JP6954406B2 - 粒子測定システム及び粒子測定方法 - Google Patents

粒子測定システム及び粒子測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6954406B2
JP6954406B2 JP2020088997A JP2020088997A JP6954406B2 JP 6954406 B2 JP6954406 B2 JP 6954406B2 JP 2020088997 A JP2020088997 A JP 2020088997A JP 2020088997 A JP2020088997 A JP 2020088997A JP 6954406 B2 JP6954406 B2 JP 6954406B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output pulse
detection unit
control signal
feature amount
information processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020088997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020122803A (ja
JP2020122803A5 (ja
Inventor
克俊 田原
克俊 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Sony Group Corp
Original Assignee
Sony Corp
Sony Group Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp, Sony Group Corp filed Critical Sony Corp
Publication of JP2020122803A publication Critical patent/JP2020122803A/ja
Publication of JP2020122803A5 publication Critical patent/JP2020122803A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6954406B2 publication Critical patent/JP6954406B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume, or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/1012Calibrating particle analysers; References therefor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M1/00Apparatus for enzymology or microbiology
    • C12M1/34Measuring or testing with condition measuring or sensing means, e.g. colony counters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume, or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/14Electro-optical investigation, e.g. flow cytometers
    • G01N15/1429Electro-optical investigation, e.g. flow cytometers using an analyser being characterised by its signal processing
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume, or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/14Electro-optical investigation, e.g. flow cytometers
    • G01N15/1456Electro-optical investigation, e.g. flow cytometers without spatial resolution of the texture or inner structure of the particle, e.g. processing of pulse signals
    • G01N15/1459Electro-optical investigation, e.g. flow cytometers without spatial resolution of the texture or inner structure of the particle, e.g. processing of pulse signals the analysis being performed on a sample stream
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • G01N21/6428Measuring fluorescence of fluorescent products of reactions or of fluorochrome labelled reactive substances, e.g. measuring quenching effects, using measuring "optrodes"
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume, or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N2015/1006Investigating individual particles for cytology

Description

本技術は、微小粒子の特性を光学的に測定する微小粒子測定装置に関する。より詳しくは、細胞等の微小粒子の特性を光学的に測定する微小粒子測定装置、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
近年、分析手法の発展に伴い、細胞や微生物等の生体微小粒子、マイクロビーズ等の微小粒子などを流路中に通流させ、通流させる工程において、微小粒子等を個々に測定したり、測定した微小粒子等を解析又は分取したりする手法が開発されつつある。
このような微小粒子の解析又は分取の手法の代表的な一例として、フローサイトメトリーと呼ばれる分析手法の技術改良が急速に進んでいる。フローサイトメトリーとは、解析の対象となる微小粒子を流体中に整列させた状態で流し込み、該微小粒子にレーザー光等を照射することにより、各微小粒子から発せられた蛍光や散乱光を検出することで、微小粒子の解析や分取を行う分析手法である。
例えば、細胞の蛍光を検出する場合、蛍光色素により標識した細胞にレーザー光などの適当な波長かつ強度を有する励起光を照射する。そして、蛍光色素から発せられる蛍光をレンズなどで集光し、フィルタやダイクロイックミラー等の波長選択素子を用いて適当な波長域の光を選択し、選択された光をPMT(光電子倍増管:photo multiplier tube)などの受光素子を用いて検出する。このとき、波長選択素子と受光素子とを複数組み合わせることによって、細胞に標識された複数の蛍光色素からの蛍光を同時に検出し、解析することも可能である。更に、複数波長の励起光を組み合わせることで、解析可能な蛍光色素の数を増やすこともできる。
フローサイトメトリーにおける蛍光検出には、フィルタなどの波長選択素子を用いて不連続な波長域の光を複数選択し、各波長域の光の強度を計測する方法の他に、連続した波長域における光の強度を蛍光スペクトルとして計測する方法もある。蛍光スペクトルの計測が可能なスペクトル型フローサイトメトリーでは、微小粒子から発せられる蛍光を、プリズム又はグレーティングなどの分光素子を用いて分光する。そして、分光された蛍光を、検出波長域が異なる複数の受光素子が配列された受光素子アレイを用いて検出する。受光素子アレイには、PMTやフォトダイオード等の受光素子を一次元に配列したPMTアレイ又はフォトダイオードアレイ、或いはCCD又はCMOS等の2次元受光素子などの独立した検出チャネルが複数並べられたものが用いられている。
フローサイトメトリー等に代表される微小粒子の解析では、分析対象となる微小粒子にレーザーなどの光を照射し、微小粒子から発せられる蛍光や散乱光を検出する光学的手法が多く用いられている。そして、検出された光学的情報をもとに、解析用コンピューターとソフトウェアでヒストグラムを抽出し、解析が行われる。
微小粒子の光学的解析においては、実際に被検対象となる微小粒子の光学的測定の前に、その精度等の検証や装置の動作確認・標準化等のため、クオリティーコントロール(QC:Quality Control)を行う場合がある。このクオリティーコントロールにおいては、通常、異なる蛍光強度を有する蛍光色素で標識された複数のビーズ(例えば、3ピークビーズ、6ピークビーズ、8ピークビーズ等)や広範囲のスペクトルが得られる一種類のビーズ(例えば、アラインチェックビーズ:Align Check Beads、Ultra Rainbow 蛍光粒子)等が用いられている。
複数の蛍光色素間で測定を行う際に、蛍光補正を行う技術としては、例えば、特許文献1に、フローサイトメーターによって得られた蛍光標識被験細胞の二次元相関図から当該蛍光標識被験細胞に関する蛍光集団の重心値を算出し、重心値に該当する蛍光標識被験細胞の蛍光値と所定の行列式を用いて蛍光値の補正計算を行うようなプログラムを開発することにより、複数の蛍光色素間や、複数のレーザー光を用いて蛍光の測定を行う際にも蛍光補正が可能であり、また、被験細胞の測定処理が終了した後でも試料の再調製を行うことなく蛍光補正を実施することが可能な技術が開示されている。
特開2003−83894号公報
PMTのような光検出器には、個体毎に感度差があり、同一の個体であっても経時により感度差が生じる。この感度差が生じる原因の一つに、光検出器の感度のバラつきがある。感度のバラつきは、同一の電圧値に設定したとしても、個体差や経時により数十倍以上異なる場合もあり、これがそのまま装置の出力レベルの差に支配的に現れる。そのため、装置間や装置内で前回の測定時と同一の設定にしても、その出力レベルに差が生じてしまう。
そこで、本技術では、微小粒子の特性を光学的に測定する微小粒子測定において、出力レベルの差を精度高く補正する技術を提供することを主目的とする。
本願発明者は、前述した目的を解決するために鋭意研究を行った結果、所定の出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と検出部の制御信号との関係を特定することで、出力レベルの差を精度高く補正することに成功し、本技術を完成させるに至った。
すなわち、本技術では、まず、所定の波長域幅の蛍光を発する蛍光基準粒子からの光を検出する検出部と、前記検出部により検出された出力パルスの特徴量と前記出力パルスの特徴量が検出された際の前記検出部の制御信号とを基にして、所定の出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と前記検出部の制御信号との関係を特定する情報処理部と、を備え、前記出力パルスの特徴量は、前記検出部の制御信号に依存する値である、微小粒子測定装置を提供する。
前記検出部は、複数のPMTからなるものであってもよい。この場合、前記複数のPMT間で出力差を有するものとすることができる。
前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの高さ、又は出力パルスの面積とすることができ、特に、出力パルスの高さとすることができる。
前記情報処理部は、前記加電圧係数を基にして、前記制御信号を補正してもよい。この場合、補正された前記制御信号が入力された前記検出部により、対象の微小粒子を測定するものとすることができる。
また、本技術では、所定の波長域幅の蛍光を発する蛍光基準粒子からの光を検出する検出部、で検出された出力パルスの特徴量と前記出力パルスの特徴量が検出された際の前記検出部の制御信号とを基にして、所定の出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と前記検出部の制御信号との関係を特定する情報処理部、を備え、前記出力パルスの特徴量は、前記検出部の制御信号に依存する値である、情報処理装置も提供する。
前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの高さ、又は出力パルスの面積とすることができ、特に、出力パルスの高さとすることができる。
前記情報処理部は、前記加電圧係数を基にして、前記制御信号を補正するものであってもよい。
本技術に係る情報処理装置は、前記加電圧係数を記憶する記憶部、を更に備えていてもよい。
更に、本技術では、所定の波長域幅の蛍光を発する蛍光基準粒子からの光を検出する検出部、で検出された出力パルスの特徴量と前記出力パルスの特徴量が検出された際の前記検出部の制御信号とを基にして、所定の出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と前記検出部の制御信号との関係を特定する情報処理工程、を行い、前記出力パルスの特徴量は、前記検出部の制御信号に依存する値である、情報処理方法も提供する。
前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの高さ、又は出力パルスの面積とすることができ、特に、出力パルスの高さとすることができる。
前記情報処理工程では、前記加電圧係数を基にして、前記制御信号を補正してもよい。
本技術において、「微小粒子」には、細胞や微生物、リポソーム等の生体関連微小粒子、或いはラテックス粒子やゲル粒子、工業用粒子等の合成粒子などが広く含まれるものとする。
生体関連微小粒子には、各種細胞を構成する染色体、リポソーム、ミトコンドリア、オルガネラ(細胞小器官)などが含まれる。細胞には、動物細胞(例えば、血球系細胞等)及び植物細胞が含まれる。微生物には、大腸菌等の細菌類、タバコモザイクウイルス等のウイルス類、イースト菌等の菌類などが含まれる。更に、生体関連微小粒子には、核酸やタンパク質、これらの複合体等の生体関連高分子も包含され得る。また、工業用粒子は、例えば、有機若しくは無機高分子材料、金属等であってもよい。有機高分子材料には、ポリスチレン、スチレン・ジビニルベンゼン、ポリメチルメタクリレート等が含まれる。無機高分子材料には、ガラス、シリカ、磁性体材料等が含まれる。金属には、金コロイド、アルミ等が含まれる。これらの微小粒子の形状は、一般には球形であるのが普通であるが、本技術では、非球形であってもよく、また、その大きさ、質量等も特に限定されない。
本技術によれば、微小粒子の特性を光学的に測定する微小粒子測定において、出力レベルの差を精度高く補正することができる。なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術に係る微小粒子測定装置1の第1実施形態を模式的に示す模式概念図である。 本技術に係る微小粒子測定装置1の第2実施形態を模式的に示す模式概念図である。 Forward Scatter/Side Scatter(FSC/SSC)の2次元プロット図において、Singlet(粒子が1個のみ通流した場合のデータ)のみをゲーティングする様子を示す図である。 PMT(X)において、縦軸をLog HV、横軸をStとした場合の直線関係を示す図面代用グラフである。 PMT(Y)において、縦軸をLog HV、横軸をStとした場合の直線関係を示す図面代用グラフである。 感度標準化方法において、一次関数を適用した場合(縦軸:Log HV、横軸:St)の関係を示す図面代用グラフである。 感度標準化方法において、三次関数を適用した場合(縦軸:Log HV、横軸:St)の関係を示す図面代用グラフである。 本技術に係る情報処理装置10の第1実施形態を用いることが可能なフローサイトメーターの一例を模式的に示す模式概念図である。 本技術に係る情報処理装置10の第2実施形態を用いることが可能なフローサイトメーターの一例を模式的に示す模式概念図である。 本技術に係る情報処理方法の一例を示すフローチャートである。 本技術に係る情報処理方法にて記録した一次関数を用いた微小粒子測定の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本技術を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。なお、説明は以下の順序で行う。
1.微小粒子測定装置1
(1)検出部11
(2)情報処理部12
[装置間のPMTに対する感度標準化方法]
[精度向上の手段]
[複数のPMTに対する感度標準化方法]
(3)光照射部13
(4)分取部14
(5)記憶部15
(6)流路P
(7)表示部16
(8)ユーザーインターフェース17
2.情報処理装置10
(1)情報処理部12
(2)記憶部15
(3)その他
3.情報処理方法
<1.微小粒子測定装置1>
図1は、本技術に係る微小粒子測定装置1の第1実施形態を模式的に示す模式概念図であり、図2は、本技術に係る微小粒子測定装置1の第2実施形態を模式的に示す模式概念図である。本技術に係る微小粒子測定装置1は、微小粒子の特性を光学的に測定する装置であって、検出部11と、情報処理部12と、を少なくとも有する。また、必要に応じて、光照射部13、分取部14、記憶部15、流路P、表示部16、及びユーザーインターフェース17等を備えていてもよい。以下、各部について詳細に説明する。
(1)検出部11
検出部11では、所定の波長域幅の蛍光を発する蛍光基準粒子からの光を検出する。また、微小粒子からの光の検出も行うことができる。本技術に用いることができる検出部11は、蛍光基準粒子からの光の検出ができれば、その種類は特に限定されず、公知の光検出器を自由に選択して採用することができる。例えば、蛍光測定器、散乱光測定器、透過光測定器、反射光測定器、回折光測定器、紫外分光測定器、赤外分光測定器、ラマン分光測定器、FRET測定器、FISH測定器、その他各種スペクトラム測定器、複数の光検出器をアレイ状に並べた、所謂マルチチャンネル光検出器などを1種又は2種以上自由に組み合わせて採用することができる。
本技術では、CCDやCMOS素子等のエリア撮像素子、PMT、フォトダイオード等を検出部11として備えることができるが、中でも特に、PMTを検出部11として備えることが好ましい。本技術を用いることで、特に、PMTを検出部11として備えた場合に、出力レベルの差を精度高く補正できる。
本技術では、検出部11を異なる検出波長域を有する複数の受光素子から構成することが好ましい。検出部11を異なる検出波長域を有する複数の受光素子から構成することで、連続した波長域における光の強度を蛍光スペクトルとして計測することができる。具体的には、例えば、受光素子を一次元に配列したPMTアレイ又はフォトダイオードアレイ、或いはCCD又はCMOS等の2次元受光素子などの独立した検出チャネルが複数並べられたものが挙げられるが、中でも特に、複数のPMTから検出部11を構成することが好ましい。
複数のPMTから検出部11を構成した場合、後述する[複数のPMTに対する感度標準化方法]で示すように、前記複数のPMT間で出力差を有していてもよい。これにより、一つの装置内で各々のPMTの出力を所望のレベルに設定できるため、測定時のユーザーの利便性が向上する。
微小粒子測定装置1における検出部11の設置箇所は、蛍光基準粒子からの光の検出ができれば特に限定されず、自由に設計することができる。例えば、図1及び2に示すように、流路Pを挟んで後述する光照射部13と逆側に配置することが好ましい。検出部11を、流路Pを挟んで光照射部13と逆側に配置することで、検出部11や光照射部13をより自由な構成で配置させることができる。また、例えば、蛍光は照射光の入射方向とは異なる方向にも放射されるため、流路Pを基準に光照射部13と同じ側や90度側面の側に検出部11を配置しても構わない。
(2)情報処理部12
情報処理部12では、情報処理、並びに、検出部11や後述する光照射部13、分取部14、記憶部15、表示部16、及びユーザーインターフェース17等の制御が行われる。情報処理としては、検出部11により検出された出力パルスの特徴量と前記出力パルスの特徴量が検出された際の検出部11の制御信号とを基にして、所定の出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と検出部11の制御信号との関係を特定する。本技術では、前記特徴量は、検出部11の制御信号に依存する値である。
本技術では、情報処理部12の構成として上記の構成を採用したことで、検出部11の制御信号が標準化されるため、装置間や経時により装置内で生じる、陽極感度(ある電圧に設定した際のPMT等の検出器からの出力)等の感度のバラつきを無くすことができる。そのため、装置の絶対出力が検出器の個体差や経時により変化しても、同一の出力レベルで測定することが可能となる。
また、装置間や装置内でのデータの互換性も可能となるため、検出器の感度のバラつきに起因するデータの齟齬を補正する必要が無くなり、データ利用時のユーザーの利便性も向上する。
前記出力パルスの特徴量とは、検出部11の制御信号に依存する値であれば特に限定されないが、本技術では、出力パルスの高さ、又は出力パルスの面積とすることが好ましく、出力パルスの高さとすることがより好ましい。これにより、出力レベルの差を更に精度高く補正できる。
また、本技術では、これらの値の中央値又は平均値を用いることができるが、Height Median(出力パルスの高さの中央値)、Area Median(出力パルスの面積の中央値)等の中央値を用いることが好ましい。
本技術で用いることができる蛍光基準粒子とは、所定の波長域幅の蛍光を発する粒子である。この蛍光基準粒子は、微小粒子測定装置1や検出部11の種類、測定対象となる微小粒子の種類、測定目的等に応じた波長域幅の蛍光を発する粒子を、自由に選択することができる。
蛍光基準粒子としては、具体的には、例えば、アラインチェックビーズ、Ultra Rainbow 蛍光粒子等である。蛍光基準粒子として用いることができる条件としては、補正対象となるPMTの感度の波長域幅で蛍光強度が十分に得られることが挙げられる。また、例えば、蛍光色素で標識されたビーズ等の粒子を用いることも可能である。本技術で使用可能な蛍光色素としては、例えば、Cascade Blue、Pacific Blue、Fluorescein isothiocyanate(FITC)、Phycoerythrin(PE)、Propidiumiodide(PI)、Texas red(TR)、Peridinin chlorophyll protein(PerCP)、Allophycocyanin(APC)、4',6-Diamidino-2-phenylindole(DAPI)、Cy3、Cy5、Cy7等を1種又は2種以上自由に組み合わせて用いることができる。
蛍光基準粒子が発する蛍光の波長域幅は、検出部11が異なる検出波長域を有する複数の受光素子から構成される場合、複数の受光素子の検出波長域のそれぞれに対して少なくとも一部をカバーすることが好ましく、全部をカバーすることがより好ましい。例えば、一般的なフローサイトメーターであれば、波長域幅が400〜800nmの蛍光を発する粒子を選択することが好ましい。
所定の出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と検出部11の制御信号との関係を特定する方法としては、微小粒子測定装置1や検出部11の種類、測定対象となる微小粒子の種類、測定目的等に応じて、自由な方法で特定することができる。例えば、HV(High Voltage;電圧)と、蛍光基準粒子から得られるHeight Median(出力パルスの高さの中央値)と、に基づいて、加電圧係数を算出する方法等を挙げることができる。以下、加電圧
係数の具体的な特定方法について、例を挙げて説明する。
[装置間のPMTに対する感度標準化方法]
※「感度標準化のための加電圧係数・HV値の関係特定」
(a)PMTをHV初期値に調整し蛍光基準粒子の測定を行い、得られたForward Scatter/Side Scatter(以下、「FSC/SSC」)の2次元プロット図において、図3に示すように、Singlet(粒子が1個のみ通流した場合のデータ)を示す部分をゲーティングする。
(b)ゲーティングした細部集団において、PMTの出力パルスの高さ(Height)から中央値(Median)(以下、「Height Median」)を算出する。
(c)Height Medianが所定の数値範囲(例えば、Height Median=60,000の±10%の調整範囲)になるまでHVを調整し、対応するHVを特定する。
(d)前述した(a)〜(c)の処理をHeight Medianの異なる数値範囲に対して行い、対応するHVを特定する。なお、前述した(a)〜(c)の処理は、一次関数に近似できる程度に複数の数値範囲に対して行う。
具体的には、例えば、4点の数値範囲(Height Median=600, 6000, 60000, 600000の±10%の調整範囲)で、HVを取得する。
(e)取得されたHeight MedianとHVとの対応関係から、図4及び5に示すように、Log HVとLog Height Medianを軸にしたプロットを行い、一次関数を求める。その際、Log Height Medianを加電圧係数「St」で定義する。そして、Stをx、Log HVをyとし、y=ax+bにおけるa及びbを求める。
具体的には、例えば、Height Medianが10,000(Log Height Medianが4)の時、Stを3と定義する。更に、Height Medianが10倍増加すると、Stが1.0増えるように設定する。Stをx、Log HVをyとすると、図4に示すように、PMT_1では、a=0.0898、b=4.1556となり、図5に示すように、PMT_1より低感度であるPMT_2では、a=0.0929、b=4.2911となる。
a及びbを求める方法の詳細の一例としては、例えば、以下の数式(1)〜(5)を用いた方法等が挙げられる。
まず、前回の測定時に特定されたHeight Median=60,000の時のHV値に基づきHV1初期値を設定し、上記に記載した通りHeight Medianが数値範囲に含まれるようHVの調整を行う。そして、HV1とHeight Median1を取得する。
次に、a1(例えば、前回の測定時に特定された所定の値)を使用し、下記数式(1)に基づき、Heightの調整目標値(以下、「Target」)2のHV2初期値を求め、そこからHVの調整を開始する。そして、HV2とHeight Median2を取得する。
Figure 0006954406
下記数式(2)及び(3)に基づき、HV3とHeight Median3、HV4とHeight Median4も同様に取得する。
Figure 0006954406
Figure 0006954406
4点のHeight Median(Height Median1〜4)より、下記数式(4)を用いて、St1〜4を求める。なお、下記数式(4)では、Hst3は、Stが3.0の時のHeight Median値である。
Figure 0006954406
上記のようにして求めたSt1〜4とHV1〜4により、下記数式(5)から、更にa及びbを求める。
Figure 0006954406
なお、上記数式は、以下の基礎式に基づいている。
Figure 0006954406
※「加電圧係数を用いた測定時のHV値の設定」
測定時は、加電圧係数Stを基に、記録されたStとHVとの対応関係を用いて、対応するHV値を設定する。具体的には、例えば、ユーザーが設定したSt値に基づき、記録された一次関数に照らしてHVを決定することができる。これにより、以下の通り、PMT_1、PMT_2で感度が異なる場合でも、同様の実験結果が得られるようにHVを設定することができる。
Figure 0006954406
[精度向上の手段]
先の内容では、加電圧係数とLog HVの関係に対して一次関数による近似を適用したが、更なる精度の向上は、近似関数の次数を上げることにより達成することができる。実際、HVの設定範囲やPMT自身の特性により、加電圧係数とLog HVは直線特性より僅かに逸脱している場合がある。この時、一次関数適用時では誤差があるが、三次関数適用時には精度が向上する。具体的には、例えば、図6に示すように、一次関数を適用した場合においては、左から二点目が直線性から逸脱しており、特に二点目付近での精度が下がっている。一方で、図7に示すように、三次関数を適用した場合においては、四点は近似曲線上にあり、精度が向上していることが分かる。
[複数のPMTに対する感度標準化方法]
※「感度標準化のための加電圧係数・HV値の関係特定」
1台のフローサイトメーターに複数のPMTが備えられている場合、感度の比率を固定値で設定し、装置内の各PMTを標準化して、一つのHVで複数のPMTのHVを制御することも可能である。
(a)例えば、1台のフローサイトメーターが4つのPMT(PMT_A〜PMT_D)を備えている場合について考える。その出力比率を、アラインチェックビーズで、PMT_A:PMT_B:PMT_C:PMT_D=1:2:3:4とし、かつ、Stが3.0の時のPMT_AのHeight Median値を10,000とすることを調整目標とする。その際に、以下の手順が考えられる。
(b)前述した[装置間のPMTに対する感度標準化方法]における(a)〜(d)を参考に、各PMTで4点、Height MedianとHVのデータを取得する。
(c)取得されたHeight MedianとHVとの対応関係から、Log HVとLog Height Medianを軸にしたプロットを行い、一次関数を求める。その際、Log Height Medianを加電圧係数「St」で定義する。そして、Stをx、Log HVをyとし、上述した調整目標(PMT_A:PMT_B:PMT_C:PMT_D=1:2:3:4であり、かつ、Stが3.0の時のPMT_AのHeight Median値が10,000)が成立する、y=ax+bにおけるa及びbを求める。
※「加電圧係数を用いた測定時のHV値の設定」
測定時は、加電圧係数Stを基に、記録されたStとHVとの対応関係を用いて、対応するHV値を設定する。具体的には、例えば、ユーザーが設定したSt値に基づき、記録された一次関数に照らしてHVを決定することができる。これにより、装置内の各PMTで感度が異なる場合でも、一つのHVで複数のPMTのHVを制御することができる。
なお、上記二つの具体例では、Height Medianを用いて加電圧係数(St)を算出しているが、本技術では、Height Medianの代わりにArea Median(出力パルスの面積の中央値)を用いることも可能である。また、加電圧係数も所定の出力パルスの特徴量に対応するものであれば特に限定されず、任意の設定で算出することができる。更に、上記二つの具体例では、直線を求める際に4点でプロットしているが、本技術ではこれに限定されず、2点以上のプロットであればよい。
また、本技術では、StとHVとの対応関係は、測定時のために一次直線を求めて記憶する方法だけでなく、対応表を記憶する方法であってもよい。更に、測定時のSt値の設定は、ユーザーによるものだけでなく、測定サンプル・条件等に基づき、情報処理部12にて、St値を設定することも可能である。
(3)光照射部13
本技術に係る微小粒子測定装置1は、蛍光基準粒子や微小粒子への光の照射を行う光照射部13を更に備えることができる。光照射部13から照射される光の種類は特に限定されないが、粒子から蛍光や散乱光を確実に発生させるためには、光方向、波長、光強度が一定の光が好ましい。具体的には、例えば、レーザー、LED等を挙げることができる。
レーザーを用いる場合、その種類も特に限定されないが、アルゴンイオン(Ar)レーザー、ヘリウム−ネオン(He-Ne)レーザー、ダイ(dye)レーザー、クリプトン(Cr)レーザー、半導体レーザー、又は半導体レーザーと波長変換光学素子を組み合わせた固体レーザー等を1種又は2種以上自由に組み合わせて用いることができる。
(4)分取部14
本技術に係る微小粒子測定装置1は、微小粒子の分取を行う分取部14を更に備えることができる。例えば、分取部14では、検出部11により検出された値を情報処理部12で補正して生成されたスペクトルデータに基づいて、微小粒子の分取が行われる。分取部14では、該スペクトルデータから解析された微小粒子の大きさ、形態、内部構造等の解析結果に基づいて、流路Pの下流において、微小粒子の分取を行うことができる。
具体的には、例えば、図2に示すように、所定の振動数で振動する振動素子14a等を用いて、流路Pの全体又は一部に振動を加えることで、流路Pの吐出口から液滴を発生させる。なお、この場合、用いる振動素子14aは特に限定されず、公知のものを自由に選択して用いることができる。一例としては、ピエゾ振動素子等を挙げることができる。また、流路Pへの送液量、吐出口の径、振動素子の振動数等を調整することにより、液滴の大きさを調整し、微小粒子を一定量ずつ含む液滴を発生させることができる。
次に、情報処理部12で補正して生成されたスペクトルデータに基づいて解析された微小粒子の大きさ、形態、内部構造等の解析結果に基づいて、プラス又はマイナスの電荷を荷電する(図2中符号14b参照)。そして、荷電された液滴は、電圧が印加された対向電極14cによって、その進路が所望の方向へ変更され、分取される。
(5)記憶部15
本技術に係る微小粒子測定装置1では、HVと加電圧係数との関係(例えば、一次関数、対応表等)を記憶する記憶部15を更に備えることができる。記憶部15には、HVと加電圧係数との関係以外にも、検出部11で検出された値、情報処理部12にて生成されたスペクトルデータ、各チャンネルの基準スペクトル、前回の測定で特定されたHVと加電圧係数との関係等の、測定に関わるあらゆる事項を記憶することも可能である。
微小粒子測定装置1において、記憶部15は必須ではなく、外部の記憶装置を接続してもよい。記憶部15としては、例えば、ハードディスク等を用いることができる。
(6)流路P
本技術に係る微小粒子測定装置1では、流路Pを更に備えることができる。本技術に係る微小粒子測定装置1では、フローセル(流路P)中で一列に整列させた微小粒子から得られる光学的情報を検出することにより、微小粒子の解析や分取を行うことができる。
流路Pは、微小粒子測定装置1に予め備えていてもよいが、市販の流路Pや流路Pが設けられた使い捨てのチップ等を微小粒子測定装置1に設置して解析又は分取を行うことも可能である。
流路Pの形態も特に限定されず、自由に設計することができる。例えば、図1に示すような2次元又は3次元のプラスチックやガラス等の基板T内に形成した流路Pに限らず、図2に示すように、従来のフローサイトメーターで用いられているような流路Pも、本技術に係る微小粒子測定装置1に用いることができる。
また、流路Pの流路幅、流路深さ、流路断面形状も、層流を形成し得る形態であれば特に限定されず、自由に設計することができる。例えば、流路幅1mm以下のマイクロ流路も、微小粒子測定装置1に用いることが可能である。特に、流路幅10μm以上1mm以下程度のマイクロ流路は、本技術に係る微小粒子測定装置1に好適に用いることができる。
(7)表示部16
本技術に係る微小粒子測定装置1では、表示部16を更に備えることができる。表示部16では、検出部11で検出された値、情報処理部12にて生成されたスペクトルデータ、算出された加電圧係数、各チャンネルの基準スペクトル等の、測定に関わるあらゆる事項を表示することができる。
微小粒子測定装置1において、表示部16は必須ではなく、外部の表示装置を接続してもよい。表示部16としては、例えば、ディスプレイやプリンタ等を用いることができる。
(8)ユーザーインターフェース17
本技術に係る微小粒子測定装置1では、ユーザーが操作するための部位であるユーザーインターフェース17を更に備えることができる。ユーザーは、ユーザーインターフェース17を通じて、情報処理部12にアクセスし、本技術に係る微小粒子測定装置1の各部を制御することができる。
微小粒子測定装置1において、ユーザーインターフェース17は必須ではなく、外部の操作装置を接続してもよい。ユーザーインターフェース17としては、例えば、マウスやキーボード等を用いることができる。
<2.情報処理装置10>
図8は、本技術に係る情報処理装置10の第1実施形態を用いることが可能なフローサイトメーターの一例を模式的に示す模式概念図であり、図9は、本技術に係る情報処理装置10の第2実施形態を用いることが可能なフローサイトメーターの一例を模式的に示す模式概念図である。本技術に係る情報処理装置10は、情報処理部12を少なくとも有する。また、必要に応じて、記憶部15、表示部16、及びユーザーインターフェース17等を備えていてもよい。以下、各部について、詳細に説明する。なお、表示部16、及びユーザーインターフェース17は、前述した微小粒子測定装置1の表示部16、及びユーザーインターフェース17の詳細と同一であるため、ここでは説明を割愛する。
(1)情報処理部12
情報処理部12では、情報処理、並びに、記憶部15、表示部16、及びユーザーインターフェース17等の制御が行われる。情報処理としては、所定の波長域幅の蛍光を発する蛍光基準粒子からの光を検出する検出部、で検出された出力パルスの特徴量と前記出力パルスの特徴量が検出された際の前記検出部の制御信号とを基にして、所定の出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と前記検出部の制御信号との関係を特定する。本技術では、前記特徴量は、前記検出部の制御信号に依存する値である。
なお、情報処理部12で行う情報処理の詳細や蛍光基準粒子の詳細は、前述した情報処理部12で行う情報処理の方法や微小粒子測定装置1で用いる蛍光基準粒子と同一であるため、ここでは説明を割愛する。
(2)記憶部15
本技術では、図8及び9に示すように、情報処理装置10内に加電圧係数を記憶する記憶部15を更に備えることができる。なお、記憶部15は、前述した微小粒子測定装置1の記憶部15の詳細と同一であるため、ここでは説明を割愛する。
(3)その他
本技術に係る情報処理装置10は、図8及び9に示すように、表示部16、及びユーザーインターフェース17を備えていてもよい。また、図9に示すように、情報処理装置10と、フローサイトメーターの各部(検出部11、光照射部13、分取部14等)とをネットワークを介して接続することも可能である。更に、図示しないが、情報処理装置10の外部に、記憶部15、表示部16、及びユーザーインターフェース17を備え、これらを、それぞれ、ネットワークを介して接続することも可能である。
<3.情報処理方法>
本技術に係る情報処理方法は、情報処理工程を少なくとも行う方法である。情報処理工程で行う具体的な情報処理方法は、前述した情報処理装置10の情報処理部12で行われる情報処理方法と同一である。以下、本技術に係る情報処理方法を用いた微小粒子測定の流れの一例について、図10及び11を参照しながら説明する。なお、図10及び11に示すフローチャートの各ステップの処理は、例えば、前述した検出部11、或いは情報処理部12等によって行われる。
図10は、本技術に係る情報処理方法の一例を示すフローチャートであり、PMTの感度標準化のための加電圧係数(St)とHV値の関係特定に関するフローを示すものである。
まず、PMTをHV1初期値に設定する(ステップS1)。次に、サンプル測定を行い(ステップS2)、Singletを示すサンプルの測定値を抽出する(ステップS3)。その後、Height Median1を算出する(ステップS4)。そして、ステップS5において、Height Median1の算出値がTarget1±10%でないと判断した場合、PMTのHV1値を変更し(ステップS6)、ステップS2に戻る。Height Median1の算出値がTarget1±10%に含まれるまでS2からS6のステップを繰り返し行い、Target1±10%であると判別した場合、Height Median1の算出値とHV1値を対応付けて記録する(ステップS7)。
Height Median1の算出値とHV1値とを記録した後、PMTをHV2初期値に設定し(ステップS1)、S2からS6のステップをHeight Median2の算出値がTarget2±10%になるまで繰り返し行い、同様にHeight Median2の算出値とHV2値とを記録する(ステップS7)。以上の処理を一次関数に近似できる程度であるN個のHeightの数値範囲に対して実施し、N個のHeight Medianの算出値とHV値とを記録する(ステップS8)。記録されたN個の値群から一次関数y=ax+bを算出する。この際、x=「加電圧係数(St)」=Log Height Medianとし、y=Log HVとする(ステップS9)。そして、その一次関数を記録し(ステップS10)、処理を終了する。
図11は、本技術に係る情報処理方法にて記録した一次関数を用いた微小粒子測定の一例を示すフローチャートであり、加電圧係数(St)の設定に基づくサンプル測定に関するフローを示すものである。
まず、St値を設定する(ステップS11)。次に、記録された一次関数に基づきPMTのHV値を設定する(ステップS12)。その後、サンプル測定を行い(ステップS13)、処理を終了する。
なお、本技術では、以下の構成を取ることもできる。
(1)
所定の波長域幅の蛍光を発する蛍光基準粒子からの光を検出する検出部と、
前記検出部により検出された出力パルスの特徴量と前記出力パルスの特徴量が検出された際の前記検出部の制御信号とを基にして、所定の出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と前記検出部の制御信号との関係を特定する情報処理部と、
を備え、
前記出力パルスの特徴量は、前記検出部の制御信号に依存する値である、微小粒子測定
装置。
(2)
前記検出部は、複数のPMTからなる、(1)に記載の微小粒子測定装置。
(3)
前記複数のPMT間で出力差を有する、(2)に記載の微小粒子測定装置。
(4)
前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの高さ、又は出力パルスの面積である、(1)〜(3)のいずれかに記載の微小粒子測定装置。
(5)
前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの高さである、(1)〜(4)のいずれかに記載の微小粒子測定装置。
(6)
前記情報処理部は、前記加電圧係数を基にして、前記制御信号を補正する、(1)〜(5)のいずれかに記載の微小粒子測定装置。
(7)
補正された前記制御信号が入力された前記検出部により、対象の微小粒子を測定する、(6)に記載の微小粒子測定装置。
(8)
所定の波長域幅の蛍光を発する蛍光基準粒子からの光を検出する検出部、で検出された出力パルスの特徴量と前記出力パルスの特徴量が検出された際の前記検出部の制御信号とを基にして、所定の出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と前記検出部の制御信号との関係を特定する情報処理部、
を備え、
前記出力パルスの特徴量は、前記検出部の制御信号に依存する値である、情報処理装置。
(9)
前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの高さ、又は出力パルスの面積である、(8)に記載の情報処理装置。
(10)
前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの高さである、(8)又は(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記情報処理部は、前記加電圧係数を基にして、前記制御信号を補正する、(8)〜(10)のいずれかに記載の情報処理装置。
(12)
前記加電圧係数を記憶する記憶部、を更に備える、(8)〜(11)のいずれかに記載の情報処理装置。
(13)
所定の波長域幅の蛍光を発する蛍光基準粒子からの光を検出する検出部、で検出された出力パルスの特徴量と前記出力パルスの特徴量が検出された際の前記検出部の制御信号とを基にして、所定の出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と前記検出部の制御信号との関係を特定する情報処理工程、
を行い、
前記出力パルスの特徴量は、前記検出部の制御信号に依存する値である、情報処理方法。
(14)
前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの高さ、又は出力パルスの面積である、(13)に記載の情報処理方法。
(15)
前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの高さである、(13)又は(14)に記載の情報処理方法。
(16)
前記情報処理工程では、前記加電圧係数を基にして、前記制御信号を補正する、(13)〜(15)のいずれかに記載の情報処理方法。
(17)
N個のHeight Medianの算出値とHV値とを記録し(ステップS8)、その記録されたN個の値群から三次関数y=ax^3+bx^2+cx+dを算出し、PMTのHV値を設定する(ステップS12)。
1 微小粒子測定装置
11 検出部
12 情報処理部
13 光照射部
14 分取部
15 記憶部
P 流路
T 基板
16 表示部
17 ユーザーインターフェース
10 情報処理装置

Claims (29)

  1. 粒子からの光を検出する検出部と、
    予め設定された所定の加電圧係数に対して、出力パルスの特徴量に応じた加電圧係数と、前記出力パルスの特徴量に応じた加電圧係数に対応する前記検出部の制御信号と、に基づき制御信号を特定し、前記特定された制御信号で前記検出部を制御する情報処理部と、
    前記所定の加電圧係数と前記検出部で検出された値とを記憶する記憶部と、
    からなり、
    前記所定の加電圧係数は、前記検出部が蛍光基準粒子から検出した出力パルスの特徴量に基づき設定される、粒子測定システム。
  2. 前記所定の加電圧係数は、前記検出部が蛍光基準粒子から検出した出力パルスの特徴量と前記出力パルスの特徴量が検出された際の前記検出部の制御信号とに基づき設定される、請求項1に記載の粒子測定システム。
  3. 前記記憶部は、前記出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と前記検出部の制御信号との関係を記憶する、請求項2に記載の粒子測定システム。
  4. 前記記憶部は、前記出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と前記検出部の制御信号との関係を三次関数として記憶する、請求項3に記載の粒子測定システム。
  5. 前記情報処理部は、前記出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と、前記検出部の制御信号との関係を特定する、請求項3又は4に記載の粒子測定システム。
  6. 前記情報処理部は、前記特定された制御信号で前記検出部を制御する、請求項5に記載の粒子測定システム。
  7. 前記出力パルスの特徴量は、前記検出部の制御信号に依存する値である、請求項6に記載の粒子測定システム。
  8. 前記検出部は、複数の検出器からなる、請求項1から7のいずれか一項に記載の粒子測定システム。
  9. 前記複数の検出器に対して、同一の前記所定の加電圧係数を設定する、請求項8に記載の粒子測定システム。
  10. 前記複数の検出器間で出力差を有する、請求項8又は9に記載の粒子測定システム。
  11. 前記記憶部は、前記複数の検出器それぞれに対して前記出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と前記検出部の制御信号との関係を記憶し、
    前記情報処理部は、前記設定された所定の加電圧係数に対して、前記出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と前記検出部の制御信号との関係に基づき前記複数の検出器それぞれに対応する制御信号を特定し、前記特定された制御信号で前記複数の検出器それぞれを制御する、請求項8から10のいずれか一項に記載の粒子測定システム。
  12. 前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの高さ、又は出力パルスの面積である、請求項1から11のいずれか一項に記載の粒子測定システム。
  13. 前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの高さである、請求項1から12のいずれか一項に記載の粒子測定システム。
  14. 前記所定の加電圧係数は、ユーザーによって設定される、請求項1から13のいずれか一項に記載の粒子測定システム。
  15. 前記記憶部は、前記検出部及び/又は前記情報処理部と、ネットワークを介して接続されている、請求項1から14のいずれか一項に記載の粒子測定システム。
  16. 粒子からの光を検出部により検出する検出工程と、
    予め設定された所定の加電圧係数に対して、出力パルスの特徴量に応じた加電圧係数と、前記出力パルスの特徴量に応じた加電圧係数に対応する前記検出部の制御信号と、に基づき制御信号を特定し、前記特定された制御信号で前記検出部を制御する情報処理工程と、
    前記所定の加電圧係数と前記検出部で検出された値とを記憶する記憶工程と、
    からなり、
    前記所定の加電圧係数は、前記検出部が蛍光基準粒子から検出した出力パルスの特徴量に基づき設定される、粒子測定方法。
  17. 前記所定の加電圧係数は、前記検出部が蛍光基準粒子から検出した出力パルスの特徴量と前記出力パルスの特徴量が検出された際の前記検出部の制御信号とに基づき設定される、請求項16に記載の粒子測定方法。
  18. 前記記憶工程では、前記出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と前記検出部の制御信号との関係を記憶する、請求項17に記載の粒子測定方法。
  19. 前記記憶工程では、前記出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と前記検出部の制御信号との関係を三次関数として記憶する、請求項18に記載の粒子測定方法。
  20. 前記情報処理工程では、前記出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と、前記検出部の制御信号との関係を特定する、請求項18又は19に記載の粒子測定方法。
  21. 前記情報処理部は、前記特定された制御信号で前記検出部を制御する、請求項20に記載の粒子測定方法。
  22. 前記出力パルスの特徴量は、前記検出部の制御信号に依存する値である、請求項21に記載の粒子測定方法。
  23. 前記検出部は、複数の検出器からなる、請求項16から22のいずれか一項に記載の粒子測定方法。
  24. 前記複数の検出器に対して、同一の前記所定の加電圧係数を設定する、請求項23に記載の粒子測定方法。
  25. 前記複数の検出器間で出力差を有する、請求項23又は24に記載の粒子測定方法。
  26. 前記記憶工程では、前記複数の検出器それぞれに対して前記出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と前記検出部の制御信号との関係を記憶し、
    前記情報処理工程では、前記設定された所定の加電圧係数に対して、前記出力パルスの特徴量に対応する加電圧係数と前記検出部の制御信号との関係に基づき前記複数の検出器それぞれに対応する制御信号を特定し、前記特定された制御信号で前記複数の検出器それぞれを制御する、請求項23から25のいずれか一項に記載の粒子測定方法。
  27. 前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの高さ、又は出力パルスの面積である、請求項16から26のいずれか一項に記載の粒子測定方法。
  28. 前記出力パルスの特徴量は、出力パルスの高さである、請求項16から27のいずれか一項に記載の粒子測定方法。
  29. 前記所定の加電圧係数は、ユーザーによって設定される、請求項16から28のいずれか一項に記載の粒子測定方法。
JP2020088997A 2016-01-22 2020-05-21 粒子測定システム及び粒子測定方法 Active JP6954406B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016010506 2016-01-22
JP2016010506 2016-01-22
JP2016161025 2016-08-19
JP2016161025 2016-08-19
JP2017562436A JP6708983B2 (ja) 2016-01-22 2016-10-17 微小粒子測定装置、情報処理装置及び情報処理方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017562436A Division JP6708983B2 (ja) 2016-01-22 2016-10-17 微小粒子測定装置、情報処理装置及び情報処理方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2020122803A JP2020122803A (ja) 2020-08-13
JP2020122803A5 JP2020122803A5 (ja) 2020-09-24
JP6954406B2 true JP6954406B2 (ja) 2021-10-27

Family

ID=59362605

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017562436A Active JP6708983B2 (ja) 2016-01-22 2016-10-17 微小粒子測定装置、情報処理装置及び情報処理方法
JP2020088997A Active JP6954406B2 (ja) 2016-01-22 2020-05-21 粒子測定システム及び粒子測定方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017562436A Active JP6708983B2 (ja) 2016-01-22 2016-10-17 微小粒子測定装置、情報処理装置及び情報処理方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10942108B2 (ja)
EP (1) EP3392645A4 (ja)
JP (2) JP6708983B2 (ja)
CN (1) CN108474730A (ja)
WO (1) WO2017126170A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6954358B2 (ja) * 2017-09-08 2021-10-27 ソニーグループ株式会社 微小粒子測定装置、情報処理装置および情報処理方法
CN112368565A (zh) 2018-07-20 2021-02-12 索尼公司 微粒测量光谱仪、使用微粒测量光谱仪的微粒测量装置以及用于校正微粒测量光电转换系统的方法
JP7023370B2 (ja) 2018-08-22 2022-02-21 株式会社日立ハイテク 自動分析装置及び光計測方法
JP7451926B2 (ja) * 2019-10-10 2024-03-19 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、粒子測定装置、情報処理方法、粒子測定方法、及びコンピュータプログラム

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60207014A (ja) * 1984-03-31 1985-10-18 Toshiba Corp ホトマルチプライヤ制御回路
CA2193971C (en) * 1994-08-01 2000-10-31 Vernon L. Chupp Pseudo telecentric optical design for flow cytometric blood cell analyzer
JPH10311789A (ja) * 1997-05-13 1998-11-24 Nikon Corp 測光装置
JP2003083894A (ja) 2001-09-14 2003-03-19 Sumitomo Electric Ind Ltd 蛍光値補正方法、蛍光値補正装置、蛍光値補正プログラム及び前記蛍光値補正プログラムを記録した記録媒体
US6897954B2 (en) * 2002-12-20 2005-05-24 Becton, Dickinson And Company Instrument setup system for a fluorescence analyzer
DE602004024874D1 (de) * 2003-03-28 2010-02-11 Inguran Llc Eschlechts-sortierten tierspermien
JP2004347562A (ja) * 2003-05-26 2004-12-09 Olympus Corp 測定装置
KR101166180B1 (ko) * 2003-08-13 2012-07-18 루미넥스 코포레이션 유세포 분석기식 측정 시스템의 하나 이상의 파라미터의 제어 방법
JP4887319B2 (ja) * 2008-03-17 2012-02-29 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置、及び光電子増倍管を用いた分析システム
US8415161B2 (en) 2008-11-13 2013-04-09 Becton, Dickinson And Company Instrument setup system for a fluorescence analyzer
JP5124498B2 (ja) * 2009-01-30 2013-01-23 株式会社日立ハイテクノロジーズ 自動分析装置
US20100256943A1 (en) * 2009-04-06 2010-10-07 University Of Pittsburgh - Of The Commonwealth System Of Higher Education Configuration of initial control parameters in photodetectors for multi-color flow cytometry
JP2011085587A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Becton Dickinson & Co 蛍光分析装置のための機器セットアップシステム
JP6015735B2 (ja) * 2014-11-07 2016-10-26 ソニー株式会社 微小粒子測定装置
JP6719203B2 (ja) * 2015-12-25 2020-07-08 リオン株式会社 生物粒子計数器の校正方法および生物粒子計数器の校正装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020122803A (ja) 2020-08-13
EP3392645A1 (en) 2018-10-24
JPWO2017126170A1 (ja) 2018-11-15
JP6708983B2 (ja) 2020-06-10
CN108474730A (zh) 2018-08-31
WO2017126170A1 (ja) 2017-07-27
EP3392645A4 (en) 2018-10-24
US20190011348A1 (en) 2019-01-10
US10942108B2 (en) 2021-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6954406B2 (ja) 粒子測定システム及び粒子測定方法
US9400251B2 (en) Fine particle measuring apparatus
JP6860015B2 (ja) 微小粒子測定装置及び微小粒子測定方法
JP7451926B2 (ja) 情報処理装置、粒子測定装置、情報処理方法、粒子測定方法、及びコンピュータプログラム
US20240094107A1 (en) Microparticle measurement spectrometer, microparticle measurement device using the microparticle measurement spectrometer, and method for calibrating microparticle measurement photoelectric conversion system
WO2017018057A1 (ja) 微小粒子測定装置、情報処理装置及び情報処理方法
WO2022080482A1 (ja) 粒子検出装置、粒子検出システム、及び粒子検出方法
WO2022080034A1 (ja) 情報処理装置、粒子解析装置、粒子分取装置及び情報処理方法
US11898952B2 (en) Microparticle measuring apparatus and microparticle measuring method
JP2021121803A (ja) 微小粒子測定システム及び微小粒子測定方法
WO2019207988A1 (ja) 微小粒子分取装置及び微小粒子分取方法
JP6350626B2 (ja) データ解析方法
US20230031689A1 (en) Information processing apparatus, particle measuring apparatus, particle measuring system, particle dispensing apparatus, particle dispensing system, information processing method, and information processing program
WO2023218986A1 (ja) 液滴分取システム、液滴分取方法、及び液滴分取プログラム
WO2020179237A1 (ja) 微小粒子測定装置、微小粒子分取装置、微小粒子測定システム及び微小粒子分取システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200619

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210811

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210913

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6954406

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151