JPWO2018016369A1 - X線位相差撮像装置 - Google Patents

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Abstract

このX線位相差撮像装置(100)は、X線源(1)と、自己像を形成するための第1格子(3)と、第2格子(4)と、X線を検出する検出部(5)と、調整機構(6)と、検出部(5)により検出されたモアレ縞に基づいて、第1格子(3)の位置ずれまたは第2格子(4)の位置ずれを調整する制御を行う制御部(7)と、を備える。

Description

本発明は、X線位相差撮像装置に関する。
従来、X線位相差撮像装置が知られている。このようなX線位相差撮像装置は、たとえば、国際公開第2014/030115号に開示されている。
国際公開第2014/030115号には、被写体を通過したX線の位相差を利用して、被写体内部を画像化するX線撮像システム(X線位相差撮像装置)が開示されている。このX線撮像システムは、X線の吸収量ではなく、X線の位相差を利用して、被写体内を画像化することによって、X線を吸収しにくい軽元素物体や生体軟部組織を画像化することが可能に構成されている。
このX線撮像システムは、X線源と、ソース格子と、位相格子と、分析格子と、検出器とを備えている。X線源と、ソース格子と、位相格子と、分析格子と、検出器とは、X線源の照射軸方向にこの順に並んで配置されている。
このX線撮像システムでは、ソース格子を通過したX線が、位相格子に照射される。位相格子を通過する際に、X線が回折されて、位相格子から所定の距離の位置に位相格子の自己像が形成される。これを、タルボ(Talbot)効果という。また、自己像が形成される所定の距離をタルボ距離という。このX線撮像システムでは、位相格子の自己像が吸収格子と重ね合わせられた後、X線が検出器により検出される。そして、この検出結果に基づいて、被写体内部が画像化される。なお、このX線撮像システムでは、位相格子と分析格子とは、格子面が互いに平行になるように固定されている。
国際公開第2014/030115号
国際公開第2014/030115号に記載のX線撮像システムでは、位相格子と分析格子とが固定されているため、位相格子と分析格子との相対位置を調整することができない。このため、位相格子と分析格子との相対位置が設計位置からずれている状態で、位相格子と分析格子とが固定されている場合には、位相格子の自己像と分析格子との重ね合わせにより、意図しないモアレ縞が発生する。この場合、意図しないモアレ縞が検出器により検出されるため、意図しないモアレ縞に起因して、撮像画像の画質が低下するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、意図しないモアレ縞に起因して、撮像画像の画質が低下することを抑制することが可能なX線位相差撮像装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるX線位相差撮像装置は、X線源と、X線源からX線が照射されて、自己像を形成するための第1格子と、第1格子を通過したX線が照射される第2格子と、第2格子を通過したX線を検出する検出部と、第1格子の位置または第2格子の位置を調整するための調整機構と、検出部により検出されたモアレ縞に基づいて、調整機構により第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整する制御を行う制御部と、を備える。
この発明の第1の局面によるX線位相差撮像装置では、上記のように、第1格子の位置または第2格子の位置を調整するための調整機構を設ける。そして、検出部により検出されたモアレ縞に基づいて、調整機構により第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整する制御を行う制御部を設ける。これにより、意図しないモアレ縞が発生したとしても、発生した意図しないモアレ縞に基づいて、第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整することができる。その結果、意図しないモアレ縞をなくしていくことができるので、意図しないモアレ縞が検出部により検出されることを抑制することができる。これにより、意図しないモアレ縞に起因して、撮像画像の画質が低下することを抑制することができる。また、第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれが調整機構を用いて制御部により自動で調整されるので、第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれの調整に要する作業者の負担を軽減することができる。
上記第1の局面によるX線位相差撮像装置において、好ましくは、制御部は、検出部によりモアレ縞が検出されなくなるように、または、モアレ縞の周期が所定の周期になるように、調整機構により第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、検出部によりモアレ縞が検出されなくなるように、調整機構により第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整する場合には、意図しないモアレ縞が検出部により検出されることを確実に抑制することができる。この調整は、モアレ縞がない状態を含む複数回のX線撮像を行う縞走査法により、撮像画像を取得する場合に有効である。また、モアレ縞の周期が所定の周期になるように、調整機構により第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整する場合には、意図しないモアレ縞が検出部により検出されることを抑制しながら、モアレ縞の周期を被写体のX線撮像に適した所定の周期に調整することができる。この調整は、一枚のモアレ画像(被写体のX線撮像に適した所定の周期を有するモアレ縞)から、フーリエ変換法を用いて撮像画像を取得する場合に有効である。
上記第1の局面によるX線位相差撮像装置において、好ましくは、制御部は、モアレ縞に基づいて、X線の照射軸方向、X線の照射軸方向回りの回転方向、並びに、X線の照射軸方向と直交する面内において互いに直交する第1直交方向および第2直交方向回りの回転方向のうちの少なくとも1つの方向における、第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを、調整機構により調整する制御を行うように構成されている。ここで、X線の照射軸方向において第1格子または第2格子に位置ずれが発生する場合には、格子方向において周期を有する意図しないモアレ縞が発生する。したがって、上記のように、X線の照射軸方向における第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整すれば、格子方向において周期を有する意図しないモアレ縞をなくしていくことができるので、格子方向において周期を有する意図しないモアレ縞が検出部により検出されることを効果的に抑制することができる。また、X線の照射軸方向回りの回転方向において第1格子または第2格子に位置ずれが発生する場合には、格子方向とは異なる方向において周期を有する意図しないモアレ縞が発生する。したがって、上記のように、X線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整すれば、格子方向とは異なる方向において周期を有する意図しないモアレ縞をなくしていくことができるので、格子方向とは異なる方向において周期を有する意図しないモアレ縞が検出部により検出されることを効果的に抑制することができる。また、第1直交方向回りの回転方向または第2直交方向回りの回転方向において第1格子または第2格子に位置ずれが発生する場合には、歪みを有する意図しないモアレ縞が発生する。したがって、上記のように、第1直交方向および第2直交方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整すれば、歪みを有する意図しないモアレ縞をなくしていくことができるので、歪みを有する意図しないモアレ縞が検出部により検出されることを効果的に抑制することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、モアレ縞に基づいて、格子方向におけるモアレ縞の周期を取得するとともに、取得された格子方向におけるモアレ縞の周期に基づいて、X線の照射軸方向における第1格子の位置ずれ量または第2格子の位置ずれ量を取得するように構成されている。上記のように、X線の照射軸方向において第1格子または第2格子に位置ずれが発生する場合には、格子方向において周期を有するモアレ縞が発生する。したがって、本構成のように、格子方向におけるモアレ縞の周期を取得すれば、格子方向におけるモアレ縞の周期と、X線の照射軸方向における第1格子の位置ずれ量または第2格子の位置ずれ量との関係を利用して、X線の照射軸方向における第1格子の位置ずれ量または第2格子の位置ずれ量を精度良く取得することができる。その結果、格子方向において周期を有する意図しないモアレ縞がなくなるように、X線の照射軸方向における第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを精度良く調整することができる。
上記X線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整する構成において、好ましくは、制御部は、モアレ縞に基づいて、格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期を取得するとともに、取得された格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期に基づいて、X線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれ量または第2格子の位置ずれ量を取得するように構成されている。上記のように、X線の照射軸方向回りの回転方向において第1格子または第2格子に位置ずれが発生する場合には、格子方向とは異なる方向において周期を有する意図しないモアレ縞が発生する。したがって、本構成のように、格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期を取得すれば、格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期と、X線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれ量または第2格子の位置ずれ量との関係を利用して、X線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれ量または第2格子の位置ずれ量を精度良く取得することができる。その結果、格子方向とは異なる方向において周期を有する意図しないモアレ縞がなくなるように、X線の照射軸方向とは異なる方向における第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを精度良く調整することができる。
上記第1直交方向および第2直交方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整する構成において、好ましくは、制御部は、モアレ縞の歪みがなくなるように、第1直交方向回りの回転方向および第2直交方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを、調整機構により調整する制御を行うように構成されている。上記のように、第1直交方向回りの回転方向または第2直交方向回りの回転方向において第1格子または第2格子に位置ずれが発生する場合には、歪みを有する意図しないモアレ縞が発生する。したがって、本構成のように、モアレ縞の歪みがなくなるように、第1直交方向回りの回転方向および第2直交方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整すれば、第1直交方向回りの回転方向および第2直交方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれによって発生する意図しないモアレ縞を容易になくすことができる。
この発明の第2の局面におけるX線位相差撮像装置は、X線源と、X線源からX線が照射されて、自己像を形成するための格子と、格子を通過したX線を検出する検出部と、格子の位置または検出部の位置を調整するための調整機構と、検出部により検出されたモアレ縞に基づいて、調整機構により格子の位置ずれまたは検出部の位置ずれを調整する制御を行う制御部と、を備える。
この発明の第2の局面によるX線位相差撮像装置では、上記のように、格子の位置または検出部の位置を調整するための調整機構を設ける。そして、検出部により検出されたモアレ縞に基づいて、調整機構により格子の位置ずれまたは検出部の位置ずれを調整する制御を行う制御部を設ける。これにより、意図しないモアレ縞が発生したとしても、発生した意図しないモアレ縞に基づいて、格子の位置ずれまたは検出部の位置ずれを調整することができる。その結果、意図しないモアレ縞をなくしていくことができるので、意図しないモアレ縞が検出部により検出されることを抑制することができる。これにより、第1の局面によるX線位相差撮像装置の場合と同様に、意図しないモアレ縞に起因して、撮像画像の画質が低下することを抑制することができる。
この発明の第3の局面におけるX線位相差撮像装置は、X線源と、X線源からX線が照射されて、自己像を形成するための第1格子と、少なくとも第1格子を通過したX線を検出する検出部と、第1格子と第1格子を通過したX線が照射される第2格子との相対位置または第1格子と検出部との相対位置を調整するための調整機構と、検出部により検出されたモアレ縞に基づいて、調整機構により、第1格子と第2格子との相対位置または第1格子と検出部との相対位置を調整する制御を行う制御部と、を備える。
この発明の第3の局面によるX線位相差撮像装置では、上記のように、第1格子と第1格子を通過したX線が照射される第2格子との相対位置または第1格子と検出部との相対位置を調整するための調整機構を設ける。そして、検出部により検出されたモアレ縞に基づいて、調整機構により、第1格子と第2格子との相対位置または第1格子と検出部との相対位置を調整する制御を行う制御部を設ける。これにより、意図しないモアレ縞が発生したとしても、発生した意図しないモアレ縞に基づいて、第1格子と第2格子との相対位置または第1格子と検出部との相対位置を調整することができる。その結果、意図しないモアレ縞をなくしていくことができるので、意図しないモアレ縞が検出部により検出されることを抑制することができる。これにより、第1の局面によるX線位相差撮像装置の場合と同様に、意図しないモアレ縞に起因して、撮像画像の画質が低下することを抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、意図しないモアレ縞に起因して、撮像画像の画質が低下することを抑制することが可能なX線位相差撮像装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態によるX線位相差撮像装置の全体構成を示す図である。 第1実施形態のX線位相差撮像装置のX線源、第3格子、第1格子、第2格子および検出部を示す図である。 第1実施形態のX線位相差撮像装置の調整機構による第1格子の位置の調整を説明するための図である。 第1格子または第2格子がZ方向に位置ずれした場合における意図しないモアレ縞の発生を説明するための図である。 第1格子および第2格子がZ方向回りの回転方向に位置ずれした場合における意図しないモアレ縞の発生を説明するための図である。 第1格子がY方向回りの回転方向に位置ずれした場合における意図しないモアレ縞の発生を説明するための図である。 図6に示す場合における第1格子のY方向回りの回転方向における位置ずれの調整を説明するための図である。 第1実施形態のX線位相差撮像装置による格子位置調整処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態の第1変形例によるX線位相差撮像装置の全体構成を示す図である。 本発明の第2実施形態によるX線位相差撮像装置の全体構成を示す図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例によるX線位相差撮像装置の全体構成を示す図である。 本発明の第1実施形態の第3変形例によるX線位相差撮像装置の全体構成を示す図である。 本発明の第2実施形態の第1変形例によるX線位相差撮像装置の全体構成を示す図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(X線位相差撮像装置の構成)
図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態によるX線位相差撮像装置100の構成について説明する。
X線位相差撮像装置100は、図1に示すように、被写体Tを通過したX線の位相差を利用して、被写体Tの内部を画像化する装置である。また、X線位相差撮像装置100は、タルボ(Talbot)効果を利用して、被写体Tの内部を画像化する装置である。X線位相差撮像装置100は、たとえば、医療用途では、生体としての被写体Tの内部の画像化に用いることが可能である。また、X線位相差撮像装置100は、たとえば、非破壊検査用途では、物体としての被写体Tの内部の画像化に用いることが可能である。
X線位相差撮像装置100は、図1および図2に示すように、X線源1と、第3格子2と、第1格子3と、第2格子4と、検出部5と、調整機構6と、制御部7とを備えている。X線位相差撮像装置100では、X線源1と、第3格子2と、第1格子3と、第2格子4と、検出部5とを用いて、タルボ・ロー(Talbot-Lau)干渉計によるX線撮像が行われる。X線源1と、第3格子2と、第1格子3と、第2格子4と、検出部5とは、X線の照射軸方向(光軸方向、Z方向)に、この順に並んで配置されている。
なお、本明細書では、X線の照射軸方向をZ方向とし、Z方向と直交する面内において互いに直交する方向をそれぞれX方向およびY方向とする。なお、X方向は、特許請求の範囲の「第1直交方向」の一例である。また、Y方向は、特許請求の範囲の「第2直交方向」の一例である。
X線源1は、高電圧が印加されることにより、X線を発生させるとともに、発生されたX線を照射するように構成されている。
第3格子2は、通過するX線の強度を変化させる回折格子(吸収格子、いわゆるマルチスリット)である。第3格子2は、Z方向に直交するY方向に所定の周期(ピッチ)で配列される複数のスリット2aを有している。各スリット2aは、Z方向に直交するX方向に延びるように形成されている。
第3格子2は、X線源1と第1格子3との間に配置されており、X線源1からX線が照射される。第3格子2は、ロー(Lau)効果により、X線源1から照射されるX線の可干渉性を高めるために設けられている。第3格子2は、各スリット2aを通過したX線を、各スリット2aの位置に対応する線光源として機能させるように構成されている。これにより、第3格子2を通過したX線の可干渉性を高めることが可能である。
第1格子3は、通過するX線の位相を変化させる回折格子(位相格子)である。第1格子3は、Z方向に直交するY方向に周期(ピッチ)d1で配列される複数のスリット3aを有している。各スリット3aは、Z方向に直交するX方向に延びるように形成されている。
第1格子3は、第3格子2と第2格子4との間に配置されており、第3格子2を通過したX線が照射される。また、第1格子3は、第3格子2から距離R1離れた位置に配置されるように設計される。第1格子3は、タルボ効果により、自己像を形成するために設けられている。可干渉性を有するX線が、スリットが形成された格子を通過すると、格子から所定の距離(後述するタルボ距離Zp)離れた位置に、格子の像(自己像)が形成される。これを、タルボ効果という。自己像は、X線の干渉によって生じる干渉縞である。X線位相差撮像装置100では、第3格子2を設けてX線の可干渉性を高めることによって、タルボ効果による第1格子3の自己像をより確実に形成させることが可能である。
第2格子4は、通過するX線の強度を変化させる回折格子(吸収格子)である。第2格子4は、Z方向に直交するY方向に周期(ピッチ)d2で配列される複数のスリット4aを有している。各スリット4aは、Z方向に直交するX方向に延びるように形成されている。
第2格子4は、第1格子3と検出部5との間に配置されており、第1格子3を通過したX線が照射される。また、第2格子4は、第1格子3からタルボ距離Zp離れた位置に配置されるように設計される。第2格子4は、第1格子3の自己像と干渉してモアレ縞を形成するために設けられている。
ここで、タルボ距離Zpは、d1を第1格子3の周期とし、X線源1から照射されるX線の波長をλとし、第3格子2と第1格子3との間の距離をR1とし、タルボ次数をpとすると、以下の式(1)により表される。
Figure 2018016369
また、第1格子3の自己像の周期d3は、以下の式(2)により表される。
Figure 2018016369
X線位相差撮像装置100では、第2格子4のスリット4aの周期d2は、第1格子3の自己像の周期d3と略同じになるように設計される。なお、第1実施形態では、被写体Tの撮像時には、第1格子3と第2格子4との間に被写体Tが配置される。この場合、被写体Tを通過したX線が、第2格子4に照射される。
検出部5は、X線を検出するとともに、検出されたX線を電気信号(検出信号)に変換するように構成されている。検出部5は、検出信号を制御部7に出力するように構成されている。検出部5は、たとえば、FPD(Flat Panel Detector)である。検出部5は、複数の検出素子(図示せず)により構成されている。複数の検出素子は、所定の周期(ピッチ)で、X方向およびY方向に並んで配置されている。
検出素子の周期は、第1格子3の自己像の周期d3よりも大きい。この場合、第1格子3の自己像を検出部5により直接検出することが困難であるため、X線位相差撮像装置100では、第1格子3の自己像と干渉してモアレ縞を形成するための第2格子4を設けて、第1格子3の自己像と第2格子4との重ね合わせによるモアレ縞を検出部5により検出する。第1格子3の自己像と第2格子4との重ね合わせによるモアレ縞の周期は、検出素子の周期よりも十分に大きくなるため、第1格子3の自己像と第2格子4との重ね合わせによるモアレ縞であれば、検出部5により検出することが可能になるからである。
調整機構6は、制御部7からの制御信号に基づいて、第1格子3の位置を調整するように構成されている。言い換えると、調整機構6は、制御部7からの制御信号に基づいて、第1格子3と第2格子4との相対位置を調整するように構成されている。
調整機構6は、図3に示すように、Z方向に沿った矢印A1方向に第1格子3を移動可能に構成されている。これにより、調整機構6は、第1格子3のZ方向の位置を調整可能に構成されている。調整機構6は、たとえば、10μm間隔以上10mm間隔以下の距離間隔で、第1格子3のZ方向の位置を調整可能に構成されている。
また、調整機構6は、Z方向回りの回転方向である矢印A2方向に第1格子3を回転可能に構成されている。これにより、調整機構6は、第1格子3のZ方向回りの回転方向の位置(傾き)を調整可能に構成されている。調整機構6は、たとえば、0.001度間隔以上1度間隔以下の角度間隔で、第1格子3のZ方向回りの回転方向の位置を調整可能に構成されている。
また、調整機構6は、X方向回りの回転方向である矢印A3方向に第1格子3を回転可能に構成されている。これにより、調整機構6は、第1格子3のX方向回りの回転方向の位置を調整可能に構成されている。また、調整機構6は、Y方向回りの回転方向である矢印A4方向に第1格子3を回転可能に構成されている。これにより、調整機構6は、第1格子3のY方向回りの回転方向の位置を調整可能に構成されている。調整機構6は、たとえば、0.01度間隔以上5度間隔以下の角度間隔で、第1格子3のX方向回りの回転方向の位置および第1格子3のY方向回りの回転方向の位置を調整可能に構成されている。
調整機構6は、たとえば、ステッピングモータやピエゾアクチュエータを用いた電動位置決めステージである。
制御部7は、CPU(Central Processing Unit)を含み、検出部5による検出結果に基づいて、調整機構6を制御する。制御部7による調整機構6の制御の詳細については、後述する。
(意図しないモアレ縞の発生)
ここで、図4〜図6を参照して、X線位相差撮像装置100における意図しないモアレ縞の発生について説明する。X線位相差撮像装置100では、格子間の位置ずれに起因して、意図しないモアレ縞が発生する。
図4は、設計値である距離R1からZ方向に第1格子3の位置ずれが発生する場合に発生する意図しないモアレ縞を示している。この場合、上記した式(2)から分かるように、距離R1が設計値からずれているため、設計値からずれた距離R1を用いて計算される第1格子3の自己像の周期d3が、設計値とは異なる値になる。このため、図4に示すように、第1格子3の自己像の周期d3と第2格子4の周期d2とが一致せず、第1格子3の自己像と第2格子4とを重ね合わせると、格子方向(スリットが配列される方向、Y方向)において周期D1を有する意図しないモアレ縞が発生する。
図5は、設計値からZ方向回りの回転方向に第1格子3の位置ずれ(傾き)が発生する場合に発生する意図しないモアレ縞を示している。なお、図5では、理解の容易のために、第2格子4を傾けて図示している。この場合、第1格子3の自己像と第2格子4との平行性が異なる(スリットが延びる方向が交差する)ため、第1格子3の自己像と第2格子4とを重ね合わせると、格子方向とは異なる方向において周期D2を有する意図しないモアレ縞が発生する。
図6は、設計値からY方向回りの回転方向に第1格子3の位置ずれ(傾き)が発生する場合に発生する意図しないモアレ縞を示している。この場合、第1格子3の自己像の周期d3が自己像の面内でばらつくため、第1格子3の自己像と第2格子4とを重ね合わせると、歪みを有する意図しないモアレ縞が発生する。なお、X方向回りの回転方向に第1格子3の位置ずれが発生する場合にも、図6に示す場合と同様に、歪みを有する意図しないモアレ縞が発生する。
(格子の位置調整に関する構成)
ここで、第1実施形態では、制御部7は、検出部5により検出された意図しないモアレ縞に基づいて、調整機構6により第1格子3の位置ずれを調整する制御を行うように構成されている。言い換えると、制御部7は、検出部5により検出された意図しないモアレ縞に基づいて、調整機構6により第1格子3と第2格子4との相対位置を調整する制御を行うように構成されている。なお、意図しないモアレ縞の検出は、被写体Tが配置されない状態で行われる。
また、第1実施形態では、X線位相差撮像装置100は、モアレ縞がない状態を含む複数回のX線撮像を行う縞走査法により、撮像画像を取得するように構成されている。このため、制御部7は、検出部5により意図しないモアレ縞が検出されなくなるように、調整機構6により第1格子3の位置ずれを調整する制御を行うように構成されている。
また、第1実施形態では、制御部7は、検出部5により検出された意図しないモアレ縞に基づいて、Z方向、Z方向回りの回転方向、X方向回りの回転方向およびY方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれを調整機構6により調整する制御を行うように構成されている。
まず、Z方向における第1格子3の位置ずれの調整について説明する。
Z方向に第1格子3の位置ずれが発生する場合には、図4に示すように、格子方向において周期D1を有する意図しないモアレ縞が発生する。そこで、第1実施形態では、制御部7は、検出部5により検出された意図しないモアレ縞に基づいて、格子方向におけるモアレ縞の周期D1を取得するように構成されている。そして、制御部7は、取得された格子方向におけるモアレ縞の周期D1に基づいて、Z方向における第1格子3の位置ずれ量を取得するように構成されている。以下、周期D1に基づくZ方向における第1格子3の位置ずれ量の取得について説明する。
ここで、Δdを第2格子4の周期d2と第1格子3の自己像の周期d3との差(誤差)の絶対値とすると、格子方向におけるモアレ縞の周期D1は、以下の式(3)により表される。
Figure 2018016369
また、Δdは、以下の式(4)により表される。
Figure 2018016369
まず、制御部7は、画像処理によって、格子方向におけるモアレ縞の周期D1を取得する(読み取る)。そして、制御部7は、取得された格子方向におけるモアレ縞の周期D1、上記した式(3)および(4)を用いて、第1格子3の自己像の周期d3を取得する。取得された第1格子3の自己像の周期d3は、設計値とは異なる値である。
そして、制御部7は、上記した式(2)を変形した以下の式(5)を用いて、位置ずれした状態の第3格子2と第1格子3との間の距離R1pを取得する。
Figure 2018016369
式(5)では、第1格子3の周期d1および第1格子3の自己像の周期d3が既知の値である一方、タルボ距離Zpは、R1の値に応じて変化するため、分からない。このため、第1実施形態では、式(5)を用いて距離R1pを取得する際に、タルボ距離Zpの値として上記した式(1)から計算される設計値を用いる。この際、式(1)のR1としても、設計値を用いる。
そして、制御部7は、以下の式(6)を用いて、第3格子2と第1格子3との間の距離の設計値であるR1と、位置ずれした状態の第3格子2と第1格子3との間の距離R1pとの差を取得することによって、Z方向における第1格子3の位置ずれ量ΔRを取得する。
Figure 2018016369
そして、制御部7は、位置ずれ量ΔRの分だけ、調整機構6により第1格子3をA1方向(図3参照)に移動させることによって、Z方向における第1格子3の位置ずれを調整する制御を行う。なお、位置ずれ量ΔRが負の値である場合には、第1格子3が、調整機構6により検出部5に向かうA1方向に移動される。また、位置ずれ量ΔRが正の値である場合には、調整機構6により第1格子3が、検出部5に向かうとは反対側のA1方向に移動される。
また、制御部7は、Z方向における第1格子3の位置ずれの調整後、再びX線撮像を行うとともに、意図しないモアレ縞が発生するか否かを確認する。第1実施形態では、意図しないモアレ縞が発生するか否かは、検出部5によりモアレ縞が検出されるか否かによって判断される。意図しないモアレ縞が発生する場合には、再びZ方向における第1格子3の位置ずれの調整が行われる。
次に、Z方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれの調整について説明する。
Z方向回りの回転方向に第1格子3の位置ずれが発生する場合には、図5に示すように、格子方向とは異なる方向において周期D2を有する意図しないモアレ縞が発生する。そこで、第1実施形態では、制御部7は、検出部5により検出された意図しないモアレ縞に基づいて、格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期D2を取得するように構成されている。そして、制御部7は、取得された格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期D2に基づいて、Z方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれ量を取得するように構成されている。以下、周期D2に基づくZ方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれ量の取得について説明する。
ここで、第1格子3の自己像と第2格子4とがなす角をθとすると、格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期D2は、以下の式(7)により表される。
Figure 2018016369
ここで、第1格子3の自己像と第2格子4とがなす角θは、Z方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれ量である。そこで、制御部7は、上記した式(7)を用いて、Z方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれ量θを取得する。
そして、制御部7は、位置ずれ量θの分だけ、調整機構6により第1格子3をA2方向(図3参照)に回転させることによって、Z方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれを調整する制御を行う。
また、制御部7は、Z方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれの調整後、再びX線撮像を行うとともに、意図しないモアレ縞が発生するか否かを確認する。意図しないモアレ縞が発生する場合には、再びZ方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれの調整が行われる。
次に、X方向回りの回転方向およびY方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれの調整について説明する。ここでは、図6および図7を参照して、Y方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれの調整を例に説明する。なお、X方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれも、同様に調整することができる。
Y方向回りの回転方向に第1格子3の位置ずれが発生する場合には、図6に示すように、歪みを有する意図しないモアレ縞が発生する。そこで、第1実施形態では、制御部7は、意図しないモアレ縞の画素値に基づいて、意図しないモアレ縞の歪みがなくなるように、Y方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれを調整機構6により調整する制御を行うように構成されている。
図7に示すように、歪みを有するモアレ縞が発生している場合には、格子方向と直交する方向に沿ったモアレ縞の各位置における画素値は、ばらつく。一方、歪みを有するモアレ縞が発生していていない場合には、格子方向と直交する方向に沿ったモアレ縞の各位置における画素値は、略一定になる。
そこで、制御部7は、格子方向と直交する方向に沿ったモアレ縞の各位置における画素値を取得する。そして、制御部7は、格子方向と直交する方向に沿ったモアレ縞の各位置における画素値が略一定になるように、調整機構6により第1格子3を矢印A4方向(図3参照)に回転させることによって、Y方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれを調整する制御を行う。この際、制御部7は、X線撮像を行いながら、意図しないモアレ縞の歪みがなくなるように、Y方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれを調整機構6により調整する制御を行う。
(格子位置調整処理)
次に、図8を参照して、X線位相差撮像装置100における格子位置調整処理をフローチャートに基づいて説明する。フローチャートの処理は、制御部7により行われる。
被写体Tが配置されていない状態でX線撮像が行われると、まず、ステップS1において、画像処理によって、意図しないモアレ縞が読み取りされた(意図しないモアレ縞があった)か否かが判断される。第1実施形態では、検出部5によりモアレ縞が検出されない場合には、意図しないモアレ縞が読み取りされないと判断される。この場合、第1格子3の位置を調整する必要がないので、格子位置調整処理が終了される。
また、ステップS1において、検出部5によりモアレ縞が検出される場合には、意図しないモアレ縞が読み取りされたと判断されて、ステップS2に進む。
そして、ステップS2において、画像処理によって、モアレ縞の歪みの読み取りが行われる。
そして、ステップS3において、モアレ縞の歪みが読み取りされた(モアレ縞の歪みがあった)か否かが判断される。すなわち、図6に示すような、歪みを有する意図しないモアレ縞が読み取りされたか否かが判断される。モアレ縞の歪みが読み取りされたと判断される場合には、ステップS4に進む。
そして、ステップS4において、読み取りされたモアレ縞の歪みがなくなるように、Y方向回りの回転方向およびX方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれが調整機構6を用いて調整される。その後、ステップS5に進む。
また、ステップS3において、モアレ縞の歪みが読み取りされないと判断される場合には、Y方向回りの回転方向およびX方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれを調整する必要がないので、ステップS4を行うことなく、ステップS5に進む。
そして、ステップS5において、モアレ縞の周期が読み取りされる。なお、格子位置調整処理では、モアレ縞の周期よりも前に、モアレ縞の歪みが読み取りされる。歪みを有するモアレ縞が発生している場合には、歪みを有するモアレ縞を調整した後でなければ、モアレ縞の周期を読み取ることが困難であるからである。
また、ステップS5では、格子方向におけるモアレ縞の周期D1(図4参照)、および、格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期D2(図5参照)の両方の周期が読み取りされる。
そして、ステップS6において、モアレ縞の周期が読み取り(取得)されたか否かが判断される。格子方向におけるモアレ縞の周期D1、または、格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期D2のうちの少なくともいずれか一方が読み取り(取得)されたと判断される場合には、ステップS7に進む。
そして、ステップS7では、ステップS6において格子方向におけるモアレ縞の周期D1が取得されている場合には、上記した式(3)〜(6)を用いて、Z方向における第1格子3の位置ずれ量ΔRが取得される。また、ステップS7では、ステップS6において格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期D2が取得されている場合には、上記した式(7)を用いて、Z方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれ量θが取得される。
そして、ステップS8では、ステップS7において取得されたZ方向における第1格子3の位置ずれ量ΔRに基づいて、Z方向における第1格子3の位置ずれが調整される。また、ステップS8では、ステップS7において取得されたZ方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれ量θに基づいて、Z方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれが調整される。なお、1回の調整で、意図しないモアレ縞がなくならない場合には、意図しないモアレ縞がなくなるまで、ステップS5〜S8の処理を繰り返せばよい。そして、格子位置調整処理が終了される。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、第1格子3の位置を調整するための調整機構6を設ける。そして、検出部5により検出されたモアレ縞に基づいて、調整機構6により第1格子3の位置ずれを調整する制御を行う制御部7を設ける。これにより、意図しないモアレ縞が発生したとしても、発生した意図しないモアレ縞に基づいて、第1格子3の位置ずれを調整することができる。その結果、意図しないモアレ縞をなくしていくことができるので、意図しないモアレ縞が検出部5により検出されることを抑制することができる。これにより、意図しないモアレ縞に起因して、撮像画像の画質が低下することを抑制することができる。また、第1格子3の位置ずれが調整機構6を用いて制御部7により自動で調整されるので、第1格子3の位置ずれの調整に要する作業者の負担を軽減することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、検出部5によりモアレ縞が検出されなくなるように、調整機構6により第1格子3の位置ずれを調整する制御を行うように制御部7を構成する。これにより、検出部5によりモアレ縞が検出されなくなるように、調整機構6により第1格子3の位置ずれを調整する場合には、意図しないモアレ縞が検出部5により検出されることを確実に抑制することができる。この調整は、この第1実施形態のX線位相差撮像装置100のように、モアレ縞がない状態を含む複数回のX線撮像を行う縞走査法により、撮像画像を取得する場合に有効である。
また、第1実施形態では、上記のように、モアレ縞に基づいて、X線の照射軸方向(Z方向)、X線の照射軸方向回りの回転方向、並びに、X線の照射軸方向と直交する面内において互いに直交するX方向およびY方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれを調整機構6により調整する制御を行うように制御部7を構成する。ここで、X線の照射軸方向において第1格子3に位置ずれが発生する場合には、図4に示すように、格子方向において周期D1を有する意図しないモアレ縞が発生する。したがって、上記のように、X線の照射軸方向における第1格子3の位置ずれを調整することによって、格子方向において周期D1を有する意図しないモアレ縞をなくしていくことができるので、格子方向において周期D1を有する意図しないモアレ縞が検出部5により検出されることを効果的に抑制することができる。また、X線の照射軸方向回りの回転方向において第1格子3に位置ずれが発生する場合には、図5に示すように、格子方向とは異なる方向において周期D2を有する意図しないモアレ縞が発生する。したがって、上記のように、X線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれを調整することによって、格子方向とは異なる方向において周期D2を有する意図しないモアレ縞をなくしていくことができるので、格子方向とは異なる方向において周期D2を有する意図しないモアレ縞が検出部5により検出されることを効果的に抑制することができる。また、X方向回りの回転方向またはY方向回りの回転方向において第1格子3に位置ずれが発生する場合には、図6に示すように、歪みを有する意図しないモアレ縞が発生する。したがって、上記のように、X方向およびY方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれを調整することによって、歪みを有する意図しないモアレ縞をなくしていくことができるので、歪みを有する意図しないモアレ縞が検出部5により検出されることを効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、モアレ縞に基づいて、格子方向におけるモアレ縞の周期D1を取得するとともに、取得された格子方向におけるモアレ縞の周期D1に基づいて、X線の照射軸方向における第1格子3の位置ずれ量ΔRを取得するように制御部7を構成する。上記のように、X線の照射軸方向において第1格子3に位置ずれが発生する場合には、格子方向において周期D1を有するモアレ縞が発生する。したがって、第1実施形態のように、格子方向におけるモアレ縞の周期を取得することによって、格子方向におけるモアレ縞の周期D1と、X線の照射軸方向における第1格子3の位置ずれ量ΔRとの関係を利用して、X線の照射軸方向における第1格子3の位置ずれ量ΔRを精度良く取得することができる。その結果、格子方向において周期D1を有する意図しないモアレ縞がなくなるように、X線の照射軸方向における第1格子3の位置ずれを精度良く調整することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、モアレ縞に基づいて、格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期D2を取得するとともに、取得された格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期D2に基づいて、X線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれ量θを取得するように制御部7を構成する。上記のように、X線の照射軸方向回りの回転方向において第1格子3に位置ずれが発生する場合には、格子方向とは異なる方向において周期D2を有する意図しないモアレ縞が発生する。したがって、第1実施形態のように、格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期D2を取得することによって、格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期D2と、X線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれ量θとの関係を利用して、X線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれ量θを精度良く取得することができる。その結果、格子方向とは異なる方向において周期を有する意図しないモアレ縞がなくなるように、X線の照射軸方向とは異なる方向における第1格子3の位置ずれを精度良く調整することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、モアレ縞の歪みがなくなるように、X向回りの回転方向およびY方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれを調整機構6により調整する制御を行うように制御部7を構成する。上記のように、X方向回りの回転方向またはY方向回りの回転方向において第1格子3または第2格子4に位置ずれが発生する場合には、歪みを有する意図しないモアレ縞が発生する。したがって、第1実施形態のように、モアレ縞の歪みがなくなるように、X方向回りの回転方向およびY方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれを調整することによって、X方向回りの回転方向およびY方向回りの回転方向における第1格子3の位置ずれによって発生する意図しないモアレ縞を容易になくすことができる。
(第1実施形態の第1変形例)
次に、図9を参照して、第1実施形態の第1変形例について説明する。
図9に示すように、第1実施形態の第1変形例のX線位相差撮像装置200では、調整機構106は、制御部107からの制御信号に基づいて、第2格子4の位置を調整するように構成されている。言い換えると、調整機構106は、制御部107からの制御信号に基づいて、第1格子3と第2格子4との相対位置を調整するように構成されている。
制御部107は、検出部5により検出された意図しないモアレ縞に基づいて、調整機構106により第2格子4の位置ずれを調整する制御を行うように構成されている。言い換えると、制御部107は、検出部5により検出された意図しないモアレ縞に基づいて、調整機構106により第1格子3と第2格子4との相対位置を調整する制御を行うように構成されている。
この場合にも、上記第1実施形態と同様に、Z方向回りの回転方向、X方向回りの回転方向およびY方向回りの回転方向における第2格子4の位置ずれを調整機構106により調整することが可能である。
なお、Z方向における第2格子4の位置ずれについては、上記第1実施形態の式(5)および(6)からは、Z方向における第2格子4の位置ずれ量を求めることができない。
そこで、第1実施形態の第1変形例では、制御部107は、以下の式(8)を用いて、位置ずれした状態の第1格子3と第2格子4との間の距離Zppを取得する。
Figure 2018016369
式(8)では、第1格子3の周期d1および第1格子3の自己像の周期d3が既知の値である一方、実際の距離R1は、分からない。このため、第1実施形態の第1変形例では、式(8)を用いて距離Zppを取得する際に、距離R1の値として設計値を用いる。
そして、制御部107は、以下の式(9)を用いて、第1格子3と第2格子4との間の距離の設計値であるZpと、位置ずれした状態の第1格子3と第2格子4との間の距離Zppとの差を取ることによって、Z方向における第1格子3の位置ずれ量ΔZpを取得する。
Figure 2018016369
そして、制御部107は、位置ずれ量ΔZpの分だけ、調整機構106により第2格子4をZ方向沿って移動させることによって、Z方向における第2格子4の位置ずれを調整する制御を行う。
なお、第1実施形態の第1変形例のその他の構成および効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第2実施形態]
次に、図10を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、第2格子を設けた上記第1実施形態とは異なり、第2格子を設けない例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
(X線位相差撮像装置の構成)
本発明の第2実施形態によるX線位相差撮像装置300は、図10に示すように、上記第1実施形態の第2格子4が設けられていない点、検出部205を備える点で、上記第1実施形態のX線位相差撮像装置100と相違する。
上記第1実施形態では、検出部5の検出素子の周期は、第1格子3の自己像の周期d3よりも大きかったため、第1格子3の自己像を検出部5により直接検出することが困難であった。このため、上記第1実施形態では、第2格子4を設ける構成としていた。
一方、第2実施形態では、検出部205の検出素子(図示せず)の周期は、第1格子3の自己像の周期d3よりも小さい。具体的には、検出部205は、検出素子の周期が、第1格子3の自己像の周期d3の整数分の一となるように構成されている。したがって、第2実施形態では、検出部205は、第1格子3の自己像を直接検出することが可能に構成されている。このため、第2実施形態では、上記第1実施形態の第2格子4を設けない構成としている。
また、第2実施形態では、検出部205は、第1格子3からタルボ距離Zp離れた位置に配置されるように設計される。
第2実施形態の構成においても、上記第1実施形態と同様に、設計値から第1格子3の位置ずれが発生する場合には、第1格子3の自己像と検出部205との重ね合わせによって、図4〜図6に示すような意図しないモアレ縞が発生する。
そこで、第2実施形態では、制御部7は、検出部205により検出された意図しないモアレ縞に基づいて、調整機構6により第1格子3の位置ずれを調整する制御を行うように構成されている。言い換えると、制御部7は、検出部205により検出された意図しないモアレ縞に基づいて、調整機構6により第1格子3と検出部205との相対位置を調整する制御を行うように構成されている。なお、第1格子3の位置ずれの調整方法は、上記第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、第1格子3の位置を調整するための調整機構6を設ける。そして、検出部205により検出されたモアレ縞に基づいて、調整機構6により第1格子3の位置ずれを調整する制御を行う制御部7を設ける。これにより、意図しないモアレ縞が発生したとしても、発生した意図しないモアレ縞に基づいて、第1格子3の位置ずれを調整することができる。その結果、意図しないモアレ縞をなくしていくことができるので、意図しないモアレ縞が検出部205により検出されることを抑制することができる。これにより、上記第1実施形態のX線位相差撮像装置200の場合と同様に、意図しないモアレ縞に起因して、撮像画像の画質が低下することを抑制することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、第1格子よりも検出部側に被写体を配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1格子よりも検出部側に被写体を配置しなくてもよい。たとえば、図11に示す第1実施形態の第2変形例のX線位相差撮像装置100のように、第1格子3よりも検出部5とは反対側に被写体Tを配置してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、X線位相差撮像装置に、X線の可干渉性を高めるための第3格子を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、X線位相差撮像装置に、X線の可干渉性を高めるための第3格子を設けなくてもよい。たとえば、図12に示す第1実施形態の第3変形例のX線位相差撮像装置400のように、X線源1aが十分に可干渉性を有するX線を照射可能な場合には、第3格子を設けなくてもよい。
また、上記第2実施形態では、調整機構が第1格子の位置を調整し、制御部が調整機構により第1格子の位置ずれを調整した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図13に示す第2実施形態の第1変形例のX線位相差撮像装置500のように、調整機構406が検出部205の位置を調整し、制御部407が調整機構406により検出部205の位置ずれを調整してもよい。また、本発明では、調整機構が第1格子の位置および検出部の位置の両方を調整し、制御部が調整機構により第1格子の位置ずれおよび検出部の位置ずれの両方を調整してもよい。
また、上記第1実施形態では、調整機構が第1格子の位置を調整し、制御部が調整機構により第1格子の位置ずれを調整した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、本発明では、調整機構が第1格子の位置および第2格子の位置の両方を調整し、制御部が調整機構により第1格子の位置ずれおよび第2格子の位置ずれの両方を調整してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、制御部が、検出部により意図しないモアレ縞が検出されなくなるように、調整機構により第1格子の位置ずれを調整する制御を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部が、モアレ縞の周期が所定の周期になるように、調整機構により第1格子の位置ずれ、第2格子の位置ずれまたは検出部の位置ずれを調整する制御を行ってもよい。この場合、意図しないモアレ縞が検出部により検出されることを抑制しながら、モアレ縞の周期を被写体の撮像に適した所定の周期に調整することができる。この調整は、一枚のモアレ画像(被写体の撮像に適した所定の周期を有するモアレ縞)から、フーリエ変換法を用いて撮像画像を取得する場合に有効である。
また、上記第1および第2実施形態では、Z方向(X線の照射軸方向)、Z方向回りの回転方向(X線の照射軸方向回りの回転方向)、並びに、X方向(第1直交方向)およびY方向(第2直交方向)回りの回転方向における第1格子の位置ずれを調整した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、X線の照射軸方向、X線の照射軸方向回りの回転方向、並びに、X線の照射軸方向と直交する面内において互いに直交する第1直交方向および第2直交方向回りの回転方向のうちの少なくとも1つの方向における第1格子の位置ずれ、第2格子の位置ずれまたは検出部の位置ずれを調整すればよい。
また、上記第1実施形態では、説明の便宜上、制御部の処理を処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部の処理を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
1、1a X線源
3 第1格子
4 第2格子
5、205 検出部
6、106、406 調整機構
7、107、407 制御部
100、200、300、400、500 X線位相差撮像装置
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるX線位相差撮像装置は、X線源と、X線源からX線が照射されて、自己像を形成するための第1格子と、第1格子を通過したX線が照射される第2格子と、第2格子を通過したX線を検出する検出部と、第1格子の位置または第2格子の位置を調整するための調整機構と、検出部により検出されたモアレ縞の画像からモアレ縞の周期を取得し、取得したモアレ縞の周期に基づき、調整機構により、X線の照射軸方向またはX線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整する制御、及び/又は、検出部により検出されたモアレ縞における格子方向または格子と直交する方向の画素値のばらつきに基づき、調整機構により、X線の照射軸方向と直交する面内において互いに直交する第1直交方向および第2直交方向回りの各回転方向における第1格子の位置ずれおよび第2格子の位置ずれの少なくともいずれかを調整する制御を行う制御部と、を備える。
この発明の第1の局面によるX線位相差撮像装置では、上記のように、第1格子の位置または第2格子の位置を調整するための調整機構を設ける。そして、検出部により検出されたモアレ縞の画像からモアレ縞の周期を取得し、取得したモアレ縞の周期に基づき、調整機構により、X線の照射軸方向またはX線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整する制御、及び/又は、検出部により検出されたモアレ縞における格子方向または格子と直交する方向の画素値のばらつきに基づき、調整機構により、X線の照射軸方向と直交する面内において互いに直交する第1直交方向および第2直交方向回りの各回転方向における第1格子の位置ずれおよび第2格子の位置ずれの少なくともいずれかを調整する制御を行う制御部を設ける。これにより、意図しないモアレ縞が発生したとしても、発生した意図しないモアレ縞に基づいて、第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整することができる。その結果、意図しないモアレ縞をなくしていくことができるので、意図しないモアレ縞が検出部により検出されることを抑制することができる。これにより、意図しないモアレ縞に起因して、撮像画像の画質が低下することを抑制することができる。また、第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれが調整機構を用いて制御部により自動で調整されるので、第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれの調整に要する作業者の負担を軽減することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、モアレ縞に基づいて、格子方向におけるモアレ縞の周期を取得するとともに、取得された格子方向におけるモアレ縞の周期に基づいて、X線の照射軸方向における第1格子の位置ずれ量または第2格子の位置ずれ量を取得するように構成されている。上記のように、X線の照射軸方向において第1格子または第2格子に位置ずれが発生する場合には、格子方向において周期を有するモアレ縞が発生する。したがって、本構成のように、格子方向におけるモアレ縞の周期を取得すれば、格子方向におけるモアレ縞の周期と、X線の照射軸方向における第1格子の位置ずれ量または第2格子の位置ずれ量との関係を利用して、X線の照射軸方向における第1格子の位置ずれ量または第2格子の位置ずれ量を精度良く取得することができる。その結果、格子方向において周期を有する意図しないモアレ縞がなくなるように、X線の照射軸方向における第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを精度良く調整することができる。
上記第1の局面によるX線位相差撮像装置において、好ましくは、制御部は、格子方向におけるモアレ縞の周期に基づいて、X線の照射軸方向における第1格子の位置を取得するとともに、取得した第1格子の位置と位置ずれが生じていない場合の第1格子の位置との差分を取得することにより、X線の照射軸方向における第1格子の位置ずれ量または第2格子の位置ずれ量を取得するように構成されている。
上記X線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを調整する構成において、好ましくは、制御部は、モアレ縞に基づいて、格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期を取得するとともに、取得された格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期に基づいて、X線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれ量または第2格子の位置ずれ量を取得するように構成されている。上記のように、X線の照射軸方向回りの回転方向において第1格子または第2格子に位置ずれが発生する場合には、格子方向とは異なる方向において周期を有する意図しないモアレ縞が発生する。したがって、本構成のように、格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期を取得すれば、格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期と、X線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれ量または第2格子の位置ずれ量との関係を利用して、X線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれ量または第2格子の位置ずれ量を精度良く取得することができる。その結果、格子方向とは異なる方向において周期を有する意図しないモアレ縞がなくなるように、X線の照射軸方向とは異なる方向における第1格子の位置ずれまたは第2格子の位置ずれを精度良く調整することができる。
上記第1の局面によるX線位相差撮像装置において、好ましくは、制御部は、X線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子の自己像と第2格子とのなす角を、X線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子の位置ずれ量または第2格子の位置ずれ量として、格子方向とは異なる方向におけるモアレ縞の周期と第2格子の周期とに基づいて取得するように構成されている。
この発明の第2の局面におけるX線位相差撮像装置は、X線源と、X線源からX線が照射されて、自己像を形成するための格子と、格子を通過したX線を検出する検出部と、格子の位置または検出部の位置を調整するための調整機構と、検出部により検出されたモアレ縞の画像からモアレ縞の周期を取得し、取得したモアレ縞の周期に基づき、調整機構により、X線の照射軸方向またはX線の照射軸方向回りの回転方向における格子の位置ずれまたは検出部の位置ずれを調整する制御、及び/又は、検出部により検出されたモアレ縞における格子方向または格子と直交する方向の画素値のばらつきに基づき、調整機構により、X線の照射軸方向と直交する面内において互いに直交する第1直交方向および第2直交方向回りの各回転方向における格子の位置ずれまたは検出部の位置ずれを調整する制御を行う制御部と、を備える。
この発明の第2の局面によるX線位相差撮像装置では、上記のように、格子の位置または検出部の位置を調整するための調整機構を設ける。そして、検出部により検出されたモアレ縞の画像からモアレ縞の周期を取得し、取得したモアレ縞の周期に基づき、調整機構により、X線の照射軸方向またはX線の照射軸方向回りの回転方向における格子の位置ずれまたは検出部の位置ずれを調整する制御、及び/又は、検出部により検出されたモアレ縞における格子方向または格子と直交する方向の画素値のばらつきに基づき、調整機構により、X線の照射軸方向と直交する面内において互いに直交する第1直交方向および第2直交方向回りの各回転方向における格子の位置ずれまたは検出部の位置ずれを調整する制御を行う制御部を設ける。これにより、意図しないモアレ縞が発生したとしても、発生した意図しないモアレ縞に基づいて、格子の位置ずれまたは検出部の位置ずれを調整することができる。その結果、意図しないモアレ縞をなくしていくことができるので、意図しないモアレ縞が検出部により検出されることを抑制することができる。これにより、第1の局面によるX線位相差撮像装置の場合と同様に、意図しないモアレ縞に起因して、撮像画像の画質が低下することを抑制することができる。
この発明の第3の局面におけるX線位相差撮像装置は、X線源と、X線源からX線が照射されて、自己像を形成するための第1格子と、少なくとも第1格子を通過したX線を検出する検出部と、第1格子と第1格子を通過したX線が照射される第2格子との相対位置または第1格子と検出部との相対位置を調整するための調整機構と、検出部により検出されたモアレ縞の画像からモアレ縞の周期を取得し、取得したモアレ縞の周期に基づき、調整機構により、X線の照射軸方向またはX線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子と第2格子との相対位置または第1格子と検出部との相対位置を調整する制御、及び/又は、検出部により検出されたモアレ縞における格子方向または格子と直交する方向の画素値のばらつきに基づき、調整機構により、X線の照射軸方向と直交する面内において互いに直交する第1直交方向および第2直交方向回りの各回転方向における第1格子と第2格子との相対位置または第1格子と検出部との相対位置を調整する制御を行う制御部と、を備える。
この発明の第3の局面によるX線位相差撮像装置では、上記のように、第1格子と第1格子を通過したX線が照射される第2格子との相対位置または第1格子と検出部との相対位置を調整するための調整機構を設ける。そして、検出部により検出されたモアレ縞の画像からモアレ縞の周期を取得し、取得したモアレ縞の周期に基づき、調整機構により、X線の照射軸方向またはX線の照射軸方向回りの回転方向における第1格子と第2格子との相対位置または第1格子と検出部との相対位置を調整する制御、及び/又は、検出部により検出されたモアレ縞における格子方向または格子と直交する方向の画素値のばらつきに基づき、調整機構により、X線の照射軸方向と直交する面内において互いに直交する第1直交方向および第2直交方向回りの各回転方向における第1格子と第2格子との相対位置または第1格子と検出部との相対位置を調整する制御を行う制御部を設ける。これにより、意図しないモアレ縞が発生したとしても、発生した意図しないモアレ縞に基づいて、第1格子と第2格子との相対位置または第1格子と検出部との相対位置を調整することができる。その結果、意図しないモアレ縞をなくしていくことができるので、意図しないモアレ縞が検出部により検出されることを抑制することができる。これにより、第1の局面によるX線位相差撮像装置の場合と同様に、意図しないモアレ縞に起因して、撮像画像の画質が低下することを抑制することができる。

Claims (8)

  1. X線源と、
    前記X線源からX線が照射されて、自己像を形成するための第1格子と、
    前記第1格子を通過した前記X線が照射される第2格子と、
    前記第2格子を通過した前記X線を検出する検出部と、
    前記第1格子の位置または前記第2格子の位置を調整するための調整機構と、
    前記検出部により検出されたモアレ縞に基づいて、前記調整機構により前記第1格子の位置ずれまたは前記第2格子の位置ずれを調整する制御を行う制御部と、を備える、X線位相差撮像装置。
  2. 前記制御部は、前記検出部により前記モアレ縞が検出されなくなるように、または、前記モアレ縞の周期が所定の周期になるように、前記調整機構により前記第1格子の位置ずれまたは前記第2格子の位置ずれを調整する制御を行うように構成されている、請求項1に記載のX線位相差撮像装置。
  3. 前記制御部は、前記モアレ縞に基づいて、前記X線の照射軸方向、前記X線の照射軸方向回りの回転方向、並びに、前記X線の照射軸方向と直交する面内において互いに直交する第1直交方向および第2直交方向回りの回転方向のうちの少なくとも1つの方向における、前記第1格子の位置ずれまたは前記第2格子の位置ずれを、前記調整機構により調整する制御を行うように構成されている、請求項1に記載のX線位相差撮像装置。
  4. 前記制御部は、前記モアレ縞に基づいて、格子方向における前記モアレ縞の周期を取得するとともに、取得された格子方向における前記モアレ縞の周期に基づいて、前記X線の照射軸方向における前記第1格子の位置ずれ量または前記第2格子の位置ずれ量を取得するように構成されている、請求項3に記載のX線位相差撮像装置。
  5. 前記制御部は、前記モアレ縞に基づいて、格子方向とは異なる方向における前記モアレ縞の周期を取得するとともに、取得された格子方向とは異なる方向における前記モアレ縞の周期に基づいて、前記X線の照射軸方向回りの回転方向における前記第1格子の位置ずれ量または前記第2格子の位置ずれ量を取得するように構成されている、請求項3に記載のX線位相差撮像装置。
  6. 前記制御部は、前記モアレ縞の歪みがなくなるように、前記第1直交方向回りの回転方向および前記第2直交方向回りの回転方向における前記第1格子の位置ずれまたは前記第2格子の位置ずれを、前記調整機構により調整する制御を行うように構成されている、請求項3に記載のX線位相差撮像装置。
  7. X線源と、
    前記X線源からX線が照射されて、自己像を形成するための格子と、
    前記格子を通過した前記X線を検出する検出部と、
    前記格子の位置または前記検出部の位置を調整するための調整機構と、
    前記検出部により検出されたモアレ縞に基づいて、前記調整機構により前記格子の位置ずれまたは前記検出部の位置ずれを調整する制御を行う制御部と、を備える、X線位相差撮像装置。
  8. X線源と、
    前記X線源からX線が照射されて、自己像を形成するための第1格子と、
    少なくとも前記第1格子を通過した前記X線を検出する検出部と、
    前記第1格子と前記第1格子を通過した前記X線が照射される第2格子との相対位置または前記第1格子と前記検出部との相対位置を調整するための調整機構と、
    前記検出部により検出されたモアレ縞に基づいて、前記調整機構により、前記第1格子と前記第2格子との相対位置または前記第1格子と前記検出部との相対位置を調整する制御を行う制御部と、を備える、X線位相差撮像装置。
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