JPWO2018029808A1 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 Download PDFInfo
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Abstract
Description
漫画コンテンツは、漫画としてのコマ内に、吹き出し等を設け、登場人物のセリフ等が記載されており、ユーザは、絵と共にセリフ等を読みながら閲覧を進める。
更に近年、スマートホンや腕時計型情報機器など、小型のディスプレイを備えた携帯機器が普及しており、小さい画面で漫画コンテンツを閲覧する機会が増加傾向にある。この場合、特に文字が見づらくなり、比較的視力が高いユーザでも、読みにくく感じることが生じている。
上記特許文献1では、吹き出し領域自体を拡大させて視認しやすく表示させることが記載されている。また、上記特許文献2では、吹き出し内の翻訳文をスクロールさせることが記載されている。
そこで本発明では、吹き出し領域とそれ以外の領域の構成を崩さずに吹き出し領域内の文字を拡大させることができるようにすることを目的とする。
例えば漫画コンテンツなどの表示コンテンツでは、単位画像(例えば漫画の1コマ)内に、文字表示のための吹き出しが設けられている。しかし文字数や表示デバイスの表示サイズにより文字の視認性が低下することが多々ある。そこで先ず単位画像内で吹き出し領域を特定する。そして吹き出し領域に対するユーザの操作に応じて文字表示の拡大やスクロールが行われるようにする。
例えば日本語の場合、吹き出し領域内の文字は縦書き、横書きがある。縦書きの場合は左列の一番上の文字が先頭文字である。横書きの場合は、最上位行の最も左の文字が先頭文字である。英語の文字である場合は横書きと判定し、最上位行の最も左の文字を先頭文字と判定する。そして拡大した状態の吹き出し領域内の文字としては、少なくとも先頭文字が表示されるようにする。
即ち、吹き出し領域内の文字数や文字サイズに関わらず、特定の文字サイズとなるように拡大を行う。
ユーザは複数回の拡大操作で拡大率を上げていけるようにする。この場合に、少なくとも第1段階(最初の1回又は複数回)の操作では、拡大率は、吹き出し領域内の全文字が吹き出し領域内で視認できる状態を維持できる拡大率を限度とする。第2段階の拡大操作があった場合に、一部が非視認化されるような拡大率を許容する。
拡大によって吹き出し領域内で全文字が見えなくなった場合、吹き出し領域内のスクロールにより対応するが、そのスクロールはユーザ操作に応じたものとする。
拡大によって吹き出し領域内で全文字が見えなくなった場合、吹き出し領域内のスクロールが自動的に開始され、ユーザに全文字が見えるようにする。この場合、先頭文字が必ず最初に表示されているため、スクロールは先頭から順に表示されるように行われる。
即ち1コマ内で複数の吹き出し領域において、表示文字の拡大及びスクロールが順番に続いて行われるようにする。
例えば或る単位画像(例えば漫画の1コマ)でユーザ操作により表示文字の拡大やスクロールが行われた場合、その後の単位画像においては、ユーザ操作を待たずに拡大やスクロールを開始させる。
いわゆるOCR(Optical character recognition)処理などにより、吹き出し領域内の表示文字をテキストデータとして取得する。そしてテキストデータを用いて拡大文字表示や文字のスクロールを行う。
この情報処理方法により、吹き出し領域とそれ以外の領域の構成を崩さずに吹き出し領域内の文字を拡大させる環境を提供する。
本発明に係る記憶媒体は、上記プログラムを記憶した記憶媒体である。
<1.全体構成>
<2.ハードウェア構成>
<3.機能構成>
<4.コンテンツDB>
<5.処理の流れ>
[5−1.第1の実施の形態]
[5−2.第2の実施の形態]
[5−3.第3の実施の形態]
[5−4.第4の実施の形態]
[5−5.第5の実施の形態]
[5−6.拡大率の例]
<6.変形例>
[6−1.第1の変形例]
[6−2.第2の変形例]
[6−3.第3の変形例]
[6−4.その他の変形例]
<7.まとめ>
<8.プログラム及び記憶媒体>
尚、以下の実施の形態の説明では、表示コンテンツの例として漫画コンテンツを挙げる。
漫画コンテンツは、複数のコマを順に読み進めていくコンテンツである。この場合において、請求項にいう「単位画像」は漫画の1コマに相当する。そして本実施の形態では、原則として表示デバイスの画面に1コマずつ表示が行われる例で説明していく。但し画面上に1コマずつ表示されることは必須ではない。
先ず、本発明の実施の形態における全体構成を説明する。
実施の形態のユーザ端末1は、通信ネットワーク2を介してコンテンツサーバ3と相互に通信可能とされている。ユーザ端末1,1,・・・と通信ネットワーク2とコンテンツサーバ3はネットワークシステムを構成する。
このようなシステムの具体例は各種考えられるが、本実施の形態の場合、例えば電子コンテンツ(漫画コンテンツ等)のダウンロードや配信を行うコンテンツサービスシステムとされる。
コンテンツサーバ3は、ユーザ端末1に対して漫画コンテンツを提供し、ユーザはユーザ端末1により漫画コンテンツを閲覧することができる。
また通信ネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線等の有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
ユーザは、これらのユーザ端末1を用いて、コンテンツサーバ3が提供する漫画コンテンツをダウンロードし、表示部4により漫画コンテンツを閲覧できる。
その際、ユーザは、表示部4の表示面上のタッチ操作や、腕時計型の場合の竜頭5の操作により、各種の操作を行うことができる。
コンテンツサーバ3はユーザ端末1からの要求に応じて、指定されたタイトルの漫画コンテンツをコンテンツDB50から取得し、通信ネットワーク2を介してユーザ端末1に送信する。
図2は、図1に示したユーザ端末1とコンテンツサーバ3のハードウェア、及び、コンテンツDB50のハードウェアを例示する図である。それぞれのサーバや端末、DBにおけるコンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM(Random Access Memory)103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
入出力インタフェース105には、キーボード、マウス、タッチパネルなどよりなる入力装置106、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力装置107、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などより構成される記憶部108、通信ネットワーク2を介しての通信処理や機器間通信を行う通信部109が接続されている。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、ユーザ端末1、コンテンツサーバ3、コンテンツDB50のそれぞれにおいて後述する情報処理や通信が実行される。
また、各機能は複数の情報処理装置に分散されていてもよい。更に機能の一つが、複数の情報処理装置によって実現されてもよい。
図3A、図3Bに1又は複数の情報処理装置で構成されるユーザ端末1及びコンテンツサーバ3としての機能構成例を示す。
先ず図3Aでは、ユーザ端末1において設けられる、漫画コンテンツの閲覧のための機能構成の例として、コンテンツ取得管理部1a、特定処理部1b、操作検知部1c、表示制御部1d、書字方向判定部1eを示している。コンテンツ取得部1a、特定処理部1b、操作検知部1c、表示制御部1d、書字方向判定部1eは、例えば、ユーザ端末1において起動されるアプリケーションソフトウェアにより実現される機能として考えることができる。以降では、漫画コンテンツの選択や閲覧等を行うためのアプリケーションソフトウェアを「漫画アプリ」と記載する。
また、吹き出し領域内の表示文字に対する拡大操作に応じて、吹き出し領域内の表示文字を拡大して表示する処理を行う。拡大表示処理には、いくつかの例を後述する。尚、前述したように、吹き出し領域内におけるスクロール操作に応じて、吹き出し領域内の表示文字をスクロールさせる処理を行う。
また、表示文字の拡大解除操作に応じて、表示制御部1dは、吹き出し領域内の表示文字の拡大を解除して表示させる処理を行う。
尚、書字方向の判定において、横方向(横書き)と判定された場合には、更に左から右の方向であるのか、右から左の方向であるのかを判定してもよい。
例えばコンテンツ管理部3aは、コンテンツDB50への漫画コンテンツの格納処理を行う。即ち制作された漫画コンテンツを取得した際に、ユーザ端末1にダウンロード可能な漫画コンテンツとしてコンテンツDB50に格納する。
また各機能をソフトウェアで実現する場合に、各機能がそれぞれ独立したプログラムで実現される必要はない。一つのプログラムにより複数の機能の処理が実行されてもよいし、一つの機能が複数のプログラムモジュールの連携で実現されてもよい。
また、各機能は複数の情報処理装置に分散されていてもよい。更に、機能の一つが複数の情報処理装置によって実現されていてもよい。
コンテンツサーバ3が管理するコンテンツDB50の説明を行う。コンテンツDB50は、コンテンツサーバ3がアクセス可能とされていればどのような形態で実現されていてもよい。例えばコンテンツサーバ3と同一システム内の記憶部にコンテンツDB50のすべてが形成されていてもよいし、コンテンツDB50の一部又は全部が別体とされていてもよいし、遠隔地等のコンピュータシステムに設けられていてもよい。もちろんコンテンツDB50が一つの装置(例えば一つのHDD等)内に形成されている必要はない。以下説明するコンテンツDB50は、実施の形態の処理に関連する情報の記憶部の一例に過ぎない。
以下に説明する各実施の形態において表示対象とされる漫画コンテンツのコマの構造例を図4A、図4Bで説明する。
一つの漫画コンテンツは、1又は複数のコマを含んでいる。一つのコマは、例えば図4Aや図4Bに示すように、コマ領域6の中に絵と共に吹き出し領域6aを含んで構成されているものがある。吹き出し領域6aには、セリフ等の文字情報が表示文字6bとして表示される。即ち、コマには、吹き出し領域6aを含んでいないもの(不図示)や、一つの吹き出し領域6aを含んでいるもの(図4A)や、複数の吹き出し領域6a,6a,・・・を含んでいるもの(図4B)などがある。
尚、吹き出し領域6aは、図4Aに破線で示すように、吹き出しをはみ出さない矩形によって特定されてもよいし、図4Bに破線で示すように吹き出しの外形によって特定されてもよい。図4Bの吹き出し領域6aは、説明の都合上吹き出しの外形よりも少し小さい領域とされているが、勿論吹き出しの外形と同じ領域とされてもよい。
しかし、漫画コンテンツを読み進める過程において、ユーザ端末1の表示部4の大きさによっては、吹き出し領域6aに表示される表示文字6bが見えない(或いは見難い)状況が生じ得る。このような状況に備え、ユーザ端末1上で動作する漫画アプリでは、吹き出し領域6aの表示文字6bを拡大するための機能を備えている。また、この表示文字拡大機能は、吹き出し領域6aの領域内のみを使用して表示文字6bを拡大させる機能である。これは、コマ領域6に吹き出しと共に表示される絵の構成を崩さない(即ち表示文字6bによって絵を隠さない)ためである。
第1の実施の形態におけるユーザ端末1が実行する処理について、図5を参照して説明する。
第1の実施の形態では、ユーザの操作として表示文字6bを拡大させるための操作を行ったことに応じて、当該操作量に基づく表示文字6bの拡大を行う例を説明する。このような操作としては、例えば、ピンチアウト操作(即ち、二本の指を表示部4に接触させた後、接触を保ちつつ当該二本の指の間隔を広げる方向に動かす操作)を挙げることができる。
ユーザ端末1は、図5に示すフローチャートを実行することにより、ステップS101,S111,S121,S131,S141のそれぞれにおいてユーザ操作の有無を判定する処理を実行する。各判定処理において判定対象のユーザ操作があった場合、ユーザ端末1はユーザ操作に応じた各処理を実行した後、再びステップS101,S111,S121,S131,S141の各判定処理を実行する。
即ち、ユーザ端末1では、漫画アプリが起動されている限り、各判定処理が継続的に実行されることとなる。
先ず、ユーザ端末1は、ステップS101において、ユーザによる漫画コンテンツの選択操作を受け付けたかどうかを判定する。
例えば、漫画アプリが起動された直後の状態において、ユーザ端末1の表示部4には、漫画コンテンツを検索するための検索機能やユーザが既に所持している漫画コンテンツの一覧を表示するための表示機能を使うための画面が表示されている。
ステップS101では、そのような機能を使用してユーザが一つの漫画コンテンツを選択したか否かを判定する。
尚、ユーザ端末1の記憶領域に既に該当の漫画コンテンツが記憶されている場合、ステップS102の処理はユーザ端末1の記憶領域から漫画コンテンツを取得する(例えばメモリ上にロードする)処理となる。
例えば、選択された漫画コンテンツをユーザが閲覧したことがない場合には、表示すべきコマとして当該漫画コンテンツの最初のコマが選択される。また、ユーザが既に漫画コンテンツを閲覧していた場合(例えば、読み進めている途中の状態)、表示すべきコマとして前回の閲覧時に最後に閲覧したコマなどが選択される。
そして、ユーザ端末1は表示されたコマのコマ領域6における吹き出し領域6aを特定する処理をステップS105において実行する。この処理は、この後に行われる表示文字6bの拡大操作に応じるための準備処理である。この段階で当該処理を行っておくことにより、ユーザの拡大操作に速やかに対応することができる。尚、ステップS104の前にステップS105を実行してもよい。
吹き出し領域6aを特定したユーザ端末1は、再びステップS101の判定処理を実行する。
拡大操作は、例えば、吹き出し領域6a上で行われるピンチアウト操作などである。
図4Bのように複数の吹き出し領域6a,6aがコマ領域6に含まれる場合は、ユーザが何れの吹き出し領域6aに対する拡大操作を行ったのかを特定する必要がある。従って、例えば、表示部4上における操作が行われた位置が何れの吹き出し領域6a上であるのかを判定して、拡大操作の対象となる表示文字6bを特定する。また、複数ある吹き出し領域6a,6aのうちの一つをユーザが選択(例えば吹き出し領域6aを指先などによりタッチする操作などによって選択)した後に拡大操作を行った場合には、ユーザが選択した吹き出し領域6aに応じて拡大操作の対象となる表示文字6bを特定してもよい。
尚、吹き出し領域6aに収まりきらない拡大率で表示文字6bが拡大された場合には、図6に示すように、表示文字6bの一部が非視認化された状態で画面4上に表示される。即ち、吹き出し領域6aの外部に位置する文字は非視認化(非表示化)される。
尚、自由拡大処理の際には、ユーザがピンチアウト操作を行った位置(例えば表示部4に接触した二本の指の中間位置)を拡大中心としてもよい。また、後述する書字方向特定処理を行うことによって拡大対象の表示文字6bの先頭文字が非視認化されないように拡大を行ってもよい。
自由拡大処理を終了したユーザ端末1は、再びステップS101の処理を実行する。
スクロール操作を受け付けたと判定したユーザ端末1は、続くステップS122において、スクロール操作の操作対象となった吹き出し領域6aの表示文字6bの一部が非視認化されているか否かを判定する。
表示文字6bの一部の非視認化が起きた状態においてユーザが表示文字6bを全て視認するためには、表示文字6bをスクロールさせて表示することが必要となる。ステップS121及びS122の処理は、非視認化された表示文字6bに対するスクロール操作であるか否かを判定する処理である。
非視認化していない状態でスクロール操作を受け付けた場合、ユーザ端末1は再びステップS101の処理へと移行する。
操作対象の表示文字6bは、スクロール表示によって、非視認化された一部が視認化されると共に、視認できていた一部が非視認化される。
スクロール表示処理を終了したユーザ端末1は、再びステップS101の処理を実行する。
拡大解除操作とは、例えば、現在拡大表示されている表示文字6bの吹き出し領域6aの領域外におけるタップ操作(指を表示部4に接触させて離す操作)などである。
拡大解除操作を検知したユーザ端末1は、ステップS132において、拡大率を100%として表示文字6bを表示させる(即ち本来の大きさの表示文字6bが吹き出し領域6aに表示された状態にする)処理を実行する。
ステップS132の拡大解除処理を終了したユーザ端末1は、再びステップS101の処理を実行する。
コマ送り操作とは、先の拡大操作やスクロール操作とは明確に区別の付く別の操作とすることが望ましい。例えば、スクロール操作が横方向の操作(スワイプ操作やフリック操作)であった場合、コマ送り操作は縦方向の操作(スワイプ操作やフリック操作)としてもよい。また、吹き出し領域6aが選択されていない状態で吹き出し領域6aの領域外をタップする操作をコマ送り操作としてもよい。また、ユーザ端末1が腕時計型の携帯端末である場合には、竜頭5の操作にコマ送り操作を割り当ててもよい。
一方、次のコマがない場合、ユーザ端末1は、ステップS101の判定処理に戻る。このとき、次のコマが無い旨を表示部4に表示させてもよいし、他の漫画コンテンツを選択するための画面や検索する画面を表示部4に表示させてもよい。また、それまで表示していた漫画コンテンツの一コマ目を表示させてもよい。
吹き出し領域6aを特定した後、ユーザ端末1は再びステップS101の処理を実行する。
第2の実施の形態におけるユーザ端末1が実行する処理について、図7を参照して説明する。
第2の実施の形態では、ユーザの操作として表示文字6bを拡大させるための操作が2段階とされている例を説明する。1段階目の拡大操作を第1拡大操作、2段階目の拡大操作を第2拡大操作と記載する。このような拡大操作の例として、例えば、吹き出し領域6aに対するタップ操作やロングタップ操作(表示部4に指を一定時間以上接触させる操作)などを挙げることができる。
ユーザ端末1は図7に示すステップS101,S111,S121,S131,S141の各判定処理を継続的に実行する。そして、各判定処理で対応するユーザ操作を受け付けたと判定した場合、ユーザ端末1はユーザ操作に応じた各処理を実行する。
選択操作を受け付けたと判定した場合、ユーザ端末1はステップS102乃至S105の各処理を実行することによって、ユーザ端末1の表示部4に選択された漫画コンテンツの特定のコマを表示させ、当該コマの吹き出し領域を特定する。
ステップS105の処理を終了したユーザ端末1は、再びステップS101の処理を実行する。
拡大操作を受け付けたと判定した場合、ユーザ端末1はステップS113において、受け付けた拡大操作が第1拡大操作であるか否かを判定する。
第1拡大操作である場合、ユーザ端末1はステップS114において、第1拡大処理を実行する。
ここで、第1拡大処理について説明する。第1拡大処理は、表示文字6bの一部の非視認化が起きないように拡大処理を行う。換言すれば、図8Aに示すように、表示文字6bの全てが視認可能な状態で可能な限り表示文字6bを拡大させる処理を行う。
ここで、第2拡大処理について説明する。第1拡大操作及び第2拡大操作は、例えば、同一の操作とされ、表示文字6bが拡大表示されていない状態で当該操作が行われた場合は第1拡大操作、第1拡大処理が行われた状態で同様の操作が行われた場合は第2拡大操作と判定する。第2拡大処理は、吹き出し領域6aの範囲外にまで表示文字6bが及ぶ(但し範囲外に位置する文字は非視認化される)拡大処理である。
尚、第2拡大操作が複数回行われた場合(即ち拡大操作が3回以上行われた場合)、第2拡大操作が行われるごとに文字サイズを2倍(または所定の倍率)にしてもよい。
ステップS114の第1拡大処理またはS115の第2拡大処理を終了したユーザ端末1は、再びステップS101の処理を実行する。
非視認化が起きた状態においてスクロール操作を受け付けた場合、ユーザ端末1はステップS123のスクロール操作を行い、再びステップS101の処理を行う。
尚、ステップS132の拡大解除処理には2種類の解除処理が設けられてもよい。例えば、第2拡大処理が行われた状態(即ち図8Bに示す状態)で解除操作を受け付けた場合には、第2拡大解除処理を実行して、図8Aに示す状態へ戻してもよい。そして、図8Aに示す状態において更に解除操作を受け付けた場合には、第1拡大解除処理を実行し、拡大率を100%とした表示文字6bの表示を行ってもよい。
第3の実施の形態におけるユーザ端末1が実行する処理について、図9を参照して説明する。
第3の実施の形態では、表示文字6bの一部が非視認化されるような拡大操作が行われた場合に、当該拡大文字を自動的にスクロールさせる例を説明する。このような拡大操作の例として、前述したような各種操作(ピンチアウト操作、タップ操作など)を挙げることができる。
ユーザ端末1は図9に示すステップS101,S111,S151,S131,S141の各判定処理を継続的に実行する。そして、各判定処理で対応するユーザ操作を受け付けたと判定した場合(但し、S151は特定のユーザ操作を受け付けたか否かを判定する処理ではない)、ユーザ端末1はユーザ操作に応じた各処理を実行する。
先ず、ユーザ端末1はステップS101において、漫画コンテンツの選択操作を受け付けたか否かを判定する。
受け付けたと判定した場合、ユーザ端末1はステップS102乃至S105の各処理を実行することによって、ユーザ端末1の表示部4に選択された漫画コンテンツの特定のコマを表示させ、当該コマの吹き出し領域を特定する。
また、吹き出し領域6a,6a,・・・の読み順は、言語毎の特徴を踏まえて特定してもよい。即ち、例えば、複数のコマが横に並べられた実際の紙の上での漫画において、左から右へ読み進める言語である場合には、コマ領域6の左上を起点として左から右に、そして上から下に吹き出しを読み進めることが通常である。一方、右から左へ読み進める言語である場合には、コマ領域の右上を起点として右から左に、そして上から下に吹き出しを読み進めることが通常である。
従って、これらの言語的(或いは習慣的)な特徴を踏まえ、コマ領域6における吹き出し領域6a,6a,・・・の位置関係から吹き出し順序を特定してもよい。
尚、一つのコマ領域6に吹き出し領域6aが一つしか存在しない場合は、ステップS106の処理の実行は不要である。
尚、一つのコマ領域6に表示文字6bが複数あり、かつ、表示文字6bごとに書字方向が異なる場合は、表示文字6bごとに書字方向を特定する。
ステップS107で書字方向を特定したユーザ端末1は、再びステップS101の処理を実行する。
拡大操作を受け付けたと判定した場合、ユーザ端末1はステップS113において、受け付けた拡大操作が第1拡大操作であるか否かを判定する。
第1拡大操作である場合、ユーザ端末1はステップS114において、第1拡大処理を実行する。第1拡大処理は、表示文字6bの一部の非視認化が起きないように拡大する処理である。
尚、第3の実施の形態における第2拡大処理では、吹き出し領域6aに表示文字6bの先頭文字(図10Aに示す「Oh ! Really ? What is it ?」の先頭文字「O」)が表示されるように表示制御を行う。
また、表示文字6bが複数行に亘っている場合、行数と同じ回数スクロール表示を行う。即ち、図10Bの状態において一行分のスクロール表示が終了して図11Aに示す状態になった後、図11Bに示すように一行分の高さだけ上方にスライドさせて再度スクロール表示を自動で行う。
自動スクロール表示が終了したと判定した場合、ユーザ端末1はステップS152において次の吹き出し領域6aがあるか否かを判定する。
次の吹き出し領域6aがあると判定した場合、ユーザ端末1はステップS115及びS116において、次の吹き出し領域6aの表示文字6bに対する第2拡大処理及び自動スクロール表示処理を実行する。
これにより、コマ領域6に含まれる複数の表示文字6bが順次拡大されて自動スクロール表示される。
また、ユーザが指定した表示文字6bを拡大させて自動スクロールする場合において、自動スクロールされる表示文字6bを一つだけにする場合(即ち、複数の表示文字6bを同時に自動スクロール表示しない場合)には、ステップS115とS116の間に他の吹き出し領域6aの表示文字6bに対する拡大表示及び自動スクロール表示を解除(終了)する処理を実行すればよい。
これらの処理を実行することにより、次のコマに対するユーザの拡大操作を受け付ける準備が整うこととなる。
ステップS107を実行したユーザ端末1は、再びステップS101の処理を実行する。
第4の実施の形態におけるユーザ端末1が実行する処理について、図12を参照して説明する。
第4の実施の形態では、コマ領域6に表示される画像情報から吹き出し領域6aの中の表示文字6bをテキストデータとして抽出する例を説明する。
ユーザ端末1は図12に示すステップS101,S111,S121,S131,S141の各判定処理を継続的に実行する。そして、各判定処理で対応するユーザ操作を受け付けたと判定した場合、ユーザ端末1は更に対応する処理を実行する。
受け付けたと判定した場合、ユーザ端末1はステップS102乃至S103の各処理を実行することによって、ユーザ端末1の表示部4に選択された漫画コンテンツに含まれる複数のコマのうちの一つを表示コマとして特定する。
そして、ユーザ端末1は特定した吹き出し領域に対するテキストデータの抽出処理をステップS108で実行する。ステップS108の処理は、例えばOCRなどの既存技術を用いることにより実現可能である。
尚、第1乃至第3の実施の形態のように、拡大表示するまでは画像としての表示文字6bを含んだ(即ちテキストデータを重畳させたものでない)コマ領域6を表示させてもよい。
尚、ステップS141においてコマ送り操作を受け付けたと判定した場合、ユーザ端末1は、ステップS142を実行して表示すべき次のコマの有無を確認した後、ステップS105,S108の両処理を実行することにより次のコマの吹き出し領域の特定とテキストデータの抽出を行い、ステップS143において次のコマをユーザ端末1の表示部4に表示させる。
第5の実施の形態におけるユーザ端末1が実行する処理について、図13を参照して説明する。
第5の実施の形態では、前のコマの表示文字6bに対する拡大や自動スクロール表示の有無に応じて、次のコマに対する拡大や自動スクロール表示を自動的に行う例を説明する。
尚、ここでは、直前のコマに対する挙動に応じて次のコマに対する処理を自動で行う例を説明するが、必ずしも直前でなくてもよい。即ち、同じ漫画コンテンツに属する各コマのうちでこれまで表示してきたコマに対する拡大や自動スクロール表示の有無の統計情報から次のコマに対する自動的な処理の有無を決定してもよい。
拡大操作の例としては、前述したような各種操作(ピンチアウト操作、タップ操作など)を挙げることができる。
ユーザ端末1は図13に示すステップS101,S111,S151,S131,S141の各判定処理を継続的に実行する。そして、各判定処理で対応するユーザ操作を受け付けたと判定した場合(但し、S151はユーザ操作を受け付けたか否かを判定する処理ではない)、ユーザ端末1はユーザ操作に応じた各処理を実行する。
先ず、ユーザ端末1は先ずステップS101において、漫画コンテンツの選択操作を受け付けたか否かを判定する。
受け付けたと判定した場合、ユーザ端末1はステップS102乃至S107の各処理を実行することによって、ユーザ端末1の表示部4に特定のコマを表示させ、後の拡大処理のための準備処理(即ち、吹き出し領域を特定と吹き出し順序の特定と、表示文字6bの書字方向の特定を行う処理)を実行する。
コマ送り操作を受け付けたと判定した場合、ユーザ端末1はステップS142において次のコマがあるか否かを判定し、続くステップS143において次のコマをユーザ端末1の表示部4に表示させる処理を実行し、続くステップS105,S106,S107の各処理で次のコマに対する拡大処理のための準備を行う。
前のコマに対する拡大操作が行われたと判定した場合、ユーザ端末1はステップS145において拡大処理を実行する。このときの拡大率は、前のコマの表示文字6bを拡大表示したときの拡大率(或いは文字サイズ)に応じたものとする。
また、表示文字6bを拡大して表示する際には、書字方向などに基づいて文章の先頭文字が非視認化されないようにする。
非視認化されていた場合は、ステップS116で自動スクロール表示処理を実行する。
これにより、あるコマの表示文字6bを拡大させて自動スクロール表示させた場合には、自動的に次のコマにおいても表示文字6bが拡大されて自動スクロール表示される。
先の第2の実施の形態での第2拡大処理においては、拡大させた文字のサイズ(拡大率)を固定とする例を説明した。固定サイズの例としては、一律一定でもよいし、ユーザが選択可能としてもよいことを説明した。
拡大率の例として、ここでは、ユーザごとに異なる拡大率となるように設定する例を説明する。
先ず、ユーザ端末1はステップS201において、これまでの拡大操作に応じて拡大された表示文字6bの拡大率の履歴を取得する。拡大率の履歴の情報は、例えばユーザ端末1にインストールされた漫画アプリによって管理されている。
履歴に基づく拡大率の算出には、いくつかの例が考えられる。先ず、何れの履歴に基づいて算出するかであるが、直近の所定の個数の履歴から算出してもよいし、最後の履歴から算出してもよい。また、直近の履歴に重みを付けて拡大率を算出してもよい。
そして、拡大率の算出方法であるが、最終的に表示部4に表示される表示文字6bの大きさが一定となるように拡大率を算出してもよい。即ち、小さい表示文字6bに対しては高めの拡大率が適用される。
また、大きな表示文字6bであっても小さな表示文字6bであっても算出された拡大率が一律適用されてもよい。
それ以外にも、履歴から取得した拡大率の平均値などから拡大率を算出してもよい。
[6−1.第1の変形例]
上記した各例において、拡大表示(或いはスクロール表示)を行う場合には、ユーザが選択した表示文字6bに対して行っていたが、それ以外の表示文字6b(即ちコマ領域6に含まれる複数の表示文字6b,6b,・・・全て)に対して同様の処理を行ってもよい。換言すれば、ユーザが拡大操作やスクロール操作を行った場合には、コマ領域6に含まれる全ての表示文字6b,6b,・・・が拡大表示やスクロール表示されてもよい。
また、一つの表示文字6bを拡大表示(或いはスクロール表示)させるのか、全部の表示文字6b,6b,・・・を拡大表示(或いはスクロール表示)させるのか、判別可能な操作形態とされてもよい。即ち、ユーザは、操作を選択することにより、一部の表示文字6bを拡大させたり全部の表示文字6b,6b,・・・を一度に拡大させたりすることができる。
尚、第3の実施の形態において、先頭文字が表示された状態で拡大される例を説明したが、第1,第2の実施の形態において同様の拡大を行ってもよい。即ち、第1の実施の形態においては、ユーザが操作によって拡大率を指定可能な拡大処理を行うが、当該拡大処理において、表示文字6bの先頭文字が非視認化されないように拡大してもよい。また、第2の実施の形態においては、2段階の拡大表示を行うが、第2拡大処理において表示文字6bの先頭文字が非視認化されないように拡大してもよい。
上記した各例における拡大操作やスクロール操作をユーザが行った際に、操作対象とされた表示文字6bを強調させる処理を行ってもよい。例えば、操作対象とされた表示文字6bが表示される吹き出し領域6aとそれ以外の領域の境界線を点滅させる処理や、吹き出し領域6aの塗りつぶしの色を白から黄色に変える処理などをおこなってもよい。
上記した各例では、ユーザ操作としてピンチアウト操作やタップ操作やロングタップ操作やスワイプ操作やフリック操作などを例に挙げたが、これ以外の操作態様で拡大操作やスクロール操作等の各種操作を代用してもよい。
上記した第1乃至第5の実施の形態や変形例等で説明したユーザ端末1は、表示コンテンツ(漫画コンテンツ)を構成する単位画像(コマ)内で文字表示用に設けられた吹き出し領域6aを特定する特定処理部1bと、単位画像が表示されている状態で、該単位画像内で特定された吹き出し領域6aに対する操作を検知する操作検知部1cと、操作検知部1cが検知した操作に応じて、吹き出し領域6a自体を維持したうえでの操作対象の吹き出し領域6a内の表示文字6bを拡大させる制御、及び拡大による文字表示の一部の非視認化が生じた場合において表示文字6bの吹き出し領域6a内でのスクロール表示を実行させる制御を行う表示制御部1dと、を備えている。
例えば漫画コンテンツなどの表示コンテンツでは、単位画像(例えば漫画の1コマ)内に、文字表示のための吹き出しが設けられている。しかし文字数や表示デバイスの表示サイズにより文字の視認性が低下することが多々ある。そこで先ず単位画像内で吹き出し領域6aを特定する。そして吹き出し領域6aに対するユーザの操作に応じて文字表示の拡大やスクロールが行われるようにする。
吹き出し領域6aを特定することで、拡大すべき文字部分を適切に把握できる。これによってユーザの拡大等の操作対象を特定できる。またユーザの吹き出しに対する操作を明確に認識し、ユーザが文字の拡大を欲している状況を正確に把握できる。
そして文字表示の拡大により、視認性を高めることができる。特に小型の表示デバイスでの漫画コンテンツの表示に有効である。文字表示の拡大は、吹き出し内の画像(つまり文字とされている画像)を拡大し、それを吹き出し領域6aに合成するような手法で可能となる。特に表示文字6bに対応するテキストデータを用いなくとも可能である。
また拡大やスクロールは吹き出し領域6a内のみで行われる。従って表示中のコマにおいて操作により特定された吹き出し領域6a以外には、拡大やスクロールの影響を及ぼさないため、漫画のコマの絵や画像構成を崩すことはない。これにより漫画のコマとしての表現は維持されたまま、単に吹き出し文字が見づらい人に、文字を読みやすくする手段を提供できることになる。
文字の一部の非視認化(吹き出し領域6aからはみ出して見えなくなる)が生じるまでは全文字が吹き出し領域6a内で拡大されるため、そのまま拡大文字を読むことができる。
更に拡大が必要なときは、一部が見えなくなることがあるが、その場合はスクロール操作で対応可能であり、ユーザの事情に応じた拡大ができることになる。
また漫画コンテンツ自体に、吹き出し領域6aの情報を付加したり、吹き出し内の文字等のテキストデータを予め紐づけておくような必要もないため、紙媒体上で作成された漫画や電子コンテンツではあっても文字を含めて画像のみの漫画コンテンツ(即ちテキストデータ等を付加していない漫画コンテンツ)で広く対応できる。換言すれば、作成された漫画コンテンツについてテキストデータ等の付加データを加えることないため、本例の動作を適用可能とするための漫画コンテンツ制作上の負担は生じない。
例えば日本語の場合、吹き出し領域6a内の文字は縦書き、横書きがある。縦書きの場合は左列の一番上の文字が先頭文字である。横書きの場合は、最上位行の最も左の文字が先頭文字である。英語の文字である場合は横書きと判定し、最上位行の最も左の文字を先頭文字と判定する。そして拡大した状態の吹き出し領域6a内の文字としては、少なくとも先頭文字が表示されるようにする。
吹き出し領域6a内が拡大されたときに、文字の先頭が少なくとも表示されるようにしていることで、拡大文字をユーザが読みやすいものとすることができる。特に一部が非視認化した状態では、先頭文字が必ず表示されていることで、ユーザは迷いなく読み進めることができる。
即ち、吹き出し領域6a内の文字数や文字サイズに関わらず、特定の文字サイズとなるように拡大を行う。
元々の文字サイズによらず、ユーザにとって最適な拡大率が吹き出しごとに選択されて、同じ文字サイズに拡大されるため、ユーザに適した表示制御を行うことができる。
ユーザは複数回の拡大操作で拡大率を上げていけるようにする。この場合に、少なくとも第1段階(最初の1回又は複数回)の操作では、拡大率は、吹き出し領域6a内の全文字が吹き出し領域6a内で視認できる状態を維持できる拡大率を限度とする。第2段階の拡大操作があった場合に、一部が非視認化されるような拡大率を許容する。
これにより、最初はスクロール操作をしなくてもよい状態で拡大表示する。これで読める場合は、スクロール不要であることで、ユーザは最も快適に吹き出し領域6a内の文字を読むことができる。
一方、第1段階の拡大ではまだ視認性が十分でないときに、ユーザはさらなる拡大を要求できる。その場合は、十分に拡大することを優先し、全文字の表示はスクロール表示で対応する。
拡大によって吹き出し領域6a内で全文字が見えなくなった場合、吹き出し領域6a内のスクロールにより対応するが、そのスクロールはユーザ操作に応じたものとする。
ユーザの所望のタイミングや速度でスクロールが行われる状態で、拡大された全文字が視認できる。
拡大によって吹き出し領域6a内で全文字が見えなくなった場合、吹き出し領域6a内のスクロールが自動的に開始され、ユーザに全文字が見えるようにする。この場合、先頭文字が必ず最初に表示されているため、スクロールは先頭から順に表示されるように行われる。
自動的にスクロールが開始されることで、ユーザは操作負担なく容易に全文字を読むことができる。また自動的なスクロールによって眼に止まりやすい。更に拡大率をかなり高めても読みやすいものとすることができる。特に、スクロールするためにユーザが表示部4の表面を指先などで触れる必要がないため、指先等により表示文字6bが見難くなってしまうことを抑制することができる。
即ち1コマ内で複数の吹き出し領域6aにおいて、表示文字6bの拡大及びスクロールが順番に続いて行われるようにする。
順番にスクロールが行われることで、ユーザは操作負担なく容易にコマ内の各吹き出し領域6aについて全文字を読むことができる。
特に吹き出し領域6aの順番(読者が読むべき順番)を判定、その順序でスクロールが行われることで、読者にとって違和感のない漫画閲覧が可能となる。
例えば或る単位画像(例えば漫画の1コマ)でユーザ操作により表示文字6bの拡大やスクロールが行われた場合、その後の単位画像においては、ユーザ操作を待たずに拡大やスクロールを開始させる。
或るコマでユーザの拡大要求を認識した場合、後続のコマではユーザの要求を予測して自動的に拡大やスクロールを実行する。これによりユーザは、各コマでの操作負担が著しく軽減されることになり、かつ読みやすい状態で漫画コンテンツを閲覧できる。
所謂OCR処理などにより、吹き出し領域6a内の表示文字6bをテキストデータとして取得する。そしてテキストデータを用いて拡大文字表示や文字のスクロールを行う。
コンテンツに元々テキストデータを付加しておかなくても、テキストデータを利用した表示制御が可能となる。
例えば、元々の単位画像の吹き出し領域6a上にテキストデータを重畳表示させることによって単位画像を表現する。文字の拡大表示の際には重畳表示させるテキストデータの文字サイズを変更することにより実現可能であるため、文字を拡大表示するごとの単位画像の画像加工が不要となる。また、このときの拡大文字は、文字画像を拡大する場合よりも解像度が高く視認性のよい表示が可能になる。またスクロール処理も、テキストデータレベルで実行できる。
以上、本発明の情報処理装置の実施の形態としてのユーザ端末1を説明してきたが、実施の形態のプログラムは、ユーザ端末1における各処理を情報処理装置(CPU等)に実行させるプログラムである。
また、単位画像が表示されている状態で、該単位画像内で特定された吹き出し領域に対する操作を検知する操作検知手順を情報処理装置に実行させる。
更に、前記操作検知手順で検知した操作に応じて、吹き出し領域自体を維持したうえでの操作対象の吹き出し領域内の表示文字を拡大させる制御を行う拡大表示制御手順を情報処理装置に実行させる。
更にまた、表示文字の拡大によって文字表示の一部の非視認化が生じた状態で、表示文字の吹き出し領域内でのスクロール表示を実行させる制御を行うスクロール表示制御手順を情報処理装置に実行させる。
即ちこのプログラムは、ユーザ端末1に対して図5,図7,図9,図12,図13の各処理を実行させるプログラムである。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置などの機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROMなどに予め記録しておくことができる。或いはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的或いは永続的に格納(記録)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータなどにインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
Claims (12)
- 表示コンテンツを構成する単位画像内で文字表示用に設けられた吹き出し領域を特定する特定処理部と、
単位画像が表示されている状態で、該単位画像内で特定された吹き出し領域に対する操作を検知する操作検知部と、
前記操作検知部が検知した操作に応じて、吹き出し領域自体を維持したうえでの操作対象の吹き出し領域内の表示文字を拡大させる制御、及び拡大による文字表示の一部の非視認化が生じた場合において表示文字の吹き出し領域内でのスクロール表示を実行させる制御を行う表示制御部と、を備えた
情報処理装置。 - 前記特定処理部が特定した吹き出し領域において、表示文字の書字方向を判定する書字方向判定部を備え、
前記表示制御部は、表示文字を拡大させる際に、前記書字方向に応じて特定した先頭文字が吹き出し領域内に含まれる状態となるように表示制御を行う
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御部は、表示文字を特定の文字サイズに拡大させる表示制御を行う
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御部は、
前記操作検知部が或る吹き出し領域に対して第1段階の拡大操作を検知した場合に、当該吹き出し領域内に全文字が表示される限度内の拡大率での拡大表示を実行させ、
前記操作検知部が或る吹き出し領域に対して第2段階の拡大操作を検知した場合に、当該吹き出し領域内で文字表示の一部が非視認化される拡大率での拡大表示を実行させる
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御部は、吹き出し領域内での拡大による文字表示の一部の非視認化が生じた場合において、前記操作検知部が検知した操作に応じて、表示文字の吹き出し領域内でのスクロール表示を実行させる制御を行う
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御部は、吹き出し領域内での拡大による文字表示の一部の非視認化が生じた場合において、表示文字の吹き出し領域内でのスクロール表示が自動的に開始される制御を行う
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記特定処理部が、単位画像内で複数の吹き出し領域を特定した場合において、
前記表示制御部は、一つの吹き出し領域内の表示文字の拡大表示及びスクロール表示を実行させた後、他の吹き出し領域内での表示文字の拡大表示及びスクロール表示が自動的に開始されるように制御を行う
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御部は、単位画像の表示を行う際、当該単位画像を含む表示コンテンツにおける先に表示した単位画像についての拡大制御の履歴に応じて、自動的に表示文字の拡大表示を実行させる制御、又は自動的に表示文字の拡大表示及びスクロール表示を開始させる制御を行う
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記特定処理部は、単位画像内で吹き出し領域を特定した後、特定した吹き出し領域内に表示されている文字のテキストデータを生成し、
前記表示制御部は、前記テキストデータを用いて吹き出し領域内の表示文字を拡大させる
請求項1に記載の情報処理装置。 - 情報処理装置が実行する情報処理方法として、
表示コンテンツを構成する単位画像内で文字表示用に設けられた吹き出し領域を特定する特定ステップと、
単位画像が表示されている状態で、該単位画像内で特定された吹き出し領域に対する操作を検知する操作検知ステップと、
前記操作検知ステップが検知した操作に応じて、吹き出し領域自体を維持したうえでの操作対象の吹き出し領域内の表示文字を拡大させる制御を行う拡大表示制御ステップと、
表示文字の拡大によって文字表示の一部の非視認化が生じた状態で、表示文字の吹き出し領域内でのスクロール表示を実行させる制御を行うスクロール表示制御ステップと、を備えた
情報処理方法。 - 表示コンテンツを構成する単位画像内で文字表示用に設けられた吹き出し領域を特定する特定手順と、
単位画像が表示されている状態で、該単位画像内で特定された吹き出し領域に対する操作を検知する操作検知手順と、
前記操作検知手順で検知した操作に応じて、吹き出し領域自体を維持したうえでの操作対象の吹き出し領域内の表示文字を拡大させる制御を行う拡大表示制御手順と、
表示文字の拡大によって文字表示の一部の非視認化が生じた状態で、表示文字の吹き出し領域内でのスクロール表示を実行させる制御を行うスクロール表示制御手順と、
を情報処理装置に実行させるプログラム。 - 表示コンテンツを構成する単位画像内で文字表示用に設けられた吹き出し領域を特定する特定手順と、
単位画像が表示されている状態で、該単位画像内で特定された吹き出し領域に対する操作を検知する操作検知手順と、
前記操作検知手順で検知した操作に応じて、吹き出し領域自体を維持したうえでの操作対象の吹き出し領域内の表示文字を拡大させる制御を行う拡大表示制御手順と、
表示文字の拡大によって文字表示の一部の非視認化が生じた状態で、表示文字の吹き出し領域内でのスクロール表示を実行させる制御を行うスクロール表示制御手順と、
を情報処理装置に実行させるプログラムを記憶した記憶媒体。
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