JPWO2018012129A1 - 散布処理装置 - Google Patents

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Abstract

本発明にかかる散布処理装置、散布処理方法および散布システムは、散布対象領域における各区域とその各散布量とを互いに対応付けた散布量マップ情報を記憶し、取得部で取得された飛行状態情報および前記散布量マップ情報に基づいて、航空機に搭載された散布機で散布される散布物の散布量を求める。ここで、前記飛行状態情報には、航空機の位置を表す航空機位置情報が含まれる。

Description

本発明は、空中から例えば肥料や農薬等の所定の散布物を散布する場合における前記散布物の散布量を処理する散布処理装置および散布処理方法に関する。本発明は、このような散布処理装置を用いた散布システムに関する。
例えば圃場等の散布対象領域に、例えば肥料や農薬等の所定の散布物を散布する場合、地上散布では、作業者が散布機を背負う必要があることから、近年では、例えば散布機を搭載した、例えばラジコン飛行機やラジコンヘリコプタ等の航空機を用いた空中散布が多用されている。このような空中散布に関する技術は、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されている。
この特許文献1に開示された空中散布装置は、無人ヘリコプタに搭載される空中散布装置であって、上記無人ヘリコプタの速度を検出する速度センサと、散布剤を吐出するポンプと、そのポンプから吐出される散布剤の流量を検出する流量センサと、上記ポンプを駆動制御する制御手段とを備え、上記制御手段は、動作ONとされると、上記速度センサより得られる速度が所定値以上か否かを判断し、その速度が所定値以上の場合に、上記ポンプを駆動し、かつ上記流量センサより得られる流量がその速度に比例した量となるように制御する。この空中散布装置は、前記特許文献1によれば、散布量は、ヘリコプタの速度に比例して決定されるため、散布ムラが生じ難い。
前記特許文献2に開示された散布制御装置は、無人ヘリコプタに搭載されて、地上の制御装置からの無線電波を介して受信される無人ヘリコプタの操縦信号および散布剤の散布制御信号を受け、所定のタンク内に収容された散布剤を該タンクから流路に吐出させるポンプと、該ポンプを駆動するモータと、前記タンクから吐出された散布剤の流路を開閉して散布量を制御調整するバルブと、該バルブを介して導入される散布剤を外部の空中に散布する散布ノズルとを備え、前記操縦信号を介して行われる前記無人ヘリコプタの操縦制御に合わせて、所定の散布対象領域に対して散布剤を散布する散布制御装置において、前記操縦信号に含まれるラダー操舵信号を受け、前記散布対象領域の散布レーン変更時における該ラダー操舵信号の操舵量のレベルを基に、前記バルブの開/閉を制御する制御処理手段を備える。圃場等の散布対象領域に対し所定の散布幅で散布剤を空中から散布する場合、散布対象領域の一方端から他方端に到達した際に、方向を転換して散布レーンを変更するが、その際に、前記特許文献2によれば、この散布制御装置は、ラダー操舵信号の操舵量のレベルを基にバルブの開/閉を制御するので、散布剤を無為に散布することなく(散布対象領域外に散布することなく)、散布対象領域に対する散布剤の散布を常に正常に実施できる。
ところで、所定の散布物を散布対象領域に散布する場合、散布対象領域全体に亘って略均一に散布することも重要であるが、散布対象領域における個々の領域(区域、位置、場所)で散布物の散布量を変えたい場合がある。例えば、肥料を散布する場合、生育が遅れている領域には、相対的に多くの肥料が散布され、正常に生育している領域には、相対的に少ない肥料が散布されることが、好ましい。また例えば、害虫が認められる領域には、相対的に多くの農薬が散布され、害虫が認められない領域には、予防的に、相対的に少ない農薬が散布されることが、好ましい。このため、散布対象領域の中の所望の領域(区域、位置、場所)に所望の散布量で散布物を散布できることが望まれる。
前記特許文献1に開示された空中散布装置は、散布ムラを低減でき、したがって、散布対象領域全体に亘って略均一に散布できる。このため、前記特許文献1に開示された空中散布装置は、所望の領域に所望の散布量で散布物を散布できない。また、前記特許文献2に開示された散布制御装置は、散布剤を無為に散布することなく、散布対象領域に対する散布剤の散布を常に正常に実施できる。しかしながら、これら前記特許文献2に開示された空中散布装置は、方向転換の際に、散布自体をオン/オフするだけであり(例えば特許文献2の[0022]段落等)、散布量を制御できない。このため、前記特許文献2に開示された空中散布装置は、所望の領域に所望の散布量で散布物を散布できない。
特開平10−113589号公報 特開2001−37397号公報
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、散布対象領域の中の所望の領域(区域、位置、場所)に所望の散布量で散布物の散布を可能とする散布処理装置、散布処理方法および散布システムを提供することである。
本発明にかかる散布処理装置、散布処理方法および散布システムは、散布対象領域における各区域とその各散布量とを互いに対応付けた散布量マップ情報を記憶し、取得部で取得された飛行状態情報および前記散布量マップ情報に基づいて、航空機に搭載された散布機で散布される散布物の散布量を求める。ここで、前記飛行状態情報には、航空機の位置を表す航空機位置情報が含まれる。したがって、本発明にかかる散布処理装置、散布処理方法および散布システムでは、散布対象領域の中の所望の区域に所望の散布量で散布物の散布が可能となる。
上記並びにその他の本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な記載と添付図面から明らかになるであろう。
第1実施形態における散布システムの構成を示す図である。 第1実施形態における散布システムの外観を示す図である。 実施形態における散布量マップ情報を説明するための図である。 実施形態における落下距離情報を説明するための図である。 実施形態における散布量の演算処理を示すフローチャートである。 実施形態における散布量の演算処理を説明するための図である。 第2実施形態における散布システムの構成を示す図である。
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
実施形態における散布システムは、所定の散布物を散布する散布機を搭載した航空機と、前記散布機で散布される前記散布物の散布量を求める散布処理装置とを備える。前記散布処理装置は、複数の区域に分割された所定の散布対象領域において、区域の位置を表す区域位置情報と、前記区域位置情報で表された位置の区域における散布量を表す散布量情報とを互いに対応付けた散布量マップ情報を記憶するマップ情報記憶部と、所定の散布物を散布する散布機を搭載した航空機の飛行状態を表す飛行状態情報を取得する取得部と、前記取得部で取得された飛行状態情報および前記マップ情報記憶部に記憶された散布量マップ情報に基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求める散布量処理部とを備え、前記飛行状態情報は、前記航空機の位置を表す航空機位置情報を含む。このような散布システムにおいて、前記航空機と前記散布処理装置とは、一体であって良く、また、別体であって良い。以下、前記散布処理装置が前記航空機に搭載されることで、前記航空機と前記散布処理装置とが一体である一例を、第1実施形態で説明し、前記航空機と前記散布処理装置とが、それぞれの、通信を行う第1および第2通信部で通信可能に接続されることで、前記航空機と前記散布処理装置とが別体である一例を、第2実施形態で説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における散布システムの構成を示す図である。図2は、第1実施形態における散布システムの外観を示す図である。図3は、実施形態における散布量マップ情報を説明するための図である。図3Aは、散布量マップの一例を示し、図3Bは、散布対象領域と区域とを説明するための図である。図4は、実施形態における落下距離情報を説明するための図である。図4Aは、落下距離テーブルの一例を示し、図4Bは、サンプルの一例を示す。図4Bの横軸は、落下位置であり、その縦軸は、目標の落下量で規格化した散布物の落下量である。
第1実施形態における散布システムDSaは、航空機1と、散布機2と、散布処理装置3aとを備え、散布機2と処理装置3aとは、航空機1に搭載される。
航空機1は、大気中を飛行する装置であり、例えば、気球、飛行船、飛行機、ヘリコプタおよびマルチコプタ等である。航空機1は、有人機であって良いが、好ましくは、無線操縦飛行(誘導飛行)または自律飛行による無人機(ドローン)である。一例として、航空機1が無人ヘリコプタである場合の例が図2示されている。大気中を飛行するための航空機1の制御は、後述の散布処理装置3aの制御処理部32aによって、その記憶部33aに記憶されたプログラムに従って実行されて良く、また、散布処理装置3aの制御処理部32aとは別に、航空機1内にマイクロコンピュータおよびその周辺回路が設けられ、これらによって実行されても良い。
散布機2は、散布処理装置3aの制御処理部32aに接続され、制御処理部32aの制御に従って所定の散布物を散布する装置である。前記所定の散布物は、好ましくは、例えば肥料や農薬等の農作物の生産に関わるものである。より具体的には、散布機2は、例えば、散布物を貯留する貯留部(ホッパー)と、前記散布物を所定の散布幅で外部に散布する散布流出部と、前記貯留部と前記散布流出部とを連結し前記貯留部における散布物を前記散布幅に拡げて散布流出部に導く連結部とを備える。前記散布流出部は、水平面に対して傾いた斜面を持つ傾斜部と、前記傾斜部における前記斜面の下端に開口(形成)された、前記散布幅に対応した幅で一方向に沿って長尺なスリット状の散布開口とを備える。前記貯留部は、散布物が効率良く流れ出るように例えば円錐形や四角錐形等の錐形の内形状を持ち、前記錐形の先端には、開口が形成され、この開口は、連結部を介して前記散布流出部における前記斜面の上端に連結されている。前記連結部は、前記貯留部の前記開口から流れ出た散布物を、制御処理部32aの制御に従った散布量DVで、前記スリット状の散布開口の一方端から他方端までに亘って拡げるように、流通させる。このような散布機2は、例えば、本実施形態では、図2に示すように、航空機1としての無人ヘリコプタの下部に、無人ヘリコプタの中心線と前記スリット状の散布開口における長尺方向とが互いに直交するように、取り付けられている。したがって、散布幅は、無人ヘリコプタの進行方向に直交するように設定される。このような散布機2では、散布物が所定の散布量DVで散布される場合、散布物は、前記貯留部から前記連結部によって前記スリット状の散布開口における一方端から他方端までに亘って拡がるように前記傾斜部の斜面上を下って前記散布開口から流れ出る。したがって、散布物は、前記傾斜部の斜面に沿った方向の速度成分と、航空機1の速度Vapに応じた方向の速度成分と、自由落下による速度成分とを持つ速度で、散布機2から散布される。前記所定の散布物は、液状であっても良いが、好ましくは、固形物である。前記所定の散布物が固形物である場合には、複数の散布物で前記所定の散布量となり、前記複数の散布物が全体で前記スリット状の散布開口における一方端から他方端までに亘って拡がり、個々の散布物が前記各速度成分を持つ速度で、散布機2から散布される。
散布処理装置3aは、散布機2で散布される散布物の散布量DVを求める装置であり、例えば、検出部31aと、制御処理部32aと、記憶部33aとを備える。
検出部31aは、制御処理部32aに接続され、制御処理部32aの制御に従って、航空機1の飛行状態を検出し、航空機1の飛行状態を表す飛行状態情報を取得し、制御処理部32aへ出力する装置である。飛行状態情報は、航空機1の位置を表す航空機位置情報を含む。本実施形態では、散布機2と散布処理装置3aとが航空機1に搭載されるので、飛行状態情報は、自機の飛行状態を表す情報であり、航空機位置情報は、自機の位置を表す情報である。
より具体的には、本実施形態では、散布物における水平方向の落下位置が航空機1の速度Vapだけでなくその高度Hapも考慮して求められるので、飛行状態情報には、航空機1の位置Pap、航空機1の速度Vap、航空機1の進行方向(方位)Dapおよび航空機1の高度Hapの各情報が含まれる。このため、検出部2は、例えば、GPS311と、速度計312と、高度計313とを備える。
GPS(Global Positioning System)311は、制御処理部32aに接続され、制御処理部32aの制御に従って、地球上における現在位置を測定するための衛星測位システムによって、航空機1の位置Papを測定する装置であり、その測位結果(位置Pap(緯度Xap、経度Yap、高度Zap))を制御処理部32aへ出力する。なお、GPS311は、DGSP(Differential GSP)等の誤差を補正する補正機能を持ったGPSであっても良い。
制御処理部32aによって、今回の測位結果(位置Pap(t))と前回の測位結果(位置Pap(t−1))とから、航空機1の進行方向(方位)Dapが求められる。単位時間△tの前後それぞれでの各位置をA(x1、y1)、位置B(x2、y2)とすると(x1、x2は、GPS311の測位結果の経度xであり、y1、y2は、GPS311の測位結果の緯度yである)、航空機1の進行方向(方位)Dapは、公知の関係式、Dap=90−atan2(sin(x2−x1),cos(y1)tan(y2)−sin(y1)cos(x2−x1))で求められる。なお、検出部31aは、制御処理部32aに接続され、制御処理部32aの制御に従って、地磁気等に基づいて方位を測定する方位計(コンパス)をさらに備えても良い。
速度計312は、制御処理部32aに接続され、制御処理部32aの制御に従って、ジャイロによる航空機1の対地速度Vapを測定する装置であり、その測定結果(対地速度Vap)を制御処理部32aへ出力する。
なお、航空機1の対地速度Vapは、GPS311の測位結果に基づいて、単位時間の緯度xおよび経度yの変化量から求めても良く、これによれば情報処理量が増加するが速度計312が省略できる。単位時間△tの前後それぞれでの各位置をA(x1、y1)、位置B(x2、y2)とすると、距離ABは、公知の関係式、AB=rcos−1(sin(y1)sin(y2)+cos(y1)cos(y2)cos(x2−x1))で求められ(rは係数である)、この距離ABを単位時間△tで除算すれば、航空機1の対地速度Vap(=AB/△t)が求められる。
高度計313は、制御処理部32aに接続され、制御処理部32aの制御に従って、例えば大気圧を測定することにより、あるいは、地表までの距離を測定することにより、航空機1の高度Hapを測定する装置であり、その測定結果(高度Hap)を制御処理部32aへ出力する。なお、GPS311の測位結果における高度Zapが用いられても良い(高度Hap=高度Zap)。これによれば高度計313が省略できる。
このような検出部31aは、第1実施形態における散布システムDSaでは、所定の散布物を散布する散布機を搭載した航空機の飛行状態を表す飛行状態情報を取得する取得部の一例に相当する。
記憶部33aは、制御処理部32aに接続され、制御処理部32aの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、当該散布処理装置3aの各部を当該各部の機能に応じて制御し、航空機1および散布機2をその機能に応じて制御する制御プログラムや、検出部31aで取得された飛行状態情報および後述のマップ情報記憶部331に記憶された散布量マップ情報に基づいて、散布機2で散布される散布物の散布量DVを求める散布量処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。本実施形態では、前記散布量処理プログラムは、後述の落下距離情報記憶部332に記憶された落下距離情報にさらに基づいて、散布機2で散布される前記散布物の散布量DVを求めるようになっている。前記各種の所定のデータには、散布量マップ情報や落下距離情報等の、散布物の散布量の処理に必要なデータが含まれる。記憶部33aは、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。記憶部33aは、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆる制御処理部32aのワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。
記憶部33aは、散布量マップ情報や落下距離情報を記憶するために、マップ情報記憶部331と、落下距離情報記憶部332とを機能的に備える。
マップ情報記憶部331は、散布量マップ情報を予め記憶するものである。散布量マップ情報は、複数の区域SAに分割された所定の散布対象領域TAにおいて、区域SAの位置を表す区域位置情報と、前記区域位置情報で表された位置の区域SAにおける散布量DVを表す散布量情報とを互いに対応付けた情報である。前記散布量情報は、散布量DVを直接的に表す、散布物DVそのものの量であって良く、また、散布量DVを間接的に表す、散布機2の散布開口の大きさ(例えばシャッター開度等)や散布物中の肥料成分量や散布物中の農薬成分量等であっても良い。例えば、図3Bに示すように、例えば圃場等の、所定の散布対象領域TAが、経度方向に所定の第1間隔で区切られるとともに緯度方向に所定の第2間隔で区切られることによって、2次元マトリックス状に配列された矩形状(または正方形状)の複数の区域SAに分割される。これら第1および第2間隔は、それぞれ、少なくとも散布幅より短い任意の長さである。一例では、後述の図6に示すように、第1および第2間隔は、それぞれ、散布幅以内に7個の区域SAが入るような長さである。区域SAの位置は、区域SA内のいずれの位置で代表させて良く、例えば、区域SAの左上方の頂点位置であって良く、また例えば、区域SAの中心位置であって良く、また例えば、区域SAの対角線の交点位置であって良い。本実施形態では、区域SAは、矩形状(または正方形状)であるので、これら区域SAの中心位置と区域SAの対角線の交点位置とは互いに一致し、本実施形態では、区域SAの位置は、区域SAの中心位置(=(区域SAの対角線の交点位置))が用いられる。区域SAの散布量DVは、区域SAに散布される散布物の総量である。
なお、区域SAの形状は、上述では、矩形状(または正方形状)であるが、これに限るものではなく、他の形状であっても良い。例えば、正三角形や正六角形等の散布対象領域TAを隙間無く区分けできる多角形形状であって良い。
このような散布量マップ情報は、本実施形態では、テーブル形式(ルックアップテーブル)でマップ情報記憶部331に予め記憶される。より具体的には、各区域SAの各散布量DV(DV11〜DVmn)は、例えば図3Aに示すように、横方向を区域SAの位置における経度X(X1〜Xm)とし、縦方向を区域SAの位置における緯度Y(Y1〜Yn)とする2次元マトリクス状のテーブルVT(散布量マップVT)の各欄に登録されている。図3Aに示す例では、例えば、区域位置情報(X1、Y1)には、この区域位置情報(X1、Y1)で表される位置(X1、Y1)の区域SAにおける散布量DV11が対応付けられ、また例えば、区域位置情報(X3、Y2)には、この区域位置情報(X3、Y2)で表される位置(X3、Y2)の区域SAにおける散布量DV32が対応付けられている。
このような散布量マップ情報は、例えば散布物が肥料である場合において、散布対象領域における、衛星写真によるNDVI(Normalized Difference Vegetation Index、正規化植生指標)や、RVI(Ratio Vegetation Index、比植生指標)や、TVI(Transformed Vegetation Index)や、葉色計やカラースケール等を用いた実地調査等によって、予め適宜に作成される。
落下距離情報記憶部332は、落下距離情報を予め記憶するものである。落下距離情報は、航空機1の速度Vapと散布物の水平方向の落下距離dとを互いに対応付けた情報である。さらに本実施形態では、散布物の散布量DVを求める際に、航空機1の速度Vapだけでなく、航空機1の高度Hapも考慮するので、落下距離情報は、航空機1の高度Hapとさらに対応付けられている。すなわち、本実施形態では、落下距離情報は、航空機1の速度Vapおよび高度Hapと散布物の水平方向の落下距離dとを互いに対応付けた情報である。このような落下距離情報は、本実施形態では、テーブル形式(ルックアップテーブル)で落下距離情報記憶部332に予め記憶される。より具体的には、航空機1の速度Vapが所定の第3間隔で区切られるとともに(図4Aに示す例では5km/hずつ)、航空機1の高度Hapが所定の第4間隔で区切られることによって(図4Aに示す例では1mずつ)、各落下距離dは、例えば図4Aに示すように、横方向を航空機1の速度Vap(km/h)とし、縦方向を航空機1の高度Hap(m)とする2次元マトリクス状のテーブルDT(落下距離情報テーブルDT)の各欄に登録されている。図4Aに示す例では、例えば、航空機1の速度Vapが10km/h以下であってその高度Hapが2m以下である場合には、落下距離2mが対応付けられ、また例えば、航空機1の速度Vapが10km/hを越え15km/h以下であってその高度Hapが3mを越え4m以下である場合には、落下距離8mが対応付けられている。
このような航空機1の各速度Vapおよび各高度Hapに対応する散布物における水平方向の各落下距離dは、複数のサンプルを用いた実験等によって予め作成される。その一例が図4Bに示されている。この図4Bに示す例は、航空機1の速度Vapが20km/hであってその高度Hapが4mである場合において、散布物を目標の散布量αで、航空機1の位置Papから10m前方を散布位置として散布した場合の結果である。横軸は、10m前方を基準0mとした場合の航空機1(散布機2)からの距離であり、縦軸は、前記目標の散布量αで規格化した各位置に落下した散布物の総量である。実験は、同一条件で、3回、実施された。
制御処理部32aは、当該散布処理装置3aの各部を当該各部の機能に応じて制御し、散布物の散布量を求め、そして、航空機1および散布機2をその機能に応じて制御して、前記求めた散布量で散布物を散布するための回路である。制御処理部32aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。制御処理部32aには、制御処理プログラムが実行されることによって、制御部321aおよび散布量処理部322aが機能的に構成される。
制御部321aは、当該散布処理装置3aの各部を当該各部の機能に応じて制御し、そして、航空機1および散布機2をその機能に応じて制御して、後述のように散布量処理部322aで求めた散布量で散布物を散布するものである。
散布量処理部322aは、検出部31aで取得された飛行状態情報およびマップ情報記憶部331に記憶された散布量マップ情報に基づいて、散布機2で散布される散布物の散布量DVを求めるものである。本実施形態では、散布物の散布量DVを求める際に、航空機1の速度Vapが考慮される。さらに、本実施形態では、散布物の散布量DVを求める際に、航空機1の高度Hapが考慮される。より具体的には、散布量処理部322aは、検出部31aで取得された飛行状態情報、マップ情報記憶部331に記憶された散布量マップ情報、および、落下距離情報記憶部332に記憶された落下距離情報に基づいて、散布機2で散布される散布物の散布量DVを求める。より詳しくは、散布量処理部322aは、検出部31aにおけるGPS311、速度計312および高度計313から航空機1の位置Pap(Xap、Yap)、速度Vapおよび高度Hapを取得し、この取得した速度Vapおよび高度Hapに対応する落下距離dを落下距離情報記憶部332に記憶されている落下距離情報テーブルDTから求め、前回GPS311から取得した前回の位置Pap(t−1)と今回GPS311から取得した今回の位置Pap(t)から航空機1の進行方向(方位)Dapを求め、今回GPS311から取得した今回の位置Pap(t)から、前記求めた航空機1の進行方向Dapに沿って落下距離dだけ離れた位置を、散布物が実際に落下する散布位置(推定位置)Pe(dx、dy)として求め、この求めた散布位置Pe(dx、dy)に対応する散布量DVをマップ情報記憶部321に記憶されている散布量マップVTから求める。この求めた散布量DVが今回散布機2から散布する散布物の散布量である。
次に、本実施形態における散布システムの動作について説明する。図5は、実施形態における散布量の演算処理を示すフローチャートである。図6は、実施形態における散布量の演算処理を説明するための図である。
このような散布システムDSaでは、ユーザによって図略の電源スイッチがオンされると、制御処理部32aは、必要な各部の初期化を実行し、制御処理プログラムの実行によって、制御処理部32aには、制御部321aおよび散布量処理部322aが機能的に構成される。そして、ユーザによって、散布機2および散布処理装置3aを搭載した航空機1が飛行され、散布が開始されると、散布処理装置3aは、散布量の演算処理に関し、所定の時間間隔で、図5に示す動作を繰り返す。前記所定の時間間隔は、互いに隣接する2個の区域における中心間の距離を、航空機1(散布機2)の移動に要する時間であることが好ましい。
図5において、まず、散布処理装置3aは、制御処理部32aの散布量処理部322aによって、検出部31aから航空機1の飛行状態を取得する(S1)。より具体的には、散布量処理部322aは、検出部31aにおけるGPS311、速度計312および高度計313から航空機1の位置Pap(Xap、Yap)、速度Vapおよび高度Hapを取得する。
次に、散布処理装置3aは、散布量処理部322aによって、この取得した速度Vapおよび高度Hapに対応する落下距離dを落下距離情報記憶部332に記憶されている落下距離情報テーブルDTから求める(S2)。
次に、散布処理装置3aは、散布量処理部322aによって、前回GPS311から取得した前回の位置Pap(t−1)と今回GPS311から取得した今回の位置Pap(t)から航空機1の進行方向(方位)Dapを求める(S3)。
次に、散布処理装置3aは、散布量処理部322aによって、図6に示すように、今回GPS311から取得した今回の位置Pap(t)(Xap、Yap)から、この求めた航空機1の進行方向Dapに沿って落下距離dだけ離れた位置を、散布物が実際に落下する散布位置(推定位置)Pe(dx、dy)として求める(S4)。
次に、散布処理装置3aは、散布量処理部322aによって、この求めた散布位置(推定位置)Pe(dx、dy)に対応する散布量DVをマップ情報記憶部321に記憶されている散布量マップVTから求める(S5)。この求めた散布量DVが今回散布機2から散布する散布物の散布量である。
そして、散布処理装置3aは、散布量処理部322aによって、この求めた散布量DVで散布物を散布するように、散布機2に指示し(S6)、今回の処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態における散布システムDSa、これに用いられた散布処理装置3aおよびこれに実装された散布処理方法は、前記散布量マップ情報を記憶し、検出部31aで取得された飛行状態情報および前記散布量マップ情報に基づいて、散布機2で散布される散布物の散布量を求めるので、散布対象領域TAの中の所望の区域(領域、位置、場所)SAに所望の散布量DVで散布物の散布が可能となる。このため、狙った場所に散布できるので散布物の飛散(ドリフト)が低減できる。
空中散布では、停止して散布する場合だけでなく、移動しながら散布する場合が多い。このような場合では、散布物は、航空機1の速度Vapに応じた成分が加わって落下する。前記成分は、航空機1の速度Vapが比較的低速では無視できるが、航空機1の速度Vapの増大に伴って無視できなくなる。上記散布システム、散布処理装置3aおよび散布処理方法は、さらに前記落下距離情報を記憶し、前記飛行状態情報、前記散布量マップ情報、および、前記落下距離情報に基づいて、散布機2で散布される散布物の散布量DVを求めるので、航空機1の速度Vapを考慮して所望の区域SAに所望の散布量DVで散布物の散布が可能となる。
空中散布では、一定高度で散布する場合だけでなく、高度を変えて散布する場合もある。前記成分による水平方向の落下距離dは、落下高度に応じて変わる。上記散布システム、散布処理装置3aおよび散布処理方法は、前記落下距離情報が航空機1の高度Hapにさらに対応付けられているので、航空機1の高度Hapを考慮して所望の区域SAに所望の散布量DVで散布物の散布が可能となる。
次に、別の実施形態について説明する。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態における散布システムの構成を示す図である。第2実施形態における散布システムDSbは、航空機1と、散布機2と、散布処理装置3bとを備え、散布機2は、航空機1に搭載され、航空機1と散布処理装置3bとは、通信可能に接続される。これら第2実施形態の散布システムDSbにおける航空機1および散布機2は、前述の制御処理部32aに代え後述の制御処理部42で制御される点を除き、それぞれ、第2実施形態の散布システムDSbにおける航空機1および散布機2と同様であるので、その説明を省略する。そして、航空機1には、その飛行状態を検出し、この検出した航空機1の飛行状態を表す飛行状態情報を散布処理装置3bへ通信するために、検出通信装置4がさらに搭載される。
このような検出通信装置4は、例えば、図7に示すように、検出部41と、制御処理部42と、記憶部43と、通信インタフェース部(通信IF部)44とを備える。
検出部41は、GPS411と、速度計412と、高度計413とを備える。検出部41は、第1実施形態の検出部31aと同様であり、これらGPS411、速度計412および高度計413もそれぞれ第1実施形態のGPS311、速度計312および高度計413と同様であるので、その説明を省略する。
記憶部43は、制御処理部42に接続され、制御処理部42の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、当該検出通信装置4の各部を当該各部の機能に応じて制御し、そして、航空機1および散布機2をその機能に応じて制御する制御プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、散布処理装置3bの通信アドレス等の、散布物の散布に必要なデータが含まれる。記憶部43は、例えばROM、EEPROMおよびRAM等を備える。
通信IF部44は、制御処理部42に接続され、制御処理部42の制御に従って無線で通信を行うための通信回路である。通信IF部44は、制御処理部42から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この検出通信装置4と散布処理装置3bとの間で用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号を散布処理装置3bへ送信する。通信IF部44は、散布処理装置3bから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータを制御処理部42が処理可能な形式のデータに変換して制御処理部42へ出力する。
制御処理部42は、検出部41、記憶部43および通信IF部44それぞれに接続され、当該検出通信装置4の各部を当該各部の機能に応じて制御するための回路である。本実施形態では、制御処理部42は、検出部41で検出して取得した航空機1の飛行状態を表す飛行状態情報を収容した通信信号(飛行状態通知通信信号)を通信IF部44を用いて散布処理装置3bへ送信し、散布処理装置3bから散布物の散布量を収容した通信信号(散布量通知通信信号)を受信する。制御処理部42は、航空機1および散布機2それぞれに接続され、航空機1および散布機2をその機能に応じて制御して、散布処理装置3bから受信した散布量で散布物を散布するための回路でもある。制御処理部42は、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。
一方、散布処理装置3bは、通信IF部31bと、制御処理部32bと、記憶部33bと、入力部34と、出力部35とを備える。
通信IF部31bは、制御処理部32bに接続され、通信IF部44と同様に、制御処理部32bの制御に従って無線で通信を行うための通信回路である。
第2実施形態における散布システムDSbでは、通信IF部31bが飛行状態通知通信信号によって検出通信装置4から飛行状態情報を取得するので、通信IF部31bが所定の散布物を散布する散布機を搭載した航空機の飛行状態を表す飛行状態情報を取得する取得部の他の一例に相当する。
入力部34は、制御処理部32bに接続され、例えば各種コマンドや各種データ等を入力する装置であり、例えば、キーボードやマウス等である。出力部35は、制御処理部32bに接続され、制御処理部32bの制御に従って、入力部34で入力された各種コマンドや各種データおよび散布量処理部322bで求めた散布物の散布量DV等を出力する装置であり、例えば、液晶表示装置や印刷装置等である。
記憶部33bは、制御処理部32bに接続され、制御処理部32bの制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、当該散布処理装置3bの各部を当該各部の機能に応じて制御制御する制御プログラムや、通信IF部31bで取得された飛行状態情報および後述のマップ情報記憶部331に記憶された散布量マップ情報に基づいて、散布機2で散布される散布物の散布量DVを求める散布量処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、散布量マップ情報や落下距離情報等の、散布物の散布量の処理に必要なデータが含まれる。このため、記憶部33bは、記憶部33aと同様のマップ情報記憶部331および落下距離情報記憶部332を機能的に備える。記憶部33bは、例えばROM、EEPROMおよびRAM等を備える。
制御処理部32bは、当該散布処理装置3bの各部を当該各部の機能に応じて制御し、航空機1に搭載された検出通信装置4から受信した飛行状態通知通信信号に収容された飛行状態情報を用いて散布物の散布量DVを求め、この求めた散布物の散布量DVを散布量通知通信信号に収容してこの散布量通知通信信号を検出通信装置4へ送信するための回路である。制御処理部32bは、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。制御処理部32bには、制御処理プログラムが実行されることによって、制御部321bおよび散布量処理部322bが機能的に構成される。
制御部321bは、当該散布処理装置3bの各部を当該各部の機能に応じて制御し、検出通信装置4から通信IF部31bで受信した飛行状態通知通信信号に収容された飛行状態情報を散布量処理部322bに通知し、この散布量処理部322bで求めた散布物の散布量DVを散布量通知通信信号に収容してこの散布量通知通信信号を通信IF部31bで検出通信装置4へ送信するものである。
散布量処理部322bは、制御部321bから通知された飛行状態情報およびマップ情報記憶部331に記憶された散布量マップ情報に基づいて、散布機2で散布される散布物の散布量DVを求めるものである。本実施形態でも、散布物の散布量DVを求める際に、航空機1の速度Vapが考慮される。さらに、散布物の散布量DVを求める際に、航空機1の高度Hapが考慮される。散布量処理部322bは、この求めた散布物の散布量DVを制御部321bへ通知する。すなわち、散布量処理部322bは、検出部31aで取得された飛行状態情報に代え制御部321bから通知された飛行状態情報を用いる点、前記求めた散布物の散布量DVで散布機2に指示することに代え前記求めた散布物の散布量DVを制御部321bへ通知する点を除き、散布量処理部322aと同様である。
このような散布処理装置3bは、例えば、通信機能付きのコンピュータ、例えば通信機能を持つノート型のパーソナルコンピュータによって構成可能である。
このような散布システムDSbでは、散布が開始されると、検出通信装置4は、所定の時間間隔で繰り返し、検出部41によって航空機1の飛行状態を検出して飛行状態情報を取得し、この取得した飛行状態情報を飛行状態通知通信信号に収容してこの飛行状態通知通信信号を散布処理装置3bへ送信する。
検出通信装置4から通信IF部31bで飛行状態通知通信信号を受信すると、その受信のたびごとに、散布処理装置3bは、制御処理部32bの散布量処理部322bによって、第1実施形態と同様に処理することによって、すなわち、上述の処理S2ないし処理S5の各処理を実行することによって、散布物の散布量DVを求め、この求めた散布物の散布量DVを散布量通知通信信号に収容してこの散布量通知通信信号を通信IF部31bで検出通信装置4へ送信する。
そして、散布処理装置3bから通信IF部44で散布量通知通信信号を受信すると、その受信のたびごとに、検出通信装置4は、この散布量通知通信信号に収容された散布物の散布量DVで散布物を散布するように、散布機2に指示する。
このような第2実施形態も、散布システムDSb、これに用いられた散布処理装置3bおよびこれに実装された散布処理方法は、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、上述の第1および第2実施形態では、散布処理装置3a、3bは、航空機1の進行方向Dapに沿って落下距離dだけ離れた散布位置(推定位置)Pe(dx、dy)の区域SAに対応する散布量DVを散布量マップVTから求め、この求めた散布量DVを今回散布機2から散布する散布物の散布量としたが、前記散布位置(推定位置)Pe(dx、dy)の区域SAに隣接する区域SAに対応付けられた散布量を考慮して、今回散布機2から散布する散布物の散布量を求めても良い。
例えば、図6に示すように、散布機2の散布幅が7個の第1ないし第7区域SAk1〜SAk7に亘る場合、散布量処理部322a、322bは、前記散布位置(推定位置)Pe(dx、dy)の区域SAを、これら7個の第1ないし第7区域SAk1〜SAk7のうちの第4区域SAk4に設定し、この第4区域SAk4に対応付けられた散布量DV(SAk4)、前記第4区域SAk4に対し散布幅の一方側で順次に隣接する第3ないし第1区域SAk3〜SAk3にそれぞれ対応付けられた各散布量DV(SAk3)、DV(SAk2)、DV(SAk1)、および、前記第4区域SAk4に対し散布幅の他方側で順次に隣接する第5ないし第7区域SAk5〜SAk7にそれぞれ対応付けられた各散布量DV(SAk5)、DV(SAk6)、DV(SAk7)に基づいて、今回散布機2から散布する散布物の散布量を求める。
より具体的には、例えば、散布量処理部322a、322bは、これら7個の第1ないし第7区域SAk1〜SAk7にそれぞれ対応付けられた各散布量DV(SAk1)〜DV(SAk7)の単純平均値DVaveを、今回散布機2から散布する散布物の散布量として求める(DVave=(DV(SAk1)+DV(SAk2)+DV(SAk3)+DV(SAk4)+DV(SAk5)+DV(SAk6)+DV(SAk7))/7)。
また例えば、散布量処理部322a、322bは、これら7個の第1ないし第7区域SAk1〜SAk7にそれぞれ対応付けられた各散布量DV(SAk1)〜DV(SAk7)の重み付け平均値DVw−aveを、今回散布機2から散布する散布物の散布量として求める。重みは、前記散布位置(推定位置)Pe(dx、dy)の区域SAに対する重みを重く(大きく)し、前記散布位置(推定位置)Pe(dx、dy)の区域SAから離れるに従って重みを軽く(小さく)する。例えば、前記散布位置(推定位置)Pe(dx、dy)に対応する第4区域SAk4の重みをαk4とし、第3および第5区域SAk3、SAk5の各重みをαk3とし、第2および第6区域SAk2、SAk6の各重みwおαk2とし、そして、第1および第7区域SAk1、SAk7の各重みをαk1とすれば(αk1<αk2<αk3<αk4)、重み付け平均値DVw−ave=(αk1×DV(SAk1)+αk2×DV(SAk2)+αk3×DV(SAk3)+αk4×DV(SAk4)+αk3×DV(SAk5)+αk2×DV(SAk6)+αk1×DV(SAk7))/(αk1+αk2+αk3+αk4+αk3+αk2+αk1)となる。好ましくは、各重みαk1〜αk4は、散布機2による散布の分布形状に応じて設定される。
また、上述の第1および第2実施形態において、マップ情報記憶部331は、互いに異なる複数の散布量マップ情報を記憶し、散布量処理部322a、322bは、マップ情報記憶部331に記憶された複数の散布量マップ情報の中から1個の散布量マップ情報を選択し、前記取得された飛行状態情報および前記選択された散布量マップ情報に基づいて、散布機2で散布される散布物の散布量DVを求めても良い。これによれば、複数の散布量マップ情報を記憶するので、前記複数の散布量マップ情報の中から適宜な散布量マップ情報を選択して利用できるから、所望の区域SAに所望の散布量DVで散布物の散布が可能となる。
より具体的には、例えば、上述の散布処理装置3a、3bにおいて、マップ情報記憶部331は、航空機1における互いに異なる複数の飛行状態に対応付けて互いに異なる複数の散布量マップ情報を記憶し、散布量処理部322a、322bは、マップ情報記憶部331に記憶された複数の散布量マップ情報の中から、前記取得された飛行状態情報に基づいて1個の散布量マップ情報を選択し、前記取得された飛行状態情報および前記選択された散布量マップ情報に基づいて、散布機2で散布される散布物の散布量DVを求める。好ましくは、前記航空機1における互いに異なる複数の飛行状態は、前進(前傾)および後進(後傾)を含む。上述したように、散布物が所定の散布量DVで散布される場合、散布物は、前記傾斜部の斜面に沿った方向の速度成分と、航空機1の速度Vapに応じた方向の速度成分と、自由落下による速度成分とを持つ速度で、散布機2から散布される。航空機1の速度Vapに応じた方向の前記速度成分は、航空機1が前進する場合と、航空機1が後進する場合とでは互いに異なるので、前進用の散布量マップ情報と後進用の散布量マップ情報とを予め用意することで、航空機1が前進する場合と航空機1が後進する場合とに適切に対応した散布量DVが求められる。また、航空機1がヘリコプタのである場合、前進する場合には機体が前傾し、後進する場合には機体が後傾する。このため、前記傾斜部の斜面に沿った方向の前記速度成分は、航空機1が前傾して前進する場合と、航空機1が後傾して後進する場合とでは互いに異なるので、前傾用(前進用)の散布量マップ情報と後傾用(後進用)の散布量マップ情報とを予め用意することで、航空機1が前傾して前進する場合と航空機1が後傾して後進する場合とに適切に対応した散布量DVが求められる。
例えば、上述の散布処理装置3a、3bにおいて、マップ情報記憶部331は、散布物における互いに異なる複数の比重(種類)に対応付けて互いに異なる複数の散布量マップ情報を記憶し、散布量処理部322a、322bは、マップ情報記憶部331に記憶された複数の散布量マップ情報の中から、散布機2で散布される散布物の比重(種類)に基づいて1個の散布量マップ情報を選択し、前記取得された飛行状態情報および前記選択された散布量マップ情報に基づいて、散布機2で散布される散布物の散布量DVを求める。散布物が持つ前記速度は、散布機2で散布される散布物の比重(種類)によって異なるので、散布物の比重(種類)に応じて複数の散布量マップ情報を予め用意することで、散布物の比重(種類)に応じて適切に対応した散布量DVが求められる。
また、上述の第1および第2実施形態において、落下距離情報記憶部332は、互いに異なる複数の落下距離情報を記憶し、散布量処理部322a、322bは、落下距離情報記憶部332に記憶された複数の落下距離情報の中から1個の落下距離情報を選択し、前記取得された飛行状態情報および前記選択された落下距離情報に基づいて、散布機2で散布される散布物の散布量DVを求めても良い。例えば、散布物の種類が変わってその空気抵抗が変化する場合には、散布物の種類に応じて落下距離情報を変える必要がある。また例えば、航空機1の前進に応じて、あるいは、航空機1の後進に応じて落下距離情報を変える必要がある。このような場合に、上述によれば、複数の落下距離情報を記憶するので、前記複数の落下距離情報の中から適宜な落下距離情報を選択して利用できるから、所望の区域SAに所望の散布量DVで散布物の散布が可能となる。
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
一態様にかかる散布処理装置は、複数の区域に分割された所定の散布対象領域において、区域の位置を表す区域位置情報と、前記区域位置情報で表された位置の区域における散布量を表す散布量情報とを互いに対応付けた散布量マップ情報を記憶するマップ情報記憶部と、所定の散布物を散布する散布機を搭載した航空機の飛行状態を表す飛行状態情報を取得する取得部と、前記取得部で取得された飛行状態情報および前記マップ情報記憶部に記憶された散布量マップ情報に基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求める散布量処理部とを備え、前記飛行状態情報は、前記航空機の位置を表す航空機位置情報を含む。
このような散布処理装置は、前記散布量マップ情報を記憶し、前記取得部で取得された飛行状態情報および前記散布量マップ情報に基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求めるので、散布対象領域の中の所望の区域(領域、位置、場所)に所望の散布量で散布物の散布が可能となる。
他の一態様では、上述の散布処理装置において、前記航空機の速度と前記散布物の水平方向の落下距離とを互いに対応付けた落下距離情報を記憶する落下距離情報記憶部をさらに備え、前記散布量処理部は、前記落下距離情報記憶部に記憶された落下距離情報にさらに基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求める。
空中散布では、停止して散布する場合だけでなく、移動しながら散布する場合が多い。このような場合では、散布物は、航空機の速度に応じた成分が加わって落下する。前記成分は、前記航空機の速度が比較的低速では無視できるが、前記航空機の速度の増大に伴って無視できなくなる。上記散布処理装置は、さらに前記落下距離情報を記憶し、前記取得部で取得された飛行状態情報、前記マップ情報記憶部に記憶された散布量マップ情報、および、前記落下距離情報記憶部に記憶された落下距離情報に基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求めるので、前記航空機の速度を考慮して所望の区域に所望の散布量で散布物の散布が可能となる。
他の一態様では、上述の散布処理装置において、前記落下距離情報は、前記航空機の高度とさらに対応付けられている。
空中散布では、一定高度で散布する場合だけでなく、高度を変えて散布する場合もある。前記成分による水平方向の落下距離は、落下高度に応じて変わる。上記散布処理装置では、前記落下距離情報が前記航空機の高度にさらに対応付けられているので、前記航空機の高度を考慮して所望の区域に所望の散布量で散布物の散布が可能となる。
他の一態様では、上述の散布処理装置において、前記落下距離情報は、前記航空機の速度とさらに対応付けられている。
空中散布では、一定速度で散布する場合だけでなく、速度を変えて散布する場合もある。前記成分による水平方向の落下距離は、航空機の速度に応じて変わる。上記散布処理装置では、前記落下距離情報が前記航空機の速度にさらに対応付けられているので、前記航空機の速度を考慮して所望の区域に所望の散布量で散布物の散布が可能となる。
他の一態様では、これら上述の散布処理装置において、前記マップ情報記憶部は、互いに異なる複数の散布量マップ情報を記憶し、前記散布量処理部は、前記マップ情報記憶部に記憶された複数の散布量マップ情報の中から1個の散布量マップ情報を選択し、前記取得部で取得された飛行状態情報および前記選択された散布量マップ情報に基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求める。好ましくは、上述の散布処理装置において、前記マップ情報記憶部は、前記航空機における互いに異なる複数の飛行状態に対応付けて互いに異なる複数の散布量マップ情報を記憶し、前記散布量処理部は、前記マップ情報記憶部に記憶された複数の散布量マップ情報の中から、前記取得部で取得された飛行状態情報に基づいて1個の散布量マップ情報を選択し、前記取得部で取得された飛行状態情報および前記選択された散布量マップ情報に基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求める。好ましくは、上述の散布処理装置において、前記航空機における互いに異なる複数の飛行状態は、前進(前傾)および後進(後傾)を含む。好ましくは、上述の散布処理装置において、前記マップ情報記憶部は、前記散布物における互いに異なる複数の比重(種類)に対応付けて互いに異なる複数の散布量マップ情報を記憶し、前記散布量処理部は、前記マップ情報記憶部に記憶された複数の散布量マップ情報の中から、前記散布機で散布される散布物の比重(種類)に基づいて1個の散布量マップ情報を選択し、前記取得部で取得された飛行状態情報および前記選択された散布量マップ情報に基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求める。
このような散布処理装置は、複数の散布量マップ情報を記憶するので、前記複数の散布量マップ情報の中から適宜な散布量マップ情報を選択して利用できるから、所望の区域に所望の散布量で散布物の散布が可能となる。
他の一態様では、これら上述の散布処理装置において、前記落下距離情報記憶部は、互いに異なる複数の落下距離情報を記憶し、前記散布量処理部は、前記落下距離情報記憶部に記憶された複数の落下距離情報の中から1個の落下距離情報を選択し、前記取得部で取得された飛行状態情報および前記選択された落下距離情報に基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求める。
このような散布処理装置は、複数の落下距離情報を記憶するので、前記複数の落下距離情報の中から適宜な落下距離情報を選択して利用できるから、所望の区域に所望の散布量で散布物の散布が可能となる。
他の一態様にかかる散布処理方法は、所定の散布物を散布する散布機を搭載した航空機の飛行状態を表す飛行状態情報を取得する取得工程と、前記取得工程で取得された飛行状態情報、および、複数の区域に分割された所定の散布対象領域において、区域の位置を表す区域位置情報と、前記区域位置情報で表された位置の区域における散布量を表す散布量情報とを互いに対応付けた散布量マップ情報に基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求める散布量処理工程と、前記散布量処理工程で求めた散布量を出力する出力工程とを備え、前記飛行状態情報は、前記航空機の位置を表す航空機位置情報を含む。
このような散布処理方法は、前記取得部で取得された飛行状態情報および前記散布量マップ情報に基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求めるので、散布対象領域の中の所望の区域に所望の散布量で散布物の散布が可能となる。
他の一態様にかかる散布システムは、所定の散布物を散布する散布機を搭載した航空機と、前記散布機で散布される前記散布物の散布量を求める散布処理装置とを備え、前記散布処理装置は、これら上述のいずれかの散布処理装置である。好ましくは、上述の散布システムにおいて、前記散布処理装置は、前記航空機に搭載される。好ましくは、上述の散布システムにおいて、前記航空機は、通信を行う第1通信部をさらに備え、前記取得部は、通信を行う第2通信部であり、前記航空機と前記散布処理装置とは、前記第1通信部と前記第2通信部とによって通信可能に接続される。
このような散布システムは、これら上述のいずれかの散布処理装置を備えるので、散布対象領域の中の所望の区域(領域、位置、場所)に所望の散布量で散布物の散布が可能となる。
この出願は、2016年7月12日に出願された日本国特許出願特願2016−137277を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
本発明によれば、散布対象領域の中の所望の領域に所望の散布量で散布物の散布を可能とする散布処理装置、散布処理方法および散布システムが提供できる。
本発明は、空中から例えば肥料や農薬等の所定の散布物を散布する場合における前記散布物の散布量を処理する散布処理装置に関する。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、散布対象領域の中の所望の領域(区域、位置、場所)に所望の散布量で散布物の散布を可能とする散布処理装置を提供することである。
本発明は、航空機に搭載されて所定の散布物を散布する散布機を制御可能な散布処理装置であって、散布対象領域に設定された複数の区域の各区域の位置情報と、各区域における所定の散布物の散布量を表す散布量情報とを互いに対応付けた散布量マップ情報を記憶するマップ情報記憶部と、前記航空機の現在位置と高度と速度に基づいて前記現在位置で前記散布物を散布した場合の散布位置を推定する散布量処理部とを備え、前記散布量処理部は、前記複数の区域の内、推定した前記散布位置に対応する区域に対応付けられた散布量を求めて前記散布機を制御する動作を前記航空機の移動中に繰り返し行うことを特徴とする。したがって、本発明にかかる散布処理装置では、散布対象領域の中の所望の区域に所望の散布量で散布物の散布が可能となる。

Claims (8)

  1. 複数の区域に分割された所定の散布対象領域において、区域の位置を表す区域位置情報と、前記区域位置情報で表された位置の区域における散布量を表す散布量情報とを互いに対応付けた散布量マップ情報を記憶するマップ情報記憶部と、
    所定の散布物を散布する散布機を搭載した航空機の飛行状態を表す飛行状態情報を取得する取得部と、
    前記取得部で取得された飛行状態情報および前記マップ情報記憶部に記憶された散布量マップ情報に基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求める散布量処理部とを備え、
    前記飛行状態情報は、前記航空機の位置を表す航空機位置情報を含む、
    散布処理装置。
  2. 前記航空機の速度と前記散布物の水平方向の落下距離とを互いに対応付けた落下距離情報を記憶する落下距離情報記憶部をさらに備え、
    前記散布量処理部は、前記落下距離情報記憶部に記憶された落下距離情報にさらに基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求める、
    請求項1に記載の散布処理装置。
  3. 前記落下距離情報は、前記航空機の高度とさらに対応付けられている、
    請求項2に記載の散布処理装置。
  4. 前記落下距離情報は、前記航空機の速度とさらに対応付けられている、
    請求項2に記載の散布処理装置。
  5. 前記マップ情報記憶部は、互いに異なる複数の散布量マップ情報を記憶し、
    前記散布量処理部は、前記マップ情報記憶部に記憶された複数の散布量マップ情報の中から1個の散布量マップ情報を選択し、前記取得部で取得された飛行状態情報および前記選択された散布量マップ情報に基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求める、
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の散布処理装置。
  6. 前記落下距離情報記憶部は、互いに異なる複数の落下距離情報を記憶し、
    前記散布量処理部は、前記落下距離情報記憶部に記憶された複数の落下距離情報の中から1個の落下距離情報を選択し、前記取得部で取得された飛行状態情報および前記選択された落下距離情報に基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求める、
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の散布処理装置。
  7. 所定の散布物を散布する散布機を搭載した航空機の飛行状態を表す飛行状態情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得された飛行状態情報、および、複数の区域に分割された所定の散布対象領域において、区域の位置を表す区域位置情報と、前記区域位置情報で表された位置の区域における散布量を表す散布量情報とを互いに対応付けた散布量マップ情報に基づいて、前記散布機で散布される散布物の散布量を求める散布量処理工程と、
    前記散布量処理工程で求めた散布量を出力する出力工程とを備え、
    前記飛行状態情報は、前記航空機の位置を表す航空機位置情報を含む、
    散布処理方法。
  8. 所定の散布物を散布する散布機を搭載した航空機と、前記散布機で散布される前記散布物の散布量を求める散布処理装置とを備え、
    前記散布処理装置は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の散布処理装置である、
    散布システム。
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