膜が形成されている。
第3の面S3は、第1の面S1の外側に配置された反射凹面である。第3の面S3は、第2の面S2で反射した照明光L2を第4の面に向けて反射する。図1では、第3の面S3で反射した照明光が照明光L3として示されている。第3の面S3は、第1の面S1に対応する中空部分を有する穴開き凹面鏡として機能する。第4の面S4では、例えば、合成石英ガラス素子に金属膜などの反射膜が形成されている。
具体的には、第3の面S3は、第1の面S1から連続する凹面である。すなわち、第3の面S3は、第1の面S1の円形の外周から外側に向けて延びている。第1の面S1と第3の面S3の境界において、第1の面S1と第3の面S3のZ方向位置は一致している。そして、XY平面において光軸OXから離れるほど、第3の面S3は、+Z側に位置する。
第4の面S4が、第2の面S2の外側に配置された透過平面である。第3の面S3で反射した照明光L3は、第4の面S4を通過する。第4の面S4は、XY平面に平行になっている。第4の面S4は、光軸OXを含む中空部分を有しており、この中空部分に第2の面S2が配置される。
具体的には、第4の面S4は第2の面S2から連続する平面である。すなわち、第4の面S4は、第2の面S2の円形の外周から外側に向けて延びている。第4の面S4と第2の面S2の境界において、第4の面S4と第2の面S2のZ方向位置は一致している。
第2の素子12は、第1の素子11の試料側(+Z側)に配置された平行平板である。したがって、第2の素子12は、第1平面S4’と第2平面S5を備えている。第1平面S4’と第2平面S5は、XY平面に平行な透過平面である。第1平面S4’と第2平面S5は、段差のない平坦な平面となっている。
第1の素子11の第4の面S4と第2の素子12の第1平面S4’が第1の素子11と第2の素子12との接合面となっている。すなわち、第1の素子11の第4の面S4と、第2の素子12の第1平面S4’とが接合されることで、対物レンズ10が製造される。第4の面S4と第1平面S4’とは実質的に同一のXY平面にある。ただし、第4の面S4と第1平面S4’との間には、接合のための光学素子用接着剤等が介在していてもよい。
第2の面S2は第4の面S4から−Z側に膨らんだ凸面であるため、第2の面S2と第1平面S4’との間には空間13が設けられている。空間13は、第3の面S3と第1平面S4’とで囲まれた空間である。空間13は、第2の面S2の反射面の反対側に配置される。空間13は、XY平面において、対物レンズ10の光軸OXを含む中央部分にある。
さらに、第2平面S5には、平行平板のカバーガラス30が対向配置されている。カバーガラス30は、第3平面S6と第4平面S7とを備えている。第3平面S6と第4平面S7は、XY平面に平行である。第3平面S6が第2の素子12側に配置され、第4平面S7が試料側に配置される。カバーガラス30の第3平面S6と第2の素子12の第2平面S5との間には、液浸媒質20で満たされている。第4平面S7は焦点Fが形成される焦点面となる。
第1の素子11と第2の素子12は、同じ屈折率を有する透明材料である。例えば、第1の素子11と第2の素子12には、合成石英ガラスなどの同じ材料が用いられている。カバーガラス30、及び液浸媒質20には、使用波長領域において、第1の素子11、及び第2の素子12の屈折率とほぼ同じ屈折率を有する材料を用いることが好ましい。もちろん、第1の素子11及び第2の素子12の屈折率と、液浸媒質20及びカバーガラス30の屈折率とが異なる値であっても、屈折率差が性能を低下させない程度に小さければよい。対物レンズ10と共に用いるチューブレンズによって、屈折率差に起因する収差を補正することも可能である。
カバーガラス30は、第1の素子11、及び第2の素子12と同じ材料を用いてもよい。同じ材料を用いる場合、カバーガラス30の屈折率は、第1の素子11、及び第2の素子12の屈折率と一致する。このような構成とすることで、第3の面S3で反射された光が第4の面S4、第2平面S5、第3平面S6でほとんど屈折されることなく第4平面S7上の焦点Fに達する。よって、色収差の発生を抑えることができる。
対物レンズ10はカバーガラス30無しで使用することもできる。この場合は第2平面S5から試料の間を液浸媒質20で満たす。第2平面S5は、液浸媒質20と接触する。対物レンズ10はカバーガラスを使用する場合でも、第3平面S6で光がほとんど屈折されない設計であるため、カバーガラスの有無にかかわらず同じ設計の対物レンズが使用できる。
対物レンズ10は、2枚の反射鏡(第2の面S2、及び第3の面S3)を有するシュヴァルツシルト型の反射対物レンズである。このため、対物レンズ10を用いることで、高いNAでの顕微鏡観察が可能となる。さらに、カバーガラス30と対物レンズ10との間が空気よりも屈折率が高い液浸媒質20で満たされている。よって、高いNAでの観察が可能になる。
対物レンズ10では、非平面が第2の面S2と第3の面S3の二つのみとなっている。第1の素子11に2つの非平面(第2の面S2と第3の面S3)を形成すればよいため、3つの非平面を形成する非特許文献2よりも製作が容易である。また、第2の素子12、及びカバーガラス30は対向する2面が平行平面である素子である。このため、第2の素子12、及びカバーガラス30を、容易に製作できる。これにより、対物レンズ10の製造誤差を小さくすることができる。
対物レンズ10を製造する場合、まず、第1の素子11、及び第2の素子12を用意する。例えば、成型やレンズ加工により、第1の素子11、及び第2の素子12を製造する。そして、第1の素子11の第4の面S4と第2の素子12の第1平面S4’とを接合する。こうすることで、高い精度で対物レンズ10を製造することができる。
また、第1の素子11と第2の素子12の接合面(S4、S4’)は、段差のない平面となっている。よって、第1の素子11と第2の素子12とを接合して対物レンズ10を組み立てる時に、偏心、傾きなどの調整が不要である。また、第1の面S1から第2平面S5の間隔は第1の素子11、第2の素子12の製作時に決定されるため、組み立て時には面間隔を調整する必要がない。これにより、高い精度で対物レンズ10を製作することができる。
また、本実施の形態にかかる対物レンズ10を用いることで、軸外の光に対する性能劣化を非特許文献1の対物レンズよりも低減することができる。例えば、非特許文献1では、軸外の光が平凸レンズの球面に垂直に入射しなくなり、収差が発生する。一方、本実施の形態にかかる対物レンズ10では、第1の面S1において軸外の光が屈折される。第1の面S1は平面であるため、軸外の光が平行光であれば、第1の面S1で屈折した後でも平行光のままとなる。よって、軸外の光に対する性能劣化を低減することができる。換言すると、対物レンズ10では、非特許文献1の対物レンズよりも広い視野を実現することができる。
また、本実施の形態にかかる対物レンズ10は、開口数をNA、焦点距離をf、入射瞳径をDとするとき、式1の条件を満たすよう設計することが好ましい。
0.95×(2×f×NA)<D<1.05×(2×f×NA) ・・・(1)
式1の条件は正弦条件に対する誤差が5%以下であることを表している。対物レンズが正弦条件を満たすとき、
D=2×f×NA ・・・(2)
である。
例えば、非特許文献2に開示された対物レンズのレンズデータでは、式(1)の条件を満たしていない。このため、非特許文献2の対物レンズでは、軸外の光に対して急激に性能が劣化するため、1μm程度の視野しか得ることができない。これに対して、式(1)の条件を満たすよう対物レンズ10を設計することよって、軸外の光に対する性能劣化を低減することができる。よって、視野を広くすることができる。本実施例1の対物レンズ10によれば、例えば、19μm程度の視野を実現することができる。本実施の形態により、非特許文献2よりも高性能の対物レンズ10を実現することができる。
第3平面S6と第4平面S7との間隔はカバーガラス30の第4平面S7上に焦点を結ぶように、使用時に調整することができる。この調整によって、カバーガラス30の厚さに製造誤差がある場合でも、第4平面S7に焦点を結ぶことが可能である。
また、第1の素子11と第2の素子12とが接合されているため、第1の素子11と第2の素子12との間に空間13が設けられている。これにより、製造誤差を小さくすることができる。すなわち、したがって、特許文献1のようにインクジェットプリント法を用いていないため、第3の面S3と第1平面S4’とで囲まれた空間13には、特許文献1のようなキャリア材料が配置されていない。よって、凹面と凸面を高い精度で製造することができる。例えば、成型やレンズ加工により、第1の素子11、及び第2の素子12を製造する。そして、第1の素子11の第4の面S4と第2の素子12の第1平面S4’とを接合することで、対物レンズ10を製造することができる。なお、空間13を樹脂や、第1の素子11と同じ材料を空間13の形状に合わせて加工したもの等で埋めるようにしてもよい。
液浸媒質20を挟む第2平面S5と第3平面S6は平面であるため、カバーガラス30と対物レンズ10の間の空間を容易に液浸媒質20で満たすことができる。例えば、対物レンズ10を試料の上方に配置した場合でも、確実に第2平面S5と第3平面S6の間の空間を液浸媒質20で満たすことができる。よって、高いNAでの観察を行うことができる。
第2の面S2及び第3の面S3の両方を球面とすることができる。あるいは、第2の面S2及び第3の面S3の一方を球面とし、他方を非球面としてもよい。さらには、第2の面S2及び第3の面S3の両方を非球面としてもよい。第2の面S2及び第3の面S3の少なくとも一方を非球面とすることで、両方を球面とする場合よりもNAを高くすることができる。
軸外に集光される光は、第1の面S1において屈折されるため色収差が発生する。この色収差は、対物レンズ10と共に用いるチューブレンズによって補正できる。
本実施の形態にかかる観察方法は、上記の対物レンズ10を用いた観察方法である。試料を覆うカバーガラス30に対向するように対物レンズ10を配置する。そして、対物レンズ10とカバーガラス30の間に液浸媒質20を満たした状態で、観察を行う。このようにすることで、高いNAでの観察が可能となり、顕微鏡の分解能を向上することができる。
実施例1.
実施例1にかかる対物レンズ10のレンズデータを図2の表に示す。第3の面S3は球面となっており、第2の面S2は非球面となっている。なお、面間隔は当該面番号の面からその次の面番号の面までのOX軸上におけるZ方向距離を示している。また、第3の面S3は光軸OX上に存在していないため、面番号がS2,S3の面間隔は、第3の面S3に対応する仮想的な球面のZ軸上における位置からの距離を示している。
また、図2は、第2の面S2の非球面データについても示している。光軸方向にz軸、光軸と垂直方向にr軸、光軸に沿って焦点Fに向かう方向を正とすると、非球面形状は、以下の式(3)により表される。ここで、Z、及びrの単位はmmである。
Figure 2018047714
使用波長領域を200nm〜400nmの紫外領域とする場合、第1の素子11、第2の素子12、及びカバーガラス30の材料には、この領域の光を透過する合成石英ガラス(例えば信越石英製、SUPRASIL-P248)を用いることができる。第1の素子11、第2の素子12、及びカバーガラス30の材料は、屈折率にかかわらず、使用波長領域の光を透過する光学材料に変更できる。言い換えると、材料を変更する場合も、レンズデータの曲率半径、面間隔および有効径を変更する必要はない。
第1の素子11と第2の素子12との接合には、オプティカルコンタクトによる方法を用いることができる。オプティカルコンタクトを容易にするため、図3のように第1の面S1〜第2の面S2の中央遮蔽部分までの穴15を設けてもよい。穴15は第1の素子11を貫通しており、光軸OX上に配置されている。穴15は第1の面S1から第2のS2まで到達している。したがって、穴15は、光軸OXに沿って配置され、空間13と繋がっている。あるいは、シリコーンオイルを塗布した後に紫外線を照射する接合方法を用いて、第1の素子11と第2の素子12とを接合してもよい。シリコーンオイルを塗布した後に紫外線を照射する接合方法については、例えば、特許第4532371号に記載されている。
図4、及び図5にオプティカルコンタクトを容易にするための別の構造を示す。図4は、対物レンズ10の構成を示す断面図であり、図5は、第2の素子12の第1平面S4’を示す平面図である。図4、及び図5の対物レンズ10では、第2の素子12の第1平面S4’に溝17が設けられている。すなわち、第2の素子12の第1平面S4’の一部が窪むように形成されることで、第1平面S4’に溝17が形成される。溝17は、X方向に沿って設けられている。溝17は、空間13と繋がるように、第1平面S4’の一端から中心を通って他端まで伸びている。溝17を設けることで、空間13と外部の空間とを接続することができる。なお、図5に示す例では、溝17は、X方向に沿って設けられているが、溝17の方向、数は特に限定されるものではない。例えば中心から放射状に3本の溝を設けても良い。
あるいは、第4の面S4と第1平面S4’との間に液浸媒質を塗布し、面同士を密着させて保持しても良い。第2の面S2、及び第3の面S3に、例えばアルミニウムを蒸着することで反射面とすることができる。あるいは誘電体多層膜を形成することで、第2の面S2、及び第3の面S3を反射面としても良い。
第1の素子11、第2の素子12、及びカバーガラス30の材料に合成石英ガラスを用いる場合、液浸媒質20にはグリセリンと水の混合物を用いることができる。グリセリンは合成石英ガラスよりも高屈折率であり、水は合成石英ガラスよりも低屈折率である。このため、グリセリンと水との混合比を調整することで、特定の波長において合成石英ガラスと同じ屈折率の液浸媒質20を調製することが可能である。このように調製したグリセリンと水の混合物を用いる場合、一致させた波長を中心とした少なくとも±5nmの波長領域において、対物レンズ10単体で回折限界の性能が得られる。
あるいは、液浸媒質20には直鎖または環状の炭化水素あるいはその混合物を用いることができる。混合物を用いる場合には、使用波長領域において合成石英ガラスよりも高屈折率の材料と低屈折率の材料を用いれば良い。例えば、使用波長領域が250nm〜320nmである場合には、高屈折率の材料としてシクロデカン、シクロオクタン等が挙げられ、低屈折率の材料としては、ヘキサデカン、ペンタデカン、テトラデカン等が挙げられる。そして、高屈折率の材料と、低屈折率の材料とを混合する。こうすることで、特定の波長において合成石英ガラスと屈折率が一致する液浸媒質20を調製することが可能である。
液浸媒質20の原料は使用温度において液体であるものを選ぶ。このとき、なるべく揮発性の低い炭化水素を原料に選ぶことで、揮発による屈折率の変化を防ぐことができる。例示した炭化水素は室温においてこれらの条件を満たす。炭化水素の混合物を用いる場合には、グリセリンと水の混合物を用いる場合とは異なり、液浸媒質20が空気中の水分を吸湿して、屈折率が変化してしまう恐れがない。
実施例2.
実施例1の対物レンズは400nm〜700nmの可視光領域において、一部を変更して用いることができる。可視光領域で用いる場合、第1の素子11と第2の素子12との接合には、実施例1で示した方法以外に、光学素子用接着剤を用いて接着する方法を用いることができる。
第2の面S2、及び第3の面S3は実施例1と同様にアルミニウム蒸着により反射面とできるほか、可視光領域でアルミニウムよりも反射率の高い銀を蒸着して反射面としても良い。液浸媒質には実施例1と同様に合成石英ガラスと屈折率が一致するように調整されたグリセリンと水の混合物を用いることができるほか、可視光領域で合成石英ガラスと屈折率が一致するように調整された市販の液浸媒質(例えば、Cargille Laboratories製50350)を用いることができる。第1の素子11と第2の素子12の素材は可視光を透過するBK7などの光学ガラスに変更できる。このとき、液浸媒質は使用する光学ガラスと屈折率が一致するものに変更する。
実施例3
実施例3にかかる対物レンズ10のレンズデータを図6の表に示す。実施例3はNAを1.2で設計したデータである。本実施例3では、実施例1のデータと比較して誤差感度が小さく、製造がより容易である。実施例2と同様に変更することで、可視光領域で使用することもできる。
変形例1
対物レンズ10Aの変形例を図7、及び図8に示す。図7、及び図8は変形例1にかかる対物レンズ10Aを示す図である。図7では、対物レンズ10Aを乾燥対物レンズとして用いた場合の構成を示し、図8は、対物レンズ10Aを液浸対物レンズとして用いた場合の構成を示している。変形例1では、一つの対物レンズ10Aを乾燥対物レンズとしても、液浸対物レンズとしても、どちらにも使用できる。
図1では、第2平面S5が中央部分を含めて平面となっているのに対して、変形例1では、第2の素子12の第1平面S4’と対向する面S51の一部が球面S51aとなっている。なお、面S51の以外の構成については、図1と同様であるため、説明を省略する。
球面S51aは光軸OX上の焦点を中心とした球面である。球面S51aは、平面S51bの中央部分(光軸を含む部分)に設けられている。球面S51aは、面S51の中央部分に配置された凹面となっている。球面S51aは、透過面であり、試料側にある焦点を曲率中心としている。したがって、第2の素子12の試料側の面S51は、光軸OX上に配置された球面S51aと、球面S51aの周りに配置された平面S51bとによって構成されている。平面S51bの中央部分が窪むことで球面S51aが形成される。
図7のように、液浸媒質およびカバーガラスを用いない乾燥対物レンズとして対物レンズ10を用いることができる。球面S51aは光軸上の焦点を中心とした球面であり、光軸上の焦点に向かう光は球面に垂直に入射するため、球面S51aで屈折されず、軸上の色収差は発生しない。
図8のように液浸対物レンズとして対物レンズ10Aを用いる場合、カバーガラス30を第2の素子12の試料側の面S51と対向するように配置する。そして、第2の素子12の球面S51aとカバーガラス30の第3平面S6の間を、第2の素子の屈折率に等しい屈折率を有する液浸媒質で満たす。このとき球面S51aでの屈折は生じない。そのため、面S51を平面とした場合と同じ結像特性の対物レンズとなる。
第1平面S41’と対向する面S51に球面S51aを設けることで、必要な液浸媒質の量は増加するが、非特許文献2の対物レンズに比べると、液浸媒質の量は少なくてよい。必要な、液浸媒質の量を減らすには球面S51aの曲率半径を光線が通る領域を確保した上でなるべく小さくする。球面S51aは、液浸媒質20と接触する。
なお、図7,及び図8において、球面S51aの外側は、平面S51bとなっているが、平面S51bとなっていなくてもよい。例えば、球面S51aの外側を円錐面としてもよい。したがって、面S51は、第1平面S41と平行な平面S51bを有していなくてもよい。
例えば、第1平面S4‘を第4の面S4と接合する第1平面とし、面S51を第1平面と対向する対向面とすると、本実施の形態にかかる対物レンズ10は、以下のように表現することも可能である。
本実施の形態にかかる対物レンズ10Aは、第1の面、第2の面、第3の面、及び第4の面を有する第1の素子と、前記第4の面と接合される第1平面と、前記第1平面と対向する対向面とを備えた第2の素子であって、前記第1の素子の試料側に配置された第2の素子と、を備えた反射対物レンズであって、前記第1の面が、光軸上に配置された透過平面であり、前記第2の面は、光軸上に配置された反射凸面であり、前記第3の面は、前記第1の面の外側に配置された反射凹面であり、前記第4の面が、前記第2の面の外側に配置された透過平面であり、前記第1平面が透過平面であり、前記対向面の中央部分には、透過面である球面が設けられている。
変形例1に示したように、第2の素子12の試料側の面(対向面)は平面に限定されるものではなく、円錐面などであってもよい。したがって、本実施の形態にかかる対物レンズは、以下のように表現することも可能である。
本実施の形態にかかる対物レンズは、第1の面、第2の面、第3の面、及び第4の面を有する第1の素子と、前記第4の面と接合される第1平面と、前記第1平面と対向する対向面とを備えた第2の素子であって、前記第1の素子の試料側に配置された第2の素子と、を備えた反射対物レンズであって、前記第1の面が、光軸上に配置された透過平面であり、前記第2の面は、光軸上に配置された反射凸面であり、前記第3の面は、前記第1の面の外側に配置された反射凹面であり、前記第4の面が、前記第2の面の外側に配置された透過平面であり、前記第1平面が透過平面であり、前記対向面は透過面である。
この出願は、2016年9月8日に出願された日本出願特願2016−175412を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10 対物レンズ
11 第1の素子
12 第2の素子
13 空間
20 液浸媒質
30 カバーガラス
S1 第1の面
S2 第2の面
S3 第3の面
S4 第4の面
S4‘ 第1平面
S5 第2平面
S51 面
S51a 球面
S51b 平面
S6 第3平面
S7 第4平面

Claims (13)

  1. 第1の面、第2の面、第3の面、及び第4の面を有する第1の素子と、
    第1平面及び第2平面を有し、前記第1の素子の試料側に配置された第2の素子と、を備えた反射対物レンズであって、
    前記第1の面が、光軸上に配置された透過平面であり、
    前記第2の面は、光軸上に配置された反射凸面であり、
    前記第3の面は、前記第1の面の外側に配置された反射凹面であり、
    前記第4の面が、前記第2の面の外側に配置された透過平面であり、
    前記第1平面が、前記第4の面と接合される透過平面であり、
    前記第2平面が、前記第1平面の試料側に配置された透過平面である反射対物レンズ。
  2. 前記第1平面と前記第2平面が平行になっている請求項1に記載の反射対物レンズ。
  3. 前記第2平面が液浸媒質と接触する請求項1、又は2に記載の反射対物レンズ。
  4. 第1の面、第2の面、第3の面、及び第4の面を有する第1の素子と、
    前記第4の面と接合される第1平面と、前記第1平面と対向する対向面とを備えた第2の素子であって、前記第1の素子の試料側に配置された第2の素子と、を備えた反射対物レンズであって、
    前記第1の面が、光軸上に配置された透過平面であり、
    前記第2の面は、光軸上に配置された反射凸面であり、
    前記第3の面は、前記第1の面の外側に配置された反射凹面であり、
    前記第4の面が、前記第2の面の外側に配置された透過平面であり、
    前記第1平面が透過平面であり、
    前記対向面の中央部分には、透過面である球面が設けられている反射対物レンズ。
  5. 前記球面が液浸媒質と接触する請求項4に記載の反射対物レンズ。
  6. 前記液浸媒質の屈折率が前記第1の素子と前記第2の素子の屈折率と同じである請求項3、又は5に記載の反射対物レンズ。
  7. 前記第2の面、及び前記第3の面の少なくとも一方が非球面である請求項1〜6のいずれか1項に記載の反射対物レンズ。
  8. 前記第1の素子と前記第2の素子とが同じ材料により形成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の反射対物レンズ。
  9. 前記第3の面と前記第1平面との間には、空間が設けられている請求項1〜8のいずれか1項に記載の反射対物レンズ。
  10. 前記空間を外部に繋げるための溝、又は穴が形成されている請求項9に記載の反射対物レンズ。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の対物レンズを用いた観察方法であって、
    試料を覆うカバーガラスに対向するよう前記対物レンズを配置して、
    前記対物レンズと前記カバーガラスの間に液浸媒質を満たした状態で、観察を行う観察方法。
  12. 前記第1の素子、前記第2の素子、前記液浸媒質、及び前記カバーガラスが、同じ屈折率を有している請求項11に記載の観察方法。
  13. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の対物レンズを用いた観察方法であって、
    試料に対向するよう前記対物レンズを配置して、
    前記対物レンズと前記試料との間に液浸媒質を満たした状態で、観察を行う観察方法。
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