JPWO2017175579A1 - 合焦制御装置、レンズ装置、撮像装置、合焦制御方法、合焦制御プログラム - Google Patents

合焦制御装置、レンズ装置、撮像装置、合焦制御方法、合焦制御プログラム Download PDF

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Abstract

被写体に適した位相差算出を行って合焦制御の精度を向上させることができる合焦制御装置、レンズ装置、撮像装置、合焦制御方法、及び、合焦制御プログラムを提供する。システム制御部11は、垂直加算して得られた第一の信号群と第二の信号群との相関演算を行う加算相関演算部11Aと、垂直加算前の検出信号群の相関演算を行う非加算相関演算部11Bと、加算相関演算部11Aによる相関演算の第一の結果情報と非加算相関演算部11Bによる相関演算の第二の結果情報との一致度を算出し、一致度に基づいて第一の結果情報と前記第二の結果情報のいずれかを選択する選択部11Cと、選択部11Cにより選択された結果情報に基づいてフォーカスレンズを駆動するレンズ駆動部11Eと、を備える。

Description

本発明は、合焦制御装置、レンズ装置、撮像装置、合焦制御方法、合焦制御プログラムに関する。
CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子の高解像度化に伴い、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、又は、スマートフォンを含む携帯電話機等の撮影機能を有する情報機器の需要が急増している。なお、以上のような撮像機能を有する情報機器を撮像装置と称する。
これら撮像装置では、主要な被写体に焦点を合わせる合焦制御方法として、位相差AF(Auto Forcus)方式(特許文献1、2参照)が採用されている。
特許文献1、2には、位相差検出用画素のペアを複数有し、水平方向に並ぶ複数のペアからなるペア行が垂直方向に複数配列された撮像素子を有する撮像装置が記載されている。
特許文献1に記載の撮像装置は、複数のペア行の位相差検出用画素の検出信号を加算して得られる信号に基づいて位相差を算出し、この位相差に基づいてデフォーカス量を算出する方法と、ペア行毎に算出した位相差を平均して算出した平均位相差を用いてデフォーカス量を算出する方法とを、被写体輝度に基づいて選択的に実行している。
特許文献2に記載の撮像装置は、撮像素子の受光面を垂直方向に複数のブロックに分割し、各ブロック内にある複数のペア行の検出信号を加算して得られる信号に基づいて相関演算を行い、ブロック毎の相関演算の結果に基づいてデフォーカス量を算出している。
日本国特開2010−152161号公報 WO2012−73727号公報
特許文献1,2に記載されているように、複数の位相差検出用画素の検出信号を加算し、加算後の検出信号を用いて位相差を算出することでノイズを低減して位相差を高精度に算出することができる。
しかし、焦点を合わせようとしている被写体によっては、検出信号を加算することでコントラストが低下し、位相差の検出精度が低下する場合がある。例えば、斜め線又は細かい模様等の被写体では、検出信号を加算することで位相差の検出精度が低下する可能性がある。
特許文献1に記載の撮像装置は、検出信号を加算してから位相差を求める方法と、検出信号を加算せずに位相差を求め、複数の位相差の平均を求める方法とを、被写体の輝度によって選択している。しかし、被写体の輝度では、上述したような、斜め線又は細かい模様等の被写体を区別することはできない。このため、位相差の算出精度を十分に向上させることができない。
特許文献2に記載の撮像装置は、検出信号を加算することが前提であるため、被写体に応じて柔軟に位相差の算出方法を変えることはできない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、被写体に適した位相差算出を行って合焦制御の精度を向上させることができる合焦制御装置、レンズ装置、撮像装置、合焦制御方法、及び、合焦制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の合焦制御装置は、フォーカスレンズを含む撮像光学系の瞳領域の一方向に並ぶ異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第一の信号検出部及び上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第二の信号検出部のペアを有し、上記一方向に配列された複数の上記ペアにより構成されるペア行が、上記一方向と直交する直交方向に複数配列されたセンサと、複数の上記ペア行に含まれる上記一方向における位置が同じ上記第一の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第一の信号群と、上記複数のペア行に含まれる上記一方向における位置が同じ上記第二の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第二の信号群との相関演算を行う加算相関演算部と、上記複数のペア行毎に、上記ペア行に含まれる上記第一の信号検出部により検出された検出信号群と上記ペア行に含まれる上記第二の信号検出部により検出された検出信号群との相関演算を行う非加算相関演算部と、上記加算相関演算部による相関演算の第一の結果情報と上記非加算相関演算部による相関演算の第二の結果情報との一致度を算出し、上記一致度に基づいて上記第一の結果情報と上記第二の結果情報のいずれかを選択する選択部と、上記選択部により選択された結果情報に基づいて上記フォーカスレンズを駆動するレンズ駆動部と、を備えるものである。
本発明のレンズ装置は、上記合焦制御装置と、上記撮像光学系と、を備えるものである。
本発明の撮像装置は、フォーカスレンズを含む撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、上記合焦制御装置と、を備えるものである。
本発明の合焦制御方法は、フォーカスレンズを含む撮像光学系の瞳領域の一方向に並ぶ異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第一の信号検出部及び上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第二の信号検出部のペアを有し、上記一方向に配列された複数の上記ペアにより構成されるペア行が、上記一方向と直交する直交方向に複数配列されたセンサを用いて上記フォーカスレンズの位置を制御する合焦制御方法であって、複数の上記ペア行に含まれる上記一方向における位置が同じ上記第一の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第一の信号群と、上記複数のペア行に含まれる上記一方向における位置が同じ上記第二の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第二の信号群との相関演算を行う加算相関演算ステップと、上記複数のペア行毎に、上記ペア行に含まれる上記第一の信号検出部により検出された検出信号群と上記ペア行に含まれる上記第二の信号検出部により検出された検出信号群との相関演算を行う非加算相関演算ステップと、上記加算相関演算ステップによる相関演算の第一の結果情報と上記非加算相関演算ステップによる相関演算の第二の結果情報との一致度を算出し、上記一致度に基づいて上記第一の結果情報と上記第二の結果情報のいずれかを選択する選択ステップと、上記選択ステップにより選択された結果情報に基づいて上記フォーカスレンズを駆動するレンズ駆動ステップと、を備えるものである。
本発明の合焦制御プログラムは、フォーカスレンズを含む撮像光学系の瞳領域の一方向に並ぶ異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第一の信号検出部及び上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第二の信号検出部のペアを有し、上記一方向に配列された複数の上記ペアにより構成されるペア行が、上記一方向と直交する直交方向に複数配列されたセンサを用いて上記フォーカスレンズの位置を制御する合焦制御方法であって、複数の上記ペア行に含まれる上記一方向における位置が同じ上記第一の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第一の信号群と、上記複数のペア行に含まれる上記一方向における位置が同じ上記第二の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第二の信号群との相関演算を行う加算相関演算ステップと、上記複数のペア行毎に、上記ペア行に含まれる上記第一の信号検出部により検出された検出信号群と上記ペア行に含まれる上記第二の信号検出部により検出された検出信号群との相関演算を行う非加算相関演算ステップと、上記加算相関演算ステップによる相関演算の第一の結果情報と上記非加算相関演算ステップによる相関演算の第二の結果情報との一致度を算出し、上記一致度に基づいて上記第一の結果情報と上記第二の結果情報のいずれかを選択する選択ステップと、上記選択ステップにより選択された結果情報に基づいて上記フォーカスレンズを駆動するレンズ駆動ステップと、をコンピュータに実行させるためのものである。
本発明によれば、被写体に適した位相差算出を行って合焦制御の精度を向上させることができる合焦制御装置、レンズ装置、撮像装置、合焦制御方法、及び、合焦制御プログラムを提供することができる。
本発明の撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラの概略構成を示す図である。 図1に示すデジタルカメラに搭載される撮像素子5の構成を示す平面模式図である。 図2に示す1つのAFエリア53の部分拡大図である。 図3に示す任意のペア行を構成する位相差検出用画素を示した図である。 位相差検出用画素52Aの断面構成を示す図である。 撮像素子5に含まれる全ての画素を撮像用画素51とし、各撮像用画素51を2つに分割した構成を示す図である。 図1に示すシステム制御部11の機能ブロック図である。 相関値S(d)で示されるグラフ(相関カーブCS1)及び相関値S(d)で示されるグラフ(相関カーブCS2)の一例を示す図である。 相関値S(d)で示されるグラフ(相関カーブCS1)及び相関値S(d)で示されるグラフ(相関カーブCS2)の一例を示す図である。 図1に示すデジタルカメラの合焦制御動作を説明するためのフローチャートである。 図7に示すシステム制御部11の機能ブロックの変形例を示す図である。 相関値S(d)で示されるグラフ(相関カーブCS1)の一例を示す図である。 図1に示すデジタルカメラの合焦制御動作の第一の変形例を説明するためのフローチャートである。 図1に示すデジタルカメラの合焦制御動作の第二の変形例を説明するためのフローチャートである。 本発明の撮像装置の一実施形態である撮像システムの概略構成を示す図である。 本発明の撮影装置の一実施形態であるスマートフォン200の外観を示すものである。 図16に示すスマートフォン200の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラの概略構成を示す図である。
図1に示すデジタルカメラは、撮像レンズ1と、絞り2と、レンズ制御部4と、レンズ駆動部8と、絞り駆動部9と、を有するレンズ装置40を備える。本実施形態において、レンズ装置40は、デジタルカメラ本体に着脱可能であってもよいし、デジタルカメラ本体に固定されたものであってもよい。
撮像レンズ1と絞り2は撮像光学系を構成し、撮像光学系はフォーカスレンズを少なくとも含む。このフォーカスレンズは、撮像光学系の焦点位置を調節するためのレンズであり、単一のレンズ又は複数のレンズで構成される。フォーカスレンズが撮像光学系の光軸方向に移動することで焦点位置の調節が行われる。
レンズ装置40のレンズ制御部4は、デジタルカメラ本体のシステム制御部11と有線又は無線によって通信可能に構成される。レンズ制御部4は、システム制御部11からの指令にしたがい、レンズ駆動部8を介して撮像レンズ1に含まれるフォーカスレンズを駆動したり、絞り駆動部9を介して絞り2を駆動したりする。
デジタルカメラ本体は、撮像光学系を通して被写体を撮像するCCDイメージセンサ又はCMOSイメージセンサ等の撮像素子5と、撮像素子5の出力に接続された相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部6と、アナログ信号処理部6から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換回路7と、システム制御部11と、操作部14と、を備える。アナログ信号処理部6及びアナログデジタル変換回路7は、システム制御部11によって制御される。
デジタルカメラの電気制御系全体を統括制御するシステム制御部11は、撮像素子駆動部10を介して撮像素子5を駆動し、レンズ装置40を通して撮像した被写体像を撮像画像信号として出力させる。システム制御部11には、操作部14を通してユーザからの指示信号が入力される。
システム制御部11は、プロセッサと、RAM(Ramdom Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のメモリとにより構成される。システム制御部11は、内蔵ROMに格納された合焦制御プログラムを含むプログラムを実行することで、後述する各機能を実現する。システム制御部11は合焦制御装置を構成する。
さらに、このデジタルカメラの電気制御系は、メインメモリ16と、メインメモリ16に接続されたメモリ制御部15と、アナログデジタル変換回路7から出力される撮像画像信号に対し信号処理を施して撮像画像データを生成するデジタル信号処理部17と、着脱自在の記録媒体21が接続される外部メモリ制御部20と、カメラ背面等に搭載された表示部23が接続される表示制御部22と、を備える。
メモリ制御部15、デジタル信号処理部17、外部メモリ制御部20、及び、表示制御部22は、制御バス24及びデータバス25によって相互に接続され、システム制御部11からの指令によって制御される。
図2は、図1に示すデジタルカメラに搭載される撮像素子5の構成を示す平面模式図である。
撮像素子5は、一方向である行方向Xと行方向Xに直交する直交方向である列方向Yに二次元状に配列された多数の画素が配置される受光面50を有する。この受光面50には、焦点を合わせる対象となるエリアである焦点検出エリア(以下、AFエリアという)53が図2の例では9つ設けられている。図1に示すデジタルカメラでは、図2に示す9つのAFエリア53の中から1つ以上が選択されて、選択されたAFエリア53により撮像されている被写体像の位相差が算出される。
AFエリア53は、画素として撮像用画素と位相差検出用画素とを含むエリアである。
受光面50のうちAFエリア53を除く部分には、撮像用画素だけが配置される。なお、AFエリア53は、受光面50に隙間無く設けてあってもよい。
図3は、図2に示す1つのAFエリア53の部分拡大図である。
AFエリア53には、画素51(図中正方形のブロック)が二次元状に配列されている。各画素51は、フォトダイオード等の光電変換部と、この光電変換部上方に形成されたカラーフィルタとを含む。
図3では、赤色光を透過するカラーフィルタ(Rフィルタ)を含む画素51(R画素51)には“R”の文字が付されている。
緑色光を透過するカラーフィルタ(Gフィルタ)を含む画素51(G画素51)には“G”の文字が付されている。
青色光を透過するカラーフィルタ(Bフィルタ)を含む画素51(B画素51)には“B”の文字が付されている。カラーフィルタの配列は受光面50全体でベイヤ配列となっている。
AFエリア53では、G画素51の一部(図3中の網掛けを付した画素)が位相差検出用画素52A,52Bとなっている。図3の例では、R画素51とG画素51を含む画素行のうちの任意の画素行における各G画素51が位相差検出用画素52Aとなっており、この各G画素51に対して列方向Yに最も近い同色のG画素51が位相差検出用画素52Bとなっている。
位相差検出用画素52Aと、これに対して列方向Yに最も近い同色の位相差検出用画素52Bとがペアを構成している。
図3中の上から3行目の画素行にある位相差検出用画素52Aと、図3中の上から5行目の画素行にある位相差検出用画素52Bとにより、行方向Xに配列された複数のペアにより構成されるペア行PL1が構成される。
図3中の上から7行目の画素行にある位相差検出用画素52Aと、図3中の上から9行目の画素行にある位相差検出用画素52Bとにより、行方向Xに配列された複数のペアにより構成されるペア行PL2が構成される。
図3中の上から11行目の画素行にある位相差検出用画素52Aと、図3中の上から13行目の画素行にある位相差検出用画素52Bとにより、行方向Xに配列された複数のペアにより構成されるペア行PL3が構成される。
このように、AFエリア53には、複数のペア行が列方向Yに配列されている。
図4は、図3に示す任意のペア行を構成する位相差検出用画素を示した図である。
位相差検出用画素52Aは、行方向Xに分割された撮像レンズ1の瞳領域の一方の分割領域を通過した光束を受光し受光量に応じた信号を検出する第一の信号検出部である。
位相差検出用画素52Bは、撮像レンズ1の瞳領域の他方の分割領域を通過した光束を受光し受光量に応じた信号を検出する第二の信号検出部である。
なお、AFエリア53において、位相差検出用画素52A,52B以外の複数の画素51は撮像用画素である。この撮像用画素は、撮像レンズ1の瞳領域の上記2つの分割領域の双方を通過した光束を受光し受光量に応じた信号を検出する。
各画素51の光電変換部上方には遮光膜が設けられ、この遮光膜には、光電変換部の受光面積を規定する開口が形成されている。
撮像用画素51の開口の中心は、撮像用画素51の光電変換部の中心と一致している。これに対し、位相差検出用画素52Aの開口(図4の白抜き部分)の中心は、位相差検出用画素52Aの光電変換部の中心に対し右側に偏心している。
また、位相差検出用画素52Bの開口(図4の白抜き部分)の中心は、位相差検出用画素52Bの光電変換部の中心に対して左側に偏心している。ここでいう右方向は、図3で示す行方向Xの一方の方向であり、左方向は行方向Xのもう一方の方向である。
図5は、位相差検出用画素52Aの断面構成を示す図である。図5に示すように、位相差検出用画素52Aは、開口cが光電変換部(PD)に対して右に偏心している。
図5に示すように、光電変換部の片側を遮光膜によって覆う事によって、遮光膜で覆った方向と逆の方向から入射した光を選択的に遮光することができる。
この構成により、ペア行を構成する位相差検出用画素52Aからなる画素群と、このペア行を構成する位相差検出用画素52Bからなる画素群とによって、これら2つの画素群の各々によって撮像される像における行方向Xの位相差を検出することができる。
なお、撮像素子5の画素構成は、図2〜図5に示した構成に限らない。
例えば、撮像素子5に含まれる全ての画素を撮像用画素51とし、各撮像用画素51を2つに分割して、一方の分割部分を位相差検出用画素52Aとし、他方の分割部分を位相差検出用画素52Bとした構成であってもよい。
図6は、撮像素子5に含まれる全ての画素を撮像用画素51とし、各撮像用画素51を2つに分割した構成を示す図である。
図6の構成では、撮像素子5においてRを付した撮像用画素51を2つに分割し、分割した2つをそれぞれ位相差検出用画素r1と位相差検出用画素r2としている。
また、撮像素子5においてGを付した撮像用画素51を2つに分割し、分割した2つをそれぞれ位相差検出用画素g1と位相差検出用画素g2としている。
さらに、撮像素子5においてBを付した撮像用画素51を2つに分割し、分割した2つをそれぞれ位相差検出用画素b1と位相差検出用画素b2としている。
この構成では、位相差検出用画素r1,g1,b1がそれぞれ第一の信号検出部となり、位相差検出用画素r2,g2,b2がそれぞれ第二の信号検出部となる。また、1つの撮像用画素51に含まれる2つの位相差検出用画素がペアを構成する。
図6の構成例では、1つの撮像用画素51に含まれる第一の信号検出部と第二の信号検出部の信号を加算すると、位相差のない通常の撮像用信号を得られる。つまり、図6の構成では、全ての画素を、位相差検出用画素と撮像用画素との両方として用いることができる。
このように、撮像素子5は、第一の信号検出部と第二の信号検出部のペアを有し、行方向Xに配列された複数のペアにより構成されるペア行が、列方向Yに複数個配列されたエリアを有するセンサを構成する。
図7は、図1に示すシステム制御部11の機能ブロック図である。システム制御部11は、内蔵ROMに格納された合焦制御プログラムを実行することにより、加算相関演算部11Aと、非加算相関演算部11Bと、選択部11Cと、デフォーカス量算出部11Dと、レンズ駆動部11Eと、して機能する。
加算相関演算部11Aは、選択されたAFエリア53にある全てのペア行(以下では、N個のペア行とする)に含まれる行方向Xにおける位置が同じ位相差検出用画素52Aにより検出された検出信号を加算して得られる第一の信号群と、このN個のペア行に含まれる行方向Xにおける位置が同じ位相差検出用画素52Bにより検出された検出信号を加算して得られる第二の信号群との相関演算を行う。
加算相関演算部11Aは、N個のペア行に含まれる行方向Xにおける位置が同じ位相差検出用画素52Aにより検出された検出信号の加算値、又は、N個のペア行に含まれる行方向Xにおける位置が同じ位相差検出用画素52Aにより検出された検出信号の平均値を第一の信号群として算出する。
加算相関演算部11Aは、上記のN個のペア行に含まれる行方向Xにおける位置が同じ位相差検出用画素52Bにより検出された検出信号の加算値、又は、上記のN個のペア行に含まれる行方向Xにおける位置が同じ位相差検出用画素52Bにより検出された検出信号の平均値を第二の信号群として算出する。
加算相関演算部11Aは、例えば、第一の信号群をA(1)、A(2)、・・・、A(k)とし、第二の信号群をB(1)、B(2)、・・・、B(k)とし、2つの信号群を行方向Xにずらす場合の任意のずらし量をd(Lは任意の値)として、以下の式(1)の演算を行うことで、第一の信号群と第二の信号群の相関値S(d)を求める。
Figure 2017175579
非加算相関演算部11Bは、選択されたAFエリア53にある上記のN個のペア行毎に、ペア行に含まれる位相差検出用画素52Aにより検出された検出信号からなる検出信号群である第三の信号群と、このペア行に含まれる位相差検出用画素52Bにより検出された検出信号からなる検出信号群である第四の信号群との相関演算を行う。
非加算相関演算部11Bは、第三の信号群をA(1)、A(2)、・・・、A(k)とし、第四の信号群をB(1)、B(2)、・・・、B(k)として以下の式(2)の演算を行うことで、第三の信号群と第四の信号群の相関値S(d)を求める。非加算相関演算部11Bは、N個のペア行について式(2)の演算を行うことで、N個の相関値S(d)を算出する。
Figure 2017175579
非加算相関演算部11Bは、N個の相関値S(d)に基づいて相関値S(d)を算出する。
非加算相関演算部11Bは、第一の信号群及び第二の信号群をそれぞれ加算値として算出した場合にはN個の相関値S(d)における、ずらし量が同じ値に対応する相関値同士を加算して、ずらし量dとN個の相関値の加算値との関係を示す相関値S(d)を算出する。
または、非加算相関演算部11Bは、第一の信号群及び第二の信号群をそれぞれ平均値として算出した場合には、N個の相関値S(d)におけるずらし量が同じ値に対応する相関値の平均値を算出して、ずらし量dとN個の相関値の平均値との関係を示す相関値S(d)を算出する。
加算相関演算部11Aにより算出された相関値S(d)は、加算相関演算部11Aによる相関演算の結果を示す情報である第一の結果情報を構成する。
非加算相関演算部11Bによって算出された相関値S(d)は、非加算相関演算部11Bによる相関演算の結果を示す情報である第二の結果情報を構成する。
選択部11Cは、加算相関演算部11Aにより算出された相関値S(d)と、非加算相関演算部11Bにより算出された相関値S(d)との一致度を算出し、算出した一致度に基づいて、相関値S(d)と相関値S(d)のいずれかを選択する。
図8及び図9は、相関値S(d)で示されるグラフ(相関カーブCS1)及び相関値S(d)で示されるグラフ(相関カーブCS2)の一例を示す図である。図8及び図9において、横軸はずらし量dを示し、縦軸は相関値を示す。
選択部11Cは、図8及び図9に示すような相関カーブCS1と相関カーブCS2との形状の類似性を示す指標を一致度として算出する。
例えば、選択部11Cは、次式(3)又は(4)の演算を行うことで、相関値S(d)と相関値S(d)の一致度Cを求める。
なお、式(3),(4)における和を取る範囲は、相関値S(d)で示される相関カーブの極小値d=dminを中心とした所定のずらし量の範囲で行われるものとするが、ずらし量dの全ての範囲を和を取る範囲としてもよい。和を取る範囲を限定することで、演算処理を簡略化することができる。
Figure 2017175579
Figure 2017175579
式(3)の演算で求まる一致度Cは、図8に示す例において、相関カーブCS1の極小値dminを中心とするずらし量dの範囲80における、相関カーブCS1と横軸とで囲まれる面積と、相関カーブCS2と横軸とで囲まれる面積との比を示している。図9に示すように、相関カーブCS1と相関カーブCS2の形状の類似性が高くなるほど、式(3)で求まる一致度Cは大きい値をとる。
式(4)の演算で求まる一致度Cは、図8に示す例において、範囲80における、相関カーブCS1の各相関値と相関カーブCS2の各相関値との差分を積算した値の逆数を示している。図9に示すように、相関カーブCS1と相関カーブCS2の形状の類似性が高くなるほど、式(4)で求まる一致度Cは大きい値をとる。
選択部11Cは、一致度Cが予め定められた一致閾値を超える場合(例えば図9に示すような結果の場合)には相関値S(d)を選択する。選択部11Cは、一致度Cが一致閾値以下の場合(例えば図8に示すような結果の場合)には相関値S(d)を選択する。
デフォーカス量算出部11Dは、相関値S(d)又は相関値S(d)に基づいて、相関値が最小値となるときのずらし量を位相差として算出する。デフォーカス量算出部11Dは、算出した位相差をデフォーカス量に変換し、このデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの目標位置を決定する。
レンズ駆動部11Eは、レンズ制御部4を制御して、デフォーカス量算出部11Dで決定された目標位置にフォーカスレンズを移動させる。
図10は、図1に示すデジタルカメラの合焦制御動作を説明するためのフローチャートである。
システム制御部11は、デジタルカメラの利用者により、9つのAFエリア53から任意のものが選択された状態で操作部14が操作されて、AFを行う指示が入力されると(ステップS1:YES)、撮像素子5によりAFのための撮像を行わせる。システム制御部11は、この撮像によって撮像素子5の選択されているAFエリア53から出力された撮像画像信号を取得する(ステップS2)。
加算相関演算部11Aは、ステップS2で取得された撮像画像信号のうち、選択されたAFエリア53に含まれる全てのペア行に含まれる行方向Xの位置が同じ位相差検出用画素52Aの検出信号の平均値を算出し、この全てのペア行に含まれる行方向Xの位置が同じ位相差検出用画素52Bの検出信号の平均値を算出する。そして、加算相関演算部11Aは、算出した平均値同士の相関演算を行って相関値S(d)を算出する(ステップS3)。
また、非加算相関演算部11Bは、ステップS2で取得された撮像画像信号のうち、選択されたAFエリア53に含まれるペア行毎に、そのペア行に含まれる位相差検出用画素52Aで検出された検出信号群と位相差検出用画素52Bで検出された検出信号群との相関演算を行い、この相関演算の結果に基づいて相関値S(d)を算出する(ステップS4)。
次に、選択部11Cは、ステップS3で算出された相関値S(d)とステップS4で算出された相関値S(d)との一致度Cを算出し、算出した一致度Cが一致閾値を超えるか否かを判定する(ステップS5)。
選択部11Cは、一致度Cが一致閾値を超えると判定した場合(ステップS5:YES)には相関値S(d)を選択する。そして、デフォーカス量算出部11Dは、選択部11Cで選択された相関値S(d)が最小値となるずらし量dを位相差として算出する(ステップS6)。
一方、選択部11Cは、一致度Cが一致閾値以下であると判定した場合(ステップS5:NO)には相関値S(d)を選択する。そして、デフォーカス量算出部11Dは、選択部11Cで選択された相関値S(d)が最小値となるずらし量dを位相差として算出する(ステップS7)。
ステップS6とステップS7の後、デフォーカス量算出部11Dは、算出した位相差をデフォーカス量に変換し、このデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの目標位置を決定する(ステップS8)。
ステップS8の後、レンズ駆動部11Eは、デフォーカス量算出部11Dにより決定された目標位置にフォーカスレンズを移動させる制御を行い(ステップS9)、AFが終了する。
以上のように、図1に示すデジタルカメラは、相関値S(d)と相関値S(d)の一致度Cに基づいて、相関値S(d)又は相関値S(d)を選択し、選択した相関値に基づいてフォーカスレンズを駆動する。
一致度Cが高い場合には、ノイズによる影響を受けにくい相関演算の結果である相関値S(d)に基づいてフォーカスレンズを駆動することで、AFを高精度に行うことができる。
一方、一致度Cが低いということは、位相差検出用画素の検出信号を加算した場合と加算しない場合とで相関演算の結果が異なっており、加算によってコントラストが低下している状況と判断できる。
したがって、このような場合には、コントラスト低下の可能性の低い相関演算の結果である相関値S(d)に基づいてフォーカスレンズを駆動することで、AFを高精度に行うことができる。
なお、選択部11Cは、上記の一致閾値を可変制御するのが好ましい。
例えば、選択部11Cは、選択されたAFエリア53によって撮像されている被写体の明るさが暗い(輝度が低い)ほど、一致閾値を小さくする。
または、選択部11Cは、デジタルカメラの撮像感度(ISO感度)が高いほど、一致閾値を小さくする。ISO感度は、国際標準化機構で策定された規格である。
被写体の明るさが暗い状況又は撮像感度が高く設定されている状況では、撮像画像信号に含まれるノイズ成分が多くなる。
このため、このような状況では、一致閾値を小さくすることで、ノイズによる影響を受けにくい相関値S(d)が選択される確率を高めることで、AF精度を向上させることができる。
以下では、図1に示すデジタルカメラの変形例を説明する。
(第一の変形例)
図11は、図7に示すシステム制御部11の機能ブロックの変形例を示す図である。図11に示すシステム制御部11は、信頼性判定部11Fが追加された点を除いては図7と同じ構成である。
信頼性判定部11Fは、加算相関演算部11Aにより算出された相関値S(d)の信頼性を判定する。以下、相関値S(d)の信頼性判定方法について説明する。
図12は、相関値S(d)で示されるグラフ(相関カーブCS1)の一例を示す図である。
相関カーブCS1は、相関値の極小値付近の形状が平坦になっているほど、相関演算に用いられた検出信号群が低コントラストであると判断できる。例えば、図12(A)に示す例では、相関カーブC2よりも相関カーブC1の方が信頼性が高い。
そこで、信頼性判定部11Fは、相関カーブの極小値付近の形状の平坦度を算出し、算出した平坦度に基づいて相関値S(d)の信頼性を判定する。
具体的には、信頼性判定部11Fは、相関カーブCS1の極小値付近の複数の相関値とこの相関値に対応するずらし量とを用いて、次式(5)に示す2次関数vの係数aを算出し、この係数aを相関値S(d)の信頼性を示す数値として扱う。係数aが大きいほど、相関値S(d)の信頼性は高くなる。
v=a・s+b・s+c・・・(5)
vは相関値
sはずらし量
a、b、cは係数
また、相関カーブCS1は、極小値が小さいほど、相関演算を行う対象となった2つの信号群の相関性が高いと判断できる。例えば図12(B)に示す例では、相関カーブC3よりも相関カーブC4の方が信頼性が高い。
そこで、信頼性判定部11Fは、相関カーブCS1の極小値の大きさの逆数を、相関値S(d)の信頼性を示す数値として扱う。相関カーブCS1の極小値が小さいほど、相関値S(d)の信頼性は高くなる。
なお、AFエリア53により撮像されている被写体像が低コントラストな場合にも相関カーブCS1の極小値が小さくなることがある。
このため、信頼性判定部11Fは、式(5)の2次関数vの係数aの算出をまず行い、この係数aが十分に大きい場合にのみ、極小値の大きさによる信頼性の判定を行うことが望ましい。
第一の変形例では、選択部11Cは、信頼性判定部11Fによる判定の結果、相関値S(d)の信頼性が予め定められた信頼性閾値を超える場合には相関値S(d)を選択する。
選択部11Cは、信頼性判定部11Fによる判定の結果、相関値S(d)の信頼性が信頼性閾値以下の場合には、上述した一致度Cに基づいて相関値S(d)と相関値S(d)のどちらかを選択する。
図13は、図1に示すデジタルカメラの合焦制御動作の第一の変形例を説明するためのフローチャートである。図13において図10と同じ処理には同一符号を付して説明を省略する。
ステップS3において相関値S(d)が算出された後、信頼性判定部11Fは、相関値S(d)で示される相関カーブの極小値付近の形状又はこの極小値の大きさ等に基づいて、相関値S(d)の信頼性を判定する(ステップS21)。
ステップS21で判定された相関値S(d)の信頼性が信頼性閾値を超える場合(ステップS22:YES)には、選択部11Cによって相関値S(d)が選択される。そして、デフォーカス量算出部11Dは、選択された相関値S(d)が最小値となるずらし量を位相差として算出する(ステップS23)。
一方、ステップS21で判定された相関値S(d)の信頼性が信頼性閾値以下である場合(ステップS22:NO)には、非加算相関演算部11Bが、ステップS2で取得された撮像画像信号に基づいて相関値S(d)を算出する(ステップS24)。
ステップS24の後、選択部11Cは、ステップS3で算出された相関値S(d)と、ステップS24で算出された相関値S(d)との一致度Cを算出し、算出した一致度Cが一致閾値を超えるか否かを判定する(ステップS25)。
一致度Cが一致閾値を超えると判定された場合(ステップS25:YES)には、選択部11Cによって相関値S(d)が選択されて、ステップS23の処理が行われる。
一致度Cが一致閾値以下であると判定された場合(ステップS25:NO)には、選択部11Cによって相関値S(d)が選択される。そして、デフォーカス量算出部11Dは、選択された相関値S(d)が最小値となるずらし量を位相差として算出する(ステップS26)。
ステップS23とステップS26の後は、ステップS8以降の処理が行われる。
以上のように、第一の変形例によれば、相関値S(d)の信頼性が高い場合には、相関値S(d)の算出に必要な相関演算が行われることなく、相関値S(d)に基づいてフォーカスレンズの駆動が行われる。このため、撮像状況によっては、相関値S(d)の算出に要する演算量と演算時間を削減することができ、AF時間の短縮と消費電力の低減を図ることができる。
一方、相関値S(d)の信頼性が低い場合には、一致度Cに基づいて相関値S(d)と相関値S(d)のどちらかが選択されて、選択された相関値に基づいてフォーカスレンズの駆動が行われる。このため、上述してきたように、被写体によって最適な相関値を選択することができ、AF精度を向上させることができる。
(第二の変形例)
第二の変形例のシステム制御部11の機能ブロックの構成は図7に示すものと同じである。
第二の変形例においては、選択部11Cが、加算相関演算部11Aにより算出された相関値S(d)に基づくデフォーカス量が予め定められたデフォーカス閾値を超える場合には相関値S(d)を選択する
選択部11Cは、このデフォーカス量がデフォーカス閾値以下の場合には、相関値S(d)と相関値S(d)の一致度に基づいて、相関値S(d)と相関値S(d)のいずれかを選択する。
図14は、図1に示すデジタルカメラの合焦制御動作の第二の変形例を説明するためのフローチャートである。図14において図10と同じ処理には同一符号を付して説明を省略する。
ステップS3において相関値S(d)が算出された後、デフォーカス量算出部11Dは、この相関値S(d)が最小値となるずらし量を第一の位相差として算出し(ステップS31)、算出した第一の位相差から第一のデフォーカス量を算出する(ステップS32)。
選択部11Cは、ステップS32で算出された第一のデフォーカス量がデフォーカス閾値THdを超えたか否かを判定する(ステップS33)。
選択部11Cは、第一のデフォーカス量がデフォーカス閾値THdを超えていた場合(ステップS33:YES)には相関値S(d)を選択する。続いて、デフォーカス量算出部11Dは、相関値S(d)に基づいて算出した第一のデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの目標位置を決定する。そして、レンズ駆動部11Eは、この目標位置にフォーカスレンズを駆動する(ステップS34)。
デフォーカス閾値THdは、絞り2のF値をfとし、許容錯乱円形をσ[um]とし、Kを任意の係数として、次式(6)によって算出される値に例えば設定される。εは焦点深度である。
THd=K×ε
ε=f×σ ・・・(6)
第一のデフォーカス量がデフォーカス閾値THd以下であった場合(ステップS33:NO)には、非加算相関演算部11Bが、ステップS2で取得された撮像画像信号に基づいて相関値S(d)を算出する(ステップS35)。
ステップS35の後、選択部11Cは、ステップS3で算出された相関値S(d)と、ステップS35で算出された相関値S(d)との一致度Cを算出し、算出した一致度Cが一致閾値を超えるか否かを判定する(ステップS36)。
一致度Cが一致閾値を超えると判定された場合(ステップS36:YES)には、選択部11Cによって相関値S(d)が選択されて、ステップS34の処理が行われる。
一致度Cが一致閾値以下であると判定された場合(ステップS36:NO)には、選択部11Cによって相関値S(d)が選択される。そして、デフォーカス量算出部11Dは、選択された相関値S(d)が最小値となるずらし量を第二の位相差として算出する(ステップS37)。
続いて、デフォーカス量算出部11Dは、算出した第二の位相差から第二のデフォーカス量を算出し(ステップS38)、第二のデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの目標位置を決定する。そして、レンズ駆動部11Eは、この目標位置にフォーカスレンズを駆動する(ステップS39)。
以上のように、第二の変形例によれば、相関値S(d)に基づくデフォーカス量が大きい場合、すなわち、撮像画像のボケが大きい状態では、相関値S(d)の算出が行われることなく、相関値S(d)に基づいてフォーカスレンズの駆動が行われる。
ボケが大きい状態では、複数のペア行の位相差検出用画素の検出信号を加算することによってコントラストが低下する可能性は低い。このため、このような場合には、ノイズの影響が低減可能な相関値S(d)に基づいてフォーカスレンズを駆動することでAF精度を向上させることができる。
また、相関値S(d)を求めるための相関演算が行われないことで、演算量と演算時間を削減することができ、AF時間の短縮と消費電力の低減を図ることができる。
一方、相関値S(d)に基づくデフォーカス量が小さい場合には、一致度Cに基づいて相関値S(d)と相関値S(d)のどちらかが選択されて、選択された相関値に基づいてフォーカスレンズの駆動が行われる。このため、上述してきたように、被写体によって最適な相関値を選択することができ、AF精度を向上させることができる。
以上説明したデジタルカメラでは、被写体を撮像するための撮像素子5をAF用のセンサと兼用しているが、撮像素子5とは別に専用のセンサをデジタルカメラが備える構成であってもよい。
例えば、位相差検出専用のセンサ(図4に示したような位相差検出用画素のみが並ぶセンサ)がレンズ装置40に設けられ、このセンサを用いて撮像光学系の光を取り込み、このセンサ出力を用いて相関演算を行う構成であってもよい。
この構成の場合には、レンズ装置40のレンズ制御部4がシステム制御部11の各機能ブロックを有する構成であってもよい。
ここまではデジタルカメラを例にしたが、例えば放送用の撮像システムにおいても本発明を適用可能である。
図15は、本発明の撮像装置の一実施形態である撮像システムの概略構成を示す図である。この撮像システムは、放送用又は映画用等の業務用のシステムである。
図15に示す撮像システムは、レンズ装置100と、レンズ装置100が装着されるカメラ装置300とを備える。
レンズ装置100は、フォーカスレンズ111と、ズームレンズ112,113と、絞り114と、マスターレンズ群115と、を備え、これらが被写体側から順に並べて配置されている。
フォーカスレンズ111、ズームレンズ112,113、絞り114、及び、マスターレンズ群115は、撮像光学系を構成する。撮像光学系は、少なくともフォーカスレンズ111を含む。
レンズ装置100は、更に、反射面116aを含むビームスプリッタ116と、ミラー117と、集光レンズ118、セパレータレンズ119、及び、撮像素子120を含むAFユニット121と、を備える。撮像素子120は、二次元状に配置された複数の画素を有するCCD型イメージセンサ又はCMOS型イメージセンサ等のイメージセンサである。
ビームスプリッタ116は、光軸K上で絞り114とマスターレンズ群115との間に配置されている。
ビームスプリッタ116は、撮像光学系に入射し絞り114を通過した被写体光の一部(例えば被写体光の80%)をそのまま透過させ、この被写体光の一部を除いた残り(例えば被写体光の20%)を光軸Kに対して直交する方向に反射面116aにて反射させる。
ビームスプリッタ116の位置は図15に示したものに限らず、光軸K上で撮像光学系の最も被写体側にあるレンズよりも後ろに配置されていればよい。
ミラー117は、ビームスプリッタ116の反射面116aで反射された光の光路上に配置されており、この光を反射させてAFユニット121の集光レンズ118に入射させる。
集光レンズ118は、ミラー117で反射した光を集光する。
セパレータレンズ119は、図15中の破線内に拡大正面図を示すように、撮像光学系の光軸を挟んで一方向(図15の例では水平方向)に並べた配置された2つのレンズ19R及びレンズ19Lから構成される。
集光レンズ118によって集光された被写体光は、これら2つのレンズ19R,19Lの各々を通過して、撮像素子120の受光面(複数の画素が配置された面)の異なる位置に結像する。つまり、撮像素子120の受光面には、一方向にずれた一対の被写体光像が結像する。
ビームスプリッタ116、ミラー117、集光レンズ118、及び、セパレータレンズ119は、撮像光学系を通して被写体光像を撮像するカメラ装置300の撮像素子310に、撮像光学系に入射する被写体光の一部を入射させ、この被写体光の一部を除いた残りを撮像素子120に入射させる光学素子として機能する。
なお、ミラー117を削除し、ビームスプリッタ116で反射された光を集光レンズ118に直接入射させる構成であってもよい。
撮像素子120は、受光面に複数の画素が二次元状に配置されたエリアセンサであり、受光面に結像した2つの被写体光像の各々に応じた画像信号を出力する。つまり、撮像素子120は、撮像光学系によって結像される1つの被写体光像に対し、水平方向にずれた一対の画像信号を出力する。
撮像素子120としてエリアセンサを使うことで、ラインセンサを用いる構成と比較して、ラインセンサ同士の位置を精密に合わせる難しさを回避することができる。
撮像素子120に含まれる画素のうち、水平方向にずれた一対の画像信号の一方を出力する各画素は、撮像光学系の瞳領域の水平方向に並ぶ異なる2つの部分を通過した一対の光束のうち一方の光束を受光し受光量に応じた信号を検出する第一の信号検出部を構成している。
撮像素子120に含まれる画素のうち、水平方向にずれた一対の画像信号の他方を出力する各画素は、撮像光学系の瞳領域の水平方向に並ぶ異なる2つの部分を通過した一対の光束のうち他方の光束を受光し受光量に応じた信号を検出する第二の信号検出部を構成している。
ここでは撮像素子120をエリアセンサとしているが、撮像素子120の代わりに、第一の信号検出部を構成する画素が二次元状に複数配列されたラインセンサをレンズ19Rと対向する位置に配置し、第二の信号検出部を構成する画素が二次元状に複数配列されたラインセンサをレンズ19Rと対向する位置に配置した構成であってもよい。
カメラ装置300は、レンズ装置100の光軸K上に配置されたCCDイメージセンサ又はCMOSイメージセンサ等の撮像素子310と、撮像素子310により被写体光像を撮像して得られる画像信号を処理して撮像画像データを生成する画像処理部320と、を備える。
レンズ装置100は、フォーカスレンズ111を駆動する駆動部と、この駆動部を制御するシステム制御部と、を備える。そして、このシステム制御部が、上記の合焦制御プログラムを実行して上述した各機能ブロックとして機能する。
撮像素子120の第一の信号検出部から出力される信号が、上述した位相差検出用画素52Aの検出信号に相当する。撮像素子120の第二の信号検出部から出力される信号が、上述した位相差検出用画素52Bの検出信号に相当する。この撮像システムでは、レンズ装置100のシステム制御部が合焦制御装置として機能する。
以下では、撮像装置としてカメラ付のスマートフォンの実施形態について説明する。
図16は、本発明の撮影装置の一実施形態であるスマートフォン200の外観を示すものである。図16に示すスマートフォン200は、平板状の筐体201を有し、筐体201の一方の面に表示部としての表示パネル202と、入力部としての操作パネル203とが一体となった表示入力部204を備えている。
また、この様な筐体201は、スピーカ205と、マイクロホン206と、操作部207と、カメラ部208とを備えている。なお、筐体201の構成はこれに限定されず、例えば、表示部と入力部とが独立した構成を採用したり、折り畳み構造やスライド機構を有する構成を採用したりすることもできる。
図17は、図16に示すスマートフォン200の構成を示すブロック図である。
図17に示すように、スマートフォンの主たる構成要素として、無線通信部210と、表示入力部204と、通話部211と、操作部207と、カメラ部208と、記憶部212と、外部入出力部213と、GPS(Global Positioning System)受信部214と、モーションセンサ部215と、電源部216と、主制御部220とを備える。
また、スマートフォン200の主たる機能として、図示省略の基地局装置BSと図示省略の移動通信網NWとを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。
無線通信部210は、主制御部220の指示にしたがって、移動通信網NWに収容された基地局装置BSに対し無線通信を行うものである。この無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータなどの送受信や、ウェブデータ又はストリーミングデータなどの受信を行う。
表示入力部204は、主制御部220の制御により、画像(静止画像および動画像)又は文字情報などを表示して視覚的にユーザに情報を伝達するとともに、表示した情報に対するユーザ操作を検出する、いわゆるタッチパネルであって、表示パネル202と、操作パネル203とを備える。
表示パネル202は、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro−Luminescence Display)などを表示デバイスとして用いたものである。
操作パネル203は、表示パネル202の表示面上に表示される画像を視認可能に載置され、ユーザの指や尖筆によって操作される一又は複数の座標を検出するデバイスである。このデバイスをユーザの指や尖筆によって操作すると、操作に起因して発生する検出信号を主制御部220に出力する。次いで、主制御部220は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル202上の操作位置(座標)を検出する。
図16に示すように、スマートフォン200の表示パネル202と操作パネル203とは一体となって表示入力部204を構成しているが、操作パネル203が表示パネル202を完全に覆うような配置となっている。
係る配置を採用した場合、操作パネル203は、表示パネル202外の領域についても、ユーザ操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル203は、表示パネル202に重なる重畳部分についての検出領域(以下、表示領域と称する)と、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、非表示領域と称する)とを備えていてもよい。
なお、表示領域の大きさと表示パネル202の大きさとを完全に一致させても良いが、両者を必ずしも一致させる必要は無い。また、操作パネル203が、外縁部分と、それ以外の内側部分の2つの感応領域を備えていてもよい。更に、外縁部分の幅は、筐体201の大きさなどに応じて適宜設計されるものである。
更にまた、操作パネル203で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式などが挙げられ、いずれの方式を採用することもできる。
通話部211は、スピーカ205やマイクロホン206を備え、マイクロホン206を通じて入力されたユーザの音声を主制御部220にて処理可能な音声データに変換して主制御部220に出力したり、無線通信部210あるいは外部入出力部213により受信された音声データを復号してスピーカ205から出力させたりするものである。
また、図16に示すように、例えば、スピーカ205を表示入力部204が設けられた面と同じ面に搭載し、マイクロホン206を筐体201の側面に搭載することができる。
操作部207は、キースイッチなどを用いたハードウェアキーであって、ユーザからの指示を受け付けるものである。例えば、図17に示すように、操作部207は、スマートフォン200の筐体201の側面に搭載され、指などで押下されるとオンとなり、指を離すとバネなどの復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。
記憶部212は、主制御部220の制御プログラムや制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称や電話番号などを対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、ウェブブラウジングによりダウンロードしたウェブデータ、又は、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータなどを一時的に記憶するものである。
また、記憶部212は、スマートフォン内蔵の内部記憶部217と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部218により構成される。なお、記憶部212を構成するそれぞれの内部記憶部217と外部記憶部218は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、MicroSD(登録商標)メモリ等)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの格納媒体を用いて実現される。
外部入出力部213は、スマートフォン200に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たすものであり、他の外部機器に通信等(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IEEE1394など)又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN(Local Area Network)、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)(登録商標)、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)など)により直接的又は間接的に接続するためのものである。
スマートフォン200に連結される外部機器としては、例えば、有/無線ヘッドセット、有/無線外部充電器、有/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)やSIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、オーディオ・ビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオ・ビデオ機器、無線接続される外部オーディオ・ビデオ機器、有/無線接続されるスマートフォン、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、有/無線接続されるPDA、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、イヤホンなどがある。
外部入出力部213は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン200の内部の各構成要素に伝達することや、スマートフォン200の内部のデータが外部機器に伝送されるようにすることができる。
GPS受信部214は、主制御部220の指示にしたがって、GPS衛星ST1〜STnから送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、スマートフォン200の緯度、経度、高度からなる位置を検出する。
GPS受信部214は、無線通信部210や外部入出力部213(例えば、無線LAN)から位置情報を取得できる時には、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。
モーションセンサ部215は、例えば、3軸の加速度センサなどを備え、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の物理的な動きを検出する。
スマートフォン200の物理的な動きを検出することにより、スマートフォン200の動く方向や加速度が検出される。係る検出結果は、主制御部220に出力されるものである。
電源部216は、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の各部に、バッテリ(図示しない)に蓄えられる電力を供給するものである。
主制御部220は、マイクロプロセッサを備え、記憶部212が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって動作し、スマートフォン200の各部を統括して制御するものである。
また、主制御部220は、無線通信部210を通じて、音声通信やデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能を備える。
アプリケーション処理機能は、記憶部212が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって主制御部220が動作することにより実現するものである。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部213を制御して対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能や、電子メールの送受信を行う電子メール機能、ウェブページを閲覧するウェブブラウジング機能などがある。
また、主制御部220は、受信データやダウンロードしたストリーミングデータなどの画像データ(静止画像や動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部204に表示する等の画像処理機能を備える。画像処理機能とは、主制御部220が、上記画像データを復号し、この復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部204に表示する機能のことをいう。
更に、主制御部220は、表示パネル202に対する表示制御と、操作部207、操作パネル203を通じたユーザ操作を検出する操作検出制御を実行する。表示制御の実行により、主制御部220は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコンや、スクロールバーなどのソフトウェアキーを表示したり、あるいは電子メールを作成したりするためのウィンドウを表示する。
なお、スクロールバーとは、表示パネル202の表示領域に収まりきれない大きな画像などについて、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。
また、操作検出制御の実行により、主制御部220は、操作部207を通じたユーザ操作を検出したり、操作パネル203を通じて、上記アイコンに対する操作や、上記ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付けたり、あるいは、スクロールバーを通じた表示画像のスクロール要求を受け付ける。
更に、操作検出制御の実行により主制御部220は、操作パネル203に対する操作位置が、表示パネル202に重なる重畳部分(表示領域)か、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分(非表示領域)かを判定し、操作パネル203の感応領域や、ソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。
また、主制御部220は、操作パネル203に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指などによって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、あるいはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。
カメラ部208は、図1に示したデジタルカメラにおける外部メモリ制御部20、記録媒体21、表示制御部22、表示部23、及び、操作部14以外の構成を含む。
カメラ部208によって生成された撮像画像データは、記憶部212に記憶されたり、外部入出力部213や無線通信部210を通じて出力しされたりする。
図16に示すスマートフォン200において、カメラ部208は表示入力部204と同じ面に搭載されているが、カメラ部208の搭載位置はこれに限らず、表示入力部204の背面に搭載されてもよい。
また、カメラ部208はスマートフォン200の各種機能に利用することができる。例えば、表示パネル202にカメラ部208で取得した画像を表示することや、操作パネル203の操作入力のひとつとして、カメラ部208の画像を利用することができる。
また、GPS受信部214が位置を検出する際に、カメラ部208からの画像を参照して位置を検出することもできる。更には、カメラ部208からの画像を参照して、3軸の加速度センサを用いずに、或いは、3軸の加速度センサと併用して、スマートフォン200のカメラ部208の光軸方向を判断することや、現在の使用環境を判断することもできる。勿論、カメラ部208からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。
その他、静止画又は動画の画像データにGPS受信部214により取得した位置情報、マイクロホン206により取得した音声情報(主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)、モーションセンサ部215により取得した姿勢情報等などを付加して記憶部212に記録したり、外部入出力部213や無線通信部210を通じて出力したりすることもできる。
以上のように、本明細書には以下の事項が開示されている。
(1)フォーカスレンズを含む撮像光学系の瞳領域の一方向に並ぶ異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第一の信号検出部及び上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第二の信号検出部のペアを有し、上記一方向に配列された複数の上記ペアにより構成されるペア行が、上記一方向と直交する直交方向に複数配列されたセンサと、複数の上記ペア行に含まれる上記一方向における位置が同じ上記第一の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第一の信号群と、上記複数のペア行に含まれる上記一方向における位置が同じ上記第二の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第二の信号群との相関演算を行う加算相関演算部と、上記複数のペア行毎に、上記ペア行に含まれる上記第一の信号検出部により検出された検出信号群と上記ペア行に含まれる上記第二の信号検出部により検出された検出信号群との相関演算を行う非加算相関演算部と、上記加算相関演算部による相関演算の第一の結果情報と上記非加算相関演算部による相関演算の第二の結果情報との一致度を算出し、上記一致度に基づいて上記第一の結果情報と上記第二の結果情報のいずれかを選択する選択部と、上記選択部により選択された結果情報に基づいて上記フォーカスレンズを駆動するレンズ駆動部と、を備える合焦制御装置。
(2) (1)記載の合焦制御装置であって、
上記選択部は、上記一致度が一致閾値を超える場合には上記第一の結果情報を選択し、上記一致度が上記一致閾値以下の場合には上記第二の結果情報を選択する合焦制御装置。
(3) (2)記載の合焦制御装置であって、
上記選択部は、上記一致閾値を可変制御する合焦制御装置。
(4) (3)記載の合焦制御装置であって、
上記選択部は、上記撮像光学系を通して撮像される被写体の明るさが暗いほど上記一致閾値を小さくする合焦制御装置。
(5) (3)記載の合焦制御装置であって、
上記選択部は、上記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像装置の撮像感度が高いほど上記一致閾値を小さくする合焦制御装置。
(6) (1)〜(5)のいずれか1つに記載の合焦制御装置であって、
上記第一の結果情報は、上記第一の信号群と上記第二の信号群を上記一方向に任意の量ずつずらした場合のずらし量と上記ずらし量における上記第一の信号群と上記第二の信号群の相関値との関係を示す情報であり、
上記第二の結果情報は、2つの上記検出信号群を上記一方向に任意の量ずつずらした場合のずらし量と上記ずらし量における上記2つの検出信号群の相関値との関係を示す上記複数のペア行毎の情報を加算又は平均した情報であり、
上記一致度は、上記第一の結果情報で示されるグラフの形状と、上記第二の結果情報で示されるグラフの形状との類似性を示す指標である合焦制御装置。
(7) (1)〜(6)のいずれか1つに記載の合焦制御装置であって、
上記第一の結果情報の信頼性を判定する信頼性判定部を更に備え、
上記選択部は、上記信頼性が信頼性閾値以下の場合には、上記一致度に基づいて上記第一の結果情報と上記第二の結果情報のどちらかを選択し、上記信頼性が上記信頼性閾値を超える場合には上記第一の結果情報を選択する合焦制御装置。
(8) (1)〜(6)のいずれか1つに記載の合焦制御装置であって、
上記第一の結果情報に基づいてデフォーカス量を算出するデフォーカス量算出部を更に備え、
上記選択部は、上記デフォーカス量がデフォーカス閾値以下の場合には、上記一致度に基づいて上記第一の結果情報と上記第二の結果情報のどちらかを選択し、上記デフォーカス量が上記デフォーカス閾値を超える場合には上記第一の結果情報を選択する合焦制御装置。
(9) (1)〜(8)のいずれか1つに記載の合焦制御装置と、
上記フォーカスレンズを含む撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、を備える撮像装置。
(10) (1)〜(8)のいずれか1つに記載の合焦制御装置と、
上記撮像光学系と、を備えるレンズ装置。
(11)フォーカスレンズを含む撮像光学系の瞳領域の一方向に並ぶ異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第一の信号検出部及び上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第二の信号検出部のペアを有し、上記一方向に配列された複数の上記ペアにより構成されるペア行が、上記一方向と直交する直交方向に複数配列されたセンサを用いて上記フォーカスレンズの位置を制御する合焦制御方法であって、
複数の上記ペア行に含まれる上記一方向における位置が同じ上記第一の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第一の信号群と、上記複数のペア行に含まれる上記一方向における位置が同じ上記第二の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第二の信号群との相関演算を行う加算相関演算ステップと、
上記複数のペア行毎に、上記ペア行に含まれる上記第一の信号検出部により検出された検出信号群と上記ペア行に含まれる上記第二の信号検出部により検出された検出信号群との相関演算を行う非加算相関演算ステップと、
上記加算相関演算ステップによる相関演算の第一の結果情報と上記非加算相関演算ステップによる相関演算の第二の結果情報との一致度を算出し、上記一致度に基づいて上記第一の結果情報と上記第二の結果情報のいずれかを選択する選択ステップと、
上記選択ステップにより選択された結果情報に基づいて上記フォーカスレンズを駆動するレンズ駆動ステップと、を備える合焦制御方法。
(12) (11)記載の合焦制御方法であって、
上記選択ステップでは、上記一致度が一致閾値を超える場合には上記第一の結果情報を選択し、上記一致度が上記一致閾値以下の場合には上記第二の結果情報を選択する合焦制御方法。
(13) (12)記載の合焦制御方法であって、
上記選択ステップでは、上記一致閾値を可変制御する合焦制御方法。
(14) (13)記載の合焦制御方法であって、
上記選択ステップでは、上記撮像光学系を通して撮像される被写体の明るさが暗いほど上記一致閾値を小さくする合焦制御方法。
(15) (13)記載の合焦制御方法であって、
上記選択ステップでは、上記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像装置の撮像感度が高いほど上記一致閾値を小さくする合焦制御方法。
(16) (11)〜(15)のいずれか1つに記載の合焦制御方法であって、
上記第一の結果情報は、上記第一の信号群と上記第二の信号群を上記一方向に任意の量ずつずらした場合のずらし量と上記ずらし量における上記第一の信号群と上記第二の信号群の相関値との関係を示す情報であり、
上記第二の結果情報は、2つの上記検出信号群を上記一方向に任意の量ずつずらした場合のずらし量と上記ずらし量における上記2つの検出信号群の相関値との関係を示す上記複数のペア行毎の情報を加算又は平均した情報であり、
上記一致度は、上記第一の結果情報で示されるグラフの形状と、上記第二の結果情報で示されるグラフの形状との類似性を示す指標である合焦制御方法。
(17) (11)〜(16)のいずれか1つに記載の合焦制御方法であって、
上記第一の結果情報の信頼性を判定する信頼性判定ステップを更に備え、
上記選択ステップでは、上記信頼性が信頼性閾値以下の場合には、上記一致度に基づいて上記第一の結果情報と上記第二の結果情報のどちらかを選択し、上記信頼性が上記信頼性閾値を超える場合には上記第一の結果情報を選択する合焦制御方法。
(18) (11)〜(16)のいずれか1つに記載の合焦制御方法であって、
上記第一の結果情報に基づいてデフォーカス量を算出するデフォーカス量算出ステップを更に備え、
上記選択ステップでは、上記デフォーカス量がデフォーカス閾値以下の場合には、上記一致度に基づいて上記第一の結果情報と上記第二の結果情報のどちらかを選択し、上記デフォーカス量が上記デフォーカス閾値を超える場合には上記第一の結果情報を選択する合焦制御方法。
(19)フォーカスレンズを含む撮像光学系の瞳領域の一方向に並ぶ異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第一の信号検出部及び上記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第二の信号検出部のペアを有し、上記一方向に配列された複数の上記ペアにより構成されるペア行が、上記一方向と直交する直交方向に複数配列されたセンサを用いて上記フォーカスレンズの位置を制御する合焦制御方法であって、
複数の上記ペア行に含まれる上記一方向における位置が同じ上記第一の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第一の信号群と、上記複数のペア行に含まれる上記一方向における位置が同じ上記第二の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第二の信号群との相関演算を行う加算相関演算ステップと、
上記複数のペア行毎に、上記ペア行に含まれる上記第一の信号検出部により検出された検出信号群と上記ペア行に含まれる上記第二の信号検出部により検出された検出信号群との相関演算を行う非加算相関演算ステップと、
上記加算相関演算ステップによる相関演算の第一の結果情報と上記非加算相関演算ステップによる相関演算の第二の結果情報との一致度を算出し、上記一致度に基づいて上記第一の結果情報と上記第二の結果情報のいずれかを選択する選択ステップと、
上記選択ステップにより選択された結果情報に基づいて上記フォーカスレンズを駆動するレンズ駆動ステップと、をコンピュータに実行させるための合焦制御プログラム。
本発明によれば、被写体に適した位相差算出を行って合焦制御の精度を向上させることができる合焦制御装置、レンズ装置、撮像装置、合焦制御方法、及び、合焦制御プログラムを提供することができる。
以上、本発明を特定の実施形態によって説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、開示された発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本出願は、2016年4月7日出願の日本特許出願(特願2016−077550)に基づくものであり、その内容はここに取り込まれる。
40 レンズ装置
1 撮像レンズ
8 レンズ駆動部
2 絞り
9 絞り駆動部
4 レンズ制御部
5 撮像素子
X 行方向
Y 列方向
53 AFエリア
50 受光面
51 画素
52A,52B 位相差検出用画素
PL1,PL2,PL3 ペア行
c 開口
6 アナログ信号処理部
7 アナログデジタル変換回路
10撮像素子駆動部
11 システム制御部
11A 加算相関演算部
11B 非加算相関演算部
11C 選択部
11D デフォーカス量算出部
11E レンズ駆動部
11F 信頼性判定部
14 操作部
15 メモリ制御部
16 メインメモリ
17 デジタル信号処理部
20 外部メモリ制御部
21 記録媒体
22 表示制御部
23 表示部
24 制御バス
25 データバス
s1,Cs2,C1,C2,C3,C4 相関カーブ
80 範囲
100 レンズ装置
111 フォーカスレンズ
112,113 ズームレンズ
114 絞り
115 マスターレンズ群
116 ビームスプリッタ
116a 反射面
117 ミラー
118 集光レンズ
119 セパレータレンズ
19R,19L レンズ
120 撮像素子
121 AFユニット
300 カメラ装置
310 撮像素子
320 画像処理部
200 スマートフォン
201 筐体
202 表示パネル
203 操作パネル
204 表示入力部
205 スピーカ
206 マイクロホン
207 操作部
208 カメラ部
210 無線通信部
211 通話部
212 記憶部
213 外部入出力部
214 GPS受信部
215 モーションセンサ部
216 電源部
217 内部記憶部
218 外部記憶部
220 主制御部
ST1〜STn GPS衛星

Claims (19)

  1. フォーカスレンズを含む撮像光学系の瞳領域の一方向に並ぶ異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第一の信号検出部及び前記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第二の信号検出部のペアを有し、前記一方向に配列された複数の前記ペアにより構成されるペア行が、前記一方向と直交する直交方向に複数配列されたセンサと、
    複数の前記ペア行に含まれる前記一方向における位置が同じ前記第一の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第一の信号群と、前記複数のペア行に含まれる前記一方向における位置が同じ前記第二の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第二の信号群との相関演算を行う加算相関演算部と、
    前記複数のペア行毎に、前記ペア行に含まれる前記第一の信号検出部により検出された検出信号群と前記ペア行に含まれる前記第二の信号検出部により検出された検出信号群との相関演算を行う非加算相関演算部と、
    前記加算相関演算部による相関演算の第一の結果情報と前記非加算相関演算部による相関演算の第二の結果情報との一致度を算出し、前記一致度に基づいて前記第一の結果情報と前記第二の結果情報のいずれかを選択する選択部と、
    前記選択部により選択された結果情報に基づいて前記フォーカスレンズを駆動するレンズ駆動部と、を備える合焦制御装置。
  2. 請求項1記載の合焦制御装置であって、
    前記選択部は、前記一致度が一致閾値を超える場合には前記第一の結果情報を選択し、前記一致度が前記一致閾値以下の場合には前記第二の結果情報を選択する合焦制御装置。
  3. 請求項2記載の合焦制御装置であって、
    前記選択部は、前記一致閾値を可変制御する合焦制御装置。
  4. 請求項3記載の合焦制御装置であって、
    前記選択部は、前記撮像光学系を通して撮像される被写体の明るさが暗いほど前記一致閾値を小さくする合焦制御装置。
  5. 請求項3記載の合焦制御装置であって、
    前記選択部は、前記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像装置の撮像感度が高いほど前記一致閾値を小さくする合焦制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載の合焦制御装置であって、
    前記第一の結果情報は、前記第一の信号群と前記第二の信号群を前記一方向に任意の量ずつずらした場合のずらし量と前記ずらし量における前記第一の信号群と前記第二の信号群の相関値との関係を示す情報であり、
    前記第二の結果情報は、2つの前記検出信号群を前記一方向に任意の量ずつずらした場合のずらし量と前記ずらし量における前記2つの検出信号群の相関値との関係を示す前記複数のペア行毎の情報を加算又は平均した情報であり、
    前記一致度は、前記第一の結果情報で示されるグラフの形状と、前記第二の結果情報で示されるグラフの形状との類似性を示す指標である合焦制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載の合焦制御装置であって、
    前記第一の結果情報の信頼性を判定する信頼性判定部を更に備え、
    前記選択部は、前記信頼性が信頼性閾値以下の場合には、前記一致度に基づいて前記第一の結果情報と前記第二の結果情報のどちらかを選択し、前記信頼性が前記信頼性閾値を超える場合には前記第一の結果情報を選択する合焦制御装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項記載の合焦制御装置であって、
    前記第一の結果情報に基づいてデフォーカス量を算出するデフォーカス量算出部を更に備え、
    前記選択部は、前記デフォーカス量がデフォーカス閾値以下の場合には、前記一致度に基づいて前記第一の結果情報と前記第二の結果情報のどちらかを選択し、前記デフォーカス量が前記デフォーカス閾値を超える場合には前記第一の結果情報を選択する合焦制御装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項記載の合焦制御装置と、
    前記フォーカスレンズを含む撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像素子と、を備える撮像装置。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項記載の合焦制御装置と、
    前記撮像光学系と、を備えるレンズ装置。
  11. フォーカスレンズを含む撮像光学系の瞳領域の一方向に並ぶ異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第一の信号検出部及び前記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第二の信号検出部のペアを有し、前記一方向に配列された複数の前記ペアにより構成されるペア行が、前記一方向と直交する直交方向に複数配列されたセンサを用いて前記フォーカスレンズの位置を制御する合焦制御方法であって、
    複数の前記ペア行に含まれる前記一方向における位置が同じ前記第一の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第一の信号群と、前記複数のペア行に含まれる前記一方向における位置が同じ前記第二の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第二の信号群との相関演算を行う加算相関演算ステップと、
    前記複数のペア行毎に、前記ペア行に含まれる前記第一の信号検出部により検出された検出信号群と前記ペア行に含まれる前記第二の信号検出部により検出された検出信号群との相関演算を行う非加算相関演算ステップと、
    前記加算相関演算ステップによる相関演算の第一の結果情報と前記非加算相関演算ステップによる相関演算の第二の結果情報との一致度を算出し、前記一致度に基づいて前記第一の結果情報と前記第二の結果情報のいずれかを選択する選択ステップと、
    前記選択ステップにより選択された結果情報に基づいて前記フォーカスレンズを駆動するレンズ駆動ステップと、を備える合焦制御方法。
  12. 請求項11記載の合焦制御方法であって、
    前記選択ステップでは、前記一致度が一致閾値を超える場合には前記第一の結果情報を選択し、前記一致度が前記一致閾値以下の場合には前記第二の結果情報を選択する合焦制御方法。
  13. 請求項12記載の合焦制御方法であって、
    前記選択ステップでは、前記一致閾値を可変制御する合焦制御方法。
  14. 請求項13記載の合焦制御方法であって、
    前記選択ステップでは、前記撮像光学系を通して撮像される被写体の明るさが暗いほど前記一致閾値を小さくする合焦制御方法。
  15. 請求項13記載の合焦制御方法であって、
    前記選択ステップでは、前記撮像光学系を通して被写体を撮像する撮像装置の撮像感度が高いほど前記一致閾値を小さくする合焦制御方法。
  16. 請求項11〜15のいずれか1項記載の合焦制御方法であって、
    前記第一の結果情報は、前記第一の信号群と前記第二の信号群を前記一方向に任意の量ずつずらした場合のずらし量と前記ずらし量における前記第一の信号群と前記第二の信号群の相関値との関係を示す情報であり、
    前記第二の結果情報は、2つの前記検出信号群を前記一方向に任意の量ずつずらした場合のずらし量と前記ずらし量における前記2つの検出信号群の相関値との関係を示す前記複数のペア行毎の情報を加算又は平均した情報であり、
    前記一致度は、前記第一の結果情報で示されるグラフの形状と、前記第二の結果情報で示されるグラフの形状との類似性を示す指標である合焦制御方法。
  17. 請求項11〜16のいずれか1項記載の合焦制御方法であって、
    前記第一の結果情報の信頼性を判定する信頼性判定ステップを更に備え、
    前記選択ステップでは、前記信頼性が信頼性閾値以下の場合には、前記一致度に基づいて前記第一の結果情報と前記第二の結果情報のどちらかを選択し、前記信頼性が前記信頼性閾値を超える場合には前記第一の結果情報を選択する合焦制御方法。
  18. 請求項11〜16のいずれか1項記載の合焦制御方法であって、
    前記第一の結果情報に基づいてデフォーカス量を算出するデフォーカス量算出ステップを更に備え、
    前記選択ステップでは、前記デフォーカス量がデフォーカス閾値以下の場合には、前記一致度に基づいて前記第一の結果情報と前記第二の結果情報のどちらかを選択し、前記デフォーカス量が前記デフォーカス閾値を超える場合には前記第一の結果情報を選択する合焦制御方法。
  19. フォーカスレンズを含む撮像光学系の瞳領域の一方向に並ぶ異なる部分を通過した一対の光束の一方を受光し受光量に応じた信号を検出する第一の信号検出部及び前記一対の光束の他方を受光し受光量に応じた信号を検出する第二の信号検出部のペアを有し、前記一方向に配列された複数の前記ペアにより構成されるペア行が、前記一方向と直交する直交方向に複数配列されたセンサを用いて前記フォーカスレンズの位置を制御する合焦制御方法であって、
    複数の前記ペア行に含まれる前記一方向における位置が同じ前記第一の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第一の信号群と、前記複数のペア行に含まれる前記一方向における位置が同じ前記第二の信号検出部により検出された検出信号を加算して得られる第二の信号群との相関演算を行う加算相関演算ステップと、
    前記複数のペア行毎に、前記ペア行に含まれる前記第一の信号検出部により検出された検出信号群と前記ペア行に含まれる前記第二の信号検出部により検出された検出信号群との相関演算を行う非加算相関演算ステップと、
    前記加算相関演算ステップによる相関演算の第一の結果情報と前記非加算相関演算ステップによる相関演算の第二の結果情報との一致度を算出し、前記一致度に基づいて前記第一の結果情報と前記第二の結果情報のいずれかを選択する選択ステップと、
    前記選択ステップにより選択された結果情報に基づいて前記フォーカスレンズを駆動するレンズ駆動ステップと、をコンピュータに実行させるための合焦制御プログラム。
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