JPWO2018047441A1 - 微小粒子測定装置及び微小粒子測定方法 - Google Patents

微小粒子測定装置及び微小粒子測定方法 Download PDF

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Abstract

本技術では、微小粒子の特性を光学的に測定する微小粒子測定において、光源の出力差を精度高く調整する技術を提供する。これに対し、本技術では、異なる波長域を有する少なくとも2つの光源と、前記光源からの励起光に応じて、蛍光基準粒子からの光を検出する検出部と、前記検出部で検出した情報に基づき、前記複数の光源のうち基準光源に基づく出力パルスの特徴量と、少なくとも1つのその他の光源に基づく出力パルスの特徴量と、を比較し、前記その他の光源の出力を調整する情報処理部と、を少なくとも備える微小粒子測定装置などを提供する。

Description

本技術は、微小粒子の特性を光学的に測定する微小粒子測定装置などに関する。より詳しくは、細胞等の微小粒子の特性を光学的に測定する微小粒子測定装置及び微小粒子測定方法に関する。
近年、分析手法の発展に伴い、細胞や微生物等の生体微小粒子、マイクロビーズ等の微小粒子などを流路中に通流させ、通流させる工程において、微小粒子等を個々に測定したり、測定した微小粒子等を解析又は分取したりする手法が用いられている。
このような手法の代表的な一例として、フローサイトメトリーと呼ばれる分析手法の技術改良が急速に進んでいる。フローサイトメトリーとは、解析の対象となる微小粒子を流体中に整列させた状態で流し込み、該微小粒子にレーザー光等を照射することにより、各微小粒子から発せられた蛍光や散乱光を検出することで、微小粒子の解析や分取を行う分析手法である。このフローサイトメトリーに用いられる装置は、フローサイトメーターと呼ばれている。
例えば、細胞の蛍光を検出する場合、蛍光色素により標識した細胞にレーザー光などの適当な波長かつ強度を有する励起光を照射する。そして、蛍光色素から発せられる蛍光をレンズなどで集光し、フィルタやダイクロイックミラー等の波長選択素子を用いて適当な波長域の光を選択し、選択された光をPMT(光電子倍増管:photo multiplier tube)などの受光素子を用いて検出する。このとき、波長選択素子と受光素子とを複数組み合わせることによって、細胞に標識された複数の蛍光色素からの蛍光を同時に検出し、解析することも可能である。更に、複数波長の励起光を組み合わせることで、解析可能な蛍光色素の数を増やすこともできる。
フローサイトメトリーにおける蛍光検出には、フィルタなどの波長選択素子を用いて不連続な波長域の光を複数選択し、各波長域の光の強度を計測する方法の他に、連続した波長域における光の強度を蛍光スペクトルとして計測する方法もある。蛍光スペクトルの計測が可能なスペクトル型フローサイトメトリーでは、微小粒子から発せられる蛍光を、プリズム又はグレーティングなどの分光素子を用いて分光する。そして、分光された蛍光を、検出波長域が異なる複数の受光素子が配列された受光素子アレイを用いて検出する。受光素子アレイには、PMTやフォトダイオード等の受光素子を一次元に配列したPMTアレイ又はフォトダイオードアレイ、或いはCCD又はCMOS等の2次元受光素子などの独立した検出チャネルが複数並べられたものが用いられている。
フローサイトメトリー等に代表される微小粒子の解析では、分析対象となる微小粒子にレーザーなどの光を照射し、微小粒子から発せられる蛍光や散乱光を検出する光学的手法が多く用いられている。そして、検出された光学的情報をもとに、解析用コンピューターとソフトウェアでヒストグラムを抽出し、解析が行われる。
微小粒子の光学的解析においては、実際に被検対象となる微小粒子の光学的測定の前に、その精度等の検証や装置の動作確認・標準化等のため、クオリティーコントロール(QC:Quality Control)を行う場合がある。このクオリティーコントロールにおいては、通常、異なる蛍光強度を有する蛍光色素で標識された複数のビーズ(例えば、3ピークビーズ、6ピークビーズ、8ピークビーズなど)や広範囲のスペクトルが得られる一種類のビーズ(例えば、アラインチェックビーズ:Align Check Beads、Ultra Rainbow 蛍光粒子など)等が用いられている。
複数の蛍光色素間や、複数のレーザー光を用いて蛍光の測定を行う際に蛍光補正を行う技術としては、例えば、特許文献1では、フローサイトメーターによって得られた蛍光標識被験細胞の二次元相関図から当該蛍光標識被験細胞に関する蛍光集団の重心値を算出し、重心値に該当する蛍光標識被験細胞の蛍光値と所定の行列式を用いて蛍光値の補正計算を行うようなプログラムが提案されている。
特開2003−83894号公報
しかし、フローサイトメーターに用いられる光源には個体差に起因する出力差があり、また、同一の個体であっても経時変化により出力差が生じることがある。その結果、異なる装置間や同一の装置内において、光源の出力レベルが一定ではなくなり、測定データもこれらの影響を受けてレベル差を生じ、測定データの互換性の低下などを招く。
そこで、本技術では、微小粒子の特性を光学的に測定する微小粒子測定において、光源の出力差を精度高く調整する技術を提供することを主目的とする。
すなわち、本技術では、まず、異なる波長域を有する少なくとも2つの光源と、前記光源からの励起光に応じて、蛍光基準粒子からの光を検出する検出部と、前記検出部で検出した情報に基づき、前記複数の光源のうち基準光源に基づく出力パルスの特徴量と、少なくとも1つのその他の光源に基づく出力パルスの特徴量と、を比較し、前記その他の光源の出力を調整する情報処理部と、を少なくとも備える微小粒子測定装置を提供する。
本技術において、前記光源は、レーザーであってもよい。
また、本技術において、前記基準光源は、散乱光を検出するためのレーザーであってもよい。
更に、本技術において、前記検出部は、複数のチャンネルを有し、前記出力パルスの特徴量は、前記複数のチャンネルのうちS/N比が最大のチャンネルで検出された出力パルスの特徴量を用いてもよい。
加えて、本技術において、前記情報処理部は、予め設定された前記基準光源と前記その他の光源の前記出力パルスの特徴量の調整比に基づいて前記その他の光源の出力を調整してもよい。
本技術において、前記情報処理部は、出力調整後の出力値が有効であるか否かを判定してもよい。この場合、前記情報処理部は、予め設定された前記基準光源と前記その他の光源の前記出力パルスの特徴量の調整比に基づいて前記出力値が有効であるか否かを判定してもよい。また、本技術に係る微小粒子測定装置は、記憶部、を更に有し、前記記憶部は、出力調整後の出力値が有効である場合、前記出力値の情報を記憶してもよい。更に、前記情報処理部は、出力調整後の出力値が有効でない場合、再度前記その他の光源の出力を調整してもよい。
また、本技術において、前記情報処理部は、前記その他の光源の出力を変更した場合には、前記その他の光源が安定するまで検出部での検出を中断してもよい。
更に、本技術に係る微小粒子測定装置は、表示部、を更に有し、前記表示部は、前記情報処理部における出力調整の様子を表示してもよい。
加えて、本技術において、前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの面積、又は出力パルスの高さであってもよい。
また、本技術では、異なる波長域を有する少なくとも2つの光源からの励起光に応じて、蛍光基準粒子からの光を検出する検出工程と、前記検出部で検出した情報に基づき、複数の光源のうち基準光源に基づく出力パルスの特徴量と、少なくとも1つのその他の光源に基づく出力パルスの特徴量と、を比較し、前記その他の光源の出力を調整する情報処理工程と、を少なくとも行う微小粒子測定方法も提供する。
本技術において、前記情報処理工程では、予め設定された前記基準光源と前記その他の光源の前記出力パルスの特徴量の調整比に基づいて前記その他の光源の出力を調整してもよい。
また、本技術において、前記情報処理工程では、出力調整後の出力値が有効であるか否かを判定してもよい。この場合、前記情報処理工程では、予め設定された前記基準光源と前記その他の光源の前記出力パルスの特徴量の調整比に基づいて前記出力値が有効であるか否かを判定してもよい。また、前記情報処理工程では、出力調整後の出力値が有効でない場合、再度前記その他の光源の出力を調整してもよい。
更に、本技術において、前記情報処理工程では、前記その他の光源の出力を変更した場合には、前記その他の光源が安定するまで検出工程に移行しないこととしてもよい。
本技術において、「微小粒子」には、細胞や微生物、リポソーム等の生体関連微小粒子、或いはラテックス粒子やゲル粒子、工業用粒子等の合成粒子などが広く含まれるものとする。
生体関連微小粒子には、各種細胞を構成する染色体、リポソーム、ミトコンドリア、オルガネラ(細胞小器官)などが含まれる。細胞には、動物細胞(例えば、血球系細胞等)及び植物細胞が含まれる。微生物には、大腸菌等の細菌類、タバコモザイクウイルス等のウイルス類、イースト菌等の菌類などが含まれる。更に、生体関連微小粒子には、核酸やタンパク質、これらの複合体等の生体関連高分子も包含される。また、工業用粒子は、例えば、有機若しくは無機高分子材料、金属等であってもよい。有機高分子材料には、ポリスチレン、スチレン・ジビニルベンゼン、ポリメチルメタクリレート等が含まれる。無機高分子材料には、ガラス、シリカ、磁性体材料等が含まれる。金属には、金コロイド、アルミ等が含まれる。これらの微小粒子の形状は、一般には球形であるのが普通であるが、本技術では、非球形であってもよく、また、その大きさ、質量等も特に限定されない。
本技術によれば、微小粒子の特性を光学的に測定する微小粒子測定において、光源の出力差を精度高く調整することができる。なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術に係る微小粒子測定装置1の第1実施形態を模式的に示す模式概念図である。 本技術に係る微小粒子測定装置1の第2実施形態を模式的に示す模式概念図である。 Aは基準光源のみを点灯した際のAreaを示す図であり、Bは基準光源とその他の光源の両方を点灯した際のAreaを示す図であり、CはBで示したAreaの内訳を示す図である。 Aは、出力調整を行わなかった場合の結果を示す図であり、Bは、(a)〜(d)の手順により出力調整を行った場合の結果を示す図である。 表示部16における表示の一例を示す図である。 本技術に係る微小粒子測定方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本技術を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。なお、説明は以下の順序で行う。
1.微小粒子測定装置1
(1)光源11
(2)検出部12
(3)情報処理部13
[出力差調整方法の一例]
[出力差調整結果の一例]
(4)分取部14
(5)記憶部15
(6)流路P
(7)表示部16
[表示の一例]
(8)ユーザーインターフェース17
(9)その他
2.微小粒子測定方法
<1.微小粒子測定装置1>
図1は、本技術に係る微小粒子測定装置1の第1実施形態を模式的に示す模式概念図であり、図2は、本技術に係る微小粒子測定装置1の第2実施形態を模式的に示す模式概念図である。本技術に係る微小粒子測定装置1は、微小粒子の特性を光学的に測定する装置であって、光源11と、検出部12と、情報処理部13と、を少なくとも備える。また、必要に応じて、分取部14、記憶部15、流路P、表示部16、及びユーザーインターフェース17などを備えていてもよい。以下、各部について詳細に説明する。
(1)光源11
本技術に係る微小粒子測定装置1は、異なる波長域を有する少なくとも2つの光源11を有する。光源11では、蛍光基準粒子や微小粒子への光の照射を行う。本技術において、光源11は、基準光源と少なくとも1つのその他の光源からなり、少なくとも2つ以上あればその個数は特に限定されない。また、光源11の各波長域も特に限定されず、適宜自由に設定できる。
なお、図1及び2では、同軸型の複数の光源11を搭載した微小粒子測定装置を示しているが、本技術は、異軸型の複数の光源11を搭載した微小粒子測定装置に対しても適用できる。
また、光源11から照射される光の種類は特に限定されないが、粒子から蛍光や散乱光を確実に発生させるためには、光方向、波長、及び光強度が一定の光が好ましい。具体的には、例えば、レーザー、LED等を挙げることができ、本技術では、光源11はレーザーであることが好ましい。レーザーを用いる場合、その種類も特に限定されないが、アルゴンイオン(Ar)レーザー、ヘリウム−ネオン(He-Ne)レーザー、ダイ(dye)レーザー、クリプトン(Cr)レーザー、半導体レーザー、又は半導体レーザーと波長変換光学素子を組み合わせた固体レーザー等を1種又は2種以上自由に組み合わせて用いることができる。
また、基準光源は、散乱光を検出するためのレーザーであることが好ましい。これにより、散乱でトリガーを掛けることができ、安定したレベルの測定データを得ることができる。また、後述する(b)の手順を用いた場合、その他の光源の出力を容易に求めることができる。
(2)検出部12
検出部12では、光源11からの励起光に応じて、所定の波長域幅の蛍光を発する蛍光基準粒子からの光を検出する。また、微小粒子からの光の検出も行うことができる。
検出部12は、蛍光基準粒子からの光の検出ができれば、その種類は特に限定されず、公知の光検出器を適宜選択できる。例えば、蛍光測定器、散乱光測定器、透過光測定器、反射光測定器、回折光測定器、紫外分光測定器、赤外分光測定器、ラマン分光測定器、FRET測定器、FISH測定器、その他各種スペクトラム測定器、複数の光検出器をアレイ状に並べた、所謂マルチチャンネル光検出器などを1種又は2種以上自由に組み合わせて採用することができる。
本技術では、CCDやCMOS素子等のエリア撮像素子、PMT、フォトダイオード等を検出部12として備えることができるが、これらの中でも特に、PMTを検出部12として備えることが好ましい。
本技術では、検出部12を異なる検出波長域を有する複数の受光素子から構成することが好ましい。検出部12を異なる検出波長域を有する複数の受光素子から構成することで、連続した波長域における光の強度を蛍光スペクトルとして計測することができる。具体的には、例えば、受光素子を一次元に配列したPMTアレイ又はフォトダイオードアレイ、或いはCCD又はCMOS等の2次元受光素子などの独立した検出チャネルが複数並べられたものが挙げられるが、これらの中でも特に、複数のPMTから検出部12を構成することが好ましい。
微小粒子測定装置1における検出部12の設置箇所は、蛍光基準粒子からの光の検出ができれば特に限定されず、適宜自由に設計できる。例えば、図1及び2に示すように、流路Pを挟んで光源11と逆側に配置することが好ましい。また、蛍光は照射光の入射方向とは異なる方向にも放射されるため、本技術では、検出部12を、流路Pを基準に光源11と同じ側や約90°側面の側に設置することもできる。
(3)情報処理部13
情報処理部13では、各種情報処理、各種解析、並びに、光源11、検出部12、分取部14、記憶部15、表示部16、及びユーザーインターフェース17等の制御を行われる。情報処理としては、具体的には、検出部12で検出した情報に基づき、複数の光源11のうち基準光源に基づく出力パルスの特徴量と、少なくとも1つのその他の光源に基づく出力パルスの特徴量と、を比較し、前記その他の光源の出力を調整する。
従来、異なる装置間や同一の装置内において、光源の出力差があり、この出力差により測定データに違いが現れていた。これは、装置の標準化や装置内でのデータの再現性に対して影響を与える。また、フローセルを始めとした光学部品の劣化や経時変化により、光源の出力状態や蛍光の測定データに変化が生じることもある。その結果、データの互換性の低下に繋がり、基礎データを毎回取得する必然性が生まれ、そのためのサンプル準備、工数の増大にも繋がる。更に、該光源がレーザーである場合には、出力差により、そのスポット形状も異なってしまう。
また、保守契約等によって、光源の出力校正は定期的に行われるが、その内容としては、フローセルに入射される光源の全光量をある規格に入るように確認・調整するのみであることなどが多い。このような場合、スポット形状や設定に違いがあると、出力校正をしても、サンプルから同じ信号レベルは得られず、かつ、その出力値は校正規格内であってもバラつきを持つこともある。
これに対して、本技術では、上述した情報処理を行うことにより、光源の出力差を調整することができる。その結果、(i)同一装置において、蛍光のレベルを同じに保つことができ、データの再現性が高くなる、(ii)異なる装置間において、蛍光のレベルを同じに保つことができ、異なる装置の測定データでもデータ同士の比較が容易になる、(iii)異なる装置間や同一装置内において、同一のリファレンスデータの使用が容易になる、などといった効果が得られる。
出力パルスの特徴量としては、特に限定されないが、本技術では、出力パルスの高さ、又は出力パルスの面積とすることが好ましく、出力パルスの面積とすることがより好ましい。これにより、複数の光源11の出力差を更に精度高く調整できる。また、本技術では、これらの値の中央値又は平均値を用いることができ、これらの中でも特に、Area Median値(出力パルスの面積の中央値)、又はHeight Median値(出力パルスの高さの中央値)を用いることが好ましく、Area Median値を用いることがより好ましい。
また、検出部12が複数のチャンネルを有する場合、出力パルスの特徴量は、前記複数のチャンネルのうちS/N比が最大のチャンネルで検出された出力パルスの特徴量を用いることが好ましい。これにより、複数の光源11の出力差を更に精度高く調整できる。
本技術で用いることができる蛍光基準粒子としては、例えば、所定の波長域幅の蛍光を発する粒子等が挙げられる。この蛍光基準粒子として、本技術では、光源11や検出部12の種類、測定対象となる微小粒子の種類、測定目的等に応じた波長域幅の蛍光を発する粒子を適宜自由に選択できる。
蛍光基準粒子としては、具体的には、例えば、アラインチェックビーズ、Ultra Rainbow 蛍光粒子等である。蛍光基準粒子として用いることができる条件としては、補正対象となる光源の波長域において、蛍光強度が十分に得られること等が挙げられる。また、例えば、蛍光色素で標識されたビーズ等の粒子を用いることも可能である。本技術で使用可能な蛍光色素としては、例えば、Cascade Blue、Pacific Blue、Fluorescein isothiocyanate(FITC)、Phycoerythrin(PE)、Propidiumiodide(PI)、Texas red(TR)、Peridinin chlorophyll protein(PerCP)、Allophycocyanin(APC)、4’,6-Diamidino-2-phenylindole(DAPI)、Cy3、Cy5、Cy7等を1種又は2種以上自由に組み合わせて用いることができる。
蛍光基準粒子が発する蛍光の波長域幅は、検出部12が異なる検出波長域を有する複数の受光素子から構成される場合、複数の受光素子の検出波長域のそれぞれに対して少なくとも一部をカバーすることが好ましく、全部をカバーすることがより好ましい。例えば、一般的なフローサイトメーターであれば、波長域幅が400〜800nmの蛍光を発する粒子を選択することが好ましい。
検出部12で検出した情報に基づき、複数の光源11のうち基準光源に基づく出力パルスの特徴量と、少なくとも1つのその他の光源に基づく出力パルスの特徴量と、を比較する方法としては、光源11や検出部12の種類、測定対象となる微小粒子の種類、測定目的等に応じて、適宜自由な方法を用いることができる。具体的には、例えば、蛍光基準粒子から得られるArea Median値に基づいて、比較する方法等を挙げることができる。以下、その具体的な方法について、例を挙げて説明する。
[出力差調整方法の一例]
(a)基準光源(以下、「LD_S」と称することもある)を点灯し、2,000 eventで採る。FSC-SSCのプロット図において、Auto Gateを掛けてSingletを取得し、特定のチャンネル(以下、「Ch_N」と称することもある)におけるArea Median値:X値を算出する。本技術において、検出部12が複数のチャンネルを有する場合、この特定のチャンネルは、S/N比が最大のチャンネルを選択することが好ましい。
(b)LD_Sとその他の光源(以下、「LD_T」と称することもある)の両方を点灯し、2,000 eventで採る。FSC-SSCのプロット図において、Auto Gateを掛けてSingletを取得し、Ch_NにおけるArea Median値:Sum M値を算出する。そして、Sum M値からX値を引いて、LD_Tのみに由来するArea Median値:Y値を算出する。ここで、図3のAは基準光源のみを点灯した際のAreaを示す図であり、図3のBは基準光源とその他の光源の両方を点灯した際のAreaを示す図であり、図3のBはCで示したAreaの内訳を示す図である。図3に示すように、Areaは加算値になるため、基準光源とその他の光源の両方を点灯した際に、これらの出力差により、その他の光源のみに由来する出力を容易に求めることができる。
なお、上述したY値の算出方法は、LD_SとLD_Tが同軸で微小粒子測定装置1に搭載されている場合に用いられる。LD_SとLD_Tが異軸で搭載されている場合には、LD_Tの区間で得られたCh_NにおけるArea Median値をY値として用いる。
(c)現在のLD_Tの出力値が有効であるか否かを判定する。具体的には、例えば、下記式(1)で示される基準に基づいて、その出力が調整規格内であるか否かを判定する。
a:予め設定された基準光源とその他の光源の出力パルスの特徴量の調整比
b:調整規格値
なお、本技術では、上記式(1)におけるa値及びb値は、用いる光源等の種類によって適宜自由に設定できる。
調整規格内であった場合、LD_Tにおける現在の出力値は有効であると判定し、LD_Tの出力調整は終了する。その際に、有効であった出力値の情報を、後述する記憶部15に記憶してもよい。
一方で、調整規格範囲外であった場合、現在のLD_Tの出力値は有効でないと判断し、LD_Tの出力を変更して、更なる出力調整を行う。
本技術では、この際、例えば、下記式(2)で示されるように、現在のLD_Tの出力値が出力上限規格値(Pmax)の範囲内であるか否かを判定してもよい。
a:予め設定された基準光源とその他の光源の出力パルスの特徴量の調整比
Pmax:出力上限規格値
なお、本技術では、上記式(2)におけるa値及びPmax値は、用いる光源の種類等によって適宜自由に設定できる。
その後、現在のLD_Tの出力値がPmaxよりも小さいことが確認できたら、例えば、予め設定されたLD_SとLD_Tの出力パルスの特徴量の調整比:a値に基づいて、LD_Tの出力を変更する。
a:予め設定された基準光源とその他の光源の出力パルスの特徴量の調整比
なお、本技術では、上記式(3)におけるa値は、用いる光源の種類等によって適宜自由に設定できる。
また、本技術では、LD_Tの出力を変更した場合には、LD_Tが安定するまで検出部12での検出を中断してもよい。これにより、LD_Tが安定した状態での測定データが得られるため、測定精度が向上する。
(d)LD_T以外にもその他の光源がある場合は、該当する光源において、LD_Tと同様に(b)と(c)を実施して出力調整を行う。
[出力差調整結果の一例]
図4のAは、光源の出力調整(Laser Power Calibration:LPC)を行わなかった場合の結果を示す図であり、図4のBは、(a)〜(d)の手順により光源の出力調整を行った場合の結果を示す図である。図4中、「EVT11ACall」及び「PVT2ACall」は、微小粒子測定装置1の個体名の例であり、「Diff」は、両者の出力差を示す。なお、各装置(EVT11ACall及びPVT2ACall)において、光源は4つ搭載されている。
図4のAに示すように、出力調整を行わなかった場合は両装置間の出力差に最大−10.6%のズレが生じているが、図4のBに示すように、出力調整を行った場合は両装置間の出力差は最大でも−4.4%に改善している。
(4)分取部14
本技術に係る微小粒子測定装置1は、微小粒子の分取を行う分取部14を更に備えることができる。分取部14では、検出部12により検出された値を情報処理部13で補正して生成されたスペクトルデータに基づいて、微小粒子の分取が行われる。また、分取部14では、該スペクトルデータから解析された微小粒子の大きさ、形態、内部構造等の解析結果に基づいて、流路Pの下流において、微小粒子の分取を行うことができる。
具体的には、例えば、図2に示すように、所定の振動数で振動する振動素子14a等を用いて、流路Pの全体又は一部に振動を加えることで、流路Pの吐出口から液滴を発生させる。なお、この場合、用いる振動素子14aは特に限定されず、公知のものを適宜自由に選択できる。一例としては、ピエゾ振動素子等を挙げることができる。また、流路Pへの送液量、吐出口の径、振動素子の振動数等を調整することにより、液滴の大きさを調整し、微小粒子を一定量ずつ含む液滴を発生させることができる。
次に、情報処理部13で補正して生成されたスペクトルデータに基づいて解析された微小粒子の大きさ、形態、内部構造等の解析結果に基づいて、プラス又はマイナスの電荷を荷電する(図2中符号14b参照)。そして、荷電された液滴は、電圧が印加された対向電極14cによって、その進路が所望の方向へ変更され、分取される。
(5)記憶部15
本技術に係る微小粒子測定装置1では、記憶部15を更に備えることができる。記憶部15では、出力調整後の出力値が有効である場合、前記出力値の情報を記憶する。また、それ以外にも、検出部12で検出された値、情報処理部13にて生成されたスペクトルデータ、各チャンネルの基準スペクトル、解析結果等の、測定に関わるあらゆる事項を記憶することも可能である。
微小粒子測定装置1において、記憶部15は必須ではなく、外部の記憶装置を接続してもよい。記憶部15としては、例えば、ハードディスク等を用いることができる。
(6)流路P
本技術に係る微小粒子測定装置1では、流路Pを更に備えることができる。本技術に係る微小粒子測定装置1では、フローセル(流路P)中で一列に整列させた微小粒子から得られる光学的情報を検出することにより、微小粒子の解析や分取を行うことができる。
流路Pは、微小粒子測定装置1に予め備えていてもよいが、市販の流路Pや流路Pが設けられた使い捨てのチップ等を微小粒子測定装置1に設置して解析又は分取を行うことも可能である。
流路Pの形態も特に限定されず、自由に設計することができる。例えば、図1に示すような2次元又は3次元のプラスチックやガラス等の基板T内に形成した流路Pに限らず、図2に示すように、従来のフローサイトメーターで用いられているような流路Pも、本技術に係る微小粒子測定装置1に対して適用できる。
また、流路Pの流路幅、流路深さ、流路断面形状も、層流を形成し得る形態であれば特に限定されず、自由に設計することができる。例えば、流路幅1mm以下のマイクロ流路も、微小粒子測定装置1に用いることが可能である。特に、流路幅10μm以上1mm以下程度のマイクロ流路は、本技術に係る微小粒子測定装置1に好適である。
(7)表示部16
本技術に係る微小粒子測定装置1では、表示部16を更に備えることができる。表示部16では、情報処理部13における出力調整の様子を表示する。以下、具体的な表示について、例を挙げて説明する。
[表示の一例]
図5は、表示部16における表示の一例を示す図である。図5のAは、基準光源のみを点灯して基準となるデータを取得した際の画面である。その後、基準光源とその他の光源(図5のBでは、その他の光源の出力値を68.0mWとしている)を点灯すると、新たなデータが取得され、図5のBに示すように、この新たなデータが表示される。そして、このデータが規格範囲外であった場合は、その他の光源の出力の設定が変更され(図5のCでは、その他の光源の出力値を71.0mWに変更している)、図5のCの画面に切り替わる。その後、再度、その設定でデータの取得が行われ、図5のDに示すように、更に新たなデータが表示される。なお、図5では、左から、FSC-SSCのプロット図、フローポイントを示す図、スペクトラムを示す図の順で表示されているが、図5は表示の一例に過ぎず、本技術では、この表示に限定されない。
表示部16では、それ以外にも、検出部12で検出された値、情報処理部13にて生成されたデータ、各チャンネルの基準スペクトル、解析結果等の、測定に関わるあらゆる事項を表示することができる。
微小粒子測定装置1において、表示部16は必須ではなく、外部の表示装置を接続してもよい。表示部16としては、例えば、ディスプレイやプリンタ等を用いることができる。
(8)ユーザーインターフェース17
本技術に係る微小粒子測定装置1では、ユーザーが操作するための部位であるユーザーインターフェース17を更に備えることができる。ユーザーは、ユーザーインターフェース17を通じて、情報処理部13にアクセスし、本技術に係る微小粒子測定装置1の各部を制御することができる。
微小粒子測定装置1において、ユーザーインターフェース17は必須ではなく、外部の操作装置を接続してもよい。ユーザーインターフェース17としては、例えば、マウスやキーボード等を用いることができる。
(9)その他
なお、本技術では、本技術に係る微小粒子測定装置1の各部で行われる機能を、パーソナルコンピュータや、CPU等を含む制御部及び記録媒体(不揮発性メモリ(USBメモリ等)、HDD、CDなど)等を備えるハードウェア資源にプログラムとして格納し、パーソナルコンピュータや制御部によって機能させることも可能である。
<2.微小粒子測定方法>
本技術に係る微小粒子測定方法は、検出工程と、情報処理工程と、を少なくとも行う方法である。検出工程や情報処理工程で行う具体的な方法は、それぞれ、前述した微小粒子測定装置1の、検出部12や情報処理部13で行われる方法と同様であるため、ここでは説明を割愛する。
以下、本技術に係る微小粒子測定方法を用いた微小粒子測定の流れの一例について、図6を参照しながら説明する。なお、図6に示すフローチャートの各ステップの処理は、例えば、前述した各部によって行われる。
まず、情報処理部13は、基準光源(LD_S)を点灯し、イベント数E(例えば、2,000event)を取得する(ステップS1)。次に、情報処理部13は、FSC-SSCのプロット図において、Auto Gateを掛けてSingletを取得し、特定のチャンネル(Ch_N)におけるArea Median値:X値を算出する(ステップS2)。
その後、情報処理部13は、n=1とし、LD_S及びその他の光源(LD_T)を点灯し、ステップS1と同様のイベント数Eを取得する(ステップS3)。次に、情報処理部13は、FSC-SSCのプロット図において、Auto Gateを掛けてSingletを取得し、Ch_NにおけるArea Median値:Sum M値を算出する(ステップS4)。そして、情報処理部13は、Sum M値からステップS2で求めたX値を引いて、LD_Tのみに由来するArea Median値:Y値を算出する(ステップS5)。なお、図6に示すフローチャート中のステップS5は、LD_SとLD_Tが同軸で微小粒子測定装置1に搭載されている場合を想定しているが、本技術はこれに限定されず、LD_SとLD_Tが異軸で搭載されている場合には、ステップS5ではLD_Tの区間で得られたCh_NにおけるArea Median値をY値として用いる。
その後、情報処理部13は、例えば、上記式(1)で示される基準に基づいて、現在のLD_Tの出力値が有効であるか否かを判定する(ステップS6)。現在のLD_Tの出力値が調整規格内であり、その出力値が有効である場合は、記憶部15は、LD_Tの出力値の情報を記憶し(ステップS7)、処理を終了する。
一方で、現在のLD_Tの出力値が規格範囲外であり、その出力値が有効でない場合は、情報処理部13は、n>t(例えば、n>5)であるか否かを判定する(ステップS8)。n>tである場合は、情報処理部13は、出力調整エラーであると判定し、処理を終了する(ステップS9)。一方で、n>tでない場合は、例えば、上記式(2)を基準として、出力値エラーであるか否かを判定する(ステップS10)。
上記式(2)の範囲外であった場合は、情報処理部13は、出力調整エラーであると判定し(ステップS11)、処理を終了する。一方で、上記式(2)の範囲内であった場合は、情報処理部13は、例えば、上記式(3)に基づき、新しいLD_Tの出力値を設定し、LD_Tの出力を変更する(ステップS12)。
LD_Tの出力を変更した後は、情報処置部13は、LD_Tが安定するまで検出部12での検出を中断する(ステップS13)。具体的には、例えば、情報処理部13は、検出開始まで3秒間待機するよう検出部12を制御する。その後、情報処理部13は、n=n+1とし、ステップS3に戻る。
また、LD_T以外にもその他の光源がある場合は、該当する光源において、LD_Tと同様にステップS3〜S13に示すフローを実施して出力調整を行う。
なお、本技術では、以下の構成を取ることもできる。
(1)
異なる波長域を有する少なくとも2つの光源と、
前記光源からの励起光に応じて、蛍光基準粒子からの光を検出する検出部と、
前記検出部で検出した情報に基づき、前記複数の光源のうち基準光源に基づく出力パルスの特徴量と、少なくとも1つのその他の光源に基づく出力パルスの特徴量と、を比較し、前記その他の光源の出力を調整する情報処理部と、
を少なくとも備える微小粒子測定装置。
(2)
前記光源は、レーザーである、(1)に記載の微小粒子測定装置。
(3)
前記基準光源は、散乱光を検出するためのレーザーである、(1)又は(2)に記載の微小粒子測定装置。
(4)
前記検出部は、複数のチャンネルを有し、
前記出力パルスの特徴量は、前記複数のチャンネルのうちS/N比が最大のチャンネルで検出された出力パルスの特徴量を用いる、(1)から(3)のいずれかに記載の微小粒子測定装置。
(5)
前記情報処理部は、予め設定された前記基準光源と前記その他の光源の前記出力パルスの特徴量の調整比に基づいて前記その他の光源の出力を調整する、(1)から(4)のいずれかに記載の微小粒子測定装置。
(6)
前記情報処理部は、出力調整後の出力値が有効であるか否かを判定する、(1)から(5)のいずれかに記載の微小粒子測定装置。
(7)
前記情報処理部は、予め設定された前記基準光源と前記その他の光源の前記出力パルスの特徴量の調整比に基づいて前記出力値が有効であるか否かを判定する、(6)に記載の微小粒子測定装置。
(8)
記憶部、
を更に有し、
前記記憶部は、出力調整後の出力値が有効である場合、前記出力値の情報を記憶する、(6)又は(7)に記載の微小粒子測定装置。
(9)
前記情報処理部は、出力調整後の出力値が有効でない場合、再度前記その他の光源の出力を調整する、(6)から(8)のいずれかに記載の微小粒子測定装置。
(10)
前記情報処理部は、前記その他の光源の出力を変更した場合には、前記その他の光源が安定するまで検出部での検出を中断する、(1)から(9)のいずれかに記載の微小粒子測定装置。
(11)
表示部、
を更に有し、
前記表示部は、前記情報処理部における出力調整の様子を表示する、(1)から(10)のいずれかに記載の微小粒子測定装置。
(12)
前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの面積、又は出力パルスの高さである、(1)から(11)のいずれかに記載の微小粒子測定装置。
(13)
異なる波長域を有する少なくとも2つの光源からの励起光に応じて、蛍光基準粒子からの光を検出する検出工程と、
前記検出部で検出した情報に基づき、複数の光源のうち基準光源に基づく出力パルスの特徴量と、少なくとも1つのその他の光源に基づく出力パルスの特徴量と、を比較し、前記その他の光源の出力を調整する情報処理工程と、
を少なくとも行う微小粒子測定方法。
(14)
前記情報処理工程では、予め設定された前記基準光源と前記その他の光源の前記出力パルスの特徴量の調整比に基づいて前記その他の光源の出力を調整する、(13)に記載の微小粒子測定方法。
(15)
前記情報処理工程では、出力調整後の出力値が有効であるか否かを判定する、(13)又は(14)に記載の微小粒子測定方法。
(16)
前記情報処理工程では、予め設定された前記基準光源と前記その他の光源の前記出力パルスの特徴量の調整比に基づいて前記出力値が有効であるか否かを判定する、(15)に記載の微小粒子測定方法。
(17)
前記情報処理工程では、出力調整後の出力値が有効でない場合、再度前記その他の光源の出力を調整する、(15)又は(16)に記載の微小粒子測定方法。
(18)
前記情報処理工程では、前記その他の光源の出力を変更した場合には、前記その他の光源が安定するまで検出工程に移行しない、(13)から(17)のいずれかに記載の微小粒子測定方法。
1 微小粒子測定装置
11 光源
12 検出部
13 情報処理部
14 分取部
15 記憶部
P 流路
T 基板
16 表示部
17 ユーザーインターフェース

Claims (18)

  1. 異なる波長域を有する少なくとも2つの光源と、
    前記光源からの励起光に応じて、蛍光基準粒子からの光を検出する検出部と、
    前記検出部で検出した情報に基づき、前記複数の光源のうち基準光源に基づく出力パルスの特徴量と、少なくとも1つのその他の光源に基づく出力パルスの特徴量と、を比較し、前記その他の光源の出力を調整する情報処理部と、
    を少なくとも備える微小粒子測定装置。
  2. 前記光源は、レーザーである、請求項1に記載の微小粒子測定装置。
  3. 前記基準光源は、散乱光を検出するためのレーザーである、請求項1に記載の微小粒子測定装置。
  4. 前記検出部は、複数のチャンネルを有し、
    前記出力パルスの特徴量は、前記複数のチャンネルのうちS/N比が最大のチャンネルで検出された出力パルスの特徴量を用いる、請求項1に記載の微小粒子測定装置。
  5. 前記情報処理部は、予め設定された前記基準光源と前記その他の光源の前記出力パルスの特徴量の調整比に基づいて前記その他の光源の出力を調整する、請求項1に記載の微小粒子測定装置。
  6. 前記情報処理部は、出力調整後の出力値が有効であるか否かを判定する、請求項1に記載の微小粒子測定装置。
  7. 前記情報処理部は、予め設定された前記基準光源と前記その他の光源の前記出力パルスの特徴量の調整比に基づいて前記出力値が有効であるか否かを判定する、請求項6に記載の微小粒子測定装置。
  8. 記憶部、
    を更に有し、
    前記記憶部は、出力調整後の出力値が有効である場合、前記出力値の情報を記憶する、請求項6に記載の微小粒子測定装置。
  9. 前記情報処理部は、出力調整後の出力値が有効でない場合、再度前記その他の光源の出力を調整する、請求項6に記載の微小粒子測定装置。
  10. 前記情報処理部は、前記その他の光源の出力を変更した場合には、前記その他の光源が安定するまで検出部での検出を中断する、請求項1に記載の微小粒子測定装置。
  11. 表示部、
    を更に有し、
    前記表示部は、前記情報処理部における出力調整の様子を表示する、請求項1に記載の微小粒子測定装置。
  12. 前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの面積、又は出力パルスの高さである、請求項1に記載の微小粒子測定装置。
  13. 異なる波長域を有する少なくとも2つの光源からの励起光に応じて、蛍光基準粒子からの光を検出する検出工程と、
    前記検出部で検出した情報に基づき、複数の光源のうち基準光源に基づく出力パルスの特徴量と、少なくとも1つのその他の光源に基づく出力パルスの特徴量と、を比較し、前記その他の光源の出力を調整する情報処理工程と、
    を少なくとも行う微小粒子測定方法。
  14. 前記情報処理工程では、予め設定された前記基準光源と前記その他の光源の前記出力パルスの特徴量の調整比に基づいて前記その他の光源の出力を調整する、請求項13に記載の微小粒子測定方法。
  15. 前記情報処理工程では、出力調整後の出力値が有効であるか否かを判定する、請求項13に記載の微小粒子測定方法。
  16. 前記情報処理工程では、予め設定された前記基準光源と前記その他の光源の前記出力パルスの特徴量の調整比に基づいて前記出力値が有効であるか否かを判定する、請求項15に記載の微小粒子測定方法。
  17. 前記情報処理工程では、出力調整後の出力値が有効でない場合、再度前記その他の光源の出力を調整する、請求項15に記載の微小粒子測定方法。
  18. 前記情報処理工程では、前記その他の光源の出力を変更した場合には、前記その他の光源が安定するまで検出工程に移行しない、請求項13に記載の微小粒子測定方法。
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