JPWO2017208394A1 - 位置合わせ装置、位置合わせ方法及び位置合わせプログラム - Google Patents

位置合わせ装置、位置合わせ方法及び位置合わせプログラム Download PDF

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Abstract

ペア探索部(12)により探索された全ての特徴点ペアPa−bの中から、複数の特徴点ペアPa−bを選択して、その選択した特徴点ペアPa−bから、3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gを算出し、その行列Gを用いて、3次元点群データBを剛体変換する剛体変換部(13)を備え、剛体変換部(13)が、複数の特徴点ペアPa−bを選択する選択処理を繰り返し実施して、行列Gを算出する算出処理と3次元点群データBを剛体変換する剛体変換処理とを繰り返し実施するように構成する。

Description

この発明は、計測対象における複数の計測点の3次元座標を示す点群データ間の位置合わせを行う位置合わせ装置、位置合わせ方法及び位置合わせプログラムに関するものである。
例えば、ステレオカメラなどを用いて、異なる視点から計測対象の物体を撮影することで、複数の3次元点群データが得られる。3次元点群データは、計測対象における複数の計測点の3次元座標を示す点群データのことである。
このとき、複数の3次元点群データを統合することで、計測対象の全体の3次元点群データが得られるが、同じ計測点についての3次元座標がずれていると、統合後の3次元点群データから得られる計測対象の形状が、実際の計測対象の形状と異なるものとなる。
このため、複数の3次元点群データを統合するには、複数の3次元点群データの位置合わせを行う必要がある。
以下の特許文献1には、2つの3次元点群データの位置合わせを行う位置合わせ装置が開示されている。
以下、この位置合わせ装置の位置合わせ手順を簡単に説明する。
ここでは、説明の便宜上、2つの3次元点群データを3次元点群データA,3次元点群データBとする。
(1)3次元点群データAから複数の特徴点aをそれぞれ抽出し、3次元点群データBから複数の特徴点bをそれぞれ抽出する。
特徴点は、計測対象の物体における形状の特徴を表す計測点であり、例えば、物体の角の点や境界に属する点などが該当する。
(2)複数の特徴点aの中から、任意の3つの特徴点aを抽出して、3つの特徴点aを頂点とする三角形Δを生成する。
また、複数の特徴点bの中から、任意の3つの特徴点bを抽出して、3つの特徴点bを頂点とする三角形Δを生成する。
抽出する3つの特徴点を変えることで、複数の三角形Δ,Δを生成する。
(3)複数の三角形Δと複数の三角形Δとの間で、形状が近似している三角形を探索する。
(4)形状が近似している三角形Δと三角形Δにおける各頂点同士を対応付けて、対応関係がある頂点同士である特徴点aと特徴点bを特徴点ペアとする。
(5)特徴点ペアから3次元点群データBの剛体変換に用いる行列を算出し、その行列を用いて、3次元点群データBを剛体変換することで、3次元点群データAと3次元点群データBの位置合わせを行う。
剛体変換に用いる行列は、3次元点群データBを回転させる行列と3次元点群データBを平行移動させるベクトルからなる行列である。
特開2012−14259号公報
従来の位置合わせ装置は以上のように構成されているので、複数の三角形Δと複数の三角形Δとの間に、形状が類似している三角形が複数存在している場合、対応関係がない三角形Δと三角形Δが探索される可能性がある。対応関係がない三角形Δと三角形Δが探索された場合、特徴点ペアの組み合わせに誤りが生じるため、剛体変換に用いる行列の算出精度が低下して、複数の3次元点群データの位置合わせ精度が劣化してしまうことがあるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、複数の3次元点群データの位置合わせ精度を高めることができる位置合わせ装置、位置合わせ方法及び位置合わせプログラムを得ることを目的とする。
この発明に係る位置合わせ装置は、計測対象における複数の計測点の3次元座標を示す第1の点群データから複数の特徴点を抽出するとともに、計測対象における複数の計測点の3次元座標を示す第2の点群データから複数の特徴点を抽出し、第1の点群データから抽出した複数の特徴点と、第2の点群データから抽出した複数の特徴点との間で対応関係がある特徴点のペアをそれぞれ探索するペア探索部と、ペア探索部により探索された全ての特徴点のペアの中から、複数の特徴点のペアを選択して、その選択した特徴点のペアから、第2の点群データの剛体変換に用いる行列を算出し、その行列を用いて、第2の点群データを剛体変換する剛体変換部とを備え、剛体変換部が、複数の特徴点のペアを選択する選択処理を繰り返し実施して、行列を算出する算出処理と第2の点群データを剛体変換する剛体変換処理とを繰り返し実施するようにしたものである。
この発明によれば、剛体変換部が、複数の特徴点のペアを選択する選択処理を繰り返し実施して、行列を算出する算出処理と第2の点群データを剛体変換する剛体変換処理とを繰り返し実施するように構成したので、複数の3次元点群データの位置合わせ精度を高めることができる効果がある。
この発明の実施の形態1による位置合わせ装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による位置合わせ装置のハードウェア構成図である。 位置合わせ装置がソフトウェアやファームウェアなどで実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。 位置合わせ装置がソフトウェアやファームウェアなどで実現される場合のペア探索部12のペア探索処理手順を示すフローチャートである。 位置合わせ装置がソフトウェアやファームウェアなどで実現される場合の剛体変換部13の剛体変換処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による位置合わせ装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による位置合わせ装置のハードウェア構成図である。 位置合わせ装置がソフトウェアやファームウェアなどで実現される場合の剛体変換部15の剛体変換処理手順を示すフローチャートである。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面にしたがって説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による位置合わせ装置を示す構成図であり、図2はこの発明の実施の形態1による位置合わせ装置のハードウェア構成図である。
図1及び図2において、3次元センサ1は計測対象における複数の計測点の3次元座標を示す3次元点群データA(第1の点群データ)を観測するとともに、計測対象における複数の計測点の3次元座標を示す3次元点群データB(第2の点群データ)を観測するセンサである。
例えば、3次元点群データAと3次元点群データBは、3次元センサ1によって異なる視点から観測されたデータである。あるいは、3次元センサ1によって異なる時刻で観測されたデータである。
3次元点群データA,Bは、複数の計測点の3次元座標(x,y,z)のほかに、色の情報を含んでいてもよいし、ポリゴンの情報を含んでいてもよい。ポリゴンの情報は、各々のポリゴンの頂点となる3次元点のインデックスを示す情報である。
この実施の形態1では、3次元点群データBを剛体変換することで、3次元点群データAと3次元点群データBの位置合わせを行うことを想定しており、3次元点群データAをターゲットの3次元点群データ、3次元点群データBをソースの3次元点群データと称することがある。
この実施の形態1では、位置合わせ装置が、3次元センサ1により観測された3次元点群データA,Bを取得することを想定しているが、外部記憶装置2に記憶されている3次元点群データA,Bを取得するものであってもよい。
外部記憶装置2は位置合わせが行われる3次元点群データA,Bを記憶している例えばハードディスクなどの記憶装置である。
点群データ読込部11は例えば図2の点群データ読込回路21で実現されるものであり、3次元センサ1により観測された3次元点群データA,Bを読み込む処理を実施する。
ペア探索部12は例えば図2のペア探索回路22で実現されるものであり、点群データ読込部11により読み込まれた3次元点群データAから複数の特徴点aを抽出するとともに、点群データ読込部11により読み込まれた3次元点群データBから複数の特徴点bを抽出し、複数の特徴点aと複数の特徴点bとの間で対応関係がある特徴点のペアをそれぞれ探索する処理を実施する。以下、特徴点のペアを特徴点ペアPa−bのように表記する。
剛体変換部13は例えば図2の剛体変換回路23で実現されるものであり、内部にメモリ13aを備えている。
剛体変換部13はペア探索部12により探索された全ての特徴点ペアPa−bの中から、複数の特徴点ペアPa−bとして、例えば、3つの特徴点ペアPa−bを選択する処理を実施する。
剛体変換部13は選択した3つの特徴点ペアPa−bから、3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gを算出し、その行列Gを用いて、3次元点群データBを剛体変換する処理を実施する。
剛体変換部13は3次元点群データBの最終的な剛体変換結果が得られるまで、3つの特徴点ペアPa−bを選択する選択処理を繰り返し実施して、行列Gを算出する算出処理と3次元点群データBを剛体変換する剛体変換処理とを繰り返し実施する。
点群データ出力部14は例えば図2の点群データ出力回路24で実現されるものであり、剛体変換部13により剛体変換された3次元点群データBを外部記憶装置2に格納する処理を実施する。または、剛体変換部13により剛体変換された3次元点群データBを表示装置3に表示する処理を実施する。
表示装置3は例えば液晶ディスプレイなどの表示器であり、点群データ出力部14から出力された3次元点群データBを表示する。
図1では、位置合わせ装置の構成要素である点群データ読込部11、ペア探索部12、剛体変換部13及び点群データ出力部14のそれぞれが、図2に示すような専用のハードウェア、即ち、点群データ読込回路21、ペア探索回路22、剛体変換回路23及び点群データ出力回路24で実現されるものを想定している。
ここで、点群データ読込回路21、ペア探索回路22、剛体変換回路23及び点群データ出力回路24は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、または、これらを組み合わせたものが該当する。
ただし、位置合わせ装置の構成要素が専用のハードウェアで実現されるものに限るものではなく、位置合わせ装置がソフトウェア、ファームウェア、または、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現されるものであってもよい。
ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして、コンピュータのメモリに格納される。コンピュータは、プログラムを実行するハードウェアを意味し、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)などが該当する。
コンピュータのメモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性又は揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
図3は位置合わせ装置がソフトウェアやファームウェアなどで実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。
位置合わせ装置がソフトウェアやファームウェアなどで実現される場合、点群データ読込部11、ペア探索部12、剛体変換部13及び点群データ出力部14の処理手順をコンピュータに実行させるための位置合わせプログラムをメモリ31に格納し、コンピュータのプロセッサ32がメモリ31に格納されている位置合わせプログラムを実行するようにすればよい。
図4は位置合わせ装置がソフトウェアやファームウェアなどで実現される場合のペア探索部12のペア探索処理手順を示すフローチャートである。
図5は位置合わせ装置がソフトウェアやファームウェアなどで実現される場合の剛体変換部13の剛体変換処理手順を示すフローチャートである。
また、図2では位置合わせ装置の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアで実現される例を示し、図3では、位置合わせ装置がソフトウェアやファームウェアなどで実現される例を示しているが、位置合わせ装置における一部の構成要素が専用のハードウェアで実現され、残りの構成要素がソフトウェアやファームウェアなどで実現されるものであってもよい。
次に動作について説明する。
点群データ読込部11は、3次元センサ1により観測された3次元点群データA,Bを読み込み、その3次元点群データA,Bをペア探索部12に出力する。
ペア探索部12は、点群データ読込部11から3次元点群データA,Bを受けると、その3次元点群データAから複数の特徴点aを抽出するとともに、その3次元点群データBから複数の特徴点bを抽出する(図4のステップST1)。
特徴点は、計測対象の物体における形状の特徴を表す計測点であり、例えば、物体の角の点や境界に属する点などが該当する。
3次元点群データA,Bから特徴点a,bを抽出する処理自体は公知の技術であるため詳細な説明を省略するが、例えば、以下の非特許文献1に開示されている特徴点の抽出方法を利用して、3次元点群データA,Bから特徴点a,bを抽出するものとする。
[非特許文献1]
Yong Zhong著、「Intrinsic shape signatures: A shape descriptor for 3D object recognition」、IEEE、Proceedings of International Conference on Computer Vision Workshops、2009年9月27日発行、p.689〜696
ペア探索部12は、3次元点群データA,Bから複数の特徴点a,bを抽出すると、各々の特徴点aに対して、周辺形状を表す特徴ベクトルVを算出する(図4のステップST2)。
また、ペア探索部12は、各々の特徴点bに対して、周辺形状を表す特徴ベクトルVを算出する(図4のステップST2)。
特徴ベクトルは、一般的に、特徴点の周辺に存在している計測点に対する特徴点の位置関係や法線の向きの違いを示す多次元のベクトルである。
特徴ベクトルV,Vを算出する処理自体は公知の技術であり、また、特徴ベクトルV,Vの記述方法も公知の技術であるため詳細な説明を省略するが、この実施の形態1では、例えば、以下の非特許文献2に開示されているSHOT(Signature of Histograms of OrienTations)特徴量を特徴ベクトルとして利用するものとする。
[非特許文献2]
Federico Tombariら著、「Unique signatures of Histograms for local surface description」、Springer、Proceedings of 11th European Conference on Computer Vision、2010年9月5日発行、p.356〜369
ペア探索部12は、複数の特徴点aに対して特徴ベクトルVを算出し、複数の特徴点bに対して特徴ベクトルVを算出すると、複数の特徴点aにおける特徴ベクトルVと、複数の特徴点bにおける特徴ベクトルVとの組み合わせ毎に、特徴ベクトルVと特徴ベクトルVの類似度を算出する。2つの特徴ベクトル間の類似度を算出する処理自体は公知の技術であるため詳細な説明を省略する。
そして、ペア探索部12は、3次元点群データAから抽出した特徴点a毎に、当該特徴点aにおける特徴ベクトルVと、複数の特徴点bにおける特徴ベクトルVとの類似度を比較し、複数の特徴点bにおける特徴ベクトルVの中で、最も類似度が高い特徴ベクトルVに係る特徴点bを特定する。
ペア探索部12は、最も類似度が高い特徴ベクトルVに係る特徴点bを特定すると、当該特徴点aと、その特定した特徴点bとを特徴点ペアPa−bに決定する(図4のステップST3)。
具体的には、例えば、特徴点aの個数がN個で、特徴点bの個数がM個である場合、N個の特徴点aのそれぞれについて、M個の特徴点bの中から、最も類似度が高い特徴ベクトルVに係る特徴点bを特定し、当該特徴点aと、その特定した特徴点bとを特徴点ペアPa−bに決定する。
この場合、N個の特徴点ペアPa−bが決定される。Nは3以上の整数である。
剛体変換部13は、ペア探索部12により決定されたN個の特徴点ペアPa−bを内部のメモリ13aに格納する。
剛体変換部13は、メモリ13aに格納しているN個の特徴点ペアPa−bの中から、例えば、3つの特徴点ペアPa−bを選択する(図5のステップST11)。
3つの特徴点ペアPa−bは、N個の特徴点ペアPa−bの中から無作為に選択されるが、過去に選択されていない組み合わせの特徴点ペアPa−bが選択されるものとする。
ただし、3つの特徴点ペアPa−bは、N個の特徴点ペアPa−bの中から、無作為に選択されるものに限るものではなく、特定のルールにしたがって選択されるものであってもよい。例えば、ペア探索部12により算出された類似度が高い特徴点ペアPa−bが優先的に選択される態様などが考えられる。
剛体変換部13は、3つの特徴点ペアPa−bを選択すると、下記の式(1)に示すように、3つの特徴点ペアPa−bに含まれている特徴点aの3次元座標pa,i(i=1,2,3)を定義する。

Figure 2017208394

また、剛体変換部13は、下記の式(2)に示すように、3つの特徴点ペアPa−bに含まれている特徴点bの3次元座標pb,i(i=1,2,3)を定義する。

Figure 2017208394
剛体変換部13は、3つの特徴点ペアPa−bに含まれている特徴点aの3次元座標pa,iと特徴点bの3次元座標pb,iを定義すると、特徴点aの3次元座標pa,iと特徴点bの3次元座標pb,iから、3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gを算出する(図5のステップST12)。
剛体変換に用いる行列Gは、3次元点群データBを回転させる行列である回転行列Rと、3次元点群データBを平行移動させるベクトルである並進ベクトルtとからなる行列である。
したがって、剛体変換部13は、剛体変換に用いる行列Gとして、回転行列Rと並進ベクトルtを算出するが、3つの特徴点ペアPa−bに含まれている特徴点bを剛体変換することで、特徴点aと特徴点bが出来る限り近づくようにするには、下記に示す式(3)が最小になる回転行列Rと並進ベクトルtを求める必要がある。

Figure 2017208394

式(3)において、||k||はベクトルkのノルムを表す記号である。
式(3)が最小になる回転行列Rと並進ベクトルtを算出する方法は複数存在するが、この実施の形態1では、以下の非特許文献3に記載されている方法を用いて、回転行列Rと並進ベクトルtを算出する例を説明する。
[非特許文献3]
八木康史ら編、「コンピュータビジョン最先端ガイド3」、アドコム・メディア株式会社、2010年12月8日発行、p.36〜37
剛体変換部13は、3つの特徴点ペアPa−bに対して、下記の式(4)に示すように、共分散行列Σを算出する。

Figure 2017208394

式(4)において、kはベクトルkの転置である。
、μは3つの特徴点aにおける3次元座標pa,iの重心座標、μは3つの特徴点bにおける3次元座標pb,iの重心座標である。

Figure 2017208394

Figure 2017208394
剛体変換部13は、共分散行列Σを算出すると、その共分散行列Σを特異値分解することで、下記の式(8)に示すように回転行列Rを算出し、また、下記の式(9)に示すように並進ベクトルtを算出する。
即ち、剛体変換部13は、共分散行列Σを特異値分解することで、下記の式(7)における行列U,Vが求まるので、行列U,Vを下記の式(8)に代入することで回転行列Rを算出する。また、算出した回転行列Rを下記の式(9)に代入することで並進ベクトルtを算出する。

Figure 2017208394

Figure 2017208394

Figure 2017208394

式(8)において、det()は行列式を示す記号である。
剛体変換部13は、剛体変換に用いる行列Gとして、回転行列Rと並進ベクトルtを算出すると、その回転行列Rを用いて、ソースの3次元点群データBを回転させ、その並進ベクトルtを用いて、ソースの3次元点群データBを平行移動させることで、ソースの3次元点群データBを剛体変換する(図5のステップST13)。
剛体変換部13は、ソースの3次元点群データBを剛体変換すると、剛体変換後の3次元点群データBと、ターゲットの3次元点群データAとの一致度Sを算出する(図5のステップST14)。
即ち、剛体変換部13は、剛体変換後の3次元点群データBに含まれている各々の特徴点bから、ターゲットの3次元点群データAに含まれている最近傍の特徴点aまでの距離をそれぞれ求め、それらの距離の平均値の逆数を一致度Sとして算出する。

Figure 2017208394

式(10)において、Hは剛体変換後の3次元点群データBに含まれている特徴点bの数である。
d(pb,i,A)は剛体変換後の3次元点群データBに含まれている特徴点bから、ターゲットの3次元点群データAに含まれている最近傍の特徴点aまでの距離であり、下記の式(11)のように表される。

Figure 2017208394

式(11)において、pa,jは3次元点群データAに含まれている複数の特徴点aの3次元座標である。
剛体変換部13は、剛体変換後の3次元点群データBと、ターゲットの3次元点群データAとの一致度Sを算出すると、その一致度Sの算出処理が1回目の算出処理であれば、その一致度Sをメモリ13aに格納するとともに、剛体変換後の3次元点群データBをメモリ13aに格納する。
剛体変換部13は、その一致度Sの算出処理が2回目以降の算出処理であれば、今回算出した一致度Sと、メモリ13aに格納されている一致度Sとを比較し、今回算出した一致度Sが、メモリ13aに格納されている一致度Sより高ければ(図5のステップST15:Yesの場合)、今回算出した一致度Sをメモリ13aに上書き保存するとともに、今回の剛体変換処理による剛体変換後の3次元点群データBをメモリ13aに上書き保存する(図5のステップST16)。今回算出した一致度Sが、メモリ13aに格納されている一致度S以下である場合、今回の剛体変換処理による剛体変換後の3次元点群データBは破棄される。
これにより、メモリ13aに格納される一致度Sは、これまでの算出処理で算出された一致度Sの中で、最も高い一致度Sに更新され、メモリ13aに格納される剛体変換後の3次元点群データBは、最も高い一致度Sに対応する3次元点群データBに更新される。
剛体変換部13は、これまでに剛体変換処理を実施した回数である試行回数Cと、事前に設定された回数である設定試行回数CES(第1の閾値)とを比較するとともに、メモリ13aに格納されている一致度Sと、事前に設定された一致度である設定一致度SES(第2の閾値)とを比較する。設定試行回数CESや設定一致度SESは、3次元点群データのデータ数などによって変わるが、例えば、設定試行回数CESとしては10回が考えられ、設定一致度SESとしては1/10cmが考えられる。
剛体変換部13は、C<CES、かつ、S<SESの場合、即ち、試行回数Cが設定試行回数CESに到達しておらず、かつ、メモリ13aに格納されている一致度Sが設定一致度SESより低い場合(図5のステップST17:Noの場合)、ステップST11の処理に戻り、特徴点ペアPa−bの選択処理、剛体変換に用いる行列Gの算出処理及び剛体変換処理を繰り返し実施する(図5のステップSTST11〜ST16)。
剛体変換部13は、C=CES、または、S≧SESの場合、即ち、試行回数Cが設定試行回数CESに到達している場合、または、メモリ13aに格納されている一致度Sが設定一致度SES以上である場合(図5のステップST17:Yesの場合)、メモリ13aに格納されている剛体変換後の3次元点群データBを点群データ出力部14に出力する(図5のステップST18)。
点群データ出力部14は、剛体変換部13から剛体変換後の3次元点群データBを受けると、位置合わせ後の3次元点群データBとして、剛体変換後の3次元点群データBを外部記憶装置2に格納する。あるいは、剛体変換後の3次元点群データBを表示装置3に表示する。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、剛体変換部13が、複数の特徴点のペアを選択する選択処理を繰り返し実施して、剛体変換に用いる行列Gを算出する算出処理と3次元点群データBを剛体変換する剛体変換処理とを繰り返し実施するように構成したので、3次元点群データAと3次元点群データBの位置合わせ精度を高めることができる効果を奏する。
即ち、この実施の形態1では、ペア探索部12により決定された複数の特徴点ペアPa−bの中に、組み合わせに誤りがある特徴点ペアPa−bが含まれている場合でも、剛体変換部13が、誤りがある特徴点ペアPa−bから算出した行列Gを用いた剛体変換後の3次元点群データBを出力する可能性を低減できるため、3次元点群データAと3次元点群データBの位置合わせ精度を高めることができる。
この実施の形態1では、剛体変換部13が、ペア探索部12により探索されたN個の特徴点ペアPa−bの中から、3つの特徴点ペアPa−bを選択する例を示したが、これに限るものではなく、N個の特徴点ペアPa−bの中から、4つ以上の特徴点ペアPa−bを選択するようにしてもよい。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、ペア探索部12により探索されたN個の特徴点ペアPa−bの中から、3つの特徴点ペアPa−bを選択すると、剛体変換部13が、3つの特徴点ペアPa−bの良否を判定することなく、3つの特徴点ペアPa−bから剛体変換に用いる行列Gを算出するものを示したが、この実施の形態2では、剛体変換部15が、3つの特徴点ペアPa−bの良否を判定し、その判定の結果が否であれば、ペア探索部12により探索されたN個の特徴点ペアPa−bの中から、3つの特徴点ペアPa−bを再選択するものについて説明する。
図6はこの発明の実施の形態2による位置合わせ装置を示す構成図であり、図7はこの発明の実施の形態2による位置合わせ装置のハードウェア構成図である。
図6及び図7において、図1及び図2と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
剛体変換部15は例えば図7の剛体変換回路25で実現されるものであり、内部にメモリ15aを備えている。
剛体変換部15は図1の剛体変換部13と同様に、ペア探索部12により探索された全ての特徴点ペアPa−bの中から、複数の特徴点ペアPa−bとして、例えば、3つの特徴点ペアPa−bを選択する処理を実施する。
剛体変換部15は図1の剛体変換部13と同様に、選択した3つの特徴点ペアPa−bから、3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gを算出し、その行列Gを用いて、3次元点群データBを剛体変換する処理を実施する。
剛体変換部15は図1の剛体変換部13と同様に、3次元点群データBの最終的な剛体変換結果が得られるまで、3つの特徴点ペアPa−bを選択する選択処理を繰り返し実施して、行列の算出処理と3次元点群データBの剛体変換処理を繰り返し実施する。
剛体変換部15は図1の剛体変換部13と異なり、選択した3つの特徴点ペアPa−bの良否を判定し、その判定の結果が否であれば、ペア探索部12により探索されたN個の特徴点ペアPa−bの中から、3つの特徴点ペアPa−bを再選択する処理を実施する。
図6では、位置合わせ装置の構成要素である点群データ読込部11、ペア探索部12、剛体変換部15及び点群データ出力部14のそれぞれが、図7に示すような専用のハードウェア、即ち、点群データ読込回路21、ペア探索回路22、剛体変換回路25及び点群データ出力回路24で実現されるものを想定している。
ここで、点群データ読込回路21、ペア探索回路22、剛体変換回路25及び点群データ出力回路24は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、または、これらを組み合わせたものが該当する。
ただし、位置合わせ装置の構成要素が専用のハードウェアで実現されるものに限るものではなく、位置合わせ装置がソフトウェア、ファームウェア、または、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現されるものであってもよい。
位置合わせ装置がソフトウェアやファームウェアなどで実現される場合、点群データ読込部11、ペア探索部12、剛体変換部15及び点群データ出力部14の処理手順をコンピュータに実行させるための位置合わせプログラムを図3に示すメモリ31に格納し、コンピュータのプロセッサ32がメモリ31に格納されている位置合わせプログラムを実行するようにすればよい。
図8は位置合わせ装置がソフトウェアやファームウェアなどで実現される場合の剛体変換部15の剛体変換処理手順を示すフローチャートである。図8において、図5と同一符号は同一または相当部分を示している。
次に動作について説明する。
ただし、剛体変換部15以外は、上記実施の形態1と同様であるため、ここでは剛体変換部15の処理内容だけを説明する。
剛体変換部15は、図1の剛体変換部13と同様に、ペア探索部12により探索されたN個の特徴点ペアPa−bを内部のメモリ15aに格納する。
剛体変換部15は、メモリ15aに格納しているN個の特徴点ペアPa−bの中から、例えば、3つの特徴点ペアPa−bを選択する(図8のステップST11)。
剛体変換部15は、3つの特徴点ペアPa−bを選択すると、3つの特徴点ペアPa−bの良否を判定する。
3つの特徴点ペアPa−bにおける良否の判定は、3つの特徴点ペアPa−bの間の位置関係が、剛体変換に用いる行列Gを高精度に算出することが可能な関係にあるか否かを検証するものである。
剛体変換部15は、3つの特徴点ペアPa−bにおける良否の具体的な判定として、例えば、下記に示すような判定を行う。
剛体変換部15は、3つの特徴点ペアPa−bに含まれている3つの特徴点aを頂点とする多角形である三角形と、3つの特徴点ペアPa−bに含まれている3つの特徴点bを頂点とする多角形である三角形とが類似しているか否かを判定する。
剛体変換部15は、2つの三角形が類似していると判定すれば、3つの特徴点ペアPa−bが良であると判定し、2つの三角形が類似していないと判定すれば、3つの特徴点ペアPa−bが否であると判定する。
以下、剛体変換部15による2つの三角形の類似判定方法を具体的に説明する。
まず、剛体変換部15は、3つの特徴点aを頂点とする三角形と、3つの特徴点bを頂点とする三角形との対応する辺毎に、対応する辺の長さの差分を求める。
次に、剛体変換部15は、対応する辺のうち、長い方の辺の長さに対する当該差分の比率が1割以内であるか否かを判定する。
剛体変換部15は、3つの対応する辺の全てにおいて、差分の比率が1割以内であれば、2つの三角形が類似していると判定し、3つの対応する辺の中に、差分の比率が1割を超える対応する辺が1つでもあれば、2つの三角形が類似していないと判定する。
剛体変換部15は、3つの特徴点ペアPa−bが否であると判定すれば(図8のステップST21:Noの場合)、ステップST11の処理に戻り、メモリ15aに格納しているN個の特徴点ペアPa−bの中から、3つの特徴点ペアPa−bを再選択する(図8のステップST11)。
このとき、再選択する3つの特徴点ペアPa−bの組み合わせは、過去に選択されていない組み合わせである。
剛体変換部15は、3つの特徴点ペアPa−bが良であると判定すれば(図8のステップST21:Yesの場合)、ステップST12に移行する。以降の処理内容は、上記実施の形態1における図1の剛体変換部13と同様であるため説明を省略する。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、剛体変換部15が、3つの特徴点ペアPa−bの良否を判定し、その判定の結果が否であれば、ペア探索部12により探索されたN個の特徴点ペアPa−bの中から、3つの特徴点ペアPa−bを再選択するように構成したので、上記実施の形態1よりも、3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gの算出精度が向上し、さらに、3次元点群データAと3次元点群データBの位置合わせ精度を高めることができる効果を奏する。
また、実行する必要がない剛体変換処理や、一致度の算出処理を省略することができるため、上記実施の形態1よりも、計算量を削減して、処理時間を短縮することができる。
この実施の形態2では、剛体変換部15が、3つの特徴点ペアPa−bの良否を判定し、その判定の結果が否であれば、ペア探索部12により探索されたN個の特徴点ペアPa−bの中から、3つの特徴点ペアPa−bを再選択するものを示したが、剛体変換部15が、3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gの良否を判定し、その判定の結果が否であれば、ペア探索部12により探索されたN個の特徴点ペアPa−bの中から、3つの特徴点ペアPa−bを再選択するようにしてもよい。この場合も、3次元点群データAと3次元点群データBの位置合わせ精度を高めることができる。
3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gの良否は、例えば、以下のように判定する。
剛体変換部15は、図1の剛体変換部13と同様に、ソースの3次元点群データBを剛体変換すると、下記の式(12)に示すように、3つの特徴点ペアPa−bに含まれている3つの特徴点aと、3つの特徴点ペアPa−bに含まれている剛体変換後の3つの特徴点bとの距離Dを算出する。

Figure 2017208394
剛体変換部15は、算出した距離Dが予め設定された距離閾値より短ければ、3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gが良であると判定し、その距離閾値以上であれば、3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gが否であると判定する。距離閾値としては、例えば10cmなどが考えられる。
剛体変換部15は、3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gが良であると判定すれば、以降の処理内容は上記実施の形態1における剛体変換部13と同様である。
剛体変換部15は、3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gが否であると判定すれば、ステップST11の処理に戻り、メモリ15aに格納しているN個の特徴点ペアPa−bの中から、3つの特徴点ペアPa−bを再選択する。
3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gの良否は、次のように判定してもよい。
剛体変換部15は、図1の剛体変換部13と同様に、ソースの3次元点群データBを剛体変換するが、3つの特徴点aを頂点とする三角形の面積と、剛体変換後の3つの特徴点bを頂点とする三角形の面積とが異なる場合、3次元点群データBの剛体変換だけでは、3次元点群データAと3次元点群データBの位置合わせが不十分であるため、剛体変換後の3次元点群データBの拡大縮小を実施する場合がある。
そこで、剛体変換部15は、3つの特徴点ペアPa−bに含まれている3つの特徴点aを頂点とする三角形と、3つの特徴点ペアPa−bに含まれている剛体変換後の3つの特徴点bを頂点とする三角形との大きさの比率、即ち、3次元点群データBの拡大縮小率rを算出する。
3次元点群データBの拡大縮小率rは、例えば、以下の非特許文献4に記載されている方法を用いて、算出することができる。

Figure 2017208394

[非特許文献4]
Timo Zinserら著、「Point Set Registration with Integrated Scale Estimation」、Proceedings of the Eighth International Conference on Pattern Recognition and Image Processing、2005年5月18日発行、p.116〜119
剛体変換部15は、算出した拡大縮小率rが1に近ければ、即ち、算出した拡大縮小率rが、予め設定された閾値の範囲内であれば、3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gが良であると判定する。この閾値としては、例えば、0.9〜1.1などが考えられる。
剛体変換部15は、算出した拡大縮小率rが1から遠ければ、即ち、算出した拡大縮小率rが、予め設定された閾値の範囲外であれば、3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gが否であると判定する。
剛体変換部15は、3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gが良であると判定すれば、以降の処理内容は上記実施の形態1における剛体変換部13と同様である。
剛体変換部15は、3次元点群データBの剛体変換に用いる行列Gが否であると判定すれば、ステップST11の処理に戻り、メモリ15aに格納しているN個の特徴点ペアPa−bの中から、3つの特徴点ペアPa−bを再選択する。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明は、計測対象における複数の計測点の3次元座標を示す点群データ間の位置合わせを行う位置合わせ装置、位置合わせ方法及び位置合わせプログラムに適している。
1 3次元センサ、2 外部記憶装置、3 表示装置、11 点群データ読込部、12 ペア探索部、13 剛体変換部、13a メモリ、14 点群データ出力部、15 剛体変換部、15a メモリ、21 点群データ読込回路、22 ペア探索回路、23 剛体変換回路、24 点群データ出力回路、25 剛体変換回路、31 メモリ、32 プロセッサ。

Claims (13)

  1. 計測対象における複数の計測点の3次元座標を示す第1の点群データから複数の特徴点を抽出するとともに、前記計測対象における複数の計測点の3次元座標を示す第2の点群データから複数の特徴点を抽出し、前記第1の点群データから抽出した複数の特徴点と、前記第2の点群データから抽出した複数の特徴点との間で対応関係がある特徴点のペアをそれぞれ探索するペア探索部と、
    前記ペア探索部により探索された全ての特徴点のペアの中から、複数の特徴点のペアを選択して、その選択した特徴点のペアから、前記第2の点群データの剛体変換に用いる行列を算出し、前記行列を用いて、前記第2の点群データを剛体変換する剛体変換部とを備え、
    前記剛体変換部は、前記複数の特徴点のペアを選択する選択処理を繰り返し実施して、前記行列を算出する算出処理と前記第2の点群データを剛体変換する剛体変換処理とを繰り返し実施することを特徴とする位置合わせ装置。
  2. 前記剛体変換部は、前記第2の点群データを剛体変換する毎に、前記第1の点群データと剛体変換後の第2の点群データとの間の一致度を算出し、今回算出した一致度が過去に算出した全ての一致度より高ければ、位置合わせ後の第2の点群データとして、今回の剛体変換処理による剛体変換後の第2の点群データを上書き保存することを特徴とする請求項1記載の位置合わせ装置。
  3. 前記剛体変換部は、前記剛体変換処理の実施回数が第1の閾値に到達するまでの間、前記ペアの選択処理、前記行列の算出処理及び前記剛体変換処理を繰り返し実施することを特徴とする請求項2記載の位置合わせ装置。
  4. 前記剛体変換部は、前記第1の点群データと剛体変換後の第2の点群データとの間の一致度が第2の閾値より高くなるまでの間、前記ペアの選択処理、前記行列の算出処理及び前記剛体変換処理を繰り返し実施することを特徴とする請求項2記載の位置合わせ装置。
  5. 前記剛体変換部は、前記ペア探索部により探索された全ての特徴点のペアの中から、複数の特徴点のペアを選択する選択処理を繰り返し実施する際、組み合わせが異なる複数の特徴点のペアを選択することを特徴とする請求項2記載の位置合わせ装置。
  6. 前記剛体変換部は、前記ペア探索部により探索された全ての特徴点のペアの中から、複数の特徴点のペアを選択すると、前記選択した複数の特徴点のペアの良否を判定し、前記判定の結果が否であれば、前記ペア探索部により探索された全ての特徴点のペアの中から、複数の特徴点のペアを再選択することを特徴とする請求項5記載の位置合わせ装置。
  7. 前記剛体変換部は、前記選択したペアに含まれている前記第1の点群データから抽出された複数の特徴点を頂点とする多角形と、前記選択したペアに含まれている前記第2の点群データから抽出された複数の特徴点を頂点とする多角形とが類似しているか否かを判定し、前記類似の判定結果から前記選択した複数の特徴点のペアの良否を判定することを特徴とする請求項6記載の位置合わせ装置。
  8. 前記剛体変換部は、前記第2の点群データの剛体変換に用いる行列の良否を判定し、前記判定の結果が否であれば、前記ペア探索部により探索された全ての特徴点のペアの中から、複数の特徴点のペアを再選択することを特徴とする請求項5記載の位置合わせ装置。
  9. 前記剛体変換部は、前記第2の点群データの剛体変換に用いる行列を用いて、前記選択したペアに含まれている前記第2の点群データから抽出された複数の特徴点を剛体変換し、前記選択したペアに含まれている前記第1の点群データから抽出された複数の特徴点と、前記剛体変換後の複数の特徴点との距離から、前記行列の良否を判定することを特徴とする請求項8記載の位置合わせ装置。
  10. 前記剛体変換部は、前記第2の点群データの剛体変換に用いる行列を用いて、前記選択したペアに含まれている前記第2の点群データから抽出された複数の特徴点を剛体変換し、前記選択したペアに含まれている前記第1の点群データから抽出された複数の特徴点を頂点とする多角形と、前記剛体変換後の複数の特徴点を頂点とする多角形との大きさの比率から、前記行列の良否を判定することを特徴とする請求項8記載の位置合わせ装置。
  11. 前記ペア探索部は、前記第1及び第2の点群データから抽出した特徴点毎に、当該特徴点の周辺形状を表す特徴ベクトルを求め、前記第1の点群データから抽出した複数の特徴点に対応する特徴ベクトルと、前記第2の点群データから抽出した複数の特徴点に対応する特徴ベクトルとを比較することで、対応関係がある複数の特徴点のペアを探索することを特徴とする請求項1記載の位置合わせ装置。
  12. ペア探索部が、計測対象における複数の計測点の3次元座標を示す第1の点群データから複数の特徴点を抽出するとともに、前記計測対象における複数の計測点の3次元座標を示す第2の点群データから複数の特徴点を抽出し、前記第1の点群データから抽出した複数の特徴点と、前記第2の点群データから抽出した複数の特徴点との間で対応関係がある特徴点のペアをそれぞれ探索し、
    剛体変換部が、前記ペア探索部により探索された全ての特徴点のペアの中から、複数の特徴点のペアを選択して、その選択した特徴点のペアから、前記第2の点群データの剛体変換に用いる行列を算出し、前記行列を用いて、前記第2の点群データを剛体変換し、
    前記剛体変換部では、前記複数の特徴点のペアを選択する選択処理を繰り返し実施して、前記行列を算出する算出処理と前記第2の点群データを剛体変換する剛体変換処理とを繰り返し実施することを特徴とする位置合わせ方法。
  13. 計測対象における複数の計測点の3次元座標を示す第1の点群データから複数の特徴点を抽出するとともに、前記計測対象における複数の計測点の3次元座標を示す第2の点群データから複数の特徴点を抽出し、前記第1の点群データから抽出した複数の特徴点と、前記第2の点群データから抽出した複数の特徴点との間で対応関係がある特徴点のペアをそれぞれ探索するペア探索処理手順と、
    前記ペア探索処理手順により探索された全ての特徴点のペアの中から、複数の特徴点のペアを選択して、その選択した特徴点のペアから、前記第2の点群データの剛体変換に用いる行列を算出し、前記行列を用いて、前記第2の点群データを剛体変換する剛体変換処理手順とをコンピュータに実行させるための位置合わせプログラムであり、
    前記剛体変換処理手順では、前記複数の特徴点のペアを選択する選択処理を繰り返し実施して、前記行列を算出する算出処理と前記第2の点群データを剛体変換する剛体変換処理とを繰り返し実施することを特徴とする位置合わせプログラム。
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