JPWO2017170763A1 - 崩壊錠及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明の目的は、高容量の有効成分を含みつつ、優れた崩壊性を示す崩壊錠を提供することである。前記課題は、有効成分とプルランとを含む崩壊錠であって、前記有効成分の含有量は、前記崩壊錠において、65重量%以上であり、プルランの含有量は、前記崩壊錠において、1重量%以上であり、前記崩壊錠の体積は、0.3cm以上であり、前記崩壊錠の空隙率は、20〜80%である、崩壊錠によって解決することができる。

Description

本発明は、口腔内崩壊錠等の崩壊錠及びその製造方法に関する。本発明によれば、高容量の有効成分を含みつつ、優れた服用性を示す、口腔内崩壊錠等の崩壊錠を提供することができる。
高齢者を対象とした服薬模擬試験において、円形錠において直径10mmを超えるものは7割以上の者が飲み込みにくそうと感じ、楕円錠においても長径12mmを超えるものは6割以上の者が飲み込みにくそうと感じている。特に、高用量の有効成分を含む薬剤の場合は、かさ高くなり、錠剤の体積が大きくなりがちである。また、錠剤は、有効成分以外にも、有効成分同士を接着するための結合剤など様々な添加剤が含まれており、さらに体積が大きくなるという問題を有している。
このような服用性の改善を目的として、口腔内崩壊錠等の崩壊錠が開発されてきている。崩壊錠は、優れた崩壊性を持たせるため、製剤中に崩壊剤、糖類、及び糖アルコール類等の水溶性賦形剤を多く入れる必要があり(特許文献1)、体積が大きくなりやすい。
国際公開1997/47287号公報 特開2000−264836号公報
口腔内崩壊錠等の崩壊錠は、基本的に錠剤内に水分が浸透することによって、錠剤を崩壊させるものであるが、大きな体積の崩壊錠は、必然的に水分の浸透に時間が掛かり、崩壊時間が長くなるという問題点を有している。特許文献1及び2には、口腔内崩壊錠において、D−マンニトール、乳糖、キシリトール、又はエリスリトールなどの糖アルコールを添加することにより、崩壊時間を短くできることが開示されている。
本発明者らは、吸着剤などの高容量の有効成分を含む口腔内崩壊錠を得ることを意図して、糖アルコールを用いて口腔内崩壊錠を作製した。しかしながら、高容量の有効成分を含み、大きな体積を有する口腔内崩壊錠は、比較例に示すように錠剤として成形することができなかった。
従って、本発明の目的は、高容量の有効成分を含みつつ、優れた崩壊性を示す崩壊錠を提供することである。
本発明者は、高容量の有効成分を含みつつ、優れた服用性を示す崩壊錠について、鋭意研究した結果、驚くべきことに、特定の添加剤を用いることにより、高容量の有効成分を含むにもかかわらず、優れた崩壊性を示す崩壊錠を製造できることを見出した。
本発明は、こうした知見に基づくものである。
従って、本発明は、
[1]有効成分とプルランとを含む崩壊錠であって、前記有効成分の含有量は、前記崩壊錠において、65重量%以上であり、プルランの含有量は、前記崩壊錠において、1重量%以上であり、前記崩壊錠の体積は、0.3cm以上であり、前記崩壊錠の空隙率は、20〜80%である、崩壊錠、
[2]前記崩壊錠の崩壊時間が10秒以内である、[1]に記載の崩壊錠、
[3]前記有効成分が、リン吸着剤、コレステロール吸着剤、カリウム吸着剤、配合剤、抗ウイルス剤、及び抗生物質からなる群より選択される少なくとも1種である[1]又は[2]に記載の崩壊錠、
[4]前記有効成分が、炭酸ランタン、クエン酸第二鉄、ビキサロマー、スクロオキシ水酸化鉄、塩酸セベラマー、沈降炭酸カルシウムからなる群から選択されるリン吸着剤、コレスチラミン及びコレスチミド、からなる群から選択されるコレステロール吸着剤、ポリスチレンスルホン酸カルシウム及びポリスチレンスルホン酸ナトリウムからなる群から選択されるカリウム吸着剤、フェキソフェナジン塩酸塩及び塩酸プソイドエフェドリンの混合物、エムトリシタビン及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩の混合物、沈降炭酸カルシウム、コレカルシフェロール及び炭酸マグネシウムの3種類の混合物、ランソプラゾール、アモキシリン水和物及びメトロニダゾールの3種類の混合物、ランソプラゾール、アモキシリン水和物及びクラリスロマイシンの3種類の混合物、ラベプラゾール、アモキシリン水和物及びクラリスロマイシンの3種類の混合物からなる群から選択される配合剤、アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル、バルガンシクロビル、ネルフィナビル、ラルテグラビル、ラビブジン、エムトリシタビン、リトナビル、リバビリン、アバカビル、エファビレンツ、ネルフィナビル、テノホビル、ジソプロキシル、ダルナビル、及びアタザナビルからなる群から選択される抗ウイルス剤、アモキシリン、セフロキシムアキセチル、セファレキシン、ホスホマイシン、セフタジジム、アンピシリン、シクラシリン、レナンピシリン、セフォチアムヘキセチル、スルタミシリン、バンコマイシン、ポリミキシンB、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、テリスロマイシン、アジスロマイシン、ジョサマイシン、ミデカマイシン、ロキタマイシン、ロキシスロマイシン、カナマイシン、セフチブテン、クロラムフェニコール、サイクロセリン、リファブチン、オフロキサシン、エノキサシン、レボフロキサシン、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、モキシフロキサシン、ガレノキサシン、ロメフロキサシン、ナリジクス酸、リネゾリド、及びサラゾスルファピリジンからなる群から選択される抗生物質、カペシタビン、レベチラセタム、エンタカポン、及びセフロキシムアキセチルからなる群から選択される医薬の有効成分、ラクトフェリン、難消化性デキストリン、ヒアルロン酸ナトリウム、モノグルコシルヘスペリジン、ルテイン、アスタキサンチン、キトグルカン、シアニジン−3−グルコシド、ビフィズス菌、ティリロサイド、アントシアニン、L−テアニン、グルコサミン、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、イミダゾールジペプチド、カカオフラバノール、リコピン、γ−アミノ酪酸、大豆イソフラボン、還元型コエンザイムQ10及びクルクミンからなる群から選択される機能性食品の有効成分、又はグリシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、シスチン、フェニルアラニン、タウリン、トリプトファン、ビタミンA、カロチン類、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD群、ビタミンE、ビタミンK群、ビタミンP、ビタミンQ、ナイアシン、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン、イノシトール、コリン、葉酸、カルシウム、カリウム、マグネシウム、ナトリウム、銅、鉄、マンガン、亜鉛、セレン、リンゴ酸、クエン酸、乳酸又は酒石酸から選択されるサプリメントの有効成分である、[1]又は[2]に記載の崩壊錠、
[5]前記崩壊錠が、医薬品、医薬部外品、サプリメント、又は機能性食品である、[1]〜[4]のいずれかに記載の崩壊錠、
[6]前記崩壊錠は、口腔内崩壊錠である、[1]〜[5]のいずれかに記載の崩壊錠、
[7](1)プルランを含む溶液を、有効成分を含む粒子又は造粒物の表面に噴霧し、前記粒子又は造粒物にプルランを付与する工程、(2)前記プルランが付与された粒子又は造粒物にアルコール及び水の混合液を添加し、そして圧縮成形することによって、成形体を得る圧縮成形工程、及び(3)得られた成形体を乾燥する工程、を含む、崩壊錠の製造方法、
[8]口腔内崩壊錠が[1]〜[6]のいずれかに記載の崩壊錠である、[7]に記載の方法、
[9](1)プルラン、及び有効成分を、造粒する工程、(2)前記造粒物にアルコール及び水の混合液を添加し、錠剤型に圧縮成形することによって、成形体を得る圧縮成形工程;及び(3)前記成形体を乾燥する工程;を含む、崩壊錠の製造方法、
[10]崩壊錠が[1]〜[6]のいずれかに記載の崩壊錠である、[9]に記載の方法、及び
[11]前記有効成分とプルランとの重量比が、99:1〜65:35である、請求項7〜10のいずれかに記載の方法、
に関する。
本発明によれば、優れた崩壊性を示す、口腔内崩壊錠等の崩壊錠を得ることができる。また、本発明の崩壊錠は、十分な硬度及び優れた摩損度を有する。また、本発明の崩壊錠は少量の添加剤で製造可能であるため、高容量の有効成分を含むにもかかわらず、相対的に体積を小さくすることができる。
また、本発明の崩壊錠の製造方法によれば、高容量の有効成分を含みつつ、錠剤化に伴う体積の増加を抑え、そして優れた崩壊性を示す、口腔内崩壊錠等の崩壊錠を製造することができる。
本発明の崩壊錠の写真である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書において、含有量、体積、空隙率等の各種の量は、特に断りのない限り、室温における値であり、また、各種の測定における温度は、特に断りのない限り、室温である。本明細書において、室温とは、15〜35℃をいい、20〜30℃でもよい。
〔1〕崩壊錠
本発明の崩壊錠は、有効成分とプルランとを含み、前記有効成分の含有量は、前記崩壊錠において、65重量%以上であり、プルランの含有量は、前記崩壊錠において、1重量%以上であり、前記崩壊錠の体積は、0.3cm以上であり、前記崩壊錠の空隙率は、20〜80%である。本明細書において崩壊錠は、医薬組成物、及び食品を含む。また、医薬組成物は、日本の医薬品医療機器等法で定められた医薬品又は医薬部外品を含む。更に、前記食品は、機能性食品又はサプリメントを含む。本発明の崩壊錠は、経口で服用する場合に、口内において特に優れた崩壊性を発揮することから、口腔内崩壊錠であることが好ましい。
《有効成分》
本発明の崩壊錠は、有効成分を65重量%以上含む。有効成分によりもたらされる効能が向上しやすいことから、有効成分の含有量は好ましくは70重量%以上であり、より好ましくは75重量%以上である。有効成分の含有量の上限は限定されるものではなく、例えば、99重量%でよい。本発明に用いる有効成分としては、吸着剤、配合剤、抗ウイルス剤又は抗生物質などが含まれるが、1回に大量に服用する高容量の有効成分である。例えば、前記配合剤には複数の有効成分が含まれるが、本発明の崩壊錠に含まれる有効成分は、合計で65重量%以上含まれればよい。
本発明に用いる有効成分は、水への溶解性の点で、特に限定されず、不溶性、難溶性、水溶性いずれの有効成分であってもよい。有効成分の水への溶解度としては、例えば、100g/100mL以下(例えば、0〜100g/100mL)が挙げられ、50g/100mL以下(例えば、0〜50g/100mL)でよく、40g/100mL以下(例えば、0〜40g/100mL)でもよく、35g/100mL以下(例えば、0〜35g/100mL)でもよい。
吸着剤としては、1回の投与量が、比較的高容量である限りにおいて特に限定されるものではないが、例えばリン吸着剤である炭酸ランタン、クエン酸第二鉄、ビキサロマー、スクロオキシ水酸化鉄、塩酸セベラマー、又は沈降炭酸カルシウム、コレステロール吸着剤であるコレスチラミン、又はコレスチミド、カリウム吸着剤であるポリスチレンスルホン酸カルシウム、又はポリスチレンスルホン酸ナトリウムを挙げることができる。
配合剤としては、1回の混合した配合剤の投与量が、比較的高容量である限りにおいて特に限定されるものではないが、例えばフェキソフェナジン塩酸塩及び塩酸プソイドエフェドリンの混合物、エムトリシタビン及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩の混合物、沈降炭酸カルシウム、コレカルシフェロール及び炭酸マグネシウムの3種類の混合物、ランソプラゾール、アモキシリン水和物及びメトロニダゾールの3種類の混合物、ランソプラゾール、アモキシリン水和物及びクラリスロマイシンの3種類の混合物、ラベプラゾール、アモキシリン水和物及びクラリスロマイシンの3種類の混合物を挙げることができる。
抗ウイルス剤としては、1回の投与量が、比較的高容量である限りにおいて特に限定されるものではないが、例えばアシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル、バルガンシクロビル、ネルフィナビル、ラルテグラビル、ラビブジン、エムトリシタビン、リトナビル、リバビリン、アバカビル、エファビレンツ、ネルフィナビル、テノホビル、ジソプロキシル、ダルナビル、又はアタザナビルを挙げることができる。
抗生物質としては、1回の投与量が、比較的高容量である限りにおいて特に限定されるものではないが、例えばアモキシリン、セフロキシムアキセチル、セファレキシン、ホスホマイシン、セフタジジム、アンピシリン、シクラシリン、レナンピシリン、セフォチアムヘキセチル、スルタミシリン、バンコマイシン、ポリミキシンB、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、テリスロマイシン、アジスロマイシン、ジョサマイシン、ミデカマイシン、ロキタマイシン、ロキシスロマイシン、カナマイシン、セフチブテン、クロラムフェニコール、サイクロセリン、リファブチン、オフロキサシン、エノキサシン、レボフロキサシン、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、モキシフロキサシン、ガレノキサシン、ロメフロキサシン、ナリジクス酸、リネゾリド、又はサラゾスルファピリジンを挙げることができる。
その他の1回に大量に服用する有効成分としては、カペシタビン、レベチラセタム、エンタカポン、又はセフロキシムアキセチルを挙げることができる。
機能性食品の有効成分としては、1回の投与量が、比較的高容量である限りにおいて特に限定されるものではないが、例えばラクトフェリン、難消化性デキストリン、ヒアルロン酸ナトリウム、モノグルコシルヘスペリジン、ルテイン、アスタキサンチン、キトグルカン、シアニジン−3−グルコシド、ビフィズス菌、ティリロサイド、アントシアニン、L−テアニン、グルコサミン、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、イミダゾールジペプチド、カカオフラバノール、リコピン、γ−アミノ酪酸、大豆イソフラボン、還元型コエンザイムQ10又はクルクミンを挙げることができる。
サプリメントの有効成分としては、1回の投与量が、比較的高容量の吸着剤である限りにおいて特に限定されるものではないが、例えばグリシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、シスチン、フェニルアラニン、タウリン、トリプトファン、ビタミンA、カロチン類、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD群、ビタミンE、ビタミンK群、ビタミンP、ビタミンQ、ナイアシン、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン、イノシトール、コリン、葉酸、カルシウム、カリウム、マグネシウム、ナトリウム、銅、鉄、マンガン、亜鉛、セレン、リンゴ酸、クエン酸、乳酸又は酒石酸を挙げることができる。
なお、本明細書において、「1回の投与量が比較的高容量である有効成分」とは、1回分の投与量を含む少なくとも0.3cmの体積の錠剤を形成したとき、65重量%以上含まれる可能性のある有効成分を意味する。
《体積》
本発明の崩壊錠の体積は0.3cm以上であり、好ましくは0.4cm以上であり、より好ましくは0.5cm以上であり、さらに好ましくは0.6cm以上であり、さらに好ましくは0.7cm以上であり、さらに好ましくは0.8cm以上であり、さらに好ましくは0.9cm以上であり、さらに好ましくは1.0cm以上である。崩壊錠体積の上限は、崩壊錠として服用可能である限りにおいて、特に限定されるものではないが、例えば2.5cm以下である。体積が0.3cm以上であることによって、大容量の有効成分を崩壊錠に含有することができる。上記体積は、例えば、0.3〜2.5cmでよく、0.35〜2.0cmでもよく、0.4〜1.5cmでもよく、0.45〜1.2cmでもよい。
《プルラン》
プルランは、グルコース3分子がα1−4結合したマルトトリオースを単位とし、これが直線的にα1−6結合した構造を有する多糖類の一種である。加水分解酵素によって、マルトトリオースまたはパノースなどに分解される。
添加剤としてプルランを用いることにより、本発明の崩壊錠は、優れた崩壊性を有することが知られている凍結乾燥製剤と比べて空隙率が低く、そして密度の高い錠剤であるにもかかわらず、優れた崩壊性を示すことができる。また、プルランを用いることにより、高容量の有効成分を含み、大きな体積を有する崩壊錠において、常識では水分の浸透、すなわち崩壊に時間を要するにもかかわらず、優れた崩壊性を示す。また、プルランを用いることにより、優れた硬度及び摩損度を示すことができる。すなわち、本発明の崩壊錠は、優れた崩壊性、優れた硬度、及び優れた摩損度を両立することができる。換言すると、プルランを本発明の添加剤として用いることにより、優れた崩壊性を示す崩壊錠を得ることができる。
《プルランの含有量》
本発明の崩壊錠におけるプルランの含有量は、本発明の効果が得られる限りにおいて、特に限定されるものではないが、下限は、1重量%以上であり、好ましくは2重量%以上であり、より好ましくは3重量%以上であり、最も好ましくは5重量%以上である。上限は好ましくは35重量%以下であり、より好ましくは30重量%以下であり、更に好ましくは20重量%以下であり、最も好まししくは10重量%以下である。プルランの含有量が前記の範囲であることにより、1回の投与量の多い大容量の有効成分であっても、相対的に体積の小さな崩壊錠とすることができる。プルランの含有量が1重量%未満であると、優れた硬度を有する崩壊錠を得にくい。プルランの含有量が35重量%以下であると、十分な量の有効成分を含みつつ、優れた崩壊性を示す崩壊錠を得やすい。本発明の崩壊錠におけるプルランの含有量は、例えば、1〜35重量%でよく、1.2〜30重量%でもよく、1.5〜20重量%でもよく、1.7〜10重量%でもよく、2.0〜7.5重量%でもよく、2.4〜7.4重量%でもよい。プルランの含有量が35重量%超であると崩壊が遅くなりやすく、錠剤体積が大きくなる場合がある。
特に、崩壊錠が優れた摩損度を示す観点からは、即ち、崩壊錠の摩損度がより低い数値となる観点からは、本発明の崩壊錠におけるプルランの含有量は、例えば、2.5〜35重量%でよく、3.0〜30重量%でもよく、3.5〜20重量%でもよく、4.0〜10重量%でもよく、4.5〜7.5重量%でもよく、4.6〜7.4重量%でもよい。プルランの含有量がこれらの範囲であると、本発明の崩壊錠は、優れた崩壊性、並びに優れた硬度及び摩損度を両立することができる。
本発明の崩壊錠における有効成分とプルランとの重量比は、例えば、崩壊性、硬度、及び摩損度のバランスの観点から、好ましくは99:1〜65:35であり、より好ましくは97:3〜80:20であり、更により好ましくは95:5〜90:10である。
《空隙率》
本発明の崩壊錠の空隙率は、体積基準の値であり、その値の範囲は、20〜80%であり、好ましくは30〜70%であり、より好ましくは35〜60%であり、更に好ましくは40〜60%である。空隙率が20〜80%であることによって、体積が小さく、かつ優れた崩壊性を示す崩壊錠を得ることができる。上記空隙率が20%未満であると、崩壊錠は、崩壊性が低くなりやすく、例えば、経口で服用しにくい。上記空隙率が80%超であると、崩壊錠は、強度が低くなりやすく、取り扱い性が低下しやすい。
《崩壊時間》
本発明の崩壊錠の崩壊時間は、特に限定されるものではないが、崩壊錠試験機OD−mateによる崩壊試験法により測定した崩壊時間が、好ましくは10秒以下であり、より好ましくは9秒以下であり、更により好ましくは7秒以下であり、一層更により好ましくは5秒以下である。また、崩壊時間の下限は、0秒超である限り、特に限定されないが、例えば0.01秒以上である。崩壊時間の範囲の具体例としては、0秒超10秒以下、0秒超9秒以下、0秒超7秒以下、0秒超5秒以下、0.01〜10秒、0.01〜9秒、0.01〜7秒、0.01〜5秒が挙げられる。崩壊時間が前記範囲であることによって、本発明の崩壊錠は、口腔内で迅速に崩壊し、優れた服用性を示すことができる。
(崩壊剤)
本発明の崩壊錠は、限定されるものではないが、崩壊剤を含むことができる。すなわち、本発明の崩壊錠は、崩壊剤を含んでもよく、崩壊剤を含まなくてもよい。崩壊剤は、錠剤を服用した場合、湿潤して製剤を微粒子まで崩壊、及び分散させるために用いられる添加剤である。具体的には、クロスポビドン、カルメロース、カルメロースカルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、粉末セルロース、コーンスターチ又はバレイショデンプンなどのデンプン、カルボキシメチルスターチナトリウム、ヒドロキシプロピルスターチ、部分アルファー化デンプン、クロスカルメロースナトリウム、ポリビニルアルコール、又は結晶セルロース等を挙げることができる。
(その他の添加剤)
本発明の崩壊錠に用いることのできる、プルラン及び崩壊剤以外の添加剤について説明する。一般に、医薬品に用いる添加剤は、「医薬品添加物規格2003」及び「医薬品添加物事典2016」に記載されており、例えば賦形剤、滑沢剤、及び結合剤などを挙げることができる。賦形剤、滑沢剤、及び結合剤の機能は、必ずしも単一ではなく、例えば賦形剤として分類される結晶セルロースは、多くの場合崩壊剤としての機能もあり、また直接打錠法においては成形性を向上させるための結合剤としての機能も有している。従って、賦形剤、滑沢剤、及び結合剤のそれぞれの機能は重複している場合がある。下記に賦形剤、滑沢剤、崩壊剤、及び結合剤の例を挙げるが、その他の添加剤として、これらの添加剤に分類されない添加剤を用いてもよい。
賦形剤は、主として、増量(増量剤)又は希釈(希釈剤)のために用いられる添加剤であり、具体的にはデンプン、リン酸水素カルシウム、合成ケイ酸アルミニウム、又は三ケイ酸マグネシウム等を挙げることができる。
また、結合剤は、主薬や増量剤に結合力を与え、成形するために用いられる添加剤であり、剤形を維持し、包装工程や輸送時の破損を防止し、そして機械的強度を高めるために用いられるものである。具体的には、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロースナトリウム、粉末セルロース、ヒプロメロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、完全アルファー化デンプン、部分アルファー化デンプン、デキストリン、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、トラガント、精製ゼラチン、ポリビニルアルコール、又はポビドン等を挙げることができる。
滑沢剤は、打錠において、粉体の流動性、充填性、付着性、及び成形性などの諸性質を改善する機能を有する添加剤であり、錠剤の品質と製造効率の向上のために用いられるものである。具体的には、ショ糖脂肪酸エステル、タルク、ステアリン酸マグネシウム、又はステアリン酸等を挙げることができる。
本発明の崩壊錠における崩壊剤及びその他の添加剤の含有量は、本発明の効果が得られる限りにおいて、特に限定されるものではないが、好ましくは34重量%以下であり、より好ましくは32重量%以下であり、更に好ましくは30重量%以下である。崩壊剤及びその他の添加剤が多すぎると、相対的にプルランの含有量が減少することがあり、本発明の効果が得られないことがある。
〔2〕崩壊錠の製造方法
本発明の崩壊錠の製造方法は、限定されるものではなく、一実施形態において、(1)プルランを含む溶液を、有効成分を含む粒子又は造粒物の表面に噴霧し、前記粒子又は造粒物にプルランを付与する工程、(2)前記プルランが付与された粒子又は造粒物にアルコール及び水の混合液を添加し、そして圧縮成形することによって、成形体を得る圧縮成形工程、及び(3)得られた成形体を乾燥する工程、を含む(以下、スプレー法と称することがある)。
また、本発明の崩壊錠の製造方法は、限定されるものではなく、別の実施形態において、(1)プルラン、及び有効成分を、造粒する工程、(2)前記造粒物にアルコール及び水の混合液を添加し、錠剤型に成形することによって、成形体を得る圧縮成形工程;及び(3)前記成形体を乾燥する工程;
を含む(以下、造粒法と称することがある)。
本発明の崩壊錠の製造方法において、プルラン及び有効成分は、前記「〔1〕崩壊錠」の項に記載のものを用いることができる。なお、本明細書において、有効成分を含む粒子は、有効成分そのものが粒子であってもよく、有効成分を含む粒子状の造粒物(成形体)であってもよい。
〔2−1〕スプレー法
《付与工程(1)》
本発明の崩壊錠の製造方法の付与工程(1)では、有効成分を含む粒子又は造粒物の表面にプルランを含む溶液を噴霧し、前記粒子にプルランを付与する。付与方法としては、噴霧法を用いる。噴霧法としては、トップスプレー方式、接線スプレー方式、ボトムスプレー方式又は側方スプレー方式を挙げることができる。
例えば、ボトムスプレー法の場合、プルランを溶媒に溶解し、スプレー液を調製する。そして有効成分を含む粒子又は造粒物を転動流動コーティング装置又は流動層造粒装置に投入し、下部からスプレー液を噴霧する。スプレー液には、前記の崩壊剤又はその他の添加剤を混合して用いることができる。
スプレー液に用いる溶媒としては、特に限定されるものではないが、例えば、水、エタノール、イソプロパノール、塩化メチレン又はそれらの混合溶媒を挙げることができる。
溶媒量に対するプルランの量は、プルランが有効成分を含む粒子又は造粒物に、ほぼ均一に付与される限りにおいて、特に限定されるものではないが、溶媒100重量部に対して、プルランが好ましくは0.1〜20重量部であり、より好ましくは1〜15重量部であり、更に好ましくは2〜10重量部である。
得られるプルランが付与された粒子又は造粒物において、使用される有効成分とプルランとの重量比は、本発明の効果が得られる限りにおいて、特に限定されるものではないが、例えば、崩壊性、硬度、及び摩損度のバランスの観点から、好ましくは99:1〜65:35であり、より好ましくは97:3〜80:20であり、さらに好ましくは95:5〜90:10である。
《圧縮成形工程(2)》
圧縮成形工程(2)は、前記プルランが付与された粒子にアルコール及び水の混合液を添加し、そして圧縮成形する。このとき、前記プルランが付与された粒子に前記の崩壊剤又はその他の添加剤を混合してからアルコール及び水の混合液を添加し、圧縮成形することもできる。プルランが付与された粒子にアルコール及び水の混合液を添加し、圧縮成形することによって、崩壊錠の成形体を得ることができる。成形は粒子又は造粒物を成形型において押圧することによって行うことができるが、打錠機を用いて低圧で行うこともできる。圧力は、特に限定されるものではないが、0.005kN〜2kNの圧力を用いることができる。
アルコール及び水の混合液におけるアルコールと水との容量比は、特に限定されるものではないが、好ましくは5:95〜95:5であり、より好ましくは7:93〜80:20であり、更に好ましくは10:90〜70:30である。前記範囲であることにより、水を、粒子に付与されているプルランに浸透させることができる。
《乾燥工程(3)》
本発明の崩壊錠の製造方法の乾燥工程(3)においては、得られた成形体を乾燥する。乾燥方法は、成形体の溶媒が蒸発する限り限定されるものではないが、例えば、減圧乾燥、送風乾燥、自然乾燥、又は加熱乾燥を挙げることができる。
例えば、加熱乾燥の場合、加熱温度は、特に限定されないが、例えば25〜240℃が好ましく、60〜200℃が好ましい。加熱時間も特に限定されるものではないが、好ましくは5分〜24時間であり、より好ましくは15分〜8時間である。
しかしながら、加熱温度が高い場合、加熱時間を短くすることが可能であり、当業者は加熱温度と加熱時間とを適宜決定することができる。
また、乾燥工程(3)によって得られる崩壊錠の水分含量は、特に限定されるものではないが、崩壊錠の硬度や摩損度や崩壊性等の観点から、好ましくは0.01〜10重量%であり、より好ましくは0.01〜5重量%である。
〔2−2〕造粒法
《造粒工程(1)》
本発明の崩壊錠の製造方法の造粒工程(1)では、プルラン及び有効成分を造粒する。プルラン及び有効成分は、前記「〔1〕崩壊錠」の項に記載のものを用いることができる。造粒工程においては、特に限定されるものではないが、造粒される有効成分及びプルランの量が十分となりやすい点から、好ましくは有効成分65〜99重量部、プルラン1〜35重量部、及び溶媒10重量部以上を造粒する。
溶媒は、有効成分及びプルランを造粒するために、添加されるものである。従って、溶媒は、有効成分とプルランとの混合物に添加することもできるし、プルランを予め溶解又は分散させておいた溶媒を、有効成分に添加することもできる。溶媒の添加量は、有効成分及びプルランが、十分に造粒される量であれば、特に限定されない。また溶媒は、後述の乾燥工程(3)において、そのほとんどが崩壊錠から除かれる。従って、溶媒の添加量は、有効成分を含む粒子の量及び添加剤の量に応じて適宜調整することができるが、10重量部以上でよく、好ましくは10〜100,000重量部であり、より好ましくは10〜1,000重量部であり、最も好ましくは40〜200重量部である。
造粒法に用いる溶媒としては、特に限定されるものではないが、例えば、水、エタノール、イソプロパノール、塩化メチレン又はそれらの混合溶媒を挙げることができる。
得られた造粒物は、限定されるものではないが、整粒機等を用いての粒子径の調整や軽度の乾燥を行い、圧縮成形工程に用いてもよい。
《圧縮成形工程(2)》
本発明の製造方法における圧縮成形工程(2)は、得られたプルランを含む造粒物に、アルコール及び水の混合液を添加し、そして成形型に充填し、成形する。このとき、前記プルランを含む造粒物に前記の崩壊剤又はその他の添加剤を添加してからアルコール及び水の混合液を添加し、圧縮成形することもできる。プルランを含む造粒物にアルコール及び水の混合液を添加し、圧縮成形することによって、崩壊錠の成形体を得ることができる。成形は造粒物を成形型において押圧することによって行うことができるが、打錠機を用いて低圧で行うこともできる。圧力は、特に限定されるものではないが、0.005kN〜2kNの圧力を用いることができる。
アルコール及び水の混合液におけるアルコールと水との容量比は、特に限定されるものではないが、好ましくは5:95〜95:5であり、より好ましくは7:93〜80:20であり、更に好ましくは10:90〜70:30である。前記範囲であることにより、水を、造粒物に含まれているプルランに浸透させることができる。
《乾燥工程(3)》
本発明の崩壊錠の製造方法の乾燥工程(3)においては、得られた成形体を乾燥する。乾燥方法は、前記スプレー法の乾燥工程(3)と同様の方法で行うことができる。
(アルコール)
前記圧縮成形工程(2)に用いるアルコールとしては、特に限定されるものではないが、例えば、1−ブタノール、2−ブタノール、エタノール、3−メチル−1−ブタノール、1−ペンタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−エトキシエタノール、メタノール、2−メトキシエタノール又はそれらの混合溶媒を挙げることができる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
(1)硬度
崩壊錠の硬度測定については、錠剤硬度計(TBH320、ERWEKA製)を用いて崩壊錠試料の厚さを計測し、測定値を硬度計に入力した後、測定を室温で行った。測定条件は下に示す。
この操作をn=5(実施例1〜3及び5〜8)又はn=2(実施例4)で実施した。
(2)摩損度
摩損度の測定は、「第16改正日本薬局方」参考情報の摩損度試験法に準じて以下のように行った。
1〜6.5gに相当する数の崩壊錠試料を用意し、試験前に崩壊錠に付着する粉末を取り除いた後、崩壊錠試料の質量を精密に量り、摩損度試験機(TFT−120、富山産業製)ドラムに入れ100回転させた後、錠剤を取り出した。試験前と同様に崩壊錠に付着した粉末を取り除いた後、崩壊錠試料の質量を精密に量った。
摩損度の計算式を下に示す。
(計算式)
摩損度(%)=100×(試験前崩壊錠試料質量(g)−試験後崩壊錠試料質量(g))/試験前崩壊錠試料質量(g)
(3)崩壊時間
崩壊時間の測定は、口腔内崩壊錠試験機OD−mate(井元製作所製)を用いて以下のように行った。
10mLビーカーに25℃の精製水10mL及び撹拌子を入れ、1000rpmで撹拌した。錠剤を薬剤受け部のメッシュ(メッシュの形状:三角型)の上に置き、錠剤の上に外荷重(外荷重の形状:円形型)及び内荷重を乗せた後、ビーカーの中に沈め、内荷重が薬剤受け部の位置に落下するまでの崩壊時間を測定した。
この操作をn=3で実施した。
(4)空隙率及び細孔容積
空隙率の測定は、実施例1及び2はAutoPore IV 9500(島津製作所製)を用いて、実施例3〜8はAutoPore IV 9520(島津製作所製)を用いて以下のように行った。
崩壊錠1個、又は適当な大きさに分割した欠片1個をセルに入れ、初期圧約3kPaの条件で、水銀パラメーターを接触角130.0°、表面張力485.0dynes/cmに設定して細孔容積を測定した。
空隙率の計算式を下に示す。
空隙率(%)=100×0.1〜500μm相当の細孔容積(mL)/500μm相当の細孔に圧入された時の体積(mL)
この操作をn=1で実施した。
《実施例1》
本実施例においては、有効成分の模擬主剤として粒状結晶セルロースを用いて、スプレー法により、崩壊錠を製造した。
粒状結晶セルロース(セルフィアCP−203)500gを転動流動コーティング装置(MP−01)に投入し、排気温度を36℃〜41℃に保ち、表2に示す処方のスプレー液525.0gをボトムスプレー方式で噴霧した。これを乾燥後、目開き590μmのふるいを用いてふるい分けを行い、ふるいを通過したプルラン付与品を得た。このプルラン付与品60gとクロスポビドン1.7gを混合した。これを直径15mmφの杵及び臼を設置した成形機に充填し、エタノール/水混液を混合物1gに加え、低圧で圧縮成形した後乾燥することにより、崩壊錠を得た。得られた崩壊錠は、4.6重量%のプルランを含む。この崩壊錠の体積、硬度、摩損度、口腔内崩壊錠試験機OD−mateによる崩壊時間はそれぞれ1.17cm、90N、0.3%、8.4秒であった(表4)。
《実施例2》
本実施例においては、有効成分として炭酸ランタンを用いて、造粒法により、崩壊錠を製造した。
炭酸ランタン8水和物300.0g、クロスポビドン15.0g、プルラン24.0gを混合した。撹拌造粒機(HF−GS−2J、アーステクニカ製)を用いて、撹拌しながら、これに7.9w/v%軽質無水ケイ酸分散水溶液82.0gを加えて造粒した。これを乾燥後、ふるい分けにより180〜500μmの粒度の造粒物を得た。この造粒物を直径15mmφの杵及び臼を設置した成形機に充填し、エタノール/水混液を造粒物1gに加え、低圧で圧縮成形した後、乾燥することにより、崩壊錠を得た。得られた崩壊錠は、7.0重量%のプルランを含む。
この崩壊錠の体積、硬度、摩損度、口腔内崩壊錠試験機OD−mateによる崩壊時間はそれぞれ0.82cm、59N、0.7%、3.7秒であった(表4)。
《実施例3》
本実施例においては、有効成分としてクエン酸第二鉄を用いて、造粒法により、崩壊錠を製造した。
クエン酸第二鉄300.0g、クロスポビドン15.1g、プルラン24.0gを混合した。撹拌造粒機(HF−GS−2J、アーステクニカ製)を用いて、撹拌しながら、これに15.0w/v%軽質無水ケイ酸分散水溶液46.0gを加えて造粒した。これを乾燥後、ふるい分けにより180〜500μmの粒度の造粒物を得た。この造粒物を直径15mmφの杵及び臼を設置した成形機に充填し、エタノール/水混液を造粒物1gに加え、低圧で圧縮成形した後、乾燥することにより、崩壊錠を得た。得られた崩壊錠は、7.0重量%のプルランを含む。
この崩壊錠の体積、硬度、摩損度、口腔内崩壊錠試験機OD−mateによる崩壊時間はそれぞれ1.08cm、29N、5.5%、6.3秒であった(表4)。
《実施例4》
本実施例においては、有効成分としてビキサロマーを用いて、造粒法により、崩壊錠を製造した。
ビキサロマーとしてキックリン(登録商標)カプセル250mgの内容物160.0g、クロスポビドン1.6g、プルラン8.0gを混合した。撹拌造粒機(HF−GS−2J、アーステクニカ製)を用いて、撹拌しながら、これに精製水200gを加えて造粒した。これを乾燥後、ふるい分けにより180〜500μmの粒度の造粒物を得た。この造粒物をテフロン(登録商標)製の成形型(直径12mm、深さ10.2mm、R16mm)に充填し、エタノール/水混液を加え、上部を撹拌機に取付けた成形棒で軽く圧縮して、錠剤表面を整えた。その後、乾燥することにより、崩壊錠を得た。得られた崩壊錠は、4.7重量%のプルランを含む。
この崩壊錠の体積、硬度、摩損度、口腔内崩壊錠試験機OD−mateによる崩壊時間はそれぞれ0.50cm、42N、0.9%、1.0秒であった(表4)。
《実施例5》
本実施例においては、有効成分として沈降炭酸カルシウムを用いて、造粒法により、崩壊錠を製造した。
沈降炭酸カルシウム300.0g、クロスポビドン15.0g、プルラン24.0gを混合した。撹拌造粒機(HF−GS−2J、アーステクニカ製)を用いて、撹拌しながら、これに6.5w/v%軽質無水ケイ酸分散水溶液106.5gを加えて造粒した。これを乾燥後、ふるい分けにより180〜500μmの粒度の造粒物を得た。この造粒物を直径15mmφの杵及び臼を設置した成形機に充填し、エタノール/水混液を造粒物1gに加え、低圧で圧縮成形した後、乾燥することにより、崩壊錠を得た。得られた崩壊錠は、6.9重量%のプルランを含む。
この崩壊錠の体積、硬度、摩損度、口腔内崩壊錠試験機OD−mateによる崩壊時間はそれぞれ0.80cm、70N、0.0%、6.9秒であった(表4)。
《実施例6》
本実施例においては、有効成分としてポリスチレンスルホン酸カルシウムを用いて、造粒法により、崩壊錠を製造した。
ポリスチレンスルホン酸カルシウム300.0g、プルラン24.0gを混合した。撹拌造粒機(HF−GS−2J、アーステクニカ製)を用いて、撹拌しながら、これに精製水200gを加えて造粒した。これを乾燥後、ふるい分けにより180〜500μmの粒度の造粒物を得た。この造粒物をテフロン(登録商標)製の成形型(直径12mm、深さ10.2mm、R16mm)に充填し、エタノール/水混液を加え、上部を撹拌機に取付けた成形棒で軽く圧縮して、錠剤表面を整えた。その後、乾燥することにより、崩壊錠を得た。得られた崩壊錠は、7.4重量%のプルランを含む。
この崩壊錠の体積、硬度、摩損度、口腔内崩壊錠試験機OD−mateによる崩壊時間はそれぞれ0.51cm、147N、0.1%、2.2秒であった(表4)。
《実施例7》
本実施例においては、有効成分としてポリスチレンスルホン酸ナトリウムを用いて、造粒法により、崩壊錠を製造した。
ポリスチレンスルホン酸ナトリウム300.0g、プルラン24.0gを混合した。撹拌造粒機(HF−GS−2J、アーステクニカ製)を用いて、撹拌しながら、これに精製水220gを加えて造粒した。これを乾燥後、ふるい分けにより180〜500μmの粒度の造粒物を得た。この造粒物をテフロン(登録商標)製の成形型(直径12mm、深さ10.2mm、R16mm)に充填し、エタノール/水混液を加え、上部を撹拌機に取付けた成形棒で軽く圧縮して、錠剤表面を整えた。その後、乾燥することにより、崩壊錠を得た。得られた崩壊錠は、7.4重量%のプルランを含む。
この崩壊錠の体積、硬度、摩損度、口腔内崩壊錠試験機OD−mateによる崩壊時間はそれぞれ0.56cm、125N、0.7%、2.8秒であった(表4)。
《実施例8》
本実施例においては、水溶性の高い有効成分として水への溶解度が33g/100mLであるアスコルビン酸を用いて、造粒法により、崩壊錠を製造した。
アスコルビン酸300.0g、クロスポビドン15.0g、プルラン24.0gを混合した。撹拌造粒機(HF−GS−2J、アーステクニカ製)を用いて、撹拌しながら、これに10.0w/v%軽質無水ケイ酸分散水溶液66.0gを加えて造粒した。これを乾燥後、ふるい分けにより180〜500μmの粒度の造粒物を得た。この造粒物を直径15mmφの杵及び臼を設置した成形機に充填し、エタノール/水混液を造粒物1gに加え、低圧で圧縮成形した後、乾燥することにより、崩壊錠を得た。得られた崩壊錠は、7.0重量%のプルランを含む。
この崩壊錠の体積、硬度、摩損度、口腔内崩壊錠試験機OD−mateによる崩壊時間はそれぞれ1.05cm、56N、0.9%、1.4秒であった(表4)。
《比較例1》
本比較例では、有効成分の模擬主剤として粒状結晶セルロースを用い、添加剤として白糖を用いて、スプレー法により崩壊錠を製造した。粒状結晶セルロース(セルフィアCP−305)500gを転動流動コーティング装置(MP−01)に投入し、排気温度を36℃〜41℃に保ち、表に示す処方のスプレー液575gをボトムスプレー方式で噴霧した。これを乾燥後、目開き590μmのふるいを用いてふるい分けを行い、ふるいを通過した白糖付与品を得た。これを直径15mmφの杵及び臼を設置した成形機に充填し、エタノール/水混液を白糖付与品1gに加え、低圧で圧縮成形した後乾燥したが、つまむと崩れてしまい、錠剤として形状を維持できるものではなかった(表4)。
《比較例2》
本比較例においては、有効成分の模擬主剤として乳糖水和物及びトウモロコシデンプンの混合物を用い、添加剤としてヒドロキシプロピルセルロースを用いて、造粒法により、崩壊錠を製造した。
乳糖水和物304g、トウモロコシデンプン130g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース48.5gを混合した。撹拌造粒機(HF−GS−2J、アーステクニカ製)を用いて、撹拌しながら、これに11w/w%ヒドロキシプロピルセルロース水溶液176.5gを加えて造粒した。これを乾燥後、ふるい分けにより1000μm以下の粒度の造粒物を得た。この造粒物を直径15mmφの杵及び臼を設置した成形機に充填し、エタノール/水混液を造粒物1gに加え、低圧で圧縮成形した後、乾燥することにより、崩壊錠を得た。得られた崩壊錠は、3.5重量%のヒドロキシプロピルセルロースを含む。
この崩壊錠の体積、摩損度、口腔内崩壊錠試験機OD−mateによる崩壊時間はそれぞれ0.81cm、27.3%、29.5秒であった(表4)。
《比較例3》
本比較例においては、特許文献2の実施例19を参考に、有効成分を65重量%にした組成に変えて崩壊錠の作製を行った。
イプリフラボン5.00g、キシリトール2.17g、バレイショデンプン(酸化デンプン)0.50g、ゼラチン0.02gを混合した。この混合物に精製水0.077mLを加え、練合した。これを直径11mmφの杵及び臼を設置した成形機に充填し、荷重0.24kNで圧縮成形した後、40℃、133Paで2時間減圧乾燥したが、得られた崩壊錠を指で軽くつまむと崩れてしまい、錠剤として形状を維持できるものではなかった。
《崩壊錠の空隙率測定》
実施例1、2において作製した崩壊錠を半分に割断し、この試料について、AutoPore IV 9500(島津製作所製)を用いて空隙率を測定した。その結果、空隙率はそれぞれ38%、56%であった。(表4)
また、実施例3〜8において作製した崩壊錠を1個のまま用い、又は半分に割断し、この試料について、AutoPore IV 9520(島津製作所製)を用いて空隙率を測定した。その結果、空隙率はそれぞれ43%、45%、47%、42%、46%、44%であった。(表4)
※結合剤は、実施例についてはプルランであり、比較例については各比較例に記載の添加剤である。
本発明の製造方法により得られた崩壊錠は、優れた硬度及び優れた摩損度を示した。また、優れた崩壊性を示した。
本発明によれば、1回の服用量の多い薬剤を崩壊錠として製造することが可能であり、得られる崩壊錠は、例えば高容量の有効成分を含む医薬品、医薬部外品、機能性食品、又はサプリメントとして、有用に用いることができる。

Claims (11)

  1. 有効成分とプルランとを含む崩壊錠であって、
    前記有効成分の含有量は、前記崩壊錠において、65重量%以上であり、
    プルランの含有量は、前記崩壊錠において、1重量%以上であり、
    前記崩壊錠の体積は、0.3cm以上であり、
    前記崩壊錠の空隙率は、20〜80%である、崩壊錠。
  2. 前記崩壊錠の崩壊時間が10秒以内である、請求項1に記載の崩壊錠。
  3. 前記有効成分が、リン吸着剤、コレステロール吸着剤、カリウム吸着剤、配合剤、抗ウイルス剤、及び抗生物質からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1又は2に記載の崩壊錠。
  4. 前記有効成分が、炭酸ランタン、クエン酸第二鉄、ビキサロマー、スクロオキシ水酸化鉄、塩酸セベラマー、沈降炭酸カルシウムからなる群から選択されるリン吸着剤、コレスチラミン及びコレスチミド、からなる群から選択されるコレステロール吸着剤、ポリスチレンスルホン酸カルシウム及びポリスチレンスルホン酸ナトリウムからなる群から選択されるカリウム吸着剤、フェキソフェナジン塩酸塩及び塩酸プソイドエフェドリンの混合物、エムトリシタビン及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩の混合物、沈降炭酸カルシウム、コレカルシフェロール及び炭酸マグネシウムの3種類の混合物、ランソプラゾール、アモキシリン水和物及びメトロニダゾールの3種類の混合物、ランソプラゾール、アモキシリン水和物及びクラリスロマイシンの3種類の混合物、ラベプラゾール、アモキシリン水和物及びクラリスロマイシンの3種類の混合物からなる群から選択される配合剤、アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル、バルガンシクロビル、ネルフィナビル、ラルテグラビル、ラビブジン、エムトリシタビン、リトナビル、リバビリン、アバカビル、エファビレンツ、ネルフィナビル、テノホビル、ジソプロキシル、ダルナビル、及びアタザナビルからなる群から選択される抗ウイルス剤、アモキシリン、セフロキシムアキセチル、セファレキシン、ホスホマイシン、セフタジジム、アンピシリン、シクラシリン、レナンピシリン、セフォチアムヘキセチル、スルタミシリン、バンコマイシン、ポリミキシンB、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、テリスロマイシン、アジスロマイシン、ジョサマイシン、ミデカマイシン、ロキタマイシン、ロキシスロマイシン、カナマイシン、セフチブテン、クロラムフェニコール、サイクロセリン、リファブチン、オフロキサシン、エノキサシン、レボフロキサシン、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、モキシフロキサシン、ガレノキサシン、ロメフロキサシン、ナリジクス酸、リネゾリド、及びサラゾスルファピリジンからなる群から選択される抗生物質、カペシタビン、レベチラセタム、エンタカポン、及びセフロキシムアキセチルからなる群から選択される医薬の有効成分、ラクトフェリン、難消化性デキストリン、ヒアルロン酸ナトリウム、モノグルコシルヘスペリジン、ルテイン、アスタキサンチン、キトグルカン、シアニジン−3−グルコシド、ビフィズス菌、ティリロサイド、アントシアニン、L−テアニン、グルコサミン、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、イミダゾールジペプチド、カカオフラバノール、リコピン、γ−アミノ酪酸、大豆イソフラボン、還元型コエンザイムQ10及びクルクミンからなる群から選択される機能性食品の有効成分、又はグリシン、アラニン、アルギニン、アスパラギン酸、シスチン、フェニルアラニン、タウリン、トリプトファン、ビタミンA、カロチン類、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD群、ビタミンE、ビタミンK群、ビタミンP、ビタミンQ、ナイアシン、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン、イノシトール、コリン、葉酸、カルシウム、カリウム、マグネシウム、ナトリウム、銅、鉄、マンガン、亜鉛、セレン、リンゴ酸、クエン酸、乳酸又は酒石酸から選択されるサプリメントの有効成分である、請求項1又は2に記載の崩壊錠。
  5. 前記崩壊錠が、医薬品、医薬部外品、サプリメント、又は機能性食品である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の崩壊錠。
  6. 前記崩壊錠は、口腔内崩壊錠である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の崩壊錠。
  7. (1)プルランを含む溶液を、有効成分を含む粒子又は造粒物の表面に噴霧し、前記粒子又は造粒物にプルランを付与する工程、
    (2)前記プルランが付与された粒子又は造粒物にアルコール及び水の混合液を添加し、そして圧縮成形することによって、成形体を得る圧縮成形工程、及び
    (3)得られた成形体を乾燥する工程、
    を含む、崩壊錠の製造方法。
  8. 崩壊錠が請求項1〜6のいずれか一項に記載の崩壊錠である、請求項7に記載の方法。
  9. (1)プルラン、及び有効成分を、造粒する工程、
    (2)前記造粒物にアルコール及び水の混合液を添加し、錠剤型に圧縮成形することによって、成形体を得る圧縮成形工程;及び
    (3)前記成形体を乾燥する工程;
    を含む、崩壊錠の製造方法。
  10. 崩壊錠が請求項1〜6のいずれか一項に記載の崩壊錠である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記有効成分とプルランとの重量比が、99:1〜65:35である、請求項7〜10のいずれか一項に記載の方法。
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