JP2018142267A - 物体判定装置、物体判定方法、プログラム、および特徴量列のデータ構造 - Google Patents

物体判定装置、物体判定方法、プログラム、および特徴量列のデータ構造 Download PDF

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Abstract

【課題】物体判定の事前準備にかかる時間を削減する。【解決手段】比較特徴量取得部は、仮想視点に対する三次元図形データの向きを異ならせながら、仮想視点から三次元図形データを複数回投影することで得られた複数の二次元画像データそれぞれの比較特徴量を取得する。三次元図形データは、物体の形状を表す。対象画像取得部は、視点に対する対象物体の向きを異ならせながら、対象物体を視点から撮影することで得られる複数の対象画像データを取得する。対象特徴量算出部は、複数の画像データそれぞれの対象特徴量を算出する。類似度算出部は、複数の比較特徴量と複数の対象特徴量との類似度を算出する。判定部は、類似度に基づいて、対象物体と比較ベクトルに係る物体とが同一の物体であるか否かの判定を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、物体判定装置、物体判定方法、プログラム、および特徴量列のデータ構造に関する。
工場などにおいて、大量の部品の中から適切な部品をピックアップする際に、ピックアップした対象部品を適切に同定する必要がある。この手法として、手作業により物体の同定を行う手法、物体の識別情報と画像とを関連付けたデータベースに基づいて一致判定を行う手法などが挙げられる。
また、特許文献1には、三次元モデルから合成された画像を用いて、物体認識分類器のトレーニングを行う技術が開示されている。
特許第5352738号公報
しかしながら、物体の種類が膨大である場合、手作業による同定作業では時間がかかってしまう。また物体を撮影した画像をデータベースに登録しておく場合、大量の物体の画像を登録する必要があるため、データベースの作成に時間がかかってしまう。また特許文献1のように機械学習技術を用いる場合、機械学習のトレーニングに時間がかかってしまう。
本発明の目的は、物体判定の事前準備にかかる時間を削減することができる物体判定装置、物体判定方法、プログラム、および特徴量列のデータ構造を提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、物体判定装置は、物体の形状を表す三次元図形データを任意の方向から投影するときの原点を示す仮想視点に対する、物体の形状を表す三次元図形データの向きを異ならせながら、前記仮想視点から前記三次元図形データを複数回投影することで得られた複数の二次元画像データそれぞれの特徴量である比較特徴量を取得する比較特徴量取得部と、視点に対する、判定対象となる対象物体の向きを異ならせながら、前記対象物体を前記視点から撮影することで得られる複数の対象画像データを取得する対象画像取得部と、前記複数の画像データそれぞれの特徴量である対象特徴量を算出する対象特徴量算出部と、前記複数の比較特徴量と前記複数の対象特徴量との類似度を算出する類似度算出部と、前記類似度に基づいて、前記対象物体と前記比較特徴量に係る前記物体とが同一の物体であるか否かの判定を行う判定部とを備える。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様に係る物体判定装置は、前記比較特徴量取得部は、前記比較特徴量を前記三次元図形データの基準方向と前記仮想視点の視線方向とがなす角度の昇順または降順に並べた比較特徴量列を取得し、前記対象特徴量算出部は、前記対象特徴量を前記対象画像データの時系列に並べた対象特徴量列を生成し、前記類似度算出部は、前記比較特徴量列と前記対象特徴量列の類似度を算出するものであってよい。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様に係る物体判定装置は、前記類似度算出部は、前記比較特徴量列と前記対象特徴量列のマッチングを行うことで前記類似度を算出するものであってよい。
本発明の第4の態様によれば、第2または第3の態様に係る物体判定装置は、前記比較特徴量取得部は、前記比較特徴量を前記三次元図形データの回転軸回りの角度の昇順または降順に並べた比較特徴量列を、前記回転軸の角度ごとに取得し、前記類似度算出部は、前記回転軸の角度ごとに、前記比較特徴量列と前記対象特徴量列の類似度を算出するものであってよい。
本発明の第5の態様によれば、第1から第4の何れかの態様に係る物体判定装置は、前記比較特徴量取得部は、物体ごとに前記比較特徴量を取得し、前記類似度算出部は、前記物体ごとに、前記複数の比較特徴量と前記複数の対象特徴量の類似度を算出し、前記判定部は、前記対象物体と最も高い前記類似度に係る前記物体とが同一の物体であると判定するものであってよい。
本発明の第6の態様によれば、物体判定方法は、物体の形状を表す三次元図形データを任意の方向から投影するときの原点を示す仮想視点に対する、物体の形状を表す三次元図形データの向きを異ならせながら、前記仮想視点から前記三次元図形データを複数回投影することで得られた複数の二次元画像データそれぞれの特徴量である比較特徴量を取得することと、視点に対する、判定対象となる対象物体の向きを異ならせながら、前記対象物体を前記視点から撮影することで得られる複数の対象画像データを取得することと、前記複数の画像データそれぞれの特徴量である対象特徴量を算出することと、前記複数の比較特徴量と前記複数の対象特徴量との類似度を算出することと、前記類似度に基づいて、前記対象物体と前記比較特徴量に係る前記物体とが同一の物体であるか否かの判定を行うこととを含む。
本発明の第7の態様によれば、プログラムは、コンピュータに、物体の形状を表す三次元図形データを任意の方向から投影するときの原点を示す仮想視点に対する、物体の形状を表す三次元図形データの向きを異ならせながら、前記仮想視点から前記三次元図形データを複数回投影することで得られた複数の二次元画像データそれぞれの特徴量である比較特徴量を取得することと、視点に対する、判定対象となる対象物体の向きを異ならせながら、前記対象物体を前記視点から撮影することで得られる複数の対象画像データを取得することと、前記複数の画像データそれぞれの特徴量である対象特徴量を算出することと、前記複数の比較特徴量と前記複数の対象特徴量との類似度を算出することと、前記類似度に基づいて、前記対象物体と前記比較特徴量に係る前記物体とが同一の物体であるか否かの判定を行うこととを実行させる。
本発明の第8の態様によれば、特徴量列のデータ構造は、物体の同定に用いられる特徴量列のデータ構造であって、前記物体の基準方向と視点の視線方向とがなす角度の昇順または降順に、前記角度で前記視点から前記物体を投影した複数の二次元画像に係る特徴量を格納する。
上記態様のうち少なくとも1つの態様によれば、対象物体の同定に用いる比較特徴量は、三次元図形データの投影により生成される二次元画像データの特徴量である。つまり、比較特徴量の算出にあたって、物体の設計等に用いられるCADデータを用いることができるため、実際の物体の撮像データを用いる必要がない。これにより、上記少なくとも1つの態様によれば、物体判定の事前準備に要する時間を削減することができる。
第1の実施形態に係る物体判定システムの構成を示す概略ブロック図である。 第1の実施形態に係るレンダリング部による二次元画像データ列の生成方法を示す模式図である。 第1の実施形態に係る物体判定装置による物体登録処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る比較特徴量記憶部が記憶する情報の例を示す図である。 第1の実施形態に係る物体判定装置による物体判定処理を示すフローチャートである。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
〈第1の実施形態〉
図1は、第1の実施形態に係る物体判定システムの構成を示す概略ブロック図である。
物体判定システム100は、撮影装置10、物体判定装置20、表示装置30を備える。物体判定装置20は、撮影装置10が撮影した画像データに写る物体が、既知の複数の物体のいずれに合致するかを判定し、その判定結果を表示装置30に出力する。以下、ある物体が既知の複数の物体のいずれに合致するかを判定することを、「同定」ともいう。また、撮影装置10が撮影した画像データを対象画像データという。
物体判定装置20は、データ入力部201、レンダリング部202、比較特徴量算出部203、比較特徴量記憶部204、比較特徴量取得部205、対象画像取得部206、対象特徴量算出部207、類似度算出部208、判定部209、出力部210を備える。
データ入力部201は、物体の形状を表す三次元図形データの入力を受け付ける。
レンダリング部202は、データ入力部201に入力された三次元図形データを、その向きを異ならせながら仮想視点から複数回投影することで、複数の二次元画像データを生成する。仮想視点とは、三次元図形データを任意の方向から投影するときの原点のことをいう。このとき、レンダリング部202は、仮想視点に対する三次元図形データの回転軸回りの角度を異ならせながら、仮想視点から三次元図形データを複数回投影することで、複数の二次元画像データからなる二次元画像データ列を生成する。三次元図形データの角度とは、三次元図形データの基準方向と仮想視点の視線方向とがなす角度である。図2は、第1の実施形態に係るレンダリング部による二次元画像データ列の生成方法を示す模式図である。図2に示すように、レンダリング部202は、三次元図形データGの姿勢を固定して仮想視点Vを三次元図形データGを中心とする回転軸回りに公転させる。つまり、レンダリング部202は、三次元図形データGの基準方向BDを固定させたまま、仮想視点Vの視線方向をSD1、SD2、SD3へと順次変更する。これにより、レンダリング部202は、仮想視点Vに対する三次元図形データGの回転軸回りの角度をθ1、θ2、θ3と異ならせながら、仮想視点Vから三次元図形データGを複数回投影することができる。
さらに、レンダリング部202は、回転軸の角度を異ならせて、複数の二次元画像データ列を生成する。なお、回転軸は、仮想視点の視線方向に交差する。
なお、三次元図形データの姿勢を固定して仮想視点を三次元図形データを中心とする回転軸回りに公転させることで二次元画像データ列を生成することと、仮想視点の姿勢を固定して三次元図形データを自転させることで二次元画像データ列を生成することとは、等価である。
比較特徴量算出部203は、レンダリング部202が生成した二次元画像データ列を構成する各二次元画像データから特徴量を算出する。以下、二次元画像データから算出された特徴量を、比較特徴量という。比較特徴量算出部203は、回転軸の角度ごとに、比較特徴量を回転軸回りの角度の昇順に並べた比較特徴量列を生成する。つまり、比較特徴量列は、三次元図形データの角度の昇順に、その角度で仮想視点から三次元図形データを投影した複数の二次元画像に係る特徴量を格納するデータ構造を有する。なお、他の実施形態においては、比較特徴量列は、三次元図形データの角度の降順に特徴量を格納するデータ構造を有するものであってもよい。
比較特徴量記憶部204は、物体ごとに、比較特徴量算出部203が生成した回転軸の角度ごとの比較特徴量列を記憶する。つまり、比較特徴量記憶部204は、物体を識別する識別情報と、回転軸の角度とに関連付けて、比較特徴量列を記憶する。
比較特徴量取得部205は、対象物体を同定するときに、比較特徴量記憶部204から物体ごとに比較特徴量列を取得する。
対象画像取得部206は、撮影装置10から同一の対象物体が写る複数の対象画像データを取得する。このとき、利用者は、撮影装置10の視点に対する対象物体の角度を一方向に回転させることで、撮影装置10に複数の対象画像データを生成させる。これにより、対象画像取得部206は、対象物体の角度が単調変化する複数の対象画像データからなる対象画像データ列を生成することができる。対象画像データ列は、動画像データであってもよい。
なお、対象物体の姿勢を固定して撮影装置10を対象物体を中心に公転させることで対象画像データ列を生成することと、撮影装置10を固定して対象物体を自転させることで対象画像データ列を生成することとは、等価である。
対象特徴量算出部207は、対象画像取得部206が取得した対象画像データ列を構成する各対象画像データから特徴量を算出する。以下、対象画像データから算出された特徴量を、対象特徴量という。対象特徴量算出部207は、対象特徴量を対象画像データの順に並べた対象特徴量列を生成する。つまり、対象特徴量列は、対象物体の角度の昇順に、その角度で撮影装置10から対象物体を撮影した複数の対象画像データに係る特徴量を格納するデータ構造を有する。なお、他の実施形態においては、対象特徴量列は、対象物体の角度の降順に特徴量を格納するデータ構造を有するものであってもよい。
類似度算出部208は、弾性マッチングにより比較特徴量列と対象特徴量列の類似度を算出する。例えば、類似度算出部208は、DP(Dynamic Planning)マッチング、隠れマルコフモデル、およびその他の弾性マッチング法を用いて特徴量列間の類似度を算出する。
判定部209は、対象物体と、類似度算出部208が算出した最も高い類似度に係る物体とが同一の物体であると判定する。
出力部210は、判定部209による判定結果を表示装置30に出力する。
図3は、第1の実施形態に係る物体判定装置による物体登録処理を示すフローチャートである。
物体判定装置20は、物体を同定するために、予め既知の物体に係る情報を記憶しておく必要がある。物体判定装置20は、利用者の操作に従って、既知の物体に係る情報を登録する物体登録処理を実行する。
利用者は、物体判定装置20に、既知の物体の形状を表す三次元形状データを入力する。三次元形状データは、例えば三次元CAD(Computer Aided Design)ソフトウェアにより作成される。物体判定装置20のデータ入力部201は、利用者から三次元形状データの入力を受け付ける(ステップS1)。次に、レンダリング部202は、仮想空間上に三次元形状データを配置し、三次元形状データの全体が写る位置に仮想視点を配置する(ステップS2)。仮想視点は、三次元形状データのレンダリングに用いられる視点である。レンダリング部202は、三次元形状データの重心を通り、かつ仮想視点の視線方向に交差する回転軸を設定する(ステップS3)。
次に、レンダリング部202は、仮想視点から三次元形状データを投影することで、物体の形状を表す二次元形状データを生成する(ステップS4)。次に、比較特徴量算出部203は、生成した二次元形状データの特徴量(比較特徴量)を算出する(ステップS5)。本実施形態では、特徴量はベクトルとして算出される。特徴量の例としては、SIFT(Scale Invariant Feature Transform)、SURF(Speeded Up Robust Features)、HOG(Histograms of Oriented Gradients)、Shapeletなどが挙げられる。
次に、比較特徴量算出部203は、三次元形状データが初期位置から1回転したか否かを判定する(ステップS6)。三次元形状データが初期位置から1回転していない場合(ステップS6:NO)、レンダリング部202は、三次元形状データを回転軸回りに所定回転角(例えば、45度)だけ回転させる(ステップS7)。なお、当該回転角は、1周の角度(360度または2πラジアン)を自然数で除算して得られる角度を用いることが好ましい。レンダリング部202が三次元形状データを所定回転角だけ回転させると、物体判定装置20は、ステップS4に処理を戻し、回転後の二次元形状データを生成する。これを繰り返すことで、物体判定装置20は、既知の物体の特徴量を三次元図形データの角度の昇順に並べた比較特徴量列を生成することができる。
他方、三次元形状データが初期位置から1回転した場合(ステップS6:YES)、比較特徴量算出部203は、三次元形状データの識別情報と、回転軸の角度とに関連付けて、比較特徴量列を比較特徴量記憶部に記録する(ステップS8)。次に、比較特徴量算出部203は、回転軸が仮想視点の視線方向に伸びる軸回りに初期位置から1回転したか否かを判定する(ステップS9)。回転軸が初期位置から1回転していない場合(ステップS9:NO)、レンダリング部202は、回転軸を仮想視点の視線方向に伸びる軸回りに所定回転角(例えば、45度)だけ回転させる(ステップS10)。なお、当該回転角は、1周の角度を自然数で除算して得られる角度を用いることが好ましい。レンダリング部202が回転軸を所定回転角だけ回転させると、物体判定装置20は、ステップS4に処理を戻し、回転軸の回転後の比較特徴量列を生成する。これを繰り返すことで、物体判定装置20は、回転軸の角度ごとの比較特徴量列を、比較特徴量記憶部204に記録することができる。
図4は、第1の実施形態に係る比較特徴量記憶部が記憶する情報の例を示す図である。
上記物体登録処理により、物体判定装置20の比較特徴量記憶部204には、図4に示すように、物体の識別情報である物体IDごとに、かつ回転軸の角度ごとに、比較特徴量列が記録される。なお、図4に示す例では、比較特徴量列を構成する各回転角の比較特徴量を二次元画像データで模式的に表しているが、実際には比較特徴量として数値を要素とするベクトルが格納される。
図5は、第1の実施形態に係る物体判定装置による物体判定処理を示すフローチャートである。
上記物体登録処理により、複数の物体に係る比較特徴量列が比較特徴量記憶部204に記録されると、物体判定装置20は、物体判定処理の実行が可能になる。
利用者は、撮影装置10を用いて同定の対象となる対象物体を撮影する。このとき、撮影装置10は、対象物体の向きを異ならせながら所定周期に係るタイミングで連続的に画像を撮像し、複数の画像データ(対象画像データ)を生成する。またこのとき、利用者は、撮影装置10の視野内において対象物体を一方向に回転させる。これにより、撮影装置10は、対象物体が写り、かつ対象物体の回転角度が単調増加する対象画像データ列を生成することができる。このとき、表示装置30は、利用者に対象物体を一定速度で一方向に回転させることを指示する情報を表示してもよい。
物体判定装置20の対象画像取得部206は、撮影装置10から対象画像データ列を取得する(ステップS101)。次に、対象特徴量算出部207は、対象画像データ列を構成する各対象画像データから特徴量(対象特徴量)を算出する(ステップS102)。対象特徴量の算出方法は、比較特徴量算出部203による比較特徴量の算出方法と同じである。なお、対象特徴量算出部207は、対象画像データから背景部分を除去するなどの前処理を行ってから対象特徴量を算出してもよい。
次に、比較特徴量取得部205は、比較特徴量記憶部204が記憶する比較特徴量列を1つずつ取得し(ステップS103)、類似度算出部208は、各比較特徴量列について、弾性マッチングにより対象特徴量列との類似度を算出する(ステップS104)。つまり、類似度算出部208は比較特徴量列と対象特徴量列の並び順を変えずに、比較特徴量と対象特徴量との比較を行う。
類似度算出部208がすべての比較特徴量列について、対象特徴量列との類似度を算出すると、判定部209は、最も高い類似度に係る比較特徴量列を特定する(ステップS105)。そして、判定部209は、対象物体が、特定した比較特徴量列に関連付けられた物体IDに係る物体であると判定する(ステップS106)。つまり、判定部209は、対象物体を同定する。出力部210は、判定部209による判定結果(同定された物体IDなど)を表示装置30に出力する(ステップS107)。
これにより、表示装置30は、撮影装置10によって撮影された対象物体の物体IDを表示する。
このように、第1の実施形態によれば、物体判定装置20は、既知の物体の形状を表す三次元形状データを複数の角度からレンダリングし、その特徴量を算出することで、物体判定の事前準備を行う。つまり、第1の実施形態によれば、既知の物体を1つ1つ撮影する必要がないため、物体判定の事前準備にかかる時間を削減することができる。また、CADなどにより生成された三次元形状データは、撮影により得られる画像データと比較して陰影が複雑でないため、画質の低下を抑えつつ圧縮等による低容量化を図ることが容易である。
また、第1の実施形態によれば、物体判定装置20は、既知の物体を異なる角度から投影した複数の二次元形状データに基づいて物体の同定を行う。これにより、物体判定装置20は、複数の角度から見た形状に基づいて物体の判定を行うため、対象物体をある角度から見たときに異なる物体と類似する場合に、誤判定する可能性を低減することができる。
また、第1の実施形態によれば、物体判定装置20は、特徴量を回転軸に対する角度の昇順または降順に並べた特徴量列どうしの類似度に基づいて物体の判定を行う。
以下に、本構成の作用について説明する。ある角度から見た既知の物体に係る比較画像特徴量と、他の角度から見た対象物体に係る対象画像特徴量とがたまたま類似する場合、当該比較画像特徴量と当該対象画像特徴量の類似度は高くなる。特徴量列の並び順に関わりなく単に画像特徴量どうしの類似度を算出する場合、既知の物体と対象物体との正しい組み合わせのみならず、上記組み合わせに係る類似度も、高く算出される可能性がある。一方で、上述した特徴量列どうしの類似度を算出することで、比較画像特徴量と対象画像特徴量とがたまたま類似する角度から、既知の物体および対象物体をさらに回転させたときの類似度が、特徴量列どうしの類似度に反映される。したがって、ある角度から見た既知の物体に係る比較画像特徴量と、他の角度から見た対象物体に係る対象画像特徴量とがたまたま類似する場合に、当該比較画像特徴量と当該対象画像特徴量の類似度が高くなることを防ぐことができる。
また、第1の実施形態によれば、物体判定装置20は、比較特徴量列と対象特徴量列との弾性マッチングを行うことで類似度を算出する。これにより、比較特徴量列に係る回転角度の幅と対象特徴量列に係る回転角度の幅が異なる場合にも、適切に類似度を算出することができる。例えば、第1の実施形態に係る物体判定装置20は、三次元形状データを45度ずつ回転させて生成された比較特徴量列と、対象物体が30度回転するたびに撮像された画像データ列(または回転角度の幅が毎回変動する画像データ列)から生成された対象特徴量列との類似度を、適切に算出することができる。
なお、他の実施形態においては、物体判定装置20は、弾性マッチングによらずに類似度を算出してもよい。例えば、物体判定装置20は、比較特徴量列を構成する比較特徴量と対象特徴量列を構成する対象特徴量とを並べ替えずに一対一に比較することで、特徴量列どうしの類似度を算出してもよい。この場合、比較特徴量列に係る回転角度の幅と対象特徴量列に係る回転角度の幅を揃えることが好ましい。例えば、物体判定装置20の比較特徴量算出部203および対象特徴量算出部207が、隣り合う特徴量どうしの類似度が一定の基準値より低くなるように特徴量列を生成することで、特徴量列どうしの並び順を揃えることができる。例えば、比較特徴量算出部203または対象特徴量算出部207は、ある物体ついて、第1の角度(例えば0度)に係る特徴量と第2の角度(例えば22.5度)に係る特徴量との類似度を比較し、類似度が基準値より高い場合には第2の角度に係る特徴量を特徴量列に含めず、さらに回転角を増加させる。他方、第1の角度に係る特徴量と第2の角度に係る特徴量との類似度が基準値より低い場合には第2の角度に係る特徴量を特徴量列に追加する。上記手順を物体が1周回転するまで実行することで、特徴量列を生成することで、比較特徴量列と対象特徴量列との回転角度の幅を揃えることができる。
また、第1の実施形態によれば、物体判定装置20は、対象特徴量列と、回転軸の角度ごとに異なる比較特徴量列との類似度を算出する。つまり、物体判定装置20は、角度の異なる回転軸のそれぞれについて比較特徴量列を記憶する。これにより、物体判定装置20は、利用者がどのような角度で対象物体を回転させたとしても、これに相当する比較特徴量列を特定することができる。
なお、他の実施形態においてはこれに限られず、物体判定装置20は、一の回転軸に係る比較特徴量列と対象特徴量列の比較により、既知の物体と対象物体とが一致するかを判定してもよい。この場合、利用者は、対象物体を予め定められた回転方向に回転させる。
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、物体判定装置20は、対象物体の物体IDを特定する、すなわち対象物体の同定をするが、これに限られない。他の実施形態に係る物体判定装置20は、対象物体が一の目的物体であるか否かを判定するものであってよい。例えば、ある工場において、製品の組み立てにある目的部品を用いる必要がある場合に、物体判定装置20は撮影された対象物体が目的部品と一致するか否かを判定してもよい。この場合、ステップS103において、比較特徴量取得部205は、目的部品に係る比較特徴量列のみを取得し、類似度算出部208は、当該比較特徴量列について対象特徴量列との類似度を算出すればよい。
図6は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ90は、CPU91、主記憶装置92、補助記憶装置93、インタフェース94を備える。
上述の物体判定装置20は、コンピュータ90に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置93に記憶されている。CPU91は、プログラムを補助記憶装置93から読み出して主記憶装置92に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU91は、プログラムに従って、上述した各比較特徴量記憶部204に対応する記憶領域を主記憶装置92または補助記憶装置93に確保する。
補助記憶装置93の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。補助記憶装置93は、コンピュータ90のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース94または通信回線を介してコンピュータ90に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ90に配信される場合、配信を受けたコンピュータ90が当該プログラムを主記憶装置92に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、補助記憶装置93は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置93に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
100 物体判定システム
10 撮影装置
20 物体判定装置
30 表示装置
201 データ入力部
202 レンダリング部
203 比較特徴量算出部
204 比較特徴量記憶部
205 比較特徴量取得部
206 対象画像取得部
207 対象特徴量算出部
208 類似度算出部
209 判定部
210 出力部

Claims (8)

  1. 物体の形状を表す三次元図形データを任意の方向から投影するときの原点を示す仮想視点に対する、物体の形状を表す三次元図形データの向きを異ならせながら、前記仮想視点から前記三次元図形データを複数回投影することで得られた複数の二次元画像データそれぞれの特徴量である比較特徴量を取得する比較特徴量取得部と、
    視点に対する、判定対象となる対象物体の向きを異ならせながら、前記対象物体を前記視点から撮影することで得られる複数の対象画像データを取得する対象画像取得部と、
    前記複数の画像データそれぞれの特徴量である対象特徴量を算出する対象特徴量算出部と、
    前記複数の比較特徴量と前記複数の対象特徴量との類似度を算出する類似度算出部と、
    前記類似度に基づいて、前記対象物体と前記比較特徴量に係る前記物体とが同一の物体であるか否かの判定を行う判定部と
    を備える物体判定装置。
  2. 前記比較特徴量取得部は、前記比較特徴量を前記三次元図形データの基準方向と前記仮想視点の視線方向とがなす角度の昇順または降順に並べた比較特徴量列を取得し、
    前記対象特徴量算出部は、前記対象特徴量を前記対象画像データの時系列に並べた対象特徴量列を生成し、
    前記類似度算出部は、前記比較特徴量列と前記対象特徴量列の類似度を算出する
    請求項1に記載の物体判定装置。
  3. 前記類似度算出部は、前記比較特徴量列と前記対象特徴量列のマッチングを行うことで前記類似度を算出する
    請求項2に記載の物体判定装置。
  4. 前記比較特徴量取得部は、前記比較特徴量を前記三次元図形データの回転軸回りの角度の昇順または降順に並べた比較特徴量列を、前記回転軸の角度ごとに取得し、
    前記類似度算出部は、前記回転軸の角度ごとに、前記比較特徴量列と前記対象特徴量列の類似度を算出する
    請求項2または請求項3に記載の物体判定装置。
  5. 前記比較特徴量取得部は、物体ごとに前記比較特徴量を取得し、
    前記類似度算出部は、前記物体ごとに、前記複数の比較特徴量と前記複数の対象特徴量の類似度を算出し、
    前記判定部は、前記対象物体と最も高い前記類似度に係る前記物体とが同一の物体であると判定する
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の物体判定装置。
  6. 物体の形状を表す三次元図形データを任意の方向から投影するときの原点を示す仮想視点に対する、物体の形状を表す三次元図形データの向きを異ならせながら、前記仮想視点から前記三次元図形データを複数回投影することで得られた複数の二次元画像データそれぞれの特徴量である比較特徴量を取得することと、
    視点に対する、判定対象となる対象物体の向きを異ならせながら、前記対象物体を前記視点から撮影することで得られる複数の対象画像データを取得することと、
    前記複数の画像データそれぞれの特徴量である対象特徴量を算出することと、
    前記複数の比較特徴量と前記複数の対象特徴量との類似度を算出することと、
    前記類似度に基づいて、前記対象物体と前記比較特徴量に係る前記物体とが同一の物体であるか否かの判定を行うことと
    を含む物体判定方法。
  7. コンピュータに、
    物体の形状を表す三次元図形データを任意の方向から投影するときの原点を示す仮想視点に対する、物体の形状を表す三次元図形データの向きを異ならせながら、前記仮想視点から前記三次元図形データを複数回投影することで得られた複数の二次元画像データそれぞれの特徴量である比較特徴量を取得することと、
    視点に対する、判定対象となる対象物体の向きを異ならせながら、前記対象物体を前記視点から撮影することで得られる複数の対象画像データを取得することと、
    前記複数の画像データそれぞれの特徴量である対象特徴量を算出することと、
    前記複数の比較特徴量と前記複数の対象特徴量との類似度を算出することと、
    前記類似度に基づいて、前記対象物体と前記比較特徴量に係る前記物体とが同一の物体であるか否かの判定を行うことと
    を実行させるためのプログラム。
  8. 物体の同定に用いられる特徴量列のデータ構造であって、
    前記物体の基準方向と視点の視線方向とがなす角度の昇順または降順に、前記角度で前記視点から前記物体を投影した複数の二次元画像に係る特徴量を格納する
    特徴量列のデータ構造。
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